JP6967831B2 - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は車輪用軸受装置に関する。詳しくは外方部材の寿命を向上させた車輪用軸受装置に関する。
従来、自動車等の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。車輪用軸受装置は、車輪に接続されるハブ輪が転動体を介して外方部材に回転自在に支持されている。車輪用軸受装置は、車両のナックルに外方部材の取り付けフランジを介して固定されている。つまり、車輪用軸受装置は、外方部材が車両のナックルに固定された状態で車輪が接続されているハブ輪を回転自在に支持している。車輪用軸受装置には、所望の軸受剛性を有し、燃費向上の観点から回転トルクが小さい複列アンギュラ玉軸受が多用されている。車輪用軸受装置は、転動体に所定の接触角を付与して外方部材とハブ輪とに接触させることでアンギュラ玉軸受を構成している。車輪用軸受装置の外方部材には、ハブ輪の車輪取り付けフランジ側(アウター側)の開口部近傍と外方部材の取り付けフランジ側(インナー側)の開口部近傍とに転動体列の転走面が形成されている。外方部材は、ハブ輪を支持している転動体を介して車輪からの荷重を転走面で支持している。
このような車輪用軸受装置において、車両が静止または前後進している場合、車両からの荷重が複列のアンギュラ玉軸受の略中央に作用する。一方、車両が旋回した場合、旋回方向の反対側(右旋回の場合は車両の左側)の車輪に加わるラジアル荷重やアキシアル荷重が増大する。したがって、車輪用軸受装置は、アウター側の転動体列の剛性を高めることで軸受剛性を増大させて転動疲労寿命の低下を防いでいるものがある。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の車輪用軸受装置は、複列の転動体列のうちアウター側の転動体列のピッチ円直径をインナー側の転動体列のピッチ円直径よりも大きくすることでアウター側の転動体列の転動体の数が増加し、転動体列の剛性が高められている。しかし、車輪用軸受装置は、アウター側の転動体列のピッチ円直径の増大に伴って外方部材のアウター側の開口部の直径も増大している。また、外方部材の各開口部には、外方部材の内部への雨水等の侵入を防止するシール部材を設けるための嵌合部、加工のための基準面等が形成されている。このため、車輪用軸受装置は、外方部材のアウター側の転走面に加わるラジアル荷重やアキシアル荷重が車両の旋回により増大した場合、ナックルに固定されている取り付けフランジから離間しているアウター側の開口部が略楕円形状に変形し、転走面真円度が劣化して転動疲労寿命が低下する可能性があった。
特開2008−155837号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材の開口部の変形量を低減させ転動疲労寿命の低下を防ぐことができる車輪用軸受装置の提供を目的とする。
即ち、外周に車体取り付けフランジを一体に有し、内周に複列の環状の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の環状の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備えた車輪用軸受装置において、前記外方部材の外周面に少なくとも一部が前記外方部材の車輪取り付けフランジ側の前記外側転走面と外方部材の径方向で重複するように所定幅で径方向に所定量だけ突出した帯状部が形成されるものである。
前記帯状部が前記外側転走面のうち前記外方部材の外周面に最も近接している部分と外方部材の径方向で重複するように形成されるものである。
前記帯状部が環状の前記外側転走面の最大外径部分と外方部材の径方向で重複するように形成されるものである。
前記帯状部が前記外側転走面の転動体接触点および前記内側転走面の転動体接触点を通る直線と前記外方部材の外周面との交わる部分を覆うように形成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
車輪用軸受装置によれば、外方部材のうち車輪取り付けフランジ側の開口部近傍であって外側転走面によって外方部材の肉厚が減少している部分の肉厚が増大される。これにより、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材開口部の変形量を低減させ転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
