JP6939104B2 - 制御装置、ロボットシステムおよびロボット制御方法 - Google Patents

制御装置、ロボットシステムおよびロボット制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、制御装置、ロボットシステムおよびロボット制御方法に関する。


従来から、ロボットアームと、ロボットアームの先端に取り付けられたエンドエフェクターとを備えた産業用ロボットが知られている。また、近年では、ロボットアームの駆動において、ロボットアームが異物等に衝突することを防ぐための技術が開発されている(例えば特許文献1参照)。
例えば特許文献1には、ロボットアームが異物と衝突した場合、ロボットアームを異物に接触しない位置に移動(退避)させてからロボットアームの駆動を停止させる技術が開示されている。かかる技術では、予め設定された速度指令値と、異物に衝突したときのフィードバック値とを基にして、ロボットアームが異物と衝突したか否か検出している。
特開平5−84681号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、ロボットアームを異物に接触しない位置に移動(退避)させる際の移動方向の開示がなく、移動方向によっては、新たに他の異物に接触するおそれがある。また、特許文献1に記載の技術では、異物と接触したことをきっかけにロボットアームを退避させることを行っているが、意図的にロボットアームを退避させることができない。
本発明は、前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
本適用例の制御装置は、ロボットアームを有するロボットの駆動を制御する制御装置であって、入力操作が可能な入力部からの指令を受け付ける受付部と、前記受付部で受け付けた前記指令に応じて、前記ロボットの駆動を制御する制御部と、前記ロボットの駆動に関する情報を記憶する記憶部と、を有し、前記制御部は、前記ロボットアームまたは前記ロボットアームに接続された部材の所定部を移動させる第1指令を前記受付部が受け付けた場合に、第1位置から第2位置に向かって前記所定部を移動させる第1駆動制御と、前記第1指令の後、前記所定部を後退させる第2指令を前記受付部が受け付けた場合に、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて前記第1位置から前記第2位置に向かうにあたり辿ってきた経路の少なくとも一部に沿って戻るように前記所定部を移動させる第2駆動制御とを行う。
このような制御装置によれば、例えば障害物等にロボットアームが接触した場合に、第2駆動制御を行って経路の少なくとも一部に沿って所定部の位置を戻すことができるため、戻す際に新たに他の障害物等にロボットアームが接触するおそれを低減できる。また、制御装置は、入力部から入力された第2指令に応じて第2駆動制御を行うことができるため、操作者の意図に応じて所定部の位置を戻すことができる。
本適用例の制御装置では、前記制御部は、前記ロボットの駆動を一時的に停止させた後に、前記受付部が前記第2指令を受け付けた場合、前記第2駆動制御を行うことが好ましい。
これにより、第2駆動制御を的確にかつ安定して行うことができる。
本適用例の制御装置では、前記制御部は、前記第2駆動制御において、前記第1駆動制御で教示した教示点または予め設定された教示点に、前記所定部が戻るように前記ロボットアームを駆動させることが好ましい。
これにより、所定部を戻す際に新たに他の障害物等にロボットアームが接触するおそれをより低減できる。また、戻った教示点から各種作業(例えば教示)を再開することができるので、初めから各種作業をやり直す手間を省くことができる。
本適用例の制御装置では、前記制御部は、前記第2駆動制御において、前記所定部が複数の前記教示点を辿りながら戻るように前記ロボットアームを駆動させることが好ましい。
これにより、経路を辿るようにして戻ることができるため、新たに他の障害物等にロボットアームが接触するおそれをより低減できる。
本適用例の制御装置では、前記制御部は、前記第1駆動制御において、前記所定部の位置を教示せずに記憶させる記憶指令を前記受付部が受け付けた場合、前記所定部の位置を記憶点として前記記憶部に記憶させ、前記第2駆動制御において、前記所定部が前記記憶点に戻るように前記ロボットアームを駆動させることが好ましい。
これにより、教示をしなくても、所定部を戻す際に新たに他の障害物等にロボットアームが接触するおそれをより低減できる。また、例えば、戻った記憶点から各種作業を再開することができるので、初めから作業をやり直す手間を省くことができる。
本適用例の制御装置では、前記制御部は、前記第1駆動制御において、複数の前記記憶点を前記記憶部に記憶させ、前記第2駆動制御において、前記所定部が前記複数の記憶点のうちの一部の前記記憶点を辿りながら戻るように前記ロボットアームを駆動させることが好ましい。
これにより、経路を辿るようにして戻ることができるため、新たに他の障害物等にロボットアームが接触するおそれをより低減できる。また、複数の記憶点のうちの一部の記憶点を辿るように所定部を戻すことができるため、第2駆動制御の効率を高めることができる。また、記憶部が記憶しておく記憶点の数を減らすことができ、制御装置の簡略化を図ることができる。
本適用例の制御装置では、前記制御部は、前記第1駆動制御において、所定の周期で、前記所定部が辿った前記経路上の複数の経由点を前記記憶部に記憶させ、前記第2駆動制御において、前記所定部が前記複数の経由点のうちの任意の前記経由点に戻るように前記ロボットアームを駆動させることが好ましい。
これにより、教示を行わなくても所定部の位置を戻すことができる。また、所定時間前に戻りたいという操作者の要求に応えることができる。
本適用例の制御装置では、前記制御部は、前記第2駆動制御において、前記所定部が前記複数の経由点のうちの一部の前記経由点を辿りながら戻るように前記ロボットアームを駆動させることが好ましい。
これにより、複数の経由点のうちの一部の経由点を辿るように所定部を戻すことができるため、第2駆動制御の効率を高めることができる。また、記憶部が記憶しておく経由点の数を減らすことができ、制御装置の簡略化を図ることができる。
本適用例の制御装置では、前記ロボットには、力検出装置を取り付けることが可能であり、前記受付部が前記力検出装置からの出力に基づいて前記ロボットまたは前記部材が対象物に接触したことを受け付けた場合、前記制御部は、前記第2駆動制御において、前記ロボットまたは前記部材が前記対象物に接触していなかった位置に前記所定部が戻るように前記ロボットアームを駆動させることが好ましい。
これにより、対象物から所定部を退避させる際に、新たに他の障害物等にロボットアームが接触するおそれをより低減できる。
本適用例の制御装置では、前記ロボットには、撮像装置を取り付けることが可能であり、前記撮像装置からの出力に基づいて前記ロボットの一部または前記部材の一部が前記撮像装置の撮像画像に映っていることを前記受付部が受け付けた場合、前記制御部は、前記第2駆動制御において、前記撮像装置の視野内に前記ロボットの一部または前記部材の一部が前記撮像画像に映っていなかった位置に前記所定部が戻るように前記ロボットアームを駆動させることが好ましい。
これにより、ロボットまたは部材の一部が撮像画像に映らない位置に所定部を戻す際に、新たに他の障害物等にロボットアームが接触するおそれをより低減できる。
本適用例のロボットは、本適用例の制御装置によって制御される。
このようなロボットによれば、障害物等に接触するおそれを小さくでき、よって、より安全にかつより効率良く作業等を行うことができる。
本適用例のロボットシステムは、本適用例の制御装置と、当該制御装置によって制御される前記ロボットと、を備える。
