JP6925588B2 - 反射防止用光学フィルタ及び有機発光装置 - Google Patents

反射防止用光学フィルタ及び有機発光装置 Download PDF

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Description

[関連出願との相互引用]
本出願は、2017年4月20日に出願された大韓民国特許出願第10−2017−0050948号に基づく優先権の利益を主張し、該当大韓民国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として組み込まれる。
[技術分野]
本出願は、反射防止用光学フィルタ及び有機発光装置に関する。
近来、モニタ又はTVなどの軽量化及び薄型化が要求されており、このような要求に伴って有機発光装置(organic light emitting device、OLED)が注目されている。有機発光装置は、自ら発光する自体発光型表示装置であって、別途のバックライトが不必要であるので厚さを減らすことが可能であり、フレキシブル表示装置を具現するのに有利である。
一方、有機発光装置は、有機発光表示パネルに形成された金属電極及び金属配線により外部光を反射させることができ、反射された外部光により視認性とコントラスト比が低下するため表示品質に劣ることがある。特許文献1(大韓民国特許公開第2009−0122138号)のように、有機発光表示パネルの一面に円偏光板を取り付けて上記反射された外部光が外部に漏れることを減らすことができる。
しかし、現在開発されている円偏光板は、視野角の依存性が強くて側面に行くほど反射防止性能が低下するため視認性に劣る問題点がある。
本出願が解決しようとする課題は、正面だけではなく側面でも全方位反射防止性能及びカラー特性に優れた光学フィルタ及び上記光学フィルタを適用して視認性が改善された有機発光装置を提供することである。
本出願は、反射防止用光学フィルタに関する。図1は、上記光学フィルタを例示的に示す。図1に示したように、上記光学フィルタは、第1位相差フィルム10、第2位相差フィルム20及び偏光子30を順次に含んでいてもよい。上記第1位相差フィルムは、面内光軸を有し、1/4波長位相遅延特性を有することができる。上記第2位相差フィルムは、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有することができる。このような特性を有する第2位相差フィルムは、スプレーフィルム(Splay Film)と称することができる。上記偏光子は、一方向に形成された吸収軸を有することができる。
本明細書で「偏光子」は、入射光に対して選択的透過及び吸収特性を示す素子を意味する。偏光子は、例えば、いくつかの方向に振動する入射光からいずれか一つの方向に振動する光は透過し、残りの方向に振動する光は吸収することができる。
上記光学フィルタに含まれる偏光子は、線偏光子であってもよい。本明細書で「線偏光子」は、選択的に透過する光がいずれか一つの方向に振動する線偏光であり、選択的に吸収する光が上記線偏光の振動方向と直交する方向に振動する線偏光である場合を意味する。
上記線偏光子としては、例えば、PVA延伸フィルムなどのような高分子延伸フィルムにヨウ素を染着した偏光子又は配向された状態で重合された液晶をホストとし、上記液晶の配向によって配列された異方性染料をゲストとするゲスト−ホスト型偏光子を用いてもよいが、これに制限されるものではない。
本出願の一実施例によると、上記偏光子としては、PVA延伸フィルムを用いてもよい。上記偏光子の透過率乃至偏光度は、本出願の目的を考慮して適切に調節できる。例えば、上記偏光子の透過率は、42.5%〜55%であってもよく、偏光度は、65%〜99.9997%であってもよい。
本明細書で角度を定義しつつ垂直、水平、直交又は平行などの用語を使用する場合、これは目的とする効果を損傷しない範囲での実質的な垂直、水平、直交又は平行を意味するのであって、例えば、製造誤差(error)又は偏差(variation)などを考慮した誤差を含む。例えば、上記それぞれの場合は、約±15度以内の誤差、約±10度以内の誤差又は約±5度以内の誤差を含むことができる。
本明細書で「位相差フィルム」は、光学異方性フィルムであって、複屈折を制御することで入射偏光を変換することが可能である素子を意味することができる。本明細書で位相差フィルムのx軸、y軸及びz軸を記載しつつ特別に言及しない限り、上記x軸は、位相差フィルムの面内遅相軸と平行である方向を意味し、y軸は、位相差フィルムの面内進相軸と平行である方向を意味し、z軸は、位相差フィルムの厚さ方向を意味する。上記x軸とy軸は、面内で互いに直交することができる。本明細書で位相差フィルムの光軸を記載しつつ特別に規定しない限り、遅相軸を意味する。上記位相差フィルムが棒状の液晶分子を含む場合、遅相軸は、上記棒状の長軸方向を意味し、ディスク状の液晶分子を含む場合、遅相軸は、上記ディスク状の法線方向を意味することができる。本明細書で位相差フィルムの屈折率を記載しつつ特別に規定しない限り、約550nm波長の光に対する屈折率を意味する。
本明細書で位相差フィルムの面内位相差(Rin)は、下記数式1で計算される。
(数式1)
Rin=d×(nx−ny)
数式1で、Rinは、面内位相差であり、dは、位相差フィルムの厚さであり、nx及びnyは、それぞれ上記定義したx軸及びy軸方向の屈折率である。本明細書で位相差フィルムの面内位相差を記載しつつ特別に規定しない限り、約550nm波長の光に対する面内位相差を意味する。
本明細書で逆波長分散特性は、下記数式2を満足する特性を意味し、正常波長分散特性(normal wavelength dispersion)は、下記数式3を満足する特性を意味し、フラット波長分散特性(flat wavelength dispersion)は、下記数式4を満足する特性を意味することができる。
(数式2)
R(450)/R(550)<R(650)/R(550)
(数式3)
R(450)/R(550)>R(650)/R(550)
(数式4)
R(450)/R(550)=R(650)/R(550)
数式2〜4で、R(λ)は、λnm光に対する位相差フィルムの面内位相差である。
本明細書で下記数式5を満足する位相差フィルムは、いわゆる+Aプレートと称することができる。
(数式5)
nx>ny=nz
数式5で、nx、ny及びnzは、それぞれ上記定義したx軸、y軸及びz軸の各方向の屈折率である。
上記第1位相差フィルムは、面内光軸を有することができる。上記第1位相差フィルムは、面方向と平行する光軸を有することができる。上記第1位相差フィルムの光軸は、上記偏光子の吸収軸と約40度〜50度、約43度〜47度、具体的には、約45度を成すことができる。
