JP6926797B2 - 伸縮シャフト - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用のステアリング装置を構成する伸縮シャフトに関する。
図10は、従来から知られた自動車用のステアリング装置を示している。ステアリング装置は、ステアリングホイール1と、ステアリングシャフト2と、ステアリングコラム3と、1対の自在継手4a、4bと、中間シャフト5と、ステアリングギヤユニット6と、1対のタイロッド7とを備えている。
ステアリングホイール1は、ステアリングコラム3の内側に回転自在に支持されたステアリングシャフト2の後端部に取り付けられている。ステアリングシャフト2の前端部は、1対の自在継手4a、4b及び中間シャフト5を介して、ステアリングギヤユニット6の入力軸8に接続されている。そして、入力軸8の回転を図示しないラックの直線運動に変換することで、1対のタイロッド7を押し引きし、操舵輪にステアリングホイール1の操作量に応じた舵角を付与する。なお、前後方向とは、ステアリング装置が組み付けられる車体の前後方向をいう。
ところで、自動車が衝突事故を起こすと、車体の前部が潰れてステアリングギヤユニットが後方に押し出される場合がある。そこで、ステアリングギヤユニットの後方への変位にかかわらず、ステアリングホイールが運転者側に突き上げられることを防止するため、中間シャフトを伸縮構造とすることが考えられている。図11は、特開2017−25964号公報に記載された、伸縮式の中間シャフト5aを示している。
中間シャフト5aは、インナシャフト9と、アウタチューブ10とを備えている。インナシャフト9の軸方向一方側部には、インナシャフト9とは別体のヨーク11が固定されており、インナシャフト9の軸方向他方側部には、その外周面に雄スプライン12が設けられている。これに対し、アウタチューブ10の軸方向一方側部には、その内周面に雌スプライン13が設けられており、アウタチューブ10の軸方向他方側部には、アウタチューブ10と一体にヨーク14が設けられている。そして、インナシャフト9の軸方向他方側部をアウタチューブ10の軸方向一方側部の内側に挿入し、雄スプライン12と雌スプライン13とを係合させることで、インナシャフト9とアウタチューブ10とを、トルク伝達可能に、かつ、伸縮可能に組み合わせている。
上述のような中間シャフト5aを備えた自動車が衝突事故を起こした場合には、インナシャフト9とアウタチューブ10とが軸方向に相対変位することで、中間シャフト5aの全長を縮める。これにより、衝突による衝撃を吸収し、ステアリングホイールが後方に突き上がることを防止する。
特開2017−25964号公報
自動車の衝突安全性能の向上を図るために、自動車が障害物に衝突する一次衝突の影響を、ステアリングコラムにまで伝えないようにしたいとの要求がある。そして、このような要求を満足するためには、中間シャフトの収縮量を増大する必要がある。
ここで、従来構造の中間シャフト5aは、最大限収縮した状態で、アウタチューブ10の軸方向一方側の端面と、インナシャフト9とヨーク11とを結合固定している溶接ビード部15とが当接する。このため、中間シャフト5aの収縮量を増やすために、たとえば、溶接ビード部15の体積を小さくすることなどが考えられるが、この場合には、インナシャフト9とヨーク11との結合力を十分に確保することが難しくなる。
本発明は、上述のような事情に鑑みて、ステアリング装置を構成する中間シャフトとして用いられる伸縮シャフトの収縮量を増大できる構造を実現することを発明の目的としている。
本発明の伸縮シャフトは、インナシャフトと、アウタチューブとを備えている。
前記インナシャフトは、軸方向一方側のヨーク部と、該ヨーク部の軸方向他方側に前記ヨーク部と一体に設けられた軸部とを有しており、該軸部の軸方向一方側の端部の外周面に、前記ヨーク部の軸方向他方側の側面に連続する断面円弧形の凹曲面を有しており、かつ、前記軸部のうちで前記凹曲面の軸方向他方側に隣接する部分に、前記軸部のその他の部分よりも小径で、外周面の軸方向一方側部が前記凹曲面に直接連続したヒューズ部を有している。
前記アウタチューブは、その軸方向一方側部に前記インナシャフトの前記軸部の軸方向他方側部が、トルク伝達可能に、かつ、少なくとも一時衝突時における軸方向の相対変位を可能に結合されている。
本発明では、前記アウタチューブの軸方向中間部にベローズ部を備えさせることができる。
