JP6968640B2 - 釣り用リールのスプール着脱機構および片軸受リール - Google Patents

釣り用リールのスプール着脱機構および片軸受リール Download PDF

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Description

本発明は、釣り用リールのスプールをスプール軸に対して着脱可能な、釣り用リールのスプール着脱機構および片軸受リールに関する。
片軸受リールおよびスピニングリール等の釣り用リールには、工具を用いずにスプールをワンタッチで着脱可能なスプール着脱機構が設けられているものが知られている。例えば、特許文献1のスプール着脱機構は、突起部としての第1軸受と、着脱部材と、付勢部材と、位置決め部材としての蓋部材と、を備える。第1軸受は、第1側面と第2側面とを有する。着脱部材は、規制部と押圧操作部とを有する。規制部は、第2側面に対向して係合する。着脱部材は、規制部が第2側面に対向する規制位置と、第1軸受から離反する離反位置と、に径方向に移動可能である。付勢部材は、着脱部材を規制位置に向けて付勢する。蓋部材は、規制位置に付勢される着脱部材を規制位置に位置決めする。
特開2014−30372号公報
特許文献1のスプール着脱機構は、着脱部材を規制位置に向けて付勢するコイルばねをスプールの径方向から組み付ける必要があり、組み立てるのが難しかった。スプール着脱機構の組立のための空間を確保する必要性から、径方向の小型化も難しい。そして、コイルばねを組み込むときに、コイルばねが変形する可能性もある。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであって、釣り用リールのスプール着脱機構の組立を容易にすることを目的とする。
本発明の第1の観点に係るスプール着脱機構は、釣り用リールのスプールをスプール軸に対して着脱可能な釣り用リールのスプール着脱機構であって、スプール軸の開放端部からスプール軸の半径方向に突出し、スプール軸の開放端面の側に向かう第1側面、および、スプール軸の開放端面とは反対の支持部の側に向かう第2側面、を有する突起部と、第2側面に対向しうる面を有し、第2側面に係合しうる規制部、および、スプールの回転軸に向かって押圧操作された場合に、規制部を突起部から離脱させる方向に移動させる操作部、が形成され、スプールに装着される少なくとも1つの着脱部材と、規制部をスプールの半径方向に回転軸に向かって付勢する環状ばねと、着脱部材をスプールの装着位置に保持する保持部材と、を備える。
好ましくは、着脱部材は、スプールの糸巻胴部に設けられる筒状のボス部の外周面から内周面に貫通するスリットに装着され、第2側面に係合する着脱部材に対して、スプールの軸方向の移動がスリットで規制される。
好ましくは、保持部材は、スプールの回転軸方向の先端に固定されて、着脱部材をスプールの装着位置に保持する。
好ましくは、突起部は、スプール軸の開放端部に軸方向に移動不能に装着された転がり軸受であり、第2側面は、転がり軸受の外輪の支持部の側に向かう面である。
好ましくは、一対の着脱部材が、スプールの回転軸を挟んで径方向に互いに対向してスプールに装着され、環状ばねは、一対の着脱部材の規制部どうしを、互いに近づく向に付勢する。
さらに好ましくは、それぞれの着脱部材の規制部と操作部は、スプールの回転軸を挟んで対向する位置に配置され、着脱部材はそれぞれ、規制部と操作部とをスプールの回転軸の径方向外方で湾曲して連結する連結部を有し、環状ばねは、規制部の径方向外側に係合し、一対の着脱部材の規制部どうしを、互いに近づく向に付勢する。
あるいは、それぞれの着脱部材の規制部と操作部は、スプールの回転軸を挟んで対向する位置に配置され、着脱部材はそれぞれ、規制部と操作部とをスプールの回転軸の径方向外方で湾曲して連結する連結部を有し、環状ばねは、操作部の径方向内側に係合し、一対の着脱部材の操作部どうしを、互いに離反する向に付勢してもよい。
好ましくは、環状ばねは、一本の線材から形成されている。
着脱部材と環状ばねは一体に形成されていてもよい。
好ましくは、規制部は、第2側面に対向して配置される規制面と、規制面と反対側に配置され、径方向外側に向かうにつれて、規制面からの距離が大きくなる傾斜面と、を有する。
本発明の第2の観点に係る片軸受リールは、リール本体と、リール本体に片持ち支持されているスプール軸と、スプール軸の開放端部に抜け止めされて配置される突起部である第1軸受と、第1軸受よりも片持ち支持の側に配置される第2軸受と、糸巻胴部、ならびに、糸巻胴部と一体形成され糸巻胴部の内周側に配置され、第1軸受および第2軸受によってスプール軸に回転自在に支持される筒状のボス部、を有する糸巻用のスプールと、第1の観点に係るスプール着脱機構と、を備える。
本発明のスプール着脱機構によれば、付勢部材として1つの環状ばねをスプールの先端側から嵌めるだけで組み立てられるので、釣り用リールのスプール着脱機構の組立が容易である。
