JP3985487B2 - 電気脱イオン装置 - Google Patents

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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体、液晶、製薬、食品、電力等の各種分野の産業や、研究施設等で脱イオン水を製造するために使用されている電気脱イオン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気脱イオン装置は、例えば本特許出願人の特開2001−11328号公報に記載されているように、陽極及び陰極と、それらのエンドプレートとの間に同大の複数のアニオン交換膜とカチオン交換膜(本書では総称してイオン交換膜とも記す。)とを交互に配列し、その隣接した各2枚宛のイオン交換膜の間に、イオン交換膜と同大で、窓状の開口部を有する濃縮室用外枠と、脱塩室用外枠とを交互に配置し、上記濃縮室用外枠の開口部で濃縮室を、脱塩室用外枠の開口部でイオン交換体を充填した脱塩室とを夫々形成して積層してある。そして、陽極のエンドプレートと陰極のエンドプレート、及びその間に積層された全部のイオン交換膜と外枠の各上縁部と下縁部に一連の複数の通液口を貫通して設けてあり、各外枠は通液口と窓状開口部の内部を連通する連通孔を有する。
【0003】
脱イオン水を製造するには、陽極と陰極との間に直流電源を印加し、上記一連の通液口の一つから、全部の脱塩室の内部に被処理水を、全部の濃縮室の内部に濃縮用水を、夫々上端から供給する。これにより脱塩室に供給された被処理水は、室内を流れ下る際に室内に充填されたイオン交換体と接触して不純物イオンを除去され、脱イオン水になる。こうして脱塩室でイオン交換体が被処理水から除去した不純物イオンはイオン交換膜を透過して濃縮室内に移動するので、濃縮室内を流れ下る濃縮用水は脱塩室から移動してきた不純物イオンを取り込み、不純物イオンを高濃度で含む濃縮水となって、濃縮室の下端から前記一連の他の通液口の下流端から系外に流出し、脱塩室の下端からは不純物イオンを除去された脱イオン水が前記一連の通液口の下流端から得られる。尚、脱塩室用外枠、つまり脱塩室の厚さは、除去すべきイオン種などによって相違し、濃縮用外枠の厚さと同じ場合もあるが、通常は濃縮室用外枠の厚さよりも厚く、厚い場合は4倍程になることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
陽極とそのエンドプレート、及び陰極とそのエンドプレートと、その間に介在する複数枚のイオン交換膜、並びに複数の外枠は、その周縁部沿いに点々と間隔を保って貫通したボルト、ナットなどのファスナで締め付けて積層体を構成するか、上記ファスナでの締め付けと、積層体の回りからの水洩れ防止のため隣接したイオン交換膜と外枠の対向面を接着又は溶着することを併用して積層体を構成している。
【0005】
複数のファスナで周縁の回りを点々と締め付けると、ファスナの1つ宛の締め付け力の変化により、2枚の外枠の間に挟まれた各イオン交換膜の外枠と対向する周縁部の潰れ代が変化し、これに基づき、脱塩室同志や濃縮室同志の厚さの変化や、外枠で隔てられたアニオン交換膜とカチオン交換膜との間の間隔の変化が生じ、その結果、各脱塩室と各濃縮室の体積が変化して脱塩室に充填したイオン交換体の充填密度や接触圧力、イオン交換体とイオン交換膜との接触圧力のバラツキを招き、それが電気脱イオン装置の性能に影響を及ぼし、採水した脱イオン水の品質の不均一化の原因になる。又、積層体の回りからの水洩れを防止するため、積層した際に対向するイオン交換膜と外枠との対向面を接着、溶着しても、外枠とイオン交換膜との間に施工が不完全な個所が生じると、そこから水洩れが生じるし、イオン交換膜自体の周縁部外周から外に水が浸み出して水洩れが起こり、これらの水洩れは電流リークによる危険を生じる。