JP6966869B2 - スプライシング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スプライシング装置に関する。
基板に装着される電子部品などの部品を供給するためのテープフィーダが装着される部品装着機がある。テープフィーダには、リールが装填されている。リールには、キャリアテープが巻回されている。キャリアテープには、部品収容用のキャビティが複数設けられていると共に、送り穴が複数設けられている。テープフィーダは、キャリアテープのキャビティに収容されている部品が順次、部品移載位置に供給されるようにキャリアテープを搬送する。部品装着機は、部品移載位置に位置決めされた部品を順次移載して基板に装着する。この部品装着機への部品装着を遅滞無く行ううえでは、テープフィーダ内の部品が無くなって生産ラインが停止する前に、テープフィーダに部品を補給することが必要である。そこで、部品切れが生じる直前のキャリアテープ(以下、旧キャリアテープと称す。)の終端部と補給用の新たなキャリアテープ(以下、新キャリアテープと称す。)の始端部とをスプライシングテープによってスプライシングするスプライシング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
スプライシング装置は、本体と、挿入口と、テープ搬送路と、スプロケットと、駆動モータと、制御部と、を備えている。挿入口、テープ搬送路、スプロケット、及び駆動モータは、旧キャリアテープ側と新キャリアテープ側とにそれぞれ対応して設けられている。挿入口は、本体の内外を連通し、キャリアテープが挿入される口である。テープ搬送路は、本体内に設けられ、挿入口に挿入されたキャリアテープを搬送可能に支持している。スプロケットは、本体に回転可能に支持されており、テープ搬送路に支持されるキャリアテープの送り穴に係合する歯を有している。駆動モータは、スプロケットを回転させることで、送り穴にスプロケットの歯が係合しているキャリアテープをテープ搬送路に沿って搬送する。
新旧のキャリアテープはそれぞれ、作業者による手作業により挿入口へ挿入される。制御部は、挿入口に挿入されたキャリアテープの先端を検知した場合に、そのキャリアテーがテープ搬送路に沿って所定ピッチで送られるようにすなわちスプロケットが間欠的に回転するように駆動モータを作動させる。かかる駆動モータの作動によれば、スプロケットが間欠的に回転するので、その間欠回転中にスプロケットの歯がキャリアテープの送り穴に係合した後は、キャリアテープがテープ搬送路に沿って間欠的に送られる。この間欠動作中、キャリアテープの有無やキャビティ間のピッチ間隔,キャビティ内の部品の有無などが検知されて、不要部分の切断が実施される。そして、新旧のキャリアテープの切断端部同士がスプライシングテープを介して互いに接合される。
国際公開第2016/092706号
ところで、キャリアテープの送り穴にスプロケットの歯を係合させるうえでは、その係合が行われるまでそのキャリアテープを作業者による手作業で挿入することが必要である。しかしながら、駆動モータによりスプロケットが間欠的に回転されている状況で、作業者による手作業でキャリアテープの挿入が行われると、キャリアテープの送り穴でないテープ部分とスプロケットの歯とが噛んでしまい、キャリアテープがスプロケットの歯に係合する箇所が送り穴からずれるおそれがある。
具体的には、キャリアテープが作業者の手作業で挿入されてそのテープ先端がスプロケットの間欠回転中の回転停止時にそのスプロケットに当接すると、そのキャリアテープとスプロケットとの間に静止摩擦力が作用する。この静止摩擦力は、キャリアテープに作業者によりキャリアテープが挿入される方向とは逆方向に働く力であるため、先端がスプロケットに当接したキャリアテープがそのスプロケット上で滑り難くなる。このため、キャリアテープの送り穴でないテープ部分とスプロケットの歯とが噛み易くなり、キャリアテープがスプロケットの歯に係合する箇所が送り穴からずれ易くなる。かかる状態でキャリアテープがスプロケットの回転により搬送されると、基板へのキャビティ内の部品の移載を適切に行うことが困難となってしまう。
本明細書は、キャリアテープの挿入時にその送り穴とスプロケットの歯とを係合し易くしたスプライシング装置を提供することを目的とする。
本明細書は、第1間隔で設けられた部品収容用のキャビティと、第2間隔で設けられた送り穴と、を有するキャリアテープをスプライシングするスプライシング装置であって、本体と、前記本体の内外を連通し、前記キャリアテープが挿入される挿入口と、前記本体内に設けられ、前記挿入口に挿入された前記キャリアテープを搬送可能に支持するテープ搬送路と、前記本体に回転可能に支持され、前記テープ搬送路に支持される前記キャリアテープの前記送り穴に係合する歯を有するスプロケットと、前記スプロケットを回転させ、前記送り穴に前記歯が係合している前記キャリアテープを前記テープ搬送路に沿って搬送する駆動部と、前記キャリアテープが前記挿入口に挿入された後、前記送り穴が前記歯との係合位置を通過するまで、前記スプロケットが連続回転するように前記駆動部を作動させる制御部と、を備える、スプライシング装置を開示する。
本開示によれば、キャリアテープが挿入口に挿入された後、キャリアテープの送り穴がスプロケットの歯との係合位置を通過するまで、駆動部の作動によりスプロケットが連続回転される。これにより、スプロケットの連続回転中に作業者による押し込みによってキャリアテープがそのスプロケットに当接したとき、スプロケットの例えば間欠回転中の回転停止時にその当接が生じるときに比べて、キャリアテープに作業者によるキャリアテープの挿入方向とは逆方向に働く摩擦力を小さくすることができる。このため、先端がスプロケットに当接したキャリアテープがそのスプロケットの表面に引っ掛かり難くなり、そのスプロケット上で滑り易くなる。従って、キャリアテープの送り穴でないテープ部分とスプロケットの歯とが噛むのを抑制することができ、挿入口へのキャリアテープの挿入時にその送り穴とスプロケットの歯とを係合し易くすることができる。
