JP6926777B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、熱交換対象物と熱交換する熱媒体が流通する流路管の内部にインナーフィンが配置された熱交換器に関するものである。
従来、半導体素子を内蔵した半導体モジュール等の発熱体の放熱を行うために、発熱体を両面から挟持するように流路管を配設して構成される熱交換器が知られている。このような熱交換器では、発熱体と流路管とが交互に積層された構成となっており、積層された複数の流路管は、連通部材によって連通され、冷却媒体が各流路管に流通するよう構成されている。
この種の熱交換器において、熱交換性能を向上させるために、流路管内に仕切部材を配設して1つの流路管内に熱媒体流路を流路管の厚み方向に2段形成するとともに、2段に形成された熱媒体流路のそれぞれにインナーフィンを配置したものが開示されている。
例えば、特許文献1に記載の熱交換器では、伝熱性能の向上を目的としてウェーブフィンが用いられている。
特開2011−247432号公報
ウェーブフィンを用いると、熱媒体が蛇行して流れることで局所的に流速が増加し、伝熱性能が向上する。しかしながら、流れがよどみ、効率的に伝熱性能を向上させることができない箇所が存在する。
本発明は上記点に鑑みて、効率的に伝熱性能を向上させることができる熱交換器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、熱媒体が内部を流通する流路管(3)と、流路管の内部に配置され、熱媒体が流通する主流路を複数の細流路に分割するウェーブフィン(340c)と、を備え、ウェーブフィンは、一方向の一方側または他方側に向かって凸の形状とされた複数の凸部(340d、340e)を有し、複数の凸部のうち一方向の一方側に向かって凸の形状とされた凸部と一方向の他方側に向かって凸の形状とされた凸部とが滑らかな波形に沿って交互に並んだ構成とされており、ウェーブフィンのうち凸部には、複数の細流路のうちウェーブフィンを挟んで隣り合う2つの細流路を連結する開口部(36)が形成されており、ウェーブフィンは、開口部の開口端を含めて、滑らかな波形に沿って形成されており、開口部は、ウェーブフィンにおいて、凸部から凸部よりも熱媒体の流れの下流側の部分に至るように形成されている。
これによれば、ウェーブフィンに開口部が形成されているため、熱媒体が開口部を通って隣の細流路へ流れ込み、よどみが低減される。これにより、熱交換器の伝熱性能が向上する。また、ウェーブフィンが、開口部の開口端を含めて、滑らかな波形に沿って形成されているため、開口部の周囲に突起等が形成された場合に比べて、熱媒体のウェーブフィンへの衝突による圧力損失を低減できる。したがって、圧力損失に対して効率的に伝熱性能を向上させることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態における熱交換器を用いた積層型熱交換器の正面図である。 図1のII−II断面図である。 図2のIII−III断面図である。 図2のIV方向における流路管の矢視図である。 中間プレートの一面側にインナーフィンが搭載された様子を示す図である。 インナーフィンにおける第1フィンが形成された領域の斜視図である。 図3のVII−VII断面図である。 図7のVIII−VIII断面図である。 図8のIX−IX断面図である。 図8のX−X断面図である。 図6の部分拡大図である。 従来の熱交換器における熱媒体の流れの様子を示す図であって、図7に相当する図である。 第1実施形態の熱交換器において第1出入口から流路管に熱媒体を導入したときの熱媒体の流れの様子を示す図であって、図9に相当する図である。 図13のXIV−XIV断面図である。 図13のXV−XV断面図である。 第2実施形態におけるウェーブフィンの断面図であって、第1実施形態の図9に相当する図である。 他の実施形態におけるウェーブフィンの断面図であって、第1実施形態の図8に相当する図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図15を用いて説明する。ここでは、本実施形態の積層型熱交換器1により熱交換対象物として複数の電子部品2を冷却する冷却器を構成する例について説明するが、本実施形態の積層型熱交換器1を他の用途に用いてもよい。また、本実施形態の積層型熱交換器1を加熱のために用いてもよい。電子部品2は、例えば、走行用電動機に対して三相交流電圧を出力するインバータ回路に適用されるパワーカードである。積層型熱交換器1は、熱交換器に相当する。
