JP6939117B2 - 転写装置、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転写装置、及び画像形成装置に関する。
特許文献1に記載の画像形成装置は、循環移動する中間転写体上のトナー像を記録媒体上に転写する転写部材と、中間転写体を介して転写部材に圧力をもって接触するように配置される対向部材とを備えている。さらに、画像形成装置は、中間転写体を介して転写部材に圧力をもって接触するように配置される予圧部材を備えており、この予圧部材による圧力は、対向部材が転写部材と接触する圧力よりも弱くされている。
特開2016−186636号公報
画像形成装置には、周回すると共に張力が付与されている保持体(転写ベルト)にトナー画像を転写した後、この保持体上のトナー画像を記録媒体に転写する構成のものがある。この画像形成装置では、転写手段が、記録媒体を保持体に押圧する押圧部(ニップ部)で記録媒体を押圧しながら搬送することで、保持体上のトナー画像が記録媒体に転写される。
ここで、搬送される記録媒体が押圧部に当たった衝撃によって保持体が振動して、保持体上のトナーが飛び散ってしまうことがある。このような保持体上のトナーの飛び散りについては、保持体上で最上となるトナー層のトナーの質量が大きい場合に、顕著に現れる。
本発明の課題は、保持体に付与される張力が常に第一張力の場合と比して、搬送される記録媒体が押圧部に当たった衝撃によって保持体上でトナーが飛び散る量を低減することである。
本発明の請求項1に係る転写装置は、第一張力及び該第一張力に比して弱い第二張力が付与され、トナー画像を保持する保持体と、該保持体との間で記録媒体を搬送しながら該トナー画像を記録媒体に転写する転写体と、該トナー画像を構成すると共に該保持体上で保持される複数のトナー層のうち最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上の場合に、該第二張力に設定する設定部と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る転写装置は、第一張力及び該第一張力に比して弱い第二張力が付与され、トナー画像を保持する保持体と、該保持体との間で記録媒体を搬送しながら該トナー画像を記録媒体に転写する転写体と、該トナー画像を構成すると共に該保持体上で保持される複数のトナー層のうち最上のトナー層のトナーが金属又は金属酸化物で形成された顔料を含むトナーの場合に、該第二張力に設定する設定部と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る転写装置は、第一張力及び該第一張力に比して弱い第二張力が付与され、トナー画像を保持する保持体と、該保持体との間で記録媒体を搬送しながら該トナー画像を記録媒体に転写する転写体と、該トナー画像を構成すると共に該保持体上で保持される複数のトナー層のうち最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上で、かつ、記録媒体の坪量が閾値以上の場合に、該第二張力に設定する設定部と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る転写装置は、請求項1から3の何れか1項に記載の転写装置において、前記設定部が前記第二張力に設定した場合に、前記保持体と前記転写体との間で挟まれている記録媒体と、前記保持体との角度は、前記設定部が前記第一張力に設定した場合の前記角度と比して大きくなることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る転写装置は、請求項1から4の何れか1項に記載の転写装置において、前記転写体は、前記保持体との間で記録媒体を、記録媒体の先端から挟んで搬送し、前記設定部が前記第二張力に設定する条件では、前記設定部は、記録媒体の先端部を挟んでいる間だけ、前記保持体に付与される張力を前記第二張力に設定することを特徴とする。
本発明の請求項6に係る転写装置は、請求項1から5の何れか1項に記載の転写装置において、前記設定部が前記第二張力に設定する条件とは異なる条件では、前記設定部は、前記第一張力に設定することを特徴とする。
本発明の請求項7に係る画像形成装置は、請求項1から6の何れか1項に記載の転写装置と、前記転写装置の前記保持体に保持されるトナー画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項8に係る画像形成装置は、請求項7に記載の画像形成装置において、トナー画像が転写される記録媒体を第一搬送速度及び前記第一搬送速度と比して遅い第二搬送速度で搬送する搬送手段を備え、前記設定部が前記第二張力に設定する条件では、前記設定部は、前記搬送手段によって記録媒体が搬送される速度を前記第二搬送速度に設定することを特徴とする。
本発明の請求項1の転写装置によれば、保持体に付与される張力が常に第一張力の場合と比して、搬送される記録媒体が押圧部に当たった衝撃によって保持体上でトナーが飛び散る量を低減することができる。
本発明の請求項2の転写装置によれば、保持体に付与される張力が常に第一張力の場合と比して、搬送される記録媒体が押圧部に当たった衝撃によって保持体上でトナーが飛び散る量を低減することができる。
本発明の請求項3の転写装置によれば、保持体に付与される張力が常に第一張力の場合と比して、搬送される記録媒体が押圧部に当たった衝撃によって保持体上でトナーが飛び散る量を低減することができる。
本発明の請求項4の転写装置によれば、保持体と転写体との間で挟まれている記録媒体と、保持体との角度が常に一定の場合と比して、搬送される記録媒体が押圧部に当たった衝撃によって保持体上でトナーが飛び散る量を低減することができる。
本発明の請求項5の転写装置によれば、転写体と保持体とによって記録媒体を挟んでいる間、第二張力を継続して保持体に付与している場合と比して、出力画像の品質ばらつきを抑制することができる。
本発明の請求項6の転写装置によれば、保持体に付与される張力が常に第二張力の場合と比して、出力画像の品質ばらつきを抑制することができる。
本発明の請求項7の画像形成装置によれば、請求項1から6の何れか1項に記載の転写装置を備えていない場合と比して、出力画像の品質低下を抑制することができる。
本発明の請求項8の画像形成装置によれば、記録媒体を搬送する搬送速度が常に一定の場合と比して、記録媒体に転写される画像の品質低下を抑制することができる。
