JP6985077B2 - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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本発明は、ウエーハの加工方法に関する。
半導体ウエーハの製造工程においては、通常裏面研削を行ってウエーハを薄化した後に絶縁膜、配線及び電極等の少なくとも一つを形成する高温条件下の加工工程を行う。薄化されたウエーハを搬送するためには保護テープが必要であるが、裏面研削に使用する保護テープでは、加工工程の高温条件下において耐熱性が足りず変形してしまう恐れがある。このために、高温条件下の加工工程の前に、裏面研削用の保護テープを剥離しガラス基板等をウエーハに接着して加工を行っている。
しかし基板の接着に費用と工数がかかるため、外周部にリング状補強部を残した裏面研削(所謂、TAIKO(登録商標)研削)を行い、リング状補強部には基板を接着せず高温条件下の加工工程を行う加工方法が提供されている。
また、ウエーハの表面に支持基板を貼りつけて、裏面研削、高温化の加工工程を行う半導体ウエーハの製造方法が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2013−038274号公報 特開2004−214309号公報
しかしながら、TAIKO研削において、ウエーハのリング状補強部で囲繞されたデバイス領域を例えば10μmから20μm程度まで薄化した場合、TAIKO研削後に保護テープを剥離すると、リング状補強部と裏面研削されたデバイス領域との境目でウエーハが破断してしまう恐れがあった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、TAIKO研削されたウエーハが破損することを抑制することができるウエーハの加工方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウエーハの加工方法は、表面に分割予定ラインで区画された複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを有するウエーハの加工方法であって、粘着層を持たないとともに耐熱性を有するポリイミド樹脂からなりかつ円板状に形成された保護シートをウエーハ表面に熱圧着する貼着工程と、該貼着工程の実施後に、該デバイス領域に対応するウエーハの裏面を研削して円形凹部と該円形凹部を囲繞するリング状補強部を形成する研削工程と、該研削工程の実施後に、研削面に絶縁膜、配線層及び電極の少なくともいずれかの形成を含む高温条件下の加工工程と、該加工工程の実施後に、該リング状補強部を除去する除去工程と、該除去工程の実施後、該ウエーハの裏面にダイシングテープを貼着し該保護シートを剥離する転写工程と、該転写工程の実施後に該分割予定ラインに沿ってウエーハを表面側から分割する分割工程と、該分割工程の実施後にチップをピックアップするピックアップ工程と、を備え、該保護シートは、該加工工程における耐熱性を有することを特徴とする。
本発明のウエーハの加工方法は、表面に分割予定ラインで区画された複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを有するウエーハの加工方法であって、粘着層を持たないとともに耐熱性を有するポリイミド樹脂からなりかつ円板状に形成された保護シートをウエーハ表面に熱圧着する貼着工程と、該貼着工程の実施後に、該デバイス領域に対応するウエーハの裏面を研削して円形凹部と該円形凹部を囲繞するリング状補強部を形成する研削工程と、該研削工程の実施後に、研削面に絶縁膜、配線層及び電極の少なくともいずれかの形成を含む高温条件下の加工工程と、該加工工程の実施後に、該分割予定ラインに沿ってウエーハを該研削面側から各チップへと分割する分割工程と、該分割工程の実施後に、該保護シート側を保持テーブルに吸着した状態で該チップを該保護シートからピックアップするピックアップ工程と、を備え、該保護シートは、該加工工程における耐熱性を有することを特徴とする