本発明では、前記インナシャフトの軸部と前記アウタチューブとを、定常状態において軸方向に関する相対変位を不能に結合することができる。この場合には、前記インナシャフトと前記アウタチューブとの嵌合部を構成する、前記インナシャフトの前記軸部の外周面の軸方向他方側及び前記アウタチューブの内周面の軸方向一方側部に、断面非円形状の塑性変形部をそれぞれ設けることができる。
換言すれば、本発明では、伸縮シャフトに対し所定値以上の大きさの圧縮力、つまり、衝突事故の際に、インナシャフトとアウタチューブとのうち、下方に配置された部材が突き上げられることに伴う圧縮力が加わった場合のみ、前記インナシャフトの軸部と前記アウタチューブとの軸方向に関する相対変位が可能になる構成を採用することができる。
あるいは、本発明では、前記インナシャフトの軸部と前記アウタチューブとを、定常状態において軸方向に関する相対変位を可能に緩く係合させることもできる。
さらに本発明では、前記インナシャフトを構成する前記軸部に、該軸部の軸方向他方側の端面にのみ開口する中空部を設けることができる。この場合に、前記中空部の軸方向一方側の端面(底面)と前記ヒューズ部の軸方向他方側の端縁部との軸方向位置を一致させることもできる。
本発明の伸縮シャフトによれば、軸方向に関する収縮量を増大できる。
図1は、本発明の実施の形態の第1例に係る第一伸縮シャフトを組み込んだステアリング装置の1例を示す模式図である。 図2は、本発明の実施の形態の第1例の第一伸縮シャフトを含んで構成される中間シャフトの断面図である。 図3は、本発明の実施の形態の第1例の第一伸縮シャフトを示す断面図である。 図4は、本発明の実施の形態の第1例の第一伸縮シャフトを構成するインナシャフトの軸方向一方側部を示す側面図である。 図5は、本発明の実施の形態の第1例の第一伸縮シャフトを構成するインナシャフトの軸方向一方側部を示す斜視図である。 図6は、本発明の実施の形態の第1例の第一伸縮シャフトとともに中間シャフトを構成する第二伸縮シャフトを示す断面図である。 図7(A)及び図7(B)は、本発明の実施の形態の第1例に関して、インナシャフトとヨークとを一体構造とすることで収縮量が増加することを説明する図であり、図7(A)は、インナシャフトに別体のヨークを溶接固定した伸縮シャフトの断面図であり、図7(B)は、インナシャフトとヨークとを一体構造とした伸縮シャフトの断面図である。 図8(A)〜図8(C)は、本発明の実施の形態の第1例に関して、ヒューズ部の形成位置により収縮量が増加することを説明する図であり、図8(A)は、軸部のうち凹曲面から軸方向他方側に離隔した位置にヒューズ部を設けた場合の伸縮シャフトの断面図であり、図8(B)は、軸部のうち凹曲面の軸方向他方側に隣接する位置にヒューズ部を設けた場合の伸縮シャフトの断面図であり、図8(C)は、図8(B)のA部に相当する部分に関して、図8(A)と図8(B)のそれぞれのインナシャフトの輪郭を重ね合わせて示す図である。 図9(A)及び図9(B)は、実施の形態の第2例の第一伸縮シャフトを構成するインナシャフトを造る際の形状変化を説明するために示す図であり、図9(A)は、冷間鍛造加工により形成された中間素材を示す部分断面図であり、図9(B)は、中間素材に機械加工を施すことにより形成されたインナシャフトの部分断面図である。 図10は、従来から知られているステアリング装置を示す部分断面側面図である。 図11は、従来構造の伸縮式の中間シャフトを示す断面図である。
[実施の形態の第1例]
実施の形態の第1例について、図1〜図8を用いて説明する。
[ステアリング装置の概要]
自動車用のステアリング装置は、ステアリングホイール1と、ステアリングシャフト2と、ステアリングコラム3と、1対の自在継手4c、4dと、中間シャフト5bと、ステアリングギヤユニット6と、1対のタイロッド7とを備えている。
ステアリングシャフト2は、車体に支持されたステアリングコラム3の内側に回転自在に支持されている。ステアリングシャフト2の後端部には、運転者が操作するステアリングホイール1が取り付けられており、ステアリングシャフト2の前端部は、1対の自在継手4c、4d及び中間シャフト5bを介して、ステアリングギヤユニット6の入力軸8に接続されている。このため、運転者がステアリングホイール1を回転させると、該ステアリングホイール1の回転が、ステアリングギヤユニット6の入力軸8に伝達される。入力軸8の回転は、該入力軸8と噛合したラックの直線運動に変換され、1対のタイロッド7を押し引きする。この結果、操舵輪にステアリングホイール1の操作量に応じた舵角が付与される。
