JP6926792B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

この明細書における開示は、複数のケース部材を組み合わせて形成されている空調ケースを備える車両用空調装置に関する。
特許文献1に開示されている車両用空調装置は、車室と車室外とを仕切る車両のダッシュパネルに形成された配管部材挿通用の開口部の周縁部とケーシングにおけるダッシュパネルとの間をシールするためのシール材を備えている。シール材におけるダッシュパネル側の面には、配管部材挿通用の開口部の周縁部よりも外側に位置する切れ込み部が形成されている。この車両用空調装置によれば、シール材の切れ込み部よりも外側の部分がダッシュパネルの開口部よりも外側に圧接するとともに、切れ込み部よりも内側の部分もダッシュパネルの開口部よりも外側に圧接するので、少なくとも2重のシール構造が得られる。従来技術として列挙された先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として参照により援用される。
特開2013−180646号公報
特許文献1は、シール部材において切れ込み部よりも車室内側に位置する車室内側層を通過して水が車室内に侵入しないように、シール部材を十分に圧縮させる必要がある。このためにはシール部材の圧縮率を大きくする必要がある。シール部材の圧縮率を確保するためにはシール部材全体の厚み寸法が大きくなってしまう。
また、ダッシュパネルに形成された配管挿通用の開口部と対向する空調ケースの部位には、複数の部品を組み合わせた部品合わせ部が位置する場合がある。この構成を有する場合、水が部品合わせ部を通じて車室外側から車室内側へ侵入することを抑制する必要がある。
この明細書における開示の目的は、シール部材と空調ケースとのシール性向上を図る車両用空調装置を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された車両用空調装置のひとつは、車室内側領域(70)に設置され、車室内に対して吹出される空調風が内部を流通する空調ケース(1)と、車室内側領域と車室外側領域(71)とを仕切る車体側隔壁部材(7)に設けられた隔壁貫通孔(7a)を通じて、空調ケースの内部から車室外側領域に延設されている配管(51,52)と、隔壁貫通孔に対応する位置において配管が空調ケースの外部に取り出される取り出し部(4b1,4b2)を有するように、複数の部品(40,41,42)を組み合わせて形成され、空調ケースに結合され、車室内側領域に設置されている部品組立部(4)と、車体側隔壁部材と部品組立部との間に設置されているシール部材(6)と、を備え、
シール部材は、車体側隔壁部材と部品組立部との間で圧縮されて変形する変形層(61,62)と、変形層を部品組立部に粘着させるために変形層と部品組立部との間に設けられた粘着層(60)と、を有し、
複数の部品のそれぞれは、部品組立部において部品と部品とが接触している部位である部品合わせ部(4c1,4c2)に、粘着層が粘着する幅寸法を有する粘着しろ面(40c1,41c1,41c2,42c2)を備えている。
この車両用空調装置によれば、空調ケースの内部から車室外側領域に延びる配管の取り出し部を複数の部品を組み合わせた部品組立部に備えている。部品組立部における部品合わせ部に粘着層が粘着可能な幅寸法を有する粘着しろ面を形成しているため、水が車室外側領域から、部品合わせ部を通じて車室内側領域へ浸水することを抑制できる。さらにこの車両用空調装置は、部品組立部とシール部材の変形層との間が粘着層によって封止できるので、部品組立部とシール部材の間を水が通過することを抑制し車室内側領域への浸水を抑えることができる。以上より、この車両用空調装置によれば、シール部材と空調ケースとのシール性向上を図ることができる。
第1実施形態の車両用空調装置を車両後方にみた図である。 車両用空調装置の空調ケースにおいて、配管挿通用の開口部、シール部材の粘着層が粘着する所定部位を示した部分図である。 空調ケースにおいて、配管挿通用の開口部、複数のケース部品の部品合わせ部を示した部分図である。 図1のIV−IV断面を矢印方向にみた図であり、シール部材を圧縮する前の状態を示した部分断面図である。 シール部材を空調ケースとダッシュパネルとで圧縮した状態を示した部分断面図である。 従来の車両用空調装置において、シール部材を圧縮した状態を示した部分断面図である。
(第1実施形態)
