JP6938993B2 - 情報処理装置、画像読取装置、情報処理システム、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、画像読取装置、情報処理システム、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、画像読取装置、情報処理システム、及びプログラムに関する。
特許文献1には、利用者の簡易型携帯電話端末とその電話番号とパスワードとリモート接続IDとを予め登録し、パスワードとリモート接続IDを利用者に通知し、利用者の簡易型携帯電話端末からの電話番号とパスワードを受け、予め登録してある電話番号とパスワードと比較して一致するときは、一時的なパスワードを利用者の簡易型携帯電話端末に発行する認証装置と、簡易型携帯電話端末への一時的なパスワードの通知により利用者がパーソナルコンピュータを用いて行う接続要求を受け、認証装置に対しパスワードとリモート接続IDが正しいか問い合わせ、認証装置より正しいと通知された時のみパーソナルコンピュータとネットワークサービスを接続させるリモート接続装置とを有する認証システムが開示されている。
特許文献2には、近接通信手段を介して携帯情報端末からクラウドサービスへのログイン情報を受信し、このログイン情報を用いてクラウドサービスへのログイン処理を実行し、クラウドサービスから受信した印刷ジョブを印刷する画像形成装置が開示されている。
特開2000−10927号公報 特開2013−109616号公報
本発明は、2段階認証を行うための利用者の操作を簡素にすることを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の請求項1に係る情報処理装置は、クラウドサービスが利用者の識別に用いる識別情報、及び該利用者の認証に用いる認証情報を受付ける受付部と、前記識別情報及び前記認証情報を前記クラウドサービスへ第1回線により送信するとともに、該送信の履歴を記録する第1送信部と、前記クラウドサービスから自装置に送信されるメッセージを第2回線により受信する受信部と、前記メッセージに含まれる固有情報を該メッセージから抽出して取得する取得部と、前記履歴を参照して、前記メッセージが、前記第1送信部による送信に起因して前記クラウドサービスにより送信されたものであるか否かを判断し、該メッセージが該第1送信部による送信に起因して送信されたものである場合に、前記固有情報を該クラウドサービスへ第1回線により送信する第2送信部と、を有する情報処理装置である。
本発明の請求項に係る情報処理装置は、請求項1に記載の態様において、前記メッセージを前記利用者に提示する提示部、を有し、前記受付部は、前記提示部が提示した前記メッセージに含まれる前記固有情報を特定する操作を前記利用者から受付け、前記取得部は、前記受付部が受付けた操作により特定される前記固有情報を前記メッセージから取得することを特徴とする情報処理装置である。
本発明の請求項に係る情報処理装置は、請求項又はに記載の態様において、前記受信部が受信した前記メッセージの形式を変換する変換部、を有し、前記取得部は、前記固有情報を前記変換部により前記形式が変換された前記メッセージから取得することを特徴とする情報処理装置である。
本発明の請求項に係る情報処理装置は、請求項1からのいずれか1項に記載の態様において、前記受付部は、前記メッセージが、前記第1送信部による送信に起因して前記クラウドサービスにより送信されたものでない場合に、前記固有情報の前記クラウドサービスへの送信を許可する指示を前記利用者から受付け、前記第2送信部は、前記受付部が前記指示を受付けた場合に、前記固有情報を送信することを特徴とする情報処理装置である。
本発明の請求項に係る画像読取装置は、媒体に形成された画像を読取る読取部と、読取られた前記画像を示す情報を処理する、請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置と、を有する画像読取装置である。
本発明の請求項に係る情報処理システムは、情報処理装置、及びサーバ装置を有し、前記情報処理装置は、クラウドサービスが利用者の識別に用いる識別情報、及び該利用者の認証に用いる認証情報を受付ける受付部と、前記識別情報及び前記認証情報を前記サーバ装置に転送する転送部と、前記クラウドサービスから自装置に送信されるメッセージを第2回線により受信する受信部と、を有し、前記サーバ装置は、前記情報処理装置から転送された前記識別情報及び前記認証情報を前記クラウドサービスへ第1回線により送信するとともに、該送信の履歴を記録する第1送信部、を有し、前記情報処理装置又は前記サーバ装置は、前記メッセージに含まれる固有情報を該メッセージから抽出して取得する取得部と、前記履歴を参照して、前記メッセージが、前記第1送信部による送信に起因して前記クラウドサービスにより送信されたものであるか否かを判断し、該メッセージが該第1送信部による送信に起因して送信されたものである場合に、前記固有情報を送信する第2送信部と、を有することを特徴とする情報処理システムである。
本発明の請求項に係るプログラムは、コンピュータを、クラウドサービスが利用者の識別に用いる識別情報、及び該利用者の認証に用いる認証情報を受付ける受付部と、前記識別情報及び前記認証情報を前記クラウドサービスへ第1回線により送信するとともに、該送信の履歴を記録する第1送信部と、前記クラウドサービスから自装置に送信されるメッセージを第2回線により受信する受信部と、前記メッセージに含まれる固有情報を該メッセージから抽出して取得する取得部と、前記履歴を参照して、前記メッセージが、前記第1送信部による送信に起因して前記クラウドサービスにより送信されたものであるか否かを判断し、該メッセージが該第1送信部による送信に起因して送信されたものである場合に、前記固有情報を該クラウドサービスへ第1回線により送信する第2送信部として機能させるためのプログラムである。
請求項1、8に係る発明によれば、例えば、識別情報及び認証情報を送信した情報処理装置と異なる携帯電話機等により受信したメッセージを利用者が目視して、特定した固有情報を情報処理装置に入力する構成に比べて、2段階認証を行うための利用者の操作が簡素になる。
