JP6926888B2 - 燃料電池セル - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池セルに関する。
従来から燃料電池モジュールに関する発明が知られている(下記特許文献1を参照)。特許文献1に記載された燃料電池モジュールは、単セルの積層方向における厚さの過度の増大を防止することを課題としている。単セルは、膜電極ガス拡散層接合体(Membrane-Electrode-Gas Diffusion Layer Assembly:MEGA)の外周を囲むように配置されたフレーム部材と、2つのセパレータと、を備える。
フレーム部材は、2つのセパレータに設けられたマニホールド孔に連通するマニホールド開口部と、MEGAが配置される面内開口部と、マニホールド開口部と面内開口部との間に形成された反応ガス流路としてのスリット状の第1貫通孔と、を有する。
2つのセパレータのうちの一方のセパレータには、平面視において、フレーム部材の第1貫通孔の短手方向に沿って第1貫通孔の中心を通るライン上の位置に、凹部が形成されている。この凹部は、第1貫通孔の長手方向に沿って測った底面の幅が長手方向に沿って測った第1貫通孔の幅よりも小さい。この凹部には、シール部材が配置されている。
この従来の燃料電池モジュールによれば、単セルの間を密封するためのシール部材はセパレータの凹部に配置されている。したがって、単セルの積層方向における燃料電池モジュールの厚さが凹部の深さ分だけ減少し、積層方向における燃料電池モジュールの厚さの過度の増大を防止できる。
特開2017−117780号公報
前記従来の燃料電池モジュールにおいて、単セルは、たとえば一対のセパレータの間にMEGAとフレーム部材を挟持し、これらを熱プレスによって一体化させることによって製造される。この熱プレスによって、樹脂素材のフレーム部材が溶融し、その溶融した樹脂がマニホールド開口部と面内開口部との間に形成された反応ガス流路としてのスリット状の第1貫通孔に流入するおそれがある。第1貫通孔に樹脂が流入して第1貫通孔の開口率が低下すると、反応ガスの圧力損失が増大して反応ガスの供給が不均一になるおそれがある。
本発明は、反応ガスの圧力損失が増大するのを防止して、反応ガスを均一に供給することができる燃料電池セルを提供する。
本発明の燃料電池セルは、膜電極ガス拡散層接合体と、該膜電極ガス拡散層接合体を囲むフレーム部材と、該フレーム部材および前記膜電極ガス拡散層接合体を挟持する一対のセパレータと、を備えた燃料電池セルであって、前記一対のセパレータは、反応ガスが供給または排出されるマニホールド孔を有し、前記フレーム部材は、前記マニホールド孔に連通するマニホールド開口部と、前記膜電極ガス拡散層接合体が配置された面内開口部と、該面内開口部およびマニホールド開口部に連通したガス流路と、該ガス流路の周囲で前記一対のセパレータに溶着されたシール部と、該シール部と前記ガス流路との間に設けられ前記溶着により流動した前記フレーム部材の材料を受容するための受容部と、を有することを特徴とする。
本発明の燃料電池セルを構成するには、まず、フレーム部材の面内開口部に膜電極ガス拡散層接合体を配置し、このフレーム部材と膜電極ガス拡散層接合体を一対のセパレータの間に配置して積層体を構成する。次に、この積層体を金型の間に配置して、加圧および加熱する熱プレスを行い、フレーム部材の一部を溶融させ、フレーム部材と一対のセパレータを溶着する。これにより、フレーム部材に、ガス流路の周囲で一対のセパレータに溶着されたシール部が形成される。このとき、フレーム部材の材料の一部が、一対のセパレータの間で加熱されて溶融し、加圧によってシール部からガス流路へ向けて流動する場合がある。
ここで、本発明の燃料電池セルのフレーム部材は、前述のように、シール部とガス流路との間に設けられ、溶着により流動したフレーム部材の材料を受容するための受容部を有している。そのため、溶着によりフレーム部材の材料の一部が溶融してシール部からガス流路へ向けて流動しても、その材料の一部は受容部によって受容される。これにより、溶着により流動したフレーム部材の材料によってガス流路が閉塞されることが防止され、ガス流路の開口率が低下するのを防止できる。したがって、本発明の燃料電池セルによれば、反応ガスの圧力損失が増大するのを防止して、反応ガスを均一に供給することができる。