第1実施形態の車両用空調装置100について、図1〜図5を参照して説明する。図1に示すように、車両用空調装置100は、内部に空気通路を形成するとともに各種の機能部品を収容する空調ケース1を備える。空調ケース1は、複数のケース部材が組み合わされて形成されている。空調ケース1は、空調機能部品の収容スペースや空調風が流通する空気通路を形成する部分において、少なくとも第1ケース部材2と第2ケース部材3とを嵌合部30において上下方向に結合することによって形成されている。第1ケース部材2は車両上側に配置され、第2ケース部材3は車両下側に配置されている。第1ケース部材2と第2ケース部材3とは、車両左右方向または車両幅方向に延びる嵌合部30を形成している。嵌合部30は、例えば、一方のケース部材の結合端面に形成した突起部と他方のケース部材の結合端面に形成した溝部とが嵌合する部分である。
車両用空調装置100は、例えば、車室内前部の裏側であってエンジンルームと車室内とを隔てる車体側隔壁部材であるダッシュパネル7の後方に図1に示す姿勢で設置されている。車両用空調装置100は、大別して送風ユニットと空調ユニットとの2つの部分が左右に並設する構成をなす。ダッシュパネル7は、車室内側領域70と車室外側領域71とを仕切る車体側隔壁部材である。ダッシュパネル7には、隔壁貫通孔7aが設けられている。
送風ユニットは、空調ケース1の内部に車室内空気もしくは車室外空気を吸引する機能を有し、上部に内外気切替箱を備えている。送風ユニットは、電動式の送風機を備える。送風機は、遠心多翼ファンとファン駆動用のモータとを有する。遠心多翼ファンはスクロールケーシング内に配置されている。スクロールケーシングの空気流れ下流側には、スクロールケーシングの出口から延びる流路を構成するダクト部が設けられている。このダクト部は、送風機から送風された送風空気を蒸発器11に導入するための送風通路を形成する。送風ユニットの出口部は、このダクト部によって空調ユニットの入口部に接続されている。
空調ユニットは、空調ケース1の内部に、冷却用熱交換器である蒸発器11と、加熱用熱交換器であるヒータコア12と、エアミックスドアと、吹出口切替ドアとを内蔵する。空調ケース1は、例えばポリプロピレンのような、ある程度弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなる複数のケース部材によって形成されている。この複数のケース部材は、蒸発器11およびヒータコア12の熱交換器等を所定の位置に収納した後に組み立てられ、スナップフィット等の係合手段、金属バネクリップ、ネジ等の締結手段等により一体に結合されて空調ケース1を形成する。
空調ケース1は、スクロールケーシング、ダクト部とともに一体的に成形されている。スクロールケーシングおよびダクト部の車両上側の一部は、第1ケース部材2によって一体成形されており、スクロールケーシングおよびダクト部の車両下側の残部は、第2ケース部材3によって一体成形されている。
空調ケース1の内部には、蒸発器11と膨張弁5とを連結する冷媒流出用、冷媒流入用等の配管51の一部が収容されている。配管51は、部品組立部4における部品合わせ部4c1,4c2に設けられた取り出し部4b1を通して膨張弁5へ延びている。空調ケース1の内部には、ヒータコア12に対して流入または流出する冷却水が流れる配管52の一部が収容されている。配管52は、部品組立部4における部品合わせ部4c1,4c2に設けられた取り出し部4b2および隔壁貫通孔7aを通して車室外側領域71へ延びている。部品組立部4は、ダッシュパネル7における隔壁貫通孔7aの周囲に沿う形状に形成されている。
部品合わせ部4c1,4c2は、部品組立部4において、部品と部品とが接触しているケース合わせ部位である。つまり部品合わせ部4c1,4c2は、組み合わされた部品と部品との接触部分である。部品組立部4は、空調ケース1に結合されている部分であり、複数の部品を組み合わせて形成されている。複数の部品は、上部に位置する第1部品40と、第1部品40よりも下方に位置して第1部品40に組み合わされている第2部品41と、第2部品41の横に位置して第2部品41に組み合わされている第3部品42とを含んで構成されている。第1部品40、第2部品41、第3部品42は、第1ケース部材2や第2ケース部材3と同様の材質で構成されている。第1部品40は、第1ケース部材2と第2ケース部材3との両方に結合している部品である。第2部品41は、第2ケース部材3の一部であり、または第2ケース部材3に結合している部品である。第3部品42は、第2部品41のみに結合している部品である。第3部品42は、第1部品40に結合されている第2部品41に対して配管52を挟持する状態で取り付けることができる。
図1に示すように、部品組立部4にはシール部材6が粘着されている。シール部材6はシール部材6の外周縁63は、第1部品40、第2部品41および第3部品42が組み合わされて形成された部品組立部4の外周縁4aと同様の形状、大きさである。車両用空調装置100が車両に適正に設置された状態で、シール部材6は、ダッシュパネル7と部品組立部4との間に設置されている。シール部材6には、部品組立部4にシール部材6を粘着された状態で、配管51の取り出し部4b1に対応する位置に、取り出し部4b1にほぼ一致する、または取り出し部4b1よりも小さいサイズの開口部64が設けられている。シール部材6には、部品組立部4にシール部材6を粘着された状態で、配管52の取り出し部4b2に対応する位置に、取り出し部4b2にほぼ一致する、または取り出し部4b2よりも若干小さいサイズの開口部65が設けられている。
