JP6962206B2 - X線透視装置 - Google Patents

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Description

この発明は、X線管から照射され被検者を通過したX線をX線検出器により検出して被検者の特定部位または被検者の特定部位付近に留置されたマーカを含む画像を取得し、この被検者の特定部位または被検者の特定部位付近に留置されたマーカを含む画像から特定部位またはマーカの位置を検出するX線透視装置に関する。
腫瘍などの患部に対してX線や陽子線等の治療ビームとしての放射線を照射する放射線治療においては、放射線を患部に正確に照射する必要がある。しかしながら、被検者が体を動かしてしまう場合があるばかりではなく、患部自体に動きが生ずる場合がある。例えば、被検者の肺の近くの腫瘍は呼吸に基づき大きく移動する。このため、腫瘍付近に球形状を有する金製のマーカを留置し、このマーカの位置をX線透視装置により検出して、治療放射線の照射を制御する構成を有する放射線治療装置が提案されている(特許文献1参照)。
このような放射線治療装置においては、第1X線管と第1X線検出器から成る第1X線撮影系と、第2X線管と第2X線検出器から成る第2X線撮影系とを使用して体内に留置されたマーカを撮影し、第1X線撮影系による二次元の透視画像と第2X線撮影系による二次元の透視画像を利用して三次元の位置情報を得る。このようにして連続してX線透視を行い、リアルタイムでマーカの三次元の位置情報を演算することで、移動を伴う部位のマーカを高精度で検出して追跡(トラッキング)する。そして、検出されたマーカの位置情報に基づいて治療放射線の照射を制御することで、腫瘍の動きに応じた高精度の放射線照射を実行することが可能となる。このマーカの位置情報を得るときには、テンプレート画像を利用するテンプレートマッチングや識別器を利用する機械学習等の画像認識が実行される。
また、第1X線管と第1X線検出器から成る第1X線撮影系と、第2X線管と第2X線検出器から成る第2X線撮影系とを移動可能に構成し、複数の角度位置からマーカを撮影してリアルタイムでマーカの三次元の位置情報を演算することにより、移動を伴う部位のマーカを高精度で検出するX線透視装置も提案されている(特許文献2参照)。
なお、上述したようにマーカを利用して腫瘍の動きを検出するためには、被検者の体内に、予めマーカを留置する必要がある。一方、近年、被検者の腫瘍の領域などの特定部位をマーカのかわりに使用することで、マーカの留置を省略するマーカレストラッキングと呼称される方法も提案されている。
特許第3053389号公報 特開2014−128412号公報
このようなX線透視装置においては、フラットパネルディテクタ等のX線検出器によって収集したX線画像を用いて特定部位またはマーカの位置を検出する構成であることから、その検出性能はX線検出器により検出したX線画像の画質に依存する。一方、放射線治療装置より治療ビームが患者に照射された場合、散乱線が発生する。この散乱線がX線画像を取得中のX線検出器に入射すると、X線検出器により取得したX線画像のコントラストが低下し、あるいは、輝度差が発生する等の現象が生じ、このX線画像を利用した特定部位またはマーカの追跡性能が低下する。このような現象は、高線量率の治療ビームを使用する場合に特に顕著となる。
図8は、従来の治療ビームの照射と、X線の照射と、X線検出器としてのフラットパネルディテクタ(FPD)の動作との関係を示すタイミングチャートである。
図8に示す実施形態においては、説明の便宜上、30msec毎に1枚のX線画像を取得する場合を示している。なお、X線画像は、一般的なフレームレートである30FPS(Frames Per Second)の場合においては、33msec毎に1枚のX線画像が取得されることになる。この図8に示す実施形態においては、治療ビームが5msec毎に照射され、X線管からX線が3msecの時間だけ照射され、フラットパネルディテクタは15msec毎に、その静電容量への電荷信号の蓄積と静電容量に蓄積された電荷信号の読み出しを繰り返している。このフラットパネルディテクタの蓄積と読み出しのタイミングは、従来固定されており、X線透視毎に変更されることはなかった。
