JP6929431B1 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者に応じてリルート条件を変更する。【解決手段】情報処理装置は、利用者が所定の条件を満たしているか否か判定する判定部と、当該利用者が当該所定の条件を満たしている場合、当該所定の条件を満たした利用者に対して許可されたリルート条件でリルートを行う経路探索部と、リルート後の新たな経路で経路案内を行う経路案内部と、を備える。例えば、判定部は、利用者が課金ユーザであるか否か判定する。そして、経路探索部は、利用者が課金ユーザである場合、課金ユーザに対して許可されたリルート条件でリルートを行う。あるいは、判定部は、利用者のランクを判定する。そして、経路探索部は、利用者のランクに応じたリルート条件でリルートを行う。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
従来、使用者が道路状況をよく知っている地域を走行する際に、リルート(reroute)による新たな誘導ルート(経路)の提示を一定の場合に制限する技術が開示されている。なお、リルートとは、カーナビゲーションシステムなどで、経路案内の途中で現在位置から目的地までの経路を再検索し、設定済みの目的地への経路を変更することである。
特開2011−58899号公報
しかしながら、上記の従来技術は、既知道路についてはリルート条件を高めにして新たな誘導ルートの提示を制限する等、走行中の道路や地域等に応じてリルート条件を変更しているに過ぎない。経路案内を利用する利用者には、ルート変更を望まず現状のルートを走行し続けることを望む利用者もいれば、1分でも早くなる代替ルートの案内を望む利用者もいるなど、様々な利用者が存在する。また、経路案内のサービス提供者側も、一般的な利用者と区別して、所定の条件を満たした利用者に対して優先的にリルートを行いたい場合がある。そのため、利用者に応じてリルート条件を変更する技術が求められている。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者に応じてリルート条件を変更することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、利用者が所定の条件を満たしているか否か判定する判定部と、前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、前記所定の条件を満たした利用者に対して許可されたリルート条件でリルートを行う経路探索部と、リルート後の新たな経路で経路案内を行う経路案内部と、を備え、前記判定部は、前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、リルートを行うか否かの判定基準となる目的地までの所要時間の短縮の閾値を変更し、その後、リルートによる前記目的地までの所要時間の短縮が前記閾値以上であるか否かを判定し、前記経路探索部は、前記目的地までの所要時間の短縮が前記閾値以上である場合、リルートを行うことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、利用者に応じてリルート条件を変更することができる。
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。 図2は、経路案内開始時の処理の流れを示すシーケンス図である。 図3は、経路案内中の処理の流れを示すシーケンス図である。 図4は、ルート選定の処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、安全判断の処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、経路案内終了時の処理の流れを示すシーケンス図である。 図7は、目的地到着時の処理の流れを示すシーケンス図である。 図8は、逸脱リルート時の処理の流れを示すシーケンス図である。 図9は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図10は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 図11は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 図12は、利用者情報データベースの一例を示す図である。 図13は、履歴情報データベースの一例を示す図である。 図14は、条件情報データベースの一例を示す図である。 図15は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。 図16は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、図1では、利用者に応じてリルート条件を変更する場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と情報提供装置100とを含む。端末装置10と情報提供装置100とは、それぞれネットワークN(図9参照)を介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される。
端末装置10は、利用者U(ユーザ)により使用されるスマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。また、端末装置10は、PND(Portable Navigation Device)等の持ち運び可能なナビゲーション装置等であってもよい。
本実施形態では、端末装置10は、情報提供装置100と連携し、ナビゲーション用のアプリケーション(以下、アプリ)を起動した際に、API(Application Programming Interface)等を経由してプログラムの機能やデータ等を情報提供装置100から呼び出して利用する。ここでは、ナビゲーション用のアプリとして、カーナビゲーション用のアプリ(カーナビアプリ)を例に説明する。なお、ナビゲーション用のアプリは、ナビゲーション機能を有する地図アプリであってもよい。
利用者Uは、端末装置10を操作して、ナビゲーション用のアプリを起動し、移動時の経路案内を開始する。なお、利用者Uの移動は、徒歩や自転車等での移動であってもよいし、車両Cでの移動であってもよい。本実施形態では、利用者Uが車両Cを運転して移動する場合の経路案内を例に説明する。利用者Uは、車両Cに乗り込み、端末装置10上でカーナビアプリを起動して、車両Cを運転する。端末装置10は、利用者Uが携帯して車内に持ち込んでもよいし、車両Cに搭載されていてもよい。
端末装置10は、利用者Uがカーナビアプリにおいて車両Cでの移動時の出発地と目的地(経由地も含む)を入力した際に、出発地から目的地までのルート検索(経路検索)を行い、利用者Uに対して、出発地から目的地までの経路案内を行う。ここで、出発地が現在位置である場合や、自宅等の予め登録されている場所である場合には、利用者Uは目的地のみ入力すればよい。また、端末装置10は、経路案内の途中で道路状況が変化した場合(渋滞・通行止め・事故等が発生した場合や、他のルートの渋滞が緩和した場合等)、あるいは車両Cが当初のルート(経路)を逸脱した場合には、自動的にリルート(オートリルート)を行い、目的地へのルートを変更し、変更後のルートで経路案内を再開する。このとき、端末装置10は、リルートを行った際に、利用者Uに対して新たなルートを提案し、利用者Uが提案に同意した場合には目的地へのルートを変更し、変更後のルートで経路案内を再開するようにしてもよい。なお、出発地や目的地は、不動産や施設、観光地等であってもよいし、地図上の任意の地点(地図上で利用者Uが指定した位置)等であってもよい。
不動産は、例えばマンション・アパート等の集合住宅や、戸建住宅、企業等のオフィスビル、店舗等の商業施設、ホテル等の宿泊施設、役所等の官公庁、銀行等の金融機関、学校等の教育機関、病院等の医療機関、研究所等の研究機関、工場等の産業プラント、配送センター等の物流拠点等である。施設は、例えば大型商業施設(ショッピングセンター/アウトレットモール/地下街)、娯楽施設(テーマパーク/遊園地/遊戯場/映画館/動物園/水族館/プール/入浴施設)、文化施設(ホール/劇場/図書館/美術館/博物館)、複合施設、スポーツ施設、キャンプ場、駐車場、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)、又は鉄道駅や道の駅、空港、港湾(乗船場)等である。また、施設には、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター、ディスカウントストア等の小売店、レストランやカフェ、酒場等の飲食店等の個々の店舗が含まれていてもよい。
観光地は、例えば観光スポット、ランドマーク、城・城跡、寺社仏閣、公園、庭園、名所、旧跡、景勝地、温泉、山、水辺(海岸/湖畔/河川敷)等である。また、観光地は、観光農園や観光牧場等であってもよい。
情報提供装置100は、各利用者Uの端末装置10と連携し、各利用者Uの端末装置10に対して、各種アプリ等に対するAPIサービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報提供装置100は、利用者Uの端末装置10上で動作するカーナビアプリに、地図表示、店舗・施設検索、ルート検索、POI(Point Of Interest)検索等の機能を提供する。
また、情報提供装置100は、各利用者Uの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報提供装置100は、Webサービスとして、インターネット接続・検索サービスやSNS(Social Networking Service)、電子商取引、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信等のサービスを提供してもよい。実際には、情報提供装置100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよい。
また、情報提供装置100は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、情報提供装置100は、利用者Uの位置や日時の履歴である位置履歴を端末装置10から取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uの商品購入の履歴である購入履歴を電子商取引サーバや決済サーバから取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済サーバから取得してもよい。また、情報提供装置100は、利用者Uの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。
