JP6944096B2 - 検眼装置、及びそれを用いた検眼システム - Google Patents

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Description

本発明は、スリット状の照明光斑を被検者の眼に投影する細隙灯を用いた検眼装置等に係り、特に小型且つ軽量の検眼装置、及びそれを用いた検眼システムに関する。
従来、眼科診察の基本となる検査器具として、スリット状の照明光斑を被検者の眼に投影する細隙灯を用いた細隙灯顕微鏡が一般に用いられている。
細隙灯顕微鏡によれば、被検眼への照明方法にバリエーションを持たせることで、種々の病変部位の観察が可能となる。つまり、被検者の眼に対して細隙灯の光源からの光を角度、色、幅をかえながら照射することで、外眼部(眼瞼、結膜、強膜)、前眼部(角膜、前房、水晶体)、前部硝子体及び眼底構造の異常を把握することが可能となる。
この種の細隙灯顕微鏡として、例えば特許文献1では、被検眼の広域の画像を取得することが可能な細隙灯顕微鏡が開示されている。この文献1の細隙灯顕微鏡は、照明系と撮影系とを含み、照明系は照明合焦機構を含み、照明系は被検眼を細隙光で照明する。そして、照明合焦機構は細隙光のフォーカス位置を変更するために用いられ、撮影系は被検眼からの細隙光の戻り光を撮像装置に導く役割を担う。
一方、細隙灯顕微鏡には、ポータブルなものとしてハンドスリットがあり、これも同様に外眼部、前眼部、眼底等を診察可能となっている。
特開2016−159073号公報
しかしながら、特許文献1に開示された細隙灯顕微鏡は、据え置き型の装置であり、装置全体のサイズや重量が大きく、携帯には好適ではなかった。
一方、前述したようなポータブルのハンドスリットは、眼科専門医向けに開発されたものであり、操作が難しく、重量があり、高価であるといった問題があり、非眼科医が診察に導入したり、実際に使用したりするのが難しいものとなっている。また、静止画や動画を簡便に撮影することは困難であり、リアルタイムに遠隔診断に用いるのは難しい。
近年、在宅患者が増加していることや、眼科医が存在しない自治体が数百以上あることから、在宅や僻地医療において総合診療医や救急医が眼科症状を訴える患者を診察する場面も増えている。例えば、急性録内障発作のような眼科救急疾患の診察には前眼部診察が欠かせないが、仮にハンドスリットが施設にあったとしても、非眼科医では使用できない状況も予想される。そのような状況下、簡易に操作でき、小型、軽量且つ低コストの検眼装置の実現が嘱望されている。
さらに、1台の検眼装置で、簡易視力検査、眼球運動検査、及び黄斑変性の自覚検査など、多数の簡易な視機能検査に対応することは兼ねてから嘱望されている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小型且つ軽量で操作性が良好な検眼装置、及びそれを用いた検眼システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る検眼装置は、被検者が装着し検眼を行う検眼装置であって、被検者の顔の眼球周りを覆う筐体と、前記筐体に移動自在に配設される細隙灯部と、前記細隙灯部を駆動し前記被検者の眼球の配列方向に移動させる駆動部と、前記筐体の内面に配設され前記被検者の眼球を撮像する撮像部と、少なくとも前記細隙灯部の駆動、前記撮像部による撮像を制御する制御部と、前記筐体に配設され前記筐体を被検者に装着するための装着部と、を備え、前記細隙灯部は、前記筐体の下面から内部に突出するように配設されている。
本発明の第2の態様に係る検眼システムは、被検者が装着し検眼を行う検眼装置と、前記検眼装置と通信自在な情報端末とを有する検眼システムであって、前記検眼装置は、前記情報端末と通信する通信部と、前記被検者の顔の眼球周りを覆う筐体と、前記筐体に移動自在に配設される細隙灯部と、前記細隙灯部を駆動し前記被検者の眼球の配列方向に移動させる駆動部と、前記筐体の内面に配設され前記被検者の眼球を撮像する撮像部と、前記撮像により得られた画像信号を画像処理する画像処理部と、少なくとも前記細隙灯部の駆動、前記撮像部による撮像、及び前記情報端末との通信を制御する制御部と、前記筐体に配設され前記筐体を被検者に装着するための装着部と、を備え、前記制御部は、前記画像処理部により得られた画像データを、前記通信部を介して前記情報端末に送信するよう制御し、前記情報端末では前記画像データに基づく表示を行い、前記細隙灯部は、前記筐体の下面から内部に突出するように配設されている。
