JP6986414B2 - 電気式脱イオン水製造装置及びそれに用いるフィルム部材 - Google Patents

電気式脱イオン水製造装置及びそれに用いるフィルム部材 Download PDF

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Description

本発明は、電気式脱イオン水製造装置と、この電気式脱イオン水製造装置に用いるフィルム部材とに関する。
イオン交換体によって被処理水を処理することにより脱イオン(脱塩)を行なう脱イオン水製造装置の1つとして、電気式脱イオン水製造装置(EDI(ElectroDeIonization)装置ともいう)がある。EDI装置は、電気泳動と電気透析とを組み合わせた装置であって、薬剤によってイオン交換体を再生する処理を不要とするという利点を有する。
EDI装置では、アニオン(陰イオン)のみを透過させるアニオン交換膜とカチオン(陽イオン)のみを透過させるカチオン交換膜との間にイオン交換体(アニオン交換体及び/またはカチオン交換体)を充填して脱塩室が構成されている。脱塩室から見てアニオン交換膜及びカチオン交換膜の外側に各々濃縮室が配置され、さらにそれらの外側に、陽極を備える陽極室と陰極を備える陰極室とが配置される。脱塩室では陽極に近い側にアニオン交換膜が配置され、陰極に近い側にカチオン交換膜が配置される。陽極と陰極との間に直流電圧を印加し、濃縮室、陽極室及び陰極室に通水しながら被処理水を脱塩室に通水することにより、被処理水の脱イオン処理がなされ、脱イオン水が脱塩室から排出される。被処理水に含まれていたイオン成分は、濃縮室に移行して濃縮室から排出される。
ここでは、[濃縮室(C)|アニオン交換膜(AEM)|脱塩室(D)|カチオン交換膜(CEM)|濃縮室(C)]からなる基本構成(すなわちセルセット)が陽極と陰極との間に配置されているものとしたが、電極間にこのようなセルセットを複数個並置し、電気的には複数個のセルセットが一端を陽極とし他端を陰極として直列接続されるようにして処理能力の増大を図ることが一般的である。この場合、隣接するセルセット間で隣り合う濃縮室を共有することができるから、EDI装置の構成としては、[陽極室|C|AEM|D|CEM|C|AEM|D|CEM|C|AEM|D|CEM|…|C|陰極室]の構成となる。また、陽極室とそれに隣接する濃縮室の間にカチオン交換膜を設け、陰極室とそれに隣接する濃縮室の間にはアニオン交換膜を設ける場合が多い。また、このような直列構造において、陽極室に最も近い脱塩室については、陽極室との間に独立の濃縮室を介在させることなく陽極室自体を濃縮室としても機能させることができ、陰極室に最も近い脱塩室については、陰極室との間に濃縮室を介在させることなく陰極室自体を濃縮室としても機能させることができる。直流電圧の印加によって消費する電力を抑えるためには、各濃縮室にイオン交換体を充填し、陽極室にカチオン交換体を充填し、陰極室にはアニオン交換体を充填して、EDI装置全体としての電気抵抗を下げることが好ましい。EDI装置において各室に充填されるカチオン交換体及びアニオン交換体は、例えば、カチオン交換樹脂及びアニオン交換樹脂である。
ここでは、脱塩室において陽極側にアニオン交換膜を配置し、陰極側にカチオン交換膜を配置するものと説明したが、アニオン交換膜やカチオン交換膜の代わりにバイポーラ膜を使用することも可能である。バイポーラ膜は、アニオン交換膜とカチオン交換膜とを積層した構造を有する。以下の説明では、アニオン交換膜及びカチオン交換膜にさらにバイポーラ膜を含めてイオン交換膜と総称することとする。
結局、EDI装置は、陽極と陰極との間の空間を複数枚のイオン交換膜で区画し、区画された空間の各々を脱塩室、濃縮室、陽極室及び陰極室のいずれかとし、必要に応じてこれらの区画にイオン交換体を充填した構造となっている。そこで、貫通する開口部を有する複数の枠体を用意し、枠体によってイオン交換膜が挟持されるように枠体とイオン交換膜とを交互に配置することによって、EDI装置を構成する脱塩室、濃縮室、陽極室及び陰極室を形成することが行なわれている。イオン交換膜は、枠体の開口部よりも大きい形状であって、枠体の開口部を完全に覆うように配置される。このとき、枠体の少なくとも一方の面において、イオン交換膜を受け入れるための窪み部を開口部の周囲に設けている。EDI装置を組み立てる際には、下側となる枠体の窪み部にイオン交換膜を載置し、その上に、上側の枠体を載置し、必要に応じて枠体の開口部にイオン交換樹脂などのイオン交換体を充填する。この工程を繰り返すことによって、EDI装置での[…|濃縮室|脱塩室|濃縮室|脱塩室|濃縮室|…]という構造を完成させることができる。
