JP6937529B1 - タクシー配車システム、タクシー配車管理装置、タクシー車両側端末、タクシー配車方法、タクシー配車管理プログラム及びコンピュータで記録可能な媒体並びに記憶した機器 - Google Patents

タクシー配車システム、タクシー配車管理装置、タクシー車両側端末、タクシー配車方法、タクシー配車管理プログラム及びコンピュータで記録可能な媒体並びに記憶した機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6937529B1
JP6937529B1 JP2020091236A JP2020091236A JP6937529B1 JP 6937529 B1 JP6937529 B1 JP 6937529B1 JP 2020091236 A JP2020091236 A JP 2020091236A JP 2020091236 A JP2020091236 A JP 2020091236A JP 6937529 B1 JP6937529 B1 JP 6937529B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
customer
vehicle
taxi
vehicle allocation
allocation request
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020091236A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021189515A (ja
Inventor
洋祐 近藤
洋祐 近藤
昇 北島
昇 北島
勇気 坂東
勇気 坂東
裕紀 西本
裕紀 西本
駿 堀口
駿 堀口
Original Assignee
株式会社電脳交通
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社電脳交通 filed Critical 株式会社電脳交通
Priority to JP2020091236A priority Critical patent/JP6937529B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6937529B1 publication Critical patent/JP6937529B1/ja
Publication of JP2021189515A publication Critical patent/JP2021189515A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成で利用者の利便性を向上させつつ、タクシー会社が乗車料金を回収できなくなる虞を低減可能なタクシー配車システム、タクシー配車管理装置、タクシー車両側端末、タクシー配車方法、タクシー配車管理プログラム及びコンピュータで記録可能な媒体並びに記憶した機器を提供する。【解決手段】タクシーの配車システム1000は、配車管理装置100と、車両側端末200を備える。配車管理装置100は、登録情報120及び利用情報130を含む顧客データ110を保存する顧客データベース10と、管理側通信部20と、顧客データ110に基づいて、与信を行う管理側制御部30と、配車要求を生成する配車要求生成部40を備える。また、車両側端末200は、車両側通信部210と、配車要求を受諾する旨の応答を行う配車応諾部220と、顧客データ110を取得し、顧客の乗車時に、その顧客の認証を受け付ける車両側認証部230を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、タクシー配車システム、タクシー配車管理装置、タクシー車両側端末、タクシー配車方法、タクシー配車管理プログラム及びコンピュータで記録可能な媒体並びに記憶した機器に関する。
近年、主に都市部では、いわゆるタクシー配車アプリを介して、タクシーの配車を依頼し、そのアプリに登録したクレジットカード等で決済をすることで、タクシー降車時の煩わしい現金のやり取りを省略できる簡便なタクシー配車システムが普及してきている。しかしながら、このようなシステムは、主にスマートフォンに、専用の配車アプリを予めダウンロードして利用されるため、スマートフォンを所持していない、又は、所持していても扱いに不慣れな高齢者等にとっては利用し難いものであった。特に、地方でタクシーを利用するのはこのような高齢者が多く、配車依頼を電話で行って、現金で支払うのが大半というのが実情である。
また、日本の各地方では過疎化が進行しており、利用者減による鉄道やバス路線の廃止や統廃合により、公共交通機関が大幅に縮小乃至消滅する地方が後を絶たない。このような状況下においては、地方に残された高齢者が利用可能な移動手段としてのタクシーは最後の砦ともいわれている。しかしながら、電車やバスに比べて、タクシーの料金は高額であるため、通院や、買い物等、日々の生活の中で頻繁にタクシーを利用することをためらう高齢者が多いのも実情である。
一方、高齢者にとってハードルの高い配車用のアプリをダウンロードすることなく、支払いの際、タクシー配車システムとは切り離された単なるクレジットカード決済や、Suica(登録商標、以下同じ)、Line Pay(登録商標)等の電子マネーを利用することも可能である。この場合、顧客がタクシー降車時に決済を行うため、例えばクレジットカードの期限が切れている場合や、スマートフォンの充電が切れしまったため電子マネーのアプリを使用できない場合、予めチャージしておいた金額が不足している場合等が発生する虞がある。場合によっては、タクシー乗車料金を回収できないという事態も発生し得る。
特許文献1は、従来の現金、クレジットカード、電子マネーを使った支払い方法とは異なる方法によるタクシー料金の支払いを行うことができるタクシー用無線システムを開示している。このシステム内のCTIサーバには、図7に示すような顧客マスタが保存されており、料金が後払いである場合は、配車指示情報とともに後払い情報が、移動局へ送信される。そして、移動局が顧客を乗せて目的地まで走行した後、利用料金情報をCTIサーバへ送信する。その後、CTIサーバは、顧客マスタに登録された顧客のクレジットカード情報に基づいて、利用料金を引き落とす。あるいは、CTIサーバは、請求書の送付などの公知の方法により顧客に対して利用料金を請求し、銀行振り込みなどの公知の方法により顧客から利用料金を受取る。
しかしながら、特許文献1のようなシステム内においても、料金の決済は、顧客が移動局を利用した後であり、登録された顧客のクレジットカード情報が誤りであったり、クレジットカードの期限切れ、顧客の居場所が分からなくなり利用料金を請求できなくなった等のトラブル発生の可能性は否定できない。また、顧客マスタに登録した顧客と、実際に移動局を利用する顧客を正確に認証する方法も開示されておらず、登録した顧客と異なる顧客を誤って乗せてしまうという虞もあった。
特許第5823190号公報
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、その目的の一は、簡易な構成で利用者の利便性を向上させつつ、タクシー会社が乗車料金を回収できなくなる虞を低減可能なタクシー配車システム、タクシー配車管理装置、タクシー車両側端末、タクシー配車方法、タクシー配車管理プログラム及びコンピュータで記録可能な媒体並びに記憶した機器を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の第1の形態に係るタクシー配車システムによれば、タクシー会社に設置される配車管理装置と、前記配車管理装置と通信を行う一以上のタクシー車両にそれぞれ設置された車両側端末とを備えるタクシーの配車システムであって、前記配車管理装置は、予め登録された顧客毎の氏名を含む認証用の登録情報と、該顧客毎のタクシーの利用情報とを含む顧客データを保存するための顧客データベースと、外部と通信するための管理側通信部と、前記顧客データベースから得られる前記顧客データに基づいて、タクシーの配車が可能であるかの与信を行うための管理側制御部と、前記顧客データベースに登録された顧客からの配車依頼を受けた際、当該顧客に対して配車が可能であるのか与信を前記管理側制御部で行った与信結果がOKの場合に、当該顧客の行き先を含む配車要求を生成する配車要求生成部と、を備え、前記車両側端末は、前記配車管理装置と通信を行うための車両側通信部と、前記配車要求生成部が生成した前記配車要求を、前記管理側通信部を介して前記車両側通信部で受けた際、当該配車要求を受諾する旨の応答を行う配車応諾部と、前記顧客データを、前記車両側通信部を介して前記配車管理装置から取得し、当該顧客の乗車時に、当該顧客の認証を受け付ける車両側認証部と、を備え、前記顧客データベースは、前記顧客データとして、支払履歴と共に、過去にタクシーの乗務員が顧客から暴行を受けたケース、配車依頼をした顧客が指定の乗車場所に現れなかったケースを登録可能としており、前記管理側制御部は、前記顧客データに記録された支払履歴と暴力を受けたケースを含む登録項目の重み付けの総合評価により与信を行い、前記顧客データベースに暴力行為が含まれている場合は、与信結果をNGとするよう構成することができる。上記構成により、タクシー会社が蓄積している独自のデータに基づいて配車依頼の際、信頼性の高い与信を行うことができる。その結果、タクシー利用の際のトラブルの発生を回避でき、またタクシーの乗車料金が回収できなくなる虞を低減できる。また、タクシー乗車時に、顧客の認証を簡易且つ正確に行うことができ、顧客のタクシー利用時の利便性の向上も図ることができる。また上記構成において、例えば、過去の乗り逃げの有無や、未収のタクシー料金の存否等を登録しておくことで、配車依頼を受けるかどうかの適切な判断を有効に行い得る。
