JP6928568B2 - エレベーターおよび情報提示方法 - Google Patents

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Description

本発明はエレベーターおよび情報提示方法に関し、例えば乗りかごの運行に影響することを示す情報を表示するエレベーターおよび情報提示方法に適用して好適なものである。
従来、エレベーターの乗りかご群を待ち時間に配慮してバランスよく運転させる群管理システムが知られている。近年、群管理システムでは、乗りかごの運行軌跡を予測し、待ち時間のさらなる短縮を図る制御が行われている。しかしながら、利用者の使い方によって乗りかごの運行効率が落ちることがある。
この点、エレベーター利用に対する混雑の緩和を図るものとして、エレベーターの利用状況に基づいて、時刻毎の利用人数が所定のしきい値を超えている場合、所定の案内時間帯にエレベーターを利用するように利用者に促す方法が開示されている(特許文献1参照)。
特開平4−173673号公報
特許文献1に記載の方法では、車いす呼びボタンの誤用、戸開放ボタンの多用、乗込み見送りのような不適切な使用事象に対して、ビルの管理者向けの入出力装置に報告を出力し、管理者を通じた適切な使用方法の啓蒙によって、その改善が図られるが、管理者の対応に依存する間接的な解決法となってしまう問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、利用者による不適切な使用事象によって、乗りかごの運行が悪化するような場合に、不適切な使用事象の改善を図るように、利用者に向けて適切な情報を適切に出力することができるエレベーターおよび情報提示方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、乗りかごに設けられた行先階呼びボタンからのデータおよび/または前記乗りかごの乗り場に設けられた乗り場呼びボタンからのデータに基づいて、前記乗りかごの運行に影響する不適切な使用事象を検出するエレベーターであって、前記不適切な使用事象の発生数に基づいて、前記不適切な使用事象が相対的に多く発生している時間を特定する特定部と、前記不適切な使用事象が前記乗りかごの運行に影響することを示す情報を生成する生成部と、前記特定部により特定された時間に、前記生成部により生成された前記乗りかごの運行に影響することを示す情報を出力するための指令を出力部に出力する出力制御部と、を設けるようにした。
また本発明においては、乗りかごに設けられた行先階呼びボタンからのデータおよび/または前記乗りかごの乗り場に設けられた乗り場呼びボタンからのデータに基づいて、前記乗りかごの運行に影響する不適切な使用事象を検出するエレベーターに係る情報提示方法であって、特定部が、前記不適切な使用事象の発生数に基づいて、前記不適切な使用事象が相対的に多く発生している時間を特定する第1のステップと、生成部が、前記不適切な使用事象が前記乗りかごの運行に影響することを示す情報を生成する第2のステップと、出力制御部が、前記特定部により特定された時間に、前記生成部により生成された前記乗りかごの運行に影響することを示す情報を出力するための指令を出力部に出力する第3のステップと、を設けるようにした。
上記構成によれば、不適切な使用事象が相対的に多く発生している時間に乗りかごの運行に影響することを示す情報を出力することができる。
本発明によれば、運行性能の高いエレベーターを実現することができる。
第1の実施の形態によるエレベーターに係る構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態による群管理装置に係る構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態による発生データの一例を示す図である。 第1の実施の形態による不適切な使用事象の発生数、不適切な使用事象による輸送力の低下の一例を示す図である。 第1の実施の形態による情報出力用データの一例を示す図である。 第1の実施の形態による不適切な使用事象の発生数と利用者への情報表示の実施との関係を示す図である。 第1の実施の形態による検出処理と判定処理とに係る処理手順の一例を示す図である。 第1の実施の形態による情報表示処理に係る処理手順の一例を示す図である。 第1の実施の形態による情報表示の一例を示す図である。 第1の実施の形態による情報表示の一例を示す図である。 第1の実施の形態による情報表示の一例を示す図である。 第1の実施の形態による情報表示処理に係る処理手順の一例を示す図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
本実施の形態では、(A)エレベーターの運行性能の低下を引き起こすようなエレベーターの利用者による不適切な使用事象の発生を検出し、(B)不適切な使用事象が多く発生している時間(時間帯)および/または場所(階床および行先方向)を選定し、(C)選定した時間および/または場所に不適切な使用事象が引き起こすエレベーターの運行性能への影響を示す情報を利用者に提示(例えば、表示)する構成について主に説明する。
例えば、本実施の形態に示すエレベーターは、不適切な使用事象が多く発生している時間を検出し、当該時間にターゲットを定めて乗りかごの運行に影響することを示す情報を出力する構成を備える。また、例えば、本実施の形態に示すエレベーターは、運行性能の低下がある不適切な使用事象が発生している時間および場所を検出し、当該時間および場所にターゲットを定めて不適切な使用事象の改善を促す情報を表示する構成を備えてもよい。
利用者に提示する情報は、例えば、問題となっている不適切な使用事象を対象にして、不適切な使用がある場合と不適切な使用が改善する場合とで運行性能への影響を比較して示す情報である。
上記のような構成によって、実際に不適切な使用を実施している可能性の高い利用者に直接にそのような使用がエレベーターの運行上よくないことを具体的に示すことで、そのような使用を抑制することを図っている。
ここで、問題としているエレベーターの利用者による不適切な使用事象について説明する。不適切な使用事象(ケース)としては、例えば、以下のものが挙げられる。
(i)まだ乗り込むことが十分可能であるにも関わらず、乗りかごへの乗車をためらって見送ることにより乗車率が低下するケース(乗りかごへの乗車見送り)
当該ケースでは、乗りかごの運行当りの輸送人数が減るため、輸送力(時間当たりの輸送人数)の低下を引き起こす。
(ii)乗り場の車いす呼びボタンを、乗りかごがより早く到着すると勘違いして使用するケース(車いす呼びボタンの誤使用)
当該ケースでは、乗りかごのドアの開放時間が長くなる、車いす専用の乗りかご(号機)が割当てられる等となり、乗りかごの1周時間(乗りかごが1周して戻ってくるまでの時間)が長くなる。このため、輸送力が低下する。
(iii)まだ乗り場の入り口に利用者がいるのに、先に乗りかごに入った人が戸閉ボタンを押してしまって乗車率が低下するケース(戸閉ボタンの早押し)
当該ケースでは、(i)のケースと同様に輸送力の低下を引き起こす。
(iv)上記の他、戸開ボタンを不要に長く押し続けて出発を遅くしてしまうケース(戸開ボタンの長押し)、故意に逆方向の乗り場呼びボタンを使用するケース(例えば、所定の階(階層)から上層階に行きたいが、下層階からの乗客が多くて乗車できない場合に、一旦下層階に行くために逆方向の乗り場呼びボタンを押すケース)、満員で出発しようとする乗りかごに対して乗り場呼びボタンを押して出発を妨げてしまうケースなど