前記ガス流路および前記受容部は、スリット状の貫通孔であってもよい。これにより、受容部は、幅が狭く閉塞されやすいガス流路の代わりに、溶着により流動したフレーム部材の材料を受け入れるダミーのガス流路としての役割を果たすことができ、ガス流路がフレーム部材の材料によって閉塞されるのを、より効果的に防止できる。また、フレーム部材にガス流路を形成する工程において、ガス流路と同様に受容部を形成することができる。
前記受容部の一端は、前記マニホールド開口部に連通していてもよい。たとえば、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により生じた水分は、互いに当接するフレーム部材とセパレータとの間のわずかな隙間を介して受容部に浸入する場合がある。この場合でも、受容部の一端がマニホールド開口部に連通していれば、受容部に浸入した水分をマニホールド開口部へ向けて排出し、受容部に水が溜まることを防止できる。
前記ガス流路および前記受容部は、前記マニホールド開口部から前記面内開口部へ向けて延びるスリット形状を有し、前記受容部の延在方向の長さは、前記ガス流路の延在方向の長さよりも短くてもよい。これにより、フレーム部材とセパレータとの接触面積を増加させ、燃料電池セル間のシール性を向上させることができる。
前記ガス流路の延在方向に交差する方向において、互いに隣接する前記ガス流路の間隔は、前記ガス流路の幅に等しくてもよい。これにより、フレーム部材とセパレータとの接触を安定させ、フレーム部材とセパレータとの間のシール性や、積層された燃料電池セルのシール性を向上させることができる。
前記ガス流路の延在方向に交差する方向において、前記ガス流路の幅と前記受容部の幅とが等しくてもよい。これにより、フレーム部材とセパレータとの接触を安定させ、フレーム部材とセパレータとの間のシール性や、積層された燃料電池セルのシール性を向上させることができる。
本発明によれば、反応ガスの圧力損失が増大するのを防止して、反応ガスを均一に供給することができる燃料電池セルを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池セルを備えた燃料電池システムの概略図。 図1に示す燃料電池セルの拡大断面図。 図2に示す燃料電池セルのアノード側セパレータを外側から見た平面図。 図2に示す燃料電池セルのアノード側セパレータを内側から見た平面図。 図2に示す燃料電池セルのフレーム部材の平面図。 図1に示す燃料電池セルの平面図。 図5に示すフレーム部材の拡大図。 図2に示すフレーム部材とセパレータを溶着する工程を説明する拡大断面図。 図1に示す燃料電池セルの変形例を示すフレーム部材の拡大図。
以下、図面を参照して本発明の燃料電池セルの実施の形態の一例を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池システム1の概略図である。燃料電池システム1は、たとえば、水素タンク2と、エアポンプ3と、ラジエータ4と、燃料電池モジュール100とを備えている。
水素タンク2は、たとえば、高圧水素が充填され、シャットバルブ2a、配管2bおよびレギュレータ2cを介して燃料電池モジュール100に接続され、燃料電池モジュール100に燃料ガスとしての水素を供給する。燃料電池モジュール100において利用されなかった燃料ガス(アノードオフガス)は、燃料電池モジュール100に接続された排出配管2dを介して燃料電池モジュール100の外部に排出される。なお、燃料電池システム1は、アノードオフガスを配管2b側に再循環させる再循環機構を有してもよい。
エアポンプ3は、たとえば、配管3aを介して燃料電池モジュール100に接続され、燃料電池モジュール100に酸化剤ガスとしての空気を供給する。燃料電池モジュール100において利用されなかった酸化剤ガス(カソードオフガス)は、排出配管3bを介して燃料電池モジュール100の外部に排出される。燃料ガスおよび酸化剤ガスは、反応ガスとも呼ばれる。
ラジエータ4は、たとえば、配管4aおよびポンプ4bを介して燃料電池モジュール100に接続され、燃料電池モジュール100を冷却するための冷却媒体を、燃料電池モジュール100に供給する。燃料電池モジュール100から排出された冷却媒体は、配管4cを介してラジエータ4に循環する。冷却媒体としては、たとえば、水、エチレングリコール等の不凍水、空気などが用いられる。本例では、冷却媒体として水(「冷却水」とも呼ぶ)が用いられる。
