JP6991755B2 - 蒸気タービンのノズル板の製造方法 - Google Patents

蒸気タービンのノズル板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、蒸気タービンのノズル板の製造方法に関する。
蒸気タービンにおいて、静翼翼列は、たとえば、ダイアフラム外輪とダイアフラム内輪との間に複数のノズル板(静翼)が配置されたノズルダイアフラムによって構成されている。ノズルダイアフラムにおいて、ノズル板は、ダイアフラム外輪とダイアフラム内輪とのそれぞれに固定されている。
特許第4040922号 特許第3106130号 特開2010-242221号公報 特開2000-297606号公報 特開平5-125471号公報 特開2007-092122号公報
蒸気タービンのノズル板の成形は、一般に、鍛造や圧延で形成された角材について、切削加工を施すことで行われる。このため、上記のようにノズル板を作製する場合には、多くの時間を要する。また、原材料である角材の重量と、最終製品であるノズル板の重量との差が大きいため、歩留まりが低い。このような事情によって、ノズル板の作製は、製造効率が低く、コストの低減が容易でない。つまり、経済性の観点から合理的ではない。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、製造効率が高く、コストの低減を容易に実現可能な、蒸気タービンのノズル板の製造方法を提供することである。
実施形態に係る蒸気タービンのノズル板の製造方法は、準備工程と鋳造工程とを有する。準備工程では、エレクトロスラグ再溶解法により、組成が、質量%で、C:0.10~0.15、Si:0.60以下、Mn:0.60以下、Ni:0.60以下、Cr:12.0~14.0を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるように形成された金属材料を準備する。鋳造工程では、準備された金属材料を再度溶解した状態で、組成が、質量%で、C:0.10~0.15、Si:0.60以下、Mn:0.60以下、Ni:0.60以下、Cr:12.0~14.0、N:0.01~0.03を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるように、金属成分を添加して、溶解を行うことで溶湯を形成し、前記溶湯を用いて蒸気タービンのノズル板を鋳造する。
図1は、本実施形態のノズル板(静翼)で構成された静翼翼列を含む蒸気タービンを模式的に示す図を示している。
最初に、実施形態のノズル板(M1)~(M5)に関して説明する。実施形態のノズル板(M1)~(M5)は、各成分が以下に示す範囲である。
ノズル板(M1)の組成は、質量%で、C:0.10~0.15、Si:0.60以下、Mn:0.60以下、Ni:0.60以下、Cr:12.0~14.0、N:0.01~0.03を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる。
ノズル板(M2)の組成は、質量%で、C:0.10~0.15、Si:0.60以下、Mn:0.40~0.60、Ni:0.60以下、Cr:10.0~11.5、Mo:0.80~1.10、V:0.15~0.25、Nb:0.05~0.20、N:0.01~0.03を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる。
ノズル板(M3)の組成は、質量%で、C:0.10~0.15、Si:0.60以下、Mn:0.40~0.60、Ni:0.60以下、Cr:9.2~10.2、Mo:0.80~1.10、V:0.15~0.25、W:0.80~1.10、Nb:0.05~0.10、N:0.01~0.03を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる。
ノズル板(M4)の組成は、質量%で、C:0.10~0.15、Si:0.30以下、Mn:0.40~0.60、Ni:0.30以下、Cr:9.0~10.5、Mo:0.50~0.80、V:0.15~0.25、W:1.60~1.90、Nb:0.015~0.025、Co:1.0~3.0、N:0.01~0.03を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる。
