JP2020168200A - 医用画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の医用データに関する被検体の同定精度を向上させること。【解決手段】実施形態に係る医用画像処理装置は、予測部と判定部とを備える。予測部は、第1被検体に関して第1年齢で取得された第1医用データを学習済み予測モデルに入力し、第2年齢までの撮影対象部位の経時変化を前記第1医用データに反映させた予測データを出力させる。判定部は、前記第2年齢において取得された第2医用データと前記予測データとを学習済み判定モデルに入力し、前記第2医用データに関する第2被検体と前記第1被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力させる。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置に関する。
近年、医療情報の地域連携が進んでいる。かかる場合、例えば、地域連携を行っている医療機関同士で、医用画像を含む医用データの共有が行われる。しかし、医療機関ごとに同一の患者に対して異なる患者IDが割り振られている場合、複数の医用画像に対する被検体の同定が重要になる。被検体の取り違えが生じると、誤診や被検体への不要な被曝が生じるリスクがある。
この問題を解決するため、現在の被検体画像から抽出される解剖学的ランドマークと、データベースに保存されている過去の被検体画像から抽出されるランドマークとの類似度を算出して、同一患者か否かの同定を行う技術が知られている。このような技術では、被検体の経時変化が考慮されていない。このため、被検体の経時変化に左右されず、高い精度で被検体の同定を行う技術が求められている。
特開2017−167965号公報
クリストファー M. ビショップ(Christopher M. Bishop)著、「パターン認識と機械学習(Pattern recognition and machine learning)」、(米国)、第1版、スプリンガー(Springer)、2006年、P.225-290
本発明が解決しようとする課題は、複数の医用データに関する被検体の同定の精度を向上させることである。
実施形態に係る医用画像処理装置は、予測部と、判定部とを備える。
前記予測部は、第1被検体の撮影対象部位に関して第1年齢で取得された第1医用データを受け付け、前記第1年齢から前記第1年齢とは異なる第2年齢までの前記撮影対象部位の経時変化を前記第1医用データに反映させた予測データを出力する学習済み予測モデルに前記第1医用データを入力し、前記学習済み予測モデルに前記予測データを出力させる。
前記判定部は、前記第2年齢において前記撮影対象部位に関して取得された第2医用データと前記予測データとを受け付けて前記第2医用データに関する第2被検体と前記第1被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力する学習済み判定モデルに前記第2医用データと前記予測データとを入力し、前記学習済み判定モデルに前記判定結果を出力させる。
図1は、第1の実施形態に係るX線診断装置の構成を例示する図である。 図2は、第1の実施形態に係るX線診断装置による学習済み予測モデルにおける入力と出力との組み合わせの一例を例示する図である。 図3は、第1の実施形態に係るX線診断装置による学習済み判定モデルにおける入力と出力との組み合わせの一例を例示する図である。 図4は、第1の実施形態に係るX線診断装置による被検体同定処理の処理手順を例示するフローチャートである。 図5は、第1の実施形態の第1の変形例に係るX線診断装置の構成を例示する図である。 図6は、第1の実施形態の第1の変形例に係るX線診断装置による予測処理及び判定処理におけるデータの流れを例示する図である。 図7は、第1の実施形態の第1の変形例に係るX線診断装置による被検体同定処理の処理手順を例示するフローチャートである。 図8は、第1の実施形態の第2の変形例に係るX線診断装置の構成を例示する図である。 図9は、第1の実施形態の第2の変形例に係るX線診断装置の記憶部に記憶された学習済み予測モデル及び学習済み判定モデルを例示する図である。 図10は、第1の実施形態の第2の変形例に係るX線診断装置による被検体同定処理の処理手順を例示するフローチャートである。 図11は、第1の実施形態の第3の変形例に係るX線診断装置による学習済み予測モデルにおける入力と出力との組み合わせの一例を例示する図である。 図12は、第1の実施形態の第3の変形例に係るX線診断装置による学習済み判定モデルにおける入力と出力との組み合わせの一例を例示する図である。 図13は、第1の実施形態に係る学習済み予測モデルの生成に用いられる学習用データの一例を示す図である。 図14は、第1の実施形態に係る学習済み判定モデルの生成に用いられる学習用データの一例を示す図である。 図15は、第1の実施形態の第1の変形例に係る学習済み非病変予測モデルの生成に用いられる学習用データの一例を示す図である。 図16は、第1の実施形態の第1の変形例に係る学習済み病変予測モデルの生成に用いられる学習用データの一例を示す図である。 図17は、第1の実施形態の第1の変形例に係る学習済み判定モデルの生成に用いられる学習用データの一例を示す図である。 図18は、モデル学習装置の構成を例示する図である。 図19は、モデル学習装置による予測モデル生成処理の処理手順を例示するフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、医用画像処理装置を搭載した医用画像診断装置の実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。以下の実施形態では、医用画像診断装置としてX線診断装置を用いた例について説明する。なお、以下の実施形態に係る医用画像診断装置は、例えば、X線診断装置等の単一モダリティ装置であっても良いし、PET(Positron Emission Tomography)/CT装置、SPECT(Single Photon Emission CT)/CT装置等の複合モダリティ装置であっても良い。医用画像診断装置は、被検体に対し、モダリティ装置種に応じた撮影原理の医用撮影を施し、当該被検体に関する医用データを収集する。医用データは、例えば、医用画像診断装置がX線コンピュータ断層撮影装置である場合における投影データ、サイノグラムデータ又は再構成画像、医用画像診断装置がPET装置である場合におけるコインシデンスデータ又はサイノグラムデータなどである。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るX線診断装置1の構成例を示す図である。図1に示すように、X線診断装置1は、撮影装置10、寝台装置30及びコンソール装置40を備えている。撮影装置10は、高電圧発生装置11、X線発生部12、X線検出器13、Cアーム14、及びCアーム駆動装置142を備えている。
高電圧発生装置11は、X線管の陰極から発生する熱電子を加速するために、陽極と陰極の間に印加する高電圧を発生させてX線管へ出力する。
X線発生部12は、被検体Pに対してX線を照射するX線管と、照射X線量を減衰或いは低減させる機能を有するROI(Region Of Interest)フィルタ及びX線絞りを備えている。
X線管は、X線を発生させる真空管である。X線管は、陰極(フィラメント)より放出された熱電子を高電圧によって加速させる。X線管は、この加速電子をタングステン陽極に衝突させることでX線を発生させる。
ROIフィルタはX線管とX線絞りの間に位置し、銅やアルミニウム等の金属板で構成される。ROIフィルタは少なくとも一部、例えば中央部に開口領域を有し、開口領域外のX線を減衰させる。このため、ROIフィルタは、開口領域のX線通過領域ではX線を全透過させ、それ以外の領域のX線を減衰して透過させる。ROIフィルタは、操作者が入力インターフェース43から入力した関心領域に応じて、図示しない駆動装置により駆動される。
X線絞りは、X線管とX線検出器13の間に位置し、金属板としての鉛板で構成される。X線絞りは、開口領域外のX線を遮蔽することにより、X線管が発生したX線を、被検体Pの関心領域にのみ照射されるように絞り込む。例えば、X線絞りは4枚の絞り羽根を有し、これらの絞り羽根をスライドさせることで、X線の遮蔽される領域を任意のサイズに調節する。X線絞りの絞り羽根は、操作者が入力インターフェース43から入力した関心領域に応じて、図示しない駆動装置により駆動される。
X線検出器13は、被検体Pを透過したX線を検出する。このようなX線検出器13としては、X線を直接電荷に変換するものと、光に変換した後、電荷に変換するものとが使用可能であり、ここでは前者を例に説明するが後者であっても構わない。すなわち、X線検出器13は、例えば、被検体Pを透過したX線を電荷に変換して蓄積する平面状のFPD(Flat Panel Detector)と、このFPDに蓄積された電荷を読み出すための駆動パルスを生成するゲートドライバとを備えている。FPDの大きさは、例えば8〜12インチである。FPDは微小な検出素子を列方向及びライン方向に2次元的に配列して構成される。各々の検出素子はX線を感知し、入射X線量に応じて電荷を生成する光電膜と、この光電膜に発生した電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサと、電荷蓄積コンデンサに蓄積された電荷を所定のタイミングで出力するTFT(薄膜トランジスタ)を備えている。蓄積された電荷はゲートドライバが供給する駆動パルスによって順次読み出される。
Cアーム14は、X線発生部12とX線検出器13とを被検体P及び天板33を挟んで対向するように保持することで、天板33上の被検体PのX線撮影を行うことができる構成を有する。Cアーム14は、スライド可能、かつ、複数の回転軸のそれぞれを中心に回転可能に支持される。Cアーム14は、スライド及び回転に係る動作を実現するための複数の動力源が該当する適当な箇所に備えられている。これらの動力源はCアーム駆動装置142を構成する。Cアーム駆動装置142は、駆動制御機能442からの駆動信号を読み込んでCアーム14をスライド運動、回転運動、直線運動させる。