車輪用軸受装置によれば、外方部材のうち車輪取り付けフランジ側の開口部近傍であって外側転走面によって最も外方部材の肉厚が減少している部分の肉厚が増大される。これにより、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材開口部の変形量を低減させ転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
車輪用軸受装置によれば、外方部材のうち車輪取り付けフランジ側の開口部近傍であって外側転走面が力を受け止める部分の肉厚が増大される。これにより、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材開口部の変形量を低減させ転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
車輪用軸受装置の第一実施形態における全体構成を示す斜視図。 車輪用軸受装置の第一実施形態における全体構成を示す断面図(図1におけるA矢視図)。 車輪用軸受装置の第一実施形態における外方部材の形状を示す拡大部分断面図。 車輪用軸受装置の第一実施形態の他の実施形態における外方部材の形状を示す拡大部分断面図。 (a)車輪用軸受装置の第二実施形態における帯状部が形成される前の全体構成を示す断面図(b)同じく帯状部が形成された後の全体構成を示す断面図。 車輪用軸受装置の第三実施形態における外方部材の形状を示す拡大部分断面図。 車輪用軸受装置の第四実施形態における外方部材の形状を示す拡大部分断面図。
以下に、図1と図2とを用いて、車輪用軸受装置の第一実施形態である車輪用軸受装置1について説明する。
図1と図2とに示すように、車輪用軸受装置1は、自動車等の車両の懸架装置において車輪を回転自在に支持するものである。車輪用軸受装置1は、外方部材2、ハブ輪3、内輪4、転動列である二列の一側ボール列5a(図2参照)、他側ボール列5b(図2参照)、一側(インナー側)シール部材6(図2参照)、他側(アウター側)シール部材8(図2参照)を具備する。
図2に示すように、外方部材2は、内方部材(ハブ輪3と内輪4)を支持するものである。外方部材2は、略円筒状に形成されたS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で構成されている。外方部材2の一側(インナー側)端部には、一側シール部材6が嵌合可能な一側開口部2aが形成されている。外方部材2の他側(アウター側)端部には、他側シール部材8が嵌合可能な他側開口部2bが形成されている。外方部材2の内周面には、一側開口部2aの近傍に一側ボール列5aが転走する環状の一側の外側転走面2cが形成されている。同様に、外方部材2の内周面には、他側開口部2bの近傍に他側ボール列5bが転走する環状の他側(後述の車輪取り付けフランジ3b側)の外側転走面2dが形成されている。一側の外側転走面2cと他側の外側転走面2dとは、周方向に互いに平行になるように形成されている。他側の外側転走面2dは、一側の外側転走面2cよりもピッチ円直径が大きくなるように形成されている。なお、一側の外側転走面2cと他側の外側転走面2dとのピッチ円直径を等しく構成してもよい。一側の外側転走面2cと他側の外側転走面2dとには、高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲とする硬化層が形成されている。外方部材2の一側の外周面には、図示しない懸架装置のナックルに取り付けるための車体取り付けフランジ2eが一体に形成されている。車体取り付けフランジ2eの取り付け面である一側面および他側面は、切削加工等の機械加工が施されている。外方部材2の他側(アウター側、後述の車輪取り付けフランジ3b側)の外周面には、他側開口部2bの端部から軸方向一側に向かって所定幅で径方向に所定量だけ突出した環状の帯状部2fが一体的に形成されている。
内方部材を構成するハブ輪3は、図示しない車両の車輪を回転自在に支持するものである。ハブ輪3は、有底円筒状に形成されたS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で構成されている。ハブ輪3の一側端部(インナー側)には、外周面に縮径された小径段部3aが形成されている。ハブ輪3の他側端部(アウター側)には、車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジ3bが一体的に形成されている。ハブ輪3の他側(車輪取り付けフランジ3b側)の外周面には、周方向に環状の内側転走面3cと環状のシール摺動面3dとが形成されている。車輪取り付けフランジ3bには、円周等配位置にハブボルト3eが設けられている。
