JP6947127B2 - 頭部保護エアバッグ - Google Patents

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Description

本発明は、インフレーターからの膨張用ガスを流入させて車両の窓を覆うように展開膨張する頭部保護エアバッグに関する。
従来、頭部保護エアバッグとしては、バッグ本体と、バッグ本体の上縁側で前後方向に沿うように配設されて、インフレーターからの膨張用ガスをバッグ本体内の所定部位に供給する複数の流出口を有したインナチューブと、を備えて構成されるものがあった(例えば、特許文献1参照)。インナチューブの流出口としては、インナチューブと直交するように、下向きに膨張用ガスを流す下向きガス流出口が配設されていた。そして、バッグ本体が、車内側パネルと車外側パネルとを結合させた閉じ部を備えて構成されるとともに、膨張用ガスを下向きに流す下向きガス流路を配設させた部位には、下向きガス流路の前後の縁に流路用閉じ部を設けて構成されていた。そして、インナチューブの下向きガス流出口は、周縁を、流路用閉じ部に沿って下方に延ばすように、構成されていた。
特開2002−240673号公報
しかし、従来の頭部保護エアバッグでは、インナチューブが、インナチューブ用基布を二つ折りして、重ねた外周縁相互を縫合させて形成される構成として、外周縁の縫合部位を、下向きガス流出口を設けた下縁側としていた。そのため、膨張用ガスの流れる下向きガス流出口の周縁が、縫合部位としていることから、高温の膨張用ガスに曝されて、縫合部位が破損し、さらに、下向きガス流路の周縁のバッグ本体の流路用閉じ部に、直接的に、高温の膨張用ガスが当たり、バッグ本体にダメージを与える虞れがあった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、バッグ本体の下向きガス流路周縁の流路用閉じ部の耐熱性を向上させた頭部保護エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグは、インフレーターからの膨張用ガスを流入させて車両の窓を覆うように展開膨張する頭部保護エアバッグであって、
膨張用ガスを流入させて車内側パネルと車外側パネルとを離すように膨張して、前記窓を覆うバッグ本体と、
該バッグ本体の上縁側で前後方向に沿うように配設されるとともに、前記インフレーターからの膨張用ガスを前記バッグ本体の所定部位に供給する複数の流出口を有したインナチューブと、
前記流出口の周縁に配設されるカバー布と、
を備え、
前記インナチューブが、
インナチューブ用基布を二つ折りして、重ねた外周縁相互を縫合させて形成されるとともに、前記インナチューブ用基布の折目を下縁側に配設させ、かつ、一つの前記流出口を、膨張用ガスを前記カバー布に流して前記バッグ本体の下縁側に流出させるように、下向きガス流出口として、配設させて構成され、
前記バッグ本体が、前記車内側パネルと前記車外側パネルとを結合させた閉じ部を備えるとともに、前記下向きガス流出口の前後の周縁に、流路用閉じ部を設けて構成され、
前記カバー布が、
前後の前記流路用閉じ部の間の下向きガス流路の内周側で、前記下向きガス流出口からの膨張用ガスを前記バッグ本体の下縁側に案内可能に、配設されて
前記下向きガス流路の内周側で前後に配設される前側カバー材と後側カバー材とから構成されるとともに、前記前側カバー材と前記後側カバー材との前後方向の端縁側を、相互にずれ可能として、車内外方向で重ねて、配設されていることを特徴とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグでは、インナチューブが、インナチューブ用基布を二つ折りした折目を、下縁側に配設させて、インナチューブ用基布を二つ折りした外周縁相互の縫合部位が、下向きガス流出口の周縁に配設されていないことから、インナチューブ自体の下向きガス流出口の周縁の耐熱性が向上している。さらに、下向きガス流出口の周縁には、バッグ本体における前後の流路用閉じ部の間の下向きガス流路の内周側で、下向きガス流出口からの膨張用ガスをバッグ本体の下縁側に案内可能に、カバー布が配設されており、バッグ本体における下向きガス流路の周縁の流路用閉じ部も、カバー布にカバーされて、耐熱性を向上させている。
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、バッグ本体の下向きガス流路周縁の流路用閉じ部の耐熱性が、向上し、下向きガス流路周縁の流路用閉じ部における膨張用ガスによるダメージを、防止することができる。
そして、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記カバー布が、前記下向きガス流路の内周側で前後に配設される前側カバー材と後側カバー材とから構成されるとともに、前記前側カバー材と前記後側カバー材との前後方向の端縁側を、相互にずれ可能として、車内外方向で重ねて、配設されている。
