以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。以下の実施形態は、本発明の報知装置を適用した一例であり、発明の内容が、本実施形態に限定されるものではないのは勿論である。
[1.システム全体]
図1は、本発明の報知装置が適用された患者状態表示システム1の全体を説明するための図である。図1に示されるように、患者状態表示システム1は、本発明の報知装置である患者状態表示装置10と、状態検出装置20とを具備している。
まず、図1に示されるように、患者Pが、ベッド3に載置されるマットレス5の上に横臥している。そして、ベッド3には状態検出装置20が設けられている。
状態検出装置20は、連続的に患者Pの生体情報を取得可能な装置であり、例えば患者Pの体重、体動、血圧、血糖値といった値を取得している。状態検出装置20の一例としては、例えば、図1に示されるように、ベッド3とマットレス5との間に設けられても良いし、センサを患者Pに設けることにより、患者Pの状態を検出しても良い。また、ベッド装置に直接設ける(例えば、アクチュエータに係る荷重を利用する)構成としてもよい。そして、状態検出装置20は、患者状態表示装置10と接続されている。
患者状態表示装置10は、状態検出装置20と接続されたり、測定装置60と接続されたり、ネットワークを介して他の装置に接続されたりしている。また、認証カード65を患者状態表示装置10にかざすことにより、認証処理(ログイン処理)を実現することが可能となる。
ネットワークには、例えば、上記他の装置として、サーバ30と、電子カルテサーバ40と、端末装置50と、携帯端末装置55とが接続されている。
サーバ30は、各種サービスを提供するサーバであり、病院内や施設内のLANに接続されていてもよいし、インターネットを介して外部に設けられていてもよい。
電子カルテサーバ40は、患者Pに関する電子カルテの情報を記憶しているサーバである。通常は、病院内や施設内のネットワークに接続されているが、例えば、外部のクラウドサーバを利用しても良い。
端末装置50は、ナースステーションや管理室において接続するための端末装置であり、離れていても患者状態表示装置10の状態を把握することが可能となる。また、携帯端末装置55は、例えば、LANに無線で接続可能となっており、スタッフ(看護師や介助スタッフ等)が患者状態表示装置10の情報を容易に確認することが出来るようになっている。
患者状態表示装置10について、図2を用いて詳しく説明する。図2は、図1の患者状態表示システム1の患者状態表示装置10を説明するための図である。
図2に示されるように、患者状態表示装置10は、表示端末1000と、接続装置2000とを備えている。表示端末1000は、例えば、タブレット型の表示端末であり、各種情報を表示したり、各種操作の入力を受け付けたりする。表示端末1000としては、患者状態表示装置10を構成する専用の端末であってもよいし、汎用のタブレット端末に、アプリケーション(プログラム)をインストールして実現する事としてもよい。
接続装置2000は、表示端末1000と各種装置とを接続するための装置である。すなわち、種々の装置のハブ的な役割を果たしている。例えば、接続装置2000は、状態検出装置20(図1)と接続されることにより、連続的に患者P(図1)の生体情報を取得可能であり、測定装置60(例えば、体温計)から生体情報を受信することも可能である。
また、接続装置2000には、NFC(Near Field Communication)通信部220が設けられており、認証カード65が、NFC通信部220に接続されることにより、認証処理(ログイン処理)も実現可能である。
また、接続装置2000には、報知部260が設けられており、例えば、エラーが発生した場合に報知することが可能である。更に、LAN(LANは有線LANであっても無線LANであっても良い)を介したサーバ装置等とも接続可能である。
[2.機能構成]
図3は、図2の患者状態表示装置10のうちの、表示端末1000と接続装置2000との機能構成を説明するための図である。
[2.1 表示端末]
まず、表示端末1000の機能構成について説明する。図3に示されるように、表示端末1000は、制御部100と、記憶部110と、装置通信部150と、操作部160と、表示部170と、LAN通信部180とを備えている。
制御部100は、表示端末1000の全体を制御するための機能部である。制御部100は、記憶部110に記憶されている各種コンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)を読み出して実行することにより各種機能を実現しており、例えば、CPU(Central Process Unit)等により構成されている。
記憶部110は、表示端末1000の動作に必要な各種プログラムや、各種データが記憶されている機能部である。記憶部110は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
