JP6933286B1 - 温度制御方法、温度制御装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】対象の温度を調整する調整部の状態に基づき調整部の設定温度を制御する。【解決手段】制御装置90は、対象の温度を調整する複数の調整部10それぞれの設定温度を、対象の複数の検出点での各検出温度が目標温度となるように制御し、各調整部について、当該調整部の設定温度変化と、当該設定温度変化による各検出点における温度変化の度合いとの関係を示す関係情報を用いて、各調整部の設定温度を変更する。この変更では、関係情報を、予め定められた状態であると検出された少なくとも1つの調整部に対応する関係を無効化して変更し、各調整部について、各検出点における目標温度と検出温度との差および関係情報を用い、当該調整部の設定温度の変更量を決定する。【選択図】図1

Description

本開示は、対象の温度を調整する調整部の設定温度を制御する方法および装置に関する。
対象の温度が目標に一致するようにヒータを制御する技術として、例えば特許文献1(国際公開第2005/010970号)および特許文献2(特開2002−175123号公報)は、干渉行列を用いてヒータを制御する構成を開示する。特許文献1では、この干渉行列は、基板について各温度調節ゾーンに設けられたゾーンヒータの温度を検出する熱電対温度が1度変化した場合に、各温度モニタ基板の温度変化量を表す。特許文献1は、干渉行列と各温度モニタ基板の温度偏差とを用いた演算の結果を用いて各ヒータを制御する。
国際公開第2005/010970号 特開2002−175123号公報
上記の干渉行列は、全てのヒータが正常状態で動作することを前提で取得されている。一方、加熱処理中にいくつかのヒータが故障などで、正常状態とは異なる状態となれば、上記の前提が満たされなくなるので、干渉行列を用いた各ヒータの制御精度は低下するとの課題があることを、本願発明者は見出した。しかしながら、特許文献1,2は、稼働中のヒータの状態を考慮して、干渉行列を用いた温度制御を実施する構成は記載しない。
本開示のある局面に係る目的は、対象の温度を調整する調整部の状態に基づき、調整部の設定温度を制御可能な環境を提供することである。
本開示の一例は、対象の温度を調整する複数の調整部それぞれの設定温度を、対象の複数の検出点で検出した各検出温度が目標温度となるように制御するステップと、各複数の調整部について、当該調整部の設定温度変化と、当該設定温度変化による各複数の検出点における温度変化の度合いとの関係を示すメモリに格納された関係情報を用いて、各調整部の設定温度を変更するステップと、を備える。変更するステップは、複数の調整部のうち、予め定められた状態である少なくとも1つの調整部を検出するステップと、メモリに格納されている関係情報を、少なくとも1つの調整部に対応する関係を無効化することにより変更する調整部無効化ステップと、各調整部について、各検出点における目標温度と検出温度との差およびメモリに格納されている関係情報を用いて、当該調整部の設定温度の変更量を決定するステップを含む。
上述の開示によれば、対象の温度を目標温度となるように調整するために各調整部の設定温度を取得する場合に上記に述べた関係情報を用いる。ここで、予め定められた状態にある調整部が検出されると、関係情報は、予め定められた状態にある調整部に該当する関係が無効化されるように変更されて、変更後の関係情報を用いて、各調整部の設定温度の変更量が決定される。これにより、対象の温度を調整する調整部の状態に基づき、調整部の設定温度を制御できる。
上述の開示において、関係情報は、複数の要素ajk(但し、1≦j≦m、1≦k≦n、mは検出点の個数を示し、nは調整部の個数を示す)から構成される(式1)の行列Aを含み、
Figure 0006933286
要素ajkは、複数の調整部のうちのk番目の調整部の設定温度の変化に対する複数の検出点のうちのj番目の検出点の検出温度の変化の度合いを示す。
この開示によれば、関係情報を行列Aに形式で規定することができる。
上述の開示において、調整部無効化ステップは、行列Aから、少なくとも1つの調整部に対応するk番目の列を削除するステップを含む。
この開示によれば、関係情報の行列Aにおける、予め定められた状態にあると検出された少なくとも1つの調整部に対応する列を削除することで、上記に述べた無効化を実現できる。
上述の開示において、変更するステップは、さらに、複数の検出点のうち、検出温度が閾値を超える状態である少なくとも1つの検出点を検出するステップと、メモリに格納されている関係情報を、少なくとも1つの検出点と複数の調整部との関係を無効化することにより変更する検出点無効化ステップと、を含む。
上述の開示によれば、対象の温度を目標温度となるように調整するために各調整部の設定温度を取得する場合に上記に述べた関係情報を用いる。ここで、検出温度が閾値を超える状態にある検出点が検出されると、関係情報は、検出点に該当する関係を無効化するように変更されて、変更後の関係情報を用いて、各調整部の設定温度の変更量が決定される。これにより、対象の温度を調整する調整部の状態に加えて、検出点の状態に基づき、調整部の設定温度を制御できる。
上述の開示において、関係情報は、複数の要素ajk(但し、1≦j≦m、1≦k≦n、mは検出点の個数を示し、nは調整部の個数を示す)から構成される(式1)の行列Aを含み、
Figure 0006933286
要素ajkは、複数の調整部のうちのk番目の調整部の設定温度の変化に対する複数の検出点のうちのj番目の検出点の検出温度の変化の度合いを示し、検出点無効化ステップは、行列Aにおいて、少なくとも1つの検出点に対応するj番目の行を削除するステップを含む。
この開示によれば、関係情報を行列Aの形式で規定して、関係情報の行列Aにおける、検出温度が閾値を超える状態にあると検出された少なくとも1つの検出点に対応する行を削除することで、上記に述べた無効化を実現できる。
本開示の他の例において、対象の温度を調整する複数の調整部それぞれの設定温度を、対象の複数の検出点で検出した各検出温度が目標温度となるように制御する手段と、各複数の調整部について、当該調整部の設定温度変化と、当該設定温度変化による各複数の検出点における温度変化の度合いとの関係を示すメモリに格納された関係情報を用いて、各調整部の設定温度を変更する手段と、を備える。変更する手段は、複数の調整部のうち、予め定められた状態である少なくとも1つの調整部を検出する手段と、メモリに格納されている関係情報を、少なくとも1つの調整部に対応する関係を無効化することにより変更する調整部無効化手段と、各調整部について、各検出点における目標温度と検出温度との差およびメモリに格納されている関係情報を用いて、当該調整部の設定温度の変更量を決定する手段を含む。
上述の開示によれば、対象の温度を目標温度となるように調整するために各調整部の設定温度を取得する場合に上記に述べた関係情報を用いる。ここで、予め定められた状態にある調整部が検出されると、関係情報は、予め定められた状態にある調整部に該当する関係が無効化されるように変更されて、変更後の関係情報を用いて、各調整部の設定温度の変更量が決定される。これにより、対象の温度を調整する調整部の状態に基づき、調整部の設定温度を制御できる。
上述の開示において、関係情報は、複数の要素ajk(但し、1≦j≦m、1≦k≦n、mは検出点の個数を示し、nは調整部の個数を示す)から構成される(式1)の行列Aを含み、
Figure 0006933286
要素ajkは、複数の調整部のうちのk番目の調整部の設定温度の変化に対する複数の検出点のうちのj番目の検出点の検出温度の変化の度合いを示す。
この開示によれば、関係情報を行列Aに形式で規定することができる。
上述の開示において、調整部無効化手段は、行列Aから、少なくとも1つの調整部に対応するk番目の列を削除する手段を含む。
この開示によれば、関係情報の行列Aにおける、予め定められた状態にあると検出された少なくとも1つの調整部に対応する列を削除することで、上記に述べた無効化を実現できる。
上述の開示において、変更する手段は、さらに、複数の検出点のうち、検出温度が閾値を超える状態である少なくとも1つの検出点を検出する手段と、メモリに格納されている関係情報を、少なくとも1つの検出点と複数の調整部との関係を無効化することにより変更する検出点無効化手段と、を含む。
上述の開示によれば、対象の温度を目標温度となるように調整するために各調整部の設定温度を取得する場合に上記に述べた関係情報を用いる。ここで、検出温度が閾値を超える状態にある検出点が検出されると、関係情報は、検出点に該当する関係を無効化するように変更されて、変更後の関係情報を用いて、各調整部の設定温度の変更量が決定される。これにより、対象の温度を調整する調整部の状態に加えて、検出点の状態に基づき、調整部の設定温度を制御できる。
上述の開示において、関係情報は、複数の要素ajk(但し、1≦j≦m、1≦k≦n、mは検出点の個数を示し、nは調整部の個数を示す)から構成される(式1)の行列Aを含み、
Figure 0006933286
要素ajkは、複数の調整部のうちのk番目の調整部の設定温度の変化に対する複数の検出点のうちのj番目の検出点の検出温度の変化の度合いを示し、検出点無効化手段は、行列Aにおいて、少なくとも1つの検出点に対応するj番目の行を削除する手段を含む。
