JP6960824B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、椅子に関する。
背凭れと、この背凭れに連結される肘掛とを備える椅子として、例えば、下記特許文献1,2に開示される椅子が公知である。
まず、特許文献1に開示される椅子では、背凭れを構成する枠部材10の幅方向外側面に、外側方に開口するように形成された凹部17に、肘掛20の後部杆24の下部を係合することと、後部杆24の外側方から挿入されたボルトB1を枠部材10に形成された雌ねじに螺合することによって、肘掛20が、上方からの荷重によって回動することが無いように、背凭れ6に支持される。このような構成を採用することによって、肘掛を背凭れに対して堅牢に支持することができる。
このように背凭れと肘掛けとを連結するボルトは、意匠性や、着座者が手に触れたときの負傷リスク等の問題から、遮蔽されることが一般的である。この椅子においては、ボルトB1が挿入される部位を、他部位と比して段落ちした凹部18とし、この凹部18の開口端部をカバー部材19によって遮蔽している。さらに、上記のモーメントに配慮して、ボルトB1は上下一対設けられている。この構成により、ボルトB1を容易かつ低コストで遮蔽できるが、カバー部材19は広い面を有して椅子の外側方に露呈するうえ、強度も要求されない部材なので、視認されやすく、取り外されやすい。
この課題を解決する手段として、特許文献2に開示される構成を採用することが考えられる。この構成では、肘掛19の肘当て部20を内側方まで延設した内向き部47を、前方から挿入されるボルト52により背アウターシェル9に螺合している。この構成を採用することによって、背凭れと肘掛けとの連結部位は、背凭れの内部に収容されることになるため、カバー部材を設ける必要が無くなる。
特開2017−086278号公報 特許第5873304号公報
しかし、特許文献2の構成は、ボルト52は前方から挿入されることから、肘当て部20の上面に入力される荷重は、内向き部47を前方へ引き剥がす方向のモーメントに変換されるため、強度面で改善の余地が残る。
本願発明は、上記の技術的課題に鑑みてなされたもので、支持構造体に肘掛けを固定するにあたり、肘掛けの上端部周辺の結合強度を高めて肘載せ荷重に十分に抗しうる椅子を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明は、支持構造体に肘掛けを締結部材によって固定する椅子において、前記肘掛けにおける上方を向く部位に開口する締結部材挿通部を備え、前記締結部材挿通部に挿通された前記締結部材によって、前記肘掛けが前記支持構造体に締結されていることを特徴とする椅子を提供する。
この構成によれば、肘掛けの上方に向けて開口する締結部材挿通部を利用して、肘掛けの上端部を支持構造体に固定することが可能となる。このため、肘掛けの上端部周辺の支持構造体への結合強度を高め、肘載せ荷重に十分に抗しうる肘掛けを得ることができる。
本発明において、前記締結部材挿通部における前記肘掛けの上方を向く開口は、遮蔽部材により遮蔽されている構成でもよい。
この場合、肘掛けの上方を向く締結部材挿通部の開口が遮蔽部材により遮蔽されて目立たなくなり、椅子の外観への影響を抑えることができる。
本発明において、前記肘掛けは、前記締結部材挿通部が形成される肘掛け本体と、前記肘掛け本体の上面部に取り付けられるパッドと、を備え、前記締結部材挿通部は、前記肘掛け本体に形成され、前記締結部材挿通部における前記肘掛けの上方を向く開口は、前記パッドを前記遮蔽部材として遮蔽されている構成でもよい。
この場合、肘掛けの上方を向く締結部材挿通部の開口が肘掛け本体に形成され、この開口が肘掛けのパッドにより遮蔽されるので、専用の遮蔽部材を設ける場合と比べて、部品点数の削減を図るとともに、椅子の外観への影響をより一層抑えることができる。
本発明において、前記肘掛け本体は、前記支持構造体に固定される固定部と、前記固定部の上部から前方に延び、前記肘掛けの上方を向く上面部を形成する肘載せ部と、を備え、前記固定部の上部で前記肘載せ部の後部に前記締結部材挿通部が設けられている構成でもよい。