(A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の二次転写部及び転写ベルト等を示した側面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の二次転写部及び転写ベルト等を示した側面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の二次転写部及び転写ベルト等を示した側面図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に用いられる白色トナー、及びカラートナーを示した模式図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に用いられる白色トナーの顔料を示した模式図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に用いられる白色トナーを示した模式図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に用いられるカラートナーの顔料を示した模式図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に用いられるカラートナーを示した模式図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を用いて転写ベルトにトナー層を重畳したトナー画像を示した模式図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に用いられる白色トナー、及びカラートナーの評価結果をグラフで示した図面である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の評価結果、及び比較形態に係る画像形成装置の評価結果を表で示した図面である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置のトナー層形成部を示した構成図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置のトナー層形成部、及び転写部を示した構成図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に対する比較形態に係る画像形成装置の二次転写部及び転写ベルト等を示した側面図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に対する比較形態に係る画像形成装置の二次転写部及び転写ベルト等を示した側面図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に対する比較形態に係る画像形成装置の二次転写部及び転写ベルト等を示した側面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に対する比較形態に係る画像形成装置の評価結果を記録媒体上のトナーの飛び散りで示した模式図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置に用いられる銀色トナーを示した模式図である。 (A)(B)本発明の第2実施形態に係る画像形成装置に用いられる銀色トナーの顔料を示した模式図である。 (A)(B)本発明の第2実施形態に係る画像形成装置に用いられる銀色トナーを示した模式図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置を用いて転写ベルトにトナー層を重畳したトナー画像を示した模式図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のトナー層形成部、及び転写部を示した構成図である。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の二次転写部及び転写ベルト等を示した断面図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の二次転写部及び転写ベルト等を示した断面図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。 (A)(B)本発明の第5実施形態に係る画像形成装置の二次転写部及び転写ベルト等を示した断面図である。 本発明の第5実施形態に係る画像形成装置に用いられるシート部材が押圧部で強く押圧される範囲を示した模式図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る転写装置、及び画像形成装置の一例について図1〜図18に従って説明する。なお、各図に示す矢印Hは、鉛直方向であって装置上下方向を示し、矢印Wは、水平方向であって装置幅方向を示し、矢印Dは、水平方向であって装置奥行方向を示す。
(全体構成)
画像形成装置10は、図14に示されるように、電子写真方式により画像を形成する画像形成部12と、シート部材P(記録媒体の一例)をシート部材Pの搬送経路16に沿って搬送する複数の搬送ロール(符号省略)を有する搬送装置18と、を備えている。
また、画像形成装置10は、画像が形成されたシート部材Pを冷却する冷却部20と、シート部材Pの湾曲を矯正する矯正部22と、シート部材Pに形成された画像を検査する画像検査部24と、を備えている。
さらに、画像形成装置10は、シート部材Pの両面に画像を形成させるために、表面に画像が形成されたシート部材Pを反転させて再度画像形成部12へ向けて搬送するための反転経路26を備えている。
上記構成による画像形成装置10では、画像形成部12によって形成された画像(トナー画像)が、搬送経路16に沿って搬送されるシート部材Pの表面に形成される。さらに、画像が形成されたシート部材Pは、冷却部20、矯正部22、画像検査部24をこの順番で通って装置の外部へ排出される。
一方、シート部材Pの裏面に画像を形成する場合に、表面に画像が形成されたシート部材Pが反転経路26に沿って搬送され、再度画像形成部12でシート部材Pの裏面に画像が形成される。
(画像形成部)
画像形成部12は、各色のトナー層を夫々形成する複数のトナー層形成部30と、単数又は複数のトナー層によって形成されたトナー画像を保持する転写ベルト50と、トナー画像をシート部材Pに転写する転写部14とを備えている。さらに、画像形成部12は、転写ベルト50に付与される張力を設定する設定部58(図1参照)と、転写部14によってシート部材Pに転写されたトナー画像をシート部材Pに定着する定着装置34とを備えている。
トナー層形成部30は、色ごとにトナー層を形成するように複数備えられている。本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、白色(W)の計5色のトナー層形成部30が備えられている。図14に示す(Y)、(M)、(C)、(K)、(W)は、上記各色を示している。本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)は、カラー画像を出力するための基本色である。また、白色(W)のトナー層形成部30については、2個設けられている。
なお、以後の説明では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、及び白色(W)を区別する必要が無い場合に、符号に付するY、M、C、K、及びWを省略する。また、以下では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)をまとめて「カラー色」と称することがある。
各色のトナー層形成部30は、用いるトナーを除き基本的に同様の構成とされており、図12に示されるように、回転する円筒状の像保持体40と、像保持体40を帯電する帯電器42とを備えている。さらに、トナー層形成部30は、帯電した像保持体40に露光光を照射して静電潜像を形成する露光装置44と、トナーを含んだ現像剤Gで静電潜像をトナー層として現像する現像装置46とを備えている。なお、本実施形態で用いられる現像剤Gは、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤である。
また、各色の像保持体40は、接地されており、周回移動する転写ベルト50(詳細は後述)に接触している。そして、図13に示されるように、転写ベルト50の周回方向(図中矢印参照)において、上流側から白色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、及び白色(W)のトナー層形成部30が、この順番で水平方向に並んで配置されている。