本発明の実施の形態1に係る片軸受リールの正面図 実施の形態1に係る片軸受リールの背面図 実施の形態1に係る片軸受リールの断面図 実施の形態1に係る片軸受リールの断面図 実施の形態1に係る着脱部材の正面図 実施の形態1に係る着脱部材の斜視図 実施の形態1に係る環状ばねの斜視図 実施の形態1に係る一対の着脱部材の斜視図 実施の形態1に係るスプール着脱機構の断面図 実施の形態1に係る押圧操作時のスプール着脱機構の断面図 本発明の実施の形態2に係る環状ばねの斜視図 実施の形態2に係るスプール着脱機構の断面図 本発明の実施の形態3に係るスプール着脱機構の断面図 実施の形態3に係る押圧操作時のスプール着脱機構の断面図 本発明の実施の形態4に係るスプール着脱機構の断面図 実施の形態4に係る環状ばねを装着するときのスプール着脱機構の断面図 実施の形態4に係る環状ばねの例を示す斜視図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る片軸受リールの正面図である。片軸受リール100は、リール本体1と、リール本体1に対して回転自在に装着され外周に釣り糸が巻かれるスプール3と、を備えている。リール本体1は、円形皿状のフレーム10と、釣り竿RDを装着するための竿装着部12と、から構成される。フレーム10は、スプール3よりも小径である。スプール3に設けられたハンドル把手54を操作して、スプール3を回転させることができる。スプール3には、回転軸を挟んでハンドル把手54に対向する位置に配置されたバランスウェイト56が設けられている。
一般に、スプール3の釣り糸が巻かれる面は回転面で構成されている。平面上の曲線をその平面上の直線の周りに回転させて回転面を形成するときの、その直線を回転軸という。スプール3の回転軸とは、スプール3の釣り糸が巻かれる面の回転面を形成するための回転軸である。
スプール3には、回転軸を挟んで対向する一対の着脱部材30が設けられている。着脱部材30の押圧操作部42を回転軸に向かって互いに近付けるように操作することによって、スプール3をリール本体1からはずすことができる。着脱部材30は、スプール3とともに回転する。
図2は、実施の形態1に係る片軸受リールの背面図である。竿装着部12は、固定部12a、アーム部12bおよび装着脚部12cを有している。アーム部12bは、固定部12aと一体形成されている。アーム部12bは、固定部12aからフレーム10の径方向外方に延びた後に湾曲して、スプール3の径方向外方に配置されている装着脚部12cに接続している。装着脚部12cは、アーム部12bと一体形成されている。装着脚部12cは、アーム部12bの先端に前後方向に配置され釣り竿RDに装着可能である。
固定部12aは、フレーム10に形成された嵌合凸部14dの外周面14gに嵌合する内周面12dを有するリング形状である。固定部12aは、周方向に等しい間隔で配置された複数(例えば4つ)の固定孔12eを有している。固定孔12eに挿通されたボルト部材16が、フレーム10に形成されたねじ孔14eにねじ込まれて、竿装着部12がフレーム10に固定される。嵌合凸部14dは、フレーム10の中心の第1位置C1に対して偏芯した第2位置C2を中心に配置されている。第1位置C1は、スプール3の回転軸に一致している。
例えば、8つのねじ孔14eのうち、1つおきに4つのねじ孔14eに竿装着部12側からボルト部材16がねじ込まれて、フレーム10に竿装着部12が固定される。フレーム10に竿装着部12を固定する位置を8通りに変えて、竿装着部12に装着される釣り竿RDとスプール3の回転軸との距離を8段階に変えることができる。
図3は、実施の形態1に係る片軸受リールの断面図である。図3は、図1の切断線III−IIIによる断面を示す。スプール3は、フレーム10に固定されたスプール軸2に回転可能に支持される。
スプール軸2は、フレーム10に片持ち支持されている。支持されている端部を支持部、他方の支持されていない端部を開放端部という。開放端部の端面は開放端面である。スプール軸2には、開放端部に第1軸受4が嵌合され、支持部の側に第2軸受5が嵌合される。第1軸受4の内輪4aおよび第2軸受5の内輪5aがスプール軸2に固定されている。スプール3は、第1軸受4の外輪4bと第2軸受5の外輪5bに嵌合し、スプール軸2に対して回転可能に支持される。スプール着脱機構6によって、スプール3をスプール軸2に装着したりスプール軸2から離脱したりすることができる。前述の着脱部材30は、スプール着脱機構6を構成する。
<リール本体の構成>
フレーム10は、スプール軸2を片持ち支持するとともに竿装着部12が取り付けられる取付部14と、縁部に形成される噛み込み防止部15と、を有している。取付部14は、竿装着部12が取り付けられる第1取付部14aと、スプール軸2を取り付けるための第2取付部14bと、を有している。
第1取付部14aは、竿装着部12が配置される環状の配置部14cと、配置部14cから円形に突出する嵌合凸部14dと、有している。配置部14cおよび嵌合凸部14dは、配置部14cからスプール軸2が延びる方向と反対側に突出している。配置部14cには、図2に示されるように、フレーム10に竿装着部12を固定するための複数(例えば8個)のねじ孔14eが、第2位置C2を中心として周方向に等間隔に形成されている。
スプール軸2は、第2取付部14bに装着される。第2取付部14bは、嵌合凸部14dからスプール軸2の延びる方向に突出して設けられる。第2取付部14bは、スプール軸2の軸芯である第1位置C1を中心として円筒形状に突出して形成されている。第2取付部14bの中心には、スプール軸2がねじ込み固定される雌ねじ部14fが形成されている。雌ねじ部14fは、フレーム10の中心に配置されている。
噛み込み防止部15は、リール本体1のスプール3への釣り糸の噛み込みを防止するために設けられる。噛み込み防止部15の先端部は、スプール3の第1フランジ部36aに設けられる環状溝36c内に配置される。噛み込み防止部15は、環状溝36cに向かって湾曲して形成されている。