この場合、肘掛け本体の支持構造体への固定部の上部である肘載せ部の後部が、締結部材挿通部を利用して支持構造体に直接的に固定されるので、肘掛けにおける肘載せ部と同等高さの上端部が支持構造体に固定される。このため、肘載せ荷重に対する結合強度を効果的に高めることができる。すなわち、固定部の上部から前方に延びる肘載せ部に肘載せ荷重が加わると、固定部の上部かつ肘載せ部の後部に支持構造体から引き離す方向のモーメントが作用するが、固定部の上部かつ肘載せ部の後部を支持構造体に締結することで、前記モーメントに抗する力を効果的に得ることができる。
本発明において、前記固定部は、前記締結部材挿通部よりも下方に、前記支持構造体に締結される第二締結部を備えている構成でもよい。
この場合、肘掛け本体の固定部が、上部とともに下部でも支持構造体に締結されるので、肘掛け本体を安定して支持構造体に固定することができる。
本発明において、前記支持構造体は背凭れを含み、前記背凭れに前記肘掛けが固定されている構成でもよい。
この場合、肘掛けの上方に向けて開口する締結部材挿通部を利用して、肘掛けの上端部が背凭れに固定されるので、肘載せ荷重に対する肘掛けの結合強度を高めることができる。特に、背凭れは肘載せ位置から後方へ離れるため、肘掛けの結合部に作用するモーメントが大きくなるが、このモーメントに抗する力を効果的に得ることができる。
本発明において、前記締結部材挿通部は、前記肘掛けの上方を向く開口から、下側に位置するほど椅子幅方向内側に位置するように傾斜して延び、前記締結部材挿通部に沿う前記締結部材によって、前記肘掛けが前記支持構造体に締結されている構成でもよい。
この場合、肘掛けと支持構造体とを上下方向で締結する構成のみならず、肘掛けと支持構造体とを締結部材挿通部の傾斜に沿う締結部材によって椅子幅方向でも締結することが可能となり、肘掛けの結合構造の設定自由度を高めることができる。
本発明によれば、支持構造体に肘掛けを固定するにあたり、肘掛けの上端部周辺の結合強度を高めて肘載せ荷重に十分に抗しうる椅子を提供することができる。
本実施形態に係る椅子の斜視図である。 上記椅子の左側面図である。 上記椅子の肘掛け周辺の左側面図である。 上記椅子の肘掛け周辺の斜視図である。 図3のV−V断面図である。 図3のVI−VI断面図である。 図3のVII−VII断面図である。 上記椅子を下方から見上げた斜視図である。 上記椅子の肘掛けの後部周辺の取り付け構造を示す斜視図である。 上記椅子の後面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る椅子について図面を参照して説明する。
以下の説明において、便宜上、椅子1に着座した利用者(着座者)が前を向く方向を「前方」、その反対方向を「後方」、つまり図2の紙面に沿った横方向を前後方向又は奥行方向と称する。さらに、椅子1を設置する床側とその反対側とを結ぶ方向を上下方向、椅子1の幅方向、つまり図2の紙面に直交する方向を左右方向又は幅方向と称する。なお、図中適所には、椅子1の幅方向を示す矢印X、椅子1の奥行方向を示す矢印Y、椅子1の上下方向を示す矢印Zが示されている。
図1、図2に示すように、椅子1は、平面視で放射状に配置された複数(五本)の脚杆2aを有する脚体2を備えている。各脚杆2aの先端部には、それぞれ床面Fに接地するキャスタ2bが設けられている。脚体2の中央には、ガススプリングを内蔵した伸縮式の脚柱3が起立している。脚柱3は、下部を構成する外筒3aと上部を構成する内筒3bとを相対回転可能に有している。脚柱3の上端には、支基4の後部が固定されている。支基4は、背凭れ5を支持する背凭れ支持杆6を傾動可能(回動可能)に支持するとともに、着座面14bを形成する座体14を背凭れ支持杆6と連動して傾動可能に支持している。
背凭れ支持杆6は、左右一対に設けられ、それぞれ側面視L字状をなしている。背凭れ支持杆6は、例えばアルミニウム合金等の金属材料で構成されている。背凭れ支持杆6は、支基4の側方に隣接する位置から後方へ延びる後方延出部6aと、後方延出部6aの後端に連なり上方へ屈曲する湾曲部6bと、湾曲部6bの上端に連なり上方へ延びる上方延出部6cと、を有している。上方延出部6cは、後方延出部6aに対して幅方向外側へ変位している。左右の上方延出部6cの間には、背凭れ5の下部が挟まれて支持されている。
