JP6989933B2 - 蓋付き運搬用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、折り畳み式の蓋付き運搬用容器に関する。
特許文献1には、従来の折り畳み式の容器が記載されている。この容器では、断熱材や断熱空所を有する断熱構造パネルを用いて各部を形成することによって、容器全体の断熱性を高めている。
特開平3-289439号公報
上記した従来の容器は、各部を構成するパネル同士が折り畳み自在に連結された構造であるから、パネル同士の間に隙間が生じやすく、この隙間を通じた通気によって断熱性が低下しやすい。
本発明は、高い断熱性を発揮することができる折り畳み式の蓋付き運搬用容器を提供することを、目的とする。
本発明の一様態に係る蓋付き運搬用容器は、底板と、前記底板の上方に位置する口枠と、前記口枠の開口を塞ぐように装着される蓋板と、前記底板と前記口枠との間で起立するように設けられた四枚の側板と、を具備する運搬用容器であって、前記底板、前記蓋板および前記四枚の側板は、それぞれ断熱シートを有し、前記四枚の側板は、前記口枠に対して揺動自在に連結された一対の揺動板と、全体がく字状に折れ曲がるように前記底板と前記口枠に連結された一対の折曲板とから成り、各折曲板は、前記口枠に対して回転自在に嵌るように設けられた上縁部分と、前記口枠との間に生じる通気スペースを封ずるように前記上縁部分から立設されたカバー部と、を有する。
また、本発明の別の様態に係る蓋付き運搬用容器は、底板と、前記底板の上方に位置する口枠と、前記口枠の開口を塞ぐように装着される蓋板と、前記底板と前記口枠との間で起立するように設けられた四枚の側板と、を具備する運搬用容器であって、前記底板、前記蓋板および前記四枚の側板は、それぞれ断熱シートを有し、前記四枚の側板は、前記口枠に対して揺動自在に連結された一対の揺動板と、全体がく字状に折り曲がるように前記底板と前記口枠に連結された一対の折曲板とから成り、各揺動板の側端部は、前記折曲板の一部分に当接して通気を封止するように設けられた第一当接面と、前記折曲板の別部分に当接して通気を封止するように設けられた第二当接面と、を有し、前記第一当接面と前記第二当接面は、各揺動板の厚み方向において、互いに距離をあけて位置する。
本発明は、高い断熱性を発揮することができる折り畳み式の蓋付き運搬用容器を提供することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1の蓋付き運搬用容器の全体を示す斜視図である。 図2は、同上の蓋付き運搬用容器の一部分を示す斜視図である。 図3は、図2のA部を拡大して示す一部破断斜視図である。 図4は、図2のB部を拡大して示す一部破断斜視図である。 図5は、同上の蓋付き運搬用容器の別の一部分を示す斜視図である。 図6は、図5のC部を拡大して示す一部破断斜視図である。 図7は、同上の蓋付き運搬用容器が備える底板を示す平面図である。 図8は、同上の蓋付き運搬用容器が備える揺動板を示す斜視図である。 図9は、同上の揺動板を内側から視た斜視図である。 図10は、同上の揺動板を分解して示す斜視図である。 図11は、同上の揺動板が有する係止部材を示す平面図である。 図12は、同上の蓋付き運搬用容器が備える折曲板を示す斜視図である。 図13は、同上の折曲板を分解して示す斜視図である。 図14は、同上の折曲板が有する内フレームの平面図である。 図15は、同上の揺動板と折曲板が当接した状態を示す水平断面図である。 図16は、同上の蓋付き運搬用容器の変形例の要部を示す側面図である。
(実施形態1)
実施形態1の蓋付き運搬用容器について、図1-図16に基づいて説明する。以下の説明において用いる各方向は、容器が組み立てられた状態を基準とする。
図1に示すように、本実施形態の蓋付き運搬用容器は、矩形板状の底板1と、底板1の上方に位置する矩形枠状の口枠2と、口枠2の開口を塞ぐように着脱自在に装着される蓋板3と、底板1と口枠2の間に取り付けられた四枚の側板4を備える。立方体の容器を構成する各板1,3,4には、断熱シート9が設けられている(図1、図2、図5等参照)。