本実施形態のスプライシング装置を備えるスプライシングユニットの斜視図である。 本実施形態のスプライシング装置によりスプライシングされるキャリアテープの平面図である。 図2に示すキャリアテープのIII−III断面図である。 本実施形態のスプライシング装置により二本のキャリアテープがスプライシングされる状態を表した平面図である。 本実施形態のスプライシング装置の主にテープ送り部に係るブロック図である。 本実施形態のスプライシング装置の要部の構成図である。 本実施形態のスプライシング装置により実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。 本実施形態のスプライシング装置によりキャリアテープの最先端の送り穴が係合位置Leに達した際の状態を表した模式図である。 本実施形態のスプライシング装置によりキャリアテープの先端が係合位置Leに対して搬送方向下流側の検査位置L2に達した際の状態を表した模式図である。
以下、スプライシング装置を具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
1.スプライシングユニット1の構成
本実施形態のスプライシング装置10を備えるスプライシングユニット1について説明する。スプライシングユニット1は、部品装着機(図示せず)が設置された生産工場内において移動可能であり、二本のキャリアテープをスプライシングするうえで用いられるユニットである。スプライシングユニット1は、図1に示す如く、スプライシング装置10と、台車部20と、バーコードリーダ30と、表示装置40と、を備えている。
台車部20は、スプライシング装置10が載置される台車である。尚、台車部20は、移動可能にキャスタなどが取り付けられてよい。また、台車部20には、スプライシング装置10に電力供給を行うバッテリなどの電源装置や、スプライシング作業に伴って発生するキャリアテープの切り端或いは廃テープが捨てられるダストボックスなどが配設されてよい。
スプライシング装置10は、二本のキャリアテープの接合(すなわち、スプライシング)を行う接合装置である。この二本のキャリアテープは、図2、図3、及び図4に示す如く、部品装着機のテープフィーダに装填されていたリール(図示せず)に巻回されている部品切れ直前のキャリアテープ50(以下、旧キャリアテープ50と称す。)、及び、補給用リール51に巻回されている補給用の新たなキャリアテープ52(以下、新キャリアテープ52と称す。)である。スプライシング装置10は、旧キャリアテープ50の終端部と新キャリアテープ52の始端部とを繋ぎ合わせてスプライシングを自動的に実行する。旧キャリアテープ50と新キャリアテープ52とは、スプライシングテープ(図示せず)を介してスプライシングされる。
スプライシング装置10は、略直方体形状をなす筐体内に組み込まれた本体11を有している。本体11の長手方向の両側側面には、内外を連通する挿入口12(図4では手前側のみを図示)が設けられている。これら両側側面の挿入口12は、送り溝(図示せず)を介して互いに連通されている。この送り溝は、各挿入口12から挿入されたスプライシング対象の二本のキャリアテープ50,52をスプライシング装置10の中央部まで挿入するための溝である。
台車部20には、補給用リール51を保持する補給用リール保持部21が設けられている。尚、補給用リール保持部21は台車部20に複数設けられ、補給用リール51が台車部20に複数保持されるものであってもよい。スプライシング装置10は、本体11の一方の挿入口12から挿入された旧キャリアテープ50と、補給用リール保持部21に保持された補給用リール51に巻回されて他方の挿入口12から挿入された新キャリアテープ52と、を本体11内の中央で突き合わせてスプライシングテープを介してスプライシングする。
スプライシング装置10は、上部カバー13を備えている。上部カバー13は、本体11に対して開閉されるカバーであって、閉により本体11の内部を閉塞すると共に、開により本体11の内部を外部に連通させる。上記した挿入口12は、本体11と上部カバー13との境界部分に設けられ、それらの本体11及び上部カバー13の一部を切り欠いて形成されている。スプライシング装置10は、上記のスプライシングが完了した場合に上部カバー13が開くことで、そのスプライシングが完了したキャリアテープ50,52を取り出せる状態となる。
スプライシング装置10は、図5に示す如く、制御部14を備えている。制御部14は、CPUやメモリを有しており、予め定められたプログラムに従って各種処理を実行する。バーコードリーダ30は、制御部14と通信することが可能なハンディタイプのコードリーダである。バーコードリーダ30は、作業者の手作業で、テープフィーダから取り出したリールに付されている旧キャリアテープ50のバーコード、補給用リール51に付されている新キャリアテープ52のバーコード、スプライシングテープを供給するリールに付されているスプライシングテープのバーコード、作業者を識別するためのバーコードなどを読み取ることが可能である。かかる読み取りが行われた場合、バーコードリーダ30は、その読み取り情報を制御部14に向けて送信する。制御部14は、スプライシング作業において、正しい部品を収容したキャリアテープ52(すなわち、補給用リール51)が準備されたか否かをチェックする、いわゆるスプライシングベリファイを実行する。
制御部14は、例えば生産工場の通信ネットワークを介してホストコンピュータ(図示せず)と通信可能である。制御部14は、上記の如く読み取られたバーコードの情報をホストコンピュータに送信する。ホストコンピュータは、制御部14から受信したバーコードの情報に基づいて、スプライシング装置10によるスプライシングを実行しようとしている両キャリアテープが収容する部品が一致するか否か等の良否判定を行う。制御部14は、ホストコンピュータから良好判定の旨を受信すると、表示装置40にその旨を表示させる。
