JP6950319B2 - 画像形成装置および画像形成装置の制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置および画像形成装置の制御プログラムに関する。より特定的には、本発明は、ハロゲンヒーターを含む定着手段を備えた画像形成装置および画像形成装置の制御プログラムに関する。
電子写真式の画像形成装置には、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバー機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンターなどがある。
画像形成装置は、一般に次のような方法で用紙に画像を形成する。画像形成装置は、像担持体上に静電潜像を形成し、現像器を用いて静電潜像を現像してトナー像を形成する。次に画像形成装置は、トナー像を用紙へ転写し、定着装置によってトナー像を用紙に定着させる。また、画像形成装置の中には、感光体にトナー像を形成し、1次転写ローラーを用いてトナー像を中間転写ベルトに転写し、2次転写ローラーを用いて中間転写ベルト上のトナー像を用紙へ2次転写するものも存在する。
定着装置においては、目標温調温度よりも定着装置の温度が低い場合にはハロゲンヒーターに通電する(ハロゲンヒーターをオンする)ことで定着装置を加熱し、目標温調温度よりも定着装置の温度が高い場合にはハロゲンヒーターの通電を遮断(ハロゲンヒーターをオフする)するという制御が行われる。この制御の下では、ハロゲンヒーターのオンオフの切り替えに対して定着温度の温度が遅れて追従するため、ハロゲンヒーターをオフした後も、わずかな時間の間だけ定着装置の温度が上昇し続ける。その結果、ハロゲンヒーターをオンからオフへ切り替える際には、定着装置の温度変化にリップルが発生する。
一般的に、定着装置に対して1枚目の用紙を突入させる直前などには、定着装置の目標温調温度が高い値に設定され、定着装置の目標温調温度と、定着装置が高温異常であると検出される温度との間のマージンが小さくなる。このような状況では、定着装置の温度変化にリップルが発生した場合に、高温異常を誤検出してしまう可能性が高くなるため、定着装置の温度変化のリップルを抑止することが求められている。
下記特許文献1には、画像形成動作を開始する際に、定着部の加熱ローラーが目標制御温度に早期に収束するようにし、かつ、アンダーシュート、オーバーシュート、温度リップルを小さくする技術が開示されている。下記特許文献1の画像形成装置は、待機状態から画像形成動作を開始するときに、加熱ローラーの検知温度に基づいて固定のデューティ比で加熱ローラーを加熱するヒーターをオン/オフする第1の定着制御に切り替えてヒーターに電力を供給し、その後、低下した検知温度が上昇に転ずる下限値に到達したことを検出したときに、検知温度と目標制御温度との温度差に応じて、デューティ比を変更する第2の定着制御に切り替えてヒーターに電力を供給する。下記特許文献1の技術では、デューティ比が低すぎる場合(ヒーターに供給する電力量が低すぎる場合)には、ハロゲンサイクルが正常に動作しなくなり、ヒーターの寿命が短くなるおそれがある。
下記特許文献2には、上述の理由によるヒーターの寿命の低下を抑止し得る画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、PWM制御の制御周期毎にハロゲンヒーターへ供給される電力量を算出し、算出した電力量がハロゲンヒーターに固有の所定の下限値以上となるようにPWM制御によるハロゲンヒーターへの電流の通電を制御する。
特開2016−212259号公報 特開2016−069371号公報
しかしながら、特許文献2の技術では、算出した電力量が常に所定の下限値以上となるようにPWM制御によるハロゲンヒーターへの電流の通電が制御されるため、定着装置の温度変化のリップルを十分に抑止することができなかった。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、ハロゲンヒーターの寿命の低下を抑止しつつ、定着装置の温度変化のリップルを抑止することのできる画像形成装置および画像形成装置の制御プログラムを提供することである。
本発明の一の局面に従う画像形成装置は、ハロゲンヒーターを含む定着手段と、定着手段の目標温調温度と定着手段の温度とに基づいてハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御手段とを備え、制御手段は、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とする第1の制御状態と、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値よりも低い第2の値とする第2の制御状態との間で、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を定着手段の状態に応じて切り替え、画像形成装置に印刷ジョブが投入されると、制御手段は定着手段の目標温調温度を第1の温度に設定し、かつ第1の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御し、1枚目の用紙が定着手段に突入する直前において定着手段の温度が第1の温度に到達すると、制御手段は定着手段の目標温調温度を第1の温度に維持し、かつ第2の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御し、1枚目の用紙が定着手段に突入した後で、制御手段は定着手段の目標温調温度を第1の温度よりも低い第2の温度に設定し、かつ第1の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する。
本発明の他の局面に従う画像形成装置は、ハロゲンヒーターを含む定着手段と、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御手段とを備え、制御手段は、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とする第1の制御状態と、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値よりも低い第2の値とする第2の制御状態との間で、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を定着手段の状態に応じて切り替え、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量を第2の値とした場合のハロゲンヒーターの寿命は、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量を第1の値とした場合のハロゲンヒーターの寿命の80%以下である。
本発明のさらに他の局面に従う画像形成装置は、ハロゲンヒーターを含む定着手段と、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御手段とを備え、制御手段は、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とする第1の制御状態と、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値よりも低い第2の値とする第2の制御状態との間で、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を定着手段の状態に応じて切り替え、制御手段は、ハロゲンヒーターの消耗の程度に応じて、第1の制御状態と第2の制御状態との間で、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を切り替える。
上記画像形成装置において好ましくは、制御手段は、第1の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御した時間と、第2の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御した時間とに基づいて、ハロゲンヒーターの消耗の程度を算出する消耗算出手段と、画像形成装置の印刷枚数から予測されるハロゲンヒーターの消耗の程度よりも、消耗算出手段にて算出したハロゲンヒーターの消耗の程度が小さい場合には、第2の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する消耗制御手段とを含む。
上記画像形成装置において好ましくは、消耗制御手段は、画像形成装置の印刷枚数から予測されるハロゲンヒーターの消耗の程度よりも、消耗算出手段にて算出したハロゲンヒーターの消耗の程度が大きい場合には、第1の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する。
