JP6939409B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電力変換装置に関し、特に、複数の半導体スイッチング素子を含む電力変換回路を備える電力変換装置に関する。
従来、複数の半導体スイッチング素子を含む電力変換回路を備える電力変換装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1の電力変換装置は、直流電源と、直流電源に接続される4つの半導体スイッチ素子とを備える。4つの半導体スイッチ素子は、互いに直列に接続された第1半導体スイッチ素子および第2半導体スイッチ素子の組と、第1半導体スイッチ素子および第2半導体スイッチ素子の組に並列に接続され、互いに直列に接続された第3半導体スイッチ素子および第4半導体スイッチ素子の組とを含む。また、上記電力変換装置は、半導体スイッチ素子のスイッチングにより発生した高周波の交流が入力される変圧器を備える。変圧器に入力された高周波の交流は、変圧器の下流側(2次側)に設けられたダイオード整流器およびリアクトルにより直流電圧に変換され、変換された直流電圧は負荷に印加される。
また、変圧器の一方側の端子は、第1半導体スイッチ素子と第2半導体スイッチ素子との間の第1接続点に第1電流経路により電気的に接続されている。また、変圧器の他方側の端子は、第3半導体スイッチ素子と第4半導体スイッチ素子との間の第2接続点に第2電流経路により電気的に接続されている。また、4つの半導体スイッチ素子の上流側に、雑音端子電圧(電源側への高周波ノイズ)の発生を抑制するために接地コンデンサが設けられる場合がある。
特許第4513456号明細書
しかしながら、上記特許文献1に記載された電力変換装置では、半導体スイッチ素子のスイッチングによって上記第1接続点(第1電流経路)および上記第2接続点(第2電流経路)の電位が変動することにより、第1電流経路および第2電流経路の各々とグランドとの間の対地寄生容量を介して漏洩電流が流れる場合がある。この漏洩電流がグランドを介して上記接地コンデンサに流れた場合、雑音端子電圧が発生(増大)するという不都合がある。この場合、電力変換装置の周辺に配置される外部機器が、雑音端子電圧に起因して誤動作するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、外部機器が雑音端子電圧に起因して誤動作するのを抑制することが可能な電力変換装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による電力変換装置は、互いに直列に接続された複数のコンデンサを有するコンデンサ回路と、コンデンサ回路に並列に接続され、互いに直列に接続された複数の半導体スイッチング素子を1列有するスイッチング回路と、を含み、直流電圧を交流電圧に変換するハーフブリッジ式の電力変換回路と、電力変換回路の上流側に配置されるとともに接地されている第1接地コンデンサと、電力変換回路から出力される交流電圧を所定の大きさの交流電圧に変換するとともに、一方側の第1端子が第1電流経路によりインバータの出力端子に電気的に接続され、他方側の第2端子が第2電流経路によりコンデンサ回路の直流中点に電気的に接続されている絶縁トランスと、一端が第2電流経路に接続され、他端がグランドに電気的に接続される第2接地コンデンサと、を備える。
この発明の一の局面による電力変換装置では、上記のように、第2接地コンデンサを設けることによって、第1電流経路から寄生容量を介してグランドに流れる漏洩電流が、グランドを介して第2接地コンデンサ側に流れるので、漏洩電流が第1接地コンデンサ側に流れるのを抑制することができる。その結果、第1接地コンデンサに雑音端子電圧が発生するのを抑制することができる。これにより、電力変換装置の周辺に配置される外部機器が、雑音端子電圧に起因して誤動作するのを抑制することができる。
また、電位変動のある電流経路に接地コンデンサを電気的に接続した場合、接地コンデンサの容量の分、電流経路とグランドとの間の寄生容量が大きくなることと等価になる。この場合、接地コンデンサを介してグランドに向って流れる漏洩電流は、接地コンデンサを設けない場合に比べて大きくなる場合がある。これに対して、第2電流経路は電位変動のない直流中点に接続されているので、第2電流経路に第2接地コンデンサを電気的に接続しても、第2電流経路とグランドとの間の寄生容量が大きくなることと等価にはならない。これにより、電位変動のある電流経路に第2接地コンデンサを電気的に接続する場合に比べて、第2接地コンデンサを設けることに起因して第1接地コンデンサ側に流れる漏洩電流が大きくなるのを抑制することができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、第2接地コンデンサは、絶縁トランスの近傍の第2電流経路に接続されている。