JP6960260B2 - 基板保持装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハなどの基板を基体に吸着保持する基板保持装置及びその製造方法に関する。
半導体製造装置は、例えば製造中の基板(例えば半導体ウエハ)を保持する基板保持装置を有する。当該基板保持装置は、例えば、保持対象となる基板を吸着させつつ保持するように構成された基体を有する。当該基体は、例えば、基板の保持面をなす多数の凸部(ピン)を有する。
例えば、特許文献1には、基板載置台の表面保護板及び基板載置台のクリーニング方法が開示されている。また、特許文献2には、基体の主面に微小突起部を形成し、当該微小突起部の頂面を板状試料の載置面とするサセプタ装置が開示されている。
特開平11−219939号公報 特開2006−49352号公報
例えば、基板保持装置が半導体製造装置内に設けられることを考慮した場合、当該基板保持装置には、保持中の基板(半導体ウエハ)への高度なコンタミネーションの抑制が求められる。また、基板保持装置には、基板を正確な位置に保持することが求められる。
例えば、半導体装置の製造中又は検査中においては、基板保持装置における基板の接触面に、基板の接触及び接触解除(基板の脱着)が繰り返し行われる。従って、基板の接触面をなす基体の複数の凸部と基板との接触による基板へのコンタミネーションが抑制されることが好ましい。
例えば、基体の凸部への基板の接触(及び真空吸引の開始及び停止)を繰り返した場合でも、基体からコンタミネーションの要因となるパーティクル(粉状粒子)が発生しないこと、また、その発生量が少ないことが好ましい。
本発明は、パーティクルの発生が大幅に抑制された基板保持装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明による基板保持装置は、セラミックス焼結体からなる平板形状の基体と、当該基体の主面から突出し、頂面が基板の載置面をなす複数の凸部と、を有する基板保持装置であって、当該複数の凸部は、当該複数の凸部の側面に形成されかつ当該頂面から当該基体の当該主面に向かって線状に延びる複数のレーザ痕を有することを特徴とする。
本発明の基板保持装置によれば、凸部の側面にはレーザ照射の痕であるレーザ痕が形成されている。この凸部の側面は、セラミックス焼結体がレーザ照射によって局所的にさらに焼結された表面である。この凸部の側面では、レーザが照射されていない他の部分に比べて、隣接する結晶粒子の一体化が進行している。従って、当該結晶粒子の凸部からの脱粒、すなわちパーティクルの発生が抑制される。これによって、保持中又は脱着時の基板へのコンタミネーションが抑制される。
また、当該複数のレーザ痕は、当該複数の凸部の当該側面において当該基体の主面まで延在していることが好ましい。レーザ痕が凸部の側面において凸部の頂面から基体の主面に至って形成されていることで、凸部からのパーティクルの発生が大幅に抑制される。
また、当該基体は、当該主面において少なくとも当該複数の凸部の周囲に複数のレーザ痕を有することが好ましい。凸部の側面のみならず基体における凸部周辺にレーザ痕が有することで、凸部のみならず凸部の周囲の基体の主面からのパーティクルの発生が大幅に抑制される。
また、本発明による基板保持装置は、セラミックス焼結体からなる平板形状の基体と、当該基体の主面から突出する複数の第1の凸部と、当該複数の第1の凸部の上面から突出し、頂面が基板の載置面をなす複数の第2の凸部と、を有する基板保持装置であって、当該複数の第2の凸部は、当該複数の第2の凸部の側面に形成されかつ当該頂面から当該第1の凸部の当該上面まで線状に延びる複数のレーザ痕を有することを特徴とする。
本発明による基板保持装置によれば、第1及び第2の凸部からなる2段構造の凸部が形成されている。また、基板の載置面に近い側の凸部である第2の凸部は側面にレーザ痕を有する。従って、凸部全体の強度を保ちつつ基板との接触面を縮小することができる。また、第2の凸部におけるパーティクルの発生が抑制される。
また、当該複数の第1の凸部は、当該複数の第1の凸部の当該上面に複数のレーザ痕を有することが好ましい。第1の凸部の上面にレーザ痕を有することで、第1の凸部の上面からのパーティクルの発生が大幅に抑制される。
また、当該複数の第1の凸部は、当該複数の第1の凸部の側面に線状に延びる複数のレーザ痕を有することが好ましい。レーザ痕が第1の凸部の側面まで延在していることで、第1の凸部からのパーティクルの発生が大幅に抑制される。
また、当該基体は、当該主面において少なくとも当該複数の第1の凸部の周囲にレーザ痕を有することが好ましい。レーザ痕が基体の主面にまで形成されることで、第1及び第2の凸部のみならず当該凸部の周囲の基体の主面からのパーティクルの発生が大幅に抑制される。