上記第1位相差フィルムは、1/4波長位相遅延特性を有することができる。本明細書で「n波長位相遅延特性」は、少なくとも一部の波長の範囲内で、入射光をその入射光の波長のn倍ほど位相遅延させることが可能である特性を意味することができる。したがって、上記1/4波長位相遅延特性は、少なくとも一部の波長の範囲内で、入射光をその入射光の波長の1/4倍ほど位相遅延させることが可能である特性を意味することができる。上記第1位相差フィルムの550nm波長の光に対する面内位相差は、120nm〜160nmであってもよい。上記面内位相差は、具体的には120nm以上、130nm以上、135nm以上であってもよく、160nm以下、150nm以下又は140nm以下であってもよい。
上記第1位相差フィルムは、逆波長分散特性(reverse wavelength dispersion)を有することができる。例えば、上記第1位相差フィルムは、入射光の波長が増加するほど面内位相差が増加する特性を有することができる。上記入射光の波長は、例えば、300nm〜800nmであってもよい。
一つの例示で、上記第1位相差フィルムのR(450)/R(550)の値は、0.81〜0.99であってもよい。上記R(450)/R(550)の値は、具体的には、0.81以上又は0.82以上であってもよく、0.99以下、0.95以下、0.9以下、0.88以下又は0.86以下であってもよい。上記第1位相差フィルムのR(650)/R(550)の値は、上記R(450)/R(550)より大きい値を有するとともに、例えば、1.01〜1.19、1.05〜1.15又は1.09〜1.11であってもよい。
上記第1位相差フィルムは、一軸性位相差フィルムであってもよい。例えば、上記第1位相差フィルムは、上記数式5を満足する+Aプレートであってもよい。
上記第1位相差フィルムは、高分子フィルムであってもよい。上記高分子フィルムとしては、PC(polycarbonate)、ノルボルネン樹脂(norbonene resin)、PVA(poly(vinyl alcohol))、PS(polystyrene)、PMMA(poly(methyl methacrylate))、PP(polypropylene)などのポリオレフィン、PA(poly(arylate))、PA(polyamide)、PET(poly(ethylene terephthalate))又はPS(polysulfone)などを含むフィルムを用いることができる。上記高分子フィルムを適切な条件で延伸又は収縮処理して複屈折性を付与することで上記第1位相差フィルムとして用いることができる。
上記第1位相差フィルムは、液晶フィルムであってもよい。上記液晶フィルムは、液晶分子を配向及び重合させた状態で含むことができる。上記液晶分子は、重合性液晶分子であってもよい。本明細書で「重合性液晶分子」は、液晶性を示すことが可能である部位、例えば、メソゲン(mesogen)骨格などを含み、重合性官能基を一つ以上含む分子を意味することができる。また、重合性液晶分子を重合した形態で含むということは、上記液晶分子が重合して液晶フィルム内で液晶高分子の主鎖又は側鎖のような骨格を形成している状態を意味することができる。上記液晶フィルムは、上記液晶分子を、例えば、水平配向された状態で含むことができる。本明細書で「水平配向」は、液晶分子を含む液晶フィルムの遅相軸が液晶フィルムの平面に対して水平に配向された状態を意味することができる。
上記第2位相差フィルムは、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有することができる。本明細書で「傾斜角」は、局所光軸(local optical axis)と位相差フィルムの平面が成す最小角を意味することができる。上記局所光軸の傾斜角は、0度〜90度であってもよい。
本明細書で「厚さ方向」は、位相差フィルム乃至液晶層の一つの主表面とそれと対向する主表面を最短距離で連結する仮想の線と平行な方向を意味することができる。本明細書で「第2位相差フィルムの第1表面」は、第1位相差フィルムと接する表面を意味することができ、第2表面は、偏光子と接する表面を意味することができる。本明細書で「第2位相差フィルムの厚さ方向の中間部(middle part)」は、第2位相差フィルムの全体厚さの1/2になる厚さ方向の地点を意味することができる。
上記第2位相差フィルムの光軸の傾斜方向は、上記偏光子の吸収軸と平行又は直交することができる。本明細書で第2位相差フィルムの光軸の傾斜方向は、第2位相差フィルムの全ての光軸の上記第2位相差フィルムの平面への投影を意味することができる。
上記第2位相差フィルムの厚さは、例えば、0.3μm〜5μmであってもよい。上記厚さは、具体的には、0.3μm以上、0.6μm以上、0.9μm以上、1μm以上、1.2μm以上、1.5μm以上、1.8μm以上、2μm以上、2.2μm以上又は2.5μm以上であってもよく、5μm以下、4.5μm以下又は4μm以下、3.5μm以下、3.0μm以下、2.5μm以下、2.2μm以下又は2μm以下であってもよい。上記厚さ範囲内で、全方位において反射防止特性に優れた光学フィルタを提供することができる。第2位相差フィルムの厚さは、後述する光学フィルタの構造によって、上記範囲内で調節することで、全方位反射防止特性を一層向上させることができる。
上記第2位相差フィルムは、正常波長分散特性(normal wavelength dispersion)を有することができる。一つの例示で、上記第2位相差フィルムのR(450)/R(550)値は、1.01〜1.19、1.05〜1.15又は1.09〜1.11であってもよい。上記第2位相差フィルムのR(650)/R(550)の値は、上記R(450)/R(550)より小さい値を有するとともに、0.81〜0.99、0.85〜0.95又は0.89〜0.91であってもよい。上記第2位相差フィルムは、逆波長分散特性(reverse wavelength dispersion)を有することができる。逆波長分散特性に対する具体的な内容は、上記第1位相差フィルムにおいて説明した内容を同一に適用できる。一つの例示で、上記第2位相差フィルムのR(450)/R(550)値は、0.81〜0.99、0.85〜0.95又は0.89〜0.91であってもよい。上記第2位相差フィルムのR(650)/R(550)の値は、上記R(450)/R(550)より大きい値を有するとともに、1.01〜1.19、1.05〜1.15又は1.09〜1.11であってもよい。第2位相差フィルムが逆波長分散特性を有する場合、反射率及びカラーシフト特性が一層改善される効果を得ることができる。
上記第2位相差フィルムは、液晶層を含んでいてもよい。上記液晶層は、液晶分子を含んでいてもよい。上記液晶層は、屈折率異方性が0.03〜0.2である液晶分子を含んでいてもよい。本明細書で「屈折率異方性(△n)」は、異常屈折率(extraordinary refractive index、ne)−正常屈折率(ordinary refractive index、no)の値を意味することができる。本明細書で、異常屈折率は、液晶層の遅相軸方向の屈折率を意味し、正常屈折率は、液晶層の進相軸方向の屈折率を意味することができる。
上記液晶層は、棒状の液晶分子又はディスク状の液晶分子を含んでいてもよい。
