JP6985465B2 - 作業車両 - Google Patents
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Description
て走行装置に伝達するものが公知となっている。前記作業車両は、通常時のエンジン回転
数を設定するエンジン回転数設定手段であるアクセルレバーやアクセルペダルを備える。
また、作業時に、エンジン負荷率、エンジンダウン量、または牽引トルク等で表されるエ
ンジン負荷に応じて車速を変更する作業車両も公知となっている。エンジン負荷が大きい
場合(重負荷時)には、車速を遅くし、エンストを防止する。また、エンジン負荷が小さ
い場合(軽負荷時)には、車速を速くし、走行性を向上させる。
以上に上昇するため燃費改善を行うことはできなかった。
業能率を向上させることができる作業車両を提供することを目的とする。
段を説明する。
により設定されたエンジン回転数から減少させるエンジン回転数の許容量を設定可能なエ
ンジン回転数変更量設定手段と、を備え、前記制御装置は、エンジンの負荷が所定の負荷
値より軽負荷であるときに、車速を一定に維持しながら、前記許容量の範囲内でエンジン
回転数を減少させる制御を実行する一方で、アクセルペダルの操作に基づいて、前記制御
の実行を一時中断する作業車両である。
せることで、低燃費で作業車両を走行させることができる。また、エンストを防止して、
作業車両による作業能率を向上させることができる。
て配置され、その前部でフロントアクスルを介して左右一対の前輪3・3に支持されると
ともに、その後部でリアアクスルを介して左右一対の後輪4・4に支持される。機体フレ
ーム2の前部にはエンジン5が設けられ、ボンネット6によって覆われている。機体フレ
ーム2の後部にはトラクタ1の動力伝達機構の一部を収納するミッションケース7が設け
られている。
してトラクタ1を操作するための運転操作部10が設けられる。運転操作部10において
は、操向ハンドル11が前部に設けられ、操向ハンドル11の後方には座席12が配置さ
れる。また、座席12の側部には、変速比設定手段63、昇降位置設定手段72となるポ
ジションレバー(またはポジションスイッチ)、耕深設定手段65等が配置され、操向ハ
ンドル11のハンドルコラム側部にエンジン回転数設定手段70となるアクセルレバーや
前後進切換レバー62が配置されている(図3参照)。そして、座席12前下方のステッ
プ上にはアクセルペダル(エンジン回転数設定手段70)、ブレーキペダル、主クラッチ
ペダル、デフロックペダル等が配設されている。
ッド23・23を備える。トップリンク21は、ミッションケース7の後部に固設したト
ップリンクブラケットに回動自在に連結される。ロアリンク22・22は、ミッションケ
ース7またはリヤアクスルハウジングの両側に回動自在に連結される。リフトロッド23
・23は、一端がロアリンク22・22の前後中途部に回動自在に連結されて、他端が油
圧ケースより後方に突出したリフトアーム24・24に回動自在に連結される。該リフト
アーム24の回動基部には昇降位置検出手段73となるポジションセンサが配置されてい
る。トップリンク21及びロアリンク22・22の後端には、作業機として本実施形態で
はロータリ耕耘装置30が連結される。但し、作業機はロータリ耕耘装置30に限定され
るものではなく、薬剤散布機やモアやレーキ等を装着することができる。
ース34等を備える。耕耘爪31・31・・・は左右方向に回転自在に横架した爪軸35
上に適宜間隔をあけて放射状に植設され、該耕耘爪31・31・・・の先端の回転軌跡3
6の上方及び側方を覆うように耕耘カバー32が配置されている。該耕耘カバー32の後
端にはリヤカバー33の前端が回動自在に連結され、リヤカバー33の回動は耕深検知手
段66となるカバー角センサにより検知される。前記爪軸35はチェーンケース34、ユ
ニバーサルジョイント等を介して、前記ミッションケース7の後面より後方に突出したP
TО軸49と連動連結される(図2参照)。
2、副変速機構43、後輪差動機構44等を順次介して、後輪4・4に伝達されるととも
