JP6984566B2 - ホルダ及びワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、ホルダ及びワイヤハーネスに関するものである。
従来、ハイブリッド車や電気自動車等の車両に用いられるワイヤハーネスは、高電圧のバッテリとインバータなどの電気機器間を電気的に接続する電線を備えている。このワイヤハーネスにおいては、電線の保護やノイズ対策を目的として、複数の電線が金属製のパイプによって一括して覆われている。この種のワイヤハーネスとしては、パイプの端部に樹脂製のホルダが取り付けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。樹脂製のホルダをパイプの内側に装着したことにより、パイプ内部に挿通された電線がパイプの端縁に接触してその電線の絶縁被覆が損傷することを抑制している。
特開2015−35915号公報
ところが、パイプの鋭利な端面が径方向外側を向いて外部に露出していると、ワイヤハーネスを車両に取り付ける際などに作業者の手にパイプの鋭利な端面が接触するおそれがあり、取付作業性が悪いという問題がある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、取付作業性を向上できるホルダ及びワイヤハーネスを提供することにある。
上記課題を解決するホルダによれば、電線が挿通される金属製の筒状部材に装着されるホルダであって、第1端部と前記第1端部とは反対側の第2端部とを有し、前記筒状部材に内挿される筒状の本体部と、前記本体部の前記第1端部における外周面から径方向外方に張り出して形成された被覆部と、を有し、前記被覆部は、前記本体部の周方向の一部のみに形成されており、前記被覆部は、前記本体部の外周面から径方向外方に突出して形成された壁部と、前記壁部の径方向外側の端部から前記本体部の前記第2端部側に向かって延びる鍔部とを有する。
本発明のホルダ及びワイヤハーネスによれば、取付作業性を向上できるという効果を奏する。
一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図。 一実施形態のワイヤハーネスを示す側面図。 一実施形態のワイヤハーネスを示す概略斜視図。 一実施形態のホルダを示す概略斜視図。 一実施形態のホルダを示す側面図。 (a),(b)は、一実施形態のホルダを示す正面図。
以下、一実施形態について添付図面を参照して説明する。なお、添付図面は、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際とは異なる場合がある。
図1に示すワイヤハーネス10は、2個又は3個以上の電気機器(機器)を電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車等の車両Vの前部に設置されたインバータ11と、そのインバータ11よりも車両Vの後方に設置された高圧バッテリ12とを電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの床下等を通るように配索される。インバータ11は、車両走行の動力源となる車輪駆動用のモータ(図示略)と接続される。インバータ11は、高圧バッテリ12の直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。高圧バッテリ12は、例えば、数百ボルトの電圧を供給可能なバッテリである。
ワイヤハーネス10は、複数の電線20と、電線20の両端部に取り付けられた一対のコネクタ30と、複数の電線20を一括して包囲する保護管130とを有している。各電線20は、例えば、車両の前後方向に延びるように長尺状に形成されている。各電線20は、例えば、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。各電線20は、芯線と、その芯線を被覆する絶縁被覆とを有している。各電線20は、自身に電磁波をシールドする電磁シールド構造を有するシールド電線であってもよいし、自身に電磁シールド構造を有しないノンシールド電線であってもよい。各電線20の一端部はコネクタ30を介してインバータ11と接続され、各電線20の他端部はコネクタ30を介して高圧バッテリ12と接続されている。
保護管130は、例えば、飛翔物や水滴から電線20を保護する。保護管130としては、例えば、金属製や合成樹脂製のパイプ、金属製や合成樹脂製のコルゲートチューブやゴム製の防水カバー又はこれらを組み合わせて用いることができる。
図2に示すように、コネクタ30(ワイヤハーネス10)は、金属製のブラケット40と、ブラケット40に装着される合成樹脂製のホルダ50とを有している。ブラケット40の材料としては、例えば、鉄系やアルミニウム系の金属材料を用いることができる。ブラケット40は、その構成金属の種類や使用環境に応じて、錫メッキやアルミニウムメッキ等の表面処理を施していてもよい。ホルダ50の材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。なお、図2では、保護管130の図示を省略している。
次に、図3に従って、ブラケット40の構造について説明する。
