JP6975700B2 - 建築用下地材の固定用部材への施工方法 - Google Patents

建築用下地材の固定用部材への施工方法 Download PDF

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本発明は、建物の壁(軽天工事などにより作製される室内を仕切る仕切り壁などを含む)、天井(軽天工事などにより作製される天井を含む)又は床などを構成する建築用下地材の固定用部材への施工方法、特に下地材を構成する下地用ボードを胴縁等の固定用部材に固定するための建築用下地材の施工方法に関する。
従来より、建物の壁(軽天工事などにより作製される室内を仕切る仕切り壁などを含む)、天井(軽天工事などにより作製される天井を含む)又は床の表面側にクロス、タイル、化粧合板、フローリングなどの仕上げ材を取り付ける前に、それらを取り付けるための下地材(石膏ボードなどの下地用ボードなどにより構成される下地材)を建物の構造材などの固定用部材に取り付け固定することが行われている。
そして、このような石膏ボードその他の下地用ボードは、建物の構造材又はそれに取り付けられた部材から成る固定用部材(軽天工事において天井などに固定される軽鉄材、軽量鉄骨なども含む)にビス止めし、これにより下地材の取り付け施工を行うことが一般的である。
特許第5489308号公報
従来の下地材の施工においては、前述のように、単に石膏ボードなどの下地用ボードを胴縁などの固定用部材(建物構造材など)にビス止めするだけであったから、例えば地震による揺れ又は台風による強風などが発生した場合に、振動等によりビスが外れて下地材が固定用部材から離れてしまうなどの不都合がしばしば生じていた。
本発明はこのような従来技術の課題に着目して為されたものであって、地震による揺れ又は台風による強風などが発生した場合でも、下地材が固定用部材から離れてしまうことを、従来の下地材の施工時の作業と連続性を持って、従来の下地材の施工作業と比較してその作業性及びコストを犠牲にすることなく、防止できるようにした建築用下地材の施工方法を提供することを目的とする。
以上のような課題を解決するための本発明による建築用下地材の固定用部材への施工方法は、複数のビスを、下地用ボードにより構成される複数の下地材中の「各下地材間の継ぎ目以外の継ぎ目近傍部分」から固定用部材に螺入させ、前記各下地材を前記固定用部材に固定する、第1行程と、前記第1行程の後に行われる第2行程であって、「前記第1行程により前記固定用部材に固定された前記各下地材」間の継ぎ目中の複数箇所から前記固定用部材へ複数のビスをそれぞれ螺入させながら前記継ぎ目に対向又は接している前記各下地材の端部又は端面の一部を前記螺入中のビスにより削り、前記各下地材同士を、前記の螺入されたビス及び当該ビスにより削られた部分を介して互いに振動が効率的に伝達されるように接続する、第2行程とを含むことを特徴とするものである。
また、本発明による建築用下地材の施工方法は、建物の壁(室内を仕切る仕切り壁を含む)、天井又は床の下地材の施工方法であって、複数の下地用ボードを固定用部材に固定するとき、まず、複数のビスを前記各下地用ボードから前記固定用部材に螺入させることにより前記各下地用ボードを前記固定用部材に固定させ、その後、複数のビスを、前記各下地用ボード間の継ぎ目から前記固定用部材へと、前記継ぎ目とそれぞれ対向又は接する各下地用ボードの端部又は端面の一部がビスにより削られるように、前記継ぎ目及び前記固定用部材に螺入させることを特徴とする建築用下地材の施工方法である。
さらに、本発明において、前記ビスの雄ネジ部分は、その螺入方向と直行する断面の最も大きい部分の直径が、前記継ぎ目の幅寸法の1.5倍以上であってもよい。
