JP6978101B2 - 指圧器具、指圧器具セット及びその配置構造 - Google Patents

指圧器具、指圧器具セット及びその配置構造 Download PDF

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Description

本発明は、指圧器具、指圧器具セット及びその配置構造に関し、さらに詳しくは、人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための指圧器具、指圧器具セット及びその配置構造に関する。
従来一般に、肩こりの療法として、指圧師による指圧療法が広く行われている。この指圧療法は、指圧師が患者の人体の各部の局所に指を当て、体重をのせかけてこれを押圧する療法である。しかしながら、肩が凝ったときにいつも或いは直ぐに指圧師による指圧療法を受けることは通常難しい。そこで、本出願人により、自分自身で指圧療法を行うことができる各種の指圧器具が提案されている(例えば、特許文献1及び2等参照)。
上記特許文献1及び2には、心棒と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の第1弾性体及び第2弾性体と、を備える指圧器具が記載されている。この指圧器具によると、使用者が仰向け又は横向きで指圧器具の各弾性体上に頭部や肩部を載せると、その重力により弾性体が弾性変形すること及び弾性体自身が柔らかいことで、筋肉が解されたり血行がよくされたりして指圧効果と同様の効果が得られる。
国際公開第2012/036136号公報 国際公開第2015/076011号公報
ここで、例えば、図66に示されるように、人体の頭部には、風池P1、天柱(後頸部の第1点)P2、盆のくぼ(あ門)P3、乳様突起の下の神経スポットP4等の目の疲れ、肩こり、頭痛、脳の働きの活性化などに効く重要なツボが集まっている一帯B1が存在する。この一帯B1は、頭蓋骨と筋とのつなぎ点であるため、疲れが貯まる箇所である。この一帯B1を押すことにより、頭部の疲労がとれる。一方、人体の肩部には、後頸部及び側頸部の第4点P5や肩甲上部のツボP6等の肩こりなどに効く重要なツボが集まっている一帯B2が存在する。この一帯B2は、肩部の骨と筋のつなぎ点であるため、疲れが貯まる箇所である。この一帯B2を押すことにより、肩部の疲労が取れる。
しかし、上記特許文献1及び2に記載された指圧器具では、心棒の外周側に同じ形状・サイズの第1及び第2弾性体を単純に設けているので、上述の各一帯B1、B2を同時に且つ効果的に押圧することが難しい。特に、肩こり緩和に最も効く肩甲上部のツボP6を正確に押圧することが難しい。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、肩こりを効果的に緩和、解消又は予防することができる指圧器具、指圧器具セット及びその配置構造を提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
1.人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための指圧器具であって、
心棒と、
前記心棒の軸方向の端側に設けられる軸端側押圧体と、
前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体と、
前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、前記心棒の前記軸端側押圧体と前記第1外周側押圧体との間に配置される長尺状の第2外周側押圧体と、を備え、
前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備えることを特徴とする指圧器具。
2.前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、前記心棒の前記第1外周側押圧体と前記第2外周側押圧体との間に配置される長尺状の第3外周側押圧体を備え、
前記第3外周側押圧体は、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備える上記1.記載の指圧器具。
3.前記軸端側押圧体、前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、弾性材料を用いて形成されている上記1.又は2.に記載の指圧器具。
4.前記軸端側押圧体は、前記心棒の軸方向の外方に向かって凸となる半円柱状、半球体状又は錐体状に形成されている上記1.乃至3.のいずれか一項に記載の指圧器具。
5.前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体の軸方向と直交する各断面形状は、前記心棒の遠心側に向かって凸となる凸形状に形成されている上記1.乃至4.のいずれか一項に記載の指圧器具。
6.前記第1外周側押圧体の前記一対の脚部のなす交差角度は、前記第2外周側押圧体の前記一対の脚部のなす交差角度よりも大きい上記1.乃至5.のいずれか一項に記載の指圧器具。
7.前記第1外周側押圧体の前記一対の脚部及び前記第2外周側押圧体の前記一対の脚部を設置面上に接地させたときに、前記心棒は、前記設置面に対して上下方向に傾斜する上記1.乃至6.のいずれか一項に記載の指圧器具。
8.前記第1外周側押圧体の前記一対の脚部及び前記第2外周側押圧体の前記一対の脚部を設置面上に接地させたときに、前記第1外周側押圧体は、前記第2外周側押圧体よりも前記設置面から頂点までの高さが低い上記1.乃至7.のいずれか一項に記載の指圧器具。
9.前記第1外周側押圧体は、前記第2外周側押圧体よりも平面視の長尺方向の長さが長い上記1.乃至8.のいずれか一項に記載の指圧器具。
10.上記1.乃至9.のいずれか一項に記載の指圧器具により構成される左右の主指圧器具と、左右の副指圧器具と、を備える指圧器具セットであって、
前記副指圧器具は、心棒と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の第1外周側押圧体及び第2外周側押圧体と、を備え、前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え、
前記副指圧器具は、人体の腰部の局所を押圧するための第1副指圧器具、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための第2副指圧器具、人体の背部の局所を押圧するための第3副指圧器具、人体の下腿下部の局所を押圧するための第4副指圧器具、人体の足首の局所を押圧するための第5副指圧器具、人体の足の局所を押圧するための第6副指圧器具、及び人体の大腿下部の局所を押圧するための第7副指圧器具のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする指圧器具セット。
11.前記副指圧器具において、
前記第1外周側押圧体の前記一対の脚部及び前記第2外周側押圧体の前記一対の脚部を設置面上に接地させたときに、前記第1外周側押圧体は、前記第2外周側押圧体よりも前記設置面から頂点までの高さが低い上記10.記載の指圧器具セット。
12.前記副指圧器具において、
前記第1外周側押圧体は、前記第2外周側押圧体よりも平面視の長尺方向の長さが短い上記10.又は11.に記載の指圧器具。
13.前記副指圧器具において、
前記第1外周側押圧体と前記第2外周側押圧体とは、側面同士が接するように配置されている上記10.乃至12.のいずれか一項に記載の指圧器具セット。
14.上記10.乃至13.のいずれか一項に記載の指圧器具セットを設置面上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、
前記主指圧器具は、前記設置面上の仮想線で区画される左右の領域に並設されているとともに、前記設置面の平面視で該仮想線に対して前記心棒の前記軸端側押圧体側の一方の軸端側が他方の軸端側よりも近づくように前記心棒が傾斜して配置されており、
前記副指圧器具は、前記設置面上の仮想線で区画される左右の領域に並設されているとともに、前記設置面の平面視で該仮想線に対して前記心棒が傾斜して又は平行に配置されていることを特徴とする指圧器具セットの配置構造。
15.上記1.乃至9.のいずれか一項に記載の指圧器具により構成される左右の主指圧器具と、補助指圧器具と、を備える指圧器具セットであって、
前記補助指圧器具は、心棒と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体と、を備え、前記外周側押圧体は、前記心棒の外周面に沿う第1湾曲部と、前記第1湾曲部の一端側から延びる一方の脚部と、前記湾曲部の他端側から直線状に延びる直線状部と、前記直線状部の端側に一端側が接続される第2湾曲部と、前記第2湾曲部の他端側から延びる他方の脚部と、を備え、前記第1湾曲部には、前記直線状部の厚さよりも薄肉の薄肉部及び前記薄肉部と前記直線状部とを連絡する傾斜面部が形成されており、
前記補助指圧器具は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための第1補助指圧器具、及び人体の背部の局所を押圧するための第2補助指圧器具のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする指圧器具セット。
16.上記15.記載の指圧器具セットを設置面上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、
前記主指圧器具は、前記設置面上の仮想線で区画される左右の領域に並設されているとともに、前記設置面の平面視で該仮想線に対して前記心棒の前記軸端側押圧体側の一方の軸端側が他方の軸端側よりも近づくように前記心棒が傾斜して配置されており、
前記補助指圧器具は、前記設置面上の仮想線に対して前記心棒が直交して該仮想線を跨ぐように配置されていることを特徴とする指圧器具セットの配置構造。
本発明の指圧器具によると、心棒と、心棒の軸方向の端側に設けられる軸端側押圧体と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、心棒の軸端側押圧体と第1外周側押圧体との間に配置される長尺状の第2外周側押圧体と、を備え、第1外周側押圧体及び第2外周側押圧体のそれぞれは、心棒の外周面に沿う湾曲部と、湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備える。これにより、例えば、使用者が仰向け又は横向きで指圧器具上に頭部を載せると、第1外周側押圧体により後頭部が押圧され支持された状態で、第2外周側押圧体により頭蓋骨と筋とのつなぎ点となる一帯が押圧されるとともに、軸端側押圧体により肩部の骨と筋のつなぎ点となる一帯が押圧される。特に、軸端側押圧体により肩こり緩和に最も効く肩甲上部のツボを正確に押圧できる。その結果、肩こりを効果的に緩和、解消又は予防することができる。
本発明の指圧器具セットによると、上述の指圧器具により構成される左右の主指圧器具と、左右の副指圧器具と、を備える。そして、副指圧器具は、人体の腰部の局所を押圧するための第1副指圧器具、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための第2副指圧器具、人体の背部の局所を押圧するための第3副指圧器具、人体の下腿下部の局所を押圧するための第4副指圧器具、人体の足首の局所を押圧するための第5副指圧器具、人体の足の局所を押圧するための第6副指圧器具、及び人体の大腿下部の局所を押圧するための第7副指圧器具のうちの少なくとも1種を含む。これにより、例えば、使用者が仰向け又は横向きで主指圧器具上に頭部を載せ、更に副指圧器具上に人体の各部を載せることで、主指圧器具により肩こり対策がなされるとともに、副指圧器具により人体の各部の疲労対策がなされる。
本発明の指圧器具セットの配置構造によると、上述の指圧器具セットを設置面上に配置してなり、主指圧器具は、設置面上の仮想線で区画される左右の領域に並設されているとともに、設置面の平面視で仮想線に対して心棒の軸端側押圧体側の一方の軸端側が他方の軸端側よりも近づくように心棒が傾斜して配置されており、副指圧器具は、設置面上の仮想線で区画される左右の領域に並設されているとともに、設置面の平面視で仮想線に対して心棒が傾斜して又は平行に配置されている。これにより、上述の指圧器具セットに好適な配置形態を提供できる。
本発明の他の指圧器具セットによると、上述の指圧器具により構成される左右の主指圧器具と、補助指圧器具と、を備える。そして、補助指圧器具は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための第1補助指圧器具、及び人体の背部の局所を押圧するための第2補助指圧器具のうちの少なくとも1種を含む。これにより、例えば、使用者が仰向け又は横向きで主指圧器具上に頭部を載せ、更に補助指圧器具上に人体の各部を載せることで、主指圧器具により肩こり対策がなされるとともに、補助指圧器具により人体の各部の疲労対策がなされる。