このようなロボットシステムによれば、制御装置の制御の下、ロボットが障害物等に接触するおそれを小さくでき、よって、より安全にかつより効率良く作業等を行うことができる。
第1実施形態に係るロボットシステムの概略側面図である。 図1に示すロボットシステムのシステム構成図である。 教示点P1から教示点P4における軸座標の経路を示す図である。 軸座標の目標位置への移動の一例を示すフロー図である。 教示点P1’から教示点P3’における軸座標の経路を示す図である。 軸座標の移動の変形例1を示すフロー図である。 記憶点J1から記憶点J7における軸座標の経路を示す図である。 軸座標の移動の変形例2を示すフロー図である。 経由点T1から経由点T5における所定部の経路を示す図である。 軸座標の移動の変形例3を示すフロー図である。 始点P100から終点P200における軸座標の経路を示す図である。 軸座標の移動の変形例4を示すフロー図である。 撮像装置の視野内にエンドエフェクターが位置している状態を示す図である。 軸座標の移動の変形例5を示すフロー図である。 第2実施形態に係るロボットシステムのエンドエフェクターを示す図である。 軸座標の移動の一例を示すフロー図である。
以下、制御装置、ロボットおよびロボットシステムの好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している箇所や、省略して表示している箇所もある。また、本明細書において、「接続」とは、直接的に接続されている場合と、任意の部材を介して間接的に接続されている場合とを含む。
≪ロボットシステムの基本的な構成≫
図1は、第1実施形態に係るロボットシステムの概略側面図である。図2は、図1に示すロボットシステムのシステム構成図である。
なお、以下では、図1中の基台側を「基端」、その反対側(エンドエフェクター4側)を「先端」と言う。また、図1では、ロボット1のベース座標系として、互いに直交する3軸(X軸、Y軸およびZ軸)を図示している。また、以下では、X軸に平行な方向を「X軸方向」とも言い、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」とも言い、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」とも言う。また、以下では、図示された各矢印の先端側を「+(プラス)」、基端側を「−(マイナス)」と言う。また、Z軸方向は「鉛直方向」と一致しており、X−Y平面に平行な方向は「水平方向」と一致している。
また、本明細書において、「水平」とは、水平に対して±5°以下の範囲内で傾斜している場合も含む。同様に、本明細書において、「鉛直」とは、鉛直に対して±5°以下の範囲内で傾斜している場合も含む。また、「平行」とは、2つの線(軸を含む)または面が、互いに完全な平行である場合のみならず、±5°以内で傾斜している場合も含む。また、本明細書において、「直交」とは、2つの線(軸を含む)または面が、互いに90°の角度で交わる場合のみならず、90°に対し±5°以内で傾斜している場合も含む。
図1に示すロボットシステム100は、ロボット1と、ロボット1に設けられた力検出装置2と、力検出装置2に設けられたエンドエフェクター4と、ロボット1に設けられた撮像装置3と、ロボット1の駆動を制御する制御装置5と、表示装置61と、入力装置62(入力部)と、を備える。なお、本実施形態では、力検出装置2、エンドエフェクター4および撮像装置3は、ロボット1とは別体であるが、これらはそれぞれロボット1が有するものであってもよい。
以下、ロボットシステム100の各部について順次説明する。
〈ロボット〉
図1に示すロボット1は、6軸の垂直多関節ロボットである。このロボット1は、基台110と、基台110に対して回動可能に接続されたロボットアーム10と、を有する。また、図2に示すように、ロボット1は、複数の駆動部130と、複数の角度センサー120とを有する。
図1に示すように、本実施形態では、ロボット1は、例えば床70(設置箇所)に設けられている。なお、本実施形態では、基台110が床70に固定されているが、基台110は、ロボットアーム10が接続されていれば良く、基台110自体が移動可能であっても良い。また、基台110は、床70以外の箇所、例えば、天井等に設けられていてもよい。
また、ロボットアーム10は、第1アーム11(アーム)と、第2アーム12(アーム)と、第3アーム13(アーム)と、第4アーム14(アーム)と、第5アーム15(アーム)と、第6アーム16(アーム)とを有する。これらアーム11〜16は、基端側から先端側に向かってこの順に連結されている。また、第1アーム11は、基台110に接続されている。
第1アーム11は、基台110に対して鉛直方向に沿う第1回動軸O1まわりに回動可能となっている。また、第2アーム12は、第1アーム11に対して水平方向に沿う第2回動軸O2まわりに回動可能となっている。また、第3アーム13は、第2アーム12に対して水平方向に沿う第3回動軸O3まわりに回動可能となっている。また、第4アーム14は、第3アーム13に対して第3回動軸O3と直交した第4回動軸O4まわりに回動可能となっている。また、第5アーム15は、第4アーム14に対して第4回動軸O4と直交した第5回動軸O5まわりに回動可能となっている。また、第6アーム16は、第5アーム15に対して第5回動軸O5と直交した第6回動軸O6まわりに回動可能となっている。ここで、ロボットアーム10のうち最も先端に位置する第6アーム16の先端面と第6回動軸O6との交わる点を所定点P6という。
また、図2に示すように、ロボット1は、一方のアームを他方のアーム(または基台110)に対して回動させるモーターおよび減速機等を備える複数の駆動部130を有する。本実施形態では、ロボット1は、アーム11〜16と同じ数(本実施形態では6つ)の駆動部130を有している。複数の駆動部130は、図示はしないが、それぞれ、対応するアーム11〜16に設けられている。
駆動部130が有するモーターとしては、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターを用いることができる。減速機としては、例えば、遊星ギア型の減速機、波動歯車装置等を用いることができる。また、各駆動部130は、図示しないモータードライバーを介して制御装置5により制御されている。
また、各駆動部130には、例えば、ロータリーエンコーダー等の角度センサー120が設けられている。これにより、各駆動部130が有するモーターまたは減速機の回転軸(図示せず)の回転角度を検出することができ、よって、基端側のアームに対する先端側のアームの角度(姿勢)等の情報を得ることができる。
以上説明したようなロボット1は、後述する制御装置5によって制御される。そのため、制御装置5の制御の下、障害物等に接触するおそれを小さくでき、3次元空間内(実空間内)の目的の箇所にロボットアーム10の先端部およびエンドエフェクター4を的確かつ容易に位置させることができる。それゆえ、より安全にかつより効率良く作業等を行うことができる。
また、前述したように、ロボット1は、垂直多関節ロボットである。これにより、目的とする箇所にロボットアーム10の先端部およびエンドエフェクター4を位置させることができ、より質の高い作業を実現することができる。
なお、本実施形態では、ロボット1が有するアームの数は、6つであるが、アームの数は1〜5つであってもよいし、7つ以上であってもよい。ただし、エンドエフェクター4をロボットアーム10の先端部に設けた場合、エンドエフェクター4の先端部を3次元空間内の目的の箇所に位置させるためには、アームの数(回動軸の数)は少なくとも3つ以上であることが好ましい。
また、本実施形態では、各アーム11〜16は、隣り合うアームまたは基台110に対して回動可能になっているが、ロボットアーム10は、隣り合うアームまたは基台110に対して並進可能なアームを備えていてもよい。その場合には、角度センサー120に代えて、リニアエンコーダーで構成された位置センサーを用いることができる。