寝台装置30は、被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備えている。
基台31は、床面に設置され、支持フレーム34を鉛直方向(Z方向)に移動可能に支持する筐体である。
寝台駆動装置32は、寝台装置30の筐体内に収容され、被検体Pが載置された天板33を天板33の長手方向(Y方向)に移動するモータあるいはアクチュエータである。寝台駆動装置32は、駆動制御機能442からの駆動信号を読み込んで、天板33を床面に対して水平方向や垂直方向に移動させる。Cアーム14または天板33が移動することにより、被検体Pに対する撮影軸の位置関係が変化する。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長手方向に移動してもよい。
天板33は、支持フレーム34の上面に設けられ、被検体Pが載置される板である。
支持フレーム34は、基台31の上部に設けられ、天板33をその長手方向に沿ってスライド可能に支持する。
なお、寝台装置30は、天板33が支持フレーム34に対して移動可能であってもよいし、天板33と支持フレーム34とが一緒に、基台31に対して移動可能であってもよい。
コンソール装置40は、メモリ41、ディスプレイ42、入力インターフェース43及び処理回路44を備えている。なお、コンソール装置40は撮影装置10とは別体として説明するが、撮影装置10にコンソール装置40又はコンソール装置40の各構成要素の一部が含まれてもよい。コンソール装置40は、例えば、医用画像処理装置に相当する。
なお、以下、コンソール装置40は、単一のコンソールにて複数の機能を実行するものとして説明するが、複数の機能を別々のコンソールが実行することにしても構わない。例えば、後述の画像生成機能444等の処理回路44の機能は、異なるコンソール装置に分散して搭載されても構わない。
メモリ41は、種々の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路等の記憶装置である。また、メモリ41は、HDDやSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体であってもよい。なお、メモリ41は、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。また、メモリ41の保存領域は、X線診断装置1内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。
メモリ41は、例えば、X線画像、処理回路44によって実行されるプログラム、処理回路44の処理に用いられる学習済みモデル、及び処理回路44の処理に用いられる各種データなどを記憶する。また、メモリ41は、X線画像データに付帯させて撮影条件を記憶する。メモリ41は、記憶部の一例である。
撮影条件は、例えば、X線条件(管電流、管電圧及びX線曝射継続時間等)、検出器空間分解能、撮影対象部位、撮影対象の種類、撮影時の年月日、及び被検体情報等のうち少なくとも1つを含む。被検体情報は、例えば、被検体の性別、被検体の人種、被検体の生年月日、及び被検体の年齢情報などのうち少なくとも1つを含む患者情報に相当する。被検体の年齢情報は、例えば、撮影時における被検体の年齢である。
ここで、年齢は、被検体の生誕日から撮影時までの経過期間を示す数値として定義される。年齢は、例えば、0歳、1歳、10歳、80歳などの年単位の数値であってもよく、例えば、生後40日、生後4月、生後1年6月などのように、日単位の数値、月単位の数値、及び年単位の数値の組み合わせであってもよい。
メモリ41には、学習済み予測モデルM1と学習済み判定モデルM2とが記憶されている。学習済み予測モデルM1及び学習済み判定モデルM2のそれぞれは、学習済みの機械学習モデルであり、複数の関数が合成されたパラメータ付き合成関数である。パラメータ付き合成関数は、複数の調整可能な関数及びパラメータの組合せにより定義される。
学習済み予測モデルM1及び学習済み判定モデルM2のそれぞれは、例えば、クリストファー M. ビショップ(Christopher M. Bishop)著、「パターン認識と機械学習(Pattern recognition and machine learning)」、(米国)、第1版、スプリンガー(Springer)、2006年、P.225-290に記載のニューラルネットワークによって実現される。学習済み予測モデルM1と学習済み判定モデルM2のそれぞれは、上記の要請を満たす如何なるパラメータ付き合成関数であっても良い。
以下の説明において学習済みの機械学習モデルは、入力データに基づいて対応する出力データを出力できるように各パラメータが学習された多層のネットワークモデルである。なお、学習済みの機械学習モデルは、メモリ41に学習済みモデルなどのプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成されていても構わない。すなわち、学習済みの機械学習モデルは、処理回路44におけるASIC(Application Specific Integrated Circuit)、或いはプログラマブル論理デバイスにプリセットされてもよい。換言すれば、学習済みモデルは、ASIC、或いはプログラマブル論理デバイスで作りこまれていてもよい。
また、以下の説明において多層のネットワークモデルは、生物の脳の神経回路を模した深層ニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)であるとする。なお、多層のネットワークモデルは、DNNに限定されず、例えば、コンボリューションニューラルネットワーク(CNN:Convolution Neural Network)が多層のネットワークモデルとして用いられてもよい。
図2は、学習済み予測モデルM1への入力と出力との一例を例示する図である。図2に示すように、学習済み予測モデルM1は、過去X線画像、過去年齢、及び現在年齢を受け付け、予測X線画像を出力する。
過去X線画像は、被検体の撮影対象部位を過去に撮影することにより取得されたX線画像である。過去X線画像は、第1医用データに相当する。過去X線画像に関する被検体は、第1被検体と称されてもよい。
過去年齢は、過去X線画像に関する撮影が実施された時点における被検体の年齢である。過去年齢は、第1年齢と称されてもよい。
現在年齢は、過去年齢とは異なる。現在年齢は、現在における被検体の年齢である。現在年齢は、第2年齢と称されてもよい。
予測X線画像は、過去年齢から現在年齢までの撮影対象部位の経時変化を過去X線画像に反映させたX線画像である。予測X線画像に関する被検体は、過去X線画像に関する被検体、すなわち、第1被検体と同一である。予測X線画像は、予測データに相当する。
すなわち、学習済み予測モデルM1は、第1医用データ、第1年齢及び第2年齢を受け付け、予測データを出力する。
図3は、学習済み判定モデルM2への入力と出力との一例を示す図である。図3に示すように、学習済み判定モデルM2は、現在X線画像と予測X線画像とを受け付け、現在X線画像に関する被検体と予測X線画像に関する被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力する。
現在X線画像は、過去X線画像に関する撮影対象部位と同一の撮影対象部位を現在で撮影することにより取得されたX線画像である。現在X線画像は、例えば、医用データを共有する複数の医療機関において、過去X線画像が撮影された医療機関とは異なる医療機関で撮影された医用データである。現在X線画像は、第2医用データに相当する。以下、現在X線画像に関する被検体を、第2被検体と呼ぶ。
すなわち、学習済み判定モデルM2は、第2医用データと予測データとを受け付け、第2被検体と第1被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力する。また、第1医用データは、第2医用データより過去において取得された医用データである。
図1に戻り、ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された医用画像(X線画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。また、ディスプレイ42は、表示部の一例である。また、ディスプレイ42は、撮影装置10に設けられてもよい。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。例えば、入力インターフェース43は、被検体情報、撮影条件、各種コマンド信号の入力等を操作者から受け付ける。例えば、入力インターフェース43は、Cアーム14の移動指示及び関心領域(ROI)の設定などを行うためのトラックボール、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、及び表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチパネルディスプレイ等により実現される。また、入力インターフェース43は、入力部の一例である。また、入力インターフェース43は、撮影装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。なお、入力インターフェース43はマウス、キーボードなどの物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路44へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース43の例に含まれる。