これらのケースでも、輸送力の低下を引き起こす。
上記のいずれのケースも乗りかごの輸送力の低下を引き起こし、特に出勤、昼食等の混雑時においては、時間当たりの運べる人数が減少するため、利用者全体の待ち時間の増加を引き起こし、ビルの利用者全体の時間の損失、イライラなど心理的なストレス増加につながる問題になる。本実施の形態では、このことを利用者、特に実際に不適切な使用を実施している利用者に適切に情報を提示することで、乗りかごの運行性能を高めること(運行効率をよくすること、待ち時間を短縮すること等)ができるようになる。
図1は、第1の実施の形態によるエレベーター1に係る構成の一例を示す図である。エレベーター1は、利用者を乗せて昇降(走行)する複数の乗りかご100(本例では、乗りかご101,102,103の3台)と、各乗りかご100を制御する各制御装置200(本例では、制御装置201,202,203)と、複数の乗りかご100を統括制御する群管理装置300と、各階に設けられる乗り場呼びボタン410(本例では、乗り場呼びボタン411〜415)、表示装置420(本例では、表示装置421〜425)等の乗り場設備400とを含んで構成される。エレベーター1は、ビル内の設備を管理するビル設備管理装置500と通信可能に接続されている。
本実施の形態では、乗りかご100として乗りかご101〜103(1号機〜3号機)の3台の群管理の例を示し、乗りかご100には、行先階呼びボタン110(本例では、行先階呼びボタン111〜113)、表示装置120(本例では、表示装置121〜123)、荷重センサ130(本例では、荷重センサ131〜133)等が設けられている。
例えば、1号機の乗りかご101には、行先階呼びボタン111(ここでは通常の呼びボタンと車いす呼びボタンとをまとめて示している。)、表示装置121、荷重センサ131等が設けられている。
行先階呼びボタン111が押下されると、所定のデータ(車いす呼びボタンなどの種類、発生階などのデータ)が1号機の制御装置201を経由して群管理装置300に送信され、号機、発生時間、時間当たりの回数などのデータと対応付けられて記憶される。乗りかご101内の表示装置121では、群管理装置300から出力された不適切な使用事象に関する情報が表示される。乗りかご101内の荷重センサ131は、検出した荷重データを制御装置201を経由して群管理装置300に通知する。荷重データは、検出時の条件(号機、時間、乗車(停車)した階など)と対応付けられて記憶され、乗車率の算出などに使用される。
なお、2号機、3号機の乗りかご102,103は、1号機の乗りかご101と同様の構成であり、制御装置202,203は、制御装置201と同様の構成であるので、ここでは説明を省略する。
また、本実施の形態では、全ての階に乗り場600(本例では、乗り場601〜605)があり、1階の乗り場601には、乗り場呼びボタン411(ここでは通常の呼びボタンと車いす呼びボタンとをまとめて示している。)と、表示装置421とが設けられている。
乗り場呼びボタン411が押下されると、所定のデータ(車いす呼びボタンなどの種類、発生階などのデータ)が群管理装置300に通知され、号機、発生時間、時間当たりの回数などのデータと対応付けられて記憶される。乗り場601の表示装置421では、群管理装置300から出力された不適切な使用事象に関する情報が表示される。特に車いす呼びボタンを使用したときのデータは、その誤使用を検出するため、重要なデータになる。
なお、2階〜5階の各乗り場602〜605は、1階の乗り場601と同様の構成であるので、ここでは説明を省略する。
群管理装置300は、乗りかご100の制御(出力制御を含む。)、データ収集、乗り場設備400の制御(出力制御を含む。)等の役割を担っている。群管理装置300の機能については、図2を用いて後述する。
ビル設備管理装置500は、エレベーター1を含めたビル内の設備全体を管理する装置である。不適切な使用事象に関する情報の出力先として、ビル内のディスプレイ、デジタルサイネージ装置、ロボットなどを利用する場合、ビル設備管理装置500より実施される。また、ビル設備管理装置500において、群管理装置300より性能の高い計算機が使用されている場合、群管理装置300が実行する後述の処理の一部または全部をビル設備管理装置500で実施してもよい。この場合、群管理装置300とデータをやりとりしながら連携して実施することになる。また、後述の処理の一部または全部は、ビル設備管理装置500ではなく、ネットワークを介した外部にある計算機で行われてもよい。この場合、蓄積できるデータ量、検出処理、表示するデータなどをより大きな容量で実施できる可能性がある。
図2は、群管理装置300に係る構成の一例を示す図である。
群管理装置300は、情報処理装置(コンピュータ)を備え、図示は省略するCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、NIC(Network Interface Card)などを含んで構成される。
群管理装置300の機能(評価部310、特定部320、生成部330、出力制御部340、フィードバック部350など)は、例えば、CPUがROMに格納されたプログラムをRAMに読み出して実行すること(ソフトウェア)により実現されてもよいし、専用の回路などのハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとが組み合わされて実現されてもよい。
評価部310は、乗りかご100に設けられた行先階呼びボタン110からのデータおよび/または乗りかご100の乗り場600に設けられた乗り場呼びボタン410からのデータに基づいて、乗りかご100の運行に影響する不適切な使用事象を検出する。また、評価部310は、乗りかご100に設けられた荷重センサ130からのセンサ値および/または乗りかご100の乗り場600に設けられたセンサ(カメラ、振動センサ、光センサ、磁気センサ、温度センサ、化学センサ等)からのセンサ値に基づいて、乗りかご100の運行性能を評価する。また、評価部310は、群管理装置300内にある乗りかご100の運行(使用)に係るデータから、利用者による乗りかご100の不適切な使用事象の発生を検出し、さらに不適切な使用事象が輸送力の低下を引き起こしているか否かを判定する。
より具体的には、乗りかご100の使用に係るデータの収集部311は、群管理装置300内の乗りかご100の使用に係るデータ(使用データ)を時間別と階および行先方向別に収集する。使用データとしては、例えば、乗りかご100の乗車率、車いす呼びボタンの使用回数などのデータがある。
乗りかご100の不適切な使用事象の発生検出部312は、乗りかご100の不適切な使用事象の発生を示すデータ(発生データ)を収集された使用データより検出する。このとき、不適切な使用事象がいつどこで発生したか、すなわち、不適切な使用事象の種類、時間、階、行先方向ごとに発生データが検出される。
発生データの記録部313は、検出された発生データを群管理装置300内の記憶部(HDD等)に記録する。なお、発生データについては、図3を用いて後述する。
このように、評価部310は、乗りかご100で発生している不適切な使用事象を検出し、発生条件(時間、階および行先方向)と合わせてデータを蓄積していく。なお、評価部310の処理については、図7を用いて後述する。
エレベーター・ビル仕様データ取得部314は、ビルの階床数、階床間距離(ピッチ)、乗りかご100の定格速度、定員、台数、定格積載荷重などの仕様データを記憶した記憶部から、仕様データの読み出し等を行う。
