JP6980571B2 - 保持装置および搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、保持装置および搬送装置に関する。
荷物(保持対象物)を保持する保持装置を備えた搬送装置が利用されている。保持装置には、様々な保持対象物を保持することが求められる。
特開2013−184251号公報 特開2017−052052号公報
本発明が解決しようとする課題は、様々な保持対象物を保持することができる保持装置および搬送装置を提供することである。
実施形態の保持装置は、吸着部と、吸引部と、変形部と、距離検出部と、圧力検出部と、制御部と、を持つ。吸着部は、先端に開口を有する。吸引部は、前記吸着部に接続され、前記開口から外気を吸引可能である。変形部は、前記開口を変形させることが可能である。距離検出部は、保持対象物までの距離を検出する。圧力検出部は、前記開口の内側の圧力を検出する。制御部は、前記吸引部および前記変形部の動作を制御する。前記制御部は、前記距離検出部の検出する前記距離が所定距離未満であり、前記圧力検出部の検出する前記圧力が、前記吸引部の駆動状態に対応する所定圧力以上であるとき、前記変形部を駆動して前記開口を変形させ、前記開口の面積を減少させる。
実施形態の搬送装置の概略構成を示す側面図。 実施形態の保持装置の概略構成を示す側面図。 実施形態の保持装置の底面図。 開口を変形させた状態の底面図。 実施形態の第1変形例の保持装置の底面図。 開口を変形させた状態の底面図。 実施形態の搬送装置および保持装置のブロック図。 搬送方法の第1フローチャート。 搬送方法の第2フローチャート。 小物体の保持動作の第1説明図。 小物体の保持動作の第2説明図。 角部の保持動作の第1説明図。 角部の保持動作の第2説明図。 多孔質物体の保持動作の第1説明図。 多孔質物体の保持動作の第2説明図。 重量物の保持動作の第1説明図。 重量物の保持動作の第2説明図。 重量物の保持動作の第3説明図。 保持対象物の保持解放動作の第1説明図。 保持対象物の保持解放動作の第2説明図。 実施形態の第2変形例の保持装置の概略構成を示す側面図。 開口の変形動作の説明図。 実施形態の第3変形例の保持装置の概略構成を示す側面図。 開口の変形動作の説明図。 実施形態の第4変形例の保持装置の概略構成を示す平面図。 図25のF26線における側面断面図。 開口の変形動作の説明図。
以下、実施形態の保持装置および搬送装置を、図面を参照して説明する。実施形態の保持装置において、X方向、Y方向およびZ方向は以下のように定義される。X方向(第2方向)は、変形部20における一対のパドル22の離間方向である。Z方向は、吸着部11の開口12の開口方向であり、+Z方向は開口12における外気の吸引方向である。Y方向は、X方向およびZ方向の両方向に垂直な方向である。X方向およびY方向の一例は水平方向であり、Z方向の一例は鉛直方向である。
図1は、実施形態の搬送装置1の概略構成を示す側面図である。
搬送装置1は、アーム2と、移動部4,6と、保持装置10と、制御部40と、を有する。搬送装置1は、複数のアーム2を有する。複数のアーム2は、直列に接続される。保持装置10は、直列に接続された複数のアーム2の第1端部に配置される。
移動部4,6は、第1移動部4と、第2移動部6と、を有する。搬送装置1は、複数の第1移動部4を有する。第1移動部4は、隣り合うアーム2の間に配置され、両者の相対位置を変化させる。第1移動部4は、アーム2と保持装置10との間にも配置され、両者の相対位置を変化させる。第2移動部6は、直列に接続された複数のアーム2の第2端部に配置される。第2移動部6は、自身に接続されたアーム2を中心軸の周りに回転させる。
図7は、実施形態の搬送装置および保持装置のブロック図である。
制御部40は、移動制御部64を有する。移動制御部64は、移動部4,6の動作を制御する。これにより、図1に示される搬送装置1は、保持装置10を任意の位置に移動させる。
保持装置10の構成について詳しく説明する。
図2は、実施形態の保持装置10の概略構成を示す側面図である。保持装置10は、ベース部14と、吸着部11と、吸引部18と、変形部20と、各種センサと、制御部40と、を有する。図7に示されるように、制御部40は、吸引制御部68と、変形制御部62と、を有する。吸引制御部68は、吸引部18の動作を制御する。変形制御部62は、変形部20の動作を制御する。
図2に示されるように、ベース部14は、例えば四角柱状に形成される。ベース部14は、内部に空気流路(不図示)を有する。
吸着部11は、ベース部14の空気流路の−Z方向の端部に接続される。吸着部11は、中空の蛇腹状に形成され、Z方向に伸縮可能である。吸着部11は、−Z方向の端部に開口12を有する。−Z方向から見て、開口12は円形状である(図3参照)。吸着部11は、ゴム等の弾性材料により形成される。そのため、吸着部11に外力を作用させることにより、開口12が変形する。
吸引部18は、配管19を介して、ベース部14の空気流路の+Z方向の端部に接続される。吸引部18は、例えば空気を吸引するポンプである。吸引部18は、配管19およびベース部14を介して、吸着部11の開口12から外気を吸引可能である。
変形部20は、一対のパドル機構20a、20bを有する。一対のパドル機構20a、20bは、ベース部14のX方向の両端部に接続される。一対のパドル機構20a、20bはそれぞれ、パドル22と、パドル駆動部24と、を有する。
パドル22は、−Z方向に向かって先細るくさび状に形成される。Z方向において、パドル22の−Z方向の先端部は、吸着部11の開口12と同じ位置か、開口12より+Z方向の位置に配置される。X方向において、パドル22の吸着部11側の表面は、吸着部11の外周面に接するか、吸着部11の外周面からX方向に離間して配置される。一対のパドル22は、X方向に離間して、吸着部11の両側に配置される。
パドル駆動部24は、ベース部14とパドル22との間に配置される。パドル駆動部24は、ベース部14のX方向の表面における−Z方向の端部に接続される。パドル駆動部24は、パドル22の+Z方向の端部に接続される。パドル駆動部24は、モータ(不図示)を有し、パドル22を回動させる。これによりパドル22は、吸着部11のX方向の中心に対して接近および離反する。