<スプール軸の構成>
スプール軸2は、第2取付部14bに片持ち支持されている。スプール軸2は、先端に雌ねじ穴2aが形成された第1軸受装着部2b、第2軸受装着部2c、鍔部2d、および、雄ねじ部2eを有している。開放端部である第1軸受装着部2bには、第1軸受4が装着される。雌ねじ穴2aには、第1軸受4を抜け止めするための抜け止めボルト18がねじ込まれている。抜け止めボルト18の頭部18aは、第1軸受4の内輪4aに接している。
第2軸受装着部2cは、第1軸受装着部2bよりも大径であり、その支持部の側に第2軸受5が装着される。第1軸受4の内輪4aと第2軸受5の内輪5aは、その間に配置された位置決め用のスペーサ20に接している。これにより、第1軸受4の内輪4aと第2軸受5の内輪5aとが位置決めされる。第2軸受5の外径は、第1軸受4の外径より大きい。
鍔部2dは、第2軸受装着部2cよりも大径であり、第2軸受5を位置決めするとともに、第2取付部14bに当接してスプール軸2を軸方向に位置決めする。第2軸受5の内輪5aは、鍔部2dとスペーサ20とによって軸方向の移動が規制されている。支持部である雄ねじ部2eが雌ねじ部14fに螺合して、スプール軸2が第2取付部14bに固定される。
第1軸受4は、スプール着脱機構6の突起部としても機能する。第1軸受4は、スプール軸2の開放端部からスプール軸2の半径方向に突出する突起部である。第1軸受4の外輪4bは、開放端面に向かう第1側面4cと、第1側面4cとは反対側の支持部の側に向かう第2側面4dと、を有している。
<スプールの構成>
スプール3は、例えばアルミニウム合金製等の軽金属製の環状部材であり、機械加工により形成されている。スプール3は、筒状の糸巻胴部35と、第1フランジ部36aおよび第2フランジ部36bと、を有しており、これらは一体形成されている。これらが別体で構成されていてもよい。第1フランジ部36aの外周側の外側面に、前述したように、噛み込み防止部15が入り込む環状溝36cが形成されている。図1に示されるように、第2フランジ部36bの外周面には、周方向に間隔を隔てて配置された複数の円弧状の凹部36dが機械加工により形成されるとともに、円板部38に連なる複数の開口部36eが形成されている。
糸巻胴部35は、外周面に釣り糸が巻付可能な筒状の糸巻部35a、糸巻部35aの内周側でスプール軸2に回転自在に支持されるボス部37、および、糸巻部35aとボス部37とを連結する円板部38、を有している。ボス部37は、スプール軸2が貫通可能な貫通孔37aを有する筒状の部材である。貫通孔37aは、スプール軸2に装着されている第1軸受4および第2軸受5に嵌合される。ボス部37の先端側はスプール着脱機構6を構成する蓋部材34によって塞がれている。
ボス部37の貫通孔37aは、先端側から基端側に向けて4段階で内径が大きくなるように形成されている。貫通孔37aは、先端側から順に、第1段差37d、第2段差37eおよび第3段差37fを有している。第1段差37dは、スプール3を装着するときに、第1軸受4の外輪4bに当接する。すなわち、第1軸受4の第1側面4cは、第1段差37dに当接する。第2段差37eは、第1軸受4を貫通孔37aに装着しやすくするために設けられている。すなわち、第2段差37eより先端側は、第1軸受4にちょうど嵌合するが、第2段差37eより基端側は、第1軸受4の外径より大きく第2軸受5の外径より小さい。第3段差37fは、スプール3を装着するときに第2軸受5の外輪5bに当接する。
スプール3とスプール軸2との間には、スプール3の回転で音を発生する発音機構22が設けられている。図2に示される操作部材29を操作することによって、発音機構22を発音位置と無音位置とに切り換えることができる。
図4は、実施の形態1に係る片軸受リールの断面図である。図4は、図1の切断線IV−IVによる断面を示す。ボス部37には、第2段差37eの基端側に、ボス部37の外周面と内周面とを貫通する一対のスリット37bが形成されている。一対のスリット37bは、スプール3の回転軸を挟んで対向して配置されている。一対のスリット37bは、回転軸に平行な面で切り欠かれる互いに平行な切欠き面37c(図9参照)を貫通部分の両側にそれぞれ有している。スリット37bは、着脱部材30を径方向移動可能かつ軸方向移動不能に案内する。
蓋部材34は、ボス部37の先端外周面にねじ込み固定される。蓋部材34は、スプール着脱機構6の保持部材の一例である。蓋部材34は、ボス部37の先端外周面にねじ込まれるねじ部34aと、ねじ部34aよりも大径に形成された環状の位置決め部34cとを有している。位置決め部34cは、着脱部材30の径方向外方への移動を規制するために設けられている。
一対の着脱部材30は、スリット37bに装着される。一対の着脱部材30に、1つの環状ばね32が係合し、着脱部材30をスプール3の回転軸に向かって付勢している。着脱部材30は、第1軸受4の第2側面4dに係合する。着脱部材30は、スリット37bによってスプール3に対して軸方向の移動が規制されているので、第2側面4dに係合する着脱部材30に対して、スプール3の軸方向の移動がスリット37bで規制される。
<スプール着脱機構の構成>
