JP6937886B2 - ヒートシンク及びパワーモジュール並びにそれらの製造方法 - Google Patents

ヒートシンク及びパワーモジュール並びにそれらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ヒートシンク及びパワーモジュール並びにそれらの製造方法に関する。
特開平7−193383号公報(特許文献1)は、伝熱性を有する基板と、複数のフィンとを備えるヒートシンクを開示している。基板は、複数の溝と、複数の突壁部とを含んでいる。複数のフィンは、複数の溝に挿入されて、複数の突壁部を用いて基板にかしめ固定されている。
特開平7−193383号公報
本発明の目的は、サイズを大きくすることなく、放熱性能が向上されたヒートシンク及びその製造方法を提供することである。本発明の別の目的は、このようなヒートシンクを備えるパワーモジュール及びその製造方法を提供することである。
本発明の第一局面のヒートシンクは、フィンベースと、第1のフィンと、複数の第2のフィンとを備える。フィンベースは、外側突壁部と、第1のフィン挿入溝と、複数の第2のフィン挿入溝と、第1のかしめ部と、複数の第2のかしめ部とを含む。第1のフィン挿入溝と、複数の第2のフィン挿入溝と、第1のかしめ部と、複数の第2のかしめ部とは、フィンベースの内側領域に形成されている。外側突壁部は、フィンベースの第1外側領域に形成されている。外側突壁部は、第1のフィン挿入溝に面する内側側面と、内側側面とは反対側の外側側面とを含む。第1のフィンは、第1のかしめ部によりフィンベースにかしめ固定されている。複数の第2のフィンは、複数の第2のかしめ部によりフィンベースにかしめ固定されている。外側突壁部は、外側側面に形成された凹部と、凹部に連なりかつ凸状曲面を有する盛り上がり部とを含む。
本発明の第二局面のヒートシンクは、フィンベースと、第1のフィンと、複数の第2のフィンとを備える。フィンベースは、外側突壁部と、第1のフィン挿入溝と、複数の第2のフィン挿入溝と、第1のかしめ部と、複数の第2のかしめ部とを含む。第1のフィン挿入溝と、複数の第2のフィン挿入溝と、第1のかしめ部と、複数の第2のかしめ部とは、フィンベースの内側領域に形成されている。外側突壁部は、フィンベースの第1外側領域に形成されている。外側突壁部は、第1のフィン挿入溝に面する内側側面と、内側側面とは反対側の外側側面と、内側側面と外側側面とを接続する頂面とを含む。第1のフィンは、第1のかしめ部によりフィンベースにかしめ固定されている。複数の第2のフィンは、複数の第2のかしめ部によりフィンベースにかしめ固定されている。外側側面は、外側突壁部の頂面まで延在するテーパ面を含む。テーパ面は、主面から離れるにつれて外側突壁部が先細となるように傾斜している。
本発明のパワーモジュールは、本発明のヒートシンクと、フィンベースの主面上に搭載されているパワー半導体素子とを備える。
本発明の第一局面のヒートシンクの製造方法は、第1のフィンと複数の第2のフィンとを、それぞれ、フィンベースの第1のフィン挿入溝と複数の第2のフィン挿入溝とに挿入することを備える。フィンベースは、外側突壁部と、第1のフィン挿入溝と、複数の第2のフィン挿入溝と、第1のかしめ部と、複数の第2のかしめ部とを含む。第1のフィン挿入溝と、複数の第2のフィン挿入溝と、第1のかしめ部と、複数の第2のかしめ部とは、フィンベースの内側領域に形成されている。外側突壁部は、フィンベースの第1外側領域に形成されている。外側突壁部は、第1のフィン挿入溝に面する内側側面と、内側側面とは反対側の外側側面とを含む。本発明のヒートシンクの製造方法は、第1のプレスツールを用いて、第1のかしめ部と複数の第2のかしめ部とを変形させて、第1のフィンと複数の第2のフィンとをそれぞれ第1のかしめ部と複数の第2のかしめ部とによりフィンベースにかしめ固定することをさらに備える。本発明のヒートシンクの製造方法は、第2のプレスツールを用いて、外側側面を第1のフィンに向けて押圧することをさらに備える。
本発明の第二局面のヒートシンクの製造方法は、第1のフィンと複数の第2のフィンとを、それぞれ、フィンベースの第1のフィン挿入溝と複数の第2のフィン挿入溝とに挿入することを備える。フィンベースは、外側突壁部と、第1のフィン挿入溝と、複数の第2のフィン挿入溝と、第1のかしめ部と、複数の第2のかしめ部とを含む。第1のフィン挿入溝と、複数の第2のフィン挿入溝と、第1のかしめ部と、複数の第2のかしめ部とは、フィンベースの内側領域に形成されている。外側突壁部は、フィンベースの第1外側領域に形成されている。外側突壁部は、第1のフィン挿入溝に面する内側側面と、内側側面とは反対側の外側側面と、内側側面と外側側面とを接続する頂面と、外側側面と頂面とによって形成される外側角部とを含む。本発明のヒートシンクの製造方法は、第1のプレスツールを用いて、第1のかしめ部と複数の第2のかしめ部とを変形させて、第1のフィンと複数の第2のフィンとをそれぞれ第1のかしめ部と複数の第2のかしめ部とによりフィンベースにかしめ固定することをさらに備える。本発明のヒートシンクの製造方法は、第2のプレスツールの第2テーパ面で外側突壁部の外側角部を押圧して、外側側面にテーパ面を形成することをさらに備える。
本発明のパワーモジュールの製造方法は、本発明のヒートシンクの製造方法を用いる。本発明のパワーモジュールの製造方法は、パワー半導体素子をフィンベースの主面上に載置することを備える。
外側突壁部の幅を減少させて、複数の第2のフィンの数を増加させても、第1のフィンの傾きが補正されて、第1のフィンと第1のフィンに隣り合う第2のフィンとの間を流れる冷媒の冷却効率が増加する。外側突壁部は第1のフィンと十分な面圧で面接触し、第1のフィンとフィンベースとの間の熱抵抗は減少する。本発明のヒートシンク及びその製造方法によれば、ヒートシンクのサイズを大きくすることなく、ヒートシンクの放熱性能が向上され得る。本発明のパワーモジュール及びその製造方法によれば、パワーモジュールのサイズを大きくすることなく、パワーモジュールの放熱性能が向上され得る。
実施の形態1に係るヒートシンクの概略断面図である。 実施の形態1に係るヒートシンクの、図1に示される領域IIの概略部分拡大断面図である。 実施の形態1に係るヒートシンクの製造方法の一工程を示す概略平面図である。 実施の形態1に係るヒートシンクの製造方法の図3に示す工程の、図3に示される断面線IV−IVにおける概略断面図である。 実施の形態1の変形例に係るヒートシンクの製造方法の一工程の概略平面図である。 実施の形態1に係るヒートシンクの製造方法における、図3及び図4に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態1に係るヒートシンクの製造方法における、図6に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態1に係るヒートシンクの製造方法の図7に示す工程の、図7に示される領域VIIIの概略部分拡大断面図である。 実施の形態1に係るヒートシンクの製造方法における、図7に示す工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態1に係るヒートシンクの製造方法における図9に示す工程の、図9に示される断面線X−Xにおける概略断面図である。 実施の形態1に係るヒートシンクの製造方法における、図10に示す工程の次工程を示す概略部分拡大断面図である。 実施の形態1の変形例に係るヒートシンクの製造方法の一工程の概略平面図である。 実施の形態1の変形例に係るヒートシンクの製造方法の一工程の概略平面図である。 実施の形態1の変形例に係るヒートシンクの製造方法の一工程の概略平面図である。 実施の形態2に係るヒートシンクの概略断面図である。 実施の形態2に係るヒートシンクの、図15に示される領域XVIの概略部分拡大断面図である。 実施の形態2に係るヒートシンクの製造方法の一工程を示す概略平面図である。 実施の形態2に係るヒートシンクの製造方法の図17に示す工程の、図17に示される断面線XVIII−XVIIIにおける概略断面図である。 実施の形態2に係るヒートシンクの製造方法における、図17及び図18に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態3に係るヒートシンクの概略断面図である。 実施の形態3に係るヒートシンクの、図20に示される領域XXIの概略部分拡大断面図である。 実施の形態3に係るヒートシンクの製造方法の一工程を示す概略断面図である。 実施の形態3の変形例に係るヒートシンクの製造方法の一工程を示す概略部分拡大断面図である。 実施の形態3の変形例に係るヒートシンクの製造方法の一工程を示す概略部分拡大断面図である。 実施の形態3に係るヒートシンクの製造方法における、図22に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態4に係るヒートシンクの概略断面図である。 実施の形態4に係るヒートシンクの、図26に示される領域XXVIIの概略部分拡大断面図である。 実施の形態4に係るヒートシンクの製造方法の一工程を示す概略断面図である。 実施の形態4に係るヒートシンクの製造方法における、図28に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態5及び実施の形態6に係るヒートシンクの概略断面図である。 実施の形態5及び実施の形態6に係るヒートシンクの、図30に示される領域XXXIの概略部分拡大断面図である。 実施の形態5に係るヒートシンクの製造方法の一工程を示す概略断面図である。 実施の形態5に係るヒートシンクの製造方法における、図32に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態5に係るヒートシンクの製造方法における、図33に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態6に係るヒートシンクの製造方法の一工程を示す概略断面図である。 実施の形態6に係るヒートシンクの製造方法における、図35に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態6に係るヒートシンクの製造方法における、図36に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態7に係るヒートシンクの概略側面図である。 実施の形態7に係るヒートシンクに含まれるパネルの概略平面図である。 実施の形態7に係るヒートシンクの概略断面図である。 実施の形態7に係るヒートシンクの、図40に示される領域XLIの概略部分拡大断面図である。 実施の形態7に係るヒートシンクの製造方法の一工程を示す概略断面図である。 実施の形態7に係るヒートシンクの製造方法における、図42に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態7に係るヒートシンクの製造方法における、図43に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態7に係るヒートシンクの製造方法における、図44に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態7に係るヒートシンクの製造方法における、図45に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態8に係るヒートシンクの概略断面図である。 実施の形態8に係るヒートシンクの、図47に示される領域XLVIIIの概略部分拡大断面図である。 実施の形態8に係るヒートシンクの製造方法の一工程を示す概略断面図である。 実施の形態8に係るヒートシンクの製造方法における、図49に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態8に係るヒートシンクの製造方法における、図50に示す工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態9に係るパワーモジュールの概略断面図である。 実施の形態9に係るパワーモジュールの製造方法を示すフローチャートを表す図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、同一の構成には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1及び図2を参照して、実施の形態1のヒートシンク1を説明する。ヒートシンク1は、フィンベース6と、第1のフィン20aと、複数の第2のフィン20cとを主に備える。