このような場合においては、フラットパネルディテクタが1枚のX線画像を取得する間に6回の治療ビームの照射がなされることになる。この治療ビームの照射の影響により、フラットパネルディテクタにより取得したX線画像のコントラストが低下し、あるいは、輝度差が発生する等の現象が生じ、このX線画像を利用した特定部位またはマーカの追跡性能が低下することになる。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、X線透視時における治療ビームの影響を減少させ、フラットパネルディテクタにより取得したX線画像を利用する特定部位またはマーカの追跡性能の低下を抑制することが可能なX線透視装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、治療ビーム照射装置により被検者に治療ビームを照射するときに、X線管から照射され前記被検者を通過したX線をX線検出器により検出して、前記被検者の体内に留置されたマーカを含むX線画像または前記被検者の特定部位を含むX線画像を収集することにより、前記被検者の体動に伴って移動する前記マーカまたは前記特定部位の位置を検出するX線透視装置であって、前記X線検出器は、画素に対応して行列状に配置され入射X線量に対応した電荷信号を取得する複数の画素電極と、前記各画素電極に各々接続され電荷信号を蓄積する複数の静電容量と、前記複数の静電容量に蓄積された電荷信号を読み出すデータバスラインと、を備え、前記X線検出器における前記複数の画素電極のうちの一部の画素電極をX線検出に使用する画素電極として選択する領域選択手段と、前記領域選択手段で選択された画素電極に対応する静電容量からの電荷信号の読み出し時間を、全ての画素電極をX線検出に使用する場合と比べて短い時間に変更する読み出し時間変更手段と、を備えたことを特徴とする。
第2の発明では、前記静電容量への電荷信号の蓄積時間を変更する蓄積時間変更手段をさらに備える。
第3の発明では、前記画素電極に対応する静電容量への電荷信号の蓄積を開始する直前に、前記静電容量に蓄積された電荷信号をリセットするリセット手段をさらに備える。
第4の発明では、前記領域選択手段は、前記被検者の体動に伴って移動する前記マーカまたは前記特定部位の位置の移動範囲に基づいて、X線検出に使用する画素電極を選択する。
第5の発明では、前記治療ビーム照射装置により被検者に治療ビームを照射する期間中においても、前記静電容量への電荷信号の蓄積、および、前記静電容量からの電荷信号の読み出しを行う。
第1から第5の発明によれば、領域選択手段によりX線検出に使用する画素電極を限定することで、選択された画素電極に対応する静電容量からの電荷信号の読み出し時間を短縮化させ、読み出し時間変更手段により短縮化後の読み出し時間の範囲内で電荷信号の読み出し時間を変更することにより、X線透視時における治療ビームの影響を減少させ、フラットパネルディテクタにより取得したX線画像を利用する特定部位またはマーカの追跡性能の低下を抑制することが可能となる。
第2の発明によれば、蓄積時間変更手段により、静電容量への電荷信号の蓄積時間をX線画像が取得可能な範囲で変更することにより、X線透視時における治療ビームの影響をさらに減少させることが可能となる。
第3の発明によれば、リセット手段により静電容量への電荷信号の蓄積を開始する直前に静電容量に蓄積された電荷信号をリセットすることにより、X線透視時における治療ビームの影響をさらに減少させることが可能となる。
この発明に係るX線透視装置を、治療ビーム照射装置90とともに示す斜視図である。 フラットパネルディテクタ21を側面視した等価回路である。 フラットパネルディテクタ21を平面視した等価回路である。 この発明の第1実施形態に係るX線透視装置の主要な制御系を示すブロック図である。 この発明の第1実施形態における治療ビームの照射と、X線の照射と、X線検出器としてのフラットパネルディテクタ21の動作との関係を示すタイミングチャートである。 この発明の第2実施形態に係るX線透視装置の主要な制御系を示すブロック図である。 この発明の第2実施形態における治療ビームの照射と、X線の照射と、X線検出器としてのフラットパネルディテクタ21の動作との関係を示すタイミングチャートである。 従来の治療ビームの照射と、X線の照射と、X線検出器としてのフラットパネルディテクタの動作との関係を示すタイミングチャートである。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るX線透視装置を、治療ビーム照射装置90とともに示す斜視図である。これらのX線透視装置と治療ビーム照射装置90とにより、放射線治療装置が構成される。