また、図3に示されるように、記憶部110には、生体情報112が記憶されている。
生体情報112は、状態検出装置20(図1)から連続的に検出される生体情報である連続生体情報114と、任意のタイミングで測定装置60(図1、2)から受信された測定生体情報116とを含んでいる。
図4は、図3の表示端末1000の記憶部110に記憶される連続生体情報114の一例を示している。記憶部110には、連続生体情報114として、状態検出装置20(図1)から検出される値として測定日時(例えば、「2016/05/16」)と、脈拍(例えば、「126」)と、最高血圧(例えば、「159」)と、最低血圧(例えば、「99」)と、体温(例えば、「37.8」)と、血糖値(例えば、「110」)とが対応づけて記憶されている。すなわち、連続生体情報114は、予め決められた測定値をいつでも取得可能である。連続生体情報114としては、状態検出装置20(図1)を設けてもよいし、ベッド3(図1)に検出装置を設けてもよい。また、患者P(図1)の体に各種センサを設けて検出してもよい。
そして、連続生体情報114は、各種取得された生体情報をまとめて連続生体情報として管理可能となっている。これらの生体情報の計測値は、必要に応じて検出される項目は異なる(例えば、体動検出センサのみを使った場合は、体重、睡眠状態、脈拍が連続生体情報として検出される)。
図5は、図3の表示端末1000の記憶部110に記憶される測定生体情報116の一例を示している。測定生体情報116は、体温計や血圧計、体脂肪計といった外部の測定装置から受信される生体情報である。例えば、記憶部110には、測定生体情報116として、受信日時(例えば、「20016/05/16」)と、生体情報(バイタル)の種類(例えば、「体温」)と、その計測値(例えば、「37.8」)とが対応づけて記憶されている。
図3に示されるように、記憶部110には、更に、個別電子カルテデータ120と、アラーム閾値テーブル122とが記憶されており、プログラムとして、メインプログラム132と、アラームプログラム134と、患者状態表示プログラム136と、生体情報表示プログラム138とが記憶されている。ここで、アラーム閾値テーブル122や上記プログラムは、図3の表示端末1000の記憶部110に記憶されているが、接続装置2000の後述の記憶部に記憶されてもよい。
個別電子カルテデータ120は、患者個人の電子カルテがデータとして記憶されている。この個別カルテを表す情報を個別電子カルテデータ120として集めたものが、電子カルテサーバ40(図1)に記憶される。なお、本実施形態では、記憶部110に記憶されていることとして説明するが、直接、電子カルテサーバ40(図1)のデータを利用しても良い。この場合は、記憶部110に個別電子カルテデータ120は記憶しなくて良い。
アラーム閾値テーブル122は、各種計測値の閾値としてアラーム閾値を記憶している。測定された(受信された)計測値が所定の範囲を逸脱した場合(計測値が上限アラーム閾値を超えた場合、あるいは、計測値が下限アラーム閾値未満である場合)に、報知を実行したり、エラー処理を行なったりする。このアラーム閾値は予め設定されてあってもよいし、任意に設定しても良い。
また、記憶部110に記憶されている各種プログラムは、制御部100が読み出して各種機能を実現することが出来る。具体的には、制御部100がメインプログラム132を読み出して実行することにより、メイン機能が実現される。制御部100がアラームプログラム134を読み出して実行することにより、アラーム機能が実現される。制御部100が患者状態表示プログラム136を読み出して実行することにより、患者状態表示機能が実現される。制御部100が生体情報表示プログラム138を読み出して実行することにより、生体情報表示機能が実現される。
装置通信部150は、後述する装置通信部250と通信を行なう為の機能部である。本実施形態では、例えば、USB(Universal Serial Bus)で接続し、通信が行なわれることとして説明するが、他の汎用的な接続方法であったり、無線(Bluetooth(登録商標)や、無線LAN(Local Area Network)等)で接続されたりしてもよい。また、専用の接続インタフェースを設けて、通信を行なっても良い。
操作部160は、利用者からの操作入力を受け付ける機能部であり、例えば、タッチパネルにより実現されるソフトウェアキーであったり、キーボード、マウスなどであったりしてもよい。また、音声入力等を利用してもよい。
表示部170は、利用者に対して各種情報を表示したり、報知処理を行なったりする機能部である。例えば、液晶ディスプレイ等により実現されている。また、操作部160と、表示部170とが一体に形成されたタッチパネルにより実現されてもよい。
LAN通信部180は、LANに接続可能なインタフェース部である。Ethernet(登録商標)に接続するためのNIC(Network Interface Controller)等により構成される。なお、LAN通信部180は、接続装置2000に設けてもよい。この場合、送信されるデータは、一度装置通信部150(250)を介して接続装置2000に送られた後、ネットワークに送信される。