処理回路44は、X線診断装置1全体の動作を制御する。処理回路44は、メモリ41内のプログラムを呼び出し実行することにより、システム制御機能441、駆動制御機能442、X線制御機能443、画像生成機能444、表示制御機能445、予測機能446及び判定機能447を実行するプロセッサである。
なお、図1においては、単一の処理回路44にてシステム制御機能441、駆動制御機能442、X線制御機能443、画像生成機能444、表示制御機能445、予測機能446及び判定機能447が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能を実現するものとしても構わない。また、システム制御機能441、駆動制御機能442、X線制御機能443、画像生成機能444、表示制御機能445、予測機能446及び判定機能447は、それぞれシステム制御回路、駆動制御回路、X線制御回路、画像処理回路、表示制御回路、予測回路及び判定回路と呼んでもよく、個別のハードウェア回路として実装してもよい。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、ASIC、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
処理回路44は、システム制御機能441により、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、X線診断装置1における複数の構成要素各々を制御する。例えば、処理回路44は、撮影条件に従って、撮影装置10における各種構成要素を制御する。システム制御機能441を実現する処理回路44は、システム制御部の一例である。
処理回路44は、駆動制御機能442により、例えば、入力インターフェース43から入力されたCアーム14や天板33の駆動に関する情報に基づいて、Cアーム駆動装置142及び寝台駆動装置32の制御を行う。駆動制御機能442を実現する処理回路44は、駆動制御部の一例である。
処理回路44は、X線制御機能443により、例えば、システム制御機能441からの情報を読み込んで、高電圧発生装置11における管電流、管電圧、照射時間等のX線照射条件の制御を行う。X線制御機能443を実現する処理回路44は、X線制御部の一例である。
処理回路44は、画像生成機能444により、例えば、X線検出器13から出力されたデータに基づいてX線画像を生成する。なお、処理回路44は、生成されたX線画像に対して各種合成処理や減算(サブトラクション)処理等を行なってもよい。X線画像は、医用データの一例である。画像生成機能444を実現する処理回路44は、画像生成部の一例である。
処理回路44は、表示制御機能445により、例えば、システム制御機能441からの信号を読み込んで、メモリ41から所望のX線画像を取得してディスプレイ42に表示する。表示制御機能445を実現する処理回路44は、表示制御部の一例である。
処理回路44は、予測機能446により、学習済み予測モデルM1に過去X線画像、過去年齢、及び現在年齢を入力し、学習済み予測モデルM1に予測X線画像を出力させる。予測機能446を実現する処理回路44は、予測部の一例である。
処理回路44は、判定機能447により、学習済み判定モデルM2に現在X線画像と予測X線画像とを入力し、学習済み判定モデルM2から、予測X線画像に関する第1被検体と現在X線画像に関する第2被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力させる。判定機能447を実現する処理回路44は、判定部の一例である。処理回路44は、判定機能447により、第1被検体と第2被検体とが同一である場合、現在X線画像と過去X線画像とを関連付ける。具体的には、処理回路44は、現在X線画像を、過去X線画像と同一被検体のX線画像として、メモリ41に保存する。
処理回路44は、判定機能447により、第1被検体と第2被検体とが同一でない場合、操作者への警告を行う。具体的には、処理回路44は、第1被検体と第2被検体とが異なることを示す警告表示をディスプレイ42に表示させる。
次に、X線診断装置1により実行される被検体同定処理の動作について説明する。被検体同定処理とは、撮影条件及び過去画像に基づいて予測X線画像を生成し、X線撮影を行うことにより現在X線画像を生成し、予測X線画像に関する第1被検体と現在X線画像に関する第2被検体とが同一である否かを判定し、同一である場合に現在画像と過去画像とを関連付けて保存する処理である。
なお、以下で説明する被検体同定処理における処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り適宜変更可能である。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
図4は、本実施形態に係る被検体同定処理の手順の一例を示すフローチャートである。処理回路44は、例えば、入力インターフェース43において被検体の撮影を開始させる操作が入力されたことに基づいて、被検体同定処理を開始する。
(被検体同定処理)
(ステップS101)
処理回路44は、予測機能446を実行する。処理回路44は、予測機能446により、メモリ41に記憶された被検体情報から過去X線画像及び過去年齢を読み出す。また、処理回路44は、メモリ41に記憶された撮影情報に基づいて現在年齢を読み出す。処理回路44は、過去X線画像、過去年齢及び現在年齢を学習済み予測モデルM1に入力し、学習済み予測モデルM1に予測X線画像を生成させる。処理回路44は、生成された予測X線画像をメモリ41に記憶する。
(ステップS102)
処理回路44は、システム制御機能441と、駆動制御機能442と、X線制御機能443と、画像生成機能444とを実行することにより、X線撮影を行い、現在X線画像を生成する。処理回路44は、画像生成機能444により、生成された現在X線画像をメモリ41に記憶する。このとき、処理回路44は、表示制御機能445により現在X線画像をディスプレイ42に表示させてもよい。
(ステップS103)
処理回路44は、判定機能447を実行する。処理回路44は、判定機能447により、ステップS101の処理において生成された予測X線画像と、ステップS102の処理において生成された現在X線画像とを、メモリ41から読み出す。そして、処理回路44は、予測X線画像と現在X線画像とを、学習済み判定モデルM2に入力する。処理回路44は、予測X線画像と現在X線画像とが入力された学習済み判定モデルM2から、第1被検体と第2被検体とが同一であるか否かを示す判定結果を出力させる。処理回路44は、出力された判定結果をメモリ41に記憶する。
前述のように、第1被検体は、過去X線画像に関する被検体と同一である。したがって、処理回路44は、判定機能447により、判定結果に基づいて、過去X線画像に関する第1被検体と現在X線画像に関する第2被検体とが同一であるか否かを判断する。
(ステップS104)
ステップS103の処理において第1被検体と第2被検体とが同一であると判断された場合、すなわち、学習済み判定モデルM2から出力された判定結果において第1被検体と第2被検体とが同一である場合(S104−Yes)、ステップS105の処理が実行される。また、第1被検体と第2被検体とが同一でないと判断された場合、すなわち、学習済み判定モデルM2から出力された判定結果において第1被検体と第2被検体とが異なる場合(S104−No)、ステップS106の処理が実行される。
(ステップS105)
処理回路44は、判定機能447により、現在X線画像と過去X線画像とを関連付ける。例えば、処理回路44は、患者情報において、現在X線画像に関する第2被検体を過去X線画像に関する第1被検体として設定する。処理回路44は、過去X線画像と同一の被検体を撮影したX線画像として現在X線画像をメモリ41に記憶し、当該被検体同定処理を終了する。
(ステップS106)
処理回路44は、判定機能447により、現在X線画像に関する第2被検体と過去X線画像に関する第1被検体とが異なることを操作者に報知する。例えば、処理回路44は、現在X線画像に関する第2被検体と過去X線画像に関する第1被検体とが異なることを示す警告表示を、ディスプレイ42に表示させ、当該被検体同定処理を終了する。
なお、予測機能446に関する処理は、判定機能447の前に実行されていればよく、例えば、ステップS103の処理の後に実行されてもよい。
以下、本実施形態に係る医用画像処理装置を搭載したX線診断装置1の効果について説明する。
本実施形態のX線診断装置1は、第1年齢において第1被検体の撮影対象部位に関して取得された第1医用データと第1年齢と第1年齢とは異なる第2年齢とを受け付け、第1年齢から第2年齢までの撮影対象部位の経時変化を第1医用データに反映させた予測データを出力する学習済み予測モデルに第1医用データと第1年齢と第2年齢とを入力し、学習済み予測モデルに予測データを出力させ、第2年齢において撮影対象部位に関して取得された第2医用データと予測データとを受け付け、第2医用データに関する第2被検体と第1被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力する学習済み判定モデルに第2医用データと予測データとを入力し、学習済み判定モデルに判定結果を出力させることができる。また、本実施形態のX線診断装置1において、第1医用データは、第2医用データより過去において取得された医用データである。
すなわち、上記の構成及び動作により、本実施形態のX線診断装置1によれば、過去のX線画像の撮影時から現在までの撮影対象部位の経時変化が過去X線画像に反映されたX線画像を用いて、被検体の同定を行うことができる。撮影対象部位の経時変化が反映されたX線画像を用いて被検体の同定を行うことにより、被検体の経時変化に左右されずに、被検体の同定の精度を向上させることができる。被検体の同定の精度が向上することにより、例えば、X線診断装置1を用いたX線撮影により取得した現在のX線画像と他の医療機関から取得した過去のX線画像とを同一患者を撮影したX線画像として関連付ける場合において、同一の患者に対して医療機関ごとに異なる患者IDが割り振られた場合であっても、患者の取り違いを高い精度で防止することができる。
