JP6947069B2 - 湿式駐車ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、湿式駐車ブレーキ装置に関する。
湿式駐車ブレーキ装置の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された駐車ブレーキ装置が知られている。特許文献1に開示された駐車ブレーキ装置では、軸ケース内の回転軸に対してブレーキディスクが回転軸の軸方向へ連設され、軸ケースに係止されるステータがブレーキディスクの間に介装されている。ピストンプレートが最端のブレーキディスクと対向して軸ケースに係止され、ピストンプレートを押圧するプレート押圧機構が備えられている。プレート押圧機構は、回転軸の下方を横切る支点軸と、支点軸に取り付けられた押圧部材としてのフォークと、支点軸の端部に固定された傾動レバーと、ワイヤーと接続され、操作により傾動レバーを連動させる操作レバーと、を有する。
特開2008−2639号公報
しかしながら、特許文献1に開示された駐車ブレーキ装置では、押圧部材としてのフォークが支点軸を支点として回動されるので、フォークからピストンプレートへ伝達される荷重がフォークの回動角度に応じて変動する。このため、フォークを通じてステータであるピストンプレートへ伝達される荷重の伝達効率が変動し、この荷重の伝達効率が安定しないという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、押圧機構からステータへ伝達される荷重の伝達効率を向上させることができる湿式駐車ブレーキ装置の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、軸ケースと、前記軸ケースに収容される回転軸と、前記軸ケースに係止され、前記回転軸の軸方向に移動可能に連設される複数のステータと、前記回転軸に係止され、前記ステータ間に介在されるブレーキディスクと、前記複数のステータのうち最も端に位置するステータと対向し、前記回転軸の軸方向に移動可能なピストンプレートと、前記ピストンプレートを前記回転軸の軸方向へ前記ブレーキディスクに向けて押圧する押圧機構と、を備え、前記押圧機構による前記ピストンプレートの押圧により、前記ブレーキディスクと前記ステータとを当接させて前記回転軸に対する制動力を得る湿式駐車ブレーキ装置において、前記押圧機構は、軸心が前記回転軸の軸方向と直交するように回動可能に支持されるピニオン軸部材と、前記ピニオン軸部材と噛合し、前記軸ケースにて前記回転軸の軸方向へ移動可能に備えられたラック部材と、前記ピニオン軸部材に固定され、前記ピニオン軸部材の軸心を中心に回動するアーム部材と、を有し、前記ピニオン軸部材は、第1ピニオンギヤ部と、前記ピニオン軸部材の軸心方向において前記第1ピニオンギヤ部と離れた位置に形成された第2ピニオンギヤ部と、を備え、前記ラック部材は、前記第1ピニオンギヤ部と噛合する第1ラック部材および前記第2ピニオンギヤ部と噛合する第2ラック部材であり、前記第1ラック部材は、前記第1ピニオンギヤ部と噛合する第1ラック本体部と、前記第1ピニオンギヤ部から少なくとも前記回転軸の軸心側に延在し、かつ、前記ピストンプレートに当接可能な当接面を備える第1延在部を備え、前記第2ラック部材は、前記第2ピニオンギヤ部と噛合する第2ラック本体部と、前記第2ピニオンギヤ部から少なくとも前記回転軸の軸心側に延在し、かつ、前記ピストンプレートに当接可能な当接面を備える第2延在部を備え、前記回転軸は、前記ピニオン軸部材の軸心方向において前記第1ピニオンギヤ部と前記第2ピニオンギヤ部との間に位置し、かつ、前記第1延在部と前記第2延在部の間に位置し、前記軸ケースには、前記第1ラック本体部の長手方向への往復移動を可能とする第1凹部と、前記第2ラック本体部の長手方向への往復移動を可能とする第2凹部と、が形成され、前記第1ラック本体部は、前記第1凹部に設けた第1保持部材に摺動可能に保持され、前記第2ラック本体部は、前記第2凹部に設けた第2保持部材に摺動可能に保持され、前記第1延在部および前記第2延在部の当接面は、前記アーム部材の回動により前記ピニオン軸部材を介して前記ピストンプレートに接離されることを特徴とする。
本発明では、アーム部材を回動することにより、ピニオン軸部材が回転され、ピニオン軸部材の回転はラック部材の直線移動に変換にされ、ラック部材はステータと接離される。ラック部材が回転軸の軸方向へ移動してステータを押圧するとき、ラック部材はステータへ均一な荷重をかけることができる。このため、押圧機構からステータへ伝達される荷重の伝達効率を向上させることができる。