ノズル板(M5)は、C:0.10~0.15、Si:0.30以下、Mn:0.40~0.60、Ni:0.30以下、Cr:9.0~10.5、Mo:0.50~0.80、V:0.15~0.25、W:1.60~1.90、Nb:0.015~0.025、Co:1.0~3.0、B:0.005~0.009、N:0.01~0.03を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる。
実施形態のノズル板(M1)~(M5)は、異方性がほとんど生じず、均質な機械的特性を備えると共に、経済性に優れる。なお、上記において、「C:0.11~0.15」等は、C元素の含有率が0.11質量%以上、0.15質量%以下であること等を示している。また、「Si:0.60以下」等は、Si元素の含有率が0.60質量%以下であることを示しており、Si元素の含有率がゼロである場合を含む(以下同様)。
実施形態のノズル板(M1)~(M5)において各成分が含有する割合(含有率)を上記範囲に設定した理由に関して説明する。
・C(炭素)[(M1)~(M5)…0.10~0.15]
Cは、焼入れ性、および、鋳造時の湯流れ性を確保するために必要な成分であるとともに、析出強化に寄与する炭化物を構成する構成元素として不可欠な成分である。実施形態のノズル板(M1)~(M5)において、Cの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、上述した作用および効果が小さくなる。Cの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、炭化物の凝集が促進されるとともに、鋳造時の偏析傾向が高まるために、補修を含めた溶接性が低下する。このため、実施形態のノズル板(M1)~(M5)では、Cの含有率が上記範囲に設定されている。
・Si(ケイ素)[(M1),(M2),(M3)…0.60以下、(M4),(M5)…0.30以下]
Siは、脱酸剤として有用であるとともに、溶湯の湯流れ性を改善する成分である。実施形態のノズル板(M1),(M2),(M3)において、Siの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、靭性の低下および脆化が著しく促進される。また、実施形態のノズル板(M4),(M5)においては、フェライト形成元素を多く含有するため、Siの含有率を上記範囲の上限値以下にすることで、組織の安定化を実現することができる。このため、実施形態のノズル板(M1)~(M5)では、Siの含有率が上記範囲に設定されている。
・Mn(マンガン)[(M1)…0.60以下、(M2)~(M5)…0.40~0.60]
Mnは、脱硫剤として有用な成分である。実施形態のノズル板(M1)~(M5)において、Mnの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、クリープ強度の低下が生ずる。実施形態のノズル板(M2)~(M5)においては、フェライト形成元素を含有するため、Mnの含有率を上記範囲の下限値以上にすることで、組織の安定化を実現することができる。Mnの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、脱硫効果が十分に発現されない。このため、実施形態のノズル板(M1)~(M5)では、Mnの含有率が上記範囲に設定されている。
・Ni(ニッケル)[(M1),(M2),(M3)…0.60以下、(M4),(M5)…0.30以下]
Niは、焼入れ性および靭性を向上させる成分であるとともに、フェライトの生成を抑制する効果を有する成分である。実施形態のノズル板(M1),(M2),(M3)において、Niの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、クリープ強度の低下が生ずる。実施形態のノズル板(M4),(M5)においては、Co(コバルト)成分を含んでおり、Niの含有率を上記範囲の下限値以上にすることで、クリープ強度の低下を抑制し、組織の安定化および優れた高温特性を実現することができる。このため、実施形態のノズル板(M1)~(M5)では、Niの含有率が上記範囲に設定されている。
・Cr(クロム)[(M1)…Cr:12.0~14.0、(M2)…Cr:10.0~11.5、(M3)…Cr:9.2~10.2、(M4),(M5)…Cr:9.0~10.5]
