JP6979708B2 - チタン焼結素材の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、高強度で高靱性のチタン焼結素材の製造方法に関するものである。
特許第3459342号公報(特許文献1)には、チタンまたはチタン合金の水素脆性を利用して、チタンまたはチタン合金を水素化させたのち任意の粒度に粉砕して水素化チタン粉末とする方法、これを真空加熱により脱水素してチタン粉末に転化させる水素化脱水素法が記載されている。
チタン系粉末は、粒径が小さい微細な粉末が多くなるほど粉末全体の酸素含有量が増加する。その理由は、例えば粒度10μm以下の水素化微細粉末は、比表面積が大きく、粉砕時の加工熱で空気中の酸素を取り込み、酸素濃度が高くなっているからである。
特許第3459342号公報(特許文献1)に記載の発明では、粒度10μm以下の微粉末の粉末割合を調整することによって、水素化チタン粉末中の含有酸素量を許容範囲である0.15重量%以下に制御している。具体的には、水素化チタン粉末を粉砕処理した後、得られた最大粒径が実質的に150μm以下の水素化チタン粉末から粒径10μm以下の微粉末を選択的に除去することにより、該粒径10μm以下の粉末割合が8重量%以下となるように調整している。
特許第3459342号公報
特許文献1に記載されているように、粒度10μm以下の水素化チタン粉末は、合金原料として利用されていない。
本発明の目的は、通常廃棄されている粒度10μm以下の水素化チタン粉末を積極的に活用することにより、生産コストを削減しつつ、高強度で高靱性のチタン焼結素材を提供することである。
一つの局面において、本発明に従ったチタン焼結素材の製造方法は、以下の工程を含む。
(a)10μm以下の粒度の範囲に90重量%以上を含む水素化処理された水素化チタン粉末と、10μm以上150μm以下の粒度の範囲に90重量%以上を含み、平均粒度が20μm以上であるチタン粉末とを準備する工程。
(b)水素化チタン粉末の量が、全体に対して重量基準で、15%以上75%以下となるように配合して水素化チタン粉末とチタン粉末とを混合する工程。
(c)混合処理された混合粉末を焼結してチタン焼結素材を得る工程。
好ましくは、水素化チタン粉末中の酸素含有量は、重量基準で、0.3%以上1.2%以下であり、チタン粉末中の酸素含有量は、重量基準で、0.1%以上1.5%以下である。
上記の混合する工程は、水素化チタン粉末およびチタン粉末に加えて、酸化チタン粉末を加えて混合することを含むようにしても良い。
1つの実施形態では、チタン粉末は、チタンインゴットを水素化処理した後に解砕して脱水素化処理をした水素化・脱水素化チタン粉末である。他の実施形態では、チタン粉末は、アトマイズ法によって製造されたアトマイズ粉末である。
好ましくは、チタン焼結素材の密度が95%以上である。また、好ましくは、チタン焼結素材の酸素含有量は、重量基準で、0.25%以上0.65%以下である。
チタン焼結素材の製造方法は、チタン焼結素材に対して熱間塑性加工を施す工程をさらに備えるものであっても良い。この場合、好ましくは、熱間塑性加工後のチタン焼結素材は、その硬度(HV)が250以上、最大引張強さ(UTS)が580MPa以上、伸び(ε)が18%以上である。なお、熱間塑性加工は、熱間圧延加工、熱間プレス加工、熱間鍛造加工等のように素材に対して熱間で塑性変形させる加工を含むものである。
他の局面において、本発明に従ったチタン焼結素材の製造方法は、以下の工程を含む。
(d)平均粒度が10μm以下である水素化処理された水素化チタン粉末と、平均粒度が20μm以上であるチタン粉末とを準備する工程。
(e)水素化チタン粉末の量が、全体に対して重量基準で、15%以上75%以下となるように配合して水素化チタン粉末とチタン粉末とを混合する工程。
(f)混合処理された混合粉末を焼結してチタン焼結素材を得る工程。
さらに他の局面において、本発明に従ったチタン焼結素材の製造方法は、以下の工程を含む。
(g)平均粒度が10μm以下である水素化処理された水素化チタン合金粉末と、平均粒度が20μm以上である純チタン粉末とを準備する工程。
(h)水素化チタン合金粉末の量が、全体に対して重量基準で、5%以上55%以下となるように配合して水素化チタン合金粉末と純チタン粉末とを混合する工程。
(i)混合処理された混合粉末を焼結してチタン合金焼結素材を得る工程。