〈力検出装置〉
図1に示すように、第6アーム16の先端部には、力検出装置2が着脱可能に取り付けられている。力検出装置2は、エンドエフェクター4に加わる力(モーメントを含む)を検出する力検出器(力覚センサー)である。本実施形態では、力検出装置2として、互いに直交する3つの軸(x軸、y軸、z軸)方向の並進力成分Fx、Fy、Fzおよび3つの軸周りの回転力成分(モーメント)Mx、My、Mzの6成分を検出することができる6軸力覚センサーを用いている。また、力検出装置2は、検出した力検出情報を制御装置5へ出力する。
なお、力検出装置2は、6軸力覚センサーに限定されず、例えば、3軸力覚センサー等であってもよい。
このような力検出装置2がロボット1に取り付けられているため、力検出装置2の検出結果に基づいて、後述する制御装置5はエンドエフェクター4の障害物への接触等を検知できる。そのため、障害物回避動作および対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、ロボット1は、より安全に作業を実行することができる。
〈エンドエフェクター〉
力検出装置2の先端部には、エンドエフェクター4が着脱可能に取り付けられている。エンドエフェクター4は、対象物80に対して作業を行う器具であり、対象物80を保持する機能を有する。なお、保持とは、把持や吸着等を含む意味である。
本実施形態におけるエンドエフェクター4は、第6回動軸O6方向から見て第6アーム16よりも外側に突出した部分を有し、先端部に対象物80を把持可能な把持部41を有する。本実施形態では、把持部41は、2つの指を有するハンドで構成されている。ここで、把持部41の先端(2つの指の先端同士の間の中心)をツールセンターポイントP(所定部)とする。
なお、エンドエフェクター4としては、対象物80に対して作業可能な構成であればよく、例えば、対象物80を吸着する吸着機構を有するものであってもよい。
〈撮像装置〉
ロボットアーム10には、撮像装置3が着脱可能に取り付けられている。より具体的には、撮像装置3は、第5アーム15に取り付けられている。撮像装置3は、例えば作業台71上に載置された対象物80を撮像する機能を有する。
撮像装置3は、図示はしないが、複数の画素を有するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーで構成された撮像素子と、レンズ(光学系)と、を有する。この撮像装置3は、撮像対象等からの光をレンズによって撮像素子の受光面で結像させて、光を電気信号に変換し、その電気信号を制御装置5へと出力する。
なお、撮像装置3の構成は、撮像機能を有するものであればこれに限定されない。また、撮像装置3は、第5アーム15以外の箇所、例えば第6アーム16やエンドエフェクター4に取り付けられていてもよい。
〈表示装置〉
図1に示す表示装置61は、例えば液晶ディスプレイ等で構成されたモニターを備えており、例えば撮像装置3で撮像した画像や各種処理画面(例えば操作ウィンドウや処理結果に関する画面)等を表示する機能を有する。したがって、操作者は、表示装置61を介して、撮像装置3で撮像され画像やロボット1の作業等を把握することができる。
〈入力装置〉
入力装置62(入力部)は、例えば、マウス、キーボード、ティーチングペンダントまたはイネーブルスイッチ等で構成されている。なお、入力装置62を複数有していてもよい。また、入力装置62は、音(音声を含む)を認識する構成であってもよい。
ユーザーは、入力装置62を用いた入力操作を行うことで、制御装置5に対して各種指令を出すことができる。入力操作としては、例えば、マウスをクリックすること、キーボードを用いた文字入力、ティーチングペンダントが有するボタンの押下や押下の解除、イネーブルスイッチの押下や押下の解除、音声入力等が挙げられる。
なお、表示装置61および入力装置62は、それぞれ複数であってもよい。また、表示装置61および入力装置62の代わりに、表示装置61および入力装置62の各機能を兼ね備えた表示入力装置(図示せず)を用いてもよい。表示入力装置としては、例えばタッチパネル(静電式タッチパネルや感圧式タッチパネル)等を用いることができる。
〈制御装置〉
制御装置5は、ロボット1等の駆動を制御する装置である。本実施形態では、制御装置5は、プログラム(OS:Operating System)がインストールされたコンピューター(例えばPC(Personal Computer)やPLC(Programmable Logic Controller)等)で構成されている。この制御装置5は、プロセッサーとしてのCPU(Central Processing Unit)や、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等を有する。
なお、制御装置5と、ロボット1、力検出装置2、エンドエフェクター4および撮像装置3のそれぞれとは、通信可能であればよく、無線通信または有線通信で接続されている。また、制御装置5は、ロボット1の外部に設けられているが、ロボット1の内部に組み込まれていてもよい(図1参照)。
図2に示すように、制御装置5は、出力部51と、受付部52と、制御部53(処理部)と、記憶部54とを有し、これらの間で相互にデータのやり取りができるよう構成されている。
(制御部)
制御部53(処理部)は、各種演算やロボット1等の駆動を制御する機能を有する。制御部53の機能は、CPUにより記憶部54(RAMやROM等)に記憶された各種プログラムを実行することにより実現することができる。
制御部53は、実空間内での位置を3次元の直交座標系であるベース座標系(X軸、Y軸およびZ軸)で認識しており、ツールセンターポイントPの位置および姿勢(より正確にはツールセンターポイントPの位置および第6回動軸O6の姿勢)を座標(X、Y、Z、U、V、W)で認識する。
また、制御部53は、ロボットアーム10を動かすために、順運動学を用いて、各アーム11〜16に対応する駆動部130が有する回転軸の回転角の変位からツールセンターポイントPの位置および姿勢を求めたり、逆運動学を用いて、ツールセンターポイントPの位置および姿勢から各アーム11〜16に対応する駆動部130が有する回転軸の回転角の変位を求める。例えば、制御部53は、各駆動部130が有する回転軸の回転角の変位とツールセンターポイントPの位置および姿勢との関係を表す関係式(例えばヤコビ行列)のデータを基に、各回転角の変位とツールセンターポイントPの位置および姿勢とを求め、ロボットアーム10を動かす。
また、制御部53は、撮像装置3の画像座標系(2次元の直交座標系)とロボット1のベース座標系(3次元の直交座標系)とのキャリブレーションを行い、撮像装置3で撮像した2次元画像での位置を、ベース座標系での実空間内の位置に変換(座標変換)する。これにより、画像に映された位置が、ベース座標系でどの位置にあるか把握できる。
また、制御部53は、角度センサー120、力検出装置2および撮像装置3からそれぞれ得られた情報を基に、目標値(目標とする駆動部130の回転軸の回転角)と、制御量(実際の駆動部130の回転軸の回転角)とを比較して、操作量(駆動部130への印加電圧)を制御する。これにより、ツールセンターポイントPを目的とする箇所に移動させることができる。
(記憶部)
記憶部54は、各種プログラムやデータを記憶(記録、保存)する機能を有する。記憶部54の機能は、RAM(例えばバッファーを含む)、ROMおよび外部記憶装置(図示せず)等によって実現することができる。
(出力部)
出力部51は、出力インターフェースで構成されており、制御部53の制御下でロボット1、力検出装置2、エンドエフェクター4、撮像装置3および表示装置61のそれぞれに対して各種信号を出力する。出力部51から出力される信号は、アナログ信号でもデジタル信号でもよい。