ブラケット40は、複数の電線20が挿通される筒部41と、筒部41の一方の開口端41Aに形成されたフランジ42と、フランジ42の一部から筒部41の径方向外方に更に延びるように形成された固定部43とを有している。ブラケット40は、例えば、筒部41とフランジ42と固定部43とが一体に形成された単一部品である。
筒部41は、複数の電線20が挿通される挿通孔41Xを有している。本実施形態の筒部41は、内周の横断面形状(つまり、筒部41の軸方向と直交する平面によって筒部41を切断した断面形状)が長円形状となる長円筒状に形成されている。すなわち、本実施形態の筒部41の挿通孔41Xは、横断面形状が長円形状となる長円柱状に形成されている。
筒部41は、フランジ42が形成された開口端(端部)41Aと、その開口端41Aとは軸方向に反対側の開口端(端部)41Bとを有している。このとき、開口端41Aは、コネクタ30が取り付けられる電気機器(図1に示したインバータ11や高圧バッテリ12等)のケースに向かうように設けられた開口端である。開口端41Bは、保護管130(図1参照)に向かうように設けられた開口端である。開口端41Bは、端面41Cを有している。
フランジ42は、筒部41の開口端41Aから径方向外方に突出するように形成されている。フランジ42は、例えば、開口端41Aの周方向全周に亘って連続して形成されている。
固定部43は、例えば、フランジ42の先端部の一部から径方向外方に延びるように形成されている。このため、固定部43は、フランジ42よりも径方向外方に突出して形成されている。固定部43は、筒部41の周方向の一部のみに形成されている。本実施形態の固定部43は、フランジ42の先端部のうち周方向の図中下半分の部分から下方に向かって延びるように形成されている。固定部43は、例えば、概略板状に形成されている。固定部43には、ブラケット40を電気機器(図1に示したインバータ11や高圧バッテリ12等)のケースに取り付けるためのボルト孔43Xが設けられている。ボルト孔43Xは、固定部43の板厚方向に貫通するように形成されている。具体的には、ボルト孔43Xは、電気機器のケースに向かう端面43Aからその端面43Aとは反対側の端面までを貫通するように形成されている。ブラケット40は、例えば、ボルト締めにより電気機器のケースに取り付けられる。
なお、以下では、説明の便宜上、固定部43の形成されていない部分のフランジ42を単に「フランジ42」と称し、固定部43の形成されている部分のフランジ42と固定部43とをまとめて「固定部43」と称する。
次に、ホルダ50の構造について説明する。
ホルダ50は、複数の電線20を一括して包囲可能に形成されている。ホルダ50は、ブラケット40の筒部41に装着される。ホルダ50は、筒部41の挿通孔41X内に挿通されて筒部41に取り付けられる。ホルダ50は、金属製の筒部41の内側に配置されることで、筒部41の開口端41A,41Bのエッジから電線20を保護する機能を有している。ホルダ50は、ブラケット40の端縁(具体的には、フランジ42の端縁)を径方向外側から覆うことで、ワイヤハーネス10を車両V(図1参照)に取り付ける際に作業者の手がブラケット40の端縁のエッジに接触することを抑制する機能を有している。
ホルダ50は、例えば、筒部41に対して、筒部41の開口端41A側(電気機器側)から開口端41B側(保護管130側)に向かう方向(以下、この方向を「挿入方向」ともいう。)に挿入されて装着される。
図3及び図4に示すように、ホルダ50は、筒状に形成された本体部51と、本体部51の外周面に形成された被覆部90と、本体部51の外周面に形成された突起部110とを有している。ホルダ50は、本体部51、被覆部90及び突起部110が合成樹脂材によって一体に形成された単一部品である。
図3に示すように、本体部51は、ブラケット40の筒部41の内側に嵌合される。すなわち、本体部51は、筒部41に内挿される。本体部51は、筒部41に対する挿入方向手前側(電気機器側)に位置する端部51Aと、端部51Aとは軸方向に反対側の挿入方向奥側(保護管130側)に位置する端部51Bとを有している。本体部51は、筒部41の内周面に沿った形状に形成されている。本実施形態の本体部51は、内周の横断面形状が長円形状となる長円筒状に形成されている。本体部51の外径は、筒部41の内径よりも一回り小さく形成されている。本体部51の周方向における1箇所には、本体部51の軸方向全長に亘って延びる割溝51Xが形成されている。
図6(a)及び図6(b)に示すように、本体部51(ホルダ50)は、一対の分割体60,70と、各分割体60,70の周方向の一端部を互いに連結するヒンジ80とを有している。ヒンジ80は、可撓性を有している。ヒンジ80は、例えば、各分割体60,70よりも薄く形成されている。ヒンジ80は、一対の分割体60,70を開閉可能に連結している。すなわち、本体部51(ホルダ50)は、ヒンジ80を支点にして一対の分割体60,70が開閉可能に構成されている。具体的には、本体部51(ホルダ50)は、一対の分割体60,70が閉じた閉姿勢(図6(a)参照)と、一対の分割体60,70が開いた開姿勢(図6(b)参照)とに変形可能に構成されている。このとき、図6(b)に示した開姿勢の本体部51では、図6(a)に示した閉姿勢の場合よりも割溝51Xの幅が広がっている。このため、本体部51を開姿勢にすることにより、本体部51の内部に複数の電線20を容易に収容することができる。なお、図6(a)に示すように、本体部51は、一対の分割体60,70が閉じた閉姿勢において、全体として長円筒状になるように形成されている。
