JP6982409B2 - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置に関する。
エンジンから排出された排気ガスが流通する流路には、排気ガスに含まれる炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物および煤等の粒子状物質を、触媒やフィルタによって取り除くことで排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置が設けられる。このような排気ガス浄化装置において排気ガスが適切に浄化されるためには、触媒やフィルタを排気ガスの浄化能力を発揮できる有効温度(例えば、300℃以上)にする必要がある。触媒やフィルタは、例えば、排気ガスの熱を利用して温められる。
アイドリングストップ機能を有する自動車やハイブリッド自動車などでは、自動車の使用中にエンジンが一時的に停止することがある。エンジンが一時的に停止すると、排気ガスが排出されなくなるため、触媒やフィルタの温度が有効温度よりも低下することがある。触媒やフィルタの温度が有効温度よりも低い状態でエンジンを再始動させると、排気ガス浄化装置は、エンジン再始動直後において排気ガスを十分に浄化することができないおそれがある。
特許文献1には、触媒を担持した包持体の外側全体に蓄熱材を設け、エンジン動作中の排気ガスの熱を蓄熱材に蓄熱し、エンジン停止後も触媒の温度を有効温度に維持する技術が開示されている。
実開平05−021121号公報
特許文献1の技術によれば、エンジン停止後からエンジン再始動時まで触媒の温度が有効温度に維持されることで、エンジン再始動の際の排気ガスの浄化能力の低下を抑制することができる。しかし、特許文献1の技術は、包持体の外側全体に蓄熱材を設けるため、排気ガス浄化装置全体が嵩張り、コストも高くなる。また、包持体全体が蓄熱材によって覆われるため、排気ガス浄化装置外に熱が逃げ難く、排気ガス浄化装置が過度に温められて触媒が劣化するおそれがある。
そこで、本発明は、エンジンの再始動の際の排気ガスの浄化能力の低下を簡易に抑制する排気ガス浄化装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明による排気ガス浄化装置は、排気ガスが流通する排気流路に設けられ、排気ガスを浄化する浄化部と、浄化部を内包する管状の管壁と、を備え、管壁は、浄化部を支持する中央管壁と、上流側開口部と中央管壁との間の上流側管壁と、を含み、上流側管壁は、流路断面積が排気ガスの流れる方向に沿って徐々に広がり、かつ、中心軸が偏ったテーパ状に形成されており、上流側管壁のうちテーパ面の長さが長い部分の厚さは、中央管壁の厚さより厚く、上流側管壁のうちテーパ面の長さが短い部分の厚さは、上流側管壁のうちテーパ面の長さが長い部分の厚さより厚い
本発明によれば、エンジンの再始動の際の排気ガスの浄化能力の低下を抑制することが可能となる。
第1実施形態による排気ガス浄化装置を含むエンジンシステムの構成を示す概略図である。 排気ガス浄化装置の構成を示す概略図である。 浄化ユニットの構成を示す縦断面図である。 第2実施形態による排気ガス浄化装置の構成を示す縦断面図である。 第3実施形態による排気ガス浄化装置の浄化ユニットの構成を示す縦断面図である。 第4実施形態による排気ガス浄化装置の浄化ユニットの構成を示す縦断面図である。 第5実施形態による排気ガス浄化装置の浄化ユニットの構成を示す縦断面図である。 第6実施形態による排気ガス浄化装置の浄化ユニットの構成を示す縦断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
(エンジンシステム100)
図1は、第1実施形態による排気ガス浄化装置200を含むエンジンシステム100の構成を示す概略図である。なお、図1中、信号の流れを破線の矢印で示す。図1に示すように、エンジンシステム100には、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含むマイクロコンピュータでなるECU(Engine Control Unit)110が設けられ、ECU110によりエンジン120全体が統括制御される。ただし、以下では、本実施形態に関係する構成や処理について詳細に説明し、本実施形態と無関係の構成や処理については説明を省略する。また、ここでは、エンジン120として、ガソリンエンジンを例に挙げて説明する。