なお、情報提供装置100は、上述した情報の他にも各種の情報を取得可能である。例えば、情報提供装置100は、利用者Uの年齢、性別、家族構成、経済状況といった利用者Uの属性に関する情報を取得する。また、情報提供装置100は、所定のサービス又はアプリにおける利用者Uのランク(特典ステージ)に関する情報を取得する。例えば、利用者Uのランクごとに、満たすべき条件が設定されている。すなわち、利用者Uが所定の条件を満たしていれば、利用者Uは所定のランクに割り当てられる。例えば、情報提供装置100は、所定のサービス又はアプリの利用状況や課金の有無等に基づいて、利用者Uのランクを決定する。このとき、情報提供装置100は、利用者Uが所定のサービス又はアプリの課金ユーザ(有料会員)か否かに関する情報を取得してもよい。そして、情報提供装置100は、利用者Uのランクを、利用者Uの属性として使用する。
また、情報提供装置100は、カーナビアプリ等が提供する運転力診断結果や走行経路/走行距離/走行時間等の情報に基づいて利用者Uのランクを決定してもよい。また、情報提供装置100は、ドライブレコーダに記録された映像や履歴等の情報に基づいて利用者Uのランクを決定してもよい。また、情報提供装置100は、利用者Uの運転経歴、ロードサービス・自動車保険の利用履歴等の情報に基づいて利用者Uのランクを決定してもよい。また、情報提供装置100は、利用者Uが一般ドライバーか、タクシードライバーやトラックドライバー等のプロドライバーかに基づいて、利用者Uのランクを決定してもよい。また、情報提供装置100は、利用者Uが所有又は使用している車両Cの特性(車種、車高、外装の特徴等)、使用目的(業務使用、通勤・通学使用、日常・レジャー使用等)、走行履歴、使用年数、修理歴・修復歴(事故履歴)、点検・整備履歴等の情報に基づいて利用者Uのランクを決定してもよい。
また、情報提供装置100は、道路交通情報(事故・混雑・通行止め・規制・渋滞等)、気象情報(大雨・積雪・暴風警戒域等)、災害情報(土砂災害・河川氾濫等)、防災情報(台風・地震・津波等)、道路状態に関する情報(陥没・崩落箇所・落下物・冠水・路面凍結・検問等)等を取得する。また、端末装置10は、情報提供装置100を介さずに、各種サーバ等から上記の各種情報を取得してもよい。
また、情報提供装置100は、各利用者Uの端末装置10から環境音やセンサデータ等の各種情報を取得してもよい。例えば、情報提供装置100は、各利用者Uの端末装置10から交通状況や道路状態等に関する情報を取得してもよい。また、情報提供装置100は、取得された上記の各種情報を集計・分析・評価等してもよい。さらに、情報提供装置100は、これらの情報を各利用者Uの端末装置10に提供してもよい。
〔1−1.基本動作〕
例えば、図1に示すように、利用者Uは、端末装置10とともに車両Cに乗り込み、車両C1の車内に端末装置10を設置(固定)して、端末装置10上でカーナビアプリを起動し、目的地及びリルートの許否を入力する(ステップS1)。利用者Uの入力操作は、手入力やボタン操作に限らず、音声や顔・手・身体の動作等による入力であってもよい。すなわち、音声認識や画像認識等の技術を用いた入力操作であってもよい。また、利用者U本人の操作に限らず、利用者Uの指示を受けた同乗者の操作であってもよい。なお、リルートの許否については、予めカーナビアプリ又は端末装置10に設定していてもよい。本実施形態では、カーナビアプリ又は端末装置10は、初期設定(デフォルト)でリルートを許可する設定となっており、利用者Uがリルートを拒否する旨の入力操作を行った際に、リルートを行わない設定に変更する。
続いて、端末装置10は、カーナビアプリの起動時に、情報提供装置100と連携し、利用者Uのランク(特典ステージ)に関する情報を取得する(ステップS2)。例えば、利用者Uのランクに関する情報は、所定のサービス又はアプリの利用状況(登録・加入数、課金の有無、利用頻度等)に関する情報である。なお、利用者Uのランクに関する情報は、当該カーナビアプリに対する利用者Uの課金の有無に関する情報であってもよいし、特定の電子決済サービス等の利用の有無に関する情報であってもよい。
続いて、端末装置10は、情報提供装置100と連携し、利用者Uのランクに応じて異なるルート検索条件で、利用者Uにより入力された目的地までのルート検索を行い、端末装置10の画面上に表示する(ステップS3)。このとき、複数のルートが検出された場合、利用者Uは端末装置10を操作して複数のルートのうち案内を所望(希望)するルートを選択する。この場合、端末装置10の画面上に、選択されたルートが表示される。
続いて、端末装置10は、表示されたルートに基づいて、利用者Uに対して、出発地から目的地までの経路案内を行う(ステップS4)。利用者Uは、経路案内に従って、表示されたルートに沿って車両Cを運転する。
続いて、端末装置10は、情報提供装置100と連携し、利用者Uがリルートを所望する旨の設定をしていれば(利用者Uがリルートを所望しない旨の設定をしていなければ)、経路案内の途中で道路状況が変化した場合、あるいは車両Cが当初のルートを逸脱した場合に、利用者Uのランクに応じて異なるリルート条件で、自動的にリルートを行う(ステップS5)。本実施形態では、端末装置10は、目的地までの最適ルートとして、最短ルートにリルートを行う。
続いて、端末装置10は、目的地へのルートを変更し、変更後のルートで経路案内を再開する(ステップS6)。このとき、端末装置10は、リルートを行った際に、利用者Uに対して新たなルートを提案し、利用者Uが提案に同意すれば、目的地へのルートを変更し、変更後のルートで経路案内を再開するようにしてもよい。また、端末装置10は、以降のリルートは不要であるか否かを確認するメッセージを表示し、利用者Uに以降のリルートの許否を確認してもよい。
〔1−2.経路案内開始時〕
次に、図2を用いて、経路案内開始時の処理の流れについて説明する。図2は、経路案内開始時の処理の流れを示すシーケンス図である。
図2に示すように、端末装置10は、UI(User Interface)に対する利用者Uの入力操作に応じて、経路案内開始時に、判定用閾時間を設定し(ステップS21)、判定用閾距離を設定し(ステップS22)、オートリルート音声案内の有効を設定する(ステップS23)。ここでは、判定用閾時間として、リルートを実施するか否かの判定基準となる目的地までの所要時間の短縮(時間短縮)の閾値を設定する。また、判定用閾距離として、リルートを実施するか否かの判定基準となる目的地までの残距離(残りの距離)の閾値と、直近方向案内地点(直近の進行方向変更地点:直近の右左折地点/分岐/交差点等)までの距離(安全距離)の閾値を設定する。オートリルート音声案内の有効は、オートリルートの際に音声案内する機能を有効にすることを示す。さらに、端末装置10は、各種情報を指定する(ステップS24)。例えば、端末装置10は、各種情報として、探索周期やオートリルート実施の可否(リルート許否)を指定し、交通情報種別を「経路沿い交通情報」に指定する。本実施形態では、端末装置10において、UIがラッパー(Wrapper)に対してこれらを設定又は指定する。
本実施形態では、利用者Uのランクが低い場合、設定可能な判定用閾時間や判定用閾距離の値は選択の幅が狭い(選択の自由度が低い)又は固定である。反対に、利用者Uのランクが高い場合、設定可能な判定用閾時間や判定用閾距離の値は選択の幅が広い(選択の自由度が高い)。すなわち、利用者Uのランクが高い場合、利用者Uのランクが低い場合には設定できない値(設定が許可されていない値)を設定することが可能となる。
続いて、端末装置10は、経路案内を開始し(ステップS25)、経路沿い交通情報の取得を開始し(ステップS26)、探索条件を設定して周期探索を開始する(ステップS27)。例えば、端末装置10は、探索条件として、探索周期と、文字経路条件等を設定する。例えば、ランクが低い一般的な利用者Uの場合、探索周期は「10分間隔」である。ランクが高い利用者Uの場合、探索周期は10分よりも短い時間(5分間隔等)であってもよい。また、文字経路条件として、経路案内開始時に利用者Uが指定した条件を使用する。本実施形態では、端末装置10において、ラッパーがSDK(Software Development Kit)に対してこれらの開始を指示・通知する。SDKは、プラットフォーム(Platform)として機能する。なお、SDKは、APIであってもよい。
〔1−3.経路案内中〕
次に、図3を用いて、経路案内中の処理の流れについて説明する。図3は、経路案内中の処理の流れを示すシーケンス図である。
図3に示すように、端末装置10は、経路案内中に案内情報を更新するごとに、案内情報で通知された残距離を設定する(ステップS31)。本実施形態では、端末装置10において、ラッパーがSDKに対して残距離を設定する。
また、端末装置10は、経路案内中の交通情報取得周期に経路沿い交通情報を受信するごとに、経路沿い交通情報を設定する(ステップS32)。さらに、端末装置10は、交通情報を加味した最短所要時間を設定する(ステップS33)。本実施形態では、端末装置10において、ラッパーがSDKに対してこれらを設定する。
また、端末装置10は、経路案内中の周期探索を実施するごとに、後述するルート選定の処理を実施する(ステップS34)。本実施形態では、端末装置10において、ラッパーが当該ルート選定の処理を実施する。なお、端末装置10は、音声案内が有効の場合のみ、ルート選定を実施する。端末装置10は、ルート選定において、オートリルートを実施するか否か判定する。なお、端末装置10は、オートリルートを実施しない場合には、以下の処理を行わない(現状維持する)。
ここで、端末装置10は、オートリルートを実施する場合には、オートリルートに関する音声案内を実施する(ステップS35)。本実施形態では、端末装置10において、ラッパーが当該音声案内を実施する。
続いて、端末装置10は、新しい経路の経路沿い交通情報を取得開始する(ステップS36)。続いて、端末装置10は、新しい経路で案内を開始する(ステップS37)。本実施形態では、端末装置10において、ラッパーがSDKに対してこれらの開始を指示・通知する。
続いて、端末装置10は、利用者Uに対して、新しい経路の探索結果を通知する(ステップS38)。本実施形態では、端末装置10において、ラッパーがUIに対して新しい経路の探索結果を通知する。
〔1−4.ルート選定〕
次に、図4を用いて、ルート選定の処理の流れについて説明する。図4は、ルート選定の処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、端末装置10は、自車(すなわち現在地)から目的地(直近の経由地を含む)までの道のり距離が一定距離以上であるか否かを判定する(ステップS41)。ここでは、自車とは、端末装置10が搭載されている利用者Uの車両Cを示す。また、目的地までの道のり距離は、目的地までの残距離を示す。また、一定距離は、判定用閾距離を示す。例えば、ランクが低い一般的な利用者Uの場合、一定距離は「2km」である。ランクが高い利用者Uの場合、一定距離は2kmよりも短い距離(1km等)であってもよい。すなわち、端末装置10は、自車から目的地までの残距離が判定用閾距離以上であるか否かを判定する。例えば、自車から目的地までの残距離が2km以上であるか否かを判定する。このとき、端末装置10は、自車から目的地までの道のり距離が一定距離以上ではない場合(ステップS41;No)、以下の処理を行わない(現状維持する)。