そのため、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、下向きガス流出口から膨張用ガスが下向きに流れる際、前側カバー材と後側カバー材とが、バッグ本体の下向きガス流路の内周側で、下向きガス流路の周縁の流路用閉じ部に圧接されるように、相互に前後にずれつつ膨らむことができ、下向きガス流路の開口面積を狭くすることを抑制して、膨張用ガスを、円滑に、バッグ本体の下縁側に流すことができる。勿論、前側カバー材と後側カバー材とが、前後にずれても、下向きガス流路の周縁の流路用閉じ部を覆っていることから、下向きガス流路の周縁の流路用閉じ部の耐熱性は、低下しない。
また、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記インナチューブの下向きガス流出口は、前記インナチューブの側面に開口されて、配設されていてもよく、このような構成では、バッグ本体の下縁側に、直接的に、膨張用ガスが流れないことから、バッグ本体の下縁側の耐熱性を向上させることができる。
勿論、インナチューブの下向きガス流出口は、インナチューブの下縁に開口されて、配設されていてもよく、このような場合には、バッグ本体の下縁側に迅速に膨張用ガスを流すことができる。
そして、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記カバー布が、下端を、前記バッグ本体の下縁まで延設させるとともに、前後両側に膨張用ガスを流出可能として、車内側部位と車外側部位との下縁相互を縫合してもよい。
このような構成では、カバー布の下端における車内側部位と車外側部位との下縁が、縫合されて塞がれていることから、下向きガス流出口からバッグ本体の下縁側に流れる膨張用ガスが、直接的に、バッグ本体の下縁側に流れないことから、バッグ本体の下縁側の耐熱性を向上させることができる。
本発明に係る第1実施形態の頭部保護エアバッグを使用したエアバッグ装置を搭載した車両の車内側から見た正面図であり、膨張完了時のエアバッグを二点鎖線で示す。 第1実施形態の頭部保護エアバッグの正面図である。 第1実施形態のエアバッグの接続口部付近の拡大正面図である。 インフレーターを接続させた状態のエアバッグの概略縦断面図であり、図3のIV−IV部位に対応する。 第1実施形態のエアバッグの部分概略横断面図であり、図3のV−V部位に対応する。 第1実施形態のエアバッグの構成部材を示す正面図である。 第1実施形態のカバー布を構成する前側カバー材と後側カバー材とを平らに展開した正面図である。 第1実施形態のエアバッグに使用する補強布を形成する工程を説明する図である。 第1実施形態のエアバッグに使用する補強布を形成する工程を説明する図であり、図8の後の工程を示す。 第1実施形態のエアバッグに使用するインナチューブを形成する工程を説明する図である。 第1実施形態のエアバッグに使用するインナチューブを形成しつつ、補強布を組み付ける状態を説明する図である。 第1実施形態のエアバッグのカバー布を組み付ける工程を説明する図である。 第1実施形態のエアバッグを製造する工程を説明する図である。 第2実施形態の頭部保護エアバッグの正面図である。 第2実施形態のエアバッグに使用するカバー布の前側カバー材と後側カバー材との展開図である。 第3実施形態の頭部保護エアバッグの正面図である。 第3実施形態のエアバッグの概略縦断面図であり、図16のXVII−XVII部位に対応する。 第3実施形態のインナチューブの構成部材を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態の頭部保護エアバッグ(以下、適宜、エアバッグと略す)30は、図1に示すように、頭部保護エアバッグ装置Sに使用される。頭部保護エアバッグ装置Sは、エアバッグ30と、膨張用ガスを吐出するインフレーター20と、エアバッグカバー11と、取付ブラケット13と、クリップ14と、を備えて構成されている。エアバッグ30は、車両Vの車内側における前席や後席の側方で前後に並設される窓(サイドウインド)W1,W2の上縁WU側において、フロントピラー部FPの下縁側から、中間ピラー部CPの上方を経て、リヤピラー部RPの上方まで、の範囲に、折り畳まれて収納されている。
インフレーター20は、図1,3,4に示すように、略円柱状のシリンダタイプとして、エアバッグ30における膨張用ガスGを流入させるための後述する接続口部33に挿入されて、エアバッグ30と連結される。インフレーター20は、燃焼して膨張用ガスGを発生させる薬剤や点火装置等を内蔵して構成され、円柱状の本体部21と、本体部21の先端に設けられた小径の円柱状のガス吐出部22と、を備えて構成されている。ガス吐出部22には、複数のガス吐出口22aが配設されており、インフレーター20は、作動時、これらのガス吐出口22aから膨張用ガスGを吐出することとなる。