ハブ輪3の一側端部の小径段部3aは、内方部材を構成する内輪4が圧入されている。内輪4は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。内輪4の外周面には、周方向に環状の内側転走面4aが形成されている。ハブ輪3の内側転走面3cは、内輪4の内側転走面4aよりもピッチ円直径が大きくなるように形成されている。なお、内側転走面3cと内側転走面4aとのピッチ円直径を等しく構成してもよい。内輪4は、圧入により所定の予圧が付与された状態でハブ輪3の一側端部に一体的に固定されている。つまり、ハブ輪3の一側には、内輪4によって内側転走面4aが構成されている。ハブ輪3は、一側の小径段部3aから他側の内側転走面3cまでを高周波焼入れにより表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。これにより、ハブ輪3は、車輪取り付けフランジ3bに付加される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪3の耐久性が向上する。ハブ輪3は、一側端部の内輪4に形成されている内側転走面4aが外方部材2の一側の外側転走面2cに対向し、他側に形成されている内側転走面3cが外方部材2の他側の外側転走面2dに対向するように配置されている。
転動列である一側ボール列5aと他側ボール列5bとは、ハブ輪3を回転自在に支持するものである。一側ボール列5aと他側ボール列5bとは、転動体である複数のボールが保持器によって環状に保持されている。一側ボール列5aと他側ボール列5bとは、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。他側ボール列5bは、一側ボール列5aよりもピッチ円直径が大きくなるように構成されている。なお、一側ボール列5aと他側ボール列5bとのピッチ円直径を等しく構成してもよい。一側ボール列5aは、内輪4に形成されている内側転走面4aと、それに対向している外方部材2の一側の外側転走面2cとの間に転動自在に挟まれている。他側ボール列5bは、ハブ輪3に形成されている内側転走面3cと、それに対向している外方部材2の他側の外側転走面2dとの間に転動自在に挟まれている。つまり、一側ボール列5aと他側ボール列5bとは、外方部材2に対してハブ輪3と内輪4とを回転自在に支持している。車輪用軸受装置1は、外方部材2とハブ輪3と内輪4と一側ボール列5aと他側ボール列5bとから複列アンギュラ玉軸受が構成されている。なお、本実施形態において、車輪用軸受装置1には、複列アンギュラ玉軸受が構成されているがこれに限定されるものではなく、複列円錐ころ軸受等で構成されていても良い。
一側(インナー側)シール部材6は、外方部材2と内輪4との隙間を塞ぐものである。一側シール部材6は、略円筒状のシール板と略円筒状のスリンガとを具備する。一側シール部材6は、フェライト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS430系等)等から構成されているシール板に、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)等の合成ゴムからなる複数の一側シールリップが加硫接着されている。スリンガは、シール板と同等の鋼板から構成されている。スリンガの外側(インナー側)には、磁気エンコーダ7が接着されている。一側シール部材6は、シール板が外方部材2の一側開口部2aに嵌合され、スリンガが内輪4に嵌合され、パックシールを構成している。一側シール部材6は、シール板の一側シールリップが油膜を介してスリンガと接触することでスリンガに対して摺動可能に構成されている。これにより、一側シール部材6は、外方部材2の内部からの潤滑グリースの漏れ、および外部からの雨水や粉塵等の侵入を防止する。
他側(アウター側)シール部材8は、外方部材2とハブ輪3との隙間を塞ぐものである。他側シール部材8はニトリルゴム等の合成ゴムからなる複数の他側シールリップが加硫接着によって略円筒状に形成された芯金に一体に接合されている。他側シール部材8は、外方部材2の他側開口部2bに円筒部分が嵌合され、ハブ輪3のシール摺動面3dに複数の他側シールリップが接触している。他側シール部材8は、他側シールリップが油膜を介してハブ輪3のシール摺動面3dと接触することでハブ輪3に対して摺動可能に構成されている。これにより、他側シール部材8は、外方部材2の内部からの潤滑グリースの漏れ、および外部からの雨水や粉塵等の侵入を防止する。