また、ピニオン軸部材の軸心方向において第1ピニオンギヤ部と第2ピニオンギヤ部との間に回転軸が位置する。このため、回転軸の両側に位置する第1ラック部材および第2ラック部材は、ステータにおける荷重の偏りを低減することができ、ステータが受ける荷重はより均一となる。
また、第1延在部と第2延在部の間に回転軸が位置するため、第1ラック部材および第2ラック部材は、回転軸を挟む第1延在部と第2延在部からステータを押圧することが可能となる。従って、ラック部材がステータを押圧してもステータにおける荷重の偏りを抑制することができる。
本発明によれば、押圧機構からプレートへ伝達される荷重の伝達効率を向上させることができる湿式駐車ブレーキ装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る湿式駐車ブレーキ装置の概要を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る湿式駐車ブレーキ装置の概要を後面図である。 図2におけるA−A線の矢視図である。 図2におけるB−B線の矢視図である。
以下、本発明の実施形態に係る湿式駐車ブレーキ装置について図面を参照して説明する。本実施形態に係る湿式駐車ブレーキ装置は、産業車両としてのフォークリフトが備える湿式駐車ブレーキ装置に適用した例である。なお、方向を特定する「前後」、「左右」および「上下」については、フォークリフトのオペレータが運転席の運転シートに着座して、フォークリフトの前進側を向いた状態を基準として示す。
図1に示すように、湿式駐車ブレーキ装置10は、フロントアクスル11の軸ケース12内に備えられている。図1、図2に示すように、軸ケース12内には、回転軸13が収容されている。軸ケース12内にて挿通される回転軸13の軸心Pは前後方向と一致する。回転軸13は、駆動源(図示せず)からの回転力を駆動輪(図示せず)に伝達するインプットシャフトである。軸ケース12の後端面には、後部軸ケース(図示せず)が接合されており、軸ケース12および後部軸ケースにより密封されたフロントアクスル11の内部には潤滑油が充填されている。
図1、図3に示すように、回転軸13の後端部には筒状に形成された筒状部14が備えられている。回転軸13の前端部は、差動機構(図示せず)連結されている。図3に示すように、軸ケース12内における回転軸13の外周面には、有孔円盤状の多数のブレーキディスク15がスプライン嵌合により配設されている。これらのブレーキディスク15は、回転軸13の軸方向と直角な摩擦面を有する。ブレーキディスク15は、スプライン嵌合されているので、回転軸13の軸方向へ移動可能であって、回転軸13に対する相対回転が規制されるように回転軸13に係止されている。従って、ブレーキディスク15は、回転軸13が回転すると回転軸13と一体となって回転する。
軸ケース12の内壁面には、有孔円盤状の多数のステータ16が配設されている。これらのステータ16は、軸ケース12において回転軸13の軸方向に連設されており、回転軸13の軸方向と直角な摩擦面を有する。ステータ16の外周縁には係止爪(図示せず)が形成されている。係止爪は、ステータ16の軸ケース12に対する回転軸13の回転方向への回転を規制する。軸ケース12の内壁には、ステータ16の係止爪に対応する係止用溝(図示せず)が回転軸13の軸方向に沿って形成されている。従って、ステータ16は回転軸13の軸方向へ移動可能である。
ブレーキディスク15とステータ16は、回転軸13の軸方向において交互に配置されている。従って、ブレーキディスク15はステータ16の間に介在されている。ブレーキディスク15の摩擦面はステータ16の摩擦面と対向する。複数のブレーキディスク15のうち最も前方のブレーキディスク15は、軸ケース12の端面と対向する。最も後方のステータ16は、軸ケース12の内壁面に備えられた有孔円盤状のピストンプレート17と対向する。
ピストンプレート17は、回転軸13が挿通される通孔18を有している。ピストンプレート17は、軸ケース12に対して回転軸13の軸方向に移動可能であるが、次に説明する押圧機構20の押圧を受けて最も後方のステータ16と圧接されるプレートである。軸ケース12に対する回転軸13の回転方向へのピストンプレート17の回転は規制されている。ピストンプレート17には、ピストンプレート17を後方へ付勢する付勢部材(図示せず)が設けられている。