図3に示すように、第2部品41と第3部品42とを組み合わせた組立部は、第1部品40と同等の横方向長さを有し、部品組立部4において部品合わせ部4c1よりも下側部分を構成している。部品組立部4は、第1部品40と第2部品41との部品合わせ部4c1において取り出し部4b1を形成している。取り出し部4b1は、部品組立部4において横方向に延びており、その横方向長さは部品組立部4の横方向長さ、第1部品40の横方向長さ、第2部品41の横方向長さと同じよりも小さい。この横方向長さは、車幅方向長さとも言い換えることができる。
部品合わせ部4c2は、部品合わせ部4c1よりも下方に位置するように設けられている。部品組立部4は、第2部品41と第3部品42との部品合わせ部4c2において2箇所の取り出し部4b2を形成している。2箇所の取り出し部4b2は、上下方向に延びる部品合わせ部4c2の途中において上下方向に離間して設けられている。第1部品40には、取り出し部4b1の上側半分に相当し、周囲よりも外周縁が内側に凹んだ外周凹部40bが設けられている。第2部品41には、取り出し部4b1の下側半分に相当し、周囲よりも外周縁が内側に凹んだ外周凹部41b1が設けられている。取り出し部4b1は、外周凹部40bと外周凹部41b1とが組み合わさって長穴状、トラック状の開口部として形成されている。部品合わせ部4c1は、取り出し部4b1の両側に設けられる第1部品40と第2部品41とが接触している部位である。
第2部品41には、取り出し部4b2の左右一方側の半分に相当し、周囲よりも外周縁が内側に凹んだ外周凹部41b2が設けられている。第3部品42には、取り出し部4b2の左右他方側の半分に相当し、周囲よりも外周縁が内側に凹んだ外周凹部42bが設けられている。各取り出し部4b2は、外周凹部41b2と外周凹部42bとが組み合わさって、配管52が挿通可能な円形状の開口部として形成されている。取り出し部4b1、取り出し部4b2は、部品組立部4において車両前後方向に貫通する貫通穴である。部品合わせ部4c2は、左右方向に延びる部分と上下方向に延びる部分とで形成されている。
第1部品40は、部品組立部4において第1部品40と第2部品41とが接触している部位である部品合わせ部4c1にシール部材6の粘着層60が粘着する粘着しろ面40c1を備えている。粘着しろ面40c1は、部品合わせ部4c1に沿って延びる帯状であり、粘着層60が粘着するための幅寸法を有している。粘着しろ面40c1の幅寸法は、部品合わせ部4c1に直交する方向の長さが少なくとも1mm以上である。粘着しろ面40c1の幅寸法は、部品の公差を考慮して部品合わせ部4c1に直交する方向の長さが1.5mm以上であることが好ましい。
部品組立部4の外周縁の一部を構成する第1部品40の外周縁には、粘着層60が粘着する幅寸法を有する外周粘着しろ面40aが設けられている。外周粘着しろ面40aは、第1部品40の外周縁に沿って延びる帯状であり、粘着層60が粘着するための幅寸法を有している。外周粘着しろ面40aの幅寸法は、第1部品40の外周縁に直交する方向の長さが少なくとも1mm以上である。外周粘着しろ面40aの幅寸法は、シール部材6の外周縁63の出来上がり寸法のばらつきを考慮して左右片側ずつ1mmを確保すると、第1部品40の外周縁に直交する方向の長さが3mm以上であることが好ましい。また、第1部品40は、外周凹部40bに沿うように粘着層60が粘着する粘着しろ面を備える構成でもよい。外周凹部40bに沿って帯状に延びる粘着しろ面の幅寸法は、少なくとも1mm以上である。
第2部品41は、部品組立部4において第1部品40と第2部品41とが接触している部位である部品合わせ部4c1に粘着層60が粘着する粘着しろ面41c1を備えている。粘着しろ面41c1は、粘着しろ面40c1に隣接して粘着しろ面40c1に沿うように延びている。粘着しろ面41c1は、部品合わせ部4c1に沿って延びる帯状であり、粘着層60が粘着するための幅寸法を有している。粘着しろ面41c1の幅寸法は、部品合わせ部4c1に直交する方向の長さが少なくとも1mm以上である。粘着しろ面41c1の幅寸法は、部品の公差を考慮して部品合わせ部4c1に直交する方向の長さが1.5mm以上であることが好ましい。