上方延出部6cの幅方向外側には、肘掛け20の後部が固定されている。肘掛け20の上面すなわち肘載せ面31aは、上方延出部6cの上端と略同一高さにある。肘載せ面31aは、背凭れ5における着座者の腰部を後方から支持する前方突出部5aと略同一高さにある。以下、椅子1における肘掛け20を除いた集合体を支持構造体10と称する。
座体14は、背凭れ支持杆6に連結された座受け部材14a上に、前後スライド可能に支持されている。左右背凭れ支持杆6の前部には、上向きに延びる座支持杆6dがそれぞれ一体に設けられている。例えば、座支持杆6dは、背凭れ支持杆6に一体形成されている。図中符号C1は支基4の側方に突出して背凭れ支持杆6の前端部を支持する回動軸(リクライニング軸)の中心軸線を示す。
左右座支持杆6dの上端部には、それぞれ座受け部材14aの後部が、回動軸の軸線C1と平行な軸線C2の回動軸を介して回動可能に軸支されている。座受け部材14aの前部は、上下方向を向く起立姿勢をなす左右一対のリンク部材12の上端部に、軸線C1と平行な軸線C3の回動軸を介して回動可能に軸支されている。左右リンク部材12の下端部は、軸線C1と平行な軸線C4の回動軸を介して、支基4の前部に回動可能に軸支されている。
背凭れ5と座体14とは、図2に示す側面視で、第一節L1、第二節L2、第三節L3および第四節L4を有する四節リンク状の連動機構15を介して連動可能である。
背凭れ5は、後方へ傾動する前(リクライニング前)の起立位置(図2参照)からリクライニング位置に向けて後方へ回動したとき、連動機構15の作用により、座体14を後方へ移動させつつ後下がりに傾斜させる。
図7を併せて参照し、背凭れ5は、例えば合板等の木製材料からなる基板(以下、背板7という)を有している。背板7の前面側には、クッションおよび表皮材が配置されて背凭れ面5bが形成されている。背板7の背面側には、背凭れ支持杆6の湾曲部6bまで延びるバックパネル5cが取り付けられている。
以下、本実施形態の肘掛け20周辺の構造について詳細に説明する。なお、左右の肘掛け20周辺は互いに左右対称の構成を有しており、以下の説明では、図2〜図9に示す左側の肘掛け20周辺を参照して説明を行い、右側の肘掛け20周辺については説明を省略する。また、以下の説明において、肘掛け20の上下、前後および左右の向きは、特に記載がなければ肘掛け20を背凭れ支持杆6(支持構造体10)に取り付けた状態での向きと同一とする。
肘掛け20は、背凭れ5に支持される肘掛け本体21と、肘掛け本体21に取り付けられるパッド31と、を備えている。
肘掛け本体21は、側面視で概略三角形状の枠状に一体形成されている。肘掛け本体21は、背凭れ支持杆6と同様、例えばアルミニウム合金等の金属材料で構成されている。肘掛け本体21は、前後方向に延びる上部杆22と、上部杆22の前部から後下方へ延びる前部杆23と、上部杆22および前部杆23の後端部間に渡る後部杆24と、を有している。後部杆24は、背凭れ支持杆6の上方延出部6cの幅方向外側に、上下一対のボルトB1(図5参照)等によって締結固定されている。
上部杆22は、着座者の肘および前腕を支持する肘載せ部として使用される。上部杆22の前端部は、着座者の手指を掛ける部位として使用される。上部杆22の前端部の下方には、例えばワイヤケーブル等を介して支基4側と機械的に連結される操作レバー23cが配置されている。操作レバー23cは、例えば支基4内のリクライニング機構や支柱の昇降機構等を操作可能とする。
上部杆22は、上下幅を抑えた偏平の樋状に形成されている。上部杆22内には、格子状のリブが形成されている。上部杆22には、上部杆22の樋形状の上面部(開放部)22aを上方から覆うようにパッド31が取り付けられている。
例えば、パッド31は、肘載せ面31aを含む外面を形成する例えば比較的軟質の合成樹脂製の表装体と、表装体を外装するとともに上部杆22に対する取り付け構造を形成する例えば比較的硬質の合成樹脂製のベース体と、を備えている。パッド31は、素材の異なる二種類の部材により、肘載せ面31aの柔軟な感触と上部杆22への取り付け強度とを両立させている。パッド31は、例えば二色成形等の手段により表装体とベース体とを一体成形している。なお、パッド31は、インサート成形により表装体とベース体とを一体成形してもよい。また、パッド31は、互いに別体の表装体とベース体との嵌め合わせで構成してもよい。