請求項2に係る発明によれば、2段階認証を行うための利用者の操作が不要である。
請求項3に係る発明によれば、利用者がメッセージ中の固有情報を特定するだけで2段階認証が行われる。
請求項4に係る発明によれば、多様な形式で表されたメッセージを取扱うことができる。
請求項5に係る発明によれば、情報処理装置により受信したメッセージが、識別情報及び認証情報の送信に起因してクラウドサービスにより送信されたものでない場合にも、利用者は2段階認証を許可することができる。
請求項6に係る発明によれば、メッセージを受信する装置が盗難される可能性が低い。
請求項7に係る発明によれば、情報処理装置、及びサーバ装置の協働により2段階認証が行われる。
本実施形態に係る情報処理システム9の構成を示す図。 実行装置6の構成の例を示す図。 認証装置7の構成の例を示す図。 記憶部72が記憶する情報の例を示す図。 サーバ装置2の構成の例を示す図。 履歴情報221の例を示す図。 画像読取装置1の構成を示す図。 画像読取装置1の外観を示す図。 画像読取装置1及びサーバ装置2の機能的構成を示す図。 情報処理システム9の動作の流れを説明するシーケンス図。 画像読取装置1aを説明するための図。 画像読取装置1aの制御部11aの機能的構成の例を示す図。 提示部116が表示画面141に表示させる画像の例を示す図。 制御部11aの動作の流れを示すフロー図。
1.実施形態
1−1.情報処理システムの全体構成
図1は、本実施形態に係る情報処理システム9の構成を示す図である。情報処理システム9は、LAN(Local Area Network)等を形成する通信回線3aと、この通信回線3aに接続された画像読取装置1、及びサーバ装置2を有する。
図1に示すサーバ装置2は、通信回線3aを介して画像読取装置1から処理の要求を受付けるとともに、画像読取装置1がクラウド8によるサービス(クラウドサービスという)を利用するための認証情報等を受取る。
サーバ装置2は、画像読取装置1から認証情報等を受取った場合に、インターネット等のWAN(Wide Area Network)を形成する通信回線4を介してクラウド8にその認証情報等を送り、認証されたときに上述したクラウドサービスを利用する。情報処理システム9が有するサーバ装置2は図1に示す通り、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、サーバ装置2が通信回線4を介して接続するクラウド8は、図1に示す通り1つであってもよいし、複数であってもよい。
なお、サーバ装置2は、通信回線4を介して情報を送信するときの条件に比べて、情報を受信するときの条件を厳しく設定したファイヤーウォール等を実現するゲートウェイ装置として機能してもよい。
図1に示す画像読取装置1は、媒体に形成された画像を読取り、この画像を用いた情報処理を行う情報処理装置である。また、画像読取装置1は、サーバ装置2に決められた処理を要求して、その処理の結果に対するクラウドサービスをクラウド8から享受するための指示をする。
画像読取装置1は、クラウド8が利用者の識別に用いる識別情報、及びこの利用者の認証に用いる認証情報を受付け、これらをサーバ装置2に伝える。また、画像読取装置1は、媒体に形成された画像を読取り、読取ったこの画像を示す画像データを生成して、サーバ装置2に転送する。そして、画像読取装置1は、例えば、転送したこの画像データが示す画像から文字を認識する光学的文字認識処理をサーバ装置2に要求する。
サーバ装置2は、上述した要求に応じて光学的文字認識処理を行い、画像読取装置1から転送された画像データが示す画像から文字を認識する。そして、サーバ装置2は、認識した文字のデータをクラウド8に保存させるために、クラウド8に対して画像読取装置1から受取った認証情報等を通信回線4により送信する。
クラウド8は、クラウドサービスを提供するシステムであり、例えば図1に示す通り、LAN等を形成する通信回線3bと、この通信回線3bに接続された複数の実行装置6と、認証装置7とを有する。実行装置6は1つであってもよい。また、認証装置7は複数であってもよい。認証装置7は、情報処理システム9からクラウド8を利用する利用者を認証する装置である。実行装置6は、認証された利用者が指示する処理を実行することにより、クラウド8のクラウドサービスを利用者に提供する装置である。
なお、サーバ装置2が画像読取装置1から要求される処理は、上述した光学的文字認識処理に限られず、例えば、画像の情報に対する階調補正処理、文字の情報に対する翻訳処理、等であってもよい。また、クラウド8が情報処理システム9に提供するクラウドサービスは、上述した文字のデータの保存に限られず、統計処理、推論、演算、グラフ作成、音声合成等の処理であってもよい。
1−2.実行装置の構成
図2は、実行装置6の構成の例を示す図である。実行装置6は、制御部61、記憶部62、及び通信部63を有する。なお、実行装置6は、画像を表示する表示部、及び操作を受付ける操作部を有してもよい。
制御部61は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有し、CPUがROM及び記憶部62に記憶されているコンピュータプログラム(以下、単にプログラムという)を読出して実行することにより実行装置6の各部を制御する。
記憶部62は、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ等の大容量の記憶手段であり、制御部61のCPUに読込まれる各種のプログラムを記憶する。
通信部63は、無線又は有線により通信回線3bに接続する通信回路である。実行装置6は、通信部63により通信回線3bを介して認証装置7と情報を遣り取りする。
実行装置6は、認証装置7により制御される。認証装置7が画像読取装置1の利用者を認証し、この利用者が指示した処理の要求をサーバ装置2から受取ると、実行装置6は、認証装置7の制御の下、要求された処理を実行してクラウドサービスを利用者に提供する。
1−3.認証装置の構成
図2は、認証装置7の構成の例を示す図である。認証装置7は、制御部71、記憶部72、第1通信部73、及び第2通信部78を有する。なお、認証装置7は、画像を表示する表示部、及び操作を受付ける操作部を有してもよい。