第2部品41は、部品組立部4において第2部品41と第3部品42とが接触している部位である部品合わせ部4c2に粘着層60が粘着する粘着しろ面41c2を備えている。粘着しろ面41c2は、部品合わせ部4c2に沿って延びる帯状であり、粘着層60が粘着するための幅寸法を有している。粘着しろ面41c2の幅寸法は、部品合わせ部4c2に直交する方向の長さが少なくとも1mm以上である。粘着しろ面41c2の幅寸法は、部品の公差を考慮して部品合わせ部4c2に直交する方向の長さが1.5mm以上であることが好ましい。
部品組立部4の外周縁の一部を構成する第2部品41の外周縁には、粘着層60が粘着する幅寸法を有する外周粘着しろ面41aが設けられている。外周粘着しろ面41aは、第2部品41の外周縁に沿って延びる帯状であり、粘着層60が粘着するための幅寸法を有している。外周粘着しろ面41aの幅寸法は、第2部品41の外周縁に直交する方向の長さが少なくとも1mm以上である。外周粘着しろ面41aの幅寸法は、シール部材6の外周縁63の出来上がり寸法のばらつきを考慮して左右片側ずつ1mmを確保すると、第2部品41の外周縁に直交する方向の長さが3mm以上であることが好ましい。
第3部品42は、部品組立部4において第2部品41と第3部品42とが接触している部位である部品合わせ部4c2に粘着層60が粘着する粘着しろ面42c2を備えている。粘着しろ面42c2は、粘着しろ面41c2に隣接して粘着しろ面41c2に沿うように延びている。粘着しろ面42c2は、部品合わせ部4c2に沿って延びる帯状であり、粘着層60が粘着するための幅寸法を有している。粘着しろ面42c2の幅寸法は、部品合わせ部4c2に直交する方向の長さが少なくとも1mm以上である。粘着しろ面42c2の幅寸法は、部品の公差を考慮して部品合わせ部4c2に直交する方向の長さが1.5mm以上であることが好ましい。
部品組立部4の外周縁の一部を構成する第3部品42の外周縁には、粘着層60が粘着する幅寸法を有する外周粘着しろ面42aが設けられている。外周粘着しろ面42aは、第3部品42の外周縁に沿って延びる帯状であり、粘着層60が粘着するための幅寸法を有している。外周粘着しろ面42aの幅寸法は、第3部品42の外周縁に直交する方向の長さが少なくとも1mm以上である。外周粘着しろ面42aの幅寸法は、シール部材6の外周縁63の出来上がり寸法のばらつきを考慮して左右片側ずつ1mmを確保すると、第3部品42の外周縁に直交する方向の長さが3mm以上であることが好ましい。
シール部材6は、図2に示す太線部分のように、少なくとも、部品合わせ部4c1,4c2に設けられた粘着しろ面40c1,41c1,41c2,42c2と外周粘着しろ面40a,41a,42aとに、粘着する粘着部分を有している。シール部材6における外周粘着部6aは、部品組立部4の外周縁4aに重なる粘着部分である。シール部材6における部品接合粘着部6cは、粘着しろ面40c1および粘着しろ面41c1に重なる粘着部分である。シール部材6における部品接合粘着部6bは、粘着しろ面41c2および粘着しろ面42c2に重なる粘着部分である。シール部材6における配管周囲粘着部6dは、外周凹部41b2および外周凹部42bに重なる環状の粘着部分である。
図3に示すように、第1部品40は、外周凹部40bよりも上方に位置する部位に平面を有し、この平面を除く部分に格子状のリブが設けられている。第1部品40は格子状のリブによって補強する必要があるため、リブの存在により平面部分の面積が小さく、粘着層60と第1部品40との粘着面積が確保しにくい。第1部品40は、格子状のリブを有するがゆえに、第2部品41との部品合わせ部4c1を形成する部分に粘着しろ面40c1を設けることによって、粘着層60の存在によって部品合わせ部4c1を通した水の侵入を阻止している。
第2部品41は、ほぼ全体に格子状のリブが設けられている。第2部品41は格子状のリブによって補強する必要があるため、リブの存在により平面部分の面積が小さく、粘着層60と第2部品41との粘着面積が確保しにくい。第2部品41は、格子状のリブを有するがゆえに、第1部品40との部品合わせ部4c1を形成する部分に粘着しろ面41c1を設けることによって、粘着層60の存在によって部品合わせ部4c1を通した水の侵入を阻止している。第2部品41は、格子状のリブを有するがゆえに、第3部品42との部品合わせ部4c2を形成する部分に粘着しろ面41c2を設けることによって、粘着層60の存在によって部品合わせ部4c2を通した水の侵入を阻止している。第3部品42は、シール部材6が粘着される部分が平面によって形成されている。この平面は、粘着層60が粘着する、第3部品42の全体に設けられた粘着しろ面を構成する。
