JP6952728B2 - 間欠接着型光ファイバテープ心線 - Google Patents

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Description

本発明は、間欠接着型光ファイバテープ心線に関する。
間欠接着型光ファイバテープ心線は、複数の光ファイバ素線と、その複数の光ファイバ素線の間を連結する連結部とを含む。間欠接着型光ファイバテープ心線では、複数の光ファイバ素線が長手方向に直交する幅方向に並んで配置されており、連結部が長手方向および幅方向において間欠的に設けられている。
間欠接着型光ファイバテープ心線は、一括被覆型の場合と異なり、容易に曲げることが可能であるので、光ファイバケーブルについて細径化、軽量化、および、高密度化を実現可能である。
特開2003−107306号公報 特表2008−511869号公報 特開2011−022477号公報 特開2017−032721号公報 特開2017−026754号公報
しかしながら、間欠接着型光ファイバテープ心線では、連結部において光ファイバ素線に大きな応力が加わる場合がある。その結果、高速通信(10Gbps以上)を行なう長距離伝送では、伝送路である光ファイバにおいて、偏波モード分散(PMD:Polarization Mode Dispersion)による信号の劣化が生ずる場合がある。また、上記の応力に起因して、連結部において破壊が生ずる場合がある。その結果、信頼性の向上が困難な場合がある。
間欠接着型光ファイバテープ心線においては、後分岐のために複数の光ファイバ素線の間を分離する作業や、接続のために光ファイバ素線の周囲から連結部(樹脂被膜)を除去する作業などが行われる。しかし、従来の間欠接着型の光ファイバテープ心線では、上記の作業を行うことが容易でない。その結果、接続などの作業の効率化を実現することが困難な場合がある。
上述のように、間欠接着型光ファイバテープ心線では、信頼性の向上、および、接続作業の効率化を実現することが困難な場合がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、信頼性の向上および接続などの作業の効率化を容易に実現可能な間欠接着型光ファイバテープ心線を提供することを目的とする。
本発明の間欠接着型光ファイバテープ心線は、光ファイバ素線と連結部とを有する。光ファイバ素線は、長手方向に延在しており、長手方向に直交する幅方向に複数が並んで配置されている。連結部は、記複数の光ファイバ素線のうち幅方向で隣り合う光ファイバ素線同士間を連結する。間欠接着型光ファイバテープ心線は、連結部が長手方向および幅方向において間欠的に設けられている。
ここでは、連結部は、内部に内部空間が形成され、光ファイバ素線は、内部空間に露出した部分を含み、光ファイバ素線の最大露出幅a、光ファイバ素線の外径D、および、幅方向で隣り合う光ファイバ素線同士間の中心における連結部の厚さtは、下記の条件式(1)および条件式(2)を満たす
0.1<a/D<0.6 ・・・(1)
0.1<a/t<0.7 ・・・(2)
本発明によれば、信頼性の向上および接続作業の効率化を容易に実現可能な間欠接着型光ファイバテープ心線を提供することができる。
図1は、実施形態に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1の構成の要部を模式的に示す図である。 図2は、実施形態に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1の構成の要部を模式的に示す図である。 図3は、実施形態に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1の拡大断面図である。 図4は、実施形態に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1の製造装置50の要部について、模式的に示す図である。 図5は、実施形態に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1の製造装置50の要部について、模式的に示す図である。 図6は、実施形態の変形例1に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1を示す図である。 図7は、実施形態の変形例2に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1を示す図である。 図8は、実施形態の変形例3に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1を示す図である。 図9は、実施形態の変形例4に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1を示す図である。 図10は、実施形態の変形例5に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1を示す図である。 図11は、実施形態の変形例6に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1を示す図である。