上記棒状の液晶分子としては、分子構造に直鎖のアルキル基やアルコキシ基、置換ベンゾイルオキシ基などが置換されて棒状構造を有するとともに液晶性を示す化合物を含んでいてもよい。このような棒状の液晶分子としては、いわゆるネマチック相(Nematic phase)を形成すると知られた液晶化合物が用いられる。本明細書で用語「ネマチック相」は、液晶分子の位置に対する規則性はないが長軸方向に規則性を持て配列された液晶相を意味することができる。一つの例示で、上記棒状の液晶化合物は、架橋性又は重合性官能基を有することができる。架橋性又は重合性官能基としては、特別に制限されないが、例えば、アルケニル基、エポキシ基、シアノ基、カルボキシル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基などが例示できる。
上記ディスク状の液晶分子としては、分子中心を母核とし、直鎖のアルキル基やアルコキシ基、置換ベンゾイルオキシ基などがその直鎖として放射状に置換されて円盤状の構造を有し、液晶性を示す化合物を含むことができる。このようなディスク状の液晶分子としては、いわゆるディスコチック相(Discotic phase)を形成すると知られた液晶化合物が用いられる。一般にディスク状の液晶化合物は、負の屈折率異方性(一軸性)を有するものであって、例えば、C.DestradeなどのMol.Cryst.71券、111ページ(1981年)に記載されているベンゼン誘導体;B.KohneなどのAngew.Chem.96券、70ページ(1984年)に記載されたシクロヘキサン誘導体;及びJ.M.LehnなどのJ.Chem.Commun.,1794ページ(1985年)、J.ZhangなどのJ.Am.Chem.Soc.116券、2655ページ(1994年)に記載されているアザクラウン系又はフェニルアセチレン系マクロサイクルなどが挙げられる。一つの例示で、上記円盤状の液晶化合物は、架橋性又は重合性官能基を有することができる。架橋性又は重合性官能基としては、特別に制限されないが、例えば、アルケニル基、エポキシ基、シアノ基、カルボキシル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基などが例示できる。
上記液晶層は、上記液晶分子をスプレー配向された状態で含んでいてもよい。本明細書で「スプレー配向」は、液晶層内に存在する液晶分子の傾斜角が液晶層の厚さ方向に沿って漸進的に変化する配向状態を意味する。
スプレー配向は、線形(Linear)スプレー配向と非線形(non−Linear)スプレー配向に区分できる。本明細書で「線形(Linear)スプレー配向」は、液晶層の厚さをx軸とし、該当厚さに対応する局所傾斜角(local tilt angle)をy軸として示されたグラフが線形グラフを示す配向状態、すなわち、その傾斜が常数(constant)である配向状態を意味する。一つの例示で、線形スプレー配向は、液晶層の全体厚さ(d)に対する該当厚さ(z)の比(z/d)をx軸とし(すなわち、x=0〜1.0)、該当厚さに対応する局所傾斜角をy軸とするが、y軸で最小傾斜角と最大傾斜角の間隔(b)をx=0〜1.0の範囲内の間隔(a)と同一にすることで、図示されたグラフの傾斜がx軸によって一定な配向状態、例えば、平均傾斜(tilt factor)が約0.95〜1.05の範囲内である配向状態を意味することができる(図2のグラフA参照)。
それとは異なり、本明細書で「非線形(non−linear)スプレー配向」は、液晶層の厚さをx軸とし、該当厚さに対応する局所傾斜角をy軸として示されたグラフが非線形グラフを示す配向状態、すなわち、その傾斜が液晶層の厚さによって変化する配向状態を意味する。一つの例示で、非線形スプレー配向は、液晶層の厚さに対する傾斜角の傾斜が漸進的に増加するか、又は漸進的に減少する配向状態を意味することができる。一つの例示で、非線形スプレー配向は、液晶層の全体厚さ(d)に対する該当厚さ(z)の比(z/d)をx軸とし(すなわち、x=0〜1.0)、該当厚さに対応する局所傾斜角をy軸とするが、y軸で最小傾斜角と最大傾斜角の間隔(b)をx=0〜1.0の範囲内の間隔(a)と同一にすることで、図示されたグラフの傾斜がx軸によって漸進的に減少するが、平均傾斜(tilt factor)が約0.95未満であるか(図2のグラフB参照)、又はx軸によって漸進的に増加するが、平均傾斜(tilt factor)が約1.05超過である配向状態を意味することができる(図2のグラフC参照)。
図3〜図6は、棒状の液晶分子を第2位相差フィルムに適用した光学フィルタの例示的な断面図である。図3〜図6において、−表示は棒状の液晶分子を示す。図3は、第2位相差フィルムの第1表面で最大傾斜角を有し、第2表面で最小傾斜角を有し、厚さ方向に沿って傾斜角が漸進的に変化する場合を例示的に示す。図4は、第2位相差フィルムの第1表面で最小傾斜角を有し、第2表面で最大傾斜角を有し、厚さ方向に沿って傾斜角が漸進的に変化する場合を例示的に示す。図5は、第2位相差フィルムの第1表面乃至第2表面で最大傾斜角を有し、厚さ方向に中間部で最小傾斜角を有するように、厚さ方向に沿って傾斜角が漸進的に変化する場合を例示的に示す。図6は、第2位相差フィルムの第1表面乃至第2表面で最小傾斜角を有し、厚さ方向に中間部で最大傾斜角を有するように、厚さ方向に沿って傾斜角が漸進的に変化する場合を例示的に示す。
図7〜図10は、ディスク状の液晶分子を第2位相差フィルムに適用した光学フィルタの例示的な断面図である。図7〜図10において、円盤表示はディスク状の液晶分子を示す。図7は、第2位相差フィルムの第1表面で最大傾斜角を有し、第2表面で最小傾斜角を有し、厚さ方向に沿って傾斜角が漸進的に変化する場合を例示的に示す。図8は、第2位相差フィルムの第1表面で最小傾斜角を有し、第2表面で最大傾斜角を有し、厚さ方向に沿って傾斜角が漸進的に変化する場合を例示的に示す。図9は、第2位相差フィルムの第1表面乃至第2表面で最大傾斜角を有し、厚さ方向に中間部で最小傾斜角を有するように、厚さ方向に沿って傾斜角が漸進的に変化する場合を例示的に示す。図10は、第2位相差フィルムの第1表面乃至第2表面で最小傾斜角を有し、厚さ方向に中間部で最大傾斜角を有するように、厚さ方向に沿って傾斜角が漸進的に変化する場合を例示的に示す。
上記スプレー配向された液晶分子を含む液晶層は、公知のスプレー配向性液晶分子を含む組成物の層を硬化して製造できる。上記で硬化はスプレー配向性液晶組成物の層に紫外線を照射することで行うことができ、上記紫外線の照射時の温度を調節することでスプレー配向液晶層のチルトファクターを調節することができる。例えば、紫外線の照射時の温度が高いほどチルトファクターが上昇する傾向がある。
本出願の光学フィルタは、上記第2位相差フィルムの光学物性を調節することで正面だけではなく側面から全方位反射防止性能及びカラー特性を効果的に向上させることができる。
一つの例示で、上記第2位相差フィルムは、棒状の液晶分子を含んでいてもよい。以下、光学フィルタの構造によって、正面だけではなく側面から全方位反射防止性能及びカラー特性を効果的に向上させることができる第2位相差フィルムの光学物性を説明する。