本発明の他の指圧器具セットの配置構造によると、上述の指圧器具セットを設置面上に配置してなり、主指圧器具は、設置面上の仮想線で区画される左右の領域に並設されているとともに、設置面の平面視で仮想線に対して心棒の軸端側押圧体側の一方の軸端側が他方の軸端側よりも近づくように心棒が傾斜して配置されており、補助指圧器具は、設置面上の仮想線に対して心棒が直交して仮想線を跨ぐように配置されている。これにより、上述の指圧器具セットに好適な配置形態を提供できる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係る指圧器具の斜視図である。 上記指圧器具の側面図である。 図2のIII矢視図である。 図2のIV矢視図である。 図3のV−V線断面図である。 上記指圧器具を構成する外周側押圧体(非弾性変形状態の弾性体)の斜視図である。 他の形態に係る外周側押圧体(非弾性変形状態の弾性体)を説明するための説明図であり、(a)は底面側が凹状に形成された形態を示し、(b)は底面側が角柱状に形成された形態を示す。 上記外周側押圧体の設置面からの高さの決定の形態を説明するための説明図であり、(a)は指圧器具の正面図を示し、(b)は指圧器具の側面図を示す。 上記指圧器具の使用方法を説明するための説明図である。 上記指圧器具の使用方法を説明するための説明図であり、人体の背面からみた指圧器具の位置関係を示す。 上記指圧器具の使用方法を説明するための説明図であり、人体の側面からみた指圧器具の位置関係を示す。 上記指圧器具の使用方法を説明するための説明図である。 他の形態に係る指圧器具を説明するための説明図である。 更なる他の形態に係る指圧器具を説明するための説明図である。 更なる他の形態に係る指圧器具を説明するための説明図である。 更なる他の形態に係る指圧器具を説明するための説明図である。 更なる他の形態に係る指圧器具を説明するための説明図である。 上記指圧器具を構成する外周側押圧体(非弾性変形状態の弾性体)を説明するための説明図である。 実施例に係る指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図である。 上記指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図であり、人体の背面からみた主指圧器具及び副指圧器具の位置関係を示す。 上記副指圧器具の斜視図である。 上記副指圧器具の側面図である。 図22のXXIII矢視図である。 図22のXXIV矢視図である。 上記副指圧器具の斜視図である。 上記副指圧器具の側面図である。 図26のXXVII矢視図である。 図26のXXVIII矢視図である。 実施例に係る他の指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図である。 上記指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図であり、人体の背面からみた主指圧器具、補助指圧器具及び副指圧器具の位置関係を示す。 上記補助指圧器具の斜視図である。 上記補助指圧器具の平面図である。 図32のXXXIII矢視図である。 図32のXXXIV−XXXIV線断面図である。 上記補助指圧器具を構成する外周側押圧体(非弾性変形状態の弾性体)の斜視図である。 上記外周側押圧体の平面図である。 図36のXXXVII−XXXVII線断面図である。 図36のXXXVIII−XXXVIII線断面図である。 図36のXXXIX−XXXIX線断面図である。 上記補助指圧器具の組付方法を説明するための説明図であり、(a)は心棒及び外周側押圧体を第1紐で縛り付けた状態を示し、(b)は心棒及び外周側押圧体を第2紐で縛り付けた状態を示し、(c)は外周側押圧体の一対の脚部を第3紐で縛り付けた状態を示す。 他の形態に係る外周側押圧体(非弾性変形状態の弾性体)を説明するための説明図であり、(a)は幅広部及び幅狭部を備える形態を示し、(b)は底面側に面状のテーパ部を備える形態を示す。 上記指圧器具セットの作用を説明するための説明図である。 他の形態に係る指圧器具セットを説明するための説明図である。 更なる他の形態に係る指圧器具セットを説明するための説明図である。 変形例1に係る指圧器具セットを説明するための説明図である。 上記指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図であり、人体の上半身の背面からみた主指圧器具及び副指圧器具の位置関係を示す。 上記副指圧器具の斜視図である。 上記副指圧器具の側面図である。 図48のXLIX矢視図である。 図48のL矢視図である。 変形例2に係る指圧器具セットを説明するための説明図である。 上記指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図であり、人体の脚部の背面からみた副指圧器具の位置関係を示す。 人体の脚部の各部のツボを説明するための説明図である。 上記指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図であり、人体の脚部の正面からみた副指圧器具の位置関係を示す。 上記副指圧器具の斜視図である。 上記副指圧器具の側面図である。 図56のLVII矢視図である。 図56のLVIII矢視図である。 変形例3に係る指圧器具セットを説明するための説明図である。 上記指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図であり、人体の上半身の背面からみた主指圧器具及び補助指圧器具の位置関係を示す。 上記指圧器具セットの作用を説明するための説明図である。 変形例4にかかる指圧器具の使用方法を説明するための説明図である。 上記指圧器具の使用方法を説明するための説明図であり、人体の背面からみた指圧器具の位置関係を示す。 人体の各部のツボを説明するための説明図である。 人体の各部のツボを説明するための説明図である。 人体の頭部及び肩部のツボを説明するための説明図である。
<指圧器具>
本実施形態に係る指圧器具は、人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための指圧器具(1)であって、心棒(2)と、心棒の軸方向の端側に設けられる軸端側押圧体(3)と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体(4)と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、心棒(2)の軸端側押圧体(3)と第1外周側押圧体(4)との間に配置される長尺状の第2外周側押圧体(5)と、を備え、第1外周側押圧体(4)及び第2外周側押圧体(5)のそれぞれは、心棒(2)の外周面に沿う湾曲部(4a、5a)と、湾曲部の両端側から延びる一対の脚部(4b、4c、5b、5c)と、を備える(例えば、図1〜図4等参照)。
なお、上記心棒(2)の材質、形状、大きさ等は特に問わない。この心棒の材質としては、例えば、木、竹や籐等の植物(編み加工品を含む。)、ゴムやエラストマ等の弾性材料、合成樹脂、金属等が挙げられる。
上記軸端側押圧体(3)の材質、形状、大きさ等は特に問わない。この軸端側押圧体の材質としては、例えば、ゴムやエラストマ等の弾性材料、木、竹や籐等の植物(編み加工品を含む。)、合成樹脂、金属等が挙げられる。なお、上記軸端側押圧体は、例えば、心棒に対して別体で設けられていてもよいし、心棒に対して一体で設けられていてもよい。この軸端側押圧体は、例えば、木製の心棒の軸端側を山型に加工して形成されることができる。
上記第1及び第2外周側押圧体(4、5)の材質、形状、大きさ等は特に問わない。これら第1及び第2外周側押圧体は、例えば、同じ材質や形状で形成されていてもよいし、異なる材質や形状で形成されていてもよい。また、第1及び第2外周側押圧体の材質としては、例えば、ゴムやエラストマ等の弾性材料、木、竹や籐等の植物(編み加工品を含む。)、合成樹脂、金属等が挙げられる。なお、上記第1及び第2外周側押圧体は、例えば、心棒に対して別体で設けられていてもよいし、心棒に対して一体で設けられていてもよい。
本実施形態に係る指圧器具としては、例えば、上記心棒(2)の外周側に心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、心棒(2)の第1外周側押圧体(4)と第2外周側押圧体(5)との間に配置される長尺状の第3外周側押圧体(6)を備え、第3外周側押圧体(6)は、心棒(2)の外周面に沿う湾曲部(6a)と、湾曲部の両端側から延びる一対の脚部(6b、6c)と、を備える形態(例えば、図1等参照)が挙げられる。
本実施形態に係る指圧器具としては、例えば、上記軸端側押圧体(3)、第1外周側押圧体(4)及び第2外周側押圧体(5)のそれぞれは、弾性材料を用いて形成されている形態(例えば、図1等参照)が挙げられる。
本実施形態に係る指圧器具としては、例えば、上記軸端側押圧体(3)は、心棒(2)の軸方向の外方に向かって凸となる半円柱状、半球体状又は錐体状に形成されている形態(例えば、図1及び図13等参照)が挙げられる。この場合、例えば、上記軸端側押圧体(3)は、心棒(2)の軸回り又は前記心棒(2)の軸と平行な軸回りに回転可能に設けられていることができる(例えば、図4等参照)。
本実施形態に係る指圧器具としては、例えば、上記第1外周側押圧体(4)及び第2外周側押圧体(5)の軸方向と直交する各断面形状は、心棒(2)の遠心側に向かって凸となる凸形状に形成されている形態(例えば、図1等参照)が挙げられる。
本実施形態に係る指圧器具としては、例えば、上記第1外周側押圧体(4)の一対の脚部(4b、4c)のなす交差角度(θ1)は、第2外周側押圧体(5)の一対の脚部(5b、5c)のなす交差角度(θ2)よりも大きい形態(例えば、図4等参照)が挙げられる。なお、上記第1外周側押圧体の一対の脚部のなす交差角度(θ1)としては、例えば、120〜170度が挙げられる。また、上記第2外周側押圧体の一対の脚部のなす交差角度(θ2)としては、例えば、30〜70度が挙げられる。
本実施形態に係る指圧器具としては、例えば、上記第1外周側押圧体(4)の一対の脚部(4b、4c)及び第2外周側押圧体(5)の一対の脚部(5b、5c)を設置面(10)上に接地させたときに、心棒(2)は、設置面に対して上下方向に傾斜する形態(例えば、図2及び図15等参照)が挙げられる。なお、上記心棒の設置面に対する傾斜角度としては、例えば、5〜60度が挙げられる。
本実施形態に係る指圧器具としては、例えば、上記第1外周側押圧体(4)の一対の脚部(4b、4c)及び第2外周側押圧体(5)の一対の脚部(5b、5c)を設置面(10)上に接地させたときに、第1外周側押圧体(4)は、第2外周側押圧体(5)よりも設置面(10)から頂点までの高さが低い形態(例えば、図2等参照)が挙げられる。
本実施形態に係る指圧器具としては、例えば、上記第1外周側押圧体(4)は、第2外周側押圧体(5)よりも平面視の長尺方向の長さが長い形態(例えば、図3等参照)が挙げられる。
<指圧器具セット>
本実施形態に係る指圧器具セットは、上記実施形態に係る指圧器具(1)により構成される左右の主指圧器具と、左右の副指圧器具と、を備える指圧器具セット(20)であって、副指圧器具は、心棒(30、40)と、心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の第1外周側押圧体(31、41)及び第2外周側押圧体(32、42)と、を備え、第1外周側押圧体及び第2外周側押圧体のそれぞれは、心棒の外周面に沿う湾曲部(31a、41a、32a、42a)と、湾曲部の両端側から延びる一対の脚部(31b、31c、41b、41c、32b、32c、42b、42c)と、を備える(例えば、図21及び図25等参照)。そして、副指圧器具は、人体の腰部の局所を押圧するための第1副指圧器具(21)、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための第2副指圧器具(22)、人体の背部の局所を押圧するための第3副指圧器具(23)、人体の下腿下部の局所を押圧するための第4副指圧器具(24)、人体の足首の局所を押圧するための第5副指圧器具(25)、人体の足の局所を押圧するための第6副指圧器具(26)、及び人体の大腿下部の局所を押圧するための第7副指圧器具(27)のうちの少なくとも1種を含む(例えば、図19及び図20等参照)。
本実施形態に係る指圧器具セットとしては、例えば、上記副指圧器具(21〜23)において、第1外周側押圧体(31)の一対の脚部(31b、31c)及び第2外周側押圧体(32)の一対の脚部(32b、32c)を設置面(10)上に接地させたときに、第1外周側押圧体(31)は、第2外周側押圧体(32)よりも設置面から頂点までの高さが低い形態(例えば、図22等参照)が挙げられる。
本実施形態に係る指圧器具セットとしては、例えば、上記副指圧器具(21〜23)において、第1外周側押圧体(31)は、第2外周側押圧体(32)よりも平面視の長尺方向の長さが短い形態(例えば、図23等参照)が挙げられる。
本実施形態に係る指圧器具セットとしては、例えば、上記副指圧器具(21〜27)において、第1外周側押圧体(31、41)と第2外周側押圧体(32、42)とは、側面同士が接するように配置されている形態(例えば、図23及び図27等参照)が挙げられる。
<指圧器具セットの配置構造>
本実施形態に係る指圧器具セットの配置構造は、上記実施形態に係る指圧器具セット(20)を設置面(10)上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、主指圧器具(1)は、設置面上の仮想線(11)で区画される左右の領域に並設されているとともに、設置面の平面視で仮想線に対して心棒(2)の軸端側押圧体(3)側の一方の軸端側が他方の軸端側よりも近づくように心棒(2)が傾斜して配置されており、副指圧器具(21〜27)は、設置面上の仮想線(11)で区画される左右の領域に並設されているとともに、設置面の平面視で仮想線に対して心棒(30、40)が傾斜して又は平行に配置されている(例えば、図19等参照)。
<他の指圧器具セット>
本実施形態に係る他の指圧器具セットは、上記実施形態に係る指圧器具(1)により構成される左右の主指圧器具と、補助指圧器具と、を備える指圧器具セット(50)であって、補助指圧器具は、心棒(54)と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体(55)と、を備え、外周側押圧体(55)は、心棒(54)の外周面に沿う第1湾曲部(55a)と、第1湾曲部の一端側から延びる一方の脚部(55b)と、湾曲部の他端側から直線状に延びる直線状部(55c)と、直線状部の端側に一端側が接続される第2湾曲部(55d)と、第2湾曲部の他端側から延びる他方の脚部(55e)と、を備え、第1湾曲部(55a)には、直線状部(55c)の厚さよりも薄肉の薄肉部(58)及び薄肉部と直線状部とを連絡する傾斜面部(59)が形成されている(例えば、図31及び図32等参照)。そして、補助指圧器具は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための第1補助指圧器具(51)、及び人体の背部の局所を押圧するための第2補助指圧器具(52)のうちの少なくとも1種を含む(例えば、図29及び図30等参照)。なお、本実施形態に係る他の指圧器具セットは、例えば、上記実施形態に係る指圧器具セットと組み合わせて用いることができる。
<指圧器具セットの配置構造>
本実施形態に係る指圧器具セットの配置構造は、上記実施形態に係る指圧器具セット(50)を設置面(10)上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、主指圧器具(1)は、設置面上の仮想線(11)で区画される左右の領域に並設されているとともに、設置面の平面視で仮想線に対して心棒(2)の軸端側押圧体(3)側の一方の軸端側が他方の軸端側よりも近づくように心棒(2)が傾斜して配置されており、補助指圧器具(51、52)は、設置面上の仮想線(11)に対して心棒(54)が直交して該仮想線を跨ぐように配置されている(例えば、図29等参照)。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
<指圧器具>
(1)指圧器具の構成