水素化チタン合金粉末の組成は、例えば、Ti−6Al−4Vである。この場合、好ましくは、水素化チタン合金粉末は、10μmの粒度の範囲に65重量%以上を含む。
好ましくは、チタン合金焼結素材の密度が95%以上である。
チタン合金焼結素材の製造方法は、好ましくは、チタン合金焼結素材に対して熱間塑性加工を施す工程をさらに備える。この場合、好ましくは、熱間塑性加工後のチタン合金焼結素材は、その硬度(Hv)が250以上、最大引張強度(UTS)が620MPa以上、伸び(ε)が14%以上である。
さらに他の局面において、本発明に従ったチタン合金焼結素材の製造方法は、以下の工程を含む。
(j)平均粒度が10μm以下であり、組成がTi−6Al−4Vである水素化処理された水素化チタン合金粉末と、平均粒度が20μm以上であり、組成がTi−6Al−4Vであるチタン合金粉末とを準備する工程。
(k)水素化チタン合金粉末とチタン合金粉末とを混合する工程。
(l)混合処理された混合粉末を焼結したチタン合金焼結素材を得る工程。
上記の本発明の方法によれば、通常は廃棄されている粒度10μm以下の水素化チタン粉末を活用することにより、生産コストを削減しつつ高強度で高靱性のチタン焼結素材を提供することができる。
水素化チタン粉末(粉末A)の粒度分布を示す図である。 水素化・脱水素化チタン粉末(粉末B)の粒度分布を示す図である。 水素化・脱水素化チタン粉末(粉末C)の粒度分布を示す図である。 水素化・脱水素化チタン粉末(粉末D)の粒度分布を示す図である。 試料番号4、6、9、10、11、12,13の焼結後(熱間塑性加工前)の組織写真である。 試料番号13の焼結後の組織写真および熱間塑性加工後の組織写真である。 TiO添加混合粉末を示す図であり、(a)は混合粉末の外観写真、(b)は混合粉末のSEM画像である。 TiO添加混合粉末の焼結後の組織を示すSEM画像である。 試料番号10の混合粉末のSEM画像である。 アトマイズ粉末の粒度分布を示す図である。 試料番号9および試料番号16の焼結後の組織写真である。 水素化64チタン微粉末(粉末E)の粒度分布を示す図である。 水素化・脱水素化64チタン粉末(粉末F)の粒度分布を示す図である。 試料番号22、23、24、25、26、27、28、29の焼結後(熱間塑性加工前)の組織写真である。
本件発明の発明者らは、種々の実験を行い、粒度10μm以下の水素化チタン粉末を利用して高強度・高靱性のチタン焼結素材を製造する方法を探求した。以下に、実験内容、実験結果及び考察を詳細に記載する。
[焼結性の確認]
粒度10μm以下の水素化チタン微粉末を成形して圧粉体を作製し、その後、圧粉体を真空下で焼結した。焼結体を見ると亀裂が発生しており、良好な焼結体が得られなかった。良好な焼結体が得られなかった理由は、粒度10μm以下の水素化チタン微粉末は硬すぎて、高密度にしづらいからと思われる。
比較のために、粒度10〜45μmの水素化・脱水素化チタン粉末を成形して圧粉体を作製し、その後、圧粉体を真空下で焼結した。焼結体には亀裂の発生が見られず、焼結性は良好であることが認められた。
上記の実験では水素化チタン微粉末および水素化・脱水素化チタン粉末をプレス機で加圧成形して圧粉体を作製し、その圧粉体を焼結したものであったが、これらのチタン粉末を熱間等方圧加圧法(HIP)や冷間等方圧加圧法(CIP)で固めたものを焼結したものであっても同様の結果になることが予想される。
上記の実験結果から、以下の点を考察した。
a)粉末の粒度が細かすぎると、焼結性を阻害する懸念があること。
b)そのため、粒度10μm以下のチタン粉末だけでは良好な焼結体の製造が困難であること。
c)粒度10μm以下の水素化チタン粉末は、多くの酸素を取り込んでいるため硬く、密度の高い焼結体を製造しにくいこと。
d)焼結性に影響を及ぼすのは粉末集合体の密度であること。密度が例えば95%以上の粉末集合体であれば、空孔は閉鎖し、独立空孔となる。他方、密度が例えば95%未満だと、独立空孔に加えて連続空孔もできる。連続空孔があると熱間塑性加工時に空気が入り込み、その部分での窒素密度が高くなる。
e)コストを削減しつつ、良好な焼結性を維持するためには、粒度10μm以下の水素化チタン微粉末と粒度10μm以上のチタン粉末との混合粉末を作製し、それを成形、焼結すること。
[実験に使用した粉末]
混合粉末を作製するために、以下の表1に示す粉末を準備した。
Figure 0006979708
準備した粉末A、粉末B、粉末C、粉末Dは、市販品である。