図4を参照し、上部杆22の上面側には、パッド31を取り付けるための係止片32がビス32aにより固定されている。パッド31は、上部杆22の上面部22aに上方から当接した状態で、上部杆22の上面部22aに沿うように後方へ移動することで、肘掛け20への取り付け状態となる。上部杆22の内部形状を形成する金型を上下方向で型抜きする場合、係止片32がオーバーハングするが、係止片32を別体としてビス固定とすることで、大型の肘掛け本体21における上部杆22を形成する金型の複雑化を抑えている。
前部杆23は、上部杆22の前部の下方に突出するように形成される側面視逆三角形状の下方突出部23aと、下方突出部23aの下端部から下後方へ湾曲するように指向して延びる下後方延出部23bと、を有している。下方突出部23aには前記操作レバー23cが支持され、この操作レバー23cが下方突出部23aの前方に突出している。操作レバー23cの上方かつ下方突出部23aよりも前方に、上部杆22の前端部が配置されている。
後部杆24は、側面視で背凭れ5の下部の傾斜に沿うように、下方に位置するほど後方に位置するように傾斜している。図9を参照し、後部杆24は、上部杆22および前部杆23に対して、幅方向内側にオフセットしている。後部杆24の幅方向内側には、後部杆24の長さ方向に沿う突条24aが形成されている。この突条24aを嵌入させる溝部6eが、背凭れ支持杆6の上方延出部6cの幅方向外側に形成されている。突条24aの上下には、ボルトB1を螺着させるナット穴24bが形成されている。ナット穴24bは、幅方向外側が閉じた袋孔であり、後部杆24を幅方向外側から見た場合に外観上に現れない。溝部6eの上下には、ボルトB1を挿通するボルト挿通孔6fが形成されている。
後部杆24の突条24aを上方延出部6cの溝部6eに嵌入させ、上下のボルト挿通孔6fに挿通した概ね左右方向に沿うボルトB1を上下のナット穴24bに螺着し締め込むことで、肘掛け20の後部が背凭れ支持杆6の上方延出部6cに締結固定されている。
図10を参照し、背凭れ5の下部には、例えば硬質の合成樹脂製の下部フレーム8が取り付けられている。下部フレーム8は、前後方向視で上方に開放するコ字状をなし、背凭れ5の背板7の下部に概ね前後方向に沿う複数のボルトB2により取り付けられている。下部フレーム8は、背板7の下端に沿って幅方向に延びる下辺部8aと、背板7の下部両端に沿って上下方向に延びる左右の側辺部8bと、を有している。
図7を参照し、背板7には、下部フレーム8と締結される複数の締結個所に雌ねじ部材N2が埋設されている。下部フレーム8には、背板7と締結される複数の締結個所にボルト挿通孔8cが形成されている。各ボルト挿通孔8cに挿通したボルトB2を対応する雌ねじ部材N2に螺着し締め込むことで、下部フレーム8が背板7の下部に締結固定されている。
下部フレーム8の左右側辺部8bは、幅方向外側に開放する断面コ字状をなしている。下部フレーム8および背板7の組み付け体は、クッションおよびバックパネル5c等とともに一体の背凭れ5を構成する。前記組み付け体は、左右の背凭れ支持杆6の上方延出部6cの間に上方から差し込まれる。このとき、下部フレーム8の左右側辺部8bの前後壁部の間に上方延出部6cが入り込んで嵌合し、背凭れ支持杆6に対する背凭れ5の前後方向、上下方向および左右方向の位置決めがなされる。この状態で、以下に説明する第一ボルトB3および第二ボルトB4によって、背凭れ5が背凭れ支持杆6に締結固定される。
図5、図9に示すように、上方延出部6cの上部に用いる第一ボルトB3は、肘掛け本体21の上部から下方かつ幅方向内側へ斜めに挿通されるボルトであり、下部フレーム8の側辺部8bの上部に締結される。
図5、図6、図9に示すように、上方延出部6cの下部に用いる第二ボルトB4は、背凭れ支持杆6の下部から上方へ略垂直に挿通されるボルトであり、下部フレーム8の側辺部8bの下端部に締結される。