図3又は図4の構造の光学フィルタにおいて、上記第2位相差フィルムの光軸は、上記フィルムの一つの表面で傾斜角が60度〜90度であり、それと対向する他の一つの表面で傾斜角が0度〜20度になるように、上記フィルムの厚さ方向に沿って漸進的に変化できる。上記一つの表面の傾斜角は、具体的には、60度以上、65度以上、70度以上、75度以上又は80度以上であってもよく、90度以下、88度以下、86度以下又は85度以下であってもよい。上記他の一つの表面の傾斜角は、具体的には、0度以上又は2度以上であってもよく、20度以下、15度以下、10度以下、8度以下又は5度以下であってもよい。
図5の構造の光学フィルタにおいて、上記第2位相差フィルムの光軸の傾斜角は、上記フィルムの両表面でそれぞれ70度〜90度であり、上記フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が0度〜70度になるように、上記フィルムの厚さ方向に沿って漸進的に変化できる。上記両表面で傾斜角は、90度以下であるとともに、70度以上、75度以上、80度以上又は85度以上であってもよく、中間部で傾斜角は、0度以上、10度以上、20度以上であってもよく、70度以下、60度以下、50度以下、40度以下又は30度以下であってもよい。
図6の構造の光学フィルタにおいて、上記第2位相差フィルムの光軸の傾斜角は、上記フィルムの両表面でそれぞれ0度〜20度であり、上記フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が40度〜90度になるように、上記フィルムの厚さ方向に沿って漸進的に変化できる。上記両表面で傾斜角は、0度以上であるとともに、20度以下、10度以下、5度以下、3度以下又は1度以下であってもよく、中間部で傾斜角は、40度以上、45度以上又は50度以上であってもよく、90度以下、80度以下、60度以下又は55度以下であってもよい。
本出願の第1実施例によると、上記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は上記偏光子の吸収軸と平行であり、第2位相差フィルムの第2表面の光軸の傾斜角は、0度〜10度であり、第1表面の光軸の傾斜角は、75度〜90度であり、第2位相差フィルムの厚さは、1μm〜2μmであってもよい。上記第2表面で傾斜角は、例えば、0度以上又は2度以上であってもよく、10度以下、8度以下、6度以下又は4度以下であってもよい。上記第1表面で傾斜角は、例えば、75度以上、80度以上又は83度以上であってもよく、90度以下、88度以下又は86度以下であってもよい。上記厚さは、1μm以上又は1.1μm以上であってもよく、2μm以下、1.5μm以下又は1.3μm以下であってもよい。
本出願の第2実施例によると、上記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は上記偏光子の吸収軸と平行であり、第2位相差フィルムの第2表面の光軸の傾斜角は、75度〜90度であり、第1表面の光軸の傾斜角は、0度〜10度であり、第2位相差フィルムの厚さは、0.5μm〜2μmであってもよい。上記第2表面で傾斜角は、例えば、75度以上、78度以上であってもよく、90度以下、85度以下又は82度以下であってもよい。上記第1表面で傾斜角は、例えば、0度以上、2度以上又は4度以上であってもよく、10度以下、8度以下又は6度以下であってもよい。上記厚さは、0.5μm以上又は0.7μm以上であってもよく、2μm以下、1.5μm以下又は1μm以下であってもよい。
本出願の第3実施例によると、上記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は上記偏光子の吸収軸と直交し、第2位相差フィルムの第2表面の光軸の傾斜角は、0度〜10度であり、第2位相差フィルムの第1表面の光軸の傾斜角は、75度〜90度であり、第2位相差フィルムの厚さは、0.3μm〜1μmであってもよい。上記第2表面で傾斜角は、例えば、0度以上又は1度以上であってもよく、10度以下、8度以下、6度以下又は4度以下であってもよい。上記第1表面で傾斜角は、例えば、75度以上、80度以上又は82度以上であってもよく、90度以下、88度以下、86度以下又は84度以下であってもよい。上記厚さは、0.3μm以上又は0.5μm以上であってもよく、1μm以下、0.8μm以下又は0.7μm以下であってもよい。
本出願の第4実施例によると、上記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は上記偏光子の吸収軸と平行であり、第2位相差フィルムの両表面で傾斜角は、それぞれ70度〜90度であり、上記フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が0度〜30度であり、上記フィルムの厚さは、0.5μm〜1.5μmであってもよい。上記両表面で傾斜角は、例えば、90度以下であるとともに、70度以上、80度以上又は85度以上であってもよい。上記中間部の傾斜角は、0度以上、10度以上、15度以上、20度以上又は22度以上であってもよく、30度以下、28度以下又は26度以下であってもよい。上記厚さは、例えば、0.5μm以上、0.7μm以上、0.9μm以上又は1μm以上であってもよく、1.5μm以下、1.3μm以下又は1.1μm以下であってもよい。
本出願の第5実施例によると、上記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は上記偏光子の吸収軸と平行であり、第2位相差フィルムの両表面で傾斜角は、それぞれ0度〜30度であり、上記フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が50度〜90度であり、上記厚さは、0.5μm〜1.5μmであってもよい。上記両表面で傾斜角は、例えば、0度以上であるとともに、30度以下、20度以下、10度以下又は5度以下であってもよく、上記中間部の傾斜角は、50度以上であるとともに、90度以下、80度以下、70度以下、60度以下又は55度以下であってもよい。上記厚さは、例えば、0.5μm以上、0.7μm以上、0.9μm以上又は1μm以上であってもよく、1.5μm以下、1.3μm以下又は1.2μm以下であってもよい。
他の一つの例示で、上記第2位相差フィルムは、ディスク状の液晶分子を含んでいてもよい。以下、光学フィルタの構造によって、正面だけではなく側面から全方位反射防止性能及びカラー特性を効果的に向上させることが可能である第2位相差フィルムの光学物性を説明する。
図7又は図8の構造の光学フィルタにおいて、上記第2位相差フィルムの光軸は、上記フィルムの一つの表面で傾斜角が60度〜90度であり、それと対向する他の一つの表面で傾斜角が0度〜20度になるように、上記フィルムの厚さ方向に沿って漸進的に変化できる。上記一つの表面の傾斜角は、具体的には、90度以下であるとともに、60度以上、70度以上、80度又は85度以上であってもよい。上記他の一つの表面の傾斜角は、具体的には、0度以上又は2度以上であってもよく、20度以下、15度以下、10度以下、5度以下又は3度以下であってもよい。