本発明においては、建物の壁(室内を仕切る仕切り壁を含む)、天井又は床の下地材を構成し得る複数の下地用ボードを、固定用部材に固定するとき、複数のビスを前記各下地用ボードから前記固定用部材に螺入させることにより前記各下地用ボードを前記固定用部材に固定させると共に、それと同時に又は相前後して、複数のビスを、前記各下地用ボード間の継ぎ目から前記固定用部材へと、前記継ぎ目とそれぞれ対向又は接する前記各下地用ボードの端部又は端面の一部がビスにより削られるように、前記継ぎ目及び固定用部材に螺入させるようにした。よって、本発明によれば、前記各下地材用ボードの前記継ぎ目に対向又は接する端部(又はその端面)には、「前記ビスが螺入される過程で前記ビスの雄ネジ部分により削られて形成された雌ネジ状の部分」が形成されるようになる。その結果、前記継ぎ目を介して互いに隣接又は対向する各下地用ボード同士は、前記継ぎ目中のビスと「前記ビスの雄ネジ部分により削られて形成された雌ネジ状部分(雌ネジ状に削られた『比較的広い表面積』を有する部分)」とを介して、互いに振動が効率的に(前記『比較的広い表面積』を有する部分により効率的に)伝達されるように接続されることとなる。よって、本発明により施工された下地材によれば、もし地震による揺れ又は台風による強風などが発生した場合でも、前記揺れや強風などによる振動が、前記各下地用ボード間の前記継ぎ目に螺入されたビス及び「前記ビスの雄ネジ部分により削られて形成された雌ネジ状部分(雌ネジ状に削られた『比較的広い表面積』を有する部分)」を介して、前記複数の下地用ボードの全体(下地材の全体)に効率的に(前記『比較的広い表面積』により効率的に)拡散され均一化されるようになる。よって、本発明によれば、前記下地用ボードの一部(従来技術においてビスが螺入されている前記下地用ボードの内部側の部分)に振動が強く加えられて、ビス(前記下地用ボードの内部側に螺入されたビス)が前記強い振動で外れてしまうことが防止されるようになり、前記揺れや強風による振動が原因となって下地材が固定用部材から離れてしまうことが、有効に防止されるようになる。
しかも、上記の発明においては、その特徴的部分である前記「複数のビスを、前記各下地用ボード間の継ぎ目から前記固定用部材へと、前記継ぎ目とそれぞれ対向又は接する前記各下地用ボードの端部又は端面の一部がビスにより削られるように、前記継ぎ目及び固定用部材に螺入させる工程」は、従来より行われている「複数のビスを前記各下地用ボードから前記固定用部材に螺入させることにより前記各下地用ボードを前記固定用部材に固定させる工程」と同じ又は類似のビス(極めて低額の消耗品)を使用した同種のビス止め作業を連続的に追加するだけで行えるもの、すなわち従来の下地材の施工時の作業と連続性を持って且つ特別な金具などを必要とすることなく良好な作業性と低コスト性の下で行えるものである。よって、上記の発明によれば、地震による揺れ又は台風による強風などが発生した場合でも、下地材が固定用部材から離れてしまうことを、従来の下地材の施工時の作業と連続性を持って、従来の下地材の施工作業と比較してその作業性及びコストを犠牲にすることなく、有効に防止できるようになる。
また、本発明においては、建物の壁(室内を仕切る仕切り壁を含む)、天井又は床の下地材となる複数の下地用ボードを、固定用部材に固定するとき、まず、複数のビスを前記各下地用ボードから前記固定用部材に螺入させることにより前記各下地用ボードを前記固定用部材に固定させ、その後、複数のビスを、前記各下地用ボード間の継ぎ目から前記固定用部材へと、前記継ぎ目とそれぞれ対向又は接する前記各下地用ボードの端部又は端面の一部がビスにより削られるように、前記継ぎ目及び前記固定用部材に螺入させるようにしている。よって、本発明によれば、前記各下地材用ボードの前記継ぎ目に対向又は接する端部(又はその端面)には、「前記ビスが螺入される過程で前記ビスの雄ネジ部分により削られて形成された雌ネジ状の部分」が形成されるようになる。