上記画像形成装置において好ましくは、制御手段は、定着手段の消耗の程度を算出する定着算出手段と、第1の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御した時間と、第2の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御した時間とに基づいて、ハロゲンヒーターの消耗の程度を算出する消耗算出手段と、定着算出手段にて算出した定着手段の消耗の程度と、消耗算出手段にて算出したハロゲンヒーターの消耗の程度とを比較することにより、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する比較制御手段とを含む。
上記画像形成装置において好ましくは、制御手段にて第2の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する場合に、制御手段にて第1の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する場合よりも、定着手段の目標温調温度を低くし、定着手段へ用紙が突入するタイミングを遅くする定着条件変更手段をさらに備える。
上記画像形成装置において好ましくは、制御手段は、一周期の時間に対する電力を供給する時間の比であるデューティを制御することにより、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御し、第1の制御状態は、デューティの下限値を第1のデューティ下限値とする状態であり、第2の制御状態は、デューティの下限値を第1のデューティ下限値よりも低い第2のデューティ下限値とする状態である。
上記画像形成装置において好ましくは、制御手段は、パルス波のデューティ比を変化させて変調を行うPWM(Pulse Width Modulation)制御により、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する。
本発明のさらに他の局面に従う画像形成装置の制御プログラムは、ハロゲンヒーターを含む定着手段を備えた画像形成装置の制御プログラムであって、定着手段の目標温調温度と定着手段の温度とに基づいてハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御ステップをコンピューターに実行させ、制御ステップにおいて、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とする第1の制御状態と、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値よりも低い第2の値とする第2の制御状態との間で、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を定着手段の状態に応じて切り替え、画像形成装置に印刷ジョブが投入されると、制御ステップにおいて、定着手段の目標温調温度を第1の温度に設定し、かつ第1の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御し、1枚目の用紙が定着手段に突入する直前において定着手段の温度が第1の温度に到達すると、制御ステップにおいて、定着手段の目標温調温度を第1の温度に維持し、かつ第2の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御し、1枚目の用紙が定着手段に突入した後で、制御ステップにおいて、定着手段の目標温調温度を第1の温度よりも低い第2の温度に設定し、かつ第1の制御状態でハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する。
本発明のさらに他の局面に従う画像形成装置の制御プログラムは、ハロゲンヒーターを含む定着手段を備えた画像形成装置の制御プログラムであって、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御ステップをコンピューターに実行させ、制御ステップにおいて、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とする第1の制御状態と、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値よりも低い第2の値とする第2の制御状態との間で、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を定着手段の状態に応じて切り替え、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量を第2の値とした場合のハロゲンヒーターの寿命は、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量を第1の値とした場合のハロゲンヒーターの寿命の80%以下である。
本発明のさらに他の局面に従う画像形成装置の制御プログラムは、ハロゲンヒーターを含む定着手段を備えた画像形成装置の制御プログラムであって、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御ステップをコンピューターに実行させ、制御ステップにおいて、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とする第1の制御状態と、ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値よりも低い第2の値とする第2の制御状態との間で、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を定着手段の状態に応じて切り替え、制御ステップにおいて、ハロゲンヒーターの消耗の程度に応じて、第1の制御状態と第2の制御状態との間で、ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を切り替える。
本発明によれば、ハロゲンヒーターの寿命の低下を抑止しつつ、定着装置の温度変化のリップルを抑止することのできる画像形成装置および画像形成装置の制御プログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるカラータンデム方式の画像形成装置1の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における画像形成装置1の制御構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における加熱ローラー31の構成を示す断面図である。 図3のIV−IV線に沿った断面で見た場合の定着装置30の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における定着装置30のサーミスタTTによる温度検知を行う部分の電気回路を模式的に示す図である。 図6のPWM制御回路の各箇所での電流値または電圧値の時間変化を模式的に示す図である。 図6のPWM制御回路における電流の流れを模式的に示す図である。 図6のPWM制御回路の各箇所での電流値または電圧値の時間変化を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態における制御部124によるPWM制御のデューティの下限値の設定に関する動作を説明する図である。 ハロゲンヒーター33のバルブ温度とハロゲンヒーター33の相対寿命との関係を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態における制御部124によるPWM制御のデューティの下限値の設定に関する動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における制御部124によるPWM制御のデューティの下限値の設定に関する動作を示すフローチャートである。 印刷枚数に対するハロゲンヒーター33の消耗率の変化を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態において画像形成装置1がプリントジョブを実行する際の定着装置30の温度の時間変化を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態における制御部124によるPWM制御のデューティの下限値の設定に関する動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における制御部124によるハロゲンヒーター33へ供給する電力の制御方法と、本発明の第4の実施の形態における制御部124によるハロゲンヒーター33へ供給する電力の制御方法とを対比して示す図である。 本発明の第4の実施の形態におけるハロゲンヒーター33へ供給する電力のデューティの設定方法を示す図である。 本発明の第5の実施の形態における制御部124によるハロゲンヒーター33へ供給する電力の制御方法を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