不適切な使用事象の発生あり/なしに対する乗りかご輸送力算出部315は、記憶部に記憶されている発生データと仕様データとに基づいて、不適切な使用事象の発生による乗りかご100の輸送力(Handling Capacity)の影響を算出する。輸送力の影響については、不適切な使用事象の発生ありとなしとのそれぞれに対する輸送力を算出することで求められる。ここで、乗りかご100の輸送力は、時間当たり(例えば5分間)の乗りかご100の輸送人数(運ぶことのできる人数)を示す指標であり、乗りかご100の運行性能の代表的な指標となる。上述したように、乗車率が低い、階に無駄に停止する回数が多いなどが起こると輸送力は低下する。
不適切な使用事象の発生による輸送力の低下の判定部316は、不適切な使用事象の発生によって輸送力が低下しているか否かを、算出された2通りの輸送力値の比較により判定する。例えば、不適切な使用事象の発生なしとありとの比較で輸送力が20%以上低下している場合は、輸送力が低下していると判定される。なお、輸送力が低下していると判定された場合、利用者に改善を促すような情報を提供することで、解決を図るように、特定部320、生成部330、および出力制御部340が処理を実施(実行)する。なお、輸送力の低下の判定については、図4を用いて後述する。
特定部320は、不適切な使用事象の発生数に基づいて、不適切な使用事象が相対的に多く発生している時間(所定のしきい値より多く発生している時間、輸送力の低下がある不適切な使用事象が発生している時間など)を特定(選定)する。また、特定部320は、不適切な使用事象が発生している場所(階および行先方向)を特定してもよい。また、特定部320は、不適切な使用事象が相対的に多く発生している時間と場所とを特定してもよい。つまり、特定部320は、特定した時間および/または場所にターゲットを定めて情報表示するための発生条件を特定する。
輸送力が低下していると判定された不適切な使用事象が発生している時間、階および方向の記憶部321は、輸送力が低下していると判定された不適切な使用事象の種類、および発生条件(時間、階および行先方向)に該当する発生データを抽出して情報出力用データとして記憶部に記憶する。なお、情報出力用データについては、図5を用いて後述する。
情報表示する時間・場所の選定部322は、記憶部に記憶された情報出力用データに基づいて、情報表示を実施する時間、場所(階およびかご)を選定する。これにより、問題となっている不適切な使用事象が特に多く発生している時間、階および行先方向が選ばれることになる。
生成部330は、不適切な使用事象が乗りかご100の運行に影響することを示す情報を生成する。乗りかご100の運行に影響することを示す情報には、不適切な使用事象があるときの乗りかご100の使用状況を示す情報(使用データ、発生データ等)と、不適切な使用事象が改善されたと仮定したときの乗りかご100の使用状況を示す情報(使用データ、発生データを改善したデータ等)とに基づいて生成される、不適切な使用事象による乗りかご100の運行性能への影響を示す情報(輸送効率が上がることを示す情報、待ち時間が短くなることを示す情報など)が含まれてもよい。なお、運行に影響することを示す情報は、予め設けられた情報(「一人でも多くの方が乗車して待ち時間が減るようにご協力をお願いします」、「車いす呼びボタンの誤使用が多くなって待ち時間が増えていますのでご注意ください」など)であってもよい。
輸送効率が上がることを示す情報には、不適切な使用事象があるときの乗りかご100の使用状況を示す情報と、不適切な使用事象の発生数を減らしたときの乗りかご100の使用状況を示す情報とに基づいて生成される、不適切な使用事象の発生数を減らしたときの効果を示す情報(例えば、推定効果)が含まれてもよい。なお、推定効果については、図9を用いて後述する。
待ち時間が短くなることを示す情報には、不適切な使用事象があるときの乗りかご100の使用状況を示す情報と、不適切な使用事象がないときの乗りかご100の使用状況を示す情報とに基づいて生成される、不適切な使用事象の有無による相違を示す情報(例えば、比較結果)が含まれてもよい。なお、比較結果については、図10を用いて後述する。
不適切な使用事象の発生有無に対する輸送力の比較結果、または不適切な使用事象の発生低減に対する輸送力の推定効果の算出部331は、輸送力の低下がある不適切な使用事象の発生データから乗りかご100の運行に影響することを示すデータを算出する。当該データは、不適切な使用事象の発生有無に対する輸送力値の比較結果のデータ、または不適切な使用事象の発生低減に対する輸送力値の推定効果などである。なお、輸送力値に限られるものではなく、例えば、1周時間であってもよいし、1周時間とエレベーター台数とで算出される運転間隔(時間量で表される)であってもよい。特に運転間隔は、待ち時間に対応する指標として用いられるため、利用者によりインパクトとなる待ち時間に対応する指標として表示する情報に用いると、より有効な場合もある。
出力制御部340は、特定部320により特定された時間に、生成部330により生成された乗りかご100の運行に影響することを示す情報を出力するための指令を出力部700に出力する。例えば、出力制御部340は、乗りかご100の運行に影響することを示す情報をリアルタイムな制御で実施する。
より具体的には、不適切な使用事象の発生有無の比較結果または発生低減の推定効果の情報表示の出力制御部341は、輸送力が低下していると判定された不適切な使用事象が発生している時間、階および行先方向において、不適切な使用事象の発生有無の比較結果または発生低減の推定効果の情報表示の出力制御を実施する。かかる処理では、現在の時間、乗り場600、乗りかご100の位置、および乗りかご100の行先方向の情報を入力し、入力が既に選定された不適切な使用事象が多く発生している時間、階および行先方向である場合、乗り場600、乗りかご100にその改善を促す情報(乗りかご100の運行に影響することを示す情報)の表示を実施する指令を出力部700に出力する。ここで、表示される情報は、既に算出された不適切な使用事象の発生有無の比較結果または発生低減の推定効果のデータに基づいた情報であり、これによって不適切な使用事象が乗りかご100の運行に悪影響することを示し、改善を促すようにする。
なお、出力制御部340の処理については、図8を用いて後述する。
フィードバック部350は、利用者による改善がなされた場合、それを使用データなどから検出して利用者に向けてフィードバックする情報を提供する。例えば、フィードバック部350は、不適切な使用事象が改善された場合、不適切な使用事象があるときの乗りかご100の使用状況を示す情報と、不適切な使用事象が改善したときの乗りかご100の使用状況を示す情報とに基づいて、乗りかご100の運行性能が改善したことを示す情報を生成し、特定部320により特定された時間に、生成した乗りかご100の運行性能が改善したことを示す情報を出力するための指令を出力部700に出力する。これによって、利用者は、実際に改善されていること、およびその効果を把握でき、不適切な使用事象のさらなる改善、防止、改善の定着につながることになる。
より具体的には、不適切な使用事象の発生回数に対する変化(改善)の検出部351は、情報表示の実施後の不適切な使用事象の発生回数の変化を検出する。例えば、ここでは、改善となる発生回数の減少を検出する。
不適切な使用事象の発生回数に対する変化(改善)の情報表示の出力制御部352は、不適切な使用事象の発生回数が減少し、改善が見られた場合、その改善状況の結果を利用者にフィードバックする情報を出力する制御を実施する。改善状況の結果については、図11を用いて後述する。