図3は実施形態の保持装置10の底面図であり、図4は開口を変形させた状態の底面図である。実施形態の保持装置10の変形部は、吸着部11のX方向の両外側に一対のパドル22,22を有する。パドル駆動部24がパドル22を回動させると、パドル22は、吸着部11のX方向の中心に向かって移動する。パドル22は、吸着部11の外側をX方向の中心に向かって押圧する。これにより、吸着部11の開口12は、円形状から楕円形状または長円形状に変形する。すなわち変形部20は、吸着部11の外側を押圧して、開口12を変形させる。
図5は実施形態の第1変形例の保持装置の底面図であり、図6は開口を変形させた状態の底面図である。第1変形例の保持装置110の変形部は、実施形態と同じ一対のパドル22,22に加えて、吸着部11のY方向の両外側に一対のパドル122,122を有する。パドル駆動部が各パドル22,122を回動させると、各パドル22,122は、吸着部11のX方向およびY方向の中心に向かって移動する。これにより、吸着部11の開口12は、円形状から四角形状に変形する。
図2に示されるように、保持装置10は、各種センサとして、第1距離センサ31と、第2距離センサ32と、荷重センサ34と、挟持センサ36と、圧力センサ38と、流量センサ39と、を有する。図7に示されるように、制御部40は、各種センサに対応して、第1距離検出部41と、第2距離検出部42と、荷重検出部44と、挟持検出部46と、圧力検出部48と、を有する。
第1距離センサ31は、ベース部14に装着される。−Z方向から見て、第1距離センサ31は、吸着部11の中央に配置される。第1距離センサ31は、保持対象物までの距離に対応する信号を、第1距離検出部41に出力する。第1距離検出部41は、第1距離センサ31の出力信号に基づいて、第1距離を算出する。第1距離は、開口12の中央の第1部位12rと、保持対象物との距離である。
第2距離センサ32は、変形部20のパドル22に装着される。第2距離センサ32は、ベース部14に装着されてもよい。−Z方向から見て、第2距離センサ32は、吸着部11の中央からX方向に離れた位置に配置される。第2距離センサ32は、保持対象物までの距離に対応する信号を第2距離検出部42に出力する。第2距離検出部42は、第2距離センサ32の出力信号に基づいて、第2距離を算出する。第2距離は、開口12の中央の第1部位12rからX方向に離間した第2部位12sと、保持対象物との距離である。
一対の第2距離センサ32が、一対のパドル22に固定される。第2距離検出部42は、一対の第2距離センサ32の各々について、第2距離を算出する。
荷重センサ34は、ベース部14のZ方向の中間部に挿入される。荷重センサ34は、自身に作用する荷重に対応する信号を荷重検出部44に出力する。荷重検出部44は、荷重センサ34の出力信号に基づいて、保持対象物から保持装置10に作用する荷重を算出する。
挟持センサ36は、変形部20の一対のパドル22に装着される。挟持センサ36は、例えばひずみゲージである。一対のパドル22が硬質物体である保持対象物を挟持した場合と、軟質物体である吸着部11を挟持した場合とで、挟持センサ36は異なる信号を出力する。挟持検出部46は、挟持センサ36の出力信号に基づいて、変形部20の一対のパドル22が保持対象物を挟持したことを検出する。
圧力センサ38は、ベース部14と吸引部18とを接続する配管19に装着される。圧力センサ38は、配管19の内部における空気の圧力に対応する信号を圧力検出部48に出力する。配管19の内部の圧力は、吸着部11の開口12の内側の圧力と同等である。圧力検出部48は、圧力センサ38の出力信号に基づいて、開口12の内側の圧力を算出する。
流量センサ39は、ベース部14と吸引部18とを接続する配管19に装着される。流量センサ39は、配管19の内部を流れる空気の流量に対応する信号を制御部40に出力する。
制御部40の構成について、さらに詳しく説明する。
制御部40は、CPUやGPUなどのプロセッサを備えるマイクロコンピュータである。制御部40は、機能部として、前述した第1距離検出部41と、第2距離検出部42と、荷重検出部44と、挟持検出部46と、圧力検出部48と、吸引制御部68と、変形制御部62と、を有する。また制御部40は、機能部として、次述する吸着判定部58と、通気物保持制御部51と、異形物保持制御部52と、重量物保持制御部54と、保持解放制御部60と、を有する。これらの機能部は、例えば、CPUなどのプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
図7に示されるように、制御部40は、吸着判定部58と、通気物保持制御部51と、異形物保持制御部52と、重量物保持制御部54と、保持解放制御部60と、を有する。制御部40は、データベース70に接続される。データベース70は、所定圧力データ記憶部71と、所定荷重データ記憶部74と、を有する。
吸着判定部58は、吸着部11による保持対象物の吸着を判定する。吸着判定部58は、第1距離検出部41の検出結果と、圧力検出部48の検出結果とに基づいて、吸着を判定する。
吸着判定部58は、第1距離検出部41の検出した第1距離が、第1所定距離未満か判断する。第1距離は、開口12の中央の第1部位12rと、保持対象物との距離である。吸着判定部58は、第1距離が第1所定距離未満のとき、吸着部11の開口12が保持対象物に接触していると判断する。第1距離がゼロより大きくても、第1所定距離未満であれば、開口12は外気と共に保持対象物を吸引して、保持対象物に接触する。
吸着判定部58は、圧力検出部48の検出した開口12の内側の圧力が、吸引部18の駆動状態に対応する所定圧力未満か判断する。吸着判定部58は、所定圧力のデータを所定圧力データ記憶部71から取得する。所定圧力データ記憶部71には、吸引部18の駆動状態に対応する所定圧力のデータが保存されている。吸引部18の吸引力が大きいほど、所定圧力が小さく設定されている。吸着判定部58は、圧力検出部48の検出した圧力が所定圧力未満のとき、吸引部18の駆動状態に応じた十分な負圧が保持対象物に作用していると判断する。
吸着判定部58は、第1距離検出部41の検出した第1距離が第1所定距離未満であり、かつ、圧力検出部48の検出した圧力が吸引部18の駆動状態に対応する所定圧力未満であるとき、吸着部11が保持対象物を吸着していると判断する。