以下の実施の形態では、画像形成装置がMFPである場合について説明する。画像形成装置は、MFPの他、ファクシミリ装置、複写機、プリンターなどであってもよい。
[第1の実施の形態]
始めに、本実施の形態における画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるカラータンデム方式の画像形成装置1の構成を模式的に示す断面図である。なお図1中矢印AR1は、画像形成装置1で印刷される記録媒体の搬送方向(搬送経路TR1における搬送方向)を示している。
図1を参照して、本実施の形態における画像形成装置1は、MFPであり、用紙搬送部10と、画像形成部20と、定着装置30(定着手段の一例)とを主に備えている。画像形成装置1は、さらにフィニッシャー(フィニッシング処理部)を備えていてもよい。
用紙搬送部10は、1段給紙ローラー11と、タイミングローラー12と、排紙ローラー13aと、反転ローラー13bと、ADU(Auto Duplex Unit)搬送ローラー14および15と、再給紙ローラー16と、排紙ガイド17と、タイミングセンサー41と、排紙センサー42と、ADU搬送センサー43および44と含んでいる。
1段給紙ローラー11は、図示しない給紙カセットから搬送経路TR1に記録媒体を給紙する。
タイミングローラー12は、画像と同期させるタイミングで起動または停止することにより、搬送経路TR1に沿って記録媒体を搬送する。
排紙ローラー13aは、搬送経路TR1の最下流側の位置に設けられており、画像形成装置1本体外部に記録媒体を排出する。
反転ローラー13bは、搬送経路TR1よりも上部側に存在する反転経路TR2に設けられており、両面印刷を行う記録媒体をスイッチバックにより反転させ、搬送経路TR3に搬送する。
ADU搬送ローラー14および15は、搬送経路TR3に沿って両面印刷を行う記録媒体を搬送する。
再給紙ローラー16は、搬送経路TR3の最下流側の再給紙位置に設けられており、再給紙位置から搬送経路TR1に記録媒体を給紙する。
排紙ガイド(切換ガイド)17は、搬送経路TR1と反転経路TR2との間で記録媒体を搬送する搬送経路を切り替えることにより、定着装置30を通過した記録媒体を排紙ローラー13aまたは13bにガイドする。
タイミングセンサー41は、タイミングローラー12よりも搬送経路TR1の上流側の位置で記録媒体を検知する。画像形成装置1は、タイミングセンサー41のオンからオフまでの時間をカウントすることにより、搬送方向に沿った記録媒体の長さを検出する。
排紙センサー42は、排紙ローラー13aよりも搬送経路TR1の上流側の位置で記録媒体を検知する。
ADU搬送センサー43および44は、搬送経路TR3上において記録媒体を検知する。
画像形成部20は、作像部21Y、21M、21C、および21Kと、1次転写ローラー22a、22b、22c、および22dと、中間転写ベルト23と、2次転写ローラー24とを含んでいる。
作像部21Y、21M、21C、および21Kの各々は、中間転写ベルト23の下部において中間転写ベルト23の延在方向に沿って所定間隔で配置されている。作像部21Y、21M、21C、および21Kの各々は、それぞれYMCKのトナー像を感光体上に作像する。
1次転写ローラー22a、22b、22c、および22dの各々は、作像部21Y、21M、21C、および21Kの各々の感光体と、中間転写ベルト23を挟んで対向している。1次転写ローラー22a、22b、22c、および22dの各々は、作像部21Y、21M、21C、および21Kの各々の感光体を中間転写ベルト23に転写する。中間転写ベルト23上には、YMCKのトナー像が順次重ね合わせられてカラー画像が形成される。
中間転写ベルト23は、無端ベルトであり、複数のローラー25により弛まないように懸架されている。ローラー25が図1中で反時計回りに回転することで中間転写ベルト23を回転させ、中間転写ベルト23上に形成されたトナー像を2次転写ローラー24の位置まで搬送する。
2次転写ローラー24は、搬送経路TR1上のタイミングローラー12と定着装置30との間の位置に設けられている。2次転写ローラー24は、中間転写ベルト23上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する。
定着装置30は、加熱ローラー31および加圧ローラー32を含んでいる。定着装置30は、加熱ローラー31および加圧ローラー32を回転させ、加熱ローラー31と加圧ローラー32とのニップ部に、トナー像を担持した記録媒体を通過させることで、記録媒体上にトナー像を定着させる。
図2は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置1の制御構成を示すブロック図である。
図2を参照して、画像形成装置1は、エンジン部100と、システムコントローラー部200とを備えている。エンジン部100は、画像形成を行う部分である。エンジン部100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、不揮発性メモリ104と、駆動モーター105と、フィニッシングモーター106と、スキャナー部107とを含んでいる。
CPU101は、ROM102に記憶された制御プログラムに基づいて、タイミングを計りながら画像形成に関する動作を統一的に制御する。CPU101は、プリントジョブの実行などの動作を円滑に実行する。
ROM102は、エンジン部100が行うプリント動作における画像形成や給紙搬送に関する制御プログラムなどを記憶している。
RAM103は、揮発性のメモリであって、CPU101が制御プログラムを実行する際のワークエリアである。
不揮発性メモリ104は、CPU101が制御プログラムを実行する際のデータ保存エリアとなる。
駆動モーター105は、各種ローラーなどを駆動する。
フィニッシングモーター106は、画像形成装置1がフィニッシャーを備えている場合に、フィニッシャーを駆動する。
スキャナー部107は、原稿の画像を読み取る。
システムコントローラー部200は、画像形成装置1全体を制御する部分である。システムコントローラー部200は、CPU201と、操作パネル202とを備えている。CPU201はエンジン部100内のCPU101に対して、プリントの実行を指示したり、操作パネル202を通じて入力された印刷対象となる記録媒体の種類を通知したりする。
操作パネル202は、各種操作を受け付け、各種情報を表示する。操作パネル202は、画像形成の対象となる記録媒体の種類の入力を受け付けた場合に、それをCPU201に通知する。
図3は、本発明の第1の実施の形態における加熱ローラー31の構成を示す断面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿った断面で見た場合の定着装置30の構成を示す断面図である。なお図4では、説明の便宜のためにメインサーミスタ36が示されているが、メインサーミスタ36は実際には見えない。
図3を参照して、定着装置30は、加熱ローラー31と、加圧ローラー(定着ベルト)32と、ハロゲンヒーター33と、ミドルサーミスタ34と、プロテクトサーミスタ35と、メインサーミスタ36と、加熱サーモスタット37と、パッド39とを含んでいる。
加熱ローラー31および加圧ローラー32は、円筒形状を有しており、それぞれの回転軸を中心として回転する。
ハロゲンヒーター33は、加熱ローラー31の内部に設けられており、加熱ローラー31を加熱する。
ミドルサーミスタ34、プロテクトサーミスタ35、およびメインサーミスタ36の各々は、加熱ローラー31の外周における加熱ローラー31の回転軸に沿った異なる検知位置を有している。ミドルサーミスタ34、プロテクトサーミスタ35、メインサーミスタ36の各々は、それぞれの検知位置での加熱ローラー31の温度(この情報は定着装置30の温度と見なされる)を計測する。
加熱サーモスタット37は、加熱ローラー31の外周に設けられている。加熱サーモスタット37は、加熱ローラー31の温度が所定の温度を超えた場合にハロゲンヒーター33に流れる電流を遮断し、加熱ローラー31の異常な温度上昇を防止する。
パッド39は、加圧ローラー32の内部に設けられている。パッド39は加圧ローラー32を加熱ローラー31に押し付ける。これにより、加熱ローラー31と加圧ローラー32とはニップ部NPを形成する。
図5は、本発明の第1の実施の形態における定着装置30のサーミスタTTによる温度検知を行う部分の電気回路を模式的に示す図である。
図5を参照して、サーミスタTTは、ミドルサーミスタ34、プロテクトサーミスタ35、およびメインサーミスタ36の各々に対応するものである。サーミスタTTおよび電気抵抗(分圧抵抗)Rは、画像形成装置1の電圧源(入力電圧)IVと接地電位GNDとの間に直列に接続されている。ハロゲンヒーター33の一端は、サーミスタTTと電気抵抗Rとの間に接続されている。サーミスタTTは、検知位置の温度とともに抵抗値が変化する。これにより、電気抵抗RとサーミスタTTとの間の端子Pの電位は変化する。後述する制御部124は、端子Pの電位に基づいてサーミスタTTの検知位置の温度を検知する。