出力部700は、乗りかご100の利用者に向けて情報表示を実施する。出力部700は、乗りかご100内の表示装置120、乗り場600の表示装置420等である。出力部700としては、この他、ビル内に設けられる音声案内装置、デジタルサイネージ装置、ロボット、プロジェクションマッピング装置などであってもよい。
以上の構成により、ビルで問題となっている乗りかご100の不適切な使用事象が検出され、検出された不適切な使用事象が乗りかご100の運行性能を低下させている場合、不適切な使用事象が発生している時間、場所(階および行先方向)を特定し、その時間、その場所の利用者に直接的に改善を促す情報を提供することが可能となる。ここで、提供する情報は、問題となる不適切な使用事象の運行への悪影響を具体的に示すデータとすることができる。これらにより、利用者、特に不適切な使用事象を実施している利用者は、その行為が乗りかご100の運行に悪影響していることを直接に分かるため、その改善を促す効果が期待できる。その時間、その場所にいない利用者には、そのような情報が表示されないため、不要な情報表示がなくなり、形骸化することなく、より効果的になると期待できる。また、車いす呼びボタンを実際に必要としている利用者に不要にそのような情報を表示するようなことも回避できる。
図3は、乗りかご100の不適切な使用事象の発生を示す発生データの一例を示す図である。図3では、不適切な使用事象として、乗りかご100への乗車見送りを例に挙げて説明する。
図3に示すように、階と行先方向とに分けて、さらに時間ごとに不適切な使用事象の発生状況が記録されている。換言するならば、時間別、階および方向別に発生データが格納されている。
図3に示すデータテーブルの行方向801は、階ごとの欄を示し、列方向802は、UpとDownとの行先方向ごとの欄を示す。各セルには、該当する階および行先方向における時間ごとの乗車見送りの発生回数のデータが格納されている。図3では、視覚的に分かりやすくするため、データをグラフで示しているが、実際は数値データが格納されている。また、ここでの時間は24時間の例を示しているが、実際は記憶容量に応じて、数日、数週間、1か月、1年、数年の時間長でデータが蓄積され、それを曜日で分けて24時間の時間で格納される。なお、情報表示する場合は、1日の中の時間で出力する時間を定めるため、24時間の時間幅でデータを格納することが好適である。
図3に示すように時間別、階および行先方向別のデータテーブルの形で不適切な使用事象の発生状況をまとめることによって、不適切な使用事象が多く発生している時間、場所を特定するのが容易となる。
図4は、不適切な使用事象の発生数の一例と、不適切な使用事象による輸送力の低下の一例を示す図である。図4に示す輸送力値は、評価部310で算出されるものである。
図4の(A)は、横軸811が時間(24時間の範囲)、縦軸812が不適切な使用事象の発生数を表した2軸上で、不適切な使用事象の発生数の時間推移のグラフ813を表したものになる。例えば、図4の例では、朝(出勤時)と昼(昼食時)との混雑時に不適切な使用事象が多く発生していることが示されている。付言するならば、グラフ813については、曜日ごとのデータに限られるものではなく、1日のデータであってもよいし、数日間の平均(例えば、平日の平均)データであってもよい。
図4の(B)は、横軸811が時間(24時間の範囲)、縦軸814が不適切な使用事象の実際の発生数を反映させた輸送力値を表した2軸上で、不適切な使用事象の発生による輸送力への影響を表したグラフ815になる。グラフ815は、不適切な使用事象の発生による輸送力を示し、点線816は、輸送力の低下を判定するための判定しきい値を示している。この図では、不適切な使用が多く発生している朝と昼とに輸送力の低下が発生しており、特に12時の時間帯でしきい値を超えて(下回って)おり、運行に影響するような輸送力の低下が生じていると判定される。まさにこのような時間に、この不適切な使用事象の改善を促すような情報を表示するように制御が行われることが好適である。
図4の(C)は、横軸811が時間(24時間の範囲)、縦軸817が長待ち発生回数を表した2軸上で、長待ち発生回数の時間推移のグラフ818を表したものになる。図4の(B)では、運行性能の指標として輸送力(乗りかご100の時間当たりの輸送人数)を用いたが、図4の(C)のような長待ちの発生回数を運行性能の指標(乗りかご100の乗り場600における利用者の待ち時間に係る指標)として用いてもよい。
ここで長待ちの発生は、乗り場呼びボタン410の継続時間が所定値以上(例えば60秒以上)の場合に、長待ち発生として検出してもよいし、乗り場600に設けられるカメラにより乗り場600に到着してから乗りかご100に乗車するまでの平均時間が所定値以上の場合に長待ちとして検出してもよいし、その他の手法により長待ちを検出してもよい。長待ちの場合は、輸送力のような計算ではなく、乗り場呼びボタン410の継続時間を用いた検出値を用いることができ、実際の状況を直接に反映することができる利点がある。
図5は、情報出力用データ(データテーブル)の一例を示す図である。図5に示す情報出力用データは、輸送力の低下がある不適切な使用事象の発生条件のデータ、輸送力の低下がある不適切な使用事象の種類、表示する情報表示データを生成したか否かを示すデータ、情報表示する場所などをリスト化したデータであり、表示出力の制御において用いられる。
図5において、列方向の各列は、輸送力の低下がある不適切な使用事象に関する発生条件などを分類したもので、左から順に、レコードを識別可能な番号821、輸送力の低下がある不適切な使用事象が発生する曜日822、輸送力の低下がある不適切な使用事象が発生する時間823、輸送力の低下がある不適切な使用事象が発生する場所(階および行先方向)824、輸送力の低下がある不適切な使用事象の種類825、輸送力の低下がある不適切な使用事象に対する情報表示データ826、情報表示場所827を示す欄となる。
行方向の各レコードは、ビルにおいて輸送力の低下を引き起こしていると判定された不適切な使用事象のケースを示している。例えば、レコード828は、乗りかご100への乗車見送りによる乗車率の低下に関する各データが格納されている。例えば、輸送力の低下がある乗車見送りがある曜日は、「火、水、木、金」であり、時間は、「12:00−12:20」であり、階および行先方向は、「14階Down、12階Down、11階Down、9階Down」となっている。
なお、情報表示データ826、情報表示場所827では、「available」、「n/a」等の記載があるが、情報表示データ826の場合、「available」は、データが算出済みで表示可能であることを示し、情報表示場所827の場合、「available」は、その場所に表示装置があることを示している。この他、図5のデータテーブルには、不適切な使用事象として、車イス呼びボタンの誤使用、戸閉ボタンの早押しがリストアップ(例示)されている。付言するならば、戸開ボタンの長押しによる、故意に逆方向の乗り場呼びボタン410を使用することなどのデータも格納され得る。
図5に示した輸送力の低下がある不適切な使用事象に対するデータテーブルを用いて、出力制御部340では、当該データテーブルに記録された時間、場所(階および行先方向)にターゲットを定めて、乗り場600の表示装置420と乗りかご100の表示装置120とに適切な情報を出力することができる。
図6は、不適切な使用事象の発生数と利用者への情報表示の実施との関係を示す図である。図6では、不適切な使用事象の発生が運行上の問題となっている期間中は、改善を促す情報表示が継続して実施されること、さらに問題にならなくなると、情報表示の実施が終了することが示されている。