転写部14は、図13に示されるように、周回し、各色の像保持体40に形成されたトナー層を転写ベルト50に転写する一次転写ロール52を備えている。さらに、転写部14は、転写ベルト50に転写された単数又は複数のトナー層によって形成されたトナー画像をシート部材Pに転写する二次転写部54を備えている。なお、転写部14、転写ベルト50、及び設定部58については、詳細を後述する。
定着装置34は、図14に示されるように、複数のロール(符号省略)に巻き掛けられ、加熱される定着ベルト60と、定着ベルト60に向けてシート部材Pを加圧する加圧ロール62とを備えている。この構成において、周回する定着ベルト60と加圧ロール62とによって、トナー画像が転写されたシート部材Pが挟まれて搬送されることで、トナー画像がシート部材Pに定着されるようになっている。
(要部構成)
次に、現像装置46で用いられるトナー、保持体の一例としての転写ベルト50、転写体の一例としての転写部14、及び転写ベルト50に付与される張力を設定する設定部58について説明する。なお、転写ベルト50、転写部14、及び設定部58を含んで転写装置38が構成されている。
〔現像装置46で用いられるトナー〕
現像装置46Wには、白色トナー200(以下「Wトナー」と記載することがある)が用いられ、現像装置46Y、46M、46C、46Kには、カラー色用のカラートナー300が用いられる。以下、白色トナー200、及びカラートナー300について説明する。
なお、白色トナー200は、シート部材P上でカラー色の下地として用いられる。具体的には、白色トナー200のベタ層(ベタ画像)がカラー色の下地としてシート部材P上に形成させることで、トナー画像の色再現が向上するようになっている。
これによって、シート部材Pが紙媒体である場合に、紙媒体であるシート部材P上にWトナー層、Kトナー層、Cトナー層、Mトナー層、及びYトナー層がこの順に重畳される。これに対して、シート部材Pが透明なフィルムである場合に、フィルムを通して画像を見るため、シート部材P上にKトナー層、Cトナー層、Mトナー層、Yトナー層、及びWトナー層がこの順に重畳される。
−白色トナー200−
白色トナー200は、図4(A)に示されるように、球形顔料210と結着樹脂220とを含んで構成されている。球形顔料210は、酸化チタン(金属酸化物の一例)で形成されている。結着樹脂220は、公知の樹脂材料で形成されており、結着樹脂220は球形顔料210よりも導電性が低くなっている。
球形顔料210を平面500上に置いた状態で、球形顔料210は、図5(A)に示される上方から見た場合の左右方向の寸法X1及び前後方向の寸法Z1と、図5(B)に示される側方から見た場合の左右方向の寸法X1及び上下方向の寸法Y1と、が同等とされている。
球形顔料210を含む白色トナー200も、球形顔料210と同様に球形形状とされている。したがって、白色トナー200を平面500上に置いた状態で、白色トナー200は、図6(A)に示される上方から見た場合の左右方向の寸法A1及び前後方向の寸法B1と、図6(B)に示される側方から見た場合の左右方向の寸法A1及び上下方向の寸法C1と、が同等とされている。
また、球形顔料210、及び白色トナー200の体積平均粒径は、例えば、コールターカウンターTAII(日科機社製)、マルチサイザーII(日科機社製)等の測定器を用いて測定される。具体的には、この測定器で測定される粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対し、体積基準で小径側から累積分布を描き、累積50%となる粒径(D50v)を、体積平均粒径とした。なお、以下の体積平均粒径についても同様に測定される。
そして、球形顔料210の体積平均粒径については、おおよそ200〔nm〕以上300〔nm〕以下が標準値とされる。また、白色トナー200の体積平均粒径については、4〔μm〕以上14〔μm〕以下が標準値とされる。
ここで、本実施形態では、白色トナー200の体積平均粒径は8.5〔μm〕とされており、白色トナー200の比重は、1.6〔g/cm〕とされている。これにより、白色トナー200の平均質量(質量の一例)は、0.51×10−9〔g〕とされている。
−カラートナー300−
カラートナー300は、図4(B)に示されるように、球形顔料210を含まず、球形顔料210以外の顔料310と結着樹脂320とを含んで構成されている。顔料310は、例えば、非金属及び非金属酸化物である顔料(例えば、有機顔料など)によって形成されている。すなわち、カラートナー300は、球形顔料210よりも導電性が低い顔料を有している。結着樹脂320は、公知の樹脂材料によって形成されている。
顔料310を平面500上に置いた状態で、顔料310は、図7(A)に示される上方から見た場合の左右方向の寸法X2及び前後方向の寸法Z2と、図7(B)に示される側方から見た場合の左右方向の寸法X2及び上下方向の寸法Y2と、が同等とされている。すなわち、顔料310は、球形に近い形状をしている。
顔料310を含むカラートナー300も、顔料310と同様に球形形状とされている。したがって、カラートナー300を平面500上に置いた状態で、カラートナー300は、図8(A)に示される上方から見た場合の左右方向の寸法A2及び前後方向の寸法B2と、図8(B)に示される側方から見た場合の左右方向の寸法A2及び上下方向の寸法C2と、が同等とされている。
そして、顔料310の体積平均粒径は、おおよそ50〔nm〕以上150〔nm〕以下である。また、カラートナー300の体積平均粒径は、3〔μm〕以上9〔μm〕以下である。この体積平均粒径が9〔μm〕を超えると、画像の解像性が低下する場合がある。一方、体積平均粒径が3〔μm〕未満では、帯電性が不十分になり、現像性が低下する場合がある。
ここで、本実施形態では、Yトナー、Mトナー、Cトナーについは、比重が1.1〔g/cm〕、体積平均粒径が4.7〔μm〕のものを用いた。また、Kトナーについては、比重が1.2〔g/cm〕、体積平均粒径が4.7〔μm〕のものを用いた。これにより、Yトナー、Mトナー、Cトナーの質量は、0.6×10−10〔g〕とされており、Kトナーの質量は、0.65×10−10〔g〕とされている。
なお、カラートナー300は、2価以上の金属元素からなる化合物が添加されていてもよい。当該化合物は、例えば、カラートナー300を乳化重合凝集法により作製する場合の凝集剤として添加される。カラートナー300における当該化合物の含有量は、例えば、0.05〔質量%〕以上2〔質量%〕以下とされる。
〔転写ベルト50〕
転写ベルト50は、図13示されるように、無端状に形成されており、複数のロール32に巻き掛けられている。そして、転写ベルト50は、正面視で装置幅方向に長い逆鈍角三角形状の姿勢とされている。本実施形態では、転写ベルト50は、ポリイミドにカーボンを分散した材料で形成されている。さらに、転写ベルト50の体積抵抗率は、12.5〔logΩcm〕とされている。
〔転写部14〕
転写部14は、転写ベルト50が巻き掛けられている複数のロール32と、各色の像保持体40に形成されたトナー層を転写ベルト50に転写する各色の一次転写ロール52とを備えている。さらに、転写部14は、転写ベルト50に転写されたトナー画像をシート部材Pに転写する二次転写部54と、後述するロール32Tを移動させる偏心カム72(図2参照)とを備えている。
−ロール32−
複数のロール32において、装置幅方向の一方側(図中右側)に配置されているロール32Dは、図示せぬモータから回転力が伝達されて、転写ベルト50を矢印A方向(図中反時計方向)に周回させるようになっている。本実施形態では、ロール32Dは、外径28〔mm〕の円筒状の金属ロールである。