図6は、本発明の第1の実施の形態におけるハロゲンヒーター33の制御を行う部分の電気回路(PWM制御回路)を模式的に示す図である。
図6を参照して、コンデンサ114および115、ならびにコイル113によってノイズフィルターNFが構成されている。交流電源111および整流器112は、ノイズフィルターNFの入力側に接続されている。整流器112の出力側は、ノイズフィルターNFを介して高周波チョッパー回路HCに接続されている。
高周波チョッパー回路HCにおいては、コイル116とハロゲンヒーター33とが直列に接続されている。回生ダイオード122は、スイッチング素子であるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)121がオフ状態に制御されている場合にコイル116に溜まった磁気エネルギーを回生電流としてハロゲンヒーター33に流すものである。回生ダイオード122のカソード側はコイル113とコイル116との間に接続されており、アノード側はハロゲンヒーター33とIGBT121の間に接続されている。
IGBT121の駆動信号が入力されるゲート端子には、IGBT駆動回路123の出力端子が接続されている。IGBT駆動回路123には、制御部124(制御手段の一例)が接続されている。制御部124は、図2のCPU101、ROM102、およびRAM103などによって構成されている。制御部124は、PWM制御信号をIGBT駆動回路123に入力する。IGBT121のコレクタ端子は、ハロゲンヒーター33に接続されている。IGBT121のエミッタ端子は、整流器112の出力側に接続されている。サーミスタTTは、定着装置30の温度を検出して、検出した温度情報を制御部124に出力する。
図7は、図6のPWM制御回路における電流の流れを模式的に示す図である。図8は、図6のPWM制御回路の各箇所での電流値または電圧値の時間変化を模式的に示す図である。なお図7では、PWM制御回路の各部材が簡略化して示されている。
図6〜図8を参照して、次に、PWM制御回路の動作について説明する。交流電源111の出力である入力電圧Vacは、整流器112に供給されて全波整流され整流後電圧Vdbとなる。整流後電圧VdbはノイズフィルターNFに入力されてノイズが除去される。ノイズフィルターNFのコンデンサ114および115は、IGBT121を流れるパルス電流の高い周波数のノイズが交流電源111側に漏れることを防止する。
制御部124は、IGBT駆動回路123を通じて、パルス波のデューティ比を変化させて変調を行うPWM制御を行うことにより、ハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する。デューティとは、一周期の時間に対する電力を供給する時間の比である。
具体的には、ハロゲンヒーター33に電力を供給する際に、制御部124は、ハロゲンヒーター33をオンさせるPMW信号をIGBT駆動回路123に入力する。IGBT駆動回路123は、制御部124から入力されたPWM信号の周波数およびデューティに基づいてIGBT121をオフオンするパルス列である駆動信号Vgsを生成し、IGBT121のゲート端子に印加する。IGBT121は交流電源111の周波数よりもはるかに高い動作周波数(たとえば20kHz)で駆動される。
これにより、ハロゲンヒーター33には電圧Vdsが印加され、電流Ihtが流れる。IGBT121がオンした時には、コイル116およびハロゲンヒーター33にはIGBT121を介して整流器112で全波整流された電流(図7中電流IA)が流れる。コイル116は、流れた電流IAの一部を磁気エネルギーとして蓄える。IGBT121がオフした時には、コイル116に蓄えられた磁気エネルギーが放出されてハロゲンヒーター33に電流(図7中電流IB)が流れる。電流IBは、回生ダイオード122を流れて再びコイル116に戻る。
上述の動作をすることにより、ハロゲンヒーター33に供給される電流Ihtは、図8に示すように正弦波に近い電流波形となり、力率が向上して高周波電流が低減される。ハロゲンヒーター33の電流Ihtは、PWM制御のデューティを増減することにより制御することができる。このため、ハロゲンヒーター33の消費電力もPWM制御のデューティにより精度良く制御することができ、定着装置30の温度リップルについても低減することができる。定着装置30の温度リップルを低減させることにより、カラープリントなどの発色を安定させることが可能となるなどメリットが得られる。
画像形成装置において、ハロゲンヒーターが用いられる構成は記録媒体(用紙)にトナーを定着させるための定着装置に具備されている。定着装置は記録媒体に載ったトナーを熱と圧力により溶解して定着させるものである。よって定着装置には熱源を搭載されるのが一般的であり、ここでは熱源としてハロゲンヒーターが具備されている。
図9は、本発明の第1の実施の形態における制御部124によるPWM制御のデューティの下限値の設定に関する動作を説明する図である。なお図9の線LN1は定着装置30の目標温調温度であり、線LN2は実際の定着装置30の温度である。区間W1は、デューティの下限値を30%とする第1の制御状態でハロゲンヒーター33へ供給する電力が制御される時間帯を示しており、区間W2は、デューティの下限値を10%とする第2の制御状態でハロゲンヒーター33へ供給する電力が制御される時間帯を示している。
図9を参照して、制御部124は、デューティの下限値を30%とする第1の制御状態と、デューティの下限値を10%とする第2の制御状態との間で、ハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する制御状態を定着装置30の状態(本実施の形態では定着装置30への用紙の突入のタイミング)に応じて切り替える。
時刻t0〜時刻t1では、画像形成装置1は待機状態にある。制御部124は、定着装置30の目標温調温度を150度に設定している。
時刻t1において、画像形成装置1に印刷ジョブが投入されると、制御部124は定着装置30の目標温調温度を220度に設定し、デューティの下限値を30%とする第1の制御状態でハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する。また時刻t1においては、目標温調温度と実際の定着装置30の温度との差が大きいため、制御部124は定着装置30の温度を目標温調温度まで迅速に加熱するために、PWM制御のデューティを、30%を下限値とする高い値(たとえば100%)に設定する。
1枚目の用紙の突入時には定着装置30から用紙に温度が奪われて定着装置30の温度が急激に低下する。このため、印刷ジョブが投入されてから1枚目の用紙が定着装置30に突入するまでの間(時刻t1〜t2)の定着装置30の目標温調温度(220度)は、1枚目の用紙が定着装置30に突入した後の目標温調温度(200度)よりも高く設定される。
1枚目の用紙が定着装置30に突入する直前(所定時間前)の時刻t2において、定着装置30の温度は目標温調温度(220度)に到達する。制御部124は定着装置30の目標温調温度を220度に維持しつつ、デューティの下限値を10%とする制御状態に制御状態を切り替える。制御部124は、定着装置30の温度を目標温調温度付近で維持するために、PWM制御のデューティを、10%を下限値とする低い値(たとえば30%)に設定する。
定着装置30に1枚目の用紙が突入する直前の所用の時間の間(時刻t2〜t3)には、定着装置30の目標温調温度が220度という高い値に設定されるので、定着装置30の高温異常が検出される温度(たとえば245度)との間のマージンが小さくなる。このような状況では、デューティの下限値を10%という低い値にする(第2の制御状態に切り替える)ことで、定着装置30の温度変化のリップルを抑えつつ、定着装置30の温度を細やかに調整することができる。その結果、高温異常を誤検出する事態を回避しつつ定着装置30の温度を目標温調温度に近い状態で維持することができる。
1枚目の用紙が定着装置30に突入する時刻t3において、定着装置30の熱は用紙に奪われるため、定着装置30の温度は大きく低下する。制御部124は定着装置30の目標温調温度を200度に設定しつつ、デューティの下限値を30%とする第1の制御状態に制御状態を切り替える。制御部124は、定着装置30の温度を目標温調温度まで迅速に加熱するために、PWM制御のデューティを、30%を下限値とする高い値(たとえば100%)に設定する。
1枚目の用紙が突入した後(時刻t3以降)は、定着装置30に熱が蓄積されるようになるため、2枚目以降の用紙が定着装置30に突入する際の定着装置30の温度低下は小さくなる。このため、1枚目の用紙が定着装置30に突入した後で定着装置30の目標温調温度を200度に下げることが可能となり、定着装置30の目標温調温度と定着装置30の高温異常を検出する温度との間のマージンを大きくすることができる。このような状況では、デューティの下限値を30%と低い値にすることで、後述するようにハロゲンヒーター33の消耗を抑止することができる。