四枚の側板は、合成樹脂製の板材で主体を構成された一対の揺動板5と、同じく合成樹脂製の板材で主体を構成された一対の折曲板6とから成る。
各折曲板6は、口枠2に対して回転自在に連結され、且つ、底板1が有する下枠11に対して回転自在に連結されている。各折曲板6は、内側に向けてく字状に折り曲げ自在な構造を有する。揺動板5は、口枠2に対して回転自在に連結され、且つ、下枠11に対して係脱自在に係止する構造を有する。
断熱シート9は、たとえば発泡樹脂製の板材にアルミニウム製のフィルムを積層した構造を有するが、断熱性を有するのであれば適宜構造のシートを利用することが可能である。
以下、本実施形態の蓋付き運搬用容器の各構成について、更に詳しく述べる。
(底板)
図5、図7に示すように、底板1は、主体を構成する合成樹脂製の底板本体10と、底板本体10の周縁に設けられた合成樹脂製の下枠11を、一体に有する。底板本体10の上面には、矩形状の断熱シート9を収納することができる平面視矩形状の凹所101と、四箇所の引掛け部102と、二箇所の引掛け部103が設けられている。四箇所の引掛け部102は、凹所101に収納された断熱シート9の四つの角部分がそれぞれ引っ掛かる部分である。二箇所の引掛け部103は、断熱シート9が有する一対の長辺部分がそれぞれ引っ掛かる部分である。断熱シート9が各引掛け部102,103に引っ掛かることで、断熱シート9は凹所101から抜け止めされている。底板1は汚れやすい部分であるが、断熱シート9は底板1に引っ掛けているだけなので、断熱シート9を一旦外して拭くことや、断熱シート9を交換することが容易である。
下枠11は、一対の折曲板6がそれぞれ回転自在に連結される一対の長側フレーム111と、一対の揺動板5がそれぞれ係止される短側フレーム112を、一体に有する。長側フレーム111からは、複数の支軸部113が上方に突出している。各支軸部113に対して、折曲板6の下縁部分69が回転自在に連結されることで、折曲板6が下枠11に対して回転自在に連結される。
断熱シート9は、凹所101に収納された状態において、底板本体10の上面のうち凹所101を囲む周縁部分105と、略面一に位置する。
四箇所の引掛け部102は、それぞれ平面視L字状の外形を有する。各引掛け部102は、凹所101が有する四箇所の隅部分を覆うように、周縁部分105から面一に延長されている。各引掛け部102は、平面視L字状でなくてもよく、たとえば、互いに直交する方向に伸びる一対の直線状の片で構成されてもよい。また、各引掛け部102と周縁部分105の間に段差が形成されてもよい。
各引掛け部103は、周縁部分105から面一に延長され、平面視一直線状の外形を有する。各引掛け部103と周縁部分105の間に段差が形成されてもよい。
但し、各引掛け部102,103と周縁部分105の互いの上面が面一に繋がる構造であれば、内容物が傾きにくいという利点や、内容物が段差に引っ掛かることが抑えられるという利点がある。
(口枠)
口枠2は、合成樹脂製であり、一対の揺動板5がそれぞれ回転自在に連結される一対の短側フレーム21と、一対の折曲板6がそれぞれ回転自在に連結される一対の長側フレーム22を、一体に有する。
各長側フレーム22からは、複数の支軸部23が下方に突出している(図2参照)。各支軸部23に対して、折曲板6の上縁部分60に一体に設けられた突起602(図12等参照)が回転自在に挿入され、折曲板6の上縁部分60が口枠2に対して回転自在に連結されることで、折曲板6が口枠2に対して回転自在に連結される。
る。
(蓋板)
図1等に示すように、蓋板3は、合成樹脂を用いて矩形板状に形成されている。蓋板3の上面には、蓋用の断熱シート9を収納することのできる凹所31が設けられている。断熱シート9が凹所31に収納された状態において、断熱シート9の四つの角部分が、それぞれ三角形状の係止部材35によって蓋板3に係止されている。