[2.2 接続装置]
つづいて、接続装置2000の機能構成について説明する。図3に示されるように、接続装置2000は、上述のNFC通信部220、報知部260の他に、更に、制御部200と、記憶部210と、インタフェース部230と、無線通信部240と、装置通信部250とを備えている。
制御部200は、接続装置2000の全体を制御するための機能部である。制御部200は、記憶部210に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、例えばCPU等により構成されている。
記憶部210は、接続装置2000の動作に必要な各種プログラムや、各種データが記憶されている機能部である。記憶部210は、例えば、半導体メモリや、HDD等により構成されている。
NFC通信部220は、他の装置や、認証カードとNFC通信を行なう為の機能部である。認証カード65(図1、2)がかざされることにより、認証処理が実行される。また、測定装置60(図1、2)がNFC通信機能を有している場合には、測定装置60をかざすことにより、接続装置2000を介して生体情報を受信可能である。なお、測定装置60としては、例えば、スマートフォンのような通信装置であっても良い。
インタフェース部230は、他の装置と通信を行なう為の機能部である。例えば、状態検出装置20と接続するための機能部として設けられている。また、接続装置2000がLANに接続される場合は、LAN通信部の機能を有していてもよい。
無線通信部240は、他の装置等と無線通信を行なう為の機能部である。例えば、Bluetooth(登録商標)を利用することにより、測定装置60から生体情報を受信することが可能となる。その他にも、ワイヤレスUSBや、WiFi、ZigBee(登録商標)といった通信方式を利用しても良い。
装置通信部250は、上述した装置通信部150を介して表示端末1000と、接続装置2000とが通信を行なうための機能部である。なお、本実施形態は説明の都合上、各通信部の機能の構成について分けて説明しているが、一つで構成されていてもよい。すなわち、全ての通信をBluetoothで行なった場合には、装置通信部250、NFC通信部220、インタフェース部230、無線通信部240は一つの機能部で構成される。
報知部260は、接続装置2000が報知処理を実行する場合に動作する機能部である。例えば、エラー表示を行ないたければ、その旨を報知する。報知する手段としては、音、光、表示、振動等の何れかの方法が考えられる。報知部260は、音(アラーム)で報知する音報知部262(第1報知部)と、光で報知する光報知部264(第2報知部)とを備えている。光報知部264は、普段は見えない状態であり、報知するときだけ点灯や点滅により表示する構成であっても良い。
[3.画面(状態)遷移図]
図6は、図3の表示端末1000の表示部170に表示される画面を示す画面遷移図(状態遷移図)である。
まず、システムを起動するとアラーム発生状況にあるか、すなわち、各計測値がアラーム閾値を超えているか否か(又はアラーム閾値未満となっているか否か)が判定される。そして、必要に応じてアラーム画面(P100)が表示される。このアラーム画面は、問題が発生していることが確認出来るが、ログインするまでは、エラーの内容は表示されない。これにより、患者P(図1)や家族に表示すべきではないエラー内容を表示させないでおくことができる。
なお、アラーム画面は、電源投入時等のシステム起動時にも表示されるが、随時アラーム発生状況にあるか否かを判定していてもよい。そして、アラーム発生状況になった場合、割り込み処理として、アラーム画面に遷移するという構成としてもよい。
つづいて、メイン状態として、患者状態表示画面(P102)が表示される。この画面において、患者P(図1)のネームプレート情報、ピクトグラム情報、注意喚起情報、エラー状態等が表示される。これにより、看護師や医師等の医療従事者、介助者、介助をしている家族に対して必要な情報を表示することができる。
患者状態表示画面(P102)は、患者P(図1)や病院での家族を始め、見舞いに訪れた第三者も見られることから、詳細な情報を表示しない。必要であれば、認証処理を実行し、ログインを行なうことにより、ログイン画面(P104)に切り替わる。ログイン画面からは各種画面に遷移することが可能となる。例えば、生体情報(各計測値)を表示させる生体情報表示画面(P106)、当該計測値の遷移を表示させることが可能なグラフ表示画面(P108)、当該計測値を電子カルテに登録するバイタル登録画面(P110)に切り替えることが可能である。
また、アラーム発生状況となる条件を設定するアラーム設定・履歴画面(P116)に切り替えることも可能である。このアラーム設定・履歴画面では、アラーム閾値の設定だけでなく、他の注意喚起情報や、次にやるべきこと(例えば、投薬の指示等)についても操作することができる。