その結果、前記継ぎ目を介して互いに隣接又は対向する各下地用ボード同士は、前記継ぎ目中のビスと「前記ビスの雄ネジ部分により削られて形成された雌ネジ状部分(雌ネジ状に削られた『比較的広い表面積』を有する部分)」とを介して、互いに振動が効率的に(前記『比較的広い表面積』を有する部分により効率的に)伝達されるように接続されることとなる。よって、本発明により施工された下地材によれば、もし地震による揺れ又は台風による強風などが発生した場合でも、前記揺れや強風などによる振動が、前記各下地用ボード間の前記継ぎ目に螺入されたビス及び「前記ビスの雄ネジ部分により削られて形成された雌ネジ状部分(雌ネジ状に削られた『比較的広い表面積』を有する部分)」を介して、前記複数の下地用ボードの全体(下地材の全体)に効率的に(前記『比較的広い表面積』により効率的に)拡散され均一化されるようになる。よって、本発明によれば、前記下地用ボードの一部(従来技術においてビスが螺入されている前記下地用ボードの内部側の部分)に振動が強く加えられて、ビス(前記下地用ボードの内部側に螺入されたビス)が前記強い振動で外れてしまうことが防止されるようになり、前記揺れや強風による振動が原因となって下地材が固定用部材から離れてしまうことが、有効に防止されるようになる。
しかも、上記の発明においては、その特徴的部分である前記「その後、複数のビスを、前記各下地用ボード間の継ぎ目から前記固定用部材へと、前記継ぎ目とそれぞれ対向又は接する前記各下地用ボードの端部又は端面の一部がビスにより削られるように、前記継ぎ目及び前記固定用部材に螺入させる工程」は、従来より行われている「複数のビスを前記各下地用ボードから前記固定用部材に螺入させることにより前記各下地用ボードを前記固定用部材に固定させる工程」と同じ又は類似のビス(極めて低額の消耗品)を使用した同種のビス止め作業を連続的に追加するだけで行えるもの、すなわち従来の下地材の施工時の作業と連続性を持って且つ特別な金具などを必要とすることなく良好な作業性と低コスト性の下で行えるものである。よって、上記の発明によれば、地震による揺れ又は台風による強風などが発生した場合でも、下地材が固定用部材から離れてしまうことを、従来の下地材の施工時の作業と連続性を持って、従来の下地材の施工作業と比較してその作業性及びコストを犠牲にすることなく、有効に防止できるようになる。
さらに、本発明において、前記ビスの雄ネジ部分を、前記螺入方向と直行する断面の最も大きい部分(前記雄ネジ部分中の前記頭部の近傍部分)の直径が前記継ぎ目の幅寸法の1.5倍以上となるように構成したときは、前記ビスを前記各下地用ボード間の継ぎ目から前記固定用部材へと螺入する過程で、前記継ぎ目とそれぞれ対向又は接する前記各下地用ボードの端部又は端面の一部が、前記ビスの雄ネジ部分により確実に雌ネジ状に削られるようになる。よって、この発明によれば、前記各下地材用ボードの前記継ぎ目に対向又は接する端部(又はその端面)に、「前記ビスの雄ネジ部分により削られて形成された雌ネジ状部分(雌ネジ状に削られた『比較的広い表面積』を有する部分)」を確実に形成することができるようになるため、地震による揺れ又は台風による強風などによる振動を、前記各下地用ボード間の継ぎ目に螺入したビス及び「前記ビスの雄ネジ部分により削られて形成された雌ネジ状部分(雌ネジ状に削られた『比較的広い表面積』を有する部分)」を介して、より確実に、前記複数の下地用ボードの全体(下地材の全体)に拡散し均一化させることができるようになる。