表示装置40は、表示機能と入力機能とを有するタッチパネルである。表示装置40は、スプライシング対象のキャリアテープを保持するテープフィーダの位置情報やバーコードリーダ30で読み込まれたバーコードの部品情報などを表示することが可能である。また、表示装置40は、制御部14からの表示指令に従って、ホストコンピュータからの両キャリアテープの収容部品が一致する旨の表示を行うことが可能である。作業者は、この表示装置40の表示を確認すると、スプライシング装置10を用いたスプライシング作業を実施する。このように、スプライシングユニット1は、ホストコンピュータとの連携処理により、部品の種類が異なるなどの誤ったキャリアテープがスプライシングされるのを防止することが可能である。
2.キャリアテープ50,52の構成
次に、旧キャリアテープ50及び新キャリアテープ52の構成について説明する。尚、旧キャリアテープ50及び新キャリアテープ52は、互いに同一構造を有している。このため、以下では、新キャリアテープ52を主に説明し、旧キャリアテープ50について説明を省略又は簡略する。
新キャリアテープ52は、図2、図3、及び図4に示す如く、ベーステープ53と、トップテープ54と、を有している。ベーステープ53は、搬送方向Xに延びるように細長く形成されている。ベーステープ53は、搬送方向Xに直交する幅方向Yに所定幅Wbを有している。ベーステープ53には、キャビティ55及び送り穴56が設けられている。キャビティ55は、ベーステープ53の幅方向Yの中央付近に設けられている。送り穴56は、ベーステープ53の幅方向Yの端部付近に設けられている。
キャビティ55は、部品2を収容可能にベーステープ53に凹設された溝である。キャビティ55は、搬送方向Xに沿って複数設けられており、所定間隔Tcで一列に並んで設けられている。キャビティ55には、基板に装着される部品2が収容されている。送り穴56は、新キャリアテープ52を搬送方向Xに送るための、ベーステープ53を貫通する円形穴である。送り穴56は、搬送方向Xに沿って複数設けられており、所定間隔Ttで一列に並んで設けられている。キャビティ55の所定間隔Tcと送り穴56の所定間隔Ttとは、同じであってもよいが異なっていてもよい。尚、これら両間隔Tc,Ttが異なるときは、キャビティ55の所定間隔Tcは、送り穴56の所定間隔Ttに対して正数倍であることが望ましい。
トップテープ54は、搬送方向Xに延びるように細長く形成されている。トップテープ54は、搬送方向Xに直交する幅方向Yにベーステープ53の所定幅Wbに比して小さい所定幅Wtを有している。トップテープ54は、ベーステープ53の上面に剥離可能に接着されている。トップテープ54は、ベーステープ53の上面側に開口するキャビティ55を上方から覆うように配置されている。
尚、新キャリアテープ52の先端側には、部品2が収容されないキャビティ(以下、空キャビティと称す。)55が設けられることがある。スプライシング装置10は、空キャビティ55を無くしかつ送り穴56の中心を通る切断箇所Cpで新キャリアテープ52を切断することが可能であると共に、送り穴56の中心を通る切断箇所Cpで旧キャリアテープ50を切断することが可能である。スプライシング装置10は、挿入口12に挿入された新旧のキャリアテープ50,52をそれぞれ切断した後、それらのキャリアテープ50,52を互いに近接する搬送方向Xに搬送する。そして、スプライシング装置10は、切断により半円形となった送り穴56同士がスプライシング位置Lpで互いに突き合わされて一つの円形の送り穴56が形成されるように、新旧のキャリアテープ50,52を近接させた状態で、スプライシングテープを介してスプライシングを実行する。
3.スプライシング装置10の構成
スプライシング装置10における旧キャリアテープ50側の構成と新キャリアテープ52側の構成とは、スプライシング装置10の長手方向中央のスプライシング位置Lpを中心として左右対称となる関係にある。このため、以下では、新キャリアテープ52側の構成を主に説明し、旧キャリアテープ50側の構成については説明を省略又は簡略する。
スプライシング装置10は、図6に示す如く、テープ送り部16と、切断部17と、取込部18と、を備えている。テープ送り部16、切断部17、及び取込部18はそれぞれ、旧キャリアテープ50及び新キャリアテープ52それぞれに対応して、二組設けられている。テープ送り部16、切断部17、及び取込部18は、スプライシング装置10の本体11内に設けられている。テープ送り部16、切断部17、及び取込部18はそれぞれ、制御部14により制御される。
テープ送り部16は、挿入口12に挿入された新キャリアテープ52をテープ搬送路に沿ってスプライシング位置Lpに向けて搬送させる部位である。テープ送り部16は、テープ搬送路60と、テープ挿入検出部61と、スプロケット62と、駆動部63と、付勢部64と、テープ先端検出部65と、テープ送り穴検出部66と、パーツ有無検出部67と、を有している。テープ挿入検出部61、駆動部63、テープ先端検出部65、テープ送り穴検出部66、及びパーツ有無検出部67はそれぞれ、図5に示す如く、制御部14に接続されている。
テープ搬送路60は、本体11内において挿入口12からスプライシング位置Lpまで搬送方向Xに向けて延在する板状の搬送路である。テープ搬送路60は、略水平に延びている。テープ搬送路60は、挿入口12に挿入された新キャリアテープ52を搬送方向Xへ搬送可能に支持する。
テープ挿入検出部61は、挿入口12に挿入されている一方で先端が後述の係合位置Leを通過していない新キャリアテープ52の先端を検出するセンサである。この係合位置Leは、新キャリアテープ52の送り穴56とスプロケット62の有する歯62aとの係合が行われるべき位置である。テープ挿入検出部61は、係合位置Leに対して搬送方向Xの上流側に配置されている。テープ挿入検出部61は、例えば、テープ搬送路60の上方に配置された投光部と、テープ搬送路60の下方に配置された受光部と、を有する光電センサである。テープ挿入検出部61は、投光部から上記の係合位置Leに対して搬送方向Xの上流側の検査位置L1へ光を照射し、受光部での受光状態に応じた信号を制御部14に出力する。
