JP6959847B2 - ブロワ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気を吸引して吐出するブロワ装置に関する。
特許文献1は、例えば、落ち葉、刈り草、塵などを吹き寄せる作業に用いられ得る携帯型送風作業機を開示している。この送風作業機では、エンジンにより羽根車を回転駆動し、吸い込んだ空気を吐出管の先端側の開口部から噴出する。この送風作業機では、エンジン及び羽根車を覆うケーシングの上側に、作業者によって把持される把持部(可搬用ハンドル)が設けられている。この把持部は、吐出管の先端側部分における軸方向と略平行に(換言すれば、送風作業機の前後方向に)延在している。
特開2004−081910号公報
しかしながら、前述の前後方向に延在する把持部については、その両端部がそれぞれケーシングに一体的に接続されている。ゆえに、エンジン及び羽根車の作動により発生する振動がケーシングからあまり減衰することなく把持部を介して作業者に伝わるという問題があった。
本発明は、このような実状に鑑み、ケーシングから把持部を介して作業者に伝わる振動を抑制することを目的とする。
そのため本発明に係るブロワ装置は、原動機と、原動機により回転駆動される羽根車と、原動機と羽根車との少なくとも一方を収容するケーシングと、ケーシングに設けられて、作業者によって把持される把持部と、を有する。把持部は、ケーシングの上方に位置し、ケーシングの上面に沿うように、かつ、ケーシングの上面と間隔を空けて一方向に延在する把持部本体と、把持部本体の一端部とケーシングとを接続する、弾性変形可能な接続部と、を有する。把持部本体が、接続部を介して、ケーシングによって片持ち支持される。ブロワ装置は、把持部本体の他端部に設けられて把持部本体の他端部から下方に突出する突出部と、ケーシングの上部に設けられて突出部を挿入可能な受入部と、受入部に対する突出部の移動を許容範囲内に抑える移動抑制部と、を更に有する。突出部が、前記許容範囲内で、受入部に対して移動自在である。
本発明によれば、把持部本体が、弾性変形可能な接続部を介して、ケーシングによって片持ち支持される。ゆえに、把持部本体の他端部がケーシングから分離されているので、ケーシングから把持部本体の他端部に振動が直接的に伝わることがない。また、接続部が弾性変形可能であることにより、ケーシングからの振動の大部分が接続部にて吸収され得るので、当該振動が把持部本体の一端部に伝わることを抑制することができる。従って、ケーシングから把持部本体への振動の伝達を抑制することができ、ひいては、作業者への振動の伝達を抑制することができる。
本発明の一実施形態における送風作業機の斜視図である。 前記実施形態におけるブロワ装置の左側面図である。 図2のA−A断面に対応する部分断面図である。 前記実施形態におけるブロワ装置の後面図である。 図2の部分Bに対応する部分断面図である。 図5のC−C断面に対応する部分断面図である。 図5において、緩衝部材を除去した状態を示す図である。 図6において、緩衝部材を除去した状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態における送風作業機1の斜視図である。図2は、本実施形態におけるブロワ装置2の左側面図である。図3は、図2のA−A断面に対応する部分断面図である。図4は、本実施形態におけるブロワ装置2の後面図である。
尚、送風作業機1及びブロワ装置2については、説明の便宜上、図2〜図4に示すように上下・前後・左右を規定して、以下説明する。本実施形態では、原動機の一例としてエンジン(内燃機関)3を用いて説明するが、原動機はエンジン3に限らない。
図1に示す手持ち式(ハンドヘルドタイプ)の送風作業機1は、その本体として、送風作業機1の後部にブロワ装置2を有する(図2〜図4参照)。ブロワ装置2は、駆動源であるエンジン3と、羽根車(ファン)4と、ケーシング5と、把持部6とを有する。本実施形態では、ブロワ装置2の左側部分及び左右方向中央部にエンジン3が位置しており、ブロワ装置2の右側部分にケーシング5が位置している。また、ブロワ装置2における左右方向中央部の上側に、把持部6の把持部本体11が位置している。