このインフレーター20は、本体部21の外周面に、本体部21を挟持するように図示しない取付ブラケットが取り付けられ、この取付ブラケットがボルト止めされることにより、中間ピラー部CPの上方付近におけるルーフサイドレール部RRのインナパネル2に対し、ルーフヘッドライニング5の下縁5aに覆われて、取付固定される(図1参照)。また、インフレーター20は、ガス吐出部22を含めた先端側から接続口部33の後述する挿入側筒部35内に挿入されて、挿入側筒部35を、接続手段としてのクランプ24により、インフレーター20側に挟持させるように押圧して、挿入側筒部35に接続される。
また、このインフレーター20は、車両Vの側面衝突や、オフセット衝突を含む斜め衝突を検知した所定の制御装置により、作動される。
取付ブラケット13は、図1に示すように、図示しない取付ボルトによって、エアバッグ30の後述する前後両端側の取付部58F,58Bをインナパネル2に取付固定している。クリップ14は、前後の取付部58F,58Bを除く複数の取付部58に装着されて、インナパネル2に設けられた取付孔に挿入固定されることにより、各取付部58をインナパネル2に取付固定する。
エアバッグカバー11は、図1に示すように、フロントピラー部FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ4の下縁4a側と、ルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5の下縁5a側と、から構成されている。
エアバッグ30は、図1〜3に示すように、窓W1,W2を覆うように膨張するバッグ本体31と、バッグ本体31内に配設される可撓性を有したインナチューブ60と、接続口部33付近の耐熱性を向上させる可撓性を有した補強布70と、カバー布85と、を備えて構成される。
バッグ本体31は、インフレーター20からの膨張用ガスGを流入させて、折り畳み状態から展開して、窓W1,W2、中間ピラー部CP、及び、リヤピラー部RPの車内側を覆うように展開膨張する。このバッグ本体31は、図2〜4,6に示すように、膨張用ガスGを流入させて対向する車内側パネル32aと車外側パネル32bとを離すように膨張するガス流入部32と、車内側パネル32aと車外側パネル32bとを結合させたような状態として膨張用ガスGを流入させない非流入部42と、を備えて構成される。
ガス流入部32は、窓W1,W2、中間ピラー部CP、及び、リヤピラー部RPの車内側を覆う本体膨張部37と、インフレーター20からの膨張用ガスGを本体膨張部37へ流入させるように、インフレーター20と接続される筒状の接続口部33と、を備えて構成される。
接続口部33は、本体膨張部37の前後方向の中央付近から上方に突出するように配設されている。そして、接続口部33は、本体膨張部37側から略直交して上方へ突出するようにして本体膨張部37と接続される本体側筒部34と、本体側筒部34の上端で、本体側筒部34から略直交して後方へ突出するように本体側筒部34に連なるとともに、後端の開口36からインフレーター20を挿入させてインフレーター20と接続される挿入側筒部35と、を有するL字状として構成され、その屈曲された状態として、車両Vに搭載される。
また、本体膨張部37は、膨張完了時、図1,2に示すように、窓W1の車内側を覆うように配設される前側膨張部39と、窓W2の車内側を覆うように配設される後側膨張部40と、中間ピラー部CP付近から窓W2の前部側の車内側を覆うように配設される中間膨張部41と、バッグ本体31の上縁31a側で前後方向に沿って筒状に配設される供給路部38と、を備えて構成されている。供給路部38は、前後方向の中間部位で、接続口部33と接続されて、接続口部33からの膨張用ガスGを、インナチューブ60を利用しつつ、前側膨張部39、後側膨張部40、及び、中間膨張部41に供給する部位となる。なお、供給路部38の前後方向の略中間部位の下縁側には、膨張用ガスGを、中間膨張部41側へ下向きに流す下向きガス流路38aが形成されている。
さらに、実施形態の場合、バッグ本体31は、構成部材として、図6に示すように、非流入部42の後述する取付部58(58F,58B)と、接続口部33の車内側パネル32aや車外側パネル32bを構成する接続口部用布材52(図2,5,12参照)と、本体膨張部37の部位を構成して袋織りで形成される袋織り部45と、の三種類の部材から構成されている。袋織り部45は、ポリアミドやポリエステル等の糸から袋織りにより形成され、膨張用ガスGを流入させて車内側パネル32aと車外側パネル32bとを分離させるように膨らむガス流入部32を構成する袋本体部46と、車内側パネル32aと車外側パネル32bとを結合させた閉じ部47と、を備えて構成されている。接続口部用布材52(52I,52O)や取付部58(58F,58B)、さらに、補強布70を形成するための後述する補強用基布80の第1カバー構成部81や第2カバー構成部82、インナチューブ60を形成するためのインナチューブ用基布68、インナチューブ60の内周側に設けられる後述する当て布69、及び、カバー布85の後述する前側カバー材86や後側カバー材87は、可撓性を有したシート材、例えば、ポリアミド等の糸を平織りした布材等から形成されている。