本発明によれば、小型且つ軽量で操作性が良好な検眼装置、及びそれを用いた検眼システムを提供することができる。
本発明の第1の態様に係る検眼装置の構成図である。 同装置の細隙灯部の詳細な構成を示す図である。 同装置の制御系の構成を中心に示したブロック図である。 同装置の表示部による表示例を示す図である。 本発明の第2の態様に係る検眼装置の構成図である。 本発明の第3の態様に係る検眼装置の構成図である。 本発明の第4の態様に係る検眼システムの構成図である。 サーバ装置の詳細な構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1には、本発明の第1の実施形態に係る検眼装置の構成を示し説明する。より詳細には、図1(a)には同装置の斜視図を示し、図1(b)には同装置の断面図を示し、その構成及び作用について詳細に説明する。
同図に示されるように、本実施形態に係る検眼装置1は、ゴーグル型の筐体2を備えており、筐体2の上面には、制御ユニット3が配設されている。この制御ユニット3と電気的に接続された2つの撮像部4a,4bが筐体2の内部上面に配設されている。筐体2における、制御ユニット3の配設位置よりも手前、つまり被検者側には、細隙灯部5が被検者の眼球の配列方向に移動自在に設けられている。
より詳細には、筐体2の上部平面の一端には、モータ等を含む駆動部6が配設されており、該駆動部6に駆動軸7の一端が係合し、筐体2の上部平面の他端に配設された固定部8に駆動軸7の他端が係合している。この例では、駆動軸7にはスクリュー溝等が刻まれており、細隙灯部5の外面にもスクリュー溝等が刻まれており、これら両者が螺合しているので、駆動部6により駆動軸7が回動されると、それに伴って細隙灯部5が図中矢印で示す方向に移動する。駆動を実現する構成は、これには限定されない。
筐体2の内部前面には、液晶表示素子等からなる表示部9が配設されており、検眼に関わる各種表示を行うことが可能となっている。例えば、表示部9を、左右2つの領域に分け、それぞれに右目用、左目用といった視差のある画像を表示することも可能である。このほか、筐体2は、本装置を被検者の頭部に装着するための装着部としてのベルト10が設けられている。本装置1は、筐体2の凹部2aを被検者が鼻に当てて、頭部にベルト10を装着するだけで装着できる構成となっている。
ここで、図2には、本発明の第1の実施形態に係る検眼装置1の細隙灯部5の内部の光学系の構成を示し説明する。
同図に示されるように、光源22としては白色LEDを採用しており、該光源22は電源部21に接続されている。電源部21は、制御ユニット3内部の電池等からの電力供給を受け、光源22に電源供給する。
光源22の出射光の光路上には、反射ミラー23、コンデンサレンズ24、フィルタ部25、投影レンズ26、及び照明プリズム27が、この順に配設されている。以上に加えて、細隙灯部5の照明プリズム27の出射面にカラーフィルタを開閉自在、又は装着自在に設けてもよいことは勿論である。
このような構成によれば、光源22としての白色LEDからの光は、反射ミラー23で反射され、コンデンサレンズ24により集光された後、フィルタ部25を介して投影レンズ26に導かれる。そして、投影レンズ26より照明プリズム27に光が投影され、照明プリズム27で前方向に光路が変更されて出射される。
この出射時に、半透明のすりガラスで構成されたフィルタの併用によりディフューザ機能を実現させてもよい。また、この例では、フィルタ部25は、カラーフィルタ機能を備えた第1フィルタ部と、スリットが形成された第2フィルタ部とで構成されている。これらは、所謂カートリッジ式としてもよく、その場合、所望とする色(例えば青色)を備えたフィルタや所望とするスリット形状のフィルタをユニットに差し込むだけで交換自在とすることも可能である。
図3には、本発明の第1の実施形態に係る検眼装置の制御系の構成を示し説明する。
同図に示されるように、検眼装置1の制御系は、全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)等の制御部30を有しており、制御部30は通信部31、駆動部6、細隙灯部5、撮像部4、表示部9、記憶部32、音声入力部33、音声出力部34、及び操作部36と接続されている。制御部30には、バッテリ等の電源部35より電源供給がなされ、制御部30より各部に電源供給されるように構成されている。
通信部31は、外部のサーバ装置や情報端末と通信するための通信インタフェースである。駆動部6は、細隙灯部5を駆動するためのものであり、モータ等を有している。