図9の構造の光学フィルタにおいて、上記第2位相差フィルムの光軸の傾斜角は、上記フィルムの両表面でそれぞれ70度〜90度であり、上記フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が0度〜30度になるように、上記フィルムの厚さ方向に沿って漸進的に変化できる。上記両表面の傾斜角は、70度以上、75度以上、80度以上又は84度以上であってもよく、90度以下、88度以下又は86度以下であってもよい。上記中間部の傾斜角は、0度以上、5度以上又は10度以上であってもよく、30度以下、20度以下又は15度以下であってもよい。
図10の構造の光学フィルタにおいて、上記第2位相差フィルムの光軸の傾斜角は、上記両表面でそれぞれ0度〜20度であり、上記フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が20度〜50度になるように、上記フィルムの厚さ方向に沿って漸進的に変化できる。上記両表面の傾斜角は、0度以上又は2度以上であってもよく、20度以下、15度以下、10度以下、5度以下又は3度以下であってもよい。上記中間部の傾斜角は、20度以上、25度以上、30度以上又は35度以上であってもよく、50度以下又は40度以下であってもよい。
本出願の第6実施例によると、上記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は上記偏光子の吸収軸と平行であり、第2位相差フィルムの第2表面の軸の傾斜角は、0度〜10度であり、第2位相差フィルムの第1表面の軸の傾斜角は、70度〜90度であり、上記第2位相差フィルムの厚さは、3μm〜5μmであってもよい。上記第2表面で傾斜角は、例えば、0度以上であるとともに、10度以下、8度以下、6度以下、4度以下、2度以下又は1度以下であってもよい。第1表面で傾斜角は、例えば、70度以上、72度以上、74度以上、76度以上又は78度以上であってもよく、90度以下、88度以下、86度以下、84度以下又は82度以下であってもよい。上記厚さは、例えば、3μm以上、3.2μm以上、3.4μm以上、3.6μm以上又は3.8μm以上であってもよく、5μm以下、4.8μm以下、4.6μm以下、4.4μm以下又は4.2μm以下であってもよい。
本出願の第7実施例によると、上記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は上記偏光子の吸収軸と平行であり、第2位相差フィルムの第2表面の光軸の傾斜角は、60度〜90度であり、第2位相差フィルムの第1表面の軸の傾斜角は、0度〜10度であり、上記第2位相差フィルムの厚さは、1μm〜3μmであってもよい。上記第2表面で傾斜角は、例えば、70度以上、75度以上、80度以上又は83度以上であってもよく、90度以下又は87度以下であってもよい。上記第1表面で傾斜角は、例えば、0度以上又は1度以上であってもよく、10度以下、8度以下、6度以下、4度以下又は3度以下であってもよい。上記厚さは、1μm以上、1.3μm以上又は1.6μm以上であってもよく、3μm以下、2.5μm以下又は2μm以下であってもよい。
本出願の第8実施例によると、上記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は上記偏光子の吸収軸と平行であり、上記第2位相差フィルムの光軸の傾斜角は、上記フィルムの第1表面及び第2表面でそれぞれ0度〜10度であり、上記フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が30度〜70度になるように、上記第2位相差フィルムの厚さは、0.7μm〜2.5μmであってもよい。上記第1表面及び第2表面で傾斜角は、例えば、0度以上又は1度以上であってもよく、10度以下、8度以下、6度以下、4度以下又は3度以下であってもよい。上記中間部の傾斜角は、例えば、5度以上、10度以上、20度以上、30度以上又は35度以上であってもよく、40度以下であってもよい。上記厚さは、2μm以上又は2.1μm以上であってもよく、3μm以下、2.8μm以下、2.6μm以下、2.4μm又は2.3μm以下であってもよい。
本出願の第9実施例によると、上記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は上記偏光子の吸収軸と直交し、上記第2位相差フィルムの光軸の傾斜角は、上記フィルムの第1表面及び第2表面でそれぞれ70度〜90度であり、上記フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が5度〜40度であり、上記第2位相差フィルムの厚さは、2μm〜3μmであってもよい。上記第1表面及び第2表面の傾斜角は、例えば、70度以上、75度以上、80度以上又は82度以上であってもよく、90度以下又は87度以下であってもよい。上記中間部で傾斜角は、例えば、5度以上、10度以上又は12度以上であってもよく、40度以下、30度以下、25度以下、20度以下、16度以下又は15度以下であってもよい。上記厚さは、例えば、2μm以上、2.2μm以上又は2.4μm以上であってもよく、3μm以下、2.8μm以下又は2.6μm以下であってもよい。
上記光学フィルタは、Cプレートをさらに含んでいてもよい。図11に示したように、上記Cプレート40は、上記第1位相差フィルム10の外側に、すなわち、第2位相差フィルムが配置された反対側面に配置できる。本明細書で用語「Cプレート」は、下記数式6を満足する位相差フィルムを意味することができる。
(数式6)
nx = ny < nz
数式6で、nx、ny及びnzは、それぞれ上記で定義したx軸、y軸及びz軸方向の屈折率である。
上記Cプレートは、ポリマー材料又はUV硬化型液晶フィルムを含んでいてもよく、使用可能なフィルムとしては、垂直配向された液晶フィルム(Homeotropic aligned Liquid Crystal Film)、二軸延伸されたPC(biaxial stretched Polycarbonate)などが可能である。
上記光学フィルタは、表面処理層をさらに含んでいてもよい。上記表面処理層としては、反射防止層などが例示できる。上記表面処理層は、上記偏光子の外側に、すなわち、第2位相差フィルムが配置された反対側面に配置できる。上記反射防止層としては、屈折率が相異なる2個以上の層の積層体などが用いられるが、これに制限されるものではない。
上記光学フィルタの第1位相差フィルム、第2位相差フィルム及び偏光子は、粘着剤又は接着剤を介して互いに付着しているかあるいは直接コーティングにより互いに積層されていることが可能である。上記粘着剤又は接着剤としては、光学透明粘着剤又は接着剤を用いることができる。