図6の(A)では、横軸831を時期とし、縦軸832を不適切な使用事象の発生数とした2軸上に、不適切な使用事象の発生数の推移を表すグラフ833が示されている。図中の点線834は、超えると輸送力の低下となるしきい値を示す線である。また、期間のスケールは、1週間が期間835のような長さになる。図6の(A)では、不適切な使用事象が次第に増加していき、輸送力の低下のしきい値を超えていき、ある期間、しきい値を超えた状態を継続した後、発生数が減少していき、輸送力の低下のしきい値より小さくなるような推移の例を示している。
なお、不適切な使用事象の発生数は、所定の期間(前日の1日、直近の2〜3日など)の累積値であってもよいし、所定の期間の平均値であってもよい。また、輸送力の低下となるしきい値に替えて、待ち時間が長くなるしきい値を用いてもよい。
図6の(B)は、不適切な使用事象の発生数の推移に対しての情報表示を実施するか否かを判定する判定フラグの状態を示している。横軸831を時期とし、縦軸836を判定フラグの状態とした2軸上に、判定フラグの状態を示している。判定フラグは、不適切な使用事象の発生数がしきい値以下のときは、オフの状態837であり、不適切な使用事象の発生数がしきい値を超えるタイミング838でオンの状態839になり、情報表示が開始される。不適切な使用事象の発生がしきい値を超えている期間中(情報表示実施期間)は、情報表示が継続して実施され、利用者に向けて改善を促すように情報表示による働きかけが継続的になされるようになる。その後、使用の改善がなされて、不適切な使用事象の発生数が減少し、輸送力の低下のしきい値を下回るタイミング840でオフの状態841になり、情報表示の実施が終了となる。
このように、問題を起こしている期間に、情報表示を実施し、問題が無くなると終了することで、不要な情報表示を実施することがなくなる。また、情報表示が形骸化することも防ぐことができる。
付言するならば、フィードバックのタイミングについては、限定されるものではなく、輸送力の低下のしきい値を下回るタイミング840でオフの状態841になった以降の適宜のタイミング(例えば、不適切な使用事象の発生数が所定の値になったとき、オフの状態841になってから所定の日数が経過したとき等)で行われる。
図7は、不適切な使用事象を検出する検出処理と不適切な使用事象の影響を判定する判定処理とに係る処理手順の一例を示す図である。かかる処理では、乗りかご100で発生している不適切な使用事象の検出と、不適切な使用事象が運行性能の低下に影響しているか否かが判定される。
ステップS11では、評価部310は、時間別、階および行先方向別、曜日別に使用データの収集を実施する。使用データとしては、乗りかご100への乗車率(定格積載荷重に対する乗りかご100内の荷重の比率)、乗り場呼びボタン410(車いす呼びボタンを含む。)の使用回数、行先階呼びボタン110(車いす呼びボタンを含む。)の使用回数、戸開、戸閉ボタンの使用回数などがある。
ステップS12では、評価部310は、時間別、階および行先方向別、曜日別に乗りかご100の不適切な使用事象の発生を検出する。
例えば、評価部310は、乗りかご100への乗車見送りの場合、ある階で乗り場呼びボタン410の押下(乗り場呼び)があり、例えば50%程度の乗車率(まだ十分乗り込める状態)で戸開したにも関わらず、乗込みがなされない場合(例えば、乗りかご100の荷重が変わらない場合)に、乗車見送りを検出する。乗り場600にカメラなどが設けられている場合、乗り場600に乗客がいるのに乗り込まない状態が乗車見送りの発生として、より的確に検出できる。
また、例えば、評価部310は、車いす呼びボタンの誤使用の場合、車いす呼びボタンが不自然に多数回使用されるとき、車いす呼びボタンが押されたにもかかわらず、乗りかご100内のカメラで車いすの利用者が実際には乗込んでいないことを検出したとき、乗り場600のカメラで車いすの利用者が実際にはいないことを検出したとき等に、車いす呼びボタンの誤使用を検出する。
また、例えば、評価部310は、戸閉ボタンの早押しの場合、通常混んでいる予め定められた時間帯(朝の通勤時間帯、昼の食事時間帯など)に、1人しか乗っていない(荷重センサ130が1人分の荷重しか検出していない)のに戸閉ボタンが押下されたときに、戸閉ボタンの早押しを検出する。
また、例えば、評価部310は、戸開ボタンの長押しの場合、乗りかご100の荷重(荷重センサ130が検出する荷重)が変化した後に所定の時間を超えて戸開ボタンが押されているときに、戸開ボタンの長押しを検出する。
ステップS13では、評価部310は、検出した不適切な使用事象の種類、時間、階、および行先方向、曜日ごとに発生データとして記憶部に記録(発生回数をカウント)する。
なお、以上の処理は、常時実施され、不適切な使用事象の発生ごとに発生データが記録されて集められている。
ステップS14では、評価部310は、輸送力低下判定処理の実施タイミングであるか否かを判定する。当該判定は、定期的に実施される(例えば、1日1回など)。評価部310は、輸送力低下判定処理の実施タイミングであると判定した場合、ステップS15に処理を移し、輸送力低下判定処理の実施タイミングでないと判定した場合、ステップS11に処理を移す。
ステップS15では、評価部310は、判定フラグを設定する。評価部310は、不適切な使用事象により乗りかご100の運行性能がしきい値を下回っているか否かを判定する。例えば、図6に示すように、評価部310は、不適切な使用事象の発生数が所定のしきい値を超えているか否かを判定し、超えていると判定した場合、判定フラグを「オン」に設定し、超えていないと判定した場合、判定フラグを「オフ」に設定する。
続いて、評価部310は、時間、階および行先方向、曜日ごとの各発生データについて判定処理(ステップS16〜ステップS20の処理)を行う。
ステップS16では、評価部310は、不適切な使用事象の発生がない場合に対する乗りかご100の輸送力(第1の輸送力値)を算出する。乗りかご100の輸送力は、乗りかご100の1周時間と乗車人数(定員および乗車率で定まる)とに基づいて算出することできる。
ステップS17では、評価部310は、不適切な使用事象の使用データに基づいて、不適切な使用事象の発生がある場合に対する乗りかご100の輸送力(第2の輸送力値)を算出する。例えば、評価部310は、乗車見送りによる乗車率の低下である場合、実際に減少している乗車率の値を用いて輸送力を算出する。また、例えば、評価部310は、車いす呼びボタンの誤使用である場合、それによる戸開放時間を増やす、車いす呼び対応の乗りかご100の1周時間を増やすなどして輸送力を算出する。また、例えば、評価部310は、戸閉ボタンの早押しの場合、実際の乗車率の値を用いて輸送力を算出する。また、例えば、評価部310は、戸開ボタンの長押しの場合、戸開放時間を増やして輸送力を算出する。
ステップS18では、評価部310は、算出した第1の輸送力値と第2の輸送力値との差が所定のしきい値より大きいかを比較し、大きい場合、輸送力の低下があると判定する。なお、ここでは、運行性能を示す指標として、輸送力を用いて説明したが、1周時間、運転間隔、輸送人数などを用いてもよい。評価部310は、輸送力の低下があると判定した場合、ステップS19に処理を移し、輸送力の低下がないと判定した場合、ステップS11に処理を移す。