治療ビーム照射装置90は、検診台27上の被検者に対して放射線照射を行うものであり、治療室の床面に設置された基台91に対して揺動可能に設置されたガントリー92と、治療ビームを出射するためにガントリー92に配設された治療ビーム照射部93とを備える。このガントリー92は、治療ビーム照射部93とともに、基台91に対して360度の範囲で回転可能な構造となっている。従って、この治療ビーム照射装置90によれば、ガントリー92が基台91に対して任意の角度まで回転することにより、治療ビーム照射部93から照射される治療ビームの照射方向を変更することができる。このため、被検者における腫瘍等の患部に対して、様々な方向から治療ビームを照射することが可能となる。
この治療ビーム照射装置90とともに使用されるX線透視装置は、被検者の患部の位置を特定する動体追跡を行うためのX線透視を実行するものである。すなわち、上述した治療ビーム照射装置90を使用した放射線治療時においては、被検者の体動に伴って移動する患部に対して、放射線を正確に照射する必要がある。このため、このX線透視装置においては、被検者を互いに異なる2方向から透視し、その透視画像に対して画像認識を実行することにより、被検者の特定部位または被検者の特定部位付近に留置されたマーカ(以下、これらを総称して「マーカ等」という)の位置を検出し、マーカ等の三次元の位置情報を演算することで、マーカ等を高精度で検出する、所謂、動体追跡を行う構成となっている。
この画像認識の一つの実施態様としては、被検者の特定部位付近に留置したマーカの画像を予めテンプレートとして登録し、このテンプレートを利用してマーカの位置を検出して追跡(トラッキング)するテンプレートマッチングが利用される。なお、被検者における患部付近にマーカを留置する代わりに、被検者における腫瘍等の特定部位の画像をマーカとして使用する動体追跡も採用してもよい。
また、この画像認識の他の実施態様として、マーカ等に対して、予め登録した多数の正解画像と不正解画像とから、学習により識別器を作成し、この識別器を利用してマーカ等の位置を検出して追跡する機械学習が利用される。このような機械学習としては、例えば、SVM(Support Vector Machine/サポートベクターマシン)を利用することができる。このSVMは、パターン認識を実行するときに、多くの手法の中でも最も迅速性に優れ、かつ、認識性能の高い学習モデルの一つである。また、認識性能に優れた機械学習として、SVMにかえて、Haar‐like特徴量などによるBoosting(ブースティング)や、Deep Learning(深層学習)などのニューラルネットワークを利用してもよい。
このX線透視装置は、第1X線管11a、第2X線管11b、第3X線管11c、第4X線管11d(これらを総称する場合には「X線管11」という)と、第1フラットパネルディテクタ21a、第2フラットパネルディテクタ21b、第3フラットパネルディテクタ21c、第4フラットパネルディテクタ21d(これらを総称するときには「フラットパネルディテクタ21」という)とを備える。第1X線管11aから照射されたX線は、検診台27上の被検者を透過した後、第1フラットパネルディテクタ21aにより検出される。第1X線管11aと第1フラットパネルディテクタ21aとは、第1X線撮影系を構成する。第2X線管11bから照射されたX線は、検診台27上の被検者を透過した後、第2フラットパネルディテクタ21bにより検出される。第2X線管11bと第2フラットパネルディテクタ21bとは、第2X線撮影系を構成する。第3X線管11cから照射されたX線は、検診台27上の被検者を透過した後、第3フラットパネルディテクタ21cにより検出される。第3X線管11cと第3フラットパネルディテクタ21cとは、第3X線撮影系を構成する。第4X線管11dから照射されたX線は、検診台27上の被検者を透過した後、第4フラットパネルディテクタ21dにより検出される。第4X線管11dと第4フラットパネルディテクタ21dとは、第4X線撮影系を構成する。
なお、動体追跡を行うためのX線透視を実行するときには、第1X線撮影系、第2X線撮影系、第3X線撮影系、第4X線撮影系のうちの2個のX線撮影系が選択されて使用される。
検診台27は、基部28と、カウチとも呼称される被検者載置部29とを備える。被検者載置部29は、基部28に対して6軸方向に移動および回転可能となっている。
次に、上述したフラットパネルディテクタ21の構成について説明する。図2は、フラットパネルディテクタ21を側面視した等価回路である。また、図3は、フラットパネルディテクタ21を平面視した等価回路である。
これらの図に示すように、このフラットパネルディテクタ21は、ガラス基板41と、このガラス基板41上に形成されたTFT(薄膜トランジスタ)42と、このTFT上に蒸着されたa−Se等の変換膜43と、この変換膜43上に配置された共通電極44とを備える。
