JP6929600B2 - 注出容器 - Google Patents
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Description
口筒部を備えた容器本体と、口筒部内に装着される弁部材と、口筒部を被冠するオーバーキャップと、オーバーキャップの下端部と容器本体との間に除去可能に設けられたストッパー部材と、を有する注出容器であって、
弁部材は、口筒部内を移動して密嵌合される嵌合筒部と、口筒部の下端に形成された流出口をシールする弁体とを備えると共に、嵌合筒部と弁体との間が、切断可能に構成された弱化部を介して連結された連結柱部と弾性変形可能に構成された連結片とにより接続されており、
ストッパー部材を除去し、オーバーキャップを容器本体側に移動させると、それに伴って弱化部が切断されると共に嵌合筒部が口筒部内に移動不能に密嵌合され、嵌合筒部内では連結片で接続された弁体による流出口の開閉が可能に設定されることを特徴とする、と云うものである。
本発明の主たる手段では、開封前の未使用状態(流通状態)においては弁体が口筒部内の流出口を確実にシールして密閉状態を維持することができ、開封時の使用状態においては開閉可能な弁体として機能させることができる。
上記手段では、使用時に、オーバーキャップを回して口筒部内の嵌合筒部を下方に移動させることにより、容易に嵌合筒部と連結柱部との接続部分(弱化部)を切断することができ、弁体を開閉可能な状態に設定することができる。
上記手段では、連結柱部に切断が生じる際に、連結片が一緒に切断してしまうことを防止し、さらには弁体を弾性的に支持することによる一点弁としての開閉機能を維持することができる。
上記手段では、注出ノズルを介した内容物の注出を達成できる。また注出ノズルはオーバーキャップの頂壁下面と嵌合筒部との間に配置されるため、オーバーキャップをねじ込むことにより、注出ノズルを介して嵌合筒部を下方に移動させ、弱化部での切断を容易に達成できるようになる。
流通段階等の未使用状態においては、弁部材が一点弁の構造であってもシール状態を維持することができるため、流通時に容器に外的な振動が加わったり、あるいは容器自体が横に倒れたりしても内容物の注出を確実に防止することができる。
また使用時にはオーバーキャップを回すという簡単な操作を行うことにより、弁体が開閉可能な状態に設定されて内容物の注出が可能となる。
図1は本発明の実施例として開封前の未使用状態(流通段階)を示す注出容器の断面図、図2は開封後の使用状態を示す注出容器の断面図、図3Aは弁部材の平面図、図3Bは弁部材の正面図である。
図1乃至図3に示す注出容器は、化粧用クリーム等の比較的粘度の高い内容物、特に水分等と分離してしまうような内容物を収容する容器本体1と、容器本体1の口筒部2内に設けられた流出口6を開閉して内容物を通過させる弁部材10と、弁部材10の先端部に組み付けられる注出ノズル20、及び注出ノズル20を被冠するオーバーキャップ30を有して構成され、これらはすべて合成樹脂材料によって形成されている。
このような弁部材10は、嵌合筒部11の外周面が口筒部2の内周面に嵌合した状態で装着されており、弁体14が台座部5の上面に当接することにより、流出口6をシールすることが可能となっている。
図1に示す開封前の未使用状態では、弁体14によって流出口6がシールされている。このため、上述の従来例の一点弁に比較してシール状態を確実に維持することができるため、容器本体1内に収容されている比較的粘度の高い内容物、特に水分等と分離してしまうような内容物の水分等が一点弁から注出されて弁部材10内や注出ノズル20の流路26内に流れ込むことを防止することが可能となっている。
このため、更にオーバーキャップ30が下方にネジ送りされると、図2に示すように連結柱部12の上端部と嵌合筒部11の内周面11Aとの間を接続していた弱化部12aが切断され、嵌合筒部11のみが下方に移動する。
また胴部4に対する押圧を解除して容器本体1内の内圧を低下させると、弁体14が下がり流出口6を再びシールするため、内容物の注出を停止させることができる。
2 : 口筒部
2a : 雄ネジ
3 : 肩部
4 : 胴部
5 : 台座部
6 : 流出口
10 : 弁部材
11 : 嵌合筒部
11A: 内周面
11a: 段差部
12 : 連結柱部
12a: 弱化部
13 : 連結片
13a: 連結片の上端
13b: 連結片の下端
14 : 弁体
15 : 係止凹部
20 : 注出ノズル
21 : 基端部
22 : ノズル部
23 : フランジ部
24 : 注出口
25 : 係止凸部
26 : 流路
30 : オーバーキャップ
31 : 頂壁
32 : 側壁
33 : 雌ネジ
34 : 環状凸部
36 : ストッパー部材
S : 隙間
Claims (4)
- 口筒部(2)を備えた容器本体(1)と、前記口筒部(2)内に装着される弁部材(10)と、前記口筒部(2)を被冠するオーバーキャップ(30)と、該オーバーキャップ(30)の下端部と前記容器本体(1)との間に除去可能に設けられたストッパー部材(36)と、を有する注出容器であって、
前記弁部材(10)は、前記口筒部(2)内を移動して密嵌合される嵌合筒部(11)と、前記口筒部(2)に形成された流出口(6)をシールする弁体(14)とを備えると共に、前記嵌合筒部(11)と前記弁体(14)との間が、切断可能に構成された弱化部(12a)を介して連結された連結柱部(12)と弾性変形可能に構成された連結片(13)とにより接続されており、
前記ストッパー部材(36)を除去し、前記オーバーキャップ(30)を前記容器本体(1)側に移動させると、それに伴って前記弱化部(12a)が切断されると共に前記嵌合筒部(11)が前記口筒部(2)内に移動不能に密嵌合され、前記嵌合筒部(11)内では前記連結片(13)で接続された前記弁体(14)による前記流出口(6)の開閉が可能に設定されることを特徴とする注出容器。 - 弱化部(12a)が、連結柱部(12)の上端部と嵌合筒部(11)の内周面(11A)との接続部分に設けられている請求項1記載の注出容器。
- 連結片(13)が弁体(14)に対して傾斜するように配設されている請求項1又は2に記載の注出容器。
- 嵌合筒部(11)の上端に、オーバーキャップ(30)の頂壁(31)の下面に当接可能な注出ノズル(20)を備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の注出容器。
Priority Applications (1)
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JP2017210765A JP6929600B2 (ja) | 2017-10-31 | 2017-10-31 | 注出容器 |
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JP2019081586A JP2019081586A (ja) | 2019-05-30 |
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JP (1) | JP6929600B2 (ja) |
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- 2017-10-31 JP JP2017210765A patent/JP6929600B2/ja active Active
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