上記光学フィルタは、例えば、傾斜角60度で測定した反射率が5%未満、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、0.8%以下、0.6%以下、0.4%以下又は0.2%以下であってもよい。上記反射率は、可視光領域内のいずれか一つの波長の光に対する反射率、例えば、380nm〜780nm範囲のうちいずれか一つの波長の光に対する反射率であるか、あるいは可視光全領域に属する光に対する反射率であってもよい。上記反射率は、例えば、光学フィルタの偏光子側で測定した反射率であってもよい。上記反射率は、傾斜角60度の特定の方位角又は所定範囲の方位角で測定した反射率であるか、あるいは傾斜角60度での全ての方位角に対して測定した反射率であるか、あるいは傾斜角60度での全ての方位角に対して測定した最大反射率を意味することができ、後述する実施例で記載した方式で測定した数値である。
本出願の光学フィルタは、外光の反射を防止することが可能であるので、有機発光装置の視認性を改善することができる。外部から入射する非偏光された光(incident unpolarized light)(以下、「外光」という)は、偏光子を通過しながら二つの偏光直交成分のうち一つの偏光直交成分、すなわち、第1偏光直交成分のみが透過され、偏光された光は、第1位相差フィルムを通過しながら円偏光に変わることができる。上記円偏光された光は、基板、電極などを含んだ有機発光表示装置の表示パネルで反射しつつ円偏光の回転方向が変わるようになり、上記円偏光された光が第1位相差フィルムを再通過しながら二つの偏光直交成分のうち他の一つの偏光直交成分、すなわち、第2偏光直交成分に変換される。上記第2偏光直交成分は、偏光子を通過することが不可能で外部に光が放出されないので、外光反射防止効果を有することができる。
本出願の光学フィルタは、側面から入射する外光の反射も効果的に防止することが可能であるので、有機発光装置の側面視認性を改善することができる。例えば、視野角の偏光補償原理を通じて側面から入射する外光の反射も効果的に防止できる。
本出願の光学フィルタは、有機発光装置に適用することができる。図12は、上記有機発光装置を例示的に示した断面図である。図12を参照すると、上記有機発光装置は、有機発光表示パネル200と、有機発光表示パネル200の一面に位置する光学フィルタ100と、を含む。上記光学フィルタの第1位相差フィルム10が偏光子30に比べて有機発光表示パネル200に隣接するように配置できる。
上記有機発光表示パネルは、ベース基板、下部電極、有機発光層、上部電極及び封止基板などを含んでいてもよい。上記下部電極及び上部電極のうち一つは、アノード(anode)であり、他の一つは、カソード(cathode)であってもよい。アノードは、正孔(hole)が注入される電極であって、仕事関数(work function)が高い導電物質で作られ、カソードは、電子が注入される電極であって、仕事関数が低い導電物質で作られる。下部電極及び上部電極のうち少なくとも一つは、発光した光が外部に出ることが可能である透明導電物質で作られ、例えば、ITO又はIZOであってもよい。有機発光層は、下部電極と上部電極に電圧が印加されたとき、発光可能である有機物質を含んでいてもよい。
下部電極と有機発光層との間及び上部電極と有機発光層との間には、付帯層をさらに含んでいてもよい。付帯層は、電子と正孔の均衡を取るための正孔伝達層(hole transporting layer)、正孔注入層(hole injecting layer)、電子注入層(electron injecting layer)及び電子伝達層(electron transporting layer)を含むことができるが、これに限定されるものではない。封止基板は、ガラス、金属及び/又は高分子で作られ、下部電極、有機発光層及び上部電極を封止して外部から水分及び/又は酸素が流入することを防止することができる。
光学フィルタ100は、有機発光表示パネルから光が出る側に配置できる。例えば、ベース基板側に光が出る背面発光(bottom emission)構造である場合、ベース基板の外側に配置でき、封止基板側に光が出る前面発光(top emission)構造である場合、封止基板の外側に配置できる。光学フィルタ100は、外光が有機発光表示パネル200の電極及び配線などのように金属で作られた反射層により反射して有機発光装置の外側に出ることを防止することで、有機発光装置の表示特性を改善することができる。また、光学フィルタ100は、上述のように正面だけではなく側面でも反射防止効果を示すことが可能であるので、側面視認性を改善することができる。
本出願の光学フィルタは、正面だけではなく側面でも全方位反射防止性能及びカラー特性に優れ、上記光学フィルタは、有機発光装置に適用されて視認性を向上させることができる。
本出願の一実施例による光学フィルタの例示的な断面図である。 スプレー配向を説明するためのグラフである。 棒状の液晶分子を適用した光学フィルタの例示的な断面図である。 棒状の液晶分子を適用した光学フィルタの例示的な断面図である。 棒状の液晶分子を適用した光学フィルタの例示的な断面図である。 棒状の液晶分子を適用した光学フィルタの例示的な断面図である。 ディスク状の液晶分子を適用した光学フィルタの例示的な断面図である。 ディスク状の液晶分子を適用した光学フィルタの例示的な断面図である。 ディスク状の液晶分子を適用した光学フィルタの例示的な断面図である。 ディスク状の液晶分子を適用した光学フィルタの例示的な断面図である。 Cプレートを適用した光学フィルタの例示的な断面図である。 本出願の一実施例による有機発光装置の断面図である。
以下、実施例及び比較例を通じて上記内容をより具体的に説明するが、本出願の範囲は、下記提示された内容によって制限されるものではない。
<実施例1〜実施例10>
反射率及びカラー特性のシミュレーションの評価のために、OLEDパネル、第1位相差フィルム、第2位相差フィルム及び偏光子が順次に配置された構造を設定した。
上記偏光子は、一方向に吸収軸を有し、団体透過率(Ts)が42.5%であり、上記OLEDパネルは、Galaxy S6である。
第1位相差フィルムは、面内光軸を有し、550nm波長の光に対するRin値が137.5nmであり、R(450)/R(550)は、0.84であり、光軸は、偏光子の吸収軸と45度をなすように設定した。
第2位相差フィルムは、厚さ方向に沿って傾斜角が漸進的に変化する複数の光軸を有する線形スプレーフィルム(Linear Splay Film)である。実施例1〜実施例10の第2位相差フィルムの光学物性は、下記表1に整理した。表1で、△nは、スプレーフィルムに含まれる液晶分子の屈折率異方性を意味し、液晶種類は、スプレーフィルムに含まれる液晶分子の形状を意味し、光軸は、第2位相差フィルムの光軸の平面への投影が偏光子の吸収軸となす角度を意味し、第2表面傾斜角は、スプレーフィルムの偏光子と接する表面の光軸の傾斜角を意味し、第1表面傾斜角は、スプレーフィルムの第1位相差フィルムと接する表面の光軸の傾斜角を意味し、中間部傾斜角は、スプレーフィルムの全体厚さの1/2になる厚さ地点の光軸の傾斜角を意味し、厚さ及びR(450)/R(550)は、それぞれスプレーフィルムの厚さ及びR(450)/R(550)を意味する。
Figure 0006925588
<比較例1〜比較例5>
反射率及びカラー特性のシミュレーションの評価のために、第1位相差フィルムを使用せず、OLEDパネル、第2位相差フィルム及び偏光子が順次に配置された構造を設定した。