又、水洩れ発生個所では硬度成分の析出が生じ、装置が破損することもある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、脱塩室の両面、及び濃縮室の両面でのカチオン、アニオン両イオン交換膜の間の夫々の間隔、及び脱塩室同志、濃縮室同志の夫々の体積を一定にするため、積層体を構成する際のイオン交換膜の周縁部の潰れ代を均一に保ち、且つ積層体の回りからの水洩れを防止することによって上述の課題を解消したのであって、本発明の請求項1に記載の電気脱イオン装置は、交互に配列された複数枚のアニオン交換膜とカチオン交換膜との間に窓状の開口部を有する枠体を介在して濃縮室と、イオン交換体を充填した脱塩室とを交互に積層、構成した電気脱イオン装置において、上記枠体の外形をイオン交換膜の外形より大にし、上記枠体の開口部の回りの枠組みにイオン交換膜を嵌合する窪みと、上記窪みを囲む膜包囲部とを設け、上記窪みと膜包囲部との間の段差をイオン交換膜の厚さより小にしたことを特徴とする。この場合、窪みと膜包囲部を、枠組みの両面に一体に設けても、窪みと膜包囲部を枠組みの片面に一体に設けてもよい。そして、枠体の、開口部よりも上と下の位置に被処理水、濃縮用水、脱イオン水、濃縮水を通水する複数の通液口と、上記通液口と開口部の内部を連通する連通孔とを設けることが好ましい。又、本発明の請求項5に記載の電気脱イオン装置は、交互に配列された複数枚のアニオン交換膜とカチオン交換膜との間に窓状の開口部を有する枠体を介在して濃縮室と、イオン交換体を充填した脱塩室とを交互に積層して構成した電気脱イオン装置において、上記枠体を、外形がイオン交換膜の外形より大きく、イオン交換膜よりも小さい開口部を有する平らな主板と、外形が上記主板と同じで、厚さがイオン交換膜よりも薄く、イオン交換膜を嵌合する嵌合口を備えた別体の膜包囲板とで構成し、膜包囲板を主板に固定し、膜包囲板の嵌合口でイオン交換膜を囲むようにしたことを特徴とする。この場合、別体の膜包囲板を主板の両面に取付けても、別体の膜包囲板を主板の片面に取付けてもよい。そして、主板と膜包囲板とに、主板の開口部よりも上と下の位置に被処理水、濃縮用水、脱イオン水、濃縮水を通水する複数の通液口と、上記通液口と開口部の内部を連通する連通孔を設けることが好ましい。そして、いずれの場合も、膜包囲板の周縁部に0リングを巡らせて取付けることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
図示の各実施例において、11…と、12…は交互に配列された複数枚のアニオン交換膜とカチオン交換膜、13と14は両膜11、12の間に交互に形成された濃縮室と脱塩室とを示し、脱塩室にはイオン交換体15が充填してある。尚、必要により濃縮室にもイオン交換体を充填してもよい。上記濃縮室と、脱塩室とは交互に配列された上記2枚宛のイオン交換膜の間に介在する枠体で形成され、これらは図示していないエンドプレート、陽極とエンドプレート、陰極との間に位置し、前述したように周縁部沿いに間隔を保って点々と貫通したファスナで締め付けられて積層体を構成する。尚、前述したように、脱塩室の厚さは濃縮室の厚さの1〜4倍である。
【0008】
枠体は外形がアニオン、カチオン各交換膜11、12よりも大きい縦長の長方形で、その内部にイオン各交換膜より少し小さな開口部を有し、例えばプラスチックで2〜20mm程度の厚さに成形されている。尚、イオン各交換膜11、12の外形は長辺が約500〜700mm、短辺が約350〜400mmの長方形で、厚さが約0.5〜0.8mmである場合、枠体の外形は長辺が約600〜900mm、短辺が約430mmの長方形、開口部は長辺が約400〜600mm、短辺が約260〜330mmの長方形で、枠体の枠組み20を構成する上下の横桟の幅W1は約100〜150mm、左右の縦桟の幅W2は約50〜80mmである。
【0009】