また、本発明の第2の形態に係るタクシー配車システムによれが、上記構成において、前回の乗車料金が未だ未収である理由のみでは与信結果をNGとしないよう構成できる。
さらに、本発明の第の形態に係るタクシー配車システムによれば、上記構成に加えて、前記車両側認証部は、顧客の提示する、顧客の認証を行うための顧客提供認証データを読み取る読取部と、前記車両側通信部を介して前記配車管理装置から取得した前記顧客データと、前記読取部で取得した前記顧客提供認証データを照合する照合部と、を備えることができる。上記構成により、予め登録してある顧客データと、顧客提供認証データとを照合して顧客認証を行えるため、顧客認証の正確性をより確実なものとできる。
さらにまた、本発明の第の形態に係るタクシー配車システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記顧客提供認証データには、顧客に予め付与され、乗車時に保持するQRコード(登録商標、以下同じ)を含むことができる。上記構成により、登録された顧客と、利用しようとする顧客とが一致しているかを、広く普及しているQRコードを予め配布しておくことで、簡易且つ正確に確認することができる。
さらにまた、本発明の第4の形態に係るタクシー配車システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記顧客データには、予め登録された顧客の顔画像データが含まれ、前記読取部が、前記顧客提供認証データとして、乗車の際の顧客の顔写真を撮像する撮像部を含み、前記照合部が、前記配車管理装置から取得した前記顔画像データと、前記撮像部で撮像した乗車の際の顧客の顔写真とを照合することで認証を行うことができる。上記構成により、登録された顧客と、利用しようとする顧客とが一致しているかどうか、顔認証で簡易且つ正確に確認することができる。
さらにまた、本発明の第6の形態に係るタクシー配車システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記管理側通信部は、外部の信用機関と通信可能とすることができる。上記構成により、タクシー会社はタクシー配車システム内で行う与信に加えて、外部の信用機関、例えばクレジット会社の与信システムと通信し、与信を行うことができ、与信の信頼性を高める利点がある。
さらにまた、本発明の第7の形態に係るタクシー配車システムによれば、上記何れかの構成に加えて、さらに、前記配車管理装置は、前記管理側通信部で受けた顧客登録又は配車依頼の通話に対して、会話を行うためのマイクとスピーカと、前記マイクとスピーカを通じて、配車業務を行うオペレータが顧客と会話して取得した、顧客の情報を入力又は選択するための操作部と、該取得した情報に基づいて、前記顧客データを表示するための管理側表示部と、を備えることができる。上記構成により、スマートフォンや専用のアプリケーションを通じてのみでなく、オペレータを介して顧客登録やタクシー配車依頼ができるため、スマートフォン等の扱いに不慣れな、特に高齢者等にとっても利用しやすいシステムとすることができる。
さらにまた、本発明の第8の形態に係るタクシー配車システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記顧客データベースは、前記顧客データとして、タクシー利用料金の決済方法に関する決済情報を含んでおり、前記車両側端末は、顧客の降車時に、前記顧客との間で、前記顧客データベースに登録された決済情報に基づいて、乗車料金の決済を行うよう構成することができる。上記構成により、タクシー料金の決済を予め登録された決済方法で行うことができ、降車時には煩わしい決済の手間を省くことが可能となり、顧客の利便性が向上し、またタクシー運転手においても決済の作業を省力化して、業務効率の向上にもつながる。
さらにまた、本発明の第9の形態に係るタクシー配車システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記顧客データベースは、前記顧客データとして、タクシーを利用する顧客と異なる者による登録の申請を受け付け可能とすることができる。上記構成において、顧客データの登録は、主にスマートフォンやPC、又は専用のアプリケーション等を介してされることが多い。この際、特に高齢者は、スマートフォン等を所持していない、又は、所持していても扱いに不慣れな者が多く、顧客データの登録が困難である可能性が高い。そこで、このような高齢者に代わって、例えば家族などの身内が登録を行うことにより、登録の困難性を低減することができる。
さらにまた、本発明の第10の形態に係るタクシー配車システムによれば、上記何れかの構成に加えて、前記顧客データベースは、前記顧客データとして、タクシーを利用する顧客と、乗車料金の支払いをする者とを異ならせて登録可能とすることができる。上記構成により、乗車料金の支払いを、例えば、タクシーを利用する顧客の家族とすることができる。具体的には、交通手段の乏しい地方で住む親のタクシー乗車料金を、離れてすむ家族が負担することにより、親の病院への通院や、買い物などを容易にし、親の生活を支えることができる。
さらにまた、本発明の第11の形態に係る配車管理装置によれば、タクシー会社に設置され、一以上のタクシー車両にそれぞれ設置された車両側端末と通信を行う配車管理装置であって、予め登録された顧客毎の氏名を含む認証用の登録情報と、該顧客毎のタクシーの利用情報とを含む顧客データを保存するための顧客データベースと、外部と通信するための管理側通信部と、前記顧客データベースから得られる前記顧客データに基づいて、タクシーの配車が可能であるかの与信を行うための管理側制御部と、前記顧客データベースに登録された顧客からの配車依頼を受けた際、当該顧客に対して配車が可能であるのか与信を前記管理側制御部で行った与信結果がOKの場合に、当該顧客の行き先を含む配車要求を生成する配車要求生成部と、を備え、前記配車要求生成部が生成した前記配車要求をタクシー車両側に送信し、前記配車要求が受諾されたタクシー車両側に対して、当該配車要求の対象となる前記顧客データを送信して、当該タクシー車両側で、当該顧客の乗車時に、当該顧客の認証を行えるように構成し、前記顧客データベースは、前記顧客データとして、支払履歴と共に、過去にタクシーの乗務員が顧客から暴行を受けたケース、配車依頼をした顧客が指定の乗車場所に現れなかったケースを登録可能としており、前記管理側制御部は、前記顧客データに記録された支払履歴と暴力を受けたケースを含む登録項目の重み付けの総合評価により与信を行い、前記顧客データベースに暴力行為が含まれている場合は、与信結果をNGとするよう構成することができる。上記構成により、タクシー会社が蓄積している独自のデータに基づいて配車依頼の際、信頼性の高い与信を行うことができる。その結果、タクシーの乗車料金が回収できなくなる虞を低減できる。
さらにまた、本発明の第12の形態に係る車両側端末によれば、タクシー会社に設置された配車管理装置と通信を行う、タクシー車両に設置される車両側端末であって、前記配車管理装置と通信を行うための車両側通信部と、前記配車管理装置の配車要求生成部が生成した配車要求を、管理側通信部を介して前記車両側通信部で受けた際、前記配車要求を受諾する旨の応答を行う配車応諾部と、顧客データを、前記車両側通信部を介して前記配車管理装置から取得し、顧客の乗車時に、前記顧客の認証を受け付ける車両側認証部と、を備え、前記顧客データは、登録項目の重み付けの総合評価による与信を行うため、支払履歴と、過去にタクシーの乗務員が顧客から暴行を受けたことがあるか、配車依頼をした顧客が指定の乗車場所に現れなかったことがあるかの情報を含めることができる。上記構成により、タクシー乗車時に、顧客の認証を簡易且つ正確に行うことができ、顧客のタクシー利用時の利便性の向上も図ることができる。
さらにまた、本発明の第13の形態に係る車両側端末によれば、上記構成に加えて、前記車両側認証部は、顧客の提示する、顧客の認証を行うための顧客提供認証データを読み取る読取部と、前記車両側通信部を介して前記配車管理装置から取得した前記顧客データと、前記読取部で取得した前記顧客提供認証データを照合する照合部と、を備えることができる。上記構成により、予め登録してある顧客データと、顧客提供認証データとを照合して顧客認証を行えるため、顧客認証の正確性をより確実なものとできる。
