JP6973809B2 - システムシェルター - Google Patents

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Description

本発明は、避難可能な組立式建屋が増設できるシステムシェルターに関する。
災害が発生したとき、被害にあった多くの人々は、体育館の床に段ボールなどを敷きならべ、大勢がひしめき合う中で毛布を敷いて、そこに雑魚寝状態で避難生活を送っていた。体育館の床の上だけでなく、学校の廊下で寝起きした人々もいる。
このような過酷な環境下での避難を余儀なくされて、災害関連死で命を落とされた方々は多数にのぼることが知られている。
熊本地震で「災害関連死」と認定された人数は211人であり、地震の直接の影響で亡くなった人の4倍以上に達した。この211人の内、避難所での避難生活や車中泊を経験した人々は少なくとも95人、全体の45%を占めるといわれている。災害で財産を失ってしまったという精神的疲労や、過密な集団での雑魚寝による睡眠不足などが相まって健康を害したことが推測される。
被災して、幸いにも一命をとりとめたとしても避難所での生活で「災害関連死」するのではあまりにも悲惨である。
特許第5569997号公報
上述した状況に鑑みると、雑魚寝による避難生活を回避できる避難施設が必要となる。しかし、万が一の災害に備えて大規模な避難施設を全国至る場所に常設することは、設置コスト・維持管理コストを考えると、現実的な対応とは言えない。
本発明の目的は、災害現場に輸送できて、迅速に設営できるシステムシェルターを提供することである。これにより、大勢の人々が雑魚寝による避難生活を回避できる。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、災害後に避難するための避難施設として用いるシステムシェルターであって、組立式建屋を増設するための部材である建屋部材と、輸送手段で輸送可能であって、天板と、前記天板に着脱自在に固定されて上下方向に回動可能な対向して設けられる一対の側壁で構成される外壁と、該外壁と連結する底板と、を有し、直方体形状の第1避難空間を画定する本体と、前記外壁を回動する回動手段と、を備え、前記本体の内部に、第1避難施設が設けられ、前記第1避難施設は、前記外壁が回動していないときに、該外壁の方向に沿って、本体の内部に、列状に複数段設けられる第1ベッドを有し、前記組立式建屋の内部に第2避難施設を設営するための第2避難施設部材が、前記本体の内部に配設され、前記第2避難施設部材は、前記外壁が回動したときに、該外壁の方向に沿って、列状に複数段設営できる第2ベッド部材を有し、前記回動手段は、前記外壁を外部空間側に付勢するバネを有し、前記外壁は、回動したとき、前記組立式建屋を固定するための固定床となり、前記固定床は、地中アンカーに固定され、前記建屋部材は、前記本体の内部に配設される、前記組立式建屋を設営するための部材であり、前記組立式建屋は、組立式建屋の骨組となるラーメン構造の枠組と、枠組に固定されて、枠組を覆うための幕材とを有し、前記幕材は、前記枠組の外面側に固定される外幕と、前記枠組の内面側に固定される内幕とを有する二重構造であり、前記本体を災害現場に輸送し、前記外壁を両側に倒し、前記建屋部材及び第2ベッド部材を第1避難空間の外に取り出し、前記組立式家屋が前記固定床に固定されることにより前記本体の両側に増設され、前記組立式建屋は、直方体形状の第2避難空間を画定し、前記第2ベッド部材を組み立てて、前記第2避難空間に第2ベッドを設置することを特徴とする。
この構成によれば、システムシェルターは、輸送手段で輸送可能であるので、災害時に迅速に設置現場に搬送して設営できる。また、組立式システムシェルターの外壁は、回動したとき組立式建屋を固定するための固定床となるので、外壁を多目的に利用できるとともに、組立式建屋を短期間に設営できる。
また、この構成によれば、一つの組立式システムシェルターの壁は、対向して設けられる一対の側壁で構成されるので、一つのシステムシェルターの二面の側壁を利用して、二つの増設避難施設を設営できる。