このように構成される車輪用軸受装置1は、外方部材2とハブ輪3と内輪4と一側ボール列5aと他側ボール列5bとから複列アンギュラ玉軸受が構成され、ハブ輪3が一側ボール列5aと他側ボール列5bを介して外方部材2に回転自在に支持されている。また、車輪用軸受装置1は、外方部材2の一側開口部2aと内輪4との隙間を一側シール部材6で塞がれ、外方部材2の他側開口部2bとハブ輪3との隙間を他側シール部材8で塞がれている。これにより、車輪用軸受装置1は、内部からの潤滑グリースの漏れ、および外部からの雨水や粉塵等の侵入を防止しつつ、外方部材2に支持されているハブ輪3が回転可能に構成されている。
次に、図3を用いて、外方部材2の形状について詳細に説明する。ここで、本実施形態における外方部材2の他側端から環状に形成されている他側(車輪取り付けフランジ3b側、図2参照)の外側転走面2dの最大外径Dの位置までの軸方向の幅を最大外径幅Waとする。最大外径幅Waは、外方部材2の他側端から他側の外側転走面2dのうち最も外方部材2の外周面側に凹んでいる他側の外側転走面2dの底部までの軸方向の幅である。
図3に示すように、略円筒状に形成されている外方部材2の外周面には、一側の外側転走面2cの近傍に、図示しない懸架装置のナックルに取り付けるための車体取り付けフランジ2eが形成されている。また、外方部材2の外周面の他側の外側転走面2dの近傍には、帯状部2f(薄墨部分)が形成されている。帯状部2fは、外方部材2の他側端から所定の帯幅w1で径方向に所定の突出量p1だけ突出した帯状に形成されている。帯状部2fは、外方部材2の外周面の他側端部に全周にわたって形成されている(図1および図2の薄墨部分参照)。帯状部2fの外周面は、切削加工等の機械加工が施されている。
外方部材2の帯状部2fは、外方部材2の他側端から他側の外側転走面2dの最大外径Dの位置までの軸方向の幅である最大外径幅Waよりも大きい幅w1に形成されている(Wa<w1)。つまり、帯状部2fは、外方部材2の他側の外側転走面2dの最大外径Dの位置と径方向で(外方部材2の軸方向に垂直な方向の側面視で)重複する幅w1に形成されている。これにより、帯状部2fは、外方部材2の他側の外側転走面2dの底部を覆うように形成されている。本実施形態において、帯状部2fは、外方部材2の他側の外側転走面2dが形成されている部分のうち最も肉厚が薄い部分を覆うように形成されている。また、帯状部2fは、他側の外側転走面2dの最大外径Dの位置での外方部材2の肉厚t1が基準値以上(例えば5mmから8mm程度)になる所定量である突出量p1だけ径方向の外側に突出して形成されている。これにより、外方部材2は、他側の外側転走面2dが形成されている部分で最も薄い肉厚t1が基準値以上になる。このような帯状部2fが形成されている車輪用軸受装置1は、帯状部2fが形成されていない従来の車輪用軸受装置に比べて他側の外側転走面2dの真円度劣化量が約21%改善されている。この結果、本実施形態における車輪用軸受装置1の軸受転動疲労寿命は、従来の車輪用軸受装置に比べて約6%改善されている。
このように構成される車輪用軸受装置1の外方部材2のうち一側端から一側の外側転走面2cを含む範囲については、車体取り付けフランジ2eを介して図示しない車両側のナックルに固定されているので一定以上の軸受剛性が確保されている。一方、車輪用軸受装置1の外方部材2のうち他側端から幅w1の範囲については、帯状部2fによって一定以上の軸受剛性が確保されている。従って、車輪用軸受装置1は、ラジアル荷重やアキシアル荷重が増加しても外方部材2の他側端から幅w1の範囲の変形量が抑制される。つまり、車輪用軸受装置1は、帯状部2fを設けることで外方部材2の他側開口部2bの変形による外側転走面2dの転走面真円度の劣化が抑制される。また、車輪用軸受装置1は、外方部材2の他側端から幅w1の範囲のみが帯状部2fで覆われている。これにより、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材2の他側開口部2bの変形量を低減させ転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
また、第一実施形態における外方部材2の形状の別実施形態として、図4に示すように外方部材2に帯状部2gを形成してもよい。ここで、外方部材2の他側端から他側の外側転走面2dの車輪取り付けフランジ3b側の縁までの軸方向の幅をオフセット幅Wbとする。オフセット幅Wbは、外方部材2の他側端から他側の外側転走面2dのうち最も他側端に近接している部分までの幅である。