この開示によれば、関係情報を行列Aに形式で規定して、関係情報の行列Aにおける、検出温度が閾値を超える状態にあると検出された少なくとも1つの検出点に対応する行を削除することで、上記に述べた無効化を実現できる。
本開示の他の例は、上記に述べた温度制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
この開示によれば、上記のプログラムが実行されることによって、対象の温度を目標温度となるように調整するために各調整部の設定温度を取得する場合に上記に述べた関係情報を用いる。ここで、予め定められた状態にある調整部が検出されると、関係情報は、予め定められた状態にある調整部に該当する関係が無効化されるように変更されて、変更後の関係情報を用いて、各調整部の設定温度の変更量が決定される。これにより、対象の温度を調整する調整部の状態に基づき、調整部の設定温度を制御できる。
本発明によれば、対象の温度を調整する調整部の状態に基づき、調整部の設定温度を制御可能な環境を提供できる。
本実施の形態に係る加熱システムの構成の一例を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る制御システム1の構成を示す模式図である。 図1のPLC100のプロセッサユニット10のハードウェア構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るサポート装置200のハードウェア構成の一例を示す模式図である。 実施の形態に係る温度モデルを取得するためのPLC100が備えるコンポーネント構成を模式的に示す図である。 干渉行列を取得する手順を説明する図である。 本実施の形態に係るヒータ設定温度を温度モデル37を用いて変更する手順を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る温度モデルを用いた温度調整のためのコンポーネント構成の一例を示す図である。 本実施の形態に係る温度モデル生成の処理フローチャートである。 本実施の形態に係る温度調整処理を示すフローチャートである。 発明者の実験結果の一例を模式的に示す図である。 発明者の実験結果の一例を模式的に示す図である。 発明者の実験結果の一例を模式的に示す図である。 本実施の形態に係るGUIの一例を模式的に示す図である。 本実施の形態に係るスケジューリングの一例を示す図である。 本実施の形態に係る生産情報の一例を模式的に示す図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<A.適用例>
まず、本発明が適用される場面の一例について説明する。図1は、本実施の形態に係る加熱システムの構成の一例を模式的に示す図である。図1の加熱システムは、対象(ワーク60)の温度調整するヒータ等の「調整部」の設定温度を制御するためにFB(フィードバック)制御系を採用する。図1に示す加熱システムは、FB(フィードバック)制御系の一例であるPID制御系を含む。本明細書において、「PID制御系」は、比例動作(Proportional Operation:P動作)を行なう比例要素、積分動作(Integral Operation:I動作)を行なう積分要素、および微分動作(Derivative Operation:D動作)を行なう微分要素のうち、少なくとも一つの要素を含む制御系を総称する用語である。すなわち、本明細書において、PID制御系は、比例要素、積分要素および微分要素のいずれをも含む制御系に加えて、一部の制御要素、例えば比例要素および積分要素のみを含む制御系(PI制御系)なども包含する概念である。本実施の形態では、例えば、温度の単位は℃である。
一例として、図1はCVD(Chemical Vapor Deposition)法に適用可能な加熱システムを示す。加熱システムは、CVD法に従う加熱処理を実現するためのCVD装置2と、CVD装置2とネットワークを介してCVD装置2を制御するPLC(Programmable Logic Controller)100とを備える。PLC100は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理回路を含むプロセッサユニット10と、入力ユニット141Aおよび出力ユニット141Bを含むIO(Input/Output)ユニット14と、他のユニットに電力を供給する電源ユニット12とを備える。プロセッサユニット10は、入力ユニット141Aを介して温度センサ71、72、73および74からの検出温度(観測量:Process Value;以下「検出温度PV2」とも記す。)および温度センサ61、62,63および64から検出温度(観測量:Process Value;以下「検出温度PV1」とも記す。)を受付けると、これら検出温度を用いた演算処理によってワーク60が目標温度となるような制御値(操作量(Manipulated Value;以下「操作量MV」とも記す。))を算出し、算出した制御値に基づく制御信号DVを、出力ユニット141Bを介してヒータ81、82,83および84に出力する。
ここで、温度センサ61〜64は、ワーク60の複数の検出点について検出した各検出温度を出力する。温度センサ71〜74は、それぞれ、ヒータ81〜84の温度を検出し出力する。ヒータ81〜84は、ワーク60の温度を調整する複数の「調整部」の一例である。本実施の形態では、説明を簡単にするために、各温度センサ61〜64が出力する検出温度は互いに異なる値を示し得るが検出温度PV1(図7参照)と総称し、同様に、各温度センサ71〜74が出力する検出温度は互いに異なる値を示し得るが検出温度PV2(図7参照)と総称し、同様に、ヒータ81〜84の操作量および制御信号は互いに相違し得るが、操作量MVと制御信号DVと総称する。
上記に述べたように、CVD装置2では、PLC100からの制御値に従いヒータ81〜84が通電されることにより、加熱処理の対象である例えば半導体ウエハなどのワーク60が目標温度SV2となるように加熱されて、ワーク60に各種の機能膜が作成される。
加熱処理において、PLC100(より特定的にはプロセッサユニット10)は、ヒータ81〜84それぞれの設定温度SV(設定値:Setting Value;以下「設定温度SV」とも記す。)を、ワーク60の複数の検出点で温度センサ61〜64による各検出温度PV1が目標温度SV2となるように、PID制御に従いヒータの設定温度を制御するステップT1と、各ヒータ81〜84の設定温度を変更するステップT2とを実施する。ここでは、説明を簡単にするために、ヒータ81〜84の設定温度は互いに異なる値を示し得るが設定温度SV(図7参照)と総称する。
ステップT2では、各ヒータ81〜84について、当該ヒータの設定温度SVの変化と、当該設定温度変化による各温度センサ61〜64によって検出される温度PV1の変化度合いとの関係を示すメモリに格納された関係情報を用いて、各ヒータ81〜84の設定温度SVを変更する。より具体的には、複数のヒータ81〜84のうち、例えば故障などの予め定められた状態である少なくとも1つのヒータを検出するステップ(ステップT21)と、メモリに格納されている上記の関係情報を、検出された少なくとも1つのヒータに対応する関係を無効化することにより変更するステップ(ステップT23)とを含む。
これにより、PLC100は、メモリに格納されている関係情報を用いて各ヒータ81〜84の設定温度SVを制御する場合、当該関係情報を、故障など予め定められた状態にあるヒータについて、当該ヒータの設定温度変化による各温度センサ61〜64によって検出される温度の変化度合いとの関係を無効化することによって変更する。
PLC100は、故障など予め定められた状態にあるヒータに対応の関係が無効化されることで適正化された関係情報を用いて各ヒータ81〜84の設定温度SVを変更するステップ(ステップT11)を実施する。その結果、CVD装置2の稼働時に、PLC100は、各ヒータ81〜84の状態に応じて関係情報が適正となるように変更(補正)しながら各ヒータについて変更後の設定温度SVを取得(算出)し、取得した変更後の設定温度SVを用いてCVD装置2に加熱処理を継続させることができる。
上記の関係情報は、複数の要素ajk(但し、1≦j≦m、1≦k≦n、mは温度センサ61(検出点)の個数を示し、nはヒータの個数を示す)から構成される(式1)の行列Aを含む。なお、(式1)ではm=nであってもよい。
Figure 0006933286
要素ajkは、ヒータ81〜84のうちのk番目のヒータの設定温度SVの変化に対する複数の温度センサ61のうちのj番目の検出温度PV1の変化の度合いを示している。上記の無効化による関係情報の変更は、例えば、関係情報の行列から、故障など予め定められた状態にある少なくとも1つのヒータに対応するk番目の列を削除することによって実現され得る。以下、この実施の形態のより具体的な応用例について説明する。
<B.加熱システムの構成>