また、この構成によれば、本体の内部に、第1避難施設が設けられるので、本体をそのまま避難場所とすることができる。
また、この構成によれば、本体の内部に、第1ベッドが、外壁の方向に沿って、列状に複数段設けられるので、本体に多数の人々が、避難して、就寝できる。
また、この構成によれば、組立式建屋の内部に第2避難施設を設営するための第2避難施設部材が、本体の内部に配設されるので、本体のみを搬入現場に搬送することで、第2避難施設を組立式建屋内に設営できる。
また、この構成によれば、第2避難施設部材は第2ベッドを外壁の方向に沿って、列状に複数段設営できる第2ベッド部材を有するので、組立式建屋に多数の人々が、避難して、就寝できる。
また、この構成によれば、外壁を円滑に回動できる。
また、この構成によれば、強風によって外壁が煽られることを防止できる。
また、この構成によれば、安全性を高めた状態で、多くの人々が就寝個所を確保して避難できる
前記輸送手段は、トラック又はトレーラーであり、前記本体を牽引して輸送可能であることを特徴とする。
この構成によれば、本体は、トラック又はトレーラーで前記本体を牽引して輸送可能であるので、搬入現場に搬入したとき、本体を台車ごと搬入現場に存置して、牽引車両のみを搬送することで積卸作業を省略できるとともに輸送効率を高めることができる。例えば、複数台の本体を台車ごと搬入現場近傍の港までフェリーで搬送し、牽引車で搬入現場までピストン搬送することで効率よく搬送できる。
立式建屋を増設するための建屋部材は、本体の内部に配設されるので、本体のみを搬入現場に搬送することで、組立式建屋を設営できる。
立式建屋は、枠組と、枠組に固定されて、枠組を覆うための幕材を有するので、建屋部材の軽量化が図れるとともに、設営時間の短縮を図ることができる。
材は、枠組の外面側に固定される外幕と、枠組の内面側に固定される内幕とを有するので、外幕と内幕との間に断熱効果が期待できる空気層が設けられる。また、仮に、外幕が破損した場合でも、内幕の存在によって、風雨が直接内部に吹き込むことはない。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステムシェルターにおいて、本体の内部に、第1避難施設が設けられることを特徴とする。
この構成によれば、本体の内部に、第1避難施設が設けられるので、本体をそのまま避難場所とすることができる。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載のシステムシェルターにおいて、第1避難施設は、外壁の方向に沿って、列状に複数段設けられる第1ベッドを有することを特徴とする。
この構成によれば、本体の内部に、第1ベッドが、外壁の方向に沿って、列状に複数段設けられるので、本体に多数の人々が、避難して、就寝できる。
請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のシステムシェルターにおいて、組立式建屋の内部に第2避難施設を設営するための第2避難施設部材が、本体の内部に配設されることを特徴とする。
この構成によれば、組立式建屋の内部に第2避難施設を設営するための第2避難施設部材が、本体の内部に配設されるので、本体のみを搬入現場に搬送することで、第2避難施設を組立式建屋内に設営できる。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載のシステムシェルターにおいて、第2避難施設部材は、第2ベッドを外壁の方向に沿って、列状に複数段設営できる第2ベッド部材を有することを特徴とする。
この構成によれば、第2避難施設部材は第2ベッドを外壁の方向に沿って、列状に複数段設営できる第2ベッド部材を有するので、組立式建屋に多数の人々が、避難して、就寝できる。
請求項10に係る発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載のシステムシェルターにおいて、外壁は、対向して設けられる一対の側壁で構成されることを特徴とする。