本実施例に係る指圧器具1は、図1〜図5に示すように、人体の頭部及び肩部の局所を押圧するためのものであり、心棒2と、心棒2に設けられる軸端側押圧体3、第1外周側押圧体4、第2外周側押圧体5及び第3外周側押圧体6と、を備えている。この心棒2は、木製であり、円柱状に形成されている。また、心棒2の直径は、約50mmとされている。また、軸端側押圧体3及び第1〜第3外周側押圧体4〜6のそれぞれは、ゴム等の弾性材料を用いて形成されている。
上記軸端側押圧体3は、心棒2の軸方向の端側に設けられている。この軸端側押圧体3は、心棒2の軸方向に直交して延びて心棒2の軸方向の外方に向かって凸となる半円柱状に形成されている(図1参照)。具体的に、軸端側押圧体3は、半径30mmで長さ80〜120mmの半円柱体状に形成されている。また、軸端側押圧体3は、その長手方向の中央部が釘やネジ等の締結材8により心棒2の軸端面側に取り付けられている。さらに、軸端側押圧体3は、心棒2の軸回りに所定の角度範囲(例えば、鉛直方向に対して±30度)で回転可能に設けられている(図4参照)。
上記第1外周側押圧体4は、長尺状に形成されており、心棒2の外周側に心棒2の軸方向と直交して設けられている。この第1外周側押圧体4は、ストレート状の弾性体9(図6参照)を心棒2の外周面に沿って曲げて紐15で縛り付けることで心棒2に取り付けられている。この弾性体9は、半径30mm、長さ250mmの半円柱状に形成されている。また、第1外周側押圧体4は、心棒2の外周面に沿う湾曲部4aと、湾曲部4aの両端側から延びる一対の脚部4b、4cと、を備えている。これら一対の脚部4b、4cのなす交差角度θ1は、120〜170度の広広角とされている(図4参照)。さらに、第1外周側押圧体3の軸方向と直交する断面形状は、心棒2の遠心側に向かって凸となる凸形状(具体的に、半円形状)に形成されている。
上記第2外周側押圧体5は、長尺状に形成されており、心棒2の外周側に心棒2の軸方向と直交して設けられている。この第2外周側押圧体5は、心棒2の軸端側押圧体3と第1外周側押圧体4との間に配置されている。また、第2外周側押圧体5は、ストレート状の弾性体9(図6参照)を心棒2の外周面に沿って曲げて紐15で縛り付けることで心棒2に取り付けられている。この弾性体9は、半径30mm、長さ250mmの半円柱状に形成されている。また、第2外周側押圧体5は、心棒2の外周面に沿う湾曲部5aと、湾曲部5aの両端側から延びる一対の脚部5b、5cと、を備えている。これら一対の脚部5b、5cのなす交差角度θ2は、30〜70度の狭狭角とされている(図4参照)。すなわち、上記第1外周側押圧体4の一対の脚部4b、4cのなす交差角度θ1は、第2外周側押圧体5の一対の脚部5b、5cのなす交差角度θ2よりも大きい。さらに、第2外周側押圧体5の軸方向と直交する断面形状は、心棒2の遠心側に向かって凸となる凸形状(具体的に、半円形状)に形成されている。
上記第3外周側押圧体6は、長尺状に形成されており、心棒2の外周側に心棒2の軸方向と直交して設けられている。この第3外周側押圧体6は、心棒2の第1外周側押圧体4と第2外周側押圧体5との間に配置されている。また、第3外周側押圧体6は、ストレート状の弾性体9(図6参照)を心棒2の外周面に沿って曲げて紐15で縛り付けることで心棒2に取り付けられている。この弾性体9は、半径25mm、長さ220mmの半円柱状に形成されている。また、第3外周側押圧体6は、心棒2の外周面に沿う湾曲部6aと、湾曲部6aの両端側から延びる一対の脚部6b、6cと、を備えている。これら一対の脚部6b、6cのなす交差角度θ1は、120〜170度の広広角とされている(図4参照)。さらに、第3外周側押圧体6の軸方向と直交する断面形状は、心棒2の遠心側に向かって凸となる凸形状(具体的に、半円形状)に形成されている。
なお、本実施例では、半円柱状の弾性体9を例示したが、これに限定されず、例えば、図7(a)に示すように、底面側に凹部が形成された弾性体9を採用したり、図7(b)に示すように、底面側が角柱状に形成された弾性体9を採用したりしてもよい。
ここで、図2に示すように、第1外周側押圧体4の一対の脚部4b、4c及び第2外周側押圧体5の一対の脚部5b、5cを設置面10上に接地させたときに、心棒2は、設置面10に対して上下方向に傾斜する。具体的に、心棒2は、軸端側押圧体3側の一方の軸端側が他方の軸端側よりも設置面10から上方に離れるように傾斜する。この心棒2の設置面10に対する傾斜角度は、約10度とされている。さらに、第1外周側押圧体4の設置面10からの高さH1は、第2外周側押圧体5の設置面10からの高さH2よりも低い。さらに、図3に示すように、第1外周側押圧体4の平面視の長手方向の長さL1は、第2外周側押圧体5の平面視の長尺方向の長さL2よりも長い。
なお、図8に示すように、各外周側押圧体4〜6の設置面10からの各高さHは、各外周側押圧体4、5、6の長さL1、曲げ角度θ、心棒2の直径d、及び心棒2の軸方向長さL2等を調整することで設定される。そして、各外周側押圧体4〜6の高さの組み合わせにより、心棒2の設置面10に対する傾斜角度が決まる。
また、上記指圧器具1を設置面10上に接地させたときに、第1外周側押圧体4の重さにより第2外周側押圧体5の接地点を中心として傾動して第1外周側押圧体4が設置面10に接地する。この第1外周側押圧体4が接地することで、使用者が頭部を載せた際の指圧器具1の設置面10上での移動が規制される。
(2)指圧器具の作用
次に、上記構成の指圧器具1の作用(使用方法)について説明する。なお、図10に示されるように、人体の頭部には、風池P1、天柱(後頸部の第1点)P2、盆のくぼ(あ門)P3、乳様突起の下の神経スポットP4等の目の疲れ、肩こり(「neck pain」とも称される。)、頭痛、脳の働きの活性化などに効く重要なツボが集まっている一帯が存在B1する。この一帯B1は、頭蓋骨と筋とのつなぎ点であるため、疲れが貯まる箇所である。この一帯B1を押すことにより、頭部の疲労がとれる。一方、人体の肩部には、後頸部及び側頸部の第4点P5や肩甲上部のツボP6等の肩こりなどに効く重要なツボが集まっている一帯B2が存在する。この一帯B2は、肩部の骨と筋のつなぎ点であるため、疲れが貯まる箇所である。この一帯B2を押すことにより、肩部の疲労が取れる。
上記指圧器具1を、図9に示すように、設置面10上の仮想線11で区画される左右の領域のそれぞれに並設するとともに、設置面10の平面視で仮想線11に対して心棒2の軸端側押圧体3側の一方の軸端側が他方の軸端側よりも近づくように心棒2を傾斜させて配置する。この状態より、図10及び図11に示すように、使用者が仰向け又は横向きで指圧器具1上に頭部を載せると、第1及び第3外周側押圧体4、6により後頭部が押圧され支持された状態で、第2外周側押圧体5により頭蓋骨と筋とのつなぎ点となる一帯B1が押圧されるとともに、軸端側押圧体3により肩部の骨と筋のつなぎ点となる一帯B2が押圧される。
具体的に、第1及び第3外周側押圧体4、6の一方の脚部4b、6b(4c、6c)上面側に後頭部が載せられて、後頭部のツボが柔らかく上方向に押圧される。また、仰向け時には、ラインL1(図10参照)に沿うように、第2外周側押圧体5の一方の脚部5b(5c)の側面側が側頸部の第1点P4やその近傍に横方向に押し当てられるとともに、軸端側押圧体3の前面側が側頸部の第4点P5や肩甲上部のツボP6に心棒2の軸方向に押し当てられる。一方、横向き時には、ラインL2(図10参照)に沿うように、第2外周側押圧体5の一方の脚部5b(5c)の側面側が後頸部の第1点P2やその近傍に横方向に押し当てられるとともに、軸端側押圧体3の前面側が後頸部の第4点P5や肩甲上部のツボP6に心棒2の軸方向に押し当てられる。そして、仰向けと横向きを入れ替えて、各ツボを満遍なく押圧することで肩こりが緩和又は解消する。
(3)実施例の効果
本実施例の指圧器具1によると、心棒2と、心棒2の軸方向の端側に設けられる軸端側押圧体3と、心棒2の外周側に心棒2の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体4と、心棒2の外周側に心棒2の軸方向と交差して設けられるとともに、心棒2の軸端側押圧体3と第1外周側押圧体4との間に配置される長尺状の第2外周側押圧体5と、を備え、第1外周側押圧体4及び第2外周側押圧体5のそれぞれは、心棒2の外周面に沿う湾曲部4a、5aと、湾曲部4a、5aの両端側から延びる一対の脚部4b、4c、5b、5cと、を備える。これにより、例えば、使用者が仰向け又は横向きで指圧器具1上に頭部を載せると、第1外周側押圧体4により後頭部が押圧され支持された状態で、第2外周側押圧体5により頭蓋骨と筋とのつなぎ点となる一帯B1が押圧されるとともに、軸端側押圧体3により肩部の骨と筋のつなぎ点となる一帯B2が押圧される。特に、軸端側押圧体3により肩こり緩和に最も効く肩甲上部のツボP6を正確に押圧できる。その結果、肩こりを効果的に緩和、解消又は予防することができる。
上述のように、肩甲上部のツボP6を軸端側押圧体3で正確に押圧することで、何もかも忘れて、体中に疲労解放感がかけめぐり、極楽の境地になる。また、肩こりが確実に緩和又は解消されることで、安眠効果が得られて不眠症予防になる。そのため、指圧器具1は、安眠・熟睡用の枕として利用できる。また、第2外周側押圧体5により乳様突起等の神経スポットP4を正確に押圧できるため、体中の神経活性化が図られることで、脳の活性化(即ち、ボケ防止)とともに体中の細胞活性化が図られて、免疫力が向上する。
また、本実施例では、心棒2の外周側に心棒2の軸方向と交差して設けられるとともに、心棒2の第1外周側押圧体4と第2外周側押圧体5との間に配置される長尺状の第3外周側押圧体6を備え、第3外周側押圧体6は、心棒2の外周面に沿う湾曲部6aと、湾曲部6aの両端側から延びる一対の脚部6b、6cと、を備える。これにより、例えば、第1外周側押圧体4と第3外周側押圧体6で後頭部を柔らかく押圧できる。また、後頭部押しも気持ち良いツボなので、気持ち良さも倍増する。さらに、頭部指圧によりボケ防止や認知症予防が図られる。
また、本実施例では、軸端側押圧体3、第1外周側押圧体4及び第2外周側押圧体5のそれぞれは、弾性材料を用いて形成されている。これにより、指圧器具1上に人体の頭部を載せると、その重力により各押圧体3〜5が弾性変形すること及びそれら自身が柔らかいことで、筋肉が解されたり血行がよくされたりして指圧効果と同様の効果が得られる。
また、本実施例では、軸端側押圧体3は、心棒2の軸方向の外方に向かって凸となる半円柱状に形成されている。これにより、軸端側押圧体3の長手方向に沿って押圧範囲を広く設定できるため、軸端側押圧体3により肩甲上部のツボP6を押圧し易い。そのため、素人が自分自身の体のケアを熟練者並にしっかりと実施できる。特に、本実施例では、軸端側押圧体3は、心棒2の軸回りに回転可能に設けられている。これにより。肩甲上部のツボP6の位置に応じて軸端側押圧体3を回転させて位置調整できる。
また、本実施例では、第1外周側押圧体4及び第2外周側押圧体5の軸方向と直交する各断面形状は、心棒2の遠心側に向かって凸となる凸形状に形成されている。これにより、第1及び第2外周側押圧体4、5により人体の頭部の局所を効果的に押圧できる。
また、本実施例では、第1外周側押圧体4の一対の脚部4b、4cのなす交差角度θ1は、第2外周側押圧体5の一対の脚部5b、5cのなす交差角度θ2よりも大きい。これにより、各押圧体3〜5により人体の頭部及び肩部の局所を効果的に押圧できる。
また、本実施例では、第1外周側押圧体4の一対の脚部4b、4c及び第2外周側押圧体5の一対の脚部5b、5cを設置面10上に接地させたときに、心棒2は、設置面10に対して上下方向に傾斜する。これにより、各押圧体3〜5により人体の頭部及び肩部の局所を効果的に押圧できる。
また、本実施例では、第1外周側押圧体4の一対の脚部4b、4c及び第2外周側押圧体5の一対の脚部5b、5cを設置面10上に接地させたときに、第1外周側押圧体4は、第2外周側押圧体5よりも設置面10からの高さが低い。これにより、各押圧体3〜5により人体の頭部及び肩部の局所を効果的に押圧できる。
さらに、本実施例では、第1外周側押圧体4は、第2外周側押圧体5よりも平面視の長尺方向の長さが長い。これにより、各押圧体3〜5により人体の頭部及び肩部の局所を効果的に押圧できる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、指圧器具1上に人体の後頭部を載せる形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図12に示すように、横向き時又はうつ伏せ時に指圧器具1上に顔面を載せて顔面指圧を実施してもよい。特に、前頭部と眼部の指圧は、意識をすっきりさせてくれるので、起床時や寝覚め時に非常に有効である。また、前頭部指圧と乳様突起指圧は、認知症予防につながると考えられている。目の指圧は、目の疲労回復や視力回復につながる。顔面指圧は、顔の皮膚のハリを良くして、顔を元気に若返らす。
さらに、上記実施例では、左右一対の指圧器具1を用いる指圧形態を例示したが、これに限定されず、例えば、単一の指圧器具を用いる指圧形態としてもよい。
また、上記実施例では、半円柱状の軸端側押圧体3を例示したが、これに限定されず、例えば、図13に示すように、心棒2の軸方向の外方に向かって凸となる半球体状又は錐体状に形成された軸端側押圧体3を採用してもよい。
また、上記実施例では、第3外周側押圧体6と第2外周側押圧体5とが離間し、第2外周側押圧体5と軸端側押圧体3とが離間する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図14に示すように、第3外周側押圧体6と第2外周側押圧体5とを連接させたり、第2外周側押圧体5と軸端側押圧体3とを連接させたりしてもよい。さらに、例えば、第1外周側押圧体4と第3外周側押圧体6とを離間させてもよい。さらに、各押圧体の離間間隔にスペーサを介装するようにしてもよい。
また、上記実施例では、指圧器具1の設置面10への設置状態で、心棒2は、軸端側押圧体3側の一方の軸端側が他方の軸端側よりも設置面10から上方に離れるように傾斜する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図15に示すように、指圧器具1の設置面10への設置状態で、心棒2は、一方の軸端側が軸端側押圧体3側の他方の軸端側よりも設置面10から上方に離れるように傾斜するようにしてもよい。さらに、例えば、指圧器具1の設置面10への設置状態で、心棒2は、設置面10に対して平行となるようにしてもよい。