に、エンジン5の動力が、主変速機構41、前後進切換機構42、副変速機構43、前輪
駆動切換機構45、前輪差動機構46等を順次介して、前輪3・3に伝達される。前記主
変速機構41の無段変速装置41aは油圧式無段変速装置により構成されているが、限定
するものではなく、ベルト式やトロイダル式のCVT等で構成することもがきる。これに
より、前輪3・3や後輪4・4が回転駆動されて、トラクタ1の走行が行われる。また、
エンジン5の動力が、PTOクラッチ機構47、PTO変速機構48、PTO軸49等を
順次介して、ロータリ耕耘装置30の爪軸35に伝達される。これにより、爪軸35とと
もに耕耘爪31・31・・・が回転駆動されて、耕耘作業が行なわれる。
装置、記憶装置等により構成される。制御装置100には、図3に示すように、車速検出
手段61と、前後進切換レバー62と、変速比設定手段63と、変速比検出手段64と、
耕深設定手段65と、耕深検出手段66と、PTOスイッチ67と、PTOレバー68と
、PTO切換ダイヤル69と、エンジン回転数設定手段70と、エンジン回転数検出手段
71と、昇降位置設定手段72と、昇降位置検出手段73と、出力検出手段74と、制御
選択スイッチ80と、モード操作スイッチ81と、エンジン回転数変更量設定ダイヤル8
2と、車速変更量設定ダイヤル83と、閾値設定ダイヤル84と、表示部85とが接続さ
れる。また、制御装置100には、変速アクチュエータ91と、昇降アクチュエータ92
が、接続される。
速検出手段61は、本実施形態においては、後輪4における車軸の回転数を検出する構成
とされる。車速検出手段61は、磁気ピックアップコイルやロータリエンコーダ等で構成
され、車速検出手段61で検出された検出値は、車速Vとして、制御装置100に送信さ
れる。
バー62は、操作位置を検出するセンサを備え、このセンサで検出された操作位置は、制
御装置100に送信される。制御装置100は、操作位置に基づいて電磁弁に信号を送信
して油圧アクチュエータを駆動させ、前記前後進切換機構42の前進クラッチ42a及び
後進クラッチ42b(図2参照)を「入」または「切」に作動させる。詳細には、前後進
切換レバー62を「前進」位置に操作した場合は、前後進切換機構42の前進クラッチ4
2aを「入」に作動させ、「後進」位置に操作した場合は、後進クラッチ42bを「入」
に作動させ、「中立」位置に操作した場合は、前進クラッチ42a及び後進クラッチ42
bを「切」に作動させる。
るものである。変速比設定手段63は、例えば、主変速レバーや速度調節ダイヤルで構成
される。変速比設定手段63は、操作量を検出するセンサを備え、このセンサで検出した
操作量は、目標変速比として、制御装置100に送信され、制御装置100により、目標
変速比に基づいて、目標車速Vsが決定される。
るものである。変速比検出手段64は、例えば、無段変速装置の油圧ポンプまたは油圧モ
ータの斜板角度を検出するセンサとされ、このセンサで検出した信号は、実際の無段変速
装置41aの変速比(実変速比)として、制御装置100に送信される。副変速位置検知
手段88は、副変速レバーの変速位置を検知する。但し、副変速機構43のスライダの変
速位置を検知してもよく限定するものではない。この検出信号は、制御装置100に送信
される。本実施形態では、高位置と低位置を検出する。
深深さに設定するものである。耕深設定手段65は、例えば、回動操作が可能な耕深設定
ダイヤルとされる。耕深設定手段65は、操作量を検出するセンサを備え、このセンサで
検出した操作量は、目標耕深深さとして、制御装置100に送信される。
出手段66は、例えば、耕耘カバー32に対するリヤカバー33の回動角度(リヤカバー
33の開度)を検出する不図示のカバー角センサとされ、このカバー角センサの検出値は
、耕深深さとして、制御装置100に送信される。
。PTOスイッチ67は、操作位置を検出するセンサを備え、このセンサで検出された操
作位置は、制御装置100に送信される。制御装置100は、PTOスイッチ67及び後
述するPTO切換ダイヤル69の操作位置に基づいて電磁弁に信号を送信して油圧アクチ
ュエータを作動させ、PTOクラッチ機構47のPTOクラッチ47a及びこのPTOク