さらに、複数のロール32において、鈍角三角形状の姿勢とされた転写ベルト50の鈍角を成す下端側の頂部が巻き掛けられているロール32Bは、転写ベルト50を挟んで二次転写部54と対向している。また、このロール32Bに転写電流が供給されるようになっている。本実施形態では、ロール32Bは、外径28〔mm〕の弾性ロールである。さらに、ロール32Bの表面抵抗は、7.3〔logΩ/sq〕、ロール32Bの表面硬度は、アスカーC硬度で53〔度〕とされている。
また、複数のロール32において、転写ベルト50の周回方向(以下「ベルト周回方向」)において、ロール32Bに対して上流側の隣に、転写ベルト50に張力を付与するロール32Tが配置されている。具体的には、ロール32Tには、転写ベルト50において転写ベルト50が水平方向に対して傾斜している傾斜部が巻き掛けられている。そして、ロール32Tが移動して転写ベルト50に付与されている張力を変えるように、装置奥行方向から見て、図中矢印J方向に、ロール32Tの回転軸36を案内する図示せぬガイドレールが設けられている。本実施形態では、ロール32Tは、外径28〔mm〕の円柱状の金属ロールである。
−偏心カム72−
偏心カム72は、図2に示されるように、偏心カム72の外周面がロール32Tの回転軸36と接触するように配置されており、装置奥行方向からロール32Tを挟むように一対設けられている。そして、偏心カム72の外周面に、ロール32Tの回転軸36が接触するように回転軸36を付勢する図示せぬ付勢部材が設けられている。
この構成において、偏心カム72は、偏心カム72を回転させるステッピングモータ74(以下「モータ74」)の回転力によって回転することで、ロール32Tを移動させて、転写ベルト50に付与する張力を変えるようになっている(図2、図3参照)。
−一次転写ロール52−
一次転写ロール52は、図13に示されるように、転写ベルト50を挟んで、各色の像保持体40の反対側に夫々配置されている。本実施形態では、一次転写ロール52は、外径28〔mm〕の弾性ロールである。さらに、一次転写ロール52の抵抗は、7.71〔logΩ〕、一次転写ロール52の表面硬度は、アスカーC硬度で30〔度〕とされている。
この構成において、各色の一次転写ロール52に転写電流が供給することで、一次転写ロール52と像保持体40との間に転写電界が形成されるようになっている。そして、この転写電界によって、像保持体40上のトナー層が、転写ベルト50に転写されることで、転写ベルト50は、単数又は複数のトナー層から形成されるトナー画像を保持するようになっている。
−二次転写部54−
二次転写部54は、図2に示されるように、無端状の弾性ベルト64と、弾性ベルト64が巻き掛けられているロール66、及びロール68とを備えている。
本実施形態では、弾性ベルト64は、厚さ450〔um〕で周長40〔mm〕のゴムベルトである。さらに、弾性ベルト64の体積抵抗は、9.2〔logΩ〕とされている。
また、ロール66は、接地されており、ロール32Bとの間に転写ベルト50、及び弾性ベルト64を挟んで配置されている。本実施形態では、ロール66は、外径28〔mm〕の弾性ロールである。さらに、ロール66の抵抗は、6.3〔logΩ〕とされている。
また、ロール68は、搬送経路16に沿ってシート部材Pが搬送される方向(以下「シート搬送方向」)においてロール66の下流側に配置されている。本実施形態では、ロール68は、外径20〔mm〕で円筒状の金属ロールである。
この構成において、転写ベルト50と二次転写部54との間に挟まれながら搬送されるシート部材Pは、転写ベルト50に向けて押圧されるようになっている。そして、ロール32Bに転写電流を供給することで、ロール32Bと二次転写部54のロール66との間に転写電界が形成されるようになっている。この転写電界によって、転写ベルト50上のトナー画像が、搬送されているシート部材Pに転写されるようになっている。
〔設定部58〕
設定部58は、図2、図3に示されるように、モータ74を駆動させて偏心カム72を回転させるようになっている。そして、設定部58は、ロール32Tを、転写ベルト50を最も強い力で押圧する位置(図2参照)、又は転写ベルト50を最も弱い力で押圧する位置(図3参照)に移動させるようになっている。
本実施形態では、ロール32Tが転写ベルト50を最も強い力で押圧する位置に配置されている場合に、転写ベルト50に付与される張力は、65〔N〕(第一張力の一例、以下「第一張力」と称することがある)となる。これに対して、ロール32Tが転写ベルト50を最も弱い力で押圧する位置に配置されている場合に、転写ベルト50に付与される張力は、63〔N〕(第二張力の一例、以下「第二張力」と称することがある)となる。
また、装置奥行方向から見て、転写ベルト50と二次転写部54との間で挟まれているシート部材Pと、転写ベルト50との角度を「搬送角度」とする。そうすると、設定部58が、転写ベルト50に付与される張力を第二張力に設定した場合の搬送角度(図1(B)の角度R1)は、転写ベルト50に付与される張力を第一張力に設定した場合の搬送角度(図1(A)の角度R2)と比して大きくなる。本実施形態では、角度R1は、角度R2と比して4度大きくなる。
なお、転写ベルト50に付与される張力を求めるには、例えば、ロール32の両端に圧縮バネを取り付け、この圧縮バネの縮み量に基づいて転写ベルト50に付与される張力を求めることができる。
この構成において、設定部58は、図示せぬ制御部から転写ベルト50上のトナー画像において最上のトナー層のトナー(トナー粒)の質量情報を入手するようになっている。そして、このトナーの質量が閾値以上の場合に、設定部58は、転写ベルト50を最も弱い力で押圧する位置にロール32Tを配置させ、このトナーの質量が閾値未満の場合に、転写ベルト50を最も強い力で押圧する位置にロール32Tを配置させるようになっている。換言すれば、転写ベルト50上の最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上の場合に、設定部58は、転写ベルト50に付与される張力を第二張力とし、このトナーの質量が閾値未満の場合に、転写ベルト50に付与される張力を第一張力とするようになっている。
ここで、本実施形態では、トナー(トナー粒)の質量の閾値は、一例として、2.0×10-10〔g〕とされている。
(評価)
次に、比較形態に係る画像形成装置910と、本実施形態に係る画像形成装置10とを評価したため、この評価について説明する。先ず、比較形態に係る画像形成装置910の構成について説明し、次に、比較形態の画像形成装置910と本実施形態の画像形成装置10とを用いた評価について説明する。
〔比較形態に係る画像形成装置910〕
先ず、比較形態に係る画像形成装置910について、画像形成装置10と異なる部分を主に説明する。
比較形態に係る画像形成装置910のロール32Tは、図15に示されるように、移動しないようになっている。そして、画像形成装置910におけるロール32Tは、画像形成装置10において転写ベルト50を最も強い力で押圧する位置に配置されているロール32Tと同じ位置に、常に配置されている。換言すれば、転写ベルト50には、常に第一張力が付与されている。
〔評価〕
次に、画像形成装置10、及び画像形成装置910を用いた評価について説明する。
−評価仕様−
評価には、富士ゼロックス社 Color 1000 Pressを画像形成装置10に改造した装置と、富士ゼロックス社 Color 1000 Pressを画像形成装置910に改造した装置とを用いた。そして、画像形成装置10、及び画像形成装置910のプロセス速度については、524〔mm/s〕とした。