(a)は本発明の一実施形態に係る下地材の施工方法を説明するための概略断面図、(b)はその平面図である。 本実施形態における各石膏ボード間の継ぎ目とビスの関係等を説明するための概略断面図である。 本実施形態において従来の施工方法により石膏ボードがビスにより胴縁(固定用部材の一例)に取り付けられた状態を示す説明図である。 本実施形態において従来の施工方法により石膏ボードがビスにより胴縁(固定用部材の一例)に取り付けられた状態を示す説明図である。 (a)は本実施形態において各石膏ボード間の継ぎ目の中にビスが螺入された状態を示す斜視図、(b)は前記ビスの構成の一例を示す斜視図である。 本実施形態において各石膏ボード間の継ぎ目にビスが螺入された状態を示す説明図である。 本実施形態において各石膏ボード間の継ぎ目に螺入するビスの間隔などを示す説明図である。 本実施形態において各石膏ボード間の継ぎ目にビスが螺入された後に表面の凹凸を緩和するための弾性シートが貼られた状態を示す斜視図である。 本実施形態において各石膏ボード間の継ぎ目にビスが螺入され且つその上に凹凸緩和用の弾性シートが貼られた状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図1(a)は本発明の一実施形態に係る下地材の施工方法を説明するための概略断面図、同(b)はその平面図、図2は本実施形態の各石膏ボード間の継ぎ目とビスの関係等を説明するための概略断面図、図3及び図4は本実施形態において従来の施工方法により石膏ボードがビスにより胴縁などの固定用部材に取り付けられた状態を示す説明図、図5(a)は本実施形態において各石膏ボード間の継ぎ目中にビスが螺入された状態を示す斜視図、同(b)は前記ビスの一例を示す斜視図、図6は本実施形態において各石膏ボード間の継ぎ目にビスが螺入された状態を示す説明図、図7は本実施形態において各石膏ボード間の継ぎ目に螺入するビスの間隔などを示す説明図、図8は本実施形態において各石膏ボード間の継ぎ目にビスが螺入された後に表面の凹凸を緩和するための弾性シートが貼られた状態を示す斜視図、図9は本実施形態において各石膏ボード間の継ぎ目にビスが螺入され且つその上に凹凸緩和用の弾性シートが貼られた状態を示す斜視図である。
図1(a)及び(b)において、1は下地用ボードの一例としての石膏ボード、2は各石膏ボード1間の継ぎ目(目地)、3は前記各石膏ボード1が取り付け固定される固定用部材(建物構造材又はこれに取り付けられた部材から成るもの)の一例としての胴縁、4は前記継ぎ目2の図示上方から前記継ぎ目2を介して前記胴縁(構造材)3の内部まで螺入されるビスである。前記ビス4は、平面が幅広に形成された頭部4aとその図示下方の雄ネジが形成された部分4bとから構成されている(図5(b)も参照)。なお、前記固定用部材としては、前記胴縁3以外に、例えば笠木、主柱、間柱、天井用の野縁、又は、軽天工事に使用される間仕切り等用の軽鉄材(軽量の鉄骨)などがあり得る。
図2に示すように、本実施形態では、前記ビス4の雄ネジ部分4bは、その図示水平方向の平面が最大となる部分(雄ネジ部分4b中の頭部4aに近い部分)の直径aが、前記継ぎ目2の幅寸法bの1.5倍以上、より望ましくは前記継ぎ目2の幅寸法の2倍以上、3倍以上(もしくは3倍以下)、4倍以上(もしくは4倍以下)、又は5倍以上(もしくは5倍以下)のものが使用されている。
これにより、本実施形態では、前記ビス4を、前記各石膏ボード1間の継ぎ目2から胴縁(固定用部材)3へと螺入する過程で、前記継ぎ目2とそれぞれ対向又は接する各石膏ボード1の端部(又はその端面)の一部が前記ビス4の雄ネジ部分4bにより確実に削られるようになるので、前記各石膏ボード1中の前記継ぎ目2に対向又は接する端部1a(又はその端面)に、「前記ビス4の雄ネジ部分により削られて形成された雌ネジ状部分1b」(図1,2参照)を確実に形成するようにしている。
次に図3〜9を参照して本実施形態における具体的な施工方法又は手順を説明する。図3,4は、複数の石膏ボード1が胴縁(固定用部材)3にビス4で取り付け固定された(ビス止めされた)状態を示す図である。一般的には、石膏ボード1の胴縁(固定用部材)3への取り付け固定は、図3,4に示すように、互いに隣接又は対向(水平方向に対向)して配置される各石膏ボード1中の互いに近接する部分(前記継ぎ目2の近傍の部分)に、例えば数十cmの所定ピッチ(前記継ぎ目2と平行な方向における所定ピッチ)でビス止めされることにより、行われている(なお前記継ぎ目2にビス4が螺入されることは従来技術では全く行われていない)。
