JP6988389B2 - 開閉体制御装置、開閉体駆動モータ及び開閉体駆動システム - Google Patents

開閉体制御装置、開閉体駆動モータ及び開閉体駆動システム Download PDF

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Description

本発明は、車両のパワーウインドやスライドルーフ、スライドドア等の自動開閉を行うための開閉体制御装置、開閉体駆動モータ及び開閉体駆動システムに関するものである。
従来、車両の開閉体駆動システムでは、制御装置にて制御されるモータの駆動により例えばウインドガラス等の開閉体の自動開閉を行うが、種々の開閉制御を実行するためには、開閉体の可動域の端位置(全閉位置や全開位置)を制御装置が認識していることが望ましい(例えば特許文献1参照)。制御装置において開閉体の可動域の端位置が設定(認識)される態様としては、モータ(開閉体)の駆動中に該モータの回転が拘束されたとき、そのときのモータの駆動情報が所定の設定条件を満たす場合に、そのモータ本体の回転が拘束されたときの開閉体の位置を可動域の端位置として設定するようになっている。なお、上記のような可動域の端位置の設定は、車両への開閉体駆動システムの組付時や構成部品の交換時、車両バッテリの交換時等、制御装置が前記可動域の端位置情報を記憶していない(喪失している)場合に行われる。
特開2002−2293号公報
上記のように開閉体の可動域の端位置を設定する際には、例えば作業性を向上させるために、駆動中のモータ本体の回転が拘束された(開閉体の動きが止まった)後に、開閉体の可動域の端位置を設定が完了した(もしくは設定が完了される見込みがある)か否かの報知を行いたいが、そのために車載のスピーカやスイッチ部のLED照明等を用いた報知は煩雑であり、またそのためだけの報知装置を別途設けることは非現実的である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、開閉体の可動域の端位置の設定時における報知を簡易に行うことができる開閉体制御装置、開閉体駆動モータ及び開閉体駆動システムを提供することにある。
上記課題を解決する開閉体制御装置は、車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体に供給する駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御するPWM制御部と、駆動中の前記モータ本体の回転が拘束されたときの該モータ本体の駆動情報が設定条件を満たしているか否かを判定する設定条件判定部と、前記設定条件判定部にて前記駆動情報が前記設定条件を満たしていると判定された場合、当該モータ本体の回転が拘束されたときの前記開閉体の開閉位置を可動域の端位置として設定する位置設定部とを備え、前記PWM制御部は、前記設定条件判定部による、前記駆動情報が前記設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、PWM制御の制御周波数を可聴域の周波数として前記モータ本体から可聴域の音を生じさせる設定報知動作を実行するものであり、前記設定条件判定部は、前記判定結果が前記設定条件を満たしているか否かの判定を、駆動中の前記モータ本体の回転が拘束されてから所定時間が経過する間、継続して前記モータ本体への駆動電力の供給が行われているか否かの判定結果に基づいて行う
上記態様によれば、回転が拘束されたときのモータ本体の駆動情報が可動域の端位置の設定条件を満たしているか否かに基づいて、モータ本体から可聴域の音を生じさせる設定報知動作が実行される。これにより、開閉位置の可動域の端位置の設定が完了した(もしくは設定が完了される見込みがある)か否かの報知を、モータ本体からの発音によって簡易に行うことができ、その結果、作業性の向上や、設定不良の発生の抑制が可能となる。
課題を解決する開閉体制御装置車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体に供給する駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御するPWM制御部と、駆動中の前記モータ本体の回転が拘束されたときの該モータ本体の駆動情報が設定条件を満たしているか否かを判定する設定条件判定部と、前記設定条件判定部にて前記駆動情報が前記設定条件を満たしていると判定された場合、当該モータ本体の回転が拘束されたときの前記開閉体の開閉位置を可動域の端位置として設定する位置設定部とを備え、前記PWM制御部は、前記設定条件判定部による、前記駆動情報が前記設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、PWM制御の制御周波数を可聴域の周波数として前記モータ本体から可聴域の音を生じさせる設定報知動作を実行するものであり、前記PWM制御部は、前記判定結果が前記設定条件を満たしている旨の判定の場合、及び前記設定条件を満たしていない旨の判定の場合の各々で前記設定報知動作を実行し、前記判定結果が前記設定条件を満たしている旨の判定の場合の前記設定報知動作の発音態様と、前記判定結果が前記設定条件を満たしていない旨の判定の場合の前記設定報知動作の発音態様とが異なる。