このように、患者状態表示システム1(図1)によれば、患者P(図1)に関する情報を一元的に表示することが可能となり、必要に応じて画面を切り替えることで、適切な情報を表示することが可能となる。また、複数の測定装置の情報を一元的に取得し、電子カルテに登録することで、患者P(図1)に関する情報を一元的に管理することが可能となる。
[4.処理の流れ]
つづいて、患者状態表示システム1(図1)の患者状態表示装置10(図1、2)の表示端末1000(図3)における処理の流れについて説明する。
[4.1 メイン処理]
図7は、図3の表示端末1000の動作(メイン処理)を示すフローチャートである。メイン処理は、図3の表示端末1000の制御部100が、記憶部110に記憶されたメインプログラム132を読み出して実行することにより実現される処理である。
まず、アラーム発生状況にあるか否かが判定される(ステップS102)。具体的には、各種計測値が所定の範囲を逸脱しているか否か(各種計測値が上限アラーム閾値を超えているか否か、各種計測値が下限アラーム閾値未満であるか否か)が判定される。各種計測値が所定の範囲を逸脱した場合(各種計測値が上限アラーム閾値を超えた場合、あるいは、各種計測値が下限アラーム閾値未満である場合)は、アラーム発生状況にあり、アラーム音を出す必要がある。そして、アラーム音を出す必要がある場合には、アラーム処理を実行する(ステップS102;Yes→ステップS104)。ここで、アラーム処理において、割り込み処理として、アラーム画面が表示部170(図3)に表示されてもよい。
なお、各種計測値が所定の範囲を逸脱しているか否か(各種計測値が上限アラーム閾値を超えているか否か、各種計測値が下限アラーム閾値未満であるか否か)については、生体情報の種類によって異なる。また、判断基準が所定の範囲ではなく、1つのアラーム閾値だけで判定する場合(すなわち、計測値が上限アラーム閾値を超えているか否かだけを判定する場合、あるいは、計測値が下限アラーム閾値未満であるか否かだけを判定する場合)もある。
つづいて、患者状態表示処理が実行される(ステップS106)。患者状態表示処理において、患者状態表示画面(P102)(図6)が表示部170(図3)に表示される。ここで、ログイン認証が行なわなければ(又はログイン失敗していれば)、ステップS102から処理が繰り返し実行される(ステップS108;No→ステップS102)。
ログイン認証が正しく行なわれた場合には(ステップS108;Yes)、ログイン画面(P104)(図6)が表示部170(図3)に表示される(ステップS110)。すなわち、表示部170(図3)に表示される画面が、患者状態表示画面(P102)から、ログイン画面(P104)に切り替わる。ログイン画面(P104)は、各種処理をスタッフが選択できる画面である。
ここで、スタッフ処理として「生体情報表示」が選択された場合には生体情報表示処理が実行される(ステップS112;生体情報表示→ステップS116)。生体情報表示処理において、生体情報表示画面(P106)(図6)が表示部170(図3)に表示される。
また、「設定」が選択された場合には、設定処理が実行される(ステップS112;設定→ステップS118)。設定処理において、アラーム設定・履歴画面(P116)(図6)が表示部170(図3)に表示される。設定処理は、アラーム閾値の設定を行なったり、患者情報の登録・更新等を行なったりする。
ここで、ログアウトが実行されなければ、ログイン状態が継続し(ステップS114;No→ステップS110)、ログアウトが実行されればログアウトし、ステップS102から処理が繰り返し実行される(ステップS114;No→ステップS102)。
[4.2 設定処理]
設定処理では、生体情報112の種類と、測定の種類と、項目とに応じて、アラーム監視状態(後述)からアラーム通知状態(後述)への条件と、報知方法と、アラーム監視状態への条件とが設定される。図8は、図7の設定処理を説明するための図である。
まず、生体情報112が連続生体情報114であり、測定が「計測」であり、項目が「呼吸」である場合について説明する。アラーム監視状態(例えば、図9、10のステップS202を参照)からアラーム通知状態(例えば、図9、10のステップS206を参照)への条件は、計測値が設定範囲を逸脱している連続時間(計測値が上限アラーム閾値を超えている連続時間、計測値が下限アラーム閾値未満である連続時間)(例えば、図10の連続時間T1を参照)が、第1設定時間(例えば、図10の第1の設定時間Tth1を参照)以上である場合であり、このときの報知方法として、アラーム音出力(例えば、図10のアラーム音ALを参照)、警告表示処理(例えば、図10の警告表示情報W1(点滅)、警告表示情報W2(点灯)を参照)が実行される。また、アラーム監視状態への条件は、アラーム対応完了後、各計測値が設定範囲内にある連続時間(計測値が上限アラーム閾値以下である連続時間、計測値が下限アラーム閾値を超えている連続時間)(例えば、図10の連続時間T2を参照)が、第2設定時間(例えば、図10の第2の設定時間Tth2を参照)以上である場合である。