燃料電池モジュール100は、エンドプレート10と、絶縁板20と、集電板30と、複数の燃料電池セル(以下、FCセル40という。)と、集電板30と、絶縁板20と、エンドプレート10と、が、この順に積層されたスタック構造を有している。各図では、各部の構成を説明するために、FCセル40の積層方向である水平方向を方向X、鉛直方向を方向Y、方向Yにおよび方向Xに垂直な水平方向を方向Zとする直交座標系を用いる場合がある。なお、方向Xおよび方向Zは必ずしも水平方向である必要はなく、方向Yは必ずしも鉛直方向である必要はない。
図2は、図1に示すFCセル40の概略的な拡大断面図である。燃料電池モジュール100を構成するFCセル40は、膜電極ガス拡散層接合体(Membrane-Electrode-Gas Diffusion Layer Assembly:MEGA)41と、このMEGA41を囲むフレーム部材42と、このフレーム部材42およびMEGA41を挟持する一対のセパレータ、すなわちアノード側のセパレータ43とカソード側のセパレータ44と、を備えている。MEGA41は、膜電極接合体41aと、この膜電極接合体41aの両側に積層されたガス拡散層41bとを備えている。膜電極接合体41aは、電解質膜の両面に、それぞれ、アノードおよびカソードが配置されて構成されている。
MEGA41とフレーム部材42は、積層方向Xに沿って、アノード側のセパレータ43とカソード側のセパレータ44とによって挟持されている。アノード側のセパレータ43は、MEGA41側の面に燃料ガスを分配する複数の筋状の流路溝45を備え、MEGA41と反対側の面に冷却媒体を分配する複数の筋状の流路溝46を備える。カソード側のセパレータ44は、MEGA41側の面に酸化剤ガスを分配する複数の筋状の流路溝47を備える。
図3は、図2に示すアノード側のセパレータ43をMEGA41とは反対側である外側から見た概略的な平面図である。図4は、図2に示すアノード側のセパレータ43をMEGA41側である内側から見た概略的な平面図である。アノード側のセパレータ43およびカソード側のセパレータ44は、ガス遮断性および電子伝導性を有する部材によって構成されている。アノード側のセパレータ43およびカソード側のセパレータ44の素材としては、たとえば、カーボン粒子を圧縮してガス不透過とした緻密質カーボン等のカーボン製部材や、プレス成形したステンレス鋼やチタンなどの金属部材を用いることができる。本実施形態のセパレータ43,44は、たとえばメタルプレスセパレータである。
アノード側の矩形のセパレータ43の二つの対角には、それぞれ、燃料ガスの入口となるマニホールド孔43aと、燃料ガスの出口となるマニホールド孔43bとが開口されている。また、セパレータ43の別の二つの対角には、それぞれ、酸化剤ガスの入口となるマニホールド孔43cと、酸化剤ガスの出口となるマニホールド孔43dとが開口されている。また、セパレータ43の鉛直方向Yの中央部で水平方向Zの一端と他端には、それぞれ、却媒体の入口となるマニホールド孔43eと、冷却媒体の出口となるマニホールド孔43fとが開口されている。
図3に示すように、アノード側のセパレータ43のMEGA41とは反対側である外側の面に、シール部材50が配置されている。シール部材50は、マニホールド孔43a〜43dおよび冷却媒体の流路を構成する流路面43Aをそれぞれ囲む枠状の形状に一体成形されている。シール部材50は、複数のFCセル40を積層した際に、隣接する他のFCセル40のカソード側のセパレータ44の外側の面に当接し、2つのFCセル40の間を密封する。
具体的には、シール部材50のマニホールド孔43a,43bを囲む部分は、燃料ガスの漏洩を抑制するための部分である。また、シール部材50のマニホールド孔43c,43dを囲む部分は、酸化剤ガスの漏洩を抑制するための部分である。また、シール部材50の流路面43Aを囲む部分は、冷却媒体の漏洩を抑制するための部分である。
シール部材50は、たとえば、射出成形やプレス成形等によって成形される。シール部材50の材料としては、たとえば、ゴムや熱可塑性エラストマー等を用いることができる。また、シール部材50は、接着剤によってセパレータに貼り合わされることによって固定される。なお、アノード側のセパレータ43は、シール部材50が配置される領域に、凹部48を有してもよい。