また、上記実施例では、第1〜第3外周側押圧体4〜6を備える形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図16に示すように、第3外周側押圧体6を備えずに、第1及び第2外周側押圧体4、5を備えるようにしてもよい。さらに、第1〜第3外周側押圧体4〜6に加えて他の外周側押圧体を備えるようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、単一の弾性体9から構成される外周側押圧体4〜6を例示したが、これに限定されず、例えば、図17及び図18に示すように、複数の弾性体13を並設して構成される外周側押圧体4〜6としてもよい。この場合、例えば、横幅wと半径rの比較的小さな弾性体13を複数並設することで、柔らかい指圧を実現できる。なお、心棒2における第2外周側押圧体5と軸端側押圧体3との間には、両者を離間状態に保持するためのスペーサ17を介装してもよい。
<指圧器具セット>
次に、本実施例に係る指圧器具セットについて説明するが、上記実施例に係る指圧器具1で説明した構成と略同じ部位には同じ符号を付けて詳説を省略する。
(1)指圧器具セットの構成
本実施例に係る指圧器具セット20は、図19及び図20に示すように、上記指圧器具1(図1参照)により構成される左右の主指圧器具を備えている。この指圧器具セット20は、人体の腰部の局所を押圧するための左右の第1副指圧器具21と、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための左右の第2副指圧器具22と、人体の背部の局所を押圧するための左右の第3副指圧器具23と、人体の下腿下部の局所を押圧するための左右の第4副指圧器具24と、人体の足首の局所を押圧するための左右の第5副指圧器具25と、人体の足の局所を押圧するための左右の第6副指圧器具26と、人体の大腿下部の局所を押圧するための第7副指圧器具27と、を備えている。
なお、上記第1〜第3副指圧器具は、略同じ構成であるため、図21〜図24等を用いて以下にまとめて説明する。さらに、上記第4〜第7副指圧器具は、略同じ構成であるため、図25〜図28等を用いて以下にまとめて説明する。
上記第1〜第3副指圧器具21〜23は、図21〜図24に示すように、心棒30と、心棒30の外周側に設けられる第1外周側押圧体31及び第2外周側押圧体32と、を備えている。この心棒30は、木製であり、円柱状に形成されている。また、心棒30の直径は、第1及び第2副指圧器具21、22では約50mmとされおり、第3副指圧器具23では約40mmとされている。さらに、第1及び第2外周側押圧体31、32のそれぞれは、ゴム等の弾性材料を用いて形成されている。
上記第1外周側押圧体31は、長尺状に形成されており、心棒30の外周側に心棒30の軸方向と直交して設けられている。この第1外周側押圧体31は、ストレート状の弾性体9(図6参照)を心棒30の外周面に沿って曲げて紐15で縛り付けることで心棒30に取り付けられている。この弾性体9は、半径25mmで長さ220mmの半円柱状に形成されている。また、第1外周側押圧体31は、心棒30の外周面に沿う湾曲部31aと、湾曲部31aの両端側から延びる一対の脚部31b、31cと、を備えている。これら一対の脚部31b、31cのなす交差角度θは、第1及び第2副指圧器具21、22では30〜70度の狭狭角とされており、第3副指圧器具用23では120〜170度の広広角とされている(図24参照)。さらに、第1外周側押圧体31の軸方向と直交する断面形状は、心棒30の遠心側に向かって凸となる凸形状(具体的に、半円形状)に形成されている。
上記第2外周側押圧体32は、長尺状に形成されており、心棒30の外周側に心棒30の軸方向と直交して設けられている。この第2外周側押圧体32は、ストレート状の弾性体9(図6参照)を心棒30の外周面に沿って曲げて紐15で縛り付けることで心棒30に取り付けられている。この弾性体9は、半径30mmで長さ250mmの半円柱状に形成されている。また、第2外周側押圧体32は、心棒30の外周面に沿う湾曲部32aと、湾曲部32aの両端側から延びる一対の脚部32b、32cと、を備えている。これら一対の脚部32b、32cのなす交差角度θは、第1及び第2副指圧器具21、22では30〜70度の狭狭角とされており、第3副指圧器具23では120〜170度の広広角とされている(図24参照)。さらに、第2外周側押圧体32の軸方向と直交する断面形状は、心棒30の遠心側に向かって凸となる凸形状(具体的に、半円形状)に形成されている。
なお、第1〜第3副指圧器具21〜23においては、各押圧体31、32の半径や長さが異なっているため、同じ交差角度で心棒30に縛っても、設置面10上で心棒30が少し斜めに傾き、段差ができる。ただし、各押圧体31、32の交差角度を異ならせることで、心棒30の傾斜角度を大きくできる。
ここで、上記第1〜第3副指圧器具21〜23においては、図22に示すように、第1外周側押圧体31の一対の脚部31b、31c及び第2外周側押圧体32の一対の脚部32b、32cを設置面10上に接地させたときに、心棒30は、設置面10に対して上下方向に傾斜する。さらに、第1外周側押圧体31の設置面10からの高さH1は、第2外周側押圧体32の設置面10からの高さH2よりも低い。すなわち、第1〜第3副指圧器具21〜23の各押圧体31、32は、上下方向の段差を有している。また、図23に示すように、第1外周側押圧体31の平面視の長手方向の長さL1は、第2外周側押圧体32の平面視の長尺方向の長さL2よりも短い。すなわち、第1〜第3副指圧器具21〜23の各押圧体31、32は、平面視で段差を有している。さらに、第1外周側押圧体31と第2外周側押圧体32とは、側面同士が接するように配置されている。
上記第4〜第7副指圧器具24〜27は、図25〜図28に示すように、心棒40と、心棒40の外周側に設けられる第1外周側押圧体41及び第2外周側押圧体42と、を備えている。この心棒40は、木製であり、円柱状に形成されている。また、心棒40の直径は、約40mmとされている。さらに、第1及び第2外周側押圧体41、42のそれぞれは、ゴム等の弾性材料を用いて形成されている。
上記第1及び第2外周側押圧体41、42は、同じ形状・サイズで形成されている。これら各外周側押圧体41、42は、長尺状に形成されており、心棒40の外周側に心棒40の軸方向と直交して設けられている。各外周側押圧体41、42は、ストレート状の弾性体9(図6参照)を心棒40の外周面に沿って曲げて紐15で縛り付けることで心棒40に取り付けられている。この弾性体9は、第4〜第6副指圧器具24〜26用として半径25mmの半円柱状に形成されており、第7副指圧器具27用として半径30mmの半円柱状に形成されている。また、各外周側押圧体41、42は、心棒40の外周面に沿う湾曲部41a、42aと、湾曲部41a、42aの両端側から延びる一対の脚部41b、41c、42b、42cと、を備えている。これら一対の脚部41b、41c、42b、42cのなす交差角度θは、第4及び第6副指圧器具24、26では120〜170度の広広角とされており、第5副指圧器具25では70〜90度の狭角とされており、第7副指圧器具27では約90〜110度の広角とされている(図28参照)。さらに、各外周側押圧体41、42の軸方向と直交する断面形状は、心棒40の遠心側に向かって凸となる凸形状(具体的に、半円形状)に形成されている。
ここで、上記第4〜第7副指圧器具24〜27においては、図26に示すように、第1外周側押圧体41の一対の脚部41b、41c及び第2外周側押圧体42の一対の脚部42b、42cを設置面10上に接地させたときに、心棒40は、設置面10に対して平行となる。さらに、第1外周側押圧体41の設置面からの高さHは、第2外周側押圧体42の設置面からの高さHと同じとなる。また、図27に示すように、第1外周側押圧体41の平面視の長手方向の長さLは、第2外周側押圧体42の平面視の長尺方向の長さLと同じとなる。さらに、第1外周側押圧体41と第2外周側押圧体42とは、側面同士が接するように配置されている。
(2)指圧器具セットの作用
次に、上記構成の指圧器具セット20の作用(使用方法)について説明する。なお、図64及び図65(著書「健康のいずみ指圧教室」(著者;浪越徹、昭和54年初版発行)のP22及びP23の抜粋)に示されるように、人体には、例えば、後頭部のツボP11、後頸部のツボP12、側頸部のツボP13、肩甲上部のツボP14、肩甲間部のツボP15、肩甲下部のツボP16、腰部のツボP17、腸骨稜上部のツボP18、臀部のツボP19、浪越圧点P20、仙骨部のツボP21、大腿後側部のツボP22、大腿外側部のツボP23、下腿後側部のツボP24、下腿外側部のツボP25、足部のツボP26、脊柱起立筋部P27等が存在する。
上記指圧器具セット20を、図19に示すように、設置面10上に配置する。具体的に、主指圧器具1を、設置面10上の仮想線11で区画される左右の領域のそれぞれに並設するとともに、設置面10の平面視で仮想線11に対して心棒2の軸端側押圧体3側の一方の軸端側が他方の軸端側よりも近づくように心棒2を傾斜させて配置する。また、第1〜第7副指圧器具21〜27を、設置面10上の仮想線11で区画される左右の領域のそれぞれに並設する。これら第1〜第3副指圧器具21〜23は、設置面10の平面視で仮想線11に対して心棒30が傾斜しており、第4〜第7副指圧器具24〜27は、設置面10の平面視で仮想線11に対して心棒40が平行となっている。また、上記第1副指圧器具21は、図20に示すように、人体の骨盤A1の上部に配置され、第2副指圧器具22は、人体の骨盤A1の下部に配置され、第3副指圧器具23は、人体の肩甲骨A2の下部に配置される。なお、上記主指圧器具1及び各副指圧器具21〜27の配置位置は、使用者の体格等に応じて適宜調整して決められる。
上述の指圧器具セット20の設置面10への設置状態で、図20に示すように、使用者が仰向け又は横向きで主指圧器具1上に頭部を載せ、更に第1〜第7指圧器具21〜27上に人体の各部を載せると、主指圧器具1により肩こり対策がなされるとともに、第1〜第7副指圧器具21〜27により人体の各部の疲労対策がなされる。なお、主指圧器具1による肩こり対策の作用・効果は、上述した実施例に係る指圧器具1と略同様に奏されるため、以下に詳説を省略する。
特に、段差付きの第1副指圧器具21においては、図20に示すように、第2外周側押圧体32により最も重要なツボである腎兪P32、志室P33等が正確に押圧されるとともに、第1外周側押圧体31により肩甲下部のツボが正確に押圧される。このように、肩こり取り、腰の疲労取りに大切なツボを細部にわたって正確に押圧することで、肩こり取り、腰の疲労取り効果が著しく向上される。特に、腎兪P32、志室P33のある腰部は、骨がなく押圧時に沈むので、より大きな段差付きであることが好ましい。さらに、腎兪P32、志室P33押しなどは、便秘防止効果が高い。また、第2副指圧器具22により、大腿つけ根部が押圧されて腰の疲労が効果的に緩和又は解消される。また、左右の第2副指圧器具22の間に空間が形成されるので、安眠時(特に、横寝時)に大腿の邪魔をしない。
また、段差付きの第3副指圧器具23においては、第2外周側押圧体32により最も重要なツボである肝兪P31が正確に押圧されるとともに、第1外周側押圧体31により肩甲骨の側面や肩甲間部のツボが正確に押圧される。このように、肩こり取りに大切なツボを細部にわたって正確に押圧することで、肩こり取り効果が著しく向上される。さらに、第3副指圧器具23により、ワキの下の三角筋、肩甲骨が押圧されるとともに、横向き時に肝兪P31近傍が押圧されて腰の疲労が効果的に緩和又は解消される。
また、第4〜第6副指圧器具24〜26により、仰向け寝時には、脚の三里のツボ、ふくらはぎ、下腿外側部、アキレス腱、足底部、くるぶし、腫骨後側部、腫骨外側部等が押圧される。一方、横向き寝時には、足部全体の足根部、足背部、足指、脚の三里のツボ、下腿外側部押しが可能となる。また、各副指圧器具24〜26上に両足を中心に寄せ合わせて正座すると、三里のツボ、下腿外側部、足根部、足背部等が強く押圧されて、極めて高い疲労回復の効果が得られる。その結果、下腿部及び足部全体がしっかり押圧される。これにより、血流がよくなり、冷え性が改善される。アキレス腱、くるぶし、足部全体をしっかり押圧すると足部の細部の筋肉がほぐれ、各部の細かい骨がよく動き、足指の地面をつかむ力が増し、これらによりけがに強くなる。よって、運動選手のけが防止や老人の転倒防止に効果的である。さらに、下腿及び足の疲労がよく取れ、足のむくみを解消するので、立ち仕事の方にも効果的である。さらに、第7副指圧器具27により、腰から大腿の疲れが軽減される。よって、寝る時に第7副指圧器具27を「脚枕」として使用することで、安眠熟睡に向かう効果がある。また、立ち仕事の人、足のむくむ人は、この一対の第7副指圧器具27を置くだけで、日々の脚の疲れが軽減される。さらに、第2副指圧器具22により大腿つけ根部が押圧されるとともに、第7指圧器具27により大腿部のヒザ上あたりが押圧される。そのため、大腿部全体の疲れが取れる。
(3)実施例の効果
本実施例の指圧器具セット20によると、上述の指圧器具1により構成される左右の主指圧器具と、人体の腰部の局所を押圧するための第1副指圧器具21と、人体の大腿のつけ根部の局所を押圧するための第2副指圧器具22と、人体の背部の局所を押圧するための第3副指圧器具23と、人体の下腿下部の局所を押圧するための第4副指圧器具24と、人体の足首の局所を押圧するための第5副指圧器具25と、人体の足の局所を押圧するための第6副指圧器具26と、人体の大腿下部の局所を押圧するための第7副指圧器具27と、を備える。これにより、例えば、使用者が仰向け又は横向きで主指圧器具1上に頭部を載せ、更に第1〜第7副指圧器具21〜27上に人体の各部を載せることで、主指圧器具1により肩こり対策がなされるとともに、第1〜第7副指圧器具21〜27により人体の各部の疲労対策がなされる。さらに、安眠・熟睡用の指圧器具セット20として長時間使用できる。
また、本実施例では、第1〜第3副指圧器具21〜23において、第1外周側押圧体31の一対の脚部31b、31c及び第2外周側押圧体32の一対の脚部32b、32cを設置面10上に接地させたときに、第1外周側押圧体31は、第2外周側押圧体32よりも設置面10から頂点までの高さが低い。これにより、第1〜第3副指圧器具21〜23の各押圧体31、32は、上下方向に段差を有するので、より綿密で正確な2点指圧を実現できる。その結果、各押圧体31、32により人体の各部の局所を効果的に押圧できる。
また、本実施例では、第1〜第3副指圧器具21〜23において、第1外周側押圧体31は、第2外周側押圧体32よりも平面視の長尺方向の長さが短い。これにより、第1〜第3副指圧器具21〜23の各押圧体31、32は、平面視で段差を有するので、より綿密で正確な2点指圧を実現できる。その結果、各押圧体31、32により人体の各部の局所を効果的に押圧できる。
