JP6942265B2 - 熱源装置および冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、スクリュー圧縮機を有する熱源装置および冷凍サイクル装置に関するものである。
従来から、スクリュー圧縮機を有する熱源装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、熱源装置の起動時に、電子膨張弁の開度の制御を行っている。
特開2007−85615号公報
特許文献1では、電子膨張弁の開度を制御して、熱源装置の起動時から安定運転に到達させている。特許文献1では、多量の冷媒を循環させながら、熱源装置を安定化させているため、熱源装置を起動してから熱源装置が安定化するまでに長時間を必要とする場合がある。
この発明は、上記のような課題を鑑みてなされたもので、熱源装置を起動してから熱源装置が安定化するまでの時間を短時間化することができる熱源装置を得ることを目的とする。
この発明に係る熱源装置は、スクリューロータと、スクリューロータを収容しスクリューロータとともに圧縮室を形成するケーシングと、ケーシングに形成され、圧縮室の第1の圧力部と第1の圧力部よりも低い圧力の第2の圧力部とを接続するバイパス部と、バイパス部に設けられ、圧縮室の圧縮比を調整する調整部と、を備えたスクリュー圧縮機と、スクリュー圧縮機が吸入する冷媒の温度または過熱度を検出する吸入センサと、スクリュー圧縮機が起動してから設定時間が経過する前、且つ吸入センサの検出結果が第1の設定値よりも高いときに、バイパス部を連通させる制御を実行する制御装置と、を備え、バイパス部は、調整部がスクリューロータの回転軸方向に沿ってスライド移動することで、開口面積が調整されるものである。
この発明の熱源装置は、スクリュー圧縮機が起動してから設定時間が経過する前、且つ吸入センサの検出結果が第1の設定値よりも高いときに、圧縮室の中圧部と低圧部とを接続して圧縮比を小さくすることで、熱源装置の動作を安定させている。したがって、この発明の熱源装置によれば、熱源装置を起動してから熱源装置が安定化するまでの時間を短時間化することができる。
この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の一例を示す図である。 図1に記載のスクリュー圧縮機の一例を示す図である。 図2に記載のスクリュー圧縮機の圧縮室の吸入工程の一例を示す図である。 図2に記載のスクリュー圧縮機の圧縮室の圧縮工程の一例を示す図である。 図2に記載のスクリュー圧縮機の圧縮室の吐出工程の一例を示す図である。 図2に記載のスクリュー圧縮機のスライドバルブが第1の位置にあるときの一例を示す図である。 図6に記載のスライドバルブが第2の位置にあるときの一例を示す図である。 図6に記載のスライドバルブが第3の位置にあるときの一例を示す図である。 図6に記載のスライドバルブが第1の位置にあるときの、スライドバルブとバイパス開口部との関係を示す図である。 図6に記載のスライドバルブが第2の位置にあるときの、スライドバルブとバイパス開口部との関係を示す図である。 図6に記載のスライドバルブが第3の位置にあるときの、スライドバルブとバイパス開口部との関係を示す図である。 図6に記載のスライドバルブが第1の位置にあるときの、冷凍サイクル装置の動作を説明する図である。 図6に記載のスライドバルブが第2の位置にあるときの、冷凍サイクル装置の動作を説明する図である。 図6に記載のスライドバルブが第3の位置にあるときの、冷凍サイクル装置の動作を説明する図である。 図1に記載の冷凍サイクル装置の起動時の制御の一例を示す図である。 実施の形態1の変形例1を示す図である。 実施の形態1の変形例1の冷凍サイクル装置の起動時の制御の一例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るスクリュー圧縮機の一例を示す図である。 実施の形態2の冷凍サイクル装置の起動時の制御の一例を示す図である。 この発明の実施の形態3に係るスクリュー圧縮機の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略または簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさおよび配置等は、この発明の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態1.
[冷凍サイクル装置]
図1は、この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の一例を示す図である。この実施の形態の冷凍サイクル装置100は、倉庫等の冷却空間を冷却する冷凍装置に適用されるものである。なお、冷凍サイクル装置100は、ビル等の空調を行う空気調和装置に適用することができる。冷凍サイクル装置100は、熱源装置200と負荷装置400とを有している。熱源装置200は、冷却空間の外部に設けられ、負荷装置400に熱を供給するものである。熱源装置200は、例えば屋外に設けられるが、機械室等に設けられてもよい。負荷装置400は、冷却空間の内部に設けられ、冷却空間を冷却するものである。負荷装置400は、膨張弁105と負荷側熱交換器106と負荷側送風機(図示を省略)を有している。膨張弁105は、冷媒を膨張させるものである。膨張弁105は、例えば開度を調整することができる電子式膨張弁であるが、開度を調整することができない毛細管であってもよい。なお、膨張弁105は、負荷装置400の外部に設けられてもよい。負荷側熱交換器106は、空気を冷媒と熱交換させるものである。負荷側熱交換器106は、フィンおよびチューブで形成されたフィンチューブ式の熱交換器である。負荷側熱交換器106は、冷媒と水等の熱媒体を熱交換させるプレート式の熱交換器等であってもよい。この実施の形態の負荷側熱交換器106は、冷媒を蒸発させる蒸発器として機能する。負荷側送風機(図示を省略)は、負荷側熱交換器106に空気を送風するものである。負荷側送風機(図示を省略)が送風を行うことで、負荷側熱交換器106と熱交換した空気が、冷却空間に吹き出される。