図4に示すように、アノード側のセパレータ43のMEGA41側である内側の面では、凹部48の裏側が***した凸状の部分になる。このアノード側のセパレータ43の内側の面がMEGA41に対向している状態で、燃料ガスの入口となるマニホールド孔43aと、燃料ガスの出口となるマニホールド孔43bとが、燃料ガスの流路溝45、流路面43Bおよび後述するガス流路42g,42h(図5参照)を介して連通する。
また、図4に示すように、アノード側のセパレータ43のMEGA41側である内側の面に、冷却媒体用のマニホールド孔43e,43fに隣接して、シール部材60,70が配置されている。シール部材60,70は、燃料ガスが冷却媒体用のマニホールド孔43e,43fに漏洩するのを防止するために設けられている。より具体的には、アノード側のセパレータ43の内側の面において凸状に***した凹部48の裏側は、マニホールド孔43a〜43dを囲んでいる。
一方のシール部材60は、凸状に***した凹部48の裏側のマニホールド孔43aを囲む部分と、マニホールド孔43cを囲む部分との間に配置されている。もう一方のシール部材70は、凸状に***した凹部48の裏側のマニホールド孔43bを囲む部分とマニホールド孔43dを囲む部分との間に配置されている。このシール部材60,70および凸状に***した凹部48の裏側の部分によって、マニホールド孔43a〜43d、燃料ガスの流路面43Bおよび流路溝45と、冷却媒体用のマニホールド孔43e,43fとの間が遮断されている。
図5は、アノード側のセパレータ43に対向するフレーム部材42の表面に垂直な方向から見た、図2に示すフレーム部材42の概略的な平面図である。フレーム部材42は、たとえば、熱溶着が可能な可撓性を有するフィルム状の部材に打ち抜き加工を施すことによってMEGA41を囲む枠状に形成されている。フレーム部材42は、アノード側のセパレータ43に設けられたマニホールド孔43a〜43fにそれぞれ連通するマニホールド開口部42a〜42fと、MEGA41が配置される面内開口部42Aを有している。
フレーム部材42は、面内開口部42Aとマニホールド開口部42aとの間に、ガス流路42gを有している。同様に、フレーム部材42は、面内開口部42Aとマニホールド開口部42bとの間に、ガス流路42hを有している。同様に、フレーム部材42は、面内開口部42Aとマニホールド開口部42cとの間に、ガス流路42iを有している。同様に、フレーム部材42は、面内開口部42Aとマニホールド開口部42dとの間に、ガス流路42jを有している。
図5に示す例において、ガス流路42g〜42jは、複数のスリット状の貫通孔である。ガス流路42g〜42jを構成する複数の貫通孔は、等間隔に櫛歯状に並んでいる。なお、ガス流路42g〜42jは、複数のスリット状の貫通孔に限定されず、複数または単数の任意の形状の貫通孔であってもよい。
また、フレーム部材42は、ガス流路42g〜42jに隣接する受容部42Bを有している。図5に示す例において、受容部42Bは、ガス流路42g〜42jと同様のスリット状の貫通孔である。なお、受容部42Bの形状はスリット状の貫通孔に限定されず、任意の形状の貫通孔や凹部であってもよい。また、図5に示す例において、ガス流路42g〜42jは、それぞれ複数が設けられているが、それぞれ一つずつが設けられていてもよい。なお、スリット状とは、一方向に延びる幅の狭い細長い孔形状を意味する。
図6は、アノード側のセパレータ43のMEGA41と反対側の外側の面に垂直な方向から見た、図1に示すFCセル40の平面図である。FCセル40を構成するには、まず、フレーム部材42の面内開口部42AにMEGA41を配置し、このフレーム部材42とMEGA41を一対のセパレータ43,44の間に配置して積層体を構成する。次に、この積層体を金型の間に配置して、圧力を加えながら熱を加える熱プレスを行い、フレーム部材42の一部を溶融させ、フレーム部材42と一対のセパレータ43,44を溶着する。
FCセル40のアノード側のセパレータ43は、前述のようにフレーム部材42と反対側の外側の面に凹部48を有し、フレーム部材42に対向する内側の面において凹部48の裏側がフレーム部材42に向けて凸状に***している。この凹部48の裏側の凸状の部分は、フレーム部材42に当接し、スリット状の貫通孔であるガス流路42g,42hの両端部を除いてガス流路42g,42hの開口を塞ぐように、ガス流路42g,42hを横断している。また、この凹部48の裏側の凸状の部分は、ガス流路42i,42jの開口の全体を塞ぐように、部分的に拡大されている。