さらに、本実施例では、第1〜第7副指圧器具21〜27において、第1外周側押圧体31、41と第2外周側押圧体32、42とは、側面同士が接するように配置されている。これにより、小型な副指圧器具21〜27として設置面10上に効果的に配置できる。すなわち、各押圧体32、42が連接されると、設置スペースが小さくなるので、より多くの指圧器具を並べることができる。そのため、より細かい押圧ができる。さらに、より柔らかい押圧を実現できるとともに、ツボを容易に探し当ててつかみ易くなる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、左右の主指圧器具1と左右の第1〜第7副指圧器具21〜27を備える指圧器具セット20を例示したが、これに限定されず、例えば、図43に示すように、左右の主指圧器具1と左右の第1副指圧器具21とを備える指圧器具セット20Aとしたり、左右の主指圧器具1と左右の第2副指圧器具22とを備える指圧器具セット20Bとしたり、左右の主指圧器具1と左右の第3副指圧器具23とを備える指圧器具セット20Cとしたり、左右の主指圧器具1と左右の第4〜第6副指圧器具24〜26とを備える指圧器具セット20Dとしたりしてもよい。
さらに、上記実施例では、段差付きの第1〜第3副指圧器具21〜23とともに、段差なしの第4〜第7副指圧器具24〜27を例示したが、これに限定されず、例えば、段差なしの第1〜第3副指圧器具21〜23としたり、段差付きの第4〜第7副指圧器具24〜27としたりしてもよい。さらに、上記実施例では、各押圧体が連接される第1〜第7副指圧器具21〜27を例示したが、これに限定されず、例えば、各押圧体が離間される第1〜第7副指圧器具21〜27としてもよい。
さらに、上記実施例では、心棒に対して各弾性体を縛り付けて形成される指圧器具1、21〜27(更に後述する指圧器具51、51)を例示したが、これに限定されず、例えば、竹細工や籐細工で一体に形成される指圧器具としてもよい。このような竹製や籐製の指圧器具であっても、人体を乗せれば歪み、弾性力を持っているので、指圧師の体の関節と同じ役目をするため、ゴム製と同じく効果的な指圧ができる。
<他の指圧器具セット>
次に、本実施例に係る他の指圧器具セットについて説明するが、上記実施例に係る指圧器具1で説明した構成と略同じ部位には同じ符号を付けて詳説を省略する。
(1)指圧器具セットの構成
本実施例に係る指圧器具セット50は、図29及び図30に示すように、上述の指圧器具1(図1参照)により構成される左右の主指圧器具を備えている。この指圧器具セット50は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための第1補助指圧器具51と、人体の背部の局所を押圧するための第2補助指圧器具52と、を備えている。さらに、指圧器具セット50は、人体の腰部の局所を押圧するための左右の第1副指圧器具21と、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための左右の第2副指圧器具22と、人体の下腿下部の局所を押圧するための左右の第4副指圧器具24と、人体の足首の局所を押圧するための左右の第5副指圧器具25と、人体の足の局所を押圧するための左右の第6副指圧器具26と、人体の大腿下部の局所を押圧するための第7副指圧器具27と、を備えている。
なお、上記第1及び第2補助指圧器具は、略同じ構成であるため、図31〜図34等を用いて以下にまとめて説明する。
上記第1及び第2補助指圧器具51、52のそれぞれは、図31〜図34に示すように、心棒54と、心棒54の外周側に心棒54の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体55と、を備えている。この心棒54は、木製であり、円柱状に形成されている。また、心棒54は、その直径が約66mmとされ、その軸方向長さが約300mmとされている。さらに、外周側押圧体55は、ゴム等の弾性材料を用いて形成されている。
上記外周側押圧体55は、先端側が湾曲した略ストレート状の弾性体63(図35〜図39参照)を心棒54の外周面に沿って曲げて紐66、67、68で縛り付けることで心棒54に取り付けられている。この外周側押圧体55は、軸方向と直交する断面形状が心棒の遠心側に向かって凸となる凸状に形成されている。また、外周側押圧体55は、心棒54の外周面に沿う第1湾曲部55aと、第1湾曲部55aの一端側から延びる一方の脚部55bと、第1湾曲部55aの他端側から斜め下方に直線状に延びる直線状部55cと、直線状部55cの端側に一端側が接続される第2湾曲部55dと、第2湾曲部55dの他端側から延びる他方の脚部55eと、を備えている。この第1湾曲部55aには、直線状部55cの厚さよりも薄肉の薄肉部58及び薄肉部58と直線状部55cとを連絡する傾斜面部59が形成されている。
上記第1湾曲部55aは、図34に示すように、心棒54の上面側に配されている。この第1湾曲部55aの裏面側には、軸方向に延びて傾斜面部59を構成するリブ60が設けられている(図35参照)。このリブ60の横面側には、湾曲状に延びる補強部61が設けられている。そして、リブ60の底面が心棒54の外周面に接することで、第1湾曲部55aの表面側に凸状曲面部62が形成される(図32参照)。また、薄肉部58の厚さは、2〜5mmとされている。さらに、薄肉部58は、直線状部55cに比べて幅広状とされている。さらに、一方の脚部55bは、設置面10上に補助指圧器具51、52を配置した状態で直立状態となる。
上記外周側押圧体55の表面側には、紐66〜68を縛り付けるための円周方向に延びる溝部64a、64bが形成されている(図37参照)。そして、溝部64aを介して第1紐66で心棒54と外周側押圧体55とを縛り付け(図40(a))、次に、第2紐67を心棒54及びに外周側押圧体55に交差状に巻き付け(図40(b))、次いで、溝部64bを介して第3紐68を各脚部55b、55eに巻き付け(図40(c))、心棒54と外周側押圧体55とが一体化される。また、外周側押圧体55の左右間隔W(図32参照)は、頭部の左右の耳の間隔に合わせた値(例えば、約160mm等)とされている。この左右間隔Wの値は、紐66〜68による心棒54と外周側押圧体55の締結状態を変更することで調整される。
なお、本実施例では、第1〜第3紐66〜68を用いて心棒54と外周側押圧体55とを一体化する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、第1〜第3紐66〜68のうちの1種又は2種の組み合わせを用いて心棒54と外周側押圧体55とを一体化したり、第1〜第3紐66〜68に加えて他の紐を用いて心棒54と外周側押圧体55とを一体化したりしてもよい。さらに、例えば、釘、ボルト、接着剤等の接合手段を用いて心棒54と外周側押圧体55とを一体化してもよい。
また、本実施例では、一様な横幅を有する弾性体63を例示したが、これに限定されず、例えば、図41(a)に示すように、長手方向に沿って幅広部と幅狭部を備える弾性体63としてもよい。さらに、本実施例では、傾斜面部59を構成するリブ60を備える弾性体63を例示したが、これに限定されず、例えば、図41(b)に示すように、横幅方向にわたる傾斜面部59を備える弾性体63としてもよい。
ここで、図33及び図34に示すように、外周側押圧体55の人体の各部への当りLは、直線状部55cの長さ、第1湾曲部55aの長さ、第2湾曲部55dの長さ、及び第2湾曲部55dの曲率半径の値を変えることで調整される。また、外周側押圧体55の設置面10からの高さHは、第2湾曲部55dの長さ、第2湾曲部55dの曲率半径、一方の脚部55bの長さ、及び心棒54の直径の値を変えることで調整される。
(2)指圧器具セットの作用
次に、上記構成の指圧器具セット50の作用(使用方法)について説明する。上記指圧器具セット50を、図29に示すように、設置面10上に配置する。具体的に、主指圧器具1を、設置面10上の仮想線11で区画される左右の領域のそれぞれに並設するとともに、設置面10の平面視で仮想線11に対して心棒2の軸端側押圧体3側の一方の軸端側が他方の軸端側よりも近づくように心棒2を傾斜させて配置する。また、第1及び第2補助指圧器具51、52を、仮想線11に対して心棒54が直交して該仮想線11を跨ぐように配置する。この第1補助指圧器具54は、第2湾曲部55dの一端側に連なる脚部55eが主指圧器具1側を向いており、第2補助指圧器具52は、第1湾曲部55aの一端側に連なる脚部55bが主指圧器具1側を向いている。
さらに、各副指圧器具21、22、24〜27を、設置面10上の仮想線11で区画される左右の領域のそれぞれに並設する。これら第1及び第2副指圧器具21、22は、設置面10の平面視で仮想線11に対して心棒30が傾斜しており、第4〜第7副指圧器具24〜27は、設置面10の平面視で仮想線11に対して心棒40が平行となっている。また、上記第1副指圧器具21は、図30に示すように、人体の骨盤A1の上部に配置され、第2副指圧器具22は、人体の骨盤A1の下部に配置される。なお、上記主指圧器具1、各補助指圧器具51、52及び各副指圧器具21、22、24〜27の配置位置は、使用者の体格等に応じて適宜調整して決められる。
上述の指圧器具セット50の設置面10への設置状態で、図30に示すように、使用者が仰向け又は横向きで主指圧器具1上に頭部を載せ、更に各補助指圧器具51、52及び各副指圧器具21、22、24〜27上に人体の各部を載せると、主指圧器具1により肩こり対策がなされるとともに、各補助指圧器具51、52及び各副指圧器具21、22、24〜27により人体の各部の疲労対策がなされる。なお、主指圧器具1による肩こり対策並びに各副指圧器具21、22、24〜27の疲労対策の作用・効果は、上述した実施例に係る指圧器具1及び指圧器具セット20と略同様に奏されるため、以下に詳説を省略する。
特に、図30及び図42に示すように、第1補助指圧器具51においては、直線状部55cにより腰部のツボや腎兪P32が押圧されて体(脊柱)が支持された状態で、第1湾曲部55a(特に、凸状曲面部62、傾斜面部59の表面側)により人体の臀部のツボ(例えば、仙骨部、浪越圧点、腸骨稜上部のツボ等)が押圧されるとともに、第2湾曲部55dにより人体の腰部や肩甲下部のツボが押圧される。さらに、直線状部55c、第1湾曲部55a及び第2湾曲部55dにより腰部全体が上方に持ち上げられてストレッチされる。そして、斜めに下がる比較的長い直線状部55cで体が支持されているので、痛くならずに長時間でもストレッチを実施できる。その結果、腰痛を効果的に緩和、解消又は予防することができる。なお、直線状部55cで腎兪P32を軽く押圧すると、スーと気が鼻を抜け通る感じがして、腰全体の疲れが一気に消滅する。
上述のように、腰骨を第1補助指圧器具51により上方に持ち上げて腰全体をストレッチさせることで、腰全体の筋肉が伸びて疲労回復をさせると同時に、腰の可動域が大きくなる。腰痛が起きるのは、腰の筋肉が疲労して、筋肉本来の持つ伸縮ができなくなり、筋肉が棒のようになり、そこで腰を曲げると圧迫力が全て骨に向かい、骨が異形となってしまう。これによって、腰痛が引き起こされる。よって、腰の筋肉を一日一回はストレッチして、柔軟にして、伸縮可能にもっていくことが大切である。若いうちは、筋肉が柔らかく伸縮性が高いが、年を取ってくると筋肉は固くなり伸縮性が乏しくなってくる。特に高齢で運動不足でストレッチ不足の人は要注意である。そこで、第1補助指圧器具51によると、第1湾曲部55aで最も強く押すべき腰痛に効く重要なツボ(例えば、仙骨部、浪越圧点、腸骨稜上部のツボ等)が押圧される。さらに、斜めに下り比較的長い直線状部55cで体を支持するので、痛みが出ず、気持ち良く、長時間でもストレッチができる。さらに、第1湾曲部55aから離れたツボを第2湾曲部55dで柔らかく押圧するので、2つのツボが刺激されて気持ち良さが倍増する。さらに、これら第1湾曲部55a、第2湾曲部55d及び直線状部55cの多数の部位で支持するので、押圧箇所の横方向への安定性は高い。
さらに、第2補助指圧器具52においては、図30及び図42に示すように、直線状部55cにより腰部や肩甲下部のツボが押圧されて体(脊柱)が支持された状態で、第1湾曲部55a(特に、凸状曲面部62、傾斜面部59の表面側)により背部のツボ(例えば、肝兪P31、肩甲間部のツボ等)が押圧されるとともに、第2湾曲部55dにより腰部や肩甲下部のツボが押圧される。さらに、直線状部55c、第1湾曲部55a及び第2湾曲部55dにより背部全体が上方に持ち上げられてストレッチされる。特に、肝兪P31を押すことにより、背中が逆方向にストレッチされることで、猫背が矯正され、姿勢もよくなる。さらに、肝兪P31の近傍の三角筋は、非常に疲れているので気持ちよく、横向き時には脇の下の三角筋押しになる。その結果、猫背が効果的に緩和、解消又は予防されるとともに、肩こりも緩和、解消又は予防される。
(3)実施例の効果
本実施例の指圧器具セット50によると、上述の指圧器具1により構成される左右の主指圧器具と、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための第1補助指圧器具51と、人体の背部の局所を押圧するための第2補助指圧器具52と、を備える。これにより、例えば、使用者が仰向け又は横向きで主指圧器具1上に頭部を載せ、更に補助指圧器具51、52上に人体の各部を載せることで、主指圧器具1により肩こり対策がなされるとともに、補助指圧器具51、52により人体の各部の疲労対策がなされる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、左右の主指圧器具1と第1及び第2補助指圧器具51、52と左右の各副指圧器具21、22、24〜27を備える指圧器具セット50を例示したが、これに限定されず、例えば、図44に示すように、左右の主指圧器具1と第1補助指圧器具51を備える指圧器具セット50Aとしたり、左右の主指圧器具1と第2補助指圧器具52を備える指圧器具セット50Bとしたり、左右の主指圧器具1と第1及び第2補助指圧器具51、52を備える指圧器具セット50Cとしたりしてもよい。さらに、例えば、左右の主指圧器具1と第1補助指圧器具51と左右の第1副指圧器具21を備える指圧器具セット50Dとしたり、左右の主指圧器具1と第1補助指圧器具51と左右の第2副指圧器具22を備える指圧器具セット50Eとしたりしてもよい。
さらに、上記実施例では、第2湾曲部55dの一端側に連なる脚部55eが主指圧器具1側を向く第1補助指圧器具51とともに、第1湾曲部55aの一端側に連なる脚部55bが主指圧器具1側を向く第2補助指圧器具52を例示したが、これに限定されず、例えば、第1湾曲部55aの一端側に連なる脚部55bが主指圧器具1側を向く第1補助指圧器具51としたり、第2湾曲部55dの一端側に連なる脚部55eが主指圧器具1側を向く第2補助指圧器具52としたりしてもよい。
<各実施例について>