フィンベース6は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金のような金属製であってもよい。フィンベース6は、第1外側突壁部7と、第2外側突壁部8と、第1のフィン挿入溝16aと、複数の第2のフィン挿入溝16cと、第1のかしめ部17と、複数の第2のかしめ部17cとを含む。第1のフィン挿入溝16aと、複数の第2のフィン挿入溝16cと、第1のかしめ部17と、複数の第2のかしめ部17cとは、フィンベース6の主面6mとは反対側にかつフィンベース6の内側領域6pに形成されている。第1外側突壁部7と第2外側突壁部8とは、主面6mとは反対側にかつフィンベース6の第1外側領域6qに形成されている。第1外側領域6qは、第1の方向(x方向)において、内側領域6pの外側にある。第1の方向(x方向)において、フィンベース6の内側領域6pは、第1外側突壁部7と第2外側突壁部8との間にある。
第1外側突壁部7は、第1のフィン挿入溝16aに面する内側側面7pと、内側側面7pとは反対側の外側側面7qとを含む。第1外側突壁部7は、外側側面7qに形成された凹部11と、凹部11に連なりかつ凸状曲面12aを有する盛り上がり部12とを含む。第1外側突壁部7は、基部7bと、基部7bよりも薄い厚さを有する先端部7cとを含んでもよい。外側側面7qは、凹部11と、盛り上がり部12の凸状曲面12aの一部とを含む。外側側面7qは、基部7bと先端部7cとを接続する段差部10を含んでもよい。凹部11及び盛り上がり部12は、先端部7cに形成されてもよい。
第1外側突壁部7の幅(基部7bの幅w1)あるいは第1外側領域6qの幅は、例えば、10.0mm以下であってもよく、8.0mm以下であってもよい。本明細書において、第1外側突壁部7の幅は、第1の方向(x方向)における第1外側突壁部7の長さとして定義される。第1外側領域6qの幅は、第1の方向(x方向)における第1外側領域6qの長さとして定義される。このように、第1外側突壁部7の幅を減少させることによって、複数の第2のフィン20cの枚数を増加させることができる。第1外側突壁部7の幅(基部7bの幅w1)あるいは第1外側領域6qの幅は、例えば、1.5mm以上であってもよく、3.0mm以上であってもよい。そのため、第1外側突壁部7による第1のフィン20aの保持強度の低下が抑制され得る。
本実施の形態では、第2外側突壁部8は、第1外側突壁部7と同様に構成されており、凹部11と、凹部11に連なりかつ凸状曲面12aを有する盛り上がり部12とを含んでいる。しかし、第2外側突壁部8は、第1外側突壁部7よりも厚く形成されており、かつ、凹部11と盛り上がり部12とを含んでいなくてもよい。
第1のフィン挿入溝16aは、第1外側突壁部7と第1のかしめ部17との間に形成されている。第1のフィン挿入溝16aと複数の第2のフィン挿入溝16cとは、第1の方向(x方向)に配列されている。第1のフィン挿入溝16aは、第1の方向(x方向)において、複数の第2のフィン挿入溝16cの外側にある。第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとは、第1の方向(x方向)に配列されている。第1のフィン20aは、第1の方向(x方向)において、複数の第2のフィン20cの外側にある。第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとは、第1の方向(x方向)に配列されている。第1のかしめ部17は、第1の方向(x方向)において、複数の第2のかしめ部17cの外側にある。
第1のかしめ部17は、第1先端面17pと、第1先端面17pから突出する一対の第1突起部18とを含む。第1のかしめ部17の先端は、二股に分かれている。一対の第1突起部18は、かしめ加工の際に印加されるプレス荷重により塑性変形し得るように構成されている。複数の第2のかしめ部17cは、各々、第1のかしめ部17と同様の構成を有している。具体的には、複数の第2のかしめ部17cは、各々、第2先端面17qと、第2先端面17qから突出する一対の第2突起部18cとを含む。複数の第2のかしめ部17cの各々の先端は、二股に分かれている。
第1のフィン20aは、第1のフィン挿入溝16aに挿入されている。第1のフィン20aは、第1のかしめ部17によりフィンベース6にかしめ固定されている。第1のフィン20aは、第1外側突壁部7の内側側面7pに面接触している。主面6mとは反対側からのフィンベース6の平面視において、第1のフィン20aは、第1の方向(x方向)と直交する第2の方向(y方向)と、第1の方向(x方向)及び第2の方向(y方向)に直交する第3の方向(z方向)とに延在している。
複数の第2のフィン20cは、複数の第2のフィン挿入溝16cに挿入されている。複数の第2のフィン20cは、複数の第2のかしめ部17cによりフィンベース6にかしめ固定されている。複数の第2のフィン20cは、各々、第2の方向(y方向)と、第1の方向(x方向)及び第2の方向(y方向)に直交する第3の方向(z方向)とに延在している。
第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとは、フィンベース6よりも硬くてもよい。そのため、かしめ加工の際に、フィンベース6の第1のかしめ部17及び第2のかしめ部17cは、第1のフィン20a及び複数の第2のフィン20cに密着する。複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)は、好ましくは、互いに平行に配置されている。互いに隣り合う複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)間の間隔は、好ましくは、一定である。
図3から図14を参照して、本実施の形態のヒートシンク1の製造方法を説明する。第1外側突壁部7の以下の説明は、第2外側突壁部8にも当てはまる。
図3及び図4に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1の製造方法は、フィンベース6を準備することを備えてもよい。フィンベース6は、第1外側突壁部7と、第1のフィン挿入溝16aと、複数の第2のフィン挿入溝16cと、第1のかしめ部17と、複数の第2のかしめ部17cとを含む。第1外側突壁部7は、基部7bと、基部7bよりも薄い厚さを有する先端部7cとを含んでもよい。外側側面7qは、基部7bと先端部7cとを接続する段差部10を含んでもよい。フィンベース6は、機械加工、ダイキャスト、鍛造加工または押出加工などによって形成されてもよい。
図4に示されるように、基部7bの幅w1に対する先端部7cの幅w2の比w2/w1は、例えば、0.50以上であってもよく、0.60以上であってもよい。そのため、第1外側突壁部7による第1のフィン20aの保持強度の低下が抑制され得る。比w2/w1は、例えば、0.95以下であってもよく、0.80以下であってもよい。そのため、第2のプレスツール27を用いて第1のフィン20aの傾きを補正する工程(図9から図14を参照)において、第2のプレスツール27から先端部7cに印加するプレス荷重が減少され得る。
主面6mからの第1かしめ部の第1先端面17pの高さh1は、主面6mからの先端部7cの下端(段差部10)の高さh2以下であってもよい。そのため、第1のプレスツール25を用いて第1のかしめ部17をかしめる工程(図6から図8を参照)において、第1のプレスツール25から第1のかしめ部17に印加するプレス荷重が減少され得る。主面6mからの第2のかしめ部17cの第2先端面17qの高さh3は、主面6mからの先端部7cの下端(段差部10)の高さh2以下であってもよい。そのため、第1のプレスツール25を用いて第2のかしめ部17cをかしめる工程(図6から図8を参照)において、第1のプレスツール25から第2のかしめ部17cに印加するプレス荷重が減少され得る。
図3に示されるように、主面6mとは反対側からのフィンベース6の平面視において、第2の方向(y方向)における段差部10の第1の長さは、第2の方向(y方向)におけるフィンベース6の第2の長さに等しくてもよい。第2の方向(y方向)において、段差部10はフィンベース6の全体にわたって延在してもよい。図5に示されるように、主面6mとは反対側からのフィンベース6の平面視において、第2の方向(y方向)における段差部10の第1の長さL1は、第2の方向(y方向)におけるフィンベース6の第2の長さL2よりも小さくてもよい。第2の方向(y方向)において、段差部10はフィンベース6の一部にわたって延在してもよい。第2の方向(y方向)において、段差部10は第1外側突壁部7の一部だけに形成されているため、第1外側突壁部7による第1のフィン20aの保持強度の低下が抑制され得る。
図5、図13及び図14に示されるように、複数の段差部10,10bが、第2の方向(y方向)に沿って離散的に形成されてもよい。図14に示されるように、主面6mとは反対側からのフィンベース6の平面視において、段差部10bは、第1のフィン挿入溝16aに近づくにつれて先細となってもよい。
図6に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1の製造方法は、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとを、それぞれ、フィンベース6の第1のフィン挿入溝16aと複数の第2のフィン挿入溝16cとに挿入することを備える。
図6から図8に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1の製造方法は、第1のプレスツール25を用いて、第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとを変形させて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをそれぞれ第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとによりフィンベース6にかしめ固定することを備える。第1のかしめ部17の第1突起部18と複数の第2のかしめ部17cの第2突起部18cとは、第1のプレスツール25に押圧されて塑性変形する。
第1のかしめ部17の第1突起部18は、第1のフィン20aに密着する。第1のフィン20aは、第1外側突壁部7と第1のかしめ部17の第1突起部18とによって挟持される。第1のフィン20aは、第1外側突壁部7の内側側面7pに面接触している。第1のかしめ部17の第1突起部18と、第1のかしめ部17に隣り合う第2のかしめ部17cの第2突起部18cとは、第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cに密着する。第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cは、第1のかしめ部17の第1突起部18と、第1のかしめ部17に隣り合う第2のかしめ部17cの第2突起部18cとによって挟持される。第1のかしめ部17に隣り合っていない複数の第2のかしめ部17cの第2突起部18cは、第1のフィン20aに隣り合っていない複数の第2のフィン20cに密着する。第1のフィン20aに隣り合っていない複数の第2のフィン20cは、第1のかしめ部17に隣り合っていない複数の第2のかしめ部17cの第2突起部18cによって挟持される。