次に図5(a)は、図3,4を参照して前述した第1のビス止め作業(従来技術において既に行われている工法)の後にさらに続行して行われる第2のビス止め作業(本発明により提案する新しい工法の一部)を示すものである。この第2のビス止め作業は、前述した図3,4の状態から、前記の胴縁3(図1の符号3参照)にビス止め固定され互いに隣接又は近接している各石膏ボード1間に存在する継ぎ目2に、その上方からビス4(図5(b)参照)を螺入させ、その過程で、前記各石膏ボード1中の互いに隣接又は近接する端部1a(前記継ぎ目2に近接・対向又は接する端部1a)又はその端面の一部を前記ビス4の雄ネジ部分4bで削ってその部分を雌ネジ状に形成しながら、さらに螺入させて、その下側の前記胴縁3(図1(a)の符号3を参照)まで螺入させるものである。なお、図5(b)において、4aは前記ビス4の頭部(他の部分よりも幅広に形成されている部分)、4bは前記ビス4の雄ネジ部分である。
このような前記第2のビス止め作業により、本実施形態では、互いに隣接又は近接する各石膏ボード1同士が、前記ビス4と前記螺入過程でこのビス4により削られて形成された前記雌ネジ状の部分とにより、互いに振動が効率的に伝達され易いように接続される。
図6は、このようにして前記第2のビス止め作業が行われた後の各石膏ボード1を示す図である。この図6に示すように、本実施形態では、各石膏ボード1は、従来より行われている前記各石膏ボード1の内側部分から前記胴縁(固定用部材)3に螺入されるビス4(図6のAの領域で示すビス4)と、本発明により提案される前記継ぎ目2の上方から各石膏ボード1の端部1a(又はその端面)の一部及び胴縁(固定用部材)3に螺入されるビス4(図6のBの領域で示すビス4)とにより、前記胴縁3などの固定用部材に取り付け固定されている。
次に、図7は、前記各石膏ボード1に螺入されたビス4の螺入ピッチ(前記継ぎ目2に沿う方向のピッチ)を説明するための図である。この図7に示す例では、図示のように、従来より行われている前記各石膏ボード1の内側部分から前記胴縁(固定用部材)3に螺入されるビス4(図6のAの領域で示すビス4)は、例えば十数cm毎のピッチで、螺入されている。他方、本発明により提案される前記継ぎ目2の上方から各石膏ボード1の端部(又はその端面)の一部及び胴縁(固定用部材)3に螺入されるビス4(図6のBの領域で示すビス4)は、例えば数〜十数cm、例えば約10cm毎のピッチで螺入されている。但し、このような螺入ピッチは、あくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
次に、図8,9は、以上の図1〜7を参照して説明した施工方法により、すなわち前記ビス4が前記継ぎ目2の部分から螺入されることにより前記各石膏ボード1が胴縁(固定用部材)3に固定された後、前記各石膏ボード1中の前記各ビス4を含む領域に、ゴム製(又はプラスチック製)の弾性シート5を貼り付けた状態を示す斜視図である。この弾性シート5は、前記各ビス4が螺入されることにより生じた前記石膏ボード1の表面の凹凸を緩和させて表面全体を滑らかにするためのものであり、従来から使用されているものである。