上記態様によれば、回転が拘束されたときのモータ本体の駆動情報が可動域の端位置の設定条件を満たしているか否かに基づいて、モータ本体から可聴域の音を生じさせる設定報知動作が実行される。これにより、開閉位置の可動域の端位置の設定が完了した(もしくは設定が完了される見込みがある)か否かの報知を、モータ本体からの発音によって簡易に行うことができ、その結果、作業性の向上や、設定不良の発生の抑制が可能となる。
上記態様によれば、開閉体の可動域の端位置の設定が完了した(もしくは設定が完了される見込みがある)か否かの報知をモータ本体からの発音によって行うことができる。
上記課題を解決する開閉体制御装置車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体に供給する駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御するPWM制御部と、駆動中の前記モータ本体の回転が拘束されたときの該モータ本体の駆動情報が設定条件を満たしているか否かを判定する設定条件判定部と、前記設定条件判定部にて前記駆動情報が前記設定条件を満たしていると判定された場合、当該モータ本体の回転が拘束されたときの前記開閉体の開閉位置を可動域の端位置として設定する位置設定部とを備え、前記PWM制御部は、前記設定条件判定部による、前記駆動情報が前記設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、PWM制御の制御周波数を可聴域の周波数として前記モータ本体から可聴域の音を生じさせる設定報知動作を実行するものであり、前記位置設定部は、前記開閉体の閉作動中に前記モータ本体の回転が拘束されたときの該モータ本体の駆動情報が全閉位置の設定条件を満たしていると前記設定条件判定部にて判定された場合、当該モータ本体の回転が拘束されたときの前記開閉体の開閉位置を全閉位置として設定し、前記開閉体の開作動中に前記モータ本体の回転が拘束されたときの該モータ本体の駆動情報が全開位置の設定条件を満たしていると前記設定条件判定部にて判定された場合、当該モータ本体の回転が拘束されたときの前記開閉体の開閉位置を全開位置として設定し、前記PWM制御部は、前記設定条件判定部による前記全閉位置の設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、閉作動時用の発音態様で前記設定報知動作を実行し、前記設定条件判定部による前記全開位置の設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、前記閉作動時用の発音態様とは異なる開作動時用の発音態様で前記設定報知動作を実行する。
上記態様によれば、回転が拘束されたときのモータ本体の駆動情報が可動域の端位置の設定条件を満たしているか否かに基づいて、モータ本体から可聴域の音を生じさせる設定報知動作が実行される。これにより、開閉位置の可動域の端位置の設定が完了した(もしくは設定が完了される見込みがある)か否かの報知を、モータ本体からの発音によって簡易に行うことができ、その結果、作業性の向上や、設定不良の発生の抑制が可能となる。
上記態様によれば、全閉位置の設定が完了した(もしくは設定が完了される見込みがある)か否かの報知と、全開位置の設定が完了した(もしくは設定が完了される見込みがある)か否かの報知とを区別することができ、より一層の作業性の向上に寄与できる。
上記開閉体制御装置において、前記PWM制御部は、前記判定結果が前記設定条件を満たしている旨の判定の場合にのみ、又は前記設定条件を満たしていない旨の判定の場合にのみ、前記設定報知動作を実行する。
上記態様によれば、開閉体の可動域の端位置の設定が完了した(もしくは設定が完了される見込みがある)か否かの報知をモータ本体からの発音によって行うことができる。
上記課題を解決する開閉体駆動モータは、開閉体を自動開閉するためのモータ本体と、上記の開閉体制御装置とを備える。
上記態様によれば、開閉体の可動域の端位置の設定時における報知を簡易に行うことができる、制御装置一体のモータを提供できる。
上記課題を解決する開閉体駆動システムは、車両に搭載される開閉体と、前記開閉体を自動開閉するためのモータ本体を含む開閉体駆動モータと、上記の開閉体制御装置とを備える。
上記態様によれば、開閉体の可動域の端位置の設定時における報知を簡易に行うことができる開閉体駆動システムを提供できる。
本発明の開閉体制御装置、開閉体駆動モータ及び開閉体駆動システムによれば、開閉体の可動域の端位置の設定時における報知を簡易に行うことができる。
実施形態におけるパワーウインドモータを含むシステムの概略構成図。 同形態におけるウインドガラスの可動域の端位置の設定態様を説明するための説明図。 同形態におけるウインドガラスの開閉位置の初期化の態様を説明するためのフロー図。 変形例におけるウインドガラスの開閉位置の初期化の態様を説明するためのフロー図。 変形例におけるウインドガラスの開閉位置の初期化の態様を説明するためのフロー図。