次に、生体情報112が連続生体情報114であり、測定が「計測」であり、項目が「脈拍」である場合について説明する。アラーム監視状態(例えば、図9、10のステップS202を参照)からアラーム通知状態(例えば、図9、10のステップS206を参照)への条件は、計測値が設定範囲を逸脱している連続時間(計測値が上限アラーム閾値を超えている連続時間、計測値が下限アラーム閾値未満である連続時間)(例えば、図10の連続時間T1を参照)が、第1設定時間(例えば、図10の第1の設定時間Tth1を参照)以上である場合であり、このときの報知方法として、アラーム音出力(例えば、図10のアラーム音ALを参照)、警告表示処理(例えば、図10の警告表示情報W1(点滅)、警告表示情報W2(点灯)を参照)が実行される。また、アラーム監視状態への条件は、アラーム対応完了後、各計測値が設定範囲内にある連続時間(計測値が上限アラーム閾値以下である連続時間、計測値が下限アラーム閾値を超えている連続時間)(例えば、図10の連続時間T2を参照)が、第2設定時間(例えば、図10の第2の設定時間Tth2を参照)以上である場合である。ここで、設定範囲(上限アラーム閾値、下限アラーム閾値)、第1設定時間、第2設定時間などは、「呼吸」の場合とは異なる。
次に、生体情報112が連続生体情報114であり、測定がベッド3(図1)の判定による「ベッド判定」であり、項目が「離床」である場合について説明する。アラーム監視状態からアラーム通知状態への条件は、離床のアラーム設定状態において、ベッド3(図1)が離床判定した場合であり、このときの報知方法として、アラーム音出力、警告表示処理(例えば、警告表示情報(点滅))が実行される。また、アラーム監視状態への条件は、ベッド3(図1)が離床判定から在床判定した場合である。
次に、生体情報112が連続生体情報114であり、測定がベッド3(図1)の判定による「ベッド判定」であり、項目が「端座位」である場合について説明する。アラーム監視状態からアラーム通知状態への条件は、端座位のアラーム設定状態において、ベッド3(図1)が端座位判定した場合であり、このときの報知方法として、アラーム音出力、警告表示処理(例えば、警告表示情報(点滅))が実行される。また、アラーム監視状態への条件は、ベッド3(図1)が端座位判定から在床判定した場合である。
次に、生体情報112が連続生体情報114であり、測定がベッド3(図1)の判定による「ベッド判定」であり、項目が「起き上がり」である場合について説明する。アラーム監視状態からアラーム通知状態への条件は、起き上がりのアラーム設定状態において、ベッド3(図1)が起き上がり判定した場合であり、このときの報知方法として、アラーム音出力、警告表示処理(例えば、警告表示情報(点滅))が実行される。また、アラーム監視状態への条件は、ベッド3(図1)が起き上がり判定から臥床判定した場合である。
次に、生体情報112が測定生体情報116であり、測定が「計測」であり、項目が「血圧」、「SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)」、「血糖」、「体温」である場合について説明する。アラーム監視状態からアラーム通知状態への条件は、スタッフがラウンド時に患者P(図1)を計測したときに、各種計測値が設定範囲を逸脱している場合であり、このときの報知方法として、警告表示処理が実行される。このとき、スタッフが警告表示処理の実行を停止するため、アラーム監視状態への条件は、設定されていない。
図9は、設定処理で設定される状態を説明するための図であり、図7のアラーム処理を示すフローチャートである。図9に示されるように、設定処理では、アラーム処理を実行する手順として、「アラーム監視中」において、アラーム状況が発生した場合に、「アラーム発生中」に移行し、アラーム状況が解除した場合に、「アラーム監視中」に戻る。また、「アラーム監視中」において、スタッフがアラーム監視停止指示を行なった場合、「アラーム監視停止」となる。「アラーム監視中」では、後述のアラーム監視状態(ステップS202)となる。「アラーム発生中」では、後述のアラーム通知状態(ステップS206)、アラーム対応状態(ステップS208)、アラーム観察状態(ステップS212)となる。「アラーム監視停止」では、スタッフがアラーム監視停止指示を行なったため、後述のアラーム監視状態(ステップS202)にはならない。
[4.3 アラーム処理]
アラーム処理は、スタッフが患者P(図1)の近くにいない場合でも、測定値(計測値)に基づいて行なう必要がある。そこで、アラーム処理として、生体情報112(図8)が連続生体情報114(図8)であり、測定が「計測」であり、項目が「呼吸」または「脈拍」である場合について、図9を用いて説明する。アラーム処理は、図7のステップS104で実行される処理であり、図3の表示端末1000の制御部100が、記憶部110に記憶されたアラームプログラム134を読み出して実行することにより実現される処理である。