熱源装置200は、スクリュー圧縮機102と熱源側熱交換器104とを有している。スクリュー圧縮機102は、冷媒を圧縮するものである。この実施の形態の例のスクリュー圧縮機102は、二段シングルスクリュー圧縮機であり、スクリューロータ3aと高圧スクリューロータ3bとモータ103と有している。電力供給源(図示せず)からインバータ101を介してモータ103へ電力供給されることによって、モータ103が動作する。モータ103が動作することで、モータ103と接続されたスクリューロータ3aおよび高圧スクリューロータ3bが回転し、冷媒が圧縮される。熱源側熱交換器104は、フィンおよびチューブで形成されたフィンチューブ式の熱交換器である。熱源側熱交換器104は、冷媒と水等の熱媒体を熱交換させるプレート式の熱交換器等であってもよい。この実施の形態の熱源側熱交換器104は、冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。熱源側送風機(図示を省略)は、熱源側熱交換器104に空気を送風するものである。熱源側送風機(図示を省略)が送風を行うことで、熱源側熱交換器104での熱交換が促進される。また、熱源装置200は、制御装置110およびセンサ類を有している。制御装置110は、熱源装置200の外部に設けられていてもよく、例えば負荷装置400の内部等に設けることができる。制御装置110は、CPUと、各種データを記憶するRAMと、運転制御を行うためのプログラム等を記憶するROM(何れも図示せず)とを備えたマイクロコンピュータなどで形成されている。制御装置110は、冷凍サイクル装置100の全体の制御を行うものである。制御装置110は、例えば、膨張弁105、スクリュー圧縮機102等の制御を行う。熱源装置200が備えるセンサ類は、スクリュー圧縮機102に吸入される冷媒の温度を検出する吸入温度センサ、スクリュー圧縮機102に吸入される冷媒の圧力を検出する吸入圧力センサ、スクリュー圧縮機102が吐出する冷媒の温度を検出する吐出温度センサ、スクリュー圧縮機102が吐出する冷媒の圧力を検出する吐出圧力センサ等を有している。なお、吸入温度センサまたは吸入圧力センサは、この実施の形態の「吸入センサ」に相当するものである。スクリュー圧縮機102が吸入する冷媒の過熱度は、例えば、吸入温度センサが検出した温度と吸入圧力センサが検出した圧力から算出される飽和ガス温度とから算出される。
[冷媒回路]
熱源装置200と負荷装置400とが冷媒配管で接続されることで、冷媒回路109が形成される。冷媒回路109は、スクリュー圧縮機102と熱源側熱交換器104と膨張弁105と負荷側熱交換器106とが冷媒配管で接続されることで形成され、冷媒が循環するものである。スクリュー圧縮機102で圧縮された高温高圧の冷媒は、熱源側熱交換器104で凝縮しながら放熱する。熱源側熱交換器104で凝縮した冷媒は、膨張弁105で膨張する。膨張弁105で膨張した冷媒は、負荷側熱交換器106で蒸発しながら空気から吸熱し、空気を冷却する。負荷側熱交換器106で蒸発した冷媒は、スクリュー圧縮機102に吸入され、再び圧縮される。
[スクリュー圧縮機]
図2は、図1に記載のスクリュー圧縮機の一例を示す図である。図2に示すように、スクリュー圧縮機102を形成する筒状のケーシング10の内部に、モータ103とスクリューロータ3aと高圧スクリューロータ3bとスクリュー軸4とゲートロータ6aと高圧ゲートロータ6bと備えている。また、ケーシング1の内部には、低圧側と高圧側とを仕切る隔壁(図示せず)が設けられている。スクリューロータ3aを有する低圧圧縮部で圧縮された冷媒は、中間室11に吐出される。中間室11の冷媒は、高圧スクリューロータ3bを有する高圧圧縮部で圧縮され、ケーシング10に設けられた吐出口(図示を省略)から吐出される。モータ103は、ケーシング1の内部に固定されたステータ2aとステータ2aの内側に設けられたモータロータ2bとを有している。スクリューロータ3aおよび高圧スクリューロータ3bとモータロータ2bとは、互いに同一軸線上に設けられている。スクリューロータ3aおよび高圧スクリューロータ3bとモータロータ2bとは、スクリュー軸4で接続されている。スクリューロータ3aの外周面には、圧縮室5aを形成する複数の螺旋状の圧縮溝が形成されており、高圧スクリューロータ3bの外周面には、高圧圧縮室5bを形成する複数の螺旋状の圧縮溝が形成されている。ゲートロータ6aは、スクリューロータ3aの外周面に形成された圧縮溝と噛み合わされる複数の歯を有している。高圧ゲートロータ6bは、高圧スクリューロータ3bの外周面に形成された圧縮溝と噛み合わされる複数の歯を有している。圧縮室5aは、ケーシング10の内周面、スクリューロータ3a、およびゲートロータ6aなどで形成される。高圧圧縮室5bは、ケーシング10の内周面、高圧スクリューロータ3b、および高圧ゲートロータ6bなどで形成される。スクリューロータ3aおよび高圧スクリューロータ3bは、モータロータ2bが回転することで、回転駆動される。スクリューロータ3aが回転することで、ゲートロータ6aの歯がスクリューロータ3aの圧縮溝の内側を相対的に移動する。高圧スクリューロータ3bが回転することで、高圧ゲートロータ6bの歯が高圧スクリューロータ3bの圧縮溝の内側を相対的に移動する。上記の動作によって、圧縮室5aおよび高圧圧縮室5bのそれぞれは、吸入行程、圧縮行程および吐出行程を一サイクルとして、このサイクルを繰り返す。