続いて、端末装置10は、自車から目的地までの道のり距離が一定距離以上である場合(ステップS41;Yes)、自車から目的地までの所要時間について、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)との差分(短縮される時間)が一定時間以上であるか否かを判定する(ステップS42)。ここでは、目的地までの所要時間は、目的地までの交通情報を加味した最短所要時間を示す。また、一定時間は、判定用閾時間を示す。例えば、ランクが低い一般的な利用者Uの場合、一定時間は「10分」である。ランクが高い利用者Uの場合、一定時間は10分よりも短い時間(1分等)であってもよい。すなわち、端末装置10は、自車から目的地までの所要時間について、案内中のルートと新しいルートとの差分が判定用閾時間以上であるか否かを判定する。言い換えると、端末装置10は、案内中のルートから新しいルートに変更した場合に、自車から目的地までの所要時間の短縮が判定用閾時間以上となるか否かを判定する。例えば、端末装置10は、案内中のルートから新しいルートに変更した場合に、自車から目的地までの所要時間が10分以上短縮されるか否かを判定する。このとき、端末装置10は、自車から目的地までの所要時間が一定時間以上ではない場合(ステップS42;No)、以下の処理を行わない(現状維持する)。
続いて、端末装置10は、自車から目的地までの所要時間について、案内中のルートと新しいルートとの差分が一定時間以上である場合(ステップS42;Yes)、後述する安全判定を実施し、利用者Uにとってルート変更が安全であるか否かを判定する(ステップS43)。このとき、端末装置10は、安全ではない場合(ステップS43;No)、以下の処理を行わない(現状維持する)。
続いて、端末装置10は、安全である場合(ステップS43;Yes)、案内中のルートから新しいルートにリルートを行う(ステップS44)。
〔1−5.安全判定〕
次に、図5を用いて、安全判断の処理の流れについて説明する。図5は、安全判断の処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示すように、端末装置10は、案内中のルート(元経路)の直近方向案内地点(直近の進行方向変更地点:直近の右左折地点/分岐/交差点等)までの距離が一定距離より大きいか否かを判定する(ステップS51)。例えば、ランクが低い一般的な利用者Uの場合、一定距離は「500m」である。ランクが高い利用者Uの場合、一定距離は500mよりも短い距離(300m等)であってもよい。
続いて、端末装置10は、案内中のルート(元経路)の直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きい場合(ステップS51;Yes)、新しいルート(候補経路)の直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きいか否かを判定する(ステップS52)。例えば、ランクが低い一般的な利用者Uの場合、一定距離は「500m」である。ランクが高い利用者Uの場合、一定距離は500mよりも短い距離(300m等)であってもよい。
続いて、端末装置10は、新しいルート(候補経路)の直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きい場合(ステップS52;Yes)、安全であると判定する(ステップS53)。すなわち、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)とのいずれも直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きい場合には、安全であると判定する。
反対に、端末装置10は、新しいルート(候補経路)の直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きくない場合(ステップS52;No)、安全ではないと判定する(ステップS54)。すなわち、案内中のルート(元経路)の直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きくても、新しいルート(候補経路)の直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きくない場合には、安全ではないと判定する。
また、端末装置10は、案内中のルート(元経路)の直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きくない場合(ステップS51;No)、新しいルート(候補経路)の直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きいか否かを判定する(ステップS55)。例えば、ランクが低い一般的な利用者Uの場合、一定距離は「500m」である。ランクが高い利用者Uの場合、一定距離は500mよりも短い距離(300m等)であってもよい。
続いて、端末装置10は、新しいルート(候補経路)の直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きい場合(ステップS55;Yes)、安全ではないと判定する(ステップS54)。すなわち、新しいルート(候補経路)の直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きくても、案内中のルート(元経路)の直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きくない場合には、安全ではないと判定する。
反対に、端末装置10は、新しいルート(候補経路)の直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きくない場合(ステップS55;No)、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)の直近方向案内地点が同一地点であるか否かを判定する(ステップS56)。すなわち、新しいルート(候補経路)の直近方向案内地点が、案内中のルート(元経路)において元々右左折する予定であった地点であるか否かを判定する。ルート変更の前後で直近の進行方向変更地点が変わらないのであれば、元々曲がる予定であったため、ルート変更による安全面への影響は少ないからである。
続いて、端末装置10は、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)の直近方向案内地点が同一地点である場合(ステップS56;Yes)、安全であると判定する(ステップS53)。すなわち、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)とのいずれも直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きくなくても、両ルートの直近方向案内地点が同一地点である場合には、安全であると判定する。
反対に、端末装置10は、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)の直近方向案内地点が同一地点ではない場合(ステップS56;No)、安全ではないと判定する(ステップS54)。すなわち、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)とのいずれも直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きくなく、両ルートの直近方向案内地点が同一地点でもない場合には、安全ではないと判定する。
〔1−6.経路案内終了時〕
次に、図6を用いて、経路案内終了時の処理の流れについて説明する。図6は、経路案内終了時の処理の流れを示すシーケンス図である。
図6に示すように、端末装置10は、経路案内終了時に、周期探索を停止する(ステップS61)。このとき、端末装置10は、探索周期を「0」に設定する。本実施形態では、端末装置10において、UIからの指示(経路案内終了)に応じて、ラッパーがSDKに対して探索周期を「0」に設定する。
〔1−7.目的地到着時〕
次に、図7を用いて、目的地到着時の処理の流れについて説明する。図7は、目的地到着時の処理の流れを示すシーケンス図である。
図7に示すように、端末装置10は、目的地到着時に、周期探索を停止する(ステップS71)。このとき、端末装置10は、探索周期を「0」に設定する。本実施形態では、端末装置10において、SDKからの通知(目的地到着)に応じて、ラッパーがSDKに対して探索周期を「0」に設定する。
〔1−8.逸脱リルート時〕
次に、図8を用いて、逸脱リルート時の処理の流れについて説明する。図8は、逸脱リルート時の処理の流れを示すシーケンス図である。
図8に示すように、端末装置10は、文字経路条件を設定する(ステップS81)。例えば、文字経路条件として、経路案内開始時に利用者Uが指定した条件を使用する。本実施形態では、端末装置10において、SDKからの通知(逸脱リルート)に応じて、ラッパーがSDKに対して文字経路条件を設定する。
また、端末装置10は、探索結果の探索種別に「逸脱リルート」を設定する(ステップS82)。本実施形態では、端末装置10において、情報提供装置100への経路要求に対する経路結果通知に応じて、ラッパーがUIに対して探索種別に「逸脱リルート」を設定する。
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る情報提供装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。図9は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図9に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10と情報提供装置100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
また、図9に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、図9では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機、カーナビゲーションシステム、PND(Portable Navigation Device)、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報提供装置100と通信することができる。