図1,2の第一実施例では、枠体を構成する枠組み20の両方の外面に、イオン交換膜11,12が嵌合する窪み22を開口部21の回りに形成し、上記窪み22の外をイオン交換膜11,12の回りを囲む膜包囲部23にした濃縮室用の薄い第1枠体31と、この第1枠体と同じ外形と、開口部21とを有し、上記第1枠体よりも厚さが厚い、平らな脱塩室用の第2枠体32とを、交互に配列されたアニオン交換膜11とカチオン交換膜12との間に交互に配置する。尚、積層体を組み立てるためのファスナの挿通孔16は各枠体31,32の周縁沿いに点々と開設してある。又、17は上記挿通孔に一連に貫通して締付け、積層体を構成するためのファスナ(ボルト)を示す。
【0010】
第1枠体31の両方の外面にある膜包囲部23と、アニオン、カチオン両方のイオン交換膜11,12を嵌合する窪み22との段差T1は、イオン交換膜の厚さが前述の約0.5〜0.8mmの場合は、それよりも0.05mm程少ない0.45〜0.75mmにし、後述のようにこの段差とイオン交換膜との厚さの差をイオン交換膜の潰れ代にする。これによって第1枠体31の枠組みを構成する四辺の縦桟や横桟の断面形状は、中央突部24(両方の外面にある窪み22と22の背中合わせの部分=開口部21の厚さの部分)が内周に向いた凸字形になり、第1枠体31の厚さT1は両面の段差t1×2と、中央突部24の厚さt1’との合計値になる。又、第2枠体32の厚さT2は第1枠体の厚さT1の1〜4倍である。
【0011】
図1,2の第1実施例の第1枠体31と第2枠体32とをイオン交換膜11,12の間に介在させて積層体を構成するには、複数の第1枠体31の外面の一方の窪み22に、例えばアニオン交換膜11を嵌合し、外面の他方の窪み22にはカチオン交換膜12を嵌合し、これにより開口部21の両面の両方の窪み22,22に嵌合したアニオン交換膜とカチオン交換膜とを対向させると共に開口部21の両面を塞ぎ、第1枠体の開口部の内部を濃縮室13にし、第2枠体32の開口部の内部をイオン交換体15を充填した脱塩室14にする。
【0012】
前述のように窪み22と、その回りの第1枠体の外面である膜包囲部23との段差t1はイオン交換膜11,12の厚さより0.05mmほど低いので、第1枠体31の両面の窪みに嵌合したアニオン交換膜11、カチオン交換膜12の外面は膜包囲部23から厚さ方向に0.05mm程、はみ出る。又、接着剤等を使用する場合は、接着剤の厚さ分が、上記のはみ出る寸法に加算される。
【0013】
それから、こうして両面の窪みにイオン交換膜11,12を嵌合した複数の濃縮室用の第1枠体31の間に、夫々脱塩室用の第2枠体32を配置して第1枠体と第2枠体とを交互に配列し、陽極のエンドプレートと陰極のエンドプレートとの間に介在させ、第1、第2の各枠体31,32の周縁部沿いに点々と間隔を保って開設した挿通孔16に一連のファスナ17を通して締め付けて積層体を構成する。電気脱イオン装置の能力は交互に配列した第1枠体と、第2枠体の合計数によって定まる。
【0014】
前述のように第1枠体の両面の窪み22と外面の膜包囲部23との段差t1はイオン交換膜の厚さより0.05mm程低く、各イオン交換膜11,12は第1枠体の外面より0.05mm程、又はそれより少し多く出っ張っているので、ファスナの締め付けにより第1枠体の間に配置された平らな第2枠体の開口部の回りは第1枠体の開口部21の回りの窪み22に嵌合したイオン交換膜11,12の周縁部を少し圧縮して潰し、第1枠体の外面の膜包囲部23と第2枠体の外面は対面、接触してその間からの水洩れを防止する。必要ならば対面、接触した部分を接着や溶着してもよいし、第1枠体の膜包囲部23の周縁部、或いは第2枠体の周縁部に巡らせた0リング25を第2枠体の周縁部、或いは第1枠体の膜包囲部の周縁部で圧縮してシールすれば水洩れをより確実に防止できる。
【0015】
これによって、第1枠体の両面の窪み22に嵌合したイオン交換膜11,12は周縁部を一定に圧縮されて潰れる。従って、第1枠体の外面の両方の窪みに嵌合し、周縁部を圧縮されたアニオン交換膜11とカチオン交換膜12は膜の潰れ代が一定であることから、両交換膜に挟まれた各濃縮室13の体積は安定(一定)したものになる。そして、その両隣りの第2枠体32の開口部21と、その更に隣の第1枠体に張られたイオン交換膜とで形成された脱塩室14の体積も同様の理由で安定(一定)したものになる。
【0016】