本実施例の指圧器具1及び指圧器具セット20、50によると、素人が自分自身の体のケアを熟練者並にしっかりと実施することができる。例えば、毎日好きな時間に、肩こり取りができ、肩こり知らずに過ごすことができる。よって、肩こりからくる病気を未然に防ぎ、医療費削減に貢献することができる。また、本指圧器具1によると、使用者は、頭部及び肩部を複数点で同時に押圧されることで、頭部に一人、肩部に一人の、合計二人の指圧師により指圧されている感覚を受ける。また、第1外周側押圧体4上に使用者の頭部をのせて体重の一部をかけることで、第2外周側押圧体5の一方の脚部の側面により乳用突起の近傍の神経スポットが押圧されて強い指圧効果を得ることができる。また、各外周側押圧体の横幅を大きくすることで、本指圧器具1による肩こりを安眠・熟睡用枕として長時間使用することもできる。さらに、第2外周側押圧体5の一方の脚部の側面で乳用突起の近傍の神経スポットをとらえて押圧することは、生命エネルギーの源のツボをとらえて押圧することとなるので、すばらしい健康増進効果が得られる。
上記乳用突起の近傍の神経スポットは、神経の万能、スーパースポットである。全身に通じ、全身の神経が活性化する。また、生命エネルギーの発生スイッチ、健康エネルギーの発生スイッチでもある。ここを毎日押圧することは、体をより健康に、精神をより安定させる。さらに、神経の流れをスムーズに整え、健康にする。
一方、指圧師による指圧では、指圧師は、一方のヒザの支点を軸として、指表面を通して、自分の体重をかけて、被指圧体に対して圧力の強弱を与える。この指圧師による指圧面積は、親指の先端部分であり、比較的小さい。これに対して、本指圧器具セット20、50によると、各指圧器具に対して、被指圧者の体重による圧力が分散してかかる。これら各指圧器具の指圧面積は、外周側押圧体等の凸面であり、指圧師の親指による指圧面積に比べて大きい。そして、人間が指圧器具の上にのる形となるので、強い押圧力が得られ、しかも長時間一定した押圧力が得られる。これに比べ指圧師による指圧は、小さな押圧力で、しかも指圧師が疲れてくるので長時間安定した押圧力の維持は無理である。
そして、本指圧器具1及び指圧器具セット20、50では、大きな押圧力を得られるため、指圧師と同等の押圧力を得る場合、親指よりも大きな凸面積(すなわち、指圧面積)で押圧できることになる。指圧面積が大きいので、ツボの位置をあまり知らない素人が、アバウトで押圧しても、ツボが指圧面積内に入り易い。その結果、プロの指圧師と同じツボを簡単に押圧できる。すなわち、「素人でも、プロ並みの指圧効果が出せる」指圧器具1及び指圧器具セット20、50となった。また、本指圧器具1及び指圧器具セット20、50では、長時間一定した押圧ができることから、指圧圧力を小さくすることにより、睡眠用の安眠熟睡枕や安眠熟睡ベッドの開発にも応用できる。なお、指圧師は、一日4〜5人を指圧すると、体が疲れてしまうが、本指圧器具1及び指圧器具セット20、50を指圧師自身の体のケアとして使用できる。
さらに、本指圧器具セット20、50によると、被指圧者の主要部を押圧出来るので、「腰痛、腰曲がり、猫背、便秘、脚の疲れ、内臓疲労等、体全体のコリ取りと疲労取り」に効果が、如実に出てくる。また、頭部、肩部、背筋部、腰部、臀部の、合計5人の指圧師が同時に指圧してくれているのと同じ指圧効果が出る。
なお、マッサージは世界中で、古代からある。これは人類が、全身の筋肉のコリと疲れをなくしたいからである。本指圧器具セット20、50を使用すれば、他人から指圧(マッサージを含む。)を受けなくても、同等もしくはそれ以上の効果を、自分自信で、好きな時間と場所で、自分自身の体のケアができる。
さらに、本指圧器具1及び指圧器具セット20、50を用いて他人に指圧をサービスする場合、多数の被指圧人を一人で管理できる。また、指圧人は指圧のツボを少し習うことにより、指圧サービスが可能になる。これにより、大幅に、指圧料金が下がる。指圧料金が下がると、指圧をする人が大幅に増える。途上国であっても指圧を受ける機会が増える。そうすると、途上国で指圧の仕事が増え、雇用増加につながり、国民の生活がより良くなり、その国のGDPも上がる。
ここで、「指圧」とは、指で(指を通して)圧を加えることである。また、自己指圧の場合、自己指圧のおしかたのコツは、指先に力を入れずに、体全体のバランスをとり、徐々に圧を入れ、徐々に圧を抜くことである。また、指圧のおしかたは、必ず、皮膚面に垂直におす。さらに、指圧師のおしかたは、指先に力を入れずに、指先を通して、指圧師の体重を応用して、圧を入れる。その圧が、皮膚から筋肉に、気持ちよくじんわりと浸透すると、効果がある。いわゆる、指圧の圧は、体重という「自然力」を応用して、圧を加えることである。
そして、本指圧器具1及び指圧器具セット20、50では、指圧師の「手の皮膚の柔らかさ」を表現するために、体との接点に、弾性材料からなる押圧体を使っている。また、加える圧の強弱により、押圧体の構造を変えることができる。
また、指圧師の体重圧をじんわりと手の皮膚に伝えるためには、指圧師の「指、手首、肘、肩の関節の柔軟性」が指圧の必須条件で、ここに「指圧の真髄」がある。よって、本指圧器具1では、「関節の柔軟性」を表現するために、接地するための脚部を設け、なおかつ体との接点から接地面の脚部までが、単一の弾性材料で形成されている。体重圧を加えることにより、押圧体の脚部の構造物全体が変形して、関節の役目を果たす。
また、本指圧器具1及び指圧器具セット20、50では、指圧師の体重の代わりに、自分自信の「体重を利用して」指圧器具上にのせかけて押圧する。自身の体重を利用できることが、真の自然力の活用になり、真の自然力の活用こそが、指圧の真髄である。なお、良い指圧師とは、自分の体重を100%活用して、「体重力」により圧力の大小の変化を与えて指圧できることである。
一方、指圧師の指圧は、被指圧人は薄着1枚になって、寝ている。これは、被指圧人が一切の体の力を抜いて、脱力状態で寝ているために、100%安定した状態と言える。指圧師は自分の体重圧を100%活用できる状態になる。これに対して、立ったり、座ったりしている状態は、自分がその姿勢を維持するために力を使っている。こういうのは真の指圧ではなく、按摩、マッサージと呼ばれる。本指圧器具1及び指圧器具セット20、50によると、使用者は完全に脱力して指圧器具上に乗りかかる。本当の指圧である。また、本指圧器具1及び指圧器具セット20、50は、「素人が自分の体のツボを探せる道具」でもある。また、本指圧器具1は、体と接する押圧部分が全てR曲面になっている。さらに、本指圧器具1は、XYZ軸方向全てに容易に動き調整できる。体の押圧する部位や、押圧力の強弱を調整できる。
また、指圧のおしかたは、必ず、皮膚面に垂直におす。指圧であるから皮膚の接点は一点である。ツボは点であり、線で押圧しても、ツボが押圧出来ず、指圧効果は出ない。線で押すのはたんなるマッサージしか出来ない。これに対して、本指圧器具1は、体との接点部分が、必ずR曲面の一点で接しており、力方向は接線に垂直となる。つまり、皮膚に垂直に押している。
また、本指圧器具1は、弾性体で出来ており、4本の脚部で接地の安定性を保っているために、指圧器具は動かず安定して、上述のような使用者自身の体重を利用した押圧の実行を可能にしている。要するに、100%の体重力の自然力を活用することができる。仮に、体重力の受け手である器具が動いては、体重力を100%活用出来ない。これは指圧ではない。
また、本指圧器具1では、肩コリの大元である、乳様突起の周辺の頭部と肩甲上部の周辺の肩部を同時に押圧できる事に特化しており、それにより肩こりを画期的に軽減することを目的としたものである。
さらに、本指圧器具1及び指圧器具セット20、50によると、肉体の健康ばかりでなく、「精神の健康も促進される」:意識をリラックスさせる効果がある。指圧器具上に体をのせかけて、完全に、100%脱力した状態になる。「脱力すると、意識がリラックスする」。のんびり露天温泉に浸かっている時や、満天の星空に引き込まれる時などのように、意識がリラックスする。日常、意識が緊張の中で生きている人ほど、意識をリラックスさせる時が必要不可欠である。意識の緊張時とリラックス時が2ツあって、始めて精神の健康が保たれる。一日の体の疲れを取り、意識をリラックスできる、本指圧器具(セルフケア万能指圧器具)は、人間の「肉体と精神」の健康な生活にとって、必要品である。
<変形例1>
(1)指圧器具セットの構成
上記実施例の指圧器具セット20では、一対の外周側押圧体31、32を備える左右の第1副指圧器具21(図19及び図20参照)を採用したが、本変形例1の指圧器具セット20’では、図45及び図46に示すように、第1外周側押圧体31、第2外周側押圧体32及び第3外周側押圧体33を備える左右の第1副指圧器具21’を採用する。
上記第1副指圧器具21’は、図47〜図50に示すように、心棒30と、心棒30の外周側に設けられる第1〜第3外周側押圧体31〜33と、を備えている。この心棒30は、木製であり、円柱状に形成されている。また、心棒30は、直径が約50mmとされ、長さが約250mmとされている。さらに、第1〜第3外周側押圧体31〜33のそれぞれは、ゴム等の弾性材料を用いて形成されている。
上記第1〜第3外周側押圧体31〜33は、長尺状に形成されており、心棒30の外周側に心棒30の軸方向と直交して設けられている。これら第1〜第3外周側押圧体31〜33は、ストレート状の弾性体9(図6参照)を心棒30の外周面に沿って曲げて紐15で縛り付けることで心棒30に取り付けられている。また、第1及び第3外周側押圧体31、33の各弾性体9は、半径25mmで長さ220mmの半円柱状に形成されている。さらに、第2外周側押圧体32の各弾性体9は、半径30mmで長さ220mmの半円柱状に形成されている。
上記第1〜第3外周側押圧体31〜33は、心棒30の外周面に沿う湾曲部31a〜33aと、湾曲部31a〜33aの両端側から延びる一対の脚部31b〜33b、31c〜33cと、を備えている。これら第1〜第3外周側押圧体31〜33の各一対の脚部31b〜33b、31c〜33cのなす交差角度θは、120〜170度の広広角とされている(図50参照)。さらに、第1〜第3外周側押圧体31〜33の軸方向と直交する断面形状は、心棒30の遠心側に向かって凸となる凸形状(具体的に、半円形状)に形成されている。なお、心棒30や各押圧体31〜33の大きさ、形状、配置形態等は、使用者の体格に応じて調整される。
ここで、上記第1副指圧器具21’においては、図48に示すように、各一対の脚部31b〜33b、31c〜33cを設置面10上に接地させたときに、心棒30は、設置面10に対して略平行となっている。さらに、第1及び第3外周側押圧体31、33の設置面10からの高さH1は、略同じ値であり、第2外周側押圧体32の設置面10からの高さH2よりも低い。すなわち、第1及び第3外周側押圧体31、33と第2外周側押圧体32とは、上下方向の段差を有している。また、図49に示すように、第1及び第3外周側押圧体31、33の平面視の長手方向の長さL1は、略同じ値であり、第2外周側押圧体32の平面視の長尺方向の長さL2よりも短い。すなわち、第1及び第3外周側押圧体31、33と第2外周側押圧体32とは、平面視で段差を有している。さらに、第1外周側押圧体31と第2外周側押圧体32とは、側面同士が接するように配置されている。一方、第3外周側押圧体33と第2外周側押圧体32とは、側面同士が離間するように配置されている。
(2)指圧器具セットの作用効果
本変形例1の指圧器具セット20’によると、上記実施例の指圧器具セット20と略同様の作用効果を奏する。すなわち、指圧器具セット20’の設置面10への設置状態で、使用者が仰向け又は横向きで主指圧器具1上に頭部を載せ、更に第1〜第7指圧器具21’〜27上に人体の各部を載せると、主指圧器具1により肩こり対策がなされるとともに、第1〜第7副指圧器具21’〜27により人体の各部の疲労対策がなされる。
特に、図46に示すように、段差付きの第1副指圧器具21’においては、第1外周側押圧体31により腸骨稜上部のツボP18等が正確に押圧されるとともに、第2外周側押圧体32により最も重要なツボである腎兪P32、志室P33等が正確に押圧され、更に第3外周側押圧体33により肩甲下部のツボP16等が押圧される。これにより、背筋痛(「back pain」とも称される。)や腰痛を効果的に緩和、解消又は予防できる。特に、痛みを伴わないソフトな腰痛取りを実現できる。
また、本変形例1では、第1副指圧器具21’において、第1〜第3外周側押圧体31〜33の一対の脚部31b〜33b、31c〜33cを設置面10上に接地させたときに、第2外周側押圧体32は、第1及び第3外周側押圧体31、33よりも設置面10から頂点までの高さが高い。これにより、各押圧体31〜33は、上下方向に段差を有するので、より綿密で正確な指圧を実現できる。
また、本変形例1では、第1副指圧器具21’において、第2外周側押圧体32は、第1及び第3外周側押圧体31、33よりも平面視の長尺方向の長さが短い。これにより、各押圧体31〜33は、平面視で段差を有するので、より綿密で正確な指圧を実現できる。
さらに、本実施例では、第1副指圧器具21’において、第1外周側押圧体31と第2外周側押圧体32とは、側面同士が接するように配置されており、第3外周側押圧体33と第2外周側押圧体32とは、側面同士が離間するように配置されている。これにより、小型な副指圧器具21’として設置面10上に効果的に配置でき、より細かい押圧ができる。さらに、より柔らかい押圧を実現できるとともに、ツボを容易に探し当ててつかみ易くなる。
<参考例1>
従来の指圧器具(例えば、特許文献1及び2等参照)では、心棒の外周側に同じ形状・サイズの一対の弾性体を単純に設けているので、指圧器具上に人体の背部や腰部を載せても、背筋痛や腰痛を効果的に解消できない。
本参考例1は、上記現状に鑑みてなされたものであり、背筋痛及び腰痛を効果的に緩和、解消又は予防することができる指圧器具、指圧器具セット及びその配置構造を提供することを目的とする。
本参考例1は、以下の通りである。
1.人体の腰部の局所を押圧するための指圧器具(21’)であって、心棒(30)と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体(31)、第2外周側押圧体(32)及び第3外周側押圧体(33)と、を備え、第1〜第3外周側押圧体のそれぞれは、心棒の外周面に沿う湾曲部(31a〜33a)と、湾曲部の両端側から延びる一対の脚部(31b〜33b、31c〜33c)と、を備えることを特徴とする。これにより、例えば、使用者が仰向け又は横向きで指圧器具上に腰部を載せると、第1外周側押圧体により腸骨稜上部のツボ(P18)等が正確に押圧されるとともに、第2外周側押圧体により最も重要なツボである腎兪(P32)、志室(P33)等が正確に押圧され、更に第3外周側押圧体により肩甲下部のツボ(P16)等が押圧される。これにより、背筋痛(「back pain」とも称される。)や腰痛を効果的に緩和(例えば、ソフト腰痛取り)、解消又は予防できる。
2.第1〜第3外周側押圧体(31〜33)の一対の脚部を設置面上に接地させたときに、第2外周側押圧体(32)は、第1及び第3外周側押圧体(31、33)よりも設置面から頂点までの高さが高い上記1.記載の指圧器具。