(揺動板)
図8-図11には、揺動板5の全体または一部を示している。
揺動板5は、合成樹脂製である矩形状の板材59を用いて主体が構成されている。板材59の内面(組み立て時に収納空間の側を向く面)には、矩形状の断熱シート9を収納することのできる凹所51が設けられている。断熱シート9が凹所51に収納された状態において、断熱シート9の四つの角部分が、それぞれ三角形状の係止部材55によって板材59に係止されている。
具体的には、図10に示すように、断熱シート9の四つの角部分にはそれぞれ貫通孔95が形成されており、凹所51のうち貫通孔95と一対一で対応する箇所には、突リブ512が形成されている。凹所51に断熱シート9が収納された状態において、四箇所の突リブ512は、対応する貫通孔95に嵌り込む。突リブ512は、四つの長片が繋がった矩形枠状の形状を有するが、これに限定されず、たとえば四つの長片が互いに分断された形状でもよい。
図11に示すように、係止部材55は、突リブ512の中央穴に嵌合するように設けられた突起552と、板材59に対して弾性的に引っ掛かるように設けられた二つの弾性片554を、一体に有する。断熱シート9の各貫通孔95に嵌り込んだ突リブ512の中央穴に対して突起552が嵌合し、且つ、凹所51の側面に設けた溝514(図10参照)に対して弾性片554が弾性的に引っ掛かることで、係止部材55が板材59に装着される。
図8に示すように、揺動板5の側端部50(つまり板材59の側端部)には、第一当接面501と第二当接面502が、段差505を挟んで互いに離れて位置する。
第一当接面501と第二当接面502は共に、上下方向に一直線状に設けられている。第一当接面501と第二当接面502は共に、揺動板5の厚み方向と直交するように平坦に且つ細長く形成されており、互いに平行である。
第一当接面501と第二当接面502は、揺動板5の厚み方向において互いに距離をあけて位置する。第一当接面501は、第二当接面502よりも外側(収納空間から離れた側)に位置する。
後述するように、第一当接面501と第二当接面502は共に、隣接する折曲板6の側端部に当接し、これにより収納空間の気密性を高める部分である。
(折曲板)
図12-図14には、折曲板6の全体または一部を示している。折曲板6は、全体をく字状に二つ折り可能な構造を有する。
折曲板6は、合成樹脂製のフレーム63と、同じく合成樹脂製の内フレーム64と、フレーム63と内フレーム64に間に挟み込まれた矩形状の断熱シート9を備える。
フレーム63は、上側のフレーム631と、これに対して回転自在に連結された下側のフレーム632とから成る。上側のフレーム631と下側のフレーム632は、その全体が内側に向けて、く字状に折れ曲がるように連結されている。
内フレーム64は、上側の内フレーム641と、下側の内フレーム642とから成る。
上側の内フレーム641は、上側のフレーム631との間で断熱シート9の上半部を挟んだ状態で、上側のフレーム631に対して着脱自在に装着される。具体的には、断熱シート9の上半部に複数の貫通孔97が形成されており、上側のフレーム631のうち貫通孔97と一対一で対応する箇所には、それぞれ係止片633が形成されている。各貫通孔97に係止片633が嵌った状態において、上側の内フレーム641に設けられた複数の係止片643(図14参照)が、対応する係止片633に、一対一で弾性的に係止する。
下側の内フレーム642は、下側のフレーム632との間で断熱シート9の下半部を挟んだ状態で、下側のフレーム632に対して着脱自在に装着される。下側の内フレーム642がフレーム632に装着される具体的な構造は、上側の内フレーム641がフレーム631に装着される上述の構造と同様である。
折曲板6に取り付けられる断熱シート9には、内側に向けてく字状に折れ曲がるように一直線状の折線部91が形成されている。折線部91は、たとえば断熱シート9の中心部分に熱プレス加工で溝を設けることや、断熱シート9の中心部分を糸で縫うことにより形成される。断熱シート9の上半部と下半部は、折線部91を境にして仕切られる。