図14は多孔質物体の保持動作の第1説明図であり、図15は第2説明図である。
通気物保持制御部51は、保持装置10による通気物の保持動作を制御する。本願において通気物とは、開口12への外気の流入を許容する物体を言う。保持対象物が通気物の場合には、開口12が保持対象物に接触しても、開口12が外気を吸引するため保持対象物を吸着できない。通気物は、スポンジ等の多孔質物体(図14参照)や、小物体などである。開口12は、多孔質物体の内部孔を通じて外気を吸引する。開口12は、小物体の周囲から外気を吸引する。
通気物保持制御部51は、変形制御部62により変形部20を駆動する。変形制御部62は、図15に示されるように、変形部20のパドル22を吸着部11に向かって移動させる。パドル22は、吸着部11の外側を押圧して開口12を変形させ、開口12の面積を減少させる。その結果、開口12が外気を吸引する可能性が小さくなる。また、外気との圧力差が大きくなり、吸着力が増加する。これにより、吸着部11は、保持対象物を吸着できる。
図10は小物体の保持動作の第1説明図であり、図11は第2説明図である。
図12は保持対象物の角部の保持動作の第1説明図であり、図13は第2説明図である。
異形物保持制御部52は、保持装置10による異形物の保持動作を制御する。本願において異形物とは、開口12より広い平面を有しない物体を言う。保持対象物が異形物の場合には、開口12が保持対象物に接近しても、開口12が外気を吸引するため保持対象物を吸着できない。図10に示される小物体を保持する場合や、図12に示される保持対象物Wの角部WCを保持する場合などが、異形物を保持する場合に該当する。小物体を保持する場合、開口12は小物体の周囲から外気を吸引する。保持対象物の角部を保持する場合、開口12は角部WCの周囲から外気を吸引する。
異形物保持制御部52は、第1距離検出部41の検出結果と、第1距離検出部41の検出結果とに基づいて、保持対象物が異形物か判断する。
前述したように、吸着判定部58は、第1距離検出部41の検出した第1距離が、第1所定距離未満か判断する。異形物保持制御部52は、吸着判定部58の判断結果を流用してもよい。
第2距離検出部42は、図10および図12に示されるように、第1部位12rからX方向に離間した第2部位12sと保持対象物Wとの第2距離D2を検出する。異形物保持制御部52は、第2距離検出部42の検出した第2距離D2が、第2所定距離未満か判断する。第2距離D2が第2所定距離未満の場合には、第2部位12sが保持対象物Wに接触している。開口12の第1部位12rおよび第2部位12sが共に保持対象物Wに接触しているとき、保持対象物Wの+Z方向の表面は開口12より大きい平面である。
これに対して、第2距離D2が第2所定距離以上の場合には、図10および図12に示されるように、第2部位12sが保持対象物Wから離れている。すなわち、開口12の第1部位12rが保持対象物Wに接触している一方で、第2部位12sが保持対象物Wから離れている。この場合に異形物保持制御部52は、保持対象物Wが異形物であると判断する。
保持対象物Wが異形物であるとき、異形物保持制御部52は、変形制御部62により変形部20を駆動する。変形制御部62は、図11および図13に示されるように、変形部20のパドル22を吸着部11に向かって移動させる。パドル22は、吸着部11の外側を押圧して開口12を変形させ、開口12のX方向の幅を減少させる。これにより、開口12が異形物の周囲から外気を吸引する可能性が小さくなる。その結果、吸着部11が保持対象物を吸着する可能性が大きくなる。
図16は重量物の保持動作の第1説明図であり、図17は第2説明図であり、図18は第3説明図である。
重量物保持制御部54は、保持装置10による重量物の保持動作を制御する。本願に置いて重量物とは、重量が大きい物体である。図16および図17に示されるように、保持対象物が重量物の場合には、吸着部11の開口12から保持対象物Wに作用する負圧だけでは、保持対象物Wを持ち上げることができない。重量物保持制御部54は、図18に示されるように、保持対象物Wが重量物の場合に、吸着部11による吸着に加えて、変形部20により保持対象物Wを挟持する。
重量物保持制御部54は、圧力検出部48の検出した圧力に対応する所定荷重のデータを、所定荷重データ記憶部74から取得する。所定荷重データ記憶部74には、開口12の内側の圧力に対応する所定荷重のデータが保存されている。所定荷重は、開口12の内側の圧力の大きさに対応して、吸着部11により持上げることが可能な保持対象物Wの重量に設定されている。重量物保持制御部54は、荷重検出部44の検出した荷重が、所定荷重未満か判断する。荷重検出部44の検出した荷重が所定荷重未満の場合には、吸着部11による吸着のみによって保持対象物Wを持ち上げることができる。
これに対して、荷重検出部44の検出した荷重が所定荷重以上の場合には、吸着部11による吸着のみでは保持対象物Wを持ち上げることができない。この場合に重量物保持制御部54は、変形制御部62により変形部20を駆動する。変形制御部62は、図18に示されるように、変形部20の一対のパドル22を保持対象物Wに向かって回動させる。一対のパドル22は、保持対象物Wを挟持する。保持装置10は、吸着部11による吸着に加えて、パドル22により挟持することで、重量物である保持対象物Wを持ち上げることができる。
図19は保持対象物の保持解放動作の第1説明図であり、図20は第2説明図である。
保持解放制御部60は、保持装置10による保持対象物の保持解放動作を制御する。保持解放制御部60は、変形制御部62により変形部20を駆動する。図20に示されるように、変形部20のパドル22は、吸着部11の外側を押圧して、開口12を変形させる。変形に伴って、開口12は保持対象物Wの表面を移動する。このとき、開口12の一部が保持対象物Wの表面から浮き上がる。これにより、開口12の内側に外気が流入して、開口12の内側の圧力が上昇する。その結果、保持対象物Wは、保持装置10による保持から解放される。
実施形態の保持装置を使用した保持対象物の搬送方法について説明する。
図8は搬送方法の第1フローチャートであり、図9は第2フローチャートである。