(受付部)
受付部52は、入力インターフェースで構成されており、制御部53の制御下でロボット1、力検出装置2、エンドエフェクター4および撮像装置3のそれぞれから出力された各種信号を受け付ける。また、受付部52は、入力装置62から入力された指令を受け付ける。
以上説明した制御装置5は、前述した出力部51、受付部52、制御部53および記憶部54以外の他の機能部を有していてもよい。
以上、ロボットシステム100の基本的な構成について簡単に説明した。
このようなロボットシステム100において、制御装置5は、操作者の入力装置62による入力操作に基づく指令に応じて、目的とする箇所にツールセンターポイントPを位置させるようにロボットアーム10を駆動させる。具体的には、制御装置5は、ツールセンターポイントPを移動させる第1指令を受け付けると、目的の箇所に向かってツールセンターポイントPを移動させるようにロボットアーム10を駆動させる第1駆動制御を実行する。また、制御装置5は、第1駆動制御で移動した経路に沿ってツールセンターポイントPを戻す第2指令を受けると、ツールセンターポイントPを経路に沿って戻すようにロボットアーム10を駆動させる第2駆動制御を実行する。
≪第1駆動制御および第2駆動制御≫
以下、第1駆動制御および第2駆動制御について説明する。
図3は、教示点P1から教示点P4における軸座標の経路を示す図である。図4は、軸座標の目標位置への移動の一例を示すフロー図である。
以下では、第1駆動制御において、予め記憶部54に記憶された図3に示す目標軌道R01に沿ってツールセンターポイントPを教示点P1から教示点P4に向かって移動させ、第2駆動制御において、第1駆動制御でツールセンターポイントPが辿った経路R1上の教示点P3にツールセンターポイントPを戻す場合を例に説明する。以下、図4に示すフローに沿って説明する。
まず、図4に示すように、制御部53は、ツールセンターポイントPを移動させる第1指令を受付部52が受け付けたか否かを判断する(ステップS11)。第1指令は、操作者の入力装置62を用いた入力操作により出される指令である。
制御部53は、第1指令を受け付けた場合(ステップS11の「Yes」)、教示点P4に向かってツールセンターポイントPを移動させる第1駆動制御を開始する(ステップS12)。なお、制御部53は、第1指令を受け付けていない場合(ステップS11の「No」)、第1指令を受けるまでロボット1を待機させる。
次に、制御部53は、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS13)。制御部53は、所定時間が経過したら(ステップS13の「Yes」)、軌道計算を行って(ステップS14)、その計算結果を記憶部54に記憶させる(ステップS15)。
ここで、軌道計算とは、ツールセンターポイントPが移動する経路R1を求めることである。具体的には、軌道計算とは、所定周期で、ツールセンターポイントPが経由する経由点に関する情報(各駆動部130の回転角やツールセンターポイントPの位置および姿勢)を求めることである。例えば、現在のツールセンターポイントPの位置(経由点)に関する情報等を基にして、次に移動するツールセンターポイントPの位置(経由点)に関する情報を求める。これにより、ツールセンターポイントPの目標軌道R01上の位置と実際の位置とのずれを修正しつつツールセンターポイントPを移動させることができる。また、複数の経由点は、例えば記憶部54を構成するバッファーに記憶(保存)される。
次に、制御部53は、ロボット1の駆動の一時停止に関する情報(停止指令)を検知したか否かを判断する(ステップS16)。
制御部53は、受付部52が停止指令を受けた場合(ステップS16の「Yes」)、第1駆動制御を止めてロボットアーム10の駆動を一時停止させた後、ツールセンターポイントPを後退させる第2指令を受けたか否かを判断する(ステップS17)。第2指令は、操作者の入力装置62を用いた入力操作により出される指令である。例えば、操作者は、入力装置62が有する第2指令を指示するボタン(図示せず)を押下することで、制御装置5に対して第2指令を命じることができる。なお、制御部53は、受付部52が停止指令等を受けていない場合(ステップS16の「No」)、ステップS11に戻る。
次に、制御部53は、第2指令を受け付けた場合(ステップS17の「Yes」)、ツールセンターポイントPが辿ってきた経路R1に沿ってツールセンターポイントPを戻すようにロボットアーム10を駆動させる第2駆動制御を行って、ツールセンターポイントPを前の教示点P3に戻す(ステップS18)。例えば、制御部53は、図3に示すように、ツールセンターポイントPがポイントH1に位置しているときに第2指令を受けた場合、第2駆動制御を実行して、経路R1を辿るようにツールセンターポイントPを戻し、ポイントH1よりも前の教示点P3にツールセンターポイントPを位置させる。ツールセンターポイントPが前の教示点P3に戻ったら、制御部53は、ステップS17に戻る。
一方、制御部53は、第2指令を受け付けていない場合(ステップS17の「No」)、終点である教示点P4に到達したか否かを判断する(ステップS19)。制御部53は、教示点P4に到達していなければ(ステップS19の「No」)、ステップS11に戻り、教示点P4に到達したら(ステップS19の「Yes」)、ツールセンターポイントPの移動を終了する。
以上説明したように、ロボットアーム10を有するロボット1の駆動を制御する制御装置5は、入力操作が可能な入力装置62(入力部)からの指令を受け付ける受付部52と、受付部52で受け付けた指令に応じて、ロボット1の駆動を制御する制御部53と、ロボット1の駆動に関する情報を記憶する記憶部54と、を有する。そして、制御部53は、ロボットアーム10またはロボットアーム10に接続された部材(本実施形態では、ロボットアーム10に接続されたエンドエフェクター4)のツールセンターポイントP(所定部)を移動させる第1指令を受付部52が受け付けた場合に、教示点P1(第1位置)から教示点P4(第2位置)に向かってツールセンターポイントPを移動させる第1駆動制御と、第1指令の後、ツールセンターポイントPを後退させる第2指令を受付部52が受け付けた場合に、記憶部54に記憶されている情報(経路R1に関する情報)に基づいて教示点P1から教示点P4に向かうにあたり辿ってきた経路R1の少なくとも一部、本実施形態では全部に沿って戻るようにツールセンターポイントPを移動させる第2駆動制御とを行う。なお、記憶部54に記憶されている情報(経路R1に関する情報)とは、例えば、軌道計算で求めた結果等が挙げられる。
このような制御装置5によれば、図3に示すポイントH1にツールセンターポイントPが位置しているときに第2指令を受け付けた場合、第2駆動制御を行って経路R1に沿ってツールセンターポイントPの位置を戻すことができる。そのため、例えば、障害物への衝突を回避するためにツールセンターポイントPを戻す場合、障害物に衝突していなかった前の教示点P3にツールセンターポイントPを戻すことができるため、戻す際に(退避させる際に)新たに他の障害物等にロボットアーム10が接触するおそれを低減できる。
また、前述したように、制御部53は、ステップS14の軌道計算において、所定周期で、ツールセンターポイントPが経由する経由点に関する情報(各駆動部130の回転角やツールセンターポイントPの位置および姿勢)を求めている。そして、制御部53は、ステップS15において、所定周期で求めた経由点に関する情報を記憶部54に記憶させている。そのため、記憶部54に記憶された複数の経由点に関する情報を用いることで、辿ってきた経路R1を正確になぞるようにツールセンターポイントPを戻すことができる。