各窪み22に収容されたイオン交換膜11,12の回りを膜包囲部23が囲んでいるが、段落0014で述べた第1枠体と第2枠体との接着や溶着、0リングの圧縮によるシールなどの水洩れ防止対策でイオン交換膜の周縁部からの水のしみ出しによる水洩れも無くせる。
【0017】
第1枠体31には開口部21の上の窪み22の部分か、更にその上の膜包囲部に2つの通液口26−1、26−2を開設し、開口部21の下の窪み22の部分か、更にその下の膜包囲部に2つの通液口26−1’、26−2’を開設する。図では開口部21の上の窪み22の部分と、開口部21の下の窪み22の部分に開設した場合を示した。又、第2枠体32にも、開口部21の上に、第1枠体の通液口26−1、26−2と同じ位置に通液口26−1、26−2を、開口部21の下に、第1枠体の通液口26−1’、26−2’と同じ位置に通液26−1’、26−2’を開設する。第1枠体と第2枠体を交互に重ねて積層したとき、両枠体31,32の通液孔26−1…、26−2…、26−1’…、26−2’…は一連に連なる。好ましくは、通液口26−1と26−1’、通液口26−2と26−2’は、図1に示したように対角方向に位置させる。そして、第1枠体には通液口26−1と開口部21の上方内部を連通する連通孔27−1、通液口26−1’と開口部21の下方内部を連通する連通孔27−1’を設け、第2枠体には通液口26−2と開口部21の上方内部を連通する連通孔27−2と、通液口26−2’と開口部21の下方内部とを連通する連通孔27−2’を設ける。通液口26−1や26−2から脱塩室或いは濃縮室になった開口部の内部に被処理水や濃縮用水を供給するための上記各連通孔27−1、27−2は下向きに幅を拡げ、開口部の内周の上面の全長から水を膜状に流すようにし、又、各連通孔27−1’、27−2’は開口部である脱塩室からの脱イオン水、濃縮室からの濃縮水を内周の下面の全長から通液口26−1’、26−2’に集中して流入するように、内周の下面全長から通液口26−1’、26−2’に向かって次第に幅を狭くして設けることが好ましい(図1参照)。これにより一連の通液口26−1中を流れる濃縮用水は連通孔27−1から開口部の濃縮室13中を均等に流れ下り、隣接した脱塩室からイオン交換膜11,12を透通して濃縮室13中に入って来る不純物イオンを取り込み、濃縮水となって連通孔27−1’から通液口26−1’に流入し、連続した通液口26−1’の下流端から装置の外に排水される。又、一連の通液口26−2中を流れる被処理水は、連通孔27−2から脱塩室12中をイオン交換体と接触しながら均等に流れ下り、その際、不純物イオンを取り除かれて通液口26−2’に流れ込み、連続した通液口26−2’の下流端から脱イオン水として採水される。このことは、このあとに述べる第2、第3、第4の各実施例付いても同じである。尚、両枠体31,32の通液口26−1、26−2を窪みの上の膜包囲部22の上部、通液口26−1’、26−2’を窪みの下の膜包囲部22の下部に設けた実施例は図6に示した。
【0018】
図3は、この発明の第2実施例を示す。枠体33の片側の外面にイオン交換膜11,12が嵌合する窪み22を開口部21の回りに形成し、上記窪みの外をイオン交換膜の回りを囲む膜包囲部23とする。そして、枠体33の他の片側の外面33’は平らにする。そして、窪み22、或いはその上下の膜包囲部23の上部と下部には被処理水、濃縮用水や脱イオン水、濃縮水などを一連に通水するための通液口26と、各通液口26と開口部21の内部とを連通する前述した連通孔27が設けてある。
【0019】
膜包囲部23と窪み22との段差t1は、前述したようにイオン交換膜11,12の厚さより僅かに、例えば0.05mm低い。又、膜包囲部23には周縁に沿い転々とファスナ(ボルト)を貫通して締め付け、積層体を構成するためのボルトの挿通孔16が設けてある。
【0020】