[スクリュー圧縮機の動作]
図3は、図2に記載のスクリュー圧縮機の圧縮室の吸入工程の一例を示す図である。図4は、図2に記載のスクリュー圧縮機の圧縮室の圧縮工程の一例を示す図である。図5は、図2に記載のスクリュー圧縮機の圧縮室の吐出工程の一例を示す図である。図3〜図5では、ドットのハッチングで示した圧縮室5aに着目して、圧縮工程を説明する。図3は、吸入行程における圧縮室5aの状態を示している。スクリューロータ3aが実線矢印の方向に回転すると、図4に示すように圧縮室5aの容積が縮小する。さらに、スクリューロータ3aが回転すると、図5に示すように、圧縮室5aが吐出部12と連通する。圧縮室5aで圧縮された高圧の冷媒は、吐出部12から吐出される。吐出部12から吐出された冷媒は、高圧圧縮室5bに吸入されて、更に圧縮される。なお、高圧圧縮室5bは、圧縮室5aと同様に冷媒を圧縮するため、説明を省略する。
図6は、図2に記載のスクリュー圧縮機のスライドバルブが第1の位置にあるときの一例を示す図である。図7は、図6に記載のスライドバルブが第2の位置にあるときの一例を示す図である。図8は、図6に記載のスライドバルブが第3の位置にあるときの一例を示す図である。図9は、図6に記載のスライドバルブが第1の位置にあるときの、スライドバルブとバイパス開口部との関係を示す図である。図10は、図6に記載のスライドバルブが第2の位置にあるときの、スライドバルブとバイパス開口部との関係を示す図である。図11は、図6に記載のスライドバルブが第3の位置にあるときの、スライドバルブとバイパス開口部との関係を示す図である。図12は、図6に記載のスライドバルブが第1の位置にあるときの、冷凍サイクル装置の動作を説明する図である。図13は、図6に記載のスライドバルブが第2の位置にあるときの、冷凍サイクル装置の動作を説明する図である。図14は、図6に記載のスライドバルブが第3の位置にあるときの、冷凍サイクル装置の動作を説明する図である。図6〜図8に示すように、スクリュー圧縮機102は、スライドバルブ7を有している。スライドバルブ7は、過渡運転時等に動作するものである。スライドバルブ7は、ケーシング10の内部にスライド自在に設けられている。スライドバルブ7は、連結棒8を介してピストンなどの駆動装置9に接続されている。駆動装置9は、例えば、ガス圧または油圧で駆動するピストンを利用したものであるが、モータ等で駆動するものであってもよい。駆動装置9を駆動することにより、スライドバルブ7は、スクリューロータ3aの回転軸方向にスライド移動する。スライドバルブ7は、ケーシング10の内周面とともに、圧縮室5aの一部分を形成している。すなわち、図9〜図11に示すように、ケーシング10には、バイパス開口部70が形成されている。バイパス開口部70は、圧縮室5aの中圧となる中圧部と、圧縮室5aの低圧となる低圧部と、を繋ぐように、ケーシング10に形成された穴である。低圧部は、圧縮室5aが冷媒を吸入する吸入部と連通しており、中圧部と低圧部とが連通することで、吸入容積が小さくなる。スライドバルブ7が、軸方向に沿って移動することで、バイパス開口部70の開口面積が調整される。バイパス開口部70の開口面積を調整することで、圧縮室5aが冷媒を吸入する吸入容積が調整される。なお、この実施の形態のスライドバルブ7は、2個のスライドバルブ7が同時にスライド移動するようになっているが、スライドバルブ7は1個であってもよい。スライドバルブ7は3個以上であってもよい。バイパス開口部70は、この実施の形態の「バイパス部」に相当するものであり、スライドバルブ7は、この実施の形態の「調整部」に相当するものである。なお、バイパス開口部70は、第1の圧力部と第1の圧力部よりも低い圧力の第2の圧力部とを繋ぐように形成されたものであればよい。圧力が高い部分と圧力が低い部分とを連通することで圧力比を小さくすることができる。
この実施の形態のスライドバルブ7は、図6に示す第1の位置、図7に示す第2の位置、図8に示す第3の位置の3つの位置に移動する。スライドバルブ7は、図6に示す第1の位置では、図9に示すように、バイパス開口部70の大部分を覆い、理想的にはバイパス開口部70を完全に塞ぐ。スライドバルブ7が第1の位置に設けられることで、圧縮室5aの吸入容積が最大となる。圧縮室5aの吸入容積が最大となることで、図12に示すように、圧縮室5aによる圧縮比が最大となる。
スライドバルブ7は、図7に示す第2の位置では、図10に示すように、バイパス開口部70の大部分を開口させる。スライドバルブ7が第2の位置に設けられることで、スライドバルブ7が第1の位置に設けられたときと比較して、圧縮室5aの吸入容積が小さくなる。圧縮室5aの吸入容積が小さくなることで、図13に示すように、圧縮室5aによる圧縮比が小さくなる。