情報提供装置100は、例えばPCやサーバ装置、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、情報提供装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
〔3.端末装置の構成例〕
次に、図10を用いて、端末装置10の構成について説明する。図10は、端末装置10の構成例を示す図である。図10に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
(通信部11)
通信部11は、ネットワークN(図9参照)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報提供装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
(表示部12)
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
(入力部13)
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。また、入力部13は、例えば、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。なお、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
(測位部14)
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
また、測位部14は、GPS以外にも、種々の手法により位置を測位することができる。例えば、測位部14は、位置補正等のための補助的な測位手段として、下記のように、端末装置10の様々な通信機能を利用して位置を測位してもよい。
(Wi−Fi測位)
例えば、測位部14は、端末装置10のWi−Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi−Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
(ビーコン測位)
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth(登録商標)機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
(地磁気測位)
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
(RFID測位)
また、例えば、端末装置10が駅改札や店舗等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
測位部14は、必要に応じて、上述した測位手段の一つ又は組合せを用いて、端末装置10の位置を測位してもよい。
(センサ部20)
センサ部20は、端末装置10に搭載又は接続される各種のセンサを含む。なお、接続は、有線接続、無線接続を問わない。例えば、センサ類は、ウェアラブルデバイスやワイヤレスデバイス等、端末装置10以外の検知装置であってもよい。図10に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、磁気センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
なお、上記した各センサ21〜28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、センサ部20は、各センサ21〜28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21〜28に加えてあるいは代えて、湿度センサ等その他のセンサを備えてもよい。
加速度センサ21は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、及び、加速度等の端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ22は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾き等の端末装置10の物理的な動きを検知する。気圧センサ23は、例えば端末装置10の周囲の気圧を検知する。
端末装置10は、上記した加速度センサ21やジャイロセンサ22、気圧センサ23等を備えることから、これらの各センサ21〜23等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置10の位置を測位することが可能になる。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
例えば、加速度センサ21を利用した歩数計により、歩数や歩くスピード、歩いた距離を算出することができる。また、ジャイロセンサ22を利用して、利用者Uの進行方向や視線の方向、体の傾きを知ることができる。また、気圧センサ23で検知した気圧から、利用者Uの端末装置10が存在する高度やフロアの階数を知ることもできる。
気温センサ24は、例えば端末装置10の周囲の気温を検知する。音センサ25は、例えば端末装置10の周囲の音を検知する。光センサ26は、端末装置10の周囲の照度を検知する。磁気センサ27は、例えば端末装置10の周囲の地磁気を検知する。画像センサ28は、端末装置10の周囲の画像を撮像する。
上記した気圧センサ23、気温センサ24、音センサ25、光センサ26及び画像センサ28は、それぞれ気圧、気温、音、照度を検知したり、周囲の画像を撮像したりすることで、端末装置10の周囲の環境や状況等を検知することができる。また、端末装置10の周囲の環境や状況等から、端末装置10の位置情報の精度を向上させることが可能になる。
(制御部30)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33と、判定部34と、経路探索部35と、経路案内部36とを備える。
(送信部31)
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載又は接続された各センサ21〜28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介して情報提供装置100へ送信することができる。
(受信部32)
受信部32は、通信部11を介して、情報提供装置100から提供される各種情報や、情報提供装置100からの各種情報の要求を受信することができる。
(処理部33)
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、送信部31によって送信される各種情報や、受信部32によって受信された情報提供装置100からの各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
(判定部34)
判定部34は、利用者Uが所定の条件を満たしているか否か判定する。例えば、判定部34は、利用者Uが課金ユーザであるか否か判定する。あるいは、判定部34は、利用者Uのランクを判定する。本実施形態では、判定部34は、利用者Uが端末装置10又はカーナビアプリを起動した時、カーナビアプリにログインした時、あるいは入力部13を用いて目的地を入力しルート検索を実行した時に、利用者Uが所定の条件を満たしているか否か判定する。例えば、判定部34は、送信部31を介して情報提供装置100に利用者Uを示す情報(利用者ID等)を送信し、応答として受信部32を介して情報提供装置100から利用者Uが所定の条件を満たしているか否かに関する情報を受信する。例えば、利用者Uが課金ユーザである旨の情報、又は利用者Uのランクに関する情報を受信する。このとき、判定部34は、受信部32を介して情報提供装置100から、リルート条件に関する情報を受信してもよい。
判定部34は、上記の所定の条件に加えて、さらに利用者Uがリルートを所望しているか否か判定する。例えば、判定部34は、受信部32を介して情報提供装置100から、利用者Uがリルートを所望しているか否かに関する情報を受信する。
判定部34は、さらにリルートを行う周期であるか否かを判定する。周期は、例えば初期状態では10分間隔である。また、判定部34は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合、リルートを行う周期を変更する。
判定部34は、さらに目的地までの残距離が閾値以上であるか否かを判定する。閾値は、例えば初期状態では2kmである。また、判定部34は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合、リルートを行うか否かの判定基準となる目的地までの残距離の閾値を変更する。
判定部34は、さらにリルートによる目的地までの所要時間の短縮(時間短縮)が閾値以上であるか否かを判定する。閾値は、例えば初期状態では10分である。また、判定部34は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合、リルートを行うか否かの判定基準となる目的地までの所要時間の短縮の閾値を変更する。
判定部34は、さらに案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)の直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上であるか否かを判定する。閾値は、例えば初期状態では500mである。また、判定部34は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合、リルートを行うか否かの判定基準となる直近の進行方向変更地点までの距離の閾値を変更する。
判定部34は、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)のいずれも直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上ではない場合、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)の直近の進行方向変更地点が同一地点であるか否かを判定する。すなわち、新しいルート(候補経路)の直近の進行方向変更地点が、案内中のルート(元経路)において元々右左折する予定であった地点であるか否かを判定する。
前記判定部34は、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)のいずれも直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上ではない場合、さらに、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)の直近の進行方向変更地点が同一地点であるか否かを判定する。