羽根車4は例えば遠心式の羽根車(インペラ)である。羽根車4の回転軸方向Pは、左右方向に略一致する。羽根車4はケーシング5内に収容されている。ケーシング5の左側部(左側ケーシング部材51)には、羽根車4を回転駆動させるエンジン3が一体的に組み付けられている。エンジン3は、例えば、OHV(Over Head Valve)形式の4ストロークエンジンであり、空冷式である。エンジン3は、その外側が、エンジンカバー3aによって覆われている。
ケーシング5は、一般にボリュートケースと称されるものである。ケーシング5は、その右側部分に形成された空気吸入口5aと、羽根車4の周囲に渦巻き状に形成された空気流通路5bと、ケーシング5の前側かつ上側の部分に形成された空気吐出口5cとを有する。ケーシング5の下部には、前後一対の脚部5dが設けられている。
ケーシング5には、空気吸入口5aを覆うように、カバー10が着脱可能に取り付けられている。カバー10には多数の通気口が形成されている。
空気吐出口5cには、前後方向に延在する送風管7の基端部7aが取り付けられている。ゆえに、送風作業機1は、ブロワ装置2と送風管7とにより構成されている。送風管7の先端部には、先細となるノズル部7bが形成されている。
把持部6は、作業者によって把持される把持部本体11と、接続部12とを有する。把持部本体11は、前後方向(一方向)に延在する。接続部12は、把持部本体11の後端部(一端部)11aとケーシング5の後側かつ上側の部分とを接続する。把持部6については、把持部本体11と接続部12とのうち、少なくとも接続部12が弾性変形可能である。把持部6については、把持部本体11が、接続部12を介して、ケーシング5によって片持ち支持されている。
把持部本体11は、ケーシング5の上方に位置している。また、把持部本体11は、左側面視又は右側面視で、ケーシング5の上面5eに沿うように、かつ、ケーシング5の上面5eと間隔を空けて、延在している。本実施形態では、把持部本体11は、上に凸となるようになだらかに湾曲しているケーシング5の上面5eに沿うように、なだらかに湾曲して延在している。
把持部本体11は、上面視で(すなわち、ブロワ装置2をその上方から見たときに)、羽根車4の回転軸方向Pに対して交差する方向に延在している。本実施形態では、把持部本体11は、上面視で、羽根車4の回転軸方向P(左右方向)に対して直交する方向(前後方向)に延在している。
把持部本体11の前側部分には、ブロワ装置2(送風作業機1)の運転を操作するための操作レバー13が設けられている。作業者は、把持部本体11を把持しながら、操作レバー13を操作することで、ブロワ装置2(送風作業機1)の運転の操作をすることが可能である。
ケーシング5の下部の脚部5dの上方には、ガソリンなどの液体燃料を貯留するための燃料タンク8が配置されている。燃料タンク8の上部には燃料タンクキャップ9が装着されている。燃料タンク8は、左右方向に延びる横長形状である。燃料タンク8の前後方向の長さLと、左右方向の長さWと、上下方向の長さ(高さ)Hとの比は、例えば、L:W:H=7:14:10であるが、長さLと長さWと長さHとの比はこれに限らない。
燃料タンク8は、その右側端部8aが、ケーシング5の左下側かつ後側の部分(左側ケーシング部材51の下側かつ後側の部分)に固定されており、これにより、燃料タンク8が、ケーシング5に片持ち支持されている。
ブロワ装置2において、燃料タンク8内の燃料は、燃料パイプを介してキャブレター(気化器)に供給され、気化された燃料が空気と共にエンジン3に送り込まれ、点火プラグ15により火花点火されるようになっている。燃焼後の排気は、マフラに供給されて消音され、ブロワ装置2外に排気される。