ここで、絶縁トランスは、電力変換装置の中でも体格が大きく、グランドとの間に生じる寄生容量が大きい素子である。したがって、第2接地コンデンサを、絶縁トランスの近傍の第2電流経路に接続することによって、絶縁トランスに起因する寄生容量から第2接地コンデンサに向って流れる漏洩電流の電流経路を短くすることができるとともに、上記電流経路のインピーダンスを小さくすることができるので、絶縁トランスに起因する寄生容量を流れる漏洩電流を、容易に第2接地コンデンサ側に流すことができる。これにより、第1接地コンデンサに漏洩電流が流れるのをより抑制することができる。なお、絶縁トランスの近傍とは、絶縁トランスそのもの、および、絶縁トランスが配置されている付近の両方を含む意味である。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、第2接地コンデンサとグランドとの間に設けられ、第2接地コンデンサおよびグランドに接続されている電磁遮蔽用のシールド部材をさらに備える。このように構成すれば、第1電流経路から寄生容量を介してグランド側に流れる漏洩電流の少なくとも一部を、シールド部材を介して第2接地コンデンサ側に流すことができる。これにより、漏洩電流がグランドを介して第2接地コンデンサ側に流れる場合に比べて、寄生容量から第2接地コンデンサに向って流れる漏洩電流の電流経路をさらに短くすることができるとともに、上記電流経路のインピーダンスをさらに小さくすることができる。その結果、漏洩電流をより効果的に第2接地コンデンサ側に流すことができる。また、漏洩電流の少なくとも一部がシールド部材によりグランドに対して電気的に遮蔽されるので、漏洩電流がグランドを介して第1接地コンデンサ側に流れるのを抑制することができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、スイッチング回路の複数の半導体スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体からなるスイッチング素子を含む。ここで、ワイドバンドギャップ半導体からなるスイッチング素子を用いると、スイッチングが高速になるため漏洩電流が大きくなる。この場合、漏洩電流に起因するノイズ対策部品が新たに必要になる。これに対して、第2接地コンデンサを設けることにより第1接地コンデンサ側に漏洩電流が流れるのを抑制することは、ワイドバンドギャップ半導体からなるスイッチング素子を用いる電力変換装置において特に有効であり、ノイズ対策部品が新たに必要になるのを効果的に抑制することができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、スイッチング回路は、互いに直列に接続される、第1半導体スイッチング素子と、第2半導体スイッチング素子と、第3半導体スイッチング素子と、第4半導体スイッチング素子とを有し、第1半導体スイッチング素子と第2半導体スイッチング素子との間に接続されている第1ダイオードと、第3半導体スイッチング素子と第4半導体スイッチング素子との間に接続されている第2ダイオードとをさらに備える。このように構成すれば、3レベルの電力変換装置の周辺に配置される外部機器が、雑音端子電圧に起因して誤動作するのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、第1ダイオードおよび第2ダイオードの少なくとも1つは、ワイドバンドギャップ半導体からなるダイオード素子を含む。ここで、ワイドバンドギャップ半導体からなるダイオード素子を用いることにより、ダイオードのスイッチングが高速になるため漏洩電流が大きくなる。したがって、第2接地コンデンサを設けることにより第1接地コンデンサ側に漏洩電流が流れるのを抑制することは、ワイドバンドギャップ半導体からなるダイオード素子を用いる上記電力変換装置において特に有効である。
本発明によれば、上記のように、外部機器が雑音端子電圧に起因して誤動作するのを抑制することができる。
第1実施形態による電力変換装置の全体構成を示した図である。 第1実施形態による電力変換装置の絶縁トランスの周辺の構成を示した概略図である。 第1実施形態による電力変換装置の多層配線基板の構成を示した概略図である。 第2実施形態による電力変換装置の全体構成を示した図である。 第2実施形態による電力変換装置の絶縁トランスおよびシールド部材の周辺の構成を示した概略図である。 第2実施形態による電力変換装置の多層配線基板の構成を示した概略図である。 第1実施形態の変形例による電力変換装置の全体構成を示した図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1〜図3を参照して、第1実施形態による電力変換装置100の構成について説明する。