以下、開閉体制御装置、開閉体駆動モータ及び開閉体駆動システムの一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両に搭載されるパワーウインドシステム10は、車両ドアDRのウインドガラスWGの自動開閉を行うために各ドアDR内に取り付けられるパワーウインドモータ11と、各ドアDR毎のパワーウインドモータ11と通信可能に接続されるボディECU(Electric Control Unit:電子制御装置)21とを備える。
パワーウインドモータ11は、モータ本体12と、駆動回路13と、パワーウインドECU(P/WECU)14とが一体に組み付けられて構成されている。
モータ本体12は、駆動回路13からの駆動電力の供給に基づいて回転駆動し、ウインドレギュレータ(図示略)を介してウインドガラスWGを上下方向に開閉作動させる。
駆動回路13は、リレー回路13aと、FET(Field effect transistor)13bとを備える。リレー回路13aは、車両搭載のバッテリBTからの電力供給を受けてモータ本体12に対する正逆転駆動のための駆動電力の供給及び停止を行う回路である。また、半導体スイッチング素子であるFET13bは、PWM(Pulse Width Modulation)制御が行われ、リレー回路13aから出力する駆動電力の調整を行う。つまり、リレー回路13aは、モータ本体12の正転又は逆転駆動とその駆動停止、即ちウインドガラスWGの開又は閉方向への作動とその作動停止を行い、FET13bは、モータ本体12の回転速度の変更、即ちウインドガラスWGの動作速度の変更を行う。リレー回路13a及びFET13bは、P/WECU14にて制御される。
P/WECU14は、PWM制御部14aと、位置速度検出部14bと、挟み込み処理部14cとを備える。P/WECU14は、これらPWM制御部14a、位置速度検出部14b、及び挟み込み処理部14c等を用い、ウインドガラスWGの開閉作動に係る各種制御を行う。ここで、各種制御を行うに際し、P/WECU14には、モータ本体12の回転に同期した回転パルス信号が回転センサ15から入力される。また、P/WECU14には、車両ドアDR等に備えられる開閉スイッチ20からの開又は閉指令信号が入力される。
P/WECU14は、開指令信号の入力の場合にはリレー回路13aに対してモータ本体12を例えば正転させるための給電方向で、閉指令信号の入力の場合にはモータ本体12を例えば逆転させるための給電方向で、それぞれ給電可能な状態(ON)に切り替える。またこの場合、P/WECU14のPWM制御部14aは、FET13bの制御端子にPWM制御信号を出力し、所定の制御周波数(PWM周波数)及びデューティ比でのFET13bのPWM制御を行う。開閉指令信号の入力が無くなると、P/WECU14は、リレー回路13aに対してモータ本体12への給電を停止(OFF)し、PWM制御部14aは、PWM制御信号を通じてFET13bをオフに切り替える。
位置速度検出部14bは、モータ本体12の回転に同期した回転パルス信号(具体的には回転パルス信号のエッジのカウント)に基づいて、モータ本体12の回転位置、即ちウインドガラスWGの位置検出を行う。また、位置速度検出部14bは、上記回転パルス信号(具体的には回転パルス信号の周期の長さ)に基づいて、モータ本体12の回転速度(ウインドガラスWGの動作速度)の検出を行う。モータ本体12の回転速度が遅くなる程、回転パルス信号の周期は長くなる。
挟み込み処理部14cは、モータ本体12の駆動情報(回転速度や電流値など)に基づいて、閉作動中のウインドガラスWGにて異物の挟み込みが行われたか否かの判定を行う。異物の挟み込みが生じたと判定した場合、挟み込み処理部14cは、挟み込んだ異物を解放可能とすべくウインドガラスWGを例えば所定量開作動させるようにリレー回路13a及びFET13bを制御する。なお、挟み込み処理部14cにて、開作動中のウインドガラスWGと車両ドアDRとの間で生じる異物の巻き込みの判定を行ってもよく、この場合、挟み込み処理部14cは、巻き込んだ異物を解放可能とすべくウインドガラスWGを例えば所定量閉作動させるようにリレー回路13a及びFET13bを制御する。
P/WECU14は、上位ECUであるボディECU21と車両通信システムを介して通信可能に接続されている。車両通信システムとしては、LIN(Local Interconnect Network)通信や、CAN(Controller Area Network)通信等がある。P/WECU14は、必要な各種の車両情報をボディECU21から取得する。
ここで、P/WECU14の位置速度検出部14bがウインドガラスWGの位置検出を行うにあたり、ウインドガラスWGの可動域の端位置(全閉位置や全開位置)を認識している(すなわち、開閉位置の初期化が完了している)必要がある。
位置速度検出部14bは、ウインドガラスWGの可動域の端位置が設定されていない状態でのウインドガラスWGの作動中において、モータ本体12の回転が物理的に拘束された後、所定の設定条件を満たした場合に、その拘束位置を可動域の端位置として設定する。より詳しくは、位置速度検出部14bは、ウインドガラスWGの閉作動中にモータ本体12の回転が物理的に拘束された後、所定の設定条件を満たした場合に、その拘束位置を全閉位置(可動域の第1端位置)としてP/WECU14内のメモリ(図示略)に記憶させる。また、位置速度検出部14bは、ウインドガラスWGの開作動中にモータ本体12の回転が物理的に拘束された後、所定の設定条件を満たした場合に、その拘束位置を全開位置(可動域の第2端位置)として前記メモリに記憶させる。