分割体60は、複数(本実施形態では、3つ)の分割片61,62,63を有している。分割体70は、複数(本実施形態では、3つ)の分割片71,72,73を有している。分割体60(分割片61,62,63)は、例えば、分割体70(分割片71,72,73)と線対称(図では、左右対称)に形成されている。具体的には、一対の分割体60,70は、本体部51の軸心とヒンジ80とを通る中心線を対称軸にして線対称に形成されている。
分割片61,71は、周方向の一端部がヒンジ80に連結されており、周方向の他端部が分割片62,72にそれぞれ連結されている。分割片62,72は、周方向の一端部が分割片61,71にそれぞれ連結され、周方向の他端部が分割片63,73にそれぞれ連結されている。分割片63と分割片73との間に上述した割溝51Xが形成されている。本実施形態の本体部51では、ヒンジ80と本体部51の軸心を挟んで反対側、つまりヒンジ80から周方向に約180度ずれた位置に割溝51Xが形成されている。
本実施形態の分割片61,62,63は、周方向に約60度ずつずれた位置に形成されている。具体的には、分割片62は分割片61と周方向に約60度ずれた位置に形成されており、分割片63は分割片62と周方向に約60度ずれた位置に形成されている。このとき、分割片61と分割片63とは互いに対向するように形成されている。同様に、本実施形態の分割片71,72,73は、周方向に約60度ずつずれた位置に形成されている。分割体60,70において、分割片62と分割片72とは互いに対向するように形成されている。
図3に示すように、各分割片63,73の外周面には、その外周面から径方向外方に張り出した被覆部90が形成されている。被覆部90は、分割片63,73の挿入方向手前側の端部51Aにおける外周面に形成されている。但し、本実施形態の被覆部90は、端部51Aの端面から軸方向に離間した位置に設けられている。被覆部90は、例えば、分割片63,73の周方向の全長に亘って形成されている。分割片63に形成された被覆部90と分割片73に形成された被覆部90とは、略同一周面上に周方向に沿って並ぶように形成されている。これら2つの被覆部90は、割溝51Xによって互いに分断されるように形成されている。換言すると、本実施形態の被覆部90は、割溝51Xによって複数(ここでは、2つ)に分割されている。
被覆部90は、本体部51の周方向の一部のみに形成されている。本実施形態の被覆部90は、分割片63,73の外周面のみに形成されており、分割片61,62,71,72の外周面には形成されていない。被覆部90は、例えば、本体部51の軸心に対して非点対称に形成されている。
各被覆部90は、分割片63,73の外周面から径方向外方に突出するように形成された壁部91と、壁部91の径方向外側の端部に形成され、挿入方向奥側(端部51B側)に向かって延びるように形成された鍔部92とを有している。壁部91は、例えば、分割片63,73の外周面から径方向外方に向かって略垂直に延びるように形成されている。鍔部92は、例えば、分割片63,73の外周面と略平行に延びるように形成されている。
図4に示すように、各被覆部90では、分割片63(分割片73)の外周面と壁部91と鍔部92とによって囲まれた空間によって収容空間90Xが形成されている。具体的には、収容空間90Xは、分割片63(分割片73)の外周面と、壁部91の端面のうち挿入方向奥側に向いている保護面91Aと、鍔部92の内周面とによって囲まれた空間である。収容空間90Xは、挿入方向奥側に向かって開放するとともに、周方向外側に向かって開放するように形成されている。すなわち、鍔部92は壁部91のみによって支持されており、壁部91よりも挿入方向奥側に位置する鍔部92と分割片63,73との間には他の部材が形成されていない。換言すると、鍔部92は、壁部91と接続される端部を固定端とする片持ち状に形成されている。
図2に示すように、収容空間90Xは、ホルダ50がブラケット40に正常に装着された状態(装着状態)において、フランジ42を含む筒部41の開口端41Aが収容されるように形成されている。収容空間90Xは、フランジ42の周方向の一部が収容されるように形成されている。すなわち、被覆部90は、装着状態において、フランジ42を含む筒部41の開口端41Aを被覆するように形成されている。以下の説明では、被覆部90がフランジ42を含む筒部41の開口端41Aを被覆するようにホルダ50がブラケット40に取り付けられた状態を、「ホルダ50がブラケット40に正常に装着された状態」という(単に、「装着状態」ともいう)。また、装着状態におけるホルダ50の組み付け方向を「正規の組み付け方向」という。
壁部91の高さ(つまり、分割片63,73の外周面からの突出量)は、フランジ42の高さ(つまり、筒部41の外周面からの突出量)よりも僅かに高くなるように設定されている。その一方で、壁部91の高さは、固定部43の高さ(つまり、筒部41の外周面からの突出量)よりも低くなるように設定されている。このため、収容空間90Xに固定部43を収容することはできない。また、壁部91の保護面91Aには、装着状態において、フランジ42の端面42Aが接触する。鍔部92は、装着状態において、筒部41の周方向の一部に外挿され、筒部41の外周面の一部を径方向外側から覆うように形成されている。