Crは、耐酸化性および耐食性の向上に有効な成分であるとともに、析出強化に寄与する炭窒化物の構成元素として不可欠な成分である。実施形態のノズル板(M1)から(M5)において、Crの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、調質熱処理の実施においてCrを構成元素として析出する析出物(炭窒化物)が少なくなるため、高温安定性が十分に確保できない場合がある。Crの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、デルタフェライトの生成量が増加する。実施形態のノズル板(M1)から(M5)においては、フェライト形成元素(Mo、W、Nb、Vなど)の含有割合に応じて、Crの含有割合を制御することで、特性のバランスを調整している。
・Mo(モリブデン)[(M1)…0、(M2),(M3)…0.80~1.10、(M4),(M5)…0.50~0.80]
Moは、固溶強化に寄与する成分であると共に、炭窒化物の構成元素であって析出強化に寄与する成分である。Moは、高温環境において長時間の加熱処理が行われるときに析出される析出物の構成元素である。実施形態のノズル板(M2)~(M5)において、Moの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、固溶強化に寄与するMoの量を長時間にわたって高く維持することが困難になる。Moの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、靭性が低下すると共に、フェライトの生成が促進される。このため、実施形態のノズル板(M2)~(M5)では、Moの含有率を上記範囲にした。なお、実施形態のノズル板(M4),(M5)は、W(タングステン)成分の含有割合が大きいので、高温特性を維持すると共にフェライトの生成を抑制するために、ノズル板(M2),(M3)の場合よりも、Moの含有割合が小さい。
・V(バナジウム)[(M1)…0、(M2)~(M5)…0.15~0.25]
Vは、固溶強化に寄与する成分であると共に、微細な炭窒化物の形成に寄与する成分である。実施形態のノズル板(M2)~(M5)において、Vの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、上述した作用および効果が十分でない。Vの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、靭性の低下が生ずる。このため、実施形態のノズル板(M2)~(M5)では、Vの含有率を上記範囲にした。
・W(タングステン)[(M1),(M2)…0、(M3)…0.80~1.10、(M4),(M5)…1.60~1.90]
Wは、固溶強化に寄与する成分であると共に、炭窒化物の構成元素であって析出強化に寄与する成分である。Wは、特にMoと共に複合的に添加された場合には、析出物の高温安定性を著しく高めることができる。Wは、高温環境において長時間の加熱処理が行われるときに、析出物の構成元素になる。実施形態のノズル板(M3),(M4),(M5)において、Wの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、固溶強化に寄与するWの量を長時間にわたって高く維持することが困難になる。Wの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、靭性が低下すると共に、フェライトの生成が促進される。このため、実施形態のノズル板(M3),(M4),(M5)では、Wの含有率を上記範囲にした。なお、ノズル板(M4),(M5)においては、ノズル板(M3)の場合よりもWの含有割合が大きいので、さらに良好な高温特性を実現することが可能であって、上述したように、フェライトの生成を抑制するために、Moの含有割合がノズル板(M3)の場合よりも小さくなっている。
・Nb(ニオブ)[(M1)…0、(M2)…0.05~0.20、(M3)…0.05~0.10、(M4),(M5)…0.015~0.025]
Nbは、固溶強化に寄与する成分であると共に、微細な炭窒化物の形成に寄与する。実施形態のノズル板(M2)~(M5)において、Nbの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、上述した作用および効果が十分でない。Nbの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、粗大なNb炭窒化物の生成量が増加する。このため、実施形態のノズル板(M2)~(M5)では、Nbの含有率を上記範囲にしている。なお、ノズル板(M4),(M5)では、Wの含有割合が大きく、粗大なNb炭窒化物の生成量が増加しやすいため、ノズル板(M2),(M3)の場合よりもNb成分の含有割合が小さい。