この構成によれば、一つの組立式システムシェルターの壁は、対向して設けられる一対の側壁で構成されるので、一つのシステムシェルターの二面の側壁を利用して、二つの増設避難施設を設営できる。
実施形態1のシステムシェルターの輸送荷姿の側面図である。 システムシェルターの正面断面図である。 システムシェルターの側壁の回動を説明する正面断面図である。 組立式建屋を設営したときのシステムシェルターの斜視図である。 組立式建屋の枠組を組立てた状態の斜視図である。 (a)は、側壁と支柱の固定方法を説明するシステムシェルターの正面断面図であり、(b)は、支柱、上縦梁、および上横梁の固定方法を説明する平面断面図である。 幕材の部分正面断面図である。 (a)は、組立式建屋を設営した状態の正面断面図であり、(b)は、同側面断面図である。 第1ベッド本体の斜視図である。 実施形態2のシステムシェルターの輸送荷姿の側面図である。 (a)は、実施形態2の増設建屋を設営した状態の正面図であり、(b)は、同側面図である。
本発明の実施形態1について、図1〜9を参照して説明する。
図1、2に示す通り、システムシェルター1は、第1避難空間10aが画定された本体10と、本体10の内部に設けられる第1ベッド40と、底板11に載置された建屋部材50、および第2ベッド部材145を有している。第1避難空間10aの内部に組立式建屋60を設営するための建屋部材50、および組立式建屋60内に第2ベッド45を設置するための第2ベッド部材145が配設されることから、本体10のみを搬入現場に搬送することで、特段の設備を準備することなく避難可能な組立式建屋60を設営できる。
本体10は、底板11、天板13、対向して設けられる側壁12、および出入口20を有する立方体であり、大きさは20フィートコンテナと同じか若干小さく設定される。これにより、トラック90(輸送手段)による陸上輸送が可能となり、ほとんどの災害現場に搬送できる。
図3に示す通り、側壁12の下端は、底板11にヒンジ34で上下方向に回動可能に固定されており、上端は天板13に開放可能に固定されている。また、天板13には、ウインチ30(回動手段)が固定されていて、ウインチ30に備えつけられているワイヤー32は、天板13に固定される滑車33を経由して側壁12の上端部に接続している。
地面にあらかじめ増設基礎61を設置しておき、側壁12と、天板13の固定を開放して、ワイヤー32を伸ばすことで側壁12は下方に回動する。側壁12が水平になり、増設基礎61に載置されたことを確認してワイヤー32と側壁12の接続を解く。これにより、側壁12は、組立式建屋60を固定するための固定床として利用できる。また、上下方向の回動を円滑にするために、側壁12を外部空間100a側に付勢するためのバネを、天板13に設けておくことが好ましい。
側壁12が、組立式建屋60を固定するための固定床として利用されるときは、地中に貫入する地中アンカー(図示略)等と固定することが好ましい。これにより、強風によって側壁12が煽られることを防止できる。
図4に示す通り、本体10は基礎14に支持されている。組立式建屋60を増設した状態では、2棟の組立式建屋60が、本体10の両側に設けられる。本体10には、観音開きの外扉21と、引戸式の内扉22を有する2重構造の出入口20が、対向した状態で2カ所設けられている。2重構造とすることで、断熱性能を高めることができる。外気温が低い場合は、外扉21、および内扉22を閉鎖して断熱性能を高め、外気温が高い場合は、外扉21、および内扉22の双方を開放して内部の風通しを良くすることで人々が快適に避難できる。
組立式建屋60についても、本体10と同様に、2重幕構造の増設出入口62が対向した状態で2カ所設けられている。増設出入口62は、外幕55a、および内幕55bをファスナー57で開閉する構造となっている。開閉のタイミングについては、出入口20と同様であるので、説明は省略する。
組立式建屋60は、側壁12にラーメン構造の枠組51が取り付けられて、枠組51に幕材55が固定された構造である。