非流入部42は、周縁部43と取付部58(58F,58B)とから構成されている。周縁部43は、ガス流入部32の周囲を囲むように形成されて、バッグ本体31の上縁31a側に位置する上縁43aが、袋織りで形成される袋織り部45の閉じ部47と、接続口部用布材52等と一体的な縫合により形成されるバッグ形成用縫合部54と、から構成されている。
なお、閉じ部47は、バッグ本体31の上縁31a側に、上前閉じ部47aと上後閉じ部47bとを備え、両者の間に、開口部としての分断部位50を配設させている。分断部位50の周縁の車内側パネル32aと車外側パネル32bとには、図3,4,12に示すように、接続口部用布材52(52I,52O)の下縁側の延設部位52cが、それぞれ、連結縫合部56により、縫合されている。
また、閉じ部47としては、図2に示すように、前側膨張部39内に配設される端側閉じ部47c、供給路部38の下縁側の前部側に配設される前側閉じ部47d、中間膨張部41と後側膨張部40とを区画する区画用閉じ部47e、後側膨張部40内に配設される後側閉じ部47f、前側膨張部39と中間膨張部41とを区画するように、周縁部43の下縁43bから上方に延びる上方延設閉じ部47g、が配設されている。そして、前側閉じ部47dと区画用閉じ部47eとの間に、下向きガス流路38aが形成されており、下向きガス流路38aの周縁の流路用閉じ部48は、前側閉じ部47dの後縁側から形成される前側部48aと、区画用閉じ部47eの前縁側から形成される後側部48bと、から構成されている。
接続口部用布材52I,52Oは、図3,4,12に示すように、接続口部33の車内側パネル32aと車外側パネル32bとを形成するものであり、図6に示すように、それぞれ、本体側筒部34を形成する本体側部52aと、挿入側筒部35を形成する挿入側部52bと、本体膨張部37側、換言すれば、分断部位50側に縫合される延設部位52cと、を備えている。
そして、分断部位50と接続口部33とにおける車内側パネル32aと車外側パネル32bとの相互は、バッグ形成用縫合部54の前縁側縫合部54aと後縁側縫合部54bとにより、縫合されている。前縁側縫合部54aは、上前閉じ部47aから後方へ延び、分断部位50を経て、接続口部33の本体側筒部34の前縁34aから挿入側筒部35の上縁35aにおける車内側パネル32aと車外側パネル32bとの相互を縫合している(図3,13参照)。後縁側縫合部54bは、上後閉じ部47bから前方に延び、分断部位50を経て、接続口部33の本体側筒部34の後縁34bから挿入側筒部35の下縁35bの車内側パネル32aと車外側パネル32bとの相互を縫合している(図3,13参照)。
なお、実施形態の場合、バッグ形成用縫合部54の前縁側縫合部54aは、車内側パネル32aと車外側パネル32bと共にインナチューブ60と補強布70も共縫いし、後縁側縫合部54bは、同様に、車内側パネル32aと車外側パネル32bと共にインナチューブ60と補強布70も縫合している。
また、接続口部用布材52(52I,52O)のそれぞれの下縁側の延設部位52cと、袋本体部46の車内側パネル32aや車外側パネル32bとの縫合時には、カバー布85の上縁側の取付片部86e,87eも共縫いされている(図4,12参照)。
取付部58は、図2に示すように、バッグ本体31の上縁31a側における周縁部43の上縁43aから上方へ突出するように、複数(実施形態では5個)形成されている。後端の取付部58Bを除く各取付部58には、クリップ14を挿通させる取付孔58aが、形成されている。各取付部58は、各取付孔58aを挿通するクリップ14がインナパネル2の各取付孔に挿入固定されることにより、インナパネル2に取付固定される。
なお、前端の取付部58Fは、ポリアミド等の織布から形成された別体の布材からなり、バッグ本体31の袋織りで形成された周縁部43の前縁43cに対して、縫合されて形成され、インナパネル2にボルト止めされるリング状の取付ブラケット13が固着されている。また、後端の取付部58Bも、インナパネル2にボルト止めされるリング状の取付ブラケット13が固着されている。これらの取付部58F,58Bは、取付ブラケット13がインナパネル2にボルト止めされて、インナパネル2に取付固定されることとなる。
インナチューブ60は、図2〜4,11に示すように、バッグ本体31の接続口部33内から接続口部33の近傍の供給路部38内に延びるように配設されている。すなわち、インナチューブ60は、接続口部33内に配設されるとともにインフレーター20のガス吐出部22側を挿入させてインフレーター20と接続される接続筒部61と、接続筒部61からバッグ本体31の本体膨張部37側の供給路部38に延びて、バッグ本体31の上縁31a側で前後方向に沿うように配設されて、インフレーター20からの膨張用ガスGをバッグ本体31の所定部位に供給する流出口63,64,65を設けてなる流出口部62と、を備えている。接続筒部61の後端には、インフレーター20を挿入させる挿入口61aが開口され、流出口部62は、インナチューブ60の下縁60c側の前後両端に、前後方向で対向させるように、流出口63,64を開口させ、下縁60c側の前後方向の中間部位に、下向きガス流出口65を開口させている。下向きガス流出口65は、バッグ本体31の下向きガス流路38aに向けて、開口されている。