また、本発明による基板保持装置の製造方法は、セラミックス焼結体からなる平板形状の基体の上面にレーザ光を照射して当該基体の当該上面よりも低い位置に主面を形成し、当該主面から突出しかつ各々の側面に複数のレーザ痕を有する複数の凸部を形成する工程を含むことを特徴とする。
本発明による基板保持装置の製造方法によれば、凸部をレーザ光の照射によって形成する。これによって、凸部の表面(例えば側面)における原料粒子の脱離を抑制することができる。また、凸部を容易に微小化することができ、基板との接触面積を容易に縮小することができる。従って、パーティクルの発生が大幅に抑制される。
また、当該複数の凸部を形成する工程は、当該基体の上面にレーザ光を照射して側面に複数のレーザ痕を有する複数の第1の凸部を形成する工程と、当該第1の凸部の上面にレーザ光を照射して側面に複数のレーザ痕を有する複数の第2の凸部を形成する工程と、を含む。凸部を2段階で形成することで、凸部の剛性が増し、安定した基板保持を行うことができる。
また、本発明による基板保持装置の製造方法は、セラミックス焼結体からなる平板形状の基体の上面に、各々が互いに離間して島状に配列された複数のマスク部からなるマスクを形成する工程と、当該基体の上面に当該マスクを介してブラスト加工を行って当該基体の当該上面よりも低い位置に主面を形成し、当該主面から突出する複数の第1の凸部を形成する工程と、当該マスクを除去する工程と、当該複数の第1の凸部の上面にレーザ光を照射して当該複数の第1の凸部の各々を部分的に除去し、側面に複数のレーザ痕を有する第2の凸部を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明による基板保持装置の製造方法によれば、ブラスト加工によって基体の上面を除去して主面及び第1の凸部を形成した後、第2の凸部をレーザ光の照射によって形成する。これによって、パーティクルの発生が抑制された基板保持装置を短時間で作製することができる。
また、当該基板保持装置の製造方法は、当該基体の当該上面を研磨する工程を含むことが好ましい。基体の上面、すなわち基板との接触面を研磨することで、基板との接触面が高度に平坦化され、パーティクルの発生が抑制される。
また、当該基板保持装置の製造方法は、当該基体の当該主面を研磨する工程を含むことが好ましい。ブラスト加工を行った面を研磨することで、当該ブラスト加工された面におけるパーティクルの発生が抑制される。
実施例1に係る基板保持装置の斜視図。 実施例1に係る基板保持装置の上面図。 実施例1に係る基板保持装置の断面図。 実施例1に係る基板保持装置の製造中における基体の断面図。 実施例1に係る基板保持装置の製造中における基体の断面図。 実施例1に係る基板保持装置の製造中における基体の断面図。 実施例1に係る基板保持装置の製造中における基体の断面図。 実施例1に係る基板保持装置の凸部の模式的な上面図。 実施例1に係る基板保持装置における凸部近傍の主面の観察画像。 実施例1に係る基板保持装置の凸部の模式的な側面図。 実施例1に係る基板保持装置における凸部の側面の観察画像。 実施例1の変形例に係る基板保持装置の凸部の模式的な側面図。 実施例2に係る基板保持装置の断面図。 実施例2に係る基板保持装置の凸部の模式的な側面図。 実施例2に係る基板保持装置の製造中における基体の断面図。 実施例2に係る基板保持装置の製造中における基体の断面図。 実施例2に係る基板保持装置の製造中における基体の断面図。 実施例2に係る基板保持装置の製造中における基体の断面図。 実施例2に係る基板保持装置の製造中における基体の断面図。 実施例2に係る基板保持装置の製造中における基体の断面図。 実施例2に係る基板保持装置の製造中における基体の断面図。 実施例2に係る基板保持装置の基体のパーティクル量の計測結果を示す図。 実施例2に係る基板保持装置の製造中における他の基体の断面図。 実施例2に係る基板保持装置の製造中における他の基体の断面図。 実施例2に係る基板保持装置の製造中における他の基体の断面図。 実施例2に係る基板保持装置の製造中における他の基体の断面図。 実施例2の変形例に係る基板保持装置の凸部の模式的な側面図。
以下、本発明の種々の実施例について詳細に説明する。
図1は、実施例1に係る基板保持装置(以下、単に保持装置と称する)10の斜視図である。保持装置10は、保持対象となる基板に接触して当該基板保持する基体11を有する。なお、図示していないが、保持装置10は、真空吸引装置に接続されている。
基体11は、セラミックス焼結体からなり、平板形状を有する。基体11は、例えば図1に示すように円板形状を有するが、上面視で多角形状又は楕円形状を有していてもよい。基体11は、上面(表面)11A及び上面11Aとは反対側の下面(裏面)11Bを有する。基体11の上面11Aは、基板の載置面をなす。
本実施例においては、基体11は、上面11Aよりも低い位置に主面PL1を有する。また、保持装置10は、基体11の主面PL1から突出する複数の凸部20を有する。凸部20の各々の頂面は、基体11の上面11A、すなわち基板の載置面をなす。