また、評価は、室温28〔℃〕、湿度85%RHの環境下で評価を行った。
さらに、Yトナー、Mトナー、CトナーのTMA(Toner Mass per Area:トナーの単位面積当たりの質量)ついは、3.3〔g/m〕とし、KトナーのTMAについては、3.7〔g/m〕とした。また、WトナーのTMAについては、8.2〔g/m〕とした。
さらに、トナー層形成部30Wについては、ベルト周回方向において、カラー色のトナー層形成部30Y、30M、30C、30Kの上流側に配置されている装置を用いず、下流側(図13に示す左側)に配置されている装置を用いた。
また、評価には、五條製紙社製のメタリック紙(No.215−256、坪量256〔g/m〕、厚さ0.3〔mm〕)と、五條製紙社製のメタリック紙(No.220−1、坪量350〔g/m〕、厚さ0.5〔mm〕)とを用いた。なお、以下の説明では、坪量256〔g/m〕のメタリック紙を「普通紙」と称し、坪量350〔g/m〕のメタリック紙を「厚紙」と称することがある。
−評価画像−
普通紙及び厚紙の先端に対して20mm離れた位置から、シート搬送方向(プロセス方向)に10〔mm〕幅で帯状のベタ画像(図18のC部)を、色毎に出力した。
−評価方法−
出力画像を目視して、トナーの飛び散り等で画像品質の低下が生じる場合を「×」として、トナーの飛び散りがあったとしても商品性上許容できる場合を「○」とした。
−評価結果−
先ず、画像形成装置910の評価結果について、図11(B)に示す表を用いて説明する。
図11(B)の表に示されるように、画像形成装置910では、Wトナーを用いてトナー画像を形成し、かつ、厚紙を用いた場合に、評価結果が「×」となった。他の評価にいては、「○」となった。なお、評価結果が「×」となった出力画像には、図18に示されるように、10〔mm〕幅の帯状のベタ画像(図中C部)の基端側から離れた部分にWトナーが飛び散って付着している部分(図中D部)があった。なお、図18で示すドッドの部分は、画像が形成されていない部分である。
以下、評価結果が「×」となった理由について考察する。
図16(A)に示されるように、トナー画像が形成されるシート部材P(厚紙)は、ロール32Bと二次転写部54との間に形成されている押圧部(ニップ部)に向けて搬送される。図16(B)、図17(A)に示されるように、搬送されるシート部材Pの先端が押圧部又は転写ベルト50と弾性ベルト64との間が狭くなっている部分に突き当たることで、シート部材Pの先端部分が撓んで転写ベルト50に衝突する(図17(A)に示す部位E)。この衝突によって、転写ベルト50が振動して、転写ベルト50上のWトナーの一部が飛び散り、この飛び散ったトナーが、周回する転写ベルト50に再付着する。これによって、前述した出力画像(図18参照)が形成されるものと考えられる。なお、先端部が一旦撓んだシート部材Pは、図17(B)に示されるように、転写ベルト50と二次転写部54との間に挟まれながら搬送される。
次に、Wトナーだけが飛び散る理由について考察する。
図10には、転写ベルト50が振動した場合に、各トナーに生じる力が示されている。同じ振動(加速度)であれば、質量の大きいWトナーに生じる力は、質量の小さいY、M、C、Kトナーに生じる力と比して、大きくなる。このため、転写ベルト50上のY、M、C、Kトナーは飛び散らないが、転写ベルト50上のWトナーの一部が飛び散るものと考えられる。
次に、普通紙にWトナーを転写する場合に、Wトナーが飛び散らないが、厚紙にWトナーを転写する場合に、Wトナーが飛び散る理由について考察する。
厚紙の坪量は、普通紙の坪量と比して大きい。換言すれば、厚紙の曲げ剛性は、普通紙の曲げ剛性と比して高い。そして、図16(B)、図17(A)に示されるように、シート部材Pの先端部分が撓んで転写ベルト50に衝突する力については、厚紙の場合が、普通紙の場合と比して強くなる。
このため、厚紙が転写ベルト50に衝突した場合に転写ベルト50に生じる加速度が、普通紙が転写ベルト50に衝突した場合に転写ベルト50に生じる加速度と比して、大きくなる。これにより、厚紙にWトナーを転写する場合に、Wトナーが飛び散ると考えられる。
次に、画像形成装置10の評価結果について、図11(A)に示す表を用いて説明する。
なお、前述したように、画像形成装置10の設定部58は、転写ベルト50上のトナー画像において最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上の場合に、転写ベルト50を最も弱い力で押圧する位置にロール32Tを配置させる(図3参照)。本実施形態では、トナーの質量の閾値は、2.0×10-10〔g〕である。そして、Wトナー(トナー粒)の質量は、0.51×10−9〔g〕で、閾値以上である。このため、転写ベルト50上の最上のトナー層にWトナーを用いる場合に、転写ベルト50に付与される張力が、第一張力と比して弱い第二張力に設定される。
図11(A)に示される表のように、画像形成装置10では、厚紙にWトナーのトナー画像を形成した場合も含めて、全ての評価結果が「○」となった。
以下、厚紙にWトナーのトナー画像を形成した場合に評価結果が「○」となった理由について考察する。なお、この評価結果については、画像形成装置910を用いた場合に、「×」となっていた。
前述したように、画像形成装置10を用いた場合に転写ベルト50に付与される張力は、画像形成装置910を用いた場合に転写ベルト50に付与される張力と比して弱くなっている。このため、画像形成装置10では、シート部材Pの先端部分が撓んで転写ベルト50に衝突する(図17(A)に示す部位E)場合に、この衝突によって、転写ベルト50に生じる振動の加速度が小さくなったものと考えられる。このため、転写ベルト50上のWトナーの飛び散りが抑制される。
また、前述したように、転写ベルト50に付与される張力を第二張力に設定した場合の搬送角度(図1(B)の角度R1)は、転写ベルト50に付与される張力を第一張力に設定した場合の搬送角度(図1(A)の角度R2)と比して大きくなる。このため、搬送されるシート部材Pの先端が押圧部に突き当たることで、シート部材Pの先端部分が撓んで転写ベルト50に衝突する力が弱まると考えられる。これより、転写ベルト50上のWトナーの飛び散りが抑制される。
一方、転写ベルト50に付与される張力を弱くすることで、転写ベルト50に向けてシート部材Pを押圧する押圧力がばらつく場合があるが、このばらつきに起因する出力画像の品質ばらつきは、商品性上許容できるレベルである。
つまり、画像形成装置10では、転写ベルト50上で最上のトナー層がWトナー層である場合に、設定部58が、転写ベルト50の張力を弱めるようになっている。このように、常に、転写ベルト50の張力を弱めないことで、画像形成装置10では、出力画像の品質ばらつきが抑制され、かつ、転写ベルト50上のWトナーの飛び散りが抑制される。
(要部構成の作用)
次に、要部構成の作用について説明する。
先ず、Y、M、C、Kのカラートナー300だけを用いてトナー画像を形成する場合について説明する。なお、シート部材Pには、厚紙が用いられる。また、画像形成動作前(ジョブ実行前)のロール32Tは、転写ベルト50を最も強い力で押圧する位置(図2参照)に配置されている。