まず、アラーム監視状態(ステップS202)において、制御部100(図3)は、「呼吸」または「脈拍」の計測値が設定範囲を逸脱しているか否か(計測値が上限アラーム閾値を超えているか否か、計測値が下限アラーム閾値未満であるか否か)を監視する。
いま、アラーム監視状態(ステップS202)において、「呼吸」または「脈拍」の計測値が設定範囲を逸脱していない(計測値が上限アラーム閾値を超えていない、または、計測値が下限アラーム閾値未満ではない)。この場合、アラーム状況が発生していないため(ステップS204−No)、制御部100(図3)は、ステップS202を実行する。
いま、アラーム監視状態(ステップS202)において、「呼吸」または「脈拍」の計測値が設定範囲を逸脱している(計測値が上限アラーム閾値を超えている、または、計測値が下限アラーム閾値未満である)。この場合、制御部100(図3)は、アラーム状況が発生するか否かを監視する必要がある。そこで、「呼吸」または「脈拍」の計測値が設定範囲を逸脱している連続時間が、第1設定時間以上である場合、アラーム状況が発生しているため(ステップS204−Yes)、アラーム処理は、アラーム監視状態(ステップS202)からアラーム通知状態に移行する(ステップS206)。
アラーム通知状態(ステップS206)において、図3の制御部100は、アラーム音を出力するように、接続装置2000の報知部260の音報知部262を制御し、第1の警報表示情報を出力するように、接続装置2000の報知部260の光報知部264を制御する。ここで、図3の音報知部262は表示端末1000にあってもよい。また、図3のアラームプログラム134が接続装置2000にある場合は、制御部200が音報知部262を制御してもよい。
アラーム通知状態(ステップS206)において、スタッフが、図2の患者状態表示装置10の表示端末1000(または、接続装置2000)に対して、アラーム停止を指示した場合、制御部100(図3)は、アラーム音の出力を停止するように音報知部262(図3)を制御する。アラーム処理は、アラーム通知状態(ステップS206)からアラーム対応状態に移行する(ステップS208)。ここで、アラーム通知状態(ステップS206)において、アラーム通知は端末装置50(図1)や携帯端末装置55(図1)にも通知され、端末装置50や携帯端末装置55に対してアラーム音、バイブを発生させる。端末装置50や携帯端末装置55にてアラーム停止が指示された場合でも、制御部100は、アラーム音の出力を停止するように音報知部262を制御してもよい。
アラーム対応状態(ステップS208)において、スタッフが患者P(図1)を対応している。この場合、光報知部264(図3)は、第1の警報表示情報の出力を継続している。
アラーム対応状態(ステップS208)において、スタッフが患者P(図1)を対応して、図2の患者状態表示装置10の表示端末1000(または、接続装置2000)に対してアラーム対応完了の操作を行なった場合に、アラーム対応状態(ステップS208)が完了する。すなわち、アラーム対応完了となる。アラーム対応完了操作後に、設定範囲を逸脱していた計測値が設定範囲内になった場合(上限アラーム閾値を超えていた計測値が上限アラーム閾値を超えていない場合、または、下限アラーム閾値未満であった計測値が下限アラーム閾値未満ではない場合)、アラーム状況は解決した(ステップS210−Yes)。この場合、アラーム処理は、アラーム対応状態(ステップS208)からアラーム監視状態(ステップS202)に移行する。
一方、アラーム対応状態(ステップS208)において、スタッフが患者P(図1)を対応して、図2の患者状態表示装置10の表示端末1000(または、接続装置2000)に対してアラーム対応完了の操作を行なったが、まだ、「呼吸」または「脈拍」の計測値が設定範囲を逸脱している(計測値が上限アラーム閾値を超えている、または、計測値が下限アラーム閾値未満である)。この場合、アラーム状況は解決していないので(ステップS210−No)、制御部100(図3)は、アラーム状況が再度発生するか否かを観察する必要がある。そこで、アラーム処理は、アラーム対応状態(ステップS208)のアラーム対応完了操作後からアラーム観察状態に移行する(ステップS212)。
アラーム観察状態(ステップS212)において、設定範囲を逸脱していた計測値が設定範囲内になった場合(上限アラーム閾値を超えていた計測値が上限アラーム閾値を超えていない場合、または、下限アラーム閾値未満であった計測値が下限アラーム閾値未満ではない場合)、制御部100(図3)は、アラーム状況が発生するか否かを更に監察する必要がある。そこで、制御部100(図3)は、第1の警報表示情報とは異なる第2の警報表示情報を出力するように光報知部264(図3)を制御する。