そこで、本願発明のウエーハの加工方法では、TAIKO研削されたウエーハが破損することを抑制することができる。
図1は、実施形態1に係るウエーハの加工方法の加工対象のウエーハの平面図である。 図2は、実施形態1に係るウエーハの加工方法を示すフローチャートである。 図3は、図2に示されたウエーハの加工方法の貼着工程を示す断面図である。 図4は、図2に示されたウエーハの加工方法の研削工程を示す斜視図である。 図5は、図2に示されたウエーハの加工方法の研削工程を一部断面で示す側面図である。 図6は、図2に示されたウエーハの加工方法の加工工程後のウエーハを示す断面図である。 図7は、図2に示されたウエーハの加工方法の除去工程前のウエーハを示す断面図である。 図8は、図2に示されたウエーハの加工方法の除去工程後のウエーハを示す断面図である。 図9は、図2に示されたウエーハの加工方法の転写工程後のウエーハを示す断面図である。 図10は、図2に示されたウエーハの加工方法の分割工程後のウエーハを示す断面図である。 図11は、図2に示されたウエーハの加工方法のピックアップ工程を示す断面図である。 図12は、実施形態2に係るウエーハの加工方法を示すフローチャートである。 図13は、図12に示されたウエーハの加工方法の分割工程後のウエーハの断面図である。 図14は、図12に示されたウエーハの加工方法のピックアップ工程を示す断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るウエーハの加工方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るウエーハの加工方法の加工対象のウエーハの平面図である。図2は、実施形態1に係るウエーハの加工方法を示すフローチャートである。
実施形態1に係るウエーハの加工方法は、図1に示すウエーハ1の加工方法である。図1に示すウエーハ1は、実施形態1ではシリコン、サファイア、ガリウムヒ素などを基板2とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。ウエーハ1は、図1に示すように、表面3に格子状の分割予定ライン4で区画された複数の領域にデバイス5が形成されたデバイス領域6と、デバイス領域6を囲繞しかつデバイス5が形成されていない外周余剰領域7とを有する。
実施形態1に係るウエーハの加工方法は、図2に示すように、貼着工程ST1と、研削工程ST2と、加工工程ST3と、除去工程ST4と、転写工程ST5と、分割工程ST6と、ピックアップ工程ST7とを備える。
(貼着工程)
図3は、図2に示されたウエーハの加工方法の貼着工程を示す断面図である。貼着工程ST1は、耐熱性を有する保護シート20をウエーハ1表面3に貼着する工程である。保護シート20は、融点が300℃以上でかつ450℃以下のポリイミド樹脂からなる樹脂層21で構成され、かつ実施形態1において、ウエーハ1と略同じ大きさの円板状に形成されている。即ち、実施形態1において、保護シート20は、粘着層を持たない。実施形態1において、保護シート20の樹脂層21は、ビフェニルテトラカルボン酸ニ無水物を原料としたポリイミド樹脂からなる。また、実施形態1において、保護シート20の樹脂層21は、線膨張係数が12(10−6/℃)以上でかつ22(10−6/℃)以下である。なお、実施形態1において、保護シート20の樹脂層21は、宇部興産株式会社製のユーピレックス(登録商標)により構成することができる。
貼着工程ST1では、図2に示すように、保護シート20を吸着ホットプレート30上に載置するとともに、保護シート20上にウエーハ1の表面3を載置し、ウエーハ1の裏面8に重し31を載置する。貼着工程ST1では、重し31でウエーハ1を保護シート20に加圧するとともに、吸着ホットプレート30で保護シート20を加熱して、保護シート20をウエーハ1の表面3に熱圧着する。なお、熱圧着は、同種または異種の材料同士を融点以下まで熱し加圧することにより塑性変形を起こさせ、双方の表面の接触によって接合・接着させる方法である。ウエーハの加工方法は、ウエーハ1に熱圧着により保護シート20を貼着した後、即ち貼着工程ST1後、研削工程ST2に進む。