(電力変換装置の構成)
まず、図1を参照して、電力変換装置100の構成について説明する。図1に示すように、電力変換装置100は、直流電源1からの直流電圧Eを交流電圧に変換するハーフブリッジ式のインバータ2を備える。インバータ2は、特許請求の範囲の「電力変換回路」の一例である。
インバータ2は、直流電源1に接続されるコンデンサ回路3を含む。コンデンサ回路3は、互いに直列に接続されるコンデンサ3aおよびコンデンサ3bを有する。
インバータ2は、コンデンサ回路3に並列に接続されるスイッチング回路4を含む。スイッチング回路4は、互いに1列に直列に接続される、第1半導体スイッチング素子4a、第2半導体スイッチング素子4b、第3半導体スイッチング素子4c、および、第4半導体スイッチング素子4dを有する。なお、正電圧側から負電圧側へ向かって、第1半導体スイッチング素子4a、第2半導体スイッチング素子4b、第3半導体スイッチング素子4c、および、第4半導体スイッチング素子4dの順に接続されている。また、スイッチング回路4は、第1半導体スイッチング素子4a、第2半導体スイッチング素子4b、第3半導体スイッチング素子4c、および、第4半導体スイッチング素子4dの各々に逆並列に接続された、ダイオード4e、ダイオード4f、ダイオード4g、および、ダイオード4hを有する。
ここで、第1実施形態では、スイッチング回路4の、第1半導体スイッチング素子4a、第2半導体スイッチング素子4b、第3半導体スイッチング素子4c、および、第4半導体スイッチング素子4dの各々は、ワイドバンドギャップ半導体素子である。なお、ワイドバンドギャップ半導体素子とは、バンドギャップ(禁制帯)の範囲が比較的大きい半導体素子を意味する。
また、インバータ2は、ダイオード5aとダイオード5bとを有する。ダイオード5aは、コンデンサ2aとコンデンサ2bとの間の直流中点M(M1)と、第1半導体スイッチング素子4aと第2半導体スイッチング素子4bとの間の接続点Aとの間に設けられている。具体的には、ダイオード5aのアノードと直流中点M(M1)とが接続されている。また、ダイオード5aのカソードと接続点Aとが接続されている。なお、ダイオード5aおよびダイオード5bは、それぞれ、特許請求の範囲の「第1ダイオード」および「第2ダイオード」の一例である。
また、ダイオード5bは、直流中点M(M1)と、第3半導体スイッチング素子4cと第4半導体スイッチング素子4dとの間の接続点Bとの間に設けられている。具体的には、ダイオード5bのカソードと直流中点M1とが接続されている。また、ダイオード5bのアノードと接続点Bとが接続されている。また、ダイオード5aのアノードとダイオード5bのカソードとは接続されている。
また、第1実施形態では、ダイオード5aおよびダイオード5bの各々は、ワイドバンドギャップ半導体からなるダイオード素子である。
また、電力変換装置100は、絶縁トランス6を備える。絶縁トランス6は、インバータ2から出力される交流電圧を所定の大きさの交流電圧に変換する。絶縁トランス6は、一方側の接続ピン6aと他方側の接続ピン6bとを含む。接続ピン6aと接続ピン6bとは、一対に構成されている。また、接続ピン6aおよび接続ピン6bの各々は、配線(配線パターン)に接続可能に構成されている。
絶縁トランス6の一方側の接続ピン6aは、第2半導体スイッチング素子4bと第3半導体スイッチング素子4cとの間のインバータ2の出力端子Cに電気的に接続されている。また、絶縁トランス6の他方側の接続ピン6bは、コンデンサ2aおよびコンデンサ2bの間の直流中点M(M2)に電気的に接続されている。具体的には、接続ピン6aと出力端子Cとは、配線パターン7aにより接続されている。また、接続ピン6bと直流中点M(M2)とは、配線パターン7bにより接続されている。なお、接続ピン6aおよび接続ピン6bは、特許請求の範囲の「第1端子」および「第2端子」の一例である。また、配線パターン7aおよび配線パターン7bは、それぞれ、特許請求の範囲の「第1電流経路」および「第2電流経路」の一例である。
また、電力変換装置100は、絶縁トランス6の下流側(2次側)に設けられる整流回路101を備える。スイッチング回路4の半導体スイッチング素子(4a、4b、4c、4d)の各々のスイッチングにより絶縁トランス6に印加される電圧Vt(高周波交流)は、絶縁トランス6により整流回路101に伝達される。そして、整流回路101により交流から直流に変換された電圧が、整流回路101に並列に接続されている負荷102に印加(供給)される。すなわち、電力変換装置100は、DC/DCコンバータとして機能する。