粉末Aは水素化チタン粉末であり、その粒度分布を以下の表2および図1に示す。
Figure 0006979708
粉末A(水素化チタン粉末)を構成する粉末粒子は、10μm以下の粒度の範囲に90重量%以上を含む。その平均粒度(メディアン径)は5.7μmである。以下の表および図面では、粉末Aを「TF」と記すことがある。
粉末Bは水素化・脱水素化チタン粉末であり、その粒度分布を以下の表3および図2に示す。
Figure 0006979708
粉末B(水素化・脱水素化チタン粉末)を構成する粉末粒子は、10μm以上150μm以下の粒度の範囲に90重量%以上を含む。平均粒度(メディアン径)は63.4μmである。以下の表及び図面では、粉末Bを「HDH」と記すことがある。
粉末Cは水素化・脱水素化チタン粉末であり、その粒度分布を以下の表4および図3に示す。
Figure 0006979708
粉末C(水素化・脱水素化チタン粉末)を構成する粉末粒子は、10μm以上45μm以下の粒度の範囲に85重量%以上を含む。平均粒度(メディアン径)は28.7μmである。
粉末Dは水素化・脱水素化チタン粉末であり、その粒度分布を以下の表5および図4に示す。
Figure 0006979708
粉末D(水素化・脱水素化チタン粉末)を構成する粉末粒子は、45μm以上150μm以下の粒度の範囲に85重量%以上を含む。平均粒度は80.2μmである。
[焼結体の作製]
粉末A(TF:水素化チタン微粉末)と粉末B(HDH:水素化・脱水素化チタン粉末)との比率を変えた混合粉末を作製し、それらを成形し、脱水素化熱処理を施した後に真空下で焼結した。
具体的な製造条件は、以下の通りであった。
粉末A(TF)と粉末B(HDH)とを表6に記載の混合比率に調製し、混合処理後の混合粉末を加圧圧力710MPaでφ41×30mmHの形状に成形し、脱水素処理600℃×7.2ksを施した後に1000℃×10.8ksの条件で真空保持し焼結体を得た。
Figure 0006979708
[焼結体の密度、硬度、最大引張強さ、伸びの測定]
表6中の「密度(焼結後)」は、上記の製法で得た焼結体の密度である。
得られた焼結体(表6の試料番号1〜13)を20mmt×30mmt×40mmLに切削加工し、熱間塑性加工サンプルを作製した。各サンプルを大気雰囲気で850℃にて1.8ks保持した後、20mmtから2.5mmt(圧下率87%)まで圧延し、その後、焼鈍を行った。表2中の「密度(熱間塑性加工後)」は、上記の熱間塑性加工後の焼結体の密度である。
得られた圧延後の試料に対して、X線回折(UltimaIV:リガク製)による構造解析、マイクロスコープ(VHX−1000:キーエンス製)による組織観察、SEM−EDX(JCM−6000EDS:日本電子製)による析出部の元素分析を行った。
力学的特性に関しては、圧延方向に沿って採取した引張試験片を用いて、ひずみ速度5×10−4/sにて引張試験(AUTOGRAPH AG−X:島津製作所製)を実施し、硬度についてはビッカース硬度計(HMV−G:島津製作所製)を用いて測定した。各サンプルの密度については、アルキメデス法により評価を行った。
測定した密度、硬度、最大引張強さ(UTS)、伸び(ε)を表6に示している。
表6に記載の結果から、以下の点を読み取ることができる。
a)水素化チタン微粉末(粉末A(TF))の比率が高くなるほど、焼結体中の酸素量が多くなり、硬度及び最大引張強度も高くなる。この理由は、水素化チタン微粉末は、酸素を多く含んでいるので、酸素固溶強化のための供給源となっており、水素化チタン微粉末の量が多くなるほど、チタン母材中に固溶する酸素量が増加しているからである。
b)伸び値(ε)に関しては、水素化チタン微粉末(TF)の比率が75%以下であれば、熱間塑性加工前の焼結体の密度が95%以上であり、強度と伸びのバランスが適正に得られている。しかしながら、その比率が77%以上になると、熱間塑性加工前の焼結体の密度が95%未満となり、伸び値(ε)が急激に低下していることが認められる。これは、水素化チタン微粉末の比率が75%以上の場合には焼結体の密度を95%以上にすることが難しく、独立空孔に加えて連続空孔ができているためと思われる。連続空孔があると、熱間塑性加工時に連続空孔中に空気が入り込み、その部分での窒素濃度が高くなり、延性の低下を招いていると考えられる。試料番号12および13の窒素含有量が急激に増加していることが認められる。水素化チタン微粉末(TF)の比率が75%以下であれば、熱間塑性加工前の焼結体の密度が95%以上となっており、空孔は閉鎖し、独立空孔のみになっていると考えられる。