制御部71は、CPU、ROM、RAMを有し、CPUがROM及び記憶部72に記憶されているプログラムを読出して実行することにより認証装置7の各部を制御する。
第1通信部73は、無線又は有線により通信回線3bに接続する通信回路である。認証装置7は、第1通信部73により通信回線3bを介して実行装置6を制御する。また、第1通信部73は、通信回線3bを介して通信回線4と接続し、情報処理システム9のサーバ装置2と情報の遣り取りをする。
第2通信部78は、例えば電話回線等、通信回線4と異なる回線である通信回線5と接続する通信回路である。認証装置7は、第2通信部78により通信回線5を介して情報処理システム9の画像読取装置1と情報の遣り取りをする。
記憶部72は、ハードディスクドライブ等の大容量の記憶手段であり、制御部71のCPUに読込まれる各種のプログラムを記憶する。記憶部72には、クラウド8が有する複数の実行装置6の処理負荷を示す情報が記憶されてもよい。制御部71は、複数の実行装置6の処理負荷を監視して、監視した処理負荷の情報を記憶部72に記憶してもよい。制御部71は、この処理負荷の情報に基づいて、利用者に指示された処理を実行させる実行装置6を選択してもよい。
また、記憶部72は、要素対DB721、及び発行履歴表722を記憶する。図4は、記憶部72が記憶する情報の例を示す図である。図4(a)には、要素対DB721の例が示されている。要素対DB721は、2段階認証で用いられる2つの要素を対にして記憶するデータベースである。
図4(a)に示す要素対DB721には、利用者を識別するための識別情報である「利用者ID」と、その利用者のみが知っている情報である「パスワード」と、その利用者が所持している装置を識別するための識別情報である「装置ID」とが対応付けて記憶されている。この装置が電話回線を利用する装置である場合、装置IDはこの電話回線で用いられる電話番号であってもよい。
例えば、図4(a)に示す要素対DB721で、利用者ID「U01」には、パスワード「Pw11」と、装置ID「A31」とが対応付けられている。
2段階認証とは、2つの要素を対にして用いる認証である。2つの要素とは、利用者を証明する種類の異なる情報である。2段階認証に用いられる要素の種類には、例えば、利用者が知っている情報(記憶情報)、利用者が所持しているモノの情報(所持情報)、利用者の身体的特性(生体情報)等が挙げられる。2段階認証において、対になる2つの要素には、上述した複数種類の情報から互いに種類の異なる2つがそれぞれ選ばれる。
記憶情報とは、パスワード等である。生体情報とは、指紋、声紋、虹彩パターン等である。所持情報とは、利用者が所持する携帯電話機の電話番号等である。図4(a)に示す要素対DB721は、利用者IDごとに、記憶情報であるパスワードと、所持情報である装置IDとを対応付けている。
認証装置7は、利用者の識別に用いる識別情報、及びその利用者の認証に用いる認証情報を情報処理システム9から通信回線4を経由して受取る。
認証装置7は、受取った識別情報と認証情報とを、要素対DB721の記憶内容から探して利用者を認証する。この認証を第1認証という。
ここで利用者がセキュリティを向上させるためにクラウド8における認証として2段階認証を採用している場合、上述した第1認証が成功すると、認証装置7は、この第1認証に固有の情報(固有情報という)を生成する。
そして認証装置7は、生成した固有情報を含むメッセージを、利用者が所持する装置に向けて、電話回線等の通信回線4と異なる回線である通信回線5により送信する。このメッセージの送信を「発行」という。
固有情報とは、いわゆるワンタイムパスワードであり、例えば、PIN(Personal Identification Number)コード等である。利用者が所持する装置は、要素対DB721で利用者IDに対応付けられている装置IDを用いて特定される。認証装置7は、固有情報を含むメッセージを、利用者が所持する装置に向けて発行すると、この発行の内容を発行履歴表722に記憶する。
なお、通信回線5が電話回線であり、装置IDがその装置IDで識別される装置に割当てられた電話番号である場合、上述したメッセージは、例えばSMS(Short Message Service)又は音声信号等で送られてもよい。
図4(b)には、発行履歴表722の例が示されている。発行履歴表722は、認証装置7がメッセージを発行した日付及び時刻を示す「日時」と、メッセージの宛先である装置の識別情報である「装置ID」と、メッセージに含まれる「固有情報」とが対応付けて記録されている。
なお、認証装置7は、情報処理システム9から利用者の識別に用いる識別情報及びその利用者の認証に用いる認証情報を受取るときに、これらの情報を送信した装置(送信元)の、通信回線4における識別情報を特定してもよい。この送信元とは、上述した例ではサーバ装置2であり、送信元の識別情報とは、例えばサーバ装置2のIP(Internet Protocol)アドレス等である。この場合、認証装置7は、この送信元の識別情報を固有情報に対応付けて発行履歴表722に記録してもよい。また、認証装置7は、この送信元の識別情報を上述したメッセージに含めてもよい。
図4(b)に示す発行履歴表722の例では、日時「T91」に、装置ID「A31」で識別される装置に向けて、固有情報「P41」を含むメッセージが送信されたことが示されている。
固有情報には、有効期間が予め設定されている。固有情報は、この有効期間内に、利用者以外の者によって特定されない程度の情報量を有するように、例えば時刻の情報をシードとする擬似乱数等により生成される。
制御部71は、記憶部72に記憶された発行履歴表722を例えば決められた周期で読出し、発行履歴表722に記述されている日時を参照して、期限切れの固有情報を発行履歴表722から削除する。
認証装置7は、第1通信部73、通信回線3b、及び通信回線4を介して、情報処理システム9から固有情報を受信すると、受信した固有情報と発行したメッセージに含めた固有情報とを比較して利用者を認証する。この認証を第2認証という。
固有情報に有効期間が設定されていることにより、認証装置7は、固有情報がこの期間内に送り返されることをもって、この固有情報を送り返した利用者と、固有情報を送った装置を所持している利用者とが同一であると見做す。