以下より、発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、発明は、図面の内容に限定されない。また、図面は、概略を示すものであって、各部の寸法比などは、現実のものとは必ずしも一致しない。その他、同一の構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
[A]間欠接着型光ファイバテープ心線1の構成
実施形態に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1の構成について説明する。
図1および図2は、実施形態に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1の構成の要部を模式的に示す図である。ここで、図1は、上面を示しており、横方向が間欠接着型光ファイバテープ心線1の長手方向xであり、縦方向が間欠接着型光ファイバテープ心線1の幅方向yであり、紙面に垂直な方向が間欠接着型光ファイバテープ心線1の高さ方向zである。図2は、図1に示すA−A部分の断面を示しており、横方向が幅方向yであり、縦方向が高さ方向zであり、紙面に垂直な方向が長手方向xである。
図1および図2に示すように、間欠接着型光ファイバテープ心線1は、光ファイバ素線10と連結部20とを有する平形の光ファイバユニットである。間欠接着型光ファイバテープ心線1を構成する各部の具体的内容について、順次、説明する。
[A−1]光ファイバ素線10
間欠接着型光ファイバテープ心線1において、光ファイバ素線10は、長手方向xに延在しており、長手方向xに直交する幅方向yに複数が並んで配置されている。ここでは、第1光ファイバ素線10a、第2光ファイバ素線10b、第3光ファイバ素線10c、および、第4光ファイバ素線10dが光ファイバ素線10として設けられており、その複数の光ファイバ素線10が長手方向xおよび幅方向yに沿った面(xy面)に並列に配置されている場合を例示している。
複数の光ファイバ素線10(10a〜10d)のそれぞれは、光ファイバ11と被覆膜12とを有する。それぞれの光ファイバ素線10(10a〜10d)において、光ファイバ11は、断面が円形状である。被覆膜12は、第1保護膜層121、第2保護層122、および、着色層123を有しており、光ファイバ11の外周面を被覆している。ここでは、光ファイバ11の外周面に、第1保護層121と第2保護層122と着色層123とが順次設けられている。複数の光ファイバ素線10(10a〜10d)は、全体が一括被覆膜201で被覆されている。一括被覆膜201は、たとえば、紫外線硬化樹脂などの樹脂を用いて形成されている。
[A−2]連結部20
間欠接着型光ファイバテープ心線1において、連結部20は、一括被覆膜201において、幅方向yで隣り合う光ファイバ素線10同士間に介在し、かつ、その幅方向yで隣り合う光ファイバ素線10同士間を連結する部分である。ここでは、連結部20は、長手方向xおよび幅方向yにおいて間欠的に設けられている。一括被覆膜201に連結部20を設けることで、間欠接着型光ファイバテープ心線1のテープ強度を向上させることができ、光ファイバ素線に大きな応力が加わる場合であっても連結部20の破壊を防止することが可能である。
具体的には、第1光ファイバ素線10aと第2光ファイバ素線10bとの間、第2光ファイバ素線10bと第3光ファイバ素線10cとの間、および、第3光ファイバ素線10cと第4光ファイバ素線10dとの間のそれぞれにおいては、連結部20と非連結部21とが長手方向xで交互に並ぶように形成されている。第1光ファイバ素線10aと第2光ファイバ素線10bとの間に設けられた連結部20と非連結部21との位置は、第2光ファイバ素線10bと第3光ファイバ素線10cとの間に設けられた連結部20と非連結部21との位置に対して、長手方向xで異なっている。そして、第1光ファイバ素線10aと第2光ファイバ素線10bとの間に設けられた連結部20と非連結部21との位置は、第3光ファイバ素線10cと第4光ファイバ素線10dとの間に設けられた連結部20と非連結部21との位置に対して、長手方向xで同じである。つまり、第1光ファイバ素線10aと第2光ファイバ素線10bとの間、第2光ファイバ素線10bと第3光ファイバ素線10cとの間、および、第3光ファイバ素線10cと第4光ファイバ素線10dとの間のそれぞれにおいて、連結部20と非連結部21とが、長手方向xおよび幅方向yで交互に並ぶように千鳥状に配置されている。非連結部21は、一括被覆膜201において長手方向xに延在すると共に、高さ方向zで一括被覆膜201を貫通した貫通孔(図2参照)である。連結部20は、長手方向で連続する2つの非連結部21(貫通孔)に挟まれて形成されている。