ステップS19では、特定部320は、輸送力の低下がある不適切な使用事象が発生した発生条件(時間、階および行先方向)を特定した上で、情報出力用データを記憶部に記録する。この際、特定部320は、仕様データを参照し、乗りかご100内の表示装置120の有無、乗り場600の表示装置420の有無を特定し、情報出力用データに設定する。
ステップS20では、生成部330は、輸送力の低下がある不適切な使用事象に対する使用状況の改善が仮になされた場合の推定効果または比較結果を算出し、その結果のデータを記憶部に記録し、情報出力用データを更新する。
このように、群管理装置300は、常時、不適切な使用事象の発生を検出し、これを記録し、さらに定期的にその不適切な使用事象による運行性能の低下を判定し、低下が生じている場合、その発生条件と合わせてそのデータを記録する。この記録した運行上問題となる不適切な使用事象とその発生条件とに基づいて、次に述べる図8に示す利用者への情報表示の制御を実施する。
図8は、情報表示処理(情報出力処理)に係る処理手順の一例を示す図である。情報表示処理では、不適切な使用事象の発生が多い時間および場所にターゲットを定めて、該当する利用者に情報表示が行われる。
ステップS21では、出力制御部340は、不適切な使用事象による輸送力の低下が生じているか否かをチェックする。これは、ステップS15での処理結果(判定フラグ)を参照することでチェックできる。出力制御部340は、不適切な使用事象による輸送力の低下が生じていると判定した場合、ステップS22に処理を移し、不適切な使用事象による輸送力の低下が生じていないと判定した場合、情報表示処理を終了する。
ステップS22では、出力制御部340は、時間について、現在(その処理を行っている時点)の時間が、不適切な使用事象が多く発生している時間(輸送力の低下が生じている時間)であるか否かを判定する。これは、発生が多い時間にまずターゲットを定めるための判定条件であり、情報表示をその時間に実施するため、重要な条件となる。不適切な使用事象は、発生する種類が時間と相関が高いとも考えられるため、この時間を用いることが重要である。出力制御部340は、不適切な使用事象が多く発生している時間であると判定した場合、ステップS23に処理を移し、不適切な使用事象が多く発生している時間でないと判定した場合、情報表示処理を終了する。
ステップS23では、出力制御部340は、対象階(不適切な使用事象が多く発生している階)の乗り場600に表示装置420または音声案内装置があるか否かを判定する。乗りかご100内の表示装置120は、設置されるケースが多いが、乗り場600の表示装置420は、まだ設置ケースも少なく、全ての階に設置されるケースはさらに少ないため、このようなチェックを実施する。例えば、出力制御部340は、情報出力用データに登録された情報表示場所827のデータを参照して判定する。なお、出力制御部340は、群管理装置300内またはビル設備管理装置500内に格納されている仕様データをチェックすることで判定してもよい。出力制御部340は、対象階の乗り場600に表示装置420または音声案内装置があると判定した場合、ステップS24に処理を移し、対象階の乗り場600に表示装置420も音声案内装置もないと判定した場合、ステップS25に処理を移す。
ステップS24では、出力制御部340は、対象の乗り場600の表示装置420または音声案内装置に、不適切な使用事象が乗りかご100の運行に影響することを示す情報を出力する。例えば、表示する情報は、不適切な使用の発生を仮に改善した場合の推定効果(輸送能力のような運行性能でみた効果)、不適切な使用事象の発生のあり/なしに対する運行性能の比較結果のデータである。
ステップS25では、出力制御部340は、対象階および行先方向で停止中の乗りかご100、または対象階を同じ行先方向で出発した乗りかご100があるか否かを判定する。出力制御部340は、該当する乗りかご100があると判定した場合、ステップS26に処理を移し、該当する乗りかご100がないと判定した場合、情報表示処理を終了する。
ステップS26では、出力制御部340は、該当する乗りかご100の表示装置120に不適切な使用事象が乗りかご100の運行に影響することを示す情報を表示する。これは、ステップS24で説明した乗り場600の表示装置420と同じ情報である。乗りかご100内で表示する場合は、対象階に対して、対象階で利用者が乗込んでいるとき(乗りかご100が停止中で乗り込んでいるとき)、乗込みが終わって出発しているときが、その利用者が認識する上で適切なタイミングであると考える。そのため、そのような乗りかご100を選定し、当該乗りかご100内の表示装置120にて表示するようにする。
このように、群管理装置300は、ビルで運行上問題となっている不適切な使用事象の発生の多い時間および発生の多い場所にターゲットを定めて、該当する階の乗り場600の表示装置420、該当する階に停止中または出発後の乗りかご100の表示装置120に、不適切な使用事象が乗りかご100の運行に影響することを示す情報を表示することが可能となる。これにより、実際に不適切な使用を実施している利用者に直接に情報提供することができ、より高い改善効果を期待できる。また、常時固定で情報表示すると、メッセージが形骸化する可能性が高いが、それを防いで、そのときだけに絞ったメッセージとなるため、より効果が高まると考えられる。
図9は、乗り場601および乗りかご101内での利用者への情報表示の一例を示す図である。この例では、8:40を含む時間帯に1階で乗車見送りのため、乗車率が低い乗りかご101の出発が多く発生しているケース(輸送力の低下がある乗車見送りのケース)を想定している。このようなケースで、図9には、図の左側に8:40頃の1階の乗り場601の状況901を、右側には8:40頃に1階の乗り場601から出発した直後の乗りかご101内の状況902を示している。
乗り場601には、表示装置421が設置され、乗りかご101内には、表示装置121が設置され、表示装置421と表示装置121との各々に情報表示画面903(乗りかご100の運行に影響することを示す情報の一例)が表示される。
情報表示画面903には、現状の運べる人数と利用者がより乗込むことで改善されると仮定した場合に運べる人数とを比較した推定効果を示すグラフ904が示される。グラフ904には、グラフ904を説明するメッセージとして「混雑時の乗車に関する情報です」という説明文905が含まれ、現状を示す情報906と乗りかご101にさらに1人多く乗り込んだ状況を示す情報907とが含まれる。なお、グラフ904の縦軸は、乗り人数の比率をイメージ的にグラフで比較したものとなっている。
図9に示す例のように、不適切な使用事象が輸送力の低下を引き起こしている時間および階にターゲットを定めて、その階の乗り場601の表示装置421およびその階を出発した乗りかご101の表示装置121にて、直接に利用者に向けて適切な情報を表示することによって、不適切な使用事象に対する利用者の改善を、狙いを定めて直接的に促すことができる。さらに、このときに表示する情報は、まさにその時間に運行上問題を起こしている不適切な使用事象の情報であり、かつ、それが運行性能に与える影響、すなわち仮に改善された場合の運行性能での推定効果であるため、利用者はその作用を定量的に理解することができ、改善への行動を促すことが期待できる。
図10は、乗り場604および乗りかご101内での利用者への情報表示の一例を示す図である。なお、図9とは異なる例を示すものである。図10に示す例では、12:10を含む時間帯に4階で車イス呼びボタンの不適切な使用が多く発生しているケース(輸送力の低下がある車いす呼びボタンの誤使用のケース)を想定している。このようなケースで、図10には、図の左側に12:10頃の4階の乗り場604の状況911を、右側には12:10頃に4階の乗り場604から出発した直後の乗りかご101内の状況912を示している。