軸ケース12の下部には、押圧機構20を支持する支持板21が取り付けられている。支持板21は、軸ケース12から左方へ張り出しており、支持板21の板面は水平である。押圧機構20は、支持板21を上下方向に貫通して回動可能に支持されたピニオン軸部材22を備えている。ピニオン軸部材22は、回転軸13の軸方向に対して直交する軸心Qを有し、回転軸13の左方にて回転軸13と干渉しない位置に設けられている。ピニオン軸部材22において支持板21の下方に位置する端部には、ピニオン軸部材22の径方向に延在するアーム部材23が固定されている。アーム部材23の先端部は、ワイヤー24の一端と接続されている。ワイヤー24の他端は、運転席に設けられるパーキングレバー(又はパーキングペダル)と連結されている。このため、アーム部材23は、パーキングレバーの操作によってピニオン軸部材22の軸心Qを中心に回動する。
ピニオン軸部材22における支持板21の上方に位置する軸部25は、軸部25の支持板21側に下ピニオンギヤ部26が形成されている。軸部25の上端部には上ピニオンギヤ部27が形成されている。下ピニオンギヤ部26は、回転軸13よりも低い位置となるように形成されており、上ピニオンギヤ部27は回転軸13よりも高い位置となるように形成されている。
下ピニオンギヤ部26の回転軸13側には、第1ラック部材としての下ラック部材28が設けられている。下ラック部材28は金属製であり、下ピニオンギヤ部26と噛合する下ラック本体部29と、回転軸13へ向けて右方に延在する下延在部30と、を備えている。
下ラック本体部29の長手方向は回転軸13の軸心Pと平行である。下ラック本体部29には下ピニオンギヤ部26と噛合する下ラック31が形成されている。軸ケース12には、下ラック本体部29の長手方向への往復移動を可能とするように、下側凹部32が形成されている。下ラック本体部29は、下側凹部32内を下ラック本体部29の長手方向に摺動可能な保持部材33に保持されている。軸ケース12に接合される後部軸ケースにも、軸ケース12の下側凹部32と同様の下側凹部(図示せず)が形成されている。この下側凹部内には、下ラック本体部29を保持し、下側凹部内を摺動する保持部材(図示せず)が備えられている。
下ラック部材28が備える下延在部30は、第1延在部に相当し、下ラック本体部29から回転軸13へ向けて右方に向けて延在し、ピストンプレート17と対向する。下延在部30にはピストンプレート17と当接可能な当接面34を備えている。当接面34は軸心Pの下方に位置する。
図1、図2、図4に示すように、上ピニオンギヤ部27の回転軸13側には、第2ラック部材としての上ラック部材35が設けられている。上ラック部材35は金属製であり、上ピニオンギヤ部27と噛合する上ラック本体部36と、回転軸13へ向けて右方に延在する上延在部37と、を備えている。
図4に示すように、上ラック本体部36の長手方向は回転軸13の軸心Pと平行である。上ラック本体部36には上ピニオンギヤ部27と噛合する上ラック38が形成されている。軸ケース12には、上ラック本体部36の長手方向への往復移動を可能とするように、上側凹部39が形成されている。上ラック本体部36は、上側凹部39内を上ラック本体部36の長手方向に摺動可能な保持部材40に保持されている。軸ケース12に接合される後部軸ケースにも、軸ケース12の上側凹部39と同様の上側凹部(図示せず)が形成されている。この上側凹部内には、上ラック本体部36を保持し、上側凹部内を摺動する保持部材(図示せず)が備えられている。
上ラック部材35が備える上延在部37は、第2延在部に相当し、上ラック本体部36から回転軸13へ向けて右方に向けて延在し、ピストンプレート17と対向する。図4に示すように、上延在部37にはピストンプレート17と当接可能な当接面41を備えている。当接面41は軸心Pの上方に位置する。
下延在部30および上延在部37は、ピストンプレート17を介してステータ16を押圧する部位である。本実施形態では、ピストンプレート17に効率よく荷重を伝達するように、当接面34、41が上下方向(回転軸13の径方向)において回転軸13を挟むように上下に位置する。