このような構成により、燃料ガスの入口となるマニホールド孔43aから供給された燃料ガスは、アノード側のセパレータ43とフレーム部材42との間の隙間を介して、フレーム部材42のマニホールド開口部42aからガス流路42gへ向けて流れる。ガス流路42gへ向けてセパレータ43とフレーム部材42との間の隙間を流れた燃料ガスは、スリット状の貫通孔であるガス流路42gのマニホールド開口部42aに隣接する端部に流入する。ガス流路42gに流入した燃料ガスは、マニホールド開口部42aに隣接する端部から面内開口部42Aに隣接する端部へ向けてガス流路42g内を流れる。
ガス流路42g内を流れた燃料ガスは、ガス流路42gの面内開口部42Aに隣接する端部から、アノード側のセパレータ43の凹部48の裏側で***した凸状の部分に囲まれたセパレータ43とフレーム部材42との間の隙間に流入する。凹部48の裏側の凸状の部分の内側に流入した燃料ガスは、セパレータ43の流路溝45に分配され、セパレータ43の内側の流路面43Bに沿って流れ、MEGA41において酸化剤ガスとの反応に利用される。酸化剤ガスとの反応に利用されなかった燃料ガスは、燃料ガスの出口となるマニホールド孔43bに隣接するガス流路42hに到達する。
ガス流路42hに到達した燃料ガスは、ガス流路42hの面内開口部42Aに隣接する端部からガス流路42hに流入し、ガス流路42h内をマニホールド孔43bに隣接する端部に向けて流れる。燃料ガスは、セパレータ43の凹部48の裏側の凸状の部分に囲まれた内側からその外側へ向けてガス流路42hを流れ、ガス流路42hのマニホールド開口部42bに隣接する端部から流出する。ガス流路42hから流出した燃料ガスは、セパレータ43とフレーム部材42との間の隙間を流れ、積層されたFCセル40のマニホールド開口部42bおよびマニホールド孔43bを通って燃料電池モジュール100の外部へ排出される。
また、図示は省略するが、FCセル40のカソード側のセパレータ44は、アノード側のセパレータ43と同様に、フレーム部材42と反対側の外側の面に凹部を有し、フレーム部材42に対向する内側の面において凹部の裏側がフレーム部材42に向けて凸状に***している。この凹部の裏側の凸状の部分は、フレーム部材42に当接し、スリット状の貫通孔であるガス流路42i,42jの両端部を除いてガス流路42g,42hの開口を塞ぐように、ガス流路42i,42jを横断している。また、このカソード側のセパレータ44の凸状の部分は、ガス流路42g,42hの開口の全体を塞ぐように、部分的に拡大されている。
このような構成により、酸化剤ガスの入口となるマニホールド孔43cから供給された酸化剤ガスは、カソード側のセパレータ44とフレーム部材42との間の隙間を介して、フレーム部材42のマニホールド開口部42cからガス流路42iへ向けて流れる。ガス流路42gへ向けてセパレータ44とフレーム部材42との間の隙間を流れた酸化剤ガスは、スリット状の貫通孔であるガス流路42iのマニホールド開口部42cに隣接する端部に流入する。ガス流路42iに流入した酸化剤ガスは、マニホールド開口部42cに隣接する端部から面内開口部42Aに隣接する端部へ向けてガス流路42i内を流れる。
ガス流路42g内を流れた酸化剤ガスは、ガス流路42iの面内開口部42Aに隣接する端部から、カソード側のセパレータ44の凹部の裏側で***した凸状の部分に囲まれたセパレータ44とフレーム部材42との間の隙間に流入する。凹部の裏側の凸状の部分の内側に流入した酸化剤ガスは、セパレータ44の流路溝47に分配され、セパレータ44の内側の面内流路を流れ、MEGA41において燃料ガスとの反応に利用される。燃料ガスとの反応に利用されなかった酸化剤ガスは、酸化剤ガスの出口となるマニホールド孔43dに隣接するガス流路42jに到達する。
ガス流路42jに到達した酸化剤ガスは、ガス流路42jの面内開口部42Aに隣接する端部からガス流路42jに流入し、ガス流路42j内をマニホールド孔43dに隣接する端部に向けて流れる。酸化剤ガスは、セパレータ44の凹部の裏側の凸状の部分に囲まれた内側からその外側へ向けてガス流路42jを流れ、ガス流路42jのマニホールド開口部42dに隣接する端部から流出する。ガス流路42jから流出した酸化剤ガスは、セパレータ44とフレーム部材42との間の隙間を流れ、積層されたFCセル40のマニホールド開口部42dおよびマニホールド孔43dを通って燃料電池モジュール100の外部へ排出される。
