JP6984155B2 - 電子装置 - Google Patents

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Description

この開示は、電子部品が実装された回路基板が筐体内に配置され封止樹脂体で封止された電子装置に関する。
従来、電子装置の一例として、特許文献1に開示されたパワーモジュールがある。パワーモジュールは、はんだ付けした電子部品を搭載した基板、基板を収納し、外部と電気的接続を行なうためのバスバーを有するモールドケースとから構成される。また、パワーモジュールは、モールドケースに設けられ、基板上に電子部品を収納する電子部品実装エリアと、バスバーとのボンディング作業を行なうボンディングエリアとを形成する仕切板が設けられている。そして、パワーモジュールは、電子部品実装エリアに注型された第1の樹脂、ボンディングエリアに注型された第2の樹脂とを備えている。
特開2011−199207号公報
しかしながら、上記パワーモジュールは、自己発熱や周囲温度の変化があると、モールドケースと樹脂の線膨張率の差によって反りが発生する可能性がある。パワーモジュールは、反りが発生した場合、樹脂にクラックが入る虞がある。
この開示は、上記問題点に鑑みなされたものであり、封止樹脂体にクラックが入ることを抑制できる電子装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本開示は、
回路基板(41)に電子部品(42)が実装された回路構造体(40)と、
収容空間(15)を有し、収容空間内に回路構造体を収容している筐体(10)と、
収容空間内に配置され、回路構造体を封止している封止樹脂体(20)と、
封止樹脂体内における、回路構造体上に配置された繊維シート(30)と、備えており、
封止樹脂体の線膨張率が、繊維シートの線膨張率よりも大きく、且つ、筐体の線膨張率よりも小さく、
封止樹脂体は、回路構造体が配置され封止樹脂体の材料が設けられているものの繊維シートが設けられていない下層部(L1)と、下層部上に位置し封止樹脂体の材料と繊維シートが設けられた表層部(L2)とを含んでいることを特徴とする。
このように、本開示は、筐体の収容空間内に、回路構造体を封止している封止樹脂体が配置されており、さらに、封止樹脂体内の回路構造体上に繊維シートが配置されている。そして、本開示は、封止樹脂体と繊維シートと筐体における線膨張率の関係が上記のようになっているため、封止樹脂体が反ることを抑制できる。このため、本開示は、封止樹脂体における、回路構造体上に配置された部位にクラックが入ることを抑制できる。
なお、特許請求の範囲、及びこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態における電子装置の概略構成を示す平面図である。 図1のII‐II線に沿う断面図である。 図2における電子部品を含む拡大断面図である。 第2実施形態における電子装置の概略構成を示す断面図である。 比較例における電子装置の概略構成を示す平面図である。
以下において、図面を参照しながら、開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
なお、以下においては、互いに直交する3方向をX方向、Y方向、Z方向と示す。また、X方向とY方向とによって規定される平面をXY平面と示す。
(第1実施形態)
図1、図2、図3に示すように、電子装置100は、筐体10と、封止樹脂体20と、繊維シート30と、回路構造体40などを備えている。本実施形態では、図1に示すように、直方体形状の電子装置100を採用している。しかしながら、この開示は、これに限定されない。なお、電子装置100は、例えば特開2016−208766号公報に開示された制御装置と同様に、回転電機を制御する制御装置に適用することもできる。
筐体10は、樹脂などの電気絶縁性の材料を用いて形成されている。また、この樹脂としては、例えば、ポリフェニレンサルファイドなどを採用できる。筐体10は、Z方向の一端側が開口する有底筒状をなしている。