この枠体33を使用して電気脱イオン装置の陽極と陰極間の積層体を構成するには、窪み22にアニオン交換膜11を嵌合した複数の濃縮室用の枠体33(−)と、カチオン交換膜12を窪み22に嵌合した複数の脱塩室用の枠体33(+)とを交互に配列して前述したように一連のファスナで締め付ける。この場合、脱塩室用の枠体33(+)の厚さを濃縮室用の枠体33(−)の厚さの1〜4倍にし、その枠体33(+)の開口部を脱塩室、他方の枠体33(−)の開口部を濃縮室にする。
【0021】
これにより窪み22からはみ出したイオン交換膜11,12の周縁部は隣接した枠体の平らな外面33’で例えば0.05mm宛、一定に潰される。そして、イオン交換膜を窪み22に嵌合した枠体33(−)と33(+)の開口部21の内部は交互に厚さの薄い濃縮室13と、イオン交換体を充填した厚さの厚い脱塩室14になり、濃縮室同志の体積は安定(一定)し、脱塩室同志の体積も安定(一定)したものになる。
【0022】
この実施例の場合も、窪み22にアニオン交換膜11を嵌合した枠体33(−)の膜包囲部23の外面と、カチオン交換膜12を窪みに嵌合した、隣接した枠体33(+)の平らな外面33’、及び窪み22にカチオン交換膜12を嵌合した枠体33(+)の膜包囲部23の外面と、アニオン交換膜11を窪み22に嵌合した隣接した枠体33(−)の平らな外面33’は夫々イオン交換膜11、12の周縁部を圧縮してピッタリと対面、接触し、その間からの水洩れを防止する。必要ならばその対面、接触した部分を接着、溶着したり、その間に0リングを巡らせてシールすればより完全に水洩れを防止できる。そして、窪みに嵌合して周縁部を一定量潰されたイオン交換膜11,12の回りを膜包囲部23が囲んで塞いでいるため、ここに段落0016で述べたと同様な水洩れ防止対策を行うことでイオン交換膜の回りからの水のしみ出しによる水洩れも確実に防止できる。
【0023】
上記第1、第2の実施例の枠体には段差がある窪み22と膜包囲部23とを一体に設けたが膜包囲部23を別に成形して枠体を構成することもできる。
【0024】
それには、図4,5に示すようにイオン交換膜11,12より大きい縦長の長方形で、その内部にイオン交換膜より小さな開口部21と、上記開口部の上下にイオン交換膜の上下で塞がれる2つ宛の通液口26−1、26−2、26−1’、26−2’と、上記通液口と開口部の内周を連通する連通孔27−1、27−2と、周縁沿いに点々とボルト挿通孔16を備えた平らで厚さの薄い濃縮室用の第1主板34、及び厚さが厚い脱塩室用の第2主板35と、外形が第1、第2両主板と同じで、厚さがイオン交換膜11,12よりも例えば0.05mm程度薄く、内部にイオン交換膜11,12が嵌合する嵌合口25と、周縁に沿い主板のボルト挿通孔と連通する挿通孔16とを備えた膜包囲板36とからなり、2枚の膜包囲板36を第1主板34の両面に接着、溶着などで固定したものを図4に第3実施例として示し、膜包囲板36を第1主板34と第2主板35の夫々片面に接着、溶着などで固定したものを図5に第4実施例として示す。尚、上記両実施例の上の通液口26−1、26−2と、下の通液口26−1’、26−2’は各主板34、35と膜包囲板36の嵌合口25の上や、下のイオン交換膜で塞がれない位置に設けてもよい。(図6参照)
【0025】
図4の第1主板の両面に膜包囲板を固定したものは図1,2の第1実施例と同様に使用して、同様に作用し、図5の第1主板と第2主板の各片面に膜包囲板を固定したものは図3の第2実施例と同様に使用して同様に作用する。
【0026】
【発明の効果】
本発明によればイオン交換膜は膜包囲部で囲まれた窪みに嵌合するか(図1〜3)、膜包囲板の嵌合口に嵌合し(図4,5)、イオン交換膜は僅かに窪みや嵌合口から外にはみ出し、この僅かにはみ出したイオン交換膜の周縁部を隣接した枠体や主板が一定に潰すので、対向した2枚のアニオン交換膜とカチオン交換膜の間隔は一定に保たれ、それにより両イオン交換膜の間に形成される濃縮室同志の体積や脱塩室同志の体積も一定の安定したものになり、特に脱塩室では充填してあるイオン交換体の充填密度や接触圧力、イオン交換体とイオン交換膜との接触圧力にバラツキが生ぜず、脱イオン能力は安定し、品質が均一な脱イオン水を採水できる。その上、イオン交換膜の回りは膜包囲部や、膜包囲板の嵌合口の内周が囲むので、対面する枠体や、主板と膜包囲板の間に接着や、溶着、0リングによるシールなどの水洩れ防止対策を講じることで、対面した枠体間や、主板と膜包囲板との間、及びイオン交換膜から外に水がしみ出して洩れることが確実に防げ、水洩れによる電流リークの危険や、硬度成分の析出による装置の破損の余地がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のイオン交換膜と、第1枠体と、第2枠体の一部を省略した分解斜視図。