第1のプレスツール25を用いて第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとを変形させるために第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとに加えられるプレス荷重が、第1のかしめ部17及び第1のフィン20aを介して、第1外側突壁部7に加わる。本実施の形態では、ヒートシンク1のサイズを大きくすることなく、ヒートシンク1の放熱性能を向上させるために、第1外側突壁部7の幅を減少させて、複数の第2のフィン20cの枚数を増加させている。そのため、このプレス荷重により、第1外側突壁部7が第1のかしめ部17とは反対側(フィンベース6の外側)に塑性変形して、第1外側突壁部7がフィンベース6の外側に傾くことがあった(図7及び図8を参照)。
第1外側突壁部7が第1のかしめ部17とは反対側(フィンベース6の外側)に塑性変形すると、第1のかしめ部17の外側の第1突起部18の塑性変形量d1が、第1のかしめ部17の内側の第1突起部18の塑性変形量d2よりも大きくなる。第1のフィン20aと、第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cとの間の間隔が大きくなる。そのため、第1のフィン20aと第2のフィン20cとの間を流れる冷媒(例えば、空気)の速度が低下し、ヒートシンク1の放熱性能が低下する。また、第1のかしめ部17と第1のフィン20aとの間並びに第1のフィン20aと第1外側突壁部7との間に十分な面圧が加わらない。第1のフィン20aとフィンベース6との間の熱抵抗が増大し、ヒートシンク1の放熱性能が低下する。さらに、フィンベース6による第1のフィン20aの保持強度が低下する。
図9から図11に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1の製造方法は、第2のプレスツール27を用いて、第1外側突壁部7の外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することを備える。第2のプレスツール27を用いて、外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することにより、外側側面7qに凹部11が形成されるとともに、第1外側突壁部7に、凹部11に連なりかつ凸状曲面12aを有する盛り上がり部12が形成される。こうして、図1及び図2に示されるヒートシンク1が得られる。
第2のプレスツール27を用いて、外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することにより、第1のかしめ部17の外側の第1突起部18の塑性変形量d1は、第1のかしめ部17の内側の第1突起部18の塑性変形量d2に実質的に等しくなる。第1外側突壁部7の先端部7cの傾きと第1のフィン20aの傾きとは補正される。第1のフィン20aと、第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cとの間の間隔は、互いに隣り合う第2のフィン20cの間の間隔に実質的に等しくなる。第1のフィン20aは、第1のフィン20aに隣接する第2のフィン20cと実質的に平行になる。第1のフィン20aと第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cとの間を流れる冷媒の速度が増加し、ヒートシンク1の放熱性能が向上する。また、第1のかしめ部17と第1のフィン20aとの間並びに第1のフィン20aと第1外側突壁部7との間に十分な面圧が加わる。第1のフィン20aとフィンベース6との間の熱抵抗は減少し、ヒートシンク1の放熱性能が向上する。さらに、フィンベース6による第1のフィン20aの保持強度が増加する。
特定的には、第2のプレスツール27を用いて外側側面7qを押圧することは、第2のプレスツール27を用いて先端部7cを押圧することを含んでもよい。凹部11及び盛り上がり部12は、先端部7cに形成されてもよい。第2のプレスツール27を用いて先端部7cを押圧することにより、先端部7cは、第1のかしめ部17の側(フィンベース6の内側)に塑性変形して、第1のフィン20aの傾きが補正され得る。先端部7cは、基部7bよりも薄い。そのため、第1のフィン20aの傾きを補正するために第2のプレスツール27から先端部7cに印加するプレス荷重は減少され得る。第2のプレスツール27を用いて先端部7cを押圧することによって先端部7c及び第1のフィン20aを介して第1のかしめ部17が塑性変形することが、抑制され得る。基部7bは、先端部7cよりも厚い。第2のプレスツール27を用いて先端部7cを押圧しても、基部7bは、第1のかしめ部17とは反対側(フィンベース6の外側)に塑性変形したままである。
図9に示されるように、第1外側突壁部7の外側側面7qは、複数の第2のプレスツール27を用いて押圧されてもよい。複数の第2のプレスツール27の各々の第2の方向(y方向)における幅は、第2の方向(y方向)におけるフィンベース6の第2の長さよりも短くてもよい。図12に示されるように、第1外側突壁部7の外側側面7qは、1つの第2のプレスツール27bを用いて押圧されてもよい。1つの第2のプレスツール27bの第2の方向(y方向)における幅は、第2の方向(y方向)におけるフィンベース6の第2の長さ以上であってもよい。
図13に示されるように、第1のフィン20aが延在する第2の方向(y方向)における段差部10の第1の長さは、第2の方向(y方向)におけるフィンベース6の第2の長さよりも小さくてもよい。図13に示される段差部10は、第2のプレスツール27を位置決めし得る。図14に示されるように、主面6mとは反対側からのフィンベース6の平面視において、段差部10bは、第1のフィン挿入溝16aに向かうにつれて先細となってもよい。第2のプレスツール27の位置が段差部10に対して第2の方向(y方向)にずれていても、第2のプレスツール27の先端は段差部10bの側面をスライドして、段差部10bは、第2のプレスツール27を第2の方向(y方向)において正しい位置に導くことができる(段差部10bのセルフアライメント機能)。図14に示される段差部10bは、ヒートシンク1の生産性を向上させ得る。
本実施の形態のヒートシンク1及びその製造方法の効果を説明する。
本実施の形態のヒートシンク1は、フィンベース6と、第1のフィン20aと、複数の第2のフィン20cとを備える。フィンベース6は、第1外側突壁部7と、第1のフィン挿入溝16aと、複数の第2のフィン挿入溝16cと、第1のかしめ部17と、複数の第2のかしめ部17cとを含む。第1のフィン挿入溝16aと複数の第2のフィン挿入溝16cとは第1の方向(x方向)に配列されている。第1のフィン挿入溝16aは、第1の方向(x方向)において、複数の第2のフィン挿入溝16cの外側にある。第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとは第1の方向(x方向)に配列されている。第1のかしめ部17は、第1の方向(x方向)において、複数の第2のかしめ部17cの外側にある。第1のフィン挿入溝16aと、複数の第2のフィン挿入溝16cと、第1のかしめ部17と、複数の第2のかしめ部17cとは、フィンベース6の主面6mとは反対側にかつフィンベース6の内側領域6pに形成されている。第1外側突壁部7は、主面6mとは反対側にかつフィンベース6の第1外側領域6qに形成されている。第1外側領域6qは、第1の方向(x方向)において、内側領域6pの外側にある。第1外側突壁部7は、第1のフィン挿入溝16aに面する内側側面7pと、内側側面7pとは反対側の外側側面7qとを含む。第1のフィン挿入溝16aは、第1外側突壁部7と第1のかしめ部17との間に形成されている。
第1のフィン20aは、第1のフィン挿入溝16aに挿入されている。第1のフィン20aは、内側側面7pに面接触している。第1のフィン20aは、第1のかしめ部17によりフィンベース6にかしめ固定されている。複数の第2のフィン20cは、複数の第2のフィン挿入溝16cに挿入されている。複数の第2のフィン20cは、複数の第2のかしめ部17cによりフィンベース6にかしめ固定されている。第1外側突壁部7は、外側側面7qに形成された凹部11と、凹部11に連なりかつ凸状曲面12aを有する盛り上がり部12とを含む。
本実施の形態のヒートシンク1の製造方法は、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとを、それぞれ、フィンベース6の第1のフィン挿入溝16aと複数の第2のフィン挿入溝16cとに挿入することを備える。フィンベース6は、第1外側突壁部7と、第1のフィン挿入溝16aと、複数の第2のフィン挿入溝16cと、第1のかしめ部17と、複数の第2のかしめ部17cとを含む。第1のフィン挿入溝16aと複数の第2のフィン挿入溝16cとは第1の方向(x方向)に配列されている。第1のフィン挿入溝16aは、第1の方向(x方向)において、複数の第2のフィン挿入溝16cの外側にある。第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとは第1の方向(x方向)に配列されている。第1のかしめ部17は、第1の方向(x方向)において、複数の第2のかしめ部17cの外側にある。第1のフィン挿入溝16aと、複数の第2のフィン挿入溝16cと、第1のかしめ部17と、複数の第2のかしめ部17cとは、フィンベース6の主面6mとは反対側にかつフィンベース6の内側領域6pに形成されている。第1外側突壁部7は、主面6mとは反対側にかつフィンベース6の第1外側領域6qに形成されている。第1外側領域6qは、第1の方向(x方向)において、内側領域6pの外側にある。第1外側突壁部7は、第1のフィン挿入溝16aに面する内側側面7pと、内側側面7pとは反対側の外側側面7qとを含む。第1のフィン挿入溝16aは、第1外側突壁部7と第1のかしめ部17との間に形成されている。
本実施の形態のヒートシンク1の製造方法は、第1のプレスツール25を用いて、第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとを変形させて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをそれぞれ第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとによりフィンベース6にかしめ固定することをさらに備える。第1のフィン20aは、内側側面7pに面接触している。本実施の形態のヒートシンク1の製造方法は、第2のプレスツール27を用いて、第1外側突壁部7の外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することをさらに備える。
本実施の形態のヒートシンク1及びその製造方法では、第1外側突壁部7の幅(基部7bの幅w1)を減少させて、複数の第2のフィン20cの数を増加させても、第1のフィン20aの傾きが補正されて、第1のフィン20aと第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cとの間を流れる冷媒の冷却効率が増加する。第1外側突壁部7は第1のフィン20aと十分な面圧で面接触し、第1のフィン20aとフィンベース6との間の熱抵抗は減少する。そのため、ヒートシンク1のサイズを大きくすることなく、ヒートシンク1の放熱性能が向上され得る。
実施の形態2.