エンジン120は、複数の気筒122aを有する多気筒エンジンであり、シリンダブロック122に形成された各気筒122aに連通される吸気ポート124に、吸気マニホールド126が連通される。吸気マニホールド126の集合部には、エアチャンバ128を介して吸気路130が連通される。吸気路130にはエアクリーナ132が設けられ、吸気路130においてエアクリーナ132の下流側にはスロットル弁134が設けられる。
また、エンジン120のシリンダブロック122に形成された各気筒122aに連通される排気ポート136には、排気マニホールド138が連通される。排気マニホールド138の集合部には、排気路140が連通され、排気路140にはマフラー142と後述する排気ガス浄化装置200が設けられる。
エンジン120には、点火プラグ148が、その先端が気筒122aの燃焼室146を臨むように各気筒122aそれぞれに対して設けられる。また、各気筒122aの燃焼室146には、インジェクタ150が設けられる。
エンジンシステム100には、吸気路130におけるエアクリーナ132とスロットル弁134との間に、エンジン120に流入する吸入空気量を検出する吸入空気量センサ160、および、エンジン120に流入する空気の温度を検出する吸気温度センサ162が設けられる。また、エンジンシステム100には、スロットル弁134の開度を検出するスロットル開度センサ164が設けられる。また、エンジンシステム100には、クランクシャフトのクランク角を検出するクランク角センサ166、アクセル(図示せず)の開度を検出するアクセル開度センサ168が設けられる。
これら各センサ160〜168は、ECU110に接続されており、検出値を示す信号をECU110に出力する。
ECU110は、各センサ160〜168から出力された信号を取得してエンジン120を制御する。ECU110は、エンジン120を制御する際、信号取得部180、目標値導出部182、空気量決定部184、噴射量決定部186、スロットル開度決定部188、点火時期決定部190、駆動制御部192として機能する。
信号取得部180は、各センサ160〜168が検出した値を示す信号を取得する。目標値導出部182は、クランク角センサ166から取得したクランク角を示す信号に基づいて現時点のエンジン回転数を導出する。また、目標値導出部182は、導出したエンジン回転数、および、アクセル開度センサ168から取得したアクセル開度を示す信号に基づき、予め記憶されたマップを参照して目標トルクおよび目標エンジン回転数を導出する。
空気量決定部184は、目標値導出部182により導出された目標エンジン回転数および目標トルクに基づいて、各気筒122aに供給する目標空気量を決定する。スロットル開度決定部188は、空気量決定部184により決定された各気筒122aの目標空気量の合計量を導出し、合計量の空気を外部から吸気するための目標スロットル開度を決定する。
噴射量決定部186は、空気量決定部184により決定された各気筒122aの目標空気量に基づいて、各気筒122aに供給する燃料の目標噴射量を決定する。また、噴射量決定部186は、決定した目標噴射量の燃料をエンジン120の吸気行程あるいは圧縮行程でインジェクタ150から噴射させるために、クランク角センサ166により検出されるクランク角を示す信号に基づいて、各インジェクタ150の目標噴射時期および目標噴射期間を決定する。
点火時期決定部190は、目標値導出部182により導出された目標エンジン回転数、および、クランク角センサ166により検出されるクランク角を示す信号に基づいて、各気筒122aでの点火プラグ148の目標点火時期を決定する。
駆動制御部192は、スロットル開度決定部188により決定された目標スロットル開度でスロットル弁134が開口するように、スロットル弁用アクチュエータ(図示せず)を駆動する。また、駆動制御部192は、噴射量決定部186により決定された目標噴射時期および目標噴射期間でインジェクタ150を駆動することで、インジェクタ150から目標噴射量の燃料を噴射させる。また、駆動制御部192は、点火時期決定部190により決定された目標点火時期で点火プラグ148を点火させる。
このようにして、気筒122a内(燃焼室146)で燃料が燃焼されたことにより生じた排気ガスは、排気路140を通じて外部に排出されることになる。そして、排気ガスには、炭化水素(HC:Hydro Carbon)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)や、煤等の粒子状物質が含まれるため、これらを除去する必要がある。そこで、排気路140に排気ガス浄化装置200を設けておき、排気ガス浄化装置200において、炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物、粒子状物質を除去する。