また、本実施形態では、前述したように、辿ってきた経路R1の全部に沿ってツールセンターポイントPを戻しているが、経路R1の一部に沿ってツールセンターポイントPを戻してもよい。例えば、記憶部54が経路R1を構成する複数の経由点を時間的に間引いて記憶している場合、記憶している経由点の情報を基にツールセンターポイントPを戻してもよい。
また、前述したように、制御装置5は、入力装置62から入力された第2指令に応じて第2駆動制御を行う(ステップS17、S18)。すなわち、制御装置5は、操作者による入力操作に応じて、第2駆動制御を実行する。そのため、障害物等にロボットアーム10が接触した場合に限らず、操作者の意図に応じてツールセンターポイントPの位置を戻すことができる。
なお、本実施形態では、「所定部」としてツールセンターポイントPを用いた場合を例に説明しているが、「所定部」は、ロボットアーム10またはエンドエフェクター4等のロボットアーム10に接続された部材の任意の箇所であればよく、ツールセンターポイントP以外の箇所、例えば所定点P6や、第5アーム15の先端等であってもよい等であってもよい。
また、本実施形態では、「第1位置」が教示点P1であり、「第2位置」が教示点P4である場合を例に説明しているが、「第1位置」および「第2位置」はそれぞれ任意の位置でよい。したがって、例えば、「第1位置」は教示点P2であり、「第2位置」は教示点P3であってもよい。
また、前述したように、制御部53は、第2駆動制御において、予め設定された教示点P3にツールセンターポイントP(所定部)が戻るようにロボットアーム10を駆動させる。
これにより、例えば、障害物への衝突を回避するためにツールセンターポイントPを戻す場合、障害物に衝突しなかった前の教示点P3にツールセンターポイントPを戻すことができるため、ツールセンターポイントPを戻す際に新たに他の障害物等にロボットアーム10が接触するおそれをより低減できる。また、前述したように、戻った教示点P3からツールセンターポイントPの移動を再開することができるので、初めからツールセンターポイントPの移動をやり直す手間を省くことができる。
さらに、前述した説明では、ツールセンターポイントPが1つ前の教示点P3に戻るようにロボットアーム10を駆動させたが、制御部53は、入力操作に応じて複数前の教示点P1にツールセンターポイントPを戻すことも可能である。すなわち、制御部53は、第2駆動制御において、ツールセンターポイントP(所定部)が複数の教示点P1〜P3を辿りながら戻るようにロボットアーム10を駆動させることも可能である。
例えば、制御部53は、操作者が入力装置62が有する第2指令を指示するボタン(図示せず)を押下した回数と同数前の教示点にツールセンターポイントPを戻す。例えば、操作者が第2指令を指示するボタン(図示せず)を3回押下したら、制御部53は、ポイントH1から3個前の教示点P1にツールセンターポイントPを戻す。このように、操作者が意図する箇所からツールセンターポイントPの移動をやり直すことも可能である。また、複数の教示点P1〜P3を有する経路R1を辿るようにして複数前の教示点P1にツールセンターポイントPを戻すことができるため、ツールセンターポイントPを戻す際に新たに他の障害物等にロボットアーム10が接触するおそれをより低減できる。
また、前述したように、制御部53は、ロボット1の駆動を一時的に停止させた後に、受付部52が第2指令を受け付けた場合に、第2駆動制御を行う(図5のステップS16、S17参照)。これにより、一時停止させずに第2駆動制御を行う場合に比べて、第2駆動制御を的確にかつ安定して行うことができる。
ここで、ロボット1の駆動の一時停止とは、ロボット1の動作中に、ロボット1の動作が一時的に停止している状態を言う。
具体的には、以下のような停止指令を受けた場合に、制御部53は、ロボット1の動作を一時停止させる。(1)ロボット1の動作中にエラー(例えば衝突など)が生じた場合、(2)目標位置である教示点P4にツールセンターポイントPが到達した場合、(3)外部装置からの割り込み信号(例えばロボット1を囲う図示しない安全扉が開いたという信号)を検知した場合、(4)入力装置62が有する非常停止ボタンを操作者が押下した場合、(5)操作者がティーチングペンダントやイネーブルスイッチの押下を解除した場合等が挙げられる。
なお、制御部53は、ロボット1、力検出装置2、撮像装置3およびその他の外部装置(図示せず)のいずれかから出力された信号に基づいて、(1)、(2)および(3)の場合であると判断する。
また、本実施形態のロボットシステム100によれば、(4)および(5)の場合のように、操作者の意図に応じた停止指令によりロボット1の駆動を一時的に停止させた後に、操作者の意図に応じて第2駆動制御を行うことができる。
[変形例1]
図5は、教示点P1’から教示点P3’における軸座標の経路を示す図である。図6は、軸座標の移動の変形例1を示すフロー図である。
以下では、第1駆動制御において、予め設定された目標軌道R01に沿ってツールセンターポイントPを移動させるのではなく、入力操作に応じて教示点P1’、P2’、P3’を教示しつつツールセンターポイントPを移動させ、第2駆動制御において、第1駆動制御でツールセンターポイントPが辿った経路R1’上の教示点P3’にツールセンターポイントPを戻す場合を例に説明する(図3および図5参照)。なお、以下では、図6に示すフローに沿って説明するが、前述した図4のフロー図との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図6に示すように、ステップS16において、受付部52が停止指令を受けた場合(ステップS16の「Yes」)、制御部53は、ツールセンターポイントPの現在の位置を教示する教示指令を受けたか否かを判断する(ステップS21)。教示指令は、操作者の入力装置62を用いた入力操作により出される指令である。
制御部53は、受付部52が教示指令を受けた場合(ステップS21の「Yes」)、ツールセンターポイントPの現在の位置を教示し、記憶部54にその教示した情報(各駆動部130の回転角やツールセンターポイントPの位置および姿勢)を記憶させる(ステップS22)。なお、制御部53は、教示したツールセンターポイントPの位置を教示点P1’〜P3’として記憶部54(例えばROM等)に記憶させる。
また、ステップS17において、受付部52が第2指令を受け付けた場合(ステップS17の「Yes」)、制御部53は、第2駆動制御を行って、ツールセンターポイントPを前の教示点P3’に戻す(ステップS23)。例えば、制御部53は、図5に示すように、ツールセンターポイントPがポイントH1’に位置しているときに第2指令を受けた場合、第2駆動制御を実行して、経路R1’を辿るようにツールセンターポイントPを戻し、ポイントH1’よりも前の教示点P3’にツールセンターポイントPを位置させる。
このように、制御部53は、第2駆動制御において、第1駆動制御で教示した教示点P3’にツールセンターポイントP(所定部)が戻るようにロボットアーム10を駆動させる。
これにより、例えば、障害物への衝突を回避するためにツールセンターポイントPを戻す場合、障害物に衝突しなかった前の教示点P3’にツールセンターポイントPを戻すことができるため、ツールセンターポイントPを戻す際に新たに他の障害物等にロボットアーム10が接触するおそれをより低減できる。また、前述したように、戻った教示点P3’から教示を再開することができるので、初めから教示をやり直す手間を省くことができ、効率よく教示を行うことができる。
[変形例2]
図7は、記憶点J1から記憶点J7における軸座標の経路を示す図である。図8は、軸座標の移動の変形例2を示すフロー図である。