図15及び図16を参照して、実施の形態2のヒートシンク1bを説明する。本実施の形態のヒートシンク1bは、実施の形態1のヒートシンク1と同様の構成を備え、同様の効果を奏するが、以下の点で主に異なる。
本実施の形態のヒートシンク1bでは、第1外側突壁部7の外側側面7qは、段差部10に代えて、凹部11に連なるテーパ面13を含む。テーパ面13は、主面6mから離れるにつれて第1外側突壁部7が先細となるように傾斜している。第1外側突壁部7の外側側面7qは、テーパ面13と、凹部11と、盛り上がり部12の凸状曲面12aの一部とを含む。第1外側突壁部7は、基部7bと、基部7bよりも薄い厚さを有する先端部7cとを含んでもよい。テーパ面13、凹部11及び盛り上がり部12は、先端部7cに形成されてもよい。テーパ面13は、先端部7cの下端部にあってもよい。
図17から図19を参照して、本実施の形態のヒートシンク1bの製造方法を説明する。本実施の形態のヒートシンク1bの製造方法は、実施の形態1のヒートシンク1の製造方法と同様の工程を備え、同様の効果を奏するが、以下の点で主に異なる。
図17及び図18に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1bの製造方法は、フィンベース6を準備することを備えてもよい。本実施の形態のフィンベース6は、実施の形態1のフィンベース6と同様の構成を有するが、以下の点で主に異なる。本実施の形態では、第1外側突壁部7の外側側面7qは、段差部10に代えて、テーパ面13を含む。テーパ面13は、主面6mから離れるにつれて第1外側突壁部7が先細となるように傾斜している。
図18に示されるように、基部7bの幅w1に対する先端部7cの最小幅w2の比w2/w1は、例えば、0.50以上であってもよく、0.60以上であってもよい。そのため、第1外側突壁部7による第1のフィン20aの保持強度の低下が抑制され得る。比w2/w1は、例えば、0.95以下であってもよく、0.80以下であってもよい。そのため、第2のプレスツール27を用いて第1のフィン20aの傾きを補正する工程(図19を参照)において、第2のプレスツール27から先端部7cに印加するプレス荷重が減少され得る。
主面6mからの第1かしめ部の第1先端面17pの高さh1は、主面6mからの先端部7cの下端の高さh2以下であってもよい。そのため、第1のプレスツール25を用いて第1のかしめ部17をかしめる工程(図19を参照)において、第1のプレスツール25から第1のかしめ部17に印加するプレス荷重が減少され得る。主面6mからの第2のかしめ部17cの第2先端面17qの高さh3は、主面6mからの先端部7cの下端(段差部10)の高さh2以下であってもよい。そのため、第1のプレスツール25を用いて第2のかしめ部17cをかしめる工程(図19を参照)において、第1のプレスツール25から第2のかしめ部17cに印加するプレス荷重が減少され得る。
図19に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1bの製造方法は、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとを、それぞれ、フィンベース6の第1のフィン挿入溝16aと複数の第2のフィン挿入溝16cとに挿入することを備える。図19に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1bの製造方法は、第1のプレスツール25を用いて、第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとを変形させて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをそれぞれ第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとによりフィンベース6にかしめ固定することを備える。本実施の形態のヒートシンク1bの製造方法は、第2のプレスツール27を用いて、第1外側突壁部7の外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することを備える。
第2のプレスツール27を用いて外側側面7qを押圧することは、第2のプレスツール27を用いてテーパ面13を押圧することを含む。第2のプレスツール27を用いてテーパ面13を押圧することにより、外側側面7qに、テーパ面13に連なる凹部11が形成されるとともに、第1外側突壁部7に、凹部11に連なりかつ凸状曲面12aを有する盛り上がり部12が形成される。こうして、図15及び図16に示されるヒートシンク1bが得られる。第2のプレスツール27を用いてテーパ面13を押圧する方向は、第1のプレスツール25を用いて第1のかしめ部17を押圧する方向と実質的に同じであってもよい。
第2のプレスツール27を用いてテーパ面13を押圧するため、第1外側突壁部7の外側側面7qには、第1外側突壁部7を主面6mに向けて押圧する力F2だけでなく、第1外側突壁部7を第1のかしめ部17に向けて押圧する力F1も作用する。そのため、第1外側突壁部7の先端部7cの傾きと第1のフィン20aの傾きとは補正される。第1のフィン20aは、第1のフィン20aに隣接する第2のフィン20cと実質的に平行になる。第1のフィン20aと第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cとの間を流れる冷媒の速度が増加し、ヒートシンク1bの放熱性能が向上する。また、第1のかしめ部17と第1のフィン20aとの間並びに第1のフィン20aと第1外側突壁部7との間に十分な面圧が加わる。第1のフィン20aとフィンベース6との間の熱抵抗は減少し、ヒートシンク1bの放熱性能が向上する。さらに、フィンベース6による第1のフィン20aの保持強度が増加する。
先端部7cにはテーパ面13が形成されているため、先端部7cは、基部7bよりも薄い。そのため、第1のフィン20aの傾きを補正するために第2のプレスツール27から先端部7cに印加するプレス荷重は減少され得る。第2のプレスツール27を用いて先端部7cを押圧することによって先端部7c及び第1のフィン20aを介して第1のかしめ部17が塑性変形することが、抑制され得る。基部7bは、先端部7cよりも厚いため、第2のプレスツール27を用いて先端部7cを押圧しても、基部7bは、第1のかしめ部17とは反対側(フィンベース6の外側)に塑性変形したままである。
第2のプレスツール27の位置がテーパ面13の範囲内で第1の方向(x方向)において変動しても、テーパ面13は、第2のプレスツール27を用いて押圧され得る。テーパ面13は、ヒートシンク1bの生産性を向上させ得る。
第2のプレスツール27を用いて、外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することは、第1のプレスツール25を用いて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをフィンベース6にかしめ固定することと同時に行われてもよい。第2のプレスツール27を用いて、外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することは、第1のプレスツール25を用いて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをフィンベース6にかしめ固定し終えた後に行われてもよい。第1のプレスツール25を用いて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをフィンベース6にかしめ固定し終える直前に、第2のプレスツール27を用いて、外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧し始めてもよい。
実施の形態3.
図20及び図21を参照して、実施の形態3のヒートシンク1cを説明する。本実施の形態のヒートシンク1cは、実施の形態2のヒートシンク1bと同様の構成を備え、同様の効果を奏するが、以下の点で主に異なる。
本実施の形態のヒートシンク1cでは、第1外側突壁部7の外側側面7qは、基部7bと先端部7cとを接続する段差部10と、凹部11と、盛り上がり部12の凸状曲面12aの一部と、テーパ面13とを含む。テーパ面13は、段差部10に直接接続されてもよい。
図22から図25を参照して、本実施の形態のヒートシンク1cの製造方法を説明する。本実施の形態のヒートシンク1cの製造方法は、実施の形態2のヒートシンク1bの製造方法と同様の工程を備え、同様の効果を奏するが、以下の点で主に異なる。
図22に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1cの製造方法は、フィンベース6を準備することを備えてもよい。本実施の形態のフィンベース6は、実施の形態2のフィンベース6と同様の構成を有するが、以下の点で主に異なる。本実施の形態では、第1外側突壁部7の外側側面7qは、基部7bと先端部7cとを接続する段差部10と、凹部11と、盛り上がり部12の凸状曲面12aの一部と、テーパ面13とを含む。テーパ面13は、段差部10に直接接続されてもよい。
図23に示されるように、第1外側突壁部7の先端部7cの外側側面7qは、テーパ面13に代えて、凹状曲面13bを含んでもよい。図24に示されるように、第1外側突壁部7の先端部7cの外側側面7qは、テーパ面13に代えて、凸状曲面13cを含んでもよい。
図25に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1cの製造方法は、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとを、それぞれ、フィンベース6の第1のフィン挿入溝16aと複数の第2のフィン挿入溝16cとに挿入することを備える。図25に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1cの製造方法は、第1のプレスツール25を用いて、第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとを変形させて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをそれぞれ第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとによりフィンベース6にかしめ固定することを備える。本実施の形態のヒートシンク1cの製造方法は、第2のプレスツール27を用いて、第1外側突壁部7の外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することを備える。
第2のプレスツール27を用いて外側側面7qを押圧することは、第2のプレスツール27を用いてテーパ面13を押圧することを含む。第2のプレスツール27を用いてテーパ面13を押圧することにより、外側側面7qに、テーパ面13に連なる凹部11が形成されるとともに、第1外側突壁部7に、凹部11に連なりかつ凸状曲面12aを有する盛り上がり部12が形成される。こうして、図20及び図21に示されるヒートシンク1cが得られる。第2のプレスツール27を用いてテーパ面13を押圧する方向は、第1のプレスツール25を用いて第1のかしめ部17を押圧する方向と実質的に同じであってもよい。
第1外側突壁部7は、段差部10とテーパ面13とを含む。そのため、本実施の形態の先端部7cの厚さは、実施の形態2の先端部7cの厚さよりも小さくなる。第1のフィン20aの傾きを補正するために第2のプレスツール27から先端部7cに印加するプレス荷重はさらに減少され得る。第2のプレスツール27を用いて先端部7cを押圧することによって先端部7c及び第1のフィン20aを介して第1のかしめ部17が塑性変形することが、さらに抑制され得る。
実施の形態4.
図26及び図27を参照して、実施の形態4のヒートシンク1dを説明する。本実施の形態のヒートシンク1dは、実施の形態2のヒートシンク1bと同様の構成を備え、同様の効果を奏するが、以下の点で主に異なる。
本実施の形態では、第1外側突壁部7は、内側側面7pと外側側面7qとを接続する頂面7tを含んでいる。第1外側突壁部7の外側側面7qは、第1外側突壁部7の頂面7tまで延在するテーパ面13を含む。第1外側突壁部7は、基部7bと、基部7bよりも薄い厚さを有する先端部7cとを含んでもよい。テーパ面13は、先端部7cに形成されてもよい。凹部11と盛り上がり部12(図15及び図16を参照)とは、第1外側突壁部7に形成されていない。本実施の形態の変形例では、フィンベース6は、実施の形態1のフィンベース6と同様に、段差部10を含んでもよい。
図28及び図29を参照して、本実施の形態のヒートシンク1dの製造方法を説明する。本実施の形態のヒートシンク1dの製造方法は、実施の形態2のヒートシンク1bの製造方法と同様の工程を備え、同様の効果を奏するが、以下の点で主に異なる。
図28に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1dの製造方法は、フィンベース6を準備することを備えてもよい。本実施の形態のフィンベース6は、実施の形態2のフィンベース6と同様の構成を有するが、テーパ面13を備えていない点で実施の形態2のフィンベース6と異なっている。第1外側突壁部7は、内側側面7pと外側側面7qと接続する頂面7tを含んでいる。第1外側突壁部7は、外側側面7qと頂面7tとによって形成される外側角部7dを含んでいる。図28に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1dの製造方法は、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとを、それぞれ、フィンベース6の第1のフィン挿入溝16aと複数の第2のフィン挿入溝16cとに挿入することを備える。
図28及び図29に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1dの製造方法は、第1のプレスツール25を用いて、第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとを変形させて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをそれぞれ第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとによりフィンベース6にかしめ固定することを備える。図28及び図29に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1dの製造方法は、第2のプレスツール27の第2テーパ面27tで第1外側突壁部7の外側角部7dを押圧して、外側側面7qにテーパ面13を形成することを備える。こうして、図26及び図27に示されるヒートシンク1dが得られる。第2のプレスツール27の第2テーパ面27tで外側角部7dを押圧する方向は、第1のプレスツール25を用いて第1のかしめ部17を押圧する方向と実質的に同じであってもよい。
第2のプレスツール27の第2テーパ面27tで第1外側突壁部7の外側角部7dを押圧するため、第1外側突壁部7の外側側面7qには、第1外側突壁部7を主面6mに向けて押圧する力F2だけでなく、第1外側突壁部7を第1のかしめ部17に向けて押圧する力F1も作用する。そのため、第1外側突壁部7の先端部7cの傾きと第1のフィン20aの傾きとは補正される。第1のフィン20aは、第1のフィン20aに隣接する第2のフィン20cと実質的に平行になる。第1のフィン20aと第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cとの間を流れる冷媒の速度が増加し、ヒートシンク1dの放熱性能が向上する。また、第1のかしめ部17と第1のフィン20aとの間並びに第1のフィン20aと第1外側突壁部7との間に十分な面圧が加わる。第1のフィン20aとフィンベース6との間の熱抵抗は減少し、ヒートシンク1dの放熱性能が向上する。さらに、フィンベース6による第1のフィン20aの保持強度が増加する。
第2のプレスツール27の位置が第2テーパ面27tの範囲内で第1の方向(x方向)において変動しても、第1外側突壁部7の外側角部7dは、第2のプレスツール27の第2テーパ面27tで押圧され得る。第2テーパ面27tは、ヒートシンク1dの生産性を向上させ得る。
第2のプレスツール27の第2テーパ面27tで第1外側突壁部7の外側角部7dを押圧することは、第1のプレスツール25を用いて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをフィンベース6にかしめ固定することと同時に行われてもよい。第2のプレスツール27の第2テーパ面27tで第1外側突壁部7の外側角部7dを押圧することは、第1のプレスツール25を用いて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをフィンベース6にかしめ固定し終えた後に行われてもよい。第1のプレスツール25を用いて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをフィンベース6にかしめ固定し終える直前に、第2のプレスツール27の第2テーパ面27tで第1外側突壁部7の外側角部7dを押圧し始めてもよい。
実施の形態5.
