JP6926867B2 - 弾性クローラ - Google Patents

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Description

本発明は、走行装置の弾性クローラに関する。
コンバインのような農業機械、及びバックホーのような建設機械に、クローラ式の走行装置が用いられている。この走行装置は、弾性クローラを有している。
図8に、従来の弾性クローラ2を備える走行装置4の例が示されている。この弾性クローラ2は、架橋ゴムからなるエンドレスベルト状の本体6と、本体6に埋設された多数の芯金8とを備えている。芯金8は、所定の間隔で、クローラ2の回転方向に並べられている。芯金8はクローラ2の厚み方向の内側(クローラ2の接地する面と反対側)に突出した突起10を備えている。クローラ2が回転されることで、この走行装置4が前進又は後退する。このとき、この突起10は、走行装置4が有する一対の転輪12の間を通過する。クローラ2は、これらの転輪12によって案内されている。弾性クローラについての検討が、特開2016−068653公報で開示されている。
特開2016−068653公報
従来のクローラでは、芯金が本体に所定の間隔で埋設されているため、走行装置が駆動されたとき、転輪は、弾性クローラの、本体の内部に芯金が存在する位置と芯金が存在しない本体だけの位置とを交互に踏む。これらの位置によって、このクローラの変形量に違いが生じる。クローラには、この違いによる走行時の振動を小さくすることが求められている。さらに、本体はエンドレスベルト状であるため、その一部でも損傷すると、クローラ全体の交換が必要となる。また、走行装置の種類により、クローラに求められる1周の長さが異なる場合、この長さごとに、このクローラを製造するための金型を用意する必要がある。これらによるクローラのメンテナンス及び製造のコストの抑制が課題となる。
本発明の目的は、走行時の振動が抑制され、メンテナンス及び製造のコストが抑えられた弾性クローラの提供にある。
本発明に係る弾性クローラは、複数のクローラユニットを備えている。上記クローラユニットは、回転方向にエンドレスベルト状に連結されている。それぞれのクローラユニットは、本体と、この本体に埋設された芯金とを備えている。上記芯金は、センター部と、このセンター部の幅方向外側に位置する一対の転輪通過部とを備えている。それぞれの転輪通過部は、回転方向の両端面のそれぞれに凹凸を備えている。互いに隣接する上記クローラユニットの互いに対向する上記端面において、一方の端面の凹凸と他方の端面の凹凸とが噛み合わされて連結されることで、これらのクローラユニットが連結されている。
好ましくは、上記クローラユニットは、その幅方向の中央において、その回転方向の両端のそれぞれに凹部を備えており、この凹部の幅方向外側において、隣接する上記クローラユニットは接している。
好ましくは、上記転輪通過部の両端面の凹凸のそれぞれが、一つの突部と一つの陥部とで形成されている。
好ましくは、上面視における上記クローラユニットの中心を通りこのクローラユニットの厚み方向に延びる軸のまわりに上記芯金を180°回転させたときのこの芯金の形状は、回転前の上記芯金の形状と一致する。
上記クローラを構成する上記クローラユニットに、第一クローラユニット及び第二クローラユニットが存在する場合において、好ましくは、上面視における上記第一クローラユニットの中心を通りこの第一クローラユニットの厚み方向に延びる軸のまわりに上記第一クローラユニットを180°回転したときのこの第一クローラユニットの形状は、上記第二クローラユニットの形状と一致する。
本発明に係る弾性クローラでは、複数のクローラユニットが回転方向にエンドレスベルト状に連結されている。クローラユニットの芯金の転輪通過部は、回転方向の両端面のそれぞれに凹凸を備えている。互いに隣接する上記クローラユニットにおいて、これらの凹凸が噛み合わされて連結されることで、これらのクローラユニットが連結されている。このため、転輪は、常にクローラの芯金が埋設された位置を踏む。このクローラでは、振動が抑えられている。またこのクローラでは、損傷が発生したとき、その部分のクローラユニットを交換することで、修理ができる。このクローラでは、連結するクローラユニットの数を変えることで、クローラの1周の長さの調節ができる。このクローラでは、メンテナンス及び製造のコストが抑えられている。