このインナチューブ60は、図6,10に示すように、一枚の可撓性を有したインナチューブ用基布68から形成されている。インナチューブ用基布68は、既述したように、ポリアミド等の織布から形成されて、中央に前後方向に沿う折目68aを付けて折り重ね、挿入口61aや流出口63,64の部位を除き、折り重ねた外周縁を縫合することにより、形成されている。すなわち、インナチューブ60は、折目68aから、車内側部60aと車外側部60bとが上方に延び、挿入口61aや流出口63,64の部位を除く車内側部60aと車外側部60bとの外周縁相互が、縫合部66(66a,66b)を設けて縫合されることにより、形成されている。換言すれば、インナチューブ60は、折目68aが下で、縫合部66a,66bが上縁側に配置されている(図11参照)。
なお、インナチューブ60の内周面側には、耐熱性を向上させるために、当て布69が縫合されており、折目68aに開口されている下向きガス流出口65の周縁も耐熱性を向上させている。
カバー布85は、図2〜5,7に示すように、流路用閉じ部48の前側部48aと後側部48bとの間の下向きガス流路38aの内周側で、インナチューブ60の下向きガス流出口65からの膨張用ガスGをバッグ本体31の下縁31b側に案内可能に、略筒状として配設されている。第1実施形態では、カバー布85は、下向きガス流路38aの内周側で前後に配設される前側カバー材86と後側カバー材87とから構成されている。
前側カバー材86は、前縁側に上下方向に沿う折目86bを設けて、折目86bから延びる車内側部86cと車外側部86dとを車内外方向で重ねるように構成されている。折目86bの上側には、上縁側から延びるスリット86fが形成されている。そして、スリット86fを間にする車内側部86cと車外側部86dとの上縁側が、取付片部86e,86eとなって、接続口部用布材52I,52Oの延設部位52cとともに、袋本体部46の車内側パネル32aと車外側パネル32bとに、それぞれ、連結縫合部56により、縫合されている。前側カバー材86は、折目86bから後方へ延びる車内側部86cと車外側部86dとが、半割り筒状部86aとして、下向きガス流路38aの前側内周面を覆うこととなる。スリット86fの下端86fbは、インナチューブ60の下縁60c側における下向きガス流出口65の前側周縁60dに配置され、スリット86fから後方側に延びる車内側部86cと車外側部86dとの取付片部86e,86e側が、下向きガス流出口65の車内外方向のエリアを塞いでいる。
後側カバー材87は、前側カバー材86と略前後対称形としており、後縁側に上下方向に沿う折目87bを設けて、折目87bから延びる車内側部87cと車外側部87dとを車内外方向で重ねるように構成されている。折目87bの上側には、上縁側から延びるスリット87fが形成されている。そして、スリット87fを間にする車内側部86cと車外側部86dとの上縁側が、取付片部87e,87eとなって、接続口部用布材52I,52Oの延設部位52cとともに、袋本体部46の車内側パネル32aと車外側パネル32bとに、それぞれ、連結縫合部56により、縫合されている。後側カバー材87は、折目87bから前方へ延びる車内側部87cと車外側部87dとが、半割り筒状部87aとして、下向きガス流路38aの後側内周面を覆うこととなる。スリット87fの下端87fbは、インナチューブ60の下縁60c側における下向きガス流出口65の後側周縁60eに配置され、スリット87fから前方側に延びる車内側部87cと車外側部87dとの取付片部87e,87e側が、下向きガス流出口65の車内外方向のエリアを塞いでいる。
さらに、前側カバー材86と後側カバー材87とは、折目86b,87bから前後方向に延びる車内側部86c,87c相互や車外側部86d,87d相互の前後方向の端縁86cb,87cf側や端縁86db,87df側を、相互にずれ可能として、車内外方向で重ねて、配設されている(図5参照)。そのため、下向きガス流出口65から流出する膨張用ガスGは、前側カバー材86の半割り筒状部86aと後側カバー材87の半割り筒状部87aとが、下向きガス流路38aの内周面に沿って、上下方向に延びたパイプ状に形成されることから、バッグ本体31の下縁31b側付近まで流れることとなる。
なお、第1実施形態では、前側カバー材86の車内側部86cと車外側部86dが、後側カバー材87の車内側部87cと車外側部87dとの外周側に配置されているが、内外周の配置位置を逆にしてもよい。あるいは、車内側部86c,87c相互だけや、あるいは、車外側部86d,87d相互だけの一方側相互の内外周の配置位置を逆にしてもよい。