[A−3]内部空間SP20
一括被覆膜201において連結部20および非連結部21が設けられた部分には、内部空間SP20が形成されている。内部空間SP20は、一括被覆膜201において長手方向xに延在するように形成されている空隙である。
ここでは、内部空間SP20は、高さ方向zにおいては、樹脂に面すると共に樹脂で覆われている。そして、内部空間SP20は、幅方向yにおいては、隣り合う2本の光ファイバ素線10に挟まれており、それぞれの光ファイバ素線10の被覆膜12と面している。つまり、内部空間SP20は、光ファイバ素線10が内部空間SP20に露出した部分を含むように構成されている。
[A−4]その他
図3は、実施形態に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1の拡大断面図である。ここで、図3は、図2の一部であって、第3光ファイバ素線10cおよび第4光ファイバ素線10dが光ファイバ素線10として設けられている部分を拡大して示している。
図3において、aは、光ファイバ素線10の最大露出幅であって、具体的には、高さ方向zにおいて光ファイバ素線10が内部空間SP20に露出した部分の最大幅である。Dは、光ファイバ素線10の外径であって、具体的には、光ファイバ素線10を構成する被覆膜12の外径である。tは、幅方向yで隣り合う2本の光ファイバ素線10の間の中心における連結部20の厚さである。
光ファイバ素線10の最大露出幅a、光ファイバ素線10の外径D、および、幅方向yで隣り合う2本の光ファイバ素線10の間の中心における連結部20の厚さtは、下記の条件式(1)および条件式(2)を満たすことが好ましい。
0.1< a/D <0.6 ・・・(1)
0.1< a/t <0.7 ・・・(2)
条件式(1)および条件式(2)を満たす場合、テープ樹脂除去性、テープ分割性を向上させ、光ファイバに加わる応力を低減することができ、偏波モード分散を低減することが可能になる。
[B]製造装置50および製造方法
本実施形態の間欠接着型光ファイバテープ心線1を製造するための製造装置に関して、製造方法と共に例示する。
図4および図5は、実施形態に係る間欠接着型光ファイバテープ心線1の製造装置50の要部について、模式的に示す図である。ここで、図4は、側面図である。図5は、上面図であって、一部を拡大して示している。
間欠接着型光ファイバテープ心線1の製造装置50は、図4に示すように、ダイス51とニードル52と回転刃53と紫外線照射装置54とを有する。製造装置50を構成する各部について順次説明する。
ダイス51は、幅方向yに並んで配置された複数の光ファイバ素線10が搬送装置(図示省略)によって内部に供給される。この他に、ダイス51は、内部に樹脂が供給される。たとえば、紫外線硬化樹脂がダイス51の内部に供給される。そして、ダイス51において複数の光ファイバ素線10の周りが樹脂で被覆された状態で押し出され、樹脂が成形される。これにより、複数の光ファイバ素線10の周りを一括で被覆する一括被覆膜201が未硬化な状態で形成される。
ニードル52は、図4に示すように、先端がダイス51の内部に位置するように設置されている。ここでは、ニードル52は、図5に示すように、複数であって、幅方向yにおいて連結部20が設けられる部分に配置されている。ニードル52は、内部に流路(図示省略)が形成されており、流路を通過した流体が先端から排出されるように構成されている。ニードル52は、連結部20において内部空間SP20を形成する部分に、先端から空気を排出する。本実施形態では、内部空間SP20が一括被覆膜201において長手方向xの全体に渡って延在するように、ニードル52の先端から空気を連続的に排出される。これにより、連結部20に内部空間SP20が形成される。