上部杆22の後部、および上方延出部6cの上部には、これらを第一ボルトB3の傾斜に沿って貫通するボルト挿通孔25が形成されている。ボルト挿通孔25は、上部杆22の後部の上面部22a(後部杆24の上端部でもある)に開口25aを形成しており(図4参照)、この開口25aから第一ボルトB3を挿通し、以下に説明するナットN3に螺着し締め込まれる。ボルト挿通孔25の開口25aは、第一ボルトB3の頭部とともにパッド31により遮蔽されている。
図5を参照し、側辺部8bの上部の幅方向内側には、前後方向視で第一ボルトB3の傾斜と略平行になるように傾斜した矩形状の凹部8dが形成されている。凹部8dの後面および傾斜面に沿うようにL字状のブラケット9が配置されている。ブラケット9は、後壁9aが前記ボルトB2によって背板7および下部フレーム8に固定されている。傾斜壁の起立壁9bには、第一ボルトB3を螺着するナットN3が配置され、第一ボルトB3を締結可能としている。
これにより、下部フレーム8の左右側辺部8bの上部が、幅方向および上下方向の締結力をもって、背凭れ支持杆6および肘掛け20の結合体に対して結合される。
下部フレーム8の側辺部8bの下部には、前後方向視で「凸」字形の凹部8eが形成されている。凹部8eの下側の幅広部には、前方からナットN4が挿入され、このナットN4が抜け止めビスによって保持されている。背凭れ支持杆6の湾曲部6bには、上下方向に沿うボルト挿通孔26が形成され、このボルト挿通孔26が湾曲部6bの下面で下方に向けて開口している。このボルト挿通孔26に下方から第二ボルトB4を挿通し、この第二ボルトB4をナットN4に螺着し締め込むことで、背凭れ5の下部が背凭れ支持杆6に締結固定されている。
以上説明したように、本実施形態の椅子1は、支持構造体10に肘掛け20を締結部材(ボルトB1,B3)によって固定するものであって、前記肘掛け20における上方を向く部位(肘掛け本体21の上面部22a)に開口する締結部材挿通部(ボルト挿通孔25)を備え、前記締結部材挿通部に挿通された前記締結部材(第一ボルトB3)によって、前記肘掛け20が前記支持構造体10に締結されている。
この構成によれば、肘掛け20の上方に向けて開口する締結部材挿通部を利用して、肘掛け20の上端部を支持構造体10に固定することが可能となる。このため、肘掛け20の上端部周辺の支持構造体10への結合強度を高め、肘載せ荷重に十分に抗しうる肘掛け20を得ることができる。
本実施形態の椅子1において、前記肘掛け20は、前記締結部材挿通部が形成される肘掛け本体21と、前記肘掛け本体21の上面部22aに取り付けられるパッド31と、を備え、前記締結部材挿通部は、前記肘掛け本体21に形成され、前記締結部材挿通部における前記肘掛け20の上方を向く開口25aは、前記パッド31を前記遮蔽部材として遮蔽されている。
この場合、肘掛け20の上方を向く締結部材挿通部の開口25aが肘掛け本体21に形成され、この開口25aが肘掛け20のパッド31により遮蔽されるので、専用の遮蔽部材を設ける場合と比べて、部品点数の削減を図るとともに、外観への影響をより一層抑えることができる。
本実施形態の椅子1において、前記肘掛け本体21は、前記支持構造体10に固定される固定部(後部杆24)と、前記固定部の上部から前方に延び、前記肘掛け20の上方を向く上面部22aを形成する肘載せ部(上部杆22)と、を備え、前記固定部の上部で前記肘載せ部の後部に前記締結部材挿通部が設けられている。
この場合、肘掛け本体21の支持構造体10への固定部の上部である肘載せ部の後部が、締結部材挿通部を利用して支持構造体10に直接的に固定されるので、肘掛け20における肘載せ部と同等高さの上端部が支持構造体10に固定される。このため、肘載せ荷重に対する結合強度を効果的に高めることができる。すなわち、固定部の上部から前方に延びる肘載せ部に肘載せ荷重が加わると、固定部の上部かつ肘載せ部の後部に支持構造体10から引き離す方向のモーメントが作用するが、固定部の上部かつ肘載せ部の後部を支持構造体10に締結することで、前記モーメントに抗する力を効果的に得ることができる。
本実施形態の椅子1において、前記固定部は、前記締結部材挿通部よりも下方に、前記支持構造体10に締結される第二締結部(ナット穴24b)を備えている。
この場合、肘掛け本体21の固定部が、上部とともに下部でも支持構造体10に締結されるので、肘掛け本体21を安定して支持構造体10に固定することができる。