以下では、第1駆動制御において、入力操作に応じてツールセンターポイントPの位置を教示せずに記憶点J1〜J7として記憶しつつツールセンターポイントPを移動させ、第2駆動制御において、第1駆動制御でツールセンターポイントPが辿った経路R2上の記憶点J7にツールセンターポイントPを戻す場合を例に説明する(図7参照)。なお、以下では、図8に示すフローに沿って説明するが、前述した図4のフロー図との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図8に示すように、ステップS16において、受付部52が停止指令を受けた場合(ステップS16の「Yes」)、制御部53は、ツールセンターポイントPの現在の位置を教示せずに記憶させる記憶指令を受けたか否かを判断する(ステップS24)。記憶指令は、操作者の入力装置62を用いた入力操作により出される指令である。例えば、記憶指令は、操作者がティーチングペンダントのボタンやイネーブルスイッチの押下を解除することにより出される指令である。本実施形態の制御装置5では、前述の押下の解除を記憶指令であると判断するように設定されている。
制御部53は、受付部52が記憶指令を受けた場合(ステップS24の「Yes」)、ツールセンターポイントPの現在の位置を教示せずに記憶部54に記憶させる(ステップS25)。例えば、制御部53は、作業者によるティーチングペンダントのボタンの押下に応じて記憶点J1から+X軸方向にツールセンターポイントPを移動させているときに、受付部52が作業者による前記ボタンの押下の解除を受けると、ツールセンターポイントPの位置を記憶点J2として記憶部54に記憶させる(図7参照)。同様に、制御部53は、作業者によるボタンの押下に応じて記憶点J2から+Y軸方向にツールセンターポイントPを移動させているときに、受付部52が作業者による前記ボタンの押下の解除を受けると、ツールセンターポイントPの位置を記憶点J3として記憶部54に記憶させる。このようにして、制御部53は、記憶点J1〜J7を記憶部54(例えばRAM等)に記憶させる。
また、ステップS17において、受付部52が第2指令を受け付けた場合(ステップS17の「Yes」)、制御部53は、第2駆動制御を行って、ツールセンターポイントPを前の記憶点J7に戻す(ステップS26)。例えば、制御部53は、図7に示すように、ポイントH2に位置しているときに第2指令を受けた場合、第2駆動制御を実行して、経路R2を辿るようにツールセンターポイントPを戻し、ポイントH2よりも前の記憶点J7にツールセンターポイントPを位置させる。
このように、制御部53は、第1駆動制御において、ツールセンターポイントP(所定部)の位置を教示せずに記憶させる記憶指令を受付部52が受け付けた場合、ツールセンターポイントPの位置を例えば記憶点J7として記憶部54に記憶させる。また、制御部53は、第2駆動制御において、ツールセンターポイントPが記憶点J7に戻るようにロボットアーム10を駆動させる。
これにより、例えば、障害物への衝突を回避するためにツールセンターポイントPの位置を戻す場合、障害物に衝突しなかった前の記憶点J7にツールセンターポイントPを戻すことができるため、戻す際に新たに他の障害物等にロボットアーム10が接触するおそれを低減できる。また、例えば、戻った記憶点J7から教示等の作業を再開することができるので、記憶点J1から作業をやり直す手間を省くことができる。
また、1つ前の記憶点J7に戻るだけでなく、複数前の記憶点J1〜J7のいずれかにツールセンターポイントPを戻すことも可能である。例えば、制御部53は、操作者が第2指令を指示する入力装置62が有するボタン(図示せず)を押下した回数と同数前の記憶点にツールセンターポイントPを戻すことができる。
さらに、制御部53は、第1駆動制御において、複数の記憶点J1〜J7を記憶部54に記憶させ、第2駆動制御において、例えば、ツールセンターポイントPが複数の記憶点J1〜J7のうちの一部の記憶点J1、J2、J3およびJ7を辿りながら戻るようにロボットアーム10を駆動させることが可能である。このとき記憶点J4、J5およびJ6は通過しない。
このように複数の記憶点J1〜J7のうちの一部の記憶点J1、J2、J3およびJ7を辿るようにツールセンターポイントPを戻すことで、第2駆動制御の効率を高めることができる。また、記憶部54が記憶しておく記憶点の数を減らすことができ、制御装置5の簡略化を図ることができる。
[変形例3]
図9は、経由点T1から経由点T5における所定部の経路を示す図である。図10は、軸座標の移動の変形例3を示すフロー図である。
以下では、第1駆動制御において、予め設定された動作プログラムに沿ってツールセンターポイントPを移動させ、第2駆動制御において、第1駆動制御でツールセンターポイントPが辿った経路R3上の経由点T5にツールセンターポイントPを戻す場合を例に説明する(図9参照)。なお、以下では、図10に示すフローに沿って説明するが、前述した図4のフロー図との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
ステップS13、S14において、所定時間が経過する毎に、経由点T1〜T5を記憶する(図9および図10参照)。
また、ステップS17において、受付部52が第2指令を受け付けた場合(ステップS17の「Yes」)、制御部53は、第2駆動制御を行って、ツールセンターポイントPを前の経由点T5に戻す(ステップS27)。例えば、制御部53は、図9に示すように、ポイントH3に位置しているときに第2指令を受けた場合、第2駆動制御を実行して、経路R3を辿るようにツールセンターポイントPを戻し、ポイントH3よりも前の経由点T5にツールセンターポイントPを位置させる。
このように、制御部53は、第1駆動制御において、所定の周期で、ツールセンターポイントP(所定部)が辿った経路R3上の複数の経由点T1〜T5を記憶部54に記憶させ、第2駆動制御において、ツールセンターポイントPが複数の経由点T1〜T5のうちの任意の経由点T5に戻るようにロボットアーム10を駆動させる。
これにより、予め教示点P1〜P4を設定したり、入力操作を行って教示点P1’〜P3’や記憶点J1〜J7の設定を行わなくても、ツールセンターポイントPの位置を戻すことができる。
また、1つ前の経由点T5に戻るだけでなく、複数前の経由点T1〜T5のいずれかにツールセンターポイントPを戻すことも可能である。例えば、入力装置62は、操作者によって何時間前に戻るかを入力することができるよう構成されており、制御部53は、入力装置62に入力された時間前の経由点にツールセンターポイントPを戻すことができる。
さらに、制御部53は、第2駆動制御において、例えば、ツールセンターポイントP(所定部)が複数の経由点T1〜T5のうちの一部の経由点T1、T3およびT5を辿りながら戻るようにロボットアーム10を駆動させることが可能である。このとき経由点T2およびT4は通過しない。
このように複数の経由点T1〜T5のうちの一部の経由点T1、T3およびT5を辿るようにツールセンターポイントPを戻すことで、第2駆動制御の効率を高めることができる。また、記憶部54が記憶しておく経由点の数を減らすことができ、制御装置5の簡略化を図ることができる。
[変形例4]
図11は、始点P100から終点P200における軸座標の経路を示す図である。図12は、軸座標の移動の変形例4を示すフロー図である。
以下では、第1駆動制御において、始点P100から終点P200に向かって、教示点、記憶点および経由点を記憶しつつツールセンターポイントPを移動させ、第2駆動制御において、教示点、記憶点および経由点のうちの所望の点にツールセンターポイントPを戻す場合を例に説明する(図11参照)。なお、以下では、図12に示すフローに沿って説明するが、前述した図6、図8および図10のフロー図との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
制御部53は、第1駆動制御を開始した後(ステップS12)、所定時間が経過したら(ステップS13の「Yes」)、軌道計算を行い(ステップS14)、その計算結果を記憶する(ステップS15)。これにより、図11に示すように、始点P100から終点P200に至るまでに複数の経由点T11〜T15が記憶される。