また、本実施形態では、処理回路44は、過去X線画像に関する撮影情報から過去年齢を取得し、現在X線画像に関する撮影情報から現在年齢を取得する。そして、処理回路44は、過去年齢及び現在年齢を学習済み予測モデルM1に入力することにより、取得された過去年齢及び現在年齢に対応した予測X線画像を生成することができる。
このため、本実施形態のX線診断装置1によれば、過去年齢がいくつであっても、すなわち、過去X線画像の撮影時がいつであっても、過去年齢から現在年齢までの撮影対象部位の経時変化を過去X線画像に反映させた予測X線画像を生成することができる。
また、本実施形態では、処理回路44は、被検体を同定する処理を、学習済みの機械学習モデルである学習済み判定モデルM2を用いて行う。このため、本実施形態のX線診断装置1によれば、ランドマーク等を用いて被検者の同定を行う場合に比べて、被検体を同定する処理を高速化することができる。
(第1の変形例)
本実施形態の第1の変形例について、図5乃至図7を参照して説明する。本変形例は、第1の実施形態の構成を以下の通りに変形したものである。図5は、本変形例に係るX線診断装置1の構成例を示す図である。図5と図1との違いは、メモリ41が学習済み予測モデルM1及び学習済み判定モデルM2の代わりに学習済み非病変予測モデルM3と学習済み病変予測モデルM4と学習済み判定モデルM5とを記憶し、処理回路44が予測機能446及び判定機能447の代わりに抽出機能446Aと非病変予測機能446Bと病変予測機能446Cと合成機能446Dと判定機能447Aとをさらに有することにある。
メモリ41には、学習済み非病変予測モデルM3と、学習済み病変予測モデルM4と、学習済み判定モデルM5とが、記憶されている。学習済み非病変予測モデルM3、学習済み病変予測モデルM4、及び、学習済み判定モデルM5のそれぞれは、学習済みの機械学習モデルであり、複数の関数が合成されたパラメータ付き合成関数である。
図6は、学習済み非病変予測モデルM3、学習済み病変予測モデルM4、及び学習済み判定モデルM5における、入力と出力との一例を例示する図である。
学習済み非病変予測モデルM3は、非病変画像、過去年齢、及び現在年齢を受け付け、過去年齢から現在年齢までの非病変領域の経時変化を非病変画像に反映させた非病変予測画像を出力する。
非病変画像は、過去X線画像から病変でない領域(以下、非病変領域と呼ぶ)を抽出して生成されたX線画像である。すなわち、非病変画像は、第1被検体を過去に撮影することにより取得されたX線画像のうち、非病変領域により構成されるX線画像である。非病変画像は、非病変データに相当する。
非病変予測画像は、過去年齢から現在年齢までの非病変領域の経時変化を非病変予測画像に反映させたX線画像である。非病変予測画像に関する被検体は、非病変画像に関する被検体と同一である。非病変予測画像は、非病変予測データに相当する。
学習済み病変予測モデルM4は、病変画像、過去年齢、及び現在年齢を受け付け、過去年齢から現在年齢までの病変の領域(以下、病変領域と呼ぶ)の経時変化を病変画像に反映させた病変予測画像を出力する。
病変画像は、過去X線画像から病変領域を抽出して生成されたX線画像である。すなわち、病変画像は、被検体を過去に撮影することにより取得されたX線画像のうち、病変領域により構成されるX線画像である。病変画像は、病変データに相当する。
病変予測画像は、過去年齢から現在年齢までの病変領域の経時変化を病変予測画像に反映させたX線画像である。病変予測画像は、病変予測データに相当する。
非病変画像に関する被検体、非病変予測画像に関する被検体、病変画像に関する被検体、及び病変予測画像に関する被検体は、過去X線画像に関する被検体、すなわち、第1被検体と同じである。
学習済み判定モデルM5は、現在X線画像と合成画像とを受け付け、現在X線画像に関する被検体と合成画像に関する被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力する。合成画像は、過去年齢から現在年齢までの非病変領域の経時変化と過去年齢から現在年齢までの病変領域の経時変化との両方を、過去X線画像に反映させたX線画像である。合成画像は、非病変予測画像と病変予測画像とを位置合わせして合成することにより、生成される。合成画像は、合成データに相当する。合成画像に関する被検体は、過去X線画像に関する被検体、非病変予測画像に関する被検体、及び、病変予測画像に関する被検体と同一である。すなわち、合成画像に関する被検体は、第1被検体に相当する。
図5に戻り、処理回路44は、メモリ41内のプログラムを呼び出し実行することにより、システム制御機能441、駆動制御機能442、X線制御機能443、画像生成機能444、表示制御機能445、抽出機能446A、非病変予測機能446B、病変予測機能446C、合成機能446D、及び、判定機能447を実行するプロセッサである。
処理回路44は、抽出機能446Aにより、例えば病変領域に関するセグメンテーション処理を過去X線画像に適用することにより、過去X線画像から病変領域を示す病変画像を抽出する。また、処理回路44は、過去X線画像から病変画像を差分することにより、非病変画像を抽出する。なお、処理回路44は、非病変領域に関するセグメンテーション処理を過去X線画像に適用することにより、過去X線画像から非病変画像を抽出してもよい。抽出機能446Aを実現する処理回路44は、抽出部の一例である。
処理回路44は、非病変予測機能446Bにより、学習済み非病変予測モデルM3に非病変画像、過去年齢、及び現在年齢を入力し、学習済み非病変予測モデルM3に非病変予測画像を出力させる。非病変予測機能446Bを実現する処理回路44は、非病変予測部の一例である。
処理回路44は、病変予測機能446Cにより、学習済み病変予測モデルM4に病変画像、過去年齢、及び現在年齢を入力し、学習済み病変予測モデルM4に病変予測画像を出力させる。病変予測機能446Cを実現する処理回路44は、病変予測部の一例である。
処理回路44は、合成機能446Dにより、非病変予測画像と病変予測画像との位置合わせを実行する。例えば、処理回路44は、非病変予測画像と病変予測画像とにおける解剖学的標識点を用いて、当該位置合わせを実行する。次いで、処理回路44は、位置合わせが実行された非病変予測画像と病変予測画像とを合成することにより、合成画像を生成する。なお、処理回路44は、位置合わせ後の非病変予測画像に病変予測画像を重畳させることにより、合成画像を生成してもよい。合成機能446Dを実現する処理回路44は、合成部の一例である。
処理回路44は、判定機能447Aにより、学習済み判定モデルM5に現在X線画像と合成画像とを入力し、学習済み判定モデルM5に現在X線画像に関する第2被検体と合成画像に関する第1被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力させる。判定機能447Aを実現する処理回路44は、判定部の一例である。処理回路44は、判定機能447Aにより、第1被検体と第2被検体とが同一である場合、現在X線画像と過去X線画像とを関連付ける。処理回路44は、判定機能447Aにより、学習済み判定モデルM5から出力された判定結果において第1被検体と合成画像に関する第2被検体とが同一でない場合、操作者への警告を行う。
他の構成は、第1の実施形態と同様である。
次に、X線診断装置1により実行される被検体同定処理の動作について説明する。図7は、本実施形態に係る被検体同定処理の手順の一例を示すフローチャートである。図7におけるステップS115の処理は、第1の実施形態におけるステップS102の処理と同様のため、説明を省略する。
(被検体同定処理)
(ステップS111)
処理回路44は、抽出機能446Aを実行する。処理回路44は、抽出機能446Aにより、メモリ41から過去X線画像を読み出す。処理回路44は、過去X線画像から過去X線画像における病変領域を示す病変画像を抽出する。そして、処理回路44は、過去X線画像から病変画像を差分することにより、非病変領域を示す非病変画像を抽出する。処理回路44は、抽出された非病変画像及び病変画像をメモリ41に記憶する。
(ステップS112)
処理回路44は、非病変予測機能446Bを実行する。処理回路44は、非病変予測機能446Bにより、メモリ41に記憶された被検体情報から非病変画像及び過去年齢を読み出す。また、処理回路44は、メモリ41に記憶された撮影情報に基づいて現在年齢を読み出す。処理回路44は、非病変予測機能446Bにより、非病変画像、過去年齢及び現在年齢を学習済み非病変予測モデルM3に入力し、学習済み非病変予測モデルM3に非病変予測画像を生成させる。処理回路44は、生成された非病変予測画像をメモリ41に記憶する。
(ステップS113)
処理回路44は、病変予測機能446Cを実行する。処理回路44は、病変予測機能446Cにより、メモリ41に記憶された被検体情報から病変画像及び過去年齢を読み出す。また、処理回路44は、メモリ41に記憶された撮影情報に基づいて現在年齢を読み出す。処理回路44は、病変予測機能446Cにより、病変画像、過去年齢及び現在年齢を学習済み病変予測モデルM4に入力し、学習済み病変予測モデルM4に病変予測画像を生成させる。処理回路44は、生成された病変予測画像をメモリ41に記憶する。
(ステップS114)
処理回路44は、合成機能446Dを実行する。処理回路44は、合成機能446Dにより、メモリ41に記憶された非病変予測画像と病変予測画像とを読み出す。処理回路44は、非病変予測画像と病変予測画像とを合成することにより、合成画像を生成する。例えば、処理回路44は、非病変予測画像において、過去X線画像における病変領域の抽出位置と同様の位置に、病変画像を合成する。処理回路44は、生成された合成画像をメモリ41に記憶される。
(ステップS116)
