JP6991666B2 - 駆動力伝達装置 - Google Patents
駆動力伝達装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6991666B2 JP6991666B2 JP2018017579A JP2018017579A JP6991666B2 JP 6991666 B2 JP6991666 B2 JP 6991666B2 JP 2018017579 A JP2018017579 A JP 2018017579A JP 2018017579 A JP2018017579 A JP 2018017579A JP 6991666 B2 JP6991666 B2 JP 6991666B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- final gear
- wall portion
- baffle plate
- rotation axis
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
ファイナルギアは、車両の走行時に回転して、変速機ケース内の底部側の潤滑油を掻き上げる。
ファイナルギアの側方に配置されたバッフルプレートは、ファイナルギアの周辺に設けられた他のギア(周辺ギア)の潤滑のために設けられている。
バッフルプレートは、ファイナルギアが掻き上げた潤滑油を、バッフルプレートに沿って移動させて、上方に設けられた周辺ギアに誘導する。
そのため、搬送効率を考慮して潤滑油を多めに確保する必要があり、かかる場合、バッフルプレート内に潤滑油を多めに供給することになる。
しかし、バッフルプレート内の潤滑油量が増えると、回転するファイナルギアに対する撹拌抵抗が増加してしまう。
そこで、バッフルプレート内の潤滑油量を抑えられるようにすることが求められている。
第1ギアと、
前記第1ギアの上方において前記第1ギアと噛合う第2ギアと、
前記第1ギアを覆うバッフルプレートと、を有し、
前記バッフルプレートは、前記第1ギアの側面を覆う側面部を有し、
前記側面部は、前記第1ギアの側面と対向するギア対向面を有し、
前記ギア対向面は、前記第1ギアの正転方向に沿う向きの長手方向を有する溝を有し、
前記溝は、前記第1ギアの正転方向に平行に延びる。
よって、バッフルプレートに供給する油量を減少させることができる。
図1は、変速機ケース10における差動装置の収容部15周りを説明する図である。
図1の(a)は、変速機ケース10を、トルクコンバータ(図示せず)側から見た平面図であって、変速機ケース10の収容部15周りを拡大した図である。図1の(b)は、(a)におけるA-A線に沿ってバッフルプレート5を切断して示した図である。図の(c)は、(a)におけるB-B線に沿ってバッフルプレート5を切断して示した図である。
なお、図1の(a)では、変速機ケース10におけるトルコンカバー(図示せず)との接合面と、バッフルプレート5の外壁部62の紙面手前側の端面にハッチングを付して示している。
なお、以下においては、図1の(a)における変速機ケース10の配置を基準として、各構成要素の位置関係を説明する。
以下の説明において「上側(上部)」と記載した場合は、自動変速機の設置状態を基準とした鉛直線方向の上側を意味し、「下側(下部)」と記載した場合は、自動変速機の設置状態を基準とした鉛直線方向の下側を意味する。
収容部15の中央部では、デフケース20が回転可能に支持されている。デフケース20の外周には、回転軸X1方向から見てリング状を成すファイナルギア25が固定されている。
ファイナルギア25の外周には、回転軸X1回りに周方向の全周に亘って歯部25aが形成されている。
周壁部11では、周方向に間隔をあけて複数のボルト孔12が設けられている。周壁部11の紙面手前側の端面11aは、トルクコンバータ(図示せず)を囲むカバーとの接合面となっている。
図1の(b)、(c)に示すように、バッフルプレート5は、回転軸X1方向において、壁部13とファイナルギア25との間に設けられている。
バッフルプレート5は、ファイナルギア25の側面を覆う第1カバー部6と、ドリブンスプロケット(図示せず)の側面を覆う第2カバー部7とを有している。
第1カバー部6と第2カバー部7は、樹脂成形により一体に形成されている。
回転軸X1方向から見て、基部60は回転軸X1周りの周方向に延びており、平面視において基部60は、円弧状を成している。
変速機ケース10では、ファイナルギア25の壁部13側の側面が、第1カバー部6の基部60で覆われている。
回転軸X1方向から見て貫通孔65の各々は、回転軸X1を中心とする仮想円Im1上に位置している。貫通孔65の各々は、回転軸X1周りの周方向に間隔をあけて設けられている。
図2の(a)に示すように、回転軸X1方向から見て凹部66は、貫通孔65を囲む円形を成しており、凹部66の各々は、紙面奥側に窪んで形成されている。
凹部66は、貫通孔65を挿通させたボルト(図示せず)を収容可能な内径D1と、回転軸X1方向の深さで形成されている。
凹溝67は、回転軸X1周りの周方向で隣接する凹部66、66同士を接続している。
回転軸X1方向から見て凹溝67は、前記した仮想円Im1に沿う弧状に形成されている。
基部60の他端602は、回転軸X1の径方向に延びる線分L1に沿う直線状に形成されている。ここで、回転軸X1方向から見て線分L1は、回転軸X1に直交すると共に回転軸X1の径方向に延びる直線である。
平面視において内壁部61は円弧弧状を成しており、内壁部61は、回転軸X1周りの周方向の全長に亘って、略同じ突出高さで設けられている。
外壁部62は、基部60の長手方向の一端601側から他端602に及ぶ範囲に設けられている。
回転軸X1方向から見て外壁部62は、ファイナルギア25の外周に沿う円弧状を成している。
バッフルプレート5は、回転軸X1周りの周方向における外壁部62の一端62aと他端62bが、オイルOLの油面OL_levelよりも上側となるように設けられている。
外壁部62では、オイルOLの油面OL_levelよりも下側となる位置に、貫通孔68が設けられている。
本実施形態では、ファイナルギア25が回転する際に生じる負圧により、外壁部62の外周と、変速機ケース10の周壁部11の内周との間のオイルOLが、貫通孔68を通ってファイナルギア25側に流入できるようになっている。