冷却媒体の入口であるマニホールド孔43eから供給された冷却媒体は、アノード側のセパレータ43のディンプル49が設けられた一端を介して拡散され、冷却媒体の流路溝46を流れる。冷却媒体の流路溝46を流れた冷却媒体は、ディンプル49が設けられた他端を介して、冷却媒体の出口であるマニホールド孔43fを通って、燃料電池モジュール100の外部に排出される。また、複数のFCセル40が積層された状態では、冷却媒体の入口となるマニホールド孔43eと、冷却媒体の流路溝46と、冷却媒体の出口となるマニホールド孔43fとが互いに連通して、冷却媒体の流路面43Aを構成する。なお、各マニホールド孔43a〜43fは開口が略矩形状である。
以上のように、本実施形態のFCセル40は、膜電極ガス拡散層接合体であるMEGA41と、MEGA41を囲むフレーム部材42と、このフレーム部材42およびMEGA41を挟持する一対のセパレータ43,44と、を備えている。この一対のセパレータ43,44は、反応ガスが供給または排出されるマニホールド孔43a〜43dを有している。
また、本実施形態のFCセル40において、フレーム部材42は、前述のように、マニホールド孔43a〜43dに連通するマニホールド開口部42a〜42dと、MEGA41が配置された面内開口部42Aと、を有している。また、フレーム部材42は、前述のように、面内開口部42Aおよびマニホールド開口部42a〜42dに連通したガス流路42g〜42jを有している。
図7は、図5に示すフレーム部材42のマニホールド開口部42bおよびガス流路42hの近傍の拡大図である。本実施形態のFCセル40は、フレーム部材42の以下の構成に特徴を有している。フレーム部材42は、ガス流路42g〜42jの周囲で一対のセパレータ43,44に溶着されたシール部42sと、このシール部42sとガス流路42g〜42jとの間に設けられ、溶着により流動したフレーム部材42の材料を受容するための受容部42Bと、を有する。
本実施形態のFCセル40において、ガス流路42g〜42jおよび受容部42Bは、たとえば、スリット状の貫通孔である。なお、受容部42Bは、溶着により流動したフレーム部材42の材料を受容することができるものであれば、スリット状の貫通孔に限定されず、任意の形状の凹部、溝、または貫通孔であってもよい。また、本実施形態のFCセル40において、受容部42Bは、開口の全体がセパレータ43の凹部48の裏側でMEGA41に対向する内側の面から***した凸状の部分によって閉塞され、面内開口部42Aおよびマニホールド開口部42bの双方に連通していない。
図5に示すように、本実施形態のFCセル40において、フレーム部材42は、ガス流路42h以外にも、ガス流路42g,42i,42jのすべてに対して、ガス流路42hと同様に、受容部42Bを有している。なお、フレーム部材42は、必ずしもガス流路42g〜42jのすべてに対して受容部42Bを有している必要はなく、ガス流路42g〜42jのいずれか一以上に対して受容部42Bを有していればよい。
図5および図7に示すように、本実施形態のFCセル40において、フレーム部材42のガス流路42hおよび受容部42Bは、それぞれ、マニホールド開口部42bから面内開口部42Aへ向けて延びるスリット形状を有している。また、受容部42Bの延在方向の長さlは、ガス流路42hの延在方向の長さLよりも短くなっている。
また、本実施形態のFCセル40は、フレーム部材42のガス流路42hの延在方向に交差する鉛直方向Yにおいて、互いに隣接するガス流路42hの間隔dが、ガス流路42hの幅Wにおおむね等しい。さらに、本実施形態のFCセル40は、フレーム部材42のガス流路42hの延在方向に交差する鉛直方向Yにおいて、ガス流路42hの幅Wと受容部42Bの幅wとがおおむね等しい。
また、本実施形態のFCセル40は、フレーム部材42のガス流路42hの延在方向に交差する鉛直方向Yにおいて、複数のガス流路42hの両端に受容部42Bが形成されている。換言すると、本実施形態のFCセル40は、ガス流路42hにおけるガスの流れ方向に交差する方向、すなわち、複数のガス流路42hが並んでいる方向において、最も外側の位置に受容部42Bが形成されている。
以下、本実施形態のFCセル40の作用について説明する。