処理回路44は、判定機能447Aを実行する。処理回路44は、判定機能447Aにより、ステップS114の処理において生成された合成画像と、ステップS115の処理において生成された現在X線画像とを、メモリ41から読み出す。そして、処理回路44は、合成画像と現在X線画像とを、学習済み判定モデルM5に入力する。処理回路44は、判定機能447Aにより、合成画像と現在X線画像とが入力された学習済み判定モデルM5から、合成画像に関する第1被検体と現在X線画像に関する第2被検体とが同一であるか否かを示す判定結果を出力させる。処理回路44は、出力された判定結果をメモリ41に記憶する。
(ステップS117)
ステップS116の処理において合成画像に関する第1被検体と現在X線画像に関する第2被検体とが同一であると判断された場合、すなわち、学習済み判定モデルM5から出力された判定結果において第1被検体と第2被検体とが同一である場合(S117−Yes)、ステップS118の処理が実行される。また、合成画像に関する第1被検体と現在X線画像に関する第2被検体とが同一でないと判断された場合、すなわち、学習済み判定モデルM5から出力された判定結果において、第1被検体と第2被検体とが異なる場合(S117−No)、ステップS119の処理が実行される。
(ステップS118)
処理回路44は、判定機能447Aにより、現在X線画像と過去X線画像とを関連付ける。他の処理は、ステップS105と同様なため、説明は省略する。
(ステップS119)
処理回路44は、判定機能447Aにより、現在X線画像に関する被検体と過去X線画像に関する被検体とが異なることを操作者に報知する。他の処理は、ステップS106と同様なため、説明は省略する。
以下、本変形例に係る医用画像処理装置を搭載したX線診断装置1の効果について説明する。
本変形例のX線診断装置1は、第1被検体の撮影対象部位に関して第1年齢で取得された第1医用データから第1医用データにおける病変領域を示す病変データを抽出し、第1医用データから病変データを差分することにより非病変領域を示す非病変データを抽出し、非病変データを受け付け、第1年齢から第1年齢とは異なる第2年齢までの非病変領域の経時変化を非病変データに反映させた非病変予測データを出力する学習済み非病変予測モデルM3に非病変データを入力し、学習済み非病変予測モデルM3に非病変予測データを出力させ、病変データを受け付け、第1年齢から第2年齢までの病変領域の経時変化を病変データに反映させた病変予測データを出力する学習済み病変予測モデルM4に病変データを入力し、学習済み病変予測モデルM4に病変予測データを出力させ、非病変予測データと病変予測データとを合成することにより、合成データを生成し、第2年齢において撮影対象部位に関して取得された第2医用データと合成データとを受け付け、第2医用データに関する第2被検体と第1被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力する学習済み判定モデルM5に第2医用データと合成データとを入力し、学習済み判定モデルM5に判定結果を出力させることができる。また、本変形例のX線診断装置1においても、第1医用データは、第2医用データより過去において取得された医用データである。
すなわち、上記の構成及び動作により、本変形例のX線診断装置1によれば、病変領域の経時変化の予測に特化した学習済みモデルを用いて、過去年齢から現在年齢までの非病変領域の経時変化と過去年齢から現在年齢までの病変領域の経時変化との両方が反映されたX線画像を生成することができる。そして、非病変領域の経時変化と病変領域の経時変化との両方が反映されたX線画像を用いて被検体の同定を行うことができる。これにより、被検体が病変を有する場合であっても、被検体の同定の精度を向上させることができる。
なお、非病変予測機能446Bの代わりに、第1の実施形態の予測機能446が用いられてもよい。この場合、メモリ41には、学習済み非病変予測モデルM3の代わりに、実施形態1の学習済み予測モデルM1が記憶される。このとき、処理回路44は、合成機能446Dの代わりに、学習済み予測モデルM1から出力された予測X線画像に、学習済み病変予測モデルM4から出力された病変予測画像を重畳した合成画像を生成する重畳機能を有する。重畳画像に関する被検体は、過去X線画像に関する被検体、病変予測画像に関する被検体と同じである。また、処理回路44は、判定機能447により、重畳画像に関する被検体と現在画像に関する被検体とが同一であるか否かを判断する。
(第2の変形例)
本実施形態の第2の変形例について、図8乃至図10を参照して説明する。本変形例は、第1の実施形態の構成を以下の通りに変形したものである。図8は、本変形例に係るX線診断装置1の構成例を示す図である。図8と図1との相違は、処理回路44がモデル特定機能448をさらに有することにある。
図9は、本変形例のメモリ41に記憶される学習済み予測モデル及び学習済み判定モデルを説明するための図である。図9に示すように、メモリ41には、対応する撮影対象部位が異なる複数の学習済み予測モデル(M11〜M13など)が記憶されている。同様に、メモリ41には、対応する撮影対象部位が異なる複数の学習済み判定モデル(M21〜M23など)が記憶されている。
頭部用学習済み予測モデルM11は、撮影対象部位が頭部である場合の撮像対象部位の経時変化の予測に特化した学習済み予測モデルである。胸部用学習済み予測モデルM12は、撮影対象部位が胸部である場合の撮像対象部位の経時変化の予測に特化した学習済み予測モデルである。腹部用学習済み予測モデルM13は、撮影対象部位が腹部である場合の撮像対象部位の経時変化の予測に特化した学習済み予測モデルである。
また、頭部用学習済み判定モデルM21は、撮影対象部位が頭部である場合の撮像対象部位の経時変化の予測に特化した学習済み判定モデルである。胸部用学習済み判定モデルM22は、撮影対象部位が胸部である場合の撮像対象部位の経時変化の予測に特化した学習済み判定モデルである。腹部用学習済み判定モデルM23は、撮影対象部位が腹部である場合の撮像対象部位の経時変化の予測に特化した学習済み判定モデルである。
図8に戻り、処理回路44は、メモリ41内のプログラムを呼び出し実行することにより、システム制御機能441、駆動制御機能442、X線制御機能443、画像生成機能444、表示制御機能445、予測機能446、判定機能447、及び、モデル特定機能448を実行するプロセッサである。
処理回路44は、モデル特定機能448により、過去X線画像に関する撮像対象部位に基づいて、複数の学習済み予測モデル(M11〜M13など)の中から、過去X線画像の撮像対象部位に対応する学習済み予測モデルを特定する。また、処理回路44は、モデル特定機能448により、過去X線画像の撮像対象部位に関する情報に基づいて、複数の学習済み判定モデル(M21〜M23など)の中から、過去X線画像の撮像対象部位に対応する学習済み判定モデルを特定する。過去X線画像に関する撮像対象部位は、例えば、第1医用データに付帯される付帯情報に含まれる。モデル特定機能448を実現する処理回路44は、モデル特定部の一例である。
他の構成は、第1の実施形態と同様である。
次に、X線診断装置1により実行される被検体同定処理の動作について説明する。図10は、本実施形態に係る被検体同定処理の手順の一例を示すフローチャートである。図10におけるステップS123、ステップS125〜ステップS127の処理は、それぞれ、第1の実施形態におけるステップS102、ステップS104〜ステップS106の処理と同様のため、説明を省略する。
(被検体同定処理)
(ステップS121)
処理回路44は、モデル特定機能448により、メモリ41に記憶された撮影条件から撮像対象部位を取得する。処理回路44は、モデル特定機能448により、メモリ41に記憶された複数の学習済み予測モデル(M11〜M13など)の中から、取得された撮像対象部位に対応する学習済み予測モデルを特定する。また、処理回路44は、モデル特定機能448により、メモリ41に記憶された複数の学習済み判定モデル(M21〜M23など)の中から、取得された撮像対象部位に対応する学習済み判定モデルを特定する。
(ステップS122)
処理回路44は、予測機能446により、ステップS121の処理により特定された学習済み予測モデルを読み出す。処理回路44は、ステップS121の処理により特定された学習済み予測モデルに過去X線画像、過去年齢及び現在年齢を入力し、S121の処理により特定された学習済み予測モデルM1に予測X線画像を生成させる。処理回路44は、生成された予測X線画像をメモリ41に記憶する。
(ステップS124)
処理回路44は、判定機能447により、ステップS121の処理により特定された学習済み判定モデルに予測X線画像と現在X線画像とを入力し、ステップS121の処理により特定された学習済み判定モデルに第1被検体と第2被検体とが同一であるか否かを示す判定結果を出力させる。処理回路44は、出力された判定結果をメモリ41に記憶する。
例えば、撮像対象部位が「胸部」である場合、ステップS121の処理において、撮像対象部位に対応する学習済み予測モデルとして「胸部用学習済み予測モデルM12」が特定され、撮像対象部位に対応する学習済み判定モデルとして「胸部用学習済み判定モデルM22」が特定される。そして、ステップS122の処理において、胸部用学習済み予測モデルM12が用いられ、ステップS124の処理において、胸部用学習済み判定モデルM22が用いられる。
以下、本変形例に係る医用画像処理装置を搭載したX線診断装置1の効果について説明する。
本変形例のX線診断装置1は、複数の学習済み予測モデル(M11〜M13など)の中から第1医用データに関する付帯情報に対応する学習済み予測モデルを特定し、複数の学習済み判定モデル(M21〜M23など)の中から付帯情報に対応する学習済み判定モデルを特定し、予測部は、特定された学習済み予測モデルに対して第1医用データを入力し、特定された学習済み予測モデルに予測データを出力させ、判定部は、特定された学習済み判定モデルに対して第2医用データを入力し、特定された学習済み判定モデルに判定結果を出力させることができる。また、本変形例のX線診断装置1においても、第1医用データは、第2医用データより過去において取得された医用データである。