(経路探索部35)
経路探索部35は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合、所定の条件を満たした利用者Uに対して許可されたリルート条件でリルートを行う。例えば、経路探索部35は、利用者Uが課金ユーザである場合、課金ユーザに対して許可されたリルート条件でリルートを行う。あるいは、経路探索部35は、利用者Uのランクに応じたリルート条件でリルートを行う。すなわち、経路探索部35は、リルートを行うリルート部でもある。
本実施形態では、経路探索部35は、利用者Uが入力部13を用いて目的地(経由地を含む)を入力してルート検索を実行した時に、送信部31を介して目的地に関する情報を情報提供装置100に送信し、応答として受信部32を介して情報提供装置100から目的地までの複数のルートに関する情報を受信する。そして、経路探索部35は、受信した目的地までの複数のルートの中から、利用者Uに許可されたリルート条件に基づいてルートを選定し、利用者Uに提示する。このとき、経路探索部35は、利用者Uに許可されたリルート条件に基づいて複数のルートを選定して提示し、利用者Uに選択させてもよい。
ここで、経路探索部35は、目的地までの残距離が閾値以上である場合、リルートを行う。反対に、経路探索部35は、目的地までの残距離が閾値以上ではない場合、リルートを行わない。
また、経路探索部35は、目的地までの所要時間の短縮が閾値以上である場合、リルートを行う。反対に、経路探索部35は、目的地までの所要時間の短縮が閾値以上ではない場合、リルートを行わない。
また、経路探索部35は、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)のいずれも直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上である場合、リルートを行う。反対に、経路探索部35は、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)のいずれかの直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上ではない場合、リルートを行わない。
また、経路探索部35は、経路探索部35は、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)のいずれも直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上ではなくても、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)の直近の進行方向変更地点が同一地点である場合、リルートを行う。
また、経路探索部35は、リルートを行う周期である場合、リルートを行う。反対に、経路探索部35は、リルートを行う周期ではない場合、リルートを行わない。
(経路案内部36)
経路案内部36は、リルート後の新たな経路で経路案内を行う。また、経路案内部36は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合、リルート後の新たな経路から訪問可能な場所、又は該場所で提供を受けることができる物品又はサービスに関連する広告を表示する。
(記憶部40)
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
〔4.情報処理装置の構成例〕
次に、図11を用いて、実施形態に係る情報提供装置100の構成について説明する。図11は、実施形態に係る情報提供装置100の構成例を示す図である。図11に示すように、情報提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(図9参照)と有線又は無線で接続される。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図11に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122と、条件情報データベース123とを有する。
(利用者情報データベース121)
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する各種情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。図12は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。図12に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「ランク」、「設定」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、利用者IDにより識別される利用者Uの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、図12に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、図12に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
また、「ランク」は、利用者IDにより識別される利用者Uのランクを示す。例えば、「ランク」は、利用者Uの属性や履歴情報、課金情報等により決定される。そのため、「ランク」は、ランクを決定する要素となる利用者Uの属性や履歴情報、課金情報等を示してもよい。
また、「設定」は、利用者IDにより識別される利用者Uが行ったオートリルートに関する各種設定を示す。例えば、「設定」は、オートリルートの許否や、オートリルート音声案内の有効/無効に関する設定を示す。なお、図12に示す例では、「設定」は、各利用者Uに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
例えば、図12に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「スポーツ」に興味があることを示す。
ここで、図12に示す例では、「U1」、「LC11」及び「LC12」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」及び「LC12」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
なお、利用者情報データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの端末装置10や車両Cに関する各種情報を記憶してもよい。また、利用者情報データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、氏名、家族構成、出身地(地元)、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、運転経歴、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
(履歴情報データベース122)
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示すログデータに関する各種情報を記憶する。図13は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。図13に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購買履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「位置履歴」は、利用者Uの位置の履歴である位置履歴を示す。また、「検索履歴」は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を示す。また、「閲覧履歴」は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴を示す。また、「購買履歴」は、利用者Uによる購買の履歴である購買履歴を示す。また、「投稿履歴」は、利用者Uによる投稿の履歴である投稿履歴を示す。
例えば、図13に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「位置履歴#1」の通りに移動し、「検索履歴#1」の通りに検索し、「閲覧履歴#1」の通りにコンテンツを閲覧し、「購買履歴#1」の通りに所定の店舗等で所定の商品等を購入し、「投稿履歴」の通りに投稿したことを示す。
ここで、図13に示す例では、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購買履歴#1」及び「投稿履歴#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購買履歴#1」及び「投稿履歴#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、履歴情報データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報データベース122は、カーナビアプリ等が提供する運転力診断結果や走行経路/走行距離/走行時間等の情報を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、ドライブレコーダに記録された映像や履歴等の情報を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの運転経歴、ロードサービス・自動車保険の利用履歴等の情報を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、車両Cの走行履歴、修理歴・修復歴(事故履歴)、点検・整備履歴等の情報を記憶してもよい。
(条件情報データベース123)
条件情報データベース123は、リルート条件に関する各種情報を記憶する。図14は、条件情報データベース123の一例を示す図である。図14に示した例では、条件情報データベース123は、「ユーザ条件」、「リルート条件」といった項目を有する。「リルート条件」は、「閾距離」、「閾時間」、「安全距離」、「探索周期」といった項目を含む。
「ユーザ条件」は、所定のリルート条件でリルートを行う許可を受けるために利用者Uが満たすべき条件を示す。例えば、利用者Uが課金ユーザであることや、利用者Uが所定のランクであること等を条件として設定することが可能である。さらに、ユーザ条件として、利用者Uの車両Cに対する条件を設定してもよい。