図5は、実施の形態1に係る着脱部材の正面図である。図6は、実施の形態1に係る着脱部材の斜視図である。着脱部材30は、概ねC字状に湾曲して形成された部材である。着脱部材30は、規制部40、押圧操作部42、連結部44および案内部46を有している。着脱部材30は、第1面30aがスプール軸2の先端側に向くように、スプール3のスリット37bに装着される。規制部40は、連結部44から押圧操作部42に対向する位置に向けて折れ曲がって直線的に形成されている。
規制部40は、第1軸受4の第2側面4dに対向して配置される規制面40aと、規制面40aとは反対側の傾斜面40bとを有している。規制面40aは、スプール3の回転軸に直交する平面で構成されている。傾斜面40bは、径方向外側に向けて規制面40aからの距離が大きくなる平面で構成される。規制面40aは、第1軸受4の外輪4bの第2側面4dに係止されて、スプール3がスプール軸2から離脱するのを防止する。傾斜面40bは、スプール軸2から外したスプール3をスプール軸2に装着するとき、第1軸受4の外輪4bの外周面の角部に接触して、傾斜を利用して一対の着脱部材30を離反する方向に押圧するために設けられている。規制部40の径方向の外側面には、環状ばね32を保持するための保持突起40cが径方向外側に突出して形成されている。規制部40は、内周部に第1円筒面40dを有している。第1円筒面40dの内径は、ボス部37の外径よりも僅かに大きい。
押圧操作部42は、着脱部材30を規制位置から離脱位置に径方向外側に移動させる押圧操作のために設けられている。押圧操作部42は、連結部44から径方向外側に突出して形成されている。押圧操作部42には、2つの着脱部材30を対向して配置したときに、他方の着脱部材30の保持突起40cを収納するための収納凹部42bが形成されている。収納凹部42bは、連結部44の内周面44aから径方向外方に概ね矩形に凹んで形成されている。
連結部44は、規制部40と押圧操作部42とを連結している。連結部44の内周面44aは、ボス部37の外周面よりも僅かに大きい内径の第2円筒面44bと、平面部44cと、を有している。平面部44cの長さは、着脱部材30の移動量と実質的に同じである。連結部44と厚みが薄い規制部40との境界部分には、平面部44cがまっすぐ延長された段差面44dが形成されている。
案内部46は、押圧操作部42から連結部44と反対側に湾曲して形成されている。案内部46は、規制部40と係合して一対の着脱部材30を互いに径方向に案内するために設けられている。規制部40の厚さと案内部46の厚さの合計は、連結部44の厚さに等しい。2つの着脱部材30を、それぞれの規制部40が対向するように配置すると、一方の規制部40が他方の案内部46の下に重なり、一方の規制部40は他方の案内部46に案内される。案内部46は、他方の着脱部材30の段差面44dに平行して接する案内面46aを先端部に有している。案内部46の内周面46bは、第2円筒面44bと同じ内径で、第2円筒面44bの延長に重なる。
着脱部材30の第1面30aには、蓋部材34に接する位置決め突起48が第1面30aから突出して形成される。位置決め突起48は、環状ばね32を避けるように形成されている。位置決め突起48が蓋部材34に当接することにより、着脱部材30がボス部37に保持される。
図7は、実施の形態1に係る環状ばねの斜視図である。環状ばね32は、着脱部材30の保持突起40cにそれぞれ係合し、互いに対向する2つの係合部32aと、係合部32aを連結し、互いに対向する2つの連結部32bとを有する。環状ばね32は、一本の線状材から形成されている。実施の形態1では、環状ばね32は、エンドレスではなく、一箇所、間隙32cで切れている。ここでは、一箇所に間隙32cがあってエンドレスでないばねも、環状ばねという。環状ばね32は、間隙32cがないエンドレスな形状でもよい。
環状ばね32は、開放された自由な状態から、係合部32aどうしを離隔させると、係合部32aどうしを近付ける方向に付勢する力が働く。また、連結部32bどうしを近付けるように圧縮すると、係合部32aどうしが離隔するように拡げることができる。
逆に、開放された自由な状態から、係合部32aどうしを近接させると、係合部32aどうしを遠ざける方向に付勢する力が働く。また、連結部32bどうしを遠ざけるように拡張すると、係合部32aどうしを近接させることができる。
図8は、実施の形態1に係る一対の着脱部材の斜視図である。図8は、一対の着脱部材30がボス部37に装着されて、規制位置にある状態の着脱部材30のみを表している。図8では、位置決め突起48が省略されている。
図8の状態で、規制部40は、ボス部37のスリット37bに嵌まり、規制面40aは、第1軸受4の第2側面4dに係合する位置にある。この状態では、規制部40の第1円筒面40dが、ボス部37の外周面に当接して、規制部40は図8の状態より互いに近づくことはない。
一対の着脱部材30をボス部37のスリット37bに装着して、図8に示すような位置に保持した状態で、ボス部37の先端側から、すなわち図8でいえば上から、環状ばね32を係合部32aが保持突起40cに係合するように嵌める。環状ばね32は、開放された自由な状態で、2つの係合部32a相互の距離が、一対の着脱部材30の規制部40どうしが近接する規制位置にあるときの保持突起40c相互の距離よりも小さい。連結部32bどうしを近付けるように圧縮すれば、係合部32aどうしが離隔するように拡げることができる。係合部32aどうしが離隔するように拡げた状態で、係合部32aを収納凹部42bに挿入し、連結部32bどうしを圧縮する力をゆるめれば、2つの係合部32aをそれぞれ保持突起40cに係合させることができる。