外方部材2の帯状部2gは、外方部材2の他側端から他側の外側転走面2dの車輪取り付けフランジ3b側の縁までの軸方向の幅であるオフセット幅Wbよりも大きく、他側の外側転走面2dの最大外径Dの位置までの軸方向の幅である最大外径幅Wa以下の幅w2に形成されている(Wb<w2≦Wa)。つまり、帯状部2gは、外方部材2の外周面に他側の外側転走面2dの他側の一部分と径方向で(外方部材2の軸方向に垂直な方向の側面視で)重複する幅w2に形成される。これにより、帯状部2gは、外方部材2の他側の外側転走面2dが形成されている部分の一部を覆うように形成されている。
このように構成される車輪用軸受装置1の外方部材2のうち他側端から他側の外側転走面2dのオフセット幅Wbよりも大きく最大外径幅Wa以下の範囲については、帯状部2gによって一定以上の軸受剛性が確保されている。従って、車輪用軸受装置1は、帯状部2gを設けることで外方部材2の他側開口部2bの変形による外側転走面2dの転走面真円度の劣化が抑制される。これにより、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材2の他側開口部2bの変形量を低減させ転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
次に、図5を用いて、車輪用軸受装置の第二実施形態である車輪用軸受装置9について説明する。なお、以下の各実施形態に係る車輪用軸受装置は、図1から図4に示す車輪用軸受装置1において、車輪用軸受装置1に替えて適用されるものとして、その説明で用いた名称、図番、記号を用いることで、同じものを指すこととし、以下の実施形態において、既に説明した実施形態と同様の点に関してはその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
図5に示すように、車輪用軸受装置9は、外方部材10、ハブ輪3、内輪4、転動列である二列の一側ボール列5a、他側ボール列5b等を具備する。車輪用軸受装置9は、外方部材10とハブ輪3と内輪4と一側ボール列5aと他側ボール列5bとから複列アンギュラ玉軸受が構成されている。一側ボール列5aは、内輪4に形成されている内側転走面4aと、それに対向している外方部材10の一側の外側転走面10cとの間に転動自在に挟まれている。他側ボール列5bは、ハブ輪3に形成されている内側転走面3cと、それに対向している外方部材10の他側の外側転走面10dとの間に転動自在に挟まれている。つまり、一側ボール列5aと他側ボール列5bとは、外方部材10に対してハブ輪3と内輪4とを回転自在に支持している。
次に、外方部材10の形状について詳細に説明する。ここで、外方部材10の他側端から他側の外側転走面10dにおいて外方部材10の外周面に最も近接している部分までの軸方向の幅を最少肉厚幅Wcとする。最少肉厚幅Wcは、外方部材10の他側端から他側の外側転走面10dのうち外方部材10の肉厚が最も薄い肉厚t2までの軸方向の幅である。
図5(a)に示すように、外方部材10の外周面は、他側の外側転走面10dと径方向で(外方部材10の軸方向に垂直な方向の側面視で)重複する部分から他側端に向かって徐々に縮径するように形成されている。これにより、外方部材10は、他側の外側転走面10dの最大外径Dの位置よりも他側の位置に他側の外側転走面10dが形成されている部分のうち最も肉厚が薄い肉厚t2の部分が形成されている。つまり、外方部材10のうち最も薄い肉厚t2の位置は、外方部材10の他側端から最少肉厚幅Wcの位置に形成されている。
図5(b)に示すように、外方部材10の外周面の他側の外側転走面10dの近傍には、帯状部10f(薄墨部分)が形成されている。外方部材10の帯状部10fは、外方部材10の他側端から他側の外側転走面10dが形成されている部分のうち最も薄い肉厚t2までの軸方向の幅である最少肉厚幅Wcよりも大きい幅w3に形成されている。つまり、帯状部10fは、外方部材10の外周面に他側の外側転走面10dの最も肉厚が薄い肉厚t2の位置と径方向で(外方部材10の軸方向に垂直な方向の側面視で)重複する幅w3に形成される。これにより、帯状部10fは、外方部材10の他側の外側転走面10dが形成されている部分のうち最も肉厚が薄い部分を覆うように形成されている。また、帯状部10fは、他側の外側転走面10dのうち最も薄い肉厚t2が基準値以上(例えば5mmから8mm程度)になる所定量である突出量p2だけ径方向の外側に突出して形成されている。これにより、外方部材10は、その他側端から他側の外側転走面10dにおいて最も肉厚が薄い部分の肉厚t2が基準値以上になる。