図5に示す通り、枠組51は、組立式建屋60の骨組となるものであり、角筒体の支柱52、上縦梁53、および上横梁54を有している。支柱52は側壁12に固定されて、支柱52の上端部に上縦梁53、上横梁54が四方に組まれた状態で固定されるラーメン構造である。また、これらの部材は適宜、繋材59a、b、cで連結されている。本実施形態1では、支柱52、上縦梁53、上横梁54は1本の部材としているが、複数に分割された部材同士を接合したものでもよい。分割することで、本体10への収容が効率化できる。
図6(a)に示す通り、側壁12の四隅に、接続部材12aが固定されている。接続部材12aは、側壁12と支柱52を接続するための部材であり、支柱52に内挿できる角筒体である。支柱52に接続部材12aを内挿した状態で、それぞれに対応する位置に孔が穿孔されており、この孔にボルト57aを貫入してナット57b締めることで側壁12と支柱52は固定される。
図6(b)に示す通り、支柱52の上端部に接続部材53a、53bが固定されている。接続部材53aは、支柱52と上縦梁53を接続するための部材であり、上縦梁53に内挿できる角筒体である。上縦梁53に接続部材53aを内挿した状態で、それぞれに対応する位置に孔が穿孔されており、この孔にボルト57aを貫入してナット57b締めることで支柱52と上縦梁53は固定される。上横梁54についても同様に、支柱52に固定される。これにより、枠組51は、側壁12に固定されたラーメン構造となる。
繋材59a、b、cのそれぞれの部材等への固定については、上述した内容とほぼ同じであることから説明は省略する。
図7に示す通り、枠組51に幕材55が固定されている。幕材55は、組立式建屋60の第2避難空間60aを画定するためのものであり、枠組51の外部空間100a側に設けられた外幕55a、および第2避難空間60a側に設けられた内幕55bを有する2重構造となっている。2重構造とすることで、仮に、風雨で外幕55aが破損した場合でも、内幕55bによって、内部空間に強風が吹きこむことはなく、降雨を伴う強風の場合でも、雨が吹きこむこともない。また、増設出入口62に位置する外幕55a、および内幕55bには、ファスナー57で開閉する増設外扉58、および増設内扉(図示略)が設けられている。
外幕55a、および内幕55bは下方に開放する箱型の幕であり、支柱52、上縦梁53、および上横梁54に面テープで固定されている。これによらず、ボタン状留め具、ループ状留め具、またはフック状留め具、もしくはこれらを併用して固定してもよい。
枠組51に外幕55a、および内幕55bを固定することで、組立式建屋60の増設出入口62、増設側壁63、および増設天井64が設けられる。また、外幕55aと、内幕55bの間に空気層56が設けられる。空気層56は、組立式建屋60の断熱性を向上させるためのものである。これにより、内部空間は、外気温の変化を受けにくくなる。
本実施形態1では、外幕55a、および内幕55bは、一体構造としているが、分割した幕材を相互に固定するものであってもよい。これにより、分割した幕材を部分的に枠組51に取り付けることで外幕55a、内幕55bを枠組51に取り付けることができるので、一度の作業に多くの人数を要することもない。これにより、取り付け作業の効率化を図ることができる。また、繋材59a,b,cに分割した外幕55a、および内幕55bを固定してもよい。上記枠組51および幕材55は、輸送時には、建屋部材50として第1避難空間10aに配設されている。
図8(a)、(b)に示す通り、システムシェルター1は、本体10の両側に組立式建屋60を増設できる。第1避難空間10aには、第1ベッド40があらかじめ設けられている。組立式建屋60で画定される第2避難空間60aには、第2ベッド45が配置されている。第2ベッド45は、あらかじめ本体10に配設されていた第2ベッド部材145を組立てたてたものである。
第1ベッド40は、両側面に、側壁12の方向に沿って列状に上下2段の就寝場所が確保されている。第2ベッド45についても同様である。これにより、多くの人々が就寝場所を確保して避難できる。