ラッチ47aと背反的に作動するPTOブレーキ47bを「入」または「切」に作動させ
る。
レバー68は、PTO変速機構48における変速ギヤの噛合を選択的に変更するシフタと
連結される。本実施形態においては、PTOレバー68は、「正転」、「中立」、「逆転
」位置に操作可能とされ、この操作に基づいてPTO変速機構48のシフタが摺動して、
PTO軸49の回転数や回転方向が変更される。PTOレバー68は、操作位置を検出す
るセンサを備え、このセンサで検出された操作位置は、制御装置100に送信される。
ある。PTO切換ダイヤル69は、操作位置を検出するセンサを備え、このセンサが制御
装置100と接続される。PTO切換ダイヤル69は、「連動」、「独立」、または「昇
降連動」位置に切り換え操作可能とされる。
回転数設定手段70は、例えば、アクセルレバーやアクセルペダルで構成される。エンジ
ン回転数設定手段70は、操作量を検出するポテンショメータ等のセンサを備え、このセ
ンサで検出した操作量は、目標エンジン回転数Nsとして、制御装置100に送信される
。
回転数検出手段71は、例えば、エンジン5のフライホイールやクランク軸の回転数を検
出する構成とされる。エンジン回転数検出手段71は、磁気ピックアップコイルやロータ
リエンコーダ等で構成され、エンジン回転数検出手段71で検出した信号は、エンジン回
転数Nrとして、制御装置100に送信される。
を設定するものである。昇降位置設定手段72は、例えば、作業機を任意の高さに昇降さ
せる作業機昇降レバーや、予め設定した所定の位置(上昇位置や下降位置)に昇降させる
作業機上昇スイッチ及び作業機下降スイッチとされる。これら作業機昇降レバーや作業機
上昇スイッチ及び作業機下降スイッチは、操作量を検出するセンサを備え、このセンサで
検出した操作量は、目標昇降位置(後述するリフトアーム24・24の目標回動角度αs
)として、制御装置100に送信される。
を検出するものであり、リフトアーム24の基部に配置されている。
例えば、前記燃料噴射装置の燃料噴射量から算出され、この燃料噴射装置の燃料噴射パタ
ーンに関する信号が、制御装置100に送信される。制御装置100は、当該信号に基づ
いて、エンジン5の出力を算出することが可能である。なお、出力検出手段74は当該燃
料噴射装置に限るものではなく、エンジン5の出力を検出することができるものであれば
よい。
71によって構成される。制御装置100は、エンジン回転数検出手段71により検出さ
れるエンジン回転数Nrに基づいて、エンジン5の負荷率Lを算出する。負荷検知手段は
、本実施形態においてはエンジン5の負荷率Lを算出することにより負荷を検知するが、
これに限定されるものではなく、例えば、エンジンダウン量または牽引トルク等を算出す
ることにより負荷を検知してもよい。
ヤル82と、車速変更量設定ダイヤル83とは、図4に示すように、操作パネル86に設
けられている。操作パネル86は、操向ハンドル11のハンドルコラム側部に設けられて
いる。また、閾値設定ダイヤル84は、運転操作部10内に設けられている。但し、操作
パネル86に設けてもよい。
択を行う選択手段を構成するものである。制御選択スイッチ80が押されるごとに、エン
ジン回転数制御及び車速制御の「入」または「切」が変更される。
を構成するものである。モード操作スイッチ81が押されるごとに、重負荷モード「切」
及び軽負荷モード「切」、重負荷モード「入」及び軽負荷モード「切」、重負荷モード「
切」及び軽負荷モード「入」、並びに重負荷モード「入」及び軽負荷モード「入」、の四
種類の状態のうちの一の状態に順番に変更される。重負荷モードと軽負荷モードとの入切
はそれぞれ表示ランプ86b・86cにより表示される。
ードと軽負荷モードにおける、前記エンジン回転数の変更量、及び、車速の変更量を任意
に変更可能な変更手段を構成するものである。
転数の増加または減少の許容量を設定する手段である。許容量は、例えば、0rpmから
500rpmまでの間で設定することができる。エンジン回転数変更量設定ダイヤル82
を操作して許容量を0rpmに設定した場合には、制御選択スイッチ80による「入」ま