図9と同様に、乗り場604には、表示装置424が設置され、乗りかご101内には、表示装置121が設置され、表示装置424と表示装置121との各々に情報表示画面913(乗りかご100の運行に影響することを示す情報の一例)が表示される。
情報表示画面913には、不適切な使用がないケースで運べる人数と不適切な使用があるケースで運べる人数とを比較した結果を示すグラフ914が示される。グラフ914には、グラフ914を説明するメッセージとして「車イス呼びボタンの使い方に関する情報です」という説明文915が含まれ、不適切な使用がないケース(正しい場合)を示す情報916と、不適切な使用があるケース(不適切な場合)を示す情報917とが含まれる。なお、グラフ914の縦軸は、乗り人数の比率をイメージ的にグラフで比較したものとなっている。
図10に示す例でも、図9で説明したものと同じ作用により、同様の効果が期待できる。なお、図9の場合は、不適切な使用事象が改善されたと仮定した場合の運行性能での推定効果が表示され、図10の場合は、不適切な使用がないケースとあるケースとで、運行性能での比較結果が示されている。どちらの場合も不適切な使用事象による運行性能への影響を比較で示すものであり、比較による情報の表示により、その影響を分かりやすく利用者に伝えることができる。
図11は、乗り場604および乗りかご101内での利用者への情報表示の一例を示す図である。図11に示す例は、図9、図10とは異なる例を示している。
図11に示す例では、情報表示によって利用者による改善がなされた場合、それを利用者にフィードバックする情報を表示するものとなる。図11に示す例は、フィードバック部350で実施された結果の情報表示の例である。
図11の(A)に示す情報表示画面913は、不適切な使用事象が運行性能に影響している場合の初回の表示であり、図10で説明したものと同じであり、ここでは説明を省略する。なお、不適切な使用事象としては、車いす呼びボタンの誤使用を例に挙げている。
図11の(B)は、図11の(A)の情報表示画面913を表示した後に、利用者によって車いす呼びボタンの誤使用が改善された場合、その改善した結果を利用者にフィードバックするための情報表示画面921(乗りかご100の運行性能が改善したことを示す情報の一例)を示す。
情報表示画面921には、利用者へのメッセージとして「車いす呼びボタンの使い方に関するレポート」という結果を表すような表記の説明文922が含まれている。情報表示画面921におけるグラフ923では、改善する前の結果924と実際に改善された後の結果925とが示されている。ここで、グラフ923の指標は、運行性能に関わる指標、ここでは運んだ人数で比較して示している。さらに、情報表示画面921には、改善後の結果に対して、その理由を示すメッセージとして「不適切な使い方が減った効果です」のような表記の説明文926が含まれている。
なお、改善する前の結果924においては、情報表示実施期間における、運行性能が最も低いまたは高いときの運んだ人数を用いてもよいし、平均を用いてもよいし、その他の値を用いてもよい。
このように、利用者が実際に改善に向けた行動を実施して改善効果が出た場合、図11の(B)のような改善の結果が分かるような情報を表示することにより、利用者は改善した結果およびその効果が分かるため、改善に向けた動機がより高まり、改善の行動がさらに増えること、改善の行動が長期間定着すること等が期待できる。
図12は、情報表示処理に係る処理手順の一例を示す図である。この例は、図8とは異なる例であり、利用者の乗りかご100への乗車見送りの事象に対して、これを改善するため、乗り場600と乗りかご100とでそれぞれ異なる情報を表示し、乗りかご100への乗車見送りを防ごうとするものである。
本情報表示処理では、出力制御部340は、不適切な使用事象として乗りかご100への乗車見送りが発生している場合、特定部320により特定された階に停止する予定であって、かつ、特定部320により特定された行先方向に走行する乗りかご100について、当該乗りかご100は満員ではなく、かつ、乗りかご100内の乗客が所定人数以上であると判定したとき、乗りかご100の表示装置120に、乗りかご100に更に乗客が乗り込める空間を確保する旨の情報を出力するための指令を出力する。
以下では、図12において、図8と同じ処理については同じ符号を付してその説明を省略する。なお、図8と異なる処理が始まるステップS31の処理から説明する。
ステップS31では、出力制御部340は、対象階および行先方向に対して、対象階および行先方向の乗り場呼びボタン410に割り当てられた乗りかご100で、対象階および行先方向に到着しようとする乗りかご100があるか否かを判定する。出力制御部340は、該当する乗りかご100があると判定した場合、ステップS32に処理を移し、該当する乗りかご100がないと判定した場合、情報表示処理を終了する。
ステップS32では、出力制御部340は、該当する乗りかご100が満員ではなく、かつ、乗客が所定人数以上に乗っているか否か(乗客が更に乗り込むことができるように空間を確保する必要があるか否か)を判定する。出力制御部340は、空間を確保する必要があると判定した場合、ステップS33に処理を移し、該当する乗りかご100がないと判定した場合、情報表示処理を終了する。
ステップS33では、出力制御部340は、該当する乗りかご100の表示装置120に、乗り場600から乗客が乗り込むため、乗りかご100内に乗り込める空間(スペース)を確保する(乗りかご100内を詰める)ようにお願いする案内を表示させる。
このような情報表示により、乗りかご100に乗り込めるスペースが確保されるようになれば、その後、乗車見送りが多く発生する階に到着した場合でも、利用者は乗りかご100に乗り込みやすくなるため、乗車見送りが以前よりも減ることが期待できる。
なお、図12に示す情報表示処理は、図8に示す情報表示処理に加えてまたは替えて図12の処理を行うことができる。
本実施の形態によれば、乗りかごの利用者による不適切な使用事象によって、乗りかごの運行が悪化するような場合に、利用者に向けて適切に情報を示すことができる。かかる情報により、不適切な使用事象を減らして運行の改善を図ることができる。
(2)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、本発明をエレベーター1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のエレベーター、情報提示方法に広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、本発明を複数の乗りかご100に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1台の乗りかご100に適用することができる。
また上述の実施の形態においては、階床数を「5」とした場合ついて述べたが、本発明はこれに限らず、階床数は、「5」よりも多くてもよいし、少なくてもよい。