さらにまた、本発明の第14の形態に係るタクシー配車方法によれば、タクシー会社に設置される配車管理装置が、一以上のタクシー車両にそれぞれ設置された車両側端末と通信を行い、タクシーの配車を行うタクシー配車方法であって、前記配車管理装置の管理側制御部が、顧客毎の氏名を含む認証用の登録情報と、該顧客毎のタクシーの利用情報とを含む顧客データを管理側表示部を介して顧客データベースに登録するよう促す工程と、前記管理側制御部が、前記顧客データベースに登録されたいずれかの顧客から、配車依頼を受け付ける工程と、前記配車依頼を受けた顧客に対し、前記顧客データベースに含まれる、支払履歴と、過去にタクシーの乗務員が顧客から暴行を受けたことがあるか、又は配車依頼をした顧客が指定の乗車場所に現れなかったことがあるかを含む情報に基づいて、前記管理側制御部が登録項目の重み付けの総合評価により与信を行うと共に、前記顧客データベースに暴力行為が含まれている場合は、与信結果をNGとする工程と、前記顧客データベースから得られる前記顧客データを利用したタクシーの配車が可能であるかの与信結果に基づいて、前記管理側制御部が前記与信結果がNGの場合は配車依頼を拒否し、前記与信結果がOKの場合は配車依頼を受諾する工程と、前記配車依頼を受諾した顧客の行き先を含む配車要求を配車要求生成部が生成し、管理側通信部で前記車両側端末に対し、送信する工程と、前記配車要求を車両側通信部で受信した車両側端末で、当該配車要求を受諾するか否かの応答を行うよう配車応諾部が促す工程と、前記配車要求を受諾した場合に、前記顧客データを、前記車両側通信部を介して前記配車管理装置から取得し、当該顧客の乗車時に、当該顧客から提供される情報と対比して車両側認証部が認証を行う工程と、を含むことができる。上記構成により、タクシー会社が蓄積している独自のデータに基づいて配車依頼の際、信頼性の高い与信を行うことができる。その結果、タクシー利用の際のトラブルの発生を回避でき、またタクシーの乗車料金が回収できなくなる虞を低減できる。また、タクシー乗車時に、顧客の認証を簡易且つ正確に行うことができ、顧客のタクシー利用時の利便性の向上も図ることができる。
さらにまた、本発明の第15の形態に係るタクシー配車方法によれば、上記構成に加えて、前記顧客データを顧客データベースに登録する工程が、タクシー利用料金の決済方法に関する決済情報の登録を含み、前記タクシー配車方法が、さらに、前記顧客の認証を行った後、タクシー車両目的地まで前記顧客を移送し、降車時に、前記顧客との間で、前記顧客データベースに登録された決済情報に基づいて、前記車両側端末が乗車料金の決済を行う工程を含むことができる。上記構成により、タクシー料金の決済を予め登録された決済方法で行うことができ、降車時には煩わしい決済の手間を省くことが可能となり、顧客の利便性が向上し、またタクシー運転手においても決済の作業を省力化して、業務効率の向上にもつながる。
さらにまた、本発明の第16の形態に係る配車管理プログラムによれば、タクシー会社に設置され、一以上のタクシー車両にそれぞれ設置された車両側端末と通信を行う配車管理プログラムであって、顧客毎の氏名を含む認証用の登録情報と、該顧客毎のタクシーの利用情報とを含む顧客データを顧客データベースに登録する機能と、前記顧客データベースに登録されたいずれかの顧客から、配車依頼を受け付ける機能と、前記配車依頼を受けた顧客に対し、前記顧客データベースから得られる支払履歴と、過去にタクシーの乗務員が顧客から暴行を受けたことがあるか、又は配車依頼をした顧客が指定の乗車場所に現れなかったことがあるかの情報を含む前記顧客データに基づいて、登録項目の重み付けの総合評価によりタクシーの配車が可能であるかの与信を行うと共に、前記顧客データベースに暴力行為が含まれている場合は、与信結果をNGとする機能と、与信結果に基づいて、前記与信結果がNGの場合は配車依頼を拒否し、前記与信結果がOKの場合は配車依頼を受諾する機能と、前記配車依頼を受諾した顧客の行き先を含む配車要求を生成し、管理側通信部で前記車両側端末に対し、送信する機能と、前記配車要求を車両側通信部で受信した車両側端末から、当該配車要求を受諾するか否かの応答を受ける機能と、前記配車要求が受諾されたタクシー車両側に対して、当該配車要求の対象となる顧客の顧客データを送信して、当該タクシー車両側で、当該顧客の乗車時に、当該顧客の認証を行わせる機能と、をコンピュータに実行させることができる。
さらにまた、第17の形態に係るプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体または記憶した機器は、上記タクシー配車プログラムを格納することができる。記録媒体には、CD−ROM、CD−R、CD−RWやフレキシブルディスク、磁気テープ、MO、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RW、Blu−ray、HD DVD(AOD)等の磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリその他のプログラムを格納可能な媒体が含まれる。またプログラムには、上記記録媒体に格納されて配布されるものの他、インターネット等のネットワーク回線を通じてダウンロードによって配布される形態のものも含まれる。さらに記憶した機器には、上記プログラムがソフトウェアやファームウェア等の形態で実行可能な状態に実装された汎用もしくは専用機器を含む。さらにまたプログラムに含まれる各処理や機能は、コンピュータで実行可能なプログラムソフトウエアにより実行してもよいし、各部の処理を所定のゲートアレイ(FPGA、ASIC)等のハードウエア、又はプログラムソフトウエアとハードウェアの一部の要素を実現する部分的ハードウエアモジュールとが混在する形式で実現してもよい。
本発明の実施形態1に係るタクシー配車システムを示すブロック図である。 顧客データベースに保存される顧客データの一例を示すイメージ図である。 顧客データに含まれる登録情報の一例を示すイメージ図である。 顧客データに含まれる利用情報の一例を示すイメージ図である。 車両側表示部に表示される配車応諾画面の一例を示すイメージ図である。 本発明の実施形態2に係るタクシー配車システムを示すブロック図である。 従来の顧客マスタを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するためのタクシー配車装置を例示するものであって、本発明はタクシー配車装置を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
[実施形態1]
以下、本発明の実施形態1に係るタクシー配車システム1000を図1のブロック図に示す。この図に示すタクシー配車システム1000は、タクシー会社に設置される配車管理装置100と、配車管理装置100と通信を行う一以上のタクシー車両TXIにそれぞれ設置された車両側端末200とを備える。タクシー配車システム1000は、タクシー会社が保有している顧客データ110に基づいて、与信を行い、与信結果がOKであった顧客に対しては、当該顧客からの配車の依頼を受けてタクシー車両TXIの配車を行い、顧客CSTのタクシー乗車時に、タクシー車両側でその顧客の認証を行うためのシステムである。
さらにタクシー配車システム1000は、予めタクシー利用料金の決済方法に関する決済情報120aを顧客データベース10に登録しておくこともできる。こうすることで、顧客CSTがタクシーを利用する際は、タクシー車両TXIの乗車時に顧客の認証を行い、目的地まで移動後、降車時に、当該顧客との間で、顧客データベース10に登録された決済情報120aに基づいて、乗車料金の決済を行うことができる。これにより、タクシー料金の決済を予め登録された決済方法で行うことができ、降車時には煩わしい決済の手間を省くことが可能となり、顧客の利便性が向上する。例えば、決済方法としてクレジットカード払いを指定し、予めクレジットカード番号を顧客データベース10に登録しておくことで、降車時には顧客側でクレジットカードの提出や、署名や暗証番号の入力等の手間を省き、恰も決済レスであるかのような利用環境が実現される。またタクシー運転手DRVにおいても決済の作業を省力化して、業務効率の向上にもつながる。
具体的には、顧客データ110は、顧客CSTの認証用の登録情報120と、その顧客CSTのタクシー利用の状況を示す利用情報130とを含んでいる。タクシーの顧客CSTは、予め登録情報120の登録を配車アプリや電話等を介して行う。タクシー会社側は、このように登録された顧客毎に、利用情報130を蓄積していく。これら登録情報120及び利用情報130を含む顧客データ110は、顧客データベース10に保存される。そして、登録されたいずれかの顧客CSTから、配車依頼を受け付けた際、配車依頼を受けた顧客CSTに対し、顧客データベース10から得られる顧客データ110に基づいて、タクシーの配車が可能であるかの与信を行う。この与信結果がOKの場合は配車依頼を受諾し、配車依頼を受諾した顧客の行き先を含む配車要求を生成し、車両側端末200に対し送信する。配車要求を受信した車両側端末200では、配車要求を受諾するか否かの応答を行う。そして配車要求を受諾した場合に、顧客データ110を配車管理装置100から取得し、顧客の乗車時に、その顧客から提供される情報と対比して認証を行う。
また、決済の工程もタクシー配車システム1000に含む場合は、顧客データベース10に登録される顧客データ110は、登録情報120として、決済情報120aを含んでいる。決済情報120aは、顧客が選択した決済方法に関する情報である。例えば、クレジットカード払いの場合は、クレジットカード会社名、クレジットカード番号、名義人、有効期限などの情報が挙げられる。また、デビッドカード払いや、銀行口座引き落とし、携帯電話料金の合算、Edy(登録商標)Suica等のおサイフケータイ(登録商標)、PayPay(登録商標)やAU Pay(登録商標)等のQRコード決済、既存の決済方法を指定することができ、指定された各決済方法に応じた情報を決済情報120aとして予め登録する。そして、当該顧客がタクシーを利用する際は、タクシー車両の乗車時に上述した顧客の認証を行った後、タクシー車両で目的地まで旅客輸送する。そして目的地に到着した際に、この顧客との間で乗車料金の決済を行う。ここでは、車両側端末200の車両側通信部210が配車管理装置100の管理側通信部20とデータ通信を行って、顧客データベース10に登録された決済情報120aを取得する。そして、確定した乗車料金の金額を請求する。例えば、指定した方法で金額分を引き落とす。決済の完了が確認されると、タクシー運転手は、顧客に対して「無事、決済が完了しました。ご利用ありがとうございました。」等と必要に応じて声掛けして、自動ドアを開けて、顧客をタクシーから降ろす。このように、タクシー車両は決済を確認してから、ドアを開けるようにすることが好ましい。これにより、万一決済ができなかった場合には、顧客にその旨を説明することが可能となる。いいかえると、決済ができない場合に顧客がタクシー車両から離れてしまう事態を回避できる。もちろん、一般のタクシー車両と同様、タクシー運転手の判断で支払い前に自動ドアを開けることは差し支えない。
なお、決済処理自体は、車両側端末200で行う他、配車管理装置100側で行ってもよい。例えば、車両側端末200が乗車料金の金額を配車管理装置100側に通知し、配車管理装置100側で、当該金額を決済情報120aに従って請求することができる。この場合は、配車管理装置100側で決済処理が完了した旨の通知を、車両側端末200に通知することで、タクシー運転手は無事に決済が完了したことを確認でき、自動ドアを開けるなど、必要な操作を行うことが可能となる。
このようなタクシー配車システム1000は、タクシー会社が蓄積する独自のデータにより、配車依頼の際、タクシー会社でも与信を行うことで、単に外部の信用機関の与信のみを利用する場合に比して与信の正確性を向上させ、顧客のタクシー乗車時にタクシー車両側で顧客の認証を確実に行うことにより、顧客を特定して配車の依頼者と利用者の不一致の虞を低減することにより、タクシー会社が乗車料金を回収できなくなる可能性を低減させつつ、顧客のタクシー利用時の利便性の向上を図ったものである。
(配車管理装置100)
図1に示す配車管理装置100は、典型的にはタクシー会社に設置される。この配車管理装置100は、顧客データを保存する顧客データベース10と、外部と通信するための管理側通信部20と、タクシーの配車が可能であるか与信を行う管理側制御部30と、与信結果がOKの場合に配車要求を生成する配車要求生成部40とを備える。
また、配車管理装置100は、顧客データ110を表示するための管理側表示部50と、オペレータOPRにより操作される管理側操作部60と、マイクMICと、スピーカSPKとを備えてもよい。この場合、オペレータOPRにより、配車依頼や顧客データの登録等ができ、スマートフォン等の扱いが苦手な顧客にとって利用しやすいシステムとすることができる。
(顧客データベース10)
顧客データベース10は、顧客データ110を保存するための部材である。顧客データ110は図2に示すように顧客毎の氏名を含む認証用の登録情報120と、顧客毎のタクシーの利用情報130とを含む。顧客データ110はさらに、後述するタクシーを利用した顧客の乗車料金を入力する乗車料金入力欄160を含んでもよい。
(登録情報120)
顧客CSTは、予め配車専用アプリや電話を介して登録情報120を登録しておく。図3は、登録情報120の一態様を示している。この例においては、顧客CSTであるタクシーの利用者と、登録の手続をする登録者とが異なる例を説明する。この登録情報120は、利用者の氏名を表示する利用者氏名欄121と、利用者の氏名のふりがなを表示する利用者ふりがな欄121aと、利用者の住所を表示する利用者住所欄122と、利用者の電話番号を表示する利用者電話番号欄123と、利用者の決済方法を表示する利用者決済方法欄124と、後述するタクシー利用時の認証用の利用者の顔画像データを表示する利用者顔画像データ欄125とを備える。
登録情報120はさらに、登録者の氏名を表示する登録者氏名欄126と、登録者の氏名のふりがなを表示する登録者ふりがな欄126aと、登録者の住所を表示する登録者住所欄127と、登録者の電話番号を表示する登録者電話番号欄128と、登録者の決済方法を表示する登録者決済方法欄129とを備える。また、利用者の乗車料金を登録者がクレジットカードで支払う場合、例えば、利用者決済方法欄124において、「登録者支払い」を選択し、登録者決済方法欄129でクレジットカードを選択し、カード番号を入力するようにしている。ここで、上述のように、決済の工程もタクシー配車システム1000に含む場合は、利用者決済方法欄124及び登録者決済方法欄129が決済情報120aとなる。
このように利用者と支払をする者とが異なるように予め登録しておくと、乗車料金の支払いを、例えば、タクシーの利用者の家族とすることができる。具体的には、交通手段の乏しい地方に住む親のタクシー乗車料金を、離れて住む家族が負担することにより、親の病院への通院や、買い物などを容易にし、親の生活を支えることができる。
また、登録情報120の登録は、主にスマートフォンやPC、又は専用の配車アプリ等を介してされることが多い。特に高齢者は、スマートフォン等を所持していない、又は、所持していても扱いに不慣れな者が多く、登録情報120の登録が困難である可能性が高い。そこで、このような高齢者に代わって、上述のように家族などの身内が登録を行うことにより、登録の困難性を低減することができる。つまり、利用者となる高齢者等は、専用のタクシー配車アプリをダウンロードすることなく、タクシー配車システム1000を利用することができる。
ただ、本実施形態のタクシー配車システム1000は、利用者と登録者が異なる者であって、この登録者が支払を行う態様に限定されない。利用者と登録者が同一である場合は、登録者の情報の入力を省略する等して登録すればよい。また、登録者が登録の手続を行うものの、支払を利用者がする場合は、利用者決済方法を利用者払いとする、又は、登録者情報の入力を省略する等で対応可能である。
(利用情報130)
利用情報130は、登録情報120に登録された顧客毎のタクシーの利用状況を示すためのものである。図4は利用情報130の一態様を示している。この例においては、利用情報130は、配車履歴140と、支払履歴150とを含む。配車履歴140は、利用した日時を表示する利用日時欄141と、利用者の乗車場所及び行き先を表示する乗車場所・行き先欄142と、特記事項がある場合の配車メモ表示欄143とを備える。配車メモ表示欄143には、例えば、タクシーの乗務員が顧客から暴行を受けた、配車依頼をした顧客が指定の乗車場所に現れなかった等トラブルとなる可能性の高い行為や、顧客のコメント等が記載できる。顧客データ110が配車履歴140を含むことにより、その顧客が頻繁に訪れる場所、利用頻度、よく利用する時間帯等が把握でき、配車ミスや顧客が行き先を間違って指示する等のトラブルを回避し得る。また、トラブルとなる可能性の高い行為は、後述する与信を行う際の重要な判断材料となり得る。
支払履歴150は、利用した日時を表示する利用日時欄151と、請求した金額を表示する金額欄152と、決済方法を表示する決済方法欄153と、乗車料金の請求日を表示する請求日欄154と、支払期限を表示する支払期限欄155と、特記事項がある場合の支払メモ表示欄156とを備える。
また、決済方法欄153には、決済の方法と共に支払済みであるかどうかを記載するようにしている。さらに、支払メモ表示欄156には、例えば、乗り逃げした事実や、支払期限後の支払い、支払金の不足、クレジットカードの期限切れ等、請求した乗車料金回収に関して重要な情報を入力するようにしている。このように、顧客データ110が支払履歴150を含むことにより、その顧客の支払状況が把握でき、後述する与信において、配車依頼を受けるかどうかの重要な判断材料となり得る。
(管理側通信部20)
管理側通信部20は、外部と通信するための部材である。図1の管理側通信部20は、管理側受信部21と、管理側送信部22とを備える。管理側受信部21は、顧客CSTが登録情報120を登録しようとする場合、電話であれば電話回線を介して、配車アプリであればインターネットを介して、登録情報120を受け付ける。この登録情報120は、顧客データベース10に保存される。また、顧客CSTが配車依頼を行う場合も、配車依頼を管理側受信部21を介して受け付ける。この際、登録情報120の登録や、配車依頼に対する対応を配車管理装置100で自動的に行ってもよいし、オペレータOPRにより行ってもよい。
ここで、マイクMICとスピーカSPKは、配車管理装置100を操作するオペレータOPRが、顧客CSTやタクシー車両TXIの乗務員DRVと会話を行うための部材である。また、管理側操作部60は、マイクMICとスピーカSPKを通じて、オペレータOPRが顧客CSTと会話して取得した登録情報120を入力又は選択するための部材である。例えば管理側受信部21で受けた顧客CSTからの登録依頼の通話に対して、オペレータOPRが対応し、その顧客CSTの登録情報120を登録する。またオペレータOPRは、顧客CSTから配車依頼の通話に対して、対応する。さらにオペレータOPRは、この配車依頼に応じて、乗務員DRVに対して後述する配車要求を伝達する。なお配車要求は、テキストメッセージで行うが、必要に応じて無線や電話で連絡することもできる。
(管理側制御部30)
管理側制御部30は、顧客データベース10から得られる顧客データ110に基づいて、タクシーの配車が可能であるかの与信を行うための部材である。この与信は、顧客CSTが登録情報を登録した際に行ってもよいし、顧客CSTからの配車依頼の度毎に行ってもよい。あるいは、登録の際及び配車依頼の度毎に行ってもよい。
まず、管理側受信部21で配車依頼を受け付けると、管理側制御部30において、配車依頼を行った顧客CSTの顧客データ110に基づいて与信が行われる。与信を行う方法は既知の方法でよく、本実施形態では、例えば、利用情報130に含まれる情報に重み付けをし、基準値を設けている。このようにしておくと、基準値を超えた場合はタクシーの配車を断る等、与信の際の判断が容易となる。
具体的に、図4の配車履歴140の配車メモ表示欄143に入力されたトラブルになる可能性の高い行為や、支払履歴150の決済方法欄153や支払メモ表示欄156に入力された乗車料金回収ができなくなる虞の高い行為など、配車が可能であるかの判断材料の重要度に応じて5・3・1などの重みを付け、集計して総合評価を算出するようにしている。例えば、乗り逃げの事実や暴力行為等には最も重い5を、前回の乗車料金が未だ未収である場合は3を付け、総合評価が5未満である場合は与信OKとし、5以上である場合は与信NGとするという基準を設けて与信を行う。その後、配車依頼した顧客CSTに、与信結果がNGの場合は配車依頼を拒否し、与信結果がOKの場合は配車依頼を受諾する旨の通知をする。
このような与信をオペレータOPRにより行う場合は、管理側制御部30が顧客データ110を管理側表示部50に表示させる。オペレータOPRは、表示された顧客データ110に基づいて上述のように与信を行う。その後、オペレータOPRが配車依頼した顧客CSTに、与信結果がNGの場合は配車依頼を拒否し、与信結果がOKの場合は配車依頼を受諾する旨の通知をする。
このようにタクシー会社が蓄積している独自の顧客の情報は、当該顧客の言動や行動パターン等かなり個人的な情報も含んでいるため、例えば通常の信用機関の与信で使用される情報に比して、顧客の一人一人の特徴をより反映したものとなっている。このような情報を含む顧客データ110に基づいて配車依頼の際、タクシー会社側で与信を行うことにより、与信結果をより信頼性の高いものとすることができる。その結果、タクシー利用の際のトラブルの発生を回避可能としたり、タクシーの乗車料金が回収できなくなる虞を低減したりできる。
また、顧客CSTが登録情報120を登録した際や、配車依頼をした際に与信を行うことにより、予め登録することなく、クレジットカードや電子マネー等により降車時に決済する場合と比して、クレジットカードの期限が切れている、スマートフォンの充電が切れしまったため、電子マネーを使用できない、予めチャージしておいた金額が不足している等のトラブルが発生する虞を低減し、より確実に乗車料金を回収できるという利点もある。
本実施形態のタクシー配車システム1000はさらに、タクシー会社による与信だけでなく、図1に示すように、外部の信用機関等の与信システムを利用することもできる。例えば、顧客CSTが乗車料金をクレジットカードで支払う場合、管理側通信部20を介してクレジットカード会社の外部与信システムSOCと通信し、与信を行うことができる。さらに、グーグルやアップル等のプラットフォーマーの与信システムや、金融機関の与信システム等を利用することもできる。このように、タクシー会社独自の与信と合わせて、外部信用機関の与信を利用することにより、より確実な与信を行える利点がある。
(配車要求生成部40)
配車要求生成部40は、顧客データベース10に登録された顧客CSTからの配車依頼を受けた際、顧客CSTに対して配車が可能であるのか与信を管理側制御部30で行った与信結果がOKの場合に、顧客CSTの行き先を含む配車要求を生成する。そして、管理側通信部20の管理側送信部22で配車要求をタクシー車両に設置された車両側端末200に発信する。
(車両側端末200)
車両側端末200は、配車管理装置100と通信を行う一以上のタクシー車両TXIにそれぞれ設置されているものである。車両側端末200は、配車管理装置100と通信を行うための車両側通信部210と、配車要求を受諾する旨の応答を行う配車応諾部220と、顧客の乗車時に、その顧客の認証を受け付ける車両側認証部230と、後述する配車応諾画面220aや認証用データ画像110aを切り替えて表示する車両側表示部240とを備える。
(配車応諾部220)
配車応諾部220は、タクシーの乗務員DRVが配車要求を断るか、了解するかを配車管理装置100に通知する部材である。この配車応諾部220には、既知のものを使用できる。一例として、図5に示すように、配車応諾部220として、配車管理装置100から送信された配車要求を含む情報を表示する配車応諾画面220aを使用している。この配車応諾画面220aは、例えば、顧客の乗車場所を表示する乗車場所欄221と、行き先を表示する行き先欄222と、タクシー利用者の氏名を表示する利用者氏名欄223とを備える。また、配車応諾画面220aは、配車を拒否する場合の「断る」ボタン224と、配車を承諾する場合の「了解」ボタン225とを備える。この配車応諾画面220aは、車両側表示部240に表示させる。
タクシーの乗務員DRVは、この配車応諾画面220aを確認し、配車を拒否する場合は「断る」ボタン224を押下し、配車を承諾する場合は「了解」ボタン225を押下することで、配車管理装置100に通知することができる。
(車両側認証部230)
車両側認証部230は、顧客データ110を、車両側通信部210を介して配車管理装置100から取得し、顧客CSTの乗車時に、その顧客CSTの認証を受け付ける部材である。この車両側認証部230は、車両側演算部250に含まれている。車両側認証部230は、車両側表示部240に表示される認証用データ画像110aと、顧客の提示する、顧客の認証を行うための顧客提供認証データを読み取る読取部232と、認証用データ110aと、読取部232で取得した顧客提供認証データとを照合する照合部233とを備える。
認証用データ画像110aには、図2に示す配車管理装置100から取得した顧客データ110をそのまま使用してもよいし、認証に必要な登録情報120や、乗車料金入力欄160のみで構成されてもよい。乗務員DRVが配車要求を承諾した場合、顧客データ110を、車両側通信部210を介して配車管理装置110から取得し、車両側表示部240で顧客データ110に基づいた認証用データ画像110aを表示させる。そして、顧客CSTの乗車時に、顧客CSTの提示する、顧客の認証を行うための顧客提供認証データを読取部232で読み取る。
ここで、顧客提供認証データは任意のものでよいが、実施形態1においては、顔認証を行うため、顧客提供認証データが、顧客CSTの乗車時の顔画像データを含んでいる。この場合、読取部232は、乗車の際の顧客の顔写真を撮像する撮像部232a、例えば、デジタルカメラを含んでいる。
そして、照合部233において、認証用データ画像110aの顔画像データ125と、デジタルカメラで撮像した顧客CSTの乗車時の顔画像データとを照合し、登録された利用者と、実際にタクシーを利用する者とが同一であるかの認証を行う。このように、顔認証で顧客の認証を行うことにより、簡単且つ正確に認証することができ、登録した利用者と異なる顧客を誤って乗せてしまう等のトラブルの回避が可能である。また、実際に乗車する顧客を正確に認証し、タクシー会社の保存する顧客データ110と紐付けておくことで、特に料金が後払いの場合などに発生しがちな乗車料金を回収できなくなる等の虞を低減できる。
上述のように顧客CSTを認証した後、乗務員DRVは顧客CSTをタクシー車両TXIに乗せ、顧客CSTの指示した行き先まで運転する。顧客CSTの指示した行き先に到着すると、乗車料金が確定する。乗務員DRVは、この確定した乗車料金を乗車料金入力欄160に入力し、車両側通信部210を介して配車管理装置100に発信する。
そして配車管理装置100において、顧客CSTの決済方法に応じた処理をする。例えば、顧客CSTの決済方法が現金であった場合は、支払履歴150に記録し、決済方法欄153を支払い済みとする。一方、顧客CSTの決済方法がクレジットカードであった場合、クレジットカード会社の与信システムである外部システムSOCと通信して対処する。顧客CSTは後日、このクレジットカード会社から乗車代金の請求を受ける。
[実施形態2]
実施形態1においては、顧客CSTが乗車時に提供する顧客提供認証データが、顧客CSTの乗車時の顔画像データである例を説明した。ただ、本発明のタクシー配車システムは、顧客提供認証データが、顧客CSTの乗車時の顔画像データである場合に限定されない。顧客提供認証データは顧客に固有の情報であれば足りる。一例として、顧客に事前に配布したQRコードやバーコードなどのシンボルが利用できる。シンボルは、例えば名刺大のカードのような物理的な媒体で、予め顧客に交付しておき、タクシー利用時に顧客がシンボルをタクシー乗務員に提示するようにしてもよい。また、このような物理媒体に限らず、顧客が有するスマートフォンやタブレット、携帯電話等の情報通信端末の表示画面上に、QRコードを表示させ、タクシー利用時にこのQRコードを読み取るようにしてもよい。あるいは、顧客の有するスマートフォン等の情報通信端末がNFCやBluetooth(登録商標)等の通信機能を有する場合は、予め当該情報通信端末を顧客と紐付けておき、タクシー利用時にはこの情報通信端末とタクシーとで通信を行うことで、情報通信端末の認証を顧客の認証として扱うこともできる。
このような例を実施形態2に係るタクシー配車システム2000として、図6のブロック図に示す。ここでは、事前に顧客の保有するスマートフォンにタクシー利用アプリをインストールしておき、このタクシー利用アプリでスマートフォンの画面に、顧客固有のQRコードを表示させて、これを顧客の認証を行う顧客提供認証データとして利用している。図6の例では、車両側認証部230bの読取り部として、QRコードリーダー232bを使用できる。なお、車両側での認証で顔画像データを使用しないとするなら、顧客データ110に含まれる登録情報120の内、利用者顔画像データ欄125を省略してもよい。利用者顔画像データ欄125を省略することにより、顧客CSTの登録情報を登録する際の手間を省くことができる。
一例として、登録情報120の登録の際又は配車依頼受諾の際、顧客CSTが自身のスマートフォンを操作してタクシー利用アプリを起動させるなどして、配車管理装置100からQRコードを取得できるようにしておく。顧客CSTは、乗車の際、乗務員DRVに対して取得したQRコードを、スマートフォンの画面上に表示させた状態で提示する。乗務員DRVは、QRコードリーダー232bによりこのQRコードを読み取る。このように、広く普及しているQRコードを認証に使用することにより、簡便且つ確実に顧客の認証を行うことが可能となる。
QRコードは、顧客毎に固有のシンボルが生成される。このQRコードは配車管理装置100で生成し、車両側端末200に配信する。なおQRコードを顧客毎に固定化し、毎回共通のQRコードを表示させる他、毎回異なるQRコードを発行するようにしてセキュリティを高めてもよい。
上述では、車両側での認証を、顔認証と、QRコードを利用した認証について説明した。ただ、本発明の車両側での認証は、上記態様に限定されず、任意のものが使用できる。例えば、読取部232にBLE(Bluetooth Low Energy)(商品又はサービス名)を使用して、タッチレスにタクシーの顧客CSTを認証することも可能である。この場合、顧客CSTがタクシー車両TXIに乗車するだけで車両側で認証が行えるため、顔画像データを撮像したり、QRコードを提示したりする手間が省け、利便性の向上が可能となる。
さらに、車両側での認証を口頭によるものとすることもできる。例えば、乗務員DRVが配車管理装置100から取得した顧客データ110に基づいて、顧客CSTの乗車時に口頭で質問をする。そして、顧客データ110の情報と、顧客CSTの応答が一致しているかどうか確認する。質問内容は、顧客の氏名や行き先とする他、合い言葉のような類推困難な情報を含めてもよい。この場合、顔認証やQRコードを利用するためのシステムが不要となり、より簡単にタクシー配車システムを導入することができる。
さらにまた、上記認証の態様を複数組み合わせて使用してもよい。例えば、顔認証を利用しつつ、口頭での認証も行う。あるいは、QRコードで認証しつつ、口頭でも認証する等、任意に組み合わせて認証できる。このように異なる態様で認証することにより、例えば、顔認証のみを使用する場合と比して、より正確な認証を行える利点がある。
本発明のタクシー配車システム、タクシー配車管理装置、タクシー車両側端末、タクシー配車方法、タクシー配車管理プログラム及びコンピュータで記録可能な媒体並びに記憶した機器によれば、タクシー会社の配車業務に好適に利用できる。
1000、2000…タクシー配車システム
100…配車管理装置
10…顧客データベース
20…管理側通信部
21…管理側受信部
22…管理側送信部
30…管理側制御部
40…配車要求生成部
50…管理側表示部
60…管理側操作部
110…顧客データ
110a…認証用データ画像
120…登録情報
120a…決済情報
121…利用者氏名欄
121a…利用者ふりがな欄
122…利用者住所欄
123…利用者電話番号欄
124…利用者決済方法欄
125…利用者顔画像データ欄
126…登録者氏名欄
126a…登録者ふりがな欄
127…登録者住所欄
128…登録者電話番号欄
129…登録者決済方法欄
130…利用情報
140…配車履歴
141…利用日時欄
142…乗車場所・行き先欄
143…配車メモ表示欄
150…支払履歴
151…利用日時欄
152…金額欄
153…決済方法欄
154…請求日欄
155…支払期限欄
156…支払メモ表示欄
160…乗車料金入力欄
200…車両側端末
210…車両側通信部
220…配車応諾部
220a…配車応諾画面
221…乗車場所欄
222…行き先欄
223…利用者氏名欄
224…断るボタン
225…了解ボタン
230、230b…車両側認証部
232…読取部
232a…撮像部
232b…QRコードリーダー
233…照合部
240…車両側表示部
250…車両側演算部
CST…顧客
OPR…オペレータ
TXI…タクシー車両
DRV…タクシー車の乗務員
MIC…マイク
SPK…スピーカ
SOC…外部与信システム

Claims (17)

  1. タクシー会社に設置される配車管理装置と、
    前記配車管理装置と通信を行う一以上のタクシー車両にそれぞれ設置された車両側端末と
    を備えるタクシーの配車システムであって、
    前記配車管理装置は、
    予め登録された顧客毎の氏名を含む認証用の登録情報と、該顧客毎のタクシーの利用情報とを含む顧客データを保存するための顧客データベースと、
    外部と通信するための管理側通信部と、
    前記顧客データベースから得られる前記顧客データに基づいて、タクシーの配車が可能であるかの与信を行うための管理側制御部と、
    前記顧客データベースに登録された顧客からの配車依頼を受けた際、当該顧客に対して配車が可能であるのか与信を前記管理側制御部で行った与信結果がOKの場合に、当該顧客の行き先を含む配車要求を生成する配車要求生成部と、
    を備え、
    前記車両側端末は、
    前記配車管理装置と通信を行うための車両側通信部と、
    前記配車要求生成部が生成した前記配車要求を、前記管理側通信部を介して前記車両側通信部で受けた際、当該配車要求を受諾する旨の応答を行う配車応諾部と、
    前記顧客データを、前記車両側通信部を介して前記配車管理装置から取得し、当該顧客の乗車時に、当該顧客の認証を受け付ける車両側認証部と、
    を備え、
    前記顧客データベースは、前記顧客データとして、支払履歴と共に、過去にタクシーの乗務員が顧客から暴行を受けたケース、配車依頼をした顧客が指定の乗車場所に現れなかったケースを登録可能としており、
    前記管理側制御部は、前記顧客データに記録された支払履歴と暴力を受けたケースを含む登録項目の重み付けの総合評価により与信を行い、前記顧客データベースに暴力行為が含まれている場合は、与信結果をNGとするよう構成してなるタクシー配車システム。
  2. 請求項1に記載のタクシー配車システムであって、
    前回の乗車料金が未だ未収である理由のみでは与信結果をNGとしないよう構成してなるタクシー配車システム。
  3. 請求項1又は2に記載のタクシー配車システムであって、
    前記車両側認証部は、
    顧客の提示する、顧客の認証を行うための顧客提供認証データを読み取る読取部と、
    前記車両側通信部を介して前記配車管理装置から取得した前記顧客データと、前記読取部で取得した前記顧客提供認証データを照合する照合部と、
    を備えるタクシー配車システム。
  4. 請求項に記載のタクシー配車システムであって、
    前記顧客提供認証データには、顧客に予め付与され、乗車時に保持するQRコード(登録商標)が含まれてなるタクシー配車システム。
  5. 請求項又はに記載のタクシー配車システムであって、
    前記顧客データには、予め登録された顧客の顔画像データが含まれ、
    前記読取部が、前記顧客提供認証データとして、乗車の際の顧客の顔写真を撮像する撮像部を含み、
    前記照合部が、前記配車管理装置から取得した前記顔画像データと、前記撮像部で撮像した乗車の際の顧客の顔写真とを照合することで認証を行うよう構成してなるタクシー配車システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のタクシー配車システムであって、
    前記管理側通信部は、外部の信用機関と通信可能であるタクシー配車システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のタクシー配車システムであって、
    前記配車管理装置はさらに、
    前記管理側通信部で受けた顧客登録又は配車依頼の通話に対して、会話を行うためのマイクとスピーカと、
    前記マイクとスピーカを通じて、配車業務を行うオペレータが顧客と会話して取得した、顧客の情報を入力又は選択するための操作部と、
    該取得した情報に基づいて、前記顧客データを表示するための管理側表示部と、
    を備えるタクシー配車システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のタクシー配車システムであって、
    前記顧客データベースは、前記顧客データとして、タクシー利用料金の決済方法に関する決済情報を含んでおり、
    前記車両側端末は、顧客の降車時に、前記顧客との間で、前記顧客データベースに登録された決済情報に基づいて、乗車料金の決済を行うよう構成してなるタクシー配車システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のタクシー配車システムであって、
    前記顧客データベースは、前記顧客データとして、タクシーを利用する顧客と異なる者による登録の申請を受け付け可能としてなるタクシー配車システム。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のタクシー配車システムであって、
    前記顧客データベースは、前記顧客データとして、タクシーを利用する顧客と、乗車料金の支払いをする者とを異ならせて登録可能としてなるタクシー配車システム。
  11. タクシー会社に設置され、一以上のタクシー車両にそれぞれ設置された車両側端末と通信を行う配車管理装置であって、
    予め登録された顧客毎の氏名を含む認証用の登録情報と、該顧客毎のタクシーの利用情報とを含む顧客データを保存するための顧客データベースと、
    外部と通信するための管理側通信部と、
    前記顧客データベースから得られる前記顧客データに基づいて、タクシーの配車が可能であるかの与信を行うための管理側制御部と、
    前記顧客データベースに登録された顧客からの配車依頼を受けた際、当該顧客に対して配車が可能であるのか与信を前記管理側制御部で行った与信結果がOKの場合に、当該顧客の行き先を含む配車要求を生成する配車要求生成部と、
    を備え、
    前記配車要求生成部が生成した前記配車要求をタクシー車両側に送信し、
    前記配車要求が受諾されたタクシー車両側に対して、当該配車要求の対象となる前記顧客データを送信して、当該タクシー車両側で、当該顧客の乗車時に、当該顧客の認証を行えるように構成し、
    前記顧客データベースは、前記顧客データとして、支払履歴と共に、過去にタクシーの乗務員が顧客から暴行を受けたケース、配車依頼をした顧客が指定の乗車場所に現れなかったケースを登録可能としており、
    前記管理側制御部は、前記顧客データに記録された支払履歴と暴力を受けたケースを含む登録項目の重み付けの総合評価により与信を行い、前記顧客データベースに暴力行為が含まれている場合は、与信結果をNGとするよう構成してなる配車管理装置。
  12. タクシー会社に設置された配車管理装置と通信を行う、タクシー車両に設置される車両側端末であって、
    前記配車管理装置と通信を行うための車両側通信部と、
    前記配車管理装置の配車要求生成部が生成した配車要求を、管理側通信部を介して前記車両側通信部で受けた際、前記配車要求を受諾する旨の応答を行う配車応諾部と、
    顧客データを、前記車両側通信部を介して前記配車管理装置から取得し、顧客の乗車時に、前記顧客の認証を受け付ける車両側認証部と、
    を備え、
    前記顧客データは、登録項目の重み付けの総合評価による与信を行うため、支払履歴と、過去にタクシーの乗務員が顧客から暴行を受けたことがあるか、配車依頼をした顧客が指定の乗車場所に現れなかったことがあるかの情報を含めてなる車両側端末。
  13. 請求項12に記載の車両側端末あって、
    前記車両側認証部は、
    顧客の提示する、顧客の認証を行うための顧客提供認証データを読み取る読取部と、
    前記車両側通信部を介して前記配車管理装置から取得した前記顧客データと、前記読取部で取得した前記顧客提供認証データを照合する照合部と、
    を備える車両側端末。
  14. タクシー会社に設置される配車管理装置が、一以上のタクシー車両にそれぞれ設置された車両側端末と通信を行い、タクシーの配車を行うタクシー配車方法であって、
    前記配車管理装置の管理側制御部が、顧客毎の氏名を含む認証用の登録情報と、該顧客毎のタクシーの利用情報とを含む顧客データを管理側表示部を介して顧客データベースに登録するよう促す工程と、
    前記管理側制御部が、前記顧客データベースに登録されたいずれかの顧客から、配車依頼を受け付ける工程と、
    前記配車依頼を受けた顧客に対し、前記顧客データベースに含まれる、支払履歴と、過去にタクシーの乗務員が顧客から暴行を受けたことがあるか、又は配車依頼をした顧客が指定の乗車場所に現れなかったことがあるかを含む情報に基づいて、前記管理側制御部が登録項目の重み付けの総合評価により与信を行うと共に、前記顧客データベースに暴力行為が含まれている場合は、与信結果をNGとする工程と、
    前記顧客データベースから得られる前記顧客データを利用したタクシーの配車が可能であるかの与信結果に基づいて、前記管理側制御部が前記与信結果がNGの場合は配車依頼を拒否し、前記与信結果がOKの場合は配車依頼を受諾する工程と、
    前記配車依頼を受諾した顧客の行き先を含む配車要求を配車要求生成部が生成し、管理側通信部で前記車両側端末に対し、送信する工程と、
    前記配車要求を車両側通信部で受信した車両側端末で、当該配車要求を受諾するか否かの応答を行うよう配車応諾部が促す工程と、
    前記配車要求を受諾した場合に、前記顧客データを、前記車両側通信部を介して前記配車管理装置から取得し、当該顧客の乗車時に、当該顧客から提供される情報と対比して車両側認証部が認証を行う工程と、
    を含むタクシー配車方法。
  15. 請求項14に記載のタクシー配車方法であって、
    前記顧客データを顧客データベースに登録する工程が、タクシー利用料金の決済方法に関する決済情報の登録を含み、
    前記タクシー配車方法が、さらに、
    前記顧客の認証を行った後、タクシー車両が目的地まで前記顧客を移送し、降車時に、前記顧客との間で、前記顧客データベースに登録された決済情報に基づいて、前記車両側端末が乗車料金の決済を行う工程、を含むタクシー配車方法。
  16. タクシー会社に設置され、一以上のタクシー車両にそれぞれ設置された車両側端末と通信を行う配車管理プログラムであって、
    顧客毎の氏名を含む認証用の登録情報と、該顧客毎のタクシーの利用情報とを含む顧客データを顧客データベースに登録する機能と、
    前記顧客データベースに登録されたいずれかの顧客から、配車依頼を受け付ける機能と、
    前記配車依頼を受けた顧客に対し、前記顧客データベースから得られる支払履歴と、過去にタクシーの乗務員が顧客から暴行を受けたことがあるか、又は配車依頼をした顧客が指定の乗車場所に現れなかったことがあるかの情報を含む前記顧客データに基づいて、登録項目の重み付けの総合評価によりタクシーの配車が可能であるかの与信を行うと共に、前記顧客データベースに暴力行為が含まれている場合は、与信結果をNGとする機能と、
    与信結果に基づいて、前記与信結果がNGの場合は配車依頼を拒否し、前記与信結果がOKの場合は配車依頼を受諾する機能と、
    前記配車依頼を受諾した顧客の行き先を含む配車要求を生成し、管理側通信部で前記車両側端末に対し、送信する機能と、
    前記配車要求を車両側通信部で受信した車両側端末から、当該配車要求を受諾するか否かの応答を受ける機能と、
    前記配車要求が受諾されたタクシー車両側に対して、当該配車要求の対象となる顧客の顧客データを送信して、当該タクシー車両側で、当該顧客の乗車時に、当該顧客の認証を行わせる機能と、
    をコンピュータに実行させるための配車管理プログラム。
  17. 請求項16に記載のプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体または記憶した機器。
JP2020091236A 2020-05-26 2020-05-26 タクシー配車システム、タクシー配車管理装置、タクシー車両側端末、タクシー配車方法、タクシー配車管理プログラム及びコンピュータで記録可能な媒体並びに記憶した機器 Active JP6937529B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020091236A JP6937529B1 (ja) 2020-05-26 2020-05-26 タクシー配車システム、タクシー配車管理装置、タクシー車両側端末、タクシー配車方法、タクシー配車管理プログラム及びコンピュータで記録可能な媒体並びに記憶した機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020091236A JP6937529B1 (ja) 2020-05-26 2020-05-26 タクシー配車システム、タクシー配車管理装置、タクシー車両側端末、タクシー配車方法、タクシー配車管理プログラム及びコンピュータで記録可能な媒体並びに記憶した機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6937529B1 true JP6937529B1 (ja) 2021-09-22
JP2021189515A JP2021189515A (ja) 2021-12-13

Family

ID=78028292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020091236A Active JP6937529B1 (ja) 2020-05-26 2020-05-26 タクシー配車システム、タクシー配車管理装置、タクシー車両側端末、タクシー配車方法、タクシー配車管理プログラム及びコンピュータで記録可能な媒体並びに記憶した機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6937529B1 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006031279A (ja) * 2004-07-14 2006-02-02 Fujitsu Ltd 乗客管理方法、乗客管理システム及び端末装置
JP2009238100A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Fujitsu Ltd 販売支援装置、販売支援プログラム、および販売支援方法
JP2010049306A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Softbank Mobile Corp 販売支援方法及びそのシステム
JP2014029580A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Nikko Data Service Co Ltd タクシー配車アプリケーションシステム及び配車プログラム
JP5964223B2 (ja) * 2012-12-07 2016-08-03 JapanTaxi株式会社 クレジットカード事前登録によるタクシー料金のカードレス決済システム及び該カードレス決済システム用のプログラム
WO2015151862A1 (ja) * 2014-04-01 2015-10-08 みこらった株式会社 自動車及び自動車用プログラム
JP6168636B2 (ja) * 2014-06-30 2017-07-26 みこらった株式会社 移動体呼び寄せシステム、呼び寄せ装置及び無線通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021189515A (ja) 2021-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6257005B2 (ja) 還付システム及び方法
US20110213618A1 (en) System and Method for Automating Correctional Facilities
CN101194285B (zh) 实时销售点地址变更处理
JP2004533050A (ja) モバイル端末機のlcdバーコードを利用した電子決済システム、その電子決済方法および現金支給方法
JP2011503711A (ja) メッセージ伝送を利用した決済システム及びその方法
SG177818A1 (en) Transaction system and method
JP6646008B2 (ja) 精算システム、ホスト端末、精算方法、プログラム及び車両
JP6937529B1 (ja) タクシー配車システム、タクシー配車管理装置、タクシー車両側端末、タクシー配車方法、タクシー配車管理プログラム及びコンピュータで記録可能な媒体並びに記憶した機器
CN108109214A (zh) 一种自动通闸方法、结算装置、存储介质及计算机设备
JP2004252588A (ja) カード決済システムおよびその携帯電話のプログラム
JP2006065620A (ja) 電子マネーのチャージ補助方法及びシステム
EP3340157A1 (en) Systems and methods for automated leasing of unattended assets
CN113570361A (zh) 一种基于商业银行授信产品的信用就医平台
US20220147955A1 (en) System and method for digital funds transfer and bill payment
JP2003216986A (ja) 交通機関の利用料金精算システムと交通機関の利用料金精算方法
JP6892656B2 (ja) 精算システム、ホスト端末、精算方法、プログラム及び車両
JP3916238B2 (ja) 運賃預託管理システム,方法,運賃預託管理サーバおよびプログラム
JP7134301B2 (ja) 精算システム、ホスト端末、精算方法、プログラム及び車両
JP7463471B1 (ja) サービス管理システム、サービス管理方法及びサービス管理プログラム
RU2823574C2 (ru) Способ и система для оплаты проезда в общественном транспорте с использованием бесконтактных платежных инструментов
JP7443914B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システム
JP7376745B1 (ja) 医療費保証契約締結支援システム
US20220374897A1 (en) Systems and methods for contactless billing and payment
JP3725116B2 (ja) 施設利用料金自動課金決済システム
TW201106292A (en) Automation electronic trip receipts system for taxi and method thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200609

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200609

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20201009

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210810

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6937529

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150