移動制御部64は、保持装置10を保持対象物に向かって下降させる(S10)。移動制御部64は、移動部4,6の動作を制御して、保持装置10を下降させる。
吸着判定部58は、第1距離検出部41の検出した第1距離D1が、第1所定距離未満か判断する(S12)。第1距離D1は、開口12の中央の第1部位12rと、保持対象物との距離である。第1所定距離は、所定距離DTに予め設定されている。S12の判断がYESになるまで、保持装置10の下降が継続される。
異形物保持制御部52は、第2距離検出部42の検出した第2距離D2が、第2所定距離未満か判断する(S14)。第2距離D2は、開口12の第1部位12rからX方向に離間した第2部位12sと、保持対象物との距離である。第2所定距離は、第1所定距離と同じ所定距離DTに予め設定されている。第2所定距離は、第1所定距離と異なってもよい。S14の判断がYESの場合、第1距離D1と第2距離D2とが同等の状態である。この場合、保持対象物の+Z方向の表面は、開口12より大きい平面である。
これに対して、小物体を保持する場合や、保持対象物の角部を保持する場合など、異形物を保持する場合には、S14の判断がNOになる。
図10に示されるように、保持対象物Wが小物体の場合、保持対象物Wの+Z方向の表面が、開口12より小さい。この場合、第1距離センサ31を用いて検出される保持対象物Wまでの第1距離D1が第1所定距離未満でも、第2距離センサ32を用いて検出される第2距離D2は第2所定距離以上である。そのため、図8におけるS14の判断がNOになる。この状態で吸引部18を駆動すると、開口12が保持対象物Wの周囲から外気を吸引する。その結果、開口12は保持対象物Wに対して十分な負圧を作用させることができない。すなわち、吸着部11は保持対象物Wを吸着できない。
そこで異形物保持制御部52は、変形制御部62により変形部20を駆動する(S16)。図11に示されるように、変形部20のパドル22は、吸着部11の外側を押圧して開口12を変形させ、開口12のX方向の幅を減少させる。これにより、開口12が保持対象物Wの周囲から外気を吸引する可能性が小さくなる。特に、保持対象物WのX方向の幅のみが小さく、Y方向の長さが大きい棒状物体の場合には、開口12が保持対象物Wの周囲から外気を吸引する可能性が極めて小さくなる。その結果、吸着部11が保持対象物Wを吸着する可能性が大きくなる。
図12に示されるように、保持対象物Wの周囲の状況によっては、保持対象物Wの角部WCを吸着する場合がある。この場合、第1距離センサ31を用いて検出される角部WCまでの第1距離D1が第1所定距離未満でも、第2距離センサ32を用いて検出される第2距離D2は第2所定距離以上である。そのため、図8におけるS14の判断がNOになる。この状態で吸引部18を駆動すると、開口12が角部WCの周囲から外気を吸引する。その結果、吸着部11は保持対象物Wを吸着できない。
そこで異形物保持制御部52は、変形制御部62により変形部20を駆動する(S16)。図13に示されるように、変形部20のパドル22は、吸着部11の外側を押圧して開口12を変形させる。開口12は、保持対象物Wの角部WCを挟む一対の表面に沿うように変形する。これにより、開口12が角部WCの周囲から外気を吸引する可能性が小さくなる。その結果、吸着部11が保持対象物Wを吸着する可能性が大きくなる。
図8に戻り、吸着判定部58は、吸引制御部68により吸引部18を駆動する(S18)。吸着判定部58は、吸引部18の駆動状態に対応する所定圧力PTのデータを、所定圧力データ記憶部71から取得する(S20)。吸着判定部58は、圧力検出部48の検出した圧力Pが、所定圧力PT未満か判断する(S22)。吸引部18の吸引力が大きい場合には、開口12からある程度の外気を吸引しても、開口12の内側の圧力Pは小さくなる。このとき、吸引部18の吸引力の大きさに見合った負圧が、保持対象物に作用していない。そこで、吸引部18の吸引力が大きい場合には、所定圧力PTが小さく設定される。S22の判断がYESの場合、吸引部18の駆動状態に応じた十分な負圧が、保持対象物に作用している。このとき吸着部11は、保持対象物Wを吸着できる。
これに対して、多孔質物体など通気物を保持する場合には、S22の判断がNOになる。
図14に示されるように、保持対象物Wが多孔質物体の場合、開口12が保持対象物Wの内部孔を通して外気を吸引する。このとき、圧力検出部48の検出した圧力Pが所定圧力PT以上になり、S22の判断がNOになる。この場合、開口12は保持対象物Wに十分な負圧を作用させることができない。すなわち、吸着部11は保持対象物Wを吸着できない。
そこで通気物保持制御部51は、変形制御部62により変形部20を駆動する(S24)。図15に示されるように、通気物保持制御部51は、所定量だけパドル22を移動させる。パドル22は、吸着部11の外側を押圧して開口12を変形させる。図4に示されるように、パドル22は、開口12を円形状から楕円形状または長円形状に変形させる。これにより、開口12の面積が減少する。その結果、開口12が保持対象物Wの内部孔を通して外気を吸引する可能性が小さくなる。
S22に戻り、吸着判定部58は、圧力検出部48の検出した圧力Pが所定圧力PT未満か判断する(S22)。S22の判断がNOの場合、通気物保持制御部51は、追加で変形部20を駆動する(S24)。すなわち通気物保持制御部51は、追加で所定量だけパドル22を移動させる。これにより、開口12の面積がさらに減少する。すなわち通気物保持制御部51は、段階的に開口12の面積を減少させ、最終的に圧力Pを所定圧力PT未満にする。これにより吸着部11は、保持対象物Wを吸着できる。
移動制御部64は、保持対象物を保持した保持装置10を上昇させる(S26)。移動制御部64は、移動部4,6の動作を制御して、保持装置10を上昇させる。
図16に示されるように、保持対象物Wが重量物の場合でも、吸着部11は保持対象物Wを吸着する。しかし図17に示されるように、吸着部11の開口12から作用する負圧だけでは、重量物である保持対象物Wを持ち上げることができない。この場合には、図18に示されるように、吸着部11による吸着に加えて、変形部20により保持対象物Wを挟持する。