回転刃53は、図4に示すように、一括被覆膜201で被覆された複数の光ファイバ素線10がダイス51から搬送装置(図示省略)によって搬送される位置に設置されている。回転刃53は、その搬送された複数の光ファイバ素線10を被覆する一括被覆膜201の一部を切断することによって、一括被覆膜201に非連結部21を形成する。図示を省略しているが、回転刃53は、複数であって、幅方向yにおいて非連結部21が形成される部分に配置されている。ここでは、回転刃53は、円盤状であって、外周部分に一対の切り欠きが形成されている。一対の切り欠きは、回転刃53の回転軸を介して対向するように形成されている。回転刃53は、外周部分において切り欠きが形成された部分で一括被覆膜201の一部を切断することによって、非連結部21を形成する。そして、回転刃53の外周部分において切り欠きが形成されていない部分では、一括被覆膜201が切断されないため、その未切断部分が連結部20として機能する。これにより、一括被覆膜201においては、連結部20と非連結部21とが長手方向xで交互に並ぶように形成される。
紫外線照射装置54は、一括被覆膜201で被覆された複数の光ファイバ素線10が回転刃53を介して搬送装置(図示省略)によって搬送される。そして、紫外線照射装置54は、未硬化状態である一括被覆膜201に紫外線を照射する硬化処理を実施することによって、一括被覆膜201を硬化させる。これにより、間欠接着型光ファイバテープ心線1が完成する。
[C]まとめ
以上のように、本実施形態の間欠接着型光ファイバテープ心線1において、幅方向yで隣り合う2本の光ファイバ素線10の間を連結する連結部20は、内部に内部空間SP20が形成されている。詳細については後述するが、これにより、本実施形態では、連結部20において光ファイバ素線10に大きな応力が加わることを抑制可能であるので、偏波モード分散(PMD)による信号の劣化を効果的に防止することができる。また、上記の応力に起因して、連結部20において破壊が生ずることを防止可能である。その結果、本実施形態では、信頼性の向上を実現可能である。
この他に、本実施形態の間欠接着型光ファイバテープ心線1においては、後分岐のために複数の光ファイバ素線10の間を分離する作業や、接続のために光ファイバ素線10の周囲から連結部20(樹脂被膜)を除去する作業を容易に実行可能である。その結果、本実施形態では、接続などの作業の効率化を実現することができる。
[D]変形例
上記実施形態において内部空間SP20について示した形態は、一例であり、種々の変形例を適用可能である。
図6から図11のそれぞれは、実施形態の変形例1から変形例6のそれぞれに係る間欠接着型光ファイバテープ心線1を示す図である。ここで、図6から図10は、図3と同様に図2の一部であって、第3光ファイバ素線10cおよび第4光ファイバ素線10dが光ファイバ素線10として設けられている部分を拡大して示している。これに対して、図11は、図1と同様に、上面を示している。
[D−1]変形例1
変形例1では、図6に示すように、高さ方向zに並ぶ2つの内部空間SP20が、幅方向yに隣接して並ぶ2本の光ファイバ素線10(10c,10d)の間に介在している。2つの内部空間SP20のそれぞれは、幅方向yにおいて光ファイバ素線10(10c,10d)のそれぞれの被覆膜12に面しており、2本の光ファイバ素線10(10c,10d)のそれぞれが内部空間SP20に露出した部分を含むように構成されている。この場合においても、上記した実施形態の場合と同様な効果を奏することができる。なお、変形例1において、条件式(1)および条件式(2)で用いる「光ファイバ素線10の最大露出幅a」は、一方の光ファイバ素線10cの露出幅を合計値と、他方の光ファイバ素線10dの露出幅を合計値とを比較し、大きい方が用いられる。また、本変形例の間欠接着型光ファイバテープ心線1を作製する場合には、図示を省略しているが、たとえば、幅方向yに隣接して並ぶ2本の光ファイバ素線10(10c,10d)の間に、たとえば、2つのニードル52が位置する製造装置50(図4参照)を用いる。2つのニードル52は、1つの供給配管から分岐した構成であってもよい。
[D−2]変形例2
変形例2では、図7に示すように、多数の内部空間SP20が、幅方向yに隣接して並ぶ2本の光ファイバ素線10(10c,10d)の間に介在している。多数の内部空間SP20は、たとえば、化学発泡剤が配合された紫外線硬化樹脂を、ニードル52の先端から注入し、化学発泡剤を発泡させることによって形成されている。この他に、事前に発泡が生じた樹脂を注入することによって、同様に、内部空間SP20を形成してもよい。この場合においても、上記した実施形態の場合と同様な効果を奏することができる。なお、変形例2において、条件式(1)および条件式(2)で用いる「光ファイバ素線10の最大露出幅a」は、変形例1の場合と同様に求められる。
[D−3]変形例3