本実施の形態に係る加熱システムをより具体的に説明する。図1を参照して、CVD装置2は、熱処理盤である熱板90を介した伝熱によってワーク60を加熱する。CVD装置2は、熱板90に配置されたヒータ81、82、83および84と、各ヒータ81〜84について、温度を検出(計測)する温度センサ71、72,73および74と、ワーク60の温度(例えば、ワーク60の表面温度)を検出(計測)するための温度センサ61、62、63および64とを備える。各ヒータ81〜84は、熱板90上のワーク60を均一に加熱可能なように、熱板90においてに略等間隔のゾーン毎に備えられるとともに、温度センサ61〜64は、ワーク60の表面全体の温度を検出可能なように、ワーク60の表面において、上記に述べた略等間隔のヒータのゾーンに対応して配置される。これにより、各温度センサ61〜64の検出温度は、主に、当該温度センサに対応のゾーンに配置されたヒータの発熱に伴う温度の変化を示し得る。
ヒータ81〜84は、典型的には抵抗体で構成されて、供給される電流を熱エネルギーに変換する。温度センサ71〜74は、それぞれ、ヒータ81〜84自体の発熱による温度を測定する。温度センサ61〜64および温度センサ71〜74は、熱電対や抵抗測温体(白金抵抗温度計)を含んで構成される。なお、図1の加熱システムが備える、ワーク60の表面温度を検出する温度センサおよびヒータの数は、それぞれ4個としているが、4個に限定されず、また、ワーク60は熱板90を介さずにヒータにより直接加熱されてもよい。
図1のFB制御系では、PLC100は、ヒータ81〜84が通電されたことによる発熱の温度は、それぞれ、温度センサ71〜74によって検出されて、その検出温度PV2が、ワーク60の目標温度に基づく設定温度SVと一致するように、操作量MVを出力する。すなわち、PLC100は、ワーク60の検出温度PV1が目標温度となるように操作量MVを決定し、決定された操作量MVを制御信号DVとして各ヒータ81〜84に出力する。
PLC100において、PID制御系に係る処理を実行することで算出された操作量MVは0〜100[%]の範囲の値をとり、ヒータ81〜84の図示しない電源回路は、操作量MVに応じたデューティー比(duty ratio)でオン/オフ制御される。例えば、操作量MVが50[%]であれば、予め定められた制御周期の50[%]の期間がオン(通電状態)にされ、残りの50[%]の期間がオフ(非通電状態)にされる。制御信号DVは、このような、電源回路を操作量MVのデューティー比に従いオンオフ制御するよう作用する。
このように、PLC100によってヒータ81〜84それぞれの操作量MVが調整されることで、各ヒータの発熱量は、デューティー比が示す通電時間に依存することになり、原理的に0〜100[%]の範囲でしか発熱量を調整できない。そのため、PID制御系において算出された操作量MVが100%を超える場合や、0%を下回るケース(MV≧100[%]および/またはMV≦0[%])は操作量が「飽和」しているケースにあたり、本実施の形態では、PID制御においては、当該飽和を回避するような処理が実施されることで、操作量MVが飽和する事態を回避している。
<C.制御システムの構成>
PLC100を備える制御システム1の構成を説明する。図2は、本実施の形態に係る制御システム1の構成を示す模式図である。図2を参照して、制御システム1は、FA(Factory Automation)の生産ラインに適用されて、ネットワークNWに接続された1または複数のPLC100を含む。PLC100は、ネットワークNWを介してデータを相互に遣り取りすることができるとともに、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブル13を介してサポート装置200と通信する。
PLC100は、図1に示されたプロセッサユニット10と電源ユニット12とIOユニット14とを備え、IOユニット14は、生産ラインに関連して設置されるフィールド機器とフィールドネットワーク15を介して通信する。フィールド機器は、例えば、温度センサ61〜64、温度センサ71〜74およびヒータ81〜84に追加して、例えば図示しない産業用ロボットを制御するロボットコントローラ30などを含む。フィールド機器には、ロボットコントローラ30に代えて、またはロボットコントローラ30に追加して他の種類の機器が含まれてもよい。
PLC100にはサポート装置200が脱着自在に接続される。サポート装置200はPLC100で実行されるプログラム(パラメータを含む)を生成する機能、接続先のPLC100の運転状態や各種データの値などを設定またはモニタする機能などを有している。モニタには、サポート装置200が備えるタッチパネル217を介した情報の出力または入力を含む。なお、サポート装置200は、ネットワークNWを介してPLC100に接続されてもよい。
(c1:PLC100のハードウェア構成)
図3は、図1のPLC100のプロセッサユニット10のハードウェア構成を示す模式図である。図3を参照して、プロセッサユニット10は、プロセッサ101と、チップセット103と、メインメモリ104と、不揮発性メモリ106と、GUI(Graphical User Interface)を提供し得るタッチパネル108と、USBコネクタ110と、システムバスコントローラ120と、システムバスコネクタ130と、ネットワークコントローラ140と、通信コネクタ150と、フィールドネットワークコントローラ151と、フィールド通信コネクタ152と、外部メモリR/W(Reader/Writer)141を含む。チップセット103と他のコンポーネントとの間は、各種のバスを介してそれぞれ結合されている。
プロセッサ101およびチップセット103は、典型的には、汎用的なコンピュータアーキテクチャに準じて構成される。メインメモリ104は、揮発性の記憶領域であり、プロセッサユニット10への電源投入後にプロセッサ101で実行されるべき各種プログラムを格納する。メインメモリ104は、プロセッサ101による各種プログラムの実行時の作業用メモリとしても使用される。このようなメインメモリ104としては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)といったデバイスが用いられる。
不揮発性メモリ106は、OS(Operating System)を含むシステムプログラム112と、各種アプリケーションプログラム(コンポーネント)を含むユーザプログラム113と、干渉行列Aを有する温度モデル37を含む各種のパラメータを不揮発的に格納する。ユーザプログラム113は、制御プログラム114と、IOプログラム1133と、管理プログラム115と、GUIプログラム116と、スケジューラ117とを含む。制御プログラム114は、ヒータ81〜84の発熱量を設定温度によって制御してワーク60の温度を調整する温度制御プログラム1131と、ロボットコントローラ30を制御するロボット制御プログラム1132を含む。IOプログラム1133は、入出力ユニット14を介したPLC100とフィールド機器との間のデータの遣り取りを実現する。管理プログラム115は、温度モデル37を生成して格納する温度モデル生成プログラム1151と、格納されている温度モデル37を変更する温度モデル変更プログラム1152とを含む。温度モデル変更プログラム1152は、ヒータ81〜84または温度センサ61〜64の少なくとも1つが故障などの予め定められた状態にあるかを検出する故障検出プログラム1150を有する。GUIプログラム116は、ユーザに対する情報の出力またはユーザからの操作を受付けるGUIツールを提供する。スケジューラ117は、プロセッサ101により実行されるプログラムを切替える。
不揮発性メモリ106は、例えば、HDD(Hard disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などを含む。外部メモリR/W141は、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)142などの外部メモリが脱着自在に装着されて、装着された外部メモリのデータを読み書きする。
プロセッサユニット10は、通信インターフェイスとして、システムバスコントローラ120、ネットワークコントローラ140およびフィールドネットワークコントローラ151を有する。これらの通信インターフェイスは、出力データの送信および入力データの受信を行う。システムバスコントローラ120は、システムバスコネクタ130を介してIOユニット14と通信し、ネットワークコントローラ140は通信コネクタ150を介して他のPLCと通信し、フィールドネットワークコントローラ151は、フィールド通信コネクタ152を介してフィールド機器と通信する。USBコネクタ110は、サポート装置200とプロセッサユニット10とを接続するための通信インターフェイスである。
プロセッサユニット10で実行される各種プログラムは、CD−ROM142に格納されて流通する。このCD−ROM142に格納されたプログラムは、外部メモリR/W141によって読取られ、不揮発性メモリ106へ格納される。あるいは、上位のコンピュータまたはサポート装置200などからネットワークを通じてプログラムをプロセッサユニット10へダウンロードし、ダウンロードされたプログラムを不揮発性メモリ106に格納されるように構成してもよい。
(c2:サポート装置のハードウェア構成)
図4は、本発明の実施の形態に係るサポート装置200のハードウェア構成の一例を示す模式図である。図4を参照して、サポート装置200は、典型的には、汎用のコンピュータで構成される。なお、メンテナンス性の観点からは、可搬性に優れたノート型のパーソナルコンピュータであってもよい。