重量物保持制御部54は、圧力検出部48の検出した圧力に対応する所定荷重FTのデータを、所定荷重データ記憶部74から取得する(S28)。所定荷重FTは、開口12の内側の圧力の大きさに対応して、吸着部11により持上げることが可能な保持対象物の重量に設定されている。重量物保持制御部54は、荷重検出部44の検出した荷重Fが、所定荷重FT未満か判断する(S30)。保持装置10を上昇させる過程で、荷重Fが所定荷重FT未満であれば、保持装置10はそのまま保持対象物を持ち上げることができる。
S30の判断がNOの場合、図17に示されるように、吸着部11だけでは保持対象物Wを持ち上げることができない。そこで重量物保持制御部54は、変形部20により保持対象物Wを挟持できるか、保持対象物Wの大きさが変形部20により挟持できる程度に小さいか判断する。具体的に重量物保持制御部54は、図9に示されるように、第2距離センサ32を用いて検出される第2距離D2が第2所定距離以上か判断する(S32)。第2所定距離は、S14と同じ所定距離DTに予め設定されている。S32の判断がNOの場合には、保持対象物が大きいので、変形部20は保持対象物を挟持できない。そこで重量物保持制御部54は、保持対象物を保持不能と判断し(S42)、搬送方法の処理を終了する。
前述したように、異形物保持制御部52は、第2距離検出部42の検出した第2距離D2が第2所定距離未満か判断している。重量物保持制御部54は、S32において異形物保持制御部52の判断結果を流用してもよい。
S32の判断がYESの場合、変形部20は保持対象物を挟持できる可能性がある。そこで重量物保持制御部54は、保持装置10を下降させる(S34)。重量物保持制御部54は、図18に示されるように、変形部20のパドル22により保持対象物Wを挟持できる位置まで、保持装置10を下降させる。重量物保持制御部54は、変形制御部62により変形部20を再駆動する(S36)。変形制御部62は、変形部20のパドル22を保持対象物Wに向かって回動させる。重量物保持制御部54は、挟持検出部46が保持対象物Wの教示を検出したか判断する(S38)。S38の判断がNOの場合には、保持対象物Wを保持不能と判断し(S42)、搬送方法の処理を終了する。
S38の判断がYESの場合、重量物保持制御部54は保持装置10を上昇させる(S40)。保持装置10は、吸着部11による吸着に加えて、変形部20により挟持して、重量物である保持対象物Wを持ち上げる。
前述したS28において、重量物保持制御部54は、所定荷重FTのデータを所定荷重データ記憶部74から取得する。S30において、重量物保持制御部54は、荷重検出部44の検出した荷重Fが所定荷重FT未満か判断する。これにより重量物保持制御部54は、吸着部11のみによる保持対象物の持ち上げ可否を判断する。これに代えて、重量物保持制御部54は、吸着部11から保持対象物が落下したことを検出して、吸着部11のみによる保持対象物の持ち上げ不能を判断してもよい。
図8に戻り、移動制御部64は、移動部4,6により保持装置10を移動させる(S44)。保持装置10は、保持対象物を保持した状態で、保持対象物の搬送先に移動する。移動制御部64は、保持対象物の搬送先で保持装置10を下降させる(S46)。
保持解放制御部60は、保持装置10による保持対象物の保持を解放する(S48)。保持装置10は、図19に示されるように、保持対象物Wを保持している。保持解放制御部60は、変形制御部62により変形部20を駆動する。図20に示されるように、変形部20のパドル22は、吸着部11の外側を押圧して、開口12を変形させる。変形に伴って、開口12は保持対象物Wの表面を移動する。このとき、開口12の一部が保持対象物Wの表面から浮き上がる。これにより、開口12の内側に外気が流入して、開口12の内側の圧力が上昇する。その結果、保持対象物は、保持装置10による保持から解放される。
保持解放制御部60は、保持解放動作のオプションとして、吸引制御部68により吸引部18を停止してもよい。吸引部18がポンプの場合に、保持解放制御部60は、ポンプを逆回転させてもよい。これらにより、保持解放動作が補助される。
以上により、搬送方法の処理を終了する。
以上に詳述したように、実施形態の保持装置10は、吸着部11と、吸引部18と、変形部20と、制御部40と、を持つ。吸着部11は、先端に開口12を有する。吸引部18は、吸着部11に接続され、開口12から外気を吸引可能である。変形部20は、開口12を変形させることが可能である。制御部40は、吸引部18および変形部20の動作を制御する。
保持対象物の種類によっては、開口12が保持対象物に接近した状態でも、開口12は外気を吸引してしまう。これに対して、開口12を変形させることにより、開口12が保持対象物に接近した場合に、開口12が外気を吸引する可能性が小さくなる。これにより、開口から保持対象物に十分な負圧が作用する。したがって、保持装置10は、様々な保持対象物を保持できる。
変形部20は、吸着部11の外側を押圧して、開口12を変形させる。
これにより、変形部20が低コストで形成される。
保持装置10は、第1距離検出部41と、圧力検出部48と、を持つ。第1距離検出部41は、保持対象物までの第1距離を検出する。圧力検出部48は、開口12の内側の圧力を検出する。
これにより保持装置10は、吸着部11による保持対象物の吸着を判定できる。吸着判定の条件は、第1距離が第1所定距離未満であり、開口12の内側の圧力が吸引部18の駆動状態に対応する所定圧力未満の場合である。
制御部40の通気物保持制御部51は、変形部20を駆動して開口12を変形させ、開口12の面積を減少させる。その条件は、第1距離検出部41の検出する第1距離が第1所定距離未満であり、圧力検出部48の検出する圧力が吸引部18の駆動状態に対応する所定圧力以上の場合である。
保持対象物が通気物の場合には、開口12が保持対象物に接近した状態でも、開口12は外気を吸引してしまう。そのため、開口12の内側の圧力が所定圧力以上になる。この場合に、開口12を変形させることにより、開口12が外気を吸引する可能性が小さくなる。これにより保持装置10は、保持対象物が通気物の場合でも保持対象物を保持できる。
保持装置10は、所定圧力データ記憶部71を持つ。所定圧力データ記憶部71には、吸引部18の駆動状態に対応する所定圧力のデータが保存されている。