c)水素化・脱水素化チタン粉末(HDH)のみからなる焼結素材(試料番号1)に注目すると、その酸素含有量が0.24重量%、硬度(HV)が230、最大引張強さ(UTS)が524MPaである。酸素含有量、硬度および最大引張強さに関して、試料番号1の焼結素材との有意差を出すためには、水素化チタン微粉末(TF)の比率を15%以上にするのが望ましい。水素化チタン粉末の比率が15%である試料番号4は、その酸素含有量が0.29重量%、硬度(HV)が259、最大引張強さ(UTS)が602MPaである。
d)水素化チタン微粉末(TF)の比率が77%以上になると伸び値(ε)が急激に低下するので、良好な延性を維持するためには水素化チタン微粉末の比率を75%以下にするのが望ましい。
e)水素化チタン微粉末(TF)の比率が15%〜75%の試料番号4〜11の焼結素材は、その硬度(HV)が250以上、最大引張強さ(UTS)が580MPa以上、伸び(ε)が18%以上となっている。
[組織観察結果]
図5は、試料番号4、6、9、10、11,12、13の焼結後(熱間塑性加工前)の組織観察写真を示している。水素化チタン微粉末(TF)の比率が77%の試料番号12および80%の試料番号13に注目すると、連続空孔が表れていることが観察される。水素化チタン微粉末(TF)の比率が75%以下である試料番号4、試料番号6、試料番号9、試料番号10および試料番号11には、連続空孔が表れていない。
図6は、試料番号13の焼結後の組織写真および熱間塑性加工後の組織写真を示している。熱間塑性加工後の組織写真から明らかなように、試料番号13には、窒素濃化部が見られる。
[水素化・脱水素化チタン粉末の粒度の影響]
準備した水素化・脱水素化チタン粉末は、粉末B、粉末Cおよび粉末Dである(表1参照)。粉末B(HDH)は、粒度が10〜150μm、平均粒度が63.4μmである。粉末Cは、粒度が10〜45μm、平均粒度が28.7μmである。粉末Dは、粒度が45〜150μm、平均粒度が80.2μmである。水素化チタン微粉末(TF)と混合する水素化・脱水素化チタン粉末の粒度分布の相違が最終的に得られる焼結素材の特性に影響を及ぼすかどうかを調査した。その結果を以下の表7に示す。
Figure 0006979708
表7の結果を見ると、酸素量、密度、硬度、最大引張強さおよび伸び値において顕著な差は見られず、同等の特性が得られているものと認められる。したがって、好ましくは、10μm以下の粒度の水素化チタン粉末と混合されるべきチタン粉末(本実施形態では水素化・脱水素化チタン粉末)は、10μm以上150μm以下の粒度の範囲に90重量%以上を含み、平均粒度が20μm以上である。また、水素化チタン粉末の量が、全体に対して重量基準で、15%以上75%以下となるように配合して水素化チタン粉末とチタン粉末とを混合することが望ましい。
[TiO添加製法との比較]
チタン素材の強度向上のためにチタン素材中に酸素を固溶させる方法として、チタン粉末にTiO粉末を添加し、この混合粉末を焼結する方法が知られている。水素化チタン微粉末を利用する本発明の方法と比較するために、TiO添加製法によって焼結体を作製した。
準備した粉末は、粒度10〜150μmの水素化・脱水素化チタン粉末(粉末B:HDH)およびTiO粉末である。これらの2種類の粉末を混合して混合粉末を得た。混合比率は、TiO粉末が0.7重量%である。混合粉末全体の酸素量は0.55重量%に相当するものであり、表6中の試料番号10(粉末A66%+粉末B34%)と同等である。
TiO粉末をチタン粉末中に添加すると、TiO粉末が凝集し易い。図7(a)は混合粉末の外観を示す写真であり、○印で囲った部分にTiO粉末の凝集が見られる。図7(b)は、混合粉末のSEM画像であり、TiOの凝集を明瞭に観察できる。
図8は、TiO添加混合粉末の焼結後の組織を示すSEM画像であり、不十分な混合に起因するとみられる酸素の濃化部が観察される。
図9は、試料番号10(粉末A66%+粉末B34%)の混合粉末のSEM画像である。この図からわかるように、粒度10μm以下の微細な水素化チタン微粉末は全体に亘って均一に分散している。
TiO添加によるチタン素材の酸素固溶強化手法は、TiOを大量に添加する場合にTiOの凝集、ひいては酸素濃化部の点在といった問題を引き起こすおそれがある。それに対して、水素化チタン微粉末を利用したチタン素材の酸素固溶強化手法は、凝集や酸素濃化部の点在といった問題を引き起こさない点で有利である。