OLEDパネル及び偏光子は、実施例1〜実施例10と同一である。
比較例1〜比較例5の第2位相差フィルムの光学物性は、下記表2に整理した。下記表2で、第2表面傾斜角は、第2位相差フィルムの偏光子と接する表面の光軸の傾斜角を意味し、第1表面傾斜角は、スプレーフィルムのOLEDパネルと接する表面の光軸の傾斜角を意味する。表2で、他の物性は表1で定義した通りである。比較例1〜比較例3及び比較例5は、線形スプレーフィルムであり、比較例4は、+Aプレートである。
Figure 0006925588
<評価例1.反射率のシミュレーションの評価>
実施例1〜実施例10及び比較例1〜比較例5に対して、方位角0度〜360度に沿って正面を基準として60度の側面方向で反射率をシミュレーション(Dimos software、AUTRONIC−MELCHERS(株))評価し、その結果を表1及び表2に整理した。上記反射率は、400nm〜700nmの波長に対する平均反射率を意味し、偏光子側で測定した値である。最大反射率(Max.)は、方位角0度〜360度での反射率のうち一番高い反射率を意味する。
実施例1〜実施例10は、比較例1〜比較例5に比べて側面で約6〜10倍以上減少された反射率を示し、全方位で均一な反射率の減少効果を示すことを確認することができる。また、逆波長分散性を有するスプレーフィルムを適用した実施例10の反射防止特性が特に優れた。
比較例1〜比較例5は、偏光子とスプレーフィルムとの間の角が側面で45度にならないので高い反射率を示した一方、実施例1〜実施例10は、偏光子とスプレーフィルムが側面でも45度であるのでスプレーフィルムの偏光補償原理によって比較例より顕著に低い反射特性を示した。
10:第1位相差フィルム
20:第2位相差フィルム
30:偏光子
40:Cプレート
100:光学フィルタ
200:有機発光表示パネル

Claims (19)

  1. 面内光軸を有し1/4波長位相遅延特性を有する第1位相差フィルムと、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有する第2位相差フィルムと、一方向に形成された吸収軸を有する偏光子と、を順次に含み、
    前記第2位相差フィルムは、架橋性又は重合性官能基を有する液晶分子を含む液晶層を含み、
    前記第1位相差フィルムの光軸は、前記偏光子の吸収軸と40度〜50度をなすことを特徴とする、反射防止用光学フィルタ。
  2. 面内光軸を有し1/4波長位相遅延特性を有する第1位相差フィルムと、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有する第2位相差フィルムと、一方向に形成された吸収軸を有する偏光子と、を順次に含み、
    前記第2位相差フィルムは、架橋性又は重合性官能基を有する液晶分子を含む液晶層を含み、
    前記第1位相差フィルムは、下記数式2を満足することを特徴とする、反射防止用光学フィルタ。
    (数式2)
    R(450)/R(550)<R(650)/R(550)
    数式2で、R(λ)は、λnm光に対する位相差フィルムの面内位相差である。
  3. 面内光軸を有し1/4波長位相遅延特性を有する第1位相差フィルムと、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有する第2位相差フィルムと、一方向に形成された吸収軸を有する偏光子と、を順次に含み、
    前記第2位相差フィルムは、架橋性又は重合性官能基を有する液晶分子を含む液晶層を含み、
    前記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は、前記偏光子の吸収軸と平行又は直交することを特徴とする、反射防止用光学フィルタ。
  4. 前記第2位相差フィルムの厚さは、0.3μm〜5μmであることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の反射防止用光学フィルタ。
  5. 前記液晶層は、棒状又はディスク状の液晶分子を含むことを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の反射防止用光学フィルタ。
  6. 前記液晶分子は、屈折率異方性が0.03〜0.2であることを特徴とする、請求項に記載の反射防止用光学フィルタ。
  7. 前記第2位相差フィルムの光軸は、前記第2位相差フィルムの一つの表面で傾斜角が60度〜90度であり、それと対向する他の一つの表面で傾斜角が0度〜20度になるように前記第2位相差フィルムの厚さ方向に沿って漸進的に変化することを特徴とする、請求項に記載の反射防止用光学フィルタ。
  8. 面内光軸を有し1/4波長位相遅延特性を有する第1位相差フィルムと、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有する第2位相差フィルムと、一方向に形成された吸収軸を有する偏光子と、を順次に含み、
    前記第2位相差フィルムは、架橋性又は重合性官能基を有する液晶分子を含む液晶層を含み、
    前記液晶層は、棒状の液晶分子を含み、前記第2位相差フィルムの光軸の傾斜角は、前記第2位相差フィルムの両表面でそれぞれ70度〜90度であり、前記第2位相差フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が0度〜70度になるように前記第2位相差フィルムの厚さ方向に沿って漸進的に変化することを特徴とする、反射防止用光学フィルタ。
  9. 面内光軸を有し1/4波長位相遅延特性を有する第1位相差フィルムと、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有する第2位相差フィルムと、一方向に形成された吸収軸を有する偏光子と、を順次に含み、
    前記第2位相差フィルムは、架橋性又は重合性官能基を有する液晶分子を含む液晶層を含み、
    前記液晶層は、棒状の液晶分子を含み、前記第2位相差フィルムの光軸の傾斜角は、前記第2位相差フィルムの両表面でそれぞれ0度〜20度であり、前記第2位相差フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が40度〜90度になるように前記第2位相差フィルムの厚さ方向に沿って漸進的に変化することを特徴とする、反射防止用光学フィルタ。
  10. 面内光軸を有し1/4波長位相遅延特性を有する第1位相差フィルムと、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有する第2位相差フィルムと、一方向に形成された吸収軸を有する偏光子と、を順次に含み、
    前記第2位相差フィルムは、架橋性又は重合性官能基を有する液晶分子を含む液晶層を含み、
    前記液晶層は、ディスク状の液晶分子を含み、前記第2位相差フィルムの光軸の傾斜角は、前記第2位相差フィルムの両表面でそれぞれ70度〜90度であり、前記第2位相差フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が0度〜30度になるように前記第2位相差フィルムの厚さ方向に沿って漸進的に変化することを特徴とする、反射防止用光学フィルタ。