図4に示すように、シール部材6は、ダッシュパネル7と部品組立部4との間で圧縮されて変形する軟質層61および硬質層62と、部品組立部4に粘着する粘着層60とを備える。軟質層61、硬質層62は、ダッシュパネル7と部品組立部4との間で作用する圧縮力によって変形する変形層を構成する。粘着層60は、変形層を部品組立部4に粘着させるために軟質層61と部品組立部4との間に設けられている。粘着層60は、軟質層61に一体に設けられている。粘着層60は、両面テープ、アクリル系またはエポキシ系の粘着材によって構成することができる。軟質層61は硬質層62よりも厚さ寸法が大きく構成されている。硬質層62は、圧縮力に対する変形率が軟質層61よりも小さくなるように構成されている。これは、硬質層62の材質や機械的構造によって、軟質層61よりも変形しにくい特徴を持たせることで実現している。硬質層62は、粘着層60とは反対側において軟質層61に一体に設けられている。硬質層62は、ダッシュパネル7に接触する位置に設けられている。
図5に示すように、シール部材6は、ダッシュパネル7と部品組立部4との間で圧縮されて変形して、空調ケース1とダッシュパネル7との間において車室外側領域71からの水の侵入を防止している。硬質層62はポリエチレンで形成されている。硬質層62は、このような材質で形成されているため、洗車時や大雨時などのエンジンルーム内への浸水に対して止水できるレベルのダッシュパネル7との密着性を確保できるとともに、硬質層62自身を通過する浸水を抑制する機能を発揮する。軟質層61はウレタンで形成されている。硬質層62はポリエチレンで形成されていることにより、ダッシュパネル7と部品組立部4の間で圧縮されてわずかに変形する変形特性を有する。硬質層62は、軟質層61とダッシュパネル7との間でわずかに変形してダッシュパネル7に密着することにより、車室外側領域71からの高圧水に対して止水機能を発揮する。
図6に示す従来の車両用空調装置は、空調ケースとダッシュパネル7の間で変形する変形層のみを有するシール部材9を備えている。このシール部材9は、全体が同じ硬さであり、全体が同じような変形率で変形するため、空調ケースとダッシュパネル7との間で、同じような水通過率となる。したがって、従来の車両用空調装置では、ダッシュパネル7とシール部材9の間で止水機能の点で改良の余地があった。これに対して硬質層62は、シール部材6において特有の変形特性をもつため、図6に示すシール部材9に比較して車室外側領域71からの高圧水に対する優れた止水機能を発揮する。軟質層61は硬質層62よりも変形率の大きいウレタンで形成されていることにより、ダッシュパネル7と部品組立部4の離間距離に対して寸法調整を行える機能を有する。軟質層61は、ダッシュパネル7と部品組立部4とで挟まれて大きく変形することにより、車室外側領域71からの低圧水に対して止水機能を発揮する。粘着層60は、部品組立部4と軟質層61との間で、部品合わせ部4c1,4c2等に密着することにより、車室外側領域71からの高圧水に対して止水機能を発揮する。
図6に示す従来の車両用空調装置は、前述するように全体が同じような変形率で変形するため、空調ケースとシール部材9の間における止水機能の点で改良の余地があった。これに対して粘着層60は、空調ケース1側に粘着するため、洗車時や大雨時などのエンジンルーム内への浸水に対して止水できるレベルの部品組立部4との密着性を確保できるとともに、粘着層60自身を通過する浸水を抑制する機能を発揮する。したがって、粘着層60は、従来の車両用空調装置におけるシール部材9に比較して、車室外側領域71からの高圧水に対する優れた止水機能を発揮する。
また、硬質層62はポリエチレンで形成されており、軟質層61は硬質層62よりも変形率が大きいゴムスポンジで形成されている構成でもよい。硬質層62はゴムスポンジで形成されており、軟質層61は硬質層62よりも変形率が大きいウレタンで形成されている構成でもよい。また、硬質層62はゴムスポンジで形成されており、軟質層61は同じ圧縮力が作用した場合の変形率が硬質層62よりも大きくなるように構成されたゴムスポンジで形成されてもよい。硬質層62を形成するゴムスポンジは、多数の独立気泡部を形成するため、硬質層62を通過する浸水を抑制する機能を有する。
車両用空調装置100の内部構成について説明する。空調ケース1内の前方側部位には、車両幅方向に延びる送風通路が設けられ、この送風通路には送風機から送風される空気が蒸発器11に向けて流下する。空調ケース1の内部において、送風通路の直後に蒸発器11が通路の全域を横切るように配置されている。蒸発器11は、冷凍サイクルを流通する冷媒の蒸発潜熱を空気から吸収して空気を冷却する冷却用熱交換器である。
蒸発器11は、例えば、相互に間隔を空けて配列された複数の冷媒管及びアウターフィンを有する熱交換部と、熱交換部における複数の冷媒管の両端部と接続されるヘッダタンクと、配管接続部とを備える。配管接続部には、熱媒体としての冷媒が蒸発器11へ流入する流入用配管、冷媒が蒸発器11から流出する配管51が結合されている。ヘッダタンクは、熱交換部における冷媒流れ方向の両端部にそれぞれ設けられている。配管51に含まれる流入用配管は、蒸発器11の一端側に位置し、蒸発器11における冷媒流入部に相当する流入側ヘッダタンクに接続されている。流出用配管は、蒸発器11の一端側であって流入側ヘッダタンクに隣接するように位置し、蒸発器11における冷媒流出部に相当する流出側ヘッダタンクに接続されている。各ヘッダタンクと空調ケース1の壁部との間には、空気漏れを防止するためのインシュレータを備えるようにしてもよい。