3.第2外周側押圧体(32)は、第1及び第3外周側押圧体(31、33)よりも平面視の長尺方向の長さが長い上記1.又は2.に記載の指圧器具。
4.第1外周側押圧体(31)と第2外周側押圧体(32)とが、側面同士が接するように配置されており、第3外周側押圧体(33)と第2外周側押圧体(32)とが、側面同士が離間するように配置されている上記1.乃至3.のいずれか一項に記載の指圧器具。
5.上記1.乃至4.のいずれか一項に記載の指圧器具により構成される左右の主指圧器具(21’)と、左右の副指圧器具と、を備える指圧器具セット(20’)であって、副指圧器具は、心棒と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の第1外周側押圧体及び第2外周側押圧体と、を備え、第1及び第2外周側押圧体のそれぞれは、心棒の外周面に沿う湾曲部と、湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え、副指圧器具は、人体の臀部の局所(特に、浪越圧点(P20))を押圧するための第2副指圧器具(22)、及び人体の背部の局所を押圧するための第3副指圧器具(23)のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする指圧器具セット。
6.上記5.に記載の指圧器具セット(20’)を設置面(10)上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、主指圧器具(21’)は、設置面上の仮想線(11)で区画される左右の領域に並設されており、設置面の平面視で該仮想線に対して心棒が傾斜して又は平行に配置されていることを特徴とする指圧器具セットの配置構造。
<変形例2>
(1)指圧器具セットの構成
上記実施例の指圧器具セット20では、一対の外周側押圧体41、42を備える左右の第4副指圧器具24(図19及び図20参照)を採用したが、本変形例2の指圧器具セット20"では、図51及び図52に示すように、第1外周側押圧体41、第2外周側押圧体42及び第3外周側押圧体43を備える左右の第4副指圧器具24’を採用する。
上記第4副指圧器具24’は、図55〜図58に示すように、心棒40と、心棒40の外周側に設けられる第1〜第3外周側押圧体41〜43と、を備えている。この心棒40は、木製であり、円柱状に形成されている。また、心棒40は、直径が約50mmとされ、長さが約250mmとされている。さらに、第1〜第3外周側押圧体41〜43のそれぞれは、ゴム等の弾性材料を用いて形成されている。
上記第1〜第3外周側押圧体41〜43は、長尺状に形成されており、心棒40の外周側に心棒40の軸方向と直交して設けられている。これら第1〜第3外周側押圧体41〜43は、ストレート状の弾性体9(図6参照)を心棒40の外周面に沿って曲げて紐15で縛り付けることで心棒40に取り付けられている。また、第1〜第3外周側押圧体41〜43の各弾性体9は、半径25mmで長さ220mmの半円柱状に形成されている。
上記第1〜第3外周側押圧体41〜43は、心棒40の外周面に沿う湾曲部41a〜43aと、湾曲部41a〜43aの両端側から延びる一対の脚部41b〜43b、41c〜43cと、を備えている。これら第1〜第3外周側押圧体41〜43の各一対の脚部41b〜43b、41c〜43cのなす交差角度θ1は、120〜170度の広広角とされている(図58参照)。さらに、第1〜第3外周側押圧体41〜43の軸方向と直交する断面形状は、心棒40の遠心側に向かって凸となる凸形状(具体的に、半円形状)に形成されている。なお、心棒40や各押圧体41〜43の大きさ、形状、配置形態等は、使用者の体格に応じて調整される。
ここで、上記第4副指圧器具24’においては、図56に示すように、各一対の脚部41b〜43b、41c〜43cを設置面10上に接地させたときに、心棒40は、設置面10に対して略平行となっている。さらに、第1〜第3外周側押圧体41〜43の設置面10からの高さH1は、略同じ値である。また、図57に示すように、第1〜第3外周側押圧体41〜43の平面視の長手方向の長さL1は、略同じ値である。さらに、第1外周側押圧体41と第2外周側押圧体42とは、側面同士が離間するように配置されている。さらに、第3外周側押圧体43と第2外周側押圧体42とは、側面同士が離間するように配置されている。
(2)指圧器具セットの作用効果
本変形例2の指圧器具セット20"によると、上記実施例の指圧器具セット20と略同様の作用効果を奏する。すなわち、指圧器具セット20"の設置面10への設置状態で、使用者が仰向け又は横向きで主指圧器具1上に頭部を載せ、更に第1〜第7指圧器具21〜27上に人体の各部を載せると、主指圧器具1により肩こり対策がなされるとともに、第1〜第7副指圧器具21〜27により人体の各部の疲労対策がなされる。
特に、図53及び図54に示すように、副指圧器具27上にひざ頭を置き、各副指圧器具24’〜26上に両足を中心に寄せ合わせて正座すると、副指圧器具24’により下腿外側部のツボP25等が正確に押圧されるとともに、副指圧器具25により足根部のツボP42等が正確に押圧され、更に副指圧器具26により足背部のツボP43等が正確に押圧される。その結果、人体の脚部において極めて高い疲労回復の効果が得られる。さらに、各副指圧器具24’〜26上に両足を中心に寄せ合わせて正座すると、中心に寄せようという力が働くためにO脚の矯正力が出る。なお、図53に示すように、人体の脚部には、例えば、膝関節周囲部のツボP41、下腿外側部のツボP25、足根部のツボP42、足背部のツボP43、足指のツボP44等が存在する。
ここで、上述の指圧器具セット20"(O脚矯正指圧セット20")について、「人体の骨格」図を見て欲しい。手と足を比較して欲しい。手は器用に物を掴み、字も書けるし、箸を持って食事もできる。これは手根骨、中手骨、手指骨がよく動けるからである。もしこれらの骨が動かなければ、手は非常に不便になる。同じことを足の骨に比較する。足根骨、中足骨、足指骨はどうでしょう?手の骨程には動かず、手のように細かい作業はできない。この原因は足の骨を、手の骨のように、普段から細かく動かさないからである。もし足の骨が手の骨のように細かく動いたら、地面を掴む力が増し、老人の転倒防止につながり、運動選手の足の怪我防止につながる。足の骨を動かすようにするには、足根部と足背部と足指のストレッチが必然的に有効である。O脚矯正指圧セットの上に正座したり、後ろに反り返ることで、体重力により、膝関節周囲部や脚の三里のツボや下腿外側部の押圧、足根部や足背部や足指のストレッチができる。反対に仰向けになって、O脚矯正指圧セットの上に脚を載せると、ふくらはぎやアキレス腱や腫骨後側部や腫骨外側部や腫骨内側部を押圧できる。正座と仰向けの両方を合わせることで、ますます地面を掴む力が倍増し、老人の転倒防止につながり、運動選手の足の怪我防止につながる。足の血流も良くなり冷え性を改善する。
さらに、上述の指圧器具セット20"(O脚矯正指圧セット20")の適用範囲について、O脚矯正指圧セットの上に正座したり、後ろに反り返ることで、直ぐに、眠気が取れ、疲れが取れ、活力が回復する。オフィスに置いて従業員の眠気覚まし、疲労取り、活力回復を「数分」で行う。街のマッサージ店に置けば、「5分疲労回復」を低料金で営業できる。自宅に置けば、仕事や外出から戻ったら、「数分」で疲労を回復する。寝るときには脚枕として使える。運動選手は運動前の怪我防止ストレッチとして使い、運動後は疲労回復として使える。実際にO脚で困っている人は多くいる。女優、タレント、モデルは必需品である。O脚矯正、より美しい美脚づくり、疲労回復をする。デパート、客室乗務員などの立ち仕事の人も必需品である。
<参考例2>
従来の指圧器具(例えば、特許文献1及び2等参照)では、心棒の外周側に同じ形状・サイズの一対の弾性体を単純に設けているので、指圧器具上に人体の脚部を載せても、脚部の疲労を効果的に解消できない。
本参考例1は、上記現状に鑑みてなされたものであり、脚部の疲労を効果的に緩和、解消又は予防することができる指圧器具セット及びその配置構造を提供することを目的とする。
本参考例1は、以下の通りである。
1.人体の下腿の局所を押圧するための第4副指圧器具(24’)、人体の足首の局所を押圧するための第5副指圧器具(25)、人体の足の局所を押圧するための第6副指圧器具(26)、及び人体の大腿下部の局所を押圧するための第7副指圧器具(27)を備える指圧器具セット(20")であって、第4副指圧器具(24’)は、心棒(40)と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体(41)、第2外周側押圧体(42)及び第3外周側押圧体(43)と、を備え、第1〜第3外周側押圧体のそれぞれは、心棒の外周面に沿う湾曲部(41a〜43a)と、湾曲部の両端側から延びる一対の脚部(41b〜43b、41c〜43c)と、を備え、第5〜第7指圧器具(25、26、27)のそれぞれは、心棒(40)と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体(41)及び第2外周側押圧体(42)を備え、第1及び第2外周側押圧体のそれぞれは、心棒の外周面に沿う湾曲部(41a、42a)と、湾曲部の両端側から延びる一対の脚部(41b、42b、41c、42c)と、を備えることを特徴とする指圧器具セット。これにより、例えば、使用者が仰向け又は横向きで各指圧器具上に脚部を載せると、脚部の疲労を効果的に緩和、解消又は予防できる。さらに、各指圧器具上に両足を中心に寄せ合わせて正座することで、O脚を矯正することがでいる。
2.第4副指圧器具(24’)においては、第1外周側押圧体(41)と第2外周側押圧体(42)とが、側面同士が離間するように配置されており、第3外周側押圧体(43)と第2外周側押圧体(42)とが、側面同士が離間するように配置されている上記1.記載の指圧器具セット。
3.上記1.又は2.に記載の指圧器具セット(20")を設置面(10)上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、第4〜第7副指圧器具(24’〜27)のそれぞれは、設置面上の仮想線(11)で区画される左右の領域に並設されているとともに、設置面の平面視で該仮想線に対して心棒が傾斜して又は平行に配置されていることを特徴とする指圧器具セットの配置構造。
<変形例3>
(1)指圧器具セットの構成
上記実施例の指圧器具セット50では、第1湾曲部55aの一端側に連なる脚部55bが主指圧器具1側を向く第2補助指圧器具52(図29及び図30参照)を採用したが、図59及び図60に示すように、本変形例3の指圧器具セット50’では、第2湾曲部55dの一端側に連なる脚部55eが主指圧器具1側を向く第2補助指圧器具52’を採用する。すなわち、本変形例3の指圧器具セット50’では、第1補助指圧器具51と第2補助指圧器具52’とは同じ方向を向いている。
(2)指圧器具セットの作用効果
本変形例3の指圧器具セット50’によると、上記実施例の指圧器具セット50と略同様の作用効果を奏する。すなわち、使用者が仰向け又は横向きで主指圧器具1上に頭部を載せ、更に各補助指圧器具51、52’及び各副指圧器具21〜27上に人体の各部を載せると、主指圧器具1により肩こり対策がなされるとともに、各補助指圧器具51、52’及び各副指圧器具21〜27により人体の各部の疲労対策がなされる。
特に、図60及び図61に示すように、第1補助指圧器具51の第1湾曲部55aにより浪越圧点P20等が正確に押圧される。さらに、第2補助指圧器具52’では、第1湾曲部55aにより最も重要なツボである腎兪P32、志室P33等が正確に押圧されるとともに、第2湾曲部55dにより肝兪P31等が正確に押圧される。この肝兪P31押しは、肩こりの根本ゆえ、下から押した方が気持ち良い。そして、第2補助指圧器具52’上に載せた人体が頭部側へ向かってすべることで、人体の肉部が効果的にストレッチされる。このストレッチが腎兪P32等に刺激を与える。特に、第1及び第2補助指圧器具51、52’によって、脊柱起立筋部の指圧とストレッチが実現されるとともに、臀部と腰部の指圧とストレッチが実現される。よって、腰痛防止とともに猫背防止が図られる。
<変形例4>
(1)指圧器具の構成
上記実施例の指圧器具1では、平面視で略直線状に延びる第1外周側押圧体(後頭部指圧部)4を備える形態(図3参照)を採用したが、図62及び図63に示すように、本変形例4の指圧器具1’では、第1外周側押圧体4は、平面視で長尺方向の両端部(即ち、各脚部4b、4cの先端部)が軸端側押圧体3側に向かって湾曲状(即ち、R状)に曲げられている。さらに、本変形例4の指圧器具1’では、第3外周側押圧体6は、平面視で長尺方向の両端部(即ち、各脚部6b、6cの先端部)が軸端側押圧体3側に向かって湾曲状(即ち、R状)に曲げられている。
(2)指圧器具の作用効果
本変形例4の指圧器具1’によると、上記実施例の指圧器具1と略同様の作用効果を奏するとともに、第1外周側押圧体4の長尺方向の両端部が軸端側押圧体3側に向かって湾曲状に曲げられているので、隙間なくより綿密に押圧でき、より安定した後頭部指圧が可能となる。さらに、後頭部中心のツボと、頭蓋骨と筋の接続部のツボに、より近づいて押圧できることになり、気持ち良さが増し、より安眠熟睡できる。
ここで、後頭部指圧は、より内側に、より下側になることが望ましい。より内側とは後頭部中心に近づくことである。より下側とは頭蓋骨と筋との接続部に近づくことである。後頭部中心と、頭蓋骨と筋の接続部にはツボが集中している。そのため、ツボに近づけば近づくほど、より気持ち良くなり、よく熟睡できる。したがって、本変形例4の指圧器具1’の第1外周側押圧体4のように、平面視で長尺方向の両端部を湾曲状に形成することで、後頭部指圧において、より内側、より下側を押圧できる。
本発明は、上記で詳述した実施形態及び実施例に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
本発明は、人体の頭部及び肩部の局所を押圧する指圧器具に関する技術として広く利用される。
1;指圧器具(主指圧器具)、2;心棒、3;軸端側押圧体、4;第1外周側押圧体、5;第2外周側押圧体、6;第3外周側押圧体、10;設置面、11;仮想線、20;指圧器具セット、21;第1副指圧器具、22;第2副指圧器具、23;第3副指圧器具、24;第4副指圧器具、25;第5副指圧器具、26;第6副指圧器具、27;第7副指圧器具、50;指圧器具セット、51;第1補助指圧器具、52;第2補助指圧器具。

Claims (13)

  1. 人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための指圧器具であって、
    心棒と、
    前記心棒の軸方向の端側に設けられる軸端側押圧体と、