このように構成される車輪用軸受装置9の外方部材10のうち他側端から幅w3の範囲については、帯状部10fによって一定以上の軸受剛性が確保されている。従って、車輪用軸受装置9は、帯状部10fを設けることで外方部材10の他側開口部10bの変形による他側の外側転走面10dの転走面真円度の劣化が抑制される。これにより、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材10の他側開口部10bの変形量を低減させ転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
次に、図6を用いて、車輪用軸受装置の第三実施形態である車輪用軸受装置11について説明する。
図6に示すように、車輪用軸受装置11は、外方部材12、ハブ輪3、内輪4、転動列である二列の一側ボール列5a、他側ボール列5b等を具備する。車輪用軸受装置11は、外方部材12とハブ輪3と内輪4と一側ボール列5aと他側ボール列5bとから複列アンギュラ玉軸受が構成されている。一側ボール列5aは、内輪4に形成されている内側転走面4aと、それに対向している外方部材12の一側の外側転走面12cとの間に転動自在に挟まれている。他側ボール列5bは、ハブ輪3に形成されている内側転走面3cと、それに対向している外方部材12の他側の外側転走面12dとの間に転動自在に挟まれている。つまり、一側ボール列5aと他側ボール列5bとは、外方部材12に対してハブ輪3と内輪4とを回転自在に支持している。
次に、外方部材12の形状について詳細に説明する。ここで、外方部材12の他側の外側転走面12dの一側(車体取り付けフランジ12e側)の縁から他側の外側転走面12dの他側の縁までの軸方向の幅を転走面幅Wdとする。つまり、転走面幅Wdは、他側の外側転走面12dの溝幅である。
外方部材12の外周面の他側の外側転走面12dの近傍には、帯状部12f(薄墨部分)が形成されている。外方部材12の帯状部12fは、他側の外側転走面12dの一側の縁から他側の縁までの軸方向の幅である転走面幅Wdよりも大きい幅w4に形成されている(Wd<w4)。つまり、帯状部12fは、外方部材12の外周面に他側の外側転走面12dと径方向で(外方部材12の軸方向に垂直な方向の側面視で)重複する幅w4に形成される。これにより、帯状部12fは、外方部材12の他側の外側転走面12dが形成されている部分を覆うように形成されている。
このように構成される車輪用軸受装置11の外方部材12のうち幅w4の範囲については、帯状部12fによって一定以上の軸受剛性が確保されている。従って、車輪用軸受装置11は、帯状部12fを設けることで外方部材12の他側開口部2bの変形による他側の外側転走面12dの転走面真円度の劣化が抑制される。また、車輪用軸受装置11は、外方部材12の他側端から幅w4の範囲のみが帯状部12fで覆われている。これにより、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材12の他側開口部12bの変形量を低減させ転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
次に、図7を用いて、車輪用軸受装置の第四実施形態である車輪用軸受装置13について説明する。
図7に示すように、車輪用軸受装置13は、外方部材14、ハブ輪3、内輪4、転動列である二列の一側ボール列5a、他側ボール列5b等を具備する。車輪用軸受装置13は、外方部材14とハブ輪3と内輪4と一側ボール列5aと他側ボール列5bとから複列アンギュラ玉軸受が構成されている。一側ボール列5aは、内輪4に形成されている内側転走面4aと、それに対向している外方部材14の一側の外側転走面14cとの間に転動自在に挟まれている。他側ボール列5bは、ハブ輪3に形成されている内側転走面3cと、それに対向している外方部材14の他側の外側転走面14dとの間に転動自在に挟まれている。つまり、一側ボール列5aと他側ボール列5bとは、外方部材14に対してハブ輪3と内輪4とを回転自在に支持している。