図4を参照して、サポート装置200は、OS(Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)201と、各種データを格納するROM(Read Only Memory)202と、CPU201でのプログラムの実行に必要なデータを格納するための作業領域を提供するメモリRAM203と、CPU201で実行されるプログラムなどを不揮発的に格納するハードディスク(HDD)204とを含む。
サポート装置200は、さらに、ユーザからの操作を受付ける操作受付部に相当するキーボード205およびマウス206と、情報をユーザに表示するためのディスプレイ207とを含む。サポート装置200は、PLC100(プロセッサユニット10)などと通信するための通信インターフェイス(IF)209を含む。サポート装置200は、ディスプレイ207が、ユーザ操作を受付ける操作部と一体的に構成されたタッチパネル217として提供されてもよい。これらコンポーネントは、バス210を介して相互にデータを遣り取りする。
サポート装置200で実行される各種プログラムは、CD−ROM211に格納されて流通する。このCD−ROM211に格納されたプログラムは、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)駆動装置208によって読取られ、ハードディスク(HDD)204などへ格納される。あるいは、上位のホストコンピュータなどからネットワークを通じてプログラムをダウンロードするように構成してもよい。
<D.温度モデルを取得するための構成>
図5を参照して、試験用のワーク60を用いて干渉行列Aと温度モデル37を取得する処理を説明する。図5は、実施の形態に係る温度モデルを取得するためのPLC100が備えるコンポーネント構成を模式的に示す図である。図6は、干渉行列Aを取得する手順を説明する図である。図5を参照して、PLC100のプロセッサユニット10は、GUIを介して温度モデル条件を受付ける条件受付部31と、受付けられた条件に基づきヒータ81〜84それぞれの設定温度(設定温度SV)を演算するヒータ設定温度演算部32と、各ヒータに算出された設定温度を紐付けるヒータ温度設定部33と、各ヒータの操作量MVを算出するPID演算部34と、算出された各ヒータの操作量MVに基づく制御信号DVを当該ヒータに出力するヒータ出力部35と、温度モデル37を生成する温度モデル生成部44と温度モデル37を変更する温度モデル変更部45を有する温度モデル管理部36とを備える。温度制御プログラム1131が実行されることにより、条件受付部31、ヒータ設定温度演算部32、ヒータ温度設定部33,PID演算部34およびヒータ出力部35が実現されて、管理プログラム115が実行されることにより温度モデル管理部36が実現される。また、温度モデル生成プログラム1151が実行されることにより、温度モデル生成部44が実現されて、温度モデル変更プログラム1152が実行されることにより温度モデル変更部45が実現される。
より具体的には、上記の温度モデル条件は、温度モデル37の対象となるヒータと温度センサの情報(ヒータ81〜84の個数と識別子、温度センサ71〜74の個数と識別子、および温度センサ61〜64の個数と識別子など)と、ワーク60の目標温度の情報とを含む。
ヒータ設定温度演算部32は、温度モデル条件が示すワーク60の目標温度に基づき予め定められた演算式に従い各ヒータ81〜84の設定温度SVを算出し、ヒータ温度設定部33は各ヒータの設定温度SVをPID演算部34に設定する。PID演算部34は、各ヒータについて、PID制御モデルを用いた演算によって、当該ヒータに対応の温度センサからの検出温度PV2を設定温度SVに追従して変化させるための操作量MVを導出する。
ヒータ出力部35は、各ヒータについて、当該ヒータの操作量MVに応じたデューティー比(duty ratio)を有するPWM(Pulse Width Modulation)信号に相当する制御信号DVを生成し当該ヒータに出力する。ヒータ81〜84に個別に制御信号DVが供給されることにより、各ヒータ81〜84は、操作量MVが50[%]であれば、予め定められた周期の50[%]の期間がオン(通電状態)にされ、残りの50[%]の期間がオフ(非通電状態)にされる。各ヒータ81〜84は通電により発熱し、発熱は熱板90を介して伝熱しワーク60は加熱される。各温度センサ61〜64はワーク60の温度を検出し検出温度PV1を出力し、温度センサ71〜74は、それぞれ、ヒータ81〜84の温度を検出し検出温度PV2を出力する。
この実施の形態では、図5のコンポーネントは、ワーク60における各ヒータからの伝熱による熱的な干渉、すなわち、設定温度を変化させたときに、ワーク60の温度センサ61〜64の温度が受ける影響を、すなわち温度変化の度合いを計測し、温度モデル管理部36は、計測結果に基づき干渉行列を生成する。(式1)は干渉行列Aの一例を示す。
Figure 0006933286
より具体的には、温度モデル管理部36は、4つのヒータ81〜84のうちの1番目のヒータ81の設定温度SVを、図6の(a)に示すように、ステップ状に、例えばΔa1変化させ、図6の(b)に示すように、そのときのワーク60の各計測点の温度変化の度合いを各温度センサ61〜64で計測する。同様にして、2番目のヒータ82の設定温度SVを、ステップ状に、例えばΔa2変化させ、そのときのワーク60の各計測点の温度変化の度合いを計測し、さらに、3番目のヒータ83の設定温度を、ステップ状に、例えばΔa3変化させ、そのときのワーク60の各計測点の温度変化の度合い計測し、4番目のヒータ84の設定温度を、ステップ状に、例えばΔa4変化させ、そのときのワーク60の各計測点の温度変化の度合いを計測する。
温度モデル管理部36は、以上の手順で計測されたデータに基いて、設定温度SVを変化させた時点から予め定められた時間t1(ワーク60の温度センサの検出温度が安定する時間)が経過した時点における温度変化の度合いを、干渉行列として求めて、不揮発性メモリ106に格納する。
干渉行列Aは、列方向に4個のヒータ81〜84を割当て、行方向に4個の温度センサ61〜64を割当てた、計16個の要素aj,kを有する。
より具体的には、温度モデル管理部36は、温度モデル生成部44によって干渉行列Aを生成する。温度モデル生成部44は、図6の(a)と(b)に示すように、識別子「1」を有する1番目のヒータ81の設定温度SVを、ステップ状にΔa1変化させた時点から予め定められた時間t1経過後のワーク60の4つの計測点の各温度変化の度合いを要素a1,1,a1,2,a1,3,a1,4に割当て、同様に、識別子「2」を有する2番目のヒータ82の設定温度SVを、ステップ状にΔa2変化させた時点から時間t1経過後のワーク60の4つの計測点の各温度変化の度合いを、要素a2,1,a2,2,a2,3,a2,4に割当て、識別子「3」を有する3番目のヒータ83の設定温度を、ステップ状にΔa3変化させた時点から時間t1経過後のワーク60の各計測点の温度変化の度合いを、要素a3,1,a3,2,a3,3,a3,4に割当て、同様に、識別子「3」を有する4番目のヒータ84の設定温度SVを、ステップ状にΔa4変化させた時点から時間t1経過後のワーク60の4つの計測点の各温度変化の度合いを、要素a4,1,a4,2,a4,3,a4,4に割当てることにより、干渉行列が求まる。ここでは、Δa1、Δa2、Δa3およびΔa4は、条件受付部31によって受付けられた条件に含まれていてもよい。Δa1、Δa2、Δa3およびΔa4は、限定されないが例えば+1度を示し、温度変化前の温度は例えばゼロ度とする。
(式1)では、上記に述べた行列を、n個のヒータとm個の温度センサを用いて取得される一般化された干渉行列Aの一例を示している。干渉行列Aの要素aj,kによって、k番目のヒータの温度を1度上げた場合のj番目のワークの温度センサの検出温度の変化量(上昇温度)を表すことができる。
温度モデル管理部36の温度モデル生成部44は、干渉行列Aを用いて近似最小二乗法に従う温度モデル37を導出し不揮発性メモリ106に格納する。温度モデル37は、ワーク60の各温度検出点の温度(すなわち、温度センサ61〜64それぞれの温度)を変化させるためのヒータ81〜84の温度(温度センサ71〜74の検出温度)の変化量を算出するための逆行列演算式((A*A)−1*A)を表す。干渉行列を用いた近似最小二乗法に従う温度モデル37の導出は、例えば特許文献1および特許文献2で示されるような公知の手順に従うので詳細な説明は繰り返さない。
本実施の形態では、温度モデル37はPLC100によって取得されたが、図5に示すコンポーネント構成をサポート装置200が備えることにより、温度モデル37はサポート装置200によって生成されてもよい。サポート装置200が温度モデル37を生成する場合、サポート装置200は生成された干渉行列Aおよび温度モデル37をPLC100に転送する。
<E.ヒータ設定温度の補正>
図7は、本実施の形態に係るヒータ設定温度を温度モデル37を用いて変更する手順を模式的に示す図である。上述の手順で検査用のワーク60を利用して温度モデル37が取得されると、その後の、ワーク60の生産時には、PLC100は、温度モデル37を用いて、ヒータ81〜84の設定温度SVを変化させながら、ワーク60の温度を目標温度となるように調整する。