なお、上記のような可動域の端位置の設定(開閉位置の初期化)は、例えば車両へのパワーウインドモータ11及びウインドレギュレータの組付時やこれらを含む構成部品の交換時、車両のバッテリBTの交換時等、P/WECU14がウインドガラスWGの可動域の端位置の情報を記憶していない(喪失している)場合に行われる。
ここで、ウインドガラスWGの可動域の端位置の設定態様(設定条件)の一例を、図2を用いて説明する。
例えば、作業者は開閉スイッチ20の操作によってウインドガラスWGを開方向又は閉方向に作動させる。このとき、P/WECU14には、モータ本体12の回転に同期した回転パルス信号が回転センサ15から入力される。
ここで、ウインドガラスWGが可動域の端位置に到達すると、モータ本体12の回転が物理的に拘束され、回転パルス信号の入力が途絶える。そして、回転パルス信号の入力が途絶えた時点から所定時間Tが経過する間、継続してリレー回路13aがONの状態であるとき、位置速度検出部14bは、位置速度検出部14bは、モータ本体12の回転が拘束されたと判定(検知)し、そのときのウインドガラスWGの開閉位置を可動域の端位置として設定する。すなわち、回転パルス信号の入力が途絶えてからの経過時間が、リレー回路13aのON状態が維持されたまま所定時間Tに達するか否かを可動域の端位置の設定条件としている。なお、上記所定時間Tの長さは、例えば約100〜500msに設定されることが好ましい。
なお、上記のような可動域の端位置の設定(開閉位置の初期化)の態様は、車種などによって異なるパワーウインドシステム10の仕様に応じて適宜変更されるものであり、ウインドガラスWGの全閉位置(又は全開位置)のみ設定する仕様、全閉位置と全開位置の両方の設定が必要な仕様など様々である。さらに、ウインドガラスWGの全閉位置と全開位置の両方の設定が必要な場合には、全開位置の設定に次いで全閉位置の設定を行う場合と、反対に、全閉位置の設定に次いで全開位置の設定を行う場合がある。
次に、パワーウインドシステム10の動作について説明する。
P/WECU14は、可動域の端位置を基準とするウインドガラスWGの開閉位置を認識しつつ、駆動回路13からモータ本体12に供給する駆動電力(モータ印加電圧)をFET13bのPWM制御にて調整している。このとき、PWM制御のデューティ比が可変されることでモータ印加電圧が調整され、ウインドガラスWGの動作速度が変化するようになっている。
また、このとき、PWM制御の制御周波数が可変されることで、モータ本体12(具体的にはモータ本体12が備えるコイル)の振動の周波数が調整される。そして、PWM制御の制御周波数が可聴域の周波数とされることで、モータ本体12(コイル)が可聴域の周波数で振動され、これにより、モータ本体12から可聴域の音が生じるモータ発音動作が行われるようになっている。なお、このモータ発音動作において設定される可聴域の周波数は、例えば約500〜1000[Hz]とされる。
そして、上記したウインドガラスWGの開閉位置の初期化時において、PWM制御部14aは、位置速度検出部14bによる、可動域の端位置の設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、前記モータ発音動作(設定報知動作)を実行する。
図3は、ウインドガラスWGの開閉位置の初期化に、全開位置及び全閉位置の各々の設定が必要な場合の設定態様を示すフロー図である。
同図に示すように、まず、ステップS1において、例えば作業者による開閉スイッチ20の操作に基づいてウインドガラスWGの開作動が開始される。その開作動中において、ウインドガラスWGが全開位置(機械的なロック位置)に到達したとき、モータ本体12の回転が拘束されて回転パルス信号の入力が途絶える。
すると、ステップS2において、位置速度検出部14bは、回転パルス信号の入力が途絶えた時点からの経過時間のカウントを開始し、該経過時間が所定時間Tに達するまでの間、継続してリレー回路13aがONの状態であることを全開位置の設定条件として、その設定条件を満たすか否かを判定する。そして、全開位置の設定条件を満たすと判定された場合、その時点でのウインドガラスWGの開閉位置が全開位置として記憶(設定)される(ステップS3)。
次いで、ステップS4において、PWM制御部14aの制御に基づくモータ本体12の発音動作(設定報知動作)が実行される。
また、ステップS2において、全開位置の設定条件を満たさないと判定された場合には、ステップS1に戻る。本実施形態では、回転パルス信号の入力が途絶えた時点からの経過時間が所定時間Tに達する前に、作業者が開閉スイッチ20の操作をやめるなどして、リレー回路13aがOFFに切り替わったときに、全開位置の設定条件を満たさない旨の判定が行われる(図2参照)。
ステップS4の後のステップS5において、例えば作業者による開閉スイッチ20の操作に基づいてウインドガラスWGの閉作動が開始される。その閉作動中において、ウインドガラスWGが全閉位置(機械的なロック位置)に到達したとき、モータ本体12の回転が拘束されて回転パルス信号の入力が途絶える。