制御部14は、テープ挿入検出部61の出力信号に基づいて、挿入口12に挿入された新キャリアテープ52の先端が検査位置L1に達したことを検出する。制御部14は、例えば、テープ挿入検出部61の受光部にて受光されるときは、挿入口12に挿入された新キャリアテープ52の先端が検査位置L1に達しておらず、新キャリアテープ52が検査位置L1まで挿入されていないと判定する。また、制御部14は、テープ挿入検出部61の受光部にて受光されないときは、挿入口12に挿入された新キャリアテープ52の先端が検査位置L1に達し、新キャリアテープ52が検査位置L1まで挿入されたと判定する。
スプロケット62は、テープ搬送路60の下方に配置されている。スプロケット62は、本体11に回転可能に支持されている。スプロケット62は、略円板状に形成されている。スプロケット62は、径方向外側に向けて突出する歯62aを有している。歯62aは、全周に亘って等角度間隔で設けられている。歯62aの間隔は、新キャリアテープ52の送り穴56の間隔Ttに対応したものである。歯62aは、少なくとも最上部に位置したときに、テープ搬送路60に形成された貫通穴から搬送面上に突出する。この位置は、新キャリアテープ52の送り穴56にその歯62aが係合する係合位置Leである。
駆動部63は、スプロケット62に連結されたギアに係合するモータなどである。駆動部63は、ギアを回転させることでスプロケット62を回転させる。制御部14は、駆動部63に接続されており、適切なタイミングで駆動部63を作動させる指令を発する。駆動部63は、制御部14からの駆動指令に従ってスプロケット62を回転させる。
付勢部64は、テープ搬送路60の係合位置Leにおける上方に配置されている。付勢部64は、テープ搬送路60上の新キャリアテープ52をスプロケット62側に付勢する部位であって、新キャリアテープ52の送り穴56へのスプロケット62の歯62aの係合を促すものである。付勢部64は、バネ部材64aと、押圧部材64bと、を有している。バネ部材64aは、一端が上部カバー13に固定されかつ他端が押圧部材64bに取り付けられる弾性体である。押圧部材64bは、常態でテープ搬送路60に当接する質量体である。押圧部材64bは、バネ部材64aの弾性力により下方に付勢されている。
バネ部材64aの弾性力は、作業者による手作業で挿入口12に挿入された新キャリアテープ52がその弾性力に抗して押圧部材64bを持ち上げ、その押圧部材64bとテープ搬送路60との当接面間に挿入される大きさに設定されている。押圧部材64bとテープ搬送路60との当接面間に挿入された新キャリアテープ52は、付勢部64によりテープ搬送路60側に付勢される。これにより、挿入口12に挿入された新キャリアテープ52の送り穴56にスプロケット62の歯62aが挿入し易くなり、それらの送り穴56と歯62aとが係合し易くなる。尚、付勢部64は、バネ部材64aに代えて、ゴムや樹脂等の弾性体を有するものであってもよい。
テープ先端検出部65は、先端が上記の係合位置Leを通過した新キャリアテープ52の先端を検出するセンサである。テープ先端検出部65は、上記の係合位置Leに対して搬送方向Xの下流側に配置されている。テープ先端検出部65は、例えば、テープ挿入検出部61と同様に、投光部と受光部とを有する光電センサである。テープ先端検出部65は、投光部から上記の係合位置Leに対して搬送方向Xの下流側の検査位置L2へ光を照射し、受光部での受光状態に応じた信号を制御部14に出力する。この検査位置L2は、その検査位置L2に新キャリアテープ52の先端が達したときにその新キャリアテープ52の少なくとも最先端の送り穴56が係合位置Leに対して搬送方向Xの下流側に位置するように配置されている。
制御部14は、テープ先端検出部65の出力信号に基づいて、先端が係合位置Leを通過した新キャリアテープ52の先端が検査位置L2に達したことを検出する。制御部14は、例えば、テープ先端検出部65の受光部にて受光されるときは、新キャリアテープ52の先端が検査位置L2に達しておらず、新キャリアテープ52がスプロケット62の回転により検査位置L2まで搬送されていないと判定する。また、制御部14は、テープ先端検出部65の受光部にて受光されないときは、新キャリアテープ52の先端が検査位置L2に達し、新キャリアテープ52がスプロケット62の回転により検査位置L2まで搬送されたと判定する。
テープ送り穴検出部66は、先端が係合位置Leを通過した新キャリアテープ52の送り穴56を検出するセンサである。テープ送り穴検出部66は、上記の係合位置Leに対して搬送方向Xの下流側に配置されている。テープ送り穴検出部66は、例えば、テープ挿入検出部61と同様に、投光部と受光部とを有する光電センサである。テープ送り穴検出部66は、投光部から上記の係合位置Leに対して搬送方向Xの下流側の検査位置L3へ光を照射し、受光部での受光状態に応じた信号を制御部14に出力する。この検査位置L3は、その検査位置L3に新キャリアテープ52の先端が達したときにその新キャリアテープ52の送り穴56が係合位置Leに対して搬送方向Xの下流側に位置するように配置されている。
テープ送り穴検出部66の受光部は、新キャリアテープ52が検査位置L3に搬送されるまで受光状態になると共に、その新キャリアテープ52の送り穴56が検査位置L3に位置する際に受光状態になる。また、この受光部は、新キャリアテープ52における送り穴56以外の部分が検査位置L3に位置する際に非受光状態になる。すなわち、テープ送り穴検出部66は、テープ搬送路60上での新キャリアテープ52の搬送に伴って受光部での受光状態と非受光状態とが切り替わるものとなる。そこで、制御部14は、テープ送り穴検出部66の出力信号に基づいて、例えば、テープ送り穴検出部66の受光部が受光状態から非受光状態に切り替わって新キャリアテープ52の先端を検出した後、その受光部が非受光状態から受光状態に切り替わったときは、新キャリアテープ52の送り穴56が検査位置L3に達したことを検出する。