また、本実施例においては、主面PL1上には、主面PL1から突出する凸部であり、主面PL1上において凸部20の全体を取り囲むように環状に設けられた環状部30が設けられている。本実施例においては、環状部30は、基体11の主面PL1の外周部において途切れなく設けられている。環状部30の頂面は基体11の上面11Aをなす。
また、本実施例においては、基体11は、基体11を貫通し、主面PL1と下面11Bとを接続する貫通孔11Cを有する。貫通孔11Cは、下面11B側の開口部(端部)を介して真空吸引装置に接続されている。
また、貫通孔11Cにおける主面PL1側の開口部は、基体11の外部に開放される。例えば、保持装置10が半導体製造装置に用いられる場合、貫通孔11Cの主面PL1側の開口部は、半導体製造装置のプロセスチャンバ内に露出される。
なお、真空吸引装置に接続される通気経路は、基体11の下面11Bから主面PL1に接続される場合に限定されない。例えば、真空吸引装置に接続される通気経路としての貫通孔11Cに替えて、基体11の主面PL1と基体11の側面とを接続するように通気経路が形成されていてもよい。この場合、例えば、当該通気経路は、基体11の側面に開口部を有し、当該開口部から基体11の内部を基体11の主面PL1に沿って(基体11の横方向に)延在する部分を有する。また、当該通気経路は、基体11の側面側の開口部を介して、当該真空吸引装置に接続される。
図2は、保持装置10の上面図である。また、図3は、保持装置10の断面図である。なお、図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。図2及び図3に示すように、基体11の主面PL1上には、複数の凸部20が設けられている。また、主面PL1の外周部には、凸部20を囲むように環状部30が設けられている。
なお、凸部20の各々は、三角格子状、正方格子状などのそのほかの態様で規則的に配置されるほか、周方向または径方向に局所的に疎密の差が生じるように局所的に不規則的に配置されてもよい。
また、本実施例においては、基体11の主面PL1には、貫通孔11Cの開口部が設けられている。本実施例においては、主面PL1の中央領域に貫通孔11Cの開口部が5つ設けられている。なお、貫通孔11Cの個数、形状及び配置構成は、図2に示す場合に限定されない。
図3に、保持装置10の保持対象となる基板Wを二点鎖線で示した。基板Wは、例えば半導体ウエハである。例えば、基板Wは、搬送装置(図示せず)によって搬送され、その底面が凸部20の頂面及び環状部30の頂面に配置される。
なお、本実施例においては、環状部30は、基板Wが載置された場合に環状部30の内側の領域が閉じた空間を形成するような形状及びサイズを有する。例えば、図2に示すように環状部30が円環状に形成され、円板形状の基板Wを保持装置10の保持対象とする場合、環状部30は、基板Wの外径よりも小さな内径を有する。
基板Wが基体11の上面11Aに載置された場合、基体11の主面PL1と基板Wの底面との間における環状部30の内側領域は、貫通孔11Cを介して真空吸引装置に接続された閉空間SPを形成する。この閉空間SPは、貫通孔11Cを介して接続された真空吸引装置が動作することで真空化(負圧化)される。これによって基板Wは基体11に吸着される。
換言すれば、本実施例においては、基体11の貫通孔11Cは、真空吸引装置に接続され、空間SP内の空気を吸引する吸引路として機能する。また、貫通孔11Cにおける主面PL1側の開口部は、基板Wを基体11の上面11Aに吸引する吸引力を生成する吸引部として機能する。
[保持装置10の製造方法]
図4A〜図4Dを用いて、保持装置10の製造方法、特に基体11の製造方法について説明する。図4A〜図4Dは、それぞれ、保持装置10の各製造工程中における基体11Pの断面図を示している。なお、図4A〜図4Dは、それぞれ各工程中の基体11Pの図3と同様の断面図である。
[基体11Pの研磨]
図4A及び図4Bは、それぞれ、基体11となるセラミック基体(以下、基体と称する)11Pにおける上面11Aの研磨工程前後の断面図である。まず、セラミックス焼結体からなる平板形状の基体11Pを準備する(図4A)。本実施例においては、基体11Pとしては、炭化珪素の粉末を含む原料粉末を焼成してなる焼結体を準備した。
基体11Pの原料粉末としては、例えば高純度(例えば純度97%以上)の炭化珪素粉末、必要に応じてこれに適量の焼結助剤が添加された混合原料粉末が用いられる。そのほか、窒化アルミニウム粉末、アルミナ粉末等、他のセラミックス粉末が原料粉末として用いられてもよい。
次に、基体11Pの上面(素材面)11APを研磨する(図4B)。本実施例においては、基体11Pの上面11APにラップ加工を行った。これによって、基体11Pの上面11APは、研磨(研削)された研磨面となる。これによって、基体11の上面11Aが形成される。