積層型熱交換器1は、流路管3と、流路管3の内部に配置されたインナーフィン34と、を備えている。積層型熱交換器1は、図1に示すように、複数の流路管3を、隣り合う流路管3との間に形成される隙間に電子部品2を配設した状態で積層配置して構成されている。
流路管3は、電子部品2と熱交換する熱媒体が内部を流通するものである。熱媒体としては、例えば、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、水やアンモニア等の自然冷媒等を用いることができる。図2に示すように、流路管3は、短手方向の一対の周縁部が長手方向に沿って並行に延在すると共に、長手方向の周縁端部の形状が半円形状となっている。なお、流路管3の積層方向に垂直で、かつ、流路管3の長手方向に垂直な方向を、流路管3の短手方向とする。また、流路管3の積層方向を、流路管3の厚み方向とする。また、図3に示すように、流路管3は、長手方向と直交する流路断面が扁平形状に形成されている。流路管3の短手方向は第1方向に相当する。また、流路管3の厚み方向は第2方向に相当する。
なお、図2は図1のII−II線における断面図であるが、流路管3の形状を明確にするために、電子部品2の図示を省略している。また、図2には、流路管3の内部に配置されているインナーフィン34を点線で示してある。また、図2、図3、図5、図6では、後述する開口部36の図示を省略している。
流路管3は、アルミニウムや銅等の高い熱伝導性を有する金属製のプレートを積層し、これらのプレートを接合して構成されている。流路管3は、図3に示すように、一対の外殻プレート31、32と、中間プレート33とを有する。
外殻プレート31、32は、流路管3の外殻を構成する板部材であり、外殻プレート31、32を通して電子部品2と熱媒体との熱交換が行われる。中間プレート33は、長方形状の板部材で構成され、外殻プレート31、32の間に、外殻プレート31、32それぞれと対向するように配置されている。中間プレート33の流路管3の長手方向における両端部には、後述する突出管部35の開口部に対応して、円形の開口部が形成されている。
外殻プレート31、32および中間プレート33の間に、熱媒体が流通する媒体流路30が形成されている。また、外殻プレート31と中間プレート33との間、外殻プレート32と中間プレート33との間に、それぞれ後述する第1フィン340および第2フィン341が形成されたインナーフィン34が配置されている。第1フィン340、第2フィン341により、主流路である媒体流路30が複数の細流路に分割される。
インナーフィン34は、熱交換対象物として複数の電子部品2と熱媒体との伝熱面積を増大させる部品であり、流路管3の内部に配置される。インナーフィン34は、例えば、アルミニウム等の高い熱伝導性を有する金属製の板状のプレートをプレス加工して形成される。インナーフィン34の詳細については後述する。
流路管3は、外殻プレート31と中間プレート33との間、外殻プレート32と中間プレート33との間にそれぞれインナーフィン34を配置し、外殻プレート31、32、中間プレート33の周縁部の内側をろう材により接合することで構成されている。また、インナーフィン34は、外殻プレート31、32に対してろう材により接合されている。
このような構造により、隣り合う2つの流路管3の間に形成される隙間に電子部品2を配設して積層型熱交換器1を構成する際に、積層方向の外側から加わる力により流路管3が変形することを抑制できる。なお、中間プレート33は、その周縁部が外殻プレート31、32の間に狭持されていてもよい。
図2に示すように、流路管3の長手方向の両側には、突出管部35が設けられている。積層型熱交換器1は、突出管部35も備えている。突出管部35は、隣り合う流路管3を連結する配管であり、図4に示すように、流路管3の積層方向に開口すると共に、流路管3の積層方向に突出した円筒状とされている。複数の流路管3のうち、積層方向の最も外側に位置する一対の流路管3以外の流路管3には、積層方向の両側に突出管部35が設けられている。一方、複数の流路管3のうち、積層方向の最も外側に位置する一対の流路管3には、隣り合う流路管3に対向する一面にだけ突出管部35が設けられている。複数の流路管3は、突出管部35同士を嵌合させると共に、突出管部35の側壁同士を接合することにより連結されている。これにより、隣り合う流路管3は、互いの媒体流路30が連通している。