[中間シャフトの構成]
中間シャフト5bは、図2に示すように、それぞれが軸方向に伸縮可能な第一伸縮シャフト16及び第二伸縮シャフト17を、ジョイント部材18により、トルク伝達可能に連結することにより構成されている。
第一伸縮シャフト16は、軸方向に所定値以上の大きさの衝撃荷重が加わった場合にのみ、全長を収縮可能に構成されているのに対し、第二伸縮シャフト17は、衝突事故の発生していない定常状態において、全長を伸縮可能に構成されている。このため、中間シャフト5bは、定常状態では、第二伸縮シャフト17のみが伸縮することで、その全長を変化させるが、衝突事故発生時には、第一伸縮シャフト16及び第二伸縮シャフト17のそれぞれが収縮することで、その全長を縮める。なお、本例の中間シャフト5bは、大型車に使用されるもので、一般的な普通乗用車に使用されるものに比べて軸方向寸法が長くなっている。
[第一伸縮シャフトの構成]
第一伸縮シャフト16は、図2及び図3に示すように、インナシャフト9aとアウタチューブ10aとを備えている。これらインナシャフト9aとアウタチューブ10aとは、トルク伝達可能に、かつ、一時衝突時にのみ、軸方向に関する相対変位が可能になるように結合されている。換言すれば、インナシャフト9aとアウタチューブ10aとは、定常状態においては、軸方向に関する相対変位が不能になるように結合されている。
インナシャフト9aは、金属製で、軸方向一方側のヨーク部19と、軸方向他方側の軸部20とを有している。特に本例では、図4及び図5に示すように、ヨーク部19と軸部20とを、一体に設けている。つまり、ヨーク部19と軸部20とは、嵌合や溶接などによって連結されているのではなく、素材を鍛造加工などにより塑性変形させることで、一体的に造られている。
ヨーク部19は、ステアリングギヤユニット6の入力軸8に接続される別のヨーク21と図示しない十字軸とにより、自在継手4dを構成するもので、基部22と、1対の腕部23とを有している。基部22は、その軸方向他側面の中央部が、軸部20の軸方向一方側部の端面に連続している。基部22の軸方向他側面の径方向外側部は、軸部20の中心軸に直交する仮想平面上に存在する円輪面24となっている。
1対の腕部23は、略平板状に構成されており、基部22の直径方向反対側の2個所位置から軸方向一方側に伸長している。また、腕部23の先端部には、互いに同軸上に、前記十字軸を構成する軸部を回転自在に支持するための円孔25が設けられている。
軸部20は、略円柱状で、ほぼ全長にわたり中実状に構成されている。軸部20の軸方向他方側端部には、軸部20の軸方向他方側の端面にのみ開口した中空部26が設けられている。軸部20軸方向他方側半部の外周面には、雄セレーション27が設けられている。これに対し、軸部20の軸方向一方側端部の外周面には、断面形状が凹円弧形の凹曲面28が設けられている。凹曲面28は、いわゆる隅R部と呼ばれるもので、単一の曲率半径rを有しており、ヨーク部19を構成する基部22の軸方向他側面である円輪面24に滑らかに直接連続している。また、軸部20のうちで、凹曲面28の軸方向他方側に隣接する部分には、軸部20のその他の部分よりも小径のヒューズ部29が設けられている。凹曲面28の小径側部は、ヒューズ部29の軸方向一方側部の外周面と滑らかに直接連続している。したがって、凹曲面28は、基部22の軸方向他側面である円輪面24と、ヒューズ部29の軸方向一方側部の外周面とに、それぞれ直接つながっており、これら円輪面24とヒューズ部29の外周面とを滑らかに連続させている。なお、ヒューズ部29の外径寸法(直径)は、13mm〜16mmの範囲であり、ヒューズ部29の軸方向寸法は、10mm〜30mmの範囲である。また、凹曲面28の曲率半径rの大きさは、5mm〜10mmの範囲である。
ヒューズ部29は、衝突事故や操舵輪の縁石への乗り上げなどのアクシデントが発生した場合に、他の部分に先立って変形し、衝撃や荷重を吸収する。これにより、ヒューズ部29以外の部分に変形が生じるのを防止するとともに、万が一、ステアリング装置が破損に至った場合にも、ステアリング装置の破損が原因でアクシデントが発生したのではなく、アクシデントが原因でステアリング装置が破損したことを確認することが可能になる。すなわち、ステアリング装置が破損した車両を点検し、ヒューズ部の変形を確認することで、事故の発生原因が縁石の乗り上げなどといったアクシデントにあるのか否かを判定することができる。