(研削工程)
図4は、図2に示されたウエーハの加工方法の研削工程を示す斜視図である。図5は、図2に示されたウエーハの加工方法の研削工程を一部断面で示す側面図である。研削工程ST2は、貼着工程ST1の実施後に、デバイス領域6に対応するウエーハ1の裏面8を研削して、円形凹部10と、円形凹部10を囲繞するリング状補強部11とを形成する工程である。即ち、実施形態1において、研削工程ST2は、ウエーハ1を所謂TAIKO(登録商標)研削する工程である。
研削工程ST2では、ウエーハ1の表面3を保護シート20を介して研削装置40の保持テーブル41の保持面42に載置し、ウエーハ1の裏面8のうちデバイス領域6と厚み方向に重なる部分(対応する部分ともいう)に軸心回りに回転する研削ユニット43の研削砥石44を押しつける。研削工程ST2では、ウエーハ1の裏面8のうちデバイス領域6と厚み方向に重なる部分を研削砥石44で所定の厚みまで薄化して、裏面8のうちデバイス領域6と厚み方向に重なる部分に円形凹部10を形成する。研削工程ST2では、ウエーハ1の裏面8のうち外周余剰領域7と厚み方向に重なる部分を薄化せずに、外周余剰領域7にリング状補強部11を形成する。実施形態1にかかるウエーハの加工方法は、研削工程ST2では、デバイス領域6即ち円形凹部10を10μm以上かつ20μm以下までの厚みになるまで薄化して、円形凹部10を形成する。ウエーハの加工方法は、研削工程ST2後、加工工程ST3に進む。
(加工工程)
図6は、図2に示されたウエーハの加工方法の加工工程後のウエーハを示す断面図である。実施形態1において、加工工程ST3は、研削工程ST2の実施後に、研削面である円形凹部10の底面12に絶縁膜13の形成を含む常温よりも高温な高温条件下の加工を実施する工程である。実施形態1において、加工工程ST3は、ウエーハ1を常温よりも高温な酸化性雰囲気中に所定時間置き、熱酸化処理を行って、酸化膜を絶縁膜13として形成する。本発明では、加工工程ST3は、常温よりも高温な高温条件でスパッタリング、アニール処理及びシンター処理などの加工を実施して、円形凹部10の底面12上に図示しない配線層を形成しても良く、半田をスクリーン印刷した後に常温よりも高温な高温条件でリフロー加工などの加工を実施して、円形凹部10の底面12上に図示しない電極を形成しても良い。即ち、本発明のウエーハの加工方法の加工工程ST3は、円形凹部10の底面12に絶縁膜13、配線層及び電極の少なくともいずれかを形成する(即ち、いずれかの形成を含む)。なお、保護シート20は、ポリイミド樹脂からなる樹脂層21のみで構成されているために、加工工程ST3における高温条件に対して、耐熱性を有する。ウエーハの加工方法は、加工工程ST3後、除去工程ST4に進む。
(除去工程)
図7は、図2に示されたウエーハの加工方法の除去工程前のウエーハを示す断面図である。図8は、図2に示されたウエーハの加工方法の除去工程後のウエーハを示す断面図である。除去工程ST4は、加工工程ST3の実施後に、円形凹部10とリング状補強部11との境界よりも若干内側(図7に点線14で示す)を切削して、リング状補強部11を除去する工程である。
除去工程ST4では、ウエーハ1の表面3を保護シート20を介して図示しない切削装置の保持テーブルの保持面に載置し、保持面上にウエーハ1を吸引保持する。除去工程ST4では、切削装置の切削ブレードとウエーハ1とを相対的に移動させながら全周に亘って切削ブレードを境界よりも図7に点線14で示す若干内側に切り込ませて、図8に示すように、ウエーハ1からリング状補強部11を除去する。ウエーハの加工方法は、除去工程ST4後、転写工程ST5に進む。
(転写工程)
図9は、図2に示されたウエーハの加工方法の転写工程後のウエーハを示す断面図である。転写工程ST5は、除去工程ST4の実施後に、ウエーハ1の円形凹部10の底面12である裏面8にダイシングテープ22を貼着する工程である。転写工程ST5では、ウエーハ1の円形凹部10の底面12である裏面8上の絶縁膜13にダイシングテープ22を貼着し、表面3から保護シート20を剥離する。なお、ダイシングテープ22は、合成樹脂から構成される樹脂層と、樹脂層に積層されかつウエーハ1の裏面8に貼着する粘着層とを備える。ウエーハの加工方法は、転写工程ST5後、分割工程ST6に進む。