撮像部4は、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子からなり、被検者の眼を撮影する。表示部9は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり検眼に関わる各種表示を行う。記憶部32は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリや、HDD(Hard Disc Drive)等からなり、制御部30で実行されるプログラムを記憶している。
音声入力部33は、マイクロフォン等からなり、集音を行う。音声出力部34は、スピーカ等からなり、音声ガイド等を行う。操作部36は、操作ボタン等を含み、本装置の動作開始等を操作入力により指示するためのものである。
そして、制御部30は、記憶部32のプログラムを読み出して実行することで、主制御部30a、画像処理部30b、表示制御部30c、駆動制御部30d、通信制御部30e、音声認識部30f、及び判定部30gとして機能する。
このような構成において、主制御部30aは、統括的な制御を司る。画像処理部30bは、撮像部4で得られた画像信号を処理する。表示制御部30cは、表示部9による検眼に関わる各種表示を制御する。駆動制御部30dは、駆動部6に制御信号を送出し、当該駆動部6に含まれるモータ等の駆動を制御し、細隙灯部5を移動させる。
通信制御部30eは、通信部31による送受信を制御する。音声認識部30fは、音声入力部33からの音声信号を受けて音声認識処理を行う。そして、判定部30gは、画像処理部30bによる画像処理で得られた画像情報や、音声認識部30fによる音声認識で得られた音声情報等に基づいて、検眼に関わる各種判定を行う。
本検眼装置1により、細隙灯を用いた前眼部診察等を行う際には、制御部30の駆動制御部30dの制御により、駆動部6が駆動される。駆動部6は、駆動制御部30dからの制御信号に基づいてモータを回転させる。このモータの回転力により、駆動軸7が回転するので、当該駆動軸7に螺合している細隙灯部5は、被検者の眼球の配列方向に沿って移動する。この移動の過程で、主制御部30aの制御の下、撮像部4による眼球の撮像を行う。この撮像により取得された画像信号は、画像処理部30bにより処理される。
そして、制御部30の判定部30gにより、画像処理部30bによる処理後の画像データに基づいて診察に関わる判定を行う。この判定の結果を、検眼装置1の表示部9に表示し、或いは、通信制御部30eの制御の下、通信部31を介して外部のサーバ装置1や情報端末に送信するようにしてもよい。
あるいは、撮像部4による撮像で取得された画像信号を、画像処理部30bで処理した後に、その画像データを通信制御部30eの制御の下、通信部31を介して、外部の情報端末等に送信して、当該情報端末で医師等が画像を見て病名等を診断するようにしてもよい。その場合、情報端末で医師等により診断結果が入力されると、通信制御部30eの制御の下、通信部31にて診断結果に関わるデータを受信し、当該診断結果を表示制御部30cの制御の下、表示部9に表示するようにしてもよい。
また、本発明の第1の実施形態に係る検眼装置1により、上記とは別の検査として、視力検査を実施する場合には、表示部9には、例えば、図4(a)及び図4(b)に示されるような表示が行われることになる。
即ち、表示部9には、図4(a)に示されるような画面100が表示され、音声出力部34から「あいている方向を言ってください。」等といった音声ガイドが出力される。被検者が「右です」のように発音すると、音声入力部33が当該音声の入力を受け、音声認識部30fが当該音声を認識する。そして、画面を適宜切り換え、上記処理を繰り返し、最終的に判定部30gが、音声認識結果に基づいて、視力を判定する。そして、その結果を、表示制御部30cの制御の下、表示部9に表示する。表示部9による結果表示の様子は、例えば図4(b)に示される画面101のようになる。
<第2実施形態>
図5には、本発明の第2の実施形態に係る検眼装置の構成を示し説明する。より詳細には、図5(a)には同装置50の斜視図を示し、図5(b)には同装置50の断面図を示し、その構成及び作用について詳細に説明する。
同図に示されるように、本発明の第2の実施形態に係る検眼装置50は、ゴーグル型の筐体51を備えており、筐体51の上面には、制御ユニット52が配設されている。この制御ユニット52と電気的に接続された2つの撮像部53a,53bが筐体51の内部上面に配設されている。筐体51の、内部の下面には、細隙灯部54が被検者の眼球の配列方向に移動自在に設けられている。