すなわち、認証装置7は、記憶情報を用いた第1認証と、所持情報を用いた第2認証とをそれぞれ行うことにより、利用者を認証する。この構成により、これらのいずれか一方が用いられる場合に比べて、認証の安全性が向上する。
1−4.サーバ装置の構成
図5は、サーバ装置2の構成の例を示す図である。サーバ装置2は、制御部21、記憶部22、第1通信部23、及び第2通信部28を有する。なお、サーバ装置2は、画像を表示する表示部、及び操作を受付ける操作部を有してもよい。
制御部21は、CPU、ROM、RAMを有し、CPUがROM及び記憶部22に記憶されているプログラムを読出して実行することによりサーバ装置2の各部を制御する。
第1通信部23は、無線又は有線により通信回線3aに接続する通信回路である。サーバ装置2は、第1通信部23により通信回線3aを介して画像読取装置1と情報を遣り取りする。
第2通信部28は、無線又は有線により通信回線4に接続する通信回路である。サーバ装置2は、第2通信部28により通信回線4を介してクラウド8と情報を遣り取りする。
記憶部22は、ハードディスクドライブ等の大容量の記憶手段であり、制御部21のCPUに読込まれる各種のプログラムを記憶する。また、記憶部22は、履歴情報221を記憶する。
図6は、履歴情報221の例を示す図である。履歴情報221には、画像読取装置1により受付けられ、サーバ装置2に転送され、通信回線4を介してクラウド8へ送信された利用者IDとパスワードとが、クラウド8の識別情報であるクラウドIDとともに記憶されている。履歴情報221に記憶される情報は、サーバ装置2がクラウド8へ利用者IDとパスワードとを送信した履歴を示す情報である。
図6(a)に示す履歴情報221には、直近に行われた一回の送信の履歴が記憶されている。この図6(a)に示す履歴情報221によれば、利用者ID「U01」で識別される利用者が、この利用者IDとともにパスワード「Pw11」を入力し、これらがサーバ装置2によりクラウドID「Cs21」で識別されるクラウド8に送信されたことが記録されている。この履歴情報221には、上述した送信の日時を示す情報が記録されていてもよい。
また、図6(b)に示す履歴情報221には、複数回にわたる送信の履歴が記憶されている。図6(b)に示す履歴情報221には、送信された利用者IDと送信先であるクラウド8のクラウドIDとが、その送信の日時を示す情報ごとに記録される。履歴情報221に記録されたデータは、記録から決められた期間が経過したときに制御部21によって削除されてもよいし、無効であることを示す情報と対応付けられることにより「無効化」されてもよい。
1−5.画像読取装置の構成
図7は、画像読取装置1の構成を示す図である。画像読取装置1は、制御部11、記憶部12、第1通信部13、表示部14、操作部15、読取部16、及び第2通信部18を有する。また、画像読取装置1は、図3に破線で示す形成部17を有してもよい。
制御部11は、CPU、ROM、RAMを有し、CPUがROM及び記憶部12に記憶されているプログラムを読出して実行することにより画像読取装置1の各部を制御する。
記憶部12は、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ等の大容量の記憶手段であり、制御部11のCPUに読込まれる各種のプログラムを記憶する。
なお、記憶部12は、上述した履歴情報221に相当する履歴情報121を記憶してもよい。記憶部12が履歴情報121を記憶する場合、サーバ装置2の記憶部22は、履歴情報221を記憶しなくてもよい。
第1通信部13は、無線又は有線により通信回線3aに接続する通信回路である。画像読取装置1は、第1通信部13により通信回線3aを介してサーバ装置2と情報を遣り取りする。
第2通信部18は、通信回線4と異なる回線である通信回線5と接続する通信回路である。画像読取装置1は、第2通信部18により通信回線5を介してクラウド8から情報を受信する。
操作部15は、各種の指示をするための操作ボタン等の操作子を備えており、利用者による操作を受付けてその操作内容に応じた信号を制御部11に供給する。また、操作部15は、利用者の指又はスタイラスペン等の操作体を検知するタッチパネル151を有する。利用者は、画像読取装置1を利用する際に操作部15を介して自分の識別情報又は認証情報を制御部11に伝えてもよい。また、操作部15は、例えばカードリーダ等、利用者の識別情報又は認証情報を取得するデバイスを有していてもよい。
表示部14は、液晶ディスプレイ等の表示画面141を有しており、制御部11の制御の下、画像を表示する。表示画面141の上には、操作部15の透明のタッチパネル151が重ねて配置されている。
読取部16は、媒体を光学的に読取る手段である。読取部16は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子を備え、媒体に形成された画像を読取り、この画像を示す画像データを生成する。
形成部17は、画像データに基づいて画像を形成する手段である。形成部17は、例えば、電子写真方式や熱転写方式によって画像を用紙等の媒体に形成する。
図8は、画像読取装置1の外観を示す図である。図8に示す画像読取装置1は、上部にガラス等で保護された図示しない読取部16の読取面を有する本体と、この本体に蝶番で開閉可能に取付けられたシートフィーダとを有する。シートフィーダは、媒体を連続して読取面に供給する装置である。シートフィーダは、表示部14及び操作部15を有する。
利用者は、画像が形成された複数の媒体を閉じた状態のシートフィーダに設置して、操作部15を操作し、これら複数の媒体にそれぞれ形成された画像を画像読取装置1に連続して読取らせる。また、利用者は、シートフィーダを開けて、読取面に直接、1枚の媒体を設置して、この媒体に形成された画像を画像読取装置1に読取らせる。
また、本体は、形成部17を有する。形成部17は、予め定められたサイズにカットされた、媒体としての用紙が収容される収容器を有し、制御部11の指示により搬送ロールによって収容器から用紙を1枚ずつ取り出して、この用紙に、感光体及び転写ベルト等に形成された画像を転写することで画像を形成する。なお、媒体は用紙に限らず、例えば樹脂製のシート等であってもよい。要するに、媒体は、表面に画像を記録し得るものであればよい。