図1に示すように、フレーム63には、断熱シート9の中央の一部領域A1を外側に露出させるように、開口部635が形成されている。開口部635は、上側のフレーム631と下側のフレーム632の間に形成される開口であり、容器が組み立てられた状態において、水平方向に長い六角形状の開口縁を有する。
より具体的に説明すると、上側のフレーム631は、断熱シート9の上端部を覆うように外側から装着される水平方向に長い長片6314と、長片6314の水平方向の両端部から下方に延設される一対の連結片6315を備える。下側のフレーム632は、断熱シート9の下端部を覆うように外側から装着される水平方向に長い長片6324と、長片6324の水平方向の両端部から上方に延設される一対の連結片6325を備える。上下に対向する連結片6315と連結片6325の先端部同士が回転自在に連結することで、上側のフレーム631と下側のフレーム632が回転自在に連結されている。
開口部635の開口縁は、上側のフレーム631が有する長片6314の下端縁と、上側のフレーム631が有する一対の連結片6315の互いに対向する側端縁と、下側のフレーム632が有する長片6324の上端縁と、下側のフレーム632が有する一対の連結片6325の互いに対向する側端縁とが、六角形状に繋がることで形成されている。
開口部635により外側に露出される断熱シート9の一部領域A1は、折線部91とその周辺の部分を含む領域であり、この領域は断熱シート9をく字状に折り曲げたときに膨らむ部分である。そのため、仮に開口部635が形成されていないと、折曲板6が折れ難くなるという問題や、繰り返しの折り曲げ作業によって断熱シート9に負荷が掛かって破損しやすくなるという問題がある。
これに対して、開口部635によって断熱シート9の中央の一部領域A1が外側に開放されると、折曲板6が折れやすくなり、また、繰り返しの折り曲げ作業によっても断熱シート9が破損しにくくなる。
なお、断熱シート9の折線部91の一部だけが開口部635により露出されていない場合(たとえば折線部91の端部がフレーム63に覆われ、他の部分が開口部635を介して露出する場合)には、露出する部分と他の部分との境界で断熱シート9が破損しやすくなる。そのため、少なくとも折線部91の全部が開口部635を通じて露出することが好ましい。
さらに、本実施形態の蓋付き運搬用容器において、開口部635の水平方向の端には、角度αで尖った縁形状の隅部が形成されている。この隅部の縁は、上下の連結片6315,6325の側端縁が、<(>)字状に繋がることで形成されている。隅部の角度αは、180°より小さい角度であり、さらに鈍角であることが好ましい。角度αが鋭角であると、折り曲げられた断熱シート9が、開口部635の隅部の縁に食い込みやすく、ひいては断熱シート9が破損しやすくなる。
口枠2に連結される折曲板6の上縁部分60は、上側のフレーム631と内フレーム641の上縁部分によって構成されている。上側のフレーム631の上縁部分からは、複数の上縁突部601が上方に突出している(図2等参照)。複数の上縁突部601は、水平方向に互いに距離をあけて位置する。口枠2に回転自在に連結する突起602は、上縁突部601から水平方向に向けて突出している。
内フレーム641の上縁部分からは、複数のカバー部61が上方に突出している。各カバー部61は、隣接する上縁突部601間のスペースの一部を、内側から覆うように位置する(図12参照)。水平方向において、上縁突部601とカバー部61は交互に位置する。
図2に示すように、折曲板6と口枠2が連結された状態において、口枠2から下方に突出する支軸部23は、折曲板6から上方に突出する複数の上縁突部601間のスペースに位置する。各カバー部61は、口枠2から突出する支軸部23の下方に位置する。各カバー部61は、容器が組み立てられた状態にあるときに、隣接する上縁突部601間のスペースでの通気を、支軸部23と協働して封ずるように機能する(図2、図3参照)。ここで通気を封ずることは、通気を完全に封止することに限定されない。本実施形態の蓋付き運搬用容器では、各カバー部61を、口枠2ではなく折曲板6に設けることで、各カバー部61が折曲板6の回転動作の邪魔になることを避けている。