なお、この基体11Pの上面11APを研磨する工程は、後述する凸部20及び環状部30を形成する工程の後に行ってもよい。
[凸部20及び環状部30の形成]
次に、図4Cに示すように、基体11Pの上面11Aにレーザ光LBを照射し、基体11Pの上面11Aを部分的に除去する。これによって、基体11Pの上面11Aよりも低い位置に基体11Pの主面PL1を形成する。また、除去されない部分は、主面PL1から突出した複数の凸部20及び環状部30となる。なお、図4Cは、凸部20及び環状部30が形成された基体11Pの断面図である。
本実施例においては、レーザ光LBを走査して基体11Pの上面11Aに照射した。また、そして、基体11Pの上面11Aにおける凸部20及び環状部30となる部分以外の領域にレーザ光LBを照射した。また、レーザ光LBが照射されない部分を円形にかつ島状に設け、凸部20として、錐台形状の突起を形成した。
[貫通孔11Cの形成]
次に、基体11Pの主面PL1から基体11Pの下面11Bに至る貫通孔11Cを形成する。これによって保持装置10の基体11が形成される(図4D)。本実施例においては、基体11Pの主面PL1から下面11Bに至る5つの円柱状の穴を形成することで、基体11Pに貫通孔11Cを形成した。このようにして、保持装置10を作製することができる。
図5Aは、凸部20の模式的な上面図である。図5Bは、凸部20の近傍の主面PL1の走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)による観察画像(SEM像)である。また、図6Aは、凸部20の模式的な側面図である。また、図6Bは、凸部20の側面20SのSEM像である。なお、図5Aは、図2における破線で囲まれた部分を拡大して示す図である。図5A及び図5B、並びに図6A及び図6Bを用いて、凸部20の構造について説明する。
本実施例においては、凸部20の各々は、基板Wの載置面(基体11の上面11A)をなす頂面20Tと、頂面20Tと基体11の主面PL1との間の側面20Sとを有する。
また、凸部20の各々の側面20Sには、線状にレーザ痕LMが形成されている。本実施例においては、レーザ痕LMは、凸部20の側面20Sの他、基体11の主面PL1に形成されている。
具体的には、本実施例においては、凸部20の各々は、略円形状の頂面20T及び傾斜した側面20Sからなり、全体として略円錐台形状を有する。また、凸部20の各々は、例えば図4Cに示すように、レーザ光LBの照射によって形成される。従って、凸部20の側面20Sには、レーザ光LBの照射痕が形成される。
また、本実施例においては、主面PL1及び凸部20は、レーザ光LBを線状に走査して照射し、凸部20の領域で照射を停止する(照射を避ける)ことで形成した。従って、レーザ痕LBは、図5A及び図6Aに示すように、主面PL1上において線状にかつ各々が整列するように複数本形成される。また、レーザ痕LMは、凸部20の頂面20Tから基体11の主面PL1に向かって線状に延びるように複数本形成される。
レーザ痕LMは、レーザ光LBの発振源及びスポット径、並びにレーザ光LBの照射時間及び照射回数などによって種々の形状を取り得る。例えば、図5A及び図6Aに示すように、レーザ痕LMは、微細な鱗状(波状)の凹凸がレーザ光LBの走査軌跡に従って線状に連なるように形成される。しかし、上記したようなレーザ光LBの照射条件によっては、レーザ痕LMは、例えば、球状(ドット状)の凹部が連なるような形状を有し得る。
例えば、本実施例においては、図5Bに示すように、基体11の主面PL1における凸部20の周囲には、鱗状の凹凸の形態をとったレーザ痕LMが形成されている。また、図6Bに示すように、凸部20の側面20Sには、線状の凹部の形態をとったレーザ痕LMが形成されている。レーザ痕LMは、レーザ光LBの照射痕であり、図5B又は図6Bに示すレーザ痕LMの表面形状は一例に過ぎない。すなわち、レーザ痕LMの態様はレーザ光LBの照射態様によって変化し得る。
凸部20の側面20S、すなわち凸部20の表面がレーザ痕LMを有することで、凸部20からのパーティクルの発生が大幅に抑制される。具体的には、セラミックス焼結体は、レーザ光LBが照射されると、そのセラミックス材料が部分的に再度焼結される。
すなわち、このレーザ痕LMを有する凸部20の側面20Sは、レーザ光LBの照射によって局所的にさらに焼結(再焼結)されたセラミックス焼結体の表面である。この凸部20の側面20Sでは、レーザ光LBが照射されていない他の部分に比べて、隣接する結晶粒子の一体化が進行している。従って、結晶粒子が脱離(脱粒)しにくくなる。これによって、凸部20からの当該結晶粒子の脱離、すなわちコンタミネーションの要因となるパーティクルの発生が抑制される。
また、レーザ光LBの照射によって凸部20を形成する場合、凸部20のサイズを容易に微小化することができる。例えば、レーザ光LBの照射によって、凸部20の各々の直径(最大幅)を0.05mm程度にすることができる。