スライドバルブ7は、図8に示す第3の位置では、図11に示すように、バイパス開口部70の中程度を開口させる。スライドバルブ7が第2の位置に設けられることで、スライドバルブ7が第1の位置に設けられたときと比較して圧縮室5aの吸入容積が小さくなり、且つスライドバルブ7が第3の位置に設けられたときと比較して圧縮室5aの吸入容積が大きくなる。すなわち、この実施の形態の例では、スライドバルブ7が第2の位置に設けられることで、圧縮室5aの吸入容積が中程度となる。圧縮室5aの吸入容積が中程度となることで、図14に示すように、圧縮室5aによる圧縮比が中程度となる。なお、スライドバルブ7は、3つの位置に移動するものに限定されず、2つの位置を移動するものであってもよい。スライドバルブ7は、4つ以上の位置を移動するものであってもよい。つまり、スライドバルブ7を移動させることで、吸入容積を変化させることができるようになっていればよい。なお、スライドバルブ7は、定常運転時には、通常、吸入容積が最大になる第1の位置となる。
図15は、図1に記載の冷凍サイクル装置の起動時の制御の一例を示す図である。すなわち、この実施の形態の冷凍サイクル装置100は、起動後、設定時間が経過までは、図15の制御を実行し、設定時間が経過した後は、通常制御に移行する。なお、冷凍サイクル装置100が冷凍装置に適用されるときは、配管の長さによるが、数十分程度、図15の制御を実行する。冷凍サイクル装置100に封入された冷媒の量が多いときは、冷媒回路の冷媒の状態が安定するまでに長時間を必要とする場合があるためである。例えば、気温が高い地域または気温が高い時期等に、冷凍サイクル装置100の動作を長時間停止したときは、低圧の冷媒の状態が安定するまでに長時間を必要とする。低圧の配管に封入され、温められた冷媒の量が多くなるためである。この実施の形態の冷凍サイクル装置100は、起動時に、スクリュー圧縮機102が吸入する冷媒の過熱度である吸込SHを利用して、スライドバルブ7の制御を実行する。この実施の形態の例の冷凍サイクル装置100は、閾値A、閾値B、閾値Cの3つの閾値を有している。閾値A、閾値B、閾値Cは、予め設定されており、例えば、制御装置110に記憶されている。3つの閾値の関係性は、閾値A>閾値B>閾値Cとなっている。閾値A>閾値B>閾値Cとすることで、ハンチングを抑制することができる。
図15のステップS1にて、吸込SHが閾値Aよりも高いか否かを比較する。ステップS1にて吸込SHが閾値A以下であるときは、ステップS4に進む。ステップS1にて吸込SHが閾値Aよりも高いときは、過渡運転と判断し、ステップS2に進む。ステップS2にて、スライドバルブ7は図10に示す第2の位置となる。ステップS3にて吸込SHが閾値Aよりも高いときは、ステップS2に戻る。ステップS3にて吸込SHが閾値A以下となると、ステップS4に進む。
ステップS4にて、吸込SHが閾値Bよりも高いか否かを比較する。ステップS4にて吸込SHが閾値B以下であるときは、ステップS7に進む。ステップS4にて吸込SHが閾値Bよりも高いときは、ステップS5に進む。ステップS5にて、スライドバルブ7は図11に示す第3の位置となる。ステップS6にて、吸込SHが閾値Cよりも高いか否かを比較する。ステップS6にて吸込SHが閾値Cよりも高いときは、ステップS5に戻る。ステップS6にて吸込SHが閾値C以下となると、ステップS7に進む。ステップS7にて、スライドバルブ7は図9に示す第1の位置となり、ステップS1に戻る。
上記のように、この実施の形態の冷凍サイクル装置100は、起動時に吸入ガス温度が高いときは、スライドバルブ7の位置を調整して、スクリュー圧縮機102の圧縮容積を小さくする。起動時の吸入ガス温度が高いときに、スクリュー圧縮機102の圧縮容積を小さくすることで、スクリュー圧縮機102から吐出される冷媒の温度を低下させることができる。スクリュー圧縮機102から吐出される冷媒の温度を低下させることで、スクリューロータ3a、高圧スクリューロータ3bの焼き付き等を抑制することができる。さらに、この実施の形態によれば、熱源装置200の起動後、短時間で、冷却対象を目標温度に到達させることができる。
また、この実施の形態では、定常運転時はスライドバルブ7が第1の位置に位置しており、過渡運転時は吸入容積が小さくなる第2の位置、もしくは第2の位置よりも吸入容積が大きく且つ第1の位置よりも吸入容積が小さい第3の位置にスライドバルブが移動にする。吸入容積を段階的に調整することで、冷却能力を段階的に向上させることができるため、プルダウンの運転時間を短時間化することができる。
例えば、この実施の形態の例のスクリュー圧縮機102は、二段スクリュー圧縮機であり、起動時の吸入ガス温度が高いときに、スライドバルブ7の位置を調整して圧縮室5aの圧縮容積を小さくし、高圧圧縮室5bの圧縮容積は変更しない。高圧圧縮室5bの圧縮容積を変更せずに、圧縮室5aの圧縮容積を小さくすることで、図2に示す中間室11の圧力である中間圧は、図13に示すように、低下する。すなわち、スクリューロータ3aを有する低圧圧縮部の圧縮比が低くなり、高圧スクリューロータ3bを有する高圧圧縮部の圧縮比が高くなる。低圧圧縮部の圧縮比が低くなることで、低圧圧縮部の吐出温度は低下する。これにより高圧圧縮部の吸入ガス温度は低下し、高圧圧縮部の吐出温度が低下する。なお、中間室11にインジェクションを行う構成を有する場合は、低圧圧縮部の吐出温度の低下が小さい場合、高圧圧縮部の吐出温度が予め設定された設定範囲内に収まるよう、中間室11に液インジェクションを行うとよい。中間室11への液インジェクションを行うことで、高圧圧縮部の吸入過熱度の上昇を抑制し、かつ高圧圧縮部の吐出温度を設定範囲内とすることができる。なお、中間室11へのインジェクションは、例えば、エコノマイザでの過冷却に用いた冷媒、油分離器で分離して冷却した油等、高圧圧縮部の吐出温度を低下させることができるものであればよい。