これにより、吸引部18の駆動状態に対応する所定圧力を都度算出する必要がない。そのため、通気物保持制御の処理が簡略化される。
保持装置10は、第1距離検出部41と、第2距離検出部42と、を持つ。第1距離検出部41は、開口12の中央の第1部位12rと保持対象物との第1距離を検出する。第2距離検出部42は、第1部位12rからX方向に離間した第2部位12sと保持対象物との第2距離を検出する。制御部40の異形物保持制御部52は、変形部20を駆動して開口12を変形させ、開口12のX方向の幅を減少させる。その条件は、第1距離検出部41の検出する第1距離が第1所定距離未満であり、第2距離検出部42の検出する第2距離が第2所定距離以上の場合である。
保持対象物が異形物の場合には、開口12が保持対象物に接近した状態でも、開口12は外気を吸引してしまう。異形物保持制御部52は、第1距離が第1所定距離未満であり、第2距離が第2所定距離以上の場合に、保持対象物が異形物であると判断する。このとき、開口12を変形させることにより、開口12が外気を吸引する可能性が小さくなる。これにより保持装置10は、保持対象物が異形物の場合でも保持対象物を保持できる。
変形部20は、保持対象物を挟持可能である。
保持装置10は、挟持検出部46を持つ。挟持検出部46は、変形部20が保持対象物を挟持したことを検出する。
保持装置10は、圧力検出部48と、荷重検出部44と、を持つ。圧力検出部48は、開口12の内側の圧力を検出する。荷重検出部44は、保持対象物から吸着部11に作用する荷重を検出する。制御部40の重量物保持制御部54は、吸引部18を駆動して吸着部11により保持対象物を吸着するとともに、変形部20を駆動して保持対象物を挟持する。その条件は、荷重検出部44の検出する荷重が、圧力検出部48の検出する圧力に対応する所定荷重以上の場合である。
保持対象物が重量物の場合に、吸着部11の吸着力だけでは、保持対象物を持ち上げることができない。重量物保持制御部54は、荷重検出部44の検出する荷重が所定荷重以上の場合に、保持対象物が重量物であると判断する。このとき、変形部20を駆動して保持対象物を挟持することにより、変形部20が吸着部11の保持をサポートする。これにより保持装置10は、保持対象物が重量物の場合でも保持対象物を保持できる。
保持装置10は、所定荷重データ記憶部74を持つ。所定荷重データ記憶部74には、圧力検出部48の検出する圧力に対応する所定荷重のデータが保存されている。
これにより、圧力検出部48の検出する圧力に対応する所定荷重を都度算出する必要がない。そのため、重量物保持制御の処理が簡略化される。
制御部40の保持解放制御部60は、吸着部11による保持対象物の吸着を解除するとき、変形部20を駆動して開口12を変形させる。
開口12の変形に伴って、開口12の一部が保持対象物の表面から浮き上がる。これにより、開口12の内側に外気が流入して、開口12の内側の圧力が上昇する。その結果、保持対象物は、保持装置10による保持から解放される。これにより保持装置10は、真空破壊装置等の特別な装置を必要とすることなく、保持対象物の保持を解放できる。
実施形態の搬送装置1は、実施形態の保持装置10と、移動部4,6と、を持つ。移動部4,6は、保持装置10を移動させる。制御部40の移動制御部64は、移動部4,6の動作を制御する。
実施形態の保持装置10は、様々な保持対象物を保持できる。そのため搬送装置1は、様々な保持対象物を搬送できる。
図21は、実施形態の第2変形例の保持装置210の概略構成を示す側面図である。第2変形例の構成のうち、以下に説明する構成以外の構成については、実施形態の構成と同様である。
保持装置210の変形部220は、昇降部材222を有する。昇降部材222は、X方向に離間配置された一対の平板で形成される。昇降部材222は、円筒状に形成されてもよい。昇降部材222はZ方向に沿って昇降可能に形成される。
図22は、開口の変形動作の説明図である。昇降部材222が下降すると、昇降部材222の先端が吸着部11の外側を−Z方向に押圧する。これにより、開口12が変形して、開口12の面積が減少する。
図23は、実施形態の第3変形例の保持装置310の概略構成を示す側面図である。第3変形例の構成のうち、以下に説明する構成以外の構成については、実施形態の構成と同様である。
保持装置310の変形部320は、ワイヤ322と、アクチュエータ324と、を有する。ワイヤ322の−Z方向の端部は、吸着部11の開口12の周縁部11eに連結されている。ワイヤ322の+Z方向の端部は、アクチュエータ324に接続されている。
図24は、開口の変形動作の説明図である。アクチュエータ324がワイヤ322を巻き上げると、ワイヤ322の先端は開口12の周縁部11eを引き寄せる。これにより、開口12が変形して、開口12の面積が減少する。
図25は、実施形態の第4変形例の保持装置410の概略構成を示す平面図である。図26は、図25のF26線における側面断面図である。第4変形例の構成のうち、以下に説明する構成以外の構成については、実施形態の構成と同様である。
保持装置410の変形部420は、空気室422と、送気部424と、を有する。空気室422は、吸着部411の内周に沿って配置される。空気室422の+Z方向の端部は、吸着部411の+Z方向の端部に位置する。空気室422の−Z方向の端部は、吸着部11の−Z方向の端部である開口12より、+Z方向に位置する。空気室422の外側面422gは、蛇腹状に形成された吸着部411の側面である。空気室422の内側面422hも蛇腹状に形成される。空気室422の内側面422hをZ方向に伸長させた場合の長さは、外側面422gをZ方向に伸長させた場合の長さより短い。一対の空気室422が、X方向に離間して配置される。送気部424は、一対の空気室422の内部に空気を充填する。
図27は、開口412の変形動作の説明図である。空気室422の内側面422hをZ方向に伸長させた場合の長さは、外側面422gをZ方向に伸長させた場合の長さより短い。そのため、送気部424が空気室422の内部に空気を充填すると、空気室422は、Z方向に伸長しながら、吸着部11のX方向の中央に向かって湾曲する。このとき、空気室422の−Z方向の端部は、吸着部11のX方向の中央に向かって移動する。これにより、開口12が変形し、開口12の面積が減少する。