なお、制御部124がハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する方法はPWM制御以外の方法であってもよい。第1の制御状態においてハロゲンヒーター33へ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とし、第2の制御状態においてハロゲンヒーター33へ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第2の値とした場合に、第2の値が第1の値よりも低ければよい。
図10は、ハロゲンヒーター33のバルブ温度とハロゲンヒーター33の相対寿命との関係を模式的に示す図である。
図10を参照して、ハロゲンヒーター33のバルブ温度は、PWM制御のデューティ(ハロゲンヒーター33へ供給する電力量)に応じて変化する。ハロゲンヒーター33を低い温度で使用した場合に、ハロゲンヒーター33の消耗が急激に進行し、寿命が急激に低下する。ここでは、ハロゲンヒーター33のバルブ温度が250度未満となる条件(PWM制御のデューティが30%未満となる条件に相当)で、ハロゲンヒーター33の寿命が急激に低下している。
ハロゲンヒーター33においては、タングステンフィラメントからタングステンが蒸発し、ハロゲン化合物を生成した後熱により分解し、タングステンがタングステンフィラメントとして再生するというサイクルが行われる。ハロゲンヒーター33が低い温度で使用されると、ハロゲン化合物が熱により分解しにくくなり、タングステンフィラメントが再生しにくくなるため、サイクルが滞り、ハロゲンヒーター33の消耗が進行する。
そこで、ハロゲンヒーター33へ供給する電力の一周期当たりの電力量を、第2の制御状態における電力量の下限値(ここでは10%というデューティ)とした場合のハロゲンヒーター33の寿命が、第1の制御状態における電力量の下限値(ここでは30%というデュティ)とした場合のハロゲンヒーター33の寿命の80%以下となるように、それぞれの下限値が設定されることが好ましい。
図11は、本発明の第1の実施の形態における制御部124によるPWM制御のデューティの下限値の設定に関する動作を示すフローチャートである。なお、以降のフローチャートは、ROM102に記憶されている制御プログラムをCPU101が実行することにより実現されるものである。
図11を参照して、制御部124は、印刷ジョブの対象となる用紙の給紙を開始すると、給紙した用紙が印刷ジョブの1枚目の用紙であるか否かを判別する(S1)。
ステップS1において、給紙した用紙が印刷ジョブの1枚目の用紙であると判別した場合(S1でYES)、制御部124は、用紙が定着装置30に突入する時刻の1秒前から突入する時刻までの時間に現在時刻が相当するか否かを判別する(S3)。
ステップS3において、用紙が定着装置30に突入する時刻の1秒前から突入する時刻までの時間に現在時刻が相当すると判別した場合(S3でYES)、制御部124は、PWM制御のデューティの下限値を10%に設定し(S5)、ステップS9の処理に進む。
ステップS3において、用紙が定着装置30に突入する時刻の1秒前から突入する時刻までの時間に現在時刻が相当しないと判別した場合(S3でNO)、制御部124は、PWM制御のデューティの下限値を30%に設定し(S7)、ステップS9の処理に進む。
ステップS9において、制御部124は、用紙が定着装置30に突入したか否かを判別する(S9)。
ステップS9において、用紙が定着装置30に突入しないと判別した場合(S9でNO)、制御部124はステップS3の処理に進む。
ステップS1において、給紙した用紙が印刷ジョブの2枚目以降の用紙であると判別した場合(S1でNO)、またはステップS9において、用紙が定着装置30に突入したと判別した場合(S9でYES)、制御部124は、PWM制御のデューティの下限値を30%に設定し(S11)、印刷が終了したか否かを判別する(S13)。
ステップS13において、印刷が終了しないと判別した場合(S13でNO)、制御部124はステップS1の処理へ進む。
ステップS13において、印刷が終了したと判別した場合(S13でYES)、制御部124は処理を終了する。
本実施の形態によれば、ハロゲンヒーター33へ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とする第1の制御状態と、ハロゲンヒーター33へ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第2の値とする第2の制御状態との間で、ハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する制御状態が定着装置30の状態に応じて切り替えられるので、第1の制御状態での制御を行うことによりハロゲンヒーター33の寿命の低下を抑止しつつ、必要な場合に第2の制御状態での制御を行うことにより定着装置30の温度変化のリップルを抑止することができる。
本実施の形態によれば、印刷ジョブの1枚目の用紙が定着装置30に突入する時刻の1秒前から突入する時刻までの時間に第2の制御状態での制御を行い、それ以外の場合に第1の制御状態での制御を行うので、ハロゲンヒーター33の寿命の低下を効果的に抑止しつつ、定着装置30の温度変化のリップルを効果的に抑止することができる。
[第2の実施の形態]
本実施の形態において、制御部124は、定着装置30の目標温度が所定の温度以上である場合に、PWM制御のデューティの下限値を10%とする第2の制御状態でハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する。
図12は、本発明の第2の実施の形態における制御部124によるPWM制御のデューティの下限値の設定に関する動作を示すフローチャートである。
図12を参照して、制御部124は、印刷ジョブの対象となる用紙の給紙を開始すると、定着装置30の目標温調温度が220度以上であるか否かを判別する(S31)。
ステップS31において、定着装置30の目標温調温度が220度以上であると判別した場合(S31でYES)、制御部124は、PWM制御のデューティの下限値を10%に設定し(S33)、ステップS37の処理に進む。
ステップS31において、定着装置30の目標温調温度が220度未満であると判別した場合(S31でNO)、制御部124は、PWM制御のデューティの下限値を30%に設定し(S35)、ステップS37の処理に進む。
ステップS37において、制御部124は、印刷が終了したか否かを判別する(S37)。
ステップS37において、印刷が終了しないと判別した場合(S37でNO)、制御部124は、ステップS31の処理に進む。
ステップS37において、印刷が終了したと判別した場合(S37でYES)、制御部124は処理を終了する。
なお、上述以外の画像形成装置1の構成および動作は、第1の実施の形態の場合と同様であるため、その説明は繰り返さない。
本実施の形態によれば、定着装置30の目標温調温度と定着装置の高温異常を検出する温度との間のマージンが小さい場合に第2の制御状態での制御を行うことでリップルを抑止することができ、それ以外の場合に第1の制御状態での制御を行うことでハロゲンヒーター33の寿命の低下を効果的に抑止することができる。
[第3の実施の形態]
図13は、印刷枚数に対するハロゲンヒーター33の消耗率の変化を模式的に示す図である。図13中線LN3は、画像形成装置1の印刷枚数から予測されるハロゲンヒーター33の消耗率の変化であり、図13中線LN4は、ハロゲンヒーター33の消耗率の変化である。
図13を参照して、ここでは、ハロゲンヒーター33の交換が必要と判断される消耗の程度に対するハロゲンヒーター33の消耗の程度を、ハロゲンヒーター33の消耗率と記す。画像形成装置1の印刷枚数に対してハロゲンヒーター33の消耗率が一定の割合で増加していく状況が基準となる。過酷な条件(たとえばPWM制御のデューティが30%未満となる条件)での使用が少ない場合には、ハロゲンヒーター33の消耗率の増加の割合は、領域RG1で示すように基準よりも小さくなる。また、過酷な条件での使用が多い場合には、ハロゲンヒーター33の消耗率の増加の割合は、領域RG2で示すように基準よりも大きくなる。
そこで本実施の形態において、制御部124は、ハロゲンヒーター33の消耗の程度に応じて、PWM制御のデューティの下限値を30%とする第1の制御状態とPWM制御のデューティの下限値を10%とする第2の制御状態との間で、ハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する制御状態を切り替える。
制御部124は、ハロゲンヒーター33の消耗率(消耗の程度)を、以下の式(1)に示すように、第1の制御状態でハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御した時間と、第2の制御状態でハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御した時間とに基づいて算出する。
ハロゲンヒーターの消耗率(%)=〔{(PWM制御のデューティが10%で使用された時間(h))×1.8}+{(PWM制御のデューティが20%で使用された時間(h))×1.4}+{(PWM制御のデューティが30%で使用された時間(h))×1.2}+{(PWM制御のデューティが30%より大きい値で使用された時間(h))×1}〕×100/5000(h) ・・・(1)
図10で説明したように、PWM制御のデューティが小さい条件で使用される場合には、ハロゲンヒーター33の消耗が急激に進行する。従って、PWM制御のデューティに応じて重み付けを行うことで、ヒーターの消耗率が算出される。具体的には、PWM制御のデューティが10%で使用された場合には、使用時間を1.8倍して使用時間がカウントされる。PWM制御のデューティが20%で使用された場合には、使用時間を1.4倍して使用時間がカウントされる。PWM制御のデューティが30%で使用された場合には、使用時間を1.2倍して使用時間がカウントされる。PWM制御のデューティが30%より大きい値で使用された場合には、使用時間を1倍して使用時間がカウントされる。このようにしてカウントした使用時間の合計値の、固定値(5000(h))に対する割合が消耗率となる。固定値は、ハロゲンヒーター33の交換が必要と判断される消耗の程度となる使用時間である。
制御部124は、画像形成装置1の印刷枚数から予測されるハロゲンヒーター33の消耗率(図13中線LN3)よりも、算出したハロゲンヒーター33の消耗率が小さい場合には、ハロゲンヒーター33の消耗が予測よりも進んでいないと判断し、PWM制御のデューティの下限値を10%とする第2の制御状態でハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する。一方、制御部124は、画像形成装置1の印刷枚数から予測されるハロゲンヒーター33の消耗率よりも、算出したハロゲンヒーター33の実際の消耗率が大きい場合には、ハロゲンヒーター33の消耗が予測よりも進んでいると判断し、PWM制御のデューティの下限値を30%とする第1の制御状態でハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する。
図14は、本発明の第3の実施の形態において画像形成装置1がプリントジョブを実行する際の定着装置30の温度の時間変化を模式的に示す図である。なお図14の線LN1は定着装置30の目標温調温度であり、線LN2は実際の定着装置30の温度である。
図14を参照して、本実施の形態においてPWM制御のデューティの下限値を30%とする第1の制御状態でハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する場合(図14(b))には、制御部124は、PWM制御のデューティの下限値を30%とする第1の制御状態でハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する場合(図14(a))と比較して、目標温調温度を低い温度(ここでは常に200度)に設定し、1枚目の用紙が定着装置30に突入するタイミングを(たとえば4秒程度)遅くしてもよい。
これにより、印刷ジョブの1枚目の用紙が定着装置30に突入する前に定着装置30に蓄積されている熱量を増加することができ、1枚目の用紙の通紙による定着装置30の温度低下を抑止することができる。加えて、定着装置30の目標温調温度と高温異常を検出する温度との間のマージンを大きくすることができ、定着装置30の温度変化のリップルに起因して高温異常を誤検出する事態を回避することができる。
図15は、本発明の第3の実施の形態における制御部124によるPWM制御のデューティの下限値の設定に関する動作を示すフローチャートである。
図15を参照して、制御部124は、印刷ジョブの対象となる用紙の給紙を開始すると、ハロゲンヒーター33の消耗率を算出し(S51)、ハロゲンヒーター33の消耗が予測以下であるか否かを判別する(S53)。
ステップS53において、ハロゲンヒーター33の消耗が予測以下であると判別した場合(S53でYES)、制御部124は、PWM制御のデューティの下限値を10%に設定し(S55)、ステップS59の処理に進む。
ステップS53において、ハロゲンヒーター33の消耗が予測以下でないと判別した場合(S53でNO)、制御部124は、PWM制御のデューティの下限値を30%に設定し(S57)、ステップS59の処理に進む。
ステップS59において、制御部124は、印刷が終了したか否かを判別する(S59)。
ステップS59において、印刷が終了しないと判別した場合(S59でNO)、制御部124は、ステップS51の処理に進む。
ステップS59において、印刷が終了したと判別した場合(S59でYES)、制御部124は処理を終了する。
なお、上述以外の画像形成装置1の構成および動作は、第1の実施の形態の場合と同様であるため、その説明は繰り返さない。
本実施の形態によれば、ハロゲンヒーター33の消耗の程度に応じて、PWM制御のデューティの下限値を30%とする第1の制御状態とPWM制御のデューティの下限値を10%とする第2の制御状態との間で、ハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する制御状態を切り替えるので、ハロゲンヒーター33の寿命の低下を効果的に抑止しつつ、定着装置30の温度変化のリップルを効果的に抑止することができる。
本実施の形態では、ハロゲンヒーター33の実際の消耗率との比較の対象となる基準が、画像形成装置1の印刷枚数に対してハロゲンヒーター33の消耗率が一定の割合で増加していく状況である場合について説明した。しかし、一般的な画像形成装置1では、ハロゲンヒーター33が単体で交換されることは希であり、ハロゲンヒーター33は定着装置30(ハロゲンヒーター33や加熱ローラー31(定着ローラー)などを含むユニット)として一括して交換されることが多い。
このような事情を考慮して、本実施の形態の変形例として、ハロゲンヒーター33の実際の消耗率との比較の対象として、定着装置30の消耗率が用いられてもよい。
制御部124は、定着装置30の消耗率を、画像形成装置1の累積の印刷枚数または定着装置30の累積の駆動距離を用いて、以下の式(2)または式(3)で算出する。
定着装置の消耗率(%)=画像形成装置の累積の印刷枚数/定着装置の交換が必要と判断される場合の画像形成装置の累積の印刷枚数 ・・・(2)
定着装置の消耗率(%)=定着装置の累積の駆動距離/定着装置の交換が必要と判断される場合の定着装置の累積の駆動距離 ・・・(3)
なお、式(2)における定着装置の交換が必要と判断される場合の画像形成装置の累積の印刷枚数は、たとえば100000枚である。
この変形例において、制御部124は、式(2)または式(3)を用いて算出した定着装置30の消耗率と、式(1)を用いて算出したハロゲンヒーター33の消耗率とを比較することにより、ハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する。具体的には、制御部124は、定着装置30の消耗率よりもハロゲンヒーター33の消耗率が小さい場合には、ハロゲンヒーター33の消耗が予測よりも進んでいないと判断し、PWM制御のデューティの下限値を10%とする第2の制御状態でハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する。一方、制御部124は、定着装置30の消耗率よりもハロゲンヒーター33の消耗率が大きい場合には、ハロゲンヒーター33の消耗が予測よりも進んでいると判断し、PWM制御のデューティの下限値を30%とする第1の制御状態でハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する。
[第4の実施の形態]
図16は、本発明の第1の実施の形態における制御部124によるハロゲンヒーター33へ供給する電力の制御方法と、本発明の第4の実施の形態における制御部124によるハロゲンヒーター33へ供給する電力の制御方法とを対比して示す図である。図16(a)は、本発明の第1の実施の形態における制御部124によるハロゲンヒーター33へ供給する電力の制御方法であり、図16(b)は、本発明の第4の実施の形態における制御部124によるハロゲンヒーター33へ供給する電力の制御方法である。
図16(a)を参照して、第1の実施の形態において、制御部124は、PWM制御によりハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する。すなわち、制御部124は、定着装置30の目標温調温度と定着装置30の温度とに基づいてデューティを設定し、設定したデューティ(ここでは25%)を有するパルス列(周期T)で時間ΔTMの間のPWM制御を行う。続いて制御部124は、定着装置30の目標温調温度と定着装置30の温度とに基づいてデューティを設定し、設定したデューティ(ここでは50%)のデューティを有するパルス列で時間ΔTMの間のPWM制御を行う。