より詳細には、筐体51の内部の下面の一端には、モータ等を含む駆動部55が配設されており、当該駆動部55に駆動軸56の一端が係合し、筐体51の内部の下面の他端に配設された固定部57に駆動軸56の他端が係合している。ここで示した例では、駆動軸56にはスクリュー溝等が刻まれており、細隙灯部54の外面にもスクリュー溝等が刻まれており、両者が螺合しているので、駆動部55のモータの回転により駆動軸56が回動すると、それに伴って細隙灯部54が図中矢印で示す方向に移動する。
筐体51の内部の前面には、液晶表示素子等からなる表示部58が配設されており、検眼に関わる各種表示を行うことができる。表示部58を、左右2つの領域に分け、それぞれに右目用、左目用といった視差のある画像を表示することも可能である。このほか、筐体51は、本システムを被検者の頭部に装着するための装着部としてのベルト59が設けられている。筐体51の凹部51aを被検者が鼻に当てて、頭部にベルト59を装着すれば着用できる構成となっている。
なお、本発明の第2の実施形態に係る検眼装置50の細隙灯部5の内部の光学系の構成は、先に図2に示した構成と同様である。本発明の第2の実施形態に係る検眼装置50の制御系の構成は、細隙灯部54、駆動部55、撮像部53a,53b、表示部58の符号が異なる点を除けば、先に図3のブロック図で示した構成と略同様である。そこで、ここでは重複した説明は省略し、同一構成については同一符号を用いて説明を進める。
本検眼装置50により、細隙灯を用いた前眼部診察等を行う際には、制御部30の駆動制御部30dの制御により、駆動部55が駆動される。駆動部55は、駆動制御部30dからの制御信号に基づいてモータを回転させる。このモータの回転力により、駆動軸56が回転するので、当該駆動軸56に螺合している細隙灯部54は、被検者の眼球の配列方向に沿って移動する。この移動の過程で、主制御部30aの制御の下、撮像部53a,53bによる眼球の撮像を行う。この撮像により取得された画像信号は、画像処理部30bにより処理される。そして、判定部30gにより、画像処理部30bによる処理後の画像データに基づいて、診察に関わる判定を行う。この判定結果を、表示部58に表示し、或いは、通信制御部30eの制御の下、通信部31を介して外部のサーバ装置1や情報端末に送信するようにしてもよい。
あるいは、撮像部53a,53bによる撮像で取得された眼球の画像信号を、画像処理部30bで処理した後、得られた画像データを、通信制御部30eの制御の下、通信部31を介して、外部の情報端末等に送信して、当該情報端末で医師等が診断するようにしてもよい。その場合、情報端末で医師等により診断結果が操作入力されると、通信制御部30eの制御の下、通信部31にて診断結果に関わるデータを受信し、当該診断結果を表示制御部30cの制御の下、表示部58に表示するようにしてもよい。
<第3実施形態>
図6には、本発明の第3の実施形態に係る検眼装置の構成を示し説明する。
同図に示されるように、第3の実施形態に係る検眼装置70は、ゴーグル型の筐体71を備えており、筐体71の上面には、制御ユニット72が配設されている。この制御ユニット72と電気的に接続されて、2つの撮像部73a,73bが筐体71の内部上面に配設されている。筐体71の、制御ユニット72の配設位置よりも手前、つまり被検者側には、細隙灯部74が被検者の眼球の配列方向に移動自在に設けられている。
より詳細には、筐体71の上部平面の一端にはモータ等を含む駆動部75が配設されており、該駆動部75に駆動軸76の一端が係合し、筐体71の上部平面の他端に配設された固定部77に駆動軸76の他端が係合している。この例では、駆動軸76にはスクリュー溝等が刻まれており、細隙灯部74の外面にもスクリュー溝等が刻まれており、両者が螺合しているので、駆動部75により駆動軸76が回動されると、それに伴って細隙灯部74が開口部81の中を図中矢印で示す方向に移動する。
筐体71の内部前面には、液晶表示素子等からなる表示部78が配設されており、検眼に関わる各種表示を行うことが可能となっている。例えば、表示部78を、左右2つの領域に分け、それぞれに右目用、左目用といった視差のある画像を表示することも可能である。このほか、筐体71は、本システムを被検者の頭部に装着するための装着部としての眼鏡等で用いられるテンプル79a,79bが設けられている。着用に際しては、筐体71の凹部71aを被検者が鼻に当てて、被検者の耳にテンプル79a,79bを掛ける構成となっている。