また、ステップS24において、受付部52が記憶指令を受けた場合(ステップS24の「Yes」)、制御部53は、ツールセンターポイントPの現在の位置を教示せずに記憶部54に記憶させる(ステップS25)。これにより、図11に示すように、始点P100から終点P200に至るまでに複数の記憶点J11、J12が記憶される。
また、ステップS21において、受付部52が教示指令を受けた場合(ステップS21の「Yes」)、制御部53は、ツールセンターポイントPの現在の位置を教示し、記憶部54にその教示した情報を記憶させる(ステップS22)。これにより、図11に示すように、始点P100から終点P200に至るまでに教示点P11が記憶される。なお、教示点P11と記憶点J12とは一致している。
また、ステップS17において、例えば図11に示すようにポイントH4に位置しているときに受付部52が第2指令を受けた場合(ステップS17の「Yes」)、制御部53は、受け付けた第2指令の内容に応じて、教示点P11、記憶点J11、J12および経由点T11〜T15のいずれに戻るのかを判断する。
教示点P11に戻る指令であった場合、制御部53は、第2駆動制御を行い、経路R4を辿ってツールセンターポイントPを前の教示点P11に戻す(ステップS281)。記憶点J11または記憶点J12に戻る指令であった場合、制御部53は、第2駆動制御を行い、経路R4を辿ってツールセンターポイントPを前の記憶点J11または記憶点J12に戻す(ステップS282)。経由点T11〜T15のいずれかに戻る指令であった場合、制御部53は、第2駆動制御を行い、経路R4を辿ってツールセンターポイントPを前の経由点T11〜T15のいずれかに戻す(ステップS283)。
このように、制御部53は、第2指令の内容に応じて、すなわち、操作者の意図に応じて教示点P11、記憶点J11、J12および経由点T11〜T15のいずれかにツールセンターポイントPを戻すことができる。このように、ツールセンターポイントPを戻す位置を選択できることで、ロボットシステム100の利便性を高めることができる。
[変形例5]
図13は、撮像装置の視野内にエンドエフェクターが位置している状態を示す図である。図14は、軸座標の移動の変形例5を示すフロー図である。
以下では、撮像装置3の視野内にエンドエフェクター4が入った場合、第2駆動制御において、撮像装置3の視野内にエンドエフェクター4が入っていなかった位置にツールセンターポイントPを戻す場合を例に説明する(図1および図13参照)。なお、以下では、図14に示すフローに沿って説明するが、前述した図4のフロー図との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
例えば、図1に示すロボットアーム10の状態では、撮像装置3の直下にエンドエフェクター4が無く、撮像装置3の視野内にエンドエフェクター4が入っていない。これに対し、図13に示すように、第6アーム16が回動することにより、第6アーム16に取り付けられたエンドエフェクター4が、第5アーム15に取り付けられた撮像装置3の視野内に入る場合がある。このような場合、エンドエフェクター4によって視野範囲が遮られて、撮像装置3によって対象物80を撮像することができない。
そこで、受付部52が、エンドエフェクター4が撮像装置3の視野内にロボット1の一部またはエンドエフェクター4の一部が入ったという指令を受け(ステップS31の「Yes」)、第2指令を受けた場合(ステップS17の「Yes」)、制御部53は、撮像装置3の視野内にエンドエフェクター4が映っていなかった位置(例えば経由点)にツールセンターポイントPを戻す(ステップS32)。
このようにロボット1には、撮像装置3を取り付けることが可能であり、撮像装置3からの出力(画像データ)に基づいてロボットアーム10に接続された部材であるエンドエフェクター4の一部(またはロボット1の一部)が撮像装置3の撮像画像に映っていることを受付部52が受け付けた場合、制御部53は、第2駆動制御において、撮像装置3の視野内にエンドエフェクター4の一部(またはロボット1の一部)が撮像画像に映っていなかった位置にツールセンターポイントP(所定部)が戻るようにロボットアーム10を駆動させる。
これにより、ロボット1またはエンドエフェクター4の一部が撮像画像に映らない位置にツールセンターポイントPを戻す際に、新たに他の障害物等にロボットアーム10が接触するおそれをより低減できる。また、撮像装置3からの画像情報を基にしてロボット1は効率よく作業を行うことができる。
なお、予め、ロボット1の一部またはエンドエフェクター4の一部が撮像装置3の撮像画像に写っている場合のデータ等を記憶部54に記憶しておく。これにより、制御部53は、受付部52で受け付けた画像データと記憶部54に記憶されたデータとを比較して、ロボット1の一部またはエンドエフェクター4の一部が撮像装置3の視野内に入っているか否か、すなわち撮像画像に映っているか否かを判断することができる。
以上、ロボットシステム100について説明した。前述したように、ロボットシステム100は、制御装置5と、制御装置5によって制御されるロボット1と、を備える。
このようなロボットシステム100によれば、制御装置5の制御の下、ロボット1が障害物等に接触するおそれを小さくでき、よって、より安全にかつより効率良くロボット1による作業等を行うことができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図15は、第2実施形態に係るロボットシステムのエンドエフェクターを示す図である。図16は、軸座標の移動の一例を示すフロー図である。
本実施形態は、主にエンドエフェクターの構成が前述した実施形態と異なる。なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図15に示すエンドエフェクター4Aは、接着剤等の液滴81を吐出するディスペンサー(吐出部)で構成されている。
以下、このエンドエフェクター4Aを用いた塗布作業における第1駆動制御および第2駆動制御について説明する。なお、以下では、図16に示すフローに沿って説明するが、前述した図4のフロー図との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
以下では、ステップS12の第1駆動制御において、制御部53は、エンドエフェクター4Aの先端を対象物80に対して離間させた状態でエンドエフェクター4Aによって対象物80上に液滴81を吐出さながらツールセンターポイントPを+X軸方向に移動させる。例えば、図15中の実線で示すエンドエフェクター4Aを+X軸方向に移動させる。
また、受付部52が、エンドエフェクター4が対象物80に接触したという指令を受け(ステップS33の「Yes」)、第2指令を受けた場合(ステップS17の「Yes」)、制御部53は、エンドエフェクター4が対象物80に接触していなかった位置(例えば経由点)にツールセンターポイントPを戻す(ステップS34)。なお、制御部53は、力検出装置2から出力された信号に基づいてエンドエフェクター4が対象物80に接触したことを検知する。
例えば、図15中の二点鎖線で示すエンドエフェクター4Aのように、ツールセンターポイントPがポイントH5に位置しているときに第2指令を受けた場合、制御部53は、第2駆動制御を実行して、経路R5を辿るようにツールセンターポイントPを戻し、ポイントH5よりも前のポイントP22にツールセンターポイントPを位置させる。すなわち、エンドエフェクター4が対象物80に接触しているときのポイントH5から、エンドエフェクター4が対象物80に接触していなかったときのポイントP22に、経路R5を辿りながらツールセンターポイントPを戻す。