図6(a)に示すように、被覆部90の周方向端部のうち割溝51Xとは反対側の端部90A(つまり、分割片62,72と連結される側の端部)は、長円形状の円弧部に沿って湾曲するように形成されている。鍔部92の周方向の端部90Aには、例えば、鍔部92の他の部分よりも径方向外方に突出する突出部93が形成されている。図4に示すように、突出部93は、例えば、鍔部92の軸方向全長に延びるように形成されている。
各分割片62,72には、ロック片100が形成されている。各ロック片100は、径方向外方及び径方向内方への撓みが可能に構成されている。各ロック片100の両側には、軸方向に延びるスリット100Xが形成されている。各スリット100Xは、例えば、分割片62,72の挿入方向奥側から端部51Aに向かって軸方向に沿って延びるように形成されている。各スリット100Xは、例えば、端部51B側の開口端から分割片62,72の軸方向の中途位置まで延びるように形成されている。各ロック片100は、スリット100Xにより、分割片61,63(分割片71,73)とそれぞれ分離されている。各ロック片100は、分割片61,63(分割片71,72)の挿入方向奥側の端面よりも挿入方向奥側に突出する先端部101を有している。各ロック片100は、先端部101を自由端とし、先端部101とは軸方向に反対側の基端部を固定端とする片持ち状に形成されている。各ロック片100は、例えば、基端部から先端部101に向かうに連れて細くなる先細り形状に形成されている。なお、ロック片100では、先端部101が端部51Bとなる。
各ロック片100の先端部101には、例えば、径方向外方に向かって突出する係止爪102が形成されている。図2に示すように、各係止爪102は、ホルダ50がブラケット40に正常に装着された状態において、筒部41の開口端41Bの端面41Cに係止するように形成されている。具体的には、各係止爪102は、ロック片100の基端部側(つまり、挿入方向手前側)を向く係止面102Aが筒部41の端面41Cに係止するように形成されている。係止爪102の係止面102Aが筒部41の端面41Cに係止することで、装着状態のホルダ50がブラケット40から抜けることが抑制される。
図4に示すように、各ロック片100は、被覆部90と周方向にずれた位置に形成されている。各ロック片100は、例えば、分割体60(分割体70)の周方向における中央部に形成されている。一対のロック片100は、例えば、ヒンジ80及び割溝51Xとそれぞれ周方向に約90度ずれた位置に形成されている。一対のロック片100は、例えば、本体部51の軸心を挟んで互いに対向するように形成されている。一対のロック片100の有する係止爪102は、例えば、互いに略同一周面上に形成されている。
ここで、図5に示すように、上記被覆部90の鍔部92の軸方向の長さL1が、係止爪102の軸方向の長さL2よりも長く設定されている。具体的には、壁部91の保護面91Aとは反対側の端面91Bから鍔部92の先端部(挿入方向奥側の端部)の端面92Aまでの長さL1が、ロック片100の先端部101の先端面から係止爪102の係止面102Aまでの長さL2よりも長く設定されている。これにより、図2に示したブラケット40の筒部41に対してホルダ50が正規の組み付け方向とは異なる方向、例えば図2に示したホルダ50とは上下逆さになった状態(つまり、被覆部90が固定部43に対向した状態)で誤って組み付けられることを抑制することができる。具体的には、長さL1を長さL2よりも長く設定したため、被覆部90が固定部43に対向した状態でホルダ50をブラケット40に装着した場合には、係止爪102の係止面102Aが筒部41の端面41Cに係止する前に、被覆部90の鍔部92の端面92Aが固定部43の端面43Aに接触する。これにより、ホルダ50をこれ以上押し込むことができなくなるため、係止爪102を筒部41の端面41Cに係止させることができず、ホルダ50をブラケット40に装着することができない。
図4に示すように、各分割片61,71の外周面には、その外周面から径方向外方に突出した突起部110が形成されている。すなわち、各突起部110は、ヒンジ80に連結された分割片61,71の外周面に形成されている。各突起部110は、エジェクターピン(図示略)によって押圧される押圧面110Aを有している。すなわち、各突起部110には、製造時に金型からホルダ50を押し出して取り出すための図示しないエジェクターピンによって押圧される押圧面110Aが形成されている。各押圧面110Aは、例えば、挿入方向奥側を向くように形成されている。各押圧面110Aには、例えば、上記エジェクターピンによって押圧された押圧跡111が形成されている。
一対の突起部110は、ヒンジ80を支点として一対の分割体60,70を開くときの開き量を規制するように形成されている。具体的には、図6(b)に示すように、ヒンジ80を支点にして一対の分割体60,70を開いたときに、ヒンジ80に連結された分割片61,71の外周面同士が接触する前に、一対の突起部110同士が接触するように、各突起部110が形成されている。各突起部110は、例えば、分割体60,70の開き量を所望の開き量に規制可能なように、その形成位置及び高さ等が設定されている。なお、所望の開き量は、開姿勢時のホルダ50に対して電線20を収容する際の作業性やヒンジ80の耐久性などに応じて設定されている。