いま、アラーム観察状態(ステップS212)において、「呼吸」または「脈拍」の計測値が設定範囲を逸脱していない連続時間が、第2設定時間以上である場合、アラーム状況が発生していないため(ステップS214−Yes)、制御部100(図3)は、第2の警報表示情報の出力を停止するように光報知部264(図3)を制御する。アラーム処理は、アラーム観察状態(ステップS212)からアラーム監視状態(ステップS202)に移行する。
一方、アラーム観察状態(ステップS212)において、「呼吸」または「脈拍」の計測値が設定範囲を逸脱していない連続時間が、第2設定時間未満である場合、アラーム状況が再度発生する可能性がある(ステップS214−No)。
ここで、アラーム対応完了操作後からの時間が、第2の設定時間よりも長い第3の設定時間を経過していない場合、すなわち、タイムオーバーではない場合(ステップS216−No)、制御部100(図3)は、ステップS212を実行する。
または、アラーム対応完了操作後からの時間が、第3の設定時間を経過しても、アラーム処理がアラーム観察状態(ステップS212)からアラーム監視状態(ステップS202)に移行していない場合、すなわち、タイムオーバーである場合(ステップS216−Yes)、アラーム処理は、アラーム観察状態(ステップS212)からアラーム通知状態(ステップS206)に移行する。
[5.動作例]
つづいて、本実施形態の動作例として、一例を挙げて説明する。図10は、図9のアラーム処理の一例を説明するためのタイミングチャートである。
まず、「呼吸」または「脈拍」の計測値Vが設定範囲Rthを逸脱しているか否か(計測値Vが上限アラーム閾値Vth1を超えているか否か、計測値Vが下限アラーム閾値Vth2未満であるか否か)が監視される(ステップS202:アラーム監視状態)。
いま、時刻t1において、「呼吸」または「脈拍」の計測値Vが設定範囲Rthを逸脱している。例えば、計測値Vが上限アラーム閾値Vth1を超えている。更に、時刻t1の後の時刻t2において、「呼吸」または「脈拍」の計測値Vが設定範囲Rthを逸脱している連続時間T1が、上述の第1設定時間として第1の設定時間Tth1以上である場合(T1≧Tth1)、アラーム状況が発生している(ステップS204−Yes)。
時刻t2において、音報知部262は、アラーム音ALを出力する。光報知部264は、第1の警報表示情報W1を出力する。例えば、光報知部264がLED(Light Emitting Diode)などの発光素子であり、第1の警報表示情報W1として、LEDは点滅して表示される(ステップS206:アラーム通知状態)
時刻t2の後の時刻t3において、スタッフがアラーム停止を指示した場合、音報知部262は、アラーム音の出力を停止する。この場合、光報知部264は、第1の警報表示情報W1の出力を継続している。すなわち、光報知部264は、点滅表示している。このとき、スタッフは、患者P(図1)への対応を行なう(ステップS208:アラーム対応状態)。
時刻t3の後の時刻t4において、スタッフが患者P(図1)を対応する。ここで、スタッフが患者P(図1)を対応して、図2の患者状態表示装置10の表示端末1000(または、接続装置2000)に対してアラーム対応完了の操作を行なう。この場合、光報知部264は、第1の警報表示情報W1(点滅表示)とは異なる第2の警報表示情報W2を出力する。例えば、光報知部264がLEDなどの発光素子である場合、第2の警報表示情報W2として、LEDは点滅ではなく点灯して表示される(ステップS212:アラーム観察状態)。
時刻t4の後の時刻t5において、設定範囲Rthを逸脱していた計測値Vが設定範囲Rth内になった(上限アラーム閾値Vth1を超えていた計測値Vが上限アラーム閾値Vth1を超えていない)。この場合でも、光報知部264は、第2の警報表示情報W2の出力を継続している。すなわち、光報知部264は、点灯表示している。
時刻t5の後の時刻t6において、「呼吸」または「脈拍」の計測値Vが設定範囲Rthを逸脱していない連続時間T2が、第2設定時間として第2の設定時間Tth2以上である(T2≦Tth2)。この場合、アラーム状況が発生していないため(ステップS214−Yes)、光報知部264は、第2の警報表示情報W2の出力を停止することにより、点灯表示を停止する(ステップS202:アラーム監視状態)。
時刻t6の後の時刻t7において、「呼吸」または「脈拍」の計測値Vが設定範囲Rthを逸脱している。例えば、計測値Vが上限アラーム閾値Vth1を超えている。更に、時刻t7の後の時刻t8において、「呼吸」または「脈拍」の計測値Vが設定範囲Rthを逸脱している連続時間T3が、第1の設定時間Tth1以上である場合(T3≧Tth1)、アラーム状況が発生している(ステップS204−Yes)。
時刻t8において、音報知部262は、アラーム音ALを出力する。光報知部264は、第1の警報表示情報W1を出力することにより、点滅表示する(ステップS206:アラーム通知状態)。上述のように、スタッフがアラーム停止を指示した場合、アラーム通知状態からアラーム対応状態に移行する。