    前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体と、
    前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、前記心棒の前記軸端側押圧体と前記第1外周側押圧体との間に配置される長尺状の第2外周側押圧体と、を備え、
    前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え
    前記第1外周側押圧体の前記一対の脚部のなす交差角度は、前記第2外周側押圧体の前記一対の脚部のなす交差角度よりも大きいことを特徴とする指圧器具。
  2. 人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための指圧器具であって、
    心棒と、
    前記心棒の軸方向の端側に設けられる軸端側押圧体と、
    前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体と、
    前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、前記心棒の前記軸端側押圧体と前記第1外周側押圧体との間に配置される長尺状の第2外周側押圧体と、を備え、
    前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え
    前記第1外周側押圧体の前記一対の脚部及び前記第2外周側押圧体の前記一対の脚部を設置面上に接地させたときに、前記心棒は、前記設置面に対して上下方向に傾斜することを特徴とする指圧器具。
  3. 人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための指圧器具であって、
    心棒と、
    前記心棒の軸方向の端側に設けられる軸端側押圧体と、
    前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体と、
    前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、前記心棒の前記軸端側押圧体と前記第1外周側押圧体との間に配置される長尺状の第2外周側押圧体と、を備え、
    前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え
    前記第1外周側押圧体の前記一対の脚部及び前記第2外周側押圧体の前記一対の脚部を設置面上に接地させたときに、前記第1外周側押圧体は、前記第2外周側押圧体よりも前記設置面から頂点までの高さが低いことを特徴とする指圧器具。
  4. 人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための指圧器具であって、
    心棒と、
    前記心棒の軸方向の端側に設けられる軸端側押圧体と、
    前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体と、
    前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、前記心棒の前記軸端側押圧体と前記第1外周側押圧体との間に配置される長尺状の第2外周側押圧体と、を備え、
    前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え
    前記第1外周側押圧体は、前記第2外周側押圧体よりも平面視の長尺方向の長さが長いことを特徴とする指圧器具。
  5. 前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、前記心棒の前記第1外周側押圧体と前記第2外周側押圧体との間に配置される長尺状の第3外周側押圧体を備え、
    前記第3外周側押圧体は、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備える請求項1乃至4のいずれか一項に記載の指圧器具。
  6. 前記軸端側押圧体、前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、弾性材料を用いて形成されている請求項1乃至5のいずれか一項に記載の指圧器具。
  7. 前記軸端側押圧体は、前記心棒の軸方向の外方に向かって凸となる半円柱状、半球体状又は錐体状に形成されている請求項1乃至のいずれか一項に記載の指圧器具。
  8. 前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体の軸方向と直交する各断面形状は、前記心棒の遠心側に向かって凸となる凸形状に形成されている請求項1乃至のいずれか一項に記載の指圧器具。
  9. 人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための左右の主指圧器具と、左右の副指圧器具と、を備える指圧器具セットであって、
    前記主指圧器具は、心棒と、前記心棒の軸方向の端側に設けられる軸端側押圧体と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、前記心棒の前記軸端側押圧体と前記第1外周側押圧体との間に配置される長尺状の第2外周側押圧体と、を備え、前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え、
    前記副指圧器具は、心棒と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の第1外周側押圧体及び第2外周側押圧体と、を備え、前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え、
    前記副指圧器具は、人体の腰部の局所を押圧するための第1副指圧器具、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための第2副指圧器具、人体の背部の局所を押圧するための第3副指圧器具、人体の下腿下部の局所を押圧するための第4副指圧器具、人体の足首の局所を押圧するための第5副指圧器具、人体の足の局所を押圧するための第6副指圧器具、及び人体の大腿下部の局所を押圧するための第7副指圧器具のうちの少なくとも1種を含み、
    前記副指圧器具において、
    前記第1外周側押圧体の前記一対の脚部及び前記第2外周側押圧体の前記一対の脚部を設置面上に接地させたときに、前記第1外周側押圧体は、前記第2外周側押圧体よりも前記設置面から頂点までの高さが低いことを特徴とする指圧器具セット。
  10. 人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための左右の主指圧器具と、左右の副指圧器具と、を備える指圧器具セットであって、
    前記主指圧器具は、心棒と、前記心棒の軸方向の端側に設けられる軸端側押圧体と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、前記心棒の前記軸端側押圧体と前記第1外周側押圧体との間に配置される長尺状の第2外周側押圧体と、を備え、前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え、
    前記副指圧器具は、心棒と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の第1外周側押圧体及び第2外周側押圧体と、を備え、前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え、
    前記副指圧器具は、人体の腰部の局所を押圧するための第1副指圧器具、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための第2副指圧器具、人体の背部の局所を押圧するための第3副指圧器具、人体の下腿下部の局所を押圧するための第4副指圧器具、人体の足首の局所を押圧するための第5副指圧器具、人体の足の局所を押圧するための第6副指圧器具、及び人体の大腿下部の局所を押圧するための第7副指圧器具のうちの少なくとも1種を含み、
    前記副指圧器具において、
    前記第1外周側押圧体は、前記第2外周側押圧体よりも平面視の長尺方向の長さが短いことを特徴とする指圧器具セット。
  11. 人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための左右の主指圧器具と、左右の副指圧器具と、を備える指圧器具セットであって、
    前記主指圧器具は、心棒と、前記心棒の軸方向の端側に設けられる軸端側押圧体と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、前記心棒の前記軸端側押圧体と前記第1外周側押圧体との間に配置される長尺状の第2外周側押圧体と、を備え、前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え、
    前記副指圧器具は、心棒と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の第1外周側押圧体及び第2外周側押圧体と、を備え、前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え、
    前記副指圧器具は、人体の腰部の局所を押圧するための第1副指圧器具、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための第2副指圧器具、人体の背部の局所を押圧するための第3副指圧器具、人体の下腿下部の局所を押圧するための第4副指圧器具、人体の足首の局所を押圧するための第5副指圧器具、人体の足の局所を押圧するための第6副指圧器具、及び人体の大腿下部の局所を押圧するための第7副指圧器具のうちの少なくとも1種を含み、
    前記副指圧器具において、
    前記第1外周側押圧体と前記第2外周側押圧体とは、側面同士が接するように配置されていることを特徴とする指圧器具セット。
  12. 人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための左右の主指圧器具と、左右の副指圧器具と、を備える指圧器具セットを設置面上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、
    前記主指圧器具は、心棒と、前記心棒の軸方向の端側に設けられる軸端側押圧体と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、前記心棒の前記軸端側押圧体と前記第1外周側押圧体との間に配置される長尺状の第2外周側押圧体と、を備え、前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え、
    前記副指圧器具は、心棒と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の第1外周側押圧体及び第2外周側押圧体と、を備え、前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え、
    前記副指圧器具は、人体の腰部の局所を押圧するための第1副指圧器具、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための第2副指圧器具、人体の背部の局所を押圧するための第3副指圧器具、人体の下腿下部の局所を押圧するための第4副指圧器具、人体の足首の局所を押圧するための第5副指圧器具、人体の足の局所を押圧するための第6副指圧器具、及び人体の大腿下部の局所を押圧するための第7副指圧器具のうちの少なくとも1種を含み、
    前記主指圧器具は、前記設置面上の仮想線で区画される左右の領域に並設されているとともに、前記設置面の平面視で該仮想線に対して前記心棒の前記軸端側押圧体側の一方の軸端側が他方の軸端側よりも近づくように前記心棒が傾斜して配置されており、
    前記副指圧器具は、前記設置面上の仮想線で区画される左右の領域に並設されているとともに、前記設置面の平面視で該仮想線に対して前記心棒が傾斜して又は平行に配置されていることを特徴とする指圧器具セットの配置構造。
  13. 人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための左右の主指圧器具と、補助指圧器具と、を備える指圧器具セットを設置面上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、
    前記主指圧器具は、心棒と、前記心棒の軸方向の端側に設けられる軸端側押圧体と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられる長尺状の第1外周側押圧体と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して設けられるとともに、前記心棒の前記軸端側押圧体と前記第1外周側押圧体との間に配置される長尺状の第2外周側押圧体と、を備え、前記第1外周側押圧体及び前記第2外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え、
    前記補助指圧器具は、心棒と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体と、を備え、前記外周側押圧体は、前記心棒の外周面に沿う第1湾曲部と、前記第1湾曲部の一端側から延びる一方の脚部と、前記湾曲部の他端側から直線状に延びる直線状部と、前記直線状部の端側に一端側が接続される第2湾曲部と、前記第2湾曲部の他端側から延びる他方の脚部と、を備え、前記第1湾曲部には、前記直線状部の厚さよりも薄肉の薄肉部及び前記薄肉部と前記直線状部とを連絡する傾斜面部が形成されており、
    前記補助指圧器具は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための第1補助指圧器具、及び人体の背部の局所を押圧するための第2補助指圧器具のうちの少なくとも1種を含み、
    前記主指圧器具は、前記設置面上の仮想線で区画される左右の領域に並設されているとともに、前記設置面の平面視で該仮想線に対して前記心棒の前記軸端側押圧体側の一方の軸端側が他方の軸端側よりも近づくように前記心棒が傾斜して配置されており、
    前記補助指圧器具は、前記設置面上の仮想線に対して前記心棒が直交して該仮想線を跨ぐように配置されていることを特徴とする指圧器具セットの配置構造。
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