以上に説明したように、本実施形態においては、建物の壁(室内を仕切る仕切り壁を含む)、天井又は床の下地材となる複数の下地用ボード(例えば石膏ボードなど)を、胴縁3などの固定用部材に固定するとき、まず、複数のビス4を各石膏ボード1から胴縁(固定用部材)3に螺入させることにより前記各石膏ボード1を胴縁(固定用部材)3に固定させ、その後、複数のビス4を、前記各石膏ボード1間の継ぎ目2から胴縁(固定用部材)3へと、前記継ぎ目2とそれぞれ対向又は接する各石膏ボード1の端部1a又は端面の一部がビス4の雄ネジ部分4b(図5(b)参照)により雌ネジ状に削られるように、前記継ぎ目2及び前記胴縁(固定用部材)3に螺入させるようにしている。よって、本実施形態によれば、前記各石膏ボード(下地材用ボード)1の前記継ぎ目2に対向又は接する端部1a(又はその端面)には、確実に、「前記ビス4の雄ネジ部分4bにより削られて形成された雌ネジ状部分1b」(図1,2参照)が形成されるようになる。その結果、前記継ぎ目2を介して互いに隣接又は対向する各石膏ボード1同士は、前記継ぎ目2中のビス4と「前記ビス4の雄ネジ部分4bにより削られて形成された雌ネジ状部分(雌ネジ状に削られた『比較的広い表面積』を有する部分)」とを介して、互いに振動が効率的に(前記『比較的広い表面積』を有する部分を解して効率的に)伝達されるように、互いに接続される。よって、本実施形態により施工された下地材によれば、もし地震による揺れ又は台風による強風などが発生した場合でも、前記揺れや強風などによる振動が、前記各石膏ボード1間の前記継ぎ目2に螺入されたビス4及び「前記ビス4の雄ネジ部分4bにより削られて形成された雌ネジ状部分(雌ネジ状に削られた『比較的広い表面積』を有する部分)」を介して、前記複数の石膏ボード1の全体(下地材の全体)に効率的に(前記『比較的広い表面積』により効率的に)拡散され均一化されるようになる。よって、本実施形態によれば、前記石膏ボード1の一部(従来技術においてビスが螺入されている石膏ボード1の内側の部分)に振動が強く加えられて、ビス4(石膏ボード1の内側の部分に螺入されたビス)が前記強い振動で外れてしまうことが防止され、その結果、前記揺れや強風による振動が原因となって下地材が固定用部材から離れてしまうことが、有効に防止されるようになる。
しかも、本実施形態においては、その特徴的部分である前記「複数のビスを、前記各石膏ボード1間の継ぎ目2から前記胴縁3へと、前記継ぎ目2とそれぞれ対向又は接する前記各石膏ボード1の端部1a(又はその端面)の一部がビス4により削られるように、前記継ぎ目2及び前記胴縁3に螺入させる工程(図6のBで示す領域参照)」は、従来より行われている「複数のビス4を前記各石膏ボード1(前記各石膏ボード1の内側部分)から前記胴縁3の方向に螺入させることにより前記各石膏ボード1を前記胴縁3に固定させる工程(図6のAで示す領域参照)」と同じ又は類似のビス4(極めて低額の消耗品)を使用した同種のビス止め作業を連続的に追加するだけで行えるもの、すなわち従来の下地材の施工時の作業と連続性を持って且つ特別な金具などを必要とすることなく良好な作業性と低コスト性の下で行えるものである。よって、本実施形態によれば、地震による揺れ又は台風による強風などが発生した場合でも、下地材が固定用部材から離れてしまうことを、従来の下地材の施工時の作業と連続性を持って、従来の下地材の施工作業と比較して作業性及びコストを犠牲にすることなく、有効に防止できるようになる。
さらに、本実施形態において、前記ビス4の雄ネジ部分4bを、前記螺入方向と直行する断面の最も大きい部分(前記雄ネジ部分4b中の前記頭部4aの近傍部分)の直径が前記継ぎ目2の幅寸法の1.5倍以上(より望ましくは2倍以上もしくは以下、3倍以上もしくは以下、4倍以上もしくは以下、又は5倍以上もしくは以下)となるように構成したときは、前記ビス4が前記各石膏ボード1間の継ぎ目2から固定用部材3へと螺入される過程で、前記継ぎ目2とそれぞれ対向又は接する各石膏ボード1の端部1a又は端面の一部が、前記ビス4の雄ネジ部分4bにより確実に雌ネジ状に削られるようになるので、各下地材用ボード1の前記継ぎ目2に対向又は接する端部1a(又はその端面)に、「前記ビス4の雄ネジ部分4bにより削られて形成された雌ネジ状部分(雌ネジ状に削られた『比較的広い表面積』を有する部分)」を確実に形成することができるようになり、その結果、地震による揺れ又は台風による強風などによる振動を、より確実に、前記継ぎ目2中の前記ビス4及び「前記ビス4の雄ネジ部分4bにより削られて形成された雌ネジ状部分(雌ネジ状に削られた『比較的広い表面積』を有する部分)」を介して、前記複数の石膏ボード1の全体(下地材の全体)に拡散し均一化させることが、できるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記実施形態においては、前記各石膏ボード1を前記ビス4により固定する固定用部材(建物構造材又はこれに取り付けられた部材から成るもの)として前記胴縁3を例示したが、前記固定用部材としては、胴縁だけでなく、例えば笠木、主柱、間柱、天井用の野縁、又は、軽天工事に使用される間仕切り等用の軽鉄材(軽量の鉄骨)などとすることも可能である。また、前記実施形態では、下地用ボードとして石膏ボード(プラスターボード)1を使用したが、本発明では他の部材、例えば高強度の構造用合板など様々なものを使用することができる。
さらに、前記実施形態では、複数の下地用ボードを固定用部材に固定するとき、施工の順序として、まず、複数のビス4を前記各下地用ボード1から固定用部材(胴縁)3に螺入させることにより前記各下地用ボード1を固定用部材3に固定させ、その後(その次に)、複数のビス4を、前記各下地用ボード1間の継ぎ目2から固定用部材3へと、前記継ぎ目2とそれぞれ対向又は接する各下地用ボード1の端部1a又は端面の一部がビス4の雄ネジ部分4bにより雌ネジ状に削られるように、前記継ぎ目2及び固定用部材3に螺入させる方法を説明したが、本発明はこのような手順(順序)に限定されるものではなく、例えば、(i)複数のビス4を前記各下地用ボード1から固定用部材3に螺入させることにより前記各下地用ボード1を固定用部材3に固定させる作業と、(ii)複数のビス4を、前記各下地用ボード1間の継ぎ目2から固定用部材3へと、前記継ぎ目2とそれぞれ対向又は接する各下地用ボード1の端部1a又は端面の一部が前記ビス4の雄ネジ状部分4bにより雌ネジ状に削られるように、前記継ぎ目2及び固定用部材3に螺入させる作業とを、ランダムに、すなわち上記(i)及び(ii)が混合・混在するように行ってもよいし、又は、前記(ii)の作業を先にして前記(i)の作業をその後に行うようにしてもよい。
1 石膏ボード
1a 石膏ボードの端部
1b 石膏ボードの端部(端面)に形成された雌ネジ状部分
2 各石膏ボード間の継ぎ目
3 胴縁(固定用部材の一例)
4 ビス
4a ビスの頭部
4b ビスの雄ネジ部分
5 弾性シート

Claims (2)

  1. 建物の壁(室内を仕切る仕切り壁を含む)、天井又は床の下地材の施工方法であって、
    複数のビスを、下地用ボードにより構成される複数の下地材中の「各下地材間の継ぎ目以外の継ぎ目近傍部分」から固定用部材に螺入させ、前記各下地材を前記固定用部材に固定する、第1行程と、
    前記第1行程の後に行われる第2行程であって、「前記第1行程により前記固定用部材に固定された前記各下地材」間の継ぎ目中の複数箇所から前記固定用部材へ複数のビスをそれぞれ螺入させながら前記継ぎ目に対向又は接している前記各下地材の端部又は端面の一部を前記螺入中のビスにより削り、前記各下地材同士を、前記の螺入されたビス及び当該ビスにより削られた部分を介して互いに振動が効率的に伝達されるように接続する、第2行程と
    を含むことを特徴とする建築用下地材の固定用部材への施工方法。
  2. 前記第2行程において使用されるビスの雄ネジ部分は、その螺入方向と直行する断面の最も大きい部分の直径が、前記継ぎ目の幅寸法の少なくとも2倍以上である、請求項1に記載の建築用下地材の固定用部材への施工方法。
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