たは「切」の選択、及びモード操作スイッチ81によるモードの選択に関わらず、エンジ
ン回転数制御を行わない。
ば、減速率は0%から50%までの間で設定することができる。車速変更量設定ダイヤル
83を操作して減速率を0%に設定した場合には、制御選択スイッチ80による「入」ま
たは「切」の選択、及びモード操作スイッチ81によるモードの選択に関わらず、車速制
御を行わない。
負荷値L1、第二重負荷値L2、第一軽負荷値L3及び第二軽負荷値L4を変更する閾値
設定手段を構成するものである。ここで、第一重負荷値L1とは、重負荷モードにおいて
、エンジン回転数を増加する下限の負荷値であり、第二重負荷値L2とは、車速を減少す
る下限の負荷値である。第一重負荷値L1と第二重負荷値L2とは等しい値であってもよ
い。また、第一軽負荷値L3とは、軽負荷モードにおいて、変更していた車速を元に戻す
上限の負荷値であり、第二軽負荷値L4とは、軽負荷モードにおいて、エンジン回転数を
減少する上限の負荷値である。第一軽負荷値L3と第二軽負荷値L4とは等しい値であっ
てもよい。閾値設定ダイヤル84は、重負荷モードにおいて、エンジン回転数の増加及び
車速の減少を開始する閾値、若しくは、軽負荷モードにおいて、エンジン回転数の減少及
び車速の増加を開始する閾値を設定することができる。
制御選択スイッチ80の操作によりエンジン回転数制御及び車速制御の「入」のとき表示
ランプ85aを点灯し、「切」のとき消灯させる。また、制御選択スイッチ80の操作に
より、制御選択スイッチ80が「入」のとき表示ランプ86aを点灯し、「切」のとき消
灯させる。また、制御選択スイッチ80が「入」のときは表示ランプ85aも同時に点灯
させる。なお表示ランプ85aの位置は限定するものではない。また、モード操作スイッ
チ81の操作により、表示ランプ86b・86cを点灯または消灯させて重負荷モード若
しくは軽負荷モードのいずれのモードであるかを表示する。
しくは車速が減少していることを表示する。表示部85には、実際にエンジン回転数が一
定数増加しているときまたは減少しているときに点灯するランプが設けられている。本実
施形態においては、エンジン回転数が50rpm増加しているときまたは50rpm減少
しているときに点灯するランプが設けられている。また、表示部85には、液晶部85b
が設けられており、車速が一定速度減少しているときには、液晶部85bに車速が減少し
ている旨が表示される。本実施形態においては、車速が5%以上減少しているときに、液
晶部85bに下方矢印が表示される。
の変速位置によって切り換えられる。副変速機構43の変速位置は、副変速位置検知手段
88によって検出される。例えば、副変速機構43が低速状態である場合には、エンジン
回転数を増加させる速さを速くする。また、副変速機構43が高速状態である場合には、
エンジン回転数を増加させる速さを遅くする。更に、エンジン回転数が高い程変更量を大
きくしている。具体的には、エンジン回転数変更アクチュエータ93の作動速度を所定量
変更する。また、車速変更速さは車速増加モードで速くし、車速減少モードで遅くする。
具体的には変速アクチュエータ91の作動速度を所定量変更する。
なわち、斜板角度を変更するものである。変速アクチュエータ91は、電磁比例弁、シリ
ンダ、モータ等で構成される。変速アクチュエータ91は、制御装置100から送信され
た信号に基づいて駆動して、無段変速装置41aの斜板角度を変更して、主変速機構41
の変速比を変更している。制御装置100は、変速比検出手段64で検出された実変速比
が、変速比設定手段63で設定された目標変速比と一致するように、変速アクチュエータ
91を駆動制御して、無段変速装置41aの変速比を変更している。
である。昇降アクチュエータ92は、前記リフトアーム24・24を回動させる油圧シリ
ンダや、この油圧シリンダへの圧油の送油量や方向を切り換える電磁弁等で構成される。
昇降アクチュエータ92は、制御装置100から送信された信号に基づいて駆動して、ロ
ータリ耕耘装置30の高さを変更している。
ンジン回転数変更アクチュエータ93は、電子ガバナの場合ラックアクチュエータとし、