流路管3の長手方向の両側に設けられた一対の突出管部35のうち、一方を第1ヘッダ部11、他方を第2ヘッダ部12とする。第1ヘッダ部11および第2ヘッダ部12は、それぞれ熱媒体を流路管3の媒体流路30へ導入または排出する配管である。
図1に示すように、複数の流路管3のうち、積層方向の最も外側に配置される一対の流路管3の一方には、第1出入口4および第2出入口5が接続されている。第1出入口4および第2出入口5は、それぞれ熱媒体を積層型熱交換器1に導入または導出するための配管である。第1出入口4および第2出入口5は、ろう付け等の接合技術により流路管3に接合されている。積層型熱交換器1は、第1出入口4、第2出入口5も備える。
熱媒体は、図示しないポンプにより、第1出入口4を通して積層型熱交換器1へ供給され、媒体流路30を流路管3の長手方向に流通して、第2出入口5を通して積層型熱交換器1から排出される。また、積層型熱交換器1を流れる熱媒体は、図示しないポンプにより流量を一定とされている。なお、図示しないポンプの接続を変更することで、熱媒体を、第2出入口5を通して積層型熱交換器1へ供給し、第1出入口4を通して積層型熱交換器1から排出することもできる。
インナーフィン34の構成について図5〜図11を用いて説明する。図5に示すように、インナーフィン34は、複数の第1フィン340と、複数の第2フィン341とを有している。インナーフィン34のうち、複数の第1フィン340が形成された領域を領域34b、領域34bより第1出入口4側(第1ヘッダ部11側)の端部を端部34a、領域34bより第2出入口5側(第2ヘッダ部12側)の端部を端部34cとする。
図6に示すように、1つの第1フィン340のうち、流路管3の厚み方向の一方の向きに凸の形状とされ、外殻プレート31または32と接する部分を頂部340aとし、流路管3の厚み方向の他方の向きに凸の形状とされ、中間プレート33と接する部分を底部340bとする。第1フィン340のうち、頂部340aと底部340bとを接続する部分を壁面部340cとする。
インナーフィン34のうち第1フィン340が形成された領域34bは、頂部340aと底部340bとが壁面部340cを介して交互に並ぶことにより、流路管3の長手方向に垂直な断面形状が波形状とされている。具体的には、第1フィン340は、底部340b、壁面部340c、頂部340a、壁面部340c、底部340bが順に並ぶ構成とされており、領域34bでは、複数の第1フィン340が互いの底部340bを接続させて並んでいる。
第2フィン341は、第1フィン340とともに細流路を形成するものであり、流路管3の長手方向と平行となるように、端部34a、端部34cに形成されている。第2フィン341は、流路管3の厚み方向から見て直線形状となっている。また、インナーフィン34のうち第2フィン341が形成された端部34a、端部34cは、流路管3の長手方向と直交する断面形状が波形状となっている。
図7に示すように、壁面部340cは、凸部340dと、凸部340eと、中間部340fとをそれぞれ複数有しており、凸部340dと凸部340eとが滑らかな波形に沿って交互に並んだ構成とされている。
具体的には、壁面部340cは、凸部340dと凸部340eとが、凸部340dと凸部340eとを連結する中間部340fを介して交互に並ぶことにより、流路管3の厚み方向に垂直な断面形状が波形状とされている。壁面部340cは、ウェーブフィンに相当する。
すなわち、第1フィン340は、流路管3の短手方向の一方側に向かって凸の形状とされた凸部340dと、流路管3の短手方向の他方側に向かって凸の形状とされた凸部340eとが、中間部340fを介して交互に並ぶことにより、流路管3の厚み方向に垂直な断面形状が波形状とされている。
図8に示すように、本実施形態では、壁面部340cに、複数の細流路のうち壁面部340cを挟んで隣り合う2つの細流路を連結する開口部36が形成されている。
図8〜図11に示すように、壁面部340cは、開口部36の開口端部を含めて、滑らかな波形に沿って形成されている。詳細には、壁面部340cのうち、開口部36とは高さ(中間プレート33からの距離)が異なる部分の流路管3の厚み方向に垂直な断面は、連続で滑らかな波形状とされており、開口部36と同じ高さにある部分の断面は、この連続で滑らかな波形から突出することなく、この波形に沿った形状とされている。