図30及び図31を参照して、実施の形態5のヒートシンク1eを説明する。本実施の形態のヒートシンク1eは、実施の形態1のヒートシンク1と同様の構成を備え、同様の効果を奏するが、以下の点で主に異なる。
本実施の形態のヒートシンク1eでは、フィンベース6は、内側領域6pに、複数の内側突壁部19をさらに含む。複数の内側突壁部19と複数の第2のかしめ部17cとは、第1の方向(x方向)において交互に配置されている。複数の内側突壁部19及び複数の第2のかしめ部17cのうち互いに隣り合う内側突壁部19と第2のかしめ部17cとの間に、複数の第2のフィン挿入溝16cのうち対応する1つの第2のフィン挿入溝16cが形成されている。複数の第2のフィン20cは、複数の内側突壁部19に面接触している。複数の内側突壁部19は、各々、第1の方向(x方向)において対向する一対の側面19p,19qを有している。複数の第2のフィン20cは、各々、側面19pまたは側面19qに面接触している。
図32から図34を参照して、本実施の形態のヒートシンク1eの製造方法を説明する。本実施の形態のヒートシンク1eの製造方法は、実施の形態1のヒートシンク1の製造方法と同様の工程を備え、同様の効果を奏するが、以下の点で主に異なる。
図32に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1eの製造方法は、フィンベース6を準備することを備えてもよい。本実施の形態のフィンベース6は、実施の形態1のフィンベース6と同様の構成を有するが、以下の点で主に異なる。本実施の形態では、フィンベース6は、内側領域6pに、複数の内側突壁部19をさらに含む。複数の内側突壁部19と複数の第2のかしめ部17cとは、第1の方向(x方向)において挟んで交互に配置されている。複数の内側突壁部19及び複数の第2のかしめ部17cのうち互いに隣り合う内側突壁部19と第2のかしめ部17cとの間に、複数の第2のフィン挿入溝16cのうち対応する1つの第2のフィン挿入溝16cが形成されている。
図32に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1eの製造方法は、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとを、それぞれ、フィンベース6の第1のフィン挿入溝16aと複数の第2のフィン挿入溝16cとに挿入することを備える。
図32及び図33に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1eの製造方法は、第1のプレスツール25を用いて、第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとを変形させて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをそれぞれ第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとによりフィンベース6にかしめ固定することを備える。第1のかしめ部17の第1突起部18と複数の第2のかしめ部17cの第2突起部18cとは、第1のプレスツール25に押圧されて塑性変形する。第1のフィン20aは、第1外側突壁部7の内側側面7pに面接触している。複数の第2のフィン20cは、複数の内側突壁部19の側面19p,19qに面接触している。
本実施の形態のフィンベース6に含まれる複数の第2のかしめ部17cの数は、実施の形態1のフィンベース6に含まれる複数の第2のかしめ部17cの数の約半分である。そのため、第1のプレスツール25を用いて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをそれぞれ第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとによりフィンベース6にかしめ固定するために、フィンベース6に印加されるプレス荷重が大幅に減少され得る。第1のプレスツール25を用いて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをフィンベース6にかしめ固定する際に、封止樹脂(図51を参照)及びパワー半導体素子(図51を参照)が損傷を受けることが抑制され得る。
実施の形態1と同様に、本実施の形態においても、第1のプレスツール25を用いて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをフィンベース6にかしめ固定する際に、第1外側突壁部7が第1のかしめ部17とは反対側(フィンベース6の外側)に塑性変形して、第1外側突壁部7がフィンベース6の外側に傾くことがあった(図33を参照)。
図34に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1eの製造方法は、第2のプレスツール27を用いて、第1外側突壁部7の外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することを備える。第2のプレスツール27を用いて、外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することにより、外側側面7qに凹部11が形成されるとともに、第1外側突壁部7に、凹部11に連なりかつ凸状曲面12aを有する盛り上がり部12が形成される。第1外側突壁部7の先端部7cの傾きと第1のフィン20aの傾きとは補正される。こうして、図30及び図31に示されるヒートシンク1eが得られる。
実施の形態6.
図35から図37を参照して、実施の形態6のヒートシンク1eの製造方法を説明する。本実施の形態のヒートシンク1eの製造方法は、実施の形態5のヒートシンク1eの製造方法と同様の工程を備え、同様の効果を奏するが、以下の点で主に異なる。
図35に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1eの製造方法は、フィンベース6を準備することを備えてもよい。本実施の形態のフィンベース6は、実施の形態5のフィンベース6と同様の構成を有するが、以下の点で主に異なる。本実施の形態では、複数の内側突壁部19bは、主面6mから離れるにつれて先細となっている。複数の内側突壁部19bは、各々、第1の方向(x方向)において対向する一対の側面19p,19qを有している。側面19p,19qは、テーパ面である。さらに、第1外側突壁部7の内側側面7pは、テーパ面を含んでもよい。テーパ面は、主面6mから離れるにつれて第1外側突壁部7が先細となるように傾斜している。
図35に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1eの製造方法は、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとを、それぞれ、フィンベース6の第1のフィン挿入溝16aと複数の第2のフィン挿入溝16cとに挿入することを備える。複数の第2のフィン20cの位置が複数の第2のフィン挿入溝16cに対して第1の方向(x方向)にずれていても、複数の第2のフィン20cの先端は複数の内側突壁部19bの側面19p,19qをスライドして、複数の内側突壁部19bの側面19p,19qは、複数の第2のフィン20cを第1の方向(x方向)において正しい位置に導くことができる(先細の複数の内側突壁部19bのセルフアライメント機能)。先細の複数の内側突壁部19bは、ヒートシンク1eの生産性を向上させ得る。
第1のフィン20aの位置が第1のフィン挿入溝16aに対して第1の方向(x方向)にずれていても、第1のフィン20aの先端はテーパ面である第1外側突壁部7の内側側面7pをスライドして、第1外側突壁部7の内側側面7pは、第1のフィン20aを第1の方向(x方向)において正しい位置に導くことができる。テーパ面である第1外側突壁部7の内側側面7pは、ヒートシンク1eの生産性を向上させ得る。
図35及び図36に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1eの製造方法は、第1のプレスツール25を用いて、第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとを変形させて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをそれぞれ第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとによりフィンベース6にかしめ固定することを備える。第1のかしめ部17の第1突起部18と複数の第2のかしめ部17cの第2突起部18cとは、第1のプレスツール25に押圧されて塑性変形する。
第1のかしめ部17の第1突起部18から、図36に示される斜め下向きの力F3が、第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cの下端部に作用する。複数の第2のかしめ部17cの第2突起部18cから、図36に示される斜め下向きの力F4が、複数の第2のフィン20cの下端部に作用する。本実施の形態では、複数の第2のフィン20cは、フィンベース6よりも硬い。複数の第2のフィン20cは、複数の内側突壁部19bの根元部から複数の内側突壁部19bの先端部に向かって、テーパ面である複数の内側突壁部19bの側面19p,19qを塑性変形させる。こうして、複数の内側突壁部19bの側面19p,19qは、図30及び図31に示されるように、テーパ側面でなくなる。複数の第2のフィン20cは、複数の内側突壁部19bの側面19p,19qに面接触して、フィンベース6の主面6mに実質的に垂直に延在する。
第1のかしめ部17の第1の突起部から、図36に示される斜め下向きの力F5が、第1のフィン20aの下端部に作用する。第1のフィン20aは、第1外側突壁部7の内側側面7pに面接触する。本実施の形態では、第1のフィン20aは、フィンベース6よりも硬い。第1のフィン20aは、第1外側突壁部7の根元部から、テーパ面である第1外側突壁部7の内側側面7pの下部を塑性変形させる。こうして、第1外側突壁部7の内側側面7pの下部は、テーパ側面でなくなる。
第1のプレスツール25によって印加されるプレス荷重により、第1外側突壁部7が第1のかしめ部17とは反対側(フィンベース6の外側)に塑性変形して、第1外側突壁部7がフィンベース6の外側に傾くことがあった。第1外側突壁部7の内側側面7pの上部はテーパ側面のままであり、かつ、第1外側突壁部7の内側側面7pの上部と第1のフィン20aとの間に隙間が存在することがあった。第1外側突壁部7がフィンベース6の外側に傾き、かつ、第1外側突壁部7の内側側面7pはテーパ面であるため、第1のフィン20aが第1のかしめ部17の側(フィンベース6の内側)に傾くことがあった(図36を参照)。第1のフィン20aと、第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cとの間の間隔が小さくなる。第1のフィン20aと第2のフィン20cとの間を流れる冷媒の圧損が増加し、ヒートシンク1eの放熱性能が低下する。また、第1のフィン20aと、第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cとの間に、埃のような異物が詰まりやすくなる。そのため、ヒートシンク1eの寿命が短くなる。
図37に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1eの製造方法は、第2のプレスツール27を用いて、第1外側突壁部7の外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することを備える。第2のプレスツール27を用いて、外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することにより、外側側面7qに凹部11が形成されるとともに、第1外側突壁部7に、凹部11に連なりかつ凸状曲面12aを有する盛り上がり部12が形成される。また、第1のフィン20aは、フィンベース6よりも硬いため、第2のプレスツール27を用いて外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することにより、第1のフィン20aは、第1外側突壁部7の内側側面7pの上部を塑性変形させる。こうして、第1外側突壁部7の内側側面7pの上部もまた、テーパ側面でなくなり、フィンベース6の主面6mに実質的に垂直に延在する面になる。第1外側突壁部7の内側側面7pに接する第1のフィン20aの傾きは補正されて、第1のフィン20aはフィンベース6の主面6mに実質的に垂直に延在するようになる。こうして、図30及び図31に示されるヒートシンク1eが得られる。
第2のプレスツール27を用いて、外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することにより、第1のフィン20aと、第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cとの間の間隔が拡がる。第1のフィン20aは、第1のフィン20aに隣接する第2のフィン20cと実質的に平行になる。第1のフィン20aと第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cとの間を流れる冷媒の圧損が減少し、ヒートシンク1eの放熱性能が向上する。また、第1のフィン20aと、第1のフィン20aに隣り合う第2のフィン20cとの間に、埃のような異物が詰まりにくくなる。そのため、ヒートシンク1eの寿命が長くなる。
実施の形態7.