また、レーザ光LBによって表面を再焼結しつつ凸部20を形成する場合、凸部20に比較的高い強度を持たせることができる。従って、レーザ光LBの照射によって、高い自由度で高強度の凸部20を形成することができる。
なお、凸部20の剛性を考慮すると、凸部20の直径は0.01mm以上であることが好ましい。一方、パーティクルの発生を抑制するために基板Wとの接触面積を縮小することを考慮すると、凸部20の直径は0.2mm以下であることが好ましい。従って、凸部20の直径は、0.01mm〜0.2mmの範囲内であることが好ましい。
また、基板Wとの接触部である凸部20の頂面20Tは、研磨面であることが好ましい。従って、保持装置10を製造する場合、基体11の上面を研磨する(例えば図4B)ことが好ましい。
また、本実施例においては、基体11は、主面PL1にレーザ痕LMを有する。従って、基板Wの底面(裏面)に面する主面PL1の領域からのパーティクルの発生が大幅に抑制される。
なお、本実施例においては、レーザ痕LMが凸部20の側面20Sから基体11の主面PL1、すなわち凸部20の底面に延在している場合について説明した。しかし、レーザ痕LMは、基体11の主面PL1に至っている場合に限定されない。レーザ痕LMは、少なくとも凸部20の頂面20Tから基体11の主面PL1に向かって設けられていればよい。
また、本実施例においては、基体11の主面PL1にレーザ痕LMが形成される場合について説明した。しかし、レーザ痕LMは、基体11の主面PL1に形成されていなくてもよい。
図7は、実施例1の変形例に係る保持装置10Aの凸部20Aの模式的な側面図である。本変形例においては、凸部20Aは、頂面20Tから側面20Sに向かう線状のレーザ痕LMを有するが、基体11の主面PL1まで至っていない。また、レーザ痕LMは基体11の主面PL1には形成されていない。
例えば、基体11の上面11Aを他の方法によって除去して主面PL1を形成し、凸部20Aをレーザ光LBの照射によって形成してもよい。この場合、レーザ痕LMは凸部20Aの側面20Sのみに形成され、基体11の主面PL1には形成されない。しかし、少なくとも凸部20Aの頂面20Tに近い部分の側面20Sにレーザ痕LMが設けられていれば、基板Wの載置部分の近傍でのパーティクルの発生が抑制される。
なお、例えば、ブラスト加工によって主面PL1の大部分を形成する場合、レーザ光LBの照射に比べて全体の加工時間が短くなる。
なお、凸部20をレーザ光LBによって形成する場合、レーザ痕LMは、主面PL1における凸部20の周囲に残存することとなる可能性が高い。また、少なくとも凸部20の周囲をレーザ光LBの照射によって加工することで、基板Wとの接触部の近傍におけるパーティクルの抑制効果が高くなる。従って、基体11は、その主面PL1において少なくとも凸部20の周囲に複数のレーザ痕LMを有することが好ましい。
また、本実施例においては、保持装置10が環状部30及び貫通孔11Cを有する場合について説明した。しかし、保持装置10は、環状部30及び貫通孔11Cを有する場合に限定されない。
例えば、保持装置10は、凸部20の頂面20Tに基板Wを載置した際に基板Wを吸着させるような構成を有していればよい。例えば、保持装置10は、静電気力によって基板Wを吸着させる構成を有していてもよく、この場合、保持装置10は静電気力を生成する電極及び電源を有していればよい。
このように、本実施例においては、保持装置10は、セラミックス焼結体からなる平板形状の基体11と、基体11の主面PL1から突出し、頂面20Tが基板の載置面(基体11の上面11A)をなす複数の凸部20と、を有する。また、複数の凸部20は、複数の凸部20の側面20Sに形成されかつ頂面20Tから基体11の主面PL1に向かって線状に延びる複数のレーザ痕LMを有する。従って、パーティクルの発生が大幅に抑制された保持装置10を提供することができる。
また、本実施例においては、保持装置10の製造方法として、セラミックス焼結体からなる平板形状の基体11Pの上面11Aにレーザ光LBを照射して基体11Pの上面11Aよりも低い位置に主面PL1を形成し、主面PL1から突出しかつ各々の側面20Sに複数のレーザ痕LMを有する複数の凸部20を形成する工程を含む。従って、パーティクルの発生が大幅に抑制された保持装置10の製造方法を提供することができる。
図8は、実施例2に係る基板保持装置(以下、単に保持装置と称する)40の断面図である。保持装置40は、基体41の構成を除いては、保持装置10と同様の構成を有する。基体41は、基板Wの載置面をなす上面41A及び上面41とは反対側の下面41Bを有する。また、基体41は、上面41Aよりも低い位置に主面PL1を有する。