本実施形態では、羽根車4の回転によって空気吸入口5aからケーシング5内に吸入された空気は、空気流通路5bを経て、空気吐出口5cから送風管7(すなわちケーシング5外)に吐出される。空気吐出口5cから送風管7に吐出された空気は、送風管7内を通って、送風管7のノズル部7bから外部に噴出する。
図5は、図2の部分Bに対応する部分断面図である。図6は、図5のC−C断面に対応する部分断面図である。図7は、図5において、緩衝部材60を除去した状態を示す図である。図8は、図6において、緩衝部材60を除去した状態を示す図である。
本実施形態において、把持部本体11の前端部(他端部)11bには、把持部本体11の前端部11bから下方に突出する突出部20が設けられている。突出部20は扁平状(換言すれば板状)である。突出部20には、左右方向に貫通する孔部21が形成されている。孔部21は、上下方向に長い長孔形状である。
本実施形態において、ケーシング5の前側かつ上側の部分には、突出部20を挿入可能な受入部30が設けられている。受入部30は、空気吐出口5cの左方に位置している。受入部30は、エンジンカバー3aに形成された第1壁31、第2壁32、及び第3壁33と、ケーシング5の前側かつ上側の部分における左側面5fと、第1壁31、第2壁32、第3壁33、及び左側面5fによって囲まれる内部空間34とによって構成される。第1壁31には、取付ボルト50が挿通される貫通孔31aが形成されている。第2壁32及び第3壁33は、第1壁31から右方に張り出している。受入部30の前壁30a及び下壁30bが第2壁32により構成されており、後壁30cが第3壁33によって構成される。受入部30の内部空間34に突出部20(孔部21を含む)が挿入されている。
受入部30を構成するケーシング5の左側面5fには、左側面5fから左方に突出するように延在する軸部40が設けられている。軸部40の基端側(左側面5f側)には、軸部40に装着されるワッシャ55が接触する台座部44が形成されている。軸部40の先端部は、エンジンカバー3aの第1壁31に当接する。軸部40には、第1壁31の貫通孔31aに相対するように雌ねじ部45が形成されている。この雌ねじ部45には、取付ボルト50の雄ねじ部が螺合する。尚、本実施形態では、軸部40の断面形状が楕円形状であるが、軸部40の断面形状は楕円形状に限らず、例えば、円形状、又は、多角形状(例えば矩形状)であってもよい。
軸部40は、突出部20の孔部21に挿入可能である。すなわち、突出部20の孔部21の断面積(つまり、孔部21の内周面22によって囲まれる面積)S1が、軸部40の断面積(つまり、軸部40の外周面41によって囲まれる面積)S2よりも大きい。
軸部40が突出部20の孔部21に挿入された状態で、軸部40の外周面41(外面)に緩衝部材60が取り付けられている。緩衝部材60は弾性を有する。緩衝部材60は例えばゴム製である。緩衝部材60は、左右方向に延びる筒状の本体61と、本体61の左端部に形成された鍔部62とを有する。本体61の外周面には、当該外周面より放射状に外方に突出する複数の凸部61aが形成されている。これら凸部61aが、突出部20の孔部21の内周面22に接触可能である。ゆえに、緩衝部材60は、突出部20の孔部21の内周面22(内面)に接触可能である。ここにおいて、緩衝部材60が軸部40の外周面41に取り付けられた状態であっても、軸部40に対して突出部20の孔部21が上下方向及び前後方向に移動可能となるように、緩衝部材60の各寸法が設定されている。
取付ボルト50の雄ねじ部をエンジンカバー3aの第1壁31の貫通孔31aに挿入し、かつ、軸部40の雌ねじ部45に螺合させて取付ボルト50を締め付けることによって、エンジンカバー3aの第1壁31と軸部40とが取付ボルト50によって互いに固定される。
例えば、ブロワ装置2が地面上に載置されている状態から、作業者が、把持部6の把持部本体11を把持してブロワ装置2を持ち上げると、その持ち上げ時に、把持部6の接続部12が弾性変形し、この弾性変形により、軸部40に対して突出部20の孔部21が上方に移動する。この持ち上げ状態が維持されているときに軸部40の中心軸Q1と孔部21の中心軸Q2とが近接するように、図6及び図8に示すように、作業者によって把持部6の把持部本体11が把持されていないときに、軸部40の中心軸Q1よりも孔部21の中心軸Q2が下方に位置するように設計されることが好ましい。