また、「閾距離」は、リルートを実施するか否かの判定基準となる目的地までの残距離(残りの距離)の閾値を示す。また、「閾時間」は、リルートを実施するか否かの判定基準となる目的地までの所要時間の短縮(時間短縮)の閾値を示す。また、「安全距離」は、リルートを実施するか否かの判定基準となる直近方向案内地点までの距離(安全距離)の閾値を示す。また、「探索周期」は、オートリルートによりルート探索を行う周期を示す。
例えば、図14に示す例において、利用者Uが「ユーザ条件#1」を満たしている場合、目的地までの残距離が「閾距離#1」以上、リルートによる時間短縮が「閾時間#1」以上、直近の進行方向変更地点までの距離が「安全距離」以上であれば、「探索周期#1」でリルートを行うという「リルート条件」が許可されることを示す。
ここで、図14に示す例では、「ユーザ条件#1」、「閾距離#1」、「閾時間#1」、「安全距離」及び「探索周期#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「ユーザ条件#1」、「閾距離#1」、「閾時間#1」、「安全距離」及び「探索周期#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、条件情報データベース123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、条件情報データベース123は、所定の道路状況等であれば/なければリルートを行う等のリルート条件として、所定の道路状況等に関する設定情報を記憶してもよい。
(制御部130)
図11に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、情報提供装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図11に示す例では、制御部130は、取得部131と、決定部132と、探索処理部133と、提供部134とを有する。
(取得部131)
取得部131は、通信部110を介して、利用者Uに関する各種情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの属性情報や課金情報、使用中の車両Cに関する情報等を取得する。そして、取得部131は、記憶部120の利用者情報データベース121に登録する。
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。そして、取得部131は、記憶部120の履歴情報データベース122に登録する。
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10から、利用者Uを示す情報(利用者ID等)を取得する。
(決定部132)
決定部132は、利用者Uの端末装置10から利用者Uを示す情報(利用者ID等)を取得した際に、上記の各種情報等に基づいて、利用者Uが所定の条件を満たしているか否かを決定する。例えば、決定部132は、上記の各種情報等に基づいて、利用者Uが課金ユーザであることを決定する。あるいは、決定部132は、上記の各種情報等に基づいて、利用者Uのランクを決定する。さらに、決定部132は、利用者Uの属性やランク等に基づいて、当該利用者Uに適用されるリルート条件を決定してもよい。
(探索処理部133)
探索処理部133は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10から目的地の通知を受けた際に、目的地までの最短ルートについてルート探索を行い、探索結果を端末装置10に返す。このとき、探索処理部133は、当該利用者Uに許可されたリルート条件でルート探索を行ってもよい。
(提供部134)
提供部134は、利用者Uの端末装置10から利用者Uを示す情報(利用者ID等)を取得した際に、当該端末装置10に対して、応答として利用者Uが所定の条件を満たしているか否かに関する情報を提供する。例えば、提供部134は、利用者Uが課金ユーザである旨の情報を提供する。あるいは、提供部134は、利用者Uのランクに関する情報を提供する。さらに、提供部134は、当該利用者Uに適用されるリルート条件を提供してもよい。
また、提供部134は、利用者Uの端末装置10から目的地の通知を受けた際に、当該端末装置10に対して、応答として探索処理部133が行ったルート探索結果を提供してもよい。
〔5.処理手順〕
次に、図15を用いて実施形態に係る端末装置10による処理手順について説明する。図15は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、端末装置10の制御部30によって繰り返し実行される。
図15に示すように、端末装置10の判定部34は、利用者Uが端末装置10の入力部13を用いてカーナビアプリを起動して目的地を入力した際に、利用者Uが所定の条件(ユーザ条件)を満たしているか否かを判定する(ステップS101)。例えば、判定部34は、送信部31を介して情報提供装置100に対して利用者Uを示す情報(利用者ID等)を送信し、受信部32を介して情報提供装置100から利用者Uが所定の条件を満たしているか否かに関する情報を受信してもよい。このとき、情報提供装置100の取得部131は、端末装置10から利用者Uを示す情報(利用者ID等)を取得する。また、決定部132は、利用者Uを示す情報(利用者ID等)に基づいて、利用者Uが所定の条件を満たしているか否かを決定する。また、提供部134は、端末装置10に対して、利用者Uが所定の条件を満たしているか否かに関する情報を提供する。
続いて、端末装置10の判定部34は、利用者Uが所定の条件(ユーザ条件)を満たしている場合(ステップS101;Yes)、利用者Uが満たした条件に応じてリルート条件を変更する(ステップS102)。例えば、判定部34は、受信部32を介して情報提供装置100から予めリルート条件に関する情報の一式(例えば条件情報データベース123)を取得して記憶しておき、既に記憶されているこれらの情報に基づいて利用者Uに応じたリルート条件を設定してもよい。あるいは、判定部34は、受信部32を介して情報提供装置100から利用者Uが所定の条件を満たしているか否かに関する情報とともに又はその代わりに、利用者Uに応じたリルート条件に関する情報を受信し、利用者Uに応じたリルート条件を設定してもよい。このとき、情報提供装置100の決定部132は、当該利用者Uに適用されるリルート条件を決定する。また、提供部134は、端末装置10に対して、当該利用者Uに適用されるリルート条件に関する情報を提供する。なお、判定部34は、利用者Uが所定の条件(ユーザ条件)を満たしていない場合(ステップS101;No)、リルート条件を変更しない(当該ステップS102の処理を行わない)。
続いて、端末装置10の判定部34は、所定の条件に加えて、さらに利用者Uがリルートを所望しているか否か判定する(ステップS103)。例えば、判定部34は、利用者Uがリルートを所望しているか否かを示す設定を確認する。あるいは、判定部34は、受信部32を介して情報提供装置100から、利用者Uがリルートを所望しているか否かに関する情報を受信する。なお、判定部34は、利用者Uがリルートを所望していない場合(ステップS103;No)、リルートに関連する一連の処理を終了する。
続いて、端末装置10の判定部34は、利用者Uがリルートを所望している場合(ステップS103;Yes)、さらにリルートを行う周期であるか否かを判定する(ステップS104)。周期は、例えば初期状態では10分間隔である。なお、判定部34は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合(ステップS101;Yes)、上記のステップS102において、リルートを行う周期を変更する。また、判定部34は、リルートを行う周期ではない場合(ステップS104;No)、リルートに関連する一連の処理を終了する。
続いて、端末装置10の判定部34は、リルートを行う周期である場合(ステップS104;Yes)、さらに目的地までの残距離が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS105)。閾値は、例えば初期状態では2kmである。なお、判定部34は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合(ステップS101;Yes)、上記のステップS102において、リルートを行うか否かの判定基準となる目的地までの残距離の閾値を変更する。また、判定部34は、目的地までの残距離が閾値以上ではない場合(ステップS105;No)、リルートに関連する一連の処理を終了する。
続いて、端末装置10の判定部34は、目的地までの残距離が閾値以上である場合(ステップS105;Yes)、さらにリルートによる目的地までの所要時間の短縮(時間短縮)が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS106)。閾値は、例えば初期状態では10分である。なお、判定部34は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合(ステップS101;Yes)、上記のステップS102において、リルートを行うか否かの判定基準となる目的地までの所要時間の短縮の閾値を変更する。また、判定部34は、目的地までの所要時間の短縮(時間短縮)が閾値以上ではない場合(ステップS106;No)、リルートに関連する一連の処理を終了する。実際には、次のリルートを行う周期まで待機してもよい(ステップS104に戻る)。
続いて、端末装置10の判定部34は、目的地までの所要時間の短縮(時間短縮)が閾値以上である場合(ステップS106;Yes)、さらに案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)の直近の進行方向変更地点までの距離(安全距離)が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS107)。閾値は、例えば初期状態では500mである。なお、判定部34は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合(ステップS101;Yes)、上記のステップS102において、リルートを行うか否かの判定基準となる直近の進行方向変更地点までの距離の閾値を変更する。
このとき、端末装置10の判定部34は、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)のいずれも直近の進行方向変更地点までの距離(安全距離)が閾値以上ではない場合(ステップS107;No)、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)の直近の進行方向変更地点が同一地点であるか否かを判定する(ステップS108)。すなわち、新しいルート(候補経路)の直近の進行方向変更地点が、案内中のルート(元経路)において元々右左折する予定であった地点であるか否かを判定する。なお、判定部34は、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)の直近の進行方向変更地点が同一地点ではない場合(ステップS108;No)、リルートに関連する一連の処理を終了する。実際には、次のリルートを行う周期まで待機してもよい(ステップS104に戻る)。