なお、開口部36の大きさは、例えば、流路管3の厚み方向において、壁面部340cの半分以下の大きさとされる。
図9、図10に示すように、壁面部340cは、流路管3の短手方向に並ぶように複数配置されており、開口部36は、複数の壁面部340cのうち隣り合う2つの壁面部340cにそれぞれ形成されている。また、図8に示すように、本実施形態では、隣り合う2つの壁面部340cのうちの一方に形成された開口部36と、他方に形成された開口部36は、流路管3の厚み方向における位置が互いに異なっている。
図8に示すように、複数の壁面部340cは、それぞれ、流路管3の厚み方向に対して傾斜している。そして、隣り合う2つの壁面部340cが流路管3の厚み方向に対して逆向きに傾斜することにより、細流路に、流路管3の厚み方向における中央部を境として、流路管3の短手方向の幅が狭い領域R1と幅が広い領域R2とが形成されている。
図8〜図10に示すように、流路管3の短手方向において、領域R1、R2のうち開口部36が形成された部分の幅をそれぞれW1、W2とすると、W1<W2とされている。そして、隣り合う2つの細流路では、領域R1、R2の位置が逆になっている。すなわち、1つの細流路では領域R1、R2がそれぞれ頂部340a側、底部340b側にあり、この細流路と隣り合う細流路では、領域R1、R2がそれぞれ底部340b側、頂部340a側にある。
開口部36は、凸部340dを挟んで隣り合う2つの細流路のうち、凸部340dの外側に位置する細流路の幅が広い領域R2と、凸部340dの内側に位置する細流路の幅が狭い領域R1とを連結するように形成されている。
また、開口部36は、凸部340eを挟んで隣り合う2つの細流路のうち、凸部340eの外側に位置する細流路の幅が広い領域R2と、凸部340eの内側に位置する細流路の幅が狭い領域R1とを連結するように形成されている。
なお、図7に示すように、凸部340d、340eは、それぞれ、凸形状とされた一面と、一面とは反対側の凹形状とされた他面とを備えており、ここでは、凸形状とされた一面側を各凸部の外側とし、凹形状とされた他面側を各凸部の内側とする。
このようなインナーフィン34は、開口部36が形成された板状のプレートをプレス加工することで製造される。また、板状のプレートをプレス加工した後に開口部36を形成することでインナーフィン34を製造してもよい。
上記した構成において、図示しないポンプにより、第1出入口4から熱媒体を流路管3に導入すると、熱媒体は第2出入口5から導出され、反対に、第2出入口5から熱媒体を流路管3に導入すると、熱媒体は第1出入口4から導出される。このとき、電子部品2と熱媒体との熱交換により、電子部品2が冷却される。
ここで、流路管3においては、熱媒体は、複数形成された波形状の細流路を蛇行して流れる。図12は、壁面部340cに開口部36が形成されていない従来の熱交換器の断面図である。
このように壁面部340cに開口部36が形成されていない従来の熱交換器では、図12の紙面左側から右側へ熱媒体が流れる場合には、図12の白抜き矢印に示すように、熱媒体は壁面部340cに沿って蛇行するように流れる。なお、図12では、第1出入口4から熱媒体を流路管3に導入したときの熱媒体の流れを示しており、第2出入口5から熱媒体を流路管3に導入すると、熱媒体は図12の白抜き矢印と逆向きに流れる。そして、破線矢印で示すように、凸部340d、凸部340eの内側においてよどみが発生する。
これに対して、本実施形態の積層型熱交換器1では、壁面部340cに開口部36が形成されている。これにより、熱媒体を第1出入口4から流路管3に導入したとき、図13の白抜き矢印で示す蛇行流れの一部が、実線矢印で示すように、開口部36を通って隣の細流路へ流れ込む。
このような開口部36からの流れにより、よどみが低減されるとともに、開口部36を通過する際に乱流が促進され、伝熱性能が上昇する。