(排気ガス浄化装置200)
図2は、排気ガス浄化装置200の構成を示す概略図である。排気ガス浄化装置200は、排気ガスの流れに沿って連なる浄化ユニット210aおよび浄化ユニット210bを有する。浄化ユニット210aは、排気ガスの流れの上流側(すなわち、排気マニホールド138側)に設けられており、浄化ユニット210bは、浄化ユニット210aよりも排気ガスの流れの下流側(すなわち、マフラー142側)に設けられている。以下、排気ガスの流れの上流のことを単に上流、排気ガスの流れの下流のことを単に下流と表記することとする。
浄化ユニット210aは、浄化部215aを有し、浄化ユニット210bは、浄化部215bを有する。浄化部215aおよび浄化部215bは、排気ガスを浄化する。浄化部215aは、具体的には、三元触媒である。三元触媒は、例えば、プラチナ(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)を含んで構成され、排気ポート136から排出された排気ガス中の炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物を除去する。浄化部215bは、具体的には、LNT(Lean NOx Traps)である。LNTは、排気ポート136から排気された排気ガス中のNOxを浄化するとともに、粒子状物質を捕捉する。浄化部215aおよび浄化部215bは、その種類に応じた有効温度(例えば、300℃以上)において浄化能力を発揮する。なお、浄化部215aおよび浄化部215bを区別しないときは、浄化部215と表記することとする。浄化ユニット210aおよび浄化ユニット210bは、浄化部215の種類が異なる点を除き、ほぼ同様の構成となっている。なお、浄化ユニット210aおよび浄化ユニット210bを区別しないときは、浄化ユニット210と表記することとする。
図3は、浄化ユニット210の構成を示す縦断面図である。浄化ユニット210は、浄化部215を内包する管壁214を有する。管壁214は、当該管壁214によって囲まれた空間に排気ガスを流入させる上流側開口部218と、当該管壁214によって囲まれた空間から排気ガスを流出させる下流側開口部219とを有する。管壁214は、中央の管壁212と、中央の管壁212よりも上流側の管壁211と、中央の管壁212よりも下流側の管壁213とに区分される。
管壁212は、当該管壁212によって囲まれた流路断面積が排気ガスの流れる方向に沿って概ね一定となる略直管状に形成されている。管壁212によって囲まれた流路断面積は、排気路140における流路断面積に比べ大きい。例えば、排気路140の内径は、約50mmであり、管壁212の内径は、約100mmである。また、管壁212は、その内側に収容された略円柱状の浄化部215を、セラミックマット216を介して支持する。
管壁212における上流側の端部は、管壁211における下流側の端部に接続されている。管壁211における上流側の端部は、管壁211よりも上流側の排気路140(例えば、排気マニホールド138から延びる排気路140)の端部に接続されている。管壁211は、当該管壁211によって囲まれた流路断面積が排気ガスの流れる方向に沿って徐々に広がる円錐管状(換言するとテーパ状)に形成されている。管壁211におけるテーパ面に沿った長さは、例えば、40mm〜50mmくらいである。管壁211は、浄化部215よりも上流側に位置する。管壁211の中心軸および浄化部215の中心軸は、排気路140の中心軸の延長線に概ね重なる。
管壁212における下流側の端部は、管壁213における上流側の端部に接続されている。管壁213における下流側の端部は、管壁213よりも下流側の排気路140(例えば、当該浄化ユニット210よりも下流に位置する浄化ユニット210に至る排気路140)の端部に接続されている。管壁213は、当該管壁213によって囲まれた流路断面積が排気ガスの流れる方向に沿って徐々に狭くなる円錐管状(テーパ状)に形成されている。管壁213は、浄化部215よりも下流側に位置する。
管壁211〜213は、例えば、金属によって構成される。管壁211と管壁212との接続および管壁212と管壁213との接続は、例えば、溶接によってなされる。