枠体によってイオン交換膜を挟持することによってEDI装置の各室を形成する場合、イオン交換膜と枠体との間に隙間があるとそこから水漏れが発生する。そこで特許文献1には、イオン交換膜を受け入れるために枠体に設けられた窪み部の深さよりもイオン交換膜の厚みを厚くして、EDI装置を組み立てたときにイオン交換膜の厚さと窪み部の深さとの差の分だけ枠体がイオン交換膜を押し潰すようにすることにより、イオン交換膜と枠体との間の密着性を高めることが開示されている。特許文献1に記載されたものでは、イオン交換膜の潰ししろを利用してイオン交換膜とその両側にそれぞれ位置する枠体との密着性を高めることにより、イオン交換膜と枠体との間から水漏れが生じることを防止している。
特開2003−112185号公報
EDI装置では、要求性能などに応じて使用するイオン交換膜の種類や仕様を変えており、通常用いるものよりも薄いイオン交換膜を使用したい場合が生ずる。しかしながら特許文献1に記載されたEDI装置では、枠体に形成される窪み部の深さより薄いイオン交換膜を使用した場合、イオン交換膜の潰ししろが存在しないこととなって、枠体とイオン交換膜との間が十分にシールされず、水漏れが生じることとなる。またEDI装置では少なくとも脱塩室にはイオン交換樹脂などのイオン交換体を充填するが、EDI装置の組み立て時にイオン交換膜と枠体との間に粒状のイオン交換樹脂が入り込み、枠体によってイオン交換膜を挟持しようとするときにこのイオン交換樹脂がイオン交換膜を局所的に強く押圧することがある。その結果、イオン交換膜の一部分に集中的に負荷が加わってしまい、イオン交換膜の損傷の原因となることがある。イオン交換膜の損傷は、EDI装置から得られる脱イオン水の水質の低下、処理流量の低下をもたらす。
本発明の目的は、脱塩室や濃縮室などを構成するために用いられる枠体に形成されるイオン交換膜用の窪み部の深さよりも薄いイオン交換膜を使用可能であり、かつ、イオン交換膜の損傷を防止できるEDI装置と、このEDI装置で用いるフィルム部材とを提供することにある。
本発明の電気式脱イオン水製造装置は、イオン交換体が充填された脱塩室と、脱塩室の両側にそれぞれイオン交換膜を介して配置された1対の濃縮室とを備える電気式脱イオン水製造装置であって、脱塩室及び濃縮室の各々は、第1の面と、第2の面と、第1の面と第2の面の間を貫通する開口部とを有する枠体によって構成され、枠体は、第1の面において開口部を囲んで形成された窪み部を有し、イオン交換膜は、枠体の開口部の面積よりも大きい面積を有して窪み部にはめ込むことが可能な形状を有し、窪み部の底面上に、イオン交換膜と、開口部を有して窪み部にはめ込むことが可能な外周形状を有するフィルム部材とがこの順で配置している。
本発明のフィルム部材は、イオン交換体が充填された脱塩室と、脱塩室の両側にそれぞれイオン交換膜を介して配置された1対の濃縮室とを備え、脱塩室及び濃縮室の各々は、第1の面と、第2の面と、第1の面と第2の面の間を貫通する開口部とを有する枠体によって構成され、枠体は、第1の面において開口部を囲んで形成された窪み部を有する電気的脱イオン水製造装置において用いられるフィルム部材であって、開口部を有して窪み部にはめ込むことが可能な外周形状を有し、イオン交換膜は、枠体の開口部の面積よりも大きい面積を有して窪み部にはめ込むことが可能な形状を有し、イオン交換膜が窪み部の底面に接するように窪み部にはめ込まれたときに、イオン交換膜に対して積層して配置される。
本発明によれば、EDI装置において、脱塩室や濃縮室などを構成するために用いられる枠体に形成されるイオン交換膜用の窪み部の深さよりも薄いイオン交換膜を使用することが可能になり、かつ、枠体の窪み部に侵入したイオン交換樹脂粒子などによるイオン交換膜の損傷を防止できるようになる。