1−6.情報処理システムの機能的構成
図9は、情報処理システム9における画像読取装置1及びサーバ装置2の機能的構成を示す図である。図9において、画像読取装置1とサーバ装置2とを接続する第1通信部13、第1通信部23、及び通信回線3aの図示を省く。また、図9において、記憶部12、読取部16、及び形成部17の図示を省く。
図9に示す画像読取装置1の制御部11は、図7に示す記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、受付部111、受信部113、取得部114、提示部116、及び転送部118として機能する。
図9に示すサーバ装置2の制御部21は、図5に示す記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、第1送信部212、及び第2送信部215として機能する。また、制御部21は、図9に破線で示す取得部214として機能してもよい。
受付部111は、利用者によるタッチパネル151の操作により示される情報を受付ける。受付部111は、クラウド8が利用者の識別に用いる識別情報、及びこの利用者の認証に用いる認証情報を、このタッチパネル151により受付ける。
転送部118は、受付部111が受付けた識別情報及び認証情報をサーバ装置2に転送する。
第1送信部212は、画像読取装置1から転送された識別情報及び認証情報をクラウド8へ第2通信部28を介して通信回線4(第1回線)により送信する。そして、第1送信部212は、この送信の履歴を履歴情報221に記録する。
受信部113は、クラウド8から画像読取装置1(自装置)に送信されるメッセージを通信回線5(第2回線)により第2通信部18を介して受信する。
提示部116は、受信部113が受信したメッセージに基づく画像を表示部14の表示画面141に表示させる。
取得部114は、受信部113が受信したメッセージに含まれる固有情報を取得する。図9に示す例において、クラウド8が送信するメッセージの形式は画像読取装置1に予め登録された形式であり、画像読取装置1により解釈可能である。したがって、図9に示す取得部114は、予め登録された手続により、受信部113が受信したメッセージから固有情報を抽出して取得する。
第2送信部215は、履歴情報221を参照して、受信部113が受信したメッセージが、第1送信部212による送信に起因してクラウド8により送信されたものであるか否かを判断する。
この判断は、例えば、第1送信部212が識別情報及び認証情報をクラウド8へ送信した時刻と、受信部113がクラウド8より送信されたメッセージを受信した時刻との間隔を、閾値と比較することにより行われてもよい。例えば、この間隔が閾値未満であるときに、第2送信部215は、受信部113が受信したメッセージが、第1送信部212による送信に起因してクラウド8により送信されたものであると判断する。
また、この判断は、クラウド8より送信されたメッセージに利用者IDが含まれている場合、このメッセージに含まれている利用者IDと、履歴情報221に記録されている利用者IDとを比較することにより行われてもよい。例えば、このメッセージに含まれている利用者IDが、履歴情報221に記録されている利用者IDであるときに、第2送信部215は、受信部113が受信したメッセージが、第1送信部212による送信に起因してクラウド8により送信されたものであると判断する。
第2送信部215は、受信部113が受信したメッセージが、第1送信部212による送信に起因してクラウド8により送信されたものであると判断する場合に、固有情報をクラウド8へ第2通信部28を介して通信回線4(第1回線)により送信する。
1−7.情報処理システムの動作
図10は、情報処理システム9の動作の流れを説明するシーケンス図である。画像読取装置1の制御部11は、利用者の利用者ID(識別情報)、及びパスワード(認証情報)を受付けると(ステップS101)、これらをサーバ装置2に転送する(ステップS102)。
サーバ装置2の制御部21は、転送された利用者ID、パスワード、及びこれらの送信先であるクラウド8のクラウドIDを履歴情報221に記録し(ステップS103)、この利用者ID及びパスワードをクラウド8へ通信回線4により送信する(ステップS104)。
クラウド8が有する認証装置7の制御部71は、記憶部72に記憶された要素対DB721を参照して、サーバ装置2から送信された情報による利用者の認証(第1認証)を行う(ステップS105)。要素対DB721に記録された識別情報と認証情報とが、サーバ装置2から送信された情報と一致する場合、第1認証は成功する。第1認証が成功すると、制御部71は、この第1認証に対応する固有情報を生成して(ステップS106)、生成した固有情報を発行履歴表722に記録する(ステップS107)。
また、制御部71は、要素対DB721において上述した利用者IDに対応付けられている装置IDを読出す。ここで、この装置IDは、例えば画像読取装置1の電話番号である。この場合、制御部71は、例えば、固有情報を含むメッセージを文字列により生成し、SMSを用いてこのメッセージを通信回線5(第2回線)により送信する(ステップS108)。
画像読取装置1の制御部11は、クラウド8の認証装置7からメッセージを受信すると(ステップS109)、このメッセージから固有情報を抽出して取得し(ステップS110)、取得した固有情報をサーバ装置2に転送する(ステップS111)。
サーバ装置2の制御部21は、履歴情報221に記録した内容と、クラウド8から送信されたメッセージとを照合する(ステップS112)。そして、照合の結果、画像読取装置1から転送された固有情報を含むメッセージが、ステップS103においてサーバ装置2が利用者ID及びパスワードを送信したことに起因して、クラウド8により送信されたものであると判断する場合、制御部21は、転送された固有情報を、クラウド8へ通信回線4(第1回線)により送信する(ステップS113)。