なお、本発明の第3の実施形態に係る検眼装置70の細隙灯部5の内部の光学系の構成は先に図2に示した構成と同様である。本発明の第3の実施形態に係る検眼装置70の制御系の構成は、細隙灯部74、駆動部75、撮像部73a,73b、表示部78の符号が異なる点を除けば、先に図3のブロック図で示した構成と略同様である。そこで、ここでは重複した説明は省略し、同一構成については同一符号を用いて説明を進める。
本検眼装置70により、細隙灯を用いた前眼部診察等を行う際には、制御部30の駆動制御部30dの制御により、駆動部75が駆動される。駆動部75は、駆動制御部30dからの制御信号に基づいてモータを回転させる。このモータの回転力により、駆動軸76が回転するので、当該駆動軸76に螺合している細隙灯部74は、被検者の眼球の配列方向に沿って移動する。この移動の過程で、主制御部30aの制御の下、撮像部73a,73bによる眼球の撮像を行う。この撮像により取得された画像信号は、画像処理部30bにより処理される。そして、判定部30gにより、画像処理部30bによる処理後の画像データに基づいて、診察に関わる判定を行う。この判定結果については、表示部78に表示し、或いは、通信制御部30eの制御の下、通信部31を介して外部のサーバ装置や情報端末に送信するようにしてもよい。
あるいは、撮像部73a,73bによる撮像で取得された眼球の画像信号を、画像処理部30bで処理した後に、その画像データを、通信制御部30eの制御の下、通信部31を介して、外部の情報端末等に送信して、当該情報端末で医師等が診断できるようにしてもよい。その場合、情報端末で医師等により診断結果が入力されると、通信制御部30eの制御の下、通信部31にて診断結果に関わるデータを受信し、当該診断結果を、表示制御部30cの制御の下、表示部78に表示するようにしてもよい。
<第4実施形態>
図7には、本発明の第4の実施形態に係る検眼システムの構成を示し説明する。
本発明の第4の実施形態に係る検眼システムは、前述した第1乃至第3の実施形態のいずれかに係る検眼装置と、サーバ装置及び情報端末の少なくともいずれかを構成として備えたものとなっている。
同図に示されるように、第4の実施形態に係る検眼システムは、第1乃至第3の実施形態で前述した検眼装置1、50,70のいずれかを採用し、当該検眼装置がインターネット等のネットワーク201を介してサーバ装置200や情報端末202と通信自在に接続され、構成されている。情報端末202としては、スマートフォンやタブレット端末、更にはノート型パーソナルコンピュータ等を採用することができる。
このような構成において、検眼装置1(又は50,70)により細隙灯部5を駆動しながら、撮像部4a,4bによる撮影がなされると、画像処理部30bにより画像処理がなされて、得られた画像データが通信制御部30eの制御の下、通信部31を介してサーバ装置200、又は情報端末202に送信される。従って、本検眼システムによれば、サーバ装置200側で画像データに基づいて画像解析、更には病名特定等の処理をし、あるいは、情報端末202により医師等が遠隔地で画像を確認し、診断に関するコメントを検眼装置1に送信する、といった各種の対応が可能となる。
ここで、図8には、本発明の第4の実施形態に係る検眼システムにおけるサーバ装置200の詳細な構成を示し、説明する。
同図に示されるように、サーバ装置200は、全体の制御を司るCPU等の制御部210を備えており、該制御部210は、通信部211、記憶部212と接続されている。通信部211は、ネットワークを介して検眼装置1等と通信するための通信インタフェースである。記憶部212は、RAMやROM等のメモリやHDD等で構成されており、制御部210で実行されるプログラムを記憶している。そして、制御部210は、記憶部212のプログラムを読み出し実行することで、画像解析部210a、病名特定部210b等として機能する。画像解析部210aは、通信部211を介して受信した画像データを解析する。病名特定部210bは、解析結果に基づいて、病名を特定する。
以上の構成によれば、サーバ装置側で、画像解析結果に基づいて病名まで仮に特定することが可能となるので、救急医療等の現場での活用が期待される。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、以下の効果が奏される。
第1に、本発明の実施形態に係る検眼装置では、駆動部により細隙灯部を被検者の眼球の配列方向に移動させながら、位置決めして、その各過程で、撮像部により眼球の撮影を行い、得られた画像信号を画像処理して、遠隔にある情報端末に送信して、当該情報端末で医師等が確認し検眼に係る診断を行うことも可能となるので、救急医療の現場や医師が不足している過疎地での対応等に好適である。