筐体10は、図2に示すように、側壁11と、底部12とを有している。側壁11は、筒状をなしており、Z方向に延設されている。底部12は、側壁11のZ方向における一方の端部に連結されている。言い換えると、筐体10は、側壁11の一方の端部と、底部12とが連続的に設けられている。筐体10は、側壁11と底部12とによって、後程説明する回路構造体40を収容するための収容空間15が形成されている。この収容空間15は、側壁11で挟まれ、且つ、底部12に対向する領域と言える。このように、筐体10は、収容空間15内に回路構造体40を収容している。
筐体10は、回路構造体40を配置するための台座13が収容空間15に設けられている。台座13は、例えば、底部12からZ方向に突出した部位であり、複数箇所に設けられている。そして、回路構造体40は、例えば、回路基板41が台座13に配置された状態で、回路基板41と台座13とがねじ止めされて筐体10に固定されている。
なお、筐体10は、台座13が設けられていなくてもよい。この場合、回路構造体40は、例えば、底部12に接着剤などを介して、筐体10に固定することができる。
筐体10は、後程説明する繊維シート30を、回路構造体40の上方で支持するための支持部14が収容空間15に設けられている。支持部14は、例えば、側壁11からX方向またはY方向に突出した部位であり、複数箇所に設けられている。つまり、支持部14は、側壁11からXY平面に沿う方向に突出して設けられている。繊維シート30は、図2に示すように、支持部14で支えられることで、回路構造体40と直接接することなく、回路構造体40上に配置される。
なお、支持部14は、これに限定されず、繊維シート30を回路構造体40上に保持できるものであれば採用できる。例えば、支持部14は、底部12や回路構造体40からZ方向に突出したものでも採用できる。
筐体10は、図1、図2に示すように、回路構造体40と、電子装置100とを電気的に接続するための導電性の端子50が設けられている。本実施形態では、一例として、側壁11を貫通して設けられた端子50を採用している。この端子50は、一端が収容空間15内に配置されて回路構造体40の回路基板41と電気的及び機械的に接続され、他端が収容空間15の外部に露出している。端子50は、例えば、はんだなどを介して、回路基板41の配線と電気的及び機械的に接続されている。なお、以下においては、単に接続と記載した場合、電気的及び機械的に接続されていることを意味する。
本実施形態では、図1に示すように、一例として、三つの端子50を備えた電子装置100を採用している。しかしながら、端子50の数は、特に限定されない。また、本実施形態では、図2に示すように、一例として、側壁11を貫通して設けられた端子50を採用している。しかしながら、端子50の位置は、特に限定されない。
回路構造体40は、台座13に固定された状態で、収容空間15に配置されている。回路構造体40は、回路基板41に電子部品42が実装された構造体である。回路基板41は、樹脂やセラミックスなどの絶縁基材に、CuやAgなどの導体パターンによって配線が形成されたものである。また、回路基板41は、例えば、導体パターンが絶縁基材を介して積層された多層基板などを採用できる。回路基板41は、例えば直方体形状をなした板状の部材である。回路基板41は、一面に電子部品42が実装されている。なお、回路基板41は、一面の反対面にも電子部品42が実装されていてもよい。
回路基板41は、一面の一部に、配線の一部であるランドが形成されている。ランドは、例えば、一面から突出して形成され、一面を基準としてZ方向に厚みを有している。また、ランドは、電子部品42の電極と対向配置され、電極と接続される部位であり実装ランドとも言える。
電子部品42は、例えば、チップ抵抗やチップコンデンサなどの受動素子や、絶縁ゲートバイポーラトランジスタやMOSFETなどのスイッチング素子を採用できる。また、電子部品42は、半導体を主成分とする基部に電極が形成されたベアチップ状の半導体素子やパッケージ化された回路素子などでも採用できる。
また、電子部品42は、例えば、はんだ43を介して回路基板41に実装されている。つまり、電子部品42は、電極と回路基板41のランドとがはんだ43を介して接続されている。後程説明するが、電子装置100は、封止樹脂体20の反りが抑制されている。