コモンレール式の場合インジェクタで構成される。エンジン回転数変更アクチュエータ9
3は、制御装置100から送信された信号に基づいて駆動して、燃料噴射量を変更して、
エンジン回転数を変更している。制御装置100は、エンジン回転数Nrが、目標エンジ
ン回転数Nsと一致するようにエンジン回転数変更アクチュエータ93を駆動制御する。
装置100は、エンジン5の出力(PS)を常時算出する。具体的には、制御装置100
には、前記燃料噴射装置の燃料噴射パターン(例えば、燃料噴射量、燃料の噴射回数、燃
料の噴射タイミング等)とエンジン5の出力との関係を示す図示せぬマップが予め記憶さ
れる。制御装置100は、前記燃料噴射装置の燃料噴射パターン、及び前記マップに基づ
いて、エンジン5の出力を算出する。
負荷率Lとは、エンジン5がある回転数で駆動した場合における、最大燃料噴射量に対す
る実噴射量の割合(%)をいう。具体的には、制御装置100には、エンジン回転数Nr
ごとに、出力と負荷率Lとの関係を示すマップが予め記憶される。制御装置100は、エ
ンジン回転数検出手段71により検出されるエンジン回転数Nr、算出したエンジン5の
出力、及び前記マップに基づいて、エンジン5の負荷率Lを算出する。
図9を用いて説明する。
ステップS10)。制御選択スイッチ80が「切」になっている場合には、再びステップ
S10に戻る。制御選択スイッチ80が「入」になっている場合には、次に重負荷モード
が選択されているか否かを判断する(ステップS20)。重負荷モードが選択されている
場合には、軽負荷モードが選択されているか否かを更に判断する(ステップS30)。軽
負荷モードが選択されている場合には、ステップS100に移行する。軽負荷モードが選
択されていない場合には、ステップS200に移行する。ステップS20において重負荷
モードが選択されていない場合には、軽負荷モードが選択されているか否かを更に判断す
る(ステップS40)。軽負荷モードが選択されている場合には、ステップS300に移
行する。軽負荷モードが選択されていない場合には、ステップS400に移行する。
図7に示すステップS100においては、算出した負荷率Lが設定した重負荷値L1よ
りも大きいか否かについて判断する。負荷率Lが重負荷値L1よりも大きい場合には、エ
ンジン回転数Nrがエンジン回転数上限値Nmaxよりも小さいか否かについて判断し(
ステップS105)、負荷率Lが重負荷値L1以下の場合には、ステップS120に移行
する。ステップS105において、エンジン回転数Nrがエンジン回転数変更上限値Nm
axよりも小さい場合には、エンジン回転数変更アクチュエータ93を駆動して、エンジ
ン回転数Nrを増加させる(ステップS110)。そして、ステップS100に戻る。ス
テップS105において、エンジン回転数Nrがエンジン回転数上限値Nmax以上の場
合には、エンジン回転数上限値Nmaxに維持させてステップS120に移行する。
ステップS120においては、負荷率Lが重負荷値L2よりも大きいか否かについて判
断する。負荷率Lが重負荷値L2よりも大きい場合には、目標車速Vsが車速下限値Vm
inよりも速いか否かについて判断する(ステップS125)。負荷率Lが重負荷値L2
以下の場合には、ステップS140に移行する。ステップS125において、車速Vが車
速下限値Vminよりも速い場合には、変速アクチュエータ91を駆動することにより、
車速Vを減少させる(ステップS130)。そして、ステップS120に戻る。ステップ
S125において、目標車速Vsが車速下限値Vmin以下である場合には、目標車速V
sを車速下限値Vminに維持させてステップS140に移行する。
図7に示すステップS140においては、負荷率Lが軽負荷値L3よりも小さいか否か
について判断する。負荷率Lが軽負荷値L3よりも小さい場合には、車速Vと目標車速V
sとが同じであるか否かについて判断し(ステップS145)、負荷率Lが軽負荷値L3
以上の場合には、適正負荷範囲にあるので、エンジン回転数及び車速を維持する。ステッ
プS145において、車速Vが目標車速Vsでないときには、変速アクチュエータ91を
駆動することにより、車速Vを目標車速Vsにする(ステップS150)。そして、ステ