ヒューズ部29は、断面円形状で、軸方向一方側の端部から軸方向他方寄り部分にわたる範囲では外径寸法が一定であり、軸方向他方側の端部では軸方向他方側に向かう程外径寸法が連続的に大きくなっている。このため、ヒューズ部29の軸方向他方側の端部の母線形状は、凹円弧形になっている。このような構成により、軸部20の外周面のうちで、ヒューズ部29と、該ヒューズ部29から軸方向他方側に外れた部分との間に、応力が集中することを防止している。ヒューズ部29の外径寸法は、中間シャフト5bの中で、最も捩り剛性が小さくなるように規制されている。特にヒューズ部29の捩れトルクよりも、後述するベローズ部31の捩れトルクの方が高くなるように構成されている。ただし、ヒューズ部29の外径寸法は、中間シャフト5bに、定常状態で伝達し得る最大トルクや該トルクに安全率を加味した大きさのトルクが作用しても、ヒューズ部29に変形が生じず、衝撃的な荷重やトルクが作用した場合にのみ、中間シャフト5bの他の部分よりも先に塑性変形するように規制されている。ヨーク部19の腕部23は他の部分よりも捩り剛性が高く、ヨーク部19の基部22から軸方向他方側に向けてヒューズ部29を連続させているので、捩りトルクが作用した場合に、インナシャフト9aのうちヒューズ部29以外の部分が捩れ、トルクが逃げることにより、ヒューズ部29の捩りトルクがばらつくことを防止できる。
アウタチューブ10aは、金属製で、中空円管状に構成されている。アウタチューブ10aの軸方向両側部には、1対の結合筒部30a、30bが設けられており、アウタチューブ10aの軸方向中間部には、蛇腹状のベローズ部31が設けられている。
1対の結合筒部30a、30bのうち、軸方向一方側の結合筒部30aの内周面には、第一雌セレーション32が設けられており、軸方向他方側の結合筒部30bの内周面には、第二雌セレーション33が設けられている。
ベローズ部31は、オフセット衝突時に折れ曲がるように塑性変形することで、衝突に伴う衝撃荷重を吸収する部分であり、衝突事故が発生する以前の定常時に、運転者がステアリングホイール1を操作することに基づいて加わる程度の捩り方向の荷重によっては変形しない程度の捩り強度を有している。ベローズ部31は、大径部である山部と、小径部である谷部とを、軸方向に関して交互に複数配置することで構成されている。また、本例では、山部の頂部と谷部の底部とを、それぞれ断面円弧形としている。ベローズ部31は、折れ曲がり方向には、曲げモーメントの作用により曲がりやすくなっている反面、軸方向の収縮は、山部と谷部の高さと板厚の影響により縮みにくく構成されている。
本例では、インナシャフト9aとアウタチューブ10aとを、トルク伝達可能に、かつ、一時衝突時における軸方向の相対変位を可能に結合するために、インナシャフト9aの雄セレーション27とアウタチューブ10aの第一雌セレーション32とを、セレーション係合させるとともに、インナシャフト9aとアウタチューブ10aとの嵌合部を、いわゆる楕円嵌合としている。すなわち、インナシャフト9aを構成する軸部20の軸方向他方側の端部、および、アウタチューブ10を構成する結合筒部30aの軸方向一方側の端部に、断面形状が楕円形の塑性変形部34a、34bをそれぞれ形成している。なお、図3には、塑性変形部34a、34bの形成範囲にそれぞれ波線を付している。
本例では、上述のような構成により、インナシャフト9aを構成する軸部20の軸方向他方側部と、アウタチューブ10aを構成する結合筒部30aとを、トルク伝達可能に、かつ、軸方向に大きな衝撃荷重が加わる一次衝突時にのみ、軸方向に関する相対変位が可能となるように結合している。また、塑性変形部34a、34bは、インナシャフト9aとアウタチューブ10aとが軸方向に相対変位する際の抵抗になるため、インナシャフト9aとアウタチューブ10aとが軸方向に相対変位し、第一伸縮シャフト16が収縮する際に、衝突によるエネルギを吸収する。また、インナシャフト9aの軸部20の外径を、塑性変形部34bの内側をスムーズに通過できる大きさに規制している。
上述したような塑性変形部34a、34bは、例えば次のようにして形成する。
先ず、軸部20の軸方向他方側部を、アウタチューブ10aの軸方向一方側部に僅かに挿入する。すなわち、結合筒部30aの軸方向一方側部と、軸部20の軸方向他方側部とを係合する。次いで、結合筒部30aの軸方向一方側部を工具により径方向外側から押し潰し、結合筒部30aの軸方向一方側部の内周面及び軸部20の軸方向他方側部の外周面を、断面楕円形状に塑性変形させて、当該部分に塑性変形部34a、34bを形成する。その後、インナシャフト9aとアウタチューブ10aとを、第一伸縮シャフト16の全長を縮めるように軸方向に相対変位させて、第一伸縮シャフト16の全長を定常時での所定の軸方向長さとする。これにより、インナシャフト9aの塑性変形部34aとアウタチューブ10aの塑性変形部34bとを、軸方向に離隔して配置する。