このため、電子装置100は、封止樹脂体20の変形に伴う応力、すなわち、図3の両方向矢印で示すような応力がはんだ43に印加されにくい。よって、電子装置100は、はんだ43の接続寿命を向上できる。また、電子装置100は、はんだ43の接続寿命が短くなることを抑制できるとも言える。詳述すると、電子装置100は、回路基板41のランドとはんだ43との接続寿命、及び電子部品42の電極とはんだ43との接続寿命を向上できる。
なお、図2における符号S2は、素子表面S2である。素子表面S2は、回路構造体40で、Z方向における最も高い位置にある部位である。また、素子表面S2は、回路構造体40において、樹脂表面S1に最も近い位置にある部位である。ここでは、電子部品42の表面が、樹脂表面S1に最も近い位置にある部位であるため素子表面S2としている。
封止樹脂体20は、収容空間15内に配置され、回路構造体40を封止している。封止樹脂体20は、外部からの衝撃から回路構造体40を保護したり、回路構造体40の電気的絶縁性を確保したりするために設けられている。封止樹脂体20の材料としては、たとえばエポキシ樹脂を採用することができる。
封止樹脂体20は、回路基板41、電子部品42、はんだ43に密着しつつ、これらを覆っている。さらに、封止樹脂体20は、端子50における収容空間15内に配置された部位、端子50と回路基板41との接続部に密着しつつ、これらを覆っている。また、本実施形態では、収容空間15が封止樹脂体20で満たされている例を採用している。つまり、封止樹脂体20は、底部12と回路基板41との間にも設けられている。
なお、封止樹脂体20は、例えば、ポッティングなどによって収容空間15内に設けられている。つまり、封止樹脂体20は、回路構造体40と、後程説明する繊維シート30とが配置された収容空間15に、封止樹脂体20の材料を流し込み、高温で硬化させることで形成することができる。
繊維シート30は、封止樹脂体20内における、回路構造体40上に配置されている。つまり、繊維シート30は、封止樹脂体20内に配置されて、封止樹脂体20と一体化されている。
繊維シート30は、ガラス繊維などの繊維を封止樹脂体20の中に入れて強度を向上させるためのものであり、繊維強化プラスチックと言える。繊維シート30は、例えば、縦糸となる繊維と横糸となる繊維とが直角または傾斜して交差したものや、一方向のみ繊維を揃えたものなどを採用できる。一方向のみ繊維を揃えた繊維シート30は、繊維の長さ方向が繊維方向と言える。また、縦糸となる繊維と横糸となる繊維が交差した繊維シート30は、本数の多い繊維の長さ方向が繊維方向と言える。本実施形態では、図2に示すように、X方向が繊維方向に相当する。
繊維シート30は、上記のように、電子部品42と接することなく、封止樹脂体20内に配置されている。つまり、繊維シート30は、素子表面S2と樹脂表面S1との間に配置されている。よって、繊維シート30と電子部品42との間には、封止樹脂体20が介在されている。
繊維シート30は、図1に示すように、収容空間15内において、XY平面の全域に設けられている。つまり、繊維シート30は、側壁11と全周にわたって接した状態で収容空間15内に配置されている。なお、図1では、繊維シート30をわかりやすくするために、繊維シート30と側壁11とが間隔をあけて配置された図面としている。
しかしながら、この開示は、これに限定されない。繊維シート30は、側壁11と間隔をあけて設けられていてもよい。例えば、繊維シート30は、部分的に側壁11と接しないように設けられていてもよい。また、繊維シート30は、寸法公差程度の間隔が、側壁11との間にあけられていてもよい。
繊維シート30は、図2に示すように、封止樹脂体20から露出することなく、回路構造体40上における樹脂表面S1から所定範囲内に配置されていると好ましい。電子装置100は、繊維シート30が、封止樹脂体20から露出している場合、樹脂表面S1における繊維シート30と接する部位からクラックが入りやすい。しかしながら、電子装置100は、繊維シート30が、封止樹脂体20から露出していないため、樹脂表面S1における繊維シート30と接する部位から生じるクラックを抑制できる。
さらに、電子装置100は、筐体10、封止樹脂体20、繊維シート30の線膨張率が設定されている。具体的には、封止樹脂体20の線膨張率が、繊維シート30の線膨張率よりも大きく、且つ、筐体10の線膨張率よりも小さい。