図8は、図2に示すフレーム部材42と一対のセパレータ43,44とを溶着する工程を説明する図7に示すVIII−VIII線に沿う拡大断面図である。前述のように、FCセル40を構成するには、まず、フレーム部材42の面内開口部42AにMEGA41を配置し、このフレーム部材42とMEGA41を一対のセパレータ43,44の間に配置して積層体を構成する。次に、この積層体を金型Dの間に配置して、圧力を加えながら熱を加え、フレーム部材42の一部を溶融させ、フレーム部材42と一対のセパレータ43,44を溶着する。これにより、フレーム部材42に、ガス流路42hの周囲で一対のセパレータ43,44に溶着されたシール部42sが形成される。
このとき、フレーム部材42の材料Mの一部が、一対のセパレータ43,44の間で加熱されて溶融し、加圧によってシール部42sからガス流路42hへ向けて流動する場合がある。ここで、本実施形態のFCセル40のフレーム部材42は、前述のように、シール部42sとガス流路42g〜42jとの間に設けられ、溶着により流動したフレーム部材42の材料Mを受容するための受容部42Bを有している。
そのため、溶着によりフレーム部材42の材料Mの一部が溶融してシール部42sからガス流路42g〜42jへ向けて流動しても、その材料Mの一部は受容部42Bによって受容される。これにより、溶着により流動したフレーム部材42の材料Mによってガス流路42g〜42jが閉塞されることが防止され、ガス流路42g〜42jの開口率が低下するのを防止できる。したがって、本実施形態のFCセル40によれば、反応ガスの圧力損失が増大するのを防止して、反応ガスを均一に供給することができる。
また、本実施形態のFCセル40において、フレーム部材42のガス流路42g〜42jおよび受容部42Bは、スリット状の貫通孔である。これにより、受容部42Bは、幅Wが狭く閉塞されやすいガス流路42g〜42jの代わりに、溶着により流動したフレーム部材42の材料を受け入れるダミーのガス流路42hとしての役割を果たすことができる。そのため、ガス流路42g〜42jがフレーム部材42の材料Mによって閉塞されるのを、より効果的に防止できる。また、フレーム部材42にガス流路42g〜42jを形成する工程において、ガス流路42g〜42jと同様に受容部42Bを形成することができる。
また、本実施形態のFCセル40において、フレーム部材42の受容部42Bは、前述のように、開口の全体がセパレータ43,44の凸状の部分によって閉塞され、反応ガスの流路としての機能を有しない。そのため、溶着により流動したフレーム部材42の材料Mによって受容部42Bが閉塞されても、反応ガスの供給および排出に影響を与えることはなく、反応ガスを均一に供給することができる。
また、本実施形態のFCセル40において、フレーム部材42のガス流路42hおよび受容部42Bは、マニホールド開口部42bから面内開口部42Aへ向けて延びるスリット形状を有し、受容部42Bの延在方向の長さlは、ガス流路42hの延在方向の長さLよりも短い。これにより、フレーム部材42とセパレータ43,44との接触面積を増加させ、FCセル40間のシール性を向上させることができる。
また、本実施形態のFCセル40は、フレーム部材42のガス流路42hの延在方向に交差する方向において、互いに隣接するガス流路42hの間隔dが、ガス流路42hの幅Wにおおむね等しい。また、本実施形態のFCセル40は、フレーム部材42のガス流路42hの延在方向に交差する方向において、ガス流路42hの幅Wと受容部42Bの幅wとがおおむね等しい。これにより、フレーム部材42とセパレータ43,44との接触を安定させ、シール性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、反応ガスの圧力損失が増大するのを防止して、反応ガスを均一に供給することができるFCセル40を提供することができる。なお、本発明は、本実施形態のFCセル40に限定されない。以下、本実施形態のFCセル40の変形例を説明する。
図9は、本実施形態のFCセル40の変形例を示す図7に相当するフレーム部材42の拡大図である。本変形例のFCセルは、フレーム部材42の受容部42Bの一端がマニホールド開口部42a〜42dに連通している点で、前述のFCセル40と異なっている。本変形例のFCセルのその他の構成は、前述のFCセル40と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