下ラック31が下ピニオンギヤ部26と噛合し、上ラック38が上ピニオンギヤ部27と噛合するので、ピニオン軸部材22の回動により下ラック部材28および上ラック部材35は回転軸13の軸方向に往復移動する。つまり、下ラック部材28および上ラック部材35は回転軸13の軸方向へ移動可能である。図1においては、ピニオン軸部材22が時計回りに回動するとき、下ラック部材28および上ラック部材35は後方へ移動し、ピニオン軸部材22が反時計回りに回動するとき、下ラック部材28および上ラック部材35は前方へ移動する。
次に、本実施形態の湿式駐車ブレーキ装置10の作用について説明する。フォークリフトのオペレータが、湿式駐車ブレーキ装置10を制動状態とするように、パーキングレバー(又はパーキングペダル)を操作すると、アーム部材23が連動してピニオン軸部材22の軸心Qを支点として回動する。図3、図4では、アーム部材23が後方へ向けて回動するので、ピニオン軸部材22は反時計回りに回動する。
ピニオン軸部材22の回動により、下ラック部材28および上ラック部材35は前方へ向けて直線的に移動する。下ラック部材28および上ラック部材35の前方への直線的な移動により、下延在部30の当接面34および上延在部37の当接面41がピストンプレート17に当接され、ピストンプレート17は下ラック部材28および上ラック部材35によって前方へ向けて押圧される。アーム部材23の回動中、ピストンプレート17は、下ラック部材28および上ラック部材35の押圧により前方へ移動し、ステータ16と当接して、ステータ16を前方へ向けて押圧する。ピストンプレート17の押圧によりステータ16とブレーキディスク15との間隙が狭くなり、ステータ16とブレーキディスク15は互いに圧接され、湿式駐車ブレーキ装置10は、回転軸13に対する制動力を得る制動状態となる。
フォークリフトのオペレータが、湿式駐車ブレーキ装置10の制動状態を解除するように、パーキングレバー(又はパーキングペダル)を操作すると、ピストンプレート17が付勢部材の付勢力を受けて後方へ向けて移動する。ピストンプレート17の後方への移動により、下ラック部材28および上ラック部材35は後方へ向けて直線的に移動する。ピストンプレート17の後方への移動により、ステータ16とブレーキディスク15との間隙が広がり、湿式駐車ブレーキ装置10の制動状態が解除される。
また、下ラック部材28および上ラック部材35の後方への移動により、アーム部材23が連動してピニオン軸部材22の軸心Qを支点として回動するが、アーム部材23の回動は制動状態の場合と逆方向である。図3、図4では、ピニオン軸部材22が時計回りに回動するのでアーム部材23は前方へ向けて回動する。
本実施形態の湿式駐車ブレーキ装置10は、以下の作用効果を奏する。
(1)アーム部材23を回動することにより、ピニオン軸部材22が回転され、ピニオン軸部材22の回転は下ラック部材28および上ラック部材35の直線移動に変換にされ、下ラック部材28および上ラック部材35はピストンプレート17を介してステータ16と接離される。下ラック部材28および上ラック部材35が回転軸13の軸方向と平行に移動してステータ16を押圧するとき、下ラック部材28および上ラック部材35はピストンプレート17からステータ16へ均一な荷重をかけることができる。このため、押圧機構20からステータ16へ伝達される荷重の伝達効率を向上させることができる。
(2)ピニオン軸部材22の軸心Q方向において下ピニオンギヤ部26と上ピニオンギヤ部27との間に回転軸13が位置する。このため、ピニオン軸部材22の軸心Q方向において、下ラック部材28および上ラック部材35が回転軸13の両側に位置する。このため、下ラック部材28の下延在部30および上ラック部材35の上延在部37はステータ16における荷重の偏りを低減することができ、ステータ16が受ける荷重はより均一となる。また、下延在部30および上延在部37とピストンプレート17との接触面積を増大させることが可能であり、接触面における面圧の均一化を一層図ることができる。
(3)下延在部30と上延在部37の間に回転軸13が位置するため、下ラック部材28および上ラック部材35は、回転軸13を挟む下延在部30と上延在部37からピストンプレート17を介してステータ16を押圧することが可能となる。従って、下ラック部材28および上ラック部材35がピストンプレート17を介してステータ16を押圧してもステータ16における荷重の偏りを抑制することができる。