また、本実施例においては、保持装置40は、基体41の主面PL1上に2段構造の凸部50を有する。図9は、凸部50の模式的な側面図である。本実施例においては、凸部50は、基体41の主面PL1から突出し、上面51T及び側面51Sを有する複数の第1の凸部51を有する。また、凸部50は、第1の凸部51の上面51Tから突出し、頂面52T及び側面52Sを有する複数の第2の凸部52を有する。
また、本実施例においては、第2の凸部52は、頂面52Tが基板Wの載置面(基体41の上面41A)をなす。すなわち、本実施例においては、第2の凸部52の頂面52Tは、凸部50の頂面である。
また、複数の第2の凸部52は、複数の第2の凸部52の側面52Sに形成されかつ頂面52Tから第1の凸部51の上面51Tまで線状に延びる複数のレーザ痕LMを有する。また、本実施例においては、第1の凸部51は、第1の凸部51の上面51T及び側面51Sに線状に延びる複数のレーザ痕LMを有する。
また、本実施例においては、基体41は、主面PL1において少なくとも第1の凸部51の周囲にレーザ痕LMを有する。換言すれば、本実施例においては、レーザ痕LMは、第2の凸部52の側面52Sから、第1の凸部51の上面51T及び側面51Sを経て、基体41の主面PL1に至って形成されている。
[保持装置40の製造方法]
次に、図10A〜図10Gを用いて、保持装置40の製造方法について説明する。図10A〜図10Gは、それぞれ、保持装置40の各製造工程中における基体41Pの図8と同様の断面図である。
[基体41Pの研磨]
図10A及び図10Bは、それぞれ、基体41となるセラミック基体(以下、基体と称する)41Pにおける上面41Aの研磨工程前後の断面図である。まず、セラミックス焼結体からなる平板形状の基体41Pを準備する(図10A)。本実施例においては、基体41Pとしては、実施例1の基体11Pと同様の焼結体を準備した。次に、基体41Pの上面(素材面)41APを研磨する(図10B)。これによって、基体41の上面41Aが研磨面として形成される。
なお、この基体41Pの上面41APを研磨する工程は、後述する凸部50及び環状部30を形成する工程の後に行ってもよい。
[凸部50及び環状部30の形成]
次に、基体41Pの上面41Aに、各々が互いに離間して島状に配列された複数のマスク部MPからなるマスクMKを形成する(図10C)。本実施例においては、凸部50となる部分に円形状のマスク部MPを有するようにパターニングされたレジストマスクを形成した。また、本実施例においては、マスクMKは、環状部30となる部分にマスク部MPを有するように形成した。
続いて、基体41の上面41AにマスクMKを介してブラスト加工を行う。これによって、基体41の上面41Aよりも低い位置に主面PL1を形成し、主面PL1から突出する複数の第1の凸部50P及び環状部30を形成する(図10D)。本実施例においては、マスクMKのマスク部MPから露出した基体41の上面41Aにブラスト粒子BPを衝突させ、上面41Aを部分的に除去した。
次に、マスクMKを除去し(図10E)する。続いて、第1の凸部50Pの上面にレーザ光LBを照射して第1の凸部50Pの各々を部分的に除去し、側面に複数のレーザ痕LMを有する第2の凸部52を形成する(図10F)。本実施例においては、露出した第1の凸部50Pの各々の上面、すなわちマスクMKに覆われていた部分の中央部を除いてレーザ光LBを走査して照射した。
これによって、レーザ光LBが照射された部分は、第1の凸部50Pの上面からわずかに窪んだ段差部分となる。このわずかに窪んだ部分は、凸部50における第1の凸部51となる。また、レーザ光LBが照射されていない残存部分は、基体41Pの上面41Aが残存した凸部となり、これが凸部50における第2の凸部52となる。
なお、本実施例においては、第1及び第2の凸部51及び52として2段構造の円錐台形状の凸部を形成することで、凸部50を形成した。
[貫通孔11Cの形成]
次に、基体41Pの主面PL1から基体41Pの下面41Bに至る貫通孔11Cを形成する。これによって保持装置10の基体41が形成される(図10G)。これ以降は、保持装置10と同様の工程を経ることで、保持装置40を作製することができる。
図11は、保持装置40に洗浄後のクリーンな基板Wを載置して真空吸着を行った後に基板Wの裏面に転写されたパーティクルの数量の計測結果を示す図である。なお、パーティクル数の計測は、トプコン社製のウエハ表面検査装置を用いて行った。
図11の横軸はパーティクルの粒径(サイズ)を示し、縦軸は測定されたパーティクル数を示す。なお、本実施例における第2の凸部52の直径は0.05mmとした。また、凸部50を一段構造とし、その全体をブラスト加工によって形成し、また凸部50の直径を0.2mmとすることを除いては、保持装置40と同様の工程を経て作製した基体を比較例として用意し、同様の計測実験を行った。
図11に示すように、全てのパーティクル径において比較例よりもパーティクル数が減少したことがわかる。従って、レーザ光LBの照射によって表面が改質(変質)され、パーティクルの発生が抑制されたことが確認できた。