本発明の実施の一形態の電気式脱イオン水製造装置の構成を示す分解斜視図である。 図1のA−A線での枠体の断面図である。 枠体とイオン交換膜とフィルム部材との位置関係を示す断面図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の一形態の電気式脱イオン水製造装置(EDI装置)の要部の構成を示している。このEDI装置は、陽極13が設けられる陽極室と陰極14が設けられる陰極室との間に、濃縮室と脱塩室とを交互に繰り返して配置したものである。このとき、各脱塩室は、その陽極側で隣り合う濃縮室との間ではアニオン交換膜あるいはバイポーラ膜で区切られ、その陰極側で隣り合う濃縮室との間ではカチオン交換膜あるいはバイポーラ膜で区切られている。本実施形態では、貫通する開口部21を有する複数の枠体20を用意し、隣接する2つの枠体20によってイオン交換膜(アニオン交換膜、カチオン交換膜及びバイポーラ膜の少なくとも1つ)30が挟持されるように枠体20とイオン交換膜30とを交互に配置することによって、EDI装置を構成する脱塩室、濃縮室、陽極室及び陰極室を形成している。枠体20は、電気絶縁性であってかつ水を通さない材料、例えばプラスチックによって構成されている。図では、1つの脱塩室と、それに隣接する濃縮室の枠体20とが描かれている。少なくとも脱塩室には粒状のイオン交換樹脂などのイオン交換体が充填されるが、各室に充填されるイオン交換体は図1では示していない。枠体20には、その枠体20によって構成される脱塩室や濃縮室などに通水するための流路が形成されるが、図ではそれらの流路も示していない。
EDI装置としてみて陽極13の外側及び陰極14の外側には、それぞれ、押さえ板11,12が設けられている。押さえ板11,12の間に例えばボルト(不図示)を挿通し、そのボルトをナット(不図示)で締結することによって、陽極13、複数の枠体20、複数のイオン交換膜30及び陰極14とからなるEDI装置の本体部が押さえ板11,12の間で締め付けられ、EDI装置が完成することになる。
図2は、図1のA−A線での枠体20の断面図である。枠体20は、略長方形の板状の部材であって、中央に略長方形の貫通する開口部21を有する。板状の部材としての枠体20の一方の面すなわち第1の面において、開口部21を取り囲むように段差が形成されてイオン交換膜30を受け入れるための窪み部22が形成されている。窪み部22は開口部21を取り囲む段差によって形成されているので、この段差の高さが窪み部22の深さということになる。枠体20の第1の面には、窪み部22の領域において、Oリング34を配置するための溝24が設けられている。また窪み部22の外側となる位置においても枠体20の一方の面に、Oリング33が配置される溝23が形成されている。説明のため、図2にはOリング33,34は示されていない。溝23,24は、Oリング33,34を収容するためのものであるので、開口部21の周りを循環する形状に形成されている。板状部材としての枠体20の他方の面(すなわち第2の面)は平坦に形成されており、この面を平坦面と呼ぶ。上述のように枠体20によってイオン交換膜30を挟持しつつ枠体20とイオン交換膜30とを交互に配置しているが、このとき、相互に隣接する枠体20に関し、一方の枠体20の窪み部22が形成されている面と他方の枠体20の平坦面とが向かい合うようにする。
イオン交換膜30は、枠体20の開口部21よりも面積が広くて開口部21を完全に覆うことができるが、枠体20の窪み部22と同じかそれよりも小さい形状を有する。すなわちイオン交換膜30は、窪み部22にはめ込むことが可能な外周形状を有して、窪み部22にはめ込まれるようにして収容され配置される。水漏れの防止のため、イオン交換膜30は、窪み部22に収容されたときに、その全周にわたってOリング34用の溝24の形成位置よりも枠体30の外周側にはみ出る形状であることが好ましい。図3は、2つの枠体20によってイオン交換膜30を挟持した状態を示している。
本実施形態のEDI装置では、枠体20の一方の面に形成される窪み部22の深さと同じかそれよりも薄いイオン交換膜30を使用できるようにする。そこで、外周形状はイオン交換膜30とほぼ同じであって窪み部22にはめ込み可能であり、かつ、枠体20の開口部21とほぼ同形状の窓状の開口部32を有するフィルム部材31を使用する。フィルム部材31は、枠体20の窪み部22の底面に接するように配置されているイオン交換膜30の上に重ねられ、これによってフィルム部材31も窪み部22内に配置される。押圧しない状態でのイオン交換膜30の厚さとフィルム部材31の厚さとの和は、枠体20の窪み部22の深さと同じであるかそれよりも大きくなっている。