(分割工程)
図10は、図2に示されたウエーハの加工方法の分割工程後のウエーハを示す断面図である。分割工程ST6は、転写工程ST5の実施後に、分割予定ライン4に沿ってウエーハ1を表面3側から分割する工程である。
実施形態1において、分割工程ST6では、ウエーハ1の裏面8をダイシングテープ22を介して図示しない切削装置の保持テーブルの保持面に載置し、保持面上にウエーハ1を吸引保持する。分割工程ST6では、切削装置の切削ブレードとウエーハ1とを分割予定ライン4に沿って相対的に移動させながら切削ブレードを表面3側からダイシングテープ22の厚み方向の中央まで切り込ませて、図10に示すように、ウエーハ1を個々のチップ9に分割する。なお、チップ9は、デバイス5を含む。ウエーハの加工方法は、分割工程ST6後、ピックアップ工程ST7に進む。
(ピックアップ工程)
図11は、図2に示されたウエーハの加工方法のピックアップ工程を示す断面図である。ピックアップ工程ST7は、分割工程ST6の実施後に、個々に分割されたチップ9をピックアップする工程である。
実施形態1において、ピックアップ工程ST7では、図11に示すように、ピックアップユニット60が各チップ9を吸着して、チップ9を一つずつダイシングテープ22からピックアップする。ウエーハの加工方法は、ピックアップ工程ST7において、全てのチップ9をピックアップすると終了する。
実施形態1に係るウエーハの加工方法は、貼着工程ST1においてウエーハ1の表面3に貼着される保護シート20の樹脂層21が加工工程ST3における高温条件下に対して耐熱性を有する。このために、ウエーハの加工方法は、研削工程ST2前にウエーハ1に貼着した保護シート20を研削工程ST2後に貼り替えることなく、加工工程ST3においても用いることができる。このために、ウエーハの加工方法は、デバイス領域6を50μm程度まで薄化する従来のTAIKO研削よりも薄い10μm以上でかつ20μm以下の厚みになるまで薄化しても、研削工程ST2後の加工工程ST3前に保護シート20を貼り替える必要がなくなる。その結果、ウエーハの加工方法は、TAIKO研削後にリング状補強部11と円形凹部10との境界などでウエーハ1が破断してしまうことを抑制でき、TAIKO研削されたウエーハが破損することを抑制することができる。
また、実施形態1に係るウエーハの加工方法は、貼着工程ST1においてウエーハ1の表面3に貼着される保護シート20が、樹脂層21で構成されて粘着層を持たない。このために、ウエーハの加工方法は、加工工程ST3において粘着層が溶けて保護シート20が剥離したり、溶けた粘着層がデバイス5に影響を与えることを抑制することができる。その結果、実施形態1に係るウエーハの加工方法は、貼着工程ST1で貼着した保護シート20を加工工程ST3でも用いることができる。
また、実施形態1に係るウエーハの加工方法は、貼着工程ST1において熱圧着によってウエーハ1の表面3に保護シート20が貼着されるので、樹脂層21で構成されて粘着層を持たない保護シート20をウエーハ1の表面に確実に貼着させることができる。
また、実施形態1に係るウエーハの加工方法は、保護シート20の樹脂層21の線膨張係数が12(10−6/℃)以上でかつ22(10−6/℃)以下であり、通常の樹脂よりも配線層又は電極を構成する金属の線膨張係数に近い。このために、実施形態1に係るウエーハの加工方法は、加工工程ST3において、保護シート20がウエーハ1と同等に膨張することとなる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係るウエーハの加工方法を図面に基づいて説明する。図12は、実施形態2に係るウエーハの加工方法を示すフローチャートである。図13は、図12に示されたウエーハの加工方法の分割工程後のウエーハの断面図である。図14は、図12に示されたウエーハの加工方法のピックアップ工程を示す断面図である。なお、図12、図13及び図14は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係るウエーハの加工方法は、図12に示すように、貼着工程ST1と、研削工程ST2と、加工工程ST3と、分割工程ST6−2と、ピックアップ工程ST7−2とを備え、加工工程ST3後に、分割工程ST6−2と、ピックアップ工程ST7−2とを順に実施し、貼着工程ST1、研削工程ST2及び加工工程ST3は、実施形態1と同じである。