蒸発器11の空気流れ下流側、あるいは車両後方側には、ヒータコア12が設置されている。ヒータコア12は、蒸発器11を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温のエンジン冷却水が流れ、この冷却水を熱源として空気を加熱する熱交換器である。空調ケース1の内部であって蒸発器11の車両後方側には、冷風通路が設けられている。冷風通路には、蒸発器11の熱交換部を通過して冷却された冷風が流れる。空調ケース1の内部であってヒータコア12よりも車両後方側から車両上方側にわたる部位には、温風通路が設けられている。温風通路には、冷風通路を流れた後、ヒータコア12を通過して加熱された温風が流れる。蒸発器11の車両後方であってヒータコア12の車両前方の部位には、ヒータコア12への空気流入通路を開閉し、ヒータコア12を通過する空気とヒータコア12を通過しない空気との風量割合を調整するエアミックスドアが設置されている。
冷風通路および温風通路の下流側の部位には、冷風通路からの冷風とヒータコア12からの温風とを合流させて、冷風と温風とを混合させる空気混合部が設けられている。空気混合部は冷風通路の下流側と温風通路の下流側との両方に連通する所定範囲のエリアである。空気混合部で温度調節された空調空気は、さらに下流に設けられたデフロスタ通路、フェイス通路、フット通路等を通じて車室内の所定の場所に吹き出される。
以下に、第1実施形態の車両用空調装置100がもたらす作用効果について説明する。車両用空調装置100は、車室内側領域70に設置される空調ケース1と、車室内側領域70と車室外側領域71とを仕切るダッシュパネル7の隔壁貫通孔7aを通じて空調ケース1の内部から車室外側領域71に延設された配管51,52とを備える。車両用空調装置100は、隔壁貫通孔70aに対応する位置において配管51,52が空調ケース1の外部に取り出される取り出し部4b1,4b2を有するように、複数の部品を組み合わせて形成されている部品組立部4を備える。車両用空調装置100は、ダッシュパネル7と部品組立部4との間に設置されているシール部材6を備える。シール部材6は、ダッシュパネル7と部品組立部4との間で圧縮されて変形する変形層と、変形層を部品組立部4に粘着させるために変形層と部品組立部4との間に設けられた粘着層60とを有する。複数の部品のそれぞれは、部品組立部4において部品と部品とが接触している部位である部品合わせ部4c1,4c2に粘着層60が粘着する幅寸法を有する粘着しろ面40c1,41c1,41c2,42c2を備えている。
車両用空調装置100によれば、空調ケース1の内部から車室外側領域71に延びる配管の取り出し部4b1,4b2を複数の部品を組み合わせた部品組立部4に備えている。部品合わせ部4c1,4c2には粘着層60が粘着可能な幅寸法を有する粘着しろ面が形成されているため、水が車室外側領域71から、部品合わせ部4c1,4c2を通して車室内側領域70に浸水することを抑制できる。さらに車両用空調装置100は、部品組立部4とシール部材6の変形層との間を粘着層60によって封止できる。この封止構成により、空調ケース1とシール部材6の間を水が通過しにくい構成を提供でき、車室外側領域71から車室内側領域70への浸水を抑えることができる。したがって、車両用空調装置100によれば、シール部材6と空調ケース1とのシール性向上を図ることができる。
図6に示す従来の車両用空調装置は、前述するように全体が同じような変形率で変形するため、シール部材9を軟質層で構成した場合には空調ケースとダッシュパネル7の間で水が通過しにくいようにするためには全体の厚み方向寸法を大きくする必要がある。また、シール部材9を硬質層で構成した場合には水が通過しにくい機能を持たせることはできるが厚み方向寸法を調整する機能をもたすことができない。これに対してシール部材6の変形層は、粘着層60に一体に設けられた軟質層61と、圧縮力に対する変形率が軟質層61よりも小さく構成されてダッシュパネル7に接触する位置に設けられた硬質層62とを備えている。
この構成によれば、ダッシュパネル7と空調ケース1の間に挟まれたシール部材6に作用する圧縮力によって硬質層62を変形させることにより、ダッシュパネル7とシール部材6の間を水が通過しにくい構成を提供できる。これにより、ダッシュパネル7側における車室内側領域70への浸水を抑制できる。したがって、車両用空調装置100は、部品組立部4と軟質層61との間を粘着層60によって封止する構成と合わせて、シール部材6と空調ケース1とのシール性向上を図ることができる。