この構成では、イオン交換膜30とフィルム部材31との積層体が、隣接する2つの枠体20に一方に形成された窪み部22と他方の平坦面とによって挟持されることになる。イオン交換膜30とフィルム部材31との積層体は、その合計の厚さが窪み部22の深さ以上であれば、2つの枠体20に挟まれて押し潰され、イオン交換膜30と枠体20の間、イオン交換膜30とフィルム部材31の間、フィルム部材31と枠体20の間の密着性が高まる。したがってこのEDI装置では、使用するイオン交換膜30の厚さが枠体20の窪み部22の深さよりも薄いときであっても、水漏れの発生を良好に防止することができる。本実施形態のEDI装置では、枠体20に周回する2本の溝23,24を設け、これにOリング33,34を配置して二重のシール構造としている。これにより、さらなる水漏れ防止が図られる。フィルム部材31には開口部32が設けられているので、イオン交換膜30にフィルム部材31を重ねたときであっても、イオン交換膜30を介したイオン(アニオン及びカチオン)の移動が妨げられることはない。
次に、フィルム部材31について説明する。フィルム部材31は、物理的強度に優れて表面が平滑なフィルムから構成されている。フィルム部材31に用いられる材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレートなどのポリマー材料が挙げられる。フィルム部材31は、例えば、Rz値が10μm以下となるように形成されている。本明細書において、Rz値は、フィルム部材31の表面粗さを示す一つのパラメータとして用いられる数値であって、JIS(日本工業規格)B0601:2001に規定されるものである。一例として窪み部22の深さが0.3mm、使用するイオン交換膜20の非押圧状態での厚さが0.2mmであれば、フィルム部材31としては、非押圧状態での厚さが例えば0.1mm以上0.3mm程度以下のものが使用される。フィルム部材31は、イオン交換膜30と重ねた状態で枠体20で挟持したときに十分かつ適切な潰ししろを形成できるような厚さであることが好ましい。より高い密着性を得るために、非押圧状態でのフィルム部材31の厚さは、1対の枠体20によってイオン交換膜30とフィルム部材31とを挟持した状態においてイオン交換膜30とフィルム部材31との厚さの和が窪み部22の深さを上回らない厚さとなるように選択される。
次に、本実施形態のEDI装置の組み立て方法について説明する。図1に示したものでは、各枠体20において陽極13側の面に窪み部22が設けられているので、まず、陰極14側の押さえ板12の上に陰極14を載置し、陰極14の上に、窪み部22が上になるように枠体20を載置する。陰極14と枠体20との間の気密の保持のために、陰極14の表面には、枠体20に取り付けられるOリング33,34と同様の2本のOリング35が取り付けられている。枠体20を配置したら、その窪み部22にイオン交換膜30とフィルム部材31とを配置する。これにより陰極室が形成される。続いて、陰極室の上に枠体20を載置し、その窪み部22にイオン交換膜30とフィルム部材31とを配置し、さらにその上に次の陰極室の上に枠体20を載置し、その窪み部22にイオン交換膜30とフィルム部材31とを配置することを繰り返すことによって、濃縮室と脱塩室とが交互に形成されることになる。
EDI装置では少なくとも脱塩室にイオン交換樹脂などのイオン交換体を充填する必要があるが、イオン交換体としてイオン交換樹脂を充填するときは、図3に示すように、イオン交換膜30を窪み部22に配置する前の枠体20の開口部21にイオン交換樹脂40を充填すればよい。イオン交換樹脂40の充填後、イオン交換膜30及びフィルム部材31を窪み部22に配置し、次の枠体20をその上に載置する。イオン交換樹脂40の充填の際に、窪み部22内に粒状のイオン交換樹脂が入り込むことがある。この状態でイオン交換膜30を配置し、組み立ての最終段階でボルトの締め付けなどによりイオン交換膜30を隣接する枠体20で挟持したとき、イオン交換樹脂40の粒によってイオン交換膜30に一部分に集中的に荷重がかかることになり、イオン交換膜30が損傷する可能性がある。イオン交換膜30が損傷すると、EDI装置の処理水質及び処理流量が低下するおそれがある。本実施形態では、イオン交換膜30にフィルム部材31を重ねているのでイオン交換樹脂40の粒による荷重がフィルム部材31を介してイオン交換膜30に加わることとなり、イオン交換膜30への荷重が軽減し、イオン交換膜30の損傷を防ぐことができる。