なお、封止樹脂体20は、回路構造体40が配置され繊維シート30が設けられていない下層部L1と、下層部L1上に位置し繊維シート30が設けられた表層部L2とを含んでいるとみなすことができる。このため、電子装置100は、下層部L1の封止樹脂体20における線膨張率よりも、封止樹脂体20と繊維シート30を含む表層部L2における線膨張率の方が小さいとも言える。
さらに、繊維シート30は、封止樹脂体20よりも弾性率が大きいと好ましい。言い換えると、繊維シート30は、封止樹脂体20よりも高強度であると好ましい。これによって、電子装置100は、筐体10と封止樹脂体20とに線膨張率差があったとしても、図5のように反ることを抑制できる。
ところで、電子装置100は、自己発熱や周囲温度の変化があると、筐体10と封止樹脂体20との線膨張率差によって変形する。電子装置100は、例えば、図5の比較例の電子装置200のように変形する。よって、封止樹脂体20は、樹脂表面S1側に凸となるように反る。
このように、封止樹脂体20は、樹脂表面S1のXY平面における中心側よりも、樹脂表面S1のXY平面における縁部側の方が、変形が大きい。よって、樹脂表面S1のXY平面における中心からXY平面における縁部側に向かう方向d1は、封止樹脂体20の変形が大きくなる方向とみなすことができる。また、封止樹脂体20の変形が大きくなる方向d1とは、封止樹脂体20の変形が小さい部位と、大きい部位とを結ぶXY平面上の仮想線に沿う方向とも言える。なお、本実施形態の場合、封止樹脂体20の変形が大きくなる方向d1は、樹脂表面S1のXY平面における中心から放射状にXY平面における縁部側に向かう方向とみなすことができる。
なお、図5は、図2に対応する電子装置200の断面図である。電子装置200に関しては、後程説明する。また、電子装置100における方向d1は、電子装置200における方向d1と同様である。
そこで、繊維シート30は、繊維方向が、封止樹脂体20の変形が大きくなる方向d1に沿って配置されていると好ましい。つまり、繊維シート30は、封止樹脂体20の変形が大きくなる方向d1に繊維方向を合わせると好ましい。これによって、電子装置100は、筐体10と封止樹脂体20とに線膨張率差があったとしても、図5のように反ることを抑制しやすい。
ここで、図5に示した比較例の電子装置200と対比しながら、電子装置100の効果に関して説明する。比較例の電子装置200は、電子装置100と同様に、筐体10内に回路構造体40が収容されており、封止樹脂体20で封止されている。しかしながら、電子装置200は、封止樹脂体20に繊維シート30が設けられていない。この電子装置200は、高温で封止樹脂体20が硬化する。そして、図5に示すように、電子装置200は、低温環境で使用された場合など、筐体10と封止樹脂体20の線膨張率差によって封止樹脂体20が反る。電子装置200は、反りが大きくなると、封止樹脂体20の樹脂表面S1からクラックが入る可能性がある。
これに対して、電子装置100は、筐体10の収容空間15内に、回路構造体40と、回路構造体40を封止している封止樹脂体20が配置されており、さらに、封止樹脂体20内の回路構造体40上に繊維シート30が配置されている。そして、電子装置100は、封止樹脂体20と繊維シート30と筐体10における線膨張率の関係が上記のようになっている。このため、電子装置100は、封止樹脂体20が反ることを抑制できる。つまり、電子装置100は、封止樹脂体20の樹脂表面S1に引張応力が加えられることを抑制できる。
従って、電子装置100は、封止樹脂体20における、回路構造体40上に配置された部位にクラックが入ることを抑制できる。つまり、電子装置100は、樹脂表面S1からクラックが入ることを抑制できる。
以上、この開示の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、この開示は、上記実施形態に何ら制限されることはなく、この開示の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。以下に、この開示のその他の形態として、第2実施形態に関して説明する。上記実施形態及び第2実施形態は、夫々単独で実施することも可能であるが、適宜組み合わせて実施することも可能である。この開示は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