なお、酸素量の調整のために、水素化チタン微粉末を利用したチタン素材の酸素固溶強化手法をベースにしながら、水素化チタン粉末およびチタン粉末の2種類の粉末に加えて、TiO粉末も凝集が起こらない程度に加えてそれらを混合しても良い。
[アトマイズ粉末の利用]
上述の実施形態では、混合粉末の出発原料として、水素化チタン微粉末と水素化・脱水素化チタン粉末とを準備した。水素化・脱水素化チタン粉末に代えて、アトマイズ粉末を利用することが可能である。
水素化・脱水素化チタン粉末に代えてアトマイズ粉末を利用した場合でも、同等の酸素固溶強化が得られているかどうかを確認するために、水素化チタン粉末とアトマイズ粉末との混合粉末(混合比率は50:50)を作製し、それを冷間成形し、脱水素化熱処理を施した後に真空下で焼結した(試料番号16)。
準備した水素化チタン粉末は、表1に記載の粉末Aであり、10μm以下の粒度の範囲に90重量%以上を含み、その平均粒度は5.7μmである。準備したアトマイズ粉末は、ガスアトマイズ法で製造されたものであり、酸素濃度が0.10重量%、窒素濃度が0.02重量%、水素濃度が0.01重量%未満、炭素濃度が0.01重量%未満である。
アトマイズ粉末の粒度分布を表8および図10に示す。
Figure 0006979708
表8および図10に示すように、アトマイズ粉末を構成する粉末粒子は、20μm以上150μm以下の粒度の範囲に90重量%以上を含む。平均粒度(メディアン径)は67.8μmである。
以下の表9は、試料番号9と試料番号16の焼結後および熱間塑性加工後の強度特性を示している。
Figure 0006979708
表9からわかるように、水素化チタン粉末(粉末A)50%と水素化・脱水素化チタン粉末(粉末B)50%の混合粉末から出発した焼結素材(試料番号9)と、水素化チタン粉末(粉末A)50%とアトマイズ粉末50%の混合粉末から出発した焼結素材(試料番号16)とは、密度、硬度、最大引張強さ、伸び特性において同等である。
図11は、試料番号9および試料番号16の焼結後の組織写真である。これらの写真からも、試料番号9および試料番号16の両者とも、連続空孔は見られず、良好な組織であることが認められる。
水素化・脱水素化チタン粉末に代えてアトマイズ粉末を利用した場合でも、水素化チタン微粉末を活用して生産コストの低減を図りつつ、高強度で高靱性のチタン焼結素材を得ることができる。
[チタン合金焼結素材への応用]
通常は廃棄されている粒度10μm以下の水素化チタン粉末を活用して、生産コストを削減しつつ高強度で高靱性のチタン焼結素材を提供するという観点からすると、純チタンの焼結素材に限定する必要は無い。例えば、Ti−6%Al−4%Vのようなチタン合金焼結素材の製造のための出発原料として、粒度10μm以下の水素化チタン粉末を利用することができる。水素化チタン粉末として、水素化純チタン粉末および水素化チタン合金粉末の両者が考えられる。
Ti−6%Al−4%Vの焼結素材を製造するための出発原料として考えられる組み合わせは、例えば以下のパターンである。
パターン1:水素化純チタン粉末+純チタン粉末+AlV合金粉末
パターン2:水素化チタン合金粉末(Ti−Al−V)+チタン合金粉末(Ti−Al−V)
[AlおよびVを含むチタン合金焼結素材の製造]
アルミニウム(Al)およびバナジウム(V)を含むチタン合金焼結素材の原料粉末として、以下の表10に示す粉末を準備した。
Figure 0006979708
粉末Eは、組成がTi−6Al−4V(64チタン)であり、水素化されたものである。この水素化64チタン微粉末の粒度分布を以下の表11および図12に示す。
Figure 0006979708
粉末E(水素化64チタン微粉末)を構成する粉末粒子は、10μm以下の粒度の範囲に65重量%以上を含む。その平均粒度(メディアン径)は8.13μmである。以下の表および図面では、粉末Eを「64TF]と記すことがある。
粉末C(水素化・脱水素化チタン粉末)は、表1に記載した「粉末C」と同じであり、水素化・脱水素化した純チタン粉末である。その粒度分布は、表4および図3に記載した通りである。粉末Cを構成する粉末粒子は、10μm以上45μm以下の粒度の範囲に85重量%以上を含み、その平均粒度は(メディアン径)は28.7μmである。