[第二伸縮シャフトの構成]
第二伸縮シャフト17は、図2及び図6に示すように、雄軸35と、雌軸36と、複数個のボール37と、複数本のローラ38と、複数枚の板ばね39とを備えている。
雄軸35は、全長にわたり中実状に構成されており、軸方向一方側部の外周面に、それぞれが軸方向に伸長した第一雄側軸方向溝40と第二雄側軸方向溝41とを円周方向に関して交互に有している。第一雄側軸方向溝40は、断面形状が略等脚台形状で、開口部の円周方向幅が底部の円周方向幅よりも広くなっている。これに対し、第二雄側軸方向溝41は、断面凹円弧形状である。また、雄軸35の軸方向一方側の端部外周面には、円輪状のストッパ42が固定されている。これにより、第一雄側軸方向溝40内に配置されるボール37及び第二雄側軸方向溝41内に配置されるローラ38が、これら第一雄側軸方向溝40及び第二雄側軸方向溝41から軸方向一方側に抜け出すことを防止している。また、雄軸35の軸方向他方側の端部には、雄軸35とは別体のヨーク43が溶接により固定されている。該ヨーク43は、ステアリングシャフト2の前端部に接続される別のヨーク44及び十字軸とともに、自在継手4cを構成する。
雌軸36は、全体が中空円管状に構成されており、内周面に、それぞれが軸方向に伸長した第一雌側軸方向溝45と第二雌側軸方向溝46とを円周方向に関して交互に有している。これら第一雌側軸方向溝45及び第二雌側軸方向溝46は、それぞれ断面凹円弧形状である。
雄軸35を雌軸36の内側に挿入する際には、第一雄側軸方向溝40と第一雌側軸方向溝45との円周方向の位相を一致させ、かつ、第二雄側軸方向溝41と第二雌側軸方向溝46の円周方向の位相を一致させる。そして、第一雄側軸方向溝40と第一雌側軸方向溝45との間に、複数個のボール37を配置する。さらに、第一雄側軸方向溝40と複数個のボール37との間には板ばね39を配置し、これら複数個のボール37に予圧を付与する。また、第二雄側軸方向溝41と第二雌側軸方向溝46との間に、それぞれ1本ずつローラ38を配置する。
上述のような第二伸縮シャフト17は、雄軸35と雌軸36とが、トルク伝達可能に、かつ、定常状態において全長を伸縮可能に組み合わされている。特に第二伸縮シャフト17は、低トルク伝達時には、複数個のボール37と板ばね39とが、雄軸35と雌軸36との間でトルクを伝達し、伝達するトルクが増加すると、増加した分のトルクを、複数本のローラ38が伝達する。また、雄軸35と雌軸36とが軸方向に相対変位する際には、複数個のボール37は、第一雄側軸方向溝40と第一雌側軸方向溝45との間で転動し、複数本のローラ38は、第二雄側軸方向溝41と第二雌側軸方向溝46との間で滑り摺動する。また、本例では、板ばね39の弾力により、複数個のボール37が第一雌側軸方向溝45の内面に押し付けられているため、雄軸35と雌軸36とががたつくことが防止される。
[ジョイント部材の構成]
本例では、上述のような第一伸縮シャフト16と第二伸縮シャフト17とを、ジョイント部材18により、トルク伝達可能に結合している。ジョイント部材18は、雌ジョイント47と雄ジョイント48とを有している。雌ジョイント47は、第一伸縮シャフト16を構成するアウタチューブ10aの結合筒部30bに固定され、雄ジョイント48は、第二伸縮シャフト17を構成する雌軸36に固定される。
雌ジョイント47は、全体が略円筒状に構成されている。雌ジョイント47の軸方向一方側部の外周面には、雄セレーション49が設けられており、雌ジョイント47の軸方向他方側部の内周面には、雌セレーション50が設けられている。また、雌ジョイント47の軸方向他方側の半部には、軸方向に伸長したスリット51が設けられており、該スリット51の円周方向両側には、径方向外方に伸長した1対の鍔部52が設けられている。また、1対の鍔部52には、互いに同軸上に、ねじ孔53が設けられている。
そして、雌ジョイント47の軸方向一方側の外周面に設けられた雄セレーション49を、アウタチューブ10aの結合筒部30bの内周面に設けられた第二雌セレーション33に、セレーション係合させている。また、雌ジョイント47の外周面と結合筒部30の軸方向他方側の端面との間を、溶接ビード部54により溶接固定している。これにより、雌ジョイント47とアウタチューブ10aとをトルク伝達可能に結合している。