すると、ステップS6において、位置速度検出部14bは、回転パルス信号の入力が途絶えた時点からの経過時間のカウントを開始し、該経過時間が所定時間Tに達するまでの間、継続してリレー回路13aがONの状態であることを全閉位置の設定条件として、その設定条件を満たすか否かを判定する。そして、全閉位置の設定条件を満たすと判定された場合、その時点でのウインドガラスWGの開閉位置が全閉位置として記憶(設定)される(ステップS7)。これにより、ウインドガラスWGの開閉位置の初期化が完了する。
次いで、ステップS8において、PWM制御部14aの制御に基づくモータ本体12の発音動作(設定報知動作)が実行される。
このステップS8の設定報知動作(全閉位置の設定が完了した旨を報知するモータ本体12の発音動作)におけるモータ本体12の発音態様は、前記ステップS4の設定報知動作(全開位置の設定が完了した旨を報知するモータ本体12の発音動作)におけるモータ本体12の発音態様と異なる態様に設定されている。具体的には、ステップS4の設定報知動作とステップS8の設定報知動作とで、発音回数、音の高さ、発音区間の長さなどを異ならせる。なお、ステップS4の設定報知動作とステップS8の設定報知動作とで発音回数を異ならせる場合、例えば、ステップS4の設定報知動作では1度発音させるのに対し、ステップS8の設定報知動作では2度発音させるといった設定が考えられる。
上記ステップS6において、全閉位置の設定条件を満たさないと判定された場合には、ステップS5に戻る。本実施形態では、回転パルス信号の入力が途絶えた時点からの経過時間が所定時間Tに達する前に、作業者が開閉スイッチ20の操作をやめるなどして、リレー回路13aがOFFに切り替わったときに、全閉位置の設定条件を満たさない旨の判定が行われる(図2参照)。
本実施形態の作用について説明する。
ウインドガラスWGの開閉位置の初期化時において、まず、全開位置の設定が完了したときにモータ本体12の発音動作による報知が実行され、次いで、全閉位置の設定が完了したときにモータ本体12の発音動作による報知が実行される。これにより、全開位置及び全閉位置の設定が完了したか否かを作業者が速やかに判断することが可能となり、開閉位置の初期化の作業をスムーズに完了させることができる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)位置速度検出部14bは、駆動中のモータ本体12の回転が拘束されたときの該モータ本体12の駆動情報(本実施形態では回転パルス信号に基づく情報)が所定の設定条件を満たしている場合、当該モータ本体12の回転が拘束されたときのウインドガラスWGの開閉位置を可動域の端位置(全閉位置又は全開位置)として設定する。そして、PWM制御部14aは、モータ本体12の回転が拘束されたときの駆動情報が設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、PWM制御の制御周波数を可聴域の周波数としてモータ本体12から可聴域の音を生じさせる設定報知動作を実行する。これにより、開閉位置の可動域の端位置(全閉位置又は全開位置)の設定が完了したか否かの報知を行うことができ、その結果、作業性の向上や、設定不良の発生の抑制が可能となる。また、モータ本体12からの発音によって当該報知を行うことができるため、当該報知のために車載のスピーカ、スイッチ部のLED照明を用いたり、モータ本体12とは別の報知装置などを別途設けたりする必要がなく、簡易な構成で報知を行うことができる。
(2)PWM制御部14aは、モータ本体12の回転が拘束されたときの駆動情報が設定条件を満たしている場合にのみ、モータ本体12の設定報知動作を実行する。これにより、モータ本体12の回転が拘束された(開閉体の動きが止まった)後、ウインドガラスWGの可動域の端位置の設定が完了した旨の報知を、モータ本体12からの発音によって行うことができる。
(3)PWM制御部14aは、全閉位置の設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、閉作動時用の発音態様で設定報知動作を実行し、全開位置の設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、閉作動時用の発音態様とは異なる開作動時用の発音態様で設定報知動作を実行する。これにより、全閉位置の設定が完了したか否かの報知と、全開位置の設定が完了したか否かの報知とを区別することができ、より一層の作業性の向上に寄与できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・PWM制御部14aにおける設定報知動作の制御において、モータ本体12の回転が拘束されたときの駆動情報が設定条件を満たしていない場合にのみ、モータ本体12の設定報知動作を実行するようにしてもよい。この場合のフローの一例を図4に示す。なお、同図のフローにおいて、上記実施形態と同様のステップについては同実施形態と同じ符号を付してその詳細の説明を省略する。