トナー層形成部30Y、30M、30C、30Kで形成されたトナー層は、周回する転写ベルト50に一次転写ロール52によって一次転写される(図13)。そして、転写ベルト50上には、図9(B)に示されるように、Yトナー層、Mトナー層、Cトナー層、及びKトナー層の順に重畳されたトナー画像が形成される(保持される)。ここで、トナー画像を構成すると共に転写ベルト50上で最上のトナー層は、Kトナー層である。そして、最上のトナー層のトナーの質量は、0.65×10−10〔g〕であって閾値未満である。このため、設定部58は、転写ベルト50を最も強い力で押圧しているロール32Tの位置を維持する(図2参照)。換言すれば、設定部58は、転写ベルト50に付与する張力を第二張力と比して強い第一張力に維持する。
そして、搬送されるシート部材Pが、転写ベルト50と二次転写部54との間に挟まれ、周回する転写ベルト50に向けて押圧されながら搬送されることで、転写ベルト50上の重畳したトナー画像がシート部材Pに転写される(図13参照)。
次に、色の再現性を重視して、Y、M、C、Kのカラートナー300の下地としてWトナー層を有するトナー画像を形成する場合について説明する。このため、Wトナー層を形成するトナー層形成部30Wには、ベルト周回方向において、カラー色のトナー層形成部30Y、30M、30C、30Kの下流側(図13に示す左側)に配置されている装置を用いた。なお、シート部材Pには、厚紙が用いられる。
トナー層形成部30Y、30M、30C、30K、30Wで形成されたトナー層は、周回する転写ベルト50に一次転写ロール52によって一次転写される(図13)。そして、転写ベルト50上には、図9(A)に示されるように、Yトナー層、Mトナー層、Cトナー層、Kトナー層、Wトナー層の順に重畳されたトナー画像が形成される(保持される)。ここで、トナー画像を構成すると共に転写ベルト50上で最上のトナー層は、Wトナー層である。Wトナーの質量情報は予め入力されている。そして、最上のトナー層のトナーの質量は、0.51×10−9〔g〕であって閾値以上である。このため、設定部58は、転写ベルト50を最も弱い力で押圧する位置へロール32Tを移動させる(図3参照)。換言すれば、設定部58は、転写ベルト50に付与する張力を、第一張力と比して弱い第二張力に設定する。
そして、搬送されるシート部材Pが、転写ベルト50と二次転写部54との間に挟まれ、周回する転写ベルト50に向けて押圧されながら搬送されることで、転写ベルト50上の重畳したトナー画像がシート部材Pに転写される(図13参照)。
(まとめ)
以上説明したように、転写ベルト50上で最上のトナー層がWトナー層である場合には、最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上となる。このため、画像形成装置10では、転写ベルト50に付与する張力が、第一張力よりも弱い第二張力に設定される。これにより、搬送されるシート部材Pの先端が押圧部に突き当たることで転写ベルト50が振動し、転写ベルト50上のWトナーの飛び散りが抑制される。換言すれば、転写ベルト50に付与される張力が常に一定の場合と比して、搬送されるシート部材Pが押圧部に当たったときの衝撃によって転写ベルト50上でトナーが飛び散る量が低減される。
また、転写ベルト50に付与される張力を第二張力に設定した場合の搬送角度R1(図1(B)参照)は、転写ベルト50に付与される張力を第一張力に設定した場合の搬送角度R2(図1(A)参照)と比して大きくなる。このため、搬送されるシート部材Pの先端が押圧部に突き当たることで、シート部材Pの先端部分が撓んで転写ベルト50に衝突する力が弱まる。これより、転写ベルト50上のWトナーの飛び散りが抑制される。
また、転写ベルト50上のWトナーの飛び散りが抑制されることで、出力画像の品質低下が抑制される。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る転写装置、及び画像形成装置の一例を図19〜図23に従って説明する。なお、第2実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第2実施形態に係る画像形成装置410では、図23に示されるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、銀色(V)の計6色のトナー層形成部30が備えられている。また、銀色(V)のトナー層形成部30については、2個設けられている。そして、転写ベルト50の周回方向(図中矢印参照)において、上流側から銀色(V)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、及び銀色(V)のトナー層形成部30が、この順番で水平方向に並んで配置されている。
−銀色トナー100−
トナー層形成部30Vの現像装置46Vには、銀色トナー100(以下「Vトナー」と記載することがある)が用いられる。
銀色トナー100(扁平トナー)は、図19に示されるように、扁平顔料110と結着樹脂120とを含んで構成されている。扁平顔料110は、アルミニウム(金属の一例)で構成されている。結着樹脂120には、公知の樹脂材料が用いられ、結着樹脂120は扁平顔料110よりも導電性が低くなっている。
図20(B)に示されるように、扁平顔料110を平面500上に置いた状態において、扁平顔料110を側方から見ると、扁平顔料110は、左右方向の寸法X3が上下方向の寸法Y3に対して長くなる形状とされている。
また、図20(B)に示す扁平顔料110を上方から見ると、扁平顔料110は、図20(A)に示されるように、側方から見た形状に対して広がった形状とされ、扁平顔料110は、扁平顔料110を平面500上に置いた状態(図20(B)参照)で、上方及び下方を向く一対の反射面110Aを有している。このように、扁平顔料110は、扁平形状とされている。
扁平顔料110が扁平形状とされることで、扁平顔料110を含む銀色トナー100も、扁平顔料110に倣った扁平形状とされている。したがって、銀色トナー100を平面500上に置いた状態で、銀色トナー100を側方から見ると、銀色トナー100は、図21(B)に示されるように、左右方向の寸法(A3)が上下方向の寸法(C3)に対して長くなる形状とされている。
また、図21(B)に示す銀色トナー100を上方から見ると、銀色トナー100は、図21(A)に示されるように、側方から見た形状に対して広がった形状とされ、略円形状(略楕円形状)をしている。
銀色トナー100を上方から見た場合の最大長A3(最長径)と、最大長A3に直交する直交長さB3と、銀色トナー100を上方から見た場合の厚みC3(上下方向の寸法)の関係は、A3≧B3>C3となる。
本実施形態では、Vトナーについては、比重1.6〔g/cm〕、最大長A3が12〔μm〕、直交長さB3が12〔μm〕、厚みC3が2〔μm〕のものを用いた。これにより、Vトナー(トナー粒)の質量は、0.24×10−9〔g〕とされている。
この最大長A3、直交長さB3、及び厚みC3については、カラーレーザ顕微鏡「VK−9700」(キーエンス社製)を用いて拡大観察し、画像処理ソフトでトナー平面の最大長を算出することで得られる。
なお、銀色トナー100は、シート部材P上でカラー色の下地として用いられる。具体的には、銀色トナー100のベタ層(ベタ画像)がカラー色の下地としてシート部材P上に形成させることで、トナー画像に光沢感が生じるようになっている。
この構成において、画像の光沢感を重視して、Y、M、C、Kのカラートナー300の下地にVトナー層を有するトナー画像を形成する場合について説明する。また、Vトナー層を形成するトナー層形成部30Vには、ベルト周回方向において、カラー色のトナー層形成部30Y、30M、30C、30Kの下流側(図23に示す左側)に配置されている装置が用いられる。なお、シート部材Pには、厚紙が用いられる。また、画像形成動作前(ジョブ実行前)の画像形成装置410のロール32Tは、転写ベルト50を最も強い力で押圧する位置(図2参照)に配置されている。