また上述の実施の形態においては、判定フラグを不適切な使用事象の発生数に対して設ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、判定フラグを不適切な使用事象の種類ごとの発生数に対して設けるようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、判定フラグの設定と判定処理とを同じ周期で行う場合について述べたが、本発明はこれに限らず、判定フラグの設定と判定処理とを異なる周期で行うようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、説明の便宜上、XXテーブルを用いて各種のデータを説明したが、データ構造は限定されるものではなく、XX情報などと表現してもよい。
また、上記の説明において各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また上述した構成については、本発明の要旨を超えない範囲において、適宜に、変更したり、組み替えたり、組み合わせたり、省略したりしてもよい。例えば、ステップS21の判定を省略してもよい。また、例えば、フィードバック部350を設けなくてもよい。
1……エレベーター、100……乗りかご、110……行先階呼びボタン、120……表示装置、130……荷重センサ、200……制御装置、300……群管理装置、310……評価部、320……特定部、330……生成部、340……出力制御部、350……フィードバック部、400……乗り場設備、410……乗り場呼びボタン、420……表示装置、500……ビル設備管理装置、600……乗り場。

Claims (11)

  1. 乗りかごに設けられた行先階呼びボタンからのデータおよび/または前記乗りかごの乗り場に設けられた乗り場呼びボタンからのデータに基づいて、前記乗りかごの運行に影響する不適切な使用事象を検出するエレベーターであって、
    前記不適切な使用事象の発生数に基づいて、前記不適切な使用事象が相対的に多く発生している時間を特定する特定部と、
    前記不適切な使用事象が前記乗りかごの運行に影響することを示す情報を生成する生成部と、
    前記特定部により特定された時間に、前記生成部により生成された前記乗りかごの運行に影響することを示す情報を出力するための指令を出力部に出力する出力制御部と、
    を備えることを特徴とするエレベーター。
  2. 前記乗りかごに設けられた荷重センサからのセンサ値および/または前記乗りかごの乗り場に設けられたセンサからのセンサ値に基づいて、前記乗りかごの運行性能を評価する評価部を更に備え、
    前記生成部は、前記不適切な使用事象があるときの前記乗りかごの使用状況を示す情報と、前記不適切な使用事象が改善されたときの前記乗りかごの使用状況を示す情報とに基づいて、前記不適切な使用事象による前記乗りかごの運行性能への影響を示す情報を生成し、生成した情報を含めて前記乗りかごの運行に影響することを示す情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーター。
  3. 前記生成部は、前記不適切な使用事象があるときの前記乗りかごの使用状況を示す情報と、前記不適切な使用事象の発生数を減らしたときの前記乗りかごの使用状況を示す情報とに基づいて、前記不適切な使用事象の発生数を減らしたときの効果を示す情報を生成し、生成した情報を含めて前記乗りかごの運行性能への影響を示す情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベーター。
  4. 前記生成部は、前記不適切な使用事象があるときの前記乗りかごの使用状況を示す情報と、前記不適切な使用事象がないときの前記乗りかごの使用状況を示す情報とに基づいて、前記不適切な使用事象の有無による相違を示す情報を生成し、生成した情報を含めて前記乗りかごの運行に影響することを示す情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベーター。
  5. 前記評価部は、前記不適切な使用事象により前記乗りかごの運行性能がしきい値を下回っているか否かを判定し、
    前記出力制御部は、前記不適切な使用事象により前記乗りかごの運行性能がしきい値を下回っていると前記評価部により判定された場合、前記指令を出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベーター。
  6. 前記不適切な使用事象が改善された場合、前記不適切な使用事象があるときの前記乗りかごの使用状況を示す情報と、前記不適切な使用事象が改善したときの前記乗りかごの使用状況を示す情報とに基づいて、前記乗りかごの運行性能が改善したことを示す情報を生成し、前記特定部により特定された時間に、生成した前記乗りかごの運行性能が改善したことを示す情報を出力するための指令を前記出力部に出力するフィードバック部を備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベーター。
  7. 前記評価部は、前記乗りかごの運行性能として、前記乗りかごの時間当たりの輸送人数または前記乗りかごの乗り場における利用者の待ち時間に係る指標を算出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベーター。
  8. 前記特定部は、前記不適切な使用事象が発生している階床および前記乗りかごの行先方向を特定し、
    前記出力制御部は、前記特定部により特定された時間に、前記特定部により特定された階床に設けられる表示装置、および/または、前記特定部により特定された階床に停止し、かつ、前記特定部により特定された行先方向に走行する前記乗りかごの表示装置に、前記生成部により生成された前記乗りかごの運行に影響することを示す情報を出力するための指令を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーター。
  9. 前記特定部は、前記不適切な使用事象が発生している階床および前記乗りかごの行先方向を特定し、
    前記出力制御部は、前記不適切な使用事象として前記乗りかごへの乗車見送りが発生している場合、前記特定部により特定された階床に停止する予定であって、かつ、前記特定部により特定された行先方向に走行する前記乗りかごについて、前記乗りかごは満員ではなく、かつ、前記乗りかご内の乗客が所定人数以上であると判定したとき、前記乗りかごの表示装置に、前記乗りかごに更に乗客が乗り込める空間を確保する旨の情報を出力するための指令を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーター。
  10. 前記不適切な使用事象は、前記乗りかごへの乗車見送り、車いす呼びボタンの誤使用、戸閉ボタンの早押し、戸開ボタンの長押しのいずれかである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーター。
  11. 乗りかごに設けられた行先階呼びボタンからのデータおよび/または前記乗りかごの乗り場に設けられた乗り場呼びボタンからのデータに基づいて、前記乗りかごの運行に影響する不適切な使用事象を検出するエレベーターに係る情報提示方法であって、
    特定部が、前記不適切な使用事象の発生数に基づいて、前記不適切な使用事象が相対的に多く発生している時間を特定する第1のステップと、
    生成部が、前記不適切な使用事象が前記乗りかごの運行に影響することを示す情報を生成する第2のステップと、
    出力制御部が、前記特定部により特定された時間に、前記生成部により生成された前記乗りかごの運行に影響することを示す情報を出力するための指令を出力部に出力する第3のステップと、
    ことを備える情報提示方法。
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