変形例3では、図8に示すように、1つの内部空間SP20が、幅方向yに隣接して並ぶ2本の光ファイバ素線10(10c,10d)の間に介在している。内部空間SP20は、2本の光ファイバ素線10のうち一方の光ファイバ素線10dの被覆膜12に面しており、その一方の光ファイバ素線10dが内部空間SP20に露出した部分を含むように構成されている。そして、内部空間SP20は、2本の光ファイバ素線10(10c,10d)のうち他方の光ファイバ素線10cに面しておらず、その他方の光ファイバ素線10cが内部空間SP20に露出した部分を含まないように構成されている。本変形例では、ニードル52の先端の位置を調整することで、上記のように内部空間SP20を形成することができる。この場合においても、上記した実施形態の場合と同様な効果を奏することができる。
[D−4]変形例4
変形例4では、図9に示すように、幅方向yに並ぶ2つの内部空間SP20が、幅方向yに隣接して並ぶ2本の光ファイバ素線10(10c,10d)の間に介在している。2つの内部空間SP20のそれぞれは、2本の光ファイバ素線10(10c,10d)のそれぞれの被覆膜12に面しており、2本の光ファイバ素線10(10c,10d)のそれぞれが内部空間SP20に露出した部分を含むように構成されている。この場合においても、上記した実施形態の場合と同様な効果を奏することができる。なお、変形例1において、条件式(1)および条件式(2)で用いる「光ファイバ素線10の最大露出幅a」は、一方の光ファイバ素線10cの露出幅を合計値と、他方の光ファイバ素線10dの露出幅を合計値とを比較し、大きい方が用いられる。
[D−5]変形例5
変形例5では、図10に示すように、幅方向yに並ぶ2つの内部空間SP20が、幅方向yに隣接して並ぶ2本の光ファイバ素線10(10c,10d)の間に介在している。2つの内部空間SP20のそれぞれは、2本の光ファイバ素線10(10c,10d)のそれぞれの被覆面12に面しておらず、2本の光ファイバ素線10(10c,10d)のそれぞれが内部空間SP20に露出した部分を含まないように構成されている。この場合においても、上記した実施形態の場合と同様な効果を奏することができる。
[D−6]変形例6
変形例6では、図11に示すように、内部空間SP20は、長手方向xにおいて連続的に延在しておらず、長手方向xにおいて複数が間欠的に設けられている。ここでは、長手方向xに並ぶ一対の非連結部21の間に、一つの内部空間SP20が形成されている。この場合においても、上記した実施形態の場合と同様な効果を奏することができる。この場合には、連結部20において内部空間SP20を形成する部分に、ニードル52(図4参照)の先端から空気を間欠的に排出する。これにより、長手方向xに複数の内部空間SP20が間欠的に形成される。
以下より、間欠接着型光ファイバテープ心線1の参考例、実施例および比較例に関して表1を用いて説明する。表1では、参考例、実施例および比較例の概要を示している。なお、理解を容易にするため、参考例、実施例および比較例の説明では、上記の実施形態と同様に、各部に符号を付している。
Figure 0006952728
[1]試料の作製
[1−1]参考例1
参考例1においては、下記の条件で間欠接着型光ファイバテープ心線1の試料を作製した。参考例1では、光ファイバ素線10の最大露出幅a、光ファイバ素線10の外径D、および、幅方向yで隣り合う2本の光ファイバ素線10の間の中心における連結部20の厚さtは、表1に示す値である。
参考例1では、石英ガラス系SM光ファイバ(外径125μm)に、ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂からなる1次被覆と、ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂からなる2次被覆とが順次形成されている光ファイバ素線10であって、外径Dが165μmである光ファイバ素線10を用いた。
そして、連結部20については、23℃におけるヤング率が1070MPaであり、引張強さ(JIS K 7161:2004)が25MPaであり、かつ、伸び(JIS K 7161:2004)が31%であるウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂を用いて形成した。
[1−2]他の参考例および実施例
他の参考例および実施例においては、光ファイバ素線10の最大露出幅a、光ファイバ素線10の外径D、および、幅方向yで隣り合う2本の光ファイバ素線10の間の中心における連結部20の厚さtが、表1に示す値であることを除き、参考例1と同様に、試料を作製した。
[1−3]比較例
比較例においては、連結部20の内部に内部空間SP20を形成しない点、および、表1に示す条件を除き、参考例1と同様に、試料を作製した。
[2]試験方法
上記のように作製した各例の試料に関して、表1に示すように、各種の試験を行った。
[2−1]樹脂除去性