各突起部110は、例えば、分割片61(分割片71)の外周面から径方向外方に向かって略垂直に延びるように形成されている。各突起部110は、例えば、分割片61(分割片71)の挿入方向手前側の端部51Aにおける外周面に形成されている。但し、本実施形態の突起部110は、端部51Aの端面から軸方向に離間した位置に設けられている。各突起部110は、例えば、分割片61(分割片71)の周方向の一部のみに形成されている。例えば、各突起部110は、分割片61(分割片71)の周方向の中央部における外周面に形成されている。例えば、分割片61に形成された突起部110と分割片71に形成された突起部110とは、ヒンジ80を対称軸として線対称(ここでは、左右対称)となるように形成されている。分割片61に形成された突起部110と分割片71に形成された突起部110とは、例えば、略同一周面上に周方向に沿って並ぶように形成されている。
各突起部110は、例えば、各被覆部90の壁部91と略同一周面上に周方向に沿って並ぶように形成されている。具体的には、図2に示すように、各突起部110の押圧面110Aと各壁部91の保護面91Aとが略同一周面上に周方向に沿って並ぶように形成されている。このため、ホルダ50がブラケット40に正常に装着された状態では、壁部91の保護面91Aにフランジ42の端面42Aが突き当たるとともに、各突起部110の押圧面110Aに固定部43の端面43Aが突き当たる。
図6(a)に示すように、各突起部110は、例えば、被覆部90と本体部51の軸心を挟んで図中上下方向の反対側に設けられている。各突起部110は、例えば、被覆部90と異なる形状に形成されている。このため、ホルダ50は、その横断面形状が上下非対称の形状に形成されている。これにより、図2に示した筒部41に対してホルダ50が正規の組み付け方向とは異なる方向、例えば図2に示したホルダ50とは上下逆さになった状態で誤って組み付けられることを抑制できる。また、図2に示したホルダ50とは上下逆さになった状態で、更にホルダ50が筒部41に対して傾いた状態でブラケット40に組み付けされる場合であっても、ホルダ50の挿入途中で突起部110がフランジ42の端面又は固定部43の端面に接触する。これにより、ブラケット40の筒部41に対してホルダ50が正規な組み付け方向とは異なる方向で誤って組み付けられることを抑制できる。
図4に示すように、各分割片61,71,63,73の外周面には、例えば、本体部51の軸方向に沿って延びるように1つ又は複数(本実施形態では、2つ)のリブ120がそれぞれ形成されている。複数のリブ120は、本体部51の周方向において所定の間隔を空けて形成されている。各リブ120は、分割片61,71,63,73の外周面から径方向外方に突出するように形成されている。各リブ120は、本体部51の軸方向の略全長に亘って直線状に延びるように形成されている。具体的には、分割片63,73に形成された各リブ120は、分割片63,73の端部51Bから壁部91の保護面91Aまで軸方向に沿って直線状に延びるように形成されている。同様に、分割片61,71に形成された各リブ120は、分割片61,71の端部51Bから突起部110の押圧面110Aが形成された軸方向の位置まで軸方向に沿って直線状に延びるように形成されている。なお、ロック片100を有する分割片62,72の外周面には、リブ120が形成されていない。
以上説明したように、ホルダ50は、本体部51の軸心に対して非点対称となるように形成されている。本実施形態のホルダ50は、図中左右対称に形成される一方で、図中上下非対称に形成されている。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
(1)ブラケット40に装着されるホルダ50に、そのホルダ50の本体部51の外周面から径方向外方に突出して形成された壁部91と、その壁部91の径方向外側の端部から本体部51の端部51B側(つまり、挿入方向奥側)に向かって延びる鍔部92とを有する被覆部90を設けた。この被覆部90(壁部91及び鍔部92)と本体部51の外周面とで囲まれた空間によって収容空間90Xが形成される。この収容空間90Xにブラケット40の端部(本実施形態では、フランジ42)を収容することで、ブラケット40の端部を被覆することができる。このため、ブラケット40の端縁に鋭利な端面が形成されており、その鋭利な端面が径方向外側を向いて外部に露出している場合であっても、その鋭利な端面を被覆部90で被覆することができる。したがって、ワイヤハーネス10を車両Vに取り付ける際などに作業者の手がブラケット40の鋭利な端面に接触することを抑制できる。これにより、ワイヤハーネス10の取付作業性を向上させることができる。
(2)特に、本実施形態のブラケット40は、筒部41から径方向外方に突出するフランジ42を有しているため、そのフランジ42に作業者の手が接触しやすい。これに対し、本実施形態では、フランジ42を被覆することができるように被覆部90を形成した。この結果、フランジ42の鋭利な端面に作業者の手が接触することを好適に抑制することができる。