また、本実施形態では、壁面部340cは、開口部36の開口端を含めて、滑らかな波形に沿って形成されている。これにより、開口部36の周囲に突起等が形成された場合に比べて、熱媒体の壁面部340cへの衝突による圧力損失を低減できる。したがって、圧力損失に対して効率的に伝熱性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、隣り合う2つの壁面部340cのうちの一方に形成された開口部36と、他方に形成された開口部36は、流路管3の厚み方向における位置が互いに異なっている。このように開口部36を形成すると、図14、図15に示すように、開口部36を通る実線矢印で示す流れにより、破線矢印で示すように流路管3の厚み方向の流れが発生する。そして、この破線矢印で示す流れで細流路の内部が撹拌されることにより、積層型熱交換器1の伝熱性能が向上する。
また、本実施形態では、開口部36は、凸部340d、凸部340eの外側に位置する細流路の幅が広い領域R2と、凸部340d、凸部340eの内側に位置する細流路の幅が狭い領域R1とを連結するように形成されている。幅の広い領域R2では熱媒体の流速が遅く、よどみが発生しやすいが、上記のように開口部36を形成することにより、幅が狭い領域R1の流れが幅の広い領域R2に流れ込むため、よどみを効率よく低減することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して開口部36の大きさを変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図16に示すように、本実施形態の開口部36は、壁面部340cにおいて、凸部340dから凸部340dよりも熱媒体の流れの下流側の部分に至るように形成されている。また、開口部36は、壁面部340cにおいて、凸部340eから凸部340eよりも熱媒体の流れの下流側の部分に至るように形成されている。
詳細には、凸部340dに形成された開口部36については、流路管3の長手方向において、開口部36の上流側の開口端、下流側の開口端から凸部340dの中心までの距離をそれぞれW3、W4として、W3<W4とされている。同様に、凸部340eに形成された開口部36については、流路管3の長手方向において、開口部36の上流側の開口端から凸部340eの中心までの距離が、開口部36の下流側の開口端から凸部340dの中心までの距離よりも短くされている。なお、図16の破線は、流路管3の長手方向における凸部340dの中心位置を示している。また、図16では、熱媒体が紙面左側から右側へ流れる場合の開口部36の形状を示している。
流路管3の長手方向において、開口部36は、例えば中間部340fの中央まで広げられる。
このように開口部36を下流側に広げて形成することにより、開口部36の形状が熱媒体の流れに沿ったものとなるため、通水抵抗の上昇を抑えつつ、熱媒体の流れのよどみを低減することができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
例えば、上記第1実施形態とは異なる位置に開口部36を形成してもよい。例えば、開口部36が、凸部340dを挟んで隣り合う2つの細流路のうち、凸部340dの内側に位置する細流路の幅が広い領域R2と、凸部340dの外側に位置する細流路の幅が狭い領域R1とを連結するように形成されていてもよい。また、開口部36が、凸部340eを挟んで隣り合う2つの細流路のうち、凸部340eの内側に位置する細流路の幅が広い領域R2と、凸部340eの外側に位置する細流路の幅が狭い領域R1とを連結するように形成されていてもよい。
また、隣り合う2つの壁面部340cのうちの一方と他方とで、流路管3の厚み方向において同じ位置に開口部36が形成されていてもよい。
また、図17に示すように、1つの凸部340dまたは1つの凸部340eに、流路管3の厚み方向における位置が互いに異なる複数の開口部36が形成されていてもよい。このように開口部36の数を増やすことで、より乱流を促進させて、伝熱性能を向上させることができる。なお、このように開口部36を形成する場合には、複数の開口部36が全体として凸部340d、凸部340eの内側の幅の狭い領域R1と外側の幅の広い領域R2とを連結するように、それぞれの開口部36の位置および開口幅を調整することが好ましい。すなわち、各凸部の内側の幅の狭い領域R1と外側の幅の広い領域R2とで挟まれた部分での開口面積が、各凸部の内側の幅の広い領域R2と外側の幅の狭い領域R1とで挟まれた部分での開口面積よりも大きくなるように、複数の開口部36を形成することが好ましい。
3 流路管
340c 壁面部
340d 凸部
340e 凸部