クラウド8において認証装置7の制御部71は、サーバ装置2から固有情報を受信すると、発行履歴表722を参照して、この固有情報による利用者の認証(第2認証)を行う(ステップS114)。発行履歴表722に記録されている固有情報と、サーバ装置2から受信した固有情報とが一致する場合、第2認証は成功する。第2認証が成功すると、制御部71は、情報処理システム9から処理の要求を受付け、実行装置6を選択して、要求された処理を実行させる(ステップS115)。
これらの動作により、情報処理システム9は、画像読取装置1を、利用者が所持している装置として用いて、クラウド8が提供する2段階認証を行うので、2段階認証を行うための操作が簡素になり、利用者の負担が軽減される。
また、画像読取装置1は、人が簡単に運ぶことができない程度の重量を有する読取部16を備えているため、例えば携帯電話機等に比べて盗難される可能性が低い。したがって、利用者が所持していることの保証の程度は、画像読取装置1の方が携帯電話機等に比べて高い。
2.変形例
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組合せてもよい。
2−1.変形例1
上述した実施形態において、画像読取装置1とサーバ装置2とが通信回線3aで接続された情報処理システム9を説明したが、サーバ装置2は無くてもよい。
図11は、クラウド8と通信回線4及び通信回線5で通信する画像読取装置1aを説明するための図である。画像読取装置1aは、図7に示した第1通信部13に代えて通信回線4に接続された第1通信部13aを有する。また、画像読取装置1aは、図7に示した制御部11に代えて、制御部11aを有する。
図12は、画像読取装置1aの制御部11aの機能的構成の例を示す図である。制御部11aは、記憶部12の記憶する記憶されたプログラムを実行することにより、受付部111、第1送信部112、受信部113、取得部114、第2送信部115、及び提示部116として機能する。
受付部111、受信部113、取得部114、及び提示部116の機能は、図9に示す制御部11の機能と共通しているため説明を省く。
第1送信部112は、受付部111が受付けた識別情報及び認証情報をクラウド8へ第1通信部13aを介して通信回線4(第1回線)により送信する。そして、この送信の履歴を記憶部12の履歴情報121に記録する。
第2送信部115は、履歴情報121を参照して、受信部113が受信したメッセージが、第1送信部112による送信に起因してクラウド8により送信されたものであるか否かを判断する。
この判断は、例えば、第1送信部112が識別情報及び認証情報をクラウド8へ送信した時刻と、受信部113がクラウド8より送信されたメッセージを受信した時刻との間隔を、閾値と比較することにより行われてもよい。例えば、この間隔が閾値未満であるときに、第2送信部115は、受信部113が受信したメッセージが、第1送信部112による送信に起因してクラウド8により送信されたものであると判断する。
また、この判断は、クラウド8より送信されたメッセージに利用者IDが含まれている場合、このメッセージに含まれている利用者IDと、履歴情報121に記録されている利用者IDとを比較することにより行われてもよい。例えば、このメッセージに含まれている利用者IDが、履歴情報121に記録されている利用者IDであるときに、第2送信部115は、受信部113が受信したメッセージが、第1送信部112による送信に起因してクラウド8により送信されたものであると判断する。
第2送信部115は、受信部113が受信したメッセージが、第1送信部112による送信に起因してクラウド8により送信されたものであると判断する場合に、固有情報をクラウド8へ第1通信部13aを介して通信回線4(第1回線)により送信する。
この構成では、画像読取装置1が単独でクラウド8と情報の遣り取りをする。この構成において、クラウド8へ識別情報及び認証情報を送信する画像読取装置1は、クラウド8が所持情報により特定し、固有情報を含んだメッセージ送信する対象の装置を兼ねている。これにより、画像読取装置1は、受信したメッセージが、自装置が識別情報及び認証情報を送信したことに起因してクラウド8により送信されたものであるか否かを判断して、その判断の結果に応じた処理を行うため、利用者の操作の負担が軽減される。
2−2.変形例2
上述した実施形態又は変形例1において、取得部114は、受信部113が受信したメッセージから固有情報を抽出して取得していたが、取得部114による固有情報の取得はこれに限られない。取得部114は、利用者の操作に応じてメッセージから固有情報を取得してもよい。
例えば、図12に示す提示部116は、受信部113がクラウド8からメッセージを受信すると、このメッセージを利用者に提示してもよい。この場合、受付部111は、提示部116が提示したメッセージに含まれる固有情報を特定する操作を利用者から受付ければよい。
図13は、変形例2における提示部116が表示画面141に表示させる画像の例を示す図である。上述した実施形態においてクラウド8が送信するメッセージの形式は画像読取装置1に予め登録された形式であり、画像読取装置1により解釈可能であったが、クラウド8によるメッセージの形式は、仕様変更により変化し得るものである。したがって、必ずしも、このメッセージが画像読取装置1aにより解釈可能であるとは限らず、メッセージから固有情報を抽出できない場合がある。
提示部116は、図13に示した画像を表示画面141に表示させる。この画像は、「2段階認証中です」という文言の他、「セキュリティコードを含むメッセージを受信しました。セキュリティコード部分をタップして下さい。」という利用者への指示の文言が含まれる。この「セキュリティコード」とは上述した固有情報を意味する。そして図13に示す通り、この指示の文言の下に、上述したメッセージが枠に囲われて表示される。
利用者は、表示画面141に表示された図13の画像を確認し、枠で囲われたメッセージのうち「1234」という4つの数字で表される部分がセキュリティコード(固有情報)であると認識する。したがって、利用者は、タッチパネル151のうち、この「1234」が表示された部分に重ねられた領域Rのどこかに触れる「タップ操作」をする。受付部111は、この操作を受付ける。