また、検眼装置が、外部のサーバ装置と通信自在であるので、検眼装置にて、駆動部により細隙灯部を、被検者の眼球の配列方向に移動させながら、位置決めして、その各過程で、撮像部により眼球の撮影を行い、得られた画像信号を画像処理して、遠隔にあるサーバ装置に送信して、当該サーバ装置で画像解析、更には病名診断までを行い、その結果を検眼装置や情報端末に送信することもできるので、複雑なアルゴリズムによる病名診断等で精度の高い、診断を行うことも可能となる。この場合、検査結果をデータベースに蓄積しておくことで、膨大なデータからなるライブラリが蓄積されるので、ディープラーニング等を導入して、診察の自動化、制度を更に高めることも期待できる。
以上、本発明の第1乃至第4の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、筐体として、ゴーグル型のものを採用したが、これに限定されることなく、細隙灯部等を実装できる領域が確保でき、被検者への着用に安定性があるものであれば、各種のものを採用することができる。
また、1台の検眼装置で、簡易視力検査、眼球運動検査、及び黄斑変性の自覚検査など、多数の簡易な視機能検査に対応することができる。
1…検眼装置、2…筐体、3…制御ユニット、4a…撮像部、4b…撮像部、5…細隙灯部、6…駆動部、7…駆動軸、8…固定部、9…表示部、10…ベルト、21…電源部、22…光源、23…反射ミラー、24…コンデンサレンズ、25…フィルタ部、26…投影レンズ、27…照明プリズム、30…制御部、30a…主制御部、30b…画像処理部、30c…表示制御部、30d…駆動制御部、30e…通信制御部、30f…音声認識部、30g…判定部、31…通信部、32…記憶部、33…音声入力部、34…音声出力部、35…電源部、36…操作部、50…検眼装置、51…筐体、52…制御ユニット、53a…撮像部、53b…撮像部、54…細隙灯部、55…駆動部、56…駆動軸、57…固定部、58…表示部、59…ベルト、70…検眼装置、71…筐体、72…制御ユニット、73a…撮像部、73b…撮像部、74…細隙灯部、75…駆動部、76…駆動軸、77…固定部、78…表示部、79a…テンプル、79b…テンプル、200…サーバ装置、201…ネットワーク、202…携帯端末、210…制御部、210a…画像解析部、210b…病名特定部、211…通信部、212…記憶部。

Claims (4)

  1. 被検者が装着し検眼を行う検眼装置であって、
    被検者の顔の眼球周りを覆う筐体と、
    前記筐体に移動自在に配設される細隙灯部と、
    前記細隙灯部を駆動し前記被検者の眼球の配列方向に移動させる駆動部と、
    前記筐体の内面に配設され前記被検者の眼球を撮像する撮像部と、
    少なくとも前記細隙灯部の駆動、前記撮像部による撮像を制御する制御部と、
    前記筐体に配設され前記筐体を被検者に装着するための装着部と、を備え、
    前記細隙灯部は、前記筐体の下面から内部に突出するように配設されている
    検眼装置。
  2. 検眼に関わる画像を表示する表示部を更に有する
    請求項1に記載の検眼装置。
  3. 前記装着部は、ベルト又はテンプルである
    請求項1又は請求項2に記載の検眼装置。
  4. 被検者が装着し検眼を行う検眼装置と、前記検眼装置と通信自在な情報端末とを有する検眼システムであって、
    前記検眼装置は、
    前記情報端末と通信する通信部と、
    前記被検者の顔の眼球周りを覆う筐体と、
    前記筐体に移動自在に配設される細隙灯部と、
    前記細隙灯部を駆動し前記被検者の眼球の配列方向に移動させる駆動部と、
    前記筐体の内面に配設され前記被検者の眼球を撮像する撮像部と、
    前記撮像により得られた画像信号を画像処理する画像処理部と、
    少なくとも前記細隙灯部の駆動、前記撮像部による撮像、及び前記情報端末との通信を制御する制御部と、
    前記筐体に配設され前記筐体を被検者に装着するための装着部と、を備え、
    前記制御部は、前記画像処理部により得られた画像データを、前記通信部を介して前記情報端末に送信するよう制御し、前記情報端末では前記画像データに基づく表示を行い、
    前記細隙灯部は、前記筐体の下面から内部に突出するように配設されている
    検眼システム。
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