図1は、本発明の一実施形態に係る弾性クローラを有する走行装置が示された正面図である。 図2は、厚さ方向の外側から見た、図1の弾性クローラの一部が示された展開図である。 図3は、厚さ方向の内側から見た、図2の弾性クローラの一部が示された展開図である。 図4は図2の弾性クローラのクローラユニットが示された斜視図である。 図5(a)は図4のクローラユニットの正面図であり、図5(b)はこのクローラユニットの側面図である。 図6(a)は図4のクローラユニットの芯金の平面図であり、図6(b)はこの芯金の正面図であり、図6(c)はこの芯金の側面図である。 図7は、図2の弾性クローラが湾曲する状態が示された側面図である。 図8は、従来の弾性クローラを有する走行装置が示された正面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に、本発明の一実施形態に係る弾性クローラ22を有する走行装置20が示されている。この走行装置20は、弾性クローラ22、スプロケット24、アイドラ26及び複数の転輪28を備えている。クローラ22は、エンドレスベルト状である。このクローラ22は、スプロケット24とアイドラ26との間に架け渡されている。スプロケット24は円盤状であり、その周縁に多数の歯30を有している。スプロケット24が回転することで、クローラ22が駆動される。この駆動により、走行装置20が前進又は後退する。転輪28は、クローラ22を案内する。
図1の二点鎖線の円の中に、クローラ22の一部が拡大されて示されている。この点線内において、矢印Xで示されるのがこのクローラ22の回転方向である。矢印Zで示されるのがこのクローラ22の厚み方向外側(クローラ22の接地する側)であり、この反対側が厚み方向内側である。図2は、このクローラ22の一部が示された展開図である。これは、クローラ22を厚み方向外側から見た図である。図3は、図2のクローラ22を厚み方向内側から見た展開図である。図2及び3において、両矢印Xで示されるのが回転方向であり、両矢印Yで示されるのが幅方向である。これらのX、Y及びZは、図4−5でも同じ意味を表す。
図2及び図3で示されるように、このクローラ22は、複数のクローラユニット32を備える。クローラユニット32は、幅方向に延びている。クローラユニット32は、回転方向に並べられている。隣接するクローラユニット32は、互いに連結されている。クローラユニット32は、回転方向にエンドレスベルト状に連結されている。クローラユニット32が連結されることで、エンドレスベルト状のクローラ22が構成されている。
図4は、クローラユニット32の斜視図である。この図では、2つのクローラユニット32が連結された状態が示されている。図5(a)はクローラユニット32を回転方向から見た正面図であり、図5(b)はクローラユニット32を幅方向から見た側面図である。図2−5に示されるように、クローラユニット32は、本体34及び芯金36を有している。
本体34は、弾性材料からなる。典型的な弾性材料は、架橋ゴムである。本体34の基材ゴムとして、天然ゴム、ポリイソプレン、ポリブタジエン及びスチレン−ブタジエン共重合が例示される。図4に示されるように、本体34は、基部38、板部40、ラグ42及びガイド44を備えている。この実施形態では、基部38、板部40、ラグ42及びガイド44は、一体として形成されている。基部38、板部40、ラグ42及びガイド44の一部又は全てが、異なる架橋ゴムで形成されていてもよい。
図4に示されるように、基部38は板状を呈する。基部38は、幅方向の中央において、回転方向の両端面のそれぞれに凹部46を有する。基部38は、この凹部46の幅方向外側において、回転方向の両端面のそれぞれに一対の連結突起48を備える。それぞれの連結突起48は、幅方向に貫通する連結孔50を備えている。