パーツ有無検出部67は、先端が係合位置Leを通過した新キャリアテープ52のキャビティ55に部品2が収容されているか否かを検出するセンサである。パーツ有無検出部67は、上記の係合位置Leに対して搬送方向Xの下流側に配置されている。パーツ有無検出部67は、例えば、テープ挿入検出部61と同様に、投光部と受光部とを有する光電センサである。パーツ有無検出部67は、投光部から上記の係合位置Leに対して搬送方向Xの下流側の検査位置L4へ光を照射し、受光部での受光状態に応じた信号を制御部14に出力する。この検査位置L4は、その検査位置L4に新キャリアテープ52の先端が達したときにその新キャリアテープ52の送り穴56が係合位置Leに対して搬送方向Xの下流側に位置するように配置されている。
一般的に、新キャリアテープ52の先端側のキャビティ55には、部品2が収容されない空キャビティがあり、その後のキャビティ55は、部品2が収容される部品収容キャビティである。パーツ有無検出部67の受光部は、検査位置L4における新キャリアテープ52の有無、及び、新キャリアテープ52の先端が検査位置L4を通過した後は更にその検査位置L4におけるキャビティ55内の部品2の有無に応じて、受光状態と非受光状態とが切り替わるものとなる。
そこで、制御部14は、パーツ有無検出部67の出力信号に基づいて、先端が係合位置Leを通過した新キャリアテープ52のキャビティ55に部品2が収容されているか否かを判別する。制御部14は、例えば、パーツ有無検出部67の受光部が受光状態から非受光状態に切り替わったときは、検査位置L4に達したキャビティ55に部品2が収容されていると判定する。
尚、テープ挿入検出部61、テープ先端検出部65、テープ送り穴検出部66、及びパーツ有無検出部67はそれぞれ、上記の光電センサに限ることなく、新キャリアテープ52を検出できればよく、例えば、撮像によりその新キャリアテープ52を検出できる画像認識装置や、その新キャリアテープ52の有無に応じて駆動するリレースイッチなどであってもよい。
切断部17は、新キャリアテープ52をその送り穴56の中心を通る切断箇所Cpで切断する装置である。切断部17は、例えば、上部カバー13に取り付けられている。切断部17は、カッタ70と、押圧部材71と、を有している。カッタ70は、上記係合位置Leに対して搬送方向Xの下流側のテープ切断位置Lcに位置決めされた新キャリアテープ52を切断する。押圧部材71は、テープ切断位置Lcに位置決めされた新キャリアテープ52の切断箇所Cpの近傍を上面から押圧し、テープ搬送路60との間に新キャリアテープ52を挟持する。切断部17は、押圧部材71を用いてテープ搬送路60上に挟持固定した新キャリアテープ52を、カッタ70を用いてその切断箇所Cpで切断する。
尚、テープ切断位置Lcは、上記の検査位置L2,L3,L4に対して搬送方向Xの下流側に設けられていてよい。より具体的には、テープ先端検出部65、テープ送り穴検出部66、及びパーツ有無検出部67はそれぞれ、係合位置Leに対する搬送方向Xの下流側に送り穴56が位置し、かつ、テープ切断位置Lcに対する搬送方向Xの上流側にキャリアテープ50,52の切断箇所Cpが位置するキャリアテープ50,52を検知するものであればよい。
取込部18は、切断部17により切断された新キャリアテープ52の先端の不要部分を取り込む装置である。取込部18は、テープ搬送路60の一部をなす可動搬送路80を動かして開口81を形成することで、切断部17により切断された新キャリアテープ52の先端の不要部分をその開口81から廃却箇所までダクト82を通じて案内する。
新キャリアテープ52は、テープ送り部16による搬送によりテープ切断位置Lcに位置決めされた状態で、切断部17により切断箇所Cpで切断された後、そのテープ切断位置Lcからスプライシング位置Lpまでスプロケット62の回転によって搬送される。同様に、旧キャリアテープ50は、テープ送り部16による搬送によりテープ切断位置Lcに位置決めされた状態で、切断部17により切断箇所Cpで切断された後、そのテープ切断位置Lcからスプライシング位置Lpまでスプロケット62の回転によって搬送される。
スプライシング装置10は、スプライシング位置Lpで旧キャリアテープ50及び新キャリアテープ52の切断箇所Cpを互いに突き合わせた状態で、それらの切断箇所Cp近傍をスプライシングテープを介してスプライシングする。スプライシング装置10は、スプライシングを完了すると、上部カバー13を開け、スプライシングが完了したキャリアテープ(すなわち、旧キャリアテープ50と新キャリアテープ52とを接合したもの)を取り出し可能とする。
4.スプライシング処理
スプライシングユニット1は、例えばホストコンピュータから部品切れ直前の旧キャリアテープ50が巻回されたテープフィーダの情報をスプライシング装置10で受信すると、その旨を表示装置40に表示する。作業者は、表示装置40の表示内容を確認し、部品切れ直前の旧キャリアテープ50が巻回されたテープフィーダの配置位置まで移動し、その旧キャリアテープ50に新キャリアテープ52をスプライシングするための作業を行う。尚、旧キャリアテープ50に対するスプライシングの処理と新キャリアテープ52に対するスプライシングの処理とは、略同じである。このため、以下では、新キャリアテープ52を主に説明し、旧キャリアテープ50について説明を省略又は簡略する。
まず、作業者は、スプライシングの処理のため、スプライシング装置10の本体11に設けられた起動スイッチをオン操作して、そのスプライシング装置10を起動状態とする(図7に示すS100)。作業者は、スプライシング装置10の起動後、バーコードリーダ30を用いたスプライシングベリファイを実行する。そして、作業者は、表示装置40の表示を見てスプライシングベリファイが良好であることを確認すると、旧キャリアテープ50及び補給用リール51の新キャリアテープ52を2つの挿入口12から互いに向かい合うように本体11内に挿入する。
制御部14は、起動後、新キャリアテープ52が挿入口12に挿入された後でも、その新キャリアテープ52の先端が検査位置L1に達するまでは、スプロケット62を停止状態に維持している。作業者による手作業で挿入口12への新キャリアテープ52の挿入が継続されると、やがてその新キャリアテープ52の先端が検査位置L1に達する。この場合、制御部14は、テープ挿入検出部61の出力信号に基づいて、検査位置L1に達した新キャリアテープ52の先端を検出し、挿入口12に挿入された新キャリアテープ52の先端が検査位置L1に達したことを検出する。