雄ジョイント48は、軸方向一方側のジョイント軸部55と、軸方向他方側の嵌合筒部56とを有している。ジョイント軸部55の外周面には、全周にわたり雄セレーション57が設けられているとともに、円周方向の一部に、ジョイント軸部55の中心軸に対し直角方向に切り欠き58が設けられている。
そして、ジョイント軸部55を、雌ジョイント47の軸方向他方側部の内側に挿入し、雄セレーション57と雌セレーション50とを、セレーション係合させている。これにより、雌ジョイント47と雄ジョイント48とをトルク伝達可能に結合している。また、雌ジョイント47を構成する1対の鍔部52のねじ孔53に、図示しないボルトを螺合させている。そして、前記ボルトの中間部を切り欠き58の内側に配置して、ジョイント軸部55が雌ジョイント47から軸方向他方側に抜け出ることを防止している。また、嵌合筒部56を、雌軸36の軸方向一方側の端部に内嵌固定している。さらに、雄ジョイント48の外周面と雌軸36の軸方向一方側の端面との間を、溶接ビード部59により溶接固定している。これにより、雄ジョイント48と雌軸36とをトルク伝達可能に結合している。
以上のような本例の中間シャフト5bは、定常状態では、第二伸縮シャフト17を構成する雄軸35と雌軸36とが軸方向に相対変位することで伸縮する。これにより、走行時にタイヤから入力される振動が、ステアリングホイール1にまで伝わることを防止する。
車体の前面全体で他の自動車などに衝突する、いわゆるフルラップ衝突が発生した場合には、ヒューズ部29が変形するとともに、第一伸縮シャフト16及び第二伸縮シャフト17がそれぞれ収縮する。これにより、中間シャフト5bは、衝撃荷重を吸収しつつ全長を縮める。これにより、ステアリングホイール1が運転者側に突き上げられることを防止する。
これに対し、車体の前面のうちの一部が幅方向に偏って他の自動車などに衝突する、いわゆるオフセット衝突が発生した場合には、エンジンルームが変形して、中間シャフト5bが軸方向に収縮できない場合がある。この場合には、衝突に伴う衝撃荷重に基づいて、ヒューズ部29が変形するとともに、アウタチューブ10aがベローズ部31にて折れ曲がる。これにより、衝撃荷重を吸収するとともに、折れ曲がった中間シャフト5bが周辺部品の間に存在する隙間に収納され、後方に変位することを防止する。したがって、オフセット衝突の場合においても、ステアリングホイール1が運転者側に突き上げられることを防止できる。なお、オフセット衝突が発生した際に、中間シャフト5bの全長が収縮するか否かは、衝撃荷重の加わり方やエンジンルームの変形態様などに依存する。
以上のような本例の中間シャフト5bによれば、軸方向に関する収縮量を増大できる。
すなわち、本例では、第一伸縮シャフト16を構成するインナシャフト9aを、ヨーク部19と軸部20との一体構造としたことによる収縮量の増加と、ヒューズ部29を、軸部20のうちで凹曲面28の軸方向他方側に隣接する位置に設けたことによる収縮量の増加とをそれぞれ図れる。
先ず、第一伸縮シャフト16の収縮量が、ヨーク部19と軸部20とを一体構造とすることで増加する理由について、図7を参照して説明する。
図7(A)は、インナシャフト9に別体のヨーク11を溶接ビード部15により溶接固定した、比較例1の伸縮シャフトの構造を示している。これに対し、図7(B)は、インナシャフト9aをヨーク部19と軸部20との一体構造とした、比較例2の伸縮シャフトの構造を示している。なお、図7(B)の伸縮シャフトは、インナシャフト9aの軸部20にヒューズ部29を設けていない点で、本例の第一伸縮シャフト16とは異なる。
比較例1の伸縮シャフトは、最大限収縮した際のアウタチューブ10aの軸方向一方側の端部を鎖線で示すように、最大限収縮した状態で、アウタチューブ10aの軸方向一方側の端面が、溶接ビード部15に突き当たる。この際、アウタチューブ10aの軸方向一方側の端面は、図7(A)のX点に位置している。
これに対し、比較例2の伸縮シャフトは、最大限収縮した際のアウタチューブ10aの軸方向一方側の端部を鎖線で示すように、最大限収縮した状態で、アウタチューブ10aの軸方向一方側の端面が、凹曲面28の内径側部分に突き当たる。この際、アウタチューブ10aの軸方向一方側の端面は、図7(B)のY点に位置している。