上記のように、この実施の形態の例の熱源装置200は、スクリューロータ3aと、スクリューロータ3aを収容しスクリューロータ3aとともに圧縮室5aを形成するケーシング10と、圧縮室5aの第1の圧力部と第1の圧力部よりも低い圧力の第2の圧力部とを接続するバイパス部とを備えたスクリュー圧縮機102と、スクリュー圧縮機102が吸入する冷媒の温度または過熱度を検出する吸入センサと、スクリュー圧縮機102が起動してから設定時間が経過する前、且つ吸入センサの検出結果が第1の設定値よりも高いときに、バイパス部を連通させる制御を実行する制御装置110とを備えたものである。この実施の形態によれば、熱源装置200を起動後に、バイパス部を連通させて圧縮室5aの圧縮比を小さくすることで、熱源装置200の動作を安定化させているため、熱源装置200を起動後、熱源装置200の動作が安定化するまでの時間を短時間化することができる。この実施の形態の例では、熱源装置200の起動後、設定時間が経過までは、通常制御のときと比較して、圧縮室5aの圧縮比を小さくする。例えば、この実施の形態の例では、熱源装置200の起動後、設定時間が経過までは、バイパス開口部70が最も大きくなるようにスライドバルブ7を移動させて、圧縮室5aの圧縮比を最も小さくする。さらに、この実施の形態によれば、熱源装置200の起動後の熱源装置200の動作の安定化を確実化することができる。さらに、この実施の形態によれば、熱源装置200の起動後、短時間で、冷却対象を目標温度に到達させることができる。
例えば、制御装置110は、設定時間が経過する前の第1時刻t1が経過する前は、吸入センサの検出結果にかかわらず、バイパス部を連通させる制御を実行する。熱源装置200の起動時に、無条件で、圧縮比を小さくしておくことで、熱源装置200の起動を安定化させることができる。なお、この実施の形態の熱源装置200は、スクリューロータ3aと、スクリューロータ3aを収容し該スクリューロータ3aとともに圧縮室5aを形成するケーシング10と、圧縮室5aの第1の圧力部と該第1の圧力部よりも低い圧力の第2の圧力部とを接続するバイパス部と、を備えたスクリュー圧縮機102と、スクリュー圧縮機102が起動してから第1時刻t1が経過する前は、バイパス部を連通させる制御を実行する制御装置110と、を備えたものであってもよい。熱源装置200の起動時に、無条件で、圧縮比を小さくしておくことで、熱源装置200の起動を安定化させることができる。
また、例えば、熱源装置200は、バイパス部が複数個設けられたものである。また、例えば、熱源装置200は、バイパス部が偶数個設けられたものである。また、例えば、熱源装置200は、一対のバイパス部が、スクリューロータ3aを挟んで線対称となる位置に設けられたものである。バイパス部が複数個設けられた構成とすることで、圧縮比の調整量を大きくすることができる。また、バイパス部が複数個設けられた構成とすることで、圧縮比の調整量を例えば複数段階等の細やかなものとすることができる。また、一対のバイパス部を同時に制御することによって、圧縮室5aの挙動が安定化する。
また、例えば、熱源装置200は、バイパス部に設けられ、圧縮室5aの圧縮比を調整する調整部をさらに備えたものである。圧縮室5aの圧縮比を調整できる構成とすることで、熱源装置200の起動を更に安定化させることができる。また、熱源装置200の起動後、短時間で、冷却対象を目標温度に到達させることができる。
また、例えば、制御装置110は、吸入センサの検出結果が第1の設定値よりも高い第2の設定値のときに、圧縮比を第1の圧縮比とするように調整部を制御し、吸入センサの検出結果が第1の設定値よりも高く且つ第2の設定値よりも低いときに、圧縮比を第1の圧縮比よりも小さい第2の圧縮比とするように調整部を制御する。吸入センサの検出結果に応じて、圧縮比を調整する構成とすることで、熱源装置200の起動後、短時間で、冷却対象を目標温度に到達させることができる。
また、例えば、バイパス部は、第1の圧力部と第2の圧力部とを繋ぐようにケーシング10に形成されたバイパス開口部70を有し、調整部は、バイパス開口部70を覆って第1の圧力部と第2の圧力部とを連通させない第1の位置と、バイパス開口部70の少なくとも一部分を覆わずに第1の圧力部と第2の圧力部とを連通させる第2の位置と、をスライド移動するスライドバルブ7を有するものである。スライドバルブ7を利用して、圧縮比を調整する構成とすることで、圧縮比を低下させないで運転を行うときに不要となる死容積を低減することができる。
また、例えば、スクリュー圧縮機102は、圧縮室5aを収容した低圧側と、圧縮室5aで圧縮された冷媒を圧縮する高圧圧縮室5bを収容した高圧側と、を仕切る隔壁を有する二段スクリュー圧縮機である。スクリュー圧縮機102が二段スクリュー圧縮機であるときは、低圧側で圧縮比を調整する制御を実行し、高圧側で吐出タイミングを調整する制御を実行することができるため、起動時の制御を安定化させることができる。さらに、熱源装置200の起動後、短時間で、冷却対象を目標温度に到達させることができる。