補強布70は、図2〜4,6に示すように、接続口部33内に配設されたインナチューブ60内における接続筒部61と流出口部62の上部付近に配設されている。すなわち、補強布70は、接続筒部61内と供給路部38に到達しないエリアの流出口部62内とにわたって、配設されている。換言すれば、補強布70は、インフレーター20の先端側の周囲を覆うように配設されている。そして、補強布70は、第1実施形態の場合、第1カバー部71と第2カバー部76とを備えて構成されている。
第2カバー部76は、図6、図8のA,Bに示すように、補強用基布80の第2カバー構成部82から形成されて、前縁側の折目82aで前縁側を折り、さらに、図8のD,図9のAに示すように、前後方向に沿った折目82bで折ることにより、形成されている。第2カバー部72は、折目82bから下方に延びた車内側部72aと車外側部72bとを備えて、折目82aで折り重ねられた前縁側が二枚重ね部72cとしている。また、第1カバー部71は、第2カバー部76の外周側に配設されるもので、図6、図8のC,D、図9のA〜Dに示すように、補強用基布80の第1カバー構成部81から形成されて、斜め方向に沿った折目81aで折ることにより、形成されている。第1カバー部71は、折目81aから後方に延びた車内側部71aと車外側部71bとを備えて構成されている。また、第2カバー部76と第1カバー部71とは、相互に分離しないように、所定箇所の縫合部74,75,76により、縫合されている。
第1実施形態のエアバッグ30の製造について説明する。まず、既述した図8のA〜Dや図9のA〜Dに示すように、補強用基布80の第1カバー構成部81や第2カバー構成部82を、所定の折目81a,82a,82bを付けて折り重ねるとともに、縫合部74,75,76を設けて相互に縫合して、第1カバー部71と第2カバー部72とからなる補強布70を製造する。
ついで、図10のA,Bに示すように、インナチューブ用基布68に当て布69を配置させて、縫合部69a,69b,69cを設けて、両者を縫合し、さらに、図10のC,Dに示すように、補強布70をセットする。
ついで、図10のDと図11とに示すように、折目68aを付けて、当て布69ごと、インナチューブ用基布68を二つ折りし、折目68aから離れて重ねられた外周縁の所定部位相互を、縫合部66(66a,66b)を設けて、縫合することにより、インナチューブ60を形成するとともに、インナチューブ60内に補強布70を縫合し、接続口部用組付体91を形成する。
また、バッグ本体31では、図12のA,Bに示すように、袋織り部45の分断部位50の車内側パネル32aと車外側パネル32bとに、接続口部用布材52I,52Oやカバー布85の前側カバー材86と後側カバー材87との取付片部86e,87eを、連結縫合部56を設けて、縫合しておく。なお、この時、カバー布85の半割り筒状部86a,87aは、バッグ本体31の下向きガス流路38a内に挿入させておく。
そして、図13のA,Bに示すように、開いた接続口部用布材52I,52Oの間に、接続口部用組付体91を配置して、バッグ形成用縫合部54の前縁側縫合部54aと後縁側縫合部54bとを設けて、接続口部用布材52I,52O、補強布70、及び、インナチューブ60を共縫いすれば、接続口部33を形成できるとともに、接続口部33内に、インナチューブ60に補強布70を設けた接続口部用組付体91を、配設固定することができ、さらに、インナチューブ60の下向きガス流出口65の周囲にカバー布85を配設することができる。
ついで、取付部58や取付部58F,58Bを所定部位に配設し、取付部58F,58Bに取付ブラケット13を設ければ、図2に示すエアバッグ30Cを形成することができる。
その後、下縁31b側を上縁31a側に接近させるようにエアバッグ30を折り畳んで、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないテープを巻き付けるとともに、取付部58にクリップ14を装着して、接続口部33の挿入側筒部35の開口36側から、インナチューブ60の接続筒部61内に、補強布70を介在させて、インフレーター20の先端側を挿入し、クランプ24を挿入側筒部35の外周側からインフレーター20側に押圧するように締結して、インフレーター20を挿入側筒部35に接続させれば、エアバッグ組付体95(図1参照)を組み立てることができる。
そして、このように組み立てたエアバッグ組付体95は、図1に示すように、取付ブラケット13やクリップ14をインナパネル2に取り付けて、各取付部58(58F,58B)を、ボディ1側のインナパネル2の対応する取付部位に取付固定し、さらに、インフレーター20をインナパネル2に固定すれば、エアバッグ組付体95をボディ1に取り付けることができる。ついで、インフレーター20に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5をボディ1に取り付け、さらに、中間ピラーガーニッシュ7やリヤピラーガーニッシュ8をボディ1に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Sを、車両Vに搭載することができる。