環状ばね32を装着したのち、蓋部材34を取り付ける。蓋部材34は、押圧操作部42を除いて、着脱部材30と環状ばね32を覆い、スプール3の先端側からは、押圧操作部42しか見えない(図1参照)。
図9は、実施の形態1に係るスプール着脱機構の断面図である。図9は、図3の切断線IX−IXによる断面を示す。一対の着脱部材30は、スプール軸2を挟んで、それぞれの規制部40が互いに対向するように配置されている。図9は、着脱部材30が規制位置にある状態を示す。
図9では、中心から順に、抜け止めボルト18と雌ねじ穴2a、第1軸受装着部2b(破線)、第2軸受装着部2c、第1軸受4の内輪4a(破線)、スペーサ20、外輪4b、および、ボス部37が表されている。着脱部材30の規制部40は、ボス部37のスリット37bに配置されている。一方の着脱部材30の案内部46は、他方の規制部40より紙面の背面側に位置し、規制部40の規制面40aの面に接している。環状ばね32が保持突起40cに保持されて、規制部40をそれぞれスプール軸2に向かって付勢している。
図9の状態では、規制部40の第1円筒面40dが、ボス部37の外周面に当接するか、あるいは、規制部40の連結部44の側の直線部分がボス部37の切欠き面37cに当接している。規制部40は、スリット37bの貫通部分からボス部37の貫通孔37a内に入り込み、規制面40aが、外輪4bの第2側面4dに係合している。着脱部材30は、スリット37bによってスプール3に対して軸方向の移動が規制されているので、第2側面4dに係合する着脱部材30に対して、スプール3の軸方向の移動がスリット37bで規制される。
それぞれの着脱部材30で、押圧操作部42は、規制部40とスプール軸2を挟んで対向する位置にあり、規制部40がスプール軸2に向かって環状ばね32で付勢されてスプール軸2に近い位置にあるので、押圧操作部42は、スプール軸2から離れた位置にある。
図10は、実施の形態1に係る押圧操作時のスプール着脱機構の断面図である。図10は、図9と同じく、図3の切断線IX−IXによる断面を示す。図10は、着脱部材30が離脱位置にある状態を示す。
それぞれの着脱部材30で、規制部40は、押圧操作部42とスプール軸2を挟んで対向する位置にあり、図9の状態から、一対の着脱部材30それぞれの押圧操作部42を、互いに近付ける方向に押圧操作すると、規制部40は、スプール軸2から径方向外方に移動する。このようにして、規制部40を、第1軸受4の外輪4bから離脱させることができる。図10の状態では、規制部40の規制面40aは、第2側面4dに係合しないので、スプール3をスプール軸2から離脱させることができる。
このとき、着脱部材30は、蓋部材34で保持されているので、ボス部37からはずれることはない。また、一方の保持突起40cは、他方の収納凹部42bに入り込み、一対の着脱部材30は互いに干渉することがない。
実施の形態1では、環状ばね32は、開放された自由な状態で、2つの係合部32a相互の距離が、一対の着脱部材30の規制部40どうしが近接する規制位置にあるときの保持突起40c相互の距離よりも小さい。また、連結部32bどうしの内寸をボス部37の外径より小さくしなくても、規制部40が第2側面4dから離脱する位置に、2つの係合部32aどうしを離隔させることができる。
図10の状態から、押圧操作部42を押圧操作する力を緩めれば、環状ばね32の復元力で、図9の状態に戻る。このようにして、スプール3をスプール軸2に装着することができる。または、離脱させたスプール3で、押圧操作部42を押圧操作せず、ボス部37の貫通孔37aにスプール軸2を挿通すると、着脱部材30は、図9の位置に戻っているから、規制部40の傾斜面40bが、第1軸受4の外輪4bの第1側面4cの角に当接する。そのままボス部37を押し込むと、傾斜面40bによって着脱部材30は径方向外方に移動し、外輪4bの外周面を滑らせて、規制面40aを第2側面4dに係合させることができる。
実施の形態1のスプール着脱機構6では、一対の着脱部材30は1つの環状ばね32でスプール3の回転軸に向かって付勢される。実施の形態1のスプール着脱機構6は、一対の着脱部材30をボス部37のスリット37bに配置した状態で、環状ばね32を着脱部材30の保持突起40cに嵌めるだけで組み立てることができる。
なお、環状ばね32は、図7の形状に限らない。例えば、線状材に限らず板状材から加工して形成してもよい。前述のとおり、間隙32cはあってもなくてもよい。例えば、線状材を加工して図7に示される形状に加工したのち、間隙32cを溶接して接続してもよい。曲げ加工で形成する係合部32aに限らず、例えば、インサート成形で係合部32aを形成してもよい。また、環状ばねの「環状」は全周を囲うことを意味しない。たとえば2つの連結部32bで2つの係合部32aを連結せず、いずれか一方の連結部32bで係合部32aを連結する構造でもよい。その場合、2つの係合部32aいずれにも間隙32cは形成されず、連結部32bの省略された部分が間隙32cに相当する。
その他、蓋部材34は、ボス部37にねじ部34aで固定するのでなく、例えば、ボス部37に形成された環状凸部に係合する環状凹部を蓋部材34に形成して、弾性変形させて嵌め込む構成にしてもよい。
着脱部材30の位置決め突起48は、図5および図6に示される形状に限られない。また、位置決め突起48はなくてもよい。その場合、環状ばね32が蓋部材34に接し、着脱部材30は、環状ばね32を介して間接的に保持される。
実施の形態2.