上流側の管壁211の厚さ(肉厚)Th1は、中央の管壁212の厚さ(肉厚)Th2および下流側の管壁213の厚さ(肉厚)Th3よりも厚い。具体的には、管壁212の厚さTh2および管壁213の厚さTh3は、約1.2mmであり、管壁211の厚さTh1は、約4mmである。また、管壁211の厚さTh1は、管壁211の周方向および長手方向のそれぞれに沿って概ね一定となっている。
次に、排気ガス浄化装置200の浄化ユニット210の作用について説明する。エンジン120が始動すると、排気ポート136から排出されて排気路140を通った排気ガスは、浄化ユニット210の管壁211によって囲まれた空間217に導かれる。空間217に導かれた排気ガスは、浄化部215を通過して浄化され、管壁213によって囲まれた空間を通って下流側の排気路140に導かれる。この際、浄化部215は、排気ガスが流通する過程で、排気ガスの熱によって所定の有効温度に温められる。
また、排気ガスが空間217に導かれると、排気ガスの熱が管壁211に伝わり、管壁211に熱が蓄えられる。具体的には、浄化部215の上流側の側面は網目状になっているため、空間217に導かれた排気ガスは、浄化部215の当該側面に当たるとかき回される。かき回された排気ガスの一部は、管壁211の内面に向かって移動し、管壁211の内面に当たる。このように排気ガスの一部が管壁211の内面と接触することで、排気ガスの熱の一部が管壁211に伝わる。また、管壁211よりも上流側の排気路140は、当該排気路140内を通過する排気ガスによって温められる。上流側の排気路140と管壁211とが接続されているため、上流側の温められた排気路140の熱の一部が管壁211に伝わる。
ここで、上述のように、管壁211の厚さTh1が管壁212の厚さTh2および管壁213の厚さTh3よりも厚いため、管壁211は、管壁212および管壁213に比べ、より多くの熱を蓄えることができる。すなわち、管壁211の単位長さ当たり(排気ガスの流れ方向に沿った単位長さ当たり)の熱容量は、管壁212の単位長さ当たりの熱容量および管壁213の単位長さ当たりの熱容量に比べ大きい。このため、管壁211には、エンジン動作中の排気ガスの熱が多く蓄えられる。
その後、アイドリングストップなどによってエンジン120が停止すると、浄化ユニット210への排気ガスの供給が止まり、管壁211への熱の供給が止まる。この状態では、管壁211は、蓄えている熱を周囲に放射する(輻射する)。より具体的には、管壁211の内面から放射された熱は、空間217を伝って、浄化部215の上流側の側面に伝わる。管壁211には多くの熱が蓄えられているため、管壁211は、蓄えた熱を排気ガスの供給停止後の長期間にわたって放射することができる。浄化部215は、このような長期間にわたる管壁211の輻射熱によって温められる。
以上のように、本実施形態の排気ガス浄化装置200は、管壁211の輻射熱によって、浄化部215の温度を排気ガスの供給時と同程度の温度(すなわち、浄化部215の有効温度)に長期間に亘って維持することができる。このため、排気ガス浄化装置200は、エンジン120が停止した後も、長期間に亘って浄化能力が維持され、浄化能力が十分な状態でのエンジン120の再始動が可能となる。
また、排気ガス浄化装置200は、管壁211の厚さTh1を厚くした簡易な構成であるため、浄化ユニット210の外側全体を蓄熱材で覆う態様に比べ、浄化ユニット210が嵩張らず、コストも抑えることができる。
したがって、本実施形態の排気ガス浄化装置200によれば、エンジン120の再始動の際の排気ガスの浄化能力の低下を簡易に抑制することができる。
また、排気ガス浄化装置200は、管壁211〜213から排気ガス浄化装置200外に適度に熱を放射することができる。このため、排気ガス浄化装置200は、浄化部215の温度が有効温度を超えた温度になるのを抑制することができ、浄化部215の劣化を抑制することができる。
また、浄化部215では、通常、排気ガスが供給される上流側部分から排気ガスの浄化反応が始まる。排気ガス浄化装置200は、上流側の管壁211の厚さTh1が厚く、浄化部215の上流側部分を所定の有効温度に維持できるため、排気ガスが再供給された際に、浄化部215の浄化反応を早期に行わせることができる。