このようなエアバッグ30を使用したエアバッグ装置Sでは、作動時には、インフレーター20からの膨張用ガスGが、インナチューブ60を利用し、バッグ本体31の接続口部33から供給路部38を経て、前側膨張部39、後側膨張部40、及び、中間膨張部41に流れて、バッグ本体31が、窓W1,W2や各ピラー部CP,RPの車内側を覆うように展開膨張することとなる。
そして、第1実施形態のエアバッグ30では、インナチューブ60が、インナチューブ用基布68を二つ折りした折目68aを、下縁60c側に配設させて、インナチューブ用基布68を二つ折りした外周縁相互の縫合部66(66a,66b)が、下向きガス流出口65の周縁に配設されていないことから、インナチューブ60自体の下向きガス流出口65の周縁の耐熱性が向上している。さらに、下向きガス流出口65の周縁には、バッグ本体31における流路用閉じ部48の前側部48aと後側部48bとの間の下向きガス流路38aの内周側で、下向きガス流出口65からの膨張用ガスGをバッグ本体31の下縁31b側に案内可能に、カバー布85が配設されており、バッグ本体31における下向きガス流路38aの周縁の流路用閉じ部48も、カバー布85にカバーされて、耐熱性を向上させている(図3,5参照)。
したがって、第1実施形態のエアバッグ30では、バッグ本体31の下向きガス流路38aの周縁の流路用閉じ部48の耐熱性が、向上し、下向きガス流路38aの周縁の流路用閉じ部48における膨張用ガスGによるダメージを、防止することができる。
そして、第1実施形態では、カバー布85が、下向きガス流路38aの内周側で前後に配設される前側カバー材86と後側カバー材87とから構成されるとともに、前側カバー材86と後側カバー材87との前後方向の端縁86cb,87cf側や端縁86db,87df側を、相互にずれ可能として、車内外方向で重ねて、配設されている(図5参照)。
そのため、第1実施形態では、下向きガス流出口65から膨張用ガスGが下向きに流れる際、前側カバー材86と後側カバー材87とが、バッグ本体31の下向きガス流路38aの内周側で、下向きガス流路38aの周縁の流路用閉じ部48の前側部48aや後側部48bに圧接されるように、相互に前後にずれつつ膨らむことができ(図5のB参照)、下向きガス流路38aの開口面積を狭くすることを抑制して、膨張用ガスGを、円滑に、バッグ本体31の下縁31b側に流すことができる。勿論、前側カバー材86と後側カバー材87とが、前後にずれても、下向きガス流路38aの周縁の流路用閉じ部48の前側部48aと後側部48bとを覆っていることから、下向きガス流路38aの周縁の流路用閉じ部48の耐熱性は、低下しない。
なお、第1実施形態では、カバー布85が、下縁側を解放しているものを例示したが、図14,15に示す第2実施形態のエアバッグ30Aのカバー布85Aのように、下端85aを、バッグ本体31の下縁31bまで延設させるとともに、前後両側に膨張用ガスGを流出可能として、車内側部位(車内側部)87cと車外側部位(車外側部)87dとの下縁87h相互を縫合してもよい。
なお、このエアバッグ30Aは、カバー布85Aの構成が異なっているだけで、バッグ本体31やインナチューブ60は、第1実施形態と同様である。また、カバー布85Aも、前側カバー材86は、第1実施形態と同様であり、後側カバー材87Aが、下方へ長く延設されて、下縁87hに縫合部87iが形成されて、車内側部87cと車外側部87dとが、バッグ本体31の下縁付近で縫合されて、塞がれている。また、折目87bの下端付近には、開口87gが形成され、車内側部87cと車外側部87dとの前側カバー材86から下方から延びた部位には、端縁87cf,87df相互が離隔可能としている。そのため、下縁87h付近まで流下してきた膨張用ガスGは、開口87gと端縁87cf,87df相互の隙間とから、バッグ本体31の下縁31bに直接的に当たらずに、前後両側に流れることとなる。
そのため、この第2実施形態のエアバッグ30Aでは、カバー布85Aの下端85aにおける車内側部87cと車外側部87dとの下縁87hが、縫合されて塞がれていることから、下向きガス流出口65からバッグ本体31の下縁31b側に流れる膨張用ガスGが、直接的に、バッグ本体31の下縁31b側に流れないことから、バッグ本体31の下縁31b側の耐熱性を向上させることができる。
また、第1実施形態のエアバッグ30では、インナチューブ60の下向きガス流出口65が、下向きガス流出口65から流出する膨張用ガスGが迅速にバッグ本体31の下縁31b側まで到達するように、インナチューブ60の下縁60cに開口されて、配設されている。しかし、図16,17に示す第3実施形態のエアバッグ30Bのように、インナチューブ60Bの下向きガス流出口65Bは、インナチューブ60Bにおけるバッグ本体31の上縁31a側で前後方向に沿って配設される流出口部62Bの側面に開口されて、配設されていてもよい。