・Co(コバルト)[(M1),(M2),(M3)…0、(M4),(M5)…1.0~3.0]
Coは、フェライトの生成を抑制する効果に寄与する成分である。実施形態のノズル板(M4),(M5)において、Coの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、上述した作用および効果が十分でない。Coの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、金属間化合物の析出が促進され、クリープ強度が低下する。このため、実施形態のノズル板(M4),(M5)では、Coの含有率を上記範囲にした。
・N(窒素)[(M1)~(M5)…0.01~0.03]
Nは、窒化物あるいは炭窒化物を形成することによって析出強化に寄与する成分である。さらに、母相に残存するNは、固溶強化にも寄与する。Nは、たとえば、大気中で鋳造が行われたときにノズル板に溶解して吸収される。実施形態のノズル板(M1)~(M5)において、Nの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、調質熱処理の実施によって生成される炭窒化物の生成量が少なくなり、十分でなくなる。Nの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、窒化物の粗大化を促進し、析出強化作用が低下する。このため、実施形態のノズル板(M1)~(M5)では、Nの含有率を上記範囲にした。
・B(ホウ素)[(M1)~(M4)…0、(M5)…0.005~0.009]
Bは、粒界近傍の変形抵抗を高め、高温クリープ強度の向上に寄与する成分である。
実施形態のノズル板(M5)において、Bの含有率が上記範囲の下限値未満である場合、高温クリープ強度の向上が十分でない。Bの含有率が上記範囲の上限値を超える場合、溶接の際に割れが生ずる場合がある。このため、実施形態のノズル板(M5)では、Bの含有率を上記範囲にした。
以下より、実施形態において、上記のノズル板(M1)~(M5)を製造する方法について説明する。
本実施形態では、まず、エレクトロスラグ再溶解法で形成された金属材料を準備する準備工程を行う。ここでは、エレクトロスラグ再溶解法で形成された金属材料の組成は、質量%で、C:0.10~0.15、Si:0.60以下、Mn:0.60以下、Ni:0.60以下、Cr:12.0~14.0を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる。なお、エレクトロスラグ再溶解法では、消耗電極を溶融スラグに浸漬させて通電し、スラグのジュール熱によって消耗電極を再溶解し、溶融スラグ中を通過した溶鋼の液滴を水冷鋳型内で積層させて凝固させることによって、金属材料であるインゴットを得る。
つぎに、準備工程で準備した金属材料を用いて、鋳造によりノズル板(M1)~(M5)を形成する鋳造工程を行う。ここでは、エレクトロスラグ再溶解法で形成された金属材料を、再度、溶解する。このとき、必要に応じて、ノズル板(M1)~(M5)の各成分になるように金属成分を添加して、溶解を行うことで、溶湯を形成する。そして、その溶湯を用いて鋳造を行うことで、ノズル板(M1)~(M5)の形成を行う。
本実施形態では、たとえば、大気中において精密鋳造法で鋳造を行うことによって、ノズル板(M1)~(M5)の形成を行う。具体的には、ロウ(ワックス)でノズル板の形状に原型を形成する。つぎに、その原型の周囲を鋳砂で覆って固めた後に、ロウを溶解させて除去することで砂型を作製する。つぎに、上記のノズル板を構成する各成分を溶解した溶湯を砂型に流し込んだ後に、冷却することで、鋳物(鋳鋼)であるノズル板(M1)~(M5)を形成する。
その後、ノズル板(M1)~(M5)について調質熱処理を行う。ここでは、調質熱処理として、焼鈍、焼ならし、焼入れ(冷却)、および、焼戻しを順次行う。最後に、仕上げ加工を行うことによって、ノズル板(M1)~(M5)を完成させる。