36 開口部

Claims (6)

  1. 熱媒体が内部を流通する流路管(3)と、
    前記流路管の内部に配置され、前記熱媒体が流通する主流路を複数の細流路に分割するウェーブフィン(340c)と、を備え、
    前記ウェーブフィンは、一方向の一方側または他方側に向かって凸の形状とされた複数の凸部(340d、340e)を有し、複数の前記凸部のうち前記一方向の一方側に向かって凸の形状とされた凸部と前記一方向の他方側に向かって凸の形状とされた凸部とが滑らかな波形に沿って交互に並んだ構成とされており、
    前記ウェーブフィンのうち前記凸部には、前記複数の細流路のうち前記ウェーブフィンを挟んで隣り合う2つの細流路を連結する開口部(36)が形成されており、
    前記ウェーブフィンは、前記開口部の開口端を含めて、前記滑らかな波形に沿って形成されており、
    前記開口部は、前記ウェーブフィンにおいて、前記凸部から前記凸部よりも前記熱媒体の流れの下流側の部分に至るように形成されている熱交換器。
  2. 前記一方向を第1方向とし、
    前記一方向および前記熱媒体の流通方向の両方に垂直な方向を第2方向として、
    前記ウェーブフィンは、前記第1方向に並ぶように複数配置されており、
    前記開口部は、複数の前記ウェーブフィンのうち隣り合う2つの前記ウェーブフィンにそれぞれ形成されており、
    隣り合う2つの前記ウェーブフィンのうちの一方に形成された前記開口部と、他方に形成された前記開口部は、前記第2方向における位置が互いに異なっている請求項1に記載の熱交換器。
  3. 複数の前記ウェーブフィンは、それぞれ、前記第2方向に対して傾斜しており、
    隣り合う2つの前記ウェーブフィンが前記第2方向に対して逆向きに傾斜することにより、前記細流路に幅が狭い領域(R1)と幅が広い領域(R2)とが形成されている請求項に記載の熱交換器。
  4. 前記開口部は、前記凸部を挟んで隣り合う2つの前記細流路のうち、前記凸部の外側に位置する細流路の前記幅が広い領域と、前記凸部の内側に位置する細流路の前記幅が狭い領域とを連結するように形成されている請求項に記載の熱交換器。
  5. 熱媒体が内部を流通する流路管(3)と、
    前記流路管の内部に配置され、前記熱媒体が流通する主流路を複数の細流路に分割するウェーブフィン(340c)と、を備え、
    前記ウェーブフィンは、一方向の一方側または他方側に向かって凸の形状とされた複数の凸部(340d、340e)を有し、複数の前記凸部のうち前記一方向の一方側に向かって凸の形状とされた凸部と前記一方向の他方側に向かって凸の形状とされた凸部とが滑らかな波形に沿って交互に並んだ構成とされており、
    前記ウェーブフィンのうち前記凸部には、前記複数の細流路のうち前記ウェーブフィンを挟んで隣り合う2つの細流路を連結する開口部(36)が形成されており、
    前記ウェーブフィンは、前記開口部の開口端を含めて、前記滑らかな波形に沿って形成されており、
    前記一方向を第1方向とし、
    前記一方向および前記熱媒体の流通方向の両方に垂直な方向を第2方向として、
    前記ウェーブフィンは、前記第1方向に並ぶように複数配置されており、
    前記開口部は、複数の前記ウェーブフィンのうち隣り合う2つの前記ウェーブフィンにそれぞれ形成されており、
    隣り合う2つの前記ウェーブフィンのうちの一方に形成された前記開口部と、他方に形成された前記開口部は、前記第2方向における位置が互いに異なっており、
    複数の前記ウェーブフィンは、それぞれ、前記第2方向に対して傾斜しており、
    隣り合う2つの前記ウェーブフィンが前記第2方向に対して逆向きに傾斜することにより、前記細流路に幅が狭い領域(R1)と幅が広い領域(R2)とが形成されており、
    前記開口部は、前記凸部を挟んで隣り合う2つの前記細流路のうち、前記凸部の外側に位置する細流路の前記幅が広い領域と、前記凸部の内側に位置する細流路の前記幅が狭い領域とを連結するように形成されている熱交換器。
  6. 1つの前記凸部に複数の前記開口部が形成されている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の熱交換器。
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