粉末F(水素化・脱水素化64チタン粉末)は、組成がTi−6Al−4Vであり、水素化後に脱水素化した64チタン粉末である。その粒度分布を以下の表12および図13に示す。
Figure 0006979708
粉末F(水素化・脱水素化64チタン粉末)を構成する粉末粒子は、10μm以上45μmの粒度の範囲に60重量%以上を含み、その平均粒度(メディアン径)は39.49μmである。
[AlおよびVを含むチタン合金焼結体の作製]
粉末E(水素化チタン微粉末(64TF))と粉末C(水素化・脱水素化純チタン粉末)との比率を変えた混合粉末を作製し、それらを成形し、脱水素化処理を施した後に真空下で焼結した。
具体的な製造条件は、以下の通りであった。粉末Eと粉末Cとを表13に記載の混合比率に調製し、混合処理後の混合粉末を加圧圧力710MPaで成形し、脱水素処理600℃×7.2ksを施した後に1050℃×10.8ksの条件で真空保持し焼結体を得た。
Figure 0006979708
[AlおよびVを含むチタン合金焼結体の組織観察結果]
図14は、試料番号22〜29の焼結後(熱間塑性加工前)の組織観察写真(×500)を示している。粉末E(64TF)を60%含み、粉末C(純チタン)を40%含む混合粉末(試料番号29)の焼結体の組織観察写真を見ると、黒色の連続空孔が表れていることが認められる。粉末Eの含有量が5%〜55%の試料番号22〜28の焼結体の組織観察写真には、連続空孔が表れていない。
[AlおよびVを含むチタン合金焼結体の密度、硬度、最大引張強さ、伸びの測定]
表13中の「密度(焼結後)」は、熱間塑性加工前の焼結体の密度である。得られた焼結体(表13中の試料番号21〜29)を板厚20mmtから2.4mmtまで圧延(圧下率88%)し、その後750℃×1.8ksの条件で焼鈍を行った。
表13中の「密度(熱間塑性加工後)」は、上記の熱間塑性加工後の焼結体の密度である。
圧延方向に沿って採取した引張試験片を用い引張試験(AUTOGRAPH AG−X:島津製作所)を実施した。硬度については、ビッカース硬度計(HMV−G:島津製作所)を用いて測定した。各サンプルの密度については、アルキメデス法により評価を行った。
測定した密度、硬度(HV)、最大引張強さ(UTS)、伸び(ε)を表13に示している。表13に記載の結果および図14の組織観察結果から、以下の点を読み取ることができる。
a)粉末E(水素化64チタン微粉末(64TF))の比率が高くなるほど、焼結体中の酸素量が多くなり、硬度および最大引張強度も高くなる。この理由は、水素化64チタン微粉末は酸素を多く含んでいるので、酸素固溶強化のための酸素供給源となっており、水素化64チタン微粉末の量が多くなるほど、チタン母材中に固溶する酸素量が増加しているからである。
b)伸び値(ε)に関しては、水素化64チタン微粉末(64TF)の比率が55%以下であれば、熱間塑性加工前の焼結体の密度が95%以上であり、強度と伸びのバランスが適正に得られている。しかしながら、その比率が60%以上になると、熱間塑性加工前の密度が95%未満となり、伸び値(ε)が急激に低下していることが認められる。これは、水素化64チタン微粉末の比率が60%以上の場合には焼結体の密度を95%以上にすることが難しく、独立空孔に加えて連続空孔ができているためと思われる。したがって、混合粉末中の粉末E(水素化64チタン微粉末(64TF))の含有率の上限値を55%にするのが望ましい。
c)水素化・脱水素化した純チタン粉末のみからなる焼結素材(試料番号21)に注目すると、その酸素含有量が0.24重量%、硬度(HV)が230、最大引張強さ(UTS)が524MPaである。酸素含有量、硬度および最大引張強さに関して、試料番号21との有意差を出すためには、粉末E(水素化64チタン微粉末(64TF))の含有率の下限値を5%にするのが望ましい。日本製鉄ホームページに掲載のデータによると、Ti−3Al−2.5Vの場合の酸素含有量が0.15wt%以下、強度が620MPa、伸びが15%である。粉末Eを5%含む試料22の酸素量は0.31wt%、強度が628MPa、伸びが31.7%であり、T−3Al−2.5Vよりも機械的特性が優れている。
d)粉末E(水素化64チタン微粉末(64TF))の比率が5%〜55%の試料番号22〜28の焼結素材は、その硬度(HV)が276以上、最大引張強さ(UTS)が628MPa以上、伸び(ε)が14%以上となっている。
[異なった材種の組織観察結果及び機械的特性の比較]