加えて、本実施形態の蓋付き運搬用容器では、折曲板6の側端部に、上下に長い第一縦リブ65と第二縦リブ66を設けている(図12等参照)。第一縦リブ65は、第二縦リブ66よりも外側(収納空間から離れた側)に位置する。第一縦リブ65と第二縦リブ66は、互いに平行である。
第一縦リブ65は、揺動板5に形成された第一当接面501が当接するように構成されている(図15参照)。第二縦リブ66は、揺動板5に形成された第二当接面502が当接するように構成されている。これにより、揺動板5と折曲板6の間の通気が二段階で遮断されることによる断熱効果と、第一当接面501と第二当接面502の存在によって通気路の距離が長くなることによる断熱効果を、得ることができる。また、第一当接面501と第二当接面502の存在によって揺動板5の変形が抑えられ、第一縦リブ65と第二縦リブ66の存在(リブの補強効果)によって折曲板6の変形が抑えられ、これにより揺動板5と折曲板6の間に隙間が生じにくいことによる断熱効果も、得ることができる。
加えて、本実施形態の蓋付き運搬用容器では、折曲板6と口枠2の間に通気スペースが形成されることをさらに抑えるために、折曲板6の上縁突部601の上面から、水平方向に長い一直線状のリブ603を突出させている(図4参照)。
ここで、口枠2の長側フレーム22は、内側の隔壁225と外側の隔壁226を有し、両隔壁225,226の間に設けられた中空部分が、下方に解放されている。
容器が組み立てられた状態において、折曲板6のリブ603は、長側フレーム22の中空部分に位置し、且つ内側の隔壁225に対して接触または近接して位置することで、通気を抑える機能を発揮する。
加えて、本実施形態の蓋付き運搬用容器では、折曲板6と下枠11の間で通気スペースが形成されることを抑えるために、下枠11の支軸部113の上面から、水平方向に長い一直線状のリブ115を突出させている(図6参照)。
容器が組み立てられた状態において、下枠11のリブ115は、折曲板6の下縁部分69の下方に位置する。リブ115は、下縁部分69の下面に接触または近接して位置することで、通気を抑える機能を発揮する。
本実施形態の蓋付き運搬用容器は、上記した各構成を備えるので、容器全体として高い断熱性(保冷、保温機能)を発揮する。特に、シート状の保冷材(図示略)を蓋板3に固定した場合や、保冷材を口枠2に載せた場合には、容器全体として高い保冷機能を発揮することができる。
(変形例)
以上、本実施形態の蓋付き運搬用容器について説明したが、蓋付き運搬用容器はこの実施形態に限定されない。
たとえば、本実施形態の蓋付き運搬用容器では、折曲板6の上側の内フレーム641とカバー部61を一体に成形し、これをフレーム631に組み合わせることで断熱シート9を取り付けているが、上側のフレーム631とカバー部61を一体に成形し、これに内フレーム641を組み合わせて断熱シート9を取り付けることや、上側のフレーム631とカバー部61を一体に成形し、これに対して、内フレーム641の代わりに(つまり内フレーム641は備えずに)適宜の係止部材を用いて断熱シート9を取り付けることも可能である。また、上側のフレーム631、内フレーム641及びカバー部61を一体に成形することも可能である。折曲板6の下側においても同様に、下側のフレーム632と内フレーム642を一体に成形することが可能である。
上側のフレーム631とカバー部61(或いはさらに内フレーム641)を一体に成形する場合には、金型の都合上、突起602(図12等参照)を一体に成形することが困難となるため、たとえば別体の樹脂ピン(図示略)を挿し込むことで、突起602に相当する部分を形成することが好ましい。