そして、取得部114は、受付部111が受付けた操作により特定される固有情報をメッセージから取得する。取得部114は、例えば、利用者により触れられた位置に表示されている文字が、予め決められた区切り文字(デリミタ)によって挟まれている領域を固有情報として抽出する。これにより、利用者が領域Rの内側のどこに触れたとしても、取得部114は領域Rを抽出する。このとき、提示部116は、抽出された領域Rの背景色を他の領域と異なる色に変える「ハイライト」と呼ばれる表示をしてもよい。
例えば、利用者が表示画面141において「1234」の「3」が表示されている位置に指等で接触すると、タッチパネル151はこの接触を検知して制御部に検知信号を送る。制御部11は、タッチパネル151からの検知信号を受けて、利用者に触れられた文字が「3」であることを特定する。そして、制御部11は、「3」の前後に区切り文字を探索し、「1」の直前の空白文字と「4」の直後の改行文字を検出する。これにより制御部11は、上述した「1234」をひとまとまりの固有情報として、メッセージから抽出する。
この構成では、メッセージの形式が仕様変更によって変化したとしても、利用者にメッセージが提示され、利用者がメッセージに含まれる固有情報の位置を認識して画像読取装置1に伝えるため、画像読取装置1において固有情報はこの操作によって取得される。
2−3.変形例3
また、変形例1において制御部11aは、図12に破線で示す変換部119として機能してもよい。変換部119は、受信部113が受信したメッセージの形式を変換する。この場合、取得部114は、固有情報を変換部119により形式が変換されたメッセージから取得すればよい。変換部119は、例えば、音声の波形を示す音声信号で表されるメッセージに対して隠れマルコフモデルを使用した音声認識処理を行うことにより、そのメッセージの形式を音声信号から文字信号に変換する。なお、変換部119が行うメッセージの形式の変換は、上述した音声から文字への変換に限らない。
例えば、クラウド8は、固有情報が含まれたメッセージを、音声信号として画像読取装置1aに送信する。画像読取装置1aは、文字を示す文字信号を解釈する機能を備えているが、音声信号から固有情報を抽出する機能を有していない。この場合、制御部11又は制御部11aが変換部119として機能することにより、音声信号で表されたメッセージが、文字信号で表されたメッセージに変換される。
取得部114は、文字信号で表されたメッセージから固有情報を抽出して取得してもよい。また、取得部114は、文字信号で表されたメッセージを表示部14の表示画面141に表示させて、これに対する利用者の操作を受付け、この操作により固有情報を取得してもよい。
なお、受信部113は、受信したメッセージの形式を検知し、検知したこの形式が取得部114により解釈可能であるか否か、及び、変換部119により変換可能であるか否かを判断してもよい。そして、受信部113は、検知したメッセージの形式が取得部114により解釈不可能であり、かつ、変換部119により変換可能であると判断する場合に、このメッセージの形式を変換部119に変換させてもよい。
図14は、変形例3における制御部11aの動作の流れを示すフロー図である。利用者が操作部15のタッチパネル151を操作して、自身の利用者IDとパスワードとを入力すると、図14(a)に示す通り、制御部11aは、この操作を受付けて(ステップS201)、履歴情報121に利用者IDとパスワードとを記録し(ステップS202)、これらをクラウド8へ通信回線4により送信する(ステップS203)。
そして、制御部11aは、通信回線5を介してクラウド8からメッセージを受信すると(ステップS301)、受信したこのメッセージが、ステップS203における送信に起因してクラウド8から送信されたものであるか否かを判断する(ステップS302)。
受信したこのメッセージが上述した送信に起因するものでない、と判断する場合(ステップS302;NO)、制御部11aは、処理を終了する。
一方、受信したこのメッセージが上述した送信に起因するものである、と判断する場合(ステップS302;YES)、制御部11aは、メッセージの形式を、例えば音声から文字へ変換し(ステップS303)、図13に示した通り、文字に変換されたメッセージを表示画面141に表示させることにより利用者に提示する(ステップS304)。
この表示画面141を見た利用者が、タッチパネル151に触れることで、提示されたメッセージに含まれるセキュリティコード(固有情報)を特定する操作をすると、制御部11aはこの操作を受付ける(ステップS305)。そして、制御部11aは、受付けた操作により特定されるセキュリティコードを取得し(ステップS306)、取得したセキュリティコードをクラウド8へ通信回線4により送信する(ステップS307)。
この構成では、メッセージの形式がそのままで画像読取装置1において解釈し得ない、又は提示し得ないものであっても、画像読取装置1aがこのメッセージの形式を変換するため、変換後のメッセージは解釈又は提示される。
2−4.変形例4
上述した実施形態又は変形例において、画像読取装置1又は画像読取装置1aは、受信したメッセージが、サーバ装置2又は自装置による、識別情報及び認証情報の送信に起因してクラウド8により送信されたものであると判断する場合に、取得した固有情報をクラウド8へ第1回線により送信していたが、受信したメッセージが上述した送信に起因しないと判断する場合に、決められた処理を行ってもよい。
例えば、受信したメッセージが、第1送信部112による送信に起因してクラウドサービスにより送信されたものでないと判断する場合に、受付部111は、固有情報のクラウドサービスへの送信を許可する指示を利用者から受付けてもよい。そして、受付部111がこの指示を受付けた場合に、第2送信部115は、固有情報をクラウド8へ送信すればよい。
この構成では、例えば利用者が、画像読取装置1と異なる装置によってクラウド8へ自身の利用者ID及びパスワードを送信し、かつ、クラウド8によるクラウドサービスを利用して画像読取装置1による処理を実行させたい場合に、利用者の許可を受付けることで2段階認証が行われる。
2−5.変形例5
上述した実施形態において、制御部11は、読取部16を有する画像読取装置1を制御していたが、制御部11は、画像形成装置、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、スレートPC、タブレットPC等、様々な情報処理装置を制御するものであってもよい。