より具体的には、図7を参照して、PLC100は、温度センサ61〜64それぞれから、当該温度センサの検出点での現在温度である検出温度PV1を取得し、取得された検出温度PV1と当該検出点の目標温度(すなわち、ワーク60の目標温度SV2)との温度差を検出する。このようにして、PLC100は、各検出点について温度差c1,c2・・,cmを取得して(式2)に示す温度の偏差Cを導出する。
Figure 0006933286
PLC100は、ワーク60の各計測点を目標温度SV2とするために必要な各ヒータの温度変化h1,h2・・,hnからなる温度変化Hを、温度モデル37の逆行列演算式に偏差Cを乗じることにより導出する。(式3)に温度変化Hを算出するための演算式を示す。
Figure 0006933286
(式3)によれば、ワーク60の表面温度を目標温度SV2とするために、必要なヒータの温度変化Hを算出できる。PLC100は、算出された温度変化Hが示す変更量を、補正量としてヒータの現在の設定温度SV1に加算することにより、変更後の設定温度SVを算出する。変更後の設定温度SVを用いたPID演算により各ヒータの操作量MVが変更(補正)される。各ヒータは、変更後の操作量MVに従う発熱量でワーク60を加熱するので、ワーク60の温度は変更後の発熱量に応じて変化(温度上昇)し、その結果、PLC100は、偏差Cを少なくする方向に、すなわちワーク60の目標温度を維持するようにヒータを制御することができる。
<F.温度モデルを用いた制御の構成>
図8は、本実施の形態に係る温度モデルを用いた温度調整のためのコンポーネント構成の一例を示す図である。図8を参照して、PLC100のプロセッサユニット10は、ワーク目標温度受付部38、機器の故障を検出する故障検出部40、故障検出部40により検出された故障に関する情報を含むアラームを出力するアラーム出力部41、およびヒータ81〜84それぞれの設定温度SVを算出するヒータ設定温度算出部39、ヒータ温度設定部33、PID演算部34およびヒータ出力部35、干渉行列Aを用いた温度モデル37を管理する温度モデル管理部36を備える。図8に示すコンポーネントのうち、ヒータ温度設定部33、PID演算部34、ヒータ出力部35およびモデル管理部36は、図5で説明したものと同様の構成であるので説明は繰返さない。ワーク目標温度受付部38、ヒータ設定温度算出部39およびアラーム出力部41は、温度制御プログラム1131が実行されることにより実現されて、故障検出部40は故障検出プログラム1150が実行されることにより実現される。
ワーク目標温度受付部38は、GUIからワーク60の目標温度SV2を受付け、アラーム出力部41はGUIにアラームを出力する。
故障検出部40、温度センサ61〜64、温度センサ71〜74およびヒータ81〜84の稼働状態が予め定められた状態であるかを検出する。予め定められた状態として、例えば故障を説明する。故障検出部40は、温度センサ71〜74それぞれからの検出温度PV2、温度センサ61〜65それぞれからの検出温度PV1およびヒータ81〜84それぞれの電流値など機器の状態を示す状態値を、入力ユニット141Aを介して受付ける。各状態値は対応の機器(ヒータの温度センサ、ワークの温度センサ、ヒータ)の識別子を含む。故障検出部40は、各温度センサ61〜64、各温度センサ71〜74および各ヒータ81〜84から受付けた各状態値を正常範囲(閾値)と比較し、比較の結果、正常範囲を超える状態値を検出し、検出した状態値の識別子に基づき、故障である機器(温度センサ61〜64、温度センサ71〜74、ヒータ81〜84)を検出する。ここでは、例えば、状態値を示す検出温度PV1,PV2の正常範囲は0度〜200度を示す。
なお、各ヒータ81〜84の電流値は、当該ヒータに備えられる図示しないカレントトランスにより検出されるが、各ヒータ81〜84が故障であるかの検出は、電流値を用いる方法に限定されない。例えば、故障検出部40は、各ヒータ81〜84の操作量MVが正常時の閾値を超えるかに基づき、検出してもよい。より具体的には、ヒータに制御信号DVを出力するがヒータの温度センサの検出温度PV2が下がる場合は、ヒータの故障に該当する。この場合において、故障検出部40は、各ヒータ81〜84の操作量MVを正常範囲(例えば50%〜80%)と比較し、比較結果に基づき、当該ヒータの故障を検出する。
各ヒータ81〜84は、故障検出部40によって故障であると検出されると、発熱を停止するように、例えば、ヒータ出力部35によって当該ヒータへの電力供給が遮断される。
ヒータ設定温度算出部39は、不揮発性メモリ106に格納された干渉行列Aを含む温度モデル37を用いて、図7に示した手順で、ヒータ81〜84それぞれの変更後の設定温度SVを算出する。このとき、ヒータ設定温度算出部39は、故障検出部40によって故障が検出されたヒータの変更後の設定温度SVは算出しない。ヒータ温度設定部33は、各ヒータについて、当該ヒータの識別子に紐付けて変更後の設定温度SVを出力する。
PID演算部34は、ヒータ温度設定部33からの各識別子に紐付けされた変更後の設定温度SVと、当該変更後の設定温度SVに紐付けされた識別子に対応のヒータからの検出温度PV2とを入力し、各ヒータについて、検出温度PV2が変更後の設定温度SVに追従するような操作量MVを導出する。ヒータ出力部35は、各ヒータの操作量MVに基づき制御信号DVを導出し、導出された制御信号DVを、対応の操作量MVに付与された識別子に対応のヒータに出力する。
(f1.温度モデルの変更)
温度モデル管理部36は、故障検出部40によって予め定められた状態(故障)であるヒータまたは温度センサが検出されたとき、温度モデル変更部45により不揮発性メモリ106に格納されている干渉行列Aを干渉行列A1に変更する(書換える)とともに、不揮発性メモリ106に格納されている温度モデル37を干渉行列A1を用いて変更する(書換える)。
より具体的には、温度モデル変更部45は、故障検出部40によって検出されたヒータまたは温度センサの識別子を、ヒータ設定温度算出部39を介して受付けると、不揮発性メモリ106に格納されている干渉行列Aを、検出されたヒータまたはワークの温度センサの識別子に該当する要素aj,kを無効化することにより変更する。
この無効化では、例えば、温度モデル変更部45は、干渉行列Aを、検出されたヒータの識別子にあたる要素aj,kの列を削除する、または検出されたワークの温度センサの識別子にあたる要素aj,kの行を削除することによって、干渉行列A1に変更する。
さらに、本実施の形態では、温度モデル変更部45は、変更後の干渉行列A1のサイズに整合させるように、偏差Cおよび温度変化Hをそれぞれ偏差C1および温度変化H1に変更する。
具体的には、温度モデル変更部45は、干渉行列Aから要素aj,kの列を削除した場合、温度変化Hの行列のk番目の行を削除することにより温度変化H1に変更する。また、ワークの温度センサのうちj番目の温度センサが故障して干渉行列Aから要素aj,kの行を削除する場合は、温度変化Hのサイズは不変であるが、偏差Cの行列はj番目の行の要素を削除することにより偏差C1に変更する。
例えば、n番目のヒータが故障した場合の干渉行列A1、偏差C1および温度変化H1を(式4)、(式5)および(式6)に示す。(式6)の右辺は、変更後の温度モデル37である逆行列演算式((A1*A1)−1*A1)の項を含む。
Figure 0006933286
Figure 0006933286
Figure 0006933286
<G.処理フローチャート>
図9は、本実施の形態に係る温度モデル生成の処理フローチャートである。図10は、本実施の形態に係るワークの温度調整処理を示すフローチャートである。図9のフローチャートは、主に温度モデル生成プログラム1151が実行されることにより実現される。図10のフローチャートは、主に、温度制御プログラム1131および温度モデル変更プログラム1152が実行されることにより実現される。
図9を参照して、PLC100のプロセッサ101は、図5および図6で示した手順に従い、各ヒータ81〜84の設定温度SVをオフセット(例えば1度)だけ変化させながら、変化に伴い検出されたのワーク60における各ヒータ81〜84からの伝熱による熱的な干渉、すなわち各温度センサ61〜64の温度が受ける影響である変化の度合いを計測する(ステップS1)。プロセッサ101は、温度モデル管理部36によって、ステップS1の計測結果に基づき干渉行列Aを生成するとともに干渉行列Aを用いた温度モデル37を生成し、干渉行列Aを含む温度モデル37を不揮発性メモリ106に格納する(ステップS2)。
図10を参照して、PLC100のプロセッサ101は、稼働時に、図7および図8で示した手順に従い、ワーク60の温度が目標温度となるように設定温度SVを制御する。より具体的には、プロセッサ101は、不揮発性メモリ106の温度モデル37を用いて各ヒータ81〜84の設定温度SVを算出する(ステップS5)。このとき、温度モデル37は未だ変更されていないので、ステップS5では、各ヒータ81〜84の設定温度SV1(図7参照)が算出される。
プロセッサ101は、温度制御を実施(または継続)するかを判断する(ステップS6)。ステップS6では、プロセッサ101は、例えば図10の処理開始から予め定められた時間が経過したこと、または外部からの割込み(ユーザの処理中断の指示など)を受け付けたことに基づいて、温度制御を実施(または継続)するかを判断する。