上記のように、本実施形態の準備工程では、エレクトロスラグ再溶解法で形成された金属材料を準備する。このため、ノズル板(M1)~(M5)は、不純物の含有率が小さく、均質性が高い。つまり、本実施形態では、スクラップを使用しないため、スクラップに含有する各成分元素の含有割合および不純物の含有割合を溶解時に分析して、精錬等で調整する必要がない。数10トンを超える規模で溶解を行って製作した金属材料を用いているので、鋳造品であるノズル板(M1)~(M5)は、安定した品質で最終的に作製される。また、本実施形態では、エレクトロスラグ再溶解法で形成された金属材料の組成が上記の含有割合であるので、ノズル板(M1)~(M5)の作製を効率的に行うことができる。このように、本実施形態に係るノズル板の製造方法は、製造効率が高く、コストの低減を容易に実現することができる。なお、エレクトロスラグ再溶解法で形成された金属材料の組成について上記した含有割合にする理由は、エレクトロスラグ再溶解法で形成された金属材料が、ノズル板(M1)~(M5)の基本組成となる含有割合であるため、Mo,V,W,Nb等の強化元素を添加していくこと、および、Cr量を希釈することによって、容易にノズル板(M1)~(M5)の形成を行うことが可能になるためである。
さらに、上記のように、本実施形態の鋳造工程では、精密鋳造法でノズル板の作製を行うため、製作期間を短縮化することができる。たとえば、鍛造や圧延で形成された角材について切削加工を施すことでノズル板を作製する場合には、7~9ヶ月の製作期間が必要になる。これに対して、ノズル板を精密鋳造法で作製する場合には、製作期間は、2~3ヶ月であり、製作期間を効果的に短縮することができる。
以下より、本実施形態において、上記のノズル板(静翼)で構成された静翼翼列を含む蒸気タービンに関して図1を用いて説明する。図1では、鉛直面(yz面)に沿った断面を示している。
図1に示すように、蒸気タービン1は、回転機械であって、蒸気が作動流体として供給されることによって、タービンロータ22が回転するように構成されている。ここでは、蒸気タービン1は、軸流タービンであって、タービンロータ22の回転軸AXに沿った水平方向yを流れ方向として蒸気が流れる。蒸気タービン1は、多段式であって、動翼21と静翼25とで構成されたタービン段落が回転軸AXに沿った軸方向に複数段並んでおり、蒸気が複数のタービン段落のそれぞれにおいて仕事を行う。これにより、蒸気タービン1においてタービンロータ22が回転する。以下より、蒸気タービン1を構成する各部の詳細について説明する。
ケーシング20は、内部にタービンロータ22を収容している。タービンロータ22は、一端が発電機(図示省略)に連結されており、タービンロータ22の回転によって、発電機(図示省略)が駆動して発電が行われる。タービンロータ22には、ロータディスク221が外周面に複数設けられている。タービンロータ22に設けられたロータディスク221の外周面には、動翼21が設置されている。動翼21は、タービンロータ22の外周面を囲うように、複数がタービンロータ22の周方向R(回転方向)において間を隔てて配置されており、動翼翼列を構成している。動翼翼列は、複数段であって、複数段の動翼翼列のそれぞれは、タービンロータ22の回転軸AXに沿って並んでいる。
ケーシング20の内部には、ノズルダイアフラム10が設置されている。ノズルダイアフラム10は、ダイアフラム外輪23とダイアフラム内輪24と静翼25とによって構成されている。ノズルダイアフラム10において、ダイアフラム外輪23は、ケーシング20の内周面に設置されている。ダイアフラム内輪24は、ダイアフラム外輪23の内側にダイアフラム外輪23から間を隔てて設置されている。静翼25は、ダイアフラム外輪23とダイアフラム内輪24との間に複数が設置されている。
ここでは、複数の静翼25は、タービンロータ22の外周面を囲うように周方向Rに間を隔てて配置されており、静翼翼列を構成している。静翼翼列は、動翼翼列と同様に、複数段であって、複数段の静翼翼列がタービンロータ22の回転軸AXに沿って並ぶように設けられている。
蒸気タービン1においては、蒸気入口管28がケーシング20の入口を貫通しており、その蒸気入口管28を介して、蒸気がケーシング20の内部に作動流体として導入される。
本実施形態において、静翼25は、上記したノズル板であって、運転温度に応じたノズル板を用いて形成されている。
なお、ダイアフラム外輪23とダイアフラム内輪24との間に静翼25としてノズル板を配置する他に、ケーシング20(タービン車室)に静翼25として複数のノズル板を周方向Rに配置してもよい。