(3)被覆部90を、本体部51の周方向の一部に形成するようにした。すなわち、本体部51の端部51Aにおける外周面には、周方向において被覆部90が形成されていない部分が存在している。このような被覆部90の形成されていない周方向の位置を利用して、その位置に本実施形態の係止爪102のような係止部を形成することによって、被覆部90と係止爪102とを一体に成形することができる。例えば、本体部51の周方向全周に亘って被覆部90を形成した場合には、成形上の理由から、係止爪102のような係止部を形成することができない。このため、この場合には、ブラケット40にホルダ50を固定するための固定構造をホルダ50とは別に設ける必要があり、部品点数が増加し、固定作業も煩雑になるという問題がある。これに対し、本実施形態のホルダ50では、被覆部90を設けた場合であっても、その被覆部90と係止爪102とを一体に成形することのできる構造を採用することができる。このため、本実施形態のホルダ50では、設計の自由度を向上させることができる。なお、被覆部90と係止爪102とを一体に成形した場合には、部品点数の増加を抑制し、ブラケット40に対してホルダ50を固定する際の作業性を向上させることができる。
(4)被覆部90と周方向にずれた位置に撓み可能なロック片100を設け、そのロック片100にブラケット40の筒部41に係止する係止爪102を設けた。これにより、被覆部90に外力が加わった場合であっても、その外力がロック片100に伝わることを抑制できる。この結果、被覆部90に加わった外力の影響でロック片100の係止爪102の筒部41に対する係止が外れることを抑制できる。
(5)鍔部92の軸方向の長さL1を、係止爪102の軸方向の長さL2よりも長く設定した。これにより、ブラケット40の筒部41に対してホルダ50が正規の組み付け方向とは異なる方向、例えば図2に示したホルダ50とは上下逆さになった状態で誤って組み付けられることを抑制することができる。具体的には、長さL1を長さL2よりも長く設定したため、被覆部90が固定部43に対向した状態でホルダ50をブラケット40に装着した場合には、係止爪102の係止面102Aが筒部41の端面41Cに係止する前に、被覆部90の鍔部92の端面92Aが固定部43に接触する。これにより、ホルダ50をこれ以上押し込むことができなくなるため、係止爪102を筒部41の端面41Cに係止させることができず、ホルダ50をブラケット40に装着することができない。このため、筒部41に対してホルダ50が正規の組み付け方向とは異なる方向で誤って組み付けられることを抑制できる。
(6)本体部51の外周面に、本体部51の軸方向に沿って延びる複数のリブ120を形成した。この場合には、ブラケット40にホルダ50を装着した装着状態において、筒部41の内周面に対して、本体部51の外周面ではなく、リブ120が接触することになる。このため、ブラケット40の筒部41の内周面と本体部51(リブ120)との接触を点接触又は線接触にすることができる。この結果、筒部41の内周面と本体部51の外周面とが面接触される場合に比べて、筒部41に対して本体部51を挿入する際の作業性を向上させることができる。
(7)被覆部90と本体部51の軸心を挟んで反対側の本体部51の外周面に、その外周面から径方向外方に突出し、被覆部90と異なる形状からなる突起部110を形成した。これにより、ホルダ50を、本体部51の軸心に対して非点対称の形状とすることができる。具体的には、ホルダ50を、図6(a)において上下非対称の形状とすることができる。このため、ブラケット40に対してホルダ50を組み付ける際に、その組み付け方向を間違えることを抑制できる。
(8)突起部110を、被覆部90の壁部91と同一周面上に形成するようにした。この構成によれば、ホルダ50をブラケット40に正常に装着した状態において、壁部91の保護面91Aにフランジ42の端面42Aが突き当たるとともに、各突起部110の押圧面110Aに固定部43の端面43Aが突き当たる。このため、突起部110と壁部91とによって、筒部41に対するホルダ50の挿入量を規制することができる。また、図2に示したホルダ50とは上下逆さになった状態で、更にホルダ50が筒部41に対して傾いた状態でブラケット40に組み付けされる場合であっても、ホルダ50の挿入途中で突起部110がフランジ42の端面42A又は固定部43の端面43Aに接触することになる。このため、ブラケット40に対してホルダ50が正規な組み付け方向とは異なる方向で誤って組み付けられることを抑制できる。
(9)本体部51の周方向における一部にその本体部51の軸方向全長に亘って延びるように割溝51Xを設け、本体部51を一対の分割体60,70とそれら一対の分割体60,70を開閉可能に連結したヒンジ80とによって構成した。この構成によれば、一対の分割体60,70を開姿勢(図6(b)参照)にすることにより、ホルダ50の内部に複数の電線20を容易に収容することができる。
(10)鍔部92の周方向端部に、鍔部92の他の部分よりも径方向外方に突出する突出部93を形成した。この構成によれば、一対の分割体60,70を開く際に、突出部93に指を引っ掛けることにより、一対の分割体60,70の開動作を容易に行うことができる。これにより、ホルダ50の内部に複数の電線20を収容する際の作業性を向上させることができる。
(11)突起部110を、一対の分割体60,70の開き量を規制するように形成した。これにより、ヒンジ80を支点として一対の分割体60,70を開き過ぎることによるヒンジ80の破損を抑制することができる。