上記の構成及び動作により、本変形例のX線診断装置1によれば、第1の実施形態の効果に加えて、撮像対象部位に特化した学習済みモデルを用いて予測X線画像を生成することができる。
なお、撮影対象部位とは異なる撮影条件に含まれる複数の項目について、複数の項目にそれぞれ対応する複数の学習済み予測モデルが用意されてもよい。このとき、処理回路44は、モデル特定機能448により、過去X線画像の撮影条件における項目に対応する学習済み予測モデルを特定する。例えば、メモリ41には、被検体の性別、被検体の人種などについて、これらの項目のそれぞれに対応する複数の学習済み予測モデルが記憶される。学習済み判定モデルについても、同様に、メモリ41には、これらの項目のそれぞれに対応する複数の学習済み判定モデルが記憶される。このとき、処理回路44は、モデル特定機能448により、過去X線画像の撮影条件における項目に対応する学習済み判定モデルを特定する。
(第3の変形例)
本実施形態の第3の変形例について、図11及び図12を参照して説明する。本変形例は、第1の実施形態の構成を以下の通りに変形したものである。本変形例では、メモリ41には、学習済み予測モデルM6と学習済み判定モデルM7とが記憶されている。
図11は、学習済み予測モデルM6への入力と出力との一例を例示する図である。図11に示すように、学習済み予測モデルM6は、現在X線画像、現在年齢、及び過去年齢を受け付け、現在年齢から過去年齢までの撮影対象部位の経時変化を現在画像に反映させた予測X線画像を出力する。
予測X線画像は、現在年齢から過去年齢までの撮影対象部位の経時変化を現在X線画像に反映させたX線画像である。予測X線画像は、予測データに相当する。
図12は、学習済み判定モデルM7への入力と出力との一例を示す図である。図12に示すように、学習済み判定モデルM7は、過去X線画像と予測X線画像とを受け付け、過去X線画像に関する被検体と予測X線画像に関する被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力する。
本変形例では、現在X線画像が第1医用データに相当し、過去X線画像が第2医用データに相当する。また、現在X線画像に関する被検体が第1被検体に相当し、過去X線画像に関する被検体が第2被検体に相当する。
処理回路44は、予測機能446により、学習済み予測モデルM6に現在X線画像、現在年齢、及び過去年齢を入力し、学習済み予測モデルM6に予測X線画像を出力させる。
処理回路44は、判定機能447により、学習済み判定モデルM7に過去X線画像と予測X線画像とを入力し、学習済み判定モデルM7に過去X線画像に関する第2被検体と予測X線画像に関する第1被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力させる。
処理回路44は、判定機能447により、学習済み判定モデルM7から出力された判定結果において第1被検体と第2被検体とが同一である場合、現在X線画像と過去X線画像とを関連付ける。処理回路44は、判定機能447により、学習済み判定モデルM2から出力された判定結果において第1被検体と第2被検体とが同一でない場合、操作者への警告を行う。
他の構成は、第1の実施形態と同様である。
以下、本変形例に係る医用画像処理装置を搭載したX線診断装置1の効果について説明する。
本変形例において、第2医用データは、第1医用データより過去において取得された医用データである。
本変形例のX線診断装置1によれば、過去のX線画像の撮影時から現在までの撮影対象部位の経時変化が現在X線画像に反映されたX線画像と、過去のX線画像とを用いて、被検体の同定を行うことができる。このため、本変形例においても、第1の実施形態と同様に、撮影対象部位の経時変化が反映されたX線画像を用いて被検体の同定を行うことにより、被検体の経時変化に左右されずに、被検体の同定の精度を向上させることができる。
なお、過去年齢及び現在年齢とは異なる所望の基準年齢を設定し、過去年齢から基準年齢までの撮影対象部位の経時変化が過去X線画像に反映された第1予測X線画像と、現在年齢から基準年齢までの撮影対象部位の経時変化が現在X線画像に反映された第2予測X線画像とを用いて、被検体同定処理を行ってもよい。この場合、例えば、過去年齢が第1年齢に相当し、基準年齢が第2年齢に相当し、第1予測X線画像が予測データに相当し、第2予測X線画像が第2医用データに相当する。他の効果については第1の実施形態と同様なため、説明は省略する。
(第4の変形例)
本実施形態の第4の変形例について、説明する。本変形例は、第1の実施形態の構成を以下の通りに変形したものである。
処理回路44は、予測機能446において、過去X線画像に関する被検体に対応するX線画像がメモリ41に複数記憶されていた場合、複数のX線画像のうち、現在に最も近い時点で撮影されたX線画像を、過去X線画像として学習済み予測モデルM1に入力する。すなわち、処理回路44は、予測機能446により、直近のX線画像を、過去X線画像として学習済み予測モデルM1に入力する。
他の構成は、第1の実施形態と同様である。
本変形例のX線診断装置1は、第1の実施形態に加えて、第1被検体の撮影対象部位に関して取得された複数の医用データのうち第2医用データに最も近い時点で取得された医用データを、第1医用データとして学習済み予測モデルに入力することができる。
以下、本変形例に係る医用画像処理装置を搭載したX線診断装置1の効果について説明する。
本変形例のX線診断装置1によれば、過去に取得された複数のX線画像のうち、現在X線画像に対する撮影対象部位の経時変化が最も小さいX線画像が、過去X線画像として用いられる。このため、予測する経時変化の大きさを小さくすることができ、被検体の同定の精度をさらに向上させることができる。
また、本実施形態及び本実施形態の各変形例の技術的思想を医用画像処理装置で実現する場合には、医用画像処理装置は、例えば、コンソール装置40に記載の構成要素を有する。この場合、駆動制御機能442及びX線制御機能443などは不要となる。このとき、メモリ41には、予測機能446及び判定機能447において用いられる各種データが記憶されてもよいし、これらの各種データは、ネットワークを介して医用画像処理装置に取り込まれてもよい。このとき、医用画像処理装置は、第1年齢において第1被検体の撮影対象部位に関して取得された第1医用データと第1年齢と第1年齢とは異なる第2年齢とを受け付け、第1年齢から第2年齢までの撮影対象部位の経時変化を第1医用データに反映させた予測データを出力する学習済み予測モデルに第1医用データと第1年齢と第2年齢とを入力し、学習済み予測モデルに予測データを出力させ、第2年齢において撮影対象部位に関して取得された第2医用データと予測データとを受け付け、第2医用データに関する第2被検体と第1被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力する学習済み判定モデルに第2医用データと予測データとを入力し、学習済み判定モデルに判定結果を出力させることができる。
本実施形態及び本実施形態の各変形例の技術的思想は、例えば、表示制御機能445、予測機能446及び判定機能447の各々に関するプログラムをワークステーション等のコンピュータにインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても実現することができる。このとき、コンピュータは、例えば、医用画像処理装置、クラウド上の統合サーバ等に搭載される。なお、コンピュータにおけるメモリ41には、予測機能446及び判定機能447において用いられる各種データが記憶されてもよいし、これらの各種データは、ネットワークを介してコンピュータに取り込まれてもよい。
具体的に、予測処理を実行するプログラムは、コンピュータに、過去X線画像、過去年齢、及び現在年齢を受け付け過去年齢から現在年齢までの撮影対象部位の経時変化を過去画像に反映させた予測X線画像を出力するように機能づけられた学習済み予測モデルM1を記憶し、学習済み予測モデルM1に対して過去X線画像、過去年齢、及び現在年齢を入力することで予測X線画像を出力すること、を実現させる。
具体的に、判定処理を実行するプログラムは、コンピュータに、現在X線画像と予測X線画像とを受け付け現在X線画像に関する被検体と予測X線画像に関する被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力するように機能づけられた学習済み判定モデルM2を記憶し、学習済み判定モデルM2に対して現在X線画像及び予測X線画像を入力することで判定結果を出力すること、を実現させる。
(学習用データについて)
以下、これまでに説明した学習済み予測モデル、学習済み判定モデル、学習済み非病変予測モデル及び学習済み病変予測モデルの各々における、学習時に用いられる学習用データについて説明する。
図13は、第1の実施形態に係る学習済み予測モデルM1の学習に用いられる学習用データ(以下、予測モデル学習用データと呼ぶ)の一例を示す。予測モデル学習用データは、複数の学習サンプルを含む。複数の学習サンプルのそれぞれは、第1X線画像と、第1年齢情報と、第2X線画像と、第2年齢情報とを1つずつ含む。第1X線画像、第1年齢情報、及び第2年齢情報は、学習済み予測モデルM1の学習時における訓練データに相当する。第2X線画像は、学習済み予測モデルM1の学習時における教師データに相当する。
第1X線画像及び第2X線画像は、同一の被検体を対象とする異なる時点での撮影により取得されたX線画像である。第1X線画像に関する被検体と、第2X線画像に関する被検体とは、同じである。
第1年齢情報は、第1X線画像に関する撮影が実施された時点における被検体の年齢を示す情報である。第2年齢情報は、第2X線画像に関する撮影が実施された時点における被検体の年齢を示す情報である。第2年齢は、第1年齢とは異なる。第2X線画像は、第1年齢から第2年齢までの撮影対象部位の経時変化が第1X線画像に反映されたX線画像である。