枠体20を載置することとその窪み部22にイオン交換膜30及びフィルム部材31を配置することを繰り返すことにより、最終的に、陽極室に対応する枠体20までが配置されることになる。そうしたら、イオン交換膜30及びフィルム部材31を介することなく陽極13を枠体20上に載置し、さらに押さえ板11をその上に設ける。最後に、押さえ板11と押さえ板12との間にボルトを通し、ナットで締結することにより、EDI装置が完成することになる。
11,12 押さえ板
13 陽極
14 陰極
20 枠体
21,32 開口部
22 窪み部
23,24 溝
30 イオン交換膜
31 フィルム部材
33,34,35 Oリング
40 イオン交換樹脂

Claims (7)

  1. イオン交換体が充填された脱塩室と、前記脱塩室の両側にそれぞれイオン交換膜を介して配置された1対の濃縮室とを備える電気式脱イオン水製造装置であって、
    前記脱塩室及び前記濃縮室の各々は、第1の面と、第2の面と、前記第1の面と前記第2の面の間を貫通する開口部とを有する枠体によって構成され、
    前記枠体は、前記第1の面において前記開口部を囲んで形成された窪み部を有し、
    前記イオン交換膜は、前記枠体の開口部の面積よりも大きい面積を有して前記窪み部にはめ込むことが可能な形状を有し、
    前記窪み部の底面上に、前記イオン交換膜と、開口部を有して前記窪み部にはめ込むことが可能な外周形状を有するフィルム部材とがこの順で配置し
    前記フィルム部材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル及びポリエチレンテレフタレートのいずれかから形成され、
    前記フィルム部材の表面粗さは、JIS B0601:2001に規定されるRz値で表して、Rz値が10μm以下である、電気式脱イオン水製造装置。
  2. 前記イオン交換膜は、前記窪み部の深さ以下の厚さを有し、アニオン交換膜、カチオン交換膜及びバイポーラ膜の少なくとも1つである、請求項1に記載の電気式脱イオン水製造装置。
  3. 非押圧状態での前記フィルム部材の厚さは、1対の前記枠体によって前記イオン交換膜と前記フィルム部材とを挟持した状態において前記イオン交換膜と前記フィルム部材との厚さの和が前記窪み部の深さを上回らない厚さである、請求項1または2に記載の電気式脱イオン水製造装置。
  4. 一方の枠体の前記第1の面が他方の枠体の前記第2の面に向かい合うように、隣接する2つの前記枠体が配置される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電気式脱イオン水製造装置。
  5. 前記枠体の前記第1の面に、前記開口部を取り囲む2重のOリングを備える、請求項4に記載の電気式脱イオン水製造装置。
  6. 前記2重のOリングの一方のOリングは前記窪み部の領域に配置され、他方のOリングは前記窪み部の外側に配置されている、請求項5に記載の電気式脱イオン水製造装置。
  7. イオン交換体が充填された脱塩室と、前記脱塩室の両側にそれぞれイオン交換膜を介して配置された1対の濃縮室とを備え、
    前記脱塩室及び前記濃縮室の各々は、第1の面と、第2の面と、前記第1の面と前記第2の面の間を貫通する開口部とを有する枠体によって構成され、
    前記枠体は、前記第1の面において前記開口部を囲んで形成された窪み部を有する電気的脱イオン水製造装置において用いられるフィルム部材であって、
    ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル及びポリエチレンテレフタレートのいずれかから形成され、
    開口部を有して前記窪み部にはめ込むことが可能な外周形状を有し、
    前記イオン交換膜は、前記枠体の開口部の面積よりも大きい面積を有して前記窪み部にはめ込むことが可能な形状を有し、
    前記イオン交換膜が前記窪み部の底面に接するように前記窪み部にはめ込まれたときに、前記イオン交換膜に対して積層して配置され
    前記フィルム部材の表面粗さは、JIS B0601:2001に規定されるRz値で表して、Rz値が10μm以下である、フィルム部材。
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