以上の説明により、本発明の報知装置は、患者状態表示システム1(図1)の患者状態表示装置10(図1、2)により、上述したようなアラーム処理(図7のステップS104、図9、図10)を実現させている。そのアラーム処理を実現させるために、本発明の報知装置(患者状態表示装置10)は、アラーム監視状態(図9、10のステップS202)において、計測値V(図10)が設定範囲Rth(図10)を逸脱しているか否かを監視する制御部100(図3)と、計測値Vが設定範囲Rthを逸脱している連続時間T1(図10)が第1の設定時間Tth1(図10)以上である場合(図9、10のステップS204−Yes)、アラーム音AL(図10)を出力する音報知部262(図3、10)と、アラーム音ALが出力されるときに、第1の警報表示情報W1(図10)を出力する光報知部264(図3、10)と、を具備している。アラーム音ALと第1の警報表示情報W1とが出力されるアラーム通知状態(図9、10のステップS206)において、スタッフがアラーム停止を指示した場合、音報知部262は、アラーム音ALの出力を停止する。アラーム対応完了操作後において、光報知部264は、第1の警報表示情報W1とは異なる第2の警報表示情報W2(図10)を出力する。
また、本発明の報知装置(患者状態表示装置10)は、患者状態表示システム1(図1)の患者状態表示装置10(図1、2)により、上述したようなアラーム処理(図7のステップS104、図9、図10)を実現させている。そのアラーム処理を実現させるために、アラーム対応完了操作後に第1の警報表示情報W1(図10)の出力が継続中であるアラーム観察状態(図9、10のS210−No、S212)において、設定範囲Rth(図10)を逸脱していた計測値V(図10)が設定範囲Rth内になった場合でも、光報知部264(図3、10)は、第2の警報表示情報W2の出力を継続する。
また、本発明の報知装置(患者状態表示装置10)は、患者状態表示システム1(図1)の患者状態表示装置10(図1、2)により、上述したようなアラーム処理(図7のステップS104、図9、図10)を実現させている。そのアラーム処理を実現させるために、アラーム観察状態(図9、10のS212)において、計測値V(図10)が設定範囲Rth(図10)を逸脱していない連続時間T2(図10)が第2の設定時間Tth2(図10)以上である場合(図9、10のS214−Yes)、光報知部264(図3、10)は、第2の警報表示情報W2の出力を停止する。第2の警報表示情報W2の出力停止後のアラーム監視状態(図9、10のS202)において、制御部100(図3)は、計測値Vが設定範囲Rthを逸脱しているか否かを監視する。
また、本発明の報知装置(患者状態表示装置10)は、患者状態表示システム1(図1)の患者状態表示装置10(図1、2)により、上述したようなアラーム処理(図7のステップS104、図9、図10)を実現させている。そのアラーム処理を実現させるために、アラーム対応完了操作後からの時間が、第2の設定時間Tth2(図10)よりも長い第3の設定時間を経過しても、アラーム観察状態(図9、10のS212)からアラーム監視状態(図9、10のS202)に移行していない場合、音報知部262(図3、10)は、アラーム音AL(図10)を出力し、光報知部264(図3、10)は、第1の警報表示情報W1(図10)を出力する。
このように、本発明の報知装置(患者状態表示装置10)によれば、患者の生体へのリスクがあるときにスタッフを呼び出すための報知(アラーム音AL、第1の警報表示情報W1)と、スタッフが患者Pへの対応を行なっているときに患者の生体へのリスクが未だ解決されていないことをスタッフに認識させるための報知(第1の警報表示情報W1、または、第2の警報表示情報W2)と、を行なうことができる。
[6.変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。例えば、本発明の報知装置は、患者状態表示装置10(図1)により、上述したようなアラーム処理(図7のステップS104、図9、図10)を実現させているが、ベッド3(図1)から離れたところでも同様の機能を必要とする場合は、端末装置50(図1)や携帯端末装置55(図1)により実現させてもよい。
また、実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM(Random Access Memory))に蓄積され、その後、各種ROM(Read Only Memory)やHDDの記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、CD(Compact Disc)、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
また、上述した実施形態における各装置の一部又は全部を典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現してもよい。各装置の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能であることは勿論である。