図14は、第1の実施形態に係る学習済み判定モデルM2の学習に用いられる学習用データ(以下、判定モデル学習用データと呼ぶ)の一例を示す。判定モデル学習用データは、複数の学習サンプルを含む。複数の学習サンプルのそれぞれは、予測X線画像と、現在X線画像と、判定結果とを1つずつ含む。予測X線画像及び現在X線画像は、学習済み判定モデルM2の学習時における訓練データに相当する。判定情報は、学習済み判定モデルM2の学習時における教師データに相当する。
予測X線画像は、過去X線画像の撮影時から現在までの被検体の撮像対象部位の経時変化が過去X線画像に反映されたX線画像である。予測X線画像には、学習済み予測モデルM1に実際に出力させたものを用いてもよく、過去画像に対する画像処理によって生成されたものを用いてもよい。
判定情報は、予測X線画像に関する被検体と現在X線画像に関する被検体とが同一であるか否かを示す情報である。
図15は、第1の実施形態の第1の変形例に係る学習済み非病変予測モデルM3の学習に用いられる学習用データ(以下、非病変予測モデル学習用データと呼ぶ)の一例を示す。非病変予測モデル学習用データは、複数の学習サンプルを含む。複数の学習サンプルのそれぞれは、第1非病変画像と、第1年齢情報と、第2非病変画像と、第2年齢情報とを1つずつ含む。第1非病変画像、第1年齢情報、及び第2年齢情報は、学習済み非病変予測モデルM3の学習時における訓練データに相当する。第2非病変画像は、学習済み非病変予測モデルM3の学習時における教師データに相当する。
第1非病変画像及び第2非病変画像は、撮影対象部位を撮影して得られたX線画像から病変領域が除かれたX線画像である。第1非病変画像及び第2非病変画像は、同一の被検体を対象とする異なる時点での撮影により取得されたX線画像である。第1非病変画像に関する被検体と、第2非病変画像に関する被検体とは、同じである。
第1年齢情報は、第1非病変画像に関する撮影が実施された時点における被検体の年齢を示す情報である。第2年齢情報は、第2非病変画像に関する撮影が実施された時点における被検体の年齢を示す情報である。第2年齢は、第1年齢とは異なる。第2非病変画像は、第1年齢から第2年齢までの病変領域を除く撮影対象部位の経時変化が第1非病変画像に反映されたX線画像である。
図16は、第1の実施形態の第1の変形例に係る学習済み病変予測モデルM4の学習に用いられる学習用データ(以下、非病変予測モデル学習用データと呼ぶ)の一例を示す。非病変予測モデル学習用データは、複数の学習サンプルを含む。複数の学習サンプルのそれぞれは、第1病変画像と、第1年齢情報と、第2病変画像と、第2年齢情報とを1つずつ含む。第1病変画像、第1年齢情報、及び第2年齢情報は、学習済み病変予測モデルM4の学習時における訓練データに相当する。第2病変画像は、学習済み病変予測モデルM4の学習時における教師データに相当する。
第1病変画像及び第2病変画像は、撮影対象部位を撮影して得られたX線画像から病変領域を抽出して生成されたX線画像である。第1病変画像及び第2病変画像は、同一の被検体を対象とする異なる時点での撮影により取得されたX線画像である。第1病変画像に関する被検体と、第2病変画像に関する被検体とは、同じである。
第1年齢情報は、第1病変画像に関する撮影が実施された時点における被検体の年齢を示す情報である。第2年齢情報は、第2病変画像に関する撮影が実施された時点における被検体の年齢を示す情報である。第2年齢は、第1年齢とは異なる。第2病変画像は、第1年齢から第2年齢までの病変領域の経時変化が第1病変画像に反映されたX線画像である。
図17は、第1の実施形態の第1の変形例に係る学習済み判定モデルM5の学習に用いられる学習用データ(以下、判定モデル学習用データと呼ぶ)の一例を示す。判定モデル学習用データは、複数の学習サンプルを含む。複数の学習サンプルのそれぞれは、合成画像と、現在X線画像と、判定結果とを1つずつ含む。合成画像及び現在X線画像は、学習済み判定モデルM5の学習時における訓練データに相当する。判定情報は、学習済み判定モデルM5の学習時における教師データに相当する。
合成画像には、第1の実施形態の第1の変形例の合成機能446Dにより実際に生成させたものを用いてもよく、画像処理によって生成されたものを用いてもよい。
判定情報は、合成画像に関する被検体と現在X線画像に関する被検体とが同一であるか否かを示す情報である。
以下、第1の実施形態及び第1の実施形態の各変形例において用いられる学習済みモデルの生成方法の一例について説明する。不図示の学習済みモデル生成装置に搭載された処理回路は、学習済みモデルを生成する学習済みモデル生成機能により、学習用データを多層のネットワークモデル(学習用プログラム)に学習させることで、学習済みモデルを生成する。学習済みモデル生成機能は、モデル学習プログラムに相当し、処理回路において実行される。例えば、処理回路は、訓練データと教師データとの差分(誤差)を用いた誤差逆伝播法に従って多層のネットワークモデルにおけるパラメータ(重み)を計算することで、学習済みモデルを生成する。学習済みモデル生成装置は、生成された学習済みモデルを、各種記憶媒体、ネットワーク等を介して医用画像処理装置に出力する。
(モデル生成処理)
以下、敵対的生成ネットワーク(GAN:Generative Adversarial Network)を応用して第1の実施形態において用いられる学習済み予測モデルを生成するモデル学習装置の一例を、図18及び図19を参照して説明する。
図18は、モデル学習装置60の構成例を示す図である。モデル学習装置60は、例えば、不図示の処理回路とメモリとを有する。メモリは、生成器(ジェネレータ)61と、識別器(ディスクリミネータ)62と、識別器訓練機能63と、生成器訓練機能64とをそれぞれ実現させる複数のプログラムを記憶する。処理回路は、複数のプログラムの各々をメモリから読み出すことより、生成器(ジェネレータ)61と、識別器(ディスクリミネータ)62と、識別器訓練機能63と、生成器訓練機能64とを実行する。生成器61及び識別器62のそれぞれは、学習済みの機械学習モデルであり、複数の関数が合成されたパラメータ付き合成関数である。
モデル学習装置60は、第1医用データ、第1年齢及び第2年齢の入力を受け付け、第1年齢から第2年齢までの撮影対象部位の経時変化を第1医用データに反映させた予測データを出力する学習済み予測モデルを、予測データが実際の撮影により得られた医用データであるか否かを判断する識別器62を用いた敵対的な訓練処理を繰り返すことにより、生成する。
モデル学習装置60が備える各ネットワークモデル及び各機能は、CPU等を有する処理回路により実現されてもよく、ASICあるいはプログラマブル論理デバイス(例えば、SPLD、CPLDおよびFPGA)などにより実現されてもよい。
また、モデル学習装置60が備える各ネットワークモデル及び各機能は、メモリに保存されたプログラムであってもよく、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成されてもよい。すなわち、モデル学習装置60が備える各ネットワークモデル及び各機能は、処理回路におけるASIC、或いはプログラマブル論理デバイスにプリセットされてもよい。換言すれば、モデル学習装置60が備える各ネットワークモデル及び各機能は、ASIC、或いはプログラマブル論理デバイスで作りこまれていてもよい。
また、モデル学習装置60が備える各ネットワークモデル及び各機能は、第1の実施形態で説明したX線診断装置1などの医用画像処理装置に組み込まれてもよい。
以下、一例として、第1の実施形態において用いられる学習済み予測モデルM1の生成方法について、説明する。
生成器61は、過去X線画像、過去年齢及び現在年齢を受け付け、予測X線画像を出力する。
識別器62は、予測X線画像と現在X線画像とを受け付け、予測X線画像が実際の撮影により得られたものであるか否かを判断する。具体的には、識別器62は、まず、生成器61から出力された予測X線画像(偽物)と、実際の撮影により生成された現在X線画像(本物)とを取得する。そして、識別器62は、予測X線画像と現在X線画像のうち、どちらが実際の撮影により得られたデータ(本物)であるか、及び、どちらが生成器61によって生成された計算上のデータ(偽物)であるかを判断(識別)し、判断結果を出力する。例えば、識別器62は、生成器61から出力された予測X線画像が本物であると判断した場合、「0」を出力し、現在X線画像が本物であると判断した場合、「1」を出力する。
モデル学習装置60における処理回路は、識別器訓練機能63及び生成器訓練機能64を、交互に又は相互に繰り返し実行することにより、識別器62及び生成器61を交互に訓練する。識別器訓練機能63及び生成器訓練機能64が規定の回数以上実行されると、モデル学習装置60は、識別器62及び生成器61の訓練を終了する。訓練後の生成器61は、例えば、第1の実施形態等における学習済み予測モデルとして用いられる。
以下、モデル生成処理の手順について、図19を参照して説明する。図19は、学習済み予測モデルM1を生成する処理(以下、予測モデル生成処理と呼ぶ)の流れの一例を示すフローチャートである。
(予測モデル生成処理)
(ステップS201)
モデル学習装置60は、識別器訓練機能63により、識別器62を訓練する。モデル学習装置60における処理回路は、識別器訓練機能63を実行することにより、識別器62が正しい判断結果を出力する割合(以下、識別器62の判断の成功度と呼ぶ)が大きくなるように、識別器62を訓練する。この際、モデル学習装置60は、例えば、識別器62から出力された判断結果と、その判断において用いられた予測X線画像に関する撮影情報と現在X線画像に関する被検者情報とを取得し、識別器62の判断結果が正しいか否かを判断する。その後、モデル学習装置60は、判断結果に基づいて、正しい判断結果を出力するように識別器62の各パラメータを更新する。これにより、識別器62は、判断の成功度が大きくなるように、訓練(学習)される。
(ステップS202)