図4に示すように、ステップS1のウインドガラスWGの開作動中にモータ本体12の回転が拘束された後、ステップS2において、モータ本体12の駆動情報(回転パルス信号に基づく情報)が全開位置の設定条件を満たさないと判定された場合、ステップS11に移行する。そして、ステップS11においてPWM制御部14aの制御に基づくモータ本体12の発音動作(設定報知動作)が実行され、ステップS1に戻る。これにより、モータ本体12の回転が拘束された(ウインドガラスWGの開作動が止まった)後、ウインドガラスWGの全開位置の設定が完了していない旨の報知を、モータ本体12からの発音によって実行することができる。
また、ステップS2において、モータ本体12の駆動情報が全開位置の設定条件を満たすと判定された場合、その時点でのウインドガラスWGの開閉位置が全開位置として設定される(ステップS3)。
次いで、ステップS5において、例えば作業者による開閉スイッチ20の操作に基づいてウインドガラスWGの閉作動が開始される。
ステップS5のウインドガラスWGの閉作動中にモータ本体12の回転が拘束された後、ステップS6において、モータ本体12の駆動情報が全閉位置の設定条件を満たさないと判定された場合、ステップS12に移行する。そして、ステップS12においてPWM制御部14aの制御に基づくモータ本体12の発音動作(設定報知動作)が実行され、ステップS5に戻る。これにより、モータ本体12の回転が拘束された(ウインドガラスWGの閉作動が止まった)後、ウインドガラスWGの全閉位置の設定が完了していない旨の報知を、モータ本体12からの発音によって実行することができる。なお、上記実施形態と同様に、ステップS11の設定報知動作におけるモータ本体12の発音態様と、ステップS12の設定報知動作におけるモータ本体12の発音態様とが異なるように設定してもよい。
ステップS6において、モータ本体12の駆動情報が全閉位置の設定条件を満たすと判定された場合、その時点でのウインドガラスWGの開閉位置が全閉位置として設定される(ステップS7)。これにより、ウインドガラスWGの開閉位置の初期化が完了する。
同図に示す態様によれば、PWM制御部14aは、モータ本体12の回転が拘束されたときの駆動情報が設定条件を満たしていない場合にのみ、モータ本体12の設定報知動作を実行する。これによっても、ウインドガラスWGの開閉位置の可動域の端位置(全閉位置又は全開位置)の設定が完了したか否かの報知を、モータ本体12からの発音によって簡易に行うことができ、その結果、作業性の向上や、設定不良の発生の抑制が可能となる。
・PWM制御部14aにおける設定報知動作の制御において、モータ本体12の回転が拘束されたときの駆動情報が設定条件を満たしている場合と、満たしていない場合の各々で設定報知動作を実行してもよい。この場合のフローの一例を図5に示す。なお、同図のフローにおいて、上記実施形態及び図4のフローと同様のステップについては同実施形態と同じ符号を付してその詳細の説明を省略する。
図5に示すように、ステップS1のウインドガラスWGの開作動中にモータ本体12の回転が拘束された後、ステップS2において、モータ本体12の駆動情報(回転パルス信号に基づく情報)が全開位置の設定条件を満たすと判定された場合、その時点でのウインドガラスWGの開閉位置が全開位置として設定される(ステップS3)。
次いで、ステップS4において、PWM制御部14aの制御に基づくモータ本体12の発音動作(設定報知動作)が実行される。
また、ステップS2において、モータ本体12の駆動情報が全開位置の設定条件を満たさないと判定された場合、ステップS11に移行する。そして、ステップS11でモータ本体12の発音動作(設定報知動作)が実行され、ステップS1に戻る。
ここで、ステップS4の設定報知動作(全開位置の設定条件を満たす場合のモータ本体12の発音動作)と、ステップS11の設定報知動作(全開位置の設定条件を満たさない場合のモータ本体12の発音動作)とでは、発音態様が互いに異なるように設定されている。具体的には、ステップS4の設定報知動作とステップS11の設定報知動作とで、発音回数、音の高さ、発音区間の長さなどを異ならせる。
ステップS4の後のステップS5において、例えば作業者による開閉スイッチ20の操作に基づいてウインドガラスWGの閉作動が開始される。
ステップS5のウインドガラスWGの閉作動中にモータ本体12の回転が拘束された後、ステップS6において、モータ本体12の駆動情報が全閉位置の設定条件を満たすと判定された場合、その時点でのウインドガラスWGの開閉位置が全閉位置として設定される(ステップS7)。
次いで、ステップS8において、PWM制御部14aの制御に基づくモータ本体12の発音動作(設定報知動作)が実行される。
また、ステップS6において、モータ本体12の駆動情報が全閉位置の設定条件を満たさないと判定された場合、ステップS12に移行する。そして、ステップS12でモータ本体12の発音動作(設定報知動作)が実行され、ステップS5に戻る。
ここで、ステップS8の設定報知動作(全閉位置の設定条件を満たす場合のモータ本体12の発音動作)と、ステップS12の設定報知動作(全閉位置の設定条件を満たさない場合のモータ本体12の発音動作)とでは、発音態様が互いに異なるように設定されている。具体的には、ステップS8の設定報知動作とステップS12の設定報知動作とで、発音回数、音の高さ、発音区間の長さなどを異ならせる。
同図に示す態様によっても、ウインドガラスWGの可動域の端位置(全開位置及び全閉位置)の設定が完了したか否かの報知を、モータ本体12からの発音によって簡易に行うことができ、その結果、作業性の向上や、設定不良の発生の抑制が可能となる。