このような構成では、バッグ本体31の下縁31b側に、直接的に、膨張用ガスGが流れないことから、バッグ本体31の下縁31b側の耐熱性を向上させることができる。
なお、第3実施形態のエアバッグ30Bは、第1実施形態のエアバッグ30と、インナチューブ60Bの両側面に下向きガス流出口65Bが開口されている点が相違するだけ、すなわち、図18に示すように、インナチューブ60Bを形成するインナチューブ用基布68Bや当て布69Bに、二つずつの下向きガス流出口65Bの開口が形成されている点が相違するだけで、他のバッグ本体31やカバー布85等の構成は、第1実施形態と同様である。
なお、第1,2実施形態では、下向きガス流路38aとインナチューブ60の下向きガス流出口65とが、膨張用ガスGを略鉛直方向に下向きに流すように構成されているが、斜め下向き方向に膨張用ガスを流すように、下向きガス流路38aとインナチューブ60の下向きガス流出口65とを配設してもよく、そのような構成の場合、その斜め下向きの膨張用ガスの流れに対応させて、カバー布を配設すればよい。
また、各実施形態では、カバー布85,85Aの前側カバー材86と後側カバー材87,87Aとを、接続口部用布材52とともに、バッグ本体31側の車内側パネル32aと車外側パネル32bとに対して、結合(縫合)して、配設させた場合を示したが、カバー布85,85Aは、インナチューブ60,60B側の流出口65,65Bの周縁に結合させて、配設してもよい。
20…インフレーター、30,30A,30B…(頭部保護)エアバッグ、
31…バッグ本体、31a…上縁、31b…下縁、38a…下向きガス流路、48…流路用閉じ部、48a…前側部、48b…後側部、60,60B…インナチューブ、62,62B…流出口部、63…(前)流出口、64…(後)流出口、
65,65B…下向きガス流出口、68…インナチューブ用基布、68a…折目、85,85A…カバー布、85a…下端、86…前側カバー材、86c…車内側部、86cb…端縁、86d…車外側部、86db…端縁、87,87A…後側カバー材、87c…(車内側部位)車内側部、87cf…端縁、87d…(車外側部位)車外側部、87df…端縁、87g…開口、87h…下縁、87i…縫合部、
V…車両、W1…(前)窓、W2…(後)窓、G…膨張用ガス。

Claims (4)

  1. インフレーターからの膨張用ガスを流入させて車両の窓を覆うように展開膨張する頭部保護エアバッグであって、
    膨張用ガスを流入させて車内側パネルと車外側パネルとを離すように膨張して、前記窓を覆うバッグ本体と、
    該バッグ本体の上縁側で前後方向に沿うように配設されるとともに、前記インフレーターからの膨張用ガスを前記バッグ本体の所定部位に供給する複数の流出口を有したインナチューブと、
    前記流出口の周縁に配設されるカバー布と、
    を備え、
    前記インナチューブが、
    インナチューブ用基布を二つ折りして、重ねた外周縁相互を縫合させて形成されるとともに、前記インナチューブ用基布の折目を下縁側に配設させ、かつ、一つの前記流出口を、膨張用ガスを前記カバー布に流して前記バッグ本体の下縁側に流出させるように、下向きガス流出口として、配設させて構成され、
    前記バッグ本体が、前記車内側パネルと前記車外側パネルとを結合させた閉じ部を備えるとともに、前記下向きガス流出口の前後の周縁に、流路用閉じ部を設けて構成され、
    前記カバー布が、
    前後の前記流路用閉じ部の間の下向きガス流路の内周側で、前記下向きガス流出口からの膨張用ガスを前記バッグ本体の下縁側に案内可能に、配設されて
    前記下向きガス流路の内周側で前後に配設される前側カバー材と後側カバー材とから構成されるとともに、前記前側カバー材と前記後側カバー材との前後方向の端縁側を、相互にずれ可能として、車内外方向で重ねて、配設されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ。
  2. 前記インナチューブの下向きガス流出口が、前記インナチューブの側面に開口されて、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ。
  3. 前記インナチューブの下向きガス流出口が、前記インナチューブの下縁に開口されて、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ。
  4. 前記カバー布が、下端を、前記バッグ本体の下縁まで延設させるとともに、前後両側に膨張用ガスを流出可能として、車内側部位と車外側部位との下縁相互を縫合していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の頭部保護エアバッグ。
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