実施形態2に係るウエーハの加工方法の分割工程ST6−2は、加工工程ST3の実施後に、分割予定ライン4に沿ってウエーハ1を研削面である円形凹部10の底面12側から各チップ9へと分割する工程である。
実施形態2において、分割工程ST6−2では、ウエーハ1の表面3を保護シート20を介して切削装置70の保持テーブル71の保持面72に載置し、保持面72上にウエーハ1を吸着する。分割工程ST6では、切削装置70の図示しない切削ブレードとウエーハ1とを分割予定ライン4に沿って相対的に移動させながら切削ブレードを円形凹部10の底面12側から保護シート20の厚み方向の中央まで切り込ませて、図13に示すように、ウエーハ1を個々のチップ9に分割する。実施形態3に係るウエーハの加工方法は、分割工程ST6後、ピックアップ工程ST7に進む。
実施形態2に係るウエーハの加工方法のピックアップ工程ST7−2は、分割工程ST6の実施後に、保護シート20側を保持テーブル71に吸着した状態でチップ9をピックアップする工程である。
実施形態2において、ピックアップ工程ST7−2では、保護シート20側を保持テーブル71に吸着した状態で、図14に示すように、ピックアップユニット61が各チップ9をクランプして、チップ9を一つずつ保護シート20からピックアップする。ウエーハの加工方法は、ピックアップ工程ST7において、全てのチップ9をピックアップすると終了する。
実施形態2に係るウエーハの加工方法は、貼着工程ST1においてウエーハ1の表面3に膠着される保護シート20の樹脂層21が加工工程ST3における高温条件下に対して耐熱性を有する。このために、ウエーハの加工方法は、研削工程ST2前にウエーハ1に貼着した保護シート20を研削工程ST2後に貼り替えることなく、加工工程ST3においても用いることができる。このために、ウエーハの加工方法は、デバイス領域6を10μm以上でかつ20μm以下の厚みになるまで、デバイス領域6を50μm程度まで薄化する従来のTAIKO研削よりも薄化しても、研削工程ST2後の加工工程ST3前に保護シート20を貼り替える必要がなくなる。その結果、ウエーハの加工方法は、TAIKO研削後にリング状補強部11と円形凹部10との境界などでウエーハ1が破断してしまうことを抑制でき、TAIKO研削されたウエーハが破損することを抑制することができる。
次に、本発明の発明者は、実施形態1に係るウエーハの加工方法の効果を確認した。結果を表1に示す。
Figure 0006985077
表1中の本発明品は、貼着工程ST1において、保護シート20をウエーハ1の表面3に貼着して、研削工程ST2及び加工工程ST3を実施した。比較例1は、樹脂層21とアクリル系樹脂又はエポキシ系樹脂からなる粘着層とを備えた保護シートを用い、貼着工程ST1において保護シート20の粘着層をウエーハ1の表面3に貼着して、研削工程ST2及び加工工程ST3を実施した。比較例2は、ポリオレフィン(polyolefin)又はポリエチレンテレフタラート(polyethylene terephthalate)により構成された樹脂層と、アクリル系樹脂又はエポキシ系樹脂からなる粘着層とを備えたBG(back grind)テープを用い、貼着工程ST1において保護シート20の粘着層をウエーハ1の表面3に貼着して、研削工程ST2及び加工工程ST3を実施した。