・全開位置の設定が完了した旨を報知するモータ本体12の発音動作(ステップS4の設定報知動作)における発音態様と、全閉位置の設定が完了した旨を報知するモータ本体12の発音動作(ステップS8の設定報知動作)における発音態様とを同じにしてもよい。
・上記実施形態では、ウインドガラスWGの可動域の端位置の設定条件に用いるモータ本体12の駆動情報を回転パルス信号に基づく情報としているが、これ以外に例えば、回転が拘束されたときのモータ本体12の電流値(いわゆるロック電流)としてもよい。この場合、例えば、ロック電流が閾値を越えた時点からの経過時間が所定時間に達するまでの間継続してリレー回路13aがONの状態であることを、ウインドガラスWGの可動域の端位置の設定条件とすることが考えられる。
・全開位置の設定条件と全閉位置の設定条件とを異ならせてもよい。例えば、全開位置の設定条件と全閉位置の設定条件とで前記所定時間Tを異なる値とすることなどが考えられる。
・ステップS1におけるウインドガラスWGの開作動が、作業者の開閉スイッチ20の操作によるものではなく、上位ECUであるボディECU21やP/WECU14、又は、初期化時にパワーウインドシステム10に外部接続する外部設定装置に持たせた自動設定部(図示略)から出力される開指令信号(初期化の開始指令)に基づいてなされてもよい。この場合、ステップS5では、前段のステップS4(又はステップS3)が終了した後に前記自動設定部から出力される閉指令信号に基づいてウインドガラスWGの閉作動がなされることが望ましい。
・車両の例えば助手席ドアや後席ドアにおいて、初期化時のウインドガラスWGの開閉作動(ステップS1,S5)が、他席ドア(例えば運転席ドア)に設けられたリモート開閉スイッチの操作によってなされてもよい。この場合、初期化中に作業者がウインドガラスWGの動きを逐一見ることができない場合もあるため、上記実施形態のように、全開位置の設定が完了した旨を報知するモータ本体12の発音動作(ステップS4の設定報知動作)における発音態様と、全閉位置の設定が完了した旨を報知するモータ本体12の発音動作(ステップS8の設定報知動作)における発音態様とを異ならせることが好ましい。
・ステップS2において、モータ本体12の駆動情報が全開位置の設定条件を満たすと判定された場合に、まず、モータ本体12の発音動作(設定報知動作)を実行し、その後、全開位置の設定(モータ本体12の回転拘束位置の記憶)を行うようにしてもよい。つまり、モータ本体12の設定報知動作を実行する時点で、全開位置の設定が完了していなくてもよい。同様に、ステップS6において、モータ本体12の駆動情報が全閉位置の設定条件を満たすと判定された場合に、まず、モータ本体12の発音動作(設定報知動作)を実行し、その後、全閉位置の設定(モータ本体12の回転拘束位置の記憶)を行うようにしてもよい。
・ウインドガラスWGの作動中にモータ本体12の回転が拘束された後、PWM制御部14aは、ウインドガラスWGの可動域の端位置の設定が完了したか否かを示す信号(フラグ)に基づいて、モータ本体12から可聴域の音を生じさせる設定報知動作を実行してもよい。
・ウインドガラスWGの位置情報をモータ本体12の回転センサ15から得る構成としていたが、例えばモータ本体12の電流リップルを検出可能な電流センサにてウインドガラスWGの位置情報を得る構成としてもよい。
・上記実施形態では、パワーウインドモータ11に駆動回路13及びP/WECU14を一体に設ける構成としていたが、駆動回路13及びP/WECU14を例えば開閉スイッチ20側や、車両ドアDRに関する電装品を統合制御するドア統合ECU側に設けてもよい。
・上記実施形態では特に言及しなかったが、パワーウインドモータ11のモータ本体12はブラシ付きモータでもよく、ブラシレスモータであってもよい。
・駆動回路13をリレー回路13aとFET13bとで構成したが、駆動回路の構成はこれに限らず、例えばFET等の半導体スイッチング素子を4個用いたフルブリッジ型駆動回路、半導体スイッチング素子を2個用いたハーフブリッジ型駆動回路を用いてもよい。
・開閉対象はウインドガラスWGでありそれを開閉するパワーウインドモータ11(パワーウインドシステム10)に適用したが、車両の他の開閉体駆動モータ(開閉体駆動システム)、例えばスライドルーフやスライドドアを駆動するモータ(システム)に適用してもよい。
10…パワーウインドシステム(開閉体駆動システム)、11…パワーウインドモータ(開閉体駆動モータ)、12…モータ本体、14…パワーウインドECU(開閉体制御装置)、14a…PWM制御部、14b…位置速度検出部(設定条件判定部、位置設定部)、WG…ウインドガラス(開閉体)。

Claims (6)

  1. 車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体に供給する駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御するPWM制御部と、
    駆動中の前記モータ本体の回転が拘束されたときの該モータ本体の駆動情報が設定条件を満たしているか否かを判定する設定条件判定部と、