(12)成形上どうしても必要なエジェクターピンの押圧面110Aを確保するために形成した突起部110を、一対の分割体60,70の開き量を規制する規制部材として利用した。これにより、エジェクターピンの押圧面を確保する部材と開き量を規制する部材とを別に設ける場合に比べて、部品点数を削減でき、ホルダ50の構造を単純化することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態のホルダ50におけるリブ120を省略してもよい。
・上記実施形態では、ロック片100の先端部101(つまり、分割片62,72における端部51B)を、本体部51の他の部分(つまり、分割片61,63,71,73)の端部51Bよりも挿入方向奥側に突出するように形成したが、これに限定されない。例えば、ロック片100の先端部101を、本体部51の他の部分の端部51Bと同一周面上に形成してもよいし、本体部51の他の部分の端部51Bよりも挿入方向手前側に凹んだ位置に形成するようにしてもよい。
・上記実施形態のホルダ50のブラケット40に対する係止部の構造を変更してもよい。例えば上記実施形態では、筒部41の開口端41Bの端面41Cに係止する係止爪102をホルダ50に設けた。これに限らず、例えば筒部41の軸方向の中間部に係止穴を設け、その係止穴に係止する係止爪をホルダ50に設けるようにしてもよい。また、例えば筒部41の軸方向の中間部に径方向内側に突出する係止爪を設け、その係止爪が係止する係止穴をホルダ50に設けるようにしてもよい。これらの場合のホルダ50に設けた係止爪又は係止孔の形成位置は、ロック片100の先端部101に限らず、ロック片100の軸方向の中間部に設けてもよい。
・上記実施形態のホルダ50のロック片100及び係止爪102を省略してもよい。この場合には、例えば、テープ巻きなどによってホルダ50をブラケット40に固定する。
・上記実施形態のホルダ50におけるヒンジ80を省略してもよい。この場合には、例えば、分割体60と分割体70とが直接連結される。
・上記実施形態のホルダ50における割溝51Xを省略してもよい。
・上記実施形態では、ホルダ50を本体部51の軸心に対して非点対称となるように形成したが、これに限定されない。例えば、ホルダ50を本体部51の軸心に対して点対称となるように形成してもよい。
・上記実施形態では、分割体60と分割体70とを線対称に形成したが、これに限定されない。例えば分割体60と分割体70とを非線対称に形成してもよい。
・上記実施形態では、分割体60を、3つの分割片61,62,63によって構成するようにしたが、分割体60を構成する分割片の数は特に限定されない。同様に、分割体70を構成する分割片の数は特に限定されない。例えば、分割体60,70をそれぞれ、1つの分割片又は2つの分割片によって構成してもよいし、4つ以上の分割片によって構成してもよい。
・上記実施形態のホルダ50における突起部110を省略してもよい。
・上記実施形態のホルダ50において、突起部110の代わりに、被覆部90を形成するようにしてもよい。すなわち、分割片61,71の外周面に、分割片63,73の外周面に形成した被覆部90と同様の被覆部90を形成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、分割片63,73の周方向の全長に亘って被覆部90を形成するようにしたが、これに限定されない。例えば、分割片63,73の周方向の一部のみに被覆部90を形成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、鍔部92の周方向端部のうち一方の端部90A(つまり、分割片62,72と連結される側の端部)のみに突出部93を形成するようにしたが、これに限定されない。例えば、鍔部92の周方向両端部に突出部93を形成するようにしてもよい。
・上記実施形態の鍔部92における突出部93を省略してもよい。
・上記実施形態では、鍔部92の軸方向の長さL1を、係止爪102の軸方向の長さL2よりも長くなるように設定したが、これに限定されない。例えば、鍔部92の軸方向の長さL1を、係止爪102の軸方向の長さL2と同じ長さに設定してもよいし、長さL2よりも短くなるように設定してもよい。
・上記実施形態では、筒状部材としてブラケット40に具体化したが、これに限定されない。例えば、フランジ42を省略し、筒部41の開口端41Aに固定部43のみが形成されたブラケットに変更してもよい。また、フランジ42及び固定部43を省略し、筒部41のみを有するブラケットに変更してもよい。
・上記実施形態では、電気機器に固定されるブラケット40に対してホルダ50を取り付けるようにしたが、これに限定されない。例えば、保護管130として用いられる金属製のパイプの端部にホルダ50を取り付けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、ブラケット40の筒部41及びホルダ50の本体部51を長円筒状に形成したが、これに限定されない。例えば、筒部41及び本体部51を、円筒状、楕円筒状や角筒状に形成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、ブラケット40及びホルダ50の内部に挿通される電線20が2本であったが、特に限定されるものではなく、車両の仕様に応じて電線20の本数は変更することができる。例えば、ブラケット40及びホルダ50の内部に挿通される電線20は、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