TFTには、縦横のマトリックス状、すなわち、二次元アレイ状の配置で、電荷収集電極である画素電極45が配設されている。この画素電極45は、例えば、行列方向に1024個×1024個配置されている。図2および図3においては、行列方向に3個×3個配置した場合を模式的に示している。各画素電極45には、スイッチング素子46と、静電容量(キャパシタ)47とが接続されている。
各画素電極45は、各スイッチング素子46のソースSに接続されている。図3に示すゲートドライバ51には、複数本のゲートバスライン52が接続されており、これらのゲートバスライン52はスイッチング素子46のゲートGに接続されている。一方、図3に示すように、電荷信号を収集し1つの信号として出力するマルチプレクサ53には、増幅器54を介して複数本のデータバスライン55が接続されており、これらのデータバスライン55は、各スイッチング素子46のドレインDに接続されている。
このフラットパネルディテクタ21においては、被検者載置部29上の被検者を通過したX線像が変換膜43上に投影されると、像の濃淡に比例した電荷信号(キャリア)が変換膜43内に発生する。この電荷信号は、二次元アレイ状に配置された画素電極45により収集され、静電容量47に蓄積される。そして、共通電極44にバイアス電圧を印加した状態で、ゲートドライバ51によりゲートバスライン52に電圧を印加することにより、各スイッチング素子46のゲートGがオン状態となる。これにより、静電容量47に蓄積された電荷信号は、スイッチング素子46におけるソースSとドレインDとを介して、データバスライン55に読み出される。各データバスライン55に読み出された電荷信号は、増幅器54で増幅され、マルチプレクサ53で1つの電荷信号にまとめられて出力される。この電荷信号は、A/D変換器5でディジタル化され、X線検出信号として出力される。
図4は、この発明の第1実施形態に係るX線透視装置の主要な制御系を示すブロック図である。なお、この図においては、X線透視装置の制御系のうち、この発明の主要な部分の制御系のみを示している。
この発明に係るX線透視装置は、装置全体を制御する制御部30と、オペレータにより各種の情報が入力される入力部31とを備える。制御部30は、フラットパネルディテクタ21における各々のコントローラ39と接続されている。この制御部30は、機能的構成として、フラットパネルディテクタ21における複数の画素電極45のうちX線検出に使用する画素電極45を選択する領域選択部32と、領域選択部32で選択された画素電極45に対応する静電容量47からの電荷信号の読み出し時間を変更する読み出し時間変更部33と、画素電極45に対応する静電容量47への電荷信号の蓄積を開始する直前に静電容量47に蓄積された電荷信号をリセットするリセット部35とを備える。
フラットパネルディテクタ21におけるコントローラ39は、制御部30からの指令に基づいて、フラットパネルディテクタ21におけるゲートドライバ51やスイッチング素子46に対して指令を送信することにより、フラットパネルディテクタ21における静電容量47からの電荷信号の読み出しや、静電容量47への電荷信号の蓄積、さらには、静電容量47に蓄積され得た電荷信号のリセットを実行する。
次に、この発明に係るX線透視装置によりX線透視を実行するときの動作について説明する。図5は、この発明の第1実施形態における治療ビームの照射と、X線の照射と、X線検出器としてのフラットパネルディテクタ21の動作との関係を示すタイミングチャートである。
この発明の第1実施形態に係るX線透視装置によりX線透視を実行するときには、フラットパネルディテクタ21における複数の画素電極45のうち、X線検出に使用する画素電極45を選択する。そして、X線検出に使用する画素電極45の数を必要最小限に制限することにより、選択された画素電極45に対応する静電容量47からの電荷信号の読み出し時間の短縮化を可能とする。その上で、画素電極45の読み出し時間を短時間に変更する。これにより、X線透視における1画像分(1フレーム分)の収集に必要とする時間を短縮化することで、その間に照射される治療ビームの数を減少させ、これにより、治療ビームの照射により生ずる散乱線のX線画像への影響を減少させる。
すなわち、従来のX線透視装置においては、フラットパネルディテクタ21の全領域を使用することから、静電容量47からの電荷信号の読み出し時間は常に一定であったが、この発明に係るX線透視装置においては、一部の画素電極45のみを使用することで電荷信号の読み出し時間を短縮化し、これにより、電荷信号の読み出し時間をより短時間に変更可能としたものである。