(第2実施形態)
次に、図4を用いて、第2実施形態の電子装置110に関して説明する。第2実施形態の電子装置110は、繊維シート31の材料が上記実施形態の電子装置100と異なる。また、電子装置110は、電子部品42として発熱素子を含んでいる。この電子部品42は、動作することで熱を発する素子である。なお、図4は、図3に相当する拡大断面図である。
繊維シート31は、炭素繊維を含んでいる。このため、繊維シート31は、ガラス繊維などと比べて熱伝導率が高い。また、炭素の熱伝導率は、200(W/m・K)程度である。これに対して、封止樹脂体20の材料であるエポキシは、0.5(W/m・K)程度である。このため、繊維シート31は、封止樹脂体20よりも熱伝導率が高い。
なお、筐体10、封止樹脂体20、繊維シート31の線膨張率の関係は、電子装置100と同様である。また、繊維シート31の位置や弾性率や繊維方向などに関しては、上記実施形態で説明した内容を採用できる。
繊維シート31は、繊維シート30と同様に、電子部品42の上方に設けられている。このため、電子装置110は、電子部品42から発せられた熱の繊維シート31への熱拡散と、拡散による外気への放熱向上ができる。つまり、電子装置110は、電子部品42から発せられた熱が白抜き矢印のように、繊維シート31に熱伝達され拡散される。繊維シート31は、上記のように熱伝導率が比較的高いため、熱伝達された熱を破線矢印で示すように封止樹脂体20の外部に放熱しやすい。なお、電子部品42から発せられた熱は、白抜き矢印のように、回路基板41にも伝達される。このように、図4における白抜き矢印は、繊維シート31や回路基板41への熱拡散のイメージを示している。一方、破線矢印は、電子装置110から外気への放熱のイメージを示している。
電子装置110は、電子装置100と同様の効果を奏することができる。さらに、電子装置110は、炭素繊維を含んだ繊維シート31を有しているため、繊維シートがガラス繊維などによって構成されている場合よりも放熱性を向上できる。
10…筐体、11…側壁、12…底部、13…台座、14…支持部、20…封止樹脂体、30…繊維シート、40…回路構造体、41…回路基板、42…電子部品、43…はんだ、50…端子、100,110…電子装置、S1…樹脂表面、S2…素子表面

Claims (6)

  1. 回路基板(41)に電子部品(42)が実装された回路構造体(40)と、
    収容空間(15)を有し、前記収容空間内に前記回路構造体を収容している筐体(10)と、
    前記収容空間内に配置され、前記回路構造体を封止している封止樹脂体(20)と、
    前記封止樹脂体内における、前記回路構造体上に配置された繊維シート(30)と、備えており、
    前記封止樹脂体の線膨張率が、前記繊維シートの線膨張率よりも大きく、且つ、前記筐体の線膨張率よりも小さく、
    前記封止樹脂体は、前記回路構造体が配置され前記封止樹脂体の材料が設けられているものの前記繊維シートが設けられていない下層部(L1)と、前記下層部上に位置し前記封止樹脂体の材料と前記繊維シートが設けられた表層部(L2)とを含んでいる電子装置。
  2. 前記繊維シートは、前記封止樹脂体よりも弾性率が大きい請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記電子部品は、はんだ(43)を介して前記回路基板に実装されている請求項1または2に記載の電子装置。
  4. 前記繊維シートは、前記封止樹脂体から露出することなく、前記回路構造体上における前記封止樹脂体の表面から所定範囲内に配置されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子装置。
  5. 前記繊維シートは、繊維方向が、前記封止樹脂体の変形が大きくなる方向に沿って配置されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子装置。
  6. 前記繊維シートは、炭素繊維を含んでいる請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子装置。
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