制御部14は、新キャリアテープ52の先端が検査位置L1に達したことを検出すると(S101)、駆動部63の作動を開始させる。この駆動部63の作動は、スプロケット62が停止することなく連続して回転するように行われる(S102)。このスプロケット62の連続回転は、作業者が新キャリアテープ52を挿入口12に挿入する際の押し込み速度(例えば、一般的に想定される最大の押し込み速度であってよい。)vと、スプロケット62(具体的には、歯62aの外端における部位)の半径rと、スプロケット62の角速度ωと、に基づいて次式(1)の関係が成立するように行われる。
v<r×ω ・・・(1)
制御部14の指令により駆動部63がスプロケット62を連続回転させるように作動すると、スプロケット62が連続回転する。このスプロケット62の連続回転は、挿入口12に挿入された新キャリアテープ52の先端が検査位置L1に達したことにより開始される。この連続回転が開始された時点では、挿入口12に挿入された新キャリアテープ52の先端は、係合位置Leに達しておらず、スプロケット62に当接していない。この挿入口12に挿入された新キャリアテープ52の先端をスプロケット62に当接させるためには、作業者がその新キャリアテープ52をその当接が生じるまで押し込むことが必要である。
スプロケット62の連続回転中にその回転による方向と同じ方向への作業者による押し込みによって新キャリアテープ52がそのスプロケット62に当接したとき、スプロケット62の回転停止中に新キャリアテープ52がそのスプロケット62に当接したときに比して、新キャリアテープ52に作業者による新キャリアテープ52の挿入方向とは逆方向に働く摩擦力が小さくなる。このため、先端がスプロケット62に当接した新キャリアテープ52がそのスプロケット62の表面に引っ掛かり難くなり、そのスプロケット62上で滑り易くなるので、新キャリアテープ52の送り穴56でないテープ部分とスプロケット62の歯62aとが噛むことは抑制され、その送り穴56と歯62aとが係合し易くなる。
また、スプロケット62の連続回転中は、上記(1)式の関係によりスプロケット62の歯62aの先端は、新キャリアテープ52の押し込み速度vに比して高い速度で回転している。このため、そのスプロケット62の連続回転中に作業者の押し込みによって新キャリアテープ52がそのスプロケット62に当接した際、新キャリアテープ52に、作業者がその新キャリアテープ52を押し込む力と同じ向きに摩擦力(具体的には、動摩擦力)が働く。この摩擦力は、作業者が新キャリアテープ52を押し込む力に抗するものではないので、作業者による新キャリアテープ52の押し込みがスプロケット62の回転によって妨げられることは回避される。
そして、スプロケット62の連続回転中は、上記の如く、スプロケット62の歯62aの速度が新キャリアテープ52の押し込み速度vに比して高いので、新キャリアテープ52は、スプロケット62との当接後は、作業者により支持されつつそのスプロケット62上を滑る。新キャリアテープ52がスプロケット62上を滑れば、新キャリアテープ52とスプロケット62との当接後に、新キャリアテープ52の送り穴56でないテープ部分とスプロケット62の歯62aとが噛むことは防止され、その送り穴56と歯62aとの係合が確実に行われる。
新キャリアテープ52の送り穴56とスプロケット62の歯62aとの係合は、図8に示す如く、係合位置Leで行われる。この係合位置Leで新キャリアテープ52の最先端の送り穴56とスプロケット62の歯62aとの係合が行われると、その後、新キャリアテープ52は、スプロケット62の連続回転によって搬送停止することなくテープ搬送路60に沿って連続的に搬送される。この際、新キャリアテープ52の送り穴56は、歯62aに係合された後、係合位置Leを通過してその係合位置Leに対して搬送方向Xの下流側に移動する。制御部14は、新キャリアテープ52の先端が検査位置L2に達するまでは、スプロケット62を連続回転させるように駆動部63を作動させる。
制御部14は、スプロケット62の連続回転中、図9に示す如く、テープ先端検出部65の出力信号に基づいて検査位置L2で新キャリアテープ52の先端を検出すると(S103)、駆動部63の作動を切り替える。具体的には、駆動部63の作動を、スプロケット62を連続回転させるものからスプロケット62を間欠的に回転させるものへ切り替える(S104)。スプロケット62の間欠回転は、回転と回転停止とが交互に実施されるものである。間欠回転における回転停止の終了から次の回転停止の開始までの一回当たりの回転は、新キャリアテープ52の送り穴56の間隔Ttに対応した角度だけ行われる。
制御部14の指令により駆動部63の作動がスプロケット62を間欠回転させるものへ切り替わると、スプロケット62の回転が連続回転から間欠回転へ切り替わる。このスプロケット62の間欠回転は、係合位置Leを通過した新キャリアテープ52の先端が検査位置L2に達したことにより開始される。尚、スプロケット62の回転が連続回転から間欠回転へ切り替わった時点では、新キャリアテープ52の少なくとも最先端の送り穴56が既に係合位置Leを通過しており、新キャリアテープ52の送り穴56にスプロケット62の歯62aが既に係合した状態にあるので、以後、スプロケット62の間欠回転に起因して新キャリアテープ52の送り穴56でないテープ部分とスプロケット62の歯62aとが噛むことは無い。この場合、新キャリアテープ52は、スプロケット62の間欠回転によって搬送と搬送停止とが交互に繰り返されながらテープ搬送路60に沿って搬送される。制御部14は、新キャリアテープ52がテープ切断位置Lcに達するまでは、スプロケット62を間欠回転させるように駆動部63を作動させる。