この第1実施形態に係るX線透視装置においては、最初に、フラットパネルディテクタ21における複数の画素電極45のうち、X線透視に使用する画素電極45を選択する。このときには、オペレータが図4に示す入力部31を使用して使用する画素電極45を選択する。これにより、制御部30における領域選択部32がフラットパネルディテクタ21に対して使用する画素電極45の選択信号を送信する。この画素電極45の選択時には、被検者におけるマーカ等の移動範囲を考慮する。この画素電極45の選択時には、X線透視を予備的に実行しながら使用する画素電極45を選択するようにしてもよい。
次に、選択された画素電極45に対応する静電容量47からの電荷信号の読み出し時間を設定する。このときには、従来と比較して使用される画素電極45が減少していることから、電荷信号の読み出し時間をより短く設定することが可能となる。このときには、オペレータが図4に示す入力部31を使用して電荷信号の読み出し時間を設定する。これにより、制御部30における読み出し時間変更部33がフラットパネルディテクタ21に対して電荷信号の読み出し時間の変更信号を送信する。
図5に示す実施形態においては、電荷信号の読み出し時間を8msecに設定している。なお、図8に示す従来のタイミングチャートにおいては、電荷信号の読み出し時間は15msecとなっている。このように電荷信号の読み出し時間を短縮化してX線透視における1画像分の収集に必要とする時間を短縮化することで、その間に照射される治療ビームの数を減少させ、これにより、治療ビームの照射により生ずる散乱線のX線画像への影響を減少させている。
なお、このX線透視装置においては、選択された画素電極45に対応する静電容量47への電荷信号の蓄積を開始する直前に、図に示すリセット部35により、静電容量47に蓄積された電荷信号をリセットしている。すなわち、X線透視における1画像分のデータの収集のために静電容量47に電荷の蓄積を開始する前に、リセット部35の制御により、静電容量47に蓄積された電荷信号を、データバスライン55を介して排出している。これにより、電荷信号の読み出し後に治療ビームが照射されることにより静電容量47に蓄積されている散乱線の影響を排除することができる。
次に、この発明の他の実施形態について説明する。図6は、この発明の第2実施形態に係るX線透視装置の主要な制御系を示すブロック図である。この図においては、X線透視装置の制御系のうち、この発明の主要な部分の制御系のみを示している。また、図7は、この発明の第2実施形態における治療ビームの照射と、X線の照射と、X線検出器としてのフラットパネルディテクタ21の動作との関係を示すタイミングチャートである。なお、上述した第1実施形態と同様のものについては、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図6に示すように、この発明の第2実施形態に係るX線透視装置は、第1実施形態に係るX線透視装置に対して、静電容量47への電荷信号の蓄積時間を変更する蓄積時間変更部34をさらに備えている。
この発明の第2実施形態に係るX線透視装置によりX線透視を実行するときには、被検者の体厚等に応じ、蓄積時間変更部34により、静電容量47への電荷信号の蓄積時間を変更する。従来のX線透視装置においては、被検者の体厚等にかかわらず、静電容量47への電荷信号の蓄積時間は常に一定であったが、この発明の第2実施形態に係るX線透視装置においては、被検者の体厚等に応じて静電容量47への電荷信号の蓄積時間をより短時間に変更するようにしたものである。
この第2実施形態に係るX線透視装置においては、最初に、被検者の体厚等を考慮して電荷信号の蓄積時間を設定する。このときには、オペレータが図に示す入力部31を使用してこの時間を設定する。これにより、制御部30における蓄積時間変更部34がフラットパネルディテクタ21に対して蓄積時間を変更する変更信号を送信する。
図7に示す実施形態においては、電荷信号の蓄積時間を8msecに設定している。なお、図8示す従来のタイミングチャートにおいては、電荷信号の蓄積時間は15msecとなっている。このように電荷信号の蓄積時間を短縮化してX線透視における1画像分の収集に必要とする時間を短縮化することで、その間に照射される治療ビームの数をさらに減少させ、これにより、治療ビームの照射による生ずる散乱線のX線画像への影響をさらに減少させている。