以下より、上記したノズル板の実施例および比較例に関して、表1から表4を用いて説明する。
表1から表4において、P1~P14は、実施例であり、C1~C8は、比較例である。ここでは、強化元素成分(Cr元素以外のフェライト形成元素を組成に含まないノズル板(M1)に関しては、実施例がP7~P9であって、比較例がC1,C2である(ノズル板(M1)は、C、Si、Mn、Ni、Cr、N、Fe、および、不可避的不純物からなる)。W(タングステン)成分を組成に含まないノズル板(M2)に関しては、実施例がP4~P6であって、比較例がC3,C4である(ノズル板(M2)は、C、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、V、Nb、N、Fe、および、不可避的不純物からなる)。W(タングステン)成分を組成に含むノズル板(M3)に関しては、実施例がP1~P3であって、比較例がC1,C2である(ノズル板(M3)は、C、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、V、W、Nb、N、Fe、および、不可避的不純物からなる)。Co(コバルト)成分を組成に含むノズル板(M4)に関しては、実施例がP10~P12であって、比較例がC7である(ノズル板(M4)は、C、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、V、W、Nb、Co、N、Fe、および、不可避的不純物からなる)。Co(コバルト)成分とホウ素(B)成分とを組成に含むノズル板(M5)に関しては、実施例がP13,P14であって、比較例がC6,C8である(ノズル板(M5)は、C、Si、Mn、Ni、Cr、Mo、V、W、Nb、Co、B、N、Fe、および、不可避的不純物からなる。)。
[ノズル板の作製]
まず、各例のノズル板を作製するために、エレクトロスラグ再溶解法で形成された金属材料を準備した。ここでは、表1に示す成分を有し、直径が100mmである円柱形状の丸棒を金属材料として準備した。
Figure 0006991755000001
つぎに、準備した金属材料を用いて、鋳造により各例のノズル板を形成した。ここでは、エレクトロスラグ再溶解法で形成された金属材料を、再度、溶解した。このとき、表2に示すように、各例のノズル板の成分になるように必要に応じて金属成分を添加して溶解を行った。そして、大気中で鋳造を行うことで、ノズル板形状の鋳物を作製した。なお、表2において「<0.01」の表示は、成分分析の検出限界未満であることを示しており、0.00質量%を超え、0.01質量%未満であることを示している。
Figure 0006991755000002
つぎに、ノズル板形状の鋳物について調質熱処理を行った。ここでは、調質熱処理として、焼鈍、焼ならし、焼入れ、および、焼戻しを順次行うことで、各例のノズル板を作製した。焼鈍、焼ならし、焼入れ、および、焼戻しは、表3に示す条件で行った。各例のノズル板は、常温での引張強さが700MPa程度になるように作製された。
Figure 0006991755000003
[試験]
各例のノズル板に関して試験を行った結果を表4に示す。
Figure 0006991755000004
表4に示すように、各例のノズル板に関して、500℃における引張強さ(JIS Z 2241)、および、550℃における10万時間クリープ破断強度(JIS Z 2271)を求めた。ここでは、JIS4号試験片を用いて、500℃で引張試験を行った。これにより、500℃における引張強さを測定すると共に、クリープ破断強度の測定結果から、「550℃における10万時間クリープ破断強度」を算出した。
表4に示すように、各例のノズル板に関して、「溶接施工」の試験を行った。「溶接施工」の試験は、以下の手順で行った。焼戻しが施されたノズル板を板厚が10ミリである平板に加工した。そして、その平板を250℃に予熱した後、ArガスとCOガスとが混合されたガスシールド環境で、9%Cr溶接棒を用いて平板に溶接ビードを施工した。そして、その平板のうち溶接部の近傍について割れの発生有無を確認した。表4では、溶接時に溶接部に割れが発生しない場合を「○」で示し、溶接時に溶接部に割れが発生した場合を「×」で示している。