図38から図41を参照して、実施の形態7のヒートシンク1fを説明する。本実施の形態のヒートシンク1fは、実施の形態1のヒートシンク1と同様の構成を備えるが、以下の点で主に異なる。
図38に示されるように、風路方向(第2の方向(y方向))において、第1のフィン20a及び複数の第2のフィン20c(図示せず)は、フィンベース6よりも大きなサイズを有している。風路方向(第2の方向(y方向))において、第1のフィン20a及び複数の第2のフィン20c(図示せず)は、パネル30の開口部31よりも大きなサイズを有している。
本実施の形態のヒートシンク1fは、パネル30をさらに備える。パネル30は、亜鉛メッキ鋼板またはSUSのような金属材料で構成されてもよいし、導電性を有する樹脂材料で構成されてもよい。パネル30は、第1の面30mと、第1の面30mとは反対側の第2の面30nとを有する。パネル30は、風路方向(第2の方向(y方向))において、フィンベース6よりも大きなサイズを有している。パネル30は、風路方向(第2の方向(y方向))において、第1のフィン20a及び複数の第2のフィン20cよりも大きなサイズを有している。
パネル30は、第1の面30mと第2の面30nとにわたって貫通する開口部31とを有する。フィンベース6の主面6mとは反対側からの平面視において、開口部31は、フィンベース6の主面6mよりも小さい。フィンベース6の主面6mとは反対側からの平面視において、開口部31は、フィンベース6の内側領域6p及び第1外側領域6qよりも大きく、かつ、フィンベース6の第2外側領域6rよりも小さい。
図38、図40及び図41に示されるように、フィンベース6は、リセス部6kを含む。リセス部6kは、フィンベース6の主面6mとは反対側にかつフィンベース6の第2外側領域6rに形成されている。第2外側領域6rは、第1の方向(x方向)において、第1外側領域6qの外側にある。第2外側領域6rにおけるフィンベース6の厚さは、第1外側領域6qにおけるフィンベース6の厚さよりも小さい。第1外側突壁部7と、第1のフィン挿入溝16aと、複数の第2のフィン挿入溝16cと、第1のかしめ部17と、複数の第2のかしめ部17cとは、パネル30の開口部31内にある。
パネル30の第1の面30mは、第1のフィン20a及び複数の第2のフィン20cに電気的に導通している。パネル30の第1の面30mは、第1のフィン20aの端部と複数の第2のフィン20cの端部とに接触している。パネル30の第2の面30nは、リセス部6kに電気的に導通している。パネル30の第2の面30nは、リセス部6kに接触している。パネル30の第2の面30nは、リセス部6kに直接接触してもよいし、はんだのような導電接合部材(図示せず)を介して、リセス部6kに接触してもよい。パネル30は、フィンベース6のリセス部6kと複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)との間に挟み込まれている。パネル30は、フィンベース6と複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)とに熱的に接続されている。複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)に加えて、パネル30からも熱が放散される。パネル30は、ヒートシンク1fの放熱性能を向上させることができる。
図38に示されるように、パネル30は、冷媒がフィンベース6の厚さ方向(方向33b,33c)に流れることを妨げる。そのため、風路方向(第2の方向(y方向))における複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)の長さが、風路方向(第2の方向(y方向))におけるフィンベース6の長さより大きくても、パネル30は、冷媒を、方向33aで示される風路方向(第2の方向(y方向))に沿って直線的に流すことを可能にする。パネル30は、複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)の間の冷媒の流速が減少することを防止し、ヒートシンク1fの放熱性能を向上させることができる。
図41に示されるように、フィンベース6の主面6mからのパネル30の第1の面30mの高さh11は、フィンベース6の主面6mからのフィン挿入溝(第1のフィン挿入溝16a、第2のフィン挿入溝16c)の底部の高さh12より高くてもよい。フィンベース6の主面6mからのリセス部6kの高さh13は、フィンベース6の主面6mからのフィン挿入溝(第1のフィン挿入溝16a、第2のフィン挿入溝16c)の底部の高さh12より低くてもよい。言い換えると、パネル30の厚さは、フィン挿入溝(第1のフィン挿入溝16a、第2のフィン挿入溝16c)が形成されている領域におけるフィンベース6の厚さとリセス部6kにおけるフィンベース6の厚さとの差より大きくてもよい。
そのため、複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)をパネル30の第1の面30mに押し当てることができる。第1外側突壁部7と第1のフィン20aとの間の接触面積が増加し得る。複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)をパネル30の第1の面30mに接触させることができる。フィンベース6の厚さ方向(第3の方向(z方向))における複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)の位置を揃えることができる。また、複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)がパネル30の第1の面30mをフィンベース6の主面に向けて押圧して、パネル30の第2の面30nをリセス部6kに確実に接触させることができる。ヒートシンク1fの放熱性能が向上され得る。
図40及び図41に示されるように、パネル30は、リセス部6kと第1外側突壁部7の一部との間に挟み込まれてもよい。具体的には、パネル30は、リセス部6kと第1外側突壁部7の突部14との間に挟み込まれてもよい。突部14は、第1外側突壁部7の外側側面7qから、フィンベース6の外側に突出している。突部14は、段差部10の外側端部に形成されてもよい。突部14は、パネル30の第1の面30mの角部をフィンベース6の主面6mに向けて押圧している。こうして、パネル30は、フィンベース6に固定され得る。
そのため、パネル30とフィンベース6とは、小さな電気抵抗で、互いに接続される。グランド(接地電位)に接続されているアース端子は、フィンベース6ではなく、パネル30に形成された孔(図示せず)に係止され得る。フィンベース6にアース端子をねじ止めするためのねじ止め部を形成する必要がなくなり、フィンベース6は小型化され得る。また、グランドとヒートシンク1fとの間のインピーダンスが減少し得る。電磁ノイズに対するヒートシンク1fの耐性が向上し得る。
図42から図46を参照して、本実施の形態のヒートシンク1fの製造方法を説明する。本実施の形態のヒートシンク1fの製造方法は、実施の形態1のヒートシンク1の製造方法と同様の工程を備えるが、以下の点で主に異なる。
図42に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1fの製造方法は、フィンベース6を準備することを備えてもよい。本実施の形態のフィンベース6は、実施の形態1のフィンベース6と同様の構成を有するが、主に以下の点で異なる。本実施の形態のフィンベース6は、リセス部6kを含む。リセス部6kは、主面6mとは反対側にかつフィンベース6の第2外側領域6rに形成されている。第2外側領域6rは、第1の方向(x方向)において、第1外側領域6qの外側にある。
図43に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1fの製造方法は、パネル30をフィンベース6のリセス部6kに載置することを備える。パネル30は、第1の面30mと、第1の面30mとは反対側の第2の面30nと、第1の面30mと第2の面30nとにわたって貫通する開口部31とを有している。フィンベース6の主面6mとは反対側からの平面視において、開口部31は、フィンベース6の内側領域6p及び第1外側領域6qよりも大きく、かつ、フィンベース6の第2外側領域6rよりも小さい。パネル30の第2の面30nは、リセス部6kに接触している。第1外側突壁部7と、第1のフィン挿入溝16aと、複数の第2のフィン挿入溝16cと、第1のかしめ部17と、複数の第2のかしめ部17cとは、開口部31内にある。
図44に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1fの製造方法は、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとを、それぞれ、フィンベース6の第1のフィン挿入溝16aと複数の第2のフィン挿入溝16cとに挿入することを備える。複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)の端部はパネル30の第1の面30mに接触している。フィンベース6の厚さ方向(第3の方向(z方向))における複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)の位置を揃えることができる。
図44及び図45に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1fの製造方法は、第1のプレスツール25を用いて、第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとを変形させて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをそれぞれ第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとによりフィンベース6にかしめ固定することを備える。第1のかしめ部17の第1突起部18と複数の第2のかしめ部17cの第2突起部18cとは、第1のプレスツール25に押圧されて塑性変形する。
実施の形態1と同様に、本実施の形態においても、第1のプレスツール25を用いて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをフィンベース6にかしめ固定する際に、第1外側突壁部7が第1のかしめ部17とは反対側(フィンベース6の外側)に塑性変形して、第1外側突壁部7がフィンベース6の外側に傾く(図45を参照)。パネル30は、リセス部6kと第1外側突壁部7の一部との間に挟み込まれる。具体的には、パネル30は、リセス部6kと第1外側突壁部7の突部14との間に挟み込まれてもよい。突部14は、第1外側突壁部7の外側側面7qから、フィンベース6の外側に突出している。突部14は、段差部10の外側端部に形成されてもよい。
図46に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1fの製造方法は、第2のプレスツール27を用いて、第1外側突壁部7の外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することを備える。第2のプレスツール27を用いて、外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することにより、外側側面7qに凹部11が形成されるとともに、第1外側突壁部7に、凹部11に連なりかつ凸状曲面12aを有する盛り上がり部12が形成される。第1外側突壁部7の先端部7cの傾きと第1のフィン20aの傾きとは補正される。基部7bは、先端部7cよりも厚いため、第2のプレスツール27を用いて先端部7cを押圧しても、基部7bは、第1のかしめ部17とは反対側(フィンベース6の外側)に塑性変形したままである。パネル30は、リセス部6kと第1外側突壁部7の一部との間に挟み込まれたままである。こうして、図40及び図41に示されるヒートシンク1fが得られる。
本実施の形態のヒートシンク1f及びその製造方法の効果を説明する。本実施の形態のヒートシンク1f及びその製造方法は、実施の形態1のヒートシンク1及びその製造方法の効果に加えて、以下の効果を奏する。
本実施の形態のヒートシンク1fは、パネル30をさらに備える。パネル30は、第1の面30mと、第1の面30mとは反対側の第2の面30nと、第1の面30mと第2の面30nとにわたって貫通する開口部31とを有する。フィンベース6は、リセス部6kを含む。リセス部6kは、主面6mとは反対側にかつフィンベース6の第2外側領域6rに形成されている。第2外側領域6rは、第1の方向(x方向)において、第1外側領域6qの外側にある。第1外側突壁部7と、第1のフィン挿入溝16aと、複数の第2のフィン挿入溝16cと、第1のかしめ部17と、複数の第2のかしめ部17cとは、開口部31内にある。第1の面30mは、第1のフィン20aの端部に接触している。第2の面30nは、リセス部6kに接触している。
本実施の形態のヒートシンク1fの製造方法は、パネル30をフィンベース6のリセス部6kに載置することをさらに備える。リセス部6kは、主面6mとは反対側にかつフィンベース6の第2外側領域6rに形成されている。第2外側領域6rは、第1の方向(x方向)において、第1外側領域6qの外側にある。パネル30は、第1の面30mと、第1の面30mとは反対側の第2の面30nと、第1の面30mと第2の面30nとにわたって貫通する開口部31とを有している。第1外側突壁部7と、第1のフィン挿入溝16aと、複数の第2のフィン挿入溝16cと、第1のかしめ部17と、複数の第2のかしめ部17cとは、開口部31内にある。第1の面30mは、第1のフィン20aの端部に接触している。第2の面30nは、リセス部6kに接触している。
パネル30は、複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)の間の冷媒の流速が減少することを防止し得る。熱は、複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)だけでなく、パネル30からも放散され得る。本実施の形態のヒートシンク1f及びその製造方法によれば、ヒートシンク1fの放熱性能は向上され得る。
実施の形態8.