また、浄化部215では、通常、上流側部分において浄化反応が始まると、その浄化反応の反応熱で浄化部215全体が次第に温められてゆく。このことから、排気ガス浄化装置200は、例えば、中央の管壁212の厚さTh2および下流側の管壁213の厚さTh3が薄く、浄化部215の中央部分および下流側部分の温度を十分に維持できなかったとしても、浄化部215の上流側部分において早期に浄化反応が開始されることで、浄化部215全体を早期に温めることができる。
また、排気ガス浄化装置200の比較例として、管壁211の厚さTh1、管壁212の厚さTh2および管壁213の厚さTh3のすべてを厚くする態様が考えられる。この比較例では、排気ガスの熱が管壁211〜213のすべてにおいて蓄えられることとなるため、エンジン120の停止後において、より長期間に亘って浄化部215を温めることができるかもしれない。しかし、この比較例では、エンジン120および管壁211〜213が冷えた状態からエンジン120を始動した場合、エンジン120の始動直後の排気ガスの熱が管壁211〜213のすべてを温めるのに消費され、浄化部215を温めるのに消費される熱が少なくなる。その結果、この比較例は、エンジン120が冷えた状態からエンジン120を始動した場合において、浄化部215を所定の有効温度まで温めるのに時間がかかり、エンジン120の始動直後の排気ガスを十分に浄化することができないおそれがある。
一方、本実施形態の排気ガス浄化装置200では、排気ガス上流側の管壁211の厚さTh1のみが厚いため、管壁211〜213が冷えた状態からエンジン120を始動した場合、エンジン120の始動直後の排気ガスの熱は、管壁212および管壁213を温めるためにはあまり消費されない。このため、排気ガス浄化装置200は、管壁211〜213のすべての厚さTh1〜Th3を厚くする態様に比べ、エンジン120の始動直後において浄化部215を温めるために消費される熱が低減されることを抑制することができる。これにより、排気ガス浄化装置200は、浄化部215を所定の有効温度まで早期に温めることができ、エンジン120の始動直後の排気ガスを十分に浄化することができる。
また、排気ガス浄化装置200の比較例として、浄化部215の周りに電熱線を設け、エンジン120の停止後に電熱線を発熱させることで浄化部215の温度を維持する態様が考えられる。しかし、この比較例では、電熱線を発熱させるために電力を消費しなければならず、オルタネータを発電させるために燃費が悪化してしまう。これに比べ、本実施形態の排気ガス浄化装置200は、電力を消費しないため、燃費の悪化を抑えることができる。
本実施形態において、管壁211の厚さTh1は約4mmであった。しかし、管壁211の厚さは、約4mmに限らず、管壁212の厚さTh2および管壁213の厚さTh3よりも厚ければ良い。管壁211の厚さTh1は、内包される浄化部215の種類に応じて設計されるのが、より好ましい。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態による排気ガス浄化装置300の構成を示す縦断面図である。
排気ガス浄化装置300における上流側の浄化ユニット310aの上流側の管壁311aの厚さTh1aは、中央の管壁212aの厚さTh2aおよび下流側の管壁213aの厚さTh3aよりも厚い。また、排気ガス浄化装置300における下流側の浄化ユニット310bの上流側の管壁311bの厚さTh1bは、中央の管壁212bの厚さTh2bおよび下流側の管壁213bの厚さTh3bの厚さよりも厚い。これらは、第1実施形態の排気ガス浄化装置200と同様である。
排気ガス浄化装置300の特徴は、上流側の浄化ユニット310aの上流側の管壁311aの厚さTh1aに比べ、下流側の浄化ユニット310bの上流側の管壁311bの厚さTh1bを厚くした点にある。すなわち、排気ガス浄化装置300は、下流側の浄化ユニット310bの上流側の管壁311bの単位長さ当たりの熱容量が、上流側の浄化ユニット310aの上流側の管壁311aの単位長さ当たりの熱容量に比べ、大きい。
下流側の浄化ユニット310bに供給される排気ガスの温度は、一般的に、上流側の浄化ユニット310aに供給される排気ガスの温度よりも低い。このため、下流側の浄化ユニット310bの浄化部215bは、上流側の浄化ユニット310aの浄化部215aに比べ、エンジン120の停止後に温度が低くなり易い。そこで、排気ガス浄化装置300は、下流側の浄化ユニット310bの上流側の管壁311bの厚さTh1bを特に厚くすることで、下流側の浄化ユニット310bの浄化部215bの温度が低下することを抑制する。