図4及び図5に示されるとおり、板部40は、基部38の厚み方向外側に積層されている。板部40は、幅方向の中央において、回転方向の両端面のそれぞれに凹部52を有する。図4に示されるとおり、この凹部52の幅方向外側において、板部40の回転方向の長さは、基部38の回転方向の長さより大きい。この凹部52の幅方向外側において、板部40は基部38よりも回転方向に突出している。
図4に示されるように、板部40の凹部52と基部38の凹部46とはほぼ重なっている。これらの凹部52により、本体34の回転方向の両端面のそれぞれには凹部54が形成されている。クローラユニット32は、その回転方向の両端面に、凹部54を備えている。
図2−4に示されるように、クローラユニット32が並べられたとき、隣接するクローラユニット32の基部38の連結突起48は、噛み合わされる。このとき、板部40はその凹部52を除き、隣接する板部40と接している。すなわち、クローラユニット32の凹部54の幅方向外側では、隣接するクローラユニット32は互いに接している。隣接するクローラユニット32の互いに対向する凹部54により、孔が形成される。これは、駆動孔56と称される。クローラ22の幅方向の中央には、回転方向に並ぶ駆動孔56が形成される。図示されないが、駆動孔56に、スプロケット24の歯30が入り込む。この走行装置20においてスプロケット24が回転すると、駆動孔56に入り込んだ歯30がクローラ22を駆動させる。
図5(a)及び図5(b)に示されるように、ラグ42は、板部40から厚み方向外側に突出している。図2に示されるように、ラグ42は、板部40の一方の幅方向の端から幅方向に延びている。幅方向の一方の端から延びるラグ42と、幅方向の他方の端から延びるラグ42とが交互に並ぶように、クローラユニット32は並べられる。すなわち、図2の右側の端から延びるラグ42を有するクローラユニット32が第一クローラユニット32aとされ、図2の左側の端から延びるラグ42を有するクローラユニット32が第二クローラユニット32bとされたとき、このクローラ22では、第一クローラユニット32aと第二クローラユニット32bとが、交互に並べられている。
ラグ42のパターンは、図2に限られない。例えば、ラグが、基部38の幅方向の一方の端から他方の端まで延びてもよい。クローラ22が、形状の異なる複数種のラグを備えてもよい。
図4、図5(a)及び図5(b)に示されるように、一対のガイド44は、基部38から厚み方向内側に突出している。ガイド44は、本体34の凹部54の幅方向外側に位置している。幅方向において、一対のガイド44は、クローラユニット32の凹部54を挟んでいる。
図2、3及び5に示されるように、芯金36は、本体34に埋設されている。芯金36は、本体34の基部38及びガイド44に埋設されている。芯金36は、幅方向に延在している。図2及び3に示されるとおり、クローラユニット32が回転方向に並べられているため、芯金36も回転方向に並べられている。芯金36は、金属材料からなる。芯金36の材質として、普通鋼及び合金鋼が例示される。
図6(a)は厚み方向内側から見た芯金36の平面図である。図6(b)は回転方向から見た芯金36の正面図である。図6(c)は幅方向から見た芯金36の側面図である。芯金36は、センター部58、一対の転輪通過部60及び一対のガイド用突起62を備えている。この実施形態では、センター部58、転輪通過部60及びガイド用突起62は、一体として形成されている。これらが別々に形成されていてもよい。
センター部58は、幅方向の中央に位置している。センター部58は板状である。図2、図3及び図5(a)で示されるように、センター部58は、本体34の基部38に埋設されている。
一対の転輪通過部60のそれぞれは、センター部58の幅方向外側に位置している。回転方向において、転輪通過部60の長さは、センター部58の長さより大きい。転輪通過部60は、回転方向において、センター部58から突出している。図6(a)に示されるように、転輪通過部60は、回転方向の両端面のそれぞれに凹凸を備えている。この実施形態では、転輪通過部60の回転方向の両端面のそれぞれは、一つの突部64と一つの陥部66から構成されている。図3及び図5(a)で示されるように、転輪通過部60は、本体34の基部38に埋設されている。基部38の連結突起48の内側には、この転輪通過部60の突部64が位置している。突部64は、幅方向に貫通する孔68を備えている。基部38の連結突起48の連結孔50は、突部64の孔68により形成されている。