本実施例に示すように、2段構造の凸部50を形成した場合、凸部50の強度が増す。従って、パーティクルの発生が大幅に抑制された高剛性な凸部50を有する保持装置40を提供することができる。例えば、パーティクルの発生を抑制しつつ、安定して複数回の基板の脱着(基板の保持)を行うことができる。
また、本実施例においては、保持装置40の製造方法として、基体41の上面41Aに、各々が互いに離間して島状に配列された複数のマスク部MPからなるマスクMKを形成する工程と、基体41の上面41AにマスクMKを介してブラスト加工を行って基体41の上面41Aよりも低い位置に主面PL1を形成し、主面PL1から突出する複数の第1の凸部50Pを形成する工程とを有する。
また、保持装置40の製造方法として、第1の凸部50Pを形成した後、マスクMKを除去する工程と、複数の第1の凸部50Pの上面にレーザ光LBを照射して複数の第1の凸部50Pの各々を部分的に除去し、側面52Sに複数のレーザ痕LMを有する第2の凸部52を形成する工程と、を含む。従って、パーティクルの発生が大幅に抑制された高剛性な凸部50を有する保持装置40の製造方法を提供することができる。
また、本実施例においても、基体41における基板Wとの接触面である凸部50の頂面、すなわち基体41の上面41Aは研磨されることが好ましい。すなわち、図10A及び図10Bに示すように、保持装置40の製造方法として、基体41の上面41Aを研磨する工程を含むことが好ましい。
また、本実施例においては、基体41の加工にブラスト加工を含む。このブラスト加工によって形成された部分は、レーザ光LBの照射によって形成された部分に比べ、パーティクルが発生しやすい。従って、ブラスト加工を含む工程によって基体41を形成する場合、ブラスト加工部分を研磨することが好ましい。具体的には、例えば、ブラスト加工後(例えばレーザ加工前、図10Eと図10Fとの間のタイミング)において、基体41Pの主面PL1を研磨する工程を含むことが好ましい。
[凸部50を形成する他の工程]
本実施例においては、凸部50をブラスト加工及びレーザ加工によって形成する場合について説明した。しかし、凸部50は、上記した方法以外によっても形成することができる。例えば、凸部50は、図12A及び図12Bに示すように、第1の凸部50P及び第2の凸部52の両方をレーザ光LBの照射によって形成することができる。
具体的には、凸部50を形成する工程は、基体41Pの上面41Aにレーザ光LBを照射して側面に複数のレーザ痕LMを有する複数の第1の凸部50Pを形成する工程(図12A)と、第1の凸部50Pの上面にレーザ光LBを照射して側面に複数のレーザ痕LMを有する複数の第2の凸部52を形成する工程(図12B)と、を含んでいてもよい。
また、凸部50を形成する工程は、例えば、図13A及び図13Bに示すように、2段階で主面PL1を形成することで形成することができる。この場合、例えば、1段階目のレーザ照射で第2の凸部52が形成され、2段階目のレーザ照射で第1の凸部51が形成される。
具体的には、凸部50を形成する工程は、基体41の上面41Aにレーザ光LBの照射を照射して上面41Aよりも低い位置に第1の主面PL11を形成し、第1の主面PL11から突出する第2の凸部52を形成する工程(図13A)と、第1の主面PL11にレーザ光LBを照射して第1の主面PL11よりも低い位置に主面PL1となる第2の主面を形成し、主面PL1から突出する第1の凸部51を形成する工程(図13B)と、を含んでいてもよい。
上記した種々の工程を経た場合でも、各々が側面にレーザ痕LMを有する第1及び第2の凸部51及び52を有する2段構造の凸部50を形成することができる。
なお、本実施例においては、レーザ痕LMが第2の凸部52の側面52S、第1の凸部51の上面51T及び側面51S、並びに基体41の主面PL1における第1の凸部51の周囲の領域に形成される場合について説明した。しかし、レーザ痕LMは、少なくとも第2の凸部52の側面52Sに設けられていればよい。
換言すれば、例えば、レーザ痕LMは、第1の凸部51の上面51T又は側面51Sには設けられていなくてもよい。図14は、実施例2の変形例に係る保持装置40Aの凸部50Aの模式的な側面図である。本変形例においては、レーザ痕LMは、第2の凸部52の側面と、第1の凸部51の上面51Tの一部とに設けられている。
凸部50Aは、例えば、図13Bに示す第2の主面としての主面PL1を形成して第1の凸部51を形成する工程を、レーザ加工に代えてブラスト加工によって行うことで、形成することができる。すなわち、保持装置40Aの製造方法における凸部50Aの形成工程は、例えば、まず、レーザ光LBの照射によって第2の凸部52を形成し(図13A)、次にブラスト加工によって第1の凸部51を形成する工程(図13B改)を含む。