図5及び図6に示すように、軸部40の外周面41(外面)に緩衝部材60が取り付けられている状態では、突出部20の孔部21と軸部40及び緩衝部材60の本体61の凸部61aとによって、受入部30に対する突出部20の上下方向及び前後方向での移動を許容範囲内に抑えることができる。また、軸部40及び緩衝部材60の鍔部62とワッシャ55及び台座部44とによって、受入部30に対する突出部20の左右方向での移動を許容範囲内に抑えることができる。
ここにおいて、作業者によって把持部6の把持部本体11が把持されていないときに、緩衝部材60の鍔部62と突出部20の左側面20aとの間の隙間t1と、突出部20の右側面20bとワッシャ55との間の隙間t2とが形成されるように、緩衝部材60の鍔部62とワッシャ55との間に突出部20が配置されることが好ましい。また、作業者によって把持部6の把持部本体11が把持されていないときに、緩衝部材60の本体61の凸部61aの上端とそれに相対する孔部21の内周面22との間の隙間t3と、緩衝部材60の本体61の凸部61aの下端とそれに相対する孔部21の内周面22との間の隙間t4とが形成されるように、孔部21内に緩衝部材60の本体61及び凸部61aが配置されることが好ましい。これら隙間に関しては、上下方向に限らず、前後方向においても同様である。
従って、図5及び図6に示す状態では、受入部30に対する突出部20の、上下方向、前後方向、及び左右方向での移動を許容範囲内に抑える移動抑制部70の機能が、突出部20の孔部21、軸部40、台座部44、ワッシャ55、緩衝部材60の本体61の凸部61a及び鍔部62によって実現され得る。突出部20は、この移動抑制部70によって規定される許容範囲内で、受入部30に対して、上下方向、前後方向、及び左右方向で移動自在である。また、移動抑制部70は、突出部20の孔部21、軸部40、台座部44、ワッシャ55、緩衝部材60の本体61の凸部61a及び鍔部62を有する。
図7及び図8に示すように、軸部40の外周面41(外面)に緩衝部材60が取り付けられていない状態では、突出部20の孔部21と軸部40とによって、受入部30に対する突出部20の上下方向及び前後方向での移動を許容範囲内に抑えることができる。また、エンジンカバー3aの第1壁31とワッシャ55及び台座部44とによって、受入部30に対する突出部20の左右方向での移動を許容範囲内に抑えることができる。
ここにおいて、作業者によって把持部6の把持部本体11が把持されていないときに、エンジンカバー3aの第1壁31と突出部20の左側面20aとの間の隙間t5と、突出部20の右側面20bとワッシャ55との間の隙間t2とが形成されるように、第1壁31とワッシャ55との間に突出部20が配置されることが好ましい。また、作業者によって把持部6の把持部本体11が把持されていないときに、軸部40の上端とそれに相対する孔部21の内周面22との間の隙間t6と、軸部40の下端とそれに相対する孔部21の内周面22との間の隙間t7とが形成されるように、孔部21内に軸部40が配置されることが好ましい。これら隙間に関しては、上下方向に限らず、前後方向においても同様である。
従って、図7及び図8に示す状態では、受入部30に対する突出部20の、上下方向、前後方向、及び左右方向での移動を許容範囲内に抑える移動抑制部70の機能が、エンジンカバー3aの第1壁31、突出部20の孔部21、軸部40、台座部44、及びワッシャ55によって実現され得る。突出部20は、この移動抑制部70によって規定される許容範囲内で、受入部30に対して、上下方向、前後方向、及び左右方向で移動自在である。また、移動抑制部70は、エンジンカバー3aの第1壁31、突出部20の孔部21、軸部40、台座部44、及びワッシャ55を有する。