また、例えば、第2の圧力部は、圧縮室5aが冷媒を吸入する吸入部と連通するものである。吸入部と吸入部よりも高い圧力の部分とを連通する構造は、吸入容積を調整する構造となるため、圧縮過程の圧縮室同士を連通する構造と比較して、圧縮工程の挙動を安定化することができる。
また、たとえば、冷凍サイクル装置100は、熱源装置200と、熱源装置200と接続された負荷装置400と、を有するものである。この実施の形態の熱源装置200は、負荷装置400と接続する配管長が長くなる冷却倉庫等に適用されたときに効果が顕著となる。冷凍サイクル装置100に貯留された冷媒の量が多いときは、冷凍サイクル装置100の起動後に、冷媒の状態を安定化させるのが困難であり且つ長時間を必要とするためである。なお、気温が高い地域または気温が高い記事は、冷凍サイクル装置100の停止時に、冷媒配管に貯留された冷媒の温度が高くなるため、この実施の形態の熱源装置200による効果が更に顕著となる。
なお、この実施の形態は、上記で説明したものに限定されない。
例えば、上記では、二段シングルスクリュー圧縮機に関する説明を行ったが、この実施の形態は、二段ツインスクリュー圧縮機、単段シングルスクリュー圧縮機、単段ツインスクリュー圧縮機等に適用することができる。つまり、この実施の形態は、圧縮部の圧縮比を調整できるものに適用することができる。
また、例えば、上記では、起動時に、吸込SHを利用して、スライドバルブ7の制御を実行する例について説明したが、吸込SHに変えて、吸入ガス温度を利用して、スライドバルブ7の制御を行ってもよい。また、吸込SHと吸入ガス温度とを利用して、起動時のスライドバルブ7の制御を行ってもよい。
[変形例1]
また、例えば、図16は、実施の形態1の変形例1を示す図である。図17は、実施の形態1の変形例1の冷凍サイクル装置の起動時の制御の一例を示す図である。図16および図17に示すように、変形例1は、起動時に、低圧圧力と吸入ガス温度とを利用して、スライドバルブ7の制御を実行する。この実施の形態の例の冷凍サイクル装置100は、閾値D、閾値E、閾値Fの3つの閾値を有している。閾値D、閾値E、閾値Fは、予め設定されており、例えば、制御装置110に記憶されている。3つの閾値の関係性は、閾値D>閾値E>閾値Fとなっている。閾値D>閾値E>閾値Fとすることで、ハンチングを抑制することができる。
図16に示すように、閾値D、閾値E、閾値Fは、吸入ガス温度と低圧圧力とによって決まる値である。吸込SHが同一の場合、低圧圧力が高いほど吸入ガス温度は高くなる。
したがって、低圧圧力が高くなると吐出ガス温度も高くなり、スクリューロータ3a、高圧スクリューロータ3bが焼き付くおそれが大きくなる。低圧圧力が高い場合は、吸込SHの上限を下げる必要がある。そこで、吸入ガス温度と低圧圧力との関係を利用して、スライドバルブ7を制御することで、実施の形態1と比較して、低圧が低いときにスライドバルブ7を第1の位置として運転することができる範囲が拡大する。スライドバルブ7を第1の位置として運転することができる範囲が拡大することで、冷凍サイクル装置100の効率が向上し、冷却対象を効率よく冷却することができる。
次に変形例1の動作について説明する。図17のステップS21にて、吸入ガス温度が閾値Dよりも高いか否かを比較する。ステップS21にて吸入ガス温度が閾値D以下であるときは、ステップS24に進む。ステップS21にて吸入ガス温度が閾値Dよりも高いときは、過渡運転と判断し、ステップS22に進む。ステップS22にて、スライドバルブ7は図10に示す第2の位置となる。ステップS23にて吸入ガス温度が閾値Dよりも高いときは、ステップS22に戻る。ステップS23にて吸入ガス温度が閾値D以下となると、ステップS24に進む。
ステップS24にて、吸入ガス温度が閾値Eよりも高いか否かを比較する。ステップS24にて吸入ガス温度が閾値E以下であるときは、ステップS27に進む。ステップS24にて吸入ガス温度が閾値Eよりも高いときは、ステップS25に進む。ステップS25にて、スライドバルブ7は図11に示す第3の位置となる。ステップS26にて、吸入ガス温度が閾値Fよりも高いか否かを比較する。ステップS26にて吸入ガス温度が閾値Fよりも高いときは、ステップS25に戻る。ステップS26にて吸入ガス温度が閾値F以下となると、ステップS27に進む。ステップS27にて、スライドバルブ7は図9に示す第1の位置となり、ステップS21に戻る。
[変形例2]
また、例えば、変形例2の冷凍サイクル装置100は、起動後、図15の制御を実行する前に、圧縮室5aの吸入容積を小さくしておく。つまり、冷凍サイクル装置100の起動後の第1時刻t1までの準備時間は、吸込SHの大きさにかかわらず圧縮室5aの吸入容積を小さくしておく。そして、冷凍サイクル装置100は、準備時間が経過した後であって設定時間が経過までは、図15の制御を実行する。変形例2のように、冷凍サイクル装置100の起動後、準備時間が経過するまでは、無条件で圧縮室5aの吸入容積を小さくしておくことで、スクリューロータ3a、高圧スクリューロータ3bの焼き付き等のおそれを更に低減することができる。なお、準備時間は、設定時間と比較して短い時間であり、例えば設定時間が数十分であるときは、準備時間は数分よりも短い時間である。
実施の形態2.