したがって、ヨーク部19と軸部20とを一体構造としたことにより、X点とY点との軸方向差に相当するα分だけ、伸縮量を増加させることができる。すなわち、ヨーク部19と軸部20とを一体構造とすることで、断面三角形状の溶接ビード部15が設けられていた位置に、該溶接ビード部15に代えて、断面凹円弧形状の凹曲面28を有する構造に変更できる。このため、溶接ビード部15と凹曲面28との断面形状の相違に基づき、収縮量を増加させることができる。
次に、第一伸縮シャフト16の収縮量が、ヒューズ部29を、軸部20のうちで凹曲面28の軸方向他方側に隣接する位置に設けることで増加する理由について、図8を参照して説明する。
図8(A)は、インナシャフト9aをヨーク部19と軸部20との一体構造とし、かつ、軸部20のうちで、凹曲面28から軸方向他方側に所定間隔離れた位置に、ヒューズ部29を設けた、比較例3の伸縮シャフトの構造を示している。これに対し、図8(B)は、インナシャフト9aをヨーク部19と軸部20との一体構造とし、かつ、軸部20のうちで、凹曲面28の軸方向他方側に隣接する位置にヒューズ部29を設け、該ヒューズ部29の外周面を凹曲面28に直接連続させた、本例の第一伸縮シャフト16の構造を示している。
比較例3の伸縮シャフトは、最大限収縮した際のアウタチューブ10aの軸方向一方側の端部を鎖線で示すように、最大限収縮した状態で、アウタチューブ10aの軸方向一方側の端面が、凹曲面28の内径側部分に突き当たる。つまり、図7(B)の構造と比較すれば明らかな通り、ヒューズ部29を設けたことによっても当接位置に変化はなく、アウタチューブ10aの軸方向一方側の端面は、図8(A)のY点に位置している。
これに対し、本例の第一伸縮シャフト16は、ヒューズ部29を、軸部20のうちで凹曲面28の軸方向他方側に隣接する位置に設けているため、最大限収縮した際のアウタチューブ10aの軸方向一方側の端部を鎖線で示すように、最大限収縮した状態で、アウタチューブ10aの軸方向一方側の端面は、凹曲面28の外径側部分に突き当たる。この際、アウタチューブ10aの軸方向一方側の端面は、図8(B)のZ点に位置している。
したがって、ヒューズ部29を、軸部20のうちで凹曲面28の軸方向他方側に隣接する位置に設けたことにより、Y点とZ点との軸方向差に相当するβ分だけ、伸縮量を増加させることができる。すなわち、ヒューズ部29を、軸部20のうちで凹曲面28の軸方向他方側に隣接する位置に設けることで、凹曲面28の形成位置を、図8(A)や図7(B)の構造に比べて、径方向内方に移動させることができる。理解を容易にするために、比較例3の凹曲面28の輪郭と、本例の凹曲面28の輪郭とを重ね合わせると、図8(C)に示すように、破線で示した比較例3の凹曲面28よりも、実線で示した本例の凹曲面28が径方向内方に位置する。このため、アウタチューブ10aの軸方向一方側の端面が当接する位置を、軸方向一方側(図8の左側)にβ分だけずらすことができ、収縮量を増加させることができる。
以上のように本例では、ヨーク部19と軸部20とを一体構造としたことによる増加分αと、ヒューズ部29を、軸部20のうちで凹曲面28の軸方向他方側に隣接する部分に設けたことによる増加分βとの和(α+β)だけ、第一伸縮シャフト16の伸縮量を増やすことができる。したがって、本例の中間シャフト5bによれば、一次衝突時の影響をステアリングコラム3にまで伝わらないようにすることができる。この結果、自動車の衝突安全性能のさらなる向上を図れる。
[実施の形態の第2例]
本発明の実施の形態の第2例について、図9を用いて説明する。本例の特徴は、第一伸縮シャフト16を構成するインナシャフト9bの構造にある。すなわち、本例では、円柱状の素材に冷間鍛造加工を施すことにより、図9(A)に示すような形状を有する、中間素材60を造る。該中間素材60は、軸方向一方側の二股部61と、軸方向他方側の中空軸部62とを有しており、これら二股部61と中空軸部62とは一体に構成されている。中空軸部62の軸方向他方側部ないし中間部にわたる広い範囲には、軸方向他方側の端面にのみ開口した中空部26aが設けられている。また、中空軸部62の軸方向他方側部の外周面には、雄セレーション27が設けられている。