第1ベッド本体40aは、上下2段に配置されて、下段の第1ベッド本体40aは底板11に載置されている。また上段の第1ベッド本体40aは両端部が第1ベッド支持材40bに着脱自在に固定された状態で、下段の第1ベッド40の直上に置かれている。
第1ベッド支持材40bは、T字形の部材であり、下端部は底板11に、また先端部は仕切板42に固定されている。仕切板42は、外部空間と内部空間を仕切るためのものであり、本体10の両側面の全面を塞ぐ状態で本体に配置されている。仕切板42は優れた遮音性能を具備するものが好ましい。
第2ベッド部材145は、第2ベッド本体45a、および第2ベッド支持材45bを有している。第2ベッド本体45aは、輸送時には、第1ベッド本体40aに載置した状態で第1避難空間10aに配設されている。同じく輸送時には第1避難空間10aに配設されている第2ベッド支持材45bは、T字型の部材であり、下端部は側壁12に、また先端部は繋材59aに固定される。第2ベッド本体のレイアウトは、第1ベッド本体とほぼ同じであることから説明は省略する。
第1ベッド40、第2ベッド45は、それぞれの就寝場所を区画する間仕切りを設けることが好ましい。間仕切りは段ボール等を利用した簡単なものでもよい。軽量なため取付・取外しが簡単であるにもかかわらず、プライバシーが確保できるとともに、遮音・断熱効果も期待できる。
図9に示す通り、第1ベッド本体40aは、基材41aにマット41bが着脱自在に固定される構成となっている。マット面が汚れたとき、マット41bを取り外して洗浄することで、常に清潔な状態に保つことができる。基材41aは横たわったときの荷重を受け止めるものであることから、剛性の高い素材であることが好ましい。マット41bは、荷重を分散して寝心地を改善するものであることから、クッション性の良いものであることが好ましい。また、マット41bは軽量であることが好ましい。これにより、取り付け取り外しが簡単になる。
第2ベッド45についは、第1ベッド40とほぼ同様の構成であることから、説明は省略するが、第2ベッド45は、本体10の内部から、組立式建屋60の内部に移送して配置することから、第1ベッド40よりも軽量であることが好ましい。これにより、第2ベッド45の取り付け作業の負荷低減が図れる。
本発明の実施形態2について、図10、11を参照して説明する。実施形態1と実施形態2は、共通部分があることから、主に相違点について説明する。符号については、共通部分は、同じ番号とし、異なる部分については200番台の番号を用いる。
実施形態2におけるシステムシェルター201は本体10に建屋部材50等が配設された状態で、トレーラー290(牽引手段)で、牽引して輸送される。具体的には、本体10を台車291に載せて、牽引車292で牽引する構成である。本体10は、輸送できる最大の大きさとすることが好ましい。例えば、幹線道路のみを通過して輸送が可能であれば、40フィートコンテナと同じか若干小さくすることが好ましい。本体10を大きくすることで、1つのシステムシェルターでより多くの人々が避難できる。また、30フィートコンテナ、20フィートコンテナと同じか若干小さくてもよいことはもちろんである。
図11に示す通り、本体10を搬入現場に搬入した後、牽引車292から台車291を切り離し、本体10を台車291ごと搬入現場に存置して、牽引車両のみを搬送することで積卸作業を省略できる。これにより、本体10を据え付けるためのクレーン作業が不要となり、設置作業の効率化が図れる。また、本体10を搬入現場の近傍の港までフェリー輸送が可能であれば、複数台の本体10を台車291に載せて、牽引車292を切り離した状態でフェリー輸送し、港に到着後、牽引車292で港と搬入現場の間をピストン輸送することで輸送の効率化を図れる。
図11(b)に示す通り、台車291は、タイヤ294と基礎211に支持された状態で搬入現場に載置される。台車291を基礎211で支持する手順について説明する。