樹脂除去性について求めるために、まず、室温下、JIS S 3061:1995に規定される毛の硬さが60N/cm以下であるブラシを用いて、光ファイバテープ心線から光ファイバ単心線に単心分離した。そして、その単身分離された光ファイバ単心線の表面において、市販の単心分離工具を往復移動させた。これにより、光ファイバ単心線の表面から結合材が除去されるまでに要した往復回数を求めた。ここでは、各例のサンプルに関して、32回(n=32)、この試験を実施した。表1では、往復回数の平均値について、下記に示す五段階の基準で示している。なお、下記に示す五段階のいずれであっても、実用上の問題は無い。
・5:往復回数が4回未満である場合
・4:往復回数が4回以上6回未満である場合
・3:往復回数が6回以上8回未満である場合
・2:往復回数が8回以上10回未満である場合
・1:往復回数が10回以上である場合
[2−2]テープ強度
テープ強度について求める際には、まず、各例の間欠接着型光ファイバテープ心線1を含む光ファイバケーブルを長さが10mになるように切断することで試料ケーブルを準備した。そして、その試料ケーブルについて、JIS C 6870−1−21:2018に規定する「しごき試験」を実施した。その後、その試料ケーブルから内部の間欠接着型光ファイバテープ心線1を取り出した。そして、間欠接着型光ファイバテープ心線1において破壊された連結部20の数を求めた。つまり、一対の非連結部21の間に介在する連結部20において破壊が生じた数を求めた。表1では、破壊された連結部20の数について、下記に示す五段階の基準で示している。なお、下記に示す五段階のいずれであっても、実用上の問題は無い。
・5:破壊された連結部20の数が0である場合
・4:破壊された連結部20の数が1である場合
・3:破壊された連結部20の数が2である場合
・2:破壊された連結部20の数が3である場合(ハンドリングで破壊される強度に相当)
・1:破壊された連結部20の数が4以上である場合
[2−3]偏波モード分散(PMD)の測定
PMDの測定では、光偏波アナライザ(Agilent社製N7788B)、および、波長可変レーザ光源(Agilent社製81600B)を使用した。表1では、PMDの測定値について、下記に示す四段階の基準で示している。
・4:PMDが0.05ps/km1/2以下である場合
・3:PMDが0.05ps/km1/2を超え、0.1ps/km1/2以下である場合
・2:PMDが0.1ps/km1/2を超え、0.18ps/km1/2以下である場合
・1:PMDが0.18ps/km1/2を超える場合
[3]試験結果
以上の結果から判るように、上記した条件式(1)および条件式(2)を満たす場合(実施例2,3,6,7,8,11,12,13)には、樹脂除去性が優れると共に、テープ強度が十分であるためにテープ分割性に優れ、かつ、光ファイバに加わる応力を低減することができ、偏波モード分散(PMD)を低減することが可能になる。
1…間欠接着型光ファイバテープ心線、10…光ファイバ素線、10a…光ファイバ素線、10b…光ファイバ素線、10c…光ファイバ素線、10d…光ファイバ素線、11…光ファイバ、12…被覆膜、20…連結部、21…非連結部、50…製造装置、51…ダイス、52…ニードル、53…回転刃、54…紫外線照射装置、121…第1保護層、122…第2保護層、123…着色層、201…一括被覆膜、SP20…内部空間

Claims (3)

  1. 長手方向に延在しており、前記長手方向に直交する幅方向に複数が並んで配置されている光ファイバ素線と、
    前記複数の光ファイバ素線のうち前記幅方向で隣り合う前記光ファイバ素線同士間を連結する連結部とを有し、
    前記連結部が前記長手方向および前記幅方向において間欠的に設けられている間欠接着型光ファイバテープ心線であって、
    前記連結部は、内部に内部空間が形成され、
    前記光ファイバ素線は、前記内部空間に露出した部分を含み、
    前記光ファイバ素線の最大露出幅a、前記光ファイバ素線の外径D、および、前記幅方向で隣り合う前記光ファイバ素線同士間の中心における前記連結部の厚さtは、下記の条件式(1)および条件式(2)を満たす、間欠接着型光ファイバテープ心線。
    0.1<a/D<0.6 ・・・(1)
    0.1<a/t<0.7 ・・・(2)
  2. 前記内部空間は、前記光ファイバ素線の長手方向に向かって連続的に設けられている、
    請求項1に記載の間欠接着型光ファイバテープ心線。
  3. 前記複数の光ファイバ素線は、樹脂の一括被覆膜が設けられ、
    前記連結部は、前記一括被覆膜で形成されている、
    請求項1または2に記載の間欠接着型光ファイバテープ心線。
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