プロセッサ101は、温度制御は実施(または継続)しないと判断すると(ステップS6でNO)、処理を終了するが、温度制御を実施(または継続)すると判断すると(ステップS6でYES)、温度制御を実施(継続)する(ステップS7)。ステップS7では、プロセッサ101は、図7で示した手順に従い温度モデル37を使用して、各ヒータ81〜84について変更後の設定温度SVを取得し、取得した設定温度SVと各温度センサ71〜74からの検出温度PV2を用いたPID演算を実施し、各ヒータ81〜84の操作量MVを導出する。各ヒータ81〜84は、操作量MVに従い発熱量が制御される。これにより、ワーク60は加熱されて、温度が目標温度となるように調整される。
プロセッサ101は、故障検出部40によって、予め定められた状態(故障)にある少なくとも1つのヒータまたはワークの温度センサがあるか検出する(ステップS8)。故障はないことが検出されると(ステップS8でNO)、ステップS6に戻り、温度制御を実施する。
一方、プロセッサ101は、故障検出部40によって、予め定められた状態(故障)である少なくとも1つのヒータまたはワークの温度センサがあることを検出すると(ステップS8でYES)、プロセッサ101は、温度モデル変更部45により、干渉行列Aを干渉行列A1に変更するとともに、変更後の干渉行列A1を用いて温度モデル37を変更する(ステップS9)。これにより、不揮発性メモリ106には変更後の干渉行列A1を用いた変更後の温度モデル37が格納される。
温度モデル37を変更後、ステップS5に戻る。このとき、不揮発性メモリ106には変更後の温度モデル37が格納されているので、プロセッサ101は、変更後の温度モデル37を使用して各ヒータ81〜84の設定温度SVを算出する(ステップS5)。
<H.利点>
図11、図12および図13は、発明者の実験結果の一例を模式的に示す図である。図11、図12および図13を参照して、変更後の温度モデル37を用いた温度制御の利点を説明する。図11に示す稼働正常時は、PLC100は、干渉行列Aを用いた温度モデル37によって各ヒータ81〜84の発熱量を制御する。例えば、ワーク60の温度を100度に設定された場合、正常時は、図12に示すように、各温度センサ71〜74の検出温度PV2は、105度、100度、90度および110度を示し、各温度センサ61〜64の検出温度PV1は100度、99度、100度および101度を示し、ワーク60の温度は目標温度100度に近接する。
図11に示す稼働時に故障検出されたケースとして、例えばヒータ83(または温度センサ73)が故障し、ヒータ83の加熱が停止した場合を説明する。このような故障検出時においても温度モデル37を変更しないとすれば、温度モデル37を用いて算出される温度変化Hは誤差を含むことになる。その結果、図13の(A)に示すように、ヒータ83が停止したことにより各温度センサ61〜64の検出温度PV1は100度、99度、90度および95度と低下し、ワーク60の温度は目標温度100度から乖離する。
対照的に、ヒータ83の故障検出に従い、干渉行列Aはヒータ83の列にあたる要素が無効にされた行列A1に変更されるので、ヒータ83が停止したとしても、他のヒータの設定温度SVが変更後の温度モデル37を用いて高くなるよう算出される。各ヒータ81、82および84の設定温度SVに基づく操作量MVは当該ヒータの発熱量を増加するように作用して、熱板90を介した各ヒータからワーク60への伝熱量を維持できる。これにより、図13の(B)に示すように、ヒータ83が停止したとしても、各温度センサ61〜64の検出温度PV1は98度、104度、97度および101度となり、図13の(A)に比べて、ワーク60の温度を設定温度100度に近似させることができる。
このように、ヒータの故障が検出されると、PLC100は、故障したヒータの要素Aj、kが無効化された干渉行列A1を用いた温度モデル37を使用して、ワーク60の目標温度に対応する変更後の設定温度SV(操作量MV)を導出する。これにより、ヒータ温度を導出された設定温度SVに追従させるようにヒータの発熱量を制御できて、その結果、ワーク60の温度を目標温度に近接するように調整できる。
なお、図11〜図13では、ヒータが故障するケースを示したが、ワークの温度センサが故障する場合であっても、図11〜図13に示すような利点を同様に得ることができる。
<I.UIの一例>
本実施の形態では、アラームを含む温度制御に関する情報を表示するとともに、ユーザの操作を受付けるために、グラフィックベースのユーザインターフェイスであるGUIが提供される。GUIは、GUIプログラム116が実行されることにより、例えばPLC100のタッチパネル108またはサポート装置200のタッチパネル217を介したツールとして提供される。
図14は、本実施の形態に係るGUIの一例を模式的に示す図である。図14を参照して、GUIは、モデル条件設定エリア300、アラームボタン302、各ヒータの設定温度を示す設定温度(ヒータ)303、各ヒータの温度センサによって検出される温度を示す現在温度(ヒータ)304、各ヒータの操作量を示す操作量305、ワーク60の各温度検出点について目標温度(ワーク)307を設定するためのワーク温度設定エリア306、ワーク60の各温度検出点でワークの温度センサによって検出される温度を示す現在温度(ワーク)308、温度制御の開始および停止を指示するために操作される開始ボタン311と停止ボタン312を含む。モデル条件設定エリア300は、温度モデル37の取得開始を指示するために操作されるボタン309、温度制御において温度モデル37を用いるか否かを指示するために操作されるボタン310、およびアラームボタン301,313を含む。ボタン310がオン操作されると、温度モデル37を用いて温度制御が実施されるが、オフ操作されると温度モデル37を用いずに温度制御が実施される。
温度モデル37の取得開始のボタン309が操作されると、操作に応じてPLC100は図9の処理を開始する。また、温度制御の開始ボタン311が操作されると、操作に応じてPLC100は図10の処理を開始する。PLC100は、図10のステップS6の判断を、温度制御の停止ボタン312が操作されたか否かに基づき実施できる。
モデル条件設定エリア300において、ヒータの個数である制御点数の10点およびワークの温度センサの個数である検出点数の10点を上限として、ユーザはGUIから温度制御に有効な点をオン操作する。このようなオン操作により、本実施の形態では、例えば4個の制御点であるヒータ81〜84および4個の検出点である温度センサ61〜64が温度制御のために選択されている。
アラームボタン302は、アラーム出力部41によって消灯と点灯の間で切替えられる。PLC100は、故障検出部40によって故障が検出されたとき、アラーム出力部41はアラームボタン302を消灯→点灯に切替える。また、アラームボタン301は各ワークの温度センサの識別子を表示するボタンを有し、PLC100は、故障が検出されたワークの温度センサに対応する識別子のボタンを、アラーム出力部41によって点灯する。また、アラームボタン313は各ヒータの識別子を表すボタンを有し、PLC100は、故障が検出されたヒータに対応する識別子のボタンをアラーム出力部41によって点灯する。
図5の条件受付部31は、図14のモデル条件設定エリア300における設定内容を受付けることができる。また、図8のワーク目標温度受付部38は、ワーク温度設定エリア306における目標温度(ワーク)307の設定内容を受付けることができる。
図14によれば、ユーザは、稼働させるヒータの温度センサとヒータを、複数の候補(例えば、上限10点)のうちから選択できる。したがって、温度モデル37の変更が適用されるシーンは、温度センサまたはヒータの故障のシーンに限定されず、生産ラインの現場の要求仕様に応じて、例えばGUIを介して非稼働状態に選択された温度センサまたはヒータの個数に応じてスペックダウン(ヒータ数を減らす等)するシーンに適用することもできる。この場合、故障検出部40が検出する予め定められた状態は、GUIを介して選択的に温度制御において非稼働と設定された状態を含む。
<J.スケジューラ>
図15は、本実施の形態に係るスケジューリングの一例を示す図である。図15を参照して、スケジューラ117は、予め定められた周期70において、IOプログラム1133を実行することによるIO処理、制御プログラム114を実行することによる制御演算処理、および温度モデル変更プログラム1152を実行することによる処理91の各プロセスに、CPUなどのプロセッサ101の割当てるとともに、割当てを切替えることにより、各プログラムの実行順序を管理する。処理91は、故障検出プログラム1150の故障検出処理92および故障検出時に実行される温度モデル変更プログラム1152の温度モデル変更処理93を含む。スケジューラ117は、この切替えを、例えば、各プログラムについて予め定められた優先度に従い実施する。
スケジューラ117によって、他のプロセス(他のプログラム)よりも優先してプロセッサ101が割り当てられたプロセス(プログラム)は、他のプロセス(プログラム)よりも短時間で実行を終了し得る。プロセスは、プロセッサ101がプログラムを実行する場合の1実行単位であるので、本実施の形態では、スケジューラ117による「プロセスへプロセッサ101を割当てる」を、「プログラムへプロセッサ101を割当てる」とも称する。本実施の形態では、PLC100の稼働中において、スケジューラ117が予め定められた優先度に従い各プログラムへプロセッサ101を割当てる。