さらに軟質層61は硬質層62よりも厚さ寸法が大きいため、軟質層61は硬質層62よりも大きく変形する。つまり、軟質層61は厚さ寸法が大きいこと、変形率が大きいという特性により、圧縮力が作用することでシール部材6全体の厚さ寸法を大きく変化させる機能を持たせている。これにより、シール部材6は、空調ケース1とダッシュパネル7との距離寸法に応じた変形率で変形可能である。したがって、硬質層62と軟質層61の組み合わせにより、シール性と寸法調整機能とを有するシール部材6を提供できる。
硬質層62はポリエチレンで形成されており、軟質層61はウレタンで形成されている。この構成によれば、シール部材6に作用する圧縮力によって変形率が小さいポリエチレンを変形させることにより、ダッシュパネル7とシール部材6の間を水が通過しにくい構成を提供できる。ウレタンの軟質層は、ポリエチレンの硬質層よりも大きく変形するので、空調ケース1とダッシュパネル7との距離寸法に応じた変形率で変形可能である。ウレタン層とポリエチレン層の組み合わせにより、シール性と寸法調整機能とを有するシール部材6を提供できる。
硬質層62はポリエチレンで形成されており、軟質層61はゴムスポンジで形成されている。この構成によれば、シール部材6に作用する圧縮力によって変形率が小さいポリエチレンを変形させることにより、ダッシュパネル7とシール部材6の間を水が通過しにくい構成を提供できる。ゴムスポンジの軟質層は、ポリエチレンの硬質層よりも大きく変形するので、空調ケース1とダッシュパネル7との距離寸法に応じた変形率で変形可能である。ゴムスポンジ層とポリエチレン層の組み合わせにより、シール性と寸法調整機能とを有するシール部材6を提供できる。
硬質層62はゴムスポンジで形成されており、軟質層61はウレタンで形成されている。この構成によれば、シール部材6に作用する圧縮力によって変形率が小さく構成されたゴムスポンジを変形させることにより、ダッシュパネル7とシール部材6の間を水が通過しにくい構成を提供できる。硬質層62に高反発のゴムスポンジを用いることにより、シール部材6全体の厚さ寸法を抑えることができる。ウレタンの軟質層は、ゴムスポンジの硬質層よりも大きく変形するので、空調ケース1とダッシュパネル7との距離寸法に応じた変形率で変形可能である。ウレタン層とゴムスポンジ層の組み合わせにより、シール性と寸法調整機能とを有するシール部材6を提供できる。
硬質層62はゴムスポンジで形成されており、軟質層61は同じ圧縮力が作用した場合の変形率が硬質層62のゴムスポンジよりも大きくなるように構成されたゴムスポンジで形成されている。この構成によれば、シール部材6に作用する圧縮力によって変形率が小さく構成された硬質層のゴムスポンジを変形させることにより、ダッシュパネル7とシール部材6の間を水が通過しにくい構成を提供できる。軟質層のゴムスポンジは、硬質層のゴムスポンジよりも大きく変形する性質を有するので、空調ケース1とダッシュパネル7との距離寸法に応じた変形率で変形可能である。変形率の異なる二つのゴムスポンジ層の組み合わせにより、シール性と寸法調整機能とを有するシール部材6を提供できる。
複数の部品は、蒸発器11と膨張弁5とを連結する配管51の取り出し部4b1を形成する第1部品40および第2部品41と、第2部品41と組み合わされて、ヒータコア12に対して流入または流出する冷却水が流れる配管52の取り出し部4b2を形成する第3部品42とを備える。この構成によれば、配管51の取り出し部4b1を第1部品40と第2部品41によって構成し、配管52の取り出し部4b2を第2部品41と第3部品42によって構成している。これによれば、配管51および配管52を空調ケース1の外部に取り出すため組み立て工数を抑えることができる。また、複数の配管を空調ケース1内から外部に取り出す際の作業性向上が図れるとともに、部品合わせ部4c1,4c2におけるシール性能を確保できる車両用空調装置100を提供できる。
部品組立部4を形成している複数の部品の外周縁4aには、粘着層60が粘着する幅寸法を有する外周粘着しろ面40a,41a,42aが設けられている。この構成によれば、複数の部品の外周縁4aにおいて外周粘着しろ面40a,41a,42aが設けられているため、水が部品合わせ部4c1,4c2に設けられた粘着しろ面まで侵入することを抑えることができる。したがって、外周粘着しろ面40a,41a,42aと粘着層60とによって外周部におけるシール性を向上したシール部材6を提供できる。
(他の実施形態)
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
前述の実施形態において、空調ケース1を構成する複数のケース部材は、主に第1ケース部材2と第2ケース部材3であるが、この個数や構成に限定されない。