図2に示される実施形態の吸着部11は、蛇腹状に形成される。吸着部は、円筒状や角筒状に形成されてもよい。
実施形態の開口12は、円形状に形成される。開口は、多角形状に形成されてもよい。
図7に示される実施形態のデータベース70は、所定圧力データ記憶部71と、所定荷重データ記憶部74と、を有する。データベース70は、他の記憶部を有してもよい。例えば、保持対象物のサイズに対応する変形部20のパドル22の移動量のデータが保存されたパドル移動量データ記憶部を有してもよい。保持対象物のサイズは、カメラ等で撮影した保持対象物の画像から認識される。重量物保持制御部54は、パドル移動量データ記憶部からパドル移動量のデータを取得する。重量物保持制御部54は、取得したパドル移動量のデータに基づいて、変形制御部62により変形部20を駆動し、保持対象物を挟持する。これにより、重量物保持制御の処理が簡略化される。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、吸着部11の開口12を変形させることが可能な変形部20を持つことにより、保持装置10は様々な保持対象物を保持することができる。
実施形態は、以下のように表現することができる。
(1)先端に開口を有する吸着部と、前記吸着部に接続され前記開口から外気を吸引可能な吸引部と、前記開口を変形させることが可能な変形部と、前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部と、保持対象物までの距離を検出する距離検出部と、前記開口の内側の圧力を検出する圧力検出部と、を有し、
前記制御部は、前記保持対象物が前記開口への外気の流入を許容する通気物であるとき、前記通気物の保持を制御する通気物保持制御部を有し、
前記通気物保持制御部は、前記距離検出部の検出する前記距離が所定距離未満であり、前記圧力検出部の検出する前記圧力が前記吸引部の駆動状態に対応する所定圧力以上であるとき、前記変形部を駆動して前記開口を変形させ前記開口の面積を減少させる、
保持装置。
(2)先端に開口を有する吸着部と、前記吸着部に接続され前記開口から外気を吸引可能な吸引部と、前記開口を変形させることが可能な変形部と、前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部と、前記開口の中央の第1部位において保持対象物までの第1距離を検出する第1距離検出部と、前記第1部位から第2方向に離間した第2部位において保持対象物までの第2距離を検出する第2距離検出部と、を有し、
前記制御部は、前記保持対象物が前記開口より広い平面を有しない異形物であるとき、前記異形物の保持を制御する異形物保持制御部を有し、
前記異形物保持制御部は、前記第1距離検出部の検出する前記第1距離が第1所定距離未満であり、前記第2距離検出部の検出する前記第2距離が第2所定距離以上であるとき、前記変形部を駆動して前記開口を変形させ、前記開口の前記第2方向の幅を減少させる、
保持装置。
(3)先端に開口を有する吸着部と、前記吸着部に接続され前記開口から外気を吸引可能な吸引部と、前記開口を変形させることが可能な変形部と、前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部と、前記開口の内側の圧力を検出する圧力検出部と、保持対象物から前記吸着部に作用する荷重を検出する荷重検出部と、を有し、
前記制御部は、前記保持対象物が重量物であるとき、前記重量物の保持を制御する重量物保持制御部を有し、
前記重量物保持制御部は、前記荷重検出部の検出する前記荷重が前記圧力検出部の検出する前記圧力に対応する所定荷重以上であるとき、前記吸引部を駆動して前記吸着部により保持対象物を吸着するとともに前記変形部を駆動して前記保持対象物を挟持する、
保持装置。
(4)先端に開口を有する吸着部と、前記吸着部に接続され前記開口から外気を吸引可能な吸引部と、前記開口を変形させることが可能な変形部と、前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部と、保持対象物までの距離を検出する距離検出部と、前記開口の内側の圧力を検出する圧力検出部と、を有する保持装置の前記制御部が、
前記距離検出部の検出する前記距離が所定距離未満であり、前記圧力検出部の検出する前記圧力が前記吸引部の駆動状態に対応する所定圧力以上であるとき、前記変形部を駆動して前記開口を変形させ前記開口の面積を減少させる、
保持装置の制御方法。
(5)先端に開口を有する吸着部と、前記吸着部に接続され前記開口から外気を吸引可能な吸引部と、前記開口を変形させることが可能な変形部と、前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部と、前記開口の中央の第1部位において保持対象物までの第1距離を検出する第1距離検出部と、前記第1部位から第2方向に離間した第2部位において保持対象物までの第2距離を検出する第2距離検出部と、を有する保持装置の前記制御部が、
前記第1距離検出部の検出する前記第1距離が第1所定距離未満であり、前記第2距離検出部の検出する前記第2距離が第2所定距離以上であるとき、前記変形部を駆動して前記開口を変形させ、前記開口の前記第2方向の幅を減少させる、
保持装置の制御方法。
(6)先端に開口を有する吸着部と、前記吸着部に接続され前記開口から外気を吸引可能な吸引部と、前記開口を変形させることが可能な変形部と、前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部と、前記開口の内側の圧力を検出する圧力検出部と、保持対象物から前記吸着部に作用する荷重を検出する荷重検出部と、を有する保持装置の前記制御部が、
前記荷重検出部の検出する前記荷重が前記圧力検出部の検出する前記圧力に対応する所定荷重以上であるとき、前記吸引部を駆動して前記吸着部により保持対象物を吸着するとともに前記変形部を駆動して前記保持対象物を挟持する、
保持装置の制御方法。
(7)先端に開口を有する吸着部と、前記吸着部に接続され前記開口から外気を吸引可能な吸引部と、前記開口を変形させることが可能な変形部と、前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部と、保持対象物までの距離を検出する距離検出部と、前記開口の内側の圧力を検出する圧力検出部と、を有する保持装置の前記制御部に、
