JP6965490B2 - 汚染土壌浄化方法 - Google Patents
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Description
(1)再利用材を埋め戻すことから、従来のように埋め戻し材(特に、清浄土)を無駄にすることがない。
(2)埋め戻し材として再利用材を使用することから、従来に比べて場外搬出処分量を低減することができる。
(3)埋め戻し材の無駄を回避し、場外搬出処分量を低減することから、工事全体に係る費用を低減することができる。
本願発明の汚染土壌浄化方法の実施形態の例を説明するにあたって、はじめにここで用いる用語の定義を示しておく。
人体の健康や自然環境に影響を及ぼす程度に、農薬や油、重金属などの物質が含まれた土壌であり、例えば、土壌汚染対策法で定められる特定有害物質を指定基準量以上含んだ土壌のことである。
浄化しようとする汚染土壌の範囲であり、例えば、図1では破線で示す10m×10mの正方形領域が対象領域である。
既述のとおり、図11に示す掘削機Mcによって、先端にビットが装着されたケーシングCtを圧入していきながら、孔壁保護されたケーシングCt内をグラブバケットGb等で掘削して排土する工法である。ケーシングCtを搖動しながら地中に圧入していく搖動式と、ケーシングCtを全周連続回転しながら地中に圧入していく全旋回式がある。
汚染土壌が除去された後の空間を埋め戻すために使用する材料であり、有害な物質を含んでいない、あるいは含有量が所定量以下である(つまり、汚染されていない)材料のことである。例えば、土や砂、シルト、レキ、あるいはこれらの混合物などが用いられる。
図2は、改良体を構築するまでの各段階を示すステップ図であり、図2(a)に示す掘削前の状態から、オールケーシング工法で掘削して汚染土壌を除去したのが図2(b)に示す状態である。なお掘削した後の柱状の空間を、ここでは便宜上、「掘削体」ということとする。そして、この掘削体に清浄土を埋め戻して構築されたものが、図2(c)に示す「改良体10」である。
既述のとおり、図1に示すような矩形の対象領域を、オールケーシング工法による改良体で網羅しようとすると、隣接する改良体10(つまり、改良体領域11)どうしは一部重複することになる。図3は、隣接する改良体10が一部重複した状態を示す平面図であり、この改良体10どうしが重なった部分が、「重複部20」である。なお、当該改良体領域11aと計画改良体領域11cによって形成される重複部20を「前方重複部20a」とし、当該改良体領域11aと既設改良体領域11bによって形成される重複部20を「後方重複部20b」として区別することとする。
隔室は、ケーシングCt内に設けられる空間であって、ケーシングCt内の他の領域から隔離された空間である。そして、この隔室を形成するために用いられるのが隔壁体である。換言すると、ケーシングCtの内壁と隔壁体によって形成される閉鎖空間が、隔室である。なお、前方重複部20aに相当する領域に形成される隔室を、ここでは特に「主隔室」ということとする。つまり主隔室は、ケーシングCtの内壁のうち前方重複部20aの外周に相当する部分が利用され、その隔壁体は前方重複部20aのうち計画改良体領域11cによって形成される部分の形状(つまり、円弧状)となっている。
汚染土壌と混ぜ合わせたとしても容易に汚染土壌から分離できる(つまり、汚染土壌と選別できる)材料が、ここでいう再利用材である。例えば、振動ふるいにかけることで容易に汚染土壌と分離できるレキ(例えば、20mm以上、あるいは2mm以上のもの)や、磁石を用いて容易に分離できる鉄球、比重差を利用して容易に分離できるプラスチック材といった材料が、再利用材として使用できる。
次に、本願発明の汚染土壌浄化方法の一例である第1の実施形態について、図に基づいて説明する。第1の実施形態は、隔壁体30を建て込むことで主隔室40aを形成し、この主隔室40a内に掘削して排土された汚染土壌又は再利用材を埋め戻す方法である。
続いて、本願発明の汚染土壌浄化方法の一例である第2の実施形態について、図に基づいて説明する。第2の実施形態は、掘削したケーシングCt内全てを再利用材で埋め戻す方法である。
10a 当該改良体
10b 既設改良体
10c 計画改良体
11 改良体領域
11a 当該改良体領域
11b 既設改良体領域
11c 計画改良体領域
20 重複部
20a 前方重複部
20b 後方重複部
30 隔壁体
40a 主隔室
40b 従隔室
50 本体部
Ct ケーシング
Gb グラブバケット
Mc 掘削機
Claims (3)
- 汚染土壌をオールケーシング工法により掘削した後に再利用材を埋め戻してなる柱状の改良体を、一部重複させながら構築することで対象範囲の土壌を浄化する汚染土壌浄化方法において、
オールケーシング工法により掘削して排土する掘削工程と、
前記ケーシング内を、再利用材で埋め戻す埋め戻し工程と、
前記ケーシングを引き抜く引き抜き工程と、を備え、
前記再利用材は、汚染土壌と混ぜ合わせたとしても汚染土壌から分離可能な材料であり、
前記掘削工程では、既設の前記改良体と重複する部分の前記再利用材も掘削して排土し、
前記埋め戻し工程では、前記掘削工程によって排土された前記再利用材を使用する、
ことを特徴とする汚染土壌浄化方法。 - 前記再利用材を、汚染土壌と分離して洗浄する分離洗浄工程を、さらに備え、
前記埋め戻し工程では、分離して洗浄された前記再利用材を埋め戻す、
ことを特徴とする請求項1記載の汚染土壌浄化方法。 - 前記再利用材が、レキ、鉄球、又はプラスチック材である、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の汚染土壌浄化方法。
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