図16(b)を参照して、一方、本実施の形態において、制御部124はPWM制御によるハロゲンヒーター33へ供給する電力の制御を行わない。制御部124は、定着装置30の目標温調温度と定着装置30の温度とに基づいて一周期毎に適切なデューティを設定し、設定したデューティでハロゲンヒーター33へ供給する電力の1回のオンオフの切り替え(デューティ制御)を行う。このハロゲンヒーター33へ供給する電力の1回のオンオフの切り替えは、ハロゲンヒーター33に供給する電力の一周期Tの制御に相当する。具体的には、制御部124は、定着装置30の目標温調温度と定着装置30の温度とに基づいてデューティを第1のデューティ(ここでは25%)に設定し、第1のデューティでハロゲンヒーター33へ供給する電力の1回のオンオフの切り替えを行う。続いて制御部124は、定着装置30の目標温調温度と定着装置30の温度とに基づいてデューティを第2のデューティ(ここでは50%)に設定し、第2のデューティでハロゲンヒーター33へ供給する電力の1回のオンオフの切り替えを行う。
第1の実施の形態と同様に、制御部124は、ハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する制御状態(設定するデューティの下限値)を、定着装置30への用紙の突入のタイミングに基づいて第1の制御状態と第2の制御状態との間で切り替える。
本実施の形態において、制御部124は、ハロゲンヒーター33へ供給する電力のデューティを以下の方法で設定してもよい。
図17は、本発明の第4の実施の形態におけるハロゲンヒーター33へ供給する電力のデューティの設定方法を示す図である。
図17を参照して、ここでは、一周期Tは8つの半波(4つの全波)により構成されており、デューティは0/12〜12/12の13段階で設定可能である。一例として、デューティが4/12(=約33.3%)である場合、1半波目および2半波目ではデューティが33.3%に設定され、5半波目および6半波目ではデューティが100%に設定され、その他の半波ではデューティが0%に設定される。これにより、一周期Tのデューティが約33.3%となる。
なお、上述以外の画像形成装置1の構成および動作は、第1の実施の形態の場合と同様であるため、その説明は繰り返さない。
本実施の形態によれば、PWM制御を用いないため、簡易な構成でハロゲンヒーター33の寿命の低下を抑止しつつ、定着装置30の温度変化のリップルを抑止することができる。
[第5の実施の形態]
図18は、本発明の第5の実施の形態における制御部124によるハロゲンヒーター33へ供給する電力の制御方法を示す図である。
図18を参照して、本実施の形態において、制御部124はPWM制御によるハロゲンヒーター33へ供給する電力の制御を行わず、ハロゲンヒーター33へ供給する電力のオンオフ制御も行わない。制御部124は、定着装置30の目標温調温度と定着装置30の温度とに基づいて一周期毎に電力量(IH(Induction Heating)電力量)を設定し、設定した電力量の電力を一周期の時間の間にハロゲンヒーター33へ連続的に供給する。
ここでは、目標温調温度が180度に設定され、ハロゲンヒーター33に供給される電力量が、最大の電力量に対する割合(%)で示されている。ハロゲンヒーター33に供給される電力量は、定着装置30の温度が目標温調温度よりも低い場合には基準電力である50%よりも高い値に設定され、定着装置30の温度が目標温調温度よりも高い場合には基準電力である50%よりも低い値に設定される。
第1の実施の形態と同様に、制御部124は、ハロゲンヒーター33へ供給する電力を制御する制御状態(設定する電力量の下限値)を、定着装置30への用紙の突入のタイミングに基づいて、一周期当たりの電力量の下限値が第1の値である第1の制御状態と一周期当たりの電力量の下限値が第2の値である第2の制御状態との間で切り替える。
なお、上述以外の画像形成装置1の構成および動作は、第1の実施の形態の場合と同様であるため、その説明は繰り返さない。
本実施の形態によれば、ハロゲンヒーター33へ供給する電力のオンオフ制御を行わないため、簡易な構成でハロゲンヒーター33の寿命の低下を抑止しつつ、定着装置30の温度変化のリップルを抑止することができる。
但し、第4または第5の実施の形態の制御に比べて、第1の実施の形態のようなPWM制御を行う場合には、ハロゲンヒーター33へ供給する電力が細かくオンオフされるので、定着装置30の急激な温度の変動が少なくなり、定着装置30の温度変動にリップルが生じにくくなるため、好ましい。
[その他]
上述の実施の形態は、適宜組み合わせることが可能である。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザーに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピューターにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
10 用紙搬送部
11 1段給紙ローラー
12 タイミングローラー
13a 排紙ローラー
13b 反転ローラー
14,15 ADU(Auto Duplex Unit)搬送ローラー
16 再給紙ローラー
17 排紙ガイド
20 画像形成部
21C,21K,21M,21Y 作像部
22a,22b,22c,22d 1次転写ローラー
23 中間転写ベルト
24 2次転写ローラー
25 ローラー
30 定着装置(定着手段の一例)
31 加熱ローラー
32 加圧ローラー
33 ハロゲンヒーター
34 ミドルサーミスタ
35 プロテクトサーミスタ
36 メインサーミスタ
37 加熱サーモスタット
39 パッド
41 タイミングセンサー
42 排紙センサー
43,44 ADU搬送センサー
100 エンジン部
101,201 CPU(Central Processing Unit)
102 ROM(Read Only Memory)
103 RAM(Random Access Memory)
104 不揮発性メモリ
105 駆動モーター
106 フィニッシングモーター
107 スキャナー部
111 交流電源
112 整流器
113,116 コイル
114,115 コンデンサ
121 IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)
122 回生ダイオード
123 IGBT駆動回路
124 制御部(制御手段の一例)
200 システムコントローラー部
202 操作パネル
GND 接地電位
HC 高周波チョッパー回路
IV 電圧源(入力電圧)
NF ノイズフィルター
NP ニップ部
P 端子
R 電気抵抗
RG1,RG2 領域
TR1,TR3 搬送経路
TR2 反転経路
TT サーミスタ

Claims (12)

  1. 画像形成装置であって、
    ハロゲンヒーターを含む定着手段と、
    前記定着手段の目標温調温度と前記定着手段の温度とに基づいて前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とする第1の制御状態と、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を前記第1の値よりも低い第2の値とする第2の制御状態との間で、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を前記定着手段の状態に応じて切り替え
    前記画像形成装置に印刷ジョブが投入されると、前記制御手段は前記定着手段の目標温調温度を第1の温度に設定し、かつ前記第1の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御し、
    1枚目の用紙が前記定着手段に突入する直前において前記定着手段の温度が前記第1の温度に到達すると、前記制御手段は前記定着手段の目標温調温度を前記第1の温度に維持し、かつ前記第2の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御し、
    1枚目の用紙が前記定着手段に突入した後で、前記制御手段は前記定着手段の目標温調温度を前記第1の温度よりも低い第2の温度に設定し、かつ前記第1の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する、画像形成装置。
  2. ハロゲンヒーターを含む定着手段と、
    前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とする第1の制御状態と、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を前記第1の値よりも低い第2の値とする第2の制御状態との間で、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を前記定着手段の状態に応じて切り替え、
    前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量を前記第2の値とした場合の前記ハロゲンヒーターの寿命は、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量を前記第1の値とした場合の前記ハロゲンヒーターの寿命の80%以下である、画像形成装置。