本実施形態において、ケーシング5は、左側ケーシング部材51と右側ケーシング部材52とを互いに接合して一体化した半割り構造である。左側ケーシング部材51と右側ケーシング部材52とは例えば樹脂製である。右側ケーシング部材52は、空気吸入口5aと、空気流通路5bの右半分と、空気吐出口5cの右半分とを含む。左側ケーシング部材51は、空気流通路5bの左半分と、空気吐出口5cの左半分とを含む。
左側ケーシング部材51には、前述の軸部40及び台座部44が一体的に形成されている。すなわち、軸部40及び台座部44とケーシング5の一部とが一体的に形成されている。
本実施形態において、把持部本体11は、例えば樹脂製の左側部分11Lと右側部分11Rとを互いに接合して一体化した半割り構造である。左側ケーシング部材51には接続部12と右側部分11Rが一体的に形成されている。すなわち、把持部本体11の一部と、接続部12と、ケーシング5の一部とが、一体的に形成されている。把持部本体11の左側部分11Lには突出部20が一体的に形成されている。すなわち、突出部20と把持部本体11の一部とが一体的に形成されている。
本実施形態によれば、ブロワ装置2は、原動機の一例であるエンジン3と、エンジン3により回転駆動される羽根車4と、羽根車4を収容し、かつ、空気吸入口5aと空気吐出口5cとを有するケーシング5と、ケーシング5に設けられて、作業者によって把持される把持部6と、を有する。羽根車4の回転によって空気吸入口5aからケーシング5内に吸入された空気は、空気吐出口5cからケーシング5外に吐出される。把持部6は、一方向(例えば前後方向)に延在する把持部本体11と、把持部本体11の一端部(例えば後端部11a)とケーシング5とを接続する、弾性変形可能な接続部12と、を有する。把持部本体11が、接続部12を介して、ケーシング5によって片持ち支持される。ゆえに、把持部本体11の他端部(例えば前端部11b)がケーシング5から分離されているので、ケーシング5から把持部本体11の他端部(例えば前端部11b)に振動が直接的に伝わることがない。また、接続部12が弾性変形可能であることにより、ケーシング5からの振動の大部分が接続部12にて吸収され得るので、当該振動が把持部本体11の一端部(例えば後端部11a)に伝わることを抑制することができる。従って、ケーシング5から把持部本体11への振動の伝達を抑制することができ、ひいては、作業者への振動の伝達を抑制することができる。
また本実施形態によれば、把持部本体11は、ケーシング5の上方に位置し、ケーシング5の上面5eに沿うように、かつ、ケーシング5の上面5eと間隔を空けて延在する。また、把持部本体11は、上面視で、羽根車4の回転軸方向Pに対して交差する方向に延在する。ゆえに、作業者は作業時に容易に把持部本体11を把持することができる。
また本実施形態によれば、ブロワ装置2は、把持部本体11の他端部(例えば前端部11b)に設けられて把持部本体11の他端部(例えば前端部11b)から下方に突出する突出部20と、ケーシング5の上部に設けられて突出部20を挿入可能な受入部30と、受入部30に対する突出部20の移動を許容範囲内に抑える移動抑制部70と、を有する。突出部20は、この許容範囲内で、受入部30に対して移動自在である。ゆえに、把持部本体11の他端部(例えば前端部11b)がケーシング5に対して過度に変位することを抑制することができる。
また本実施形態によれば、移動抑制部70は、突出部20に設けられる孔部21と、受入部30に設けられて、孔部21に挿入される軸部40と、を有する。突出部20の孔部21の断面積S1が、軸部40の断面積S2よりも大きい。これにより、孔部21の内周面22と軸部40とが協働して、受入部30に対する突出部20の、上下方向及び前後方向での移動を許容範囲内に抑えることができる。