一対のガイド用突起62のそれぞれは、センター部58の幅方向の外側端から厚み方向内側に突出している。これらのガイド用突起62は、幅方向に離間している。ガイド用突起62は、回転方向から見たとき、略台形の形状を呈する。図5(a)及び(b)で示されるように、芯金36のガイド用突起62は、本体34のガイド44の内側に位置している。ガイド用突起62は、ガイド44に埋設されている。
この実施形態では、ガイド用突起62の全体が、ガイド44に埋設されている。ガイド用突起62の一部が、外部に露出していてもよい。ガイド用突起62全体が、外部に露出していてもよい。
前述のとおり、クローラユニット32が並べられたとき、隣接する基部38の連結突起48は、噛み合わされる。図2及び3に示されるように、このとき、一方のクローラユニット32の転輪通過部60の端面の凹凸と、他方のクローラユニット32のこれと対向する端面の凹凸とが噛み合わされている。図示されないが、このクローラ22はピンをさらに備えている。一方の転輪通過部60の突部64の孔68と、これと噛み合わされた他方の転輪通過部60の突部64の孔68とに、ピンが通される。すなわち、一方の連結突起48の連結孔50と、これと噛み合わされた連結突起48の連結孔50とに、ピンが通される。これにより、これらの連結突起48同士が連結される。これらの連結突起48は、このピンを中心に回転可能である。すなわち、隣接するクローラユニット32同士は、このピンを中心に回転可能に連結される。
クローラユニット32同士が回転可能に連結されているため、クローラ22はこの連結する部分で折れ曲がることができる。これにより、クローラ22は、湾曲することができる。図7には、クローラ22が湾曲する様子が示されている。このクローラ22は、スプロケット24及びアイドラ26の周りで、これらの外周に沿うように湾曲することができる。
図5(a)には、走行装置20が有する一対の転輪28が二点鎖線で示されている。転輪28は、ガイド44を挟んで、その幅方向外側を通過する。転輪28は、転輪通過部60が存在する位置の、厚み方向内側を通過する。前述のとおり、隣接する転輪通過部60の凹凸同士が噛み合わされているため、クローラ22が回転したとき、転輪28の厚み方向内側には、常に転輪通過部60が位置している。クローラ22が回転したとき、転輪28は、常に芯金36を踏む。
図1に示されるように、走行装置20には、一対の転輪28が複数設けられている。クローラユニット32が回転方向に複数並べられるため、一対のガイド44も、回転方向に複数並べられる。クローラ22が回転したとき、これらのガイド44が複数設けられた一対の転輪28の内側を通過することで、クローラ22は案内される。これにより、クローラ22の脱輪が防止されている。
図2−4及び図6(a)において、点Pは、上面視におけるクローラユニット32の中心である。これは、クローラユニット32の幅方向の中央であり、かつ回転方向の中央である点である。図4において、一点鎖線PLは、点Pを通り厚み方向に延びる軸である。
図6から明らかなとおり、この実施形態では、軸PLのまわりに芯金36を180°回転させたときのこの芯金36の形状は、回転前の芯金36の形状と一致している。さらに、図2−4から明らかなとおり、軸PLのまわりに第一クローラユニット32aの本体34を180°回転させたときのこの本体34の形状は、第二クローラユニット32bの本体34の形状と一致している。すなわち、本体34の内部の芯金36も含めて、軸PLのまわりに第一クローラユニット32aを180°回転したときのこの第一クローラユニット32aの形状は、第二クローラユニット32bの形状と一致する。換言すれば、このクローラ22は、図2の第一クローラユニット32aの方向を基準方向としたとき、基準方向の第一クローラユニット32aと、これを180°回転させた第一クローラユニット32aとが、並べられて構成されている。