【図2】(A)は図1の2Aー2A線での積層状態の断面図、(B)は同じく2B−2B線での積層状態の断面図。
【図3】(A)はこの発明の第2実施例のイオン交換膜と枠体の一部を省略した分解斜視図、(B)は積層状態の断面図。
【図4】(A)はこの発明の第3実施例のイオン交換膜と枠体の一部を省略した分解斜視図、(B)は積層状態の断面図。
【図5】(A)はこの発明の第4実施例のイオン交換膜と枠体の一部を省略した分解斜視図、(B)は積層状態の断面図。
【図6】図1の第1実施例の変形実施例の斜視図。
【符号の説明】
11 アニオン交換膜
12 カチオン交換膜
13 濃縮室
14 脱塩室
15 イオン交換体
20 枠体の枠組み
21 開口部
22 窪み
23 膜包囲部
26 通液口
27 連通孔
31 第1枠体
32 第2枠体
33 (+)、33(−) 枠体
34 第1主板(厚さが薄い濃縮室用)
35 第2主板(厚さが厚い脱塩室用)
36 膜包囲板

Claims (9)

  1. 交互に配列された複数枚のアニオン交換膜とカチオン交換膜との間に窓状の開口を有する枠体を介在して濃縮室と、イオン交換体を充填した脱塩室とを交互に積層、構成した電気脱イオン装置において、上記枠体の外形をイオン交換膜の外形より大にし、上記枠体の開口部の回りの枠組みにイオン交換膜を嵌合する窪みと、上記窪みを囲む膜包囲部とを設け、上記窪みと膜包囲部との間の段差をイオン交換膜の厚さより小にしたことを特徴とする電気脱イオン装置。
  2. 請求項1に記載の電気脱イオン装置において、窪みと膜包囲部を、枠組みの両面に一体に設けたことを特徴とする電気脱イオン装置。
  3. 請求項1に記載の電気脱イオン装置において、窪みと膜包囲部を、枠組みの片面に一体に設けたことを特徴とする電気脱イオン装置。
  4. 請求項1から請求項3のどれか1項に記載の電気脱イオン装置において、枠体の、開口部よりも上と下の位置に被処理水、濃縮用水、脱イオン水、濃縮水を通水する複数の通液口と、上記通液口と開口部の内部を連通する連通孔とを設けたことを特徴とする電気脱イオン装置。
  5. 交互に配列された複数枚のアニオン交換膜とカチオン交換膜との間に窓状の開口部を有する枠体を介在して濃縮室と、イオン交換体を充填した脱塩室とを交互に積層して構成した電気脱イオン装置において、上記枠体を、外形がイオン交換膜の外形より大きく、イオン交換膜よりも小さい開口部を有する平らな主板と、外形が上記主板と同じで、厚さがイオン交換膜よりも薄く、イオン交換膜を嵌合する嵌合口を備えた別体の膜包囲板とで構成し、膜包囲板を主板に固定し、膜包囲板の嵌合口でイオン交換膜を囲むようにしたことを特徴とする電気脱イオン装置。
  6. 請求項5に記載の電気脱イオン装置において、別体の膜包囲板を主板の両面に取り付けたことを特徴とする電気脱イオン装置。
  7. 請求項5に記載の電気脱イオン装置において、別体の膜包囲板を主板の片面に取り付けたことを特徴とする電気脱イオン装置。
  8. 請求項5から請求項7のどれか1項に記載の電気脱イオン装置において、主板と膜包囲板とに、主板の開口部よりも上と下の位置に被処理水、濃縮用水、脱イオン水、濃縮水を通水する複数の通液口と、上記通液口と開口部の内部を連通する連通孔を設けたことを特徴とする電気脱イオン装置。
  9. 請求項1から請求項8のどれか1項に記載の電気脱イオン装置において、膜包囲部には0リングを巡らせて取り付けたことを特徴とする電気脱イオン装置。
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