本変形例のように、レーザ痕LMは、凸部50Aの上側の凸部である第2の凸部52の側面52Sのみに設けられていてもよい。これによって、基板Wとの接触部である第2の凸部52の近傍でのパーティクルの発生が抑制され、一定のコンタミネーションの抑制効果を得ることができる。
なお、パーティクルの発生を抑制することを考慮すると、第1の凸部51は、第1の凸部51の上面51Tに複数のレーザ痕LMを有することが好ましく、またその側面51Sに線状に延びる複数のレーザ痕LMを有することが好ましい。また、基体41は、主面PL1において少なくとも複数の第1の凸部51の周囲にレーザ痕LMを有することが好ましい。
上記したように、本実施例においては、保持装置40は、セラミックス焼結体からなる平板形状の基体41と、基体41の主面PL1から突出する複数の第1の凸部51と、複数の第1の凸部51の上面51Tから突出し、頂面52Tが基板Wの載置面(基体41の上面41A)をなす複数の第2の凸部52と、を有する。また、第2の凸部52の各々は、第2の凸部52の側面52Sに形成されかつ頂面52Tから第1の凸部51の上面51Tまで線状に延びる複数のレーザ痕LMを有する。従って、パーティクルの発生が大幅に抑制された保持装置40及びその製造方法を提供することができる。
10、10A、40、40A…基板保持装置、 11、41…基体、 20、20A、50、50A…凸部、 LM…レーザ痕。

Claims (11)

  1. セラミックス焼結体からなる平板形状の基体と、
    前記基体の主面から突出し、頂面が基板の載置面をなす複数の凸部と、を有する基板保持装置であって、
    前記複数の凸部は、前記複数の凸部の側面に形成されかつ前記頂面から前記基体の前記主面に向かって線状に延びる複数のレーザ痕を有することを特徴とする基板保持装置。
  2. 前記複数のレーザ痕は、前記複数の凸部の前記側面において前記基体の主面まで延在していることを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置。
  3. 前記基体は、前記主面において少なくとも前記複数の凸部の周囲に複数のレーザ痕を有することを特徴とする請求項2に記載の基板保持装置。
  4. セラミックス焼結体からなる平板形状の基体と、
    前記基体の主面から突出する複数の第1の凸部と、
    前記複数の第1の凸部の上面から突出し、頂面が基板の載置面をなす複数の第2の凸部と、を有する基板保持装置であって、
    前記複数の第2の凸部は、前記複数の第2の凸部の側面に形成されかつ前記頂面から前記第1の凸部の前記上面まで線状に延びる複数のレーザ痕を有することを特徴とする基板保持装置。
  5. 前記複数の第1の凸部は、前記複数の第1の凸部の前記上面に複数のレーザ痕を有することを特徴とする請求項4に記載の基板保持装置。
  6. 前記複数の第1の凸部は、前記複数の第1の凸部の側面に線状に延びる複数のレーザ痕を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の基板保持装置。
  7. 前記基体は、前記主面において少なくとも前記複数の第1の凸部の周囲にレーザ痕を有することを特徴とする請求項6に記載の基板保持装置。
  8. 基板保持装置の製造方法であって、
    セラミックス焼結体からなる平板形状の基体の上面にレーザ光を照射して前記基体の前記上面よりも低い位置に主面を形成し、前記主面から突出しかつ各々の側面に複数のレーザ痕を有する複数の凸部を形成する工程を含み、
    前記複数の凸部を形成する工程は、前記基体の上面にレーザ光を照射して側面に複数のレーザ痕を有する複数の第1の凸部を形成する工程と、前記第1の凸部の上面にレーザ光を照射して側面に複数のレーザ痕を有する複数の第2の凸部を形成する工程と、を含むことを特徴とする基板保持装置の製造方法。
  9. 基板保持装置の製造方法であって、
    セラミックス焼結体からなる平板形状の基体の上面に、各々が互いに離間して島状に配列された複数のマスク部からなるマスクを形成する工程と、
    前記基体の上面に前記マスクを介してブラスト加工を行って前記基体の前記上面よりも低い位置に主面を形成し、前記主面から突出する複数の第1の凸部を形成する工程と、
    前記マスクを除去する工程と、
    前記複数の第1の凸部の上面にレーザ光を照射して前記複数の第1の凸部の各々を部分的に除去し、側面に複数のレーザ痕を有する第2の凸部を形成する工程と、を含むことを特徴とする基板保持装置の製造方法。
  10. 前記基体の前記上面を研磨する工程を含むことを特徴とする請求項に記載の基板保持装置の製造方法。
  11. 前記基体の前記主面を研磨する工程を含むことを特徴とする請求項又は10に記載の基板保持装置の製造方法。
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