また、本実施形態の蓋付き運搬用容器では、十分な曲げ剛性と耐衝撃性を有するように成形された板材59によって断熱シート9の全部を外側から覆っているが、板材59の構造はこれに限定されず、断熱シート9の少なくとも一部を覆い、且つ所定の曲げ剛性と耐衝撃性を有する構造であれば、適宜のインジェクション成形品、プレス板等を採用することができる。
また、本実施形態の蓋付き運搬用容器では、折曲板6が有するフレーム63の開口部635を六角形状に設けているが、開口部635の形状はこれに限定されず、少なくとも折線部91を含む一部領域A1を外側に露出させる形状であればよい。そのため、たとえば開口部635の水平方向の端部の縁形状が<字状でなく、適宜の湾曲した形状であってもよい。
また、本実施形態の蓋付き運搬用容器では、上側のフレーム631が有する各連結片6315の側端縁(開口部635の開口縁の一部を構成する部分)を一直線状に設けているが、図16に示す変形例のように、各連結片6315に、内側に張り出された張出し部分6317を設けることも可能である。この場合も、折線部91の全体を外側に露出させるために、折線部91の端部を避けるように張出し部分6317を形成する。
図16の変形例では、下側のフレーム632が有する各連結片6325においても同様に、内側に張り出された張出し部分6327を設けている。張出し部分6327についても、折線部91の端部を避けるように形成している。
ここで、上側と下側の張出し部分6317,6327の角部は、角度βで尖った外形を有する。角度βが直角または鋭角であると、折り曲げられた断熱シート9が張出し部分6317,6327の角部に食い込んで破損しやすくなるので、角度βは鈍角であることが好ましい。また、断熱シート9の食い込みを抑えるために、上側と下側の張出し部分6317,6327の角部を滑らかに面取りする(つまり、張出し部分6317,6327の角部の周縁を滑らかな凸曲線で形成する)ことも好ましい。
また、本実施形態の蓋付き運搬用容器では、各板1,3,4に断熱シート9を着脱自在に設けているが、たとえばインサート成形等の手段により、断熱シート9の少なくとも一部が各板1,3,4に覆われた構造とすることも可能である。
また、各板1,3,4に断熱シート9を取り付けた状態で、さらに断熱シート9を覆うように別のシート材を熱溶着等で貼り付けることも可能である。この場合には、断熱シート9の周囲に隙間が形成されにくくなり、断熱シート9の周囲に結露水が溜ることが抑えられるという利点や、容器を水洗いするときの防水性が高められるという利点がある。
本実施形態の蓋付き運搬用容器が備える他の構成についても、適宜の設計変更を行うことや、公知の技術を適宜組み合わせることが可能である。
(効果)
以上、添付図面に基づいて説明したように、本実施形態の蓋付き運搬用容器は、底板1と、底板1の上方に位置する口枠2と、口枠2の開口を塞ぐように装着される蓋板3と、底板1と口枠2との間で起立するように設けられた四枚の側板4を具備する。底板1、蓋板3および四枚の側板4は、それぞれ断熱シート9を有する。
本実施形態の蓋付き運搬用容器において、四枚の側板4は、口枠2に対して揺動自在に連結された一対の揺動板5と、全体がく字状に折れ曲がるように底板1と口枠2に連結された一対の折曲板6とから成る。各折曲板6は、口枠2に対して回転自在に嵌るように設けられた上縁部分60と、口枠2との間に生じる通気スペースを封ずるように上縁部分60から立設されたカバー部61を有する。
したがって、本実施形態の蓋付き運搬用容器によれば、各揺動板5と各折曲板6を操作して容器全体をコンパクトに折り畳むことができるので、内容物を目的地に搬送して空になった後は、折り畳んで回収、保管等を行うことができ、省スペース化を図ることができる。そして、本実施形態の蓋付き運搬用容器では、各折曲板6の上縁部分60と口枠2との間に生じる通気スペースを、カバー部61によって封ずることにより、容器全体として高い断熱性(保冷、保温機能)を発揮することができる。