・車両におけるインバータ11と高圧バッテリ12の配置関係は、上記実施形態に限定されるものではなく、車両構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、電線20によって接続される電気機器としてインバータ11及び高圧バッテリ12を採用したが、これに限定されない。例えば、インバータ11と車輪駆動用のモータとを接続する電線に採用してもよい。すなわち、車両に搭載される電気機器間を電気的に接続するものであれば適用可能である。
10…ワイヤハーネス、20…電線、40…ブラケット(筒状部材)、41…筒部、41A…開口端、42…フランジ、43…固定部、50…ホルダ、51A…端部(第1端部)、51B…端部(第2端部)、51…本体部、51X…割溝、60,70…分割体、80…ヒンジ、90…被覆部、91…壁部、92…鍔部、93…突出部、100…ロック片、101…先端部、102…係止爪(係止部)、110…突起部、120…リブ。

Claims (8)

  1. 電線が挿通される金属製の筒状部材に装着されるホルダであって、
    第1端部と前記第1端部とは反対側の第2端部とを有し、前記筒状部材に内挿される筒状の本体部と、
    前記本体部の前記第1端部における外周面から径方向外方に張り出して形成された被覆部と、を有し、
    前記被覆部は、前記本体部の周方向の一部のみに形成されており、
    前記被覆部は、前記本体部の外周面から径方向外方に突出して形成された壁部と、前記壁部の径方向外側の端部から前記本体部の前記第2端部側に向かって延びる鍔部とを有し、
    前記本体部は、前記被覆部と周方向にずれた位置に設けられた撓み可能なロック片を有し、
    前記ロック片は、前記筒状部材に係止する係止部を有し、
    前記係止部は、前記ロック片の前記第2端部に径方向外方に突出するように形成された係止爪であり、
    前記鍔部の軸方向の長さが、前記係止爪の軸方向の長さよりも長く設定されているホルダ。
  2. 電線が挿通される金属製の筒状部材に装着されるホルダであって、
    第1端部と前記第1端部とは反対側の第2端部とを有し、前記筒状部材に内挿される筒状の本体部と、
    前記本体部の前記第1端部における外周面から径方向外方に張り出して形成された被覆部と、を有し、
    前記被覆部は、前記本体部の周方向の一部のみに形成されており、
    前記被覆部は、前記本体部の外周面から径方向外方に突出して形成された壁部と、前記壁部の径方向外側の端部から前記本体部の前記第2端部側に向かって延びる鍔部とを有し、
    前記被覆部と前記本体部の軸心を挟んで反対側の前記本体部の外周面には、該外周面から径方向外方に突出する突起部が形成されており、
    前記突起部は、前記被覆部と異なる形状に形成されているホルダ。
  3. 前記突起部は、前記被覆部の前記壁部と同一周面上に形成されている請求項に記載のホルダ。
  4. 電線が挿通される金属製の筒状部材に装着されるホルダであって、
    第1端部と前記第1端部とは反対側の第2端部とを有し、前記筒状部材に内挿される筒状の本体部と、
    前記本体部の前記第1端部における外周面から径方向外方に張り出して形成された被覆部と、を有し、
    前記被覆部は、前記本体部の周方向の一部のみに形成されており、
    前記被覆部は、前記本体部の外周面から径方向外方に突出して形成された壁部と、前記壁部の径方向外側の端部から前記本体部の前記第2端部側に向かって延びる鍔部とを有し、
    前記本体部は、前記本体部の周方向における一部に前記本体部の軸方向全長に亘って延びるように形成された割溝を有し、
    前記本体部は、一対の分割体と、前記一対の分割体を開閉可能に連結するヒンジとを有し、
    前記鍔部の周方向端部には、前記鍔部の他の部分よりも径方向外方に突出する突出部が形成されているホルダ。
  5. 前記本体部の外周面には、前記本体部の軸方向に沿って延びる複数のリブが形成されている請求項1〜のいずれか一項に記載のホルダ。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載のホルダと、
    前記ホルダが装着された前記筒状部材と、
    前記筒状部材に挿通された電線と、を有するワイヤハーネス。
  7. 前記筒状部材は、前記ホルダが内挿された筒部と、前記筒部の一方の開口端に設けられ、前記一方の開口端の周方向の一部から前記筒部の径方向外方に突出して形成された固定部とを有する請求項に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記筒状部材は、前記ホルダが内挿された筒部と、前記筒部の一方の開口端の周方向全周に亘って設けられ、前記一方の開口端から前記筒部の径方向外方に突出して形成されたフランジと、前記フランジの周方向の一部から径方向外方に突出して形成された固定部とを有し、
    前記被覆部は、前記固定部の形成されていない部分の前記フランジを収容するように形成されている請求項に記載のワイヤハーネス。
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