反対に、端末装置10の経路探索部35は、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)のいずれも直近の進行方向変更地点までの距離(安全距離)が閾値以上である場合(ステップS107;Yes)、又は安全距離が閾値以上ではなくても、案内中のルート(元経路)と新しいルート(候補経路)の直近の進行方向変更地点が同一地点である場合(ステップS108;Yes)、上記のリルート条件でリルートを行う(ステップS109)。なお、経路探索部35は、目的地までの複数のルートの中から、上記のリルート条件に適合する最短ルートを選定してもよい。
その後、端末装置10の経路案内部36は、リルート後の新しいルートで経路案内を再開する(ステップS110)。例えば、経路案内部36は、新しいルートでの経路案内を表示部12に表示し、音声案内を行う。そして、経路案内部36は、利用者Uが経路案内を終了する操作を行った場合/目的地に到着した場合/車両Cが案内中のルートを逸脱した場合、経路案内を終了する。
〔6.変形例〕
上述した端末装置10及び情報提供装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
上記の実施形態において、端末装置10は、利用者Uのランクに応じて、目的地までの最短ルートのみならず、おすすめの経由地や利用者Uが興味を持ちそうな経由地、途中休憩・飲食可能な経由地、観光スポット、絶景・景勝地、事業者が高ランクの利用者Uに対して特別なサービスを提供する施設・店舗等を通過するルートに変更するリルートを行ってもよい。端末装置10は、利用者Uのランクが高いほど、より効率よく又はより多く上記のような経由地等を通過するルートに変更するリルートを行う。あるいは、利用者Uのランクに応じた経由地を通過するルートに変更するリルートを行う。このとき、端末装置10は、利用者Uに対して、経路案内の開始前(運転開始前)に、時間的に余裕があるか否かを確認してもよい。例えば、端末装置10は、利用者Uが急いでいる場合には目的地までの最短ルートを優先してリルートを行い、利用者Uが急いでいない場合には上記のような経由地等を通過するルートに変更するリルートを行う。なお、選定されるルートは、利用者Uの属性や各種履歴情報等に応じて変化する。
また、上記の実施形態において、端末装置10は、利用者Uのランクに応じて、目的地までのリルート後のルートから訪問可能な店舗・施設等や、当該店舗等で購入可能な商品/受けられるサービス/開催されるイベント等に関する宣伝/広告を表示してもよい。なお、宣伝/広告の内容は、利用者Uのランクによって異なる。端末装置10は、表示内容に関する情報を、情報提供装置100から取得してもよい。
また、上記の実施形態において、利用者Uの車両Cでの移動時の経路案内を例に説明したが、実際には、利用者Uの徒歩での移動時の経路案内であってもよい。例えば、利用者Uの施設内(敷地内、建物内又はそのフロア内)での移動時の経路案内であってもよい。
また、上記の実施形態において、利用者Uの移動時の経路案内を例に説明したが、実際には、現実の空間内での移動時の経路案内に限らず、仮想的な空間内での移動時の経路案内であってもよい。例えば、ドライブシミュレータやオンラインゲーム等の仮想環境内での移動時の経路案内であってもよい。
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る端末装置10は、利用者Uが所定の条件を満たしているか否か判定する判定部34と、利用者Uが所定の条件を満たしている場合、所定の条件を満たした利用者Uに対して許可されたリルート条件でリルートを行う経路探索部35と、リルート後の新たな経路で経路案内を行う経路案内部36と、を備える。
これにより、本願に係る端末装置10は、利用者Uに応じてリルート条件を変更することができる。
また、判定部34は、利用者Uが課金ユーザであるか否か判定する。そして、経路探索部35は、利用者Uが課金ユーザである場合、課金ユーザに対して許可されたリルート条件でリルートを行う。
これにより、本願に係る端末装置10は、課金ユーザに対してリルート条件を変更することができる。
また、判定部34は、利用者Uのランクを判定する。そして、経路探索部35は、利用者Uのランクに応じたリルート条件でリルートを行う。
これにより、本願に係る端末装置10は、サービス利用状況等に基づく利用者Uのランクに応じてリルート条件を変更することができる。
また、判定部34は、さらに利用者Uがリルートを所望しているか否か判定する。そして、経路探索部35は、リルートを所望している場合、リルートを行う。
これにより、本願に係る端末装置10は、利用者Uがリルートを望まない場合にはリルート行わないようにすることができる。
また、判定部34は、さらにリルートを行う周期であるか否かを判定する。そして、経路探索部35は、リルートを行う周期である場合、リルートを行う。
これにより、本願に係る端末装置10は、リルートを行う周期(例えば10分)ごとにリルートを行うようにすることができる。
また、判定部34は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合、リルートを行う周期を変更する。
これにより、本願に係る端末装置10は、利用者Uに応じてリルート条件の一部を変更することができる。
また、判定部34は、さらに目的地までの残距離が閾値以上であるか否かを判定する。そして、経路探索部35は、目的地までの残距離が閾値以上である場合、リルートを行う。
これにより、本願に係る端末装置10は、目的地までの残距離が一定距離(例えば2km)以下である場合にはリルート行わないようにすることができる。
また、判定部34は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合、リルートを行うか否かの判定基準となる目的地までの残距離の閾値を変更する。
これにより、本願に係る端末装置10は、利用者Uに応じてリルート条件の一部を変更することができる。
また、判定部34は、さらにリルートによる目的地までの所要時間の短縮が閾値以上であるか否かを判定する。そして、経路探索部35は、目的地までの所要時間の短縮が閾値以上である場合、リルートを行う。
これにより、本願に係る端末装置10は、目的地(経由地を含む)までの所要時間を一定時間(例えば10分)以上短縮できない場合にはリルート行わないようにすることができる。
また、判定部34は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合、リルートを行うか否かの判定基準となる目的地までの所要時間の短縮の閾値を変更する。
これにより、本願に係る端末装置10は、利用者Uに応じてリルート条件の一部を変更することができる。
また、判定部34は、さらに案内中の経路と新たな経路のそれぞれの直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上であるか否かを判定する。そして、経路探索部35は、案内中の経路と新たな経路のいずれも直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上である場合、リルートを行う。
これにより、本願に係る端末装置10は、直近の進行方向変更地点(交差点等)までの距離が一定距離(例えば500m)以下である場合(安全にルート変更できない場合)にはリルート行わないようにすることができる。
また、判定部34は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合、リルートを行うか否かの判定基準となる直近の進行方向変更地点までの距離の閾値を変更する。
これにより、本願に係る端末装置10は、利用者Uに応じてリルート条件の一部を変更することができる。
また、判定部34は、案内中の経路と新たな経路のいずれも直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上ではない場合、さらに案内中の経路と新たな経路の直近の進行方向変更地点が同一地点であるか否かを判定する。そして、経路探索部35は、案内中の経路と新たな経路の直近の進行方向変更地点が同一地点である場合、リルートを行う。
これにより、本願に係る端末装置10は、案内中の経路と新しい経路とのいずれも直近方向案内地点までの距離が一定距離より大きくなくても、両経路の直近方向案内地点が同一地点である場合には、安全であると判定することができる。
また、経路案内部36は、利用者Uが所定の条件を満たしている場合、リルート後の新たな経路から訪問可能な場所、又は該場所で提供を受けることができる物品又はサービスに関連する広告を表示する。
これにより、本願に係る端末装置10は、利用者Uに対して、ルート変更に伴って適切な広告を提供することができる。
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や情報提供装置100は、例えば図16に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、端末装置10を例に挙げて説明する。図16は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USBメモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、例えば、USB等により実現される。
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が端末装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部30の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上述した情報提供装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
10 端末装置
30 制御部
31 送信部
32 受信部
33 処理部
34 判定部
35 経路探索部
36 経路案内部
100 情報提供装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報データベース
122 履歴情報データベース
123 条件情報データベース
130 制御部
131 取得部
132 決定部
133 探索処理部
134 提供部

Claims (16)

  1. 利用者が所定の条件を満たしているか否か判定する判定部と、