制御部14は、スプロケット62の間欠回転中における回転停止のタイミングで、テープ送り穴検出部66の出力信号及びパーツ有無検出部67の出力信号に基づいて、新キャリアテープ52の送り穴56が検査位置L3に達したか否かを判別すると共に、検査位置L4に達したキャビティ55に部品2が収容されているか否かを判別する。そして、制御部14は、それらの結果に基づいて新キャリアテープ52の切断箇所Cpを特定する。なた、制御部14は、スプロケット62の回転角度などに基づいて、カッタ70がその切断箇所Cpを切断するテープ切断位置Lcに新キャリアテープ52が達したか否かを判別する。制御部14は、新キャリアテープ52がそのテープ切断位置Lcに達したことを検出すると(S105)、駆動部63の作動を停止させて、スプロケット62の回転を停止させ新キャリアテープ52の搬送を停止させる。そして、制御部14は、切断部17を制御して、カッタ70で新キャリアテープ52の不要部分を切断する(S106)。
上記の処理は、旧キャリアテープ50に対しても同様に行われる。そして、制御部14は、切断部17を制御して、カッタ70で旧キャリアテープ50の不要部分を切断する。その後、制御部14は、旧キャリアテープ50と新キャリアテープ52との切断箇所Cp同士を突き合わせてスプライシングテープを用いたスプライシングを実施させる(S107)。制御部14は、上記のスプライシングを完了すると、それら新旧のキャリアテープ50,52を上部カバー13から取り出し可能とする。
5.実施形態の構成による効果
上記実施形態のスプライシング装置10は、所定間隔Tcで設けられた部品収容用のキャビティ55と、所定間隔Ttで設けられた送り穴56と、を有するキャリアテープ50,52をスプライシングする装置である。スプライシング装置10は、本体11と、本体11の内外を連通し、キャリアテープ50,52が挿入される挿入口12と、本体11内に設けられ、挿入口12に挿入されたキャリアテープ50,52を搬送可能に支持するテープ搬送路60と、本体11に回転可能に支持され、テープ搬送路60に支持されるキャリアテープ50,52の送り穴56に係合する歯62aを有するスプロケット62と、スプロケット62を回転させ、送り穴56に歯62aが係合しているキャリアテープ50,52をテープ搬送路60に沿って搬送する駆動部63と、キャリアテープ50,52が挿入口12に挿入された後、送り穴56が歯62aとの係合位置Leを通過するまで、スプロケット62が連続回転するように駆動部63を作動させる制御部14と、を備える。
この構成によれば、スプロケット62の連続回転中に作業者による押し込みによってキャリアテープ50,52がそのスプロケット62に当接したとき、スプロケット62の例えば間欠回転中の回転停止時にその当接が生じるときに比べて、キャリアテープ50,52に作業者によるキャリアテープ50,52の挿入方向とは逆方向に働く摩擦力を小さくすることができる。このため、先端がスプロケット62に当接したキャリアテープ50,52がそのスプロケット62の表面に引っ掛かり難くなり、そのスプロケット62上で滑り易くなる。従って、キャリアテープ50,52の送り穴56でないテープ部分とスプロケット62の歯62aとが噛むのを抑制することができ、挿入口12へのキャリアテープ50,52の挿入時にその送り穴56とスプロケット62の歯62aとを係合し易くすることができる。
制御部14は、キャリアテープ50,52の送り穴56が係合位置Leを通過した後、スプロケット62が間欠回転するように駆動部63の作動を切り替える。
この構成によれば、キャリアテープ50,52の送り穴56が係合位置Leを通過した後は、その送り穴56にスプロケット62の歯62aが係合し、以後、各送り穴56が歯62aに係合される状態が連続するので、スプロケット62の間欠回転に起因してキャリアテープ50,52の送り穴56でないテープ部分とスプロケット62の歯62aとが噛むことは無い。スプロケット62が間欠回転すれば、その間欠回転中における回転停止のタイミングで、テープ送り穴検出部66による検査位置L3でのキャリアテープ50,52の送り穴56の検出やパーツ有無検出部67による検査位置L4でのキャリアテープ50,52のキャビティ55内における部品2の有無判別などを行うことができる。従って、係合位置Leに対する搬送方向Xの下流側での送り穴56の検出や部品2の有無判別を適切にかつ精度よく行うことができる。
スプライシング装置10は、挿入口12に挿入されかつ先端が係合位置Leに対する搬送方向Xの上流側に位置するキャリアテープ50,52の先端を検知するテープ挿入検出部61を備える。制御部14は、テープ挿入検出部61によりキャリアテープ50,52の先端が検知された場合に、スプロケット62が連続回転するように駆動部63の作動を開始させる。
この構成によれば、キャリアテープ50,52が挿入口12に挿入された後、そのキャリアテープ50,52の先端が係合位置Leに達する前に、スプロケット62の連続回転を開始させることができる。従って、キャリアテープ50,52の送り穴56でないテープ部分とスプロケット62の歯62aとが噛むのを抑制することができ、挿入口12へのキャリアテープ50,52の挿入時にその送り穴56とスプロケット62の歯62aとを係合し易くすることができる。
スプライシング装置10は、送り穴56が係合位置Leに対する搬送方向Xの下流側に位置するキャリアテープ50,52を検知するテープ先端検出部65、テープ送り穴検出部66、又はパーツ有無検出部67を備える。制御部14は、その検出部65,66,67によりキャリアテープ50,52が検知された場合に、スプロケット62が間欠回転するように駆動部63の作動を切り替える。
この構成によれば、キャリアテープ50,52の送り穴56が係合位置Leに達した後に、スプロケット62の回転を連続回転から間欠回転へ切り替えることができる。従って、スプロケット62の間欠回転に起因してキャリアテープ50,52の送り穴56でないテープ部分とスプロケット62の歯62aとが噛むのを確実に防止することができる。
検出部65,66,67は、係合位置Leに対する搬送方向Xの下流側に送り穴56が位置し、かつ、係合位置Leに対する搬送方向Xの下流側に設けられたキャリアテープ50,52の不要部分の切断が実施されるテープ切断位置Lcに対する搬送方向Xの上流側にキャリアテープ50,52の切断箇所Cpが位置するキャリアテープ50,52を検知する。