P1~P3と、C1,C2との間で試験結果を比較すると、「500℃における引張強さ」は、両者の間で同等である。しかし、「10万時間クリープ破断強度」は、P1~P3の方がC1よりも高い。「溶接施工」において、P1~P3は、溶接部に割れが生じていないが、C2は、溶接部に割れが発生した。P1~P3を構成する各成分の含有割合は、C1,C2の場合と異なり、上記したノズル板(M3)を構成する各成分の含有割合の範囲内である。このため、P1~P3は、上記のように、優れた機械的特性を備える。
P4~P6と、C3,C4との間で試験結果を比較すると、「500℃における引張強さ」は、P4~P6の方がC3,C4よりも高い。「10万時間クリープ破断強度」も同様に、P4~P6の方がC3,C4よりも高い。「溶接施工」において、P4~P6は、溶接部に割れが生じていないが、C3は、溶接部に割れが発生した。P4~P6を構成する各成分の含有割合は、C3,C4の場合と異なり、上記したノズル板(M2)を構成する各成分の含有割合の範囲内である。このため、P4~P6は、上記のように、優れた機械的特性を備える。
P7~P9と、C5との間で試験結果を比較すると、「500℃における引張強さ」は、P7~P9の方がC5よりも高い。「10万時間クリープ破断強度」も同様に、P4~P6の方がC5よりも高い。「溶接施工」において、P7~P9は、溶接部に割れが生じていない。P7~P9を構成する各成分の含有割合は、C5の場合と異なり、上記したノズル板(M1)を構成する各成分の含有割合の範囲内である。このため、P7~P9は、上記のように、優れた機械的特性を備える。
P10~P12と、C7との間で試験結果を比較すると、「500℃における引張強さ」は、互いに同様であるが、「10万時間クリープ破断強度」は、P10~P12の方がC7よりも高い。「溶接施工」において、P10~P12は、溶接部に割れが生じていない。P10~P12を構成する各成分の含有割合は、C7の場合と異なり、上記したノズル板(M4)を構成する各成分の含有割合の範囲内である。このため、P10~P12は、上記のように、優れた機械的特性を備える。
P13,P14と、C6,C8との間で試験結果を比較すると、「500℃における引張強さ」、および、「10万時間クリープ破断強度」は、互いに同様である。しかし、「溶接施工」において、P13,P14は、溶接部に割れが生じていないが、C6,C8は、溶接部に割れが生じている。P13,P14を構成する各成分の含有割合は、C6,C8の場合と異なり、上記したノズル板(M5)を構成する各成分の含有割合の範囲内である。このため、P13,P14は、上記のように、優れた機械的特性を備える。
上記の結果から、ノズル板(M1)~(M5)は、優れた機械的特性を備えることが判る。つまり、ノズル板(M1)~(M5)においては、「500℃における引張強さ」および「10万時間クリープ破断強度」が十分に高く、かつ、「溶接施工」において溶接部に割れが生じないことが判る。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…蒸気タービン、10…ノズルダイアフラム、20…ケーシング、21…動翼、22…タービンロータ、221…ロータディスク、23…ダイアフラム外輪、24…ダイアフラム内輪、25…静翼(ノズル板)、28…蒸気入口管、AX…回転軸

Claims (5)

  1. エレクトロスラグ再溶解法により、組成が、質量%で、
    C:0.10~0.15、
    Si:0.60以下、
    Mn:0.60以下、
    Ni:0.60以下、
    Cr:12.0~14.0
    を含有し、
    残部がFeおよび不可避的不純物からなるように形成された金属材料を準備する準備工程と、
    準備された前記金属材料を再度溶解した状態で、組成が、質量%で、
    C:0.10~0.15、
    Si:0.60以下、
    Mn:0.60以下、
    Ni:0.60以下、
    Cr:12.0~14.0、
    N:0.01~0.03
    を含有し、
    残部がFeおよび不可避的不純物からなるように、金属成分を添加して、溶解を行うことで溶湯を形成し、前記溶湯を用いて蒸気タービンのノズル板を鋳造する鋳造工程と
    を有する、
    蒸気タービンのノズル板の製造方法。
  2. エレクトロスラグ再溶解法により、組成が、質量%で、
    C:0.10~0.15、
    Si:0.60以下、
    Mn:0.60以下、
    Ni:0.60以下、
    Cr:12.0~14.0
    を含有し、