なお、第1半導体スイッチング素子4aおよび第2半導体スイッチング素子4bがオンで、かつ、第3半導体スイッチング素子4cおよび第4半導体スイッチング素子4dがオフである場合には、Vt=E/2となる。また、第3半導体スイッチング素子4cおよび第4半導体スイッチング素子4dがオンで、かつ、第1半導体スイッチング素子4aおよび第2半導体スイッチング素子4bがオフである場合には、Vt=−E/2となる。また、第2半導体スイッチング素子4bおよび第3半導体スイッチング素子4cがオンで、かつ、第1半導体スイッチング素子4aおよび第4半導体スイッチング素子4dがオフである場合には、Vt=0となる。Vt=E/2である期間、Vt=0である期間、および、Vt=−E/2である期間の比率が制御(PWM制御)されることにより、負荷102に印加される電圧が制御される。すなわち、電力変換装置100は、3レベルの電力変換装置である。
また、電力変換装置100は、インバータ2の上流側に配置されている接地コンデンサ8を備える。接地コンデンサ8は、雑音端子電圧を低減するために設けられている。また、接地コンデンサ8は、接地されている。具体的には、接地コンデンサ8は、直流電源1の負電極側、N点(コンデンサ3bの負電極側の点)、および、グランドに電気的に接続されている。なお、接地コンデンサ8は、特許請求の範囲の「第1接地コンデンサ」の一例である。
ここで、第1実施形態では、電力変換装置100は、一端が配線パターン7bに接続され、他端がグランドに電気的に接続される接地コンデンサ9を備える。配線パターン7bは直流中点M(M2)に接続されていることにより電位の変動がないので、配線パターン7bに接地コンデンサ9を接続することが可能である。これに対して、電位の変動がある配線パターンに接地コンデンサを接続させた場合では、上記配線パターンとグランドとの間の寄生容量が増加したことと等価になる。この場合、寄生容量を介してグランドに流れる漏洩電流が大きくなる。なお、接地コンデンサ9は、特許請求の範囲の「第2接地コンデンサ」の一例である。
半導体スイッチング素子(4a、4b、4c、4d)の各々のスイッチングにより出力端子C(配線パターン7a)の電位が変動することに起因して、配線パターン7aから寄生容量Csを介してグランドに向って漏洩電流(図1の破線の矢印)が流れる。寄生容量Csは、配線パターン7aおよび絶縁トランス6の各々と、グランドとの間に生じる寄生容量を含む。接地コンデンサ9が設けられている場合、寄生容量Csを介して流れる漏洩電流のうちの少なくとも一部は、グランドを介した電流経路D1に沿って接地コンデンサ9に向って流れる。これにより、グランドを介した電流経路D2に沿って、漏洩電流が接地コンデンサ8側に流れにくくなる。
ここで、第1実施形態では、図2に示すように、接地コンデンサ9は、絶縁トランス6の近傍の配線パターン7b(図1参照)に接続されている。具体的には、接地コンデンサ9は、配線パターン7b上の接続点Fに接続されている。接続点Fは、絶縁トランス6の接続ピン6bに含まれる接続点である。なお、図2は概略図であり、説明に不要な部材は、簡略化のため、図示を省略している。
また、図3に示すように、電力変換装置100は、多層配線基板10を含む。絶縁トランス6および接地コンデンサ9は、多層配線基板10の実装面10a上に実装されている。また、多層配線基板10の複数の配線層の中に、接地電位に固定されているグランド層(図3ではGNDと表記)が設けられている。接地コンデンサ9は、多層配線基板10の中のグランド層に接続されている。なお、図3は概略図であり、説明に不要な部材は、簡略化のため、図示を省略している。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、一端が配線パターン7bに接続され、他端がグランドに電気的に接続される接地コンデンサ9を備えるように、電力変換装置100を構成する。これにより、寄生容量Csを介してグランドに流れる漏洩電流が、グランドを介して接地コンデンサ9側に流れるので、漏洩電流が接地コンデンサ8側に流れるのを抑制することができる。その結果、接地コンデンサ8に雑音端子電圧が発生するのを抑制することができる。これにより、電力変換装置100の周辺に配置される外部機器が、雑音端子電圧に起因して誤動作するのを抑制することができる。