  3. ハロゲンヒーターを含む定着手段と、
    前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とする第1の制御状態と、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を前記第1の値よりも低い第2の値とする第2の制御状態との間で、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を前記定着手段の状態に応じて切り替え、
    前記制御手段は、前記ハロゲンヒーターの消耗の程度に応じて、前記第1の制御状態と前記第2の制御状態との間で、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を切り替える、画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記第1の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御した時間と、前記第2の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御した時間とに基づいて、前記ハロゲンヒーターの消耗の程度を算出する消耗算出手段と、
    前記画像形成装置の印刷枚数から予測される前記ハロゲンヒーターの消耗の程度よりも、前記消耗算出手段にて算出した前記ハロゲンヒーターの消耗の程度が小さい場合には、前記第2の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する消耗制御手段とを含む、請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記消耗制御手段は、前記画像形成装置の印刷枚数から予測される前記ハロゲンヒーターの消耗の程度よりも、前記消耗算出手段にて算出した前記ハロゲンヒーターの消耗の程度が大きい場合には、前記第1の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する、請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記定着手段の消耗の程度を算出する定着算出手段と、
    前記第1の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御した時間と、前記第2の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御した時間とに基づいて、前記ハロゲンヒーターの消耗の程度を算出する消耗算出手段と、
    前記定着算出手段にて算出した前記定着手段の消耗の程度と、前記消耗算出手段にて算出した前記ハロゲンヒーターの消耗の程度とを比較することにより、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する比較制御手段とを含む、請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段にて前記第2の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する場合に、前記制御手段にて前記第1の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する場合よりも、前記定着手段の目標温調温度を低くし、前記定着手段へ用紙が突入するタイミングを遅くする定着条件変更手段をさらに備えた、請求項3〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、一周期の時間に対する電力を供給する時間の比であるデューティを制御することにより、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御し、
    前記第1の制御状態は、前記デューティの下限値を第1のデューティ下限値とする状態であり、前記第2の制御状態は、前記デューティの下限値を前記第1のデューティ下限値よりも低い第2のデューティ下限値とする状態である、請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、パルス波のデューティ比を変化させて変調を行うPWM(Pulse Width Modulation)制御により、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する、請求項に記載の画像形成装置。
  10. ハロゲンヒーターを含む定着手段を備えた画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記定着手段の目標温調温度と前記定着手段の温度とに基づいて前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御ステップをコンピューターに実行させ、
    前記制御ステップにおいて、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とする第1の制御状態と、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を前記第1の値よりも低い第2の値とする第2の制御状態との間で、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を前記定着手段の状態に応じて切り替え
    前記画像形成装置に印刷ジョブが投入されると、前記制御ステップにおいて、前記定着手段の目標温調温度を第1の温度に設定し、かつ前記第1の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御し、
    1枚目の用紙が前記定着手段に突入する直前において前記定着手段の温度が前記第1の温度に到達すると、前記制御ステップにおいて、前記定着手段の目標温調温度を前記第1の温度に維持し、かつ前記第2の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御し、
    1枚目の用紙が前記定着手段に突入した後で、前記制御ステップにおいて、前記定着手段の目標温調温度を前記第1の温度よりも低い第2の温度に設定し、かつ前記第1の制御状態で前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する、画像形成装置の制御プログラム。
  11. ハロゲンヒーターを含む定着手段を備えた画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御ステップをコンピューターに実行させ、
    前記制御ステップにおいて、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とする第1の制御状態と、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を前記第1の値よりも低い第2の値とする第2の制御状態との間で、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を前記定着手段の状態に応じて切り替え、
    前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量を前記第2の値とした場合の前記ハロゲンヒーターの寿命は、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量を前記第1の値とした場合の前記ハロゲンヒーターの寿命の80%以下である、画像形成装置の制御プログラム。
  12. ハロゲンヒーターを含む定着手段を備えた画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御ステップをコンピューターに実行させ、
    前記制御ステップにおいて、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を第1の値とする第1の制御状態と、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力の一周期当たりの電力量の下限値を前記第1の値よりも低い第2の値とする第2の制御状態との間で、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を前記定着手段の状態に応じて切り替え、
    前記制御ステップにおいて、前記ハロゲンヒーターの消耗の程度に応じて、前記第1の制御状態と前記第2の制御状態との間で、前記ハロゲンヒーターへ供給する電力を制御する制御状態を切り替える、画像形成装置の制御プログラム。
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