前記距離検出部の検出する前記距離が所定距離未満であり、前記圧力検出部の検出する前記圧力が前記吸引部の駆動状態に対応する所定圧力以上であるとき、前記変形部を駆動させて前記開口を変形させ前記開口の面積を減少させる、
プログラム。
(8)先端に開口を有する吸着部と、前記吸着部に接続され前記開口から外気を吸引可能な吸引部と、前記開口を変形させることが可能な変形部と、前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部と、前記開口の中央の第1部位において保持対象物までの第1距離を検出する第1距離検出部と、前記第1部位から第2方向に離間した第2部位において保持対象物までの第2距離を検出する第2距離検出部と、を有する保持装置の前記制御部に、
前記第1距離検出部の検出する前記第1距離が第1所定距離未満であり、前記第2距離検出部の検出する前記第2距離が第2所定距離以上であるとき、前記変形部を駆動させて前記開口を変形させ、前記開口の前記第2方向の幅を減少させる、
プログラム。
(9)先端に開口を有する吸着部と、前記吸着部に接続され前記開口から外気を吸引可能な吸引部と、前記開口を変形させることが可能な変形部と、前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部と、前記開口の内側の圧力を検出する圧力検出部と、保持対象物から前記吸着部に作用する荷重を検出する荷重検出部と、を有する保持装置の前記制御部に、
前記荷重検出部の検出する前記荷重が前記圧力検出部の検出する前記圧力に対応する所定荷重以上であるとき、前記吸引部を駆動させて前記吸着部により保持対象物を吸着させるとともに前記変形部を駆動させて前記保持対象物を挟持させる、
プログラム。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
W…保持対象物、1…搬送装置、4…第1移動部(移動部)、6…第2移動部(移動部)、10…保持装置、11…吸着部、12…開口、18…吸引部、20…変形部、40…制御部、41…第1距離検出部(距離検出部)、42…第2距離検出部、44…荷重検出部、46…挟持検出部、48…圧力検出部、71…所定圧力データ記憶部、74…所定荷重データ記憶部。

Claims (10)

  1. 先端に開口を有する吸着部と、
    前記吸着部に接続され、前記開口から外気を吸引可能な吸引部と、
    前記開口を変形させることが可能な変形部と、
    保持対象物までの距離を検出する距離検出部と、
    前記開口の内側の圧力を検出する圧力検出部と、
    前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記距離検出部の検出する前記距離が所定距離未満であり、
    前記圧力検出部の検出する前記圧力が、前記吸引部の駆動状態に対応する所定圧力以上であるとき、
    前記変形部を駆動して前記開口を変形させ、前記開口の面積を減少させる、
    保持装置。
  2. 前記変形部は、前記吸着部の外側を押圧して、前記開口を変形させる、
    請求項1に記載の保持装置。
  3. 前記吸引部の駆動状態に対応する前記所定圧力のデータが保存された所定圧力データ記憶部を有する、
    請求項1または2に記載の保持装置。
  4. 前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部と、
    前記開口の中央の第1部位において保持対象物までの第1距離を検出する第1距離検出部と、
    前記第1部位から第2方向に離間した第2部位において保持対象物までの第2距離を検出する第2距離検出部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第1距離検出部の検出する前記第1距離が第1所定距離未満であり、
    前記第2距離検出部の検出する前記第2距離が第2所定距離以上であるとき、
    前記変形部を駆動して前記開口を変形させ、前記開口の前記第2方向の幅を減少させる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の保持装置。
  5. 前記変形部は、保持対象物を挟持可能である、
    請求項1からのいずれか一項に記載の保持装置。
  6. 前記変形部が保持対象物を挟持したことを検出する挟持検出部を有する、
    請求項に記載の保持装置。
  7. 前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部と、
    前記開口の内側の圧力を検出する圧力検出部と、
    保持対象物から前記吸着部に作用する荷重を検出する荷重検出部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記荷重検出部の検出する前記荷重が、前記圧力検出部の検出する前記圧力に対応する所定荷重以上であるとき、
    前記吸引部を駆動して前記吸着部により保持対象物を吸着するとともに、前記変形部を駆動して前記保持対象物を挟持する、
    請求項またはに記載の保持装置。
  8. 前記圧力検出部の検出する前記圧力に対応する前記所定荷重のデータが保存された所定荷重データ記憶部を有する、
    請求項に記載の保持装置。
  9. 前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、前記吸着部による保持対象物の吸着を解除するとき、前記変形部を駆動して前記開口を変形させる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の保持装置。
  10. 請求項1からのいずれか一項に記載の保持装置と、
    前記吸引部および前記変形部の動作を制御する制御部と、
    前記保持装置を移動させる移動部と、を有し、
    前記制御部は、前記移動部の動作を制御する、
    搬送装置。
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