本例では、上述のような構成を有する中間素材60に切削加工を施すことで、図9(B)に示す、本例のインナシャフト9bを形成する。具体的には、二股部61に切削加工を施して形状を整えることで、ヨーク部19を形成する。また、中空軸部62の外周面のうち、雄セレーション27が設けられた部分よりも軸方向一方側の形状を整えて、凹曲面28及びヒューズ部29などを形成して、軸部20aとする。この際、図示のように、ヒューズ部29の軸方向他方側の端縁部と中空部26aの軸方向一方側の端面(底面)との、軸方向位置を一致させることが好ましい。このような構成を採用すれば、ヒューズ部29によるトルク伝達機能を確保しつつ、中空部26aを設けることによるインナシャフト9bの軽量化を最大限に図れる。つまり、ヒューズ部29には、定常状態で伝達し得る最大トルクや該トルクに安全率を加味した大きさのトルクが作用しても変形が生じず、衝撃的な荷重やトルクが作用した場合にのみ、他の部分よりも先に塑性変形する機能が求められるが、ヒューズ部29の内側にまで中空部26aを設けると、変形を生じることなく伝達可能なトルクが小さくなり、上述のような本来の機能を確保することが難しくなる。その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同様である。
実施の形態の各例では、中間シャフトを構成する第一伸縮シャフトと第二伸縮シャフトのうち、第一伸縮シャフトを車両の前方に配置し、第二伸縮シャフトを車両の後方に配置した例を説明したが、第二伸縮シャフトを車両の前方に配置し、第一伸縮シャフトを車両の後方に配置することもできる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 ステアリングコラム
4a、4b、4c、4d 自在継手
5、5a、5b 中間シャフト
6 ステアリングギヤユニット
7 タイロッド
8 入力軸
9、9a、9b インナシャフト
10、10a アウタチューブ
11 ヨーク
12 雄スプライン
13 雌スプライン
14 ヨーク
15 溶接ビード部
16 第一伸縮シャフト
17 第二伸縮シャフト
18 ジョイント部材
19 ヨーク部
20、20a 軸部
21 ヨーク
22 基部
23 腕部
24 円輪面
25 円孔
26、26a 中空部
27 雄セレーション
28 凹曲面
29 ヒューズ部
30a、30b 結合筒部
31 ベローズ部
32 第一雌セレーション
33 第二雌セレーション
34a、34b 塑性変形部
35 雄軸
36 雌軸
37 ボール
38 ローラ
39 板ばね
40 第一雄側軸方向溝
41 第二雄側軸方向溝
42 ストッパ
43 ヨーク
44 ヨーク
45 第一雌側軸方向溝
46 第二雌側軸方向溝
47 雌ジョイント
48 雄ジョイント
49 雄セレーション
50 雌セレーション
51 スリット
52 鍔部
53 ねじ孔
54 溶接ビード部
55 ジョイント軸部
56 嵌合筒部
57 雄セレーション
58 切り欠き
59 溶接ビード部
60 中間素材
61 二股部
62 中空軸部

Claims (4)

  1. 軸方向一方側のヨーク部と、該ヨーク部の軸方向他方側に前記ヨーク部と一体に設けられた軸部とを有し、該軸部の軸方向一方側の端部の外周面に、前記ヨーク部の軸方向他方側の側面に連続する断面円弧形の凹曲面を有しており、かつ、前記軸部のうちで前記凹曲面の軸方向他方側に隣接する部分に、前記軸部のその他の部分よりも小径で、外周面の軸方向一方側部が前記凹曲面に直接連続したヒューズ部を有しているインナシャフトと、
    軸方向一方側部に前記インナシャフトの前記軸部が、トルク伝達可能にかつ少なくとも一時衝突時における軸方向の相対変位を可能に結合されたアウタチューブと、
    を備える伸縮シャフト。
  2. 前記アウタチューブの軸方向中間部にベローズ部を有している、請求項1に記載した伸縮シャフト。
  3. 前記インナシャフトの前記軸部と前記アウタチューブとが、定常状態において軸方向に関する相対変位を不能に結合されており、前記インナシャフトと前記アウタチューブとの嵌合部を構成する、前記インナシャフトの前記軸部の外周面の軸方向他方側部及び前記アウタチューブの内周面の軸方向一方側部に、断面非円形状の塑性変形部がそれぞれ設けられている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した伸縮シャフト。
  4. 前記インナシャフトを構成する前記軸部には、該軸部の軸方向他方側の端面にのみ開口した中空部が設けられており、前記中空部の軸方向一方側の端面と前記ヒューズ部の軸方向他方側の端縁部との軸方向位置が一致している、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載した伸縮シャフト。
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