また本実施形態によれば、ブロワ装置2は、軸部40の外面(外周面41)に取り付けられて孔部21の内面(内周面22)に接触可能な緩衝部材60を有する。これにより、軸部40の外面(外周面41)と孔部21の内面(内周面22)との衝突による振動の発生を抑制することができる(換言すれば、防振が図られ得る)。
また本実施形態によれば、軸部40の少なくとも一部と、ケーシング5の少なくとも一部とが、一体的に形成されている。突出部20の少なくとも一部と、把持部本体11の少なくとも一部とが、一体的に形成されている。把持部本体11の少なくとも一部と、接続部12の少なくとも一部と、ケーシング5の少なくとも一部とが、一体的に形成されている。ゆえに、部品点数の増加を抑制することができる。
また本実施形態によれば、羽根車4の回転駆動源である原動機がエンジン3である。ゆえに、パワフルなブロワ装置2を提供することができる。
尚、本実施形態では、孔部21が突出部20に設けられ、かつ、軸部40が受入部30に設けられているが、これとは逆に、軸部40が突出部20に設けられ、かつ、孔部21が受入部30に設けられていてもよい。この場合には、移動抑制部70は、受入部30に設けられる孔部21と、突出部20に設けられて、孔部21に挿入される軸部40と、を有する。この場合においても、ワッシャ55及び緩衝部材60が軸部40に適宜取り付けられることで防振が図られ得る。
本実施形態とは逆に、突出部20がケーシング5の上部に設けられてこのケーシング5の上部から上方に突出し、突出部20を挿入可能な受入部30が把持部本体11の他端部(例えば前端部11b)に設けられてもよいことは言うまでもない。この場合においても、前述の移動抑制部70が適用可能である。また、この場合においても、ワッシャ55及び緩衝部材60が軸部40に適宜取り付けられることで防振が図られ得る。
本実施形態では、把持部本体11の前端部11b側に移動抑制部70を配置し、後端部11a側に接続部12を配置しているが、この他、把持部本体11の後端部11a側に移動抑制部70を配置し、前端部11b側に接続部12を配置してもよい。移動抑制部70については、把持部本体11の両端部のうち、ブロワ装置2の主な振動源から近いほうに配置することが好ましい。
仮に、前述の接続部12を省略して移動抑制部70を把持部本体11の両端部にそれぞれ設けると、把持部本体11とケーシング5との一体性が損なわれて作業者が操作しづらくなりかねない。そのため、把持部本体11の両端部のうち一方の側に移動抑制部70を配置し、他方の側に接続部12を配置することが特に好ましい。
本実施形態では、ブロワ装置2の空気吐出口5cに送風管7を取り付けて、ブロワ装置2の送風動作を実行しているが、この他、ブロワ装置2のカバー10を外して空気吸入口5aに吸引管を装着し、かつ、空気吐出口5cに集塵袋を取り付けることで、ブロワ装置2の吸引動作を実行してもよい。すなわち、ブロワ装置2は、送風動作と吸引動作との少なくとも一方を実行し得る。
本実施形態では、把持部本体11が接続部12を介してケーシング5によって片持ち支持されているが、この他、把持部本体11が接続部12を介してケーシング5及びエンジンカバー3aによって片持ち支持されてもよく、又は、把持部本体11が接続部12を介してエンジンカバー3aによって片持ち支持されてもよい。すなわち、本発明に係る「ケーシング」は、原動機(例えばエンジン3)と羽根車4との少なくとも一方を収容するものであり得る。また、本発明の「ケーシング」の機能は、ケーシング5によって実現されるのみならず、エンジンカバー3aによっても実現可能である。
本実施形態では、原動機の一例としてエンジンを挙げて説明したが、原動機はエンジンに限らず、例えば、原動機は電動機(モータ)であってもよい。