この構成によれば、キャリアテープ50,52の切断箇所Cpがテープ切断位置Lcに達する前に、スプロケット62の回転を連続回転から間欠回転へ切り替えることができる。従って、スプロケット62の間欠回転中における回転停止のタイミングで、テープ送り穴検出部66による検査位置L3でのキャリアテープ50,52の送り穴56の検出やパーツ有無検出部67による検査位置L4でのキャリアテープ50,52のキャビティ55内における部品2の有無判別などを行うことができ、キャリアテープ50,52の切断箇所Cpの特定を適切に行うことができる。
6.実施形態の変形態様
ところで、上記の実施形態においては、スプロケット62の連続回転を、その歯62aの先端が新キャリアテープ52の押し込み速度vに比して高い速度で回転するように行うこととしている。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。スプロケット62の連続回転を、その歯62aの先端がキャリアテープ50,52の押し込み速度v以下の速度で回転するように行うものとしてもよく、少なくとも、スプロケット62の間欠回転中に生じる回転停止を生じさせないものとすればよい。
また、上記の実施形態においては、テープ先端検出部65を用いて係合位置Leに対する下流側の検査位置L2でキャリアテープ50,52の先端が検出された場合に、駆動部63の作動を、スプロケット62の連続回転から間欠回転へ切り替えるものとしている。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。テープ送り穴検出部66を用いてキャリアテープ52の送り穴56が係合位置Leに対する下流側の検査位置L3に達したことが検出された場合、又は、パーツ有無検出部67を用いて検査位置L4に達したキャビティ55に部品2が収容されていることが検出された場合に、駆動部63の作動を、スプロケット62の連続回転から間欠回転へ切り替えるものとしてもよい。
すなわち、駆動部63の作動をスプロケット62の連続回転から間欠回転へ切り替えるうえで用いられる検出部は、送り穴56が係合位置Leに対する搬送方向Xの下流側に位置するキャリアテープ50,52の先端を検知するテープ先端検出部65、送り穴56が係合位置Leに対する搬送方向Xの下流側に位置するキャリアテープ50,52のキャビティ55内の部品2の有無を検知するパーツ有無検出部67、又は、送り穴56が係合位置Leに対する搬送方向Xの下流側に位置するキャリアテープ50,52の送り穴56を検知するテープ送り穴検出部66であってよい。
1:スプライシングユニット、2:部品、10:スプライシング装置、11:本体、12:挿入口、14:制御部、50:旧キャリアテープ、52:新キャリアテープ、52:リール、55:キャビティ、56:送り穴、60:テープ搬送路、61:テープ挿入検出部、62:スプロケット、63:駆動部、65:テープ先端検出部、66:テープ送り穴検出部、67:パーツ有無検出部、Cp:切断箇所、L1,L2,L3,L4:検査位置、Le:係合位置、Lc:テープ切断位置、Lp:スプライシング位置、Tc:キャビティの間隔、Tt:送り穴の間隔。

Claims (6)

  1. 第1間隔で設けられた部品収容用のキャビティと、第2間隔で設けられた送り穴と、を有するキャリアテープをスプライシングするスプライシング装置であって、
    本体と、
    前記本体の内外を連通し、前記キャリアテープが挿入される挿入口と、
    前記本体内に設けられ、前記挿入口に挿入された前記キャリアテープを搬送可能に支持するテープ搬送路と、
    前記本体に回転可能に支持され、前記テープ搬送路に支持される前記キャリアテープの前記送り穴に係合する歯を有するスプロケットと、
    前記スプロケットを回転させ、前記送り穴に前記歯が係合している前記キャリアテープを前記テープ搬送路に沿って搬送する駆動部と、
    前記キャリアテープが前記挿入口に挿入された後、前記送り穴が前記歯との係合位置を通過するまで、前記スプロケットが連続回転するように前記駆動部を作動させると共に、前記送り穴が前記係合位置を通過した後、前記スプロケットが間欠回転するように前記駆動部の作動を切り替える制御部と、
    前記送り穴が前記係合位置に対する搬送方向下流側に位置する前記キャリアテープを検知する第2検知部と、
    を備え
    前記制御部は、前記第2検知部により前記キャリアテープが検知された場合に、前記スプロケットが間欠回転するように前記駆動部の作動を切り替える、スプライシング装置。
  2. 前記スプライシング装置は、前記挿入口に挿入されかつ先端が前記係合位置に対する搬送方向上流側に位置する前記キャリアテープの先端を検知する第1検知部を備え、
    前記制御部は、前記第1検知部により前記キャリアテープの先端が検知された場合に、前記スプロケットが連続回転するように前記駆動部の作動を開始させる、請求項に記載のスプライシング装置。
  3. 前記第2検知部は、前記係合位置に対する搬送方向下流側に前記送り穴が位置し、かつ、前記係合位置に対する搬送方向下流側に設けられた前記キャリアテープの不要部分の切断が実施されるテープ切断位置に対する搬送方向上流側に前記キャリアテープの切断箇所が位置する前記キャリアテープを検知する、請求項1又は2に記載のスプライシング装置。
  4. 前記第2検知部は、前記送り穴が前記係合位置に対する搬送方向下流側に位置する前記キャリアテープの先端を検知する先端検知センサである、請求項1乃至3の何れか一項に記載のスプライシング装置。
  5. 前記第2検知部は、前記送り穴が前記係合位置に対する搬送方向下流側に位置する前記キャリアテープの前記キャビティ内の部品の有無を検知するパーツ有無検知センサである、請求項1乃至3の何れか一項に記載のスプライシング装置。
  6. 前記第2検知部は、前記送り穴が前記係合位置に対する搬送方向下流側に位置する前記キャリアテープの前記送り穴を検知する送り穴検知センサである、請求項1乃至3の何れか一項に記載のスプライシング装置。
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