モデル学習装置60は、生成器訓練機能64により、生成器61を訓練する。モデル学習装置60における処理回路は、生成器訓練機能64を実行することにより、識別器62の判断の成功度を小さくする予測X線画像を出力するように、生成器61を訓練する。この際、モデル学習装置60は、識別器62の判断結果が誤った際に識別器62へ入力された予測X線画像と、この予測X線画像を生成器61が出力した際に生成器61に入力した過去X線画像とを学習させることにより、識別器62が誤った判断結果を出力するような予測X線画像を出力するように、生成器61の各パラメータを更新する。これにより、生成器61は、識別器62の判断の成功度を小さくする予測X線画像を出力するように、訓練(学習)される。
(ステップS203)
モデル学習装置60は、識別器訓練機能63及び生成器訓練機能64の実行回数が規定の回数以上であるか否かを判断する。すなわち、処理回路は、識別器訓練機能63及び生成器訓練機能64のそれぞれが規定の回数以上実行されたか否かを判断する。規定の回数は、例えば、1万回である。
識別器訓練機能63及び生成器訓練機能64の実行回数が規定の回数以上である場合(ステップS203−Yes)、処理はステップS204に進む。識別器訓練機能63及び生成器訓練機能64の実行回数が規定の回数未満である場合(ステップS203−No)、処理はステップS201に戻り、モデル学習装置60は、識別器訓練機能63及び生成器訓練機能64のそれぞれが規定の回数以上実行されるまで、ステップS201及びステップS202の処理を繰り返し実行する。これにより、識別器訓練機能63及び生成器訓練機能64が交互に繰り返し実行される。
(ステップS204)
識別器訓練機能63及び生成器訓練機能64が規定の回数以上実行されると、モデル学習装置60は、生成器61及び識別器62の訓練を終了する。訓練後の生成器61は、学習済みモデルとして用いられる。
本応用例では、互いに競合する2つの多層のネットワークモデルである生成器61と識別器62とを用いて、生成器61及び識別器62の訓練が繰り返し行われる。これにより、生成器61と識別器62の精度が互いに競い合うように向上する。これにより、精度の高い生成器61(学習済み予測モデル)を生成することができる。
なお、本応用例では、識別器62は、2つの入力画像の入力を受け付ける2チャンネル識別器であるが、これに限るものではない。識別器62は、生成器61から出力された補正後投影データ(偽物)のみを取得する1チャンネル識別器であってもよい。この場合、識別器62は、生成器61から出力された予測X線画像が本物であるか否かを判断する。また、識別器62は、1つの予測X線画像(偽物)と、複数の現在X線画像(本物)とを取得する多重チャンネル識別器であってもよい。この場合、識別器62は、取得した3つ以上のX線画像のうち、どのX線画像が偽物であるかを判断する。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、複数の医用データに関する被検体の同定精度を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…X線診断装置
10…撮影装置
11…高電圧発生装置
12…X線発生部
13…X線検出器
14…Cアーム
142…Cアーム駆動装置
30…寝台装置
31…基台
32…寝台駆動装置
33…天板
34…支持フレーム
40…コンソール装置
41…メモリ
42…ディスプレイ
43…入力インターフェース
44…処理回路
441…システム制御機能
442…駆動制御機能
443…X線制御機能
444…画像生成機能
445…表示制御機能
446…予測機能
446A…抽出機能
446B…非病変予測機能
446C…病変予測機能
446D…合成機能
447…判定機能
447A…判定機能
448…モデル特定機能
60…モデル学習装置
61…生成器
62…識別器
63…識別器訓練機能
64…生成器訓練機能
M1,M6…学習済み予測モデル
M11…頭部用学習済み予測モデル
M12…胸部用学習済み予測モデル
M13…腹部用学習済み予測モデル
M2,M5,M7…学習済み判定モデル
M21…頭部用学習済み判定モデル
M22…胸部用学習済み判定モデル
M23…腹部用学習済み判定モデル
M3…学習済み非病変予測モデル
M4…学習済み病変予測モデル

Claims (10)

  1. 第1年齢において第1被検体の撮影対象部位に関して取得された第1医用データと前記第1年齢と前記第1年齢とは異なる第2年齢とを受け付け、前記第1年齢から前記第2年齢までの前記撮影対象部位の経時変化を前記第1医用データに反映させた予測データを出力する学習済み予測モデルに前記第1医用データと前記第1年齢と前記第2年齢とを入力し、前記学習済み予測モデルに前記予測データを出力させる予測部と、
    前記第2年齢において前記撮影対象部位に関して取得された第2医用データと前記予測データとを受け付け、前記第2医用データに関する第2被検体と前記第1被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力する学習済み判定モデルに前記第2医用データと前記予測データとを入力し、前記学習済み判定モデルに前記判定結果を出力させる判定部と、
    を備える、医用画像処理装置。
  2. 前記判定部は、前記判定結果において前記第2被検体と前記第1被検体とが同一である場合、前記第1医用データと前記第2医用データとを関連付ける、
    請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記第1医用データと前記第2医用データとは、X線画像又は再構成画像である、
    請求項1又は2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記第1医用データから前記第1医用データにおける病変領域を示す病変データを抽出する抽出部と、
    前記第1年齢から前記第2年齢までの前記病変領域の経時変化を前記病変データに反映させた病変予測データを出力する学習済み病変予測モデルに前記病変データを入力し、前記学習済み病変予測モデルに前記病変予測データを出力させる病変予測部と、
    前記予測データに前記病変予測データが重畳された合成データを生成する合成部と、
    をさらに備え、
    前記判定部は、前記第2医用データと前記合成データとを受け付け、前記第2被検体と前記第1被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力する学習済み判定モデルに前記第2医用データと前記合成データとを入力し、前記学習済み判定モデルに前記判定結果を出力させる、
    請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  5. 複数の前記学習済み予測モデルの中から前記第1医用データに関する付帯情報に対応する学習済み予測モデルを特定し、複数の前記学習済み判定モデルの中から前記付帯情報に対応する学習済み判定モデルを特定するモデル特定部をさらに備え、
    前記予測部は、前記特定された学習済み予測モデルに対して前記第1医用データを入力し、前記特定された学習済み予測モデルに前記予測データを出力させ、
    前記判定部は、前記特定された学習済み判定モデルに対して前記第2医用データを入力し、前記特定された学習済み判定モデルに前記判定結果を出力させる、
    請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記付帯情報は、被検体の性別、被検体の人種、及び、撮影対象部位のうちの少なくとも1つである、
    請求項5に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記第1医用データは、前記第2医用データより過去において取得された医用データである、
    請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記予測部は、前記第1被検体の前記撮影対象部位に関して取得された複数の医用データのうち前記第2医用データに最も近い時点で取得された医用データを、前記第1医用データとして前記学習済み予測モデルに入力する、
    請求項7に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記第2医用データは、前記第1医用データより過去において取得された医用データである、
    請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  10. 第1被検体の撮影対象部位に関して第1年齢で取得された第1医用データから前記第1医用データにおける病変領域を示す病変データを抽出し、前記第1医用データから前記病変データを差分することにより非病変領域を示す非病変データを抽出する抽出部と、
    前記非病変データを受け付け、前記第1年齢から前記第1年齢とは異なる第2年齢までの前記非病変領域の経時変化を前記非病変データに反映させた非病変予測データを出力する学習済み非病変予測モデルに前記非病変データを入力し、前記学習済み非病変予測モデルに前記非病変予測データを出力させる非病変予測部と、
    前記病変データを受け付け、前記第1年齢から前記第2年齢までの前記病変領域の経時変化を前記病変データに反映させた病変予測データを出力する学習済み病変予測モデルに前記病変データを入力し、前記学習済み病変予測モデルに前記病変予測データを出力させる病変予測部と、
    前記非病変予測データと前記病変予測データとを合成することにより、合成データを生成する合成部と、
    前記第2年齢において前記撮影対象部位に関して取得された第2医用データと前記合成データとを受け付け、前記第2医用データに関する第2被検体と前記第1被検体とが同一であるか否かの判定結果を出力する学習済み判定モデルに前記第2医用データと前記合成データとを入力し、前記学習済み判定モデルに前記判定結果を出力させる判定部と、
    を備える、医用画像処理装置。
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