次に、外方部材14の形状について詳細に説明する。ここで、外方部材14の他側の外側転走面14dにおいて、転動体である他側ボール列5bのうち一のボールが接触している転動体接触点を外側接触点P1とする。同様に、ハブ輪3の内側転走面3cにおいて、転動体である他側ボール列5bのうち一のボールが接触している転動体接触点を内側接触点P2とする。外方部材14の他側端から外側接触点P1および内側接触点P2を通る接触角線Lと外方部材14の外周面とが交わる位置までの幅を接触角幅Weとする。接触角線Lは、外方部材14に他側ボール列5bから加わる力の伝わる方向を示している。
外方部材14の外周面の他側の外側転走面14dの近傍には、帯状部14f(薄墨部分)が形成されている。外方部材14の帯状部14fは、外方部材14の他側端から外周面と接触角線Lとが交わる位置までの軸方向の幅である接触角幅Weよりも大きい幅w5に形成されている(We<w5)。つまり、帯状部14fは、外方部材14の外周面に他側の外側転走面14dと接触角線Lとに径方向で(外方部材14の軸方向に垂直な方向の側面視で)重複する幅w5に形成される。これにより、帯状部14fは、外方部材14の他側の外側転走面14dが形成されている部分および外方部材14が他側ボール列5bからの力を受ける部分を覆うように形成されている。
このように構成される車輪用軸受装置13の外方部材14のうち幅w5の範囲については、帯状部14fによって一定以上の軸受剛性が確保されている。従って、車輪用軸受装置13は、帯状部14fを設けることで外方部材14の他側開口部14bの変形による他側の外側転走面14dの転走面真円度の劣化が抑制される。また、車輪用軸受装置13は、外方部材14の他側端から幅w5の範囲のみが帯状部14fで覆われている。これにより、全体重量の増加を最小限に抑制しつつ外方部材14の他側開口部14bの変形量を低減させ転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
以上、各実施形態に係る車輪用軸受装置は、ハブ輪3の外周に一側ボール列5aの内側転走面3cが直接形成されている第3世代構造の車輪用軸受装置として説明したがこれに限定されるものではなく、ハブ輪3に一対の内輪4が圧入固定された第2世代構造であっても良い。また、上述の実施形態は、本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 車輪用軸受装置
2 外方部材
2d 外側転走面
2e 車体取り付けフランジ
2f 帯状部
3 ハブ輪
3b 車輪取り付けフランジ
4 内輪
5a 一側ボール列
5b 他側ボール列

Claims (4)

  1. 外周に車体取り付けフランジを一体に有し、内周に複列の環状の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の環状の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備えた車輪用軸受装置において、
    前記外方部材の外周面に、少なくとも一部が、前記外方部材の車輪取り付けフランジ側の前記外側転走面と外方部材の径方向で重複するように所定幅で径方向に所定量だけ突出した帯状部が、前記外方部材と一体的に形成され、
    前記車体取り付けフランジが、前記外方部材の外周面において軸方向のインナー側端部近傍に設けられた円筒状の外周面と、当該円筒状の外周面よりも軸方向のアウター側に設けられた前記帯状部との間であって、前記外方部材のインナー側の外側転走面における転動体が接触している接触部分の最もアウター側の接触点の近傍に配置され、
    前記帯状部において当該帯状部を含む前記外方部材の径方向の厚みが、前記円筒状の外周面における前記外方部材の径方向の厚みよりも厚く、前記帯状部が前記外方部材の外周面において軸方向のアウター側端部から軸方向のインナー側に向かって形成される車輪用軸受装置。
  2. 前記帯状部が前記外側転走面のうち前記外方部材の外周面に最も近接している部分と外方部材の径方向で重複するように形成される請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記帯状部が環状の前記外側転走面の最大外径部分と外方部材の径方向で重複するように形成される請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記帯状部が前記外側転走面の転動体接触点および前記内側転走面の転動体接触点を通る直線と前記外方部材の外周面との交わる部分を覆うように形成される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車輪用軸受装置。
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