ップS140に移行する。ステップS145において、車速Vが目標車速Vsであるとき
には、ステップS160に移行する。
ステップS160においては、負荷率Lが軽負荷値L4よりも小さいか否かについて判
断する。負荷率Lが軽負荷値L4よりも小さい場合には、エンジン回転数Nrがエンジン
回転数下限値Nminよりも大きいか否かについて判断する(ステップS165)。負荷
率Lが軽負荷値L4以上の場合には、エンジン回転数及び車速を維持し、最初に戻る。ス
テップS165において、エンジン回転数Nrがエンジン回転数下限値Nminよりも大
きい場合には、エンジン回転数変更アクチュエータ93を駆動することにより、エンジン
回転数Nrをエンジン回転数変更量設定ダイヤル82で設定した変更量だけ減少させる(
ステップS170)。そして、S160に戻る。ステップS165において、エンジン回
転数Nrがエンジン回転数下限値Nmin以下である場合には、エンジン回転数下限値N
minに維持し、最初に戻る。
図8に示すステップS200においては、負荷率Lが重負荷値L1よりも大きいか否か
について判断する。負荷率Lが重負荷値L1よりも大きい場合には、エンジン回転数Nr
がエンジン回転数上限値Nmaxよりも小さいか否かについて判断する(ステップS20
5)。負荷率Lが重負荷値L1以下の場合には、ステップS220に移行する。ステップ
S205において、エンジン回転数Nrがエンジン回転数上限値Nmaxよりも小さい場
合には、エンジン回転数変更アクチュエータ93を駆動することにより、エンジン回転数
Nrを増加させる(ステップS210)。そして、ステップS200に戻る。ステップS
205において、エンジン回転数Nrがエンジン回転数上限値Nmax以上の場合には、
ステップS220に移行する。
ステップS220においては、負荷率Lが重負荷値L2よりも大きいか否かについて判
断する。負荷率Lが重負荷値L2よりも大きい場合には、目標車速Vsが車速下限値Vm
inよりも速いか否かについて判断する(ステップS225)。負荷率Lが重負荷値L2
以下の場合には、最初に戻る。ステップS225において、目標車速Vsが車速下限値V
minよりも大きい場合には、変速アクチュエータ91を駆動することにより、車速Vを
減少させる(ステップS230)。そして、ステップS220に戻る。ステップS225
において、目標車速Vsが車速下限値Vmin以下である場合には、最初に戻る。
図9に示すステップS300においては、負荷率Lが軽負荷値L4よりも小さいか否か
について判断する。負荷率Lが軽負荷値L4よりも小さい場合には、エンジン回転数Nr
がエンジン回転数下限値Nminよりも大きいか否かについて判断する(ステップS30
5)。負荷率Lが重負荷値L4以上の場合には、最初に戻る。ステップS305において
、エンジン回転数Nrがエンジン回転数下限値Nminよりも大きい場合には、エンジン
回転数変更アクチュエータ93を駆動することにより、エンジン回転数Nrをエンジン回
転数変更量設定ダイヤル82で設定した変更量だけ減少させ、(ステップS310)、ス
テップS300に戻る。ステップS305において、エンジン回転数Nrがエンジン回転
数下限値Nmin以下である場合には、最初に戻る。
図10に示すステップS400においては、負荷率Lが重負荷値L2よりも大きいか否
かについて判断する。負荷率Lが重負荷値L2よりも大きい場合には、目標車速Vsが車
速下限値Vminよりも速いか否かについて判断する(ステップS405)。負荷率Lが
重負荷値L2以下の場合には、最初に戻る。ステップS405において、目標車速Vsが
車速下限値Vminよりも大きい場合には、変速アクチュエータ91を駆動することによ
り、車速Vを減少させる(ステップS410)。そして、ステップS400に戻る。ステ
ップS405において、目標車速Vsが車速下限値Vmin以下である場合には、最初に
戻る。
L、エンジン回転数Nr、及び車速Vの時間変化の一例について説明する。この例では、
制御選択スイッチ80は「入」状態であり、重負荷モード及び軽負荷モードが選択されて