一方、エンジン120および排気ガス浄化装置300が冷えた状態からエンジン120を始動した場合、エンジン120の始動直後は、排気ガスの温度が高い上流側の浄化ユニット310aから順次に浄化が行われることとなる。排気ガス浄化装置300は、上流側の浄化ユニット310aの管壁311aの厚さTh1aが下流側の浄化ユニット310bの管壁311bの厚さTh1bよりも薄いため、エンジン120の始動直後の排気ガスの熱が上流側の浄化ユニット310aの管壁311aによって消費され難い。このため、排気ガス浄化装置300は、エンジン120の始動直後の排気ガスの熱で上流側の浄化ユニット310aの浄化部215aを早期に有効温度まで温めることができる。その結果、排ガス浄化装置300は、エンジン120および排気ガス浄化装置300が冷えた状態からエンジン120を始動した直後の排気ガスを早期に十分に浄化することができる。
なお、排気ガス浄化装置300において、上流側の浄化ユニット310aの管壁311aの厚さTh1は、管壁212aの厚さTh2aおよび管壁213aの厚さTh3aと同程度であっても良い。排気ガス浄化装置300は、下流側の浄化ユニット310bにおいて、管壁311bの厚さTh1bが管壁212bの厚さTh2bおよび管壁213bの厚さTh3bよりも厚く、下流側の浄化ユニット310bの管壁311bの厚さTh1bが上流側の浄化ユニット310aの管壁311aの厚さTh1aよりも厚ければ良い。この態様によれば、少なくとも下流側の浄化ユニット310bにおいて、エンジン120の停止後における浄化部215bの温度の低下を抑制することができ、上流側の浄化ユニット310aにおいて、エンジン120の始動直後に浄化部215aを早期に有効温度まで温めることができるからである。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態による排気ガス浄化装置400の浄化ユニット410の構成を示す縦断面図である。本実施形態の浄化ユニット410は、管壁211に代えて管壁411を有する点において第1実施形態の浄化ユニット210と異なる。
上流側の管壁411は、中心軸が偏った略円錐管状に形成されている。より詳細には、管壁411は、テーパ角が緩やかでテーパ面の長さが短い管壁4111と、テーパ角が急峻でテーパ面の長さが長い管壁4112とに区分される。テーパ面の長さが長い管壁4112の厚さTh12は、中央の管壁212の厚さTh2および下流側の管壁213の厚さTh3よりも厚い。また、テーパ面の長さが短い管壁4111の厚さTh11は、テーパ面の長さが長い管壁4112の厚さTh12よりも厚い。すなわち、排気ガス浄化装置400では、上流側の管壁411の厚さが周方向に沿って変化しており、管壁411の一部(管壁4111)における単位長さ当たりの熱容量が、当該一部以外の部分(管壁4112、管壁212および管壁213)における単位長さ当たりの熱容量に比べ大きい。
排気路140を通って導入された排気ガスは、排気路140の中心軸からの距離が全体的に遠い管壁4112の内面全体に比べ、排気路140の中心軸からの距離が全体的に近い管壁4111の内面全体に当たり易い。そして、排気ガスが当たり易い管壁4111の厚さTh11は、管壁4112の厚さTh12よりも厚い。このため、排気ガス浄化装置400は、排気ガスの熱を上流側の管壁411の一部(管壁4111)に効率よく蓄えることができる。
なお、排気ガス浄化装置400において、管壁4112の厚さTh12は、管壁212の厚さTh2および管壁213の厚さTh3と同程度であっても良い。排気ガス浄化装置400は、少なくとも管壁4111の厚さTh11が、管壁4112の厚さTh12、管壁212の厚さTh2および管壁213の厚さTh3よりも厚ければ良い。
(第4実施形態)
図6は、第4実施形態による排気ガス浄化装置500の浄化ユニット510の構成を示す縦断面図である。浄化ユニット510は、上流側の管壁511の厚さTh1が管壁511の長手方向に沿って一定ではない点において第1実施形態の浄化ユニット210と異なる。より詳細には、上流側の管壁511の厚さTh1は、上流側の排気路140との接続端において最も厚く、中央の管壁212との接続端に進むに従って徐々に薄くなっている。すなわち、管壁511の厚さTh1は、管壁511の内面と浄化部215の上流側の側面との距離が長くなるに従って、厚くなっている。
排気ガス浄化装置500は、浄化部215の上流側の側面を、位置に依らず均等に温めることができる。