すなわち、外壁部62の外側のオイルOLが、外壁部62の内側に流入できるようになっている。
この外壁部62の高さh1は、回転軸X1方向におけるファイナルギア25の厚みW1よりも大きい高さとなるように設定されている(図1の(c)参照)。
そのため、回転軸X1の径方向から見て、変速機ケース10の下側では、ファイナルギア25の外周が、ファイナルギア25を所定間隔で囲む外壁部62により覆われている。
図1の(b)に示すように、バッフルプレート5では、外壁部62の内周に溝621が設けられている。断面視において溝621は、回転軸X1の径方向外側に頂点を向けた尖り形状で形成されており、回転軸X1方向に間隔をあけて複数設けられている。
この溝621が設けられた領域は、ファイナルギア25の回転方向において、貫通孔68よりも下流側の領域である。
線分L1は、前記したようにバッフルプレート5の基部60の他端62bを通る直線である。線分L2は、回転軸X1方向から見て、ファイナルギア25の回転方向における貫通孔68の下流側の近傍を通る直線である。
自動変速機を搭載した車両の前進走行時には、ファイナルギア25は、図中時計回り方向CW(正転方向)に回転する(図1の(a)参照)。
そうすると、ファイナルギア25の回転により生じる負圧により、外壁部62の外周と、変速機ケース10の周壁部11の内周との間のオイルOLが、貫通孔68を通って外壁部62の内側に流入する。
複数の溝621の各々は、ファイナルギア25の回転方向における下流側の他端62bまで延びている。
そして、外壁部62は、ファイナルギア25の外周を所定間隔で囲むように配置されている。
そのため、貫通孔68を通って外壁部62の内側に流入したオイルOLは、回転するファイナルギア25が生じる負圧や、回転するファイナルギア25の掻き上げ力により、外壁部62の内側を、溝621に沿って外壁部62の他端62b側に向けて移動する。
この外壁部62の他端62bの位置は、ファイナルギア25の回転軸X1を通る水平線HLよりも、自動変速機の設置状態を基準とした鉛直線方向における上側である。
そして、回転軸X1方向から見て、外壁部62の他端62bを通る接線Lx方向にリダクションギア35が位置している。
よって、ファイナルギア25により掻き上げられたオイルOLは、リダクションギア35に到達して、リダクションギア35を潤滑する。
(1)自動変速機は、
ファイナルギア25(第1ギア)と、
ファイナルギア25の上方において、ファイナルギア25と噛み合うリダクションギア35(第2ギア)と、
ファイナルギア25を覆うバッフルプレート5と、を有する。
バッフルプレート5は、ファイナルギア25の側面を覆う第1カバー部6(側面部)を有する。
第1カバー部6は、ファイナルギア25の外周面(側面)と対向する外壁部62(ギア対向面)を有する。
外壁部62は、ファイナルギア25の正転方向(図1における時計回り方向CW)に沿う向きの長手方向を有する溝621を有する。
そのため、オイルOLがファイナルギア25の回転に対する抵抗となることを好適に防止できる。これにより、ファイナルギア25の回転へのフリクションが低減して、オイルOLの搬出効率を向上させることができる。
これにより、回転するファイナルギア25により掻き上げられたオイルOLの多くを、リダクションギア35に供給して、リダクションギア35を潤滑できる。
そのため、リダクションギア35の潤滑のために、バッフルプレート5の外壁部62とファイナルギア25との間の領域に供給する油量を、減少させることができる。
よって、このことによっても、ファイナルギア25の回転へのフリクションを低減させることができる。
(2)溝621は、バッフルプレート5の外壁部62に設けられた貫通孔68(潤滑油供給孔)と隣接して設けられている。
すなわち、貫通孔68から外壁部62の内側に流入したオイルOLを、外壁部62とファイナルギア25との間の領域から、リダクションギア35側に速やかに搬出させることができる。
これにより、バッフルプレート5内におけるオイルOLの油面OL_levelの高さの上昇を抑制できるので、ファイナルギア25の撹拌抵抗を低減できる。
(3)溝621は、少なくとも、貫通孔68と隣接する位置から、バッフルプレート5の外壁部62におけるファイナルギア25の正転方向の最下流側の他端62b(下端)に渡る領域に設けられている。
ここで、他端62bは、外壁部62における厳密な端部を意味するものではなく、他端62bの近傍も含む意味である。
(4)溝621は、長手方向と交差する方向(回転軸X1方向)に並んだ、複数の溝621から構成される。
そうすると、長手方向と交差する方向に流れようとするオイルOLに対して複数本の突出部622がフリクションとなり、長手方向と交差する方向に流れようとするオイルOLの流れを抑制して、長手方向へのオイルOLの流れを強めることができる。よって、オイルOLの搬出効率を向上することができる。
複数のギアから構成されるギア列であって、少なくとも1つのギアが、ギア列の収容ケース内のオイルを掻き上げ得るように構成された装置にも適用可能である。このような装置として、入力された回転を減速して出力する減速装置が例示される。
5 バッフルプレート
6 第1カバー部(側面部)
7 第2カバー部
10 変速機ケース
11 周壁部
13 壁部
15 収容部
20 デフケース
25 ファイナルギア(第1ギア)
35 リダクションギア(第2ギア)
60 基部
61 内壁部
62 外壁部
62a 一端
62b 他端
65 貫通孔
66 凹部
67 凹溝
68 貫通孔
601 一端
602 他端
621 溝
622 突出部
623 傾斜部
CW 時計回り方向(正転方向)
Im1 仮想円
OL オイル
OL_Level 油面
X1 回転軸
X2 回転軸
R、r 半径
Claims (4)
- 第1ギアと、
前記第1ギアの上方において前記第1ギアと噛合う第2ギアと、
前記第1ギアを覆うバッフルプレートと、を有し、
前記バッフルプレートは、前記第1ギアの側面を覆う側面部を有し、
前記側面部は、前記第1ギアの側面と対向するギア対向面を有し、
前記ギア対向面は、前記第1ギアの正転方向に沿う向きの長手方向を有する溝を有し、
前記溝は、前記第1ギアの正転方向に平行に延びる、駆動力伝達装置。 - 請求項1において、