いる。以下では、重負荷値L1と重負荷値L2が等しく、軽負荷値L3と軽負荷値L4と
が等しい場合について説明する。
d1の間、重負荷値L1よりも大きい状態が持続した場合には、エンジン回転数変更アク
チュエータ93を駆動することにより、エンジン回転数Nrを増加させる。なお、微小時
間d1の長さは変更することができ、0に設定することも可能である。エンジン回転数N
rを増加させる速さは、副変速機構43の状態に基づいて決定される。次に、エンジン回
転数Nrがエンジン回転数上限値Nmax以上になった時点(T2)から、微小時間d2
の間エンジン回転数Nrがエンジン回転数上限値Nmax以上の状態が持続した場合にお
いても、負荷率Lが重負荷値L2(L1)よりも大きいので、車速Vを減少させる。
速Vを減少させる速さは、副変速機構43の状態に基づいて決定される。車速Vの減少は
、負荷率Lが重負荷値L2(L1)以下となる時点(T3)まで続き、T3以降はエンジ
ン回転数Nrは変更上限値のまま及び車速VはT3時点での減少した速度のままで維持さ
れる。さらに、負荷率Lが軽負荷値L3よりも小さくなった時点(T4)から、微小時間
d3の間負荷率Lが軽負荷値L3よりも小さくなった状態が持続した場合には、車速Vは
目標車速Vsと異なっているので、車速Vを目標車速Vsに戻すために増加させる。なお
、微小時間d3の長さは変更することができ、0に設定することも可能である。車速Vが
目標車速Vsと等しくなった時点(T5)においても、負荷率Lが軽負荷値L4(L3)
よりも小さい状態が微小時間d4の間持続している場合には、エンジン回転数変更アクチ
ュエータ93を駆動することにより、エンジン回転数Nrを減少させる。なお、微小時間
d4の長さは変更することができ、0に設定することも可能である。エンジン回転数Nr
を増加させる速さは副変速機構43の状態に基づいて決定される。エンジン回転数Nrの
減少は、負荷率Lが軽負荷値L4(L3)以上となる時点(T6)まで続き、T6以降は
エンジン回転数NrはT6時点での減少したエンジン回転数のまま及び車速Vは目標車速
Vsのままで維持される。
され、エンジン回転数上限値Nmaxまたはエンジン回転数下限値Nminが変更された
場合には、変更されたエンジン回転数上限値Nmax以下となるようにまたは変更された
エンジン回転数下限値Nmin以上となるようにエンジン回転数Nrを変更する。
数N1まで上昇させた時点(T8)からエンジン回転数をN1に維持している場合であっ
て、T9においてエンジン回転数変更量設定ダイヤル82を操作することによりエンジン
回転数上限値NmaxがNmax1からNmax2まで減少したときは、T9からエンジ
ン回転数変更アクチュエータ93を駆動することにより、エンジン回転数NrをNmax
2になるまで徐々に減少させる。そして、T10においてエンジン回転数NrがNmax
2になると、再び、エンジン回転数及び車速制御を行う。
エンジン回転数Nsが変更された場合には、その時点でのエンジン回転数Nrに目標エン
ジン回転数Nsの増減分が増減される。例えば、図13に示すように、T11からエンジ
ン回転数Nrを増加させ、エンジン回転数Nrを目標エンジン回転数Ns1からN2まで
上昇させた時点(T12)からエンジン回転数NrをN2に維持している場合であって、
T13においてエンジン回転数設定手段70を操作することにより目標エンジン回転数N
sがNs1からNs2まで増加したときは、エンジン回転数変更アクチュエータ93を駆
動することにより、T13からエンジン回転数NrをNs2とNs1との差分dだけ徐々
に増加させる。そして、T14においてエンジン回転数NrがN2+dになると、エンジ
ン回転数Nrはそのまま維持される。
制御を一時中止する。すなわち、目標エンジン回転数Nsが変動する際には、負荷率Lが
大きく変動するため、エンジン回転数及び車速制御を一時中断する。
制御選択スイッチが「入」から「切」に変更された場合には、エンジン回転数変更アクチ
ュエータ93及び変速アクチュエータ91を駆動することにより、エンジン回転数Nr及
び車速Vを目標エンジン回転数Ns及び目標車速Vsに徐々に戻す。
段70と、エンジン回転数変更アクチュエータ93と、車速検出手段61と、無段変速装