図18は、この発明の実施の形態2に係るスクリュー圧縮機の一例を示す図である。図19は、実施の形態2の冷凍サイクル装置の起動時の制御の一例を示す図である。なお、図18において、図6と同一の構成については、同一の符号を付して、説明を省略しまたは簡略化する。この実施の形態の例のスクリュー圧縮機102は、第1の駆動装置90aと第1の連結棒80aと第1のスライドバルブ70aと第2の駆動装置90bと第2の連結棒80bと第2のスライドバルブ70bとを有している。すなわち、実施の形態1は、2個のスライドバルブ7が同時にスライド移動するものであり、実施の形態2は、第1のスライドバルブ70aと第2のスライドバルブ70bのそれぞれが独立してスライド移動するものである。
次に、実施の形態2のスクリュー圧縮機102の動作について説明する。図19のステップS11にて、吸込SHが閾値Aよりも高いか否かを比較する。ステップS11にて吸込SHが閾値A以下であるときは、ステップS14に進む。ステップS11にて吸込SHが閾値Aよりも高いときは、過渡運転と判断し、ステップS12に進む。ステップS12にて、第1のスライドバルブ70aおよび第2のスライドバルブ70bは図10に示す第2の位置となる。ステップS13にて吸込SHが閾値Aよりも高いときは、ステップS12に戻る。ステップS13にて吸込SHが閾値A以下となると、ステップS14に進む。
ステップS14にて、吸込SHが閾値Bよりも高いか否かを比較する。ステップS14にて吸込SHが閾値B以下であるときは、ステップS17に進む。ステップS14にて吸込SHが閾値Bよりも高いときは、ステップS15に進む。ステップS15にて、第1のスライドバルブ70aおよび第2のスライドバルブ70bの一方は図9に示す第1の位置となり、他方は図10に示す第2の位置から移動しない。ステップS16にて、吸込SHが閾値Cよりも高いか否かを比較する。ステップS16にて吸込SHが閾値Cよりも高いときは、ステップS15に戻る。ステップS16にて吸込SHが閾値C以下となると、ステップS7に進む。ステップS7にて、第1のスライドバルブ70aおよび第2のスライドバルブ70bは図9に示す第1の位置となり、ステップS11に戻る。
上記のように、実施の形態2によれば、第1のスライドバルブ70aおよび第2のスライドバルブ70bのそれぞれがスライド移動する構成であるため、第1のスライドバルブ70aおよび第2のスライドバルブ70bのそれぞれを、第1の位置と第2の位置とに移動することができる構成とすることで、圧縮室5aの吸入容積を三段階に調整することができる。つまり、実施の形態1は、スライドバルブ7のそれぞれを三段階に位置調整できる複雑な機構としてあるのに対して、実施の形態2は、第1のスライドバルブ70aおよび第2のスライドバルブ70bのそれぞれを二段階に位置調整するシンプルな機構とすることができる。
なお、この実施の形態は、上記で説明したものに限定されない。例えば、実施の形態2の第1のスライドバルブ70aおよび第2のスライドバルブ70bのそれぞれが複数の段階にスライド移動する構成とすることで、圧縮室5aの吸入容積を細やかに制御することができる。例えば、第1のスライドバルブ70aおよび第2のスライドバルブ70bのそれぞれが、図9に示す第1の位置、図10に示す第2の位置、図11に示す第3の位置に位置できるように構成すれば、5段階以上に吸入容積を調整することができる。すなわち、第1のスライドバルブ70aと第2のスライドバルブ70bとの組合せが、第2の位置と第2の位置、第2の位置と第3の位置、第3の位置と第3の位置、第3の位置と第1の位置、第1の位置と第1の位置、の5段階である。第1のスライドバルブ70aが調整する調整量と第2のスライドバルブ70bが調整する調整量とを異ならせてもよい。圧縮室5aの吸入容積を細やかに調整することで、冷却能力を細やかに調整することができるため、プルダウンの運転時間を短時間化することができる。
実施の形態3.