(第5実施形態)
図7は、第5実施形態による排気ガス浄化装置600の浄化ユニット610の構成を示す縦断面図である。浄化ユニット610において、上流側の管壁611の厚さTh1は、上流側の排気路140との接続端において最も薄く、中央の管壁212との接続端に進むに従って徐々に厚くなっている。すなわち、管壁611の厚さTh1は、管壁611の内面と浄化部215の上流側の側面との距離が短くなるに従って、厚くなっている。
排気ガス浄化装置600は、浄化部215の上流側の側面における少なくとも管壁611に近い部分(外周側)を確実に温めることができる。
(第6実施形態)
図8は、第6実施形態による排気ガス浄化装置700の浄化ユニット710の構成を示す縦断面図である。浄化ユニット710において、上流側の管壁711は、管壁212の厚さTh2および管壁213の厚さTh3と同程度の厚さの管壁7111と、管壁7111の内面に接して設けられた金属の板材7112とから構成されている。管壁7111に板材7112が設けられているため、管壁7111の厚さと板材7112の厚さとを合わせた厚さが、実質的に上流側の管壁711の厚さTh1となる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
排気ガス浄化装置700において、板材7112は、管壁7111の外面に接して設けられても良い。この態様においても、管壁7111の厚さと板材7112の厚さとを合わせた厚さが、実質的に上流側の管壁711の厚さTh1となるからである。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記各実施形態の排気ガス浄化装置200〜700は、2個の浄化ユニット210〜710を有していた。しかし、排気ガス浄化装置200〜700は、少なくとも1個以上の浄化ユニット210〜710を有していれば良く、浄化ユニット210〜710の数は、2個に限らない。
また、第1実施形態において、上流側の浄化ユニット210aの浄化部215aは、三元触媒であり、下流側の浄化ユニット210bの浄化部215bは、LNTである例を示した。しかし、浄化部215はこの例に限らない。例えば、浄化部215として、GPF(ガソリン・パティキュレート・フィルタ)やDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタ)などのフィルタを適用しても良い。浄化部215としてこれらのフィルタが適用される場合、低い温度で粒子状物質を受け止め、その後、空燃比をストイキよりリッチとし、排気ガスの温度を上げて炭素を燃やす再生制御が行われる。この態様の排気ガス浄化装置200によれば、再生制御の際、空燃比をリッチとした燃料の量を少なくすることができる。上流側の管壁211に蓄えられた熱によって浄化部215が温められて、浄化部215内の排気ガスの温度が比較的に高くなるからである。
また、上記各実施形態において、浄化ユニット210〜710の外周を遮熱カバーで覆ってもよい。
また、上記各実施形態では、エンジン120としてガソリンエンジンを例に挙げて説明した。しかし、排気ガス浄化装置200〜700は、エンジンの種類に限らず(例えば、ディーゼルエンジン)、エンジン120から排出された排気ガスに含まれる粒子状物質を取り除くことができる。
本発明は、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置に利用できる。
140 排気路
200 排気ガス浄化装置
210 浄化ユニット
211、212、213、214 管壁
215 浄化部
Th1、Th2 厚さ

Claims (1)

  1. 排気ガスが流通する排気流路に設けられ、前記排気ガスを浄化する浄化部と、
    前記浄化部を内包する管状の管壁と、を備え、
    前記管壁は、
    前記浄化部を支持する中央管壁と、
    上流側開口部と前記中央管壁との間の上流側管壁と、を含み、
    前記上流側管壁は、流路断面積が前記排気ガスの流れる方向に沿って徐々に広がり、かつ、中心軸が偏ったテーパ状に形成されており、
    前記上流側管壁のうちテーパ面の長さが長い部分の厚さは、前記中央管壁の厚さより厚く、
    前記上流側管壁のうちテーパ面の長さが短い部分の厚さは、前記上流側管壁のうちテーパ面の長さが長い部分の厚さより厚い排気ガス浄化装置。
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