搬入現場にトレーラー290を搬入した後、基礎211を台車291の下に挿入する。基礎211に設けられたジャッキ(図示略)を利用して、牽引車292の接続部293が負担していた台車291の荷重を基礎211に載せかえる。接続部293の接続を開放して、牽引車292と台車291を切り離す。その後、牽引車292を移動することで作業は完了する。
組立式建屋60の地上高さは、本体10の地上高さと同じとなることから、組立式建屋60は、実施形態1の増設基礎61よりも高さの高い増設基礎261で支持される。
また、基礎211が設置される側には、出入口20、および増設出入口62に昇降するための階段242が設けられる。
なお、本発明は、上述した実施形態1、2に限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、様々な改変、置換等を行うことができる。例えば、本実施形態1,2では一人用のベッドを両側面に配置したが家族単位で避難できる複数人用のベッドを配置してもよいし、これらを組み合わせて配置してもよい。また、ベッドは上下2段に配置したが、1段のみでもよいし、3段以上配置してもよい。
実施形態1において、本体を積卸すためのフォークリフトをあらかじめ本体の内部に積み込んでおいてもよい。これにより、クレーンの手配が困難な搬入現場でも本体の積卸が容易となる。
さらに、熱交換式換気扇を配備して内部の温度を保つようにしてもよいし、太陽光発電パネルを天井面に配備して蓄電池を利用してその動力源としてもよい。
本発明に係るシステムシェルターは、輸送時はコンパクトな外形であるにもかかわらず、避難する多くの人々を収容できる。また、現地での搬入設営も簡単であることから産業上の利用可能性は大である。特に、地震、火山噴火等の突然発生する災害時に、迅速に避難対応できる点で優れている。
1、201 システムシェルター
10 本体
12 側壁
30 ウインチ
40 第1ベッド
45 第2ベッド
145 第2ベッド部材
50 建屋部材
51 枠組
55 幕材
55a 外幕
55b 内幕
60 組立式建屋
90 トラック(輸送手段)
290 トレーラー(輸送手段)

Claims (1)

  1. 災害後に避難するための避難施設として用いるシステムシェルターであって、
    組立式建屋を増設するための部材である建屋部材と、
    輸送手段で輸送可能であって、天板と、前記天板に着脱自在に固定されて上下方向に回動可能な対向して設けられる一対の側壁で構成される外壁と、該外壁と連結する底板と、を有し、直方体形状の第1避難空間を画定する本体と、
    前記外壁を回動する回動手段と、を備え、
    前記本体の内部に、第1避難施設が設けられ、
    前記第1避難施設は、前記外壁が回動していないときに、該外壁の方向に沿って、本体の内部に、列状に複数段設けられる第1ベッドを有し、
    前記組立式建屋の内部に第2避難施設を設営するための第2避難施設部材が、前記本体の内部に配設され、前記第2避難施設部材は、前記外壁が回動したときに、該外壁の方向に沿って、列状に複数段設営できる第2ベッド部材を有し、
    前記回動手段は、前記外壁を外部空間側に付勢するバネを有し、
    前記外壁は、回動したとき、前記組立式建屋を固定するための固定床となり、
    前記固定床は、地中アンカーに固定され
    前記建屋部材は、前記本体の内部に配設される、前記組立式建屋を設営するための部材であり、
    前記組立式建屋は、組立式建屋の骨組となるラーメン構造の枠組と、枠組に固定されて、枠組を覆うための幕材とを有し、前記幕材は、前記枠組の外面側に固定される外幕と、前記枠組の内面側に固定される内幕とを有する二重構造であり、
    前記本体を災害現場に輸送し、前記外壁を両側に倒し、前記建屋部材及び第2ベッド部材を第1避難空間の外に取り出し、前記組立式家屋が前記固定床に固定されることにより前記本体の両側に増設され、前記組立式建屋は、直方体形状の第2避難空間を画定し、前記第2ベッド部材を組み立てて、前記第2避難空間に第2ベッドを設置することを特徴とするシステムシェルター
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