前述の実施形態において、部品組立部4の取り出し部4b1,4b2から外部に取り出される配管51と配管52は、蒸発器11と膨張弁5とを連結する配管とヒータコア12に接続される配管であるが、このような配管に限定されない。当該配管は、空調ケース1に収容されている他の熱交換器や他の機器から空調ケース1の外部へ延びる配管でもよい。
前述の実施形態において部品組立部4を構成する複数の部品は、第1部品40、第2部品41および第3部品42であるが、これらの部品限定するものではない。明細書に開示の目的を達成可能な複数の部品は、2個の部品や4個以上の部品であってもよい。
1…空調ケース、4…部品組立部、 4b1,4b2…取り出し部
4c1,4c2…部品合わせ部、 6…シール部材
7…ダッシュパネル(車体側隔壁部材)、 7a…隔壁貫通孔
40…第1部品(部品)、 41…第2部品(部品)、 42…第3部品(部品)
40c1,41c1,41c2,42c2…粘着しろ面
51,52…配管、 60…粘着層、 61…軟質層(変形層)
62…硬質層(変形層)、 70…車室内側領域、 71…車室外側領域

Claims (9)

  1. 車室内側領域(70)に設置され、車室内に対して吹出される空調風が内部を流通する空調ケース(1)と、
    前記車室内側領域と車室外側領域(71)とを仕切る車体側隔壁部材(7)に設けられた隔壁貫通孔(7a)を通じて、前記空調ケースの内部から前記車室外側領域に延設されている配管(51,52)と、
    前記隔壁貫通孔に対応する位置において前記配管が前記空調ケースの外部に取り出される取り出し部(4b1,4b2)を有するように、複数の部品(40,41,42)を組み合わせて形成され、前記空調ケースに結合され、前記車室内側領域に設置されている部品組立部(4)と、
    前記車体側隔壁部材と前記部品組立部との間に設置されているシール部材(6)と、
    を備え、
    前記シール部材は、前記車体側隔壁部材と前記部品組立部との間で圧縮されて変形する変形層(61,62)と、前記変形層を前記部品組立部に粘着させるために前記変形層と前記部品組立部との間に設けられた粘着層(60)と、を有し、
    複数の前記部品のそれぞれは、前記部品組立部において前記部品と前記部品とが接触している部位である部品合わせ部(4c1,4c2)に前記粘着層が粘着する幅寸法を有する粘着しろ面(40c1,41c1,41c2,42c2)を備えている車両用空調装置。
  2. 前記変形層は、前記粘着層に一体に設けられた軟質層(61)と、圧縮力に対する変形率が前記軟質層よりも小さく構成されて前記車体側隔壁部材に接触する位置に設けられた硬質層(62)と、を備える請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記軟質層は前記硬質層よりも厚さ寸法が大きい請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記硬質層はゴムスポンジで形成されており、前記軟質層はウレタンで形成されている請求項2または3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記硬質層はポリエチレンで形成されており、前記軟質層はウレタンで形成されている請求項2または3に記載の車両用空調装置。
  6. 前記硬質層はポリエチレンで形成されており、前記軟質層はゴムスポンジで形成されている請求項2または3に記載の車両用空調装置。
  7. 前記硬質層はゴムスポンジで形成されており、前記軟質層は同じ圧縮力が作用した場合の変形率が前記硬質層のゴムスポンジよりも大きくなるように構成されたゴムスポンジで形成されている請求項2または3に記載の車両用空調装置。
  8. 複数の前記部品は、前記空調ケースに収容されている蒸発器(11)と膨張弁(5)とを連結する配管(51)の前記取り出し部を形成する第1部品(40)および第2部品(41)と、前記第2部品と組み合わされて、前記空調ケースに収容されている加熱用熱交換器(12)に対して流入または流出する冷却水が流れる配管(52)の前記取り出し部を形成する第3部品(42)と、を備える請求項1から7のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
  9. 前記部品組立部を形成している複数の前記部品の外周縁(4a)には、前記粘着層が粘着する幅寸法を有する外周粘着しろ面(40a,41a,42a)が設けられている請求項1から8のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
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