以上からわかるように、前述の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1…送風作業機、2…ブロワ装置、3…エンジン、3a…エンジンカバー、4…羽根車、5…ケーシング、5a…空気吸入口、5b…空気流通路、5c…空気吐出口、5d…脚部、5e…上面、5f…左側面、6…把持部、7…送風管、7a…基端部、7b…ノズル部、8…燃料タンク、8a…右側端部、9…燃料タンクキャップ、10…カバー、11…把持部本体、11a…後端部、11b…前端部、11L…左側部分、11R…右側部分、12…接続部、13…操作レバー、15…点火プラグ、20…突出部、20a…左側面、20b…右側面、21…孔部、22…内周面、30…受入部、30a…前壁、30b…下壁、30c…後壁、31…第1壁、31a…貫通孔、32…第2壁、33…第3壁、34…内部空間、40…軸部、41…外周面、44…台座部、45…雌ねじ部、50…取付ボルト、51…左側ケーシング部材、52…右側ケーシング部材、55…ワッシャ、60…緩衝部材、61…本体、61a…凸部、62…鍔部、70…移動抑制部、t1〜t7…隙間、P…回転軸方向、Q1,Q2…中心軸

Claims (9)

  1. 原動機と、
    前記原動機により回転駆動される羽根車と、
    前記原動機と前記羽根車との少なくとも一方を収容するケーシングと、
    前記ケーシングに設けられて、作業者によって把持される把持部と、
    を有するブロワ装置であって、
    前記把持部は、
    前記ケーシングの上方に位置し、前記ケーシングの上面に沿うように、かつ、前記ケーシングの上面と間隔を空けて一方向に延在する把持部本体と、
    前記把持部本体の一端部と前記ケーシングとを接続する、弾性変形可能な接続部と、
    を有し、
    前記把持部本体が、前記接続部を介して、前記ケーシングによって片持ち支持され
    前記ブロワ装置は、
    前記把持部本体の他端部に設けられて前記把持部本体の他端部から下方に突出する突出部と、
    前記ケーシングの上部に設けられて前記突出部を挿入可能な受入部と、
    前記受入部に対する前記突出部の移動を許容範囲内に抑える移動抑制部と、
    を更に有し、
    前記突出部が、前記許容範囲内で、前記受入部に対して移動自在である、
    ブロワ装置。
  2. 前記ケーシングは、前記羽根車を収容し、かつ、空気吸入口と空気吐出口とを有し、
    前記羽根車の回転によって前記空気吸入口から前記ケーシング内に吸入された空気は、前記空気吐出口から前記ケーシング外に吐出される、請求項1に記載のブロワ装置。
  3. 前記把持部本体は、上面視で、前記羽根車の回転軸方向に対して交差する方向に延在する、請求項1又は請求項2に記載のブロワ装置。
  4. 前記移動抑制部は、
    前記突出部又は前記受入部に設けられる孔部と、
    前記受入部又は前記突出部に設けられて、前記孔部に挿入される軸部と、
    を有し、
    前記孔部の断面積が、前記軸部の断面積よりも大きい、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のブロワ装置。
  5. 前記軸部の外面に取り付けられて前記孔部の内面に接触可能な緩衝部材を更に有する、請求項4に記載のブロワ装置。
  6. 前記軸部の少なくとも一部と、前記ケーシングの少なくとも一部とが、一体的に形成されている、請求項4又は請求項5に記載のブロワ装置。
  7. 前記突出部の少なくとも一部と、前記把持部本体の少なくとも一部とが、一体的に形成されている、請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のブロワ装置。
  8. 前記把持部本体の少なくとも一部と、前記接続部の少なくとも一部と、前記ケーシングの少なくとも一部とが、一体的に形成されている、請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載のブロワ装置。
  9. 前記原動機はエンジンである、請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載のブロワ装置。
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