前記溝は、前記バッフルプレートの前記側面部に設けられた潤滑油供給孔と隣接して設けられている、駆動力伝達装置。 - 請求項2において、
前記溝は、少なくとも、前記潤滑油供給孔と隣接する位置から、前記バッフルプレートの前記側面部における前記第1ギアの正転方向最下流側の端部に渡る領域に設けられている、駆動力伝達装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一において、
前記長手方向と交差する方向に並んだ、複数の前記溝を有する、駆動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018017579A JP6991666B2 (ja) | 2018-02-02 | 2018-02-02 | 駆動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018017579A JP6991666B2 (ja) | 2018-02-02 | 2018-02-02 | 駆動力伝達装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019132411A JP2019132411A (ja) | 2019-08-08 |
JP6991666B2 true JP6991666B2 (ja) | 2022-01-12 |
Family
ID=67544833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018017579A Active JP6991666B2 (ja) | 2018-02-02 | 2018-02-02 | 駆動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6991666B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012144035A1 (ja) | 2011-04-20 | 2012-10-26 | トヨタ自動車株式会社 | 動力伝達装置の潤滑油供給装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53133965U (ja) * | 1977-03-31 | 1978-10-24 |
-
2018
- 2018-02-02 JP JP2018017579A patent/JP6991666B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012144035A1 (ja) | 2011-04-20 | 2012-10-26 | トヨタ自動車株式会社 | 動力伝達装置の潤滑油供給装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019132411A (ja) | 2019-08-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5590230B2 (ja) | 動力伝達装置の潤滑油供給装置 | |
EP3502515B1 (en) | Lubricating device for components within casing structure of vehicular power transmitting system | |
US11585426B2 (en) | Power transmission device and manufacturing method therefor | |
JP6995441B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP5059920B2 (ja) | 自動変速機 | |
JP5879729B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP6991666B2 (ja) | 駆動力伝達装置 | |
JP5141699B2 (ja) | 潤滑油供給装置 | |
US10907724B2 (en) | Drive force transmission device and method for manufacturing same | |
JP2013060976A (ja) | 終減速装置の潤滑構造 | |
JP7147676B2 (ja) | 車両用動力伝達装置の潤滑機構 | |
JP5742308B2 (ja) | 潤滑油供給装置 | |
KR100968759B1 (ko) | 이중 클러치 변속기의 케이스 | |
JP2011202534A (ja) | 真空ポンプ | |
JP6221331B2 (ja) | 車両用駆動装置 | |
US20240183440A1 (en) | Driving force transmission device | |
JP2019143744A (ja) | 駆動装置 | |
JP3862125B2 (ja) | トランスアクスルの潤滑構造 | |
CN211175306U (zh) | 主减速器总成和具有其的车辆 | |
JP2020070841A (ja) | 動力伝達装置の潤滑構造 | |
JP2011247315A (ja) | ベルト式無段変速機 | |
JP2017214969A (ja) | 潤滑構造 | |
JP2018054088A (ja) | トランスアクスル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201208 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210916 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210921 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211118 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211207 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6991666 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |