JP6933892B2 - パレット - Google Patents

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Description

本発明は、建材などの長尺物の荷物を積載してフォークリフト等により搬送、積載状態で段積み保管、または空の単体を段積みして保管および搬送が可能な、長尺物運搬および保管用パレットに関するものである。
建材などの長尺物を搭載するパレットは、種々の長さを有し、また、種々の高さに積み上げられた状態でフォークリフトにより搬送される。長尺物を安定に支えるために、積み上げ高さの低い荷物は重量が軽く、運搬時の振動で移動し易いので、荷物の両端付近を支えることが好ましく、また、積み上げ高さの高い荷物は、上部からの荷崩れを防止するため、その最上部を支えるのが好ましい。
荷物の保管時は、荷物が搭載されたパレット同士をフォークリフトなどで積み上げられるが、その作業が正確、安全でかつ容易になされることが必要である。また、パレットは、保管時に、荷重が長時間加わるので、撓み、変形を起こすことなくこれに耐え得る必要がある。
さらに、パレットの不使用時は、空のパレット単体で積み上げて保管または、搬送(空搬送)されることから、積み上げ時の容積効率の向上が望まれる。
この種のパレットの従来例としては、特許文献1〜5に示されるものがある。特許文献1には、パレット本体の四隅に、ポストが昇降および起伏自在に支持されたスタンドを設けたパレットが示されている。特許文献2では、底枠の四隅に受け金具を設け、この受け金具で移動自在な一対の支柱の間にパネルを設けて、受け金具にパネルの両端の支柱を縦に取付けてパネルを使用状態に設置し、パネルを少し浮かせてから内側に倒すことにより、折畳むことができる。
特許文献3には矩形の四隅に短い支柱を立設し、この支柱に回動自在に支持された柱に伸縮自在な枠部材が内蔵されたタイヤパレットが示されている。このパレットは使用時に、タイヤの積載高さに応じて枠部材を伸縮させてタイヤを支持し、折畳み時に枠部材を縮小して柱を基盤側に回動する。
特許文献4には、平板上の載物枠の四隅に支持部が設けられ、各支持部に内筒と外筒とを備えた支柱が設けられ、この支柱はさらに載物枠上に折り畳み可能に立設されたパレットが示され、搭載荷物の大きさに応じて支柱の高さを変えることができ、非使用時には折り畳んだ空のパレットを多数個、段積みできると記載されている。
特許文献5には、積載面の両側部に4か所配置された所定高さの柱装着部と、この柱装着部に着脱可能に装着される複数の異なる長さの柱を有するパレットが記載されている。積載した物品の高さに応じて、適宜柱の長さを調整して、パレットの汎用性を向上させることを意図している。
実開平07−022928号公報 特開平05−338652号公報 実開平06−018242号公報 特開平05−085544号公報 特開2005−153905号公報
特許文献1、2では、パレットの折畳みはできるが、積載物の高さに応じてスタンドやパネルの高さを変えることができない。また、パレットがボックス型であってパレット本体の四隅のポストのみで積載物を支えるので、長尺物ではその両端がポストから大きく突出するため、フォークリフトなどによる搬送時に不安定となる。
特許文献3では、使用時にタイヤを支える梁等の種々の部材が必要となるため、組立時及び折畳み時に多大の手数を要する。また、折畳み時に柱に内蔵された伸縮自在な枠部材同士が干渉して重なるため、折畳んで積み上げる際に容積効率が悪くなると共に、梁等の種々の部材が同梱されると容積効率が一層悪くなる。また、支柱が載物枠の四隅にのみ設けられているので、長尺物の搬送では特許文献1、2と同様にフォークリフトなどによる持ち上げ、搬送時に不安定となる。
特許文献4では、支柱が載物枠の四隅にのみ設けられているので、長尺物の搬送では特許文献1、2と同様にフォークリフトなどによる持ち上げ、搬送時に不安定となる。
特許文献5では、パレットに積載物を積載するときと、空のパレット単体を積み上げるときに、柱装着部への柱の着脱作業が必要となり、また、不使用時の空のパレットの搬送時には、取り外した柱をパレット内に保管する作業が必要となって手数がかかる。さらに、柱装着部の高さが固定位置4か所ともに突出しているため、不使用時の空パレットの容積効率が著しく低下する。
本発明は、上記従来技術の不具合にかんがみなされたものであり、積載物の長さ、積み上げ高さに応じて安定的に支えて搬送し、搭載状態のパレットを複数段積みし、及び単体を良好な容積効率で段積みすることができる長尺物運搬および保管用パレットを提供するものである。
上記目的を達成する本発明は、長尺の横フレームと短尺の縦フレームからなる矩形フレームに長尺物を搭載して運搬または保管する長尺物運搬および保管用パレットにおいて、
前記矩形フレームの4隅に突設されたコーナ受け部、
前記各横フレームの中央寄りに突設された複数の中央受け部、
前記各コーナ受け部に軸支され、このコーナ受け部に係止する起立位置と前記横フレーム上に当接する折畳み位置に回動するコーナ支柱、及び
前記各中央受け部に軸支され、この中央受け部に係止する起立位置と前記横フレーム上に当接する折畳み位置に回動する中央支柱を備え、
前記中央支柱は外枠とこの外枠内で摺動する内枠からなる伸縮構造を有し、
前記中央受け部は、折畳み位置の前記コーナ支柱と干渉しない位置に突設されることを特徴とする。
また、上記において、前記複数の中央支柱が折畳み位置で互いに干渉しないように、前記中央支柱の長さ及び前記中央受け部の突設位置が設定されることを特徴とする。
また、上記において、前記中央支柱の内枠に外側に突設する固定ピンを、前記外枠に前記ピンが嵌合する高さが異なる複数の固定孔をそれぞれ有することを特徴とする。
これらの構成によれば、積載物をその長さと積み上げ高さに応じて、コーナ支柱または中央支柱により適切な位置で支えるので、安定した搬送および段積み保管を行うことができる。また、不使用時に空のパレットを高い容積効率で段積みすることができる。
また、上記において、前記コーナ受け部と中央受け部は同一高さ寸法を有し、それぞれの下部に段積み金具を有することを特徴とする。
この構成によれば、不使用時の空のパレットを高い容積効率で段積みすることができ、また、パレットがコーナ受け部と中央受け部を介して段積みされるので、荷重が分散されて安定して段積みすることができる。これは、積載物を載せた状態のパレット同士を段積みするときも同様に安定して段積みすることができる。
また、上記において、前記コーナ受け部と前記中央受け部は、それぞれ前記コーナ支柱と前記中央支柱を起立位置に係合して回動を防止する係合部を有することを特徴とする。
また、上記において、前記係合部は、前記コーナ支柱と前記中央支柱が起立時に沈み込むことにより、それぞれ前記コーナ支柱と前記中央支柱に設けられる凸部が縦方向に係止する溝部であることを特徴とする。
これらの構成によれば、コーナ支柱および中央支柱がそれぞれ起立状態において二重に係止され、支柱の転倒防止を図ることができる。
また、上記において、前記各横フレームは、前記中央受け部の近傍にフォークが挿入される2つのフォーク挿入口を有することを特徴とする。
この構成によれば、パレットがフォークで持上げられる際に、横フレームの中央受け部の近傍に力が作用するので、中央受け部の縦方向の撓みが殆どなく、高さの高い積載物を中央支柱により安定して支えることができる。また、中央受け部の縦方向の撓みが殆どないので、積載物を載せた状態のパレット同士を積み上げるとき、上下の中央受け部同士の間で横方向の位置ずれが少なくなり、作業が正確、安全でかつ容易になされる。
また、上記において、前記横フレームと縦フレームは、それぞれフォーク挿入口を有することを特徴とする。
この構成によれば、矩形のパレットの4フレームのいずれの方向からもフォークを挿入することができるので、荷役運搬時の自由度が高くなる。
また、上記において、前記横フレームと縦フレームの寸法比が約2対1に設定されたことを特徴とする。
この構成によれば、横と縦フレームの寸法比が約2対1に設定されるので、車両の荷台にパレットを積載するときに、荷台の長手方向、幅方向のいずれからでも効率よく積載が可能となる。
また、上記において、前記横フレーム、前記縦フレーム、前記コーナ受け部、前記中央受け部、前記コーナ支柱、前記中央支柱の積載物との接触面にプラ段(プラスチック段ボール)が貼付されることを特徴とする。
この構成によれば、積載物とパレットが緩衝材のプラ段で接触するので、積載物の損傷を抑制することができる。
本発明によれば、パレットで積載物の長さ、高さに応じて安定的に支えて搬送し、また、荷物の搭載状態のパレットの積み上げ作業が正確、安全でかつ容易になされ、さらに、空のパレット単体を高い積載効率で複数個段積みして保管、及び搬送することができる。
本発明実施例のパレットの斜視図である。 同じくパレットの側面図である。 図2に示すパレットの一部を示す拡大図である。 パレットのコーナ支柱と中央支柱の動作説明図である。 パレットのコーナ支柱の回動動作の説明図である。 パレットのコーナ支柱の押し下げ動作の説明図である。 図5を反対側から見た説明図である。 図6を反対側から見た説明図である。 パレットの中央支柱を拡大して示す斜視図である。 パレットの中央支柱の伸縮構造の説明図である。 高さの低い積載物をパレットに載せた状態の斜視図である。 高さの高い積載物をパレットに載せた状態の斜視図である。 積載物を載せたパレットを段積みした状態の斜視図である。 パレット単体をコーナ受け部と中央受け部を介した段積み状態の説明図である。 パレットのコーナ支柱を介して段積みした状態の説明図である。 パレットの中央支柱を介して段積みした状態の説明図である。 パレットを延長した中央支柱を介した段積み状態の説明図である。
以下、本発明に係る長尺物運搬および保管用パレットの一実施例について、図面を用いて説明する。図1は、パレット100の単体を示す斜視図である。
図1において、パレット100は、鋼材からなる長尺の横フレームと短尺の縦フレーム
からなる矩形フレームを上下2段設け、両者を接続して構成される。長尺の横フレームは、上部横フレーム101、103および下部横フレーム102、104で構成され、短尺の縦フレームは、上部縦フレーム201、203および下部縦フレーム202、204で構成される。前記横フレームと縦フレームの寸法比は、約2対1に設定される。
301〜304は、上部の矩形フレームと下部の矩形フレームの四隅に上方に突出するように設けられたコーナ受け部で、断面コ字型の鋼材からなり、上部横フレーム101、103側に開口するように向いて、上下の矩形フレーム間に溶接される。コーナ受け部301〜304は、後述のコーナ支柱を軸支するとともに起立位置に係止する。コーナ受け部301〜304は上方に開口しており、後述のコーナ支柱を軸支するとともに起立位置に係止する。
305、307は、上部横フレーム101の中央寄りに対向して上方に突出するように設けられた2個の中央受け部で、断面コ字型の鋼材からなり、その開口側が互いに対向するように上下の矩形フレーム間に溶接される。中央受け部305、307は、上方に開口しており、後述の中央支柱を軸支するとともに起立位置に係止する。
306、308は、上部横フレーム103の中央寄りに上方に突出するように設けられた2個の中央受け部で、断面コ字型の鋼材からなり、その開口側が互いに対向するように上下の矩形フレーム間に溶接される。中央受け部306、308は、上方に開口しており、後述の中央支柱を軸支するとともに起立位置に係止する。
コーナ受け部301〜304および中央受け部305〜308は、同一高さに設定され
、しかも上部横フレーム101又は103よりも上の部分の高さがコーナ支柱と中央支柱の幅より僅かに大きな寸法に設定され、それぞれの下部に段積み金具301a〜308aを有する。各段積み金具は、拡大した底部を有し、パレット単体の段積み時に、下段のパレットのコーナ受け部と中央受け部の上端が上段の段積み金具の拡大底部を受ける。
401〜404は、それぞれの下部がコーナ受け部301〜304に軸支される角パイプ状のコーナ支柱で、図1に示す折畳み位置と、後述の図4に示す起立位置に回動する。
501〜504は、それぞれの下部が中央受け部305〜308に軸支される角パイプ状の中央支柱で、図1に示す折畳み位置と、後述の図4に示す起立位置に回動する。中央支柱は501〜504は、コーナ支柱401〜404より長い寸法に設定される。
中央受け部305〜308は、それぞれ折畳み位置のコーナ支柱401〜404の先端と干渉しない位置に設置される。中央支柱501〜504は、対向する中央支柱同士(例えば、501と503)の先端が折畳み位置で互いに干渉しないように、その長さが設定されるとともに、中央受け部の305〜308の取付け位置が決められる。
各コーナ受け部301〜304および中央受け部305〜308の内側には、パレットの積載物に傷を付けないように保護するための干渉シートとして、プラ段301b、303b、305b、307bが貼り付けられ、また、各コーナ支柱401〜404および中央支柱501〜504にも、内側にプラ段401a、403a、501a、503aが貼り付けられる。
205、206は、横フレーム間で対向する中央受け部305と306の間を接続する上部と下部の補強フレームである。同様に、207、208は、対向する中央受け部307と308の間を接続する上部と下部の補強フレームである。
209と210は、上部横フレーム101と103の中央寄りの間を接続する中央縦フレーム、105と106は、上部縦フレーム201と203の中央寄りの間を接続する中央横フレームである。109は、上下の横フレームおよび縦フレーム同士を補強用に接続する束柱である。なお、上記したフレームの交差部分は溶接により接続される。
601、602は、上部横フレーム101と下部横フレーム102で形成されるフォーク挿入孔で、中央受け部305と307の近傍で、両者に挟まれる位置に形成される。603、604は、上部横フレーム103と下部横フレーム104で形成されるフォーク挿入孔で、中央受け部306と308の近傍で、両者に挟まれるように形成される。
このように、フォーク挿入孔が矩形フレームの4辺に設けられるので、パレット100は、パレットの搭載位置(例えば車両の荷台など)へのアクセス条件に応じて、4方向(A〜D)の任意の方向からフォークを挿入して、搬送が可能となる。また、前記横フレームと縦フレームの寸法比が約2対1に設定されるので、車両の荷台にパレットを積載する際に、荷台の長手方向、幅方向のいずれからでも効率よく積載が可能となる。
図2は本発明実施例のパレットの側面図で、図3は図2のパレットの一部を拡大して示す拡大図である。
両図には、コーナ受け部(302、304)、中央受け部(306、308)、および上部と下部の横フレーム(103、104)の接続構造が示され、上部横フレーム(103)の上面には、積載物の損傷を抑制するプラ段(図1には示されていない)103aが貼り付けられている。
各コーナ受け部302、304と中央受け部306、308には、それぞれコーナ支柱と中央支柱を起立位置に係止して回動を防止する係合部として、係合溝と係合孔とが設けられる。図3では代表としてコーナ受け部302に設けられる係合溝302bと係合孔302cが示されている。
第3図に示すように、各段積み金具(例えば302a)は、拡大した底部を有し、底部の内側は傾斜面(例えば、302d)を有して閉じており、パレットの段積み時に、傾斜面302dがガイドとして下段の各コーナ受け部と中央受け部の上端を、底部内側の閉じた部分で受けるように案内する。
図4は、パレットのコーナ支柱と中央支柱の、起立位置と折畳み位置との間で回動する説明図である。コーナ支柱402、404と中央支柱502、504は、それぞれ対応するコーナ受け部と中央受け部の各係合孔(図2では、代表して係合孔302cを示す。)の上端に軸支される。
上記コーナ支柱402、404と中央支柱502、504は、折畳み位置では上部横フレーム103上に当接した水平位置にあり、起立位置ではそれぞれ対応するコーナ受け部と中央受け部の各係合孔を中心に回動し、各受け部のコの字型の開口から内側に入り込み、各受け部の内側壁に当接して縦方向に起立した状態に維持される。
折畳み位置において、対向する各中央支柱同士(例えば、502と504)の先端が互いに干渉しないようにその長さが設定されるとともに、各中央受け部(例えば、306と308)の取付け位置が決められる。また、折畳み位置において、各コーナ支柱(例えば、402、404)の先端が各中央受け部(例えば、306と308)に干渉しないように、各中央受け部(例えば、306と308)の取付け位置が決められる。
各中央支柱(例えば、502と504)は、図4に矢印で示すように、起立位置において内枠(後述)が摺動して2段に伸縮する構造を有する。その伸縮構造は後述する。
次に図5、図6により、コーナ支柱401のコーナ受け部301への係止動作について説明する。図に示すように、コーナ受け部301は係合孔301cを、コーナ支柱401は凸部401bをそれぞれ有し、凸部401bが係合孔301cの上端に軸支されている。
コーナ支柱401は、図5に示すように折畳み位置から時計方向に回転し、コーナ受け部の内壁に係止した状態で起立する。次いで図6に示すように矢印方向に押し下げると、凸部401bが係合孔301c内で下端まで下降して係合され、コーナ支柱401の回転が阻止される。
図7、図8は、図5、図6を反対側から見た説明図である。図に示すように、コーナ受け部301は係合溝301dを、コーナ支柱401は凸部401cをそれぞれ有する。コーナ支柱401は、図7に示すように折畳み位置から反時計方向に回転して起立し。次いで図8に示すように矢印方向に押し下げると、凸部401cが係合溝301dに係合し、コーナ支柱401の回転が阻止される。
上記で説明した、コーナ支柱とコーナ受け部との係合する構造は、中央支柱と中央受け部の係合構造にも適用される。これらの構成によれば、コーナ支柱および中央支柱がそれぞれ起立状態において二重に係止され、支柱の転倒防止が図られる。
図9は中央支柱を拡大して示す斜視図である。中央支柱502、503、504は、角パイプ状の外枠(502、503、504)と、この外枠内で摺動する丸パイプ状の内枠502b、503b、504bの伸縮構造を有する。これらの内枠は、中央支柱の折畳み状態では収縮しており、中央支柱の起立状態でのみ伸ばすことができる。
各中央支柱は4角のパイプからなり、その対向する2辺に高さを異ならせて複数の係合孔504dが設けられる。内枠504bの外周には、その直径方向両側に突き出るように複数の係合孔504dに対応する係合突起504cが設けられる。係合孔504dは、上部が横長穴でその下部に縦長穴が連通する逆L字型に形成される。
図10は、図9の丸で囲んだ部分の拡大図で、内枠504bを摺動させて中央支柱内に係合する説明図である。図10(a)に示すように、内枠504bを中央支柱の外枠504内で摺動して、係合突起504cが係合孔504dの上部の高さまで上昇させる。この状態では、係合突起504cが外枠504内の角部に対向して距離が離れているので、外枠504とは接触しない。
次いで、図10(b)に示すように、内枠504bを上方から見て矢印で示す時計方向に回転させ、各係合突起504cを角パイプの対向する2辺の係合孔504dの上部の横長穴に対向させる。この状態では、係合突起504cが外枠504の距離の近い2辺に対向して位置しているので、係合孔504dの横長穴に嵌合する。
さらに、図10(c)に示すように、内枠504bを矢印で示す下方に押し込んで、係合突起504cを係合孔504dの下部に押し込む。内枠504bは、その位置から回転と下降が阻止され、安定的に外枠504に係合する。
係合孔504dが、高さが異なる2か所に設けられているので、内枠504bを中央支柱504内で摺動させて2段階に伸ばすことができ、パレット100への積載物の高さに応じて中央支柱の高さを複数段階に変えることができる。
図11は、長尺の積み上げ高さの低い積載物をパレットに載せた状態を示している。積み上げ高さの低い積載物701は、全体として重量が軽いので、搬送中の車両の振動で移動し易い。このため、両端部を支えて移動を抑えるべく、積載物はパレットの両端となる矩形フレームの四隅に設けられたコーナ支柱401〜404で支えられる。
図12は、長尺の積み上げ高さの高い積載物702をパレットに載せた状態を示している。積み上げ高さの高い積載物702は、最上部から荷崩れを起こし易い。そのため、積載物の最上部を支えて崩れを抑えるべく、積載物はパレットの中央付近に設けられた中央支柱501〜504の1段伸ばした内枠501b〜504bで支えられる。なお、コーナ支柱401〜404は折り畳まれているが、起立させても良い。
上記のようにして、積載物をコーナ支柱、又は中央支柱によって支えたパレットは、フォーク挿入孔603、604にフォークリフトのフォークが挿入されて持ち上げられ、車両の荷台あるいは保管場所などに運ばれる。
これらの構成によれば、積載物をその長さと積み上げ高さに応じて、コーナ支柱または中央支柱により適切な位置で支えるので、安定した搬送および保管を行うことができる。
図13で、積載物を載せた状態のパレットの段積みについて説明する。図13は、図12に示す積み上げ高さの高い積載物を載せたパレット同士を2段積みしている。この際、上のパレットの底部が下の積載物703に接触しないように、下の積載物の高さを中央支柱の高さ、または内枠を伸ばしている場合は内枠の高さより相対的に低く抑えられる。
図13の積み上げ作業では、予め積載物703を載せた下のパレットに対し、積載物704を載せた上のパレットを2本のフォークで持ち上げ、下のパレットの中央支柱の内枠501b〜504bの上端に、上のパレットの中央受け部の段積み金具305a〜308aの拡大底部を載せるように積上げられる。
積み上げに際し、上のパレットは、フォーク挿入孔603、604に挿入された2本のフォークで持ち上げられたとき、積載物の重さによりパレットの長手方向の両側に、フォークの支持部を支点とした下向きのモーメントが加わる。このモーメントにより、パレットの両側に下向きの撓みが発生すると、上のパレットの両側が下降して、段積み金具が傾く恐れがある。
本実施例では、中央受け部306、308は、パレットの中央側のフォーク挿入孔603、604の近傍に形成されていて、フォークの支持点との距離が近いので、重い積載物が搭載されても、フォークを支点としたモーメントによる撓みは殆どない。
従って、フォークによる持ち上げ状態で、上のパレットの中央受け部(図13では、306、308)の段積み金具(図13では、306a、308a)の拡大底部の傾きがなく、下のパレットの中央支柱の内枠501b〜504bの上端へ積み上げる際に、作業が正確、安全でかつ容易になされる。
図13に示す積載物を載せた状態の段積みは、積載物を倉庫などに保管する場合、または搬送車両の荷台に載せる場合に採用される。
図14は、空のパレットを単体で段積みしている状態の斜視図である。コーナ支柱と中央支柱を折畳んだ状態で、全てのコーナ受け部(図14では302、304)と全ての中央受け部(図14では306、308)を介してパレット単体同士が段積みされる。なお、コーナ受け部と中央受け部で荷重が分散されるので、空のパレットを多数段、安定して段積みすることができる。
パレット単体の段積みは、空のパレットを倉庫などに積み上げて保管する場合、または
パレットのみを搬送、返送する場合に用いられ、コーナ受け部と中央受け部とは同一高さ
で、上部横フレームよりも上の部分の高さがコーナ支柱および中央支柱の径より僅かに大きな寸法に設定される。従って、折畳んだ状態のコーナ支柱と中央支柱から僅かに突出した高さのコーナ受け部と中央受け部を介して段積みされるので、空のパレットを高い容積効率で多数段積みすることができる。
図15は、コーナ支柱を介してパレットを段積みした状態を示している。中央支柱が折畳まれた状態で、各コーナ受け部に係合した起立状態のコーナ支柱(図15では、402、404)を介して段積みがなされる。この際、各コーナ支柱の上端に、その上の段のパレットのコーナ受け部の各段積み金具(図15では、302a、304a)の拡大底部を載せるように段積みする。図15は、図11に示すように、積み上げ高さの低い積載物を載せた状態のパレット同士を段積みする場合に用いられる。
図16は、中央支柱を介してパレットを段積みした状態を示している。コーナ支柱を折畳んだ状態で、中央受け部(図16では、306、308)に係合した起立状態に全ての中央支柱(図16では、502、504)を介して段積みがなされる。この際、各中央支柱の上端に、その上段のパレットの各中央受け部の段積み金具(図16では、306a、308a)の拡大底部を載せるように段積みする。
図17は、パレットの中央支柱の内枠を1段伸ばして段積みした状態を示している。コーナ支柱が折畳まれた状態で、中央受け部(図17では、306、308)に係合した起立状態の全ての中央支柱の内枠(図17では、502b、504b)を1段伸ばした状態で段積みがなされる。この際、各内枠の上端で、その上段のパレットの各中央受け部の段積み金具(図17では、306a、308a)の拡大底部を受ける。
パレットの中央支柱の内枠を2段伸ばした状態で段積みする場合は、図17と同様に、2段目の内枠(図示せず)の上端で、その上段のパレットの各中央受け部の段積み金具(図17では、306a、308a)の拡大底部を受ける。
図16、図17は、図12に示すように、積み上げ高さの高い積載物を載せたパレット同士を段積みする場合に用いられる。
100…パレット、101、103…上部横フレーム、
102、104…下部横フレーム、105、106…中央横フレーム、109…束柱、
201、203…上部縦フレーム、202、204…下部縦フレーム、
205、206、207、208…補強フレーム、209、210…中央縦フレーム、
301、302、303、304…コーナ受け部、301a、302a、303a、304a、305a、306a、307a、308a…段積み金具、
301d、302b…係合溝、301c、302c…係合孔、302d…傾斜面、
305、306、307、308…中央受け部、401、402、403、404…コーナ支柱、401b、401c…凸部、501、502、503、504…中央支柱、外枠、501b。502b、503b、504b…内枠、504c…係合突起、
504d…係合孔、601、602、603、604、605、606、607、608…フォーク挿入孔、