    前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、前記所定の条件を満たした利用者に対して許可されたリルート条件でリルートを行う経路探索部と、
    リルート後の新たな経路で経路案内を行う経路案内部と、
    を備え
    前記判定部は、前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、リルートを行うか否かの判定基準となる目的地までの所要時間の短縮の閾値を変更し、その後、リルートによる前記目的地までの所要時間の短縮が前記閾値以上であるか否かを判定し、
    前記経路探索部は、前記目的地までの所要時間の短縮が前記閾値以上である場合、リルートを行う
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記判定部は、前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、リルートを行う周期を変更し、その後、リルートを行う周期であるか否かを判定し、
    前記経路探索部は、リルートを行う周期である場合、リルートを行う
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記判定部は、さらに、目的地までの残距離が閾値以上であるか否かを判定し、
    前記経路探索部は、前記目的地までの残距離が閾値以上である場合、リルートを行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記判定部は、前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、リルートを行うか否かの判定基準となる前記目的地までの残距離の閾値を変更する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記判定部は、さらに、案内中の経路と新たな経路のそれぞれの直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上であるか否かを判定し、
    前記経路探索部は、案内中の経路と新たな経路のいずれも直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上である場合、リルートを行う
    ことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 前記判定部は、前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、リルートを行うか否かの判定基準となる直近の進行方向変更地点までの距離の閾値を変更する
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  7. 前記判定部は、案内中の経路と新たな経路のいずれも直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上ではない場合、さらに、案内中の経路と新たな経路の直近の進行方向変更地点が同一地点であるか否かを判定し、
    前記経路探索部は、案内中の経路と新たな経路の直近の進行方向変更地点が同一地点である場合、リルートを行う
    ことを特徴とする請求項又はに記載の情報処理装置。
  8. 前記経路案内部は、前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、リルート後の新たな経路から訪問可能な場所、又は該場所で提供を受けることができる物品又はサービスに関連する広告を表示する
    ことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  9. 利用者が所定の条件を満たしているか否か判定する判定部と、
    前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、前記所定の条件を満たした利用者に対して許可されたリルート条件でリルートを行う経路探索部と、
    リルート後の新たな経路で経路案内を行う経路案内部と、
    を備え、
    前記判定部は、前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、リルートを行う周期を変更し、その後、リルートを行う周期であるか否かを判定し、
    前記経路探索部は、リルートを行う周期である場合、リルートを行う
    ことを特徴とする情報処理装置。
  10. 利用者が所定の条件を満たしているか否か判定する判定部と、
    前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、前記所定の条件を満たした利用者に対して許可されたリルート条件でリルートを行う経路探索部と、
    リルート後の新たな経路で経路案内を行う経路案内部と、
    を備え、
    前記判定部は、さらに、目的地までの残距離が閾値以上であるか否かを判定し、
    前記経路探索部は、前記目的地までの残距離が閾値以上である場合、リルートを行う
    ことを特徴とする情報処理装置。
  11. 利用者が所定の条件を満たしているか否か判定する判定部と、
    前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、前記所定の条件を満たした利用者に対して許可されたリルート条件でリルートを行う経路探索部と、
    リルート後の新たな経路で経路案内を行う経路案内部と、
    を備え、
    前記判定部は、さらに、案内中の経路と新たな経路のそれぞれの直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上であるか否かを判定し、
    前記経路探索部は、案内中の経路と新たな経路のいずれも直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上である場合、リルートを行う
    ことを特徴とする情報処理装置。
  12. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    利用者が所定の条件を満たしているか否か判定する判定工程と、
    前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、前記所定の条件を満たした利用者に対して許可されたリルート条件でリルートを行う経路探索工程と、
    リルート後の新たな経路で経路案内を行う経路案内工程と、
    を含み、
    前記判定工程では、前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、リルートを行う周期を変更し、その後、リルートを行う周期であるか否かを判定し、
    前記経路探索工程では、リルートを行う周期である場合、リルートを行う
    ことを特徴とする情報処理方法。
  13. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    利用者が所定の条件を満たしているか否か判定する判定工程と、
    前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、前記所定の条件を満たした利用者に対して許可されたリルート条件でリルートを行う経路探索工程と、
    リルート後の新たな経路で経路案内を行う経路案内工程と、
    を含み、
    前記判定工程では、さらに、目的地までの残距離が閾値以上であるか否かを判定し、
    前記経路探索工程では、前記目的地までの残距離が閾値以上である場合、リルートを行う
    ことを特徴とする情報処理方法。
  14. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    利用者が所定の条件を満たしているか否か判定する判定工程と、
    前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、前記所定の条件を満たした利用者に対して許可されたリルート条件でリルートを行う経路探索工程と、
    リルート後の新たな経路で経路案内を行う経路案内工程と、
    を含み、
    前記判定工程では、さらに、案内中の経路と新たな経路のそれぞれの直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上であるか否かを判定し、
    前記経路探索工程では、案内中の経路と新たな経路のいずれも直近の進行方向変更地点までの距離が閾値以上である場合、リルートを行う
    ことを特徴とする情報処理方法。
  15. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    利用者が所定の条件を満たしているか否か判定する判定工程と、
    前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、前記所定の条件を満たした利用者に対して許可されたリルート条件でリルートを行う経路探索工程と、
    リルート後の新たな経路で経路案内を行う経路案内工程と、
    を含み、
    前記判定工程では、前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、リルートを行うか否かの判定基準となる目的地までの所要時間の短縮の閾値を変更し、その後、リルートによる前記目的地までの所要時間の短縮が前記閾値以上であるか否かを判定し、
    前記経路探索工程では、前記目的地までの所要時間の短縮が前記閾値以上である場合、リルートを行う
    ことを特徴とする情報処理方法。
  16. 利用者が所定の条件を満たしているか否か判定する判定手順と、
    前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、前記所定の条件を満たした利用者に対して許可されたリルート条件でリルートを行う経路探索手順と、
    リルート後の新たな経路で経路案内を行う経路案内手順と、
    をコンピュータに実行させ
    前記判定手順では、前記利用者が前記所定の条件を満たしている場合、リルートを行うか否かの判定基準となる目的地までの所要時間の短縮の閾値を変更し、その後、リルートによる前記目的地までの所要時間の短縮が前記閾値以上であるか否かを判定し、
    前記経路探索手順では、前記目的地までの所要時間の短縮が前記閾値以上である場合、リルートを行う
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
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