トナー層形成部30Y、30M、30C、30K、30Vで形成されたトナー層は、周回する転写ベルト50に一次転写ロール52によって一次転写される(図23)。そして、転写ベルト50上には、図22に示されるように、Yトナー層、Mトナー層、Cトナー層、Kトナー層、Vトナー層の順に重畳されたトナー画像が形成される(保持される)。ここで、トナー画像を構成すると共に転写ベルト50上で最上のトナー層は、Vトナー層である。そして、最上のトナー層のトナーの質量が、0.24×10−9〔g〕であり、閾値以上である。このため、設定部58は、転写ベルト50を最も弱い力で押圧する位置へロール32Tを移動させる(図3参照)。換言すれば、設定部58は、転写ベルト50に付与する張力を、第一張力と比して弱い第二張力に設定する。
そして、搬送されるシート部材Pが、転写ベルト50と二次転写部54との間に挟まれ、周回する転写ベルト50に向けて押圧されながら搬送されることで、転写ベルト50上の重畳したトナー画像がシート部材Pに転写される(図23参照)。
以上説明したように、転写ベルト50上で最上のトナー層がVトナー層である場合には、最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上となる。このため、画像形成装置10では、第一張力と比して弱い第二張力が、転写ベルト50に付与される。これにより、搬送されるシート部材Pの先端が押圧部に突き当たることで転写ベルト50が振動し、転写ベルト50上のVトナーの飛び散りが抑制される。
他の作用については、第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る転写装置、及び画像形成装置の一例を図24に従って説明する。なお、第3実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第3実施形態に係る画像形成装置510は、図24に示されるように、モータ74を駆動させて偏心カム72を回転させる設定部558を備えている。この設定部558は、転写ベルト50上のトナー画像において最上のトナー層のトナー(トナー粒)の質量が閾値以上で、かつ、シート部材Pの坪量が閾値以上の場合に、転写ベルト50に付与される張力を第一張力と比して弱い第二張力に設定する。
ここで、本実施形態では、シート部材Pの坪量の閾値は、350〔g/m〕である。なお、前述したように、厚紙の坪量は、350〔g/m〕であり、普通紙の坪量は、256〔g/m〕である。
この構成において、この設定部558は、転写ベルト50上のトナー画像において最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上で、かつ、シート部材Pとして厚紙が用いられる場合に、転写ベルト50に付与される張力を第一張力と比して弱い第二張力に設定する。
一方、シート部材Pとして普通紙が用いられる場合に、転写ベルト50上で最上のトナー層がWトナー層であっても、設定部558は、転写ベルト50に付与する張力を第二張力と比して強い第一張力に維持する。図11(B)に示す表から分かるように、普通紙を用いた場合に、転写ベルト50に付与する張力が第一張力でも、評価結果かは「○」である。
このように、シート部材Pの坪量が閾値未満の場合に、転写ベルト50上で最上のトナー層がWトナー層であっても、転写ベルト50に付与する張力を第一張力とすることで、商品性上許容できるレベルであるが、出力画像の品質ばらつきが抑制される。
他の作用については、第1実施形態と同様である。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態に係る転写装置、及び画像形成装置の一例を図25、図26に従って説明する。なお、第4実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第4実施形態に係る画像形成装置610は、図25に示されるように、モータ74を駆動させて偏心カム72を回転させる設定部658を備えている。この設定部658は、転写ベルト50上の最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上の場合に、転写ベルト50に付与する張力を、第一張力と比して弱い第二張力に設定し、かつ、シート部材Pの搬送速度を遅くする。
具体的には、シート部材Pを搬送する搬送手段の一例としての搬送装置618(図26参照)は、シート部材Pを第一搬送速度又は第一搬送速度と比して遅い第二搬送速度で搬送するようになっている。第一搬送速度は、第1実施形態に係る搬送装置18がシート部材Pを搬送する速度である。
また、トナー層形成部30、及び転写部614は、第一搬送速度で搬送されるシート部材Pにトナー画像を転写する第一プロセス速度と、第二搬送速度で搬送されるシート部材Pにトナー画像を転写する第二プロセス速度とを有している。第一プロセス速度は、第1実施形態に係る転写部14がトナー画像をシート部材Pに転写する速度である。
この構成において、設定部658は、転写ベルト50上の最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上の場合に、第一張力と比して弱い第二張力に設定する。さらに、設定部658は、搬送装置618によってシート部材Pを第二搬送速度で搬送させ、かつ、トナー層形成部30、及び転写部614によって第二プロセス速度でトナー画像をシート部材Pに転写させる。
このように、Wトナーの飛び散りによって画像品質の低下が生じやすい場合に、シート部材Pの搬送速度を遅くすることで、搬送速度が常に一定の場合と比して、シート部材Pの先端が突き当たることで、シート部材Pの先端部分が撓んでしまうのが抑制される。
このため、シート部材Pの搬送速度を遅くすることで、搬送速度が常に一定の場合と比して、搬送されるシート部材Pが押圧部に当たったときの衝撃によって転写ベルト50上でトナーが飛び散る量が低減される。
他の作用については、第1実施形態と同様である。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態に係る画像形成装置の一例を図27、図28に従って説明する。なお、第5実施形態については、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。
第5実施形態に係る画像形成装置710は、図27に示されるように、モータ74を駆動させて偏心カム72を回転させる設定部758を備えている。この設定部758は、転写ベルト50上の最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上の場合に、転写ベルト50と二次転写部54とによってシート部材Pの先端部が挟まれている間だけ、転写ベルト50に付与する張力を、第一張力と比して弱い第二張力に設定する。
具体的には、シート搬送方向において、ロール32Bと二次転写部54との間に形成されている押圧部の上流側には、搬送されるシート部材Pの先端を検知するセンサ612が配置されている。
この構成において、センサ612の検知情報を受け取った設定部758は、予め定められた時間だけ、ロール32Tを移動させて、転写ベルト50に付与する張力を、第一張力と比して弱い第二張力に設定する。具体的には、シート部材Pの先端から2〔mm〕以上7〔mm〕以下の範囲(図28に示す範囲F)で、転写ベルト50に付与する張力を第二張力に設定する。