図11は、本発明の実施の形態2に係る環状ばねの斜視図である。実施の形態2では、スプール着脱機構6は着脱部材30を1つしか含まない。
実施の形態2の環状ばね32は、実施の形態1の環状ばね32の一対の係合部32aのうち、1つの係合部32aに代えて、嵌合部32dを形成したものである。嵌合部32dは、ボス部37のスリット37bに嵌合する。図11の環状ばね32でも、間隙32cが形成されている。間隙32cは、係合部32aではなく、嵌合部32dに形成されてもよい。また、間隙32cがなく、環状ばね32はエンドレスであってもよい。
図12は、実施の形態2に係るスプール着脱機構の断面図である。図12は、図9と同じく、図3の切断線IX−IXによる断面を示す。実施の形態2では、1つの着脱部材30がボス部37に装着される。環状ばね32の係合部32aは、保持突起40cに係合する。また、嵌合部32dは、規制部40が挿入されているスリット37bに対向する他方のスリット37bに嵌合する。
実施の形態2では、図12の状態で、規制部40がスプール軸2に向かって付勢されるように、環状ばね32が形成されている。規制部40は、スリット37bの貫通部から貫通孔37a内に入り込み、外輪4bの第2側面4dに係合する。
実施の形態2でも、着脱部材30をボス部37に装着し、規制位置に保持した状態で、ボス部37の先端側から、環状ばね32を装着することができる。環状ばね32を装着したのち、蓋部材34を取り付ける。蓋部材34は、押圧操作部42を除いて、着脱部材30と環状ばね32を覆い、スプール3の先端側からは、押圧操作部42しか見えない(図1参照)。
規制位置の状態から、押圧操作部42と、蓋部材34の回転軸を挟んで対向する位置に指をかけて、押圧操作部42をスプール軸2に向かって押圧操作することによって、規制部40を第2側面4dから離脱させることができる。このとき、環状ばね32の嵌合部32dは、連結部44と案内部46で押さえられて、スリット37bからはずれない。
実施の形態2では、部品点数が少なく、組立がより簡単である。なお、環状ばねの「環状」は全周を囲うことを意味しない。たとえば2つの連結部32bで係合部32aと嵌合部32dを連結せず、いずれか一方の連結部32bで係合部32aと嵌合部32dを連結する構造でもよい。その場合、係合部32aにも嵌合部32dにも間隙32cは形成されず、連結部32bの省略された部分が間隙32cに相当する。
実施の形態3.
図13は、本発明の実施の形態3に係るスプール着脱機構の断面図である。実施の形態3では、規制部40を直接、環状ばね32で付勢するのではなく、押圧操作部42を環状ばね32で径方向外方に付勢することによって、間接的に、規制部40を径方向内方に付勢する。
実施の形態3では、着脱部材30は、保持突起40cに代えて、押圧操作部42の内側に保持突起42cを有する。実施の形態3の環状ばね32は、図7の環状ばね32と同様の形状であるが、係合部32a相互の距離が異なる。実施の形態3では、開放された自由な状態で、2つの係合部32a相互の距離が、一対の着脱部材30の規制部40どうしが近接する規制位置にあるときの保持突起42c相互の距離よりも大きい。また、連結部32bどうしの内寸をボス部37の外径より小さくしなくても、規制部40が第2側面4dに係合する位置で、2つの係合部32aどうしを離隔させることができる。よって、図13の状態に一対の着脱部材30を保持して、ボス部37の先端側から環状ばね32を装着することができる。
図13に示されるように、環状ばね32は、押圧保持部42の内側に形成された保持突起42cに係合されて保持される。環状ばね32は、開放された自由な状態で、2つの係合部32a相互の距離が、一対の着脱部材30が規制位置にあるときの保持突起42c相互の距離よりも大きいから、図13の状態で、押圧保持部42どうしは、離反する方向に付勢されている。
一対の着脱部材30それぞれで、規制部40は、スプール3の回転軸を挟んで押圧操作部42と対向する位置に配置されているから、押圧操作部42が回転軸から離隔する方向に付勢されると、規制部40は、回転軸に近接する方向に付勢される。したがって、一対の着脱部材30の動きは、実施の形態1と同じである。
一対の着脱部材30をボス部37のスリット37bに装着して、図13に示すような位置に保持した状態で、ボス部37の先端側から、環状ばね32を係合部32aが保持突起42cに係合するように嵌める。環状ばね32は、開放された自由な状態で、2つの係合部32a相互の距離が、一対の着脱部材30が規制位置にあるときの保持突起42c相互の距離よりも大きい。連結部32bどうしを離反するように拡張すれば、係合部32aどうしが近接するように圧縮することができる。または、係合部32aどうしを直に近接するように圧縮してもよい。係合部32aどうしが近接するように圧縮した状態で、係合部32aを収納凹部42bに挿入し、連結部32bどうしを拡張する力をゆるめれば、2つの係合部32aをそれぞれ保持突起42cに係合させることができる。
図14は、実施の形態3に係る押圧操作時のスプール着脱機構の断面図である。図14は、図9と同じく、図3の切断線IX−IXによる断面を示す。図14は、着脱部材30が離脱位置にある状態を示す。
一対の着脱部材30それぞれで、規制部40は、押圧操作部42とスプール軸2を挟んで対向する位置にあり、図13の状態から、一対の着脱部材30それぞれの押圧操作部42を、互いに近付ける方向に押圧操作すると、規制部40は、スプール軸2から径方向外方に移動する。このようにして、規制部40を、第1軸受4の外輪4bから離脱させることができる。図14の状態では、規制部40の規制面40aは、第2側面4dに係合しないので、スプール3をスプール軸2から離脱させることができる。このとき、着脱部材30は、蓋部材34で保持されているので、ボス部37からはずれることはない。
実施の形態3でも、環状ばね32は全周を囲わなくてもよい。たとえば2つの連結部32bで2つの係合部32aを連結せず、いずれか一方の連結部32bで係合部32aを連結する構造でもよい。その場合、係合部32aには間隙32cは形成されず、省略された連結部32bの部分が間隙32cに相当する。
実施の形態4.