本実施の形態では、上記の予め定められた優先度に関して、IOプログラム1133および制御プログラム114の優先度は温度モデル変更プログラム1152の優先度よりも高く設定されている。このように設定された優先度に従うことで、スケジューラ117は、IOプログラム1133および制御プログラム114が実行終了すると、温度モデル変更プログラム1152へプロセッサ101を割当てることができる。より具体的には、例えば、スケジューラ117は、周期70においてIOプログラム1133および制御プログラム114にプロセッサ101が割当てられていない時間、すなわちプロセッサ101の空き時間を検出すると、当該空き時間を温度モデル変更プログラム1152の実行に割当てる。
図15のスケジューリングに従えば、PLC100の稼働中において、温度モデル変更プログラム1152はプロセッサ101の空き時間で実行されるから、当該稼働時に温度制御プログラム1131を含む制御プログラム114と並行して温度モデル変更プログラム1152が実行されるとしても、温度制御プログラム1131を含む制御プログラム114を実行するためのプロセッサ101のリソースが枯渇する事態を回避できる。その結果、制御システム1に要求されるタクトタイムを満たすことができる。
本実施の形態によれば、プロセッサ101が上記の各検出温度(PV1)が目標温度となるように制御するステップを実施し、プロセッサ101が、当該プロセッサの空き時間73に行列Aを変更するステップを実施する。
<K.情報管理>
本実施の形態では、PLC100は、上記に述べた温度制御のもとで生産される各ワーク60の生産に関する生産情報1300を収集し、収集した生産情報1300を不揮発性メモリ106に格納する。
図16は、本実施の形態に係る不揮発性メモリ106に格納された生産情報1300の一例を模式的に示す図である。図16を参照して、生産情報1300は、各ワーク60について、当該ワーク60を温度制御により熱処理を実施した日時1311、ワーク60の識別情報(製品型式1332、シリアルNo.1333)、温度制御に用いられた各ヒータが正常(OK)または故障(NG)のいずれであるかを示す状態1334、およびモデル情報1346を含む。モデル情報1346は、当該ワークの熱処理のための温度制御に用いた干渉行列A(A1)を含む温度モデル37またはGUIを介してユーザが設定した目標温度SV2を含む。
本実施の形態に係るプロセッサ101は、対象(ワーク60)の識別情報(製品型式1332、シリアルNo.1333)に紐づけて、当該対象の温度を調整する複数の調整部(ヒータ)それぞれが予め定められた状態であるか否かを示す情報(正常(OK)または故障(NG))と、関係情報(温度モデル37)とを格納するステップを、実施する。
本実施の形態では、生産情報1300が収集されて格納されるので、例えば、生産ラインに備えられる製品検査のステージでは、ワーク60が不良と判断された場合、不良の原因を生産情報1300を利用して解析できる。なお、生産情報1300は、サポート装置200またはネットワークNWに接続された図示しないサーバによって収集および格納されてもよい。
<L.コンピュータプログラム>
本実施の形態では、図5および図8に示されたコンポーネントは、プロセッサ101などの1つ以上のプロセッサがプログラムを実行すること提供されるが、PLC100は、これらコンポーネントの一部または全部を、専用のハードウェア回路(たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)など)を用いて実装してもよい。あるいは、PLC100の主要部を、汎用的なアーキテクチャに従うハードウェアを用いて実現してもよい。この場合には、仮想化技術を用いて、用途の異なる複数のOSを並列的に実行させるとともに、各OS上で必要なアプリケーションを実行させるようにしてもよい。
また、PLC100は、プロセッサ101を複数備える場合、図5または図8に示す各コンポーネントに対応するプログラムを、複数のプロセッサにより実行することが可能である。また、プロセッサ101が複数のコアを含む場合は、PLC100は、図5または図8に示す各コンポーネントを、プロセッサ101内の複数のコアにより実行できる。
図5または図8に示すコンポーネントを実現するプログラムを記憶する記憶媒体は、例えば、HDDなどの不揮発性メモリ106、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置を含む。
PLC100の外部の記憶媒体は、CD−ROM142に限定されず、コンピュータその他装置、機械等が記録されたプログラム等の情報を読み取り可能なように、当該プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的または化学的作用によって蓄積する媒体を含み得る。プロセッサ101は、このような外部の記憶媒体から、上記に述べた図5および図8に示されたコンポーネントを実現するプログラムを取得してもよい。
また、PLC100は、図5および図8に示されたコンポーネントを実現するプログラムを、ネットワークNWまたはUSBケーブル13を介して外部の装置から転送されてPLC100の所定の記憶領域にダウンロードされることにより、取得してもよい。
(変形例)
上述の実施の形態はCVD装置2によるワーク60の薄膜形成の熱処理に適用したが、他の種類の熱処理に適用してもよい。また、ワーク60の温度を調整する「調整部」は、ハロゲンヒータなど空気中に放射された熱によって非接触でワーク60の温度を調整する機器を含んでもよい。また、「調整部」は、ワーク60の加熱処理への適用に限定されず、ペルチェ素子や冷却器などを用いたワーク60の冷却処理に適用してもよく、または、加熱と冷却を併用するシーンに適用してもよい。
<M.付記>
上述したような本実施の形態は、以下のような技術思想を含む。
[構成1]
対象(60)の温度を調整する複数の調整部(81〜84)それぞれの設定温度(SV)を、前記対象の複数の検出点(61〜64)で検出した各検出温度(PV1)が目標温度となるように制御するステップ(S5)と、
各前記複数の調整部について、当該調整部の設定温度変化と、当該設定温度変化による各前記複数の検出点における温度変化の度合いとの関係を示すメモリ(106)に格納された関係情報を用いて、各調整部の前記設定温度を変更するステップ(S9、T2)と、を備え、
前記変更するステップは、
前記複数の調整部のうち、予め定められた状態である少なくとも1つの調整部を検出するステップ(T21)と、
前記メモリに格納されている前記関係情報を、前記少なくとも1つの調整部に対応する前記関係を無効化することにより変更する調整部無効化ステップ(T23)と、
前記各調整部について、前記各検出点における目標温度と検出温度との差および前記メモリに格納されている前記関係情報を用いて、当該調整部の前記設定温度の変更量(H)を決定するステップを含む、温度制御方法。
[構成2]
前記関係情報は、複数の要素ajk(但し、1≦j≦m、1≦k≦n、mは前記検出点の個数を示し、nは前記調整部の個数を示す)から構成される(式1)の行列Aを含み、
Figure 0006933286


前記要素ajkは、前記複数の調整部のうちのk番目の調整部の設定温度の変化に対する前記複数の検出点のうちのj番目の検出点の検出温度の変化の度合いを示す、構成1に記載の温度制御方法。
[構成3]
前記調整部無効化ステップは、
前記行列Aから、前記少なくとも1つの調整部に対応するk番目の列を削除するステップを含む、構成2に記載の温度制御方法。
[構成4]
前記変更するステップは、さらに、
前記複数の検出点のうち、検出温度が閾値を超える状態である少なくとも1つの検出点を検出するステップと、
前記メモリに格納されている前記関係情報を、前記少なくとも1つの検出点と前記複数の調整部との関係を無効化することにより変更する検出点無効化ステップと、を含む、構成1から3のいずれか1に記載の温度制御方法。
[構成5]
前記関係情報は、複数の要素ajk(但し、1≦j≦m、1≦k≦n、mは前記検出点の個数を示し、nは前記調整部の個数を示す)から構成される(式1)の行列Aを含み、
Figure 0006933286
前記要素ajkは、前記複数の調整部のうちのk番目の調整部の設定温度の変化に対する前記複数の検出点のうちのj番目の検出点の検出温度の変化の度合いを示し、
前記検出点無効化ステップは、
前記行列Aにおいて、前記少なくとも1つの検出点に対応するj番目の行を削除するステップを含む、構成4に記載の温度制御方法。
[構成6]
対象(60)の温度を調整する複数の調整部(81〜84)それぞれの設定温度(SV)を、前記対象の複数の検出点(61〜64)で検出した各検出温度(PV1)が目標温度となるように制御する手段(34)と、
各前記複数の調整部について、当該調整部の設定温度変化と、当該設定温度変化による各前記複数の検出点における温度変化の度合いとの関係を示すメモリ(106)に格納された関係情報を用いて、各調整部の前記設定温度を変更する手段(39、40、45)と、を備え、
前記変更する手段は、
前記複数の調整部のうち、予め定められた状態である少なくとも1つの調整部を検出する手段(40)と、
前記メモリに格納されている前記関係情報を、前記少なくとも1つの調整部に対応する前記関係を無効化することにより変更する調整部無効化手段(45)と、