置41aと、無段変速装置41aを変速する変速アクチュエータ91と、負荷検知手段と
しての制御装置100、エンジン回転数検出手段71、及び出力検出手段74と、エンジ
ン回転数及び車速を制御する制御装置100と、を備えるトラクタにおいて、エンジン負
荷率Lが、設定した重負荷値L1よりも大きくなった場合、車速Vを一定に維持しながら
エンジン回転数Nrを増加させ、エンジン回転数Nrがエンジン回転数上限値Nmaxま
で増加しつつ、エンジン負荷率Lが、設定した重負荷値L2よりも大きくなった場合、車
速Vを減少させるように、エンジン回転数変更アクチュエータ93と変速アクチュエータ
91とを制御する重負荷モードと、エンジン負荷率Lが設定した軽負荷値L4よりも小さ
くなった場合、車速Vを一定に維持しながらエンジン回転数Nrを減少させるように、エ
ンジン回転数変更アクチュエータ93と変速アクチュエータ91とを制御する軽負荷モー
ドと、を備えるものである。このように構成することにより、重負荷時には、重負荷モー
ドを選択した場合、エンジン回転数Nrを増加させ、車速Vを減少させ、エンストを防止
することができ、作業能率を向上させることができる。また、軽負荷時には、軽負荷モー
ドを選択した場合、エンジン回転数変更アクチュエータ93によりエンジン回転数Nrを
減少させ、低燃費で走行することができる。
速Vの変更量を任意に変更可能なエンジン回転数変更量設定ダイヤル82及び車速変更量
設定ダイヤル83を備えるものである。このように構成することにより、ユーザの好みや
作業形態や圃場の状態に応じて、各モードにおけるエンジン回転数Nrの変更量及び車速
Vの変更量を、それぞれ変更することができ、作業効率を向上させることができる。
回転数変更アクチュエータ93の制御の入切設定を行うモード操作スイッチ81を備える
。このように構成することにより、ユーザの好みに応じて重負荷モード若しくは軽負荷モ
ードをモード操作スイッチ81の入切により任意に選択することができる。
と設定した軽負荷値L3及び軽負荷値L4は、閾値設定ダイヤル84により変更可能とさ
れるものである。このように構成することにより、ユーザの好みや作業形態や圃場の状態
に応じて、各モードにおける閾値を変更することができ、作業の仕上がりを向上させ、エ
ンストを防止することができる。
とを設定する設定手段としての副変速機構43を備えるものである。このように構成する
ことにより、ユーザの好みや作業形態や圃場の状態に応じて、各モードにおける閾値を変
更することができ、作業の仕上がりを向上させ、エンストを防止することができる。
ように構成することにより、作業車設定状態を容易に確認することができる。
5 エンジン
61 車速検出手段
70 エンジン回転数設定手段
71 エンジン回転数検出手段
80 制御選択スイッチ
81 モード操作スイッチ
82 エンジン回転数変更量設定ダイヤル
83 車速変更量設定ダイヤル
84 閾値設定ダイヤル
85 表示部
91 変速アクチュエータ
93 エンジン回転数変更アクチュエータ
100 制御装置
Claims (1)
- エンジン回転数及び車速を制御する制御装置と、
アクセルレバーにより設定されたエンジン回転数から減少させるエンジン回転数の許容量を設定可能なエンジン回転数変更量設定手段と、を備え、
前記制御装置は、
エンジンの負荷が所定の負荷値より軽負荷であるときに、車速を一定に維持しながら、前記許容量の範囲内でエンジン回転数を減少させる制御を実行する一方で、
アクセルペダルの操作に基づいて、前記制御を中止する
ことを特徴とする作業車両。
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---|---|---|---|
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2023
- 2023-08-04 JP JP2023127453A patent/JP2023133581A/ja active Pending
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