図15は、本発明の実施の形態4に係るスプール着脱機構の断面図である。図15は、図3の切断線IX−IXによる断面を示す。実施の形態4は、着脱部材と環状ばねが一体に形成される構成である。
実施の形態4に係る環状ばね33は、着脱部材30と環状ばね32の機能を備える。環状ばね33は、環状のばね部材で構成される。環状ばね33は、2つの規制部50と2つの押圧操作部33bを有する。2つの規制部50は、環状ばね33の互いに対向する位置に配置される。また、2つの押圧操作部33bは、環状ばね33の互いに対向する位置に配置される。規制部50どうしを結ぶ線は、押圧操作部33bどうしを結ぶ線と直交する。実施の形態1の環状ばね32に比較すると、規制部50は係合部32aに相当し、押圧操作部33bは、連結部32bに相当する。
環状ばね33は、開放された自由な状態で、2つの規制部50相互の内寸は、第1軸受4の外輪4bの内径よりも小さい。図15の状態では、環状ばね33が開放された状態から規制部50どうしが離隔しているので、規制部50には相互に近接する方向に付勢されている。環状ばね33の内周は、スリット37bの切欠き面37cの角に当接して安定する。
環状ばね33は、押圧操作部33bどうしを近付ける方向に、すなわち、スプール3の回転軸に向かって、押圧操作されると、規制部50どうしを離隔する。すなわち、規制部50を、外輪4bの第2側面4dから離脱させる方向に移動させる。
図16は、実施の形態4に係る環状ばねを装着するときのスプール着脱機構の断面図である。図16は、図15と同じく、図3の切断線IX−IXによる断面を示す。規制部50の径方向内方の先端と、押圧操作部33bの径方向内周を通る、環状ばね33の仮想の内周VCの長さは、ボス部37の断面の外周の長さより大きい。そこで、押圧操作部33bどうしを近付ける方向に押圧して、図16に示されるように変形し、ボス部37を挿通させることができる。スリット37bの位置で環状ばね33の変形を元に戻し、図15に示されるように、規制位置に環状ばね33を装着することができる。
環状ばね33をスリット37bに装着したのち、蓋部材34をボス部37の先端に取り付ける。蓋部材34の外径を、環状ばね33を装着するときの押圧操作部33bどうしの外寸より大きくして、蓋部材34の外からは規制部50どうしの距離をボス部37の外径より大きくなるまで、環状ばね33を変形できないようにしておけば、環状ばね33をはずすことはできない。押圧操作部33bどうしを押圧操作したときに、蓋部材34の外周に当たる屈曲部を、環状ばね33に形成しておいてもよい。
図17は、実施の形態4に係る環状ばねの例を示す斜視図である。図17の環状ばね33は、たとえば、環状のばねに規制部50をインサート成形して形成されている。環状のばねは、たとえば図7の環状ばね32のように、1本の線状材を加工して形成することができる。環状のばねに間隙32cがある場合、間隙32cをインサート成形される規制部50の中に配置することができる。また、環状のばねを規制部50の中で屈曲しておけば、規制部50はばね材の周りに回転することがない。
図17の環状ばね33では、押圧操作部33bが、環状のばねの面から立ち上がる屈曲部として形成されている。環状ばね33をボス部37に装着し、蓋部材34を取り付けた状態では、押圧操作部33bどうしの距離を、蓋部材34の外径より小さくすることができない。その結果、環状ばね33は、蓋部材34に保持される。
規制部50は、第1軸受4の第2側面4dに対向して配置される規制面50aと、規制面50aとは反対側の傾斜面50bとを有している。規制面50aは、スプール3の回転軸と直交する平面で構成されている。傾斜面50bは、径方向外側に向けて規制面50aからの距離が大きくなる平面で構成される。規制面50aは、第1軸受4の外輪4bの第2側面4dに係止されてスプール3がスプール軸2から脱落するのを防止する。傾斜面50bは、スプール軸2から外したスプール3をスプール軸2に装着するとき、第1軸受4の外輪4bの外周面の角部に接触して傾斜を利用して規制部50を離反する方向に押圧するために設けられている。
実施の形態4のスプール着脱機構6では、着脱部材と環状ばねが一体に形成されているので、さらに部品点数が少なく、組み立てがより容易である。
上述の実施の形態では、突起として転がり軸受である第1軸受4を例示したが、本発明はこれに限定されない。突起は滑り軸受でもよい。また、突起はスプール軸と一体で形成されてもよい。特に突起を合成樹脂製とした場合は、突起を軸受と兼用しても突起をスプール軸と一体で設けやすい。また、突起をインサート成形等の成形法によって、スプール軸と一体で設けてもよい。
実施の形態では、スプール3にハンドル把手54が設けられる片軸受リール100について説明したが、本発明のスプール着脱機構は、スプール軸の開放端部からスプール軸にスプールを着脱できる釣り用リールに適用できる。例えば、ハンドル把手がリール本体のスプールとは反対側に設けられて、駆動機構を内蔵する片軸受リールに、本発明のスプール着脱機構を適用できる。その他、スピニングリールにも本発明のスプール着脱機構を適用できる。