また、電位変動のある電流経路に接地コンデンサを電気的に接続した場合、接地コンデンサの容量の分、電流経路とグランドとの間の寄生容量が大きくなることと等価になる。この場合、接地コンデンサを介してグランドに向って流れる漏洩電流は、接地コンデンサを設けない場合に比べて大きくなる場合がある。これに対して、配線パターン7bは電位変動のない直流中点M2(M)に接続されているので、配線パターン7bに接地コンデンサ9を電気的に接続しても、配線パターン7bとグランドとの間の寄生容量が大きくなることと等価にはならない。これにより、電位変動のある電流経路に接地コンデンサ9を電気的に接続する場合に比べて、接地コンデンサ9を設けることに起因して接地コンデンサ8側に流れる漏洩電流が大きくなるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、接地コンデンサ9が、絶縁トランス6の近傍の配線パターン7bに接続されるように、電力変換装置100を構成する。ここで、絶縁トランス6は、電力変換装置100の中でも体格が大きく、グランドとの間に生じる寄生容量が大きい素子である。したがって、接地コンデンサ9を、絶縁トランス6の近傍の配線パターン7bに接続することによって、絶縁トランス6に起因する寄生容量から接地コンデンサ9に向って流れる漏洩電流の電流経路D1を短くすることができるとともに、電流経路D1のインピーダンスを小さくすることができるので、絶縁トランス6に起因する寄生容量を流れる漏洩電流を、容易に接地コンデンサ9側に流すことができる。これにより、接地コンデンサ8に漏洩電流が流れるのをより抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、接地コンデンサ9と配線パターン7bとの接続点である接続点Fが、絶縁トランス6の接続ピン6bに含まれるように、電力変換装置100を構成する。これにより、絶縁トランス6に起因する寄生容量から接地コンデンサ9に向って流れる漏洩電流の電流経路D1をさらに短くすることができるので、絶縁トランス6に起因する寄生容量を流れる漏洩電流をより容易に接地コンデンサ9側に流すことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、スイッチング回路4の複数の半導体スイッチング素子(4a、4b、4c、4d)が、ワイドバンドギャップ半導体からなるスイッチング素子を含むように、電力変換装置100を構成する。ここで、ワイドバンドギャップ半導体からなるスイッチング素子を用いると、スイッチングが高速になるため漏洩電流が大きくなる。この場合、漏洩電流に起因するノイズ対策部品が新たに必要になる。これに対して、接地コンデンサ9を設けることにより接地コンデンサ8側に漏洩電流が流れるのを抑制することは、ワイドバンドギャップ半導体からなるスイッチング素子を用いる電力変換装置100において特に有効であり、ノイズ対策部品が新たに必要になるのを効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、スイッチング回路4が、互いに直列に接続される、第1半導体スイッチング素子4aと、第2半導体スイッチング素子4bと、第3半導体スイッチング素子4cと、第4半導体スイッチング素子4dとを有するように、電力変換装置100を構成する。また、第1半導体スイッチング素子4aと第2半導体スイッチング素子4bとの間に接続されているダイオード5aと、第3半導体スイッチング素子4cと第4半導体スイッチング素子4dとの間に接続されているダイオード5bとを備えるように、電力変換装置100を構成する。これにより、3レベルの電力変換装置100の周辺に配置される外部機器が、雑音端子電圧に起因して誤動作するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ダイオード5aおよびダイオード5bが、ワイドバンドギャップ半導体からなるダイオード素子を含むように、電力変換装置100を構成する。ここで、ワイドバンドギャップ半導体からなるダイオード素子を用いることにより、ダイオード(5a、5b)のスイッチングが高速になるため漏洩電流が大きくなる。したがって、接地コンデンサ9を設けることにより接地コンデンサ8側に漏洩電流が流れるのを抑制することは、ワイドバンドギャップ半導体からなるダイオード素子を用いる電力変換装置100において特に有効である。
[第2実施形態]
次に、図4〜図6を参照して、第2実施形態による電力変換装置200の構成について説明する。この第2実施形態における電力変換装置200では、上記第1実施形態の構成に加えて、接地コンデンサ9とグランドとの間にシールド部材11が設けられている。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
(電力変換装置の構成)
第2実施形態では、図4および図5に示すように、電力変換装置200は、接地コンデンサ9とグランドとの間に設けられるシールド部材11を備える。シールド部材11は、接地コンデンサ9およびグランドに接続されており、接地コンデンサ9とグランドとを電磁的に遮蔽している。また、シールド部材11は、配線パターン7a(接続ピン6a)とグランドとの間を遮蔽するように設けられている。なお、シールド部材11は、導電性の部材(たとえば銅)により形成されている。