    前記設定条件判定部にて前記駆動情報が前記設定条件を満たしていると判定された場合、当該モータ本体の回転が拘束されたときの前記開閉体の開閉位置を可動域の端位置として設定する位置設定部と
    を備え、
    前記PWM制御部は、前記設定条件判定部による、前記駆動情報が前記設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、PWM制御の制御周波数を可聴域の周波数として前記モータ本体から可聴域の音を生じさせる設定報知動作を実行するものであり、
    前記設定条件判定部は、前記判定結果が前記設定条件を満たしているか否かの判定を、駆動中の前記モータ本体の回転が拘束されてから所定時間が経過する間、継続して前記モータ本体への駆動電力の供給が行われているか否かの判定結果に基づいて行うことを特徴とする開閉体制御装置。
  2. 車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体に供給する駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御するPWM制御部と、
    駆動中の前記モータ本体の回転が拘束されたときの該モータ本体の駆動情報が設定条件を満たしているか否かを判定する設定条件判定部と、
    前記設定条件判定部にて前記駆動情報が前記設定条件を満たしていると判定された場合、当該モータ本体の回転が拘束されたときの前記開閉体の開閉位置を可動域の端位置として設定する位置設定部と
    を備え、
    前記PWM制御部は、前記設定条件判定部による、前記駆動情報が前記設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、PWM制御の制御周波数を可聴域の周波数として前記モータ本体から可聴域の音を生じさせる設定報知動作を実行するものであり、
    前記PWM制御部は、前記判定結果が前記設定条件を満たしている旨の判定の場合、及び前記設定条件を満たしていない旨の判定の場合の各々で前記設定報知動作を実行し、
    前記判定結果が前記設定条件を満たしている旨の判定の場合の前記設定報知動作の発音態様と、前記判定結果が前記設定条件を満たしていない旨の判定の場合の前記設定報知動作の発音態様とが異なることを特徴とする開閉体制御装置。
  3. 車両の開閉体を自動開閉するためのモータ本体に供給する駆動電力をPWM制御により調整し前記モータ本体を通じて前記開閉体の作動態様を変更可能に制御するPWM制御部と、
    駆動中の前記モータ本体の回転が拘束されたときの該モータ本体の駆動情報が設定条件を満たしているか否かを判定する設定条件判定部と、
    前記設定条件判定部にて前記駆動情報が前記設定条件を満たしていると判定された場合、当該モータ本体の回転が拘束されたときの前記開閉体の開閉位置を可動域の端位置として設定する位置設定部と
    を備え、
    前記PWM制御部は、前記設定条件判定部による、前記駆動情報が前記設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、PWM制御の制御周波数を可聴域の周波数として前記モータ本体から可聴域の音を生じさせる設定報知動作を実行するものであり、
    前記位置設定部は、
    前記開閉体の閉作動中に前記モータ本体の回転が拘束されたときの該モータ本体の駆動情報が全閉位置の設定条件を満たしていると前記設定条件判定部にて判定された場合、当該モータ本体の回転が拘束されたときの前記開閉体の開閉位置を全閉位置として設定し、
    前記開閉体の開作動中に前記モータ本体の回転が拘束されたときの該モータ本体の駆動情報が全開位置の設定条件を満たしていると前記設定条件判定部にて判定された場合、当該モータ本体の回転が拘束されたときの前記開閉体の開閉位置を全開位置として設定し、
    前記PWM制御部は、
    前記設定条件判定部による前記全閉位置の設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、閉作動時用の発音態様で前記設定報知動作を実行し、
    前記設定条件判定部による前記全開位置の設定条件を満たしているか否かの判定結果に基づいて、前記閉作動時用の発音態様とは異なる開作動時用の発音態様で前記設定報知動作を実行することを特徴とする開閉体制御装置。
  4. 前記PWM制御部は、前記判定結果が前記設定条件を満たしている旨の判定の場合にのみ、又は前記設定条件を満たしていない旨の判定の場合にのみ、前記設定報知動作を実行することを特徴とする請求項に記載の開閉体制御装置。
  5. 開閉体を自動開閉するためのモータ本体と、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の開閉体制御装置と
    を備えたことを特徴とする開閉体駆動モータ。
  6. 車両に搭載される開閉体と、
    前記開閉体を自動開閉するためのモータ本体を含む開閉体駆動モータと、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の開閉体制御装置と
    を備えたことを特徴とする開閉体駆動システム。
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