このように、ロボット1には、力検出装置2を取り付けることが可能であり、制御部53は、受付部52が力検出装置2からの出力に基づいてロボットアーム10に接続された部材であるエンドエフェクター4(またはロボット1)が対象物80に接触したことを受け付けた場合、第2駆動制御において、エンドエフェクター4(またはロボット1)が対象物80に接触していなかった位置にツールセンターポイントP(所定部)が戻るようにロボットアーム10を駆動させることが好ましい。
これにより、対象物80から所定部を退避させる際に、新たに他の障害物等にロボットアーム10が接触するおそれをより低減できる。
以上、本発明の制御装置、ロボットおよびロボットシステムを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、本発明のロボットは、垂直多関節ロボット以外のロボットであってもよく、水平多関節ロボットや、パラレルリンクロボットであってもよい。
1…ロボット、2…力検出装置、3…撮像装置、4…エンドエフェクター、4A…エンドエフェクター、5…制御装置、10…ロボットアーム、11…第1アーム、12…第2アーム、13…第3アーム、14…第4アーム、15…第5アーム、16…第6アーム、41…把持部、51…出力部、52…受付部、53…制御部、54…記憶部、61…表示装置、62…入力装置、70…床、71…作業台、80…対象物、81…液滴、100…ロボットシステム、110…基台、120…角度センサー、130…駆動部、H1…ポイント、H1'…ポイント、H2…ポイント、H3…ポイント、H4…ポイント、H5…ポイント、J1…記憶点、J11…記憶点、J12…記憶点、J2…記憶点、J3…記憶点、J4…記憶点、J5…記憶点、J6…記憶点、J7…記憶点、O1…第1回動軸、O2…第2回動軸、O3…第3回動軸、O4…第4回動軸、O5…第5回動軸、O6…第6回動軸、P…ツールセンターポイント、P1…教示点、P1'…教示点、P100…始点、P11…教示点、P2…教示点、P2'…教示点、P200…終点、P22…ポイント、P3…教示点、P3'…教示点、P4…教示点、P6…軸座標、R01…目標軌道、R1…経路、R1'…経路、R2…経路、R3…経路、R4…経路、R5…経路、T1…経由点、T11…経由点、T12…経由点、T13…経由点、T14…経由点、T15…経由点、T2…経由点、T3…経由点、T4…経由点、T5…経由点

Claims (11)

  1. ロボットアームを有するロボットの駆動を制御する制御装置であって、
    入力操作が可能な入力部からの指令を受け付ける受付部と、
    前記受付部で受け付けた前記指令に応じて、前記ロボットの駆動を制御する制御部と、
    前記ロボットの駆動に関する情報を記憶する記憶部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記ロボットアームまたは前記ロボットアームに接続された部材の所定部を移動させる第1指令を前記受付部が受け付けた場合に、第1位置から第2位置に向かって前記所定部を移動させる第1駆動制御と、
    前記第1指令の後、前記所定部を後退させる第2指令を前記受付部が受け付けた場合に、前記記憶部に記憶されている情報に基づいて前記第1位置から前記第2位置に向かうにあたり辿ってきた経路の少なくとも一部に沿って戻るように前記所定部を移動させる第2駆動制御と、を実行し、
    前記第1駆動制御において、前記所定部の位置を教示せずに記憶させる記憶指令を前記受付部が受け付けた場合、前記所定部の位置を記憶点として前記記憶部に記憶させ、
    前記第2駆動制御において、前記所定部が前記記憶点に戻るように前記ロボットアームを駆動させることを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御部は、前記第1駆動制御において、複数の前記記憶点を前記記憶部に記憶させ、
    前記第2駆動制御において、前記所定部が前記複数の記憶点のうちの一部の前記記憶点を辿りながら戻るように前記ロボットアームを駆動させる請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記ロボットの駆動を一時的に停止させた後に、前記受付部が前記第2指令を受け付けた場合、前記第2駆動制御を行う請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記第2駆動制御において、前記第1駆動制御で教示した教示点または予め設定された教示点に、前記所定部が戻るように前記ロボットアームを駆動させる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記第2駆動制御において、前記所定部が複数の前記教示点を辿りながら戻るように前記ロボットアームを駆動させる請求項に記載の制御装置。
  6. 前記制御部は、前記第1駆動制御において、所定の周期で、前記所定部が辿った前記経路上の複数の経由点を前記記憶部に記憶させ、
    前記第2駆動制御において、前記所定部が前記複数の経由点のうちの任意の前記経由点に戻るように前記ロボットアームを駆動させる請求項1ないしのいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記制御部は、前記第2駆動制御において、前記所定部が前記複数の経由点のうちの一
    部の前記経由点を辿りながら戻るように前記ロボットアームを駆動させる請求項に記載の制御装置。
  8. 前記ロボットには、力検出装置を取り付けることが可能であり、
    前記受付部が前記力検出装置からの出力に基づいて前記ロボットまたは前記部材が対象物に接触したことを受け付けた場合、前記制御部は、前記第2駆動制御において、前記ロボットまたは前記部材が前記対象物に接触していなかった位置に前記所定部が戻るように前記ロボットアームを駆動させる請求項1ないしのいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記ロボットには、撮像装置を取り付けることが可能であり、
    前記撮像装置からの出力に基づいて前記ロボットの一部または前記部材の一部が前記撮像装置の撮像画像に映っていることを前記受付部が受け付けた場合、前記制御部は、前記第2駆動制御において、前記撮像装置の視野内に前記ロボットの一部または前記部材の一部が前記撮像画像に映っていなかった位置に前記所定部が戻るように前記ロボットアームを駆動させる請求項1ないしのいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の制御装置と、当該制御装置によって制御されるロボットと、を備えることを特徴とするロボットシステム。
  11. ロボットアームを有するロボットと、
    前記ロボットの駆動を制御する制御部および前記ロボットの駆動に関する情報を記憶する記憶部を有する制御装置と、を備えるロボットシステムのロボット制御方法であって、
    前記制御部は、
    前記ロボットアームのツールセンターポイントを移動させる第1指令に基づいて、第1位置から第2位置に向かって前記ツールセンターポイントを移動させる第1駆動制御を実行し、
    前記第1駆動制御を実行している際に、前記ツールセンターポイントの位置を教示せずに記憶する記憶指令を受け付けた場合、前記ツールセンターポイントの位置を記憶点として前記記憶部に記憶し、
    前記第1指令の後、前記ツールセンターポイントを後退させる第2指令に基づいて、前記第1位置から前記第2位置に向かうにあたり辿ってきた経路の少なくとも一部に沿って前記ツールセンターポイントを前記記憶点に戻るように移動させる第2駆動制御を実行する、ことを特徴とするロボット制御方法。
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