JP6981341B2 - 流量監視装置、輸液装置及び異常報知方法 - Google Patents
流量監視装置、輸液装置及び異常報知方法 Download PDFInfo
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Description
患者に輸液が行われる際には、輸液装置や輸液バッグを配置するために輸液スタンドが用いられる。輸液装置は、輸液スタンドの中程に固定して配置され、輸液バッグは、輸液スタンドの上方に吊り下げられ、点滴筒は、チューブを介して輸液装置と輸液バッグとの間に配置される。また、流量異常の監視のため、滴落センサが点滴筒に取り付けられる。
このように患者が移動中の場合には、輸液スタンドの揺れや衝撃により、点滴筒内の液面の変動、液滴の跳ね返り、不規則な滴落が一時的に発生し、実際には流量異常が生じていないにもかかわらず、滴落センサにより計測された液滴数が規定の量を超えることとなり、警報が発せられ、患者への送液が停止してしまう。また、操作者は、輸液装置の異常状態を確認し、送液を再開する作業をする必要がある。
図1は、本発明の流量監視装置1及び輸液装置100が輸液スタンド1000に配置されて輸液セット200が取り付けられた状態を示す。流量監視装置1は、薬液や栄養剤等の液体を所定の速度及び量で正確に患者に投与する際に、薬液の投与状況を監視するためのものであり、輸液セット200と共に使用される。また、本実施形態の輸液装置100は、滴下数制御方式により送液量を制御するものである。
輸液バッグ220は、例えばポリエチレン等の透明性及び柔軟性を有する部材で構成される。輸液バッグ220には、例えば、生理食塩水やブドウ糖液、血液等の液体が収容される。
上流側チューブ231及び下流側チューブ232は、例えばポリ塩化ビニル等の透明性及び柔軟性を有する部材で構成される。
輸液装置100は、流量監視装置1と、輸液ポンプ110と、を備える。輸液装置100は、輸液スタンド1000が備える架台1100に固定して配置される。
図2のブロック図に示すように、流量監視装置1は、センサ側筐体10と、滴落センサ部20と、加速度センサ部30と、報知部40と、センサ側制御部50と、を備える。
また、加速度センサ部30の取付け場所について、点滴筒210すなわち輸液スタンド1000の移動状態を検出可能であれば、センサ側筐体10又は輸液ポンプ110のどちらに取り付けてもよい。本実施形態では、加速度センサ部30を、センサ側筐体10に取り付けて、点滴筒210の加速度情報を得るものとした。尚、加速度センサ部30により点滴筒210の移動状態を検出するか否かについて、機能を有効にするか無効にするかについて、任意に設定可能としてもよい。
ここで、輸液スタンド1000に吊り下げた状態で点滴筒210を移動させると、揺れや衝撃により、点滴筒210内の液面の変動、液滴の跳ね返りや、不規則な滴落が一時的に発生する。そのため、滴落センサ部20による単位時間当たりの滴下数は、静止中の単位時間当たりの滴下数よりも増加する傾向にある。しかしながら、実際には、流量は増加していない場合がほとんどであるため、前述の上限閾値として第1の閾値を用いるのは適当ではない。そこで、本実施形態では、前述の上限閾値として、第1の閾値よりも大きい第2の閾値を用いるものとした。より具体的には、第2の閾値として、第1の閾値の倍量の滴下数を用いることができる。
また、移動状態検出機能が無効となっている場合(S3でNO)は、S6に移行する。
また、単位時間当たりの液滴数が所定の上限閾値を超え場ない場合(かつ所定の下限閾値を下回らない場合)には、流量異常ではないと判定して(S7でNO)、S2に移行する。
次に、センサ側制御部50は、点滴筒210が一定時間継続して移動中であるか否かを判定し(S11)、一定時間継続して移動中と判定された場合(S11でYES)は、送液に何らかの異常が生じている可能性が考えられるため、報知部40を作動させて送液異常を報知し(S12)、安全のために送液を停止する(S9)。
また、点滴筒210が一定時間継続して移動中ではないと判定された場合(S11でNO)は、センサ側制御部50は、単位時間当たりの液滴数が所定の上限閾値としての第2の閾値を超えたか否かを判定し(S7)、所定の上限閾値を超える場合には、流量異常であると判定して(S7でYES)、報知部40を作動させて、流量異常の警報を発し(S8)、クランプ部140を作動させて、送液を停止する(S9)。
更に、その他の実施形態として、ポンプ部(注液駆動部)が存在せず、輸液を落差のみで注液し、クランプ部の閉塞度合で注入速度を制御する輸液装置にも、本発明の流量監視装置を適用することで、異常か否かを検知できる。
また、本実施形態では、本発明の流量監視装置1を、滴下数制御方式の輸液装置に適用したが、これに限らない。例えば、本発明の流量監視装置を、ローラーポンプの回転数等により輸液の流量を制御する流量制御方式の輸液装置に適用してもよい。
10 センサ側筐体
20 滴落センサ部
30 加速度センサ部
40 報知部
50 センサ側制御部
100 輸液装置
110 輸液ポンプ
120 ポンプ側制御部
130 ポンプ部
140 クランプ部
200 輸液セット
210 点滴筒
220 輸液バッグ
231 上流側チューブ
232 下流側チューブ
240 穿刺針
1000 輸液スタンド
1100 架台
Claims (6)
- 輸液装置に用いられる流量監視装置であって、
点滴筒内を落下する液滴を検出する滴落センサ部と、
前記点滴筒の移動状態を検出する加速度センサ部と、
異常を報知する報知部と、
前記滴落センサ部で検出される液滴数と前記加速度センサ部で検出される加速度情報とに基づいて、前記報知部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記加速度情報に基づいて前記点滴筒が静止中であるか移動中であるかを判定し、単位時間当たりの液滴数が所定の閾値を超える場合に流量異常があると判定して前記報知部を作動させ、該所定の閾値として、静止中においては第1の閾値を用い、移動中においては前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を用いる流量監視装置。 - 前記制御部は、移動中の状態が所定の時間継続する場合に異常があると判定して前記報知部を作動させる請求項1に記載の流量監視装置。
- 前記点滴筒に接続されるチューブに設けられるクランプ部を更に備え、
前記制御部は、異常があると判定した場合に、前記クランプ部を作動させる請求項1又は2に記載の流量監視装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の流量監視装置と、
点滴筒の下流側に接続されるチューブを押圧して送液を行うポンプ部と、
を備える輸液装置。 - 滴下数制御方式の輸液装置に用いられ、点滴筒内を落下する液滴を検出する滴落センサ部と、前記点滴筒に掛かる加速度を検出する加速度センサ部と、異常を報知する報知部と、前記滴落センサ部で検出される液滴数と前記加速度センサ部で検出される加速度情報とに基づいて前記報知部を制御する制御部と、を備える流量監視装置における異常報知方法であって、
前記加速度情報から前記点滴筒が静止中であるか移動中であるかを判定する工程と、
単位時間当たりの液滴数が所定の閾値を超える場合に流量異常があると判定して前記報知部を作動させる工程と、
を備え、
前記所定の閾値として、静止中においては第1の閾値を用い、移動中においては前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を用いる流量監視装置の異常報知方法。 - 前記点滴筒の移動中の状態が所定の時間継続するか否かを判定する工程と、
前記点滴筒の移動中の状態が所定の時間継続する場合に、前記報知部を作動させて異常を報知する工程と、
を備える請求項5に記載の異常報知方法。
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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