加えて、本実施形態の蓋付き運搬用容器において、各折曲板6は、く字状に折れ曲がるように設けられたフレーム63と、フレーム63との間で断熱シート9の少なくとも一部を挟持する内フレーム64を、さらに有する。カバー部61は、内フレーム64と一体に成形されている。
したがって、本実施形態の蓋付き運搬用容器によれば、フレーム63と内フレーム64を成形してこれに断熱シート9を挟み込むというシンプルな作業で、カバー部61を有する断熱性の高い折曲板6を効率的に形成することができる。
また、蓋付き運搬用容器において、各揺動板5の側端部50は、折曲板6の一部分(第一縦リブ65)に当接して通気を封止するように設けられた第一当接面501と、折曲板6の別部分(第二縦リブ66)に当接して通気を封止するように設けられた第二当接面502を有する。第一当接面501と第二当接面502は、各揺動板5の厚み方向において、互いに距離をあけて位置する。
したがって、本実施形態の蓋付き運搬用容器によれば、揺動板5と折曲板6の間で通気スペースが生じることを、揺動板5の第一当接面501での折曲板6との当接と、第二当接面502での折曲板6との当接の、二段階で封ずることができる。さらに、第一当接面501と第二当接面502が位置することで通気路の距離が長くなり、断熱性が高められる。これにより、容器全体として高い断熱性(保冷、保温機能)を発揮することができる。
また、本実施形態の蓋付き運搬用容器において、断熱シート9は、く字状に折れ曲がる折線部91を有する。各折曲板6は、断熱シート9と共にく字状に折れ曲がるように構成されたフレーム63を、さらに有する。フレーム63には、断熱シート9の折線部91を含む一部領域A1を露出させる開口部635が形成されている。
したがって、本実施形態の蓋付き運搬用容器によれば、断熱シート9のうち折れ曲がったときに膨らむ部分が、開口部635を介して外側に開放されることで、折曲板6の折りやすさを確保することができ、且つ、繰り返しの折り畳み作業によって断熱シート9が破損することも抑えられる。
また、本実施形態の蓋付き運搬用容器において、各揺動板5の外面には、断熱シート9の一部または全部を覆うように板材59が設けられている。
したがって、本実施形態の蓋付き運搬用容器によれば、板材59によって揺動板5の全体の曲げ剛性と耐衝撃性を確保することができるので、容器全体を折り畳む際に、揺動板5を外側から叩いて動作させるという作業を行うことができる。
1 底板
2 口枠
3 蓋板
4 側板
5 揺動板
50 側端部
501 第一当接面
502 第二当接面
59 板材
6 折曲板
60 上縁部分
61 カバー部
63 フレーム
635 開口部
64 内フレーム
65 第一縦リブ(一部分)
66 第二縦リブ(別部分)
9 断熱シート
91 折線部
A1 一部領域

Claims (1)

  1. 底板と、
    前記底板の上方に位置する口枠と、
    前記口枠の開口を塞ぐように装着される蓋板と、
    前記底板と前記口枠との間で起立するように設けられた四枚の側板と、を具備する運搬用容器であって、
    前記底板、前記蓋板および前記四枚の側板は、それぞれ断熱シートを有し、
    前記四枚の側板は、前記口枠に対して揺動自在に連結された一対の揺動板と、全体がく字状に折れ曲がるように前記底板と前記口枠に連結された一対の折曲板とから成り、
    各折曲板は、
    上縁部分と、
    前記口枠と前記上縁部分との間に生じる通気スペースを封ずるように前記上縁部分から立設されたカバー部と、
    前記上縁部分に設けられた突起と、を有し、
    前記上縁部分は、前記口枠から下方に突出した支軸部に対して前記突起が回転自在に挿入されることで、前記口枠に対して回転自在に連結され、
    前記カバー部は、前記口枠から突出した前記支軸部の下方に位置する
    ことを特徴とする蓋付き運搬用容器
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