前記各調整部について、前記各検出点における目標温度と検出温度との差および前記メモリに格納されている前記関係情報を用いて、当該調整部の前記設定温度の変更量(H)を決定する手段(39)を含む、温度制御装置(100)。
[構成7]
前記関係情報は、複数の要素ajk(但し、1≦j≦m、1≦k≦n、mは前記検出点の個数を示し、nは前記調整部の個数を示す)から構成される(式1)の行列Aを含み、
Figure 0006933286
前記要素ajkは、前記複数の調整部のうちのk番目の調整部の設定温度の変化に対する前記複数の検出点のうちのj番目の検出点の検出温度の変化の度合いを示す、構成6に記載の温度制御装置。
[構成8]
前記調整部無効化手段は、
前記行列Aから、前記少なくとも1つの調整部に対応するk番目の列を削除する手段を含む、構成7に記載の温度制御装置。
[構成9]
前記変更する手段は、さらに、
前記複数の検出点のうち、検出温度が閾値を超える状態である少なくとも1つの検出点を検出する手段と、
前記メモリに格納されている前記関係情報を、前記少なくとも1つの検出点と前記複数の調整部との関係を無効化することにより変更する検出点無効化手段と、を含む、構成6から8のいずれか1に記載の温度制御装置。
[構成10]
前記関係情報は、複数の要素ajk(但し、1≦j≦m、1≦k≦n、mは前記検出点の個数を示し、nは前記調整部の個数を示す)から構成される(式1)の行列Aを含み、
Figure 0006933286
前記要素ajkは、前記複数の調整部のうちのk番目の調整部の設定温度の変化に対する前記複数の検出点のうちのj番目の検出点の検出温度の変化の度合いを示し、
前記検出点無効化手段は、
前記行列Aにおいて、前記少なくとも1つの検出点に対応するj番目の行を削除する手段を含む、構成9に記載の温度制御装置。
[構成11]
構成1〜5のいずれか1に記載の温度制御方法をコンピュータ(101)に実行させるためのプログラム(1131、115、1152、1150)。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 制御システム、2 CVD装置、10 プロセッサユニット、12 電源ユニット、13 USBケーブル、14 入出力ユニット、15 フィールドネットワーク、30 ロボットコントローラ、31 条件受付部、32 ヒータ設定温度演算部、33 ヒータ温度設定部、34 PID演算部、35 ヒータ出力部、36 温度モデル管理部、37 温度モデル、38 ワーク目標温度受付部、39 ヒータ設定温度算出部、40 故障検出部、41 アラーム出力部、44 温度モデル生成部、45 温度モデル変更部、60 ワーク、61,64,65,71,73,74 温度センサ、70 周期、81,82,83,84 ヒータ、90 熱板、91 温度モデル変更処理、101 プロセッサ、103 チップセット、104 メインメモリ、106 不揮発性メモリ、108,217 タッチパネルタ、112 システムプログラム、113 ユーザプログラム、114 制御プログラム、115 管理プログラム、116 GUIプログラム、1133 ユーザプログラム、117 スケジューラ、200 サポート装置、300 モデル条件設定エリア、301,302,313 アラームボタン、1131 温度制御プログラム、1132 ロボット制御プログラム、1150 故障検出プログラム、1151 温度モデル生成プログラム、1152 温度モデル変更プログラム、A,A1 干渉行列、C,C1 偏差、DV 制御信号、H,H1 温度変化、PV1,PV2 検出温度、SV,SV1 設定温度、SV2 目標温度。

Claims (11)

  1. 対象の温度を調整する複数の調整部それぞれの設定温度を、前記対象の複数の検出点で検出した各検出温度が目標温度となるように制御するステップと、
    各前記複数の調整部について、当該調整部の設定温度変化と、当該設定温度変化による各前記複数の検出点における温度変化の度合いとの関係を示すメモリに格納された関係情報を用いて、各調整部の前記設定温度を変更するステップと、を備え、
    前記変更するステップは、
    前記複数の調整部のうち、予め定められた状態である少なくとも1つの調整部を検出するステップと、
    前記メモリに格納されている前記関係情報を、前記少なくとも1つの調整部に対応する前記関係を無効化することにより変更する調整部無効化ステップと、
    前記各調整部について、各検出点における目標温度と検出温度との差および前記メモリに格納されている前記関係情報を用いて、当該調整部の前記設定温度の変更量を決定するステップを含む、温度制御方法。
  2. 前記関係情報は、複数の要素ajk(但し、1≦j≦m、1≦k≦n、mは前記検出点の個数を示し、nは前記調整部の個数を示す)から構成される(式1)の行列Aを含み、
    Figure 0006933286
    前記要素ajkは、前記複数の調整部のうちのk番目の調整部の設定温度の変化に対する前記複数の検出点のうちのj番目の検出点の検出温度の変化の度合いを示す、請求項1に記載の温度制御方法。
  3. 前記調整部無効化ステップは、
    前記行列Aから、前記少なくとも1つの調整部に対応するk番目の列を削除するステップを含む、請求項2に記載の温度制御方法。
  4. 前記変更するステップは、さらに、
    前記複数の検出点のうち、検出温度が閾値を超える状態である少なくとも1つの検出点を検出するステップと、
    前記メモリに格納されている前記関係情報を、前記少なくとも1つの検出点と前記複数の調整部との関係を無効化することにより変更する検出点無効化ステップと、を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の温度制御方法。
  5. 前記関係情報は、複数の要素ajk(但し、1≦j≦m、1≦k≦n、mは前記検出点の個数を示し、nは前記調整部の個数を示す)から構成される(式1)の行列Aを含み、
    Figure 0006933286
    前記要素ajkは、前記複数の調整部のうちのk番目の調整部の設定温度の変化に対する前記複数の検出点のうちのj番目の検出点の検出温度の変化の度合いを示し、
    前記検出点無効化ステップは、
    前記行列Aにおいて、前記少なくとも1つの検出点に対応するj番目の行を削除するステップを含む、請求項4に記載の温度制御方法。
  6. 対象の温度を調整する複数の調整部それぞれの設定温度を、前記対象の複数の検出点で検出した各検出温度が目標温度となるように制御する手段と、
    各前記複数の調整部について、当該調整部の設定温度変化と、当該設定温度変化による各前記複数の検出点における温度変化の度合いとの関係を示すメモリに格納された関係情報を用いて、各調整部の前記設定温度を変更する手段と、を備え、
    前記変更する手段は、
    前記複数の調整部のうち、予め定められた状態である少なくとも1つの調整部を検出する手段と、
    前記メモリに格納されている前記関係情報を、前記少なくとも1つの調整部に対応する前記関係を無効化することにより変更する調整部無効化手段と、
    前記各調整部について、各検出点における目標温度と検出温度との差および前記メモリに格納されている前記関係情報を用いて、当該調整部の前記設定温度の変更量を決定する手段を含む、温度制御装置。
  7. 前記関係情報は、複数の要素ajk(但し、1≦j≦m、1≦k≦n、mは前記検出点の個数を示し、nは前記調整部の個数を示す)から構成される(式1)の行列Aを含み、
    Figure 0006933286
    前記要素ajkは、前記複数の調整部のうちのk番目の調整部の設定温度の変化に対する前記複数の検出点のうちのj番目の検出点の検出温度の変化の度合いを示す、請求項6に記載の温度制御装置。
  8. 前記調整部無効化手段は、
    前記行列Aから、前記少なくとも1つの調整部に対応するk番目の列を削除する手段を含む、請求項7に記載の温度制御装置。
  9. 前記変更する手段は、さらに、
    前記複数の検出点のうち、検出温度が閾値を超える状態である少なくとも1つの検出点を検出する手段と、
    前記メモリに格納されている前記関係情報を、前記少なくとも1つの検出点と前記複数の調整部との関係を無効化することにより変更する検出点無効化手段と、を含む、請求項6から8のいずれか1項に記載の温度制御装置。
  10. 前記関係情報は、複数の要素ajk(但し、1≦j≦m、1≦k≦n、mは前記検出点の個数を示し、nは前記調整部の個数を示す)から構成される(式1)の行列Aを含み、
    Figure 0006933286
    前記要素ajkは、前記複数の調整部のうちのk番目の調整部の設定温度の変化に対する前記複数の検出点のうちのj番目の検出点の検出温度の変化の度合いを示し、
    前記検出点無効化手段は、
    前記行列Aにおいて、前記少なくとも1つの検出点に対応するj番目の行を削除する手段を含む、請求項9に記載の温度制御装置。
  11. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の温度制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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