以下では、本発明の作用効果が説明される。
本発明に係る弾性クローラ22では、複数のクローラユニット32が回転方向にエンドレスベルト状に連結されている。クローラユニット32の芯金36の転輪通過部60は、回転方向の両端面のそれぞれに凹凸を備えている。互いに隣接する上記クローラユニット32において、これらの凹凸が噛み合わされて連結されることで、これらのクローラユニット32が連結されている。隣接する転輪通過部60の凹凸同士が噛み合わされているため、クローラ22が回転したとき、転輪28の厚み方向外側には、常に転輪通過部60が位置している。クローラ22が回転したとき、転輪28は、常に芯金36を踏む。このクローラ22では、転輪28が踏むクローラ22の位置による、クローラ22の変形量の違いは少ない。転輪28が踏むクローラ22の位置による、上下方向(厚み方向)及び左右方向(幅方向)の変形量の差が、効果的に抑えられている。このクローラ22では、走行時の振動が抑えられている。
このクローラ22では、損傷が発生したとき、その部分のクローラユニット32を交換することで、修理ができる。クローラ22全体を交換する必要はない。例えば田畑等の現場においてクローラ22に損傷が発生したときでも、その現場において容易に修理ができる。このクローラ22では、メンテナンスが容易である。このクローラ22では、メンテナンスのコストが抑えられている。
このクローラ22では、連結するクローラユニット32の数を変えることで、クローラ22の1周の長さの調節ができる。走行装置20の種類により、クローラ22に求められる1周の長さが異なっても、連結するクローラユニット32の数を変えることで対応できる。求められる長さごとに、クローラ22を製造するための金型を用意する必要はない。このクローラ22では、製造コストが抑えられている。
前述のとおり、このクローラ22では、隣接するクローラユニット32は、それらの凹部54の幅方向外側で互いに接している。このクローラ22では、隣接するクローラユニット32の間から、クローラ22の内側に泥等が入り込むことが防止されている。
前述のとおり、このクローラ22では、隣接するクローラユニット32の転輪通過部60の突部64同士が、回転可能に連結されている。これらが互いに回転することにより、クローラ22は、湾曲する。クローラ22が湾曲したときに、弾性材料からなるクローラユニット32の本体34は、湾曲しない。クローラ22が湾曲したときにも、本体34の内側部分に、圧縮力が負荷されることが防止されている。この本体34の外側部分に、伸張力が負荷されることが防止されている。このクローラ22では、本体34が破損することが防止されている。このクローラ22は、耐久性に優れる。
このクローラ22では、隣接するクローラユニット32の転輪通過部60の突部64同士が、直接連結されている。このクローラ22では、クローラユニット32を連結するのに、特別な機構を有していない。このクローラ22では、簡易な構造でクローラユニット32同士が連結されている。これは、クローラ22の質量及びコストの低減に寄与する。
前述のとおり、芯金36の転輪通過部60の両端面の凹凸は、一つの突部64と一つの陥部66とで形成されているのが好ましい。このようにすることで、突部64の幅を大きくすることができる。この突部64は、走行時に荷重が負荷されても、破損することが防止されている。このクローラ22は、耐久性に優れる。
前述のとおり、軸PLのまわりに芯金36を180°回転させたときのこの芯金36の形状は、回転前の芯金36の形状と一致しているのが好ましい。このようにすることで、クローラユニット32の製造時に、芯金36の方向を逆にすることによる、製造不良が防止されている。
クローラ22が、第一クローラユニット32a及び第二クローラユニット32bを備えているとき、前述のとおり、第一クローラユニット32aを軸PLの回りに180°回転させたときのこの第一クローラユニット32aの形状は、第二クローラユニット32bの形状と一致するのが好ましい。すなわち、第二クローラユニット32bは、第一クローラユニット32aを180°回転させたものであるのが好ましい。このようにすることで、一つの金型で第一クローラユニット32aと第二クローラユニット32bが形成できる。これは、製造コストの低減に寄与する。