2−6.変形例6
画像読取装置1の制御部11、制御部11a又はサーバ装置2の制御部21によって実行されるプログラムは、磁気テープ及び磁気ディスク等の磁気記録媒体、光ディスク等の光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリ等の、コンピュータ装置が読取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネット等の通信回線経由でダウンロードさせることも可能である。なお、上述した制御部11、制御部11a、及び制御部21によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサ等が用いられる。
1…画像読取装置、11…制御部、111…受付部、112…第1送信部、113…受信部、114…取得部、115…第2送信部、116…提示部、118…転送部、119…変換部、11a…制御部、12…記憶部、121…履歴情報、13…第1通信部、13a…第1通信部、14…表示部、141…表示画面、15…操作部、151…タッチパネル、16…読取部、17…形成部、18…第2通信部、1a…画像読取装置、2…サーバ装置、21…制御部、212…第1送信部、214…取得部、215…第2送信部、22…記憶部、221…履歴情報、23…第1通信部、28…第2通信部、3a…通信回線、3b…通信回線、4…通信回線、5…通信回線、6…実行装置、61…制御部、62…記憶部、63…通信部、7…認証装置、71…制御部、72…記憶部、721…要素対DB、722…発行履歴表、73…第1通信部、78…第2通信部、8…クラウド、9…情報処理システム。

Claims (7)

  1. クラウドサービスが利用者の識別に用いる識別情報、及び該利用者の認証に用いる認証情報を受付ける受付部と、
    前記識別情報及び前記認証情報を前記クラウドサービスへ第1回線により送信するとともに、該送信の履歴を記録する第1送信部と、
    前記クラウドサービスから自装置に送信されるメッセージを第2回線により受信する受信部と、
    前記メッセージに含まれる固有情報を該メッセージから抽出して取得する取得部と、
    前記履歴を参照して、前記メッセージが、前記第1送信部による送信に起因して前記クラウドサービスにより送信されたものであるか否かを判断し、該メッセージが該第1送信部による送信に起因して送信されたものである場合に、前記固有情報を該クラウドサービスへ第1回線により送信する第2送信部と、
    を有する情報処理装置。
  2. 前記メッセージを前記利用者に提示する提示部、を有し、
    前記受付部は、前記提示部が提示した前記メッセージに含まれる前記固有情報を特定する操作を前記利用者から受付け、
    前記取得部は、前記受付部が受付けた操作により特定される前記固有情報を前記メッセージから取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記受信部が受信した前記メッセージの形式を変換する変換部、を有し、
    前記取得部は、前記固有情報を前記変換部により前記形式が変換された前記メッセージから取得する
    ことを特徴とする請求項又はに記載の情報処理装置。
  4. 前記受付部は、前記メッセージが、前記第1送信部による送信に起因して前記クラウドサービスにより送信されたものでない場合に、前記固有情報の前記クラウドサービスへの送信を許可する指示を前記利用者から受付け、
    前記第2送信部は、前記受付部が前記指示を受付けた場合に、前記固有情報を送信する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 媒体に形成された画像を読取る読取部と、
    読取られた前記画像を示す情報を処理する、請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    を有する画像読取装置。
  6. 情報処理装置、及びサーバ装置を有し、
    前記情報処理装置は、
    クラウドサービスが利用者の識別に用いる識別情報、及び該利用者の認証に用いる認証情報を受付ける受付部と、
    前記識別情報及び前記認証情報を前記サーバ装置に転送する転送部と、
    前記クラウドサービスから自装置に送信されるメッセージを第2回線により受信する受信部と、を有し、
    前記サーバ装置は、
    前記情報処理装置から転送された前記識別情報及び前記認証情報を前記クラウドサービスへ第1回線により送信するとともに、該送信の履歴を記録する第1送信部、を有し、
    前記情報処理装置又は前記サーバ装置は、
    前記メッセージに含まれる固有情報を該メッセージから抽出して取得する取得部と、
    前記履歴を参照して、前記メッセージが、前記第1送信部による送信に起因して前記クラウドサービスにより送信されたものであるか否かを判断し、該メッセージが該第1送信部による送信に起因して送信されたものである場合に、前記固有情報を送信する第2送信部と、を有する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  7. コンピュータを、
    クラウドサービスが利用者の識別に用いる識別情報、及び該利用者の認証に用いる認証情報を受付ける受付部と、
    前記識別情報及び前記認証情報を前記クラウドサービスへ第1回線により送信するとともに、該送信の履歴を記録する第1送信部と、
    前記クラウドサービスから自装置に送信されるメッセージを第2回線により受信する受信部と、
    前記メッセージに含まれる固有情報を該メッセージから抽出して取得する取得部と、
    前記履歴を参照して、前記メッセージが、前記第1送信部による送信に起因して前記クラウドサービスにより送信されたものであるか否かを判断し、該メッセージが該第1送信部による送信に起因して送信されたものである場合に、前記固有情報を該クラウドサービスへ第1回線により送信する第2送信部
    として機能させるためのプログラム。
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