この場合、寄生容量Cs(図4参照)を介して流れる漏洩電流(図4の破線の矢印)は、シールド部材11を介した電流経路D3(図4参照)に沿って接地コンデンサ9側に向って流れる。具体的には、配線パターン7aから寄生容量Csを介してシールド部材11まで流れた漏洩電流は、グランドまで流れずシールド部材11に沿って接地コンデンサ9側に流れる。
また、図6に示すように、電力変換装置200は、多層配線基板20を含む。絶縁トランス6および接地コンデンサ9は、多層配線基板20の実装面20a上に実装されている。また、シールド部材11は、多層配線基板20の中の1つの配線層に配置されている。また、シールド部材11が配置されている配線層より下層側(実装面20a側とは反対側)において接地電位に固定されている配線層(図6ではGNDと表記)が設けられている。
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、接地コンデンサ9とグランドとの間に設けられ、接地コンデンサ9およびグランドに接続されている電磁遮蔽用のシールド部材11を備えるように、電力変換装置200を構成する。これにより、配線パターン7aから寄生容量Csを介してグランド側に流れる漏洩電流の少なくとも一部を、シールド部材11を介して接地コンデンサ9側に流すことができる。これにより、漏洩電流がグランドを介して接地コンデンサ9側に流れる場合に比べて、寄生容量Csから接地コンデンサ9に向って流れる漏洩電流の電流経路D3をさらに短くすることができるとともに、電流経路D3のインピーダンスをさらに小さくすることができる。その結果、漏洩電流をより効果的に接地コンデンサ9側に流すことができる。また、漏洩電流の少なくとも一部がシールド部材11によりグランドに対して電気的に遮蔽されるので、漏洩電流がグランドを介して接地コンデンサ8側に流れるのを抑制することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態では、電力変換装置は、直流電源(1)により電圧が印加されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、電力変換装置は、交流電源により電圧が印加されていてもよい。具体的には、図7に示すように、交流電源301からの交流電圧が、整流回路302により直流電圧に変換され、電力変換装置300のコンデンサ回路3およびスイッチング回路4に印加されている。この場合、接地コンデンサ18は、交流電源301と整流回路302との間に接続されている。また、上記第2実施形態の電力変換装置の構成に、上記の交流電源301および整流回路302を適用してもよい。なお、接地コンデンサ18は、特許請求の範囲の「第1接地コンデンサ」の一例である。
また、上記第1および第2実施形態では、絶縁トランスの第2端子(接続ピン6b)は、第2電流経路(配線パターン7b)と第2接地コンデンサ(接地コンデンサ9)との接続点Fを含む例を示したが、本発明はこれに限られない。接続点Fは、直流中点と同電位の箇所であれば、いずれの箇所に設けられていてもよい。
また、上記第2実施形態では、シールド部材は、多層配線基板(10、20)の配線層に含まれる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、シールド部材は、プリント基板の表面上の配線パターンであってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、第1半導体スイッチング素子、第2半導体スイッチング素子、第3半導体スイッチング素子、および、第4半導体スイッチング素子の各々が、ワイドバンドギャップ半導体素子である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1半導体スイッチング素子、第2半導体スイッチング素子、第3半導体スイッチング素子、および、第4半導体スイッチング素子のうちの一部が、ワイドバンドギャップ半導体素子であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、第1ダイオード(ダイオード5a)および第2ダイオード(ダイオード5b)の各々が、ワイドバンドギャップ半導体素子である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1ダイオード(ダイオード5a)および第2ダイオード(ダイオード5b)のうちの一方だけが、ワイドバンドギャップ半導体素子であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、第1電流経路(配線パターン7a)および第2電流経路(配線パターン7b)が配線パターンである例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1電流経路および第2電流経路が配線(電線)であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、電力変換装置が3レベルの電力変換装置である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、電力変換装置が2レベルの電力変換装置であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、第1端子(接続ピン6a)および第2端子(接続ピン6b)の各々が接続ピンである例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1端子および第2端子の各々がネジ端子であってもよい。
また、上記第2実施形態では、シールド部材が銅により形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、シールド部材が銅以外の部材(たとえばSUS(Steel Use Stainless))により形成されていてもよい。
2 インバータ(電力変換回路)
3 コンデンサ回路
3a、3b コンデンサ
4 スイッチング回路
4a 第1半導体スイッチング素子
4b 第2半導体スイッチング素子
4c 第3半導体スイッチング素子
4d 第4半導体スイッチング素子
5a ダイオード(第1ダイオード)
5b ダイオード(第2ダイオード)
6 絶縁トランス
6a 接続ピン(第1端子)
6b 接続ピン(第2端子)
7a 配線パターン(第1電流経路)
7b 配線パターン(第2電流経路)
8、18 接地コンデンサ(第1接地コンデンサ)
9 接地コンデンサ(第2接地コンデンサ)
11 シールド部材
100、200、300 電力変換装置
C 出力端子
M、M1、M2 直流中点

Claims (6)

  1. 互いに直列に接続された複数のコンデンサを有するコンデンサ回路と、前記コンデンサ回路に並列に接続され、互いに直列に接続された複数の半導体スイッチング素子を1列有するスイッチング回路と、を含み、直流電圧を交流電圧に変換するハーフブリッジ式の電力変換回路と、
    前記電力変換回路の上流側に配置されるとともに接地されている第1接地コンデンサと、
    前記電力変換回路から出力される交流電圧を所定の大きさの交流電圧に変換するとともに、一方側の第1端子が第1電流経路により前記電力変換回路の出力端子に電気的に接続され、他方側の第2端子が第2電流経路により前記コンデンサ回路の直流中点に電気的に接続されている絶縁トランスと、
    一端が前記第2電流経路に接続され、他端がグランドに電気的に接続される第2接地コンデンサと、を備える、電力変換装置。
  2. 前記第2接地コンデンサは、前記絶縁トランスの近傍の前記第2電流経路に接続されている、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第2接地コンデンサと前記グランドとの間に設けられ、前記第2接地コンデンサおよび前記グランドに接続されている電磁遮蔽用のシールド部材をさらに備える、請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記スイッチング回路の前記複数の半導体スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体からなるスイッチング素子を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記スイッチング回路は、互いに直列に接続される、第1半導体スイッチング素子と、第2半導体スイッチング素子と、第3半導体スイッチング素子と、第4半導体スイッチング素子とを有し、
    前記第1半導体スイッチング素子と前記第2半導体スイッチング素子との間に接続されている第1ダイオードと、前記第3半導体スイッチング素子と前記第4半導体スイッチング素子との間に接続されている第2ダイオードとをさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記第1ダイオードおよび前記第2ダイオードの少なくとも1つは、ワイドバンドギャップ半導体からなるダイオード素子を含む、請求項5に記載の電力変換装置。
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