    残部がFeおよび不可避的不純物からなるように形成された金属材料を準備する準備工程と、
    準備された前記金属材料を再度溶解した状態で、組成が、質量%で、
    C:0.10~0.15、
    Si:0.60以下、
    Mn:0.40~0.60、
    Ni:0.60以下、
    Cr:10.0~11.5、
    Mo:0.80~1.10、
    V:0.15~0.25、
    Nb:0.05~0.20
    N:0.01~0.03
    を含有し、
    残部がFeおよび不可避的不純物からなるように、金属成分を添加して、溶解を行うことで溶湯を形成し、前記溶湯を用いて蒸気タービンのノズル板を鋳造する鋳造工程と
    を有する、
    蒸気タービンのノズル板の製造方法。
  3. エレクトロスラグ再溶解法により、組成が、質量%で、
    C:0.10~0.15、
    Si:0.60以下、
    Mn:0.60以下、
    Ni:0.60以下、
    Cr:12.0~14.0
    を含有し、
    残部がFeおよび不可避的不純物からなるように形成された金属材料を準備する準備工程と、
    準備された前記金属材料を再度溶解した状態で、組成が、質量%で、
    C:0.10~0.15、
    Si:0.60以下、
    Mn:0.40~0.60、
    Ni:0.60以下、
    Cr:9.2~10.2、
    Mo:0.80~1.10、
    V:0.15~0.25、
    W:0.80~1.10、
    Nb:0.05~0.10、
    N:0.01~0.03
    を含有し、
    残部がFeおよび不可避的不純物からなるように、金属成分を添加して、溶解を行うことで溶湯を形成し、前記溶湯を用いて蒸気タービンのノズル板を鋳造する鋳造工程と
    を有する、
    蒸気タービンのノズル板の製造方法。
  4. エレクトロスラグ再溶解法により、組成が、質量%で、
    C:0.10~0.15、
    Si:0.60以下、
    Mn:0.60以下、
    Ni:0.60以下、
    Cr:12.0~14.0
    を含有し、
    残部がFeおよび不可避的不純物からなるように形成された金属材料を準備する準備工程と、
    準備された前記金属材料を再度溶解した状態で、組成が、質量%で、
    C:0.10~0.15、
    Si:0.30以下、
    Mn:0.40~0.60、
    Ni:0.30以下、
    Cr:9.0~10.5、
    Mo:0.50~0.80、
    V:0.15~0.25、
    W:1.60~1.90、
    Nb:0.015~0.025、
    Co:1.0~3.0、
    N:0.01~0.03
    を含有し、
    残部がFeおよび不可避的不純物からなるように、金属成分を添加して、溶解を行うことで溶湯を形成し、前記溶湯を用いて蒸気タービンのノズル板を鋳造する鋳造工程と
    を有する、
    蒸気タービンのノズル板の製造方法。
  5. エレクトロスラグ再溶解法により、組成が、質量%で、
    C:0.10~0.15、
    Si:0.60以下、
    Mn:0.60以下、
    Ni:0.60以下、
    Cr:12.0~14.0
    を含有し、
    残部がFeおよび不可避的不純物からなるように形成された金属材料を準備する準備工程と、
    準備された前記金属材料を再度溶解した状態で、組成が、質量%で、
    C:0.10~0.15、
    Si:0.30以下、
    Mn:0.40~0.60、
    Ni:0.30以下、
    Cr:9.0~10.5、
    Mo:0.50~0.80、
    V:0.15~0.25、
    W:1.60~1.90、
    Nb:0.015~0.025、
    Co:1.0~3.0、
    B:0.005~0.009
    N:0.01~0.03
    を含有し、
    残部がFeおよび不可避的不純物からなるように、金属成分を添加して、溶解を行うことで溶湯を形成し、前記溶湯を用いて蒸気タービンのノズル板を鋳造する鋳造工程と
    を有する、
    蒸気タービンのノズル板の製造方法。
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