図47から図51を参照して、実施の形態8のヒートシンク1gを説明する。本実施の形態のヒートシンク1gは、実施の形態7のヒートシンク1fと同様の構成を備えるが、以下の点で主に異なる。
図47及び図48に示されるように、パネル30は、リセス部6kと第1外側突壁部7の一部との間に挟み込まれている。具体的には、パネル30は、リセス部6kと第1外側突壁部7の突部14との間に挟み込まれている。突部14は、第1外側突壁部7の外側側面7qから、フィンベース6の外側に突出している。突部14は、パネル30の第1の面30mの一部を覆っている。
図49から図51を参照して、本実施の形態のヒートシンク1gの製造方法を説明する。本実施の形態のヒートシンク1gの製造方法は、実施の形態2のヒートシンク1bの製造方法と同様の工程を備え、同様の効果を奏するが、以下の点で主に異なる。
図49に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1gの製造方法は、フィンベース6を準備することを備えてもよい。本実施の形態のフィンベース6は、実施の形態2のフィンベース6と同様の構成を有するが、主に以下の点で異なる。本実施の形態のフィンベース6は、リセス部6kを含む。リセス部6kは、主面6mとは反対側にかつフィンベース6の第2外側領域6rに形成されている。第2外側領域6rは、第1の方向(x方向)において、第1外側領域6qの外側にある。
図50に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1gの製造方法は、パネル30をフィンベース6のリセス部6kに載置することを備える。パネル30は、第1の面30mと、第1の面30mとは反対側の第2の面30nと、第1の面30mと第2の面30nとにわたって貫通する開口部31とを有している。フィンベース6の主面6mとは反対側からの平面視において、開口部31は、フィンベース6の内側領域6p及び第1外側領域6qよりも大きく、かつ、フィンベース6の第2外側領域6rよりも小さい。パネル30の第2の面30nは、リセス部6kに接触している。第1外側突壁部7と、第1のフィン挿入溝16aと、複数の第2のフィン挿入溝16cと、第1のかしめ部17と、複数の第2のかしめ部17cとは、開口部31内にある。
図51に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1gの製造方法は、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとを、それぞれ、フィンベース6の第1のフィン挿入溝16aと複数の第2のフィン挿入溝16cとに挿入することを備える。複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)の端部はパネル30の第1の面30mに接触している。フィンベース6の厚さ方向(第3の方向(z方向))における複数のフィン(第1のフィン20a、複数の第2のフィン20c)の位置を揃えることができる。
図51に示されるように、本実施の形態のヒートシンク1gの製造方法は、第1のプレスツール25を用いて、第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとを変形させて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとをそれぞれ第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとによりフィンベース6にかしめ固定することを備える。本実施の形態のヒートシンク1gの製造方法は、第2のプレスツール27を用いて、第1外側突壁部7の外側側面7qを第1のフィン20aに向けて押圧することを備える。
第2のプレスツール27を用いて外側側面7qを押圧することは、第2のプレスツール27を用いてテーパ面13を押圧することを含む。第2のプレスツール27を用いてテーパ面13を押圧する方向は、第1のプレスツール25を用いて第1のかしめ部17を押圧する方向と実質的に同じであってもよい。第2のプレスツール27を用いてテーパ面13を押圧することにより、外側側面7qには、第1外側突壁部7を第1のかしめ部17に向けて押圧する力F1だけでなく、第1外側突壁部7を主面6mに向けて押圧する力F2も作用する。そのため、第1外側突壁部7が塑性変形して、外側側面7qに、凹部11と突部14とが形成されるとともに、第1外側突壁部7に、凹部11に連なりかつ凸状曲面12aを有する盛り上がり部12が形成される。突部14は、外側側面7qから、フィンベース6の外側に突出している。突部14は、パネル30の第1の面30mの一部を覆う。パネル30は、リセス部6kと第1外側突壁部7の突部14との間に挟み込まれる。こうして、図47及び図48に示されるヒートシンク1gが得られる。
本実施の形態のヒートシンク1g及びその製造方法は、実施の形態2のヒートシンク1b及びその製造方法の効果と実施の形態7のヒートシンク1f及びその製造方法の効果とを奏する。
実施の形態9.
図52を参照して、実施の形態9のパワーモジュール90を説明する。本実施の形態のパワーモジュール90は、実施の形態8のヒートシンク1gと、パワー半導体素子50,50bと、封止部材60とを主に備える。パワーモジュール90は、ヒートシンク1gを支持しかつ固定する支持部材35をさらに備えてもよい。
パワー半導体素子50,50bは、例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)またはMOS型電界効果トランジスタ(MOSFET)であってもよい。パワー半導体素子50,50bは、主に、シリコン(Si)のような半導体材料で構成されてもよいし、炭化珪素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)またはダイヤモンドのようなワイドバンドギャップ半導体材料で構成されてもよい。
パワー半導体素子50,50bは、フィンベース6の主面6m上に搭載されている。具体的には、絶縁シート40が、フィンベース6の主面6m上に設けられている。絶縁シート40は、電気的絶縁性を有する伝熱シートである。電極42,42bが、絶縁シート40上に設けられている。パワー半導体素子50は、導電性接合部材51を介して電極42に接合されている。パワー半導体素子50bは、導電性接合部材51bを介して電極42bに接合されている。電極42は、導電ワイヤ55を介して、リードフレーム52に接続されている。電極42bは、導電ワイヤ55bを介して、リードフレーム52bに接続されている。
封止部材60は、パワー半導体素子50,50bとフィンベース6の一部とを封止する。封止部材60は、電気的絶縁性を有する。封止部材60は、特に限定されないが、エポキシ樹脂のような絶縁性樹脂材料で構成されていてもよい。
支持部材35は、風路となる凹部36を含んでもよい。第1のフィン20a及び複数の第2のフィン20cは、凹部36に収容されている。パネル30は、支持部材35の頂面に載置されている。パネル30は、第1の面30mと第2の面30nとの間を貫通するねじ孔のような孔30hを含んでもよい。パネル30は、孔30hに挿入されるねじのような固定部材37によって、支持部材35に固定される。そのため、ヒートシンク1gの耐振動性が向上する。
図53を参照して、本実施の形態のパワーモジュール90の製造方法を説明する。本実施の形態のパワーモジュール90の製造方法は、パワー半導体素子50,50bをフィンベース6の主面6m上に載置すること(S1)を備える。具体的には、絶縁シート40が、フィンベース6の主面6m上に設けられる。電極42,42bが、絶縁シート40上に設けられる。パワー半導体素子50は、導電性接合部材51を介して電極42に接合される。パワー半導体素子50bは、導電性接合部材51bを介して電極42bに接合される。さらに、導電ワイヤ55を介して、リードフレーム52は電極42に接続されてもよい。導電ワイヤ55bを介して、リードフレーム52bは電極42bに接続されてもよい。
本実施の形態のパワーモジュール90の製造方法は、パワー半導体素子50,50bとフィンベース6の一部とを封止部材60によって封止すること(S2)を備える。パワー半導体素子50,50bが搭載されたフィンベース6と、リードフレーム52,52bと、導電ワイヤ55,55bとを、金型内に配置する。トンラスファーモールド法などにより、パワー半導体素子50,50bとフィンベース6の一部とが封止部材60によって封止される。封止部材60は、リードフレーム52,52bの一部と導電ワイヤ55,55bとをさらに封止してもよい。
本実施の形態のパワーモジュール90の製造方法は、実施の形態8のヒートシンク1gの製造方法によって、フィンベース6に、第1のフィン20a及び複数の第2のフィン20cを取り付けること(S3)を備える。具体的には、第1のプレスツール25を用いて、第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとを変形させて、第1のフィン20aと複数の第2のフィン20cとは、それぞれ、第1のかしめ部17と複数の第2のかしめ部17cとによりフィンベース6にかしめ固定される。第2のプレスツール27を用いて、第1の外側突壁部の外側側面7qが第1のフィン20aに向けて押圧される。
本実施の形態のパワーモジュール90の製造方法は、パネル30を支持部材35に固定すること(S4)を備える。具体的には、パネル30の孔30hに固定部材37を挿入して、パネル30を支持部材35に固定する。こうして、本実施の形態のパワーモジュール90が得られる。
パワーモジュール90及びその製造方法では、実施の形態8のヒートシンク1gに代えて、実施の形態1から実施の形態7及びそれらの変形例のヒートシンク1,1b,1c,1d,1e,1fのいずれかが用いられてもよい。パワーモジュール90が実施の形態1から実施の形態7及びそれらの変形例のヒートシンク1,1b,1c,1d,1e,1fのいずれかを備える場合、パワーモジュール90の製造方法は、パネル30を支持部材35に固定する工程(S4)を備えていなくてもよい。
本実施の形態のパワーモジュール90及びその製造方法は、実施の形態1から実施の形態8及びそれらの変形例のヒートシンク1g及びその製造方法の効果と同様の以下の効果を奏する。本実施の形態のパワーモジュール90及びその製造方法によれば、パワーモジュール90のサイズを大きくすることなく、パワーモジュール90の放熱性能が向上され得る。
今回開示された実施の形態1−9及びそれらの変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。矛盾のない限り、今回開示された実施の形態1−9及びそれらの変形例の少なくとも2つを組み合わせてもよい。本発明の範囲は、上記した説明ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1,1b,1c,1d,1e,1f,1g ヒートシンク、6 フィンベース、6k リセス部、6m 主面、6p 内側領域、6q 第1外側領域、6r 第2外側領域、7 第1外側突壁部、7b 基部、7c 端部、7d 外側角部、7p 内側側面、7q 外側側面、7t 頂面、8 第2外側突壁部、10,10b 段差部、11 凹部、12 盛り上がり部、12a 凸状曲面、13 テーパ面、13b 凹状曲面、13c 凸状曲面、14 突部、16a 第1のフィン挿入溝、16c 第2のフィン挿入溝、17 第1のかしめ部、17c 第2のかしめ部、17p 第1先端面、17q 第2先端面、18 第1突起部、18c 第2突起部、19,19b 内側突壁部、19p,19q 側面、20a 第1のフィン、20c 第2のフィン、25 第1のプレスツール、27,27b 第2のプレスツール、27t 第2テーパ面、30 パネル、30h 孔、30m 第1の面、30n 第2の面、31 開口部、33a,33b,33c 方向、35 支持部材、36 凹部、37 固定部材、40 絶縁シート、42,42b 電極、50,50b パワー半導体素子、51,51b 導電性接合部材、52,52b リードフレーム、55,55b 導電ワイヤ、60 封止部材、90 パワーモジュール。

Claims (19)

  1. フィンベースと、
    第1のフィンと、
    複数の第2のフィンとを備え、
    前記フィンベースは、外側突壁部と、第1のフィン挿入溝と、複数の第2のフィン挿入溝と、第1のかしめ部と、複数の第2のかしめ部とを含み、
    前記第1のフィン挿入溝と前記複数の第2のフィン挿入溝とは第1の方向に配列されており、
    前記第1のフィン挿入溝は、前記第1の方向において、前記複数の第2のフィン挿入溝の外側にあり、
    前記第1のかしめ部と前記複数の第2のかしめ部とは前記第1の方向に配列されており、
    前記第1のかしめ部は、前記第1の方向において、前記複数の第2のかしめ部の外側にあり、
    前記第1のフィン挿入溝と、前記複数の第2のフィン挿入溝と、前記第1のかしめ部と、前記複数の第2のかしめ部とは、前記フィンベースの主面とは反対側にかつ前記フィンベースの内側領域に形成されており、
    前記外側突壁部は、前記主面とは反対側にかつ前記フィンベースの第1外側領域に形成されており、
    前記第1外側領域は、前記第1の方向において、前記内側領域の外側にあり、
    前記外側突壁部は、前記第1のフィン挿入溝に面する内側側面と、前記内側側面とは反対側の外側側面とを含み、前記第1のフィン挿入溝は、前記外側突壁部と前記第1のかしめ部との間に形成されており、
    前記第1のフィンは、前記第1のフィン挿入溝に挿入されており、前記内側側面に面接触しており、かつ、前記第1のかしめ部により前記フィンベースにかしめ固定されており、
    前記複数の第2のフィンは、前記複数の第2のフィン挿入溝に挿入されており、かつ、前記複数の第2のかしめ部により前記フィンベースにかしめ固定されており、
    前記外側突壁部は、前記外側側面に形成された凹部と、前記凹部に連なりかつ凸状曲面を有する盛り上がり部とを含む、ヒートシンク。
  2. 前記外側突壁部は、基部と、前記基部よりも薄い厚さを有する先端部とを含み、
    前記外側側面は、前記基部と前記先端部とを接続する段差部を含み、
    前記凹部及び前記盛り上がり部は、前記先端部に形成されている、請求項1に記載のヒートシンク。
  3. 前記主面とは反対側からの前記フィンベースの平面視において、前記第1のフィンが延在する第2の方向における前記段差部の第1の長さは、前記第2の方向における前記フィンベースの第2の長さよりも小さい、請求項2に記載のヒートシンク。
  4. 前記平面視において、前記段差部は、前記第1のフィン挿入溝に向かうにつれて先細となっている、請求項3に記載のヒートシンク。
  5. 前記外側側面は、前記凹部に連なるテーパ面を含み、
    前記テーパ面は、前記主面から離れるにつれて前記外側突壁部が先細となるように傾斜している、請求項1に記載のヒートシンク。
  6. 前記外側突壁部は、基部と、前記基部よりも薄い厚さを有する先端部とを含み、
    前記外側側面は、前記基部と前記先端部とを接続する段差部を含み、
    前記先端部は、前記テーパ面を含む、請求項5に記載のヒートシンク。
  7. 前記フィンベースは、前記内側領域に、複数の内側突壁部をさらに含み、前記複数の内側突壁部と前記複数の第2のかしめ部とは、前記第1の方向において交互に配置されており、
    前記複数の内側突壁部及び前記複数の第2のかしめ部のうち互いに隣り合う内側突壁部と第2のかしめ部との間に、前記複数の第2のフィン挿入溝のうち対応する1つの第2のフィン挿入溝が形成されており、
    前記複数の第2のフィンは、前記複数の内側突壁部に面接触している、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のヒートシンク。
  8. 第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面と、前記第1の面と前記第2の面とにわたって貫通する開口部とを有するパネルをさらに備え、
    前記フィンベースは、リセス部を含み、前記リセス部は、前記主面とは反対側にかつ前記フィンベースの第2外側領域に形成されており、前記第2外側領域は、前記第1の方向において、前記第1外側領域の外側にあり、
    前記外側突壁部と、前記第1のフィン挿入溝と、前記複数の第2のフィン挿入溝と、前記第1のかしめ部と、前記複数の第2のかしめ部とは、前記開口部内にあり、
    前記第1の面は、前記第1のフィンの端部に接触しており、
    前記第2の面は、前記リセス部に接触している、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のヒートシンク。
  9. 前記主面からの前記リセス部の第1の高さは、前記主面からの前記第1のフィン挿入溝の底部の第2の高さよりも低く、
    前記主面からの前記パネルの前記第1の面の第3の高さは、前記主面からの前記第1のフィン挿入溝の前記底部の前記第2の高さよりも高い、請求項に記載のヒートシンク。
  10. 前記パネルは、前記リセス部と前記外側突壁部の一部との間に挟み込まれている、請求項または請求項に記載のヒートシンク。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の前記ヒートシンクと、
    前記フィンベースの前記主面上に搭載されているパワー半導体素子と、
    前記パワー半導体素子と前記フィンベースの一部とを封止する封止部材とを備える、パワーモジュール。
  12. 第1のフィンと複数の第2のフィンとをそれぞれフィンベースの第1のフィン挿入溝と複数の第2のフィン挿入溝とに挿入することを備え、前記フィンベースは、外側突壁部と、前記第1のフィン挿入溝と、前記複数の第2のフィン挿入溝と、第1のかしめ部と、複数の第2のかしめ部とを含み、前記第1のフィン挿入溝と前記複数の第2のフィン挿入溝とは第1の方向に配列されており、前記第1のフィン挿入溝は、前記第1の方向において、前記複数の第2のフィン挿入溝の外側にあり、前記第1のかしめ部と前記複数の第2のかしめ部とは前記第1の方向に配列されており、前記第1のかしめ部は、前記第1の方向において、前記複数の第2のかしめ部の外側にあり、前記第1のフィン挿入溝と、前記複数の第2のフィン挿入溝と、前記第1のかしめ部と、前記複数の第2のかしめ部とは、前記フィンベースの主面とは反対側にかつ前記フィンベースの内側領域に形成されており、前記外側突壁部は、前記主面とは反対側にかつ前記フィンベースの第1外側領域に形成されており、前記第1外側領域は、前記第1の方向において、前記内側領域の外側にあり、前記外側突壁部は、前記第1のフィン挿入溝に面する内側側面と、前記内側側面とは反対側の外側側面とを含み、前記第1のフィン挿入溝は、前記外側突壁部と前記第1のかしめ部との間に形成されており、さらに、
    第1のプレスツールを用いて、前記第1のかしめ部と前記複数の第2のかしめ部とを変形させて、前記第1のフィンと前記複数の第2のフィンとをそれぞれ前記第1のかしめ部と前記複数の第2のかしめ部とにより前記フィンベースにかしめ固定することを備え、前記第1のフィンは、前記内側側面に面接触しており、さらに、
    第2のプレスツールを用いて、前記外側側面を前記第1のフィンに向けて押圧することとを備える、ヒートシンクの製造方法。
  13. 前記外側突壁部は、基部と、前記基部よりも薄い厚さを有する先端部とを含み、
    前記外側側面は、前記基部と前記先端部とを接続する段差部を含み、
    前記第2のプレスツールを用いて前記外側側面を押圧することは、前記第2のプレスツールを用いて前記先端部を押圧することを含む、請求項12に記載のヒートシンクの製造方法。
  14. 前記外側側面は、テーパ面を含み、前記テーパ面は、前記主面から離れるにつれて前記外側突壁部が先細となるように傾斜しており、
    前記第2のプレスツールを用いて前記外側側面を押圧することは、前記第2のプレスツールを用いて前記テーパ面を押圧することを含み、
    前記第2のプレスツールを用いて前記テーパ面を押圧する方向は、前記第1のプレスツールを用いて前記第1のかしめ部を押圧する方向と実質的に同じである、請求項12に記載のヒートシンクの製造方法。
  15. 前記外側突壁部は、基部と、前記基部よりも薄い厚さを有する先端部とを含み、
    前記外側側面は、前記基部と前記先端部とを接続する段差部を含み、
    前記先端部は、前記テーパ面を含む、請求項14に記載のヒートシンクの製造方法。
  16. 第1のフィンと複数の第2のフィンとをそれぞれフィンベースの第1のフィン挿入溝と複数の第2のフィン挿入溝とに挿入することを備え、前記フィンベースは、外側突壁部と、前記第1のフィン挿入溝と、前記複数の第2のフィン挿入溝と、第1のかしめ部と、複数の第2のかしめ部とを含み、前記第1のフィン挿入溝と前記複数の第2のフィン挿入溝とは第1の方向に配列されており、前記第1のフィン挿入溝は、前記第1の方向において、前記複数の第2のフィン挿入溝の外側にあり、前記第1のかしめ部と前記複数の第2のかしめ部とは前記第1の方向に配列されており、前記第1のかしめ部は、前記第1の方向において、前記複数の第2のかしめ部の外側にあり、前記第1のフィン挿入溝と、前記複数の第2のフィン挿入溝と、前記第1のかしめ部と、前記複数の第2のかしめ部とは、前記フィンベースの主面とは反対側にかつ前記フィンベースの内側領域に形成されており、前記外側突壁部は、前記主面とは反対側にかつ前記フィンベースの第1外側領域に形成されており、前記第1外側領域は、前記第1の方向において、前記内側領域の外側にあり、前記外側突壁部は、前記第1のフィン挿入溝に面する内側側面と、前記内側側面とは反対側の外側側面と、前記内側側面と前記外側側面とを接続する頂面と、前記外側側面と前記頂面とによって形成される外側角部とを含み、前記第1のフィン挿入溝は、前記外側突壁部と前記第1のかしめ部との間に形成されており、さらに、
    第1のプレスツールを用いて、前記第1のかしめ部と前記複数の第2のかしめ部とを変形させて、前記第1のフィンと前記複数の第2のフィンとをそれぞれ前記第1のかしめ部と前記複数の第2のかしめ部とにより前記フィンベースにかしめ固定することを備え、前記第1のフィンは、前記内側側面に面接触しており、さらに、
    第2のプレスツールの第2テーパ面で前記外側突壁部の前記外側角部を押圧して、前記外側側面にテーパ面を形成することを備える、ヒートシンクの製造方法。
  17. パネルを前記フィンベースのリセス部に載置することをさらに備え、
    前記リセス部は、前記主面とは反対側にかつ前記フィンベースの第2外側領域に形成されており、前記第2外側領域は、前記第1の方向において、前記第1外側領域の外側にあり、
    前記パネルは、第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面と、前記第1の面と前記第2の面とにわたって貫通する開口部とを有し、
    前記外側突壁部と、前記第1のフィン挿入溝と、前記複数の第2のフィン挿入溝と、前記第1のかしめ部と、前記複数の第2のかしめ部とは、前記開口部内にあり、
    前記第1の面は、前記第1のフィンの端部に接触しており、
    前記第2の面は、前記リセス部に接触している、請求項12から請求項16のいずれか1項に記載のヒートシンクの製造方法。
  18. 前記第2のプレスツールを用いて前記外側側面を押圧することにより、前記パネルを前記リセス部と前記外側突壁部の一部との間に挟み込む、請求項17に記載のヒートシンクの製造方法。
  19. 請求項12から請求項18のいずれか1項に記載の前記ヒートシンクの製造方法を用いるパワーモジュールの製造方法において、
    パワー半導体素子を前記フィンベースの前記主面上に載置することと、
    前記パワー半導体素子と前記フィンベースの一部とを封止部材によって封止することとを備える、パワーモジュールの製造方法。
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