103a、301b、303b、305b、307b、401a、403a、501a、503a…プラ段、701…高さの低い積載物、
702、703、704…高さの高い積載物。

Claims (10)

  1. 長尺の横フレームと短尺の縦フレームからなる矩形フレーム、
    前記矩形フレームの四隅に突設されたコーナ受け部、
    前記各横フレームの中央寄りに突設された前記コーナ受け部と同じ高さの複数の中央受け部、
    前記各コーナ受け部に軸支され、このコーナ受け部に係止する起立位置と前記横フレーム上に当接する折畳み位置との間を回動するコーナ支柱、及び
    前記各中央受け部に軸支され、この中央受け部に係止する起立位置と前記横フレーム上に当接する折畳み位置との間を回動する中央支柱を備え、
    前記中央支柱は、前記コーナ支柱よりも長尺であるとともに、前記コーナ支柱よりも長尺の外枠とこの外枠内で摺動する内枠からなる伸縮構造を有し、
    前記中央受け部は、折畳み位置の前記コーナ支柱と干渉しない位置にあることを特徴とするパレット。
  2. 請求項1に記載のパレットにおいて、
    複数の前記中央支柱が折畳み位置で互いに干渉しないように、前記中央支柱の長さ及び前記中央受け部の突設位置が設定されることを特徴とするパレット。
  3. 請求項1または2に記載のパレットにおいて、
    前記中央支柱の内枠に外側に突設する固定ピンを、前記外枠に前記固定ピンが嵌合する高さが異なる複数の固定孔をそれぞれ有することを特徴とするパレット。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のパレットにおいて、
    前記コーナ受け部と前記中央受け部はそれぞれの下部に段積み金具を有し、
    前記コーナ受け部の下部にある前記段積み金具が前記パレットと同じ構成を有する他のパレットの前記コーナ受け部の上端に載り、前記中央受け部の下端にある前記段積み金具が前記他のパレットの中央受け部の上端に載った状態で、前記パレットが前記他のパレットに第1の間隔で積み上げられた状態と、
    前記コーナ受け部の下部にある前記段積み金具が前記他のパレットの前記コーナ支柱の上端に載った状態で、前記パレットが前記他のパレットに、前記第1の間隔よりも広い第2の間隔で積み上げられた状態と、
    前記中央受け部の下部にある前記段積み金具が前記他のパレットの前記中央支柱の上端に載った状態で、前記パレットが前記他のパレットに、前記第2の間隔よりも広い第3の間隔で積み上げられた状態と、
    を切り替え可能なことを特徴とするパレット。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のパレットにおいて、
    前記コーナ受け部と前記中央受け部は、それぞれ前記コーナ支柱と前記中央支柱を起立位置に係合して回動を防止する係合部を有することを特徴とするパレット。
  6. 請求項5に記載のパレットにおいて、
    前記係合部は、前記コーナ支柱と前記中央支柱が起立時に沈み込むことにより、それぞれ前記コーナ支柱と前記中央支柱に設けられる凸部が縦方向に係止する溝部であることを特徴とするパレット。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のパレットにおいて、
    前記各横フレームは、前記中央受け部の近傍にフォークが挿入される2つのフォーク挿入口を有することを特徴とするパレット。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のパレットにおいて、
    前記横フレームと縦フレームは、それぞれフォーク挿入口を有することを特徴とするパレット。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のパレットにおいて、
    前記横フレームと縦フレームの寸法比が約2対1に設定されたことを特徴とするパレット。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のパレットにおいて、
    前記横フレーム、前記縦フレーム、前記コーナ受け部、前記中央受け部、前記コーナ支柱、前記中央支柱の積載物との接触面にプラ段が貼付されていることを特徴とするパレット。
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