図2おいて、両矢印Wuは、クローラユニット32の幅方向の長さである。両矢印Wmは、芯金36の幅方向の長さである。長さWmは、長さWuの90%以下が好ましい。このようにすることで、クローラ22が軽量にできる。この観点から、長さWmは、長さWuの80%以下がより好ましい。
以上、説明がされたとおり、本クローラ22は、走行時の振動が抑制された上で、製造及びメンテナンスのコストが抑えられている。本発明の優位性は明らかである。
以上説明された弾性クローラ22は、種々の走行装置に適している。
2、22・・・弾性クローラ
4、20・・・走行機
6・・・クローラの本体
8、36・・・芯金
12、28・・・転輪
24・・・スプロケット
26・・・アイドラ
28・・・転輪
30・・・歯
32・・・クローラユニット
34・・・本体
36・・・芯金
38・・・基部
40・・・板部
42・・・ラグ
44・・・ガイド
46・・・基部の凹部
48・・・連結突起
50・・・連結孔
52・・・板部の凹部
54・・・クローラユニットの凹部
56・・・駆動孔
58・・・センター部
60・・・転輪通過部
62・・・ガイド用突起
64・・・突部
66・・・陥部
68・・・孔

Claims (9)

  1. 複数のクローラユニットを備えており、
    上記クローラユニットが回転方向にエンドレスベルト状に連結されており、
    それぞれのクローラユニットが、本体と、この本体に埋設された芯金とを備えており、
    上記芯金が、センター部と、このセンター部から厚み方向内側に突出する一対のガイド用突起と、このセンター部の幅方向外側に位置する一対の転輪通過部とを備えており、
    それぞれの転輪通過部が、対応するガイド用突起の幅方向外側に位置しており、回転方向の両端面のそれぞれに凹凸を備えており、
    互いに隣接する上記クローラユニットの転輪通過部の、互いに対向する上記端面において、一方の端面の凹凸と他方の端面の凹凸とが噛み合わされて連結されることで、これらのクローラユニットが連結されている弾性クローラ。
  2. 上記クローラユニットが、その幅方向の中央において、その回転方向の両端のそれぞれに凹部を備えており、この凹部の幅方向外側において、隣接する上記クローラユニットが接している請求項1に記載の弾性クローラ。
  3. 上記転輪通過部の両端面の凹凸のそれぞれが、一つの突部と一つの陥部とで形成されている請求項1又は2に記載の弾性クローラ。
  4. 上面視における上記クローラユニットの中心を通りこのクローラユニットの厚み方向に延びる軸のまわりに上記芯金を180°回転させたときのこの芯金の形状が、回転前の上記芯金の形状と一致する請求項1から3のいずれかに記載の弾性クローラ。
  5. 上記クローラを構成する上記クローラユニットに、第一クローラユニット及び第二クローラユニットが存在しており、
    上面視における上記第一クローラユニットの中心を通りこの第一クローラユニットの厚み方向に延びる軸のまわりに上記第一クローラユニットを180°回転したときのこの第一クローラユニットの形状が、上記第二クローラユニットの形状と一致する請求項4に記載の弾性クローラ。
  6. 上記センター部及びそれぞれの輪転通過部が板状を呈している、請求項1から5のいずれかに記載の弾性クローラ。
  7. いずれの輪転通過部も、回転方向において、上記センター部から突出している請求項1から6のいずれかに記載の弾性クローラ。
  8. 上記センター部と上記ガイド用突起と上記転輪通過部とが一体として形成されている、請求項1から7のいずれかに記載の弾性クローラ。
  9. この弾性クローラが走向装置に装着されたとき、この走行装置の転輪が、上記転輪通過部の凹凸上を通過するように、この凹凸が設けられている請求項1から8のいずれかに記載の弾性クローラ。
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