図20は、この発明の実施の形態3に係るスクリュー圧縮機の一例を示す図である。なお、図20において、図1と同一の構成については、同一の符号を付して、説明を省略しまたは簡略化する。この実施の形態のスクリュー圧縮機102は、接続配管170とバイパス弁172とを有している。接続配管170は、この実施の形態の「バイパス部」に相当するものであり、バイパス弁172は、この実施の形態の「調整部」に相当するものである。
接続配管170は、圧縮室5aの中圧となる中圧部と圧縮室5aの低圧となる吸入部とを繋ぐものである。なお、接続配管170は、圧縮室5aの第1の圧力部と該第1の圧力部よりも低い圧力の第2の圧力部とを接続するものであればよい。バイパス弁172は、接続配管170に設けられ、接続配管170に流れる冷媒の流量を調整するものである。バイパス弁172の開度を調整することで、圧縮室5aの吸入容積を調整することができる。すなわち、バイパス弁172の開度を大きくすると、圧縮室5aの吸入容積が小さくなる。
上記のように、この実施の形態のスクリュー圧縮機102では、バイパス部は、第1の圧力部と第2の圧力部とを繋ぐ接続配管170を有し、調整部は、接続配管170に設けられて接続配管170に流れる冷媒の流れを調整するバイパス弁172を有するものである。接続配管170とバイパス弁172とを有する構成とすることで、圧縮比の調整の自由度が向上する。また、この実施の形態は、吸入容積が固定となる内部容積比可変機構を備えたスクリュー圧縮機に適用することができる。
この発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々に改変することができる。すなわち、上記の実施の形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成に代替させてもよい。さらに、その配置について特に限定のない構成要件は、実施の形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
例えば、実施の形態1または実施の形態2と、実施の形態3とを組み合わせることができる。すなわち、スクリュー圧縮機は、スライドバルブ7によって圧縮室5aの吸入容積を調整する構成と、接続配管170とバイパス弁172とによって圧縮室5aの吸入容積を調整する構成と、を有するものであってもよい。
1 ケーシング、2a ステータ、2b モータロータ、3a スクリューロータ、3b 高圧スクリューロータ、4 スクリュー軸、5a 圧縮室、5b 高圧圧縮室、6a ゲートロータ、6b 高圧ゲートロータ、7 スライドバルブ、8 連結棒、9 駆動装置、10 ケーシング、11 中間室、12 吐出部、70 バイパス開口部、70a 第1のスライドバルブ、70b 第2のスライドバルブ、80a 第1の連結棒、80b 第2の連結棒、90a 第1の駆動装置、90b 第2の駆動装置、100 冷凍サイクル装置、101 インバータ、102 スクリュー圧縮機、103 モータ、104 熱源側熱交換器、105 膨張弁、106 負荷側熱交換器、109 冷媒回路、110 制御装置、170 接続配管、172 バイパス弁、200 熱源装置、400 負荷装置。

Claims (12)

  1. スクリューロータと、前記スクリューロータを収容し該スクリューロータとともに圧縮室を形成するケーシングと、前記ケーシングに形成され、前記圧縮室の第1の圧力部と該第1の圧力部よりも低い圧力の第2の圧力部とを接続するバイパス部と、前記バイパス部に設けられ、前記圧縮室の圧縮比を調整する調整部と、を備えたスクリュー圧縮機と、
    前記スクリュー圧縮機が吸入する冷媒の温度または過熱度を検出する吸入センサと、
    前記スクリュー圧縮機が起動してから設定時間が経過する前、且つ前記吸入センサの検出結果が第1の設定値よりも高いときに、前記バイパス部を連通させる制御を実行する制御装置と、を備え、
    前記バイパス部は、前記調整部が前記スクリューロータの回転軸方向に沿ってスライド移動することで、開口面積が調整される
    熱源装置。
  2. 前記制御装置は、前記設定時間が経過する前の第1時刻が経過する前は、前記吸入センサの検出結果にかかわらず、前記バイパス部を連通させる制御を実行する、
    請求項1に記載の熱源装置。
  3. 前記バイパス部が複数個設けられた、
    請求項1または請求項2に記載の熱源装置。
  4. 前記バイパス部が偶数個設けられた、
    請求項3に記載の熱源装置。
  5. 一対の前記バイパス部が、前記スクリューロータを挟んで線対称となる位置に設けられた、
    請求項3または請求項4に記載の熱源装置。
  6. 前記制御装置は、前記吸入センサの検出結果が前記第1の設定値よりも高い第2の設定値のときに、前記圧縮比を第1の圧縮比とするように前記調整部を制御し、前記吸入センサの検出結果が前記第1の設定値よりも高く且つ前記第2の設定値よりも低いときに、前記圧縮比を第1の圧縮比よりも小さい第2の圧縮比とするように前記調整部を制御する、
    請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の熱源装置。
  7. 前記バイパス部は、前記第1の圧力部と前記第2の圧力部とを繋ぐように前記ケーシングに形成されたバイパス開口部を有し、
    前記調整部は、前記バイパス開口部を覆って前記第1の圧力部と前記第2の圧力部とを連通させない第1の位置と、前記バイパス開口部の少なくとも一部分を覆わずに前記第1の圧力部と前記第2の圧力部とを連通させる第2の位置と、をスライド移動するスライドバルブを有する、
    請求項1〜請求項の何れか一項に記載の熱源装置。
  8. 前記バイパス部は、前記第1の圧力部と前記第2の圧力部とを繋ぐ接続配管を有し、
    前記調整部は、前記接続配管に設けられて該接続配管に流れる冷媒の流れを調整するバイパス弁を有する、
    請求項〜請求項の何れか一項に記載の熱源装置。
  9. 前記スクリュー圧縮機は、前記圧縮室を収容した低圧側と、前記圧縮室で圧縮された冷媒を圧縮する高圧圧縮室を収容した高圧側と、を仕切る隔壁を有する、
    請求項1〜請求項の何れか一項に記載の熱源装置。
  10. 前記第2の圧力部は、前記圧縮室が冷媒を吸入する吸入部と連通する、
    請求項1〜請求項の何れか一項に記載の熱源装置。
  11. スクリューロータと、前記スクリューロータを収容し該スクリューロータとともに圧縮室を形成するケーシングと、前記ケーシングに形成され、前記圧縮室の第1の圧力部と該第1の圧力部よりも低い圧力の第2の圧力部とを接続するバイパス部と、前記バイパス部に設けられ、前記圧縮室の圧縮比を調整する調整部と、を備えたスクリュー圧縮機と、
    前記スクリュー圧縮機が起動してから第1時刻が経過する前は、前記バイパス部を連通させる制御を実行する制御装置と、を備え、
    前記バイパス部は、前記調整部が前記スクリューロータの回転軸方向に沿ってスライド移動することで、開口面積が調整される
    熱源装置。
  12. 請求項1〜請求項11の何れか一項に記載の熱源装置と、
    前記熱源装置と接続された負荷装置と、を有する、
    冷凍サイクル装置。
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