以下の表14は、異なった材種からなる素材の酸素量、及び機械的特性を比較して示している。試料番号31は純チタン材、試料番号32は64チタン合金溶解材、試料番号33は64チタン合金粉末焼結材、試料番号34は32チタン合金溶解材、試料番号35は32チタン合金粉末焼結材、試料番号36−aは32チタン合金粉末にTiOを0.6%添加した混合粉末焼結材、試料番号36−bは32チタン合金粉末にTiOを1.1%添加した混合粉末焼結材、試料番号36−cは32チタン合金粉末にTiOを1.3%添加した混合粉末焼結材、試料番号37は表10に記載の粉末F(水素化・脱水素化64チタン粉末)に粉末E(水素化64チタン微粉末(64TF))を25%添加した混合粉末焼結材、試料番号27は50%の粉末Eと50%の粉末Cを含む混合粉末焼結材であり、表13に記載された試料番号27と同一のものである。
Figure 0006979708
試料番号32、33および37は、何れも、64チタン合金材である。64チタン合金溶解材(試料番号32)に比べて、64チタン合金粉末材(試料番号33)の方が機械的特性(硬度および最大引張強さ)が優れていることが認められる。試料番号37は、本発明の一実施形態に対応するものであり、水素化・脱水素化64チタン粉末(粉末F)に水素化64チタン微粉末(64TF)を25%添加したものである。試料番号37の機械的特性(硬度および最大引張強さ)は、試料番号33(64Ti合金粉末材)よりも優れている。試料番号37の伸び(ε)は7.2%であり、試料番号33の伸び値(10%)よりもやや劣っている。試料番号37は、今まで廃棄処分等されていた水素化64チタン微粉末を25%含むので、試料番号33に比べて低コストの素材となる。したがって、伸び特性があまり要求されない用途であれば、試料番号37の利用価値は高い。
試料番号27(50%粉末E(64TF)+50%粉末C(純チタン))の酸素含有量は0.77%である。32Ti合金粉末材で酸素量を増加させるには、TiOの添加が必要である。TiO2を0.6%添加した試料番号36−aの酸素含有量は0.54%、TiO2を1.1%添加した試料番号36−bの酸素含有量は0.74%、TiO2を1.3%添加した試料番号36−bの酸素含有量は0.80%である。同等の酸素量を持つ試料番号36−bおよび36−cの伸び特性(ε)は、本発明の一実施形態に対応する試料番号27に比べてはるかに劣っている。この原因は、粉末混合時に大量に添加したTiOが凝集し、焼結後も酸素濃化部が生じているためと考えられる。これに対して、水素化64チタン微粉末を使用した試料番号27では、部分的な酸素濃化といった問題は生じず、TiOの添加手法に比べて多量の酸素を均一に固溶させることができ、より優れた機械的特性および伸び特性を得ることができる。
以上説明したように、平均粒度が10μm以下の水素化された水素化チタン微粉末や、平均粒度が10μm以下の水素化された水素化64チタン微粉末の添加量が多くなるほど、チタン焼結素材またはチタン合金焼結素材中の酸素量が多くなり、硬度(HV)及び最大引張強度(UTS)が高くなる。その反面、水素化チタン微粉末および水素化64チタン微粉末の添加量が多すぎるとチタン焼結素材またはチタン合金焼結素材の伸び値(ε)が低下する。チタン焼結素材やチタン合金焼結素材の用途の中には、伸び特性があまり要求されない用途もある。例えば、刃物用途や耐摩耗性用途では、伸び特性よりも強度(硬度や最大引張強度)が重要視される。このような強度が重視される用途の場合、水素化チタン微粉末や水素化64チタン微粉末を多量に添加するようにすれば、原料コストを削減しつつ焼結素材の強度を高めることができる。
原料コストを削減しつつ焼結素材の強度を高めるために利用する水素化されたチタン系粉末として、純チタンや64チタンに限らず、Ti−3Al−2.5V、Ti−3Al−3Mo−1V、Ti−4Al−3Mo−1V、Ti−4Al−4Mo−2Sn、Ti−5Al−2Cr−1Fe、Ti−5Al−1.5Fe−1.5Cr−1.5Mo、Ti−5Al−2Sn−2Zr−4Mo−4Cr、Ti−6Al−2Sn−2Zr−2Mo−2Cr、Ti−6Al−2Sn−4Zr−6Mo、Ti−6Al−2Sn−4Zr−2Mo、Ti−5Al−6Sn−2Zr−1Mo、Ti−6Al−2Cb−1Ta−1Mo、Ti−6Al−4V、Ti−6Al−6V−2Sn、Ti−7Al−4V、Ti−8Al−1Mo−1V、Ti−8Al−4Co、Ti−8Mn、およびTi−25Al−11Sn−5Zr−1Moなどのようなチタン系微粉末を利用することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を記載したが、本発明はここに記載した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明と同一または均等な範囲内において種々の変更が可能である。