前述のFCセル40と同様に、本変形例のFCセルは、一対のセパレータ43,44の間に、フレーム部材42が挟持された構成を有している。フレーム部材42は、シール部42sにおいてセパレータ43,44に溶着されているが、ガス流路42g〜42jと受容部42Bとの間は溶着されていない。そのため、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により生じた水分が、互いに当接するフレーム部材42とセパレータ43,44との間のわずかな隙間を介して受容部42Bに浸入するおそれがある。
ここで、本変形例のFCセルは、フレーム部材42の受容部42Bの一端が、マニホールド開口部42a〜42dに連通している。また、フレーム部材42の受容部42Bの他端は、面内開口部42Aに連通していない。より具体的には、受容部42Bのマニホールド開口部42a〜42d側の端部の位置は、ガス流路42g〜42jのマニホールド開口部42a〜42d側の端部の位置に揃えられている。また、受容部42Bの面内開口部42A側の端部の位置は、ガス流路42g〜42jの面内開口部42A側の端部の位置よりもマニホールド開口部42a〜42d側に位置し、受容部42Bの長手方向の寸法がガス流路42g〜42jの長手方向の寸法よりも短くなっている。
これにより、受容部42Bに浸入した水分を、マニホールド開口部42a〜42dへ向けて排出し、受容部42Bに水が溜まることが防止される。また、本変形例のFCセルは、前述のFCセル40と同様に、溶着により流動したフレーム部材42の材料を受容部42Bによって受容することで、ガス流路42g〜42jが閉塞されることが防止され、ガス流路42g〜42jの開口率が低下するのを防止できる。
したがって、本変形例のFCセルによれば、前述のFCセル40と同様に、反応ガスの圧力損失が増大するのを防止して、反応ガスを均一に供給することができるだけでなく、受容部42Bに浸入した水分を、マニホールド開口部42a〜42dへ向けて排出することができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
40 FCセル(燃料電池セル)
41 MEGA(膜電極ガス拡散層接合体)
42 フレーム部材
42a マニホールド開口部
42b マニホールド開口部
42c マニホールド開口部
42d マニホールド開口部
42g ガス流路
42h ガス流路
42i ガス流路
42j ガス流路
42s シール部
42A 面内開口部
42B 受容部
43 セパレータ
43a マニホールド孔
43b マニホールド孔
43c マニホールド孔
43d マニホールド孔
44 セパレータ
d 間隔
L 長さ
l 長さ
M 材料
W 幅
w 幅

Claims (5)

  1. 膜電極ガス拡散層接合体と、該膜電極ガス拡散層接合体を囲むフレーム部材と、該フレーム部材および前記膜電極ガス拡散層接合体を挟持する一対のセパレータと、を備えた燃料電池セルであって、
    前記一対のセパレータは、反応ガスが供給または排出されるマニホールド孔を有し、
    前記フレーム部材は、前記マニホールド孔に連通するマニホールド開口部と、前記膜電極ガス拡散層接合体が配置された面内開口部と、該面内開口部および前記マニホールド開口部に連通したガス流路と、該ガス流路および前記マニホールド開口部を囲うように前記一対のセパレータに溶着されたシール部と、該シール部と前記ガス流路との間に設けられ前記溶着により流動した前記フレーム部材の材料を受容するための受容部と、を有し、
    前記ガス流路および前記受容部は、スリット状の貫通孔であることを特徴とする燃料電池セル。
  2. 前記受容部の一端は、前記マニホールド開口部に連通していることを特徴とする請求項に記載の燃料電池セル。
  3. 前記ガス流路および前記受容部は、前記マニホールド開口部から前記面内開口部へ向けて延びるスリット形状を有し、
    前記受容部の延在方向の長さは、前記ガス流路の延在方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項または請求項に記載の燃料電池セル。
  4. 前記ガス流路の延在方向に交差する方向において、互いに隣接する前記ガス流路の間隔は、前記ガス流路の幅に等しいことを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の燃料電池セル。
  5. 前記ガス流路の延在方向に交差する方向において、前記ガス流路の幅と前記受容部の幅とが等しいことを特徴とする請求項に記載の燃料電池セル。
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