  11. 面内光軸を有し1/4波長位相遅延特性を有する第1位相差フィルムと、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有する第2位相差フィルムと、一方向に形成された吸収軸を有する偏光子と、を順次に含み、
    前記第2位相差フィルムは、架橋性又は重合性官能基を有する液晶分子を含む液晶層を含み、
    前記液晶層は、ディスク状の液晶分子を含み、前記第2位相差フィルムの光軸の傾斜角は、前記第2位相差フィルムの両表面でそれぞれ0度〜20度であり、前記第2位相差フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が20度〜50度になるように前記第2位相差フィルムの厚さ方向に沿って漸進的に変化することを特徴とする、反射防止用光学フィルタ。
  12. 面内光軸を有し1/4波長位相遅延特性を有する第1位相差フィルムと、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有する第2位相差フィルムと、一方向に形成された吸収軸を有する偏光子と、を順次に含み、
    前記第2位相差フィルムは、架橋性又は重合性官能基を有する液晶分子を含む液晶層を含み、
    前記液晶層は、棒状の液晶分子を含み、前記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は、前記偏光子の吸収軸と平行であり、前記偏光子と接する第2位相差フィルムの表面の光軸の傾斜角は、0度〜10度であり、前記第1位相差フィルムと接する第2位相差フィルムの表面の光軸の傾斜角は、75度〜90度であり、前記第2位相差フィルムの厚さは、1μm〜2μmであることを特徴とする、反射防止用光学フィルタ。
  13. 面内光軸を有し1/4波長位相遅延特性を有する第1位相差フィルムと、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有する第2位相差フィルムと、一方向に形成された吸収軸を有する偏光子と、を順次に含み、
    前記第2位相差フィルムは、架橋性又は重合性官能基を有する液晶分子を含む液晶層を含み、
    前記液晶層は、棒状の液晶分子を含み、前記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は、前記偏光子の吸収軸と平行であり、前記偏光子と接する第2位相差フィルムの表面の光軸の傾斜角は、75度〜90度であり、前記第1位相差フィルムと接する第2位相差フィルムの表面の光軸の傾斜角は、0度〜10度であり、前記第2位相差フィルムの厚さは、0.5μm〜2μmであることを特徴とする、反射防止用光学フィルタ。
  14. 面内光軸を有し1/4波長位相遅延特性を有する第1位相差フィルムと、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有する第2位相差フィルムと、一方向に形成された吸収軸を有する偏光子と、を順次に含み、
    前記第2位相差フィルムは、架橋性又は重合性官能基を有する液晶分子を含む液晶層を含み、
    前記液晶層は、棒状の液晶分子を含み、前記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は、前記偏光子の吸収軸と直交し、前記偏光子と接する第2位相差フィルムの表面の軸の傾斜角は、0度〜10度であり、前記第1位相差フィルムと接する第2位相差フィルムの表面の軸の傾斜角は、75度〜90度であり、前記第2位相差フィルムの厚さは、0.3μm〜1μmであることを特徴とする、反射防止用光学フィルタ。
  15. 面内光軸を有し1/4波長位相遅延特性を有する第1位相差フィルムと、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有する第2位相差フィルムと、一方向に形成された吸収軸を有する偏光子と、を順次に含み、
    前記第2位相差フィルムは、架橋性又は重合性官能基を有する液晶分子を含む液晶層を含み、
    前記液晶層は、ディスク状の液晶分子を含み、前記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は、前記偏光子の吸収軸と平行であり、前記偏光子と接する第2位相差フィルムの表面の軸の傾斜角は、60度〜90度であり、前記第1位相差フィルムと接する第2位相差フィルムの表面の軸の傾斜角は、0度〜10度であり、前記第2位相差フィルムの厚さは、1μm〜3μmであることを特徴とする、反射防止用光学フィルタ。
  16. 面内光軸を有し1/4波長位相遅延特性を有する第1位相差フィルムと、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有する第2位相差フィルムと、一方向に形成された吸収軸を有する偏光子と、を順次に含み、
    前記第2位相差フィルムは、架橋性又は重合性官能基を有する液晶分子を含む液晶層を含み、
    前記液晶層は、ディスク状の液晶分子を含み、前記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は、前記偏光子の吸収軸と直交し、前記第2位相差フィルムの光軸の傾斜角は、前記第2位相差フィルムの両表面でそれぞれ75度〜90度であり、前記第2位相差フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が5度〜40度であり、前記第2位相差フィルムの厚さは、2μm〜3μmであることを特徴とする、反射防止用光学フィルタ。
  17. 面内光軸を有し1/4波長位相遅延特性を有する第1位相差フィルムと、厚さ方向に沿って傾斜角が変化する複数の光軸を有する第2位相差フィルムと、一方向に形成された吸収軸を有する偏光子と、を順次に含み、
    前記第2位相差フィルムは、架橋性又は重合性官能基を有する液晶分子を含む液晶層を含み、
    前記液晶層は、ディスク状の液晶分子を含み、前記第2位相差フィルムの全ての光軸の平面への投影は、前記偏光子の吸収軸と平行であり、前記第2位相差フィルムの光軸の傾斜角は、前記第2位相差フィルムの両表面でそれぞれ0度〜10度であり、前記第2位相差フィルムの厚さ方向の中間部で傾斜角が30度〜70度であり、前記第2位相差フィルムの厚さは、0.7μm〜2.5μmであることを特徴とする、反射防止用光学フィルタ。
  18. 請求項1〜17のいずれか一項に記載の反射防止用光学フィルタ及び有機発光表示パネルを含むことを特徴とする、有機発光装置。
  19. 反射防止用光学フィルタの第1位相差フィルムが偏光子に比べて有機発光表示パネルに隣接するように配置されることを特徴とする、請求項18に記載の有機発光装置。
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