本発明は、生産コストを削減しつつ、高強度で高靱性のチタン焼結素材を得ることのできる方法として有利に利用され得る。例えば、水素化チタン微粉末は通常廃棄されることから素材購入コストはゼロに等しく、水素化チタン微粉末を66%混合する場合には素材コストが1/3となり、生産コスト削減に大いに貢献できる。

Claims (11)

  1. 1.51μm〜10μm以下の粒度の範囲に90重量%以上を含み、平均粒度が10μm以下である水素化処理された水素化チタン粉末と、10μm以上150μm以下の粒度の範囲に90重量%以上を含み、平均粒度が20μm以上であるチタン粉末とを準備する工程と、
    前記水素化チタン粉末の量が、全体に対して重量基準で、15%以上75%以下となるように配合して前記水素化チタン粉末と前記チタン粉末とを混合する工程と、
    前記混合処理された混合粉末を焼結してチタン焼結素材を得る工程とを備える、チタン焼結素材の製造方法。
  2. 前記混合する工程は、前記水素化チタン粉末および前記チタン粉末に加えて、酸化チタン粉末を加えて混合することを含む、請求項1に記載のチタン焼結素材の製造方法。
  3. 前記チタン粉末は、チタンインゴットを水素化処理した後に解砕して脱水素化処理をした水素化・脱水素化チタン粉末である、請求項1または2に記載のチタン焼結素材の製造方法。
  4. 前記チタン粉末は、アトマイズ法によって製造されたアトマイズ粉末である、請求項1または2に記載のチタン焼結素材の製造方法。
  5. 前記チタン焼結素材の密度が95%以上97.5%以下である、請求項1〜4のいずれかに記載のチタン焼結素材の製造方法。
  6. 前記チタン焼結素材に対して熱間塑性加工を施す工程をさらに備える、請求項1〜5のいずれかに記載のチタン焼結素材の製造方法。
  7. 前記熱間塑性加工後のチタン焼結素材は、その硬度(HV)が250以上362以下、最大引張強さ(UTS)が580MPa以上923MPa以下、伸び(ε)が18%以上28.8%以下である、請求項6に記載のチタン焼結素材の製造方法。
  8. 組成がTi−6Al−4Vであり、1.318μm〜10μm以下の粒度の範囲に65重量%以上を含み、平均粒度が10μm以下である水素化処理された水素化64チタン合金粉末と、10μm以上45μm以下の粒度の範囲に85重量%以上を含み、平均粒度が20μm以上である純チタン粉末とを準備する工程と、
    前記水素化64チタン合金粉末の量が、全体に対して重量基準で、5%以上55%以下となるように配合して前記水素化64チタン合金粉末と前記純チタン粉末とを混合する工程と、
    前記混合処理された混合粉末を焼結してチタン合金焼結素材を得る工程とを備える、チタン合金焼結素材の製造方法。
  9. 前記チタン合金焼結素材の密度が95%以上98.5%以下である、請求項8に記載のチタン合金焼結素材の製造方法。
  10. 前記チタン合金焼結素材に対して熱間塑性加工を施す工程をさらに備え、
    前記熱間塑性加工後のチタン合金焼結素材は、その硬度(Hv)が250以上441以下、最大引張強度(UTS)が620MPa以上1222MPa以下、伸び(ε)が14%以上31.7%以下である、請求項9に記載のチタン合金焼結素材の製造方法。
  11. 1.318μm〜10μm以下の粒度の範囲に65重量%以上を含み、平均粒度が10μm以下であり、組成がTi−6Al−4Vである水素化処理された水素化64チタン合金粉末と、10μm以上45μm以下の粒度の範囲に60重量%以上を含み、平均粒度が20μm以上であり、組成がTi−6Al−4Vであるチタン合金粉末とを準備する工程と、
    前記水素化64チタン合金粉末の量が、全体に対して重量基準で、15%以上75%以下となるように配合して前記水素化64チタン合金粉末と前記チタン合金粉末とを混合する工程と、
    前記混合処理された混合粉末を焼結したチタン合金焼結素材を得る工程とを備える、チタン合金焼結素材の製造方法。
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