本実施形態の椅子1において、前記支持構造体10は背凭れ5を含み、前記背凭れ5に前記肘掛け20が固定されている。
この場合、肘掛け20の上方に向けて開口する締結部材挿通部を利用して、肘掛け20の上端部が背凭れ5に固定されるので、肘載せ荷重に対する肘掛け20の結合強度を高めることができる。特に、背凭れ5は肘載せ位置から後方へ離れるため、肘掛け20の結合部に作用するモーメントが大きくなるが、このモーメントに抗する力を効果的に得ることができる。
本実施形態の椅子1において、前記締結部材挿通部は、前記肘掛け20の上方を向く開口25aから、下側に位置するほど椅子幅方向内側に位置するように傾斜して延び、前記締結部材挿通部に沿う前記締結部材によって、前記肘掛け20が前記支持構造体10に締結されている。
この場合、肘掛け20と支持構造体10とを上下方向で締結する構成のみならず、肘掛け20と支持構造体10とを締結部材挿通部の傾斜に沿う締結部材によって椅子幅方向でも締結することが可能となり、肘掛け20の結合構造の設定自由度を高めることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、支持構造体における肘掛けを支持する部位は、背凭れに限らず、背凭れ支持杆、座体および支基等であってもよい。肘掛けは、ボルト挿通孔の開口をパッドで遮蔽する構成に限らず、専用の遮蔽部材を備えてもよい。第一ボルトは、前後方向から見て傾斜して配置される構成に限らず、左右方向から見て傾斜して配置されたり、または傾斜を無くして上下方向に沿うように配置されてもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 椅子
5 背凭れ
10 支持構造体
20 肘掛け
21 肘掛け本体
22 上部杆(肘載せ部)
22a 上面部
24 後部杆(固定部)
24b ナット穴(第二締結部)
25 ボルト挿通孔(締結部材挿通部)
25a 開口
B3 第一ボルト(締結部材)

Claims (4)

  1. 支持構造体に肘掛けを締結部材によって固定する椅子において、
    前記肘掛けにおける上方を向く部位に開口する締結部材挿通部を備え、前記締結部材挿通部に挿通された前記締結部材によって、前記肘掛けが前記支持構造体に締結されるものであり、
    前記肘掛けは、前記締結部材挿通部が形成される肘掛け本体と、前記肘掛け本体の上面部に取り付けられるパッドと、を備え、
    前記肘掛け本体は、前記支持構造体に固定される固定部と、前記固定部の上部から前方に延び、前記肘掛けの上方を向く上面部を形成する肘載せ部と、を備え、前記固定部の上部で前記肘載せ部の後部に前記締結部材挿通部が設けられていることを特徴とする椅子。
  2. 前記固定部は、前記締結部材挿通部よりも下方に、前記支持構造体に締結される第二締結部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 支持構造体に肘掛けを締結部材によって固定する椅子において、
    前記肘掛けにおける上方を向く部位に開口する締結部材挿通部を備え、前記締結部材挿通部に挿通された前記締結部材によって、前記肘掛けが前記支持構造体に締結されるものであり、
    前記支持構造体は背凭れを含み、前記背凭れに前記肘掛けが固定されていることを特徴とする椅子。
  4. 支持構造体に肘掛けを締結部材によって固定する椅子において、
    前記肘掛けにおける上方を向く部位に開口する締結部材挿通部を備え、前記締結部材挿通部に挿通された前記締結部材によって、前記肘掛けが前記支持構造体に締結されるものであり、
    前記締結部材挿通部は、前記肘掛けの上方を向く開口から、下側に位置するほど椅子幅方向内側に位置するように傾斜して延び、前記締結部材挿通部に沿う前記締結部材によって、前記肘掛けが前記支持構造体に締結されていることを特徴とする椅子。
JP2017211153A 2017-10-31 2017-10-31 椅子 Active JP6960824B2 (ja)

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