なお、図7に示す第2実施形態の場合と図8に示す従来の場合とを比較した場合、この第2実施形態において1画像分の収集に要する時間は、従来の約2分の1となっている。このため、従来の倍のフレームレートで画像が収集されることになる。このとき、これだけのフレームレートが不要である場合には、例えば、1フレームおきにX線画像を取得するようにすればよい。
また、図7に示す第2実施形態において、治療ビームの周期と、電荷信号の蓄積時間と、電荷信号の読み出し時間を同期させるようにすれば、連続して収集する各X線画像における散乱線の影響を一定にすることができ、画像処理による散乱線補正が容易となる。例えば、治療ビームの周期が5msecである場合に、電荷信号の蓄積時間と、電荷信号の読み出し時間とをともに10msecとすることで、上記の効果が得られる。
11a 第1X線管
11b 第2X線管
11c 第3X線管
11d 第4X線管
21a 第1フラットパネルディテクタ
21b 第2フラットパネルディテクタ
21c 第3フラットパネルディテクタ
21d 第4フラットパネルディテクタ
27 検診台
29 被検者載置部
30 制御部
31 入力部
32 領域選択部
33 読み出し時間変更部
34 蓄積時間変更部
35 リセット部
39 コントローラ
41 ガラス基板
42 TFT
43 変換膜
44 共通電極
45 画素電極
46 スイッチング素子
47 静電容量
51 ゲートドライバ
52 ゲートバスライン
53 マルチプレクサ
54 増幅器
55 データバスライン

Claims (5)

  1. 治療ビーム照射装置により被検者に治療ビームを照射するときに、X線管から照射され前記被検者を通過したX線をX線検出器により検出して、前記被検者の体内に留置されたマーカを含むX線画像または前記被検者の特定部位を含むX線画像を収集することにより、前記被検者の体動に伴って移動する前記マーカまたは前記特定部位の位置を検出するX線透視装置であって、
    前記X線検出器は、画素に対応して行列状に配置され入射X線量に対応した電荷信号を取得する複数の画素電極と、前記各画素電極に各々接続され電荷信号を蓄積する複数の静電容量と、前記複数の静電容量に蓄積された電荷信号を読み出すデータバスラインと、を備え、
    前記X線検出器における前記複数の画素電極のうちX線検出に使用する画素電極選択するための領域選択手段と、
    前記データバスラインに、所定の読み出し時間で、前記領域選択手段で選択された画素電極に対応する静電容量から電荷信号を読み出させるコントローラと、
    前記領域選択手段で一部の画素電極が選択されたときに、該一部の画素電極に対応する静電容量からの電荷信号の読み出し時間を、全ての画素電極が選択された場合と比べて短い時間に設定するための読み出し時間設定手段と、
    前記所定の読み出し時間を、前記読み出し時間設定手段で設定された読み出し時間に変更する読み出し時間変更手段と
    を備えことを特徴とするX線透視装置。
  2. 請求項1に記載のX線透視装置において、
    前記コントローラが、前記静電容量に、該静電容量に対応する画素電極が取得した電荷信号を、所定の蓄積時間で蓄積させるように構成されており、
    前記静電容量への電荷信号の蓄積時間を設定するための蓄電時間設定手段と、
    前記所定の蓄電時間を、前記蓄電時間設定手段で設定された蓄電時間に変更する蓄積時間変更手段をさらに備えるX線透視装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のX線透視装置において、
    前記画素電極に対応する静電容量への電荷信号の蓄積を開始する直前に、前記静電容量に蓄積された電荷信号をリセットするリセット手段をさらに備えるX線透視装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のX線透視装置において、
    前記領域域選択手段は、前記被検者の体動に伴って移動する前記マーカまたは前記特定部位の位置の移動範囲に基づいて、X線検出に使用する画素電極を選択する、X線透視装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のX線透視装置において、
    前記治療ビーム照射装置により被検者に治療ビームを照射する期間中においても、前記静電容量への電荷信号の蓄積、および、前記静電容量からの電荷信号の読み出しを行う、X線透視装置。
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