比較例1は、保護シート20の粘着層を構成するアクリル系樹脂の融点が150℃であり、エポキシ系樹脂の融点が250℃であるために、保護シート20の粘着層が加工工程ST3における耐熱性が不足し、加工工程ST3において粘着層が溶けて保護シート20が剥離したり、溶けた粘着層がデバイス5に影響を与えてしまった。比較例2は、BGテープの樹脂層を構成するポリオレフィン又はポリエチレンテレフタラートの融点が150℃程度であり、粘着層を構成するアクリル系樹脂の融点が150℃であり、エポキシ系樹脂の融点が250℃であるために、BGテープの樹脂層及び粘着層が加工工程ST3における耐熱性が不足し、加工工程ST3においてBGテープが溶けたり、溶けたBGテープがデバイス5に影響を与えてしまった。これらの比較例1及び比較例2に対して、本発明品は、保護シート20の樹脂層21が加工工程ST3において溶けることがなく、保護シート20の耐熱性に問題がなかった。よって、ポリイミド樹脂からなる樹脂層21のみを備える保護シート20を貼着工程ST1において、ウエーハ1の表面3に貼着することで、保護シート20の樹脂層21が加工工程ST3における耐熱性を有して溶けることがないとともに、デバイス5に影響を与えなかったことが明らかとなった。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 ウエーハ
3 表面
4 分割予定ライン
5 デバイス
6 デバイス領域
7 外周余剰領域
8 裏面
9 チップ
10 円形凹部
11 リング状補強部
12 底面(研削面)
13 絶縁膜
20 保護シート
22 ダイシングテープ
71 保持テーブル
ST1 貼着工程
ST2 研削工程
ST3 加工工程
ST4 除去工程
ST5 転写工程
ST6 分割工程
ST7 ピックアップ工程

Claims (2)

  1. 表面に分割予定ラインで区画された複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを有するウエーハの加工方法であって、
    粘着層を持たないとともに耐熱性を有するポリイミド樹脂からなりかつ円板状に形成された保護シートをウエーハ表面に熱圧着する貼着工程と、
    該貼着工程の実施後に、該デバイス領域に対応するウエーハの裏面を研削して円形凹部と該円形凹部を囲繞するリング状補強部を形成する研削工程と、
    該研削工程の実施後に、研削面に絶縁膜、配線層及び電極の少なくともいずれかの形成を含む高温条件下の加工工程と、
    該加工工程の実施後に、該リング状補強部を除去する除去工程と、
    該除去工程の実施後、該ウエーハの裏面にダイシングテープを貼着し該保護シートを剥離する転写工程と、
    該転写工程の実施後に該分割予定ラインに沿ってウエーハを表面側から分割する分割工程と、
    該分割工程の実施後にチップをピックアップするピックアップ工程と、を備え、
    該保護シートは、該加工工程における耐熱性を有することを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 表面に分割予定ラインで区画された複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを有するウエーハの加工方法であって、
    粘着層を持たないとともに耐熱性を有するポリイミド樹脂からなりかつ円板状に形成された保護シートをウエーハ表面に熱圧着する貼着工程と、
    該貼着工程の実施後に、該デバイス領域に対応するウエーハの裏面を研削して円形凹部と該円形凹部を囲繞するリング状補強部を形成する研削工程と、
    該研削工程の実施後に、研削面に絶縁膜、配線層及び電極の少なくともいずれかの形成を含む高温条件下の加工工程と、
    該加工工程の実施後に、該分割予定ラインに沿ってウエーハを該研削面側から各チップへと分割する分割工程と、
    該分割工程の実施後に、該保護シート側を保持テーブルに吸着した状態で該チップを該保護シートからピックアップするピックアップ工程と、を備え、
    該保護シートは、該加工工程における耐熱性を有することを特徴とするウエーハの加工方法。
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