(4)回転運動を直線運動に変換するラック・ピニオン機構による押圧機構20によるため、ピストンプレート17を介したステータ16へ伝達される荷重の伝達効率が一定しており変動することはない。また、下ラック部材28および上ラック部材35が往復移動によりピストンプレート17と接離するため、当接によるピストンプレート17、下ラック部材28および上ラック部材35の摩耗は抑制される。また、ピストンプレート17のストロークは長期間にわたって安定する。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
上記の実施形態では、アーム部材がピニオン軸部材に固定されたが、アーム部材の回動軸をピニオン軸部材と別に設け、アーム部材の回動軸にピニオン軸部材のピニオンギヤ部と噛み合うギヤを設けてもよい。この場合、アーム部材を回動させるワイヤーに対する操作力が軽減されるようなギヤ比としてもよい。
○ 上記の実施形態では、ピニオン軸部材の軸心が上下方向となるようにピニオン軸部材が設けられたが、この限りではない。ピニオン軸部材は、例えば、軸心が左右方向となるように設けられてもよく、上下方向以外の方向となってもよい。。
10 湿式駐車ブレーキ装置
11 フロントアクスル
12 軸ケース
13 回転軸
15 ブレーキディスク
16 ステータ
17 ピストンプレート
20 押圧機構
22 ピニオン軸部材
23 アーム部材
26 下ピニオンギヤ部(第1ピニオンギヤ部)
27 上ピニオンギヤ部(第2ピニオンギヤ部)
28 下ラック部材(第1ラック部材)
29 下ラック本体部
30 下延在部(第1延在部)
31 下ラック
35 上ラック部材(第2ラック部材)
36 上ラック本体部
37 上延在部(第2延在部)
38 上ラック
P 回転軸の軸心
Q ピニオン軸部材の軸心

Claims (1)

  1. 軸ケースと、
    前記軸ケースに収容される回転軸と、
    前記軸ケースに係止され、前記回転軸の軸方向に移動可能に連設される複数のステータと、
    前記回転軸に係止され、前記ステータ間に介在されるブレーキディスクと、
    前記複数のステータのうち最も端に位置するステータと対向し、前記回転軸の軸方向に移動可能なピストンプレートと、
    前記ピストンプレートを前記回転軸の軸方向へ前記ブレーキディスクに向けて押圧する押圧機構と、を備え、
    前記押圧機構による前記ピストンプレートの押圧により、前記ブレーキディスクと前記ステータとを当接させて前記回転軸に対する制動力を得る湿式駐車ブレーキ装置において、
    前記押圧機構は、
    軸心が前記回転軸の軸方向と直交するように回動可能に支持されるピニオン軸部材と、
    前記ピニオン軸部材と噛合し、前記軸ケースにて前記回転軸の軸方向へ移動可能に備えられたラック部材と、
    前記ピニオン軸部材に固定され、前記ピニオン軸部材の軸心を中心に回動するアーム部材と、を有し、
    前記ピニオン軸部材は、第1ピニオンギヤ部と、前記ピニオン軸部材の軸心方向において前記第1ピニオンギヤ部と離れた位置に形成された第2ピニオンギヤ部と、を備え、
    前記ラック部材は、前記第1ピニオンギヤ部と噛合する第1ラック部材および前記第2ピニオンギヤ部と噛合する第2ラック部材であり、
    前記第1ラック部材は、前記第1ピニオンギヤ部と噛合する第1ラック本体部と、前記第1ピニオンギヤ部から少なくとも前記回転軸の軸心側に延在し、かつ、前記ピストンプレートに当接可能な当接面を備える第1延在部を備え、
    前記第2ラック部材は、前記第2ピニオンギヤ部と噛合する第2ラック本体部と、前記第2ピニオンギヤ部から少なくとも前記回転軸の軸心側に延在し、かつ、前記ピストンプレートに当接可能な当接面を備える第2延在部を備え、
    前記回転軸は、前記ピニオン軸部材の軸心方向において前記第1ピニオンギヤ部と前記第2ピニオンギヤ部との間に位置し、かつ、前記第1延在部と前記第2延在部の間に位置し、
    前記軸ケースには、
    前記第1ラック本体部の長手方向への往復移動を可能とする第1凹部と、
    前記第2ラック本体部の長手方向への往復移動を可能とする第2凹部と、が形成され、
    前記第1ラック本体部は、前記第1凹部に設けた第1保持部材に摺動可能に保持され、
    前記第2ラック本体部は、前記第2凹部に設けた第2保持部材に摺動可能に保持され、
    前記第1延在部および前記第2延在部の当接面は、前記アーム部材の回動により前記ピニオン軸部材を介して前記ピストンプレートに接離されることを特徴とする湿式駐車ブレーキ装置。
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