つまり、「シート部材Pの先端部」とは、シート部材Pの先端から2〔mm〕以上7〔mm〕以下の範囲だけである。
このようにして、設定部758は、転写ベルト50上の最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上の場合に、転写ベルト50と二次転写部54とによってシート部材Pの先端部が挟まれている間だけ、転写ベルト50に付与する張力を第二張力に設定する。
これにより、転写ベルト50と二次転写部54とによってシート部材Pを挟んでいる間、第二張力を継続して転写ベルトに付与して場合と比して、商品性上許容できるレベルであるが、出力画像の品質ばらつきが抑制される。
他の作用については、第1実施形態と同様である。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、設定部58、558、658、758は、転写ベルト50上の最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上の場合に、転写ベルト50に付与する張力を第二張力に設定したが、転写ベルト50上の最上のトナー層のトナーが金属又は金属酸化物で形成された顔料を含むトナーの場合に、転写ベルト50に付与する張力を第二張力に設定してもよい。
具体的には、トナー画像を構成すると共に転写ベルト50で最上のトナー層のトナーが、Wトナー又はVトナーである場合に、転写ベルト50に付与する張力を第二張力に設定してもよい。これにより、転写ベルト50に付与される張力が常に一定の場合と比して、転写ベルト50上のWトナー、Vトナーの飛び散りが抑制される。
また、上記第3実施形態では、設定部558は、転写ベルト50上の最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上で、かつ、シート部材Pの坪量が閾値以上の場合に、転写ベルト50に付与する張力を第二張力に設定したが、転写ベルト50上の最上のトナー層のトナーが金属又は金属酸化物で形成された顔料を含むトナーで、かつ、シート部材Pの坪量が閾値以上の場合に、転写ベルト50に付与する張力を第二張力に設定してもよい。
また、上記第4実施形態では、設定部658は、転写ベルト50上の最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上の場合に、転写ベルト50に付与する張力を第二張力に設定し、かつ、シート部材Pの搬送速度を遅くしたが、転写ベルト50上の最上のトナー層のトナーが金属又は金属酸化物で形成された顔料を含むトナーの場合に、転写ベルト50に付与する張力を第二張力に設定し、かつ、シート部材Pの搬送速度を遅くしてもよい。
また、上記第5実施形態では、設定部758は、転写ベルト50上の最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上の場合に、転写ベルト50と二次転写部54とによってシート部材Pの先端部が挟まれている間だけ、転写ベルト50に付与する張力を第二張力に設定したが、転写ベルト50上の最上のトナー層のトナーが金属又は金属酸化物で形成された顔料を含むトナーの場合に、転写ベルト50と二次転写部54とによってシート部材Pの先端部が挟まれている間だけ、転写ベルト50に付与する張力を第二張力に設定してもよい。
また、上記実施形態では、白色トナー200、カラートナー300の質量を求めるのに、体積平均粒径を用いたが、個数平均粒径を用いてもよい。個数平均粒径を用いる場合には、ホソカワミクロン社製の帯電量分布測定装置(E−Spart ANALYZER)を用いて測定することができる。これは、電界中の空気振動場における粒子の運動をレーザドップラー法で検知し、そのデータから個々の粒子の帯電量と粒子径を同時に計測する測定装置である。この装置に3000粒のトナーをインプットし、その一粒一粒の粒子径データを平均した値が個数平均粒径である。
また、上記実施形態では、1つの像保持体40上の潜像を1つの現像装置46で現像するタンデム式の画像形成装置10を用いて本願を説明したが、1つの像保持体上の潜像を複数の現像装置で現像するリボルバー式(6サイクル方式)の画像形成装置であってもよい。
10 画像形成装置
12 画像形成部
14 転写部(転写体の一例)
18 搬送装置
38 転写装置
50 転写ベルト(保持体の一例)
58 設定部
410 画像形成装置
510 画像形成装置
558 設定部
610 画像形成装置
618 搬送装置(搬送手段の一例)
658 設定部
710 画像形成装置
758 設定部



Claims (8)

  1. 第一張力及び該第一張力に比して弱い第二張力が付与され、トナー画像を保持する保持体と、
    該保持体との間で記録媒体を搬送しながら該トナー画像を記録媒体に転写する転写体と、
    該トナー画像を構成すると共に該保持体上で保持される複数のトナー層のうち最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上の場合に、該第二張力に設定する設定部と、
    を備える転写装置。
  2. 第一張力及び該第一張力に比して弱い第二張力が付与され、トナー画像を保持する保持体と、
    該保持体との間で記録媒体を搬送しながら該トナー画像を記録媒体に転写する転写体と、
    該トナー画像を構成すると共に該保持体上で保持される複数のトナー層のうち最上のトナー層のトナーが金属又は金属酸化物で形成された顔料を含むトナーの場合に、該第二張力に設定する設定部と、
    を備える転写装置。
  3. 第一張力及び該第一張力に比して弱い第二張力が付与され、トナー画像を保持する保持体と、
    該保持体との間で記録媒体を搬送しながら該トナー画像を記録媒体に転写する転写体と、
    該トナー画像を構成すると共に該保持体上で保持される複数のトナー層のうち最上のトナー層のトナーの質量が閾値以上で、かつ、記録媒体の坪量が閾値以上の場合に、該第二張力に設定する設定部と、
    を備える転写装置。
  4. 前記設定部が前記第二張力に設定した場合に、前記保持体と前記転写体との間で挟まれている記録媒体と、前記保持体との角度は、前記設定部が前記第一張力に設定した場合の前記角度と比して大きくなる請求項1から3の何れか1項に記載の転写装置。
  5. 前記転写体は、前記保持体との間で記録媒体を、記録媒体の先端から挟んで搬送し、
    前記設定部が前記第二張力に設定する条件では、前記設定部は、記録媒体の先端部を挟んでいる間だけ、前記保持体に付与される張力を前記第二張力に設定する請求項1から4の何れか1項に記載の転写装置。
  6. 前記設定部が前記第二張力に設定する条件とは異なる条件では、前記設定部は、前記第一張力に設定する請求項1から5の何れか1項に記載の転写装置。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載の転写装置と、
    前記転写装置の前記保持体に保持されるトナー画像を形成する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
  8. トナー画像が転写される記録媒体を第一搬送速度及び前記第一搬送速度と比して遅い第二搬送速度で搬送する搬送手段を備え、
    前記設定部が前記第二張力に設定する条件では、前記設定部は、前記搬送手段によって記録媒体が搬送される速度を前記第二搬送速度に設定する請求項7項に記載の画像形成装置。
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