1 リール本体
2 スプール軸
3 スプール
4 第1軸受
4c 第1側面
4d 第2側面
5 第2軸受
6 スプール着脱機構
30 着脱部材
30a 第1面
32 環状ばね
32a 係合部
32b 連結部
33 環状ばね
33b 押圧操作部
34 蓋部材
35 糸巻胴部
37 ボス部
37b スリット
40 規制部
40a 規制面
40b 傾斜面
42 押圧操作部
44 連結部
50 規制部
50a 規制面
50b 傾斜面
100 片軸受リール

Claims (11)

  1. 釣り用リールのスプールをスプール軸に対して着脱可能な釣り用リールのスプール着脱機構であって、
    前記スプール軸の開放端部から前記スプール軸の半径方向に突出し、前記スプール軸の開放端面の側に向かう第1側面、および、前記スプール軸の開放端面とは反対の支持部の側に向かう第2側面、を有する突起部と、
    前記第2側面に対向しうる面を有し、前記第2側面に係合しうる規制部、および、前記スプールの回転軸に向かって押圧操作された場合に、前記規制部を前記突起部から離脱させる方向に移動させる操作部、が形成され、前記スプールに装着される少なくとも1つの着脱部材と、
    前記規制部を前記スプールの半径方向に回転軸に向かって付勢する環状ばねと、
    前記着脱部材を前記スプールの装着位置に保持する保持部材と、
    を備えるスプール着脱機構。
  2. 前記着脱部材は、前記スプールの糸巻胴部に設けられる筒状のボス部の外周面から内周面に貫通するスリットに装着され、前記第2側面に係合する前記着脱部材に対して、前記スプールの軸方向の移動が前記スリットで規制される、請求項1に記載のスプール着脱機構。
  3. 前記保持部材は、前記スプールの回転軸方向の先端に固定されて、前記着脱部材を前記スプールの装着位置に保持する、請求項1または2に記載のスプール着脱機構。
  4. 前記突起部は、前記スプール軸の開放端部に軸方向に移動不能に装着された転がり軸受であり、
    前記第2側面は、前記転がり軸受の外輪の前記支持部の側に向かう面である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のスプール着脱機構。
  5. 一対の前記着脱部材が、前記スプールの回転軸を挟んで径方向に互いに対向して前記スプールに装着され、
    前記環状ばねは、前記一対の着脱部材の前記規制部どうしを、互いに近づく向に付勢する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のスプール着脱機構。
  6. それぞれの前記着脱部材の前記規制部と前記操作部は、前記スプールの回転軸を挟んで対向する位置に配置され、
    前記着脱部材はそれぞれ、前記規制部と前記操作部とを前記スプールの回転軸の径方向外方で湾曲して連結する連結部を有し、
    前記環状ばねは、前記規制部の径方向外側に係合し、前記一対の着脱部材の規制部どうしを、互いに近づく向に付勢する、
    請求項5に記載のスプール着脱機構。
  7. それぞれの前記着脱部材の前記規制部と前記操作部は、前記スプールの回転軸を挟んで対向する位置に配置され、
    前記着脱部材はそれぞれ、前記規制部と前記操作部とを前記スプールの回転軸の径方向外方で湾曲して連結する連結部を有し、
    前記環状ばねは、前記操作部の径方向内側に係合し、前記一対の着脱部材の操作部どうしを、互いに離反する向に付勢する、
    請求項5に記載のスプール着脱機構。
  8. 前記環状ばねは、一本の線材から形成されている、請求項1から7のいずれか1項に記載のスプール着脱機構。
  9. 前記着脱部材と前記環状ばねは一体に形成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載のスプール着脱機構。
  10. 前記規制部は、前記第2側面に対向して配置される規制面と、前記規制面と反対側に配置され、径方向外側に向かうにつれて、前記規制面からの距離が大きくなる傾斜面と、を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載のスプール着脱機構。
  11. リール本体と、
    前記リール本体に片持ち支持されているスプール軸と、
    前記スプール軸の開放端部に抜け止めされて配置される突起部である第1軸受と、
    前記第1軸受よりも前記片持ち支持の側に配置される第2軸受と、
    糸巻胴部、ならびに、前記糸巻胴部と一体形成され前記糸巻胴部の内周側に配置され、前記第1軸受および前記第2軸受によって前記スプール軸に回転自在に支持